JP2011209948A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のコンポーネントを有するシステムにおいて、シーケンス管理部を修正することなく、システムの機能変更を実現する。
【解決手段】子処理部102を識別可能な識別情報と、子処理部102が他の子処理部102に優先して処理を実行するか否かを表す優先度を示す優先度情報と、のセットを保持し、複数の子処理部102のそれぞれからセットを取得する取得手段104と、取得手段が取得したセットのうち、より高い優先度を示す優先度情報を含むセットから順に参照し、参照したセットに含まれる識別情報によって特定される子処理部102に対して動作指示を送信することで、子処理部102を動作させる制御手段105とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコンポーネントを用いる情報処理技術に関する。
従来から、大規模なソフトウェアシステムを構築する場合には、それぞれ固有の機能を持つ複数のソフトウェアコンポーネントに分割して開発する手法がとられる。システム内では、関連する複数のコンポーネント間で処理の依頼が行われ、各コンポーネントが互いに協調することにより1つの大きな処理を実現する。
システム全体の機能を複数のコンポーネントに分割する方法の1つとして、入力されたデータに変換を加えて出力する処理(以降この処理をフィルタ処理と称す)を一機能と考え、データの流れに沿って機能を分割する方法が従来から知られている。このような分割方法のメリットは、コンポーネントの追加、コンポーネントの交換及び/又は組合せ変更により、そのシステムの機能の増減及び/又は将来の機能拡張ができることである。
例えば、スキャナからの入力画像に対して様々な画像処理を行うシステムにおいて、異なる画像処理を行う複数のコンポーネントを設け、コンポーネントの実行順序を変更することで、機能変更を行うシステムが提案されている(特許文献1)。特許文献1のシステムでは、ユーザやアプリケーションから要求される処理条件に基づいて、コンポーネント間の実行順を決定するシーケンス管理部が存在する。このシーケンス管理部は、処理条件に対応する、使用されるコンポーネントと各コンポーネントの処理順とを予め記憶している。そしてこのシーケンス管理部は、記憶している順序に従って各コンポーネントを順に実行させる。
特開2009−17297号公報
しかしながら特許文献1の方法によれば、新たな種類のデータにシステムを対応させる場合、そのデータに対応する処理順序をシーケンス管理部に記憶させる必要がある。また、既に対応している種類のデータに対する処理方法を変更するために、新たなコンポーネントの追加及び/又は処理順の変更が必要となる場合がある。これらの場合に、コンポーネントだけでなくシーケンス管理部の機能をも変更する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、複数のコンポーネントを有するシステムにおいて、シーケンス管理部を修正することなく、システムの機能変更を実現することを可能とすることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
子処理部を識別可能な識別情報と、当該子処理部が他の子処理部に優先して処理を実行するか否かを表す優先度を示す優先度情報と、のセットを保持している複数の前記子処理部と通信可能な情報処理装置であって、
前記複数の子処理部のそれぞれから前記セットを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記セットのうち、より高い前記優先度を示す前記優先度情報を含むセットから順に参照し、当該参照したセットに含まれる識別情報によって特定される前記子処理部に対して動作指示を送信することで、当該子処理部を動作させる制御手段とを備えることを特徴とする。
複数のコンポーネントを有するシステムにおいて、シーケンス管理部を修正することなく、システムの機能変更を実現することが可能となる。
第1の実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るコンポーネントの内部構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るコンポーネントの組合せ例。 第1の実施形態に係るシステムの構成の一例。 第1の実施形態に係るコンポーネントが保持する情報の一例。 第1の実施形態に係るフィルタリストの一例。 第1の実施形態に係るストリーム毎のコンポーネントの組合せ例。 第1の実施形態に係るフローチャート。 第2の実施形態に係るコンポーネントの組合せ例。 第2の実施形態に係るコンポーネントが保持する情報の一例。 第2の実施形態に係るコンポーネントが保持する情報の一例。 第4の実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例。 第2の実施形態に係るコンポーネントの組合せ例。 第2の実施形態に係るフィルタリストの一例。 第2の実施形態に係るフローチャート。 第3の実施形態に係るエラーが発生した状態を示す。 第3の実施形態に係るエラーのコンポーネントへの影響を示す。 第3の実施形態に係るフローチャート。 第3の実施形態に係る処理中の優先度の変化を示す。
以下、本発明の実施形態について図面およびフローチャートを用いて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。各実施形態においては主にストリームデータの処理が例として説明されるが、一回だけ入力されるデータに対して本発明のシステムが用いられてもよい。
本発明においてコンポーネント又はフィルタとは、データの入力と出力との少なくとも一方をするものであれば何でもよい。例えば1つのコンポーネントは、外部から放送ストリームを取得して出力してもよい。1つのコンポーネントは、取得したデータを外部の表示装置に出力してもよい。コンポーネントの例として、データの復号を行うコンポーネント、画像に色補正を行うコンポーネント、などが挙げられる。
このようなコンポーネント又はフィルタは、様々な形態で実現することができる。例えば、コンポーネントは、プログラムとして実現することができる。また、コンポーネントを、データ処理システムに対して取り付け及び取り外しが可能な拡張ボードとして実現することもできる。
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に係るシステムの実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、101はシーケンス管理部(情報処理装置)であり、取得部104、制御部105、及び特定部106を含む。取得部104は、情報処理システムの外部から、又はアプリケーション103から、処理を行うデータを取得する。制御部105は、適切なコンポーネント102を選択し、コンポーネント102の実行順序を管理する。特定部106は、アプリケーション103からのデータ処理要求を受け取る。コンポーネント102(子処理部)は、入力されたデータに何らかのデータ変換処理を施し、変換したデータを出力する。以下で、このデータ変換処理のことをフィルタ処理と称する。そしてコンポーネント102は、シーケンス管理部101と通信可能である。処理するデータに対応する1以上のコンポーネント102を使用して、データを複数回変換することにより、例えばアプリケーション103からのデータに対する所望の処理を行うことができる。アプリケーション103は、シーケンス管理部101にストリーム処理要求を出し、シーケンス管理部に処理対象データの種類を通知する。データの種類は、ユーザが指示してもよいし、データの例えばヘッダ部分に含まれる情報から判断してもよい。
図2は、本実施形態に係るコンポーネントの内部構成を示すブロック図である。図2において、優先度保持部1021は、コンポーネント102が処理可能なストリームの種類を示す対応情報と、処理順序に関する情報を保持している。これらの情報の内容については後述する。1022はフィルタ処理部であり、データ変換処理を実行する。
図3は、コンポーネントの組合せの一例である。図3、放送ストリームを受信しデコードするストリーム処理システムに関する。3021〜3024はコンポーネントの具体例である。チューナ制御フィルタ3021は、放送の電波信号に対して復調などのデータ変換処理を行うことにより、トランスポートストリームを出力する。デマルチプレクスフィルタ3022は、トランスポートストリームに対して処理を行うことにより、所望のPIDのトランスポートストリームパケットを出力する。CA制御フィルタ3023は、トランスポートストリームパケットに対して限定受信情報に基づいてデスクランブル処理を行うことにより、デスクランブルされたトランスポートストリームパケットを出力する。
MPEGデコードフィルタ3024は、デスクランブルされたトランスポートストリームパケットに対してMPEGデコード処理を行い、映像及び音声を出力する。3021〜3024が変換処理を行うことにより、放送波を映像及び音声に変換できる。放送ストリームアプリケーション303は、ユーザからの指示を受け、放送を受信する要求をシーケンス管理部101に送る。シーケンス管理部101は、アプリケーション303からの放送受信要求を受け取り、コンポーネント3021〜3024に順番に処理依頼を出す。シーケンス管理部101がこうして処理順序を制御することにより、放送ストリームが処理できる。
図4は、本実施形態に係る、複数の種類のストリームを処理するストリーム処理システムの構成の一例である。図4のシステムは、放送、1394入力、HDMI入力の3つストリームを処理できる。図4において、4021はチューナ制御フィルタであり、チューニングと復調処理を行う。デマルチプレクスフィルタ4022は、トランスポートストリームからパケットを分離する。1394入力フィルタ4023は、IEEE1394ポートからのデータを取得する。HDMI入力フィルタ4024は、HDMIポートからのデータを取得する。CA制御フィルタ4025は、限定受信情報に基づいてデスクランブル処理を行う。DTCPデクリプトフィルタ4026は、DTCP規格に基づいてデクリプトを行う。HDCPデクリプトフィルタ4027は、HDCP規格に基づいてデクリプト処理を行う。MPEGデコードフィルタ4028は、MPEGデコード処理を行う。
各コンポーネントは、図2に示した優先度保持部1021を有する。図5は、図4の各コンポーネントが有する優先度情報の一例を示す。501〜508は各コンポーネントが有する対応情報と優先度情報である。501はチューナ制御フィルタ4021が有する情報であり、チューナ制御フィルタ4021が放送ストリームの処理で使用されること、及びチューナ制御フィルタ4021の優先度が10であることを示す。502はデマルチプレクスフィルタ4022が有する情報であり、デマルチプレクスフィルタ4022が放送ストリーム及び1394ストリームの処理で使用されること、デマルチプレクスフィルタ4022の優先度が8であることを示す。他の情報についても同様である。すなわち優先度情報は、コンポーネント自身(子処理部自身)が処理可能なデータの種類毎に存在する。
ここでは、数値が大きい方が優先度が高く、より高い優先度を有するフィルタがより早く実行されるものとする。各コンポーネントは、シーケンス管理部に上記の対応情報及び優先度情報を登録する。この登録はいつ行われてもよく、例えばストリーム処理を実行する前の初期化段階において行われてもよい。また、ストリーム処理を行うプログラムが起動した際に行われてもよく、このプログラムの実行中に行われてもよい。
図6は、各コンポーネントからシーケンス管理部101に登録された情報を、ストリーム種別ごとに展開したリストの例である。図6のリストは説明のための一例であって、シーケンス管理部101は図6とは別の形式で情報を保持してもよい。図6において601〜603は、ストリーム種別毎に、用いるコンポーネントを実行順に並べたリストであり、以降フィルタリストと呼ぶ。
601は、放送ストリームの処理に用いるコンポーネントとその実行順である。601は、放送ストリームの処理のためには、チューナ制御、デマルチプレクス、CA制御、MPEGデコーダの順にフィルタを実行することを示している。602は1394ストリームの処理用のフィルタリストであり、603はHDMIストリームの処理用のフィルタリストである。シーケンス管理部101はフィルタリストを使用することで、アプリケーションからのストリーム処理要求を受けた際に、適切なコンポーネントを選択し、適切な送信順序で動作指示を送信することが可能となる。図7は、フィルタリストを参照してフィルタを実行順に並べた結果である。図7(a)は放送ストリーム処理用の構成である。図7(b)は1394ストリーム処理用の構成である。図7(c)はHDMIストリーム処理用の構成である。
図8は、シーケンス管理部101がストリーム種別ごとのフィルタリストを作成する手順を示すフローチャートである。ステップS801でシーケンス管理部101は、システム内のコンポーネントの中から、対応情報と優先度情報とをシーケンス管理部101に登録していないコンポーネントを探す。未登録のコンポーネントが無い場合、シーケンス管理部101は処理を終了する。未登録のコンポーネントがある場合、ステップS802においてシーケンス管理部101はそのコンポーネントを処理対象として選択する。
ステップS803でシーケンス管理部101は、選択したコンポーネントの優先度保持部1021が保持する情報を取得する。ステップS804でシーケンス管理部101は、取得した情報の中から1つ目の対応情報と優先度情報とを選択する。以降シーケンス管理部101は、ステップS805からステップS809を選択したコンポーネントが有する情報の数だけ繰り返す。
ステップS805でシーケンス管理部101は、選択された対応情報が、今まで登録されていない新規のストリーム種別を示すかどうかを判定する。新規のストリーム種別である場合には、ステップS806でシーケンス管理部101は、そのストリーム種別用のフィルタリストを作成する。新規のストリーム種別ではない場合には、処理はステップS807に進む。ステップS807でシーケンス管理部101は、対応情報が示すストリーム種別用のフィルタリストに、選択されているコンポーネントを追加する。ここでシーケンス管理部101は、追加されたコンポーネントを含むフィルタリスト内のコンポーネントを、優先度順にソートする。
ステップS808でシーケンス管理部101は、選択されたフィルタに次の対応情報があるかどうかを判断する。次の対応情報がある場合には、ステップS809でシーケンス管理部101は次の対応情報を選択し、処理はステップS805に戻る。次の対応情報がない場合には、処理はステップS801に戻る。そして、ステップS801からステップS809までの処理が、コンポーネントの数だけ繰り返される。
図8の処理でシーケンス管理部101が作成したフィルタリストに基づき、シーケンス管理部101と各コンポーネントとが協調してストリーム処理を実行する例を図1、図6、図7を参照して説明する。図1のアプリケーション103は、ユーザの指示を受けて、システムが対応するストリーム種別の中から1つのストリーム種別を選択し、シーケンス管理部101にストリーム処理要求を出す。ここでは仮に、ユーザがアプリケーション103に放送ストリームを受信する指示を出し、アプリケーション103が放送ストリームの受信要求をシーケンス管理部101に送るものとする。
シーケンス管理部101は、アプリケーション103からの要求を受け、図6のフィルタリストの中から、放送用のフィルタリスト601を選択する。このフィルタリストに従って、シーケンス管理部101は順番に各コンポーネントに処理を開始させる。例えば、シーケンス管理部101は順番に各コンポーネントに動作指示を送信する。フィルタリスト601においては、チューナ制御フィルタ4021が1番目のフィルタなので、シーケンス管理部101はチューナ制御フィルタ4021に処理を開始させる。チューナ制御フィルタ4021は処理を実行し、処理結果をシーケンス管理部101に送る。チューナ制御フィルタ4021は、処理の実行が可能な場合に、処理が成功したという応答をシーケンス管理部101に送ってもよい。
チューナ制御フィルタ4021からの応答を受け取ると、シーケンス管理部101は、フィルタリスト601における2番目のフィルタであるデマルチプレクスフィルタ4022に動作指示を送信し、処理を開始させる。このとき、チューナ制御フィルタ4021が処理を行った結果得られる、チューナ制御フィルタ4021から送られたデータを、デマルチプレクスフィルタ4022に送信してもよい。デマルチプレクスフィルタ4022は処理を実行し、処理結果をシーケンス管理部101に送る。チューナ制御フィルタ4021と同様に、デマルチプレクスフィルタ4022は処理が成功したという応答を送ってもよい。同様にシーケンス管理部101は、あるコンポーネントからの応答を受けると、フィルタリスト601において次に位置するコンポーネントに処理を開始させる。最後に位置するフィルタからの応答を受信することで、シーケンス管理部101は処理の終了を認識できる。
アプリケーション103が異なる種別のストリームの処理要求をシーケンス管理部101に送った場合、シーケンス管理部101は、その種別のストリーム用のフィルタリストを選択する。そして、シーケンス管理部101が各コンポーネントに順に処理を開始させることにより、ストリーム処理を実行させる。
以上の例としての処理をまとめると、次のようになる。シーケンス管理部101は1番目のデータを取得する。1番目のデータは、例えば処理が行われるデータでもよいし、処理の開始時刻などのパラメータであってもよい。シーケンス管理部101はフィルタリストを参照し、1番目に動作させるコンポーネント(子処理部)に1番目のデータ及び動作指示を送信する。1番目に動作させるコンポーネントはデータ処理を行い、その結果得られる2番目のデータをシーケンス管理部101に送信する。その後シーケンス管理部101は、i番目に動作させるコンポーネントに、i番目(i=2,…,N;Nは動作させるコンポーネントの数)のデータ及び動作指示を送信する。そして、i番目に動作させるコンポーネントがi番目のデータを処理した結果得られる(i+1)番目のデータを、i番目に動作させる子処理部から取得する。最後に、N番目に動作させる子処理部から取得した(N+1)番目のデータを、1番目のデータの処理結果として出力する。(N+1)番目のデータは最終的な処理結果であってもよいし、例えばアプリケーション103に対する終了通知などの通知であってもよい。
本実施形態ではシーケンス管理部101が各コンポーネントの処理結果を受信すると、受信した処理結果を次のコンポーネントに送るものとする。例えば上記の例において、チューナ制御フィルタ4021からの処理結果を受け取ると、シーケンス管理部101はデマルチプレクスフィルタ4022に受け取った処理結果を送り、処理を開始させる。しかしながら、シーケンス管理部101が処理結果を受け取る必要は必ずしもない。
例えばシーケンス管理部101は、チューナ制御フィルタ4021に処理を開始させる際に、次に実行するコンポーネントがデマルチプレクスフィルタ4022であることを、チューナ制御フィルタ4021に通知する。チューナ制御フィルタ4021は、処理を終了すると、結果を次に実行するデマルチプレクスフィルタ4022に送る。このようにしても、シーケンス管理部101が各コンポーネントに順に処理を実行させることが可能である。
また、シーケンス管理部101は、1番目のコンポーネントに対して、各コンポーネントの実行順を通知する。そして、各コンポーネントは次のコンポーネントに対して実行順をさらに通知する。このようにすれば、シーケンス管理部101が3つ以上のコンポーネントを順に実行させることも可能である。各コンポーネントからの処理が成功したという通知に応答して、シーケンス管理部101がそのコンポーネントに対して、処理結果を送信すべきコンポーネントを指示してもよい。
以上の本実施形態におけるデータ処理システム、例えばストリーム処理システムにおいては、対応するデータの種別、例えばストリームの種別と、コンポーネントの実行順序に関する情報とを、各コンポーネントは保持する。そして、シーケンス管理部がこれらの情報を動的に取得することにより、データの種別毎の各コンポーネントの実行順が決定される。本実施形態に従えば、データ処理システムの機能を、容易に向上させ又は削減することができる。例えば、データ処理システムの機種毎に異なる機能を持たせることが容易に可能である。この際、各種のデータ(ストリーム)を処理する際に共通して用いられるシーケンス管理部に対して変更を加える必要はない。コンポーネントの選択、追加、及び/又は削除を行えば十分である。
[第2の実施形態]
本実施形態においては、コンポーネントを動的に追加及び/又は変更し、システムを新しい種類のデータに対応させる。本実施形態に係るデータ処理システムの構成は第1の実施形態と同様であり、図1及び図2に示される。本実施形態においては、データ処理システムを、第1の実施形態で説明された3種類のストリームに加えて、IPストリーミングの受信にも対応させる。
図9は、IPストリーミング受信のためのコンポーネントの組合せの例である。図9において、9021はIP入力フィルタであり、IP網からの所望のパケット受信処理を行う。IPストリームデクリプトフィルタ9022は、IPストリーミング規格に基づいたデクリプト処理を行う。デマルチプレクスフィルタ9023は、トランスポートストリームからパケットを分離する。MPEGデコードフィルタ9024は、MPEGデコード処理を行う。各コンポーネントは、第1の実施形態と同様に、図2に示される優先度保持部1021を有する。
図10は、IPストリーミングの受信に対応させる前のデータ処理システムが有する、各コンポーネントの優先度保持部1021が保持している情報の一例を示す。図10において、1001〜1008は各コンポーネントが保持している情報であり、対応情報、優先度情報、及びコンポーネントID情報(識別情報)のセットとなっている。対応情報と優先度は、第1の実施形態において説明されたものと同様である。さらに各コンポーネントには、コンポーネントを識別可能なIDが割り当てられている。各コンポーネントは、このコンポーネントID情報を保持している。コンポーネントIDは、異なる種類のコンポーネントが異なるコンポーネントIDを有するように割り当てられる。
図11は、IPストリーミングの受信のために用いる各コンポーネントの優先度保持部1021が保持する情報の一例を示す。図11において、1101〜1104は各コンポーネントが保持している情報である。1101〜1104は、図10の1001〜1008と同様のものであり、説明は省略する。デマルチプレクスフィルタ9023は、デマルチプレクスフィルタ4022の機能を変更し、IPストリーミングに対応させたものである。このため、デマルチプレクスフィルタの持つ情報1103には、対応情報としてIPストリーミングが追加されている。
MPEGデコードフィルタ1104も同様に、MPEGデコードフィルタ1008の機能を変更し、IPストリーミングに対応させたものである。もちろん、機能を変更するのではなく、例えば、放送ストリーム、1394ストリーム、及びIPストリーミングに対応するデマルチプレクスフィルタ4022を新たに設計してもよい。
IPストリーミングの受信に対応するために、図11に示したコンポーネントは、本実施形態のデータ処理システムに導入される。例えばコンポーネントがソフトウェアとして実装される場合、本実施形態のデータ処理システムにダウンロードされることができる。ダウンロードは当業者に周知の方法によって行うことができる。例えば、放送電波によるダウンロードや、リムーバブルメモリによるダウンロードなどの方法が考えられる。さらに、データ処理システムが処理できないデータの処理要求を受けた場合に、本発明のデータ処理システムがそのデータを処理するために必要なコンポーネントのダウンロードを開始することもできる。
図13はIPストリーミングを処理するためのコンポーネントが追加された後の、本実施形態のデータ処理システムの構成例を示す。IP入力フィルタ9021とIPストリームデクリプトフィルタ9022が新しくに追加されている。また、デマルチプレクスフィルタ4022が、デマルチプレクスフィルタ9023で置き換えられる。さらに、MPEGデコードフィルタ4028が、MPEGデコードフィルタ9024で置き換えられる。デマルチプレクスフィルタ9023は、図11に示すようにコンポーネントID情報として「2」を有する。また、デマルチプレクスフィルタ4022も、図10に示すようにコンポーネントID情報として「2」を有する。このように、同じ種類のコンポーネントが同じID情報を持ってもよい。すると、ID情報を参照してどのコンポーネントを置き換えるかを判断することができる。
図14は、コンポーネントを追加した後の、第1の実施形態で説明されたフィルタリストの例である。図14において、1201〜1203は、図6の601〜603と同等である。IPストリーミングの処理に用いられるコンポーネントとその実行順が記載されているフィルタリスト1204が新たに追加される。
図15は、新しい種類のストリームの処理に用いるコンポーネントがダウンロードされた時に、シーケンス管理部101がフィルタリストを更新する手順を示すフローチャートである。図15のフローチャートの開始時には、1394ストリーム、及びHDMIストリーム用のフィルタリストが既に存在している。これらのフィルタリストの生成手順は、既に第1の実施形態で説明されている。ただし、第1の実施形態とは異なり、図14に示すように、フィルタリストにはコンポーネントID情報が含まれている。
ステップS1301でシーケンス管理部101は、新しくダウンロードされたコンポーネントの有無を判断する。新しくダウンロードされたコンポーネントが無い場合、処理は終了する。例えば、各コンポーネントの優先度保持部1021が、そのコンポーネントが新しくダウンロードされたか否かを示すフラグ情報を有することにより、このような処理が実現されてもよい。また、シーケンス管理部101が各コンポーネントを識別可能な情報を保持することにより、コンポーネントが新しくダウンロードされたか否か、又はコンポーネントが更新されたか否か、を認識することも可能である。新しくダウンロードされたコンポーネントがある場合、処理はステップS1302に進む。ステップS1302において、シーケンス管理部101はそのコンポーネントを処理対象として選択する。
ステップS1303でシーケンス管理部101は、選択したコンポーネントからコンポーネントID、対応情報、及び優先度情報を取得する。ステップS1304でシーケンス管理部101は、1つ目の対応情報と優先度情報との組を選択する。以降シーケンス管理部101は、ステップS1305〜ステップS1310の処理を、選択されたコンポーネントが有する情報の数だけ繰り返す。
ステップS1305でシーケンス管理部101は、選択された対応情報が示すストリーム種別のフィルタリストが存在するか否かを判断する。フィルタリストが存在しない場合、シーケンス管理部101は選択された対応情報が示すストリーム種別のフィルタリストを作成する。フィルタリストが存在する場合、処理はステップS1307に進む。
ステップS1307でシーケンス管理部101は、選択された対応情報が示すストリーム種別のフィルタリストを選択する。そしてシーケンス管理部101は、選択されたコンポーネントが選択されたフィルタリストに含まれているか否かを判断する。この際、コンポーネントIDを使用することができる。すなわち、選択されたコンポーネントのIDが選択されたフィルタリストに含まれていれば、選択されたコンポーネントは既にフィルタリストに含まれていると判断することができる。
選択されたコンポーネントが選択されたフィルタリストに含まれている場合には、処理はステップS1309に進む。選択されたコンポーネントが選択されたフィルタリストに含まれてない場合には、処理はステップS1308に進む。ステップS1308でシーケンス管理部101は、選択されたフィルタリストに、選択されたコンポーネントを追加する。この時、第1の実施形態と同様にシーケンス管理部101は、追加されたコンポーネントを含むフィルタリスト内のコンポーネントを、優先度順にソートする。
本実施形態では、選択されたコンポーネントが選択されたフィルタリストに既に含まれている場合、シーケンス管理部101はフィルタリストの更新を行わない。しかしながら、選択されたコンポーネントが選択されたフィルタリストに既に含まれている場合に、シーケンス管理部101が、選択されたフィルタリストに含まれている選択されたコンポーネントの情報を更新してもよい。この構成によれば、コンポーネントを変更した際に優先度を変更することが可能である。
ステップS1309でシーケンス管理部101は、選択されたコンポーネントに次の対応情報と優先度情報との組が存在するか否かを判断する。次の対応情報と優先度情報との組が存在する場合には、処理はステップS1310に進む。次の対応情報と優先度情報との組が存在しない場合には、処理はステップS1301に戻る。ステップS1310でシーケンス管理部101は、次の対応情報と優先度情報との組を選択し、そして処理はステップS1305に戻る。以上のステップS1301〜S1310の処理が、新しくダウンロードされたコンポーネントの数だけ繰り返される。
本実施形態では、コンポーネントが追加された場合に、フィルタリストの更新が開始される。コンポーネントの追加を検出するために、様々な方法を採用することができる。例えば、本実施形態の情報処理システムが処理できないデータの処理をアプリケーション103に指示された場合、シーケンス管理部101はそのデータの処理に必要なコンポーネントをダウンロードする。あるいは、シーケンス管理部101は新たなコンポーネントの取り付けが必要なことをユーザに通知する。このダウンロードが終了し、又はユーザによって取り付けの終了が通知された場合、フィルタリストの更新を開始することができる。
別の方法として、シーケンス管理部101は、フィルタリストに登録されていない新しいコンポーネントを定期的に探索することもできる。すなわち、本実施形態のデータ処理システムに含まれるコンポーネントのそれぞれが持つコンポーネントIDが、フィルタリストに登録されているか否かを判断する。フィルタリストに登録されていないコンポーネントを発見した場合に、フィルタリストの更新を開始しても良い。シーケンス管理部101による新しいコンポーネントの探索は、どんなタイミングで行われてもよいが、例えば単純に所定時間毎に行われてもよい。あるいは、アプリケーション103からの処理開始要求をシーケンス管理部101が受け取った時に開始されてもよい。
さらにはシーケンス管理部101は、新しいコンポーネントを探索する際に、フィルタリストに登録されているコンポーネントが、本実施形態の情報処理システムから取り除かれていることを検出するかもしれない。この場合シーケンス管理部101は、フィルタリストをさらに更新することもできるし、コンポーネントが取り除かれているという警告をユーザに対して発することもできる。またシーケンス管理部101は、コンポーネントが取り除かれていることを示す情報を、フィルタリストに保存してもよい。すると、アプリケーション103からの処理開始要求を受け取った時に、要求されたデータ処理に必要なコンポーネントが存在しているか否かをシーケンス管理部101が判断することができる。この時、必要なコンポーネントが存在しないならば、ユーザに対してエラーを通知することができる。
本実施形態では、コンポーネントが追加された場合には既存のフィルタリストを更新するものとして説明した。しかしながら、コンポーネントが追加された場合に、新しくフィルタリストを作り直してもよい。本実施形態のデータ処理システムによれば、各コンポーネントが、対応するデータを示す対応情報、実行順を示す優先度情報、及びコンポーネントIDを保持する。これらの情報が、シーケンス管理部に動的に登録されることにより、ストリーム種別毎に各コンポーネントの実行順が決定される。従って、コンポーネントが動的に追加及び/又は変更される場合にも、共用部分であるシーケンス管理部を変更することなく、更新されたシステムでデータを処理することができる。例えば、システムが新しい種類のデータを処理することもできる。
また本実施形態では、コンポーネントIDは、異なる種類のコンポーネントが異なるコンポーネントIDを有するように割り当てられるものとした。しかしながら、同じ種類のコンポーネントが違うコンポーネントIDを有してもよい。この場合、コンポーネントが追加された時には、新しくフィルタリストを作り直せばよい。
[第3の実施形態]
本実施形態においては、各コンポーネントの優先度の決定方法を説明する。本実施形態に係る優先度の決定処理は、例えばコンピュータなどの、普通の情報処理装置が行うことができる。上述の実施形態に係るデータ処理システムにおいては、第2のコンポーネントは通常、第1のコンポーネントが出力したデータを処理する。従って、第1のコンポーネントの処理が終了しない限り、第2のコンポーネントはデータを処理することができない。言い換えれば、第1のコンポーネント(第1の子処理部)でエラーが発生すると、第2のコンポーネント(第2の子処理部)は影響を受ける。
連続して入力されるストリームデータを処理する場合、いずれかのコンポーネントがエラーのために処理を実行できない場合がある。しかしながら、エラーが発生したコンポーネントの上流に位置するコンポーネントが次のデータの処理を続けることにより、エラーから復旧した際により早くデータを出力することができる。
例えば図16(A)において、CA制御フィルタ3023において、契約が存在しないためにデスクランブルできないというエラーが発生する場合がある。この場合、下流のMPEGデコードフィルタ3024は動作できない。ところが、例えば有料放送ストリームから無料放送ストリームへとデータが変化することにより、エラーが解消される場合がある。この場合、無料放送への変化を認識し、かつ正しく処理するためには、上流のチューナ制御フィルタ3021、デマルチプレクスフィルタ3022、及びCA制御フィルタ3023は、エラー発生中にも処理を続行する必要がある。同様に図16(B)のように、例えば電波強度が変動することにより、チューナ制御フィルタ3021がチューニングできないというエラーが発生する場合もある。この場合も、チューナ制御フィルタ3021は動作を続行し、電波を監視し続けることができる。
よって、各フィルタ処理の実行を管理するシーケンス管理部101は、正常時の各コンポーネントの実行順を管理するだけでなく、エラーが発生した場合のコンポーネントの停止及び開始処理を管理する必要もある。この要件を満たしながら、シーケンス管理部101を複数のストリームへ対応させ、かつシーケンス管理部101にコンポーネントの停止及び開始処理を行わせようとする場合、シーケンス管理部101の処理が複雑になってしまう。本実施形態の方法によれば、シーケンス管理部101の処理負担を軽減しながら、シーケンス管理部101にフィルタの停止処理及び開始処理を行わせることができる。
本実施形態の方法によれば、各コンポーネントが保持する優先度情報は、エラーが発生した際に与える影響に基づき決定される。図17(A)は放送ストリーム処理における、各コンポーネントで発生するエラーとそのエラーに影響されるコンポーネントとの関係の一例を示す。図17(B)は、1394ストリームの処理における、同様の関係の一例を示す。放送ストリームの処理においては、チューナ制御フィルタで「チューニングできない」エラーが発生した場合、デマルチプレクスフィルタ、CA制御フィルタ、及びMPEGデコードフィルタが動作できない。同様に、デマルチプレクスフィルタで「サービス休止中」エラーが発生した場合、CA制御フィルタ及びMPEGデコードフィルタは動作できない。このように、あるコンポーネントにおけるエラーに影響されるコンポーネントは、ストリームの種類に応じて一義的に決定できる。
図18は、あるコンポーネントにおけるエラーに影響されるコンポーネントを示す、例えば図17に示されるような情報に基づいて、ストリームの種類ごとに各コンポーネントの優先度を決定する手順を示すフローチャートである。図17(A)の放送ストリームの処理に関する情報を用いる場合が、例として以下で説明される。図19は、図18の処理中に優先度がどのように変化するかを示す。本実施形態では例として、図12に示すコンピュータが以下の処理を行うものとする。
ステップS1701でCPU1901は、図17(A)の情報から優先度を割り当てるコンポーネントの数を確認し、全てのコンポーネントに仮の実行優先度を割り当てる。例として図19(A)のように、CPU1901は、チューナ制御フィルタに1、デマルチプレクスフィルタに2、CA制御フィルタに3、MPEGデコードフィルタに4を、それぞれ割り当て、コンポーネントと優先度との組を一次記憶1902に格納する。
ステップS1702でCPU1901は、最初のコンポーネントを選択する。ここではチューナ制御フィルタを選択する。次にステップS1703でCPU1901は、選択したコンポーネントで発生するエラーの情報と、そのエラーに影響されるコンポーネントの情報とを取得する。ステップS1704でCPU1901は、取得したエラーの情報から、最初の情報を選択する。ここでは、「チューニングできない」エラーを選択する。
ステップS1705でCPU1901は、選択されたコンポーネントと、選択されたエラーに影響を受けるコンポーネントとの優先度を比較する。影響を受けるコンポーネントの中に、選択されたコンポーネントの優先度より高いものがあれば、処理はステップS1706に進む。そうでなければ、処理はステップS1707に進む。ステップS1706でCPU1901は、選択されたコンポーネントの優先度を変更する。ここでは、チューナ制御フィルタの優先度よりも、デマルチプレクスフィルタ、CA制御フィルタ、及びMPEGデコードフィルタの優先度の方が高い。このうち最も高い優先度は、MPEGデコードフィルタが持つ「4」である。従って、チューナ制御フィルタの優先度を「4」よりも大きくすればよい。例えば、チューナ制御フィルタの優先度を「4」よりも1つ大きい「5」としてもよい。図19(B)は、この変更後の状態を示す。
ステップS1707でCPU1901は、次のエラー状態があるか否かを判断する。次のエラー状態がある場合には、処理はステップS1708に進む。次のエラー状態がない場合には、処理はステップS1709に進む。ステップS1708でCPU1901は、次のエラー状態を選択し、処理はステップS1705に戻る。ここでは、チューナ制御フィルタには1つのエラー状態しか無いので、処理はステップS1709に進む。
ステップS1709でCPU1901は、次のコンポーネントがあるか否かを判断する。次のコンポーネントがある場合には、処理はステップS1710に進む。次のコンポーネントがない場合には、優先度情報を一次記憶1902に登録して、優先度決定処理を終了する。ステップS1710でCPU1901は次のコンポーネントを選択し、処理はステップS1703に戻る。ここでは、次のデマルチプレクスフィルタを選択して、デマルチプレクスフィルタの優先度を変更する。デマルチプレクスフィルタの「サービス休止中」エラーに影響を受けるコンポーネントはCA制御フィルタ及びMPEGデコードフィルタである。そして、図19(B)を参照すると、デマルチプレクスフィルタの優先度よりも、CA制御フィルタ及びMPEGデコードフィルタの方が大きい。
これらのコンポーネントのうち、より優先度が大きいのはMPEGデコードフィルタの「4」である。しかし、チューナ制御フィルタの優先度を変更する際に確認したように、チューナ制御フィルタの優先度はデマルチプレクスフィルタの優先度よりも高くする必要がある。このためには、例えば「4」よりも大きい優先度を1つ大きくすればよい。すなわち、チューナ制御フィルタの優先度を「5」から「6」に変更し、デマルチプレフィルタの優先度を「5」にすればよい。図19(C)は、この変更後の状態を示す。
次に、CA制御フィルタについても同様の処理を行い、CA制御フィルタの優先度を5、デマルチプレクスフィルタの優先度を6、チューナ制御フィルタの優先度を7に変更する。MPEGデコードフィルタについても同様の処理を行う。しかし、MPEGデコードフィルタのエラーは他のコンポーネントには影響しないので、優先度は変更されない。図19(D)は、最終的な優先度を示す。
このようにして決定された優先度情報は、各コンポーネントの優先度保持部1021に登録され、上述の各実施形態で用いられる。本実施形態の方法によれば、エラーがコンポーネントに与える影響を考慮して、各コンポーネントの実行順を決定することができる。シーケンス管理部は、エラーの発生のために処理を止める必要がある時には、エラーが発生したコンポーネントの下流の処理を止めれば十分である。すなわち、シーケンス管理部のエラーに対する処理を、単純で、ストリーム種類に依存しない共通の処理とすることができる。コンポーネントの追加及び/又は変更を行う場合にも、共用部分であるシーケンス管理部の変更をする必要はない。
本実施形態ではエラーがコンポーネントに与える影響を考慮して優先度を決定した。しかしながら、コンポーネントの他の依存関係を考慮して優先度を決定することもできる。また、本実施形態で説明した優先度の決定方法は一例にすぎない。例えば、本実施形態のコンポーネント間の関係は木構造又はグラフ構造で表すことができる。従って、ノード間の依存関係を優先度として表現できる、既知の方法を採用することもできる。また、本実施形態では、上述の各実施形態とは独立なコンピュータが優先度を決定した。しかしながら、上述の各実施形態のデータ処理システムの例えばシーケンス管理部101が優先度を決定してもよい。また、エラーが他のコンポーネントに与える影響を示す情報を、各コンポーネントが有してもよい。この場合シーケンス管理部101は、各コンポーネントが有するこの情報を参照して、動的にフィルタリストを生成することもできる。
[第4の実施形態]
本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理をコンピュータにより行わせる。図12はコンピュータの基本構成を示す図である。このコンピュータにおいて上述の各実施形態の機能を実行するためには、各機能構成をコンピュータプログラムにより表現し、このコンピュータに読み込ませればよい。こうして、このコンピュータで上述の実施形態の全ての機能を実現することができる。この場合、図1をはじめとする構成要素の各々は関数、若しくはCPUが実行するサブルーチンで機能させればよい。
また、コンピュータプログラムは通常、CD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納されている。この記憶媒体を、コンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピー若しくはインストールすることで実行可能になる。従って、係るコンピュータが読み取り可能な記憶媒体も本発明の範疇にあることは明らかである。
図12においてCPU1901は、コンピュータ全体の動作をコントロールする。例えばCPU1901は、一次記憶1902に格納されたプログラムの実行等を行う。一次記憶1902は、主にRAM等のメモリであり、二次記憶1903に記憶されたプログラム等を読み込んで格納する。二次記憶1903は、例えばハードディスク、CD−ROM等がこれに該当する。本実施形態では、実施形態の処理手順を実現するプログラムは二次記憶1903に格納し、プログラム実行時に一次記憶1902に読み込んで、CPU1901が実行処理を行う。
入力デバイス1904とはコンピュータに情報を入力するデバイスであって、例えばマウスやキーボード等がこれに該当する。入力デバイス1904を用いることにより、ユーザがコンピュータに情報を入力することが可能であってもよい。出力デバイス1905とはコンピュータが情報を出力するデバイスであって、モニタ及びプリンタを含む。読込デバイス1906は、外部の情報を取得するためのデバイスである。読込デバイス1906は、メモリカードリーダ及びネットワークカードを含む。バス1908は、上述の各部を接続し、データのやりとりを可能とする。
[その他の実施形態]
上述の各実施形態においては、各コンポーネントの優先度情報が互いに異なる場合について説明した。しかしながら、同じ値の優先度情報を有するコンポーネントが、1つの種類のデータについて存在することも考えられる。この場合、同じ値の優先度情報を有するコンポーネントは並列に実行されてもよい。また、製造者の異なるコンポーネントが各実施形態のデータ処理システムに加えられた場合、意図せずに異なるコンポーネントが同じ値の優先度情報を有することが考えられる。この問題に対処するために、同じ値の優先度情報を有するコンポーネントをシーケンス管理部101が発見した場合、処理を行わないようにしてもよい。
さらには、同じ値の優先度情報を有するコンポーネントをシーケンス管理部101が発見した場合、データ処理を行うか否かをユーザに問い合わせてもよい。また、アプリケーション103又はユーザが、各コンポーネントに格納されている優先度情報を更新できてもよい。このようにして、意図せずに異なるコンポーネントが同じ値の優先度情報を有する場合にも、正しくデータ処理を行うことができる。
コンポーネントの選択、追加、及び/又は削除が可能な各実施形態において、データを処理するために必要なコンポーネントが、データ処理システムに欠けている場合が考えられる。この問題に対処するために、各コンポーネントが、優先度情報の他に、それぞれの種類のデータを処理するために必要な他のコンポーネントを示す情報を保持していてもよい。また、アプリケーション103が、それぞれの種類のデータを処理するために必要なコンポーネントを、シーケンス管理部101に指示してもよい。このようにして、シーケンス管理部101は、データ処理を実行するために必要なコンポーネントが全て存在するか否かを確認することができる。必要なコンポーネントが全て存在しない場合には、シーケンス管理部101はユーザに対して警告を発してもよい。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (8)

  1. 子処理部を識別可能な識別情報と、当該子処理部が他の子処理部に優先して処理を実行するか否かを表す優先度を示す優先度情報と、のセットを保持している複数の前記子処理部と通信可能な情報処理装置であって、
    前記複数の子処理部のそれぞれから前記セットを取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記セットのうち、より高い前記優先度を示す前記優先度情報を含むセットから順に参照し、当該参照したセットに含まれる識別情報によって特定される前記子処理部に対して動作指示を送信することで、当該子処理部を動作させる制御手段と
    を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記情報処理装置に入力された1番目のデータを取得し、
    1番目に動作させる前記子処理部に前記1番目のデータ及び前記動作指示を送信し、
    前記1番目に動作させる子処理部が前記1番目のデータを処理した結果得られる2番目のデータを、前記1番目に動作させる子処理部から取得し、
    i番目に動作させる前記子処理部に、i番目(i=2,…,N;Nは動作させる子処理部の数)のデータ及び前記動作指示を送信し、
    前記i番目に動作させる子処理部が前記i番目のデータを処理した結果得られる(i+1)番目のデータを、前記i番目に動作させる子処理部から取得し、
    N番目に動作させる前記子処理部から取得した(N+1)番目のデータを、前記1番目のデータの処理結果として出力することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記優先度情報は、前記子処理部自身が処理可能なデータの種類毎に前記セットに含められており、
    前記情報処理装置は、前記情報処理装置に入力された処理対象データの種類を特定する特定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記特定手段が特定した種類に対応する優先度情報を含むセットのうち、前記特定手段が特定した種類に対応する前記優先度情報がより高い優先度を示すセットから順に参照することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、より高い前記優先度を示す前記優先度情報を含むセットを順に参照することで、それぞれの前記子処理部に対する前記動作指示の送信順序を決定し、当該決定した送信順序に従って前記動作指示を送信し、
    前記情報処理装置に新しい前記子処理部が追加された場合、
    前記取得手段は前記新しい子処理部から前記セットをさらに取得し、
    前記制御手段は、前記取得手段が取得した全ての前記セットを順に参照することで、それぞれの前記子処理部に対する前記動作指示の送信順序を再び決定することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 第1の子処理部でエラーが生じると第2の子処理部の処理を実行できない場合、前記第1の子処理部が前記第2の子処理部よりも早く実行されるように、前記優先度情報が定められていることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 子処理部を識別可能な識別情報と、当該子処理部が他の子処理部に優先して処理を実行するか否かを表す優先度を示す優先度情報と、のセットを保持している複数の前記子処理部と通信可能な情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記複数の子処理部のそれぞれから前記セットを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した前記セットのうち、より高い前記優先度を示す前記優先度情報を含むセットから順に参照し、当該参照したセットに含まれる識別情報によって特定される前記子処理部に対して動作指示を送信することで、当該子処理部を動作させる制御工程と
    を備えることを特徴とする、情報処理方法。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置が備える各手段としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
  8. 請求項7に記載のコンピュータプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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