JP2011207791A - 胃食道逆流防止用パッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】摂食・嚥下障害のある患者や経口での栄養摂取が困難な患者に経管栄養補給法により流動性の高い総合栄養食を投与しても、投与後は胃食道逆流を引き起こさないようにする方法を提供すること。
【解決手段】経管栄養補給の際に、鼻下に貼付されるパッチであって、基材層あるいは基材層の一面に、胃蠕動運動を促進し胃食道逆流を引き起こさないようにする効果を有する香料が担持されるとともに、該基材層の他の一面に粘着層が形成された胃食道逆流防止用パッチを提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、経管栄養補給法の際に流動性の高い総合栄養食を投与しても、胃蠕動運動を促進し、胃食道逆流を引き起こさないようにする胃食道逆流防止用パッチを提供するものである。
摂食・嚥下障害のある患者や経口での栄養摂取が困難な患者への栄養補給法は、経管栄養補給法が行われる。経管栄養補給法は、経鼻経管栄養補給法および胃瘻経管栄養補給法がある。経鼻経管栄養補給法は、鼻腔から胃・十二指腸、空腸などの消化管内に栄養チューブを挿入、留置して栄養剤を投与する方法であり、胃瘻経管栄養補給法は、経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)を施行して、胃瘻または空腸瘻を作り、その瘻孔に接続したチューブにより、胃・十二指腸、空腸などの消化管内に栄養剤を投与する方法である。
経管栄養補給法に用いられる栄養剤、すなわち、総合栄養食は液状形態を有するものが多く、経鼻経管栄養補給法に用いられる細い栄養チューブでも投与が容易であるという利点を有する。しかし、液状形態の総合栄養食のように流動性の高いものの場合には、投与された総合栄養食が胃や食道に向かって逆流する胃食道逆流を引き起こす危険があり、気管に流れ込み、肺炎を引き起こす事例もある。このような場合には、胃瘻経管栄養補給法が有効である。胃瘻経管栄養補給法では、経鼻経管栄養補給法と比較して太い栄養チューブを使用して総合栄養剤の投与が行われる。従って、例えば特許文献1及び2に記載されているように、あらかじめゲル化剤を配合して固形化させたり、特許文献3に記載されているように、増粘剤を添加することにより流動性を低下させたりした総合栄養食を用いることができ、胃食道逆流を防止することができる。
しかしながら、固形化した総合栄養食は、加圧してつぶしながら栄養チューブを経由して消化管内に投与することになり、加圧時にかなりの力が必要となることから、投与する人にとって、かなりの負担となってくるという課題があった。そこで、流動性が高い総合栄養食を投与した際にも、投与経路に依らず投与後は胃食道逆流を引き起こさないようにする方法が強く望まれていた。
特許第3516673号公報 特許第4396815号公報 特開2004−217531号公報
本発明の目的は、上述の状況を鑑みてなされたもので、摂食・嚥下障害のある患者や経口での栄養摂取が困難な患者に経管栄養補給法により流動性の高い総合栄養食を投与しても、胃蠕動運動を促進し、胃食道逆流を引き起こさないようにする胃食道逆流防止用パッチを提供するものである。
本発明者らは、経管栄養補給法の患者は総合栄養食の投与中に投与される食品について全く匂いを感じることができない点に着目し、投与中に患者に良好な匂いを嗅がせた場合の影響について研究を行った。その結果、良好な匂いの刺激によって患者の胃蠕動運動が促進されることを見出した。そして更に、経管栄養補給法により流動性の高い総合栄養食を投与する際に患者の鼻下に良好な匂いの香料を含有するパッチを貼付することにより、胃蠕動運動が促進され、胃食道逆流をある程度防止し得ることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(6)に示すものである。
(1)経管栄養補給の際に、鼻下に貼付されるパッチであって、基材層あるいは基材層の一面に香料が担持されるとともに、該基材層の他の一面に粘着層が形成された胃食道逆流防止用パッチ。
(2)前記香料は、前記基材層の一面に積層された香料含有層に担持されたものである(1)に記載の胃食道逆流防止用パッチ。
(3)前記香料は、香料封入マイクロカプセルである(1)または(2)に記載の胃食道逆流防止用パッチ。
(4)前記香料は、胃食道逆流効果を有するものである(1)〜(3)のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
(5)前記基材層は、プラスチックフィルムである(1)〜(4)のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
(6)粘着層の粘着面には剥離紙が設けられている(1)〜(5)のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
以上述べたように、本発明のパッチは、摂食・嚥下障害のある患者や経口での栄養摂取が困難な患者に経管栄養補給法により流動性の高い総合栄養食を投与しても、胃蠕動運動を促進し、胃食道逆流を引き起こさないようにする胃食道逆流防止用パッチを提供することができる。
以下、本発明の胃食道逆流防止用パッチを詳細に説明する。
本発明の胃食道逆流防止用パッチは、鼻下に貼付することにより胃蠕動運動の促進効果を発揮し、胃食道逆流を防止する。あるいは、香料封入マイクロカプセルを香料として用いた場合には、使用前、鼻下への貼付前後いずれかのときにパッチ表面を押圧あるいは摩擦することによりマイクロカプセルに封入された香料が発散し、同様の効果を発揮する。
本発明の胃食道逆流防止用パッチに用いることができる基材層は、一般的なプラスチックフィルム、紙、金属箔、織布、不織布、編物など、鼻下に貼付することのできるものであれば、いずれも用いることができる。これらのうち、香料保持層に含浸されることにより担持されているあるいは基材層の一面に直接担持されている香料の粘着層側への移行を防止する観点から、プラスチックフィルムが最も好ましい。また、基材に香料を直接印刷又は塗工する場合にも、印刷・塗工の容易性等の観点から、プラスチックフィルムが最も好ましい。本発明に用いられるプラスチックフィルムとしては、具体的には、ポリエステルフィルム、共重合ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、共重合ナイロンフィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリアセタールフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリウレタンフィルム、アクリル酸誘導体フィルム、エチレン・ビニルアルコールフィルム、エチレン・アクリロニトリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、共重合ポリカーボネートフィルム、セルロースフィルム、ポリシリコーンフィルム、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)フィルム、セロハンフィルム、合成ゴムフィルム、天然ゴムフィルム、液晶高分子フィルムなどが挙げられる。これらの中で、軟質プラスチックフィルムが貼付性の良好さから好適に用いられ、更に、より貼付しやすい点、および特有の匂いを有さず芳香性を阻害しない点から、ナイロンフィルム、共重合ナイロンフィルム、PPフィルム、PEフィルム、PETフィルム、PSフィルム、PVCフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、PVAフィルムなどを挙げることができる。
本発明の香料含有層に用いられる材料としては、不織布、織布、紙、多孔性プラスチック、スポンジ等、香料を十分量担持し、かつ、所定期間にわたって放出できるよう多孔質構造の基材を用いることが好ましい。これらは単独で、又は適宜組み合わせて用いることができるが、不織布が最も適している。このような不織布の材料としては、綿、レーヨン、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリルニトリル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維等が挙げられ、これらは単独で、又は複数を組み合わせて用いることができる。また、使用する香料の種類に応じ、香料の保持性や放出性を制御するため、繊維の太さや配向の異なる不織布を積層した複層構造にすることが好ましい。基材層に香料含有層を積層する方法は特に限定されず、接着剤による接着や融着等の一般的な方法を用いることができる。なお、基材層自体に香料を担持させる場合、あるいは基材層の一面に直接香料を担持させる場合には、香料含有層は必須ではない。
本発明の胃食道逆流防止用パッチに用いる香料は、香料封入マイクロカプセルに封入されるものの場合は、通常行われている方法、例えば、コアセルベーション法、in−situ法、界面重合法、酵母菌を用いた手法などでマイクロカプセルを成形するとともに香料を該マイクロカプセル中に封入することにより調製されるが、市販の香料封入マイクロカプセルを使用しても差し支えない。香料封入マイクロカプセルに用いられるマイクロカプセルは、一般的には、0.1〜500μm程度の粒径を有する粒子であり、該粒子は樹脂、例えば、尿素樹脂、ゼラチン、ホルマリン樹脂、ビスフェノールA樹脂、PVA、エチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、メラミン系樹脂などで構成されている。
本発明の胃食道逆流防止用パッチに用いる香料としては、通常食品に使用されるもののうち社会通念上良好な匂いを有するものであれば特に制限されるものではない。例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、マンダリン、タンジェリンなどのシトラス系香料、アップル、バナナ、チェリー、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、プラム、ラズベリー、ストロベリーなどのフルーツ系香料、バニラ、コーヒー、ココア、チョコレートなどのビーンズ系香料、ペパーミント、スペアミントなどのミント系香料、オールスパイス、シナモン、ナツメグ、ニンニクなどのスパイス系香料、アーモンド、ピーナッツ、ウォルナッツなどのナッツ系香料、カニ、エビ、魚介類などの水産物系香料、かつお節、マツタケ、昆布などの出汁系香料、その他野菜、穀物、海草などの各種香料を例示することができる。なお本発明で用いる香料は組成物であっても単体であってもよい。例えば、単体としては、メントール、バニリン、エチルバニリン、桂皮酸、ピペロナール、d−ボルネオール、マルトール、エチルマルトール、カンフル、アントラニル酸メチル、桂皮酸メチル、シンナミックアルコール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチル−β−ナフチルケトン、リモネン、リナロール、イソチオシアン酸アリルなどを挙げることができる。マイクロカプセルに封入された香料を用いる場合、これらのうち、特に、油溶性香料がマイクロカプセルへの封入効率の点から好ましい。具体的には、レモン油、オレンジ油、グレープフルーツ油、ラズベリー油、ライム油、パイン油、バニラ、ペパーミント油、スペアミント油、ベルガモット油、セージ油、サンダルウッド油、マジョラム油、ブラックペッパー油、バジル、レモングラス、タイム、ウイキョウ、ビターオレンジ、リンゴオイル香料、イチゴオイル香料、バナナオイル香料、メロンオイル香料などを用いることが好ましい。なお、これらは単独で用いてもよいし、また、2種以上混合して用いてもよい。
基材層に香料を担持させる場合には、ディッピングによって基材層に含浸させても、基材層の一面に被覆させても良いが、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷、凸版印刷、孔版印刷、フレキソ印刷からなる群より選ばれる印刷手段を用いることができる。また、香料封入マイクロカプセルを霧状に散布することや、定量塗工する冶具を用いて塗工することによっても形成される。これらの際には香料を公知の適当なバインダーに分散させて担持させることもできる。これらの手段と基材層の材質を適宜選択することにより、香料が基材層自体に担持された構成、又は香料が基材層の一面に担持された構成として、本発明の胃食道逆流防止用パッチを製造することができる。
本発明のプラスチックフィルムの他の一面に形成させる粘着層は、皮膚に剥離可能に貼付することができ、皮膚に悪影響を与えない公知の接着性化合物、または、粘着性化合物を用いることができる。これらの具体例としては、エポキシ系樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ブチルゴム、ビニルピリジン−ブタジエン共重合体、メラミン樹脂、エチレン尿素樹脂、レゾール樹脂、ノボラック樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フラン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、デンプン、アラビアゴムなど、または、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、クロマン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。芳香性を阻害しない観点からは、臭気の少ない接着性化合物あるいは粘着性化合物を用いることが好ましい。有機溶剤を含まずに、紫外線、電子線、X線、加熱、塩基、酸あるいは水分により硬化する接着性化合物あるいは粘着性化合物は芳香性を阻害しない観点から特に好ましい。
さらに、剥離紙として使用するものとしては、通常貼付剤に使用されるもの、例えばシリコンで剥離処理した紙、シリコンで剥離処理したPPフィルム、シリコンで剥離処理したPEフィルム、シリコンで剥離処理したPETフィルム、シリコンで剥離処理したPSフィルム、シリコンで剥離処理したPVCフィルム、シリコンで剥離処理したポリ塩化ビニリデンフィルム、シリコンで剥離処理したPVAフィルムなどを挙げることができる。
本発明の胃食道逆流防止用パッチの形状としては、鼻下に好適に貼付できるものであればどのような形状でも構わないが、両方の鼻の穴の下に位置するとともに患者の違和感が少ない長方形状、台形状、楕円形状やダンベル状、H形状、蝶翅状などが好ましい。なお、剥がしやすいように粘着層を有しないタブを周辺などに設けても良い。
本発明の胃食道逆流防止用パッチは貼付したり剥がしたりしやすくするため、また装着時に違和感を与えにくくするためある程度の柔軟性を有することが好ましい。さらに、これらの性能を得るため本発明の胃食道逆流防止用パッチの厚さは10〜500μmとすることが好ましい。
以下に、本発明の胃食道逆流防止用パッチの製造方法について述べる。
プラスチックフィルムの上面に、香料含有インキを用いて印刷又は塗工することにより、香料を担持させる。あるいは、プラスチックフィルムの上面に香料含有層を接着し、香料を含浸させる。次に、プラスチックフィルムの他の一面に接着性化合物、または、粘着性化合物を塗工することにより粘着層を形成させ、その上にシリコンなどで処理した剥離層を有する剥離用シートを、剥離コート面をもって貼り合わせる。このようにして得られたものを任意の形状にカットして、目的とする胃食道逆流防止用パッチとする。
また、シリコンなどで処理した剥離層を有する剥離用シートの剥離コート面に接着性化合物、または、粘着性化合物を塗工して粘着層を形成し、その上面にプラスチックシートを積層し、その上面に、香料含有インキを用いて印刷又は塗工することにより、香料を担持させる。あるいは、プラスチックフィルムの上面に香料含有層を接着し、香料を含浸させる。このようにして得られたものを任意の形状にカットして、目的とする胃食道逆流防止用パッチとする。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
PETフィルム(厚み100μm)上に、黄色インキを用いてオフセット印刷により、白抜き文字の表示印刷層を形成し、その上にレモン香料封入マイクロカプセル(リケンレチンRMC−LM、三木理研工業株式会社)含有インキを用い、オフセット印刷方式により香料封入マイクロカプセル層を形成する。次に、PETフィルムの他の一面にアクリロニトリルーブタジエン共重合体90%とスチレンーブタジエン共重合体10%とから成る粘着剤を塗工して粘着層を形成させ、その上にシリコンで剥離処理したPETフィルムを剥離コート面で貼り合わせ、黄色印刷に合わせて楕円形状(長径50mm短径10mm)にカットすることにより、目的とする胃食道逆流防止用パッチを得た。本パッチの厚さは150μmであり、鼻下貼付するに十分な柔軟性を有するものであった。
PVCフィルム(厚み100μm)上に、橙色インキ用顔料を混合したオレンジ香料封入マイクロカプセル(リケンレチンRMC−FO、三木理研工業株式会社)含有インキを用い、スクリーン印刷方式により香料封入マイクロカプセル層を形成する。次に、PVCフィルムの他の一面にアクリロニトリルーブタジエン共重合体90%とスチレンーブタジエン共重合体10%とから成る粘着剤を塗工して粘着層を形成させ、その上にシリコンで剥離処理したポリエチレンフィルムを剥離コート面で貼り合わせ、50mm×10mmの長方形にカットすることにより、目的とする胃食道逆流防止用パッチを得た。本パッチの厚さは150μmであり、鼻下貼付するに十分な柔軟性を有するものであった。
シリコンで剥離処理したPETフィルムを剥離コート面上に、アクリロニトリルーブタジエン共重合体90%とスチレンーブタジエン共重合体10%とから成る粘着剤を塗工して粘着層を形成させ、その上にシール基材としてPETフィルム(厚み100μm)を積層し、その上に紫色インキを用いて凸版印刷方式により印刷層を形成させ、更にその上にラズベリー香料封入マイクロカプセル(リケンレチンRMC−LZ、三木理研工業株式会社)含有インキを用い、凸版印刷方式により香料封入マイクロカプセル層を形成させ、50mm×10mmの長方形にカットすることにより、目的とする胃食道逆流防止用パッチを得た。本パッチの厚さは150μmであり、鼻下貼付するに十分な柔軟性を有するものであった。
フィルム基材としてのPETフィルム(厚み100μm)表面にコロナ放電処理を行なってフィルム表面を改質し、その面に極性を持つアクリル系樹脂インキを用いて印刷し、易接着印刷層を形成させ、その上に緑色インキを用いてオフセット印刷により、白抜き文字の表示印刷層を形成し、その上にペパーミント香料封入マイクロカプセル(リケンレチンRMC−HK、三木理研工業株式会社)含有インキを用い、オフセット印刷方式により香料封入マイクロカプセル層を形成する。次に、PETフィルムの他の一面にアクリロニトリルーブタジエン共重合体90%とスチレンーブタジエン共重合体10%とから成る粘着剤を塗工して粘着層を形成せしめ、その上にシリコンで剥離処理したポリエチレンフィルムを剥離コート面で貼り合わせ、緑色印刷に合わせてダンベル状にカットすることにより、目的とする胃食道逆流防止用パッチを得た。本パッチの厚さは150μmであり、鼻下貼付するに十分な柔軟性を有するものであった。
フィルム基材としてのPVCフィルム(厚み100μm)表面にコロナ放電処理を行なってフィルム表面を改質し、その面に極性を持つ塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂インキを用いて印刷し、易接着印刷層を形成せしめ、その上に黄色インキ用顔料を混合したレモン香料封入マイクロカプセル(リケンレチンRMC−LM、三木理研工業株式会社)含有インキを用い、スクリーン印刷方式により香り印刷層を形成する。次に、PVCフィルムの他の一面にアクリロニトリルーブタジエン共重合体90%とスチレンーブタジエン共重合体10%とから成る粘着剤を塗工して粘着層を形成させ、その上にシリコンで剥離処理したポリエチレンフィルムを剥離コート面で貼り合わせ、50mm×10mmの長方形にカットすることにより、目的とする胃食道逆流防止用パッチを得た。本パッチの厚さは150μmであり、鼻下貼付するに十分な柔軟性を有するものであった。
本発明は、摂食・嚥下障害のある患者や経口での栄養摂取が困難な患者に経管栄養補給法により流動性の高い総合栄養食を投与しても、胃蠕動運動を促進し、胃食道逆流を引き起こさないようにする胃食道逆流防止用パッチを提供するものであって、産業上十分に利用できるものである。

Claims (6)

  1. 経管栄養補給の際に、鼻下に貼付されるパッチであって、基材層あるいは基材層の一面に香料が担持されるとともに、該基材層の他の一面に粘着層が形成された胃食道逆流防止用パッチ。
  2. 前記香料は、前記基材層の一面に積層された香料含有層に担持されたものである請求項1に記載の胃食道逆流防止用パッチ。
  3. 前記香料は、香料封入マイクロカプセルである請求項1または2に記載の胃食道逆流防止用パッチ。
  4. 前記香料は、胃食道逆流効果を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
  5. 前記基材層は、プラスチックフィルムである請求項1〜4のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
  6. 粘着層の粘着面には剥離紙が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の胃食道逆流防止用パッチ。
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