JP2011205749A - 判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触給電における一方の送受電部と他方の送受電部との間の相対的な位置関係を判定することのできる判定装置を提供する。
【解決手段】本開示の一形態は、受電部を有する第一の非接触給電装置と、送電部を有する第二の非接触給電装置と、前記送電部と前記受電部の間の送電効率に関するパラメータを測定する測定部とを備える非接触給電システムに用いられる判定装置であって、前記第一及び第二の非接触給電装置のいずれか一方は可動であり、前記パラメータを取得する取得手段と、前記パラメータの時間変化から前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の相対位置関係を判定し、該相対位置関係を表す情報を出力する制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
(図2:非接触給電システムの第一の構成例;図3:第一の構成例の変形)
図2に示すように、第一の実施形態に係る非接触給電システムは、第一の非接触給電装置1A及び第二の非接触給電装置1Bにより構成されており、第一の非接触給電装置1Aは、図1に示した例における自動車1側の装置であり、送受電部10、蓄電部11、測定部12、制御部13、通信部14及び表示部15を備える。また、第二の非接触給電装置1Bは、図1に示した駐車施設3側の装置であり、送受電部20、配電部、制御部及び通信部を備える。なお、図3に示した通り、第二の非接触給電装置1B側に測定部24が含まれていてもよい。
図4は、図2及び図3に示した表示部15による表示の例である。前記の通り、表示部15は制御部から通知された第一の非接触給電装置1A及び第二の非接触給電装置1Bの送受電部10,20の相対位置関係を表示するものであり、例えばモニタ40上に、第二の非接触給電装置1Bの送受電部20が進行方向に対して前方に位置しているか、後方に位置しているかなどを記号、例えば矢印41(42)により表示する。この際、図4(A)及び(B)に示したように、表示内容として、第二の非接触給電装置1Bの送受電部20との相対距離の大きさを表すようにしてもよい。これは、図4(A)よりも図4(B)の方が短い矢印であることから、図4(B)の場合は相対距離が小さいことを意味している。なお、図4では、表示部15はモニタであるとしたが、非接触給電システムの動作を考え合わせると、表示部15は当該システムの利用者とのインターフェースの役割を担うこととなる。したがって、表示部15は必ずしもモニタのように画像を用いたインターフェースである必要はなく、音声などの異なるインターフェースを用いるように構成しても構わない。
図5は、第一の実施形態に係る非接触給電システムの第一の動作例を示している。これは、図2に示したように、測定部12が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例である。図5において、(1)〜(5)は、それぞれ次に述べる第1〜第5のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図5の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が第二の非接触給電装置1Bの制御部22に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を要求する。第2のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの制御部22が通信部23を介して第一の非接触給電装置1Aの制御部13に対して送電電力を通知するとともに、配電部21を制御して、送受電部20より送電を開始する。第3のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの測定部12が、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10により受電した電力を測定する。第4のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が、受電した電力の値、または、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力と、測定部12から通知された、受電した電力の値により算出される電力伝送効率に基づいて、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10と第二の非接触給電装置1Bの送受電部20との相対位置関係を導出する。第5のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの表示部15により、制御部13から通知された相対位置関係を表示する。なお、任意の方法により上記した非接触給電システムの動作が停止されるまで、図5に示した第3〜第5のステップの動作は所定周期にて繰り返される。
図7は、上述した第一の動作例の第一の変形例を示している。これは、図2に示したように、測定部12が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例である。図7において、(1)〜(5)は、それぞれ次に述べる第1〜第5のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図7の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が第二の非接触給電装置1Bの制御部に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を通知する。第2のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が蓄電部11を制御して、送受電部10より送電を開始し、第二の非接触給電装置1Bの制御部22は、配電部21を制御して送受電部20により受電した電力を電力網に流す。なお、第二の非接触給電装置1Bが蓄電部を有し、受電した電力を蓄えてもよい。第3のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの測定部12が、送受電部10により送電する電力の反射係数などに基づき電磁結合係数を測定する。これは、送受電部10と送受電部20の間の送電効率に関するパラメータを測定していることに相当する。第4のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13により、測定部12から通知された電磁結合係数の値から第二の非接触給電装置1Bの送受電部20との相対位置関係を導出する。なお、電磁結合係数は電力伝送効率に関わるパラメータであり、電磁結合係数が大きいことは電力伝送効率が高いことを意味する。第5のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの表示部15により、制御部13から通知された相対位置関係を表示する。なお、任意の方法により上記した非接触給電システムの動作が停止されるまで、図5に示した第3〜第5のステップの動作は所定周期にて繰り返される。
図8は、上述した第一の動作例の第二の変形例を示している。これは、図3に示したように、測定部24が第二の非接触給電装置1Bに含まれる構成例に対応する動作例である。図8において、(1)〜(6)は、それぞれ次に述べる第1〜第6のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図8の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が第二の非接触給電装置1Bの制御部22に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を要求する。第2のステップにおいて、第二の非接触給電の制御部22が配電部21を制御し、送受電部20より送電を開始する。第3のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの測定部24が、送受電部20により送電する電力の反射係数などに基づき電磁結合係数を測定する。これは、送受電部20と送受電部10の間の送電効率に関するパラメータを測定していることに相当する。第4のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの制御部22により、測定部24から通知された電磁結合係数の値から第一の非接触給電装置1Aの送受電10部との相対位置関係を導出する。第5のステップにおいて、第二の非接触給電の制御部22が第一の非接触給電装置1Aの制御部13に対してそれぞれの通信部23及び14を介して相対位置関係の導出結果を通知する。第6のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの表示部15が、制御部13から通知された相対位置関係を表示する。なお、任意の方法により非接触給電システムの動作が停止されるまで、図8に示した第3〜第6のステップの動作は所定周期にて繰り返される。
図9は、上述した第一の動作例の第三の変形例を示している。これは、図3に示したように、測定部24が第二の非接触給電装置1Bに含まれる構成例に対応する動作例である。図9において、(1)〜(6)は、それぞれ次に述べる第1〜第6のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図9の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が第二の非接触給電装置1Bの制御部22に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を通知する。第2のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部13が第二の非接触給電装置1Bの制御部22に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電電力を通知するとともに、蓄電部11を制御して、送受電部10より送電を開始する。第3のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの測定部24が、第二の非接触給電装置1Bの送受電部20により受電した電力を測定する。第4のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの制御部22により、受電した電力の値、または、第一の非接触給電装置1Aから通知された送電電力と、測定部24から通知された受電した電力の値により算出される電力伝送効率から第一の非接触給電装置1Aの送受電部10との相対位置関係を導出する。第5のステップにおいて、第二の非接触給電の制御部23が第一の非接触給電装置1Aの制御部13に対してそれぞれの通信部23及び14を介して相対位置関係の導出結果を通知する。第6のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの表示部15が、制御部13から通知された相対位置関係を表示する。なお、任意の方法により非接触給電システムの動作が停止されるまで、図9に示した第3〜第6のステップの動作は所定周期にて繰り返される。
(図10:第二の実施形態に係る非接触給電システムの第二の構成例)
図10は、非接触給電システムの第二の実施形態における、第一の実施形態に係る非接触給電システムの第一の構成例との相違を示している。具体的には、第二の実施形態に係る非接触給電システムの第二の構成例は、第二の非接触給電装置1Bが、複数の送受電部を備えることが異なっており、送受電部として、第一の送受電コイル、第二の送受電コイル及び第三の送受電コイルを備えており、第三の送受電コイルが実際に給電を行う際に適用されるコイルである。なお、第一の送受電コイル及び第二の送受電コイルは、第三の送受電コイルに比べて最大送受電電力が低い小型のコイルであること、また、第一の送受電コイル及び第二の送受電コイルは、第三の送受電コイルの中心軸を挟んで対称に配置されていることが好ましい。
図11は、第二の実施形態に係る非接触給電システムの第二の動作例を示している。これは、図2に示したように測定部が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例であり、さらに、図5に示したように、第一の非接触給電装置1Aが第二の非接触給電装置1Bに送電開始を要求する動作に対応する動作例である。図11において、(1)〜(7)は、それぞれ次に述べる第1〜第7ステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図11の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部16が第二の非接触給電装置1Bの制御部24に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を要求する。第2のステップにおいて、第二の非接触給電の制御部24が第一の非接触給電装置1Aの制御部16に対してそれぞれの通信部23及び14を介して第一、第二及び第三の送受電部の送電電力のそれぞれを通知する。第3のステップにおいて第二の非接触給電装置1Bの制御部24が配電部21及び切り替え部25を制御し、第一の送受電部1及び第二の送受電部2から送電させ、第4のステップにおいて制御部24が配電部21及び切り替え部25を制御し、第三の送受電部3から送電させる。このように送電を行う送受電部を所定周期にて切り替えるような制御をする。第5のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの測定部12が、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10により受電した電力を測定する。第6のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部16により、受電した電力の値、または、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力と、測定部12から通知された、受電した電力の値により算出される電力伝送効率から第二の非接触給電装置1Bの送受電部1〜3との第一の相対位置関係及び第二の相対位置関係を導出する。
ここで、図12を用いて、図11に示した第二の動作例における、第一の非接触給電装置1Aの制御部16の動作について説明する。図11に示したように第二の非接触給電装置1Bの第一の送受電部及び第二の送受電部より送電した場合、第一の非接触給電装置1Aの制御部16は、図12に示すようにそれぞれに対する受電電力などのパラメータ測定結果を得ることとなる。この際、図12に示したXからY方向を第一の軸、AからB方向を第二の軸とすると、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10が相対的にY方向に位置する場合、第二の送受電部2に対するパラメータ測定結果の方が第一の送受電部1に対するパラメータ測定結果よりも大きな値を示し、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10が相対的にX方向に位置する場合、第一の送受電部1に対するパラメータ測定結果の方が第二の送受電部2に対するパラメータ測定結果よりも大きな値を示すことから、当該測定結果の差分ΔY1を算出することにより第一の軸に対する相対位置を導出することができる。また、第一の動作例と同様に、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10が相対的にA方向に位置する場合、第一及び第二の送受電部1及び2に対するパラメータ測定結果の時間変化が増加傾向を示し、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10が相対的にB方向に位置する場合、第一及び第二の送受電部1及び2に対するパラメータ測定結果の時間変化が減少傾向を示すことから、当該測定結果の差分ΔX1を算出することにより第二の軸に対する相対位置を導出することができる。
図13は、図11の第二の動作例の第6のステップにおける制御部16の動作を示している。所定周期で動作する制御部16は、ステップS1において、測定部12より第一の送受電部1に対する測定結果R1(n)を取得して記憶し、ステップS2において、第二の送受電部2に対する測定結果R2(n)を取得して記憶し、ステップS3において、第三の送受電部3に対する測定結果R3(n)を取得して記憶する。ステップS4において、測定結果R2(n)とR1(n)との差分を算出し、これを所定の閾値(Th2)と比較する。測定結果R2(n)とR1(n)との差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS5においてX方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。 上記ステップS4において測定結果R2(n)とR1(n)との差分が所定の閾値(Th2)よりも小さいと判定された場合、ステップS6において測定結果R1(n)とR2(n)との差分を算出し、これを所定の閾値(Th2)と比較する。測定結果R1(n)とR2(n)との差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS7においてY方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。なお、上記ステップS4及びS5のいずれの条件にも該当しない場合、ステップS7においてX−Y方向は最適位置と判断し表示部15へ通知する。これは、第一の非接触給電装置1Aの送受電部10が第二の非接触給電装置1Bの第一の送受電部1と第二の送受電部2から等距離に位置していることを示しており、第一の送受電部1、第二の送受電部2が第三の送受電部の中心軸に対して対象に配置されていることから、結果として最適な相対位置関係となる。
図14は、上述した第二の動作例の変形例を示している。これは、図2に示したように測定部が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例であり、さらに、図5に示したように、第一の非接触給電装置1Aが第二の非接触給電装置1Bに送電開始を要求する動作に対応する動作例である。図14において、(1)〜(10)は、それぞれ次に述べる第1〜第10のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。
図15は、第二の動作例の変形例(図14)における第4ステップ及び第9ステップの制御部16の動作を示している。所定周期で動作する制御部16は、ステップS1において、測定部12より第一の送受電部1に対する測定結果R1(n)を取得して記憶し、ステップS2において、第二の送受電部2に対する測定結果R2(n)を取得して記憶する。ステップS3において、測定結果R2(n)とR1(n)との差分を算出して所定の閾値(Th2)と比較する。R2(n)とR1(n)の差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS4においてX方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。ステップS5において、測定結果R1(n)とR2(n)との差分を算出して所定の閾値(Th2)と比較する。R1(n)とR2(n)の差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS6においてY方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。なお、上記ステップS3及びS5のいずれの条件にも該当しない場合、ステップS7においてX−Y方向は最適位置と判断し表示部15へ通知する。ステップS8において、通信部14及び23を介して第二の非接触給電装置1Bの制御部24に対して第三の送受電部3からの送電開始を要求する。ステップS9において、第三の送受電部3に対する測定結果R3(n)を取得して記憶する。ステップS10において、今回の測定結果であるR3(n)と前回の測定結果であるR3(n−1)との差分を算出する。ステップS11において、R3(n)とR3(n−1)を比較する。R3(n)とR3(n−1)の差分が正である場合、ステップS12において移動すべき方向を進行方向と判断し表示部15へ通知する。ステップS13において、上記R3(n)と、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力を元に算出される測定値の最大値Rmaxに任意の値(Th3)を掛け合わせた値とを比較する。上記R3(n)がこの値よりも大きい場合、ステップS14において相対位置が近いと判断し表示部15へ通知する。上記R3(n)がこの値よりも小さい場合、ステップS17において相対位置が遠いと判断し表示部15へ通知する。上記ステップS11においてR3(n)とR3(n−1)の差分が正でないと判定された場合、ステップS15において移動すべき方向を進行方向の逆側と判断し表示部15へ通知する。ステップS16において、R3(n)と、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力を元に算出される測定値の最大値Rmaxに任意の値(Th3)を掛け合わせた値とを比較する。R3(n)がこの値よりも大きい場合、ステップS14において相対位置が近いと判断し表示部15へ通知する。R3(n)がこの値よりも小さい場合、ステップS17において相対位置が遠いと判断し表示部15へ通知する。
図16は、図2及び図3に示した表示部15の例である。前記の通り、第二の動作例では第一の軸及び第二の軸に対する第一及び第二の相対位置関係を導出している。そこで、図16(A)に示すように、第一の相対位置関係50及び第二の相対位置関係51を個別に表示してもよいし、図16(B)に示すように、第一及び第二の相対位置関係を加味して表示してもすることも可能である。
(図17:第三の実施形態に係る非接触給電システムの第三の構成例)
図17は、非接触給電システムの第三の実施形態における、第一の実施形態に係る非接触給電システムの第一の構成例との相違を示している。具体的には、第三の実施形態に係る非接触給電システムの第三の構成例は、第一の非接触給電装置1A及び第二の非接触給電装置1Bそれぞれが複数の送受電部を備えることが異なっており、図17記載の例では、送受電部として、第一の送受電コイル、第二の送受電コイルを備えており、それぞれが実際に給電を行う際に適用されるコイルである。なお、それぞれの非接触給電装置の第一の送受電コイル、第二の送受電コイルは、それぞれの中心が同時に一致するように配置されていることが好ましい。
図18は、第三の実施形態に係る非接触給電システムの第三の動作例を示している。これは、図2に示したように測定部が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例であり、さらに、図5に示したように、第一の非接触給電装置1Aが第二の非接触給電装置1Bに送電開始を要求する動作に対応する動作例である。図18において、(1)〜(6)は、それぞれ次に述べる第1〜第6のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。
図19は、図18の第三の動作例における第5のステップの制御部17の動作を示している。所定周期で動作する制御部17は、ステップS1において、第一の測定部1より第一の送受電部1に対する測定結果R1(n)を取得して記憶し、ステップS2において、第二の測定部2より第二の送受電部2に対する測定結果R2(n)を取得して記憶し、ステップS3において、それぞれの統合値R3(n)を算出し記憶する。なお、統合値としては、R1(n)とR2(n)の和、平均値、最大値などを用いることができる。ステップS4において、測定結果R2(n)とR1(n)との差分を算出し、所定の閾値(Th2)と比較する。R2(n)とR1(n)の差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS5においてX方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。ステップS6において、測定結果R1(n)とR2(n)との差分を算出し、所定の閾値(Th2)と比較する。R1(n)とR2(n)の差分が所定の閾値(Th2)よりも大きい場合、ステップS7においてY方向へ移動すべきと判断し表示部15へ通知する。なお、上記ステップS4及びS6のいずれの条件にも該当しない場合、ステップS8においてX−Y方向は最適位置と判断し表示部15へ通知する。これは、第一の非接触給電装置1Aの第一の送受電部1と第二の送受電部2の中心軸が第二の非接触給電装置1Bの第一の送受電部1と第二の送受電部2の中心軸に一致していることを示しており、結果として最適な相対位置関係となる。ステップS9において、統合値R3(n)と前回の算出結果であるR3(n−1)との差分を算出する。統合値R3(n)とR3(n−1)の差分が正である場合、ステップS11において移動すべき方向を進行方向と判断し表示部15へ通知する。ステップS12において、R3(n)と、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力を元に算出される測定値の最大値Rmaxに任意の値(Th3)を掛け合わせた値とを比較する。R3(n)がこの値よりも大きい場合、ステップS13において相対位置が近いと判断し表示部15へ通知する。R3(n)がこの値よりも小さい場合、ステップS16において相対位置が遠いと判断し表示部15へ通知する。上記ステップS10において、統合値R3(n)とR3(n−1)の差分が正でないと判定された場合、ステップS14において移動すべき方向を進行方向の逆側と判断し表示部15へ通知する。ステップS15において、R3(n)と、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力を元に算出される測定値の最大値Rmaxに任意の値(Th3)を掛け合わせた値とを比較する。R3(n)がこの値よりも大きい場合、ステップS13において相対位置が近いと判断し表示部15へ通知する。R3(n)がこの値よりも小さい場合、ステップS16において相対位置が遠いと判断し表示部15へ通知する。
図20は、第三の動作例の変形例を示している。これは、図2に示したように測定部が第一の非接触給電装置1Aに含まれる構成例に対応する動作例であり、さらに、図5に示したように、第一の非接触給電装置1Aが第二の非接触給電装置1Bに送電開始を要求する動作に対応する動作例である。図20において、(1)〜(6)は、それぞれ次に述べる第1〜第6のステップに対応する。また、点線は制御の流れを表し、実線は電気の流れを表している。図20の第1のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部17が第二の非接触給電装置1Bの制御部26に対してそれぞれの通信部14及び23を介して送電開始を要求する。第2のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの制御部26が第一の非接触給電装置1Aの制御部17に対してそれぞれの通信部23及び14を介して第一及び第二の送受電部1及び2の送電電力を通知する。第3のステップにおいて、第二の非接触給電装置1Bの制御部26が配電部21及び選択部27を制御して、第一の送受電部1及び第二の送受電部2から送電を開始するとともに、これを所定周期にて切り替える。第4のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの第一の測定部1が、第一の非接触給電装置1Aの第一の送受電部1により受電した電力を測定し、第二の測定部2が、第一の非接触給電装置1Aの第二の送受電部2により受電した電力を測定する。第5のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの制御部17により、受電した2つの電力の値、または、第二の非接触給電装置1Bから通知された送電電力と、第一及び第二の測定部1及び2からそれぞれ通知された、受電した2つの電力の値により算出される電力伝送効率から第二の非接触給電装置1Bの第一及び第二の送受電部1及び2との第一の相対位置関係、及び第二の相対位置関係を導出する。第6のステップにおいて、第一の非接触給電装置1Aの表示部15により、制御部17から通知された第一の相対位置関係及び第二の相対位置関係を表示する。なお、任意の方法により非接触給電システムの動作が停止されるまで、図20に示した第3〜第6のステップの動作は所定周期にて繰り返される。
図21は、第三の動作例の変形例(図20)における第5ステップの制御部17の動作を示している。所定周期で動作する制御部17は、
ステップS1において、第一の測定部1より、第二の非接触給電装置1Bの第一の送受電部1が送電し、第一の送受電部1により受電したことに対する測定結果R11(n)を取得して記憶する。ステップS2において、第二の測定部2より、第二の非接触給電装置1Bの第一の送受電部1が送電し、第二の送受電部2により受電したことに対する測定結果R12(n)を取得して記憶する。ステップS3において、第一の測定部1より、第二の非接触給電装置1Bの第二の送受電部2が送電し、第一の送受電部1により受電したことに対する測定結果R21(n)を取得して記憶する。ステップS4において、第二の測定部2より、第二の非接触給電装置1Bの第二の送受電部2が送電し、第二の送受電部2により受電したことに対する測定結果R22(n)を取得して記憶する。ステップS5において、それぞれの統合値R3(n)を算出し記憶する。なお、統合値としては、R11(n)、R12(n)、R21(n)、R22(n)の和や平均値、R11(n)、R22(n)の和や平均値などを用いることができる。
Claims (5)
- 受電部を有する第一の非接触給電装置と、第一乃至第三の送電部を有する第二の非接触給電装置と、前記第一の送電部と前記受電部の間の送電効率に関する第一のパラメータ、前記第二の送電部と前記受電部の間の送電効率に関する第二のパラメータ、及び前記第三の送電部と前記受電部の間の送電効率に関する第三のパラメータを測定する測定部とを備える非接触給電システムに用いられる判定装置であって、
前記第一の非接触給電装置と、前記第二の非接触給電装置とのいずれか一方は可動であり、
前記第一乃至第三のパラメータをそれぞれ取得する取得手段と、
前記第一の送電部と前記第二の送電部とを結ぶ第一の方向について、前記第一及び第二のパラメータの差から前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の第一の相対位置関係を判定し、
前記第一の方向と交差する第二の方向について、前記第三のパラメータの時間変化から前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の第二の相対位置関係を判定し、
前記第一及び第二の相対位置関係を表す情報を出力する制御部とを具備する、非接触給電システムに用いられる判定装置。 - 前記制御部は、前記第二の方向について、前記第三のパラメータの大きさと閾値との大小関係に応じて、前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の距離をさらに判定し、
前記制御部が出力する情報は、前記第二の相対位置関係を表す情報と、前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の距離を表す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記第一及び第二の送電部は、前記第三の送電部の中心軸を挟んで対称となる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記第一及び第二の相対位置関係を表す情報をモニタに表示することを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 受電部を有する第一の非接触給電装置と、送電部を有する第二の非接触給電装置と、前記送電部と前記受電部の間の送電効率に関するパラメータを測定する測定部とを備える非接触給電システムに用いられる判定装置であって、
前記第一及び第二の非接触給電装置のいずれか一方は可動であり、
前記パラメータを取得する取得手段と、
前記パラメータの時間変化から前記第一の非接触給電装置と前記第二の非接触給電装置との間の相対位置関係を判定し、該相対位置関係を表す情報を出力する制御部とを具備する、非接触給電システムに用いられる判定装置。
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