JP2011205587A - マルチバンドステレオ撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い色再現性を有し且つ被写体の3次元位置情報を有するマルチバンドステレオ画像を取得する。
【解決手段】第1及び第2の撮像部110a,110bは少なくとも1つが同一又はほぼ同一であり、少なくとも1つが互いに異なる特定の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを有する。対応点算出部240は同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを用いて得られた色分解画像より対応点を算出し、視差算出部250及び被写体距離算出部260はその対応点に基づいて被写体距離情報を求める。画像合成部270は、前記同一又はほぼ同一及び前記異なる色成分分離フィルタを用いて得られた複数の色分解画像と被写体距離情報を合成してマルチバンドステレオ画像を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】第1及び第2の撮像部110a,110bは少なくとも1つが同一又はほぼ同一であり、少なくとも1つが互いに異なる特定の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを有する。対応点算出部240は同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを用いて得られた色分解画像より対応点を算出し、視差算出部250及び被写体距離算出部260はその対応点に基づいて被写体距離情報を求める。画像合成部270は、前記同一又はほぼ同一及び前記異なる色成分分離フィルタを用いて得られた複数の色分解画像と被写体距離情報を合成してマルチバンドステレオ画像を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は複数の撮像手段を有するマルチバンドステレオ撮像装置に関する。
一般に、複数の撮像手段を有する撮像装置を用いると、得られた複数枚の画像から、その視差を算出することにより、被写体までの距離を求めることができる。この様な複数の撮像手段を有し被写体の3次元位置情報を有する画像(以下、ステレオ画像と称する)を取得するステレオ撮像装置の技術が、例えば特許文献1に開示されている。
また、撮像装置を用いて被写体のカラー画像を取得する際には、一般に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色(バンド)に色分解した情報を取得し、それに基づいてフルカラー画像を構築する。これに対して、4色以上に色分解した情報を取得し、それに基づいてフルカラー画像を構築する方が、得られる画像の色再現性が向上することが知られている。このような、4色以上に色分解した画像の情報に基づいて高い色再現性を有するマルチバンド画像を取得するマルチバンド撮像装置の技術が、例えば特許文献2に開示されている。
また、撮像装置を用いて被写体のカラー画像を取得する際には、一般に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色(バンド)に色分解した情報を取得し、それに基づいてフルカラー画像を構築する。これに対して、4色以上に色分解した情報を取得し、それに基づいてフルカラー画像を構築する方が、得られる画像の色再現性が向上することが知られている。このような、4色以上に色分解した画像の情報に基づいて高い色再現性を有するマルチバンド画像を取得するマルチバンド撮像装置の技術が、例えば特許文献2に開示されている。
前記背景技術に基づくと、高い色再現性を有し且つ被写体の3次元位置情報を有するマルチバンドステレオ画像を取得できるマルチバンドステレオ撮像装置は、例えば特許文献2に開示されているようなマルチバンド撮像装置の撮像手段を、例えば特許文献1に開示されているように複数設けることにより実現できると考えられる。しかしながら、通常の3バンドの撮像手段に比べて、4バンド以上のマルチバンド撮像手段では、バンド数が多いため、同一画素数の撮像素子を用いてバンド数を増やそうとすると、1バンドあたりに割当てられる画素数が少なくなり好ましくない。逆に1バンドあたりに割当てられる画素数を同一にしようとすると、撮像素子全体の画素数を増やす必要があったり、若しくは同一の画素で複数のバンドの情報を取得するための手段を設ける必要があったりする。そのため後者の場合、通常の3バンドの撮像手段に比べて、4バンド以上のマルチバンド撮像手段は、構造が複雑となり、また、扱う情報量も大きくなる。従って、このようなマルチバンド撮像手段を複数設けるマルチバンドステレオ撮像装置は、大掛かりで煩雑な装置となってしまう。
また、複数色に色分解した画像情報を取得し、それらを合成する場合、光の波長に依存する色収差によって、色毎に画像がずれることを考慮しなければならない。
そこで本発明は、冗長さと煩雑さとを低減し更に色収差を考慮した、高い色再現性を有し且つ被写体の3次元位置情報を有するマルチバンドステレオ画像を取得できるマルチバンドステレオ撮像装置を提供することを目的とする。
そこで本発明は、冗長さと煩雑さとを低減し更に色収差を考慮した、高い色再現性を有し且つ被写体の3次元位置情報を有するマルチバンドステレオ画像を取得できるマルチバンドステレオ撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明のマルチバンドステレオ撮像装置の一態様は、それぞれ、互いに重複する少なくとも一つの所定の光波長帯の情報を含む画像及び該互いに重複する所定の光波長帯以外の互いに異なる光波長帯の情報を含む画像を撮像する複数個の撮像手段と、前記複数個の撮像手段により撮像された画像より光波長帯毎に分離した複数の色分離画像を取得する画像取得手段と、前記複数の色分解画像における被写体の同一点に対応する位置情報である対応情報を算出する対応点算出手段と、前記対応情報に基づいて視差情報を算出する視差情報算出手段と、前記視差情報に基づいて前記被写体の各点から当該撮像装置までの距離情報を算出する被写体距離算出手段と、前記対応情報に基づいて前記複数の色分解画像と前記距離情報を合成することで、3次元位置情報を有するマルチバンド画像を生成するマルチバンドステレオ画像生成手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、複数の撮像手段の各々が取得する色のバンド数は少ないながらも、複数の撮像手段を備えた撮像装置全体では多くのバンド数が確保できるため、冗長さと煩雑さとを低減し、更に複数の撮像手段が取得したそれぞれ十分に重複する色分解画像を用いて各色分解画像間の対応情報を算出し、その対応情報に基づいて3次元位置情報を算出して、各色分解画像と3次元位置情報の合成を行うので色収差による色毎のずれの問題を解決できるため、高い色再現性を有し且つ被写体の3次元位置情報を有するマルチバンドステレオ画像を取得できるマルチバンドステレオ撮像装置を提供できる。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係るマルチバンドステレオ撮像装置は、図1に示す様に、ステレオ配置された第1の撮像部110aと第2の撮像部110bとを備えるカラー撮像部100を有する。第1の撮像部110aは、第1の撮像光学系150aと、第1の色成分分離部160aと、第1の撮像素子170aと、第1のA/D変換部180aとを具備する。第2の撮像部110bは同様に、第2の撮像光学系150bと、第2の色成分分離部160bと、第2の撮像素子170bと、第2のA/D変換部180bとを具備する。本実施形態に係るステレオ撮像装置は、更に、画像取得部210と、画像記憶部220と、補正部230と、対応点算出部240と、視差算出部250と、被写体距離算出部260と、画像合成部270と、表示部280とを具備する。
まず、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係るマルチバンドステレオ撮像装置は、図1に示す様に、ステレオ配置された第1の撮像部110aと第2の撮像部110bとを備えるカラー撮像部100を有する。第1の撮像部110aは、第1の撮像光学系150aと、第1の色成分分離部160aと、第1の撮像素子170aと、第1のA/D変換部180aとを具備する。第2の撮像部110bは同様に、第2の撮像光学系150bと、第2の色成分分離部160bと、第2の撮像素子170bと、第2のA/D変換部180bとを具備する。本実施形態に係るステレオ撮像装置は、更に、画像取得部210と、画像記憶部220と、補正部230と、対応点算出部240と、視差算出部250と、被写体距離算出部260と、画像合成部270と、表示部280とを具備する。
第1の撮像光学系150a及び第2の撮像光学系150bは、レンズなどの光学素子を有しており、それぞれ被写体Hからの光をカラー撮像部100に取り込み、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bをそれぞれ透過させ、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bに導く。
第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bは、特定の色の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを複数有する。第1の色成分分離部160aが有する色成分分離フィルタと第2の色成分分離部160bが有する色成分分離フィルタとは、少なくともそれぞれ1つが同一又はほぼ同一であり、少なくとも1つが互いに異なっている。本実施形態においては、例えば、第1の色成分分離部160aは、図2に示す人間の視覚特性において緑色光(以下「G」と称する)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、青色光(以下「B」と称する)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、赤色光(以下「R」と称する)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタとを有する。これに対して、第2の色成分分離部160bは、前記第1の色成分分離部160aと同一の緑色光として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを有すると共に、第1の色成分分離部160aとは異なる色成分分離フィルタとして、図3(a)に示す人間の視覚特性においてマゼンタ色光(以下「M」と称する)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、図3(b)に示す人間の視覚特性においてシアン色光(以下「Cy」と称する)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタとを有している。これら第1及び第2の色成分分離部160a,160bの各色成分分離フィルタは、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bの画素と関連付けて配置されている。
第1の色成分分離部160aにおける色成分分離フィルタの配置の一例を図4(a)に、第2の色成分分離部160bにおける色成分分離フィルタの配置の一例を図4(b)にそれぞれ示す。G、R、B、M又はCyが記入されている正方形の1つが1画素に相当し、それぞれの画素が、色成分分離フィルタを透過した表記されている色の光を受光する。図4(a)は所謂ベイヤー配列として知られ、図4(b)はそのベイヤー配列のRとBをMとCyにそれぞれ置き換えた配列となっている。
第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bは、第1の撮像光学系150a及び第2の撮像光学系150b並びに第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bを通り入射した光を電気信号に変換し、それを第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bに出力する。
第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bは、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bより入力された画像情報を伝達する電気信号を、A/D変換し、それを画像取得部210に出力する。
また、カラー撮像部100は、撮像する際の光学系及び露光の条件等の撮像情報を、画像記憶部220に出力する。
また、カラー撮像部100は、撮像する際の光学系及び露光の条件等の撮像情報を、画像記憶部220に出力する。
画像取得部210は、第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bより入力された画像情報を伝達するデジタル信号に基づき、各色の色分解画像を取得する。画像取得部210は、取得した色分解画像を画像記憶部220に出力する。
画像記憶部220は、画像取得部210より入力された色分解画像と、カラー撮像部100より入力された該色分解画像を撮像する際の撮像情報とを対応付けて記憶する。また、画像記憶部220は、要求に応じて記憶している色分解画像及び撮像情報を補正部230に出力する。
画像記憶部220は、画像取得部210より入力された色分解画像と、カラー撮像部100より入力された該色分解画像を撮像する際の撮像情報とを対応付けて記憶する。また、画像記憶部220は、要求に応じて記憶している色分解画像及び撮像情報を補正部230に出力する。
補正部230は、画像記憶部220から入力された色分解画像の歪曲歪みを補正する。補正部230は、補正した各色分解画像を画像合成部270に出力すると共に、補正した色分解画像のうちそれぞれ同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを用いて第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bにより撮像された色分解画像を対応点算出部240に出力する。また、画像記憶部220より入力された撮像情報を、対応点算出部240に出力する。
対応点算出部240は、補正部230から入力された補正した色分解画像に関して、それぞれ同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを利用し第1の撮像部110aを用いて得られた色分解画像と第2の撮像部110bを用いて得られた色分解画像との対応付けを行い、対応点を算出する。対応点算出部240は、得られた対応点情報を、視差算出部250及び画像合成部270に出力する。
視差算出部250は、対応点算出部240より入力された対応点情報から、撮像範囲の各点の視差情報を算出する。視差算出部250は、算出した視差情報を、前記対応点算出部240より入力された撮像情報と共に被写体距離算出部260に出力する。
被写体距離算出部260は、視差算出部250より入力された視差情報を用いて、撮像範囲の各点に対応する被写体から本マルチバンドステレオ撮像装置までの距離である被写体距離を算出する。被写体距離算出部260は、算出した被写体距離を画像合成部270に出力する。また、補正部230より入力された撮像情報を視差算出部250に出力する。
被写体距離算出部260は、視差算出部250より入力された視差情報を用いて、撮像範囲の各点に対応する被写体から本マルチバンドステレオ撮像装置までの距離である被写体距離を算出する。被写体距離算出部260は、算出した被写体距離を画像合成部270に出力する。また、補正部230より入力された撮像情報を視差算出部250に出力する。
画像合成部270は、対応点算出部240より入力された対応点情報に基づいて、例えば、補正部230より入力された補正された色分解画像のうち、第1の撮像部110aにより得られた各色分解画像を合成して生成した画像に、第2の撮像部110bにより得られた各色分解画像を合成し、高い色再現性を有するマルチバンド画像を生成する。また、被写体距離算出部260より入力された被写体距離を、生成したマルチバンド画像に付加することにより、被写体の3次元位置情報を有するマルチバンド画像であるマルチバンドステレオ画像を生成する。画像合成部270は、生成したマルチバンドステレオ画像を表示部280に出力する。
表示部280は、画像合成部270より入力された前記生成したマルチバンドステレオ画像を表示する。加えて表示部280は、例えば、図示しない領域抽出部によって該マルチバンドステレオ画像中より撮像装置の構成に従い設定される一定領域を抽出し、その抽出したマルチバンドステレオ画像を表示する。
勿論、このように表示部280に表示するのではなく、画像合成部270で生成したマルチバンドステレオ画像を例えば図示しない記憶部に記憶する様にしても良いことは言うまでもない。
勿論、このように表示部280に表示するのではなく、画像合成部270で生成したマルチバンドステレオ画像を例えば図示しない記憶部に記憶する様にしても良いことは言うまでもない。
このように、例えば第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bはそれぞれ撮像手段として機能し、例えば第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bは色成分分離手段として機能し、例えば画像取得部210は画像信号取得手段として機能し、例えば対応点算出部240は対応点算出手段として機能し、例えば視差算出部250は視差情報算出手段として機能し、例えば被写体距離算出部260は被写体距離算出手段として機能し、例えば画像合成部270はマルチバンドステレオ画像生成手段として機能し、例えば領域抽出部は領域抽出手段として機能し、例えば表示部280は表示手段として機能する。また、例えば、緑色光として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタは、それぞれ、互いに重複する少なくとも一つの所定の光波長帯の情報を含む画像を撮像するために機能し、青色光、赤色光、マゼンタ色光、シアン色光として認識される波長帯の光をそれぞれ透過する色成分分離フィルタは、互いに重複する所定の光波長帯以外の互いに異なる光波長帯の情報を含む画像を撮像するために機能する。
次に本実施形態に係るステレオ撮像装置の動作を説明する。カラー撮像部100は、図示しない撮像制御部により制御され、撮像動作をする。この際、第1の撮像光学系150a及び第2の撮像光学系150bは、被写体の光を、例えば図4(a)及び(b)に示す色成分分離フィルタの配置を有する第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bを透過させ、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bに導く。第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bは、入射した光を電気信号に変換し、それをそれぞれ第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bに出力する。第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bは、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bより入力された画像情報を伝達する電気信号を、A/D変換し、それを画像取得部210に出力する。また、カラー撮像部100は、撮像する際の光学系及び露光の条件等の撮像情報を、画像記憶部220に出力する。この撮像情報は、撮像制御部より画像記憶部220に出力するものであっても良い。
画像取得部210は、第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bより入力された画像情報を伝達するデジタル信号を入力し、色分解画像を取得する。この際の、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bによって色成分毎に分離された光に基づく色分解画像の取得例を、図5に示している。図5(a)は、第1の撮像部110aの出力信号からの色分解画像の取得例を、図5(b)は、第2の撮像部110bの出力信号からの色分解画像の取得例をそれぞれ示している。即ち、図5(a)に示した第1の撮像部110aでは、縦横それぞれ2画素で構成される4画素ごとに、2画素の緑色光(G)を受光する画素と、それぞれ1画素の赤色光(R)を受光する画素と、青色光(B)を受光する画素が含まれている。そこで画像取得部210は、この4画素中の2画素の緑色光(G)の強度の平均値を4画素にそれぞれ割当て、該4画素の緑色光(G)の強度とする。同様に、この4画素中の1画素の赤色光(R)の強度を4画素にそれぞれ割当て、該4画素の赤色光(R)の強度に、1画素の青色光(B)の強度を4画素にそれぞれ割当て、該4画素の青色光(B)の強度にする。このようにして、第1の撮像素子170aの出力に基づいて、緑色光(G)、赤色光(R)、青色光(B)の色分解画像を取得する。同様に、画像取得部210は、第2の撮像部110bの出力に基づいて図5(b)に示す様に、緑色光(G)、マゼンタ色光(M)、シアン色光(Cy)の色分解画像を取得する。この処理は、所謂デモザイキングと呼ばれるものである。画像取得部210は、取得した複数の色分解画像を画像記憶部220に出力する。
画像記憶部220は、画像取得部210より入力された複数の色分解画像と、カラー撮像部100より入力された該色分解画像を撮像する際の撮像情報とを対応付けて記憶する。また、画像記憶部220は、例えば表示指令等の要求に応じて、記憶している各色分解画像及び撮像情報を補正部230に出力する。
補正部230は、例えば、予め図6(a)に示す様な方眼チャート等を撮像し、図6(b)に示す様な画像を第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bそれぞれに関して取得しておく。ここで、図6(b)中の実線は撮像された線、破線は図6(a)に示した方眼チャートを示す。この様な方眼チャート等の撮像により、各撮像部毎に歪曲収差情報を予め取得し、それを図示しない歪曲収差情報記憶部に記憶しておく。補正部230は、この歪曲収差情報記憶部に記憶された歪曲収差情報を読み出し、該歪曲収差情報と前記撮像情報とにより公知の歪曲収差補正手法を用いて、撮像された各色分解画像の歪曲収差を補正する。補正部230は、補正した各色分解画像を画像合成部270に出力すると共に、補正した色分解画像のうち第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bにより撮像された2つの緑色(G)の色分解画像を対応点算出部240に出力する。また、画像記憶部220より入力された撮像情報を、対応点算出部240に出力する。
本実施形態に係るステレオ撮像装置は、図7に示す様に、第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bが、間隔La+Lbで固定配置されている。このステレオ撮像装置によって被写体Hを撮像すると、第1の撮像部110aによる画像と第2の撮像部110bによる画像との視差を持った2枚の画像が撮像される。対応点算出部240は、補正部230から入力された第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bを用いて得られた共通の色成分を有する色分解画像である緑色光(G)の補正された色分解画像に関して、該2画像の対応点を算出する。即ち、対応点算出部240は、例えば第1の撮像部110aを用いて得られた緑色光(G)の補正された色分解画像中の所定の面積を有する領域に対して、第2の撮像部110bを用いて得られた緑色光(G)の補正された色分解画像の画像における該の対応点を、例えば公知の領域ベースマッチングの手法などを用いて算出する。この様な領域ごとの対応点の算出を該色分解画像全領域、即ち、撮像範囲内の全被写体に関して行う。こうして、対応点算出部240は、例えば第1の撮像部110aで撮像されたある被写体Hが画像中心からΔaの場所に存在し、第2の撮像部110bで撮像された当該被写体Hが画像中心からΔbの場所に存在する等、各画像のΔa及びΔb等の対応点の情報を算出する。対応点算出部240は、得られた対応点情報を、視差算出部250及び画像合成部270に出力する。また、補正部230より入力された撮像情報を視差算出部250に出力する。
次に、視差算出部250は、対応点算出部240より入力された対応点情報から、視差情報を算出する。視差算出部250は、前記視差を持った2枚の色分解画像に対して、対応点算出部240より入力された対応点を用いて色分解画像中の各被写体Hの視差情報Δa+Δbを算出する。視差算出部250は、算出した視差情報を、前記対応点算出部240より入力された撮像情報と共に被写体距離算出部260に出力する。
被写体距離算出部260は、視差算出部250より入力された視差情報と撮像情報とを用いて、被写体距離を算出する。撮像範囲内の各被写体Hまでの距離Hdisは、被写体Hを撮像する時における第1の撮像光学系150a及び第2の撮像光学系150bと第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bとの距離Kと、第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bの間隔La+Lbと、視差情報Δa+Δbとを用いて次に示す式(1)で算出することができる。尚、La+Lbは固定値であり、Kは撮像情報より取得できる。
被写体距離算出部260は、算出した被写体距離を画像合成部270に出力する。また、被写体距離Hdisを求めるには、次に示す表1の様な被写体距離Hdisと視差情報Δとが関連づけられたルックアップテーブルを用いてもよい。
画像合成部270は、補正部230より入力された補正された複数の色分解画像を、対応点算出部240より入力された対応点情報に基づいて位置合わせ処理を行う。即ち、例えば、第1の撮像部110aにより得られたR色の色分解画像と、G色の色分解画像と、B色の色分解画像とにおける、被写体の同一位置の光強度情報を有する画素の対応関係は、図5(a)を参照して説明した様に既知である。また、第1の撮像部110aにより得られたG色の色分解画像と、第2の撮像部110bにより得られたG色の色分解画像における被写体の同一位置の光強度情報を有する画素の対応関係は、対応点算出部240により算出された対応点情報によって明らかになる。更に、第2の撮像部110bにより得られたG色の色分解画像と、Cy色の色分解画像と、M色の色分解画像とにおける、被写体の同一位置の光強度情報を有する画素の対応関係は、図5(b)を参照して説明した様に既知である。従って、R色の色分解画像と、G色の色分解画像と、B色の色分解画像と、Cy色の色分解画像と、M色の色分解画像とにおける、被写体の同一位置の光強度情報を有する画素の対応関係は全て求まる。従って、これらを用いてマルチバンド画像を生成することが可能である。例えば本実施形態では、第1の撮像部110aにより得られた各色分解画像を合成して生成した画像に、第2の撮像部110bにより得られた他の各色分解画像の光強度情報を前記の通り位置合せをして合成することで、本実施形態係るマルチバンドステレオ撮像装置は、画像中の2次元位置座標(x、y)の各点において、R、G,B、Cy、Mの5色の光強度情報を有するマルチバンド画像を生成することができる。尚、重複する緑色光(G)の画像情報は、1枚の画像の情報を用いてもよいし、第1の撮像部110aによって得られた緑色光(G)の色分解画像情報をG1、第2の撮像部110bによって得られた緑色光(G)の色分解画像情報をG2とした時に、例えば(G1+G2)/2のように平均した画像情報を用いてもよい。
更に、画像合成部270は、被写体距離算出部260より入力された被写体距離Hdisの情報を、生成したマルチバンド画像情報に付加することによって、3次元位置情報を有するマルチバンド画像であるマルチバンドステレオ画像を生成する。即ち、生成されたマルチバンドステレオ画像の各点は、被写体の3次元位置座標情報(x、y、z)と、R、G,B、Cy、Mの5色の光強度情報とを有する。画像合成部270は、生成したマルチバンドステレオ画像を表示部280に出力する。
表示部280は、例えば画像合成部270より入力された第1の撮像部110aにより得られた色分解画像に第2の撮像部110bにより得られた他の各色分解画像を前記の通り位置合せして合成し作成したマルチバンドステレオ画像を表示する。このマルチバンドステレオ画像の表示は、例えば図示しない領域抽出部によって該マルチバンドステレオ画像中より撮像装置の構成に従い設定される一定領域を抽出し、その領域の例えば最近距離の被写体を主要被写体として被写体距離を、例えば図8の様にその抽出したマルチバンドステレオ画像から3次元位置情報を除いたマルチバンド画像と同時に表示する。
尚、例えば十字キー等図示しない入力装置を介して入力されたユーザーの指示に従い、例えば第1の撮像部110aから被写体を見た場合の画像の様な画像合成部270が始めに作成し表示しているマルチバンド画像と異なる、別の視点から被写体を見た場合に得られるマルチバンド画像を、得られたマルチバンドステレオ画像における3次元位置情報に基づいて再構築し、それを表示部280に次々と表示するようにしても良い。また、前記の入力装置によりユーザーが指定した画像中の任意の点の被写体距離を表示する様にしても良い。
勿論、このように表示部280に表示するのではなく、画像合成部270で生成したマルチバンドステレオ画像を例えば図示しない記憶部に記憶する様にしても良い。
尚、本実施形態の説明においては、ステレオ配置されるカラー撮像部100における第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bの構成を、それぞれR、G、B及びM、G、Cyとしたが、これに限らず、第1の色成分分離部160aが有する色成分分離フィルタと第2の色成分分離部160bが有する色成分分離フィルタは、2つの撮像部の視差情報を算出可能な様に少なくとも1つが同一のものであり、色再現性を向上させるために少なくとも1つが異なっていれば、例えばR、G、B、M、Cy、黄色光(Y)やその他の色の組み合わせを用いて、例えば、R、G、Cy及びM、G、B等の様に構成しても良い。
更に、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bの共通する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタの構成は、図9に示す例えば緑色光(G)及び黄色光(Y)の様に、異なる波長帯の光を透過する色成分分離フィルタであっても十分に重複する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良く、この様な十分に重複する波長帯の光を透過する様々な色成分分離フィルタの組み合わせを用いても良い。即ち、完全に同一でなく、ほぼ同一の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良い。
尚、本実施形態の説明においては、ステレオ配置されるカラー撮像部100における第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bの構成を、それぞれR、G、B及びM、G、Cyとしたが、これに限らず、第1の色成分分離部160aが有する色成分分離フィルタと第2の色成分分離部160bが有する色成分分離フィルタは、2つの撮像部の視差情報を算出可能な様に少なくとも1つが同一のものであり、色再現性を向上させるために少なくとも1つが異なっていれば、例えばR、G、B、M、Cy、黄色光(Y)やその他の色の組み合わせを用いて、例えば、R、G、Cy及びM、G、B等の様に構成しても良い。
更に、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bの共通する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタの構成は、図9に示す例えば緑色光(G)及び黄色光(Y)の様に、異なる波長帯の光を透過する色成分分離フィルタであっても十分に重複する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良く、この様な十分に重複する波長帯の光を透過する様々な色成分分離フィルタの組み合わせを用いても良い。即ち、完全に同一でなく、ほぼ同一の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良い。
また、本実施形態の説明では、第1の撮像部110aと第2の撮像部110bとの2つの撮像部を用いた場合を例に説明を行っているが、3つ以上の複数の撮像部を用いても、前記と同様に、それぞれが少なくとも1つの同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを有し、少なくとも1つの互いに異なる色成分分離フィルタを有すれば良い。
以上のような本実施形態に係るマルチバンドステレオ撮像装置によれば、複数の撮像手段を配設することにより、被写体までの距離を算出可能である。また、被写体までの距離を算出する際には、それぞれの撮像手段に備えられている共通の色成分分離フィルタ又は、十分に重複する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタにより得られた同一又はほぼ同一バンドの色分解画像データを用いるので、色収差による対応点算出の誤差がない。更に、それぞれの撮像手段には、異なる波長帯の光を透過する色成分分離フィルタが備えられているので、複数バンドの色分解画像を合成して、高い色再現性を有するマルチバンド画像を生成することができる。この際、それぞれの撮像手段が、異なる波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを備えているので、マルチバンド画像を生成するにもかかわらず、各々の撮像手段が有する色成分分離フィルタの数を減らすことができ、冗長さと煩雑さとを低減することができる。従って、本実施形態によれば、冗長さと煩雑さとを低減しつつ色収差を考慮した、色再現性が高く3次元位置情報を有する画像を取得できるマルチバンドステレオ撮像装置を提供することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。ここで第2の実施形態の説明では、第1の実施形態との相違点に限定して説明する。
第1の実施形態においては、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bは、図4を参照して説明した通り、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bの画素に対応させた色成分分離フィルタであったが、本実施形態においては、特定の波長帯の光を透過させる色成分分離フィルタを円盤に配置した色成分分離円盤を設置し、この円盤を回転させることにより透過する光の波長帯を切り替える様に構成する。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。ここで第2の実施形態の説明では、第1の実施形態との相違点に限定して説明する。
第1の実施形態においては、第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bは、図4を参照して説明した通り、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bの画素に対応させた色成分分離フィルタであったが、本実施形態においては、特定の波長帯の光を透過させる色成分分離フィルタを円盤に配置した色成分分離円盤を設置し、この円盤を回転させることにより透過する光の波長帯を切り替える様に構成する。
本実施形態に係る撮像装置の構成例の概略を図10に示す。尚、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。第1の実施形態における第1の色成分分離部160a及び第2の色成分分離部160bを、第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bにそれぞれ置き換え、それらに第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bを回転させるための、第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bをそれぞれ設置している。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bの一構成例を図11(a)及び図11(b)にそれぞれ示す。この図の様に、第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bは、特定の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを複数有する。第1の色成分分離円盤310aが有する色成分分離フィルタと第2の色成分分離円盤310bが有する色成分分離フィルタは、第1の実施形態の場合と同様に、少なくとも1つが同一又はほぼ同一のものであり、少なくとも1つが互いに異なっている。本実施形態においては、例えば、第1の色成分分離円盤310aは、図2に示す人間の視覚特性において緑色光(G)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、青色光(B)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、赤色光(R)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタとを有し、第2の色成分分離円盤310bは、緑色光(G)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、マゼンタ色光(M)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタと、シアン色光(Cy)として認識される波長帯の光を透過する色成分分離フィルタとを有している。
第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bは、回転することにより、それぞれ1枚の色成分分離フィルタが、第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bへの光路に挿入されるように設置されている。第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bを回転させるために、これらにはそれぞれ第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bが備えられている。
このように、例えば第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bはそれぞれ色成分分離手段として機能し、例えば第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bは切り替え手段として機能する。
次に本実施形態に係るステレオ撮像装置の動作を説明する。撮像時において、第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bは、第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bを回転させる。この時、第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bは同様に動作する。その結果、複数の色成分分離フィルタが順に第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bの光路に挿入され、それぞれの色成分分離フィルタを透過した被写体からの光が、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bに到達する。
次に本実施形態に係るステレオ撮像装置の動作を説明する。撮像時において、第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bは、第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bを回転させる。この時、第1の色成分切り替え駆動部320a及び第2の色成分切り替え駆動部320bは同様に動作する。その結果、複数の色成分分離フィルタが順に第1の撮像部110a及び第2の撮像部110bの光路に挿入され、それぞれの色成分分離フィルタを透過した被写体からの光が、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bに到達する。
第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bは、第1の実施形態の場合と同様に、入射した光を電気信号に変換し、それを第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bに出力する。第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bは、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bより入力された画像情報を伝達する電気信号を、A/D変換し、それを画像取得部210に出力する。また、カラー撮像部100は、撮像時に使用した色成分分離フィルタの情報を画像取得部210に、撮像する際の光学系及び露光の条件等の撮像情報を画像記憶部220に、それぞれ出力する。この撮像情報は、撮像制御部より画像記憶部220に出力するものであっても良い。
画像取得部210は、第1のA/D変換部180a及び第2のA/D変換部180bより入力された画像情報を伝達するデジタル信号を入力し、色分解画像を取得する。ここで第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bによる色成分毎に分離された光に基づく色分解画像の取得例を図12に示す。図12(a)は第1の色成分分離円盤310aを用いた第1の撮像部110aの出力信号からの色分解画像の取得例を、図12(b)は第2の色成分分離円盤310bを用いた第2の撮像部110bの出力信号からの色分解画像の取得例をそれぞれ示している。即ち、図12(a)に示す様に第1の撮像部110aにおいては、第1の撮像素子170aの全画素により得られた光強度とカラー撮像部100より入力された撮像時に光路に挿入された色成分分離フィルタの情報とを対応させて、順次、緑色光(G)、赤色光(R)、青色光(B)の画像情報を出力するので、画像取得部210はこれらを色分解画像として順次取得する。同様に第2の撮像部110bにおいても、図12(b)に示す様に、緑色光(G)、マゼンタ色光(M)、シアン色光(Cy)の画像情報を出力するので、これらを色分解画像として順次取得する。画像取得部210は、これら取得した色分解画像を画像記憶部220に出力する。以降の動作は第1の実施形態と同様である。
尚、第1の実施形態の場合と同様に、本実施形態の説明においては、ステレオ配置されるカラー撮像部100における第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bの構成を、それぞれR、G、B及びM、G、Cyとしたが、これに限らず、第1の色成分分離円盤310aが有する色成分分離フィルタと第2の色成分分離円盤310bが有する色成分分離フィルタは、2つの撮像部の視差情報を算出可能な様に少なくとも1つが同一のものであり、色再現性を向上させるために少なくとも1つが異なっていれば、例えばR、G、B、M、Cy、Yやその他の色の組み合わせを用いて、例えば、R、G、Cy及びM、G、B等の様に構成しても良い。
更に、第1の色成分分離円盤310a及び第2の色成分分離円盤310bの共通する波長帯の光を透過する色成分分離フィルタの構成は、図9に示す例えば緑色光(G)及び黄色光(Y)の様に、異なる波長帯の光を透過する色成分分離フィルタであっても十分に重複する波長帯域の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良く、この様な十分に重複する波長帯の光を透過する様々な色成分分離フィルタの組み合わせを用いても良い。即ち、完全に同一でなく、ほぼ同一の波長帯の光を透過する色成分分離フィルタを用いても良い。
また、本実施形態の説明では、第1の撮像部110aと第2の撮像部110bとの2つの撮像部を用いた場合を例に説明を行っているが、3つ以上の複数の撮像部を用いても、それぞれが少なくとも1つの同一又はほぼ同一の色成分分離フィルタを有し、少なくとも1つの互いに異なる色成分分離フィルタを有すれば良い。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、冗長さと煩雑さとを低減しつつ色収差を考慮した、色再現性が高く3次元位置情報を有する画像を取得できるステレオ撮像装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態に比べて、色成分分離フィルタを順次切り替えていくために撮像に時間を要するが、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bの全画素を、それぞれの色の色分解画像情報の取得に用いることができるため、高い解像度を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態に比べて、色成分分離フィルタを順次切り替えていくために撮像に時間を要するが、第1の撮像素子170a及び第2の撮像素子170bの全画素を、それぞれの色の色分解画像情報の取得に用いることができるため、高い解像度を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100…カラー撮像部、110a…第1の撮像部、110b…第2の撮像部、150a…第1の撮像光学系、150b…第2の撮像光学系、160a…第1の色成分分離部、160b…第2の色成分分離部、170a…第1の撮像素子、170b…第2の撮像素子、180a…第1のA/D変換部、180b…第2のA/D変換部、210…画像取得部、220…画像記憶部、230…補正部、240…対応点算出部、250…視差算出部、260…被写体距離算出部、270…画像合成部、280…表示部、310a…第1の色成分分離円盤、310b…第2の色成分分離円盤、320a…第1の色成分切り替え駆動部、320b…第2の色成分切り替え駆動部。
Claims (6)
- それぞれ、互いに重複する少なくとも一つの所定の光波長帯の情報を含む画像及び該互いに重複する所定の光波長帯以外の互いに異なる光波長帯の情報を含む画像を撮像する複数個の撮像手段と、
前記複数個の撮像手段により撮像された画像より光波長帯毎に分離した複数の色分離画像を取得する画像取得手段と、
前記複数の色分解画像における被写体の同一点に対応する位置情報である対応情報を算出する対応点算出手段と、
前記対応情報に基づいて視差情報を算出する視差情報算出手段と、
前記視差情報に基づいて前記被写体の各点から当該撮像装置までの距離情報を算出する被写体距離算出手段と、
前記対応情報に基づいて前記複数の色分解画像と前記距離情報を合成することで、3次元位置情報を有するマルチバンド画像を生成するマルチバンドステレオ画像生成手段と、
を具備することを特徴とするマルチバンドステレオ撮像装置。 - 前記対応点算出手段は、前記互いに重複する所定の光波長帯の色分解画像を、前記対応情報の算出に用いることを特徴とする請求項1に記載のマルチバンドステレオ撮像装置。
- 前記マルチバンドステレオ画像生成手段は、前記互いに重複する所定の光波長帯の色分解画像と複数個の互いに異なる前記複数色の色分解画像とを合成することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチバンドステレオ撮像装置。
- 前記マルチバンドステレオ画像における一定領域を抽出する領域抽出手段と、
前記一定領域の前記距離情報と前記マルチバンドステレオ画像とを同時に表示する表示手段と、
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のマルチバンドステレオ撮像装置。 - 前記撮像手段は、それぞれ、2次元状に配置された受光素子の画素のそれぞれに、互いに重複する及び互いに異なる光波長帯のうちいずれかの光を透過させる色成分分離手段を具備することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のマルチバンドステレオ撮像装置。
- 前記撮像手段は、それぞれ、
被写体から2次元状に配置された受光素子までの光路に順次交換挿入され、互いに重複する及び互いに異なる光波長帯のうちいずれかの光を透過させる複数の色成分分離手段と、
前記複数の色成分分離手段の前記光路への交換挿入を順次行う切り替え手段と、
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のマルチバンドステレオ撮像装置。
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Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130604 |