JP2011205303A - 輝度制御方法及び該方法を用いた映像表示装置 - Google Patents

輝度制御方法及び該方法を用いた映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置に入力される映像信号がPCからの映像信号や他の映像機器からの映像信号の場合、最適な画質で見られるように輝度制御方法を提供し、さらに該方法を用いた液晶装置を提供する。
【解決手段】PCや他の映像機器からの映像信号の場合、画面に表示される映像信号がどのような種類・状況かを画面の平均輝度や画面内の動きベクトルと時間方向の動きベクトルの統計処理結果により判定し、ユーザが最適な画質で映像信号が見られるように制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像及び静止画像を最適に表示するための輝度制御方法及び映像表示装置に関するものである。
パーソナルコンピュータや液晶テレビの普及により、液晶ディスプレイ上で動画像と静止画像の混在する画像を見るシーンが多くなっている。また、液晶ディスプレイの大型化に伴い、動画像表示行った場合の動きぼけやちらつき、尾引き現象等の問題が特に顕在化するようになり、近年、動画像の画質を向上させるための種々の技術が提案されている。
図5(a)(b)(c)に、従来の液晶表示装置の概略構成を示す。図5(a)は、特許文献1記載の液晶表示装置のブロック図である。文献1では液晶パネルに表示される画像が動画像であるか又は静止画像であるか判定を行う。その判定に基づいてバックライトの輝度を制御することにより液晶表示パネルの表示輝度を可変制御する。表示される画像が動画像と判定した場合には、動画像の一部又は全体を所要時間単色表示とすることで、動画像表示の場合でも、輝度低下を招かずに動きぼけを防止した表示を行うことができる。
また、図5(b)は、特許文献2記載の液晶表示装置のブロック図である。表示画面に複数のウィンドウを表示した際、各ウィンドウ毎に画像の動きベクトルを検出する。検出された動きベクトルに基づいて、画像信号とブランキング信号とをブランキングタイミング作成回路で作成したタイミングで表示する。そして、表示画面のちらつきや尾引き現象、残像現象を低減することができる液晶表示装置が提案されている。
また、図5(c)に示す特許文献3では、画像の領域毎に動きベクトルの大きさを求め、動きベクトルの大きさに応じた鮮鋭化処理(強調度、コントラスト調整、輝度調整等)を行うことで、動きの大きい動画領域と、動きの小さい静止画領域とで異なる鮮鋭化処理を施すことができる液晶表示装置が提案されている。
特開2002−123223号公報 特開2002−323876号公報 特開2003−69859号公報
しかしながら、前記特許文献1及び2に示すように、従来の液晶表示装置では、入力された映像信号が動画か静止画かを判定することにより、画質や輝度の調整や動きボケ低減のため黒挿入等の対策が講じられてきた。このため、従来の液晶表示装置にパーソナルコンピューター(PC)からの映像信号を入力した場合には、マウスや画面スクロールの動作に反応して、入力された映像信号を動画であると誤った判定をしてしまい、液晶画面が高輝度になり、消費電力が上がったり、静止画の場合にも動画処理と同じように黒が挿入されたりするためフリッカーが発生してしまうという問題があった。
また、前記特許文献3に記載されている従来の液晶表示装置にあっては、画像の動きベクトルの大きさに応じて鮮鋭化処理を施すため、マウスや画面スクロールの動作によって発生する動きベクトルに反応して静止画像がメインの画像であっても、動画であると誤った判定をしてしまい、鮮鋭化処理が行われてしまうという問題があった。
更に、電子番組表(EPG:Electronic Program Guideの略)の画面やデータ放送の参照画面(動画が一部含まれる)等の静止画像を中心に構成されている画面が含まれている場合、PC画面と同様に、EPG画面上の番組を選択するカーソルの動き、カーソルに応じて選択された番組を画面の色を変たりハイライトするような処理やデータ放送の文字情報のスクロール等が動画処理として扱われてしまうといった問題があった。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶表示装置に入力される映像信号がPCからの映像信号や他の映像機器から映像信号の場合、映像信号がどのような種類・状況(シーン)の映像信号なのかを画面の平均輝度(APL:Average Picture Levelの略)や画面内動きベクトルと時間方向動きベクトルの統計処理結果により判定し、最適な画質で映像信号が見られるように輝度制御方法を提供し、さらに該方法を用いた液晶表示装置を提供することである。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の輝度情報と、画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の輝度情報と、時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の輝度情報と、画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、入力された映像信号の輝度情報と、時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、前記明るさゲイン設定手段で設定される値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、前記明るさゲイン設定手段で設定される値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、前記明るさゲイン設定手段で設定される値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、前記明るさゲイン設定手段で設定される値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、前記動きベクトル解析手段での解析結果により画面全体が停止していると判定した場合、前記静動解析手段では直前の判定結果を維持すると共に、前記明るさゲイン設定手段で設定される値も直前の値を維持することを特徴とする。
本発明に係る輝度制御方法の前記輝度情報は、画面全体の平均輝度の変動情報であることを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置の前記輝度情報は、画面全体の平均輝度の変動情報であることを特徴とする。
本発明によれば、入力された映像信号に応じて表示装置の画質や輝度の制御をユーザ自身が行うことなく、どのような映像が画面に表示されているかを自動で判定し、映像信号の種類に応じて画質や輝度を最適な状態に設定することができるので、Web閲覧時や資料作成時、EPG画面操作時、データ放送閲覧時など高輝度が必要ない画面において、誤って、急に輝度が高くなったりすることが無く、見易く大変使い勝手の良い映像表示装置を提供することが可能である。
また、本発明によれば、画面の一部に動画があったとしても、全画面でDVD、BD、テレビ放送やゲームを表示している時の様に画面全体の輝度を高く設定しないように制御するため、消費電力を抑えた映像を表示する映像表示装置を提供することが可能となる。
更には、本発明によれば、映像信号の静動判定をする際に、輝度情報や動きベクトルの時間方向の変動を加味するので、より正確に静動判定を行え、ユーザにとって使い勝手の良い映像表示装置を提供することが可能となる。
更には、静動判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値を複数回連続で取得し、その平均値に基づいて輝度制御を行うため、画面の輝度値の変化が急峻なものとならず、ユーザが見易い映像表示装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例に係る映像表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例に係る映像画像の表示モードの判定例を示す図である。 本発明の実施例に係る映像画像の表示モードを判定するためのフローチャート図である。 本発明の実施例に係る画面内動きベクトル統計処理と時間方向動きベクトル統計処理とAPL変動による静動判定を示す図である。 従来の映像表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明をその実施形態と共に、図面を参照し詳述する。
図1は、本発明の実施例に係る映像表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の映像表示装置では、表示画像の設定として、部屋の明るさや再生ソフトの映像に合わせて記憶された、お好みの映像・音声調整に設定するためのAVポジション機能を設け、いくつかのモードが設定される。くっきりと色鮮やかな映像でスポーツ番組などを迫力あふれた映像を表示するためのダイナミックモード、画質・音質の設定がすべて標準値になるように設定される標準モード、コントラスト感を抑えることにより暗い映像を見やすくしている映画モード、テレビゲームなどをする時にゲームの画面を明るさを抑えて目にやさしい映像にするためのゲームモード等である。更には、入力される映像信号応じてユーザのお好みの調整内容を記憶させることができるAVメモリーモードもある。このAVメモリーモードにPCを接続した際のPC操作画面時のお好みの映像・音声に調整したものをPCモードとして設定する。これらの各モードは、図1のS1からS5のそれぞれの入力端子毎に設定可能である。ここでは、初期設定として、図1のSW107でS1及びS5が選択された場合、ダイナミックモードが設定される。S2が選択された場合は、BDやDVD等で映画等を見る映画モードが設定される。但し、PCやゲーム機器が接続される場合もあるのでその場合は、PCモードやゲームモード等に設定される。S3が選択された場合は、PCモードが設定される。尚、PCモード設定後は、PC画面の状況に応じて、AVポジション機能の各種モードに変更される。
PC画面では、テレビ映像を見たり、DVDやBD等のコンテンツ(映画、画像、音楽等)等を見たり、Webブラウザを用いてインターネット上のコンテンツ(ニュース、映画、音楽等)を見るWebブラウジングをしたり、メールを見たり、文書作成、画像編集等、いろいろな使用シーンが考えられる。従って、全ての映像信号をテレビ放送やBD/DVD等の動画像視聴時の設定で視聴すると、メールの読み書きやWebブラウジングが主な使い方のユーザにとっては明るすぎてしまう。そのためユーザはその都度リモコンなどで明るさやコントラストを設定する必要がある。逆に通常の使用に併せ明るさやコントラストを低くしている場合、画面全体を動画で使用するゲームやBD/DVDの再生及びネット経由の映像の再生時には、暗すぎて暗部がつぶれてしまうため、明るさ等を再設定する必要がある。
ところで、液晶テレビにはインターレースの信号をプログレッシブに変換するIP変換機能や、入力のフレームの間に内挿画像を挿入しフレームレートを倍にする倍速機能が搭載されている。即ち、入力された前後の画像の関係からフレーム内の物体がどのように動いているかを動きベクトルとして求める機能を備えている。前記機能で求めた動きベクトルを適切に処理することで、画面内のどの部分が動いていて、どの部分が静止しているかを判定することが可能になる。また、画質改善のため画面の平均輝度やヒストグラムを取得する機能があり、これらを組み合わせることにより、PC画面の映像信号がどのような種類・状況(シーン)の映像信号なのかを判別することが可能となる。
本発明の映像表示装置では、入力された映像信号がPCからの映像信号や他の映像機器からの映像信号の場合、映像信号がどのような種類・状況(シーン)の映像信号なのかを判定し輝度制御するため、映像表示装置の信号処理部100に、表示画面の平均輝度レベル(APL)を取得するAPL取得手段113と、表示画面の動きベクトルの統計処理を行う動きベクトル解析手段115と、APL取得手段113と動きベクトル解析手段115によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、映像信号の静動解析の判定を行う静動解析手段116と、表示画面の輝度のゲインを設定する明るさゲイン設定手段117を備える構成とした。
例えば、Web閲覧時や資料作成時、EPG画面操作時、データ放送閲覧時など高輝度が必要ない画面かどうか、或いは、テレビやDVDやBDのプレイヤー等を見ているのか、ゲームをしているのかなど、これらの判定を画面の平均輝度(APL)の変動や画面内動きベクトルと時間方向動きベクトルの統計処理結果により判定し、ユーザが最適な画質で映像信号が見られるように輝度制御を行う。以下、特にPCからの映像信号の輝度制御方法及び該方法を用いた映像表示装置に関して詳細に説明する。
図1に示すように、前記信号処理部100に入力されるPCからの映像信号は、入力端子S2又はS3に入力される。入力端子S2には、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム機器、BDやDVD等の機器からのHDMI規格のデジタルの映像信号が入力される。入力端子S3では、パーソナルコンピュータ(PC)からのアナログRGBの信号が入力される。
入力端子S1のアナログの映像信号は、映像入力手段101のアナログデジタルコンバータ(ADC)回路102によりデジタル信号に変換される。入力端子S2のデジタルの映像信号は、ここではHDMI回路103への入力信号として説明する。入力端子S3から入力されたパーソナルコンピュータ(PC)からのアナログRGBの信号は、アナログRGB回路104に入力される。入力端子S4に入力されたデジタルビデオの信号は、DVI回路105に入力される。また、S5に入力されたデジタル放送の信号は、デジタル放送受信手段106により、CPU112により選局されたチャンネルの映像信号を抽出する。入力端子S1・S2・S3・S4の映像信号は、映像入力手段101を経由し、入力端子S5の映像信号はデジタル放送受信手段106を経由して、ソース切換手段(SW)107に入力される。入力された5つの映像信号は、CPU112からの指示により、SW107にて選択され、映像処理手段108に入力される。
映像処理手段108は、IP変換手段109と明るさ調整手段110と輪郭補正手段111で構成されており、それぞれの機能ブロック毎に映像の最適化が図られている。IP変換手段109では、外部からの入力信号がインターレース信号である場合はプログレッシブ信号に変換する。インターレース信号では偶数フィールドと奇数フィールドでラインを間引く位置が異なるため、フィールド内の上下のラインの関係から間引かれたラインの情報を補間したり、前後のフィールドの情報と併せて補間したりするなどしてプログレッシブ信号に変換する処理が行われる。また、補間だけではなく同ノイズ除去を同時に行う場合がある。PC接続時は主にプログレッシブ信号が入力されるため、IP変換自体は行わないが、前記ノイズ除去処理を行うために本ブロックを通過することも考えられる。また、明るさ調整手段110では、CPU112からの指示により入力された映像に対して輝度の調整を行う。いわゆるブライトネスやコントラストなど輝度のダイナミックレンジを線形に変換する処理や、ガンマカーブの補正等の非線形な処理が行われる。通常は一つの処理だけで使用される訳ではなく、いくつかの処理が組み合わされた場合に使用される。そのとき一カ所で複数の処理を行うか、単機能の処理を行うブロックが複数存在するかは実装の手段によるものであり複数の方法が考えられる。更に、輪郭補正手段111では、映像の輪郭部分を抽出し、基準となる映像との演算を行う事で輪郭部分をよりはっきりとさせる処理が行われる。これらの映像処理手段は一例であり実際の製品ではこれ以外の複数の手段と組み合わされて使用されている。
映像処理手段108で最適化が図られた映像号は、倍速処理手段114により、基準となるフレームとその前後のフレームから、映像内の物体がどのように動いているかを表す動きベクトルを求め、その動きベクトルから、フレーム間の時間的に中央の位置での映像を推測し新たなフレームを作成する事で倍速表示可能な映像信号を作成する。また、時間的に均等に分割した位置で新たなフレームを作成する事により倍速処理だけでなく3倍速や4倍速にも対応するが、本発明ではそれには言及しない。
更に、本発明の映像表示装置には、IP変換手段109の出力信号より所定画面の平均輝度レベル(APL)を取得することができるAPL取得手段113がある。ここでAPLは毎フレーム毎に取得し、直前の値を保持する。更に、倍速処理手段114で作成された動きベクトルを用い、これを解析する動きベクトル解析手段115がある。動きベクトル解析手段115では、画面内動きベクトルの統計処理を行い、また、時間方向動きベクトル統計処理も行う。更に、APL取得手段113で取得した輝度情報と、動きベクトル解析手段115により解析した動きベクトルの情報と、直前の静動判定の結果により、静動判定を行う静動解析手段116がある。静動解析手段116の解析結果に応じて、明るさ調整のためのゲインを設定する明るさゲイン設定手段117がある。明るさゲイン設定手段117で設定された情報は、CPU112に伝達される。入手した情報によりCPU112は、明るさ調整手段110の制御を行い、映像に最適な明るさ(輝度)とコントラストの調整を行っている。
輝度やコントラストが調整された映像信号は、倍速処理手段114により倍速処理され、表示信号発生手段118により、表示装置のタイミング制御用の信号が付加され表示手段119に送付される。表示手段119に送付された表示用の映像信号は、表示手段119の液晶パネルに表示され、ユーザはその映像を見て楽しむことができる。
図2は本発明の実施例に係る映像画像の表示モードの判定例を示す図である。例えば、図2(a)のように画面全体が静止画になっているような場合、図2(b)のように一部のウィンドウが動作しているが平均輝度は大きく変化しない場合等は、PCの操作画面と判定し、バックライトの輝度を落とすもしくは信号処理で明るさやコントラストを落とす様に設定する。図2(c)のようにほぼ画面全体が動画ではあるがシーンチェンジのように一瞬だけ変化がある場合、更には通常の動画のように動きベクトルが画面中でいろいろな値を取る場合を判定し、バックライトの輝度を上げるもしくは信号処理で明るさやコントラストを通常の映像処理と同じレベルにする。
静止画や一部が動作している場合はメールの読み書きやWebブラウジングが主な用途と判定し、バックライトの輝度を落とすもしくは信号処理で明るさやコントラストを落とす等の処理を行う。
図3は、本発明の実施例に係る映像信号の表示モードを判定するためのフローチャート図である。入力された映像信号がどのようなモードの映像信号なのかを判定するための手順が示されている。以下、フローチャートに従って説明する。
まず、STEP101では、本発明の映像表示装置のリモコンまたは本体の映像信号の入力切替キーが押されたかどうかを確認する。入力切替キーが押されると、CPU112からの命令でスイッチ(SW)105が制御され、映像処理手段108に入力される映像信号がS1、S2、S3、S4又はS5のいずれかが選択される。
入力切替キーが押されたことを検出後、続いて、STEP102で、PC入力が選ばれたかどうかを確認する。PC入力かどうかは、S3が選択されたかどうかを確認すればよい。S3が選択されていれば、PC入力であるのでSTEP103に進む。
S3以外が選択されている場合は、STEP109に進み、S2が選択されてHDMI入力が選択されたかどうかを確認する。S2が選択されていない場合は、STEP113に進む。S2が選択されていた場合、HDMIの規格により、接続された機器がどのような機器であるか接続された機器から映像表示装置にHDMI経由で通知してくる。本映像表示装置では、その情報に応じて、接続された機器がPCかDVDかBDかを判定する。HDMI経由で通知される情報は、接続機器の型番等なので、それらの通知情報から、本映像装置に接続されている機器は、何処のメーカーでどのような製品カテゴリーなのか、検索できるようにするため、製品リストのデータベースを設けても良い。製品リストのデータベースは、各製品メーカーがホームページ上で提供するものを取り込むようにしても良い。または、ユーザが本表示装置に未登録の機器を接続した際に、製品リストに随時、追加登録できるようにしても良い。自社製品に関しては、予め、登録しておき、新製品が出る時期には、Web上で追加更新が自動的に行なえるようにしても良い。
STEP110では、前回の設定モードがPCモードかどうかを確認し、PCモードであれば、STEP111に進み、PCモードでない場合は、STEP112に進む。
STEP111では、前記の製品リストを検索し、接続されている機器がPC以外の機器かどうかをチェックする。PC以外の機器であれば、STEP113に進む。PC機器であれば、STEP103に進み詳細設定を行う。
STEP112では、ユーザがPCモードを選択したかどうかを確認する。ユーザがPCモードを選択した場合には、STEP103に進み詳細設定を行う。PCモードを選択していなければ、STEP113に進む。
STEP113では、PC機器以外の接続機器であり、選択された入力端子に応じて、AVポジション機能で設定された各種モードに設定した表示画面で映像を見る。
STEP103では、まず画面の明るさをPCモードに設定する。PC入力の場合、表示画面が色々なシーンであることが考えられるのでこれらのシーンを判定するため、動きベクトルの統計処理とAPLの取得を行い、どのようなシーンであるかを判定する。この判定は入力切れ替えキーが再度押されるまでサイクリックに繰り返される。これらの作業は、以下、STEP104からSTEP108で行われる。
STEP104では、動きベクトルの統計処理を行うための初期設定を行う。また、画面全体のAPLを取得する。STEP105では、画面内動きベクトルの統計量の算出を行う。STEP106では、時間方向動きベクトルの統計処理を行うため、画面内動きベクトル統計処理結果とその直前の静動判定の結果を抽出し、動きベクトルの遷移状況を見る。STEP107では、STEP104で求めたAPLと直前のAPLとの変動状況を算出し、STEP105とSTEP106で算出した画面内動きベクトルの統計量の算出結果及び時間方向動きベクトルの統計量の算出結果を見て、PCがどのようなシーンで利用されているのかを判定する。
STEP108では、再度、入力切替キーが押されたかどうかを検出し、押されていなければ、STEP104の直前に戻り、STEP107の間の画面内動きベクトルと時間方向動きベクトルとAPLの算出及び統計処理が繰り返し行われる。入力切替キーが再度、押された場合は、STEP2に戻って、上記処理が繰り返し行われる。
尚、STEP104からSTEP107のフローでは、算出結果により毎回画面の明るさを変更するように記載してあるが、数回の測定を行い、測定結果を保持し、その平均値をもとに画面の明るさを変更するようにしても良い。また、重み付けをした演算の結果を用いて明るさを変更するようにしても良い。この様に測定結果をフィルタリングすることにより、画面の明るさの変動をゆっくりさせ、視聴者に不快感を与えない快適な映像を提供可能である。
図4は、本発明の実施例に係る画面内動きベクトル統計処理と時間方向動きベクトル統計処理とAPL変動による静動判定を示す図である。図1記載の静動解析手段116では、図4に示したテーブルを用いて、APL取得手段113からの情報と動きベクトル解析手段115の情報により静動判定を行い、入力された映像信号に応じて表示画面の輝度のゲインを設定する。すなわち、図3記載のSTEP104では、動きベクトルの統計処理を行うためにAPLを算出し、STEP105では、表示されている映像信号の画面内動きベクトルの統計量を算出し、また、STEP106では、時間方向動きベクトルの統計量(すなわち、画面内動きベクトル統計処理結果とその直前の静動判定の結果)を算出し、動きベクトルの遷移状況を基に、図4のテーブルに応じて静動判定を行い、その判定結果に基づいて、STEP107で画面の明るさを最適に設定するのである。
図4のテーブルでは、画面内動きベクトルの統計処理(現在の統計結果)、時間方向動きベクトルの統計処理(直前の静動判定結果と現在の統計結果)及びAPL変動により、Stateを15に分類する。それぞれのStateについて、順次説明する。尚、時間方向動きベクトル統計処理は、画面内動きベクトル統計処理を時系列で判定する処理であり、直前の静動判定の結果と、現時点の画面内動きベクトル統計処理(現時点の統計結果)に応じて静動判定を行うものである。すなわち動きベクトルの状態の遷移に基づき判定するものである。
図4のテーブルの動きベクトルの項については、3つの項目を記載している。ベクトル0とベクトル1とベクトルマルチである。ベクトル0とは、動きベクトルがなく、画面が静止している場合である。PC操作画面で何も操作していない場合や、DVDやBDの視聴もしくはゲームを行っている場合のように画面に動画が表示されてるが一時停止ボタン等が押され、画面が静止している場合である。ベクトル1とは、1種類の動きベクトルが検出される場合で、静止画面上をカーソルがのみが移動して作業している場合やPC操作画面でウィンドウを移動させたり、ブラウザやメールや書類等をスクロールして見ているときであり、複数のベクトルが全て同じ一方向を示す場合である。ベクトルマルチは、画面の中に色々な方向へ動いている部分があり、複数の種類の動きベクトルがある場合である。
『画面全体が静止している場合』(すなわちベクトル0の場合)は、図4のテーブルのState中にState1、State4、State8、State13の4通りの場合がある。『画面全体が静止している』場合は、判定が不要のため、直前の判定結果を維持し、静動処理も直前の設定を維持する。例えば、State1の場合は、直前の静動判定が『動画』であるので判定結果は『動画』として『維持』され、静動処理は輝度設定を『高』い状態のまま『維持』する。(ここで動画とは、全画面でDVD・BDを視聴している、又は放送番組を視聴している、又はゲームをしている場合を言う)。State4、State8、State13についても同様に判定結果と静動処理は直前の静動判定と同じ内容が『維持』される。
画面内動きベクトル統計処理において、動きベクトルを検出した場合の静動判定の方法について述べる。画面内動きベクトル統計処理における現在の統計結果より、画面の静動比と動きベクトルの状況について確認する。その結果、『大部分が動いている』のか、『大部分が静止している』のかを判定し、それぞれの時に動きベクトルがベクトル0なのかベクトル1なのかベクトルマルチなのかを判定する。時間方向動きベクトル統計処理においては、直前の静動判定の結果(『動画』或いは『静止画』のどちらか)と、画面内動きベクトル統計処理で検出する画面の静動比(『大部分が動いている』のか、『大部分が静止している』)と動きベクトル(ベクトル0なのかベクトル1なのかベクトルマルチ)の状況を見て静動判定を行う。また、動きベクトルだけでは静動判定が確定出来ない場合、APLの変動を考慮して、静動判定を行うようにする。
まず、画面の静動比が『大部分が静止している』場合について以下に述べる。
画面の静動の比が『大部分が動いている』と判定した場合で、直前の静動判定が『動画』の場合は、State2、State3のいずれかになる。この時は、動きベクトルやAPLの変動に関係なく、『動画』として判定結果を設定し、動画を表示するため、静動処理として輝度は『高』く設定される。State2は、動きベクトルが一方向に動く『ベクトル1』の場合であり、『DVD・BDを視聴している、又はゲームしている、又はパン(一定方向に画面を移動)しており、画面の大部分が一方向に動いている』場合である。State3は、動きベクトルが『ベクトルマルチ』の場合で『DVD・BDを視聴している、又はゲームしており、画面が色々な方向に動いている』場合である。
また、画面の静動の比が『大部分が動いている』と判定した場合で、直前の静動判定が『静止画』の場合は、State5、State6、State7のいずれかになる。State5は、動きベクトルが『ベクトル1』の場合であり、『PC操作画面でブラウザやメールや書類等をスクロールしながら作業中であり、画面の大部分が一方向に動いている』状況である。移動方向は、上下もしくは左右のどちらであっても良く、斜め方向に動く場合も考えられる。この場合、APLの変動に関係なく、PCの操作画面であると判定し、『静止画』として判定結果を設定、よって、輝度設定は、『低』く設定される。State6とState7は、色々な方向に動いている動きベクトルが検出される『ベクトルマルチ』の場合である。この場合は、『PC作業が終わり、テレビ画面を立ち上げ、動画を見ている』時と、『PC操作画面でブラウザやメールや書類等をスクロールしながら作業中であり、画面の大部分が一方向に動いている状況でかつ、PinPやブラウザで一部動画を視聴中』のときが考えられる。State6とState7は、動きベクトルだけでは判定できないので、APL変動を用いて判定を行う。『静止画から動画への切替』を行った場合、APLの変動は大きくなるので、『APL変動大』の場合はState6と判定し、判定結果を『動画』として設定する。動画を表示するため、静動処理として輝度設定を『高』くする。画面のスクロールではAPLの変動は大きくならないので、『APL変動が小』の場合はState7と判定し、判定結果を『静止画』として設定する。静止画を表示するため、静動処理として輝度が『低』く設定される。
次に、画面の静動比が『大部分が静止している』場合については以下に述べる。
画面の静動の比を『大部分が静止している』と判定した場合で、直前の静動判定が『動画』の場合は、State9、State10、State11、State12のいずれかになる。State9とState10は、動きベクトルが一方向に動く『ベクトル1』の場合である。『動画からPC操作画面に切り替えてカーソル操作中』或いは、『DVD・BDを視聴中もしくはゲーム中に設定画面を全画面表示して、設定画面上でカーソル操作中』の二通りの結果が予測される。このため、State9とState10は動きベクトルだけでは判定ができないので、APL変動を用いて判定を行う。『動画から静止画への切替』を行った場合、APLの変動は大きくなるので、『APL変動大』の場合はState9と判定し、判定結果を『静止画』として設定する。静止画を表示するため、静動処理として輝度設定を『低』くする。DVD・BDを視聴中もしくはゲーム中に設定画面を画面全体に表示した場合にはAPLの変動は大きくならないので、『APL変動が小』の場合はState10と判定し、判定結果を『動画』として設定する。動画を表示するため、静動処理として輝度が『高』く設定される。
State11とState12は、色々な方向に動いている動きベクトルが検出される『ベクトルマルチ』の場合である。『動画からPC操作画面に切り替えてPC操作画面で画面の一部に動画表示(PinPやブラウザでの動画視聴中)』或いは、『DVD・BDを視聴中もしくはゲーム中に設定画面を動画上に表示(動画の一部が画面に表示)して、設定画面上でカーソル操作中、』の二通りの結果が予測される。このため、State11とState12は動きベクトルだけでは判定ができないので、APL変動を用いて判定を行う。『動画から静止画への切替』を行った場合、APLの変動は大きくなるので、『APL変動大』の場合はState11と判定し、判定結果を『静止画』として設定する。静止画を表示するため、静動処理として輝度設定を『低』くする。DVD・BDを視聴中もしくはゲーム中に設定画面を動画上に表示した場合にはAPLの変動は大きくならないので、『APL変動が小』の場合はState12と判定し、判定結果を『動画』として設定する。動画を表示するため、静動処理として輝度が『高』く設定される。
また、画面の静動の比を『大部分が静止している』と判定した場合で、直前の静動判定が『静止画』の場合は、State14、State15のいずれかになる。この時は、動きベクトルやAPLの変動に関係なく、『静止画』として判定結果を設定し、静止画を表示するため、静動処理として輝度は『低』く設定される。State14は、動きベクトルが『ベクトル1』の場合であり、『PC操作画面でカーソルを操作中』の場合である。State15は、動きベクトルが『ベクトルマルチ』の場合で『PC操作画面で一部動画(PinPやブラウザでの動画視聴中)』の場合である。
以上のように、図4のテーブルは15のStateにて分類して、画面内動きベクトル統計処理(統計結果)により静動判定ができる場合、時間方向動きベクトル統計処理(統計結果とその直前の静動判定)により静動判定を行う場合、時間方向動きベクトルの統計処理とAPLの変動を用いて静動判定できる場合を示した。上記実施例の説明では、Stateを15に分類したが、これに限るものではない。画面内動きベクトル統計処理(統計結果)と、時間方向動きベクトル統計処理(統計結果とその直前の統計結果)と、APL変動との3要素を色々組み合わせ、入力された映像信号の輝度制御を種類・状況に応じてStateを種々の組合せが可能なことはいうまでもない。
本実施例で示したように、PC機器からの映像信号を評価する際に、画面内動きベクトル統計処理(統計結果)、時間方向動きベクトル統計処理(統計結果とその直前の静動判定)とAPL変動の3要素から、映像信号の静動判定を自動的に行うことが可能である。PC上での動画視聴を判定してバックライトの輝度を上げるもしくは信号処理でコントラストや明るさを通常の動画処理と同じレベルに変化させ、PC上でメールを見たりWEBを見たり、文章作成等の作業をしている時にはバックライトの輝度を下げるもしくは信号処理でコントラストや明るさを抑え、静止画を見ている時と同じになるようする。これらの調整をユーザが意識することなく自動的に行うことにより消費電力の削減を行う事が可能になる。
前記本発明の実施例については、PC機器からの映像信号の輝度制御方法及び該方法を用いた映像表示装置に関して詳細に説明したが、他の映像機器からの映像信号にEPG画面やデータ放送閲覧時等の静止画像を中心として構成されている画面が含まれている場合もPC機器からの映像信号と同様に判定し輝度制御が可能である。例えば、映像信号がEPG画面の場合は、図2(a)のように前記PC機器の説明で画面全体が静止画になっているような場合と同様の判定を行い、その判定結果に応じた輝度制御を行うことができる。また、映像信号がデータ放送閲覧時においても、映像信号の一部に動画像が含まれる場合があるため、図2(b)のようにPC操作画面で一部動画すなわちPinPやブラウザで動画を見ている場合の映像信号と同様の判定を行い、その判定結果に応じた輝度制御を行うことができる。尚、デジタル放送受信手段106からの映像信号のように、同一機器内でのEPG画面操作時やデータ放送閲覧時等の映像信号については、CPU112が判定可能であり、直接輝度制御することが可能ではあるが、CPU112の処理の負荷を減らし、一連の映像信号の判定を同一の処理で行うようにするために、本発明の輝度制御方法において輝度調整することも可能である。
以上、本実施の形態では、液晶テレビについて例示したが、液晶パネルを使用し、静止画や動画を混在利用する表示装置であれば利用可能であり、液晶テレビに限定されるものではない。本発明は液晶テレビ以外にも、PDA、デジタルビデオレコーダー、携帯型ムービープレイヤー、携帯電話、カーナビゲーションシステム、携帯型DVDプレイヤー、PC等の液晶パネルを表示手段として用い、PC機器や他の映像機器からの映像信号を表示可能な機器について広く適用できる。
本発明にかかる輝度制御方法及び映像表示装置は、画面の輝度情報や画面内動きベクトルと時間方向動きベクトルの統計処理結果を用いてPC機器や他の映像機器からの映像信号がどのような種類・状況かを判定し、映像信号の種類・状況に応じて最適な映像表示を行う輝度制御方法及び映像表示装置に関する。
100 信号処理部
101 映像入力手段
102 ADC回路
103 HDMI回路
104 アナログRGB回路
105 DVI回路
106 デジタル放送受信手段
107 ソース切換手段(SW)
108 映像処理手段
109 IP変換手段
110 明るさ調整手段
111 輪郭補正手段
112 CPU
113 APL取得手段
114 倍速処理手段
115 動きベクトル解析手段
116 静動解析手段
117 明るさゲイン設定手段
118 表示信号発生手段
119 表示手段
S1、S2、S3、S4、S5 入力端子

Claims (17)

  1. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  2. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  3. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の輝度情報と、画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  4. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の輝度情報と、時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  5. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  6. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  7. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の輝度情報と、画面内動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  8. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置の輝度制御方法であって、
    入力された映像信号の輝度情報と、時間方向動きベクトルの統計処理結果より、前記入力信号の静動判定を行い、前記判定結果に応じて設定される映像信号の輝度値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度制御を行うことを特徴とする輝度制御方法。
  9. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  10. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  11. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、
    前記明るさゲイン設定手段で設定される値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする映像表示装置。
  12. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、
    前記明るさゲイン設定手段で設定される値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする映像表示装置。
  13. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、
    前記明るさゲイン設定手段で設定される値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする映像表示装置。
  14. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果と直前の静動判定の結果により、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、
    前記明るさゲイン設定手段で設定される値をフィルタリングし、前記フィルタリングされた値で映像信号の輝度を設定することを特徴とする映像表示装置。
  15. 動画像及び静止画像が混在する入力信号を表示するための映像表示装置であって、
    入力された映像信号の輝度情報を取得するAPL取得手段と、
    映像信号の動きベクトルに関する統計処理を行う動きベクトル解析手段と、
    前記APL取得手段で取得した輝度情報と前記動きベクトル解析手段によって解析した統計処理結果より、前記映像信号の静動判定を行う静動解析手段と、
    前記静動解析手段の判定結果に応じて、映像信号の輝度値を設定する明るさゲイン設定手段とを有し、
    前記動きベクトル解析手段での解析結果により画面全体が停止していると判定した場合、前記静動解析手段では直前の判定結果を維持すると共に、前記明るさゲイン設定手段で設定される値も直前の値を維持することを特徴とする映像表示装置。
  16. 請求項3及至8記載の輝度制御方法であって、前記輝度情報は、画面全体の平均輝度の変動情報であることを特徴とする輝度制御方法。
  17. 請求項9及至15記載の映像表示装置であって、前記輝度情報は、画面全体の平均輝度の変動情報であることを特徴とする映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110113665A (zh) * 2019-04-25 2019-08-09 深圳市国华识别科技开发有限公司 显示设备自动控制方法、装置、计算机设备和存储介质

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