JP2011204866A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体発光素子から発生する熱を、簡易な構成で効果的に放熱させることが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】固体発光素子11からなる発光部12と;発光部を配設する支持部13eおよび支持部の裏面側に外部と連通する空間部K1を形成した本体ケース13と;発光部を覆うように本体ケースに嵌合される透光性カバー部材14と;を具備する発光装置10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光ダイオード等の固体発光素子を光源とした発光装置に関する。
近年、固体発光素子、特に、発光ダイオードを用いた発光装置は、白熱電球に代替可能な電球形のLEDランプやダウンライト、スポットライト等の各種照明器具の光源として、また、薄型テレビ、液晶ディスプレイ、携帯電話、各種情報端末のバックライトさらには屋内外の看板広告等、多方面への展開が進んでいる。例えば、特許文献1には、発光ダイオードを光源とした看板用照明装置が示されている。
一方、発光ダイオードは点灯時に発熱量が比較的多く、この温度上昇により発光効率が低下して光束の低下が生じ、所定の照度が得られない問題がある。この問題を解決するため、例えば、特許文献1(特に段落番号[0017]、図2参照)には、発光ダイオードが実装された基板が、支持体によって適用される機器の取付面に固定され、支持体には適宜に放熱材が設けれ、発光ダイオードで発生した熱を外部に放熱する発光素子ユニットが示されている。
特開2009−152142号公報
しかしながら、特許文献1に示される発光素子ユニットは、ユニットの底部となる支持体の周囲には放熱材が十分に満たされるように充填され、またケースによって塞がれて構成されている。このため、適用される機器の取付面、例えば、看板用照明装置の取付パネルに取り付けた場合、ユニットの底部と平坦な取付パネルとが接触してしまい空間部分が形成されない。このため、支持体に設けられた放熱材は外気に触れることができず、発光ダイオードから発生する熱を効果的に放熱させることができない問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、固体発光素子から発生する熱を、簡易な構成で効果的に放熱させることが可能な発光装置を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発光装置の発明は、固体発光素子からなる発光部と;発光部を配設する支持部および支持部の裏面側に外部と連通する空間部を形成した本体ケースと;発光部を覆うように本体ケースに嵌合される透光性カバー部材と;を具備していることを特徴とする。本発明によれば、発光部を配設する支持部および支持部の裏面側に外部と連通する空間部を形成した本体ケースにより、固体発光素子から発生する熱を、簡易な構成で効果的に放熱させることが可能となる。
本発明において、発光装置は、屋内外、特に屋外に設置される看板用照明装置に適用されることが好適であるが、屋内用の看板用照明装置、さらには、塵埃等が多い天井や壁面等に埋め込まれて設置されるダウンライト等、住宅用の各種照明器具、店舗、オフィスなど施設・業務用の各種照明器具、さらに、誘導灯、非常灯、表示灯などの各種照明装置や表示装置、さらには、大型の薄型テレビ、液晶ディスプレイ、各種情報端末等におけるバックライトの光源に適用されてもよい。発光装置は、上述した各種、多様な照明装置等に用いられるため、通常は複数個の発光装置を連接して使用されるが、1個の発光装置で構成されるものであってもよい。
固体発光素子は、発光ダイオード、半導体レーザ、有機ELなどの固体発光素子で構成されることが許容される。これら固体発光素子からなる発光部は、固体発光素子を基板に実装することにより構成され、例えば、SMD(Surface Mount Device)タイプのものを用いて、発光ダイオードを基板に実装して発光部を構成することが好ましいが、多数の発光ダイオードがCOB(Chip on Board)技術を用いて、マトリックス状や千鳥状または放射状など、規則的に一定の順序をもって一部または全体が面状に実装されて発光部が構成されるものであってもよい。固体発光素子は1個で構成されても、複数個で構成されてもよく、用途に応じて必要な個数は選択される。
発光部は固体発光素子を配設するための基板を有し、基板は、電気絶縁性の観点からエポキシ樹脂等の合成樹脂やガラスエポキシ材で構成されたものが好ましいが、熱伝導性の観点からセラミックスや、アルミニウム、銅等の熱伝導性の良好な金属で構成されたものであってもよい。また、基板の形状は、円形の発光部を構成するために円形の基板で構成されることが好ましいが、正方形や長方形等の矩形状をなしていても、三角形、六角形、八角形などの多角形状、さらには楕円形状等をなすものでもよく、目的とする配光特性を得るための全ての形状が許容される。
本体ケースの支持部の裏面側に形成された外部と連通する空間部とは、例えば、本体ケースを取付パネル等に取り付けた状態において、本体ケースにより囲まれて形成される空間が外気と通気可能であればよい。要は、発光部を配設する支持部は、点灯中に固体発光素子、例えば、発光ダイオードから発生する熱を直接受けるが、表側は透光性カバー部材により気密に覆われているため表面からの放熱は困難となる。このため、発光部を配設する支持部は直接熱影響を受け熱くなるが、支持部の裏側に外部と連通する空間部を形成することによって、支持部の裏側が外気によって冷却され、発光ダイオードから発生する熱を放熱することができるように構成されていればよい。
本体ケースは、電気絶縁性を有する、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂で構成することがコスト的にも有利であるが、例えば、発光ダイオード等の放熱性を考慮して、熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属で構成したものであっても、コストが合えば、高熱伝導樹脂等の合成樹脂で構成してもよい。
透光性カバー部材は、例えば、シール部材による気密性を効果的に行う観点から、発光部を覆うように本体ケースの側面全体を覆って嵌めこまれることが好ましいが、側面全体を覆うことが条件ではなく、側面の一部を覆って嵌めこまれたものであってもよい。透光性カバー部材は、例えば、看板用照明装置に適用される場合、広範囲におよぶ広告内容を均一に照射するために、配光制御が可能なレンズ体や反射体等の光制御部を有していることが好ましいが、ここでは、光制御部を有さない透光性カバー部材であってもよい。また、本体ケースと透光性カバー部材との間に弾性を有するシール部材を介在させている。すなわち、単に透光性カバー部材を本体ケース上側から嵌め合わせることで、均一な圧力がかかるため、密閉性を容易に高めることができる。
また、透光性カバー部材は、例えば、透明なアクリル樹脂で有底の円筒状をなした形状に形成し、発光部を覆う部分および本体ケース側面に嵌合される部分を含め、全体が透光性を有して構成されることがコスト的にも有利であるが、一部、例えば、本体ケース側面に嵌合される部分は不透明となるように構成したものでもよく、少なくとも、発光部を覆う部分が透光性を有していればよい。また、透光性カバー部材は、合成樹脂やガラス等で透明に構成することが光ロスを少なくする観点から好ましいが、光を拡散させるために乳白色等の半透明となるようにしても、さらには、用途に応じて、着色等、各種の色からなる透光体で構成したものであってもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発光装置において、前記空間部は、本体ケースの底部に突出して設けられる一対の取付片によって、外部と連通されることを特徴とする。本発明によれば、空間部は、本体ケースの底部に突出して設けられる一対の取付片によって、外部と連通されるので、固体発光素子から発生する熱を、一層簡易な構成で効果的に放熱させることが可能となる。本発明において、本体ケースの底部に突出して設けられる一対の取付片は、本体ケースに一体に形成されていることが好ましいが、樹脂成形等によってそれぞれを別体に構成し、機械的な係合手段や、接着手段等によって一体化したものであってもよい。
請求項1に記載の発明によれば、発光部を配設する支持部および支持部の裏面側に外部と連通する空間部を形成した本体ケースにより、固体発光素子から発生する熱を、簡易な構成で効果的に放熱させることが可能な発光装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、空間部は、本体ケースの底部に突出して設けられる一対の取付片によって、外部と連通されるので、固体発光素子から発生する熱を、一層簡易な構成で効果的に放熱させることが可能な発光装置を提供することができる。
本発明の実施形態である発光装置を分解して示す斜視図。 同じく発光装置を示し、(a)は一部を切断して示す断面図、(b)は(a)図におけるb−b線に沿って断面した要部の断面図。 同じく発光装置における各構成部品の寸法関係を示す図。 同じく発光装置を用いた看板用照明装置を示し、(a)は一部を切り欠いて示す正面図、(b)は発光装置を16個連接した状態を示す正面図、(c)は同じく4個連接した状態を示す正面図、(d)は1個の発光装置を示す正面図。 同じく発光装置の変形例を示し、(a)は第1の変形例における発光装置の一部を切断して示す断面図、(b)は第2の変形例を示し、発光装置を設置した状態を、一部を切り欠いて示す看板用照明装置の正面図、(c)は第3の変形例における発光装置の一部を切断して示す断面図。
以下、本発明に係る発光装置の実施形態について説明する。
本実施例の発光装置は、看板用照明装置に、複数個連接されて用いられる小形の発光装置を構成したもので、図1〜図3に示すように、固体発光素子11からなる発光部12、発光部を配設する支持部13eおよび支持部の裏面側に外部と連通する空間部K1を形成した本体ケース13、発光部を覆うように本体ケースに嵌合される透光性カバー部材14で構成する。
固体発光素子11は、本実施例では発光ダイオード(以下「LED」と称す)で構成し、LED11は、同一性能を有する6個のLEDチップ、本実施例では高輝度、高出力の青色LEDチップにより励起される黄色蛍光体により白色を発光する高輝度、高出力のSMD形のLEDで構成する。このSMD形のLED11は、青色LEDチップから放射される青色光を透過させると共に、青色光によって黄色蛍光体を励起して黄色光に変換し、透過した青色光と黄色光が混光して白色の光が放射されるものである。
上記に構成されたLED11は、基板12aに実装されて発光部12を構成する。基板12aは、略円板状をなすガラスエポキシ材で構成され一面側(表面側)に配線パターンが形成されると共に、その中央部に上記SMD形のLED11が実装されて発光部12が構成される。図中、12a1は基板12aの外周に直径方向に対向して形成された切欠部で、基板12aを本体ケース13に支持する際、位置決めを行うために用いられる。
本体ケース13は、発光部12を配設するための部材で、耐熱性を有し電気絶縁性を有する部材、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)からなる合成樹脂で構成する。本体ケース13は、有底の略円筒状をなすケース体13a、ケース体の円筒外周側面で形成される嵌合受部13b、嵌合受部の側面に直径方向に対向し、かつ円筒の軸方向(垂直方向)に沿って設けられ、電線を導入しガイドするための樋状の溝からなる一対の導入部13c、導入部の部分を除いて外周に段状に形成されたパッキング受部13d、有底円筒の上端部に形成される円形の平坦な面からなり、発光部12を配設するための支持部13e、支持部13eの裏面側に形成される空間部K1、支持部13eの周囲に形成された環状の凹部からなる電線収容部13f、円筒底部に形成された一対の取付片13gからなり、これら部材を樹脂成形によって一体に形成する。
上記において、一対の取付片13gは、本体ケース13を、例えば、看板用照明装置の取付パネル等に取り付けるための部材で、ケース体13aの底面から外方に突出するようにL字形をなして一体に形成され、取付パネルに取り付けた際に、パネルとの間に間隔K2が形成され、支持部13e裏面の空間部K1が外部に連通される。また、一対の導入部13cは、支持部13eの平坦な水平面に対して、略垂直方向に位置し形成されることによって、本体ケース13の横方向への広がりを小さくし小形化を図っている。同時に、後述するように、電線導入部のシール部材に対して効率よく一定の力を加えることができる。また、本体ケースと透光性カバー部材との締結部品(ネジ等)などを減らすことができる。
図中、13hは後述する透光性カバー部材14を固定するための支持片、13jは電線16を止めるバンドBを固定するための固定片、13kはケース体13aの一端部の外周縁部に直径方向に対向し、かつ上方に突出して形成された位置決め突片で、基板12aの切欠部12a1が嵌めこまれ基板12aが位置決めされる。これら部材もケース体13aと共に一体に樹脂成形によって形成される。これら本体ケース13を構成する各部品は、樹脂によって一体に形成することが可能となるように構成を簡素化し、組み立て時における作業性を向上させてコスト上昇を抑制している。
透光性カバー部材14は、本実施例では、透明なアクリル樹脂により一端部が閉塞され、他端部に開口部14aを有する円筒状をなす形状に樹脂成形により一体に形成する(以下、本実施例では、透光性カバー部材を単に「カバー部材」と称す)。円筒の閉塞された一端部には、発光部12から放射された光の配光を制御するレンズ体14bを一体に形成する。また、円筒の内側面は、本体ケース13の側面に設けられた嵌合受部13bに嵌合される。そして、図3に示すように、カバー部材14の円筒内側面における内径寸法d1は、本体ケース13の側面外周部、換言すれば、嵌合受部13bの外径d2(図1)寸法以上(d1≧d2)に構成し、本体ケース13の嵌合受部13bとカバー部材14の内側面との間に隙間Sが形成されるように構成する。
発光部12から放射された光の配光を制御するレンズ体14bは、光線を周囲に拡大するよう配光ビーム角が約80°になるように光学設計がなされ、例えば、看板用照明装置に使用された場合に広い範囲にわたって均一に光が照射されるように構成される。なお、図中14cは、本体ケース13の支持片13hに対応して設けられた支持片で、カバー部材14をネジによって固定するための部材である。また、カバー部材14の内側面上部には、内方に向けて突出する押え部14dを、一体で、かつ放射方向に略等間隔に位置させて4個形成する。この押え部14dは、発光部12の基板12aを本体ケース13の支持部13eに対して上方から押えて支持するための部材である。上述したレンズ体14b、支持片13h、押え部14dは、樹脂によって一体に形成することが可能となるように構成を簡素化し、本体ケース13と同様に、組み立て時における作業性を向上させてコスト上昇を抑制している。
シール部材15は、本体ケース13の側面とカバー部材14の内側面との間に形成される隙間Sに介在させることによって、カバー部材14の内部、すなわち、発光部12を外気から遮断して気密に封止するもので、本実施例では、弾性を有するシリコーンゴムで、所定の幅を有するバンド状で、かつリング状をなすパッキングで構成する(以下、本実施例では、シール部材を「パッキング」と称す)。パッキング15は、本体ケース13に略垂直方向に形成された電線を導入する一対の導入部13cに対応して、電線16を気密に挿通する一対の挿通部15aを一体に形成する。挿通部15aは、リング状をなすパッキング15のリングの内周面に、直径方向に対向し、かつ、貫通する挿通孔15bを有するように一体に形成する。図3に示すように、挿通孔15bの内径d3は、電線16の外径寸法d4寸法以下に(d3≦d4)形成し、パッキング15の弾性を利用し、電線16を無理に押し込むことによって、挿通孔15bが拡開すると同時に、弾性による反発力で挿通孔15bの内周面が電線16の外周面に密着し、電線16と挿通孔15bとの間の気密性が確保される。図中15cは、リング状のパッキング15の外周面および内周面、さらに、内周面に一体に形成された挿通部15aの外周面にわたって一体に形成された凸条部で、本実施例では、3本のリングからなる凸状部が上下方向に所定の間隔を有して形成されている。これらの挿通部15a、挿通孔15b、凸条部15cは、シリコーンゴムの成形によって一体に形成することが可能となるように構成を簡素化し、本体ケース13およびカバー部材14と同様に、組み立て時における作業性を向上させてコスト上昇を抑制している。
なお、パッキング15の内径d5は、本体ケース13の側面外周部すなわち、嵌合受部13bの外径d2寸法以下に(d5≦d2)形成する。また、パッキング15の外径d7は、カバー部材14の内径d1寸法以上(d7≧d1)、換言すれば、パッキングの厚さ寸法t1は、隙間Sの間隔寸法t2以上に(t1≧t2)形成する。また、挿通部15aの外径寸法d9は、電線を導入するための導入部13cの溝の内径寸法d10以上に(d9≧d10)形成する。
電線16は、発光部12のLED11に別置きの電源ユニットから電源を供給するための電線で、+側と−側で一本ずつの2芯の被覆電線で構成され、本体ケース13の導入部13cの溝に電線の被覆部分を挿入しその先端部分を、上記のようのパッキング15の挿入孔15bに押し込み、被覆を剥がした先端を基板12aの入力端子部に半田等によって接続する。また、電線は発光装置10が複数個連接されて使用される場合の送り用の電線17が用いられ、この送り用の電線も上記と同様に、給電用の電線を挿入した導入部13cに対向して設けられた他方の導入部13cに挿入され、さらに、パッキング15の他方の挿通孔15bに押し込まれ、先端が基板12aに設けられた送り端子に接続される。図2に示すように、本体ケース13の底部から直径方向に、取付片13gの突出方向と直交して、給電用の電線16と送り用の電線17が引き出される。
次に、上記に構成される発光装置10の組み立て手順につき、説明する。まず、電源供給用の電線16と送り用の電線17の先端部分をパッキング15の挿通部15aに押し込み、被覆を剥がした先端を挿通孔15bから引き出し、基板12aの入力端子および送り端子に半田によって接続する。この際、余った電線は、本体ケース13に形成された電線収容部13fの凹部に収容する。これにより、挿通孔15bの内径d3は、電線16の外径寸法d4以下に(d3≦d4)形成してあるので、挿通孔15bの内周面が電線16の外周面に密着して電線16、17とパッキング15との気密性が確保される。次に、本体ケース13の左右に引き出された電線16、17をバンドBで固定片13jにネジによって固定する。
次に、一体化された基板12a、パッキング15および電線16、17を、本体ケース13に差し込む。すなわち、各電線16、17を挿通したパッキングの挿通部15aを本体ケース13の側面に略垂直方向に形成された導入部13cの溝に嵌め込みながら、パッキング15を弾性に抗し多少開きながら本体ケース13の側面外周の嵌合受部13bに嵌め込み、パッキング15の下端部をパッキング受部13dに当接させる。これにより、パッキング15の内径d5は、本体ケース13の嵌合受部13bの外径d2寸法以下に(d5≦d2)形成し、かつ、パッキング15の下端部が本体ケース13のパッキング受部13dに当接しているので、パッキング15の内周面が本体ケース13の嵌合受部13bに密着して、パッキング15と本体ケース13との気密性が確保される。この際、パッキング15はバンド状をなし、内周面に複数の凸条部15cが形成され、かつ本体ケース13の嵌合受部13b、すなわち、広い面積を有する本体ケースの側面で密着させることができるので、一層効果的な気密性を確保することができる。
また、挿通部15aの外径寸法d9は、電線を導入するための導入部13cの溝の内径寸法d10以上に(d9≧d10)形成し、かつ挿通部15aの外周面にわたって凸条部15cが形成されているので、挿通部15aの外周部が垂直な導入部13cの内面に密着し、電線の導入部13cにおける気密性がパッキング15の挿通部15aによって確保される(図2(b))。
次に、基板12aを本体ケース13の支持部13eに載置する。この際、基板12aの切欠部12a1を本体ケース13の突片13kに嵌合させて位置決めする。次に、上記のように、本体ケース13に対して基板12a、パッキング15、電線16、17が支持された状態で、カバー部材14を、LED11を実装した基板12a、すなわち、発光部12を覆うように被せながら、パッキング15の外周に、パッキングの弾性に抗しながら押し込んで嵌めこむ。そして、カバー部材14の支持片14cと本体ケース13の支持片13hを合わせ、ネジによって固定する。
これにより、パッキング15の外径d7は、カバー部材14の内径d1以上に(d7≧d1)形成したので、パッキング15の外周面とカバー部材14の内側面に密着し隙間Sを塞ぎ、カバー部材14と本体ケース13との気密性が確保される。この際、パッキング15はバンド状をなし、外周面および内周面に複数の凸条部15cが形成され、かつ、広い面積を有する本体ケースの側面と、カバー部材の広い面積を有する内側面で密着させることができるので、一層効果的な気密性を確保することができる。同時に、カバー部材14を本体ケース13の上側から嵌め込むことによって、パッキング15の挿通部15aに対して、図2(b)に示す矢印a方向の力が加わり、挿通部15a、すなわち、挿通部の外周面に形成された複数の凸条部15cが垂直方向に形成された電線の導入部13cの内側面に対して効率よく一定の力で押さえつけられて効果的に密閉させることができる。また、単に円筒のカバー部材14を円筒の本体ケース13の上側から嵌め合わせる単純な作業で、これら密閉される部分に周囲から均一な圧力がかかるため、密閉性を容易に高めることができる。
また、単にカバー部材14を本体ケース13の上側から嵌め合わせると同時に、カバー部材14の内側面に形成された4個の押え部14dによって、発光部12の基板12aの周囲4箇所が、本体ケース13の支持部13eに対して上方から押えられて固定される。この際、必要に応じて、熱伝導性の良好なシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等のシートや接着剤等を介して、平坦な面をなす支持部13eに密着して固定し、LED11で発生する熱を支持部13eの裏面側に効果的に伝達する。
これにより組み立て作業が終了する。この組み立て作業においては、従来のように、樹脂の充填作業および充填後の硬化、乾燥等の工程は必要がなく作業効率が低下することがなくコストが上昇する問題を解決することができる。同時に各構成部品は合成樹脂の一体成形が可能な簡素な構成をしており、組み立て作業も単純な作業で行うことができ、一層作業効率を向上させることができ、量産化に適した発光装置を提供することができる。
上記により、本体ケース13とカバー部材14および電線の挿通部15aにおける気密性が確保され、外気に対する発光部12の気密性、すなわち、簡易な構成で防水、防塵等の機能を有するLED11を用いた発光装置10が構成される。また、本実施例の発光装置10は、カバー部材14の外径が約50mm程度の小形の発光装置として構成される。なお、本発明における気密性は、完全に外気の侵入を遮断するように構成することが好ましいが、例えば、放熱用の小さな通気孔等が形成されたものであってもよく、塵埃や雨水等が侵入しない程度に、実質的に気密性が保たれるものであればよい。
上記に構成された発光装置10は、看板用照明装置の光源として使用される。上記構成の発光装置10は、新規に構成する看板用照明装置の光源として使用することもできるが、既存の看板用照明装置における、例えば、直管形の蛍光ランプに代替が可能になるように小形に構成されている。以下、蛍光ランプを光源とした既存の看板用照明装置に対し、本発明の発光装置を蛍光ランプに代えて新たな省エネ形の看板用照明装置を構成する手順につき説明する。
既存の看板用照明装置20は、いわゆる内照式の照明装置で、図4(a)に示すように、蛍光ランプが取り付けられた取付パネル21と、広告用の文字、図形、模様等を表示した透光性部材で構成された前面パネル22からなる。図中23は、別置きの電源ユニットである。この既存の看板用照明装置において、省エネや長寿命化等を図るために、蛍光ランプに代えてLEDを光源とした上記構成の発光装置10を設置する。発光装置10は、複数個、本実施例では、36個が一列をなすように連接され、この一列をなす発光装置10を折り曲げて、取付パネル21に対し直線状に平行し、かつ蛇行させてマトリックス状に配置する。これは、既存の器具として設置されていた蛍光ランプに沿うように位置させて配置される。この際、発光装置10は本体ケース13に形成された一対の取付片13gを取付パネル21に対してネジ等の固定手段で固定する。この際、一対の取付片13gは、ケース体13aの底面から外方に突出するようにL字形をなして形成され、取付パネル21に取り付けることによって、取付パネル21との間に間隔K2が自動的に形成され、この間隔K2を介して空間部K1が外部に連通される。なお、発光装置10は、既存の蛍光ランプの配置密度より、密度を高くして配置することもできる。
上記により、光源をLEDとした新たな看板用照明装置が簡単に構成される。この看板用照明装置を点灯すると、各発光装置10からは、配光角約80°に広がった配光特性をもって光が放射されることから、広い面積を有する前面パネル22に対して略均等に照射することができ、従来の蛍光ランプに相当する、若しくは、それ以上に均等化された光の照射を行うことによって一層効果的な広告照明を行うことができる。
また、LED11から発生する熱は、支持部13eから裏面側の空間部K1に放出され、この空間部K1は間隔K2によって外部に連通されている。このため、図2(a)に矢印で示すように、外気が一方の間隔K2から空間部K1内に取り込まれ、支持部13eの裏面側を冷却して他方の間隔K2から放出され、空間部K1に放出されたLED11の熱は効果的に外部に放出され、LED11の温度上昇を防止する。同時に、LEDによる省エネ効果により消費電力を低減した省エネ型の看板用照明装置を提供することができる。また、発光装置10は、図4(b)(c)(d)に示すように、幾つでも連接して使用することができ、既存、若しくは新規の各種サイズの看板用照明装置に適用することができ、汎用性に優れた発光装置を提供することができる。同時に、発光装置10は、一列をなすように連接されているので、この一列をなす発光装置10を単に折り曲げる作業によって、各種サイズの看板用照明装置に容易に適用することができ、施工性を向上させることができる。
また、看板用照明装置が屋外に設置された場合でも、仮に、取付パネル21内に、雨水や塵埃が浸入しても、発光装置10は防水、防塵等の機能を有しているので、水や塵による発光部12の劣化等を生じることなく、また電気絶縁抵抗の劣化等による漏電等も生じることがなく、寿命の長い安全な看板用照明装置を提供することができる。また、一対の取付片13gは、取付パネル21に取り付けた際に、パネルとの間に間隔K2が形成されるので、取付パネル21に付着した水滴等は、この間隔K2を通過して下方に落下し、発光装置10の底部から侵入することが防止される。
以上、本実施例によれば、本体ケース13には、発光部12を配設する支持部13eの裏面側に、外部と連通する空間部K1を形成したので、LED11から発生する熱は、支持部13eから裏面側の空間部K1に放出され、この空間部K1は間隔K2によって外部に連通されているので、効果的に外部に放出され、LED11の温度上昇を防止することができる。これによりLEDの発光効率の低下を抑えることができ、所定の光束をもった明るい照明を行うことができる。同時にLEDの長寿命化を図ることができる。
特に、空間部K1を外気と連通させるための間隔K2は、本体ケース13に一体に形成した取付片13gで構成したので、間隔を形成するための格別な部品が不要となり、部品点数の削減によるコストの低減を図ることができる。
また、パッキング15により本体ケース13とカバー部材14との間の気密性が確保されると同時に、パッキング15に形成された挿通部15aによって本体ケース13と電線との気密性が確保されるので、外気に対する発光部12の防水、防塵等の機能を有する発光装置10を提供することができる。特に、パッキング15は、広い面積を有する本体ケース13の側面およびカバー部材14の広い面積を有する内側面で密着させることができるので、一層効果的な気密性を確保することができる。また、広い面積を有する側面部分で気密性を確保する構成のため、雨水や塵埃等の浸入経路が長くなり、一層効果的に水や塵等の侵入を防止することができる。特に、カバー部材14を本体ケース13の上側から嵌め込むことによって、パッキング15の挿通部15aに対して、効率よく一定の力で押さえつけることができ、電線の導入部における気密性を一層確実に確保することができる。また、単にカバー部材14を本体ケース13の上側から嵌め合わせる単純な作業で、これら密閉される部分に均一な圧力がかかるため、密閉性を容易に高めることができる。
また、発光部12の防水、防塵等の機能を構成する各構成部品は、一体に成形することが可能となるように構成を簡素化したので、組み立て時における作業性を向上させることができ、従来のように、樹脂の充填作業および充填後の硬化、乾燥等の工程が不要となり、コスト上昇を抑制した安価な発光装置を提供することができる。同時に組み立て作業も単純な作業で行うことができ量産化に適した発光装置を提供することができる。特に、パッキング15は、電線を挿通する挿通部15aを有するように形成したので、パッキング材による成形によって一体に形成することが可能となり、組み立て時における作業性を一層向上させることができる。特に、本実施例では挿通部15aをパッキング15に一体に形成したので、換言すれば、本体ケースとカバー部材との気密性を確保するシール部材に対して、電線の導入部分における気密性を確保するためのシール部材を一体に形成したので、一層構成を簡素化させることができる。同時に、電線をシールするための余分な部品を減らすことができ、部品点数の削減によるコスト低減を図ることができる。
また、組み立て作業において、カバー部材14を本体ケース13に対し嵌め込む作業によって、同時、かつ自動的に、発光部12の基板12aがカバー部材14の内側面に形成された押え部14dにより、本体ケース13の支持部13eに対して上方から押えられて固定されるので、より一層作業性を向上させることができる。同時に、固定するための余分な部品が不要となりコストを一層低減させることができる。
また、本実施例の発光装置はLEDを用いた小形で省エネ形の発光装置として構成されているので、新規な省エネ形の照明装置を提供できるだけでなく、既存の照明装置の光源に代替が可能であり、既存照明装置を簡単に省エネ形の照明装置に変えることができる。特に、看板用照明装置に適用した場合には、広い面積を有する発光パネルに対しても略均等に照射することができ、一層効果的な広告照明を行うことができる。また、発光装置は、幾つでも連接して使用することができ、汎用性に優れ、かつ施工性に優れた発光装置を提供することができる。
以上、本実施例において、図5(a)に示すように、基板12aを支持する支持部13eの裏面に、空間部K1内に下方に伸びる多数の放熱フィン13e1、または放熱ピン等を一体に形成し、空間部に取り込まれた外気との熱交換を良好にして、一層効果的な放熱を行うようにしてもよい。また、本体ケース13をアルミニウム等の熱伝導性の良好な金属で構成し、上記のような放熱フィン等を一体に形成すれば、より一層効果的な放熱を行うことができる。
さらに、図5(b)に示すように、本体ケース13の取付片13gが水平方向になるように、換言すれば、電線16、17が垂直方向になるように設置すれば、外気が下方から上方に向かって自然に、間隔K2から空間部K1に流れるので、一層効果的な放熱を行うことができる。同時に、水滴も上方から下方に向かって自然に、間隔K2から下方に流れ落ちるので、発光装置10の底部から侵入することが一層防止される。また、取付片13gの取付パネル21への施工に際しては、取付片13gが水平に位置することから、高さh1の寸法取りだけですみ、一対の取付片13gの両方の位置取りをする必要がなく、施工を簡単に行うことができる。このように、発光装置10の看板への設置は、現場の作業者が看板の状態に合わせて、位置を選択して設置されるが、本実施例の発光装置であれば、如何なる方向に設置されても、放熱性と防水性が阻害されることがない。また、本体ケース等は合成樹脂で構成されているために、漏電、感電等の虞のない安全な発光装置を提供することができる。
また、風雨に曝されない屋内等に設置される小形の照明装置に場合には、図5(c)に示すように、シール部材を1本のOリングで構成し、また、取付片13gをL字形に形成することなく、本体ケース13から水平に突出させて構成し、より小形で薄形の発光装置を構成するようにしてもよい。
また、発光部12の基板12aは、本体ケース13の支持部13eに対して、ネジ若しくは熱伝導性の良好なシリコーン樹脂やエポキシ樹脂からなる接着剤等の手段で固定してもよい。ネジによる固定の場合には、必要に応じて、熱伝導性の良好なシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等のシートや接着剤等を介して、平坦な面をなす支持部13eに密着して固定する。これら構成により、LED11の熱を一層効果的に支持部13eの裏面側に伝達して空間部K1に放出させ、一層効果的な放熱を行うようにしてもよい。
なお、変形例を示す図5には、図1〜図4と同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略した。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
10 発光装置
11 固体発光素子
12 発光部
13 本体ケース
13e 支持部
13g 取付片
14 透光性カバー部材
K1 空間部

Claims (2)

  1. 固体発光素子からなる発光部と;
    発光部を配設する支持部および支持部の裏面側に外部と連通する空間部を形成した本体ケースと;
    発光部を覆うように本体ケースに嵌合される透光性カバー部材と;
    を具備していることを特徴とする発光装置。
  2. 前記空間部は、本体ケースの底部に突出して設けられる一対の取付片によって、外部と連通されることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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