JP2011204787A - 半導体熱処理装置 - Google Patents

半導体熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011204787A
JP2011204787A JP2010068642A JP2010068642A JP2011204787A JP 2011204787 A JP2011204787 A JP 2011204787A JP 2010068642 A JP2010068642 A JP 2010068642A JP 2010068642 A JP2010068642 A JP 2010068642A JP 2011204787 A JP2011204787 A JP 2011204787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
susceptor
heat treatment
induction heating
treatment apparatus
heating coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010068642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5443228B2 (ja
Inventor
Junya Miyata
淳也 宮田
Naoki Uchida
直喜 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2010068642A priority Critical patent/JP5443228B2/ja
Publication of JP2011204787A publication Critical patent/JP2011204787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5443228B2 publication Critical patent/JP5443228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】サセプタに対して水平磁束を与える場合であってもサセプタ水平面の温度分布制御を可能とし、かつバッチ処理による熱処理を可能とする半導体基板熱処理装置を提供する。
【解決手段】水平配置されたサセプタ14上に載置されたウエハ30をサセプタ14を誘導加熱することで間接加熱する半導体熱処理装置10であって、サセプタ14の外周側に配置され、サセプタ14におけるウエハ載置面と平行な方向に交流磁束を形成する誘導加熱コイル20と、サセプタ14を水平回転させる回転テーブル18と、を備え、サセプタ14は、中心側に位置する薄肉部14aと、外縁側に位置する厚肉部14bとより構成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体熱処理装置に係り、特に大径のウエハ等の基板を処理する場合に好適な半導体熱処理装置に関する。
半導体基板の熱処理は従来、ホットウォール型の恒温炉にて行われていた。このような装置では、抵抗加熱などにより、炉壁も含めて全体を加熱していたこともあり、昇降温速度が遅いという問題があった。また、このような熱処理装置を成膜用途に用いた場合には、壁面温度も高温となることより、炉壁も成膜されることを考慮しなければならなかった。
このような問題を鑑み、昇降温速度の急速化を望むことができ、かつコールドウォール化にも対応した誘導加熱を利用した半導体熱処理方法が注目されてきた。
誘導加熱を利用して半導体ウエハ等の基板を熱処理する装置としては、特許文献1や特許文献2に開示されているようなものが知られている。特許文献1に開示されている熱処理装置は図7に示すように、バッチ型の熱処理装置であり、多段積みされたウエハ2を石英のプロセスチューブ3に入れ、このプロセスチューブ3の外周にグラファイト等の導電性部材で形成した加熱塔4を配置し、その外周にソレノイド状の誘導加熱コイル5を配置するというものである。このような構成の熱処理装置1によれば、誘導加熱コイル5によって生じた磁束の影響により加熱塔4が加熱され、加熱塔4からの輻射熱によりプロセスチューブ3内に配置されたウエハ2が加熱される。
また、特許文献2に開示されている熱処理装置は図8に示すように、枚葉型の熱処理装置であり、同心円上に多分割されたサセプタ7をグラファイト等で形成し、このサセプタ7の上面側にウエハ8を載置、下面側に複数の円環状の誘導加熱コイル9を同心円上に配置しこれら複数の誘導加熱コイル9に対する個別電力制御を可能としたものである。このような構成の熱処理装置6によれば、各誘導加熱コイル9による加熱範囲に位置するサセプタ7と、他のサセプタ7との間の伝熱が抑制されるため、誘導加熱コイル9に対する電力制御によるウエハ8の温度分布制御性が向上する。
また、特許文献2においては、ウエハ8を載置するサセプタ7を分割する事で発熱分布を良好に制御する旨記載されているが、特許文献3には、サセプタの断面形状を工夫することで、発熱分布を改善することが開示されている。特許文献3に開示されている熱処理装置は、円環状に形成される誘導加熱コイルの径が小さい内側において発熱量が小さくなる事に注目し、サセプタにおける内側部分の厚みを厚くすることで、外側部分よりも内側部分の方が誘導加熱コイルからの距離が近くなるようにし、発熱量の増大と熱容量の増大を図ったものである。
特開2004−71596号公報 特開2009−87703号公報 特開2006−100067号公報
しかし、上記のような構成の熱処理装置ではいずれも、サセプタに対して磁束が垂直に作用することとなる。このため、被加熱物としてのウエハ表面に金属膜等を形成していた場合にはウエハが直接加熱されてしまう場合があり、温度分布制御が乱れることが生じ得る。
これに対し、サセプタに対して水平方向の磁束を与えることで加熱を促せば、ウエハの直接加熱を抑制することができるとも考えられるが、この場合には水平面における温度分布を制御することが困難となる。
そこで本発明では、上記問題点を解消し、サセプタに対して水平磁束を与える場合であってもサセプタ水平面の温度分布制御を可能とし、かつバッチ処理による熱処理を可能とする半導体熱処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体熱処理装置は、水平配置されたサセプタ上に載置された被加熱物を前記サセプタを誘導加熱することで間接加熱する半導体熱処理装置であって、前記サセプタの外周側に配置され、前記サセプタにおける前記被加熱物載置面と平行な方向に交流磁束を形成する誘導加熱コイルと、前記サセプタを水平回転させる回転テーブルと、を備え、前記サセプタは、中心側に位置する薄肉部と、外縁側に位置する厚肉部とより構成することを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する半導体熱処理装置において前記厚肉部は、前記被加熱物載置面と反対側に位置する主面に、外縁側ほど厚みを薄くする傾斜面を備え、前記厚肉部の最外周における厚みを前記薄肉部の厚みより厚くすると共に、前記誘導加熱コイルに接続される電源部は、前記誘導加熱コイルを介して生ずる磁束による加熱効率が前記厚肉部における内周側において最も高くなる低周波電流と、前記誘導加熱コイルを介して生ずる磁束による加熱効率が前記厚肉部における外周側において最も高くなる高周波電流とを切替可能な構成とすると良い。
このような構成とすることにより、厚肉部の加熱と放熱とのバランスを調整することが可能となり、熱伝導による薄肉部の温度制御を高精度に行うことが可能となる。
また、上記のような特徴を有する半導体熱処理装置は、前記被加熱物および前記サセプタの平面形状を共に円形とし、前記薄肉部の直径を前記被加熱物の直径と同一または前記被加熱物の直径よりも大きくすることが望ましい。
このような構成とすることにより、被加熱物を載置する部位が薄肉部となるため、被加熱物載置部の熱伝導性を良好に保つことができる。
上記のような特徴を有する半導体熱処理装置によれば、サセプタに対して水平磁束を与える場合であってもサセプタ水平面の温度分布制御を可能とすることができる。また、バッチ処理による熱処理における垂直方向温度分布の制御も可能となる。
第1の実施形態に係る熱処理装置の側面構成を示すブロック図である。 サセプタの断面形態と、使用周波数帯による温度分布傾向の違いを示す図である。 第2の実施形態に係る熱処理装置の平面構成を示すブロック図である。 サセプタの変形形態のうち、第1の変形形態を示す図である。 サセプタの変形形態のうち、第2の変形形態を示す図である。 サセプタの変形形態のうち、第3の変形形態を示す図である。 従来のバッチ式誘導加熱装置の構成を示す図である。 従来の枚葉式誘導加熱装置の構成を示す図である。
以下、本発明の半導体熱処理装置に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る半導体熱処理装置(以下、単に熱処理装置と称す)の概要構成について説明する。なお、図1は熱処理装置の側面構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る熱処理装置10は、被加熱物としてのウエハ30と発熱体としてのサセプタ14を多段に重ねて熱処理を行うバッチ式のものとする。
熱処理装置10は、ウエハ30とサセプタ14を多段に重ねたボート12と、サセプタ14を加熱する誘導加熱コイル20、および誘導加熱コイル20に電力を供給する電源部24とを基本として構成される。
サセプタ14は、導電性部材で構成されれば良く、例えばグラファイト、SiC、SiCコートグラファイト、および耐熱金属等により構成すれば良い。本実施形態におけるサセプタ14は、平面形状を円形とし、断面形状は薄肉部14aと厚肉部14bとより構成される形態としている。具体的には図2に断面形状を示すように、ウエハ30を載置する面は平坦としつつ、サセプタ14の中心側に薄肉部14a、外縁側に厚肉部14bを配している。本実施形態においてサセプタ14は、多段積みされた形態を採ることとなる。このため、中心部では熱がこもり、外縁側に比べて温度低下が生じ難くなる傾向がある。一方、外縁側は外部に晒されるため、放熱による温度低下が生じやすい。サセプタ14を図2に示すような形態とすることによれば、加熱対象とされる外縁部の熱容量が大きくなると共に、中心部には熱伝導により熱が伝わるため、均一な温度分布となり易くなる。
また、本実施形態に係るサセプタ14は、厚肉部14bの中にも厚みの違いを持たせている。具体的には、厚肉部14bに、厚肉部14bの外縁側ほど厚みを薄くする傾斜面14cを持たせることで、厚みの違いを実現させている。ここで、厚肉部14bの最外周におけるサセプタ14の厚みTは、薄肉部14aの厚みtよりも厚くすることが望ましい。所定周波数での加熱への適格性を持たせるためである。例えば本実施形態の場合、詳細を後述するように、20kHzと50kHzといった2種類の周波数の電流を用いて誘導加熱を行う。この場合、厚肉部14bの内周側(厚みが厚い側)が20kHzによる主加熱部位となり20kHzによる加熱効率が高い部位となる。一方、厚肉部14bの外縁側(厚みが薄い側)は、50kHzによる主加熱部位となり、50kHzによる加熱効率が高い部位となる。
これは、厚肉部14bの外縁側では、周波数の低い20kHzの電流により生じた磁束により誘起された起電流は、その浸透深さが深いため、サセプタ14の表裏面において打ち消し合うこととなる。このため、当該部分における発熱効率(加熱効率)が悪くなる一方、内周側では浸透深さの影響による打消し合いが生じ得ないため、発熱効率が良好となる。
また、50kHzとした場合には逆に、厚肉部14bの内周側では浸透深さが浅く、発熱部位の割合が少なくなってしまう傾向にある。一方外縁側では発熱部位の割合が多く、かつ起電流の打ち消し合いも生じないため、外縁部での発熱効率が良好となる。なお、薄肉部14aにおいては、いずれの周波数においても起電流の打ち消し合いが生じ、加熱効率が悪くなる。
図2は、サセプタの断面形状と発熱分布を示す図であり、図2(A)は50kHzの電流を用いた誘導加熱による発熱分布の傾向を示す図、図2(B)は20kHzの電流を用いた誘導加熱による発熱分布の傾向を示す図、図2(C)はサセプタの中心線を通る部分における断面形状を示す図である。なお、図2において、図2(A)、(B)における縦軸、横軸はそれぞれ独立であり、縦軸は温度を示し、横軸は、サセプタ端部からの距離を示す。図2(A)、(B)によれば、サセプタにおけるウエハ載置領域においては、略均一な温度分布となっていることを読み取ることができる。
ここで、図2(A)に示す温度分布傾向では、サセプタ14の外縁部の温度が高くなる傾向にある。このため、放熱により外縁部の温度が低下した場合には、50kHz(高周波)の電流による加熱を行い、外縁部の温度を上昇させることで、内部、すなわち薄肉部14aの温度低下を防ぐことができる。また、図2(B)に示す温度分布傾向では、サセプタ14の外縁部の温度が低く、厚肉部14bの内周側の温度が高くなる傾向にある。このため、外縁部の温度が過剰に上昇した場合には、20kHz(低周波)の電流による加熱を行うことで、内部、すなわち薄肉部14aの温度も過度に上昇してしまうという事態を防ぐことができる。このような対極な温度分布傾向を示す電流制御を時分割、あるいは検出温度に基づいて繰り返すことにより、薄肉部14bの温度分布高精度に均一化することが可能となる。
ここで、一例としてサセプタ14の構成の具体例を示すと、薄肉部14aの厚みtを5mm、厚肉部14bの内周側厚みTを13.5mm、外縁側厚みTを10mm、薄肉部14aの直径φを200mm、厚肉部14bの直径φを310mmとすることができる。
なお、サセプタ14の積層には、上下に配置されるサセプタ14間に支持部材16を配置することで対応すれば良い。ここで、支持部材16には、電磁誘導による加熱の影響を受けない石英などで構成したものを採用することが望ましい。
また、本実施形態におけるボート12は、図示しないモータを備えた回転テーブル18に載置されており、熱処理工程中のサセプタ14及びウエハ30を回転させることができる。このような構成とすることにより、サセプタ14を加熱する際の発熱分布の偏りを抑制することができる。また、誘導加熱コイル20をサセプタ14の外周側に1つだけ置いた場合であっても、発熱分布の偏りを抑制することができるため、サセプタ14の均一加熱を実現することが可能となる。
誘導加熱コイル20は、ボート12の外周側に配置されたコア22に銅線を巻回されて構成される。コア22は、フェライト系セラミックなどにより構成すると良く、粘土状の原料を形状形成した上で焼成して成るようにすれば良い。このような部材により構成すれば、形状形成を自由に行うことが可能となるからである。また、コア22を用いることにより、誘導加熱コイル20単体の場合に比べて磁束の拡散を防止することができ、磁束を集中させた高効率な誘導加熱を実現することができる。
また、誘導加熱コイル20の巻回方向の中心軸とウエハ30又はサセプタ14の載置状態における中心軸とは直行する方向を向くように構成することで、サセプタ14に対向するコア22の先端面が磁極面となる。このような構成から、誘導加熱コイル20が巻回された磁極面からは、サセプタ14のウエハ載置面に平行な方向に交流磁束が生ずることとなる。
また、各誘導加熱コイル20は、内部を中空とした管状部材(例えば銅管)とすることが望ましい。熱処理中に銅管内部に冷却部材(例えば冷却水)を挿通させることにより、誘導加熱コイル20自体の加熱を抑制することが可能となるからである。
誘導加熱コイル20は、電源部24に接続される。電源部24には図示しないインバータと図示しない交流電源が設けられ、電源部24には図示しない電力制御部が接続されており、誘導加熱コイル20に供給する電流や電圧、および周波数等を調整することができるように構成されている。ここでインバータとして共振型のものを採用する場合には、周波数の切り替えを簡易に行うことができるように、各制御周波数に合わせた共振回路を並列接続し、これを図示しない電力制御部からの信号に応じて切り替えることができるように構成することが望ましい。例えば本実施形態の場合、電流の使用周波数帯域として、20kHz(低周波数)と50kHz(高周波数)といった2つの周波数帯域の電流を使用する。この場合、20kHz用の共振回路と、50kHz用の共振回路の2つを備えておき、切替スイッチなどにより、切り替え使用する構成とすれば良い。
また、インバータとして非共振型のものを採用する場合には、例えばPWM型のインバータを採用することで、電力制御部からの信号に応じた周波数での運転ができるようになる。このような構成とすることにより、運転中の周波数切り替えを容易に実現することができると共に、インバータの小型化を図ることができる。PWMインバータでの電流周波数の切り替えは、電流制御時におけるデューティー比を切り替えることで、電流値を同一としつつ周波数を切り替えることが可能となる。
出力電力の制御は、電力制御部に設けられた図示しない記憶手段(メモリ)に記憶された制御マップや、図示しない温度検出センサにより検出される信号に基づいて行うようにすれば良い。例えば制御マップに基づいて電力制御を行う場合には、熱処理開始からの経過時間単位に、電流周波数の切り替えや電流値を変化させる信号を電源部24に出力すれば良い。なお、制御マップは、熱処理開始から熱処理終了に至るまでの積層配置されたサセプタ14の温度変化を補正し、任意の温度分布(例えば均一な温度分布)を得るために誘導加熱コイルに与える電力値や電流の周波数切り替えタイミングを、熱処理開始からの経過時間と共に記録したものであれば良い。なお、制御マップを得るためには、予めサセプタの径時的な温度変化や、周波数切り替えによる影響を計測しておく必要がある。
また、温度検出センサによって検出された信号に基づく制御の場合、検出信号に基づいて、周波数切り替えや、出力電流を変化させるようにすれば良い。
電源部24では、電力制御部からの信号に基づいて誘導加熱コイル20に投入する電流の周波数の切り替えを行うと共に、誘導加熱コイル20に供給する電流値の調整を行うことで、積層されたサセプタ14(ウエハ30)の温度分布を任意の温度分布または均一な温度分布に制御する。
また、磁極面を構成するコア22の先端側には、図示しない断熱材を配置し、コア22や誘導加熱コイル20が加熱されることを抑制するようにしても良い。なおこのような構成とする場合、断熱材としては、セラミック板などであれば良く、例えば多孔質アルミナにより構成された板部材などが好ましい。
上記のような構成の熱処理装置10によれば、ウエハ30の表面に金属膜等の導電性部材が形成されていた場合であっても、金属膜内では電流の打ち消しが生ずるため、発熱はサセプタ14のみに生じ、ウエハ30の温度分布が乱れる虞が無い。
次に、本発明の熱処理装置に係る第2の実施形態について、図3を参照して説明する。なお、図3に示す熱処理装置は、熱処理装置の平面構成を示すブロック図である。また、本実施形態に係る熱処理装置の殆どの構成は、上述した第1の実施形態に係る熱処理装置10と同じである。よって、その構成を同一とする箇所には同一符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
本実施形態に係る熱処理装置10aでは、1つのコアに対して3つの磁極面を形成していることを特徴とする。このため、本実施形態に係るコアは、弓状に形成したコア本体23から、ボート12側に向けて突設された3つの凸部22a,22b,22cにより構成され、各凸部22a〜22cに対してそれぞれ誘導加熱コイルが巻回される構成としている。
磁極面はサセプタ14の中心を向くように形成され、当該サセプタ14の中心を基点として180度未満の角度内に配置されるようにすると良く、本実施形態ではそれぞれ60度の間隔をあけて、3つの誘導加熱コイル22a,22b,22cが120度の範囲に配置されるように構成されている。このような角度関係とすることにより、サセプタ14の加熱範囲を広くしつつ、コアの配置形態の小型化を図ることが可能となる。
複数の誘導加熱コイル22a,22b,22cは、それぞれ巻回方向を同一とし、電源部24に対して並列に接続されることにより、1系統の誘導加熱コイルとして扱うことが可能となる。これにより、各誘導加熱コイル22a,22b,22cが隣接配置されることとなっていても、電磁誘導の影響を受けることが無い。
その他の構成、作用、効果については、上述した第1の実施形態に係る熱処理装置10と同様である。
また、上記実施形態では、サセプタの形態を1つのみ示した。しかしながら、サセプタの形態としては次のような形態のものを採用しても良い。まず、第1の変形形態としては、図4に示すような形態を挙げることができる。本形態に係るサセプタ14Aは、上述した実施形態に示すサセプタ14に比べ、薄肉部14aの占める領域を増やし、ウエハ30と薄肉部14aとを略同サイズとした場合の例を示す形態である。
本形態の場合、外形寸法は上述した実施形態にて挙げたサセプタ14と同一としているため、厚肉部14bの占有領域が狭くなる。このため、本形態におけるサセプタ14Aは、厚肉部14bに傾斜面を持たず、単一の周波数の電流による加熱を行う熱処理装置とすることが望ましい。
次に、第2の変形形態としては、図5に示すような形態を挙げることができる。本形態に係るサセプタ14Bは、サセプタ14の外形形状を一回り大きくし、図4に示す形態のサセプタ14Aにおける厚肉部14bの占有領域を増やした形態である。このような形態とすることにより、薄肉部14aの加熱が容易となり、温度分布の均等化を図りやすくすることができる。
また、第3の変形形態として、図6に示すような形態を挙げることもできる。本形態として示すサセプタ14Cは、第2の変形形態として示したサセプタ14Bにおける厚肉部14bに傾斜面14cを持たせ、厚みの厚い内周部と、厚みの薄い外縁部を持たせたことを特徴とする。このような構成とすることにより、上記実施形態と同様に、2つの周波数の電流を用いて誘導加熱を行うことで、温度分布の均一化を図るに際してより高い効果を挙げることが可能となる。
10………半導体熱処理装置(熱処理装置)、12………ボート、14………サセプタ、14a………薄肉部、14b………厚肉部、14c………傾斜面、16………支持部材、18………回転テーブル、20………誘導加熱コイル、22………コア、24………電源部。

Claims (3)

  1. 水平配置されたサセプタ上に載置された被加熱物を前記サセプタを誘導加熱することで間接加熱する半導体熱処理装置であって、
    前記サセプタの外周側に配置され、前記サセプタにおける前記被加熱物載置面と平行な方向に交流磁束を形成する誘導加熱コイルと、
    前記サセプタを水平回転させる回転テーブルと、を備え、
    前記サセプタは、中心側に位置する薄肉部と、外縁側に位置する厚肉部とより構成することを特徴とする半導体熱処理装置。
  2. 前記厚肉部は、前記被加熱物載置面と反対側に位置する主面に、外縁側ほど厚みを薄くする傾斜面を備え、前記厚肉部の最外周における厚みを前記薄肉部の厚みより厚くすると共に、
    前記誘導加熱コイルに接続される電源部は、前記誘導加熱コイルを介して生ずる磁束による加熱効率が前記厚肉部における内周側において最も高くなる低周波電流と、前記誘導加熱コイルを介して生ずる磁束による加熱効率が前記厚肉部における外周側において最も高くなる高周波電流とを切替可能な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の半導体熱処理装置。
  3. 前記被加熱物および前記サセプタの平面形状を共に円形とし、
    前記薄肉部の直径を前記被加熱物の直径と同一または前記被加熱物の直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体熱処理装置。
JP2010068642A 2010-03-24 2010-03-24 半導体熱処理装置 Active JP5443228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010068642A JP5443228B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 半導体熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010068642A JP5443228B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 半導体熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011204787A true JP2011204787A (ja) 2011-10-13
JP5443228B2 JP5443228B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44881163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010068642A Active JP5443228B2 (ja) 2010-03-24 2010-03-24 半導体熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5443228B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016012679A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 豊田合成株式会社 サセプターとその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08330397A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Toshiba Ceramics Co Ltd 熱処理用基板保持具、熱処理方法および熱処理装置
JPH09330884A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Sony Corp エピタキシャル成長装置
JP2003100643A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Daiichi Kiden:Kk 高温cvd装置
JP2010059490A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08330397A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Toshiba Ceramics Co Ltd 熱処理用基板保持具、熱処理方法および熱処理装置
JPH09330884A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Sony Corp エピタキシャル成長装置
JP2003100643A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Daiichi Kiden:Kk 高温cvd装置
JP2010059490A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016012679A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 豊田合成株式会社 サセプターとその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5443228B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5063755B2 (ja) 誘導加熱装置および誘導加熱方法
JP4676567B1 (ja) 半導体基板熱処理装置
JP4980461B1 (ja) 誘導加熱装置
JP5297306B2 (ja) 誘導加熱方法および誘導加熱装置
JP5443228B2 (ja) 半導体熱処理装置
JP2010257891A (ja) 誘導加熱調理器
JP4918168B1 (ja) 誘導加熱装置
JP4980475B1 (ja) 誘導加熱装置
JP5616271B2 (ja) 誘導加熱装置および磁極
JP2011054318A (ja) 誘導加熱方法および誘導加熱装置
JP5461256B2 (ja) 半導体基板熱処理装置および半導体基板熱処理装置による温度計測方法
JP5596998B2 (ja) 半導体基板熱処理装置および半導体基板熱処理装置による温度推定方法
JP5628731B2 (ja) 誘導加熱装置
JP5297307B2 (ja) 誘導加熱方法および誘導加熱装置
JP5084069B2 (ja) 誘導加熱装置および誘導加熱方法
JP5005120B1 (ja) 誘導加熱方法
JP2012089775A (ja) サセプタおよび半導体基板加熱装置
JP5453072B2 (ja) 半導体基板熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5443228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350