JP2011203305A - ドライビングシミュレータの自己診断装置及び自己診断方法 - Google Patents

ドライビングシミュレータの自己診断装置及び自己診断方法 Download PDF

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【課題】ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮すること。
【解決手段】自己診断装置は、ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240を合体させてなるドライビングシミュレータ1であって、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための工場出荷時検査プログラム141と、複数のユニットの一部が結合された半完成体にその他のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための客先検査プログラム142と、を記憶する記憶装置120と、記憶装置120に記憶された工場出荷時検査プログラム141又は客先検査プログラム142を実行するメインコンピュータ116と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドライビングシミュレータの自己診断装置及び自己診断方法、詳しくは、複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断装置及び自己診断方法に関する。
従来、運転技能訓練等の目的から、被験者に車両運転時の疑似体験を行わせるドライビングシミュレータが用いられている。このようなドライビングシミュレータは、被験者が乗り込むキャビンと、このキャビンを複数のアクチュエータを介して支持する基台とを有し、被験者の操作に応じて複数のアクチュエータの伸縮を制御することによりキャビンを揺動させるものである。
ところで、ドライビングシミュレータは、工場から出荷され客先に納品されるが、客先の設置場所によっては搬入口が狭く、完成体として搬入できない場合がある。そこで、特許文献1には、被験者が乗り込むキャビンの骨格となるキャビンフレームを、上部フレーム及び下部フレームとで構成したドライビングシミュレータが示されている。
このドライビングシミュレータによれば、キャビンフレームを、上部フレーム及び下部フレームに上下二分割にすることで、別々に設置場所に搬入することができる。
特開2002−311807号公報
ここで、ドライビングシミュレータが工場から出荷され、輸送されて客先に納品されるまでの工程について説明する。
まず、工場から出荷するときに、複数のユニットを合体させた完成体として、ドライビングシミュレータに自己診断プログラムで自己診断させる。作業者は、ドライビングシミュレータの自己診断により、全ユニットの合体状態及び全ユニットの動作状態を確認することで、ドライビングシミュレータを検査する。
その後、ドライビングシミュレータを客先に納品するために一旦分解する。このとき、作業効率を向上するため、ドライビングシミュレータの完成体を、一つ一つの部品レベルまで分解せずに、複数の部品が結合されたユニットのレベルまで分解する。また、全てをユニットのレベルまで分解せず、客先の設置場所まで輸送可能なレベルで一部のユニット同士が結合した状態の半完成体と、その他のユニットと、に分解する。
その後、半完成体及びその他のユニットを客先に輸送し、設置場所においてこれらの半完成体及びその他のユニットを合体し完成体として、再度ドライビングシミュレータに自己診断プログラムで自己診断させる。作業者は、再度、ドライビングシミュレータの自己診断により、ドライビングシミュレータを検査する。
しかしながら、客先の設置場所におけるドライビングシミュレータの自己診断では、一旦分解されたユニットだけ合体状態を検査すれば十分であり、工場から出荷するときのように全ユニットの合体状態を診断するのは冗長である。
本発明は、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮することを目的とする。
本発明の自己診断装置は、複数のユニット(例えば、後述のベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240)を合体させてなるドライビングシミュレータ(例えば、後述のドライビングシミュレータ1)の自己診断装置であって、各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラム(例えば、後述の工場出荷時検査プログラム141)と、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体(例えば、後述のベースユニット200に、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体)にその他の前記ユニット(例えば、後述の基台ユニット及びスクリーンユニット220)が合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラム(例えば、後述の客先検査プログラム142)と、を記憶する記憶手段(例えば、後述の記憶装置120)と、前記記憶手段に記憶された前記第1自己診断プログラム又は前記第2自己診断プログラムを実行する制御手段(例えば、後述のメインコンピュータ116)と、を備える。
この発明によれば、複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断装置は、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラム、又は複数のユニットの一部が結合された半完成体にその他のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラムを実行する。
これにより、各々のユニットが合体されて完成された場合には第1自己診断プログラムで自己診断し、複数のユニットの一部が結合された半完成体にその他のユニットが合体されて完成された場合には第2自己診断プログラムで自己診断できる。そして、第2自己診断プログラムでは、半完成体において結合されたユニットについての自己診断を省略できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
この場合、前記記憶手段には、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュール(例えば、後述の検査プログラムモジュール)とを対応させたテーブルが記憶され、前記制御手段は、前記テーブル(例えば、後述の分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144)に基づいて、前記半完成体に合体されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成することが好ましい。
この発明によれば、各々のユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルに基づき、半完成体に合体されたその他のユニットに応じた自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより第2自己診断プログラムを生成できる。
これにより、半完成体で結合されているユニット以外のユニットに応じた第2自己診断プログラムを生成できるので、例えば、ドライビングシミュレータを納品する客先の設置場所まで輸送状況によって異なる半完成体に応じた第2自己診断プログラムを簡易に生成できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
本発明の自己診断方法は、複数のユニット(例えば、後述のベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240)を合体させてなるドライビングシミュレータ(例えば、後述のドライビングシミュレータ1)の自己診断方法であって、前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラム(例えば、後述の工場出荷時検査プログラム141)と、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体(例えば、後述のベースユニット200に、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体)にその他の前記ユニット(例えば、後述の基台ユニット及びスクリーンユニット220)が合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラム(例えば、後述の客先検査プログラム142)と、が記憶され、前記ドライビングシミュレータの工場出荷時において、完成された前記ドライビングシミュレータを前記第1自己診断プログラムで自己診断する第1自己診断工程(例えば、後述のステップS5,S6)と、前記第1自己診断工程を経た前記ドライビングシミュレータを、前記半完成体とその他の前記ユニットに分解する分解工程と、前記分解工程の後に、再度、前記半完成体にその他の前記ユニットを合体させて完成体とした前記ドライビングシミュレータを前記第2自己診断プログラムで自己診断する第2自己診断工程(例えば、後述のステップS4,S6)と、を有する。
この発明によれば、ドライビングシミュレータの工場出荷時において、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータの状態を第1自己診断プログラムで自己診断し、第1自己診断プログラムでの自己診断を経たドライビングシミュレータを、複数のユニットの一部が結合された半完成体とその他のユニットに分解し、再度、半完成体を合体させて完成体としたドライビングシミュレータの状態を第2自己診断プログラムで自己診断できる。
これにより、各々のユニットが合体されて完成された工場出荷時には第1自己診断プログラムで自己診断し、この自己診断を経てから複数のユニットの一部が結合された半完成体と、その他のユニットとに分解し、この半完成体にその他のユニットを再度合体させて完成させた場合には第2自己診断プログラムで自己診断できる。そして、第2自己診断プログラムでは、半完成体において結合されているユニットの自己診断を省略できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
この場合、前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブル(例えば、後述の分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144)が記憶され、
前記テーブルに基づいて、前記分解工程で分解されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し(例えば、後述のステップS3)、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する第2自己診断プログラム生成工程(例えば、後述のステップS5)と、を有することが好ましい。
この発明によれば、各々のユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルに基づき、分解工程で生成されたその他のユニットに応じた自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより第2自己診断プログラムを生成できる。
これにより、一旦完成され全体的な検査を経たドライビングシミュレータを半完成体と、その他のユニットと、に分解する。半完成体で結合されているユニット以外のユニットに応じた第2自己診断プログラムを生成できるので、例えば、ドライビングシミュレータを納品する客先の設置場所まで輸送状況によって異なる半完成体に応じた第2自己診断プログラムを簡易に生成できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
本発明によれば、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
本発明の一実施形態に係る自己診断装置を備えるドライビングシミュレータ1の外観を示す斜視図である。 キャビンカバー及び基台カバーを外した状態の前記実施形態に係るドライビングシミュレータの斜視図である。 前記実施形態に係るドライビングシミュレータの全体構成を概念的に示す説明図である。 前記実施形態に係るドライビングシミュレータの記憶装置の記憶領域を概念的に示す説明図である。 工場出荷時検査プログラムの機能を説明する図である。(a)は、工場出荷時に完成されたドライビングシミュレータの仮想モデルの説明図である。(b)は、工場出荷時検査プログラムにおける検査項目を説明する図である。 客先検査プログラムの機能を説明する図である。(a)は、第1の分解パターンで分解された仮想モデルの説明図である。(b)は、客先検査プログラムにおける、第1の分解パターンに応じた検査項目を説明する図である。 客先検査プログラムの機能を説明する図である。(a)は、第2の分解パターンで分解された仮想モデルの説明図である。(b)は、客先検査プログラムにおける、第2の分解パターンに応じた検査項目を説明する図である。 前記実施形態に係るドライビングシミュレータのユニットを概念的に示す説明図である。 前記実施形態に係るドライビングシミュレータの分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブルの説明図である。 前記実施形態に係るドライビングシミュレータのメインコンピュータのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己診断装置を備えるドライビングシミュレータ1の外観を示す斜視図である。
ドライビングシミュレータ1は、被験者が乗り込むコックピット11と、このコックピット11が内部に設けられるキャビン12と、このキャビン12の下部を構成する揺動台13を六本のアクチュエータ14を介して支持する基台15と、ドライビングシミュレータの動作を制御するとともに自己診断を実行する制御装置110と、を備える。
キャビン12及び揺動台13は、キャビンカバー12aで覆われている。基台15は、基台カバー15aで覆われている。
制御装置110は、コックピット11における被験者の操作入力等に応じて六本のアクチュエータ14の伸縮をそれぞれ個別に制御することにより揺動台13を含むキャビン12を揺動させる。
図2は、キャビンカバー及び基台カバーを外した状態の前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1の斜視図である。
基台15は、全体として略三角形状(略正三角形)をなしており、鉄鋼材からなる同形状の三つの基台構成部材20が連結されて形成されている。
基台構成部材20は、互いに鋭角をなして交差するように配置される一対の直線状の分割辺部21と、これら分割辺部21の近接側同士を連結させる連結部22と、分割辺部21の離間側同士を連結させる連結部23とを有する。すなわち、三つの基台構成部材20は、それぞれの連結部23同士が三角形状をなし、かつそれぞれの分割辺部21が全体として略三角形状をなすようにボルト・ナット等で連結されることで基台15を構成する。
また、基台15には、各連結部22近傍に、それぞれ一対のアクチュエータ支持部26が並列して設けられている。アクチュエータ支持部26には、アクチュエータ14の一端側が連結される。一対のアクチュエータ支持部26は、それぞれに取り付けられるアクチュエータ14の揺動による干渉を防止するために必要な最小限の距離だけ離間して配置されている。
基台15には、全てのアクチュエータ支持部26にアクチュエータ14の一端側がボルト・ナット等で連結させることにより、各頂点位置となる各連結部22にそれぞれ一対のアクチュエータ14の一端側が連結される。
アクチュエータ14には、一端側に基台15のアクチュエータ支持部26と回動自在に連結されるユニバーサルジョイント41と、他端側にキャビン12の揺動台13と回動自在に連結されるユニバーサルジョイント40とが設けられている。
キャビン12は、キャビンフレーム51によって骨格が形成されている。キャビンフレーム51は、上下二分割されており、アルミニウムの押出成形材からなる上部フレーム54と、揺動台13を含みアルミニウムの押出成形材で形成される下部フレーム55と、から形成されている。上部フレーム54及び下部フレーム55は、ボルト・ナットで連結されている。
上部フレーム54は、略七角形状をなすように形成された天台部65と、この天台部67の適宜の位置から下方に延出する複数の上部支柱部66と、を有する。
下部フレーム55は、略六角形状をなすように形成された揺動台13と、この揺動台13の適宜の位置から上方に延出する複数の下部支柱部60と、この下部支柱部60に連結されキャビン12を囲う辺部63と、を有する。
揺動台13には、各頂点の近傍に、アクチュエータ支持部62が設けられている。アクチュエータ支持部62には、アクチュエータ14の他端側に設けられたユニバーサルジョイント40が連結される。これにより、揺動台13は、六本のアクチュエータ14を介して、基台15によって揺動可能に支持される。
図3は、前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1の全体構成を概念的に示す説明図である。
コックピット11には、インストルメントパネル71、シート72、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75、クラッチペダル76、マニュアルトランスミッション用シフトレバー77、サイドブレーキ78、両サイドミラー79、ルームミラー93がそれぞれ下部フレーム55(図2参照)の所定位置に取り付けられている。ここで、インストルメントパネル71には、オートマチックトランスミッション用シフトレバー81が設けられており、またシート72に着席する被験者に向けた音響を発生させるスピーカ82が設けられている。また、両サイドミラー79及びルームミラー93は、液晶モニタからなっており、映像表示を行う。また、シート72には、その座面部95及び背もたれ部96に、着席した被験者に振動を与える振動板(振動体)97がそれぞれ埋め込まれている。これら振動板97は、シート72に着席した被験者に振動を付与する。
また、コックピット11には、ステアリングホイール73の入力検出装置84、アクセルペダル74の入力検出装置85、ブレーキペダル75の入力検出装置86、クラッチペダル76の入力検出装置87、マニュアルトランスミッション用シフトレバー77の入力検出装置88及びオートマチックトランスミッション用シフトレバー81の入力検出装置89等がそれぞれ所定位置に取り付けられている。
なお、クラッチペダル76は、被験者によるスイッチ操作等に基づいてモータ76aを駆動することで折り畳み可能とされており、オートマチックトランスミッションを想定した模擬運転時には折り畳まれ、マニュアルトランスミッションを想定した模擬運転時には操作可能な位置に出現するようになっている。
また、コックピット11には、映像を投影する映像投影装置91及びこの映像投影装置91から投影された映像が映し出されるスクリーン92が上部フレーム54(図2参照)の所定位置に取り付けられている。
映像投影装置91は、運転時のドライバの視界の様子を模擬的に表現する映像をスクリーン92に投影するためのもので、映像を投影する汎用のプロジェクタ102と、このプロジェクタ102の直前位置に設けられこのプロジェクタ102から投影される映像を横長のスクリーン92に合わせて横方向にのみ拡大する作用を有する拡大レンズ103とを有している。この映像投影装置91は、シート72に着席した被験者の頭部の上方となる位置に設けられており、シート72に着席した被験者の頭部の真上となる位置に拡大レンズ103が設けられ、この拡大レンズ103のスクリーン92に対し反対側にプロジェクタ102が設けられている。
スクリーン92は、揺動台13が水平をなす状態で、鉛直方向に立設されるとともに、横方向に広く、しかも水平方向にのみ湾曲する曲面形状(円筒面形状)に形成されている。なお、スクリーン92は、その湾曲の略中心にシート72に着席した被験者の目の正面に配置されるようにその高さが設定されている。
制御装置110は、メイン映像発生装置111、ルームサイド映像発生装置112、音響発生装置113、駆動系サーボアンプ装置114、これらを制御するメインコンピュータ116、メインコンピュータ116が実行するプログラムが記憶された記憶装置120と、を備える。また、メインコンピュータ116には表示モニタ115及び入力装置117が接続されている。
メイン映像発生装置111は、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等を入力としてメインコンピュータ116において実行されるシミュレータ制御プログラムにしたがって、車両運転時における運転者の視界に対応する映像信号を生成するもので、この映像信号で映像投影装置91のプロジェクタ102に映像を投影させることでスクリーン92に映像を表示させる。
ルームサイド映像発生装置112は、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等を入力としてメインコンピュータ116において実行されるシミュレータ制御プログラムにしたがって、車両運転時における両サイドミラー79及びルームミラー93の像に対応する映像信号を生成するもので、この映像信号で両サイドミラー79及びルームミラー93の液晶モニタに映像を表示させる。
音響発生装置113は、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等を入力としてメインコンピュータ116において実行されるシミュレータ制御プログラムにしたがって、車両運転時に運転者が受ける音響に対応する音響信号を生成するもので、この音響信号でスピーカ82を駆動し音響を発生させる。
また、音響発生装置113には、他方で、ローパスフィルタ118を介してシート72の振動板97が接続されており、音響発生装置113で生成されたスピーカ82を駆動するための音響信号をそのままローパスフィルタ118を介して振動板97に供給することでこの音響信号の低周波成分のみで振動板97を駆動する。
駆動系サーボアンプ装置114は、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等を入力としてメインコンピュータ116において実行されるシミュレータ制御プログラムにしたがって、各アクチュエータ14の伸縮を制御する。
記憶装置120には、詳しくは後述するが、メインコンピュータ116が実行する種々のプログラムやこのプログラムで使用される各種データが記憶されている。
図4は、前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1の記憶装置120の記憶領域を概念的に示す説明図である。
記憶装置120には、ドライビングシミュレータ1の動作を制御するためのシミュレータ制御プログラムに関するデータが記憶されたシミュレータ制御プログラム用領域130と、ドライビングシミュレータ1を自己診断するための自己診断プログラムに関するデータが記憶された自己診断プログラム用領域140と、自己診断プログラムによる検査結果を保存する検査結果保存領域150と、が形成されている。
シミュレータ制御プログラム用領域130には、メインコンピュータが実行して、メイン映像発生装置、ルームサイド映像発生装置、音響発生装置及び駆動系サーボアンプ装置を動作させるためのシミュレータ制御プログラム131と、このシミュレータ制御プログラム131において用いられる各種データ132と、が記憶されている。
ここで、図3を参照して、メインコンピュータ116によりシミュレータ制御プログラム131が実行されたときのドライビングシミュレータ1の動作を説明する。
まず、キャビン12に乗り込んだ被験者はコックピット11のシート72に着席する。ドライビングシミュレータ1は、シミュレータ制御プログラム131を実行して、被験者によるステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等に基づき、メイン映像発生装置111及びルームサイド映像発生装置112に映像信号を生成させるとともに音響発生装置113に音響信号を生成させる。そして、メイン映像発生装置111が生成した映像信号に基づき映像投影装置91のプロジェクタ102によりスクリーン92に映像を投影する。また、ルームサイド映像発生装置112が生成した映像信号に基づき両サイドミラー79及びルームミラー93の液晶モニタに映像を表示させる。さらに、音響発生装置113が生成した音響信号に基づきスピーカ82が音響を被験者に向け発生させる。ここで、この音響信号は、ローパスフィルタ118を介して振動板97にも出力され、音響信号のうち低周波成分でのみ振動板97が振動し被験者に振動を与える。また、ドライビングシミュレータ1は、シミュレータ制御プログラム131を実行して、被験者によるステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等に基づき、駆動系サーボアンプ装置114が各アクチュエータ14の伸縮を適宜制御することによりキャビン12を揺動させて、被験者に実際の運転時の感覚を模擬的に体感させる。
図4に戻って、自己診断プログラム用領域140には、工場出荷時にドライビングシミュレータ1を自己診断するための第1自己診断プログラムとしての工場出荷時検査プログラム141と、客先に輸送後に設置場所においてドライビングシミュレータ1を自己診断するための第2自己診断プログラムとしての客先検査プログラム142と、客先検査プログラム142を生成するための複数種類の検査プログラムモジュールを有する分解レベル検査プログラムモジュール143と、ユニットと検査プログラムモジュールとを対応付けた分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144と、が記憶されている。
ここで、工場出荷時検査プログラム141及び客先検査プログラム142の機能について、ドライビングシミュレータを仮想モデルに置き換えて、図5から図7を用いて説明する。
図5は、工場出荷時検査プログラム141の機能を説明する図である。(a)は、工場出荷時に完成されたドライビングシミュレータの仮想モデル100の説明図である。(b)は、工場出荷時検査プログラム141における検査項目を説明する図である。
図5(a)に示すように、仮想モデル100は、ベースユニット、並びに分離ユニットであるユニットA、ユニットB、ユニットC、ユニットD、ユニットE及びユニットFから構成される。仮想モデル100は、工場出荷時において、全てのユニットが結合され完成体とされたモデルである。
工場出荷時検査プログラム141は、メインコンピュータにより実行され、全てのユニットの結合部を自己診断するためのプログラムである。
図5(b)に示すように、仮想モデル100は、工場出荷時において、分離されていた全てのユニットが結合されて完成体とされるので、全てのユニットが分離ユニットとして選択される。これにより、仮想モデル100では、全ての検査項目が工場出荷時検査プログラム141による自己診断の対象となる。
なお、各検査項目は、それぞれ対応する検査プログラムモジュール(図4参照)が、メインコンピュータにより実行されることで、自己診断される。
図6は、客先検査プログラム142の機能を説明する図である。(a)は、第1の分解パターンで分解された仮想モデル100Aの説明図である。(b)は、客先検査プログラム142における、第1の分解パターンに応じた検査項目を説明する図である。
図6(a)に示すように、仮想モデル100Aは、ベースユニット、ユニットB、ユニットC、ユニットE及びユニットFの半完成体と、ユニットAと、ユニットDとに、仮想モデル100(図5参照)が分解され、客先に輸送後、設置場所において再接合され完成体とされた場合のモデルである。すなわち、仮想モデル100Aにおける再接合部は、ユニットA及びユニットDである。
客先検査プログラム142は、メインコンピュータにより実行され、再結合部に限定した内容について自己診断するためのプログラムである。
図6(b)に示すように、仮想モデル100Aの場合の再接合部は、ユニットA及びユニットDである。これにより、仮想モデル100Aでは、ユニットA及びユニットDに対応付けられた検査項目が客先検査プログラム142による自己診断の対象となる。
なお、詳しくは後述するが、客先検査プログラム142は、再結合部に対応付けられた検査項目に対応する検査プログラムモジュール(図4参照)が組み合わされて生成される。
図7は、客先検査プログラム142の機能を説明する図である。(a)は、第2の分解パターンで分解された仮想モデル100Bの説明図である。(b)は、客先検査プログラム142における、第2の分解パターンに応じた検査項目を説明する図である。
図7(a)に示すように、仮想モデル100Bは、ベースユニットと、ユニットA及びユニットBの半完成体と、ユニットD及びユニットEの半完成体と、ユニットCと、ユニットFとに、仮想モデル100(図5参照)が分解され、客先に輸送後、設置場所において再接合され完成体とされた場合のモデルである。すなわち、仮想モデル100Bにおける再接合部は、ベースユニットから分離されたユニットB、ユニットC、ユニットE及びユニットFである。
図7(b)に示すように、仮想モデル100Bの場合の再接合部は、ユニットB、ユニットC、ユニットE及びユニットFである。これにより、仮想モデル100Bでは、ユニットB、ユニットC、ユニットE及びユニットFに対応付けられた検査項目が客先検査プログラム142による自己診断の対象となる。
客先検査プログラム142による自己診断は、第1の分解パターンで分解された仮想モデル100A(図6参照)の場合、第2の分解パターンで分解された仮想モデル100Bの場合と比べて、再接合部が少ないので、検査項目が少なくなる。すなわち、客先検査プログラム142による自己診断の対象である検査項目は、工場出荷時における仮想モデル100(図5参照)の分解の仕方によって、増減する。
次に、ドライビングシミュレータ1におけるユニットについて説明する。
図8は、前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1のユニットを概念的に示す説明図である。
ドライビングシミュレータ1は、複数の部品からなる複数のユニットに分解することができる。
具体的には、ドライビングシミュレータ1は、下部フレーム55(図2参照)に取り付けられたインストルメントパネル71、シート72、ステアリングホイール73及びペダル74〜76等からなるベースユニット200と、基台15及び複数のアクチュエータ14からなる基台ユニット210と、上部フレーム54(図2参照)に取り付けられた映像投影装置91及びスクリーン92等からなるスクリーンユニット220と、キャビンカバー12aからなるカバーユニット230と、制御装置110、表示モニタ115及び入力装置117からなる制御ユニット240と、に分解できる。
また、ドライビングシミュレータ1は、ベースユニット200に、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240が、合体されて完成体となる。
図4に戻って、上記のとおり、工場出荷時検査プログラム141は、メインコンピュータにより実行され、ベースユニットに、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットが、合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するためのプログラムである。すなわち、工場出荷時検査プログラム141は、ベースユニット、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットの全てのユニットを自己診断するためのプログラムである。
また、上記のとおり、客先検査プログラム142は、メインコンピュータにより実行され、ベースユニットに、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットのうちの一部のユニットが結合された半完成体に、その他のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するためのプログラムである。
すなわち、客先検査プログラム142は、例えば、客先に輸送後、設置場所において完成されたドライビングシミュレータ1が、ベースユニットに、カバーユニット及び制御ユニットが結合された半完成体に、その他のユニットである基台ユニット及びスクリーンユニットが合体されて完成されたものである場合、基台ユニット及びスクリーンユニットと前記半完成体との再結合部に限定した内容について自己診断するためのプログラムである。
分解レベル検査プログラムモジュール143は、ベースユニットに合体された、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットに対する検査をそれぞれ実行するための検査プログラムモジュールである。分解レベル検査プログラムモジュール143は、複数種類の検査プログラムモジュールを有し、この複数種類の検査プログラムモジュールのうちから、メインコンピュータにより分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144に基づき、半完成体において結合されたユニット以外のユニットに応じた検査プログラムモジュールが選択され、この選択された検査プログラムモジュールで客先検査プログラム142が生成される。
すなわち、分解レベル検査プログラムモジュール143は、第1の分解パターンとして、例えば、客先に輸送後、設置場所において完成されたドライビングシミュレータ1が、ベースユニット、基台ユニット、スクリーンユニット及び制御ユニットが結合された半完成体に、その他のユニットであるカバーユニットが合体されて完成されたものである場合、複数種類の検査プログラムモジュールうちからカバーユニットに応じた検査プログラムモジュールだけが選択される。
また、分解レベル検査プログラムモジュール143は、第2の分解パターンとして、例えば、客先に輸送後、設置場所において完成されたドライビングシミュレータ1が、ベースユニット、カバーユニット及び制御ユニットが結合された半完成体に、その他のユニットである基台ユニット及びスクリーンユニットが合体されて完成されたものである場合、複数種類の検査プログラムモジュールうちから基台ユニット及びスクリーンユニットに応じた検査プログラムモジュールが選択される。
このように、客先検査プログラム142は、工場出荷時の完成体の分解の仕方によって、検査プログラムモジュールの数が増減する。すなわち、客先検査プログラム142による自己診断の対象である検査項目が増減する。
図9は、前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1の分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144の説明図である。
分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144は、複数種類の検査プログラムモジュールに、検査対象であるベースユニット、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットがそれぞれ対応付けられている。
例えば、検査対象である基台ユニットには、検査プログラムモジュール01,02,03,04等が対応付けられている。
図4に戻って、検査結果保存領域150には、メインコンピュータにより、工場出荷時検査プログラム141や客先検査プログラム142が実行された結果が、ドライビングシミュレータ1の自己診断の検査結果として記憶されている。
次に、図10に示すフローチャートを参照して、メインコンピュータが、工場出荷時検査プログラム又は客先検査プログラムを実行し、ドライビングシミュレータを自己診断する手順について説明する。
ステップS1では、工場出荷時検査なのか、客先検査なのかを判断する。このステップでは、入力装置(図3参照)からの入力により、客先検査が選択されれば客先検査と判断し、工場出荷時検査が選択されれば工場出荷時検査と判断する。なお、このステップでは、記憶装置の検査結果保存領域(図4参照)に、工場出荷時検査プログラムによる自己診断の検査結果が記憶されていれば客先検査と判断し、当該検査結果が記憶されていなければ、工場出荷時検査と判断することもできる。
ステップS2では、分解ユニットを選択する。このステップでは、入力装置(図3参照)からの入力に基づき、ベースユニットから分解されていたユニットを選択する。なお、ステップS2では、ベースユニットに結合されていたユニットであっても、作業者の判断により、検査対象ユニットとして選択することもできる。
また、ベースユニットに各ユニットの接続状況を検知するセンサと、このセンサによる検知結果を記憶する記憶部を設けておくことで、入力装置からの入力によらず自動的に分解ユニットを選択できる。具体的には、分解されたドライビングシミュレータを客先に輸送後、設置場所において合体させる前に、ベースユニットの電源を入れ各ユニットの接続状況を検知し、この検知結果を記憶部に記憶させる。その後、ベースユニットの電源を切り、分解されていたユニットを合体させ、完成体となったドライビングシミュレータに自己診断を実行させる。これにより、ステップS2では、ベースユニットの記憶部に記憶された検知結果に基づき分解されていたユニットを選択できる。
ステップS3では、検査プログラムモジュールを選択する。このステップでは、記憶装置に記憶された分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル(図9参照)に基づいて、ステップS2で選択したユニットに応じた検査プログラムモジュールを選択する。
ステップS4では、客先検査プログラムを生成し読み出す。このステップでは、ステップS3で選択した検査プログラムモジュールを組み合わせて構成し、客先検査プログラムを生成し読み出す。これにより、ベースユニットから分解されていたユニットのみを検査対象とする客先検査プログラムが実行可能となる。
ステップS5では、工場出荷時検査プログラムを読み出す。このステップでは、記憶装置に予め記憶されている工場出荷時検査プログラムを読み出す。これにより、全てのユニットを検査対象とする工場出荷時検査プログラムが実行可能となる。
ステップS6では、自己診断を実行する。このステップでは、ステップS4で読み出した客先検査プログラム又はステップS5で読み出した工場出荷時検査プログラムを実行してドライビングシミュレータを自己診断する。
ステップS7では、検査結果を保存する。このステップでは、工場出荷時検査プログラム又は客先検査プログラムによる自己診断の検査結果を、記憶装置の検査結果保存領域(図4参照)に保存する。
本実施形態によれば、以下のような作用効果がある。
ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240を合体させてなるドライビングシミュレータ1のメインコンピュータ116は、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための工場出荷時検査プログラム141、又は、例えば、ベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体に、その他のユニットである基台ユニット210及びスクリーンユニット220が合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための客先検査プログラム142を実行する。
これにより、各々のユニットが合体されて完成された場合には工場出荷時検査プログラム141で自己診断し、例えば、ベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体に、基台ユニット210及びスクリーンユニット220が合体されて完成された場合には客先検査プログラム142で自己診断できる。そして、客先検査プログラム142では、半完成体において結合されたベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240についての自己診断を省略できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
また、各々のユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させた分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144に基づき、ベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体に、合体された基台ユニット210及びスクリーンユニット220に応じた検査プログラムモジュールを選択し、該検査プログラムモジュールにより客先検査プログラム142を生成できる。
これにより、基台ユニット210及びスクリーンユニット220に応じた客先検査プログラム142を生成できるので、例えば、ドライビングシミュレータ1を納品する客先の設置場所まで輸送状況によって異なる半完成体に応じた客先検査プログラム142を簡易に生成できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
また、ドライビングシミュレータ1の工場出荷時において、ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240が合体されて完成されたドライビングシミュレータの状態を工場出荷時検査プログラム141で自己診断し、工場出荷時検査プログラム141での自己診断を経たドライビングシミュレータ1を、例えば、ベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体と、その他のユニットである基台ユニット210及びスクリーンユニット220とに分解し、再度、半完成体にその他のユニットを合体させて完成体としたドライビングシミュレータの状態を第2自己診断プログラムで自己診断できる。
これにより、ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240が合体されて完成された工場出荷時には第1自己診断プログラムで自己診断し、この自己診断を経てからベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体と基台ユニット210及びスクリーンユニット220とに分解し、この半完成体に基台ユニット210及びスクリーンユニット220を再度合体させて完成させた場合には客先検査プログラム142で自己診断できる。そして、客先検査プログラム142では、半完成体において結合されているベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240の自己診断を省略できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 ドライビングシミュレータ
116 メインコンピュータ(制御手段)
120 記憶装置(記憶手段)
141 工場出荷時検査プログラム(第1自己診断プログラム)
142 客先検査プログラム(第2自己診断プログラム)
200 ベースユニット
210 基台ユニット
220 スクリーンユニット
230 カバーユニット
240 制御ユニット

Claims (4)

  1. 複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断装置であって、
    各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラムと、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体にその他の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラムと、を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記第1自己診断プログラム又は前記第2自己診断プログラムを実行する制御手段と、を備える自己診断装置。
  2. 請求項1に記載の自己診断装置であって、
    前記記憶手段には、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルが記憶され、
    前記制御手段は、前記テーブルに基づいて、前記半完成体に合体されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する自己診断装置。
  3. 複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断方法であって、
    前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラムと、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体にその他の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラムと、が記憶され、
    前記ドライビングシミュレータの工場出荷時において、完成された前記ドライビングシミュレータを前記第1自己診断プログラムで自己診断する第1自己診断工程と、
    前記第1自己診断工程を経た前記ドライビングシミュレータを、前記半完成体とその他の前記ユニットに分解する分解工程と、
    前記分解工程の後に、再度、前記半完成体にその他の前記ユニットを合体させて完成体とした前記ドライビングシミュレータを前記第2自己診断プログラムで自己診断する第2自己診断工程と、を有する自己診断方法。
  4. 請求項3に記載の自己診断方法であって、
    前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルが記憶され、
    前記テーブルに基づいて、前記分解工程で分解されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する第2自己診断プログラム生成工程と、を有する自己診断方法。
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