JP2011203305A - ドライビングシミュレータの自己診断装置及び自己診断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自己診断装置は、ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240を合体させてなるドライビングシミュレータ1であって、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための工場出荷時検査プログラム141と、複数のユニットの一部が結合された半完成体にその他のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための客先検査プログラム142と、を記憶する記憶装置120と、記憶装置120に記憶された工場出荷時検査プログラム141又は客先検査プログラム142を実行するメインコンピュータ116と、を備える。
【選択図】図4
Description
このドライビングシミュレータによれば、キャビンフレームを、上部フレーム及び下部フレームに上下二分割にすることで、別々に設置場所に搬入することができる。
まず、工場から出荷するときに、複数のユニットを合体させた完成体として、ドライビングシミュレータに自己診断プログラムで自己診断させる。作業者は、ドライビングシミュレータの自己診断により、全ユニットの合体状態及び全ユニットの動作状態を確認することで、ドライビングシミュレータを検査する。
その後、ドライビングシミュレータを客先に納品するために一旦分解する。このとき、作業効率を向上するため、ドライビングシミュレータの完成体を、一つ一つの部品レベルまで分解せずに、複数の部品が結合されたユニットのレベルまで分解する。また、全てをユニットのレベルまで分解せず、客先の設置場所まで輸送可能なレベルで一部のユニット同士が結合した状態の半完成体と、その他のユニットと、に分解する。
その後、半完成体及びその他のユニットを客先に輸送し、設置場所においてこれらの半完成体及びその他のユニットを合体し完成体として、再度ドライビングシミュレータに自己診断プログラムで自己診断させる。作業者は、再度、ドライビングシミュレータの自己診断により、ドライビングシミュレータを検査する。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
前記テーブルに基づいて、前記分解工程で分解されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し(例えば、後述のステップS3)、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する第2自己診断プログラム生成工程(例えば、後述のステップS5)と、を有することが好ましい。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己診断装置を備えるドライビングシミュレータ1の外観を示す斜視図である。
ドライビングシミュレータ1は、被験者が乗り込むコックピット11と、このコックピット11が内部に設けられるキャビン12と、このキャビン12の下部を構成する揺動台13を六本のアクチュエータ14を介して支持する基台15と、ドライビングシミュレータの動作を制御するとともに自己診断を実行する制御装置110と、を備える。
制御装置110は、コックピット11における被験者の操作入力等に応じて六本のアクチュエータ14の伸縮をそれぞれ個別に制御することにより揺動台13を含むキャビン12を揺動させる。
基台構成部材20は、互いに鋭角をなして交差するように配置される一対の直線状の分割辺部21と、これら分割辺部21の近接側同士を連結させる連結部22と、分割辺部21の離間側同士を連結させる連結部23とを有する。すなわち、三つの基台構成部材20は、それぞれの連結部23同士が三角形状をなし、かつそれぞれの分割辺部21が全体として略三角形状をなすようにボルト・ナット等で連結されることで基台15を構成する。
基台15には、全てのアクチュエータ支持部26にアクチュエータ14の一端側がボルト・ナット等で連結させることにより、各頂点位置となる各連結部22にそれぞれ一対のアクチュエータ14の一端側が連結される。
下部フレーム55は、略六角形状をなすように形成された揺動台13と、この揺動台13の適宜の位置から上方に延出する複数の下部支柱部60と、この下部支柱部60に連結されキャビン12を囲う辺部63と、を有する。
コックピット11には、インストルメントパネル71、シート72、ステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75、クラッチペダル76、マニュアルトランスミッション用シフトレバー77、サイドブレーキ78、両サイドミラー79、ルームミラー93がそれぞれ下部フレーム55(図2参照)の所定位置に取り付けられている。ここで、インストルメントパネル71には、オートマチックトランスミッション用シフトレバー81が設けられており、またシート72に着席する被験者に向けた音響を発生させるスピーカ82が設けられている。また、両サイドミラー79及びルームミラー93は、液晶モニタからなっており、映像表示を行う。また、シート72には、その座面部95及び背もたれ部96に、着席した被験者に振動を与える振動板(振動体)97がそれぞれ埋め込まれている。これら振動板97は、シート72に着席した被験者に振動を付与する。
記憶装置120には、ドライビングシミュレータ1の動作を制御するためのシミュレータ制御プログラムに関するデータが記憶されたシミュレータ制御プログラム用領域130と、ドライビングシミュレータ1を自己診断するための自己診断プログラムに関するデータが記憶された自己診断プログラム用領域140と、自己診断プログラムによる検査結果を保存する検査結果保存領域150と、が形成されている。
まず、キャビン12に乗り込んだ被験者はコックピット11のシート72に着席する。ドライビングシミュレータ1は、シミュレータ制御プログラム131を実行して、被験者によるステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等に基づき、メイン映像発生装置111及びルームサイド映像発生装置112に映像信号を生成させるとともに音響発生装置113に音響信号を生成させる。そして、メイン映像発生装置111が生成した映像信号に基づき映像投影装置91のプロジェクタ102によりスクリーン92に映像を投影する。また、ルームサイド映像発生装置112が生成した映像信号に基づき両サイドミラー79及びルームミラー93の液晶モニタに映像を表示させる。さらに、音響発生装置113が生成した音響信号に基づきスピーカ82が音響を被験者に向け発生させる。ここで、この音響信号は、ローパスフィルタ118を介して振動板97にも出力され、音響信号のうち低周波成分でのみ振動板97が振動し被験者に振動を与える。また、ドライビングシミュレータ1は、シミュレータ制御プログラム131を実行して、被験者によるステアリングホイール73、アクセルペダル74、ブレーキペダル75等の操作入力等に基づき、駆動系サーボアンプ装置114が各アクチュエータ14の伸縮を適宜制御することによりキャビン12を揺動させて、被験者に実際の運転時の感覚を模擬的に体感させる。
図5(b)に示すように、仮想モデル100は、工場出荷時において、分離されていた全てのユニットが結合されて完成体とされるので、全てのユニットが分離ユニットとして選択される。これにより、仮想モデル100では、全ての検査項目が工場出荷時検査プログラム141による自己診断の対象となる。
なお、各検査項目は、それぞれ対応する検査プログラムモジュール(図4参照)が、メインコンピュータにより実行されることで、自己診断される。
図6(b)に示すように、仮想モデル100Aの場合の再接合部は、ユニットA及びユニットDである。これにより、仮想モデル100Aでは、ユニットA及びユニットDに対応付けられた検査項目が客先検査プログラム142による自己診断の対象となる。
なお、詳しくは後述するが、客先検査プログラム142は、再結合部に対応付けられた検査項目に対応する検査プログラムモジュール(図4参照)が組み合わされて生成される。
図8は、前記実施形態に係るドライビングシミュレータ1のユニットを概念的に示す説明図である。
ドライビングシミュレータ1は、複数の部品からなる複数のユニットに分解することができる。
分解レベル検査プログラムモジュール選択テーブル144は、複数種類の検査プログラムモジュールに、検査対象であるベースユニット、基台ユニット、スクリーンユニット、カバーユニット及び制御ユニットがそれぞれ対応付けられている。
例えば、検査対象である基台ユニットには、検査プログラムモジュール01,02,03,04等が対応付けられている。
ベースユニット200、基台ユニット210、スクリーンユニット220、カバーユニット230及び制御ユニット240を合体させてなるドライビングシミュレータ1のメインコンピュータ116は、各々のユニットが合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための工場出荷時検査プログラム141、又は、例えば、ベースユニット200、カバーユニット230及び制御ユニット240が結合された半完成体に、その他のユニットである基台ユニット210及びスクリーンユニット220が合体されて完成されたドライビングシミュレータ1の状態を自己診断するための客先検査プログラム142を実行する。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、簡易に生成した自己診断プログラムにおいて冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
よって、ドライビングシミュレータの自己診断において、冗長な自己診断を省略することで、検査にかかる時間を短縮できる。
116 メインコンピュータ(制御手段)
120 記憶装置(記憶手段)
141 工場出荷時検査プログラム(第1自己診断プログラム)
142 客先検査プログラム(第2自己診断プログラム)
200 ベースユニット
210 基台ユニット
220 スクリーンユニット
230 カバーユニット
240 制御ユニット
Claims (4)
- 複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断装置であって、
各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラムと、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体にその他の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラムと、を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第1自己診断プログラム又は前記第2自己診断プログラムを実行する制御手段と、を備える自己診断装置。 - 請求項1に記載の自己診断装置であって、
前記記憶手段には、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルが記憶され、
前記制御手段は、前記テーブルに基づいて、前記半完成体に合体されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する自己診断装置。 - 複数のユニットを合体させてなるドライビングシミュレータの自己診断方法であって、
前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第1自己診断プログラムと、複数の前記ユニットの一部が結合された半完成体にその他の前記ユニットが合体されて完成された前記ドライビングシミュレータの状態を自己診断するための第2自己診断プログラムと、が記憶され、
前記ドライビングシミュレータの工場出荷時において、完成された前記ドライビングシミュレータを前記第1自己診断プログラムで自己診断する第1自己診断工程と、
前記第1自己診断工程を経た前記ドライビングシミュレータを、前記半完成体とその他の前記ユニットに分解する分解工程と、
前記分解工程の後に、再度、前記半完成体にその他の前記ユニットを合体させて完成体とした前記ドライビングシミュレータを前記第2自己診断プログラムで自己診断する第2自己診断工程と、を有する自己診断方法。 - 請求項3に記載の自己診断方法であって、
前記ドライビングシミュレータには、各々の前記ユニットと該ユニットに対応する自己診断プログラムモジュールとを対応させたテーブルが記憶され、
前記テーブルに基づいて、前記分解工程で分解されたその他の前記ユニットに応じた前記自己診断プログラムモジュールを選択し、該自己診断プログラムモジュールにより前記第2自己診断プログラムを生成する第2自己診断プログラム生成工程と、を有する自己診断方法。
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