JP2011202091A - 芳香性蝋燭 - Google Patents

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Abstract

【課題】蝋燭からの香りの放出パターンを変調的にする構造を有することにより、「慣れ」を起こしにくく長時間にわたり楽しめる香り体験を使用者に提供することである。
【解決手段】芯、連続相および分散相により構成され、連続相の内部に分散相が点在し、放出される香りのパターンが変調的であることを特徴とする。連続相、及び分散相のうち少なくとも一方に、香料を含む。若しくは、分散相に香料を含有し、且つ芯又は連続相のどちらか一方に香料を含む。このため、香りの放出が不連続的又は香りがブレンドされるため、「慣れ」が起こりにくく、長時間香りを楽しむことができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、香りを放出する蝋燭に関する。本発明は、蝋燭からの香りの放出パターンを変調的にさせる構造を有することにより、「慣れ」を起こしにくく長時間にわたり楽しめる香り体験を使用者に提供する。
香りを楽しむことが一般化しブームになっている現在、さまざまな芳香製品が使用されている。なかでも香料を含有した芳香性蝋燭は、香りを楽しむのみならず、ゆらゆらと揺れる炎の柔らかな光が独特の雰囲気を演出しうるため、人気を集めている。このような背景を受け、芳香性蝋燭に対して多様な香りを楽しみたい、長時間香りを楽しみたい、はっきりとわかる香りを楽しみたいという希望が強まってきている。
しかしながら、従来の芳香性蝋燭は、単一の香りを単調に放出するため、使用者が香りにすぐに慣れて、暫くすると、実際の強さほどには香りの強さを知覚しなくなり、それに全く気付かないこともある。これは「慣れ」と呼ばれる周知の現象である。
このような「慣れ」という問題に対処するため、特許文献1に芳香装置における技術が記載されているが、装置が高価であること、使用に際し電力を消費することなどの欠点がある。また、蝋燭の炎がもつような独特の雰囲気の演出に欠けるという欠点もある。
特開2009−213901
本発明は、上記課題に鑑み為されたものであり、蝋燭からの香りの放出パターンを変調的にする構造を有することにより、「慣れ」を起こしにくく長時間にわたり楽しめる香り体験を使用者に提供する芳香性蝋燭である。
前記目的を達成するために、(a)芯、(b)連続相、及び(c)分散相によって構成され、(1);(b)連続相、及び(c)分散相の少なくとも一方、又は(2);(a)芯及び(c)分散相、に香料を含有する。さらに(b)連続相の内部に(c)分散相が点在する構造を有することを特徴とする。
本発明の芳香性蝋燭は、安価に製品化でき、使用に際し電力を消費せず、また、ゆらゆらと揺れる炎の柔らかな光が独特の雰囲気を演出しうる。
本発明は、芯、連続相、及び分散相を含む蝋燭であって、連続相の内部に分散相が点在する構造を有する。連続相、及び分散相は、互いに接触するが、蝋燭内の別々の範囲を占有する。従って均質構造でない。
芯とは、綿糸を編んだものなどが用いられ、それ自体が燃焼し、また、毛管現象により溶融した燃料体を吸い上げる役割を有する。
連続相、及び分散相は各々固体である。分散相は、例えば、立方体、球状、又は任意の他の形状でありうる。
分散相の融点は、連続相の融点より高いかもしくは等しいことが好ましい。融点におけるこの区別は、本発明の蝋燭を形成する際に有利であり、形成時、溶融した連続相が分散相と接触する際に、分散相が明らかな溶融および変形をせず存在することが可能となる。すなわち、溶融した連続相のなかへ分散相を添加し、連続相を固化させることで、分散相を点在させることができる。
分散相の融点は連続相の融点よりも高いことがより好ましいが、融点が等しい場合でも、溶融した連続相を蝋燭型へ流し込み、次第に融点以下に冷却されることで、分散相を添加しても溶融及び変形することなく、点在させることが可能となる。
また、溶融した連続相を蝋燭型へ流し込んだ後に、冷却され、次第に固化されていく過程において、分散相を添加するタイミングを調整することで、連続相中の点在位置を調整することが可能である。
連続相、及び分散相のうち少なくとも一方に、香料を含む。若しくは、分散相に香料を含有し、且つ芯又は連続相のどちらか一方に香料を含む。
連続相は香料を含有せず分散相は香料を有する実施形態においては、連続相が溶融していくなかで分散相が溶融したときにのみ香りを放出する。点在する分散相が溶融するタイミングでのみ、不連続的に香りを放出することで、香りの放出を体験する人にとって、「慣れ」が起こりにくくなり、香りを知覚することが可能となる。ここで、分散相が1種類である場合は、単一の香りに対して長時間にわたり「慣れ」が起こりにくくなる。また、それぞれ異なる香料を含有する複数種類の分散相を有する場合は、各分散相が溶融するタイミングでそれぞれ香りが放出される。香調の異なるさまざまな香りが順に放出されるため、異なる香りを知覚し、長時間にわたりより「慣れ」が起こりにくく、香りを楽しむことができる。
連続相が分散相とは異なる香料を含有する実施形態においては、連続相が溶融し、連続相の香りが放出されていくなかで分散相が溶融したときに連続相と分散相がブレンドされた香りを放出する。点在する分散相が溶融するタイミングでのみ、連続相の香りとは変化のある香りを放出することで、香りの放出を体験する人にとって、「慣れ」が起こりにくくなり、香りを知覚することが可能となる。ここで、分散相は、1種類でも2種類以上でも良く、種類が多いことで香調の異なるさまざまなブレンドの香りが順に放出されるため、長時間にわたりより「慣れ」が起こりにくく、香りを楽しむことができる。
連続相は香料を含有し分散相は香料を含有しない実施形態においては、連続相が溶融し、連続相の香りが放出されていくなかで分散相が溶融したときに連続相と分散相がブレンドされた香りを放出する。点在する分散相が溶融するタイミングでのみ、連続相の香りが希釈されることで、香りの放出を体験する人にとって、「慣れ」が起こりにくくなり、香りを知覚することが可能となる。
芯及び分散相は香料を含有し連続相は香料を含有しない実施形態においては、連続相のみが溶融した時は、芯からの香りが希釈される。分散相が溶融したときに、芯と分散相とが同じ香調の香料を含有するときは、香りの放出が多くなる。また、芯と分散相とが異なる香調の香料を含有するときは、ブレンドされた香りを放出する。点在する分散相が溶融するタイミングでのみ、芯の香りが増強又はブレンドされることで、香りの放出を体験する人にとって、「慣れ」が起こりにくくなり、香りを知覚することが可能となる。
連続相及び分散相に用いられる蝋燭の燃料体として機能し得る基材としては、既知のパラフィンワックス、植物性ワックス、動物性ワックス、合成ワックス、及び芳香性天然樹脂などが挙げられる。
本発明の蝋燭に含有する香料としては、植物性香料、動物性香料、香粧品香料に一般的に使用される香料物質及びそれらの溶剤希釈組成物などが挙げられる。例を挙げれば、サンダルウッド油、ラベンダー油、レモングラス油、セージ油、タイム油、及びローズマリー油などの植物性香料、ムスク、及びシベットなどの動物性香料、リナロール、ゲラニオール、及びフェニルエチルアルコールなどのアルコール類、シトラール、及びシトロネラールなどのアルデヒド類、インドール、及びスカトール等の含窒素化合物、フェニルエチルアセテートなどのエステル類といった香料物質が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を混合して使用できる。また、希釈組成物の溶剤としては、トリエチルシトレート、ベンジルベンゾエートなどが挙げられる。なお本発明はここに挙げた香料のみに限定されるものではない。
本発明の蝋燭は、芯を有する。蝋燭が単一の芯を含む場合、芯の位置は特に限定されないが、好ましくは蝋燭の中央付近に垂直に位置付けられる。あるいは、この蝋燭は、複数の芯を有してもよい。燃えている際に、この蝋燭は、静かな炎を示し、そして次第に芯の周りに、溶融した相によるプールを形成する。
次に実施例、比較例、及び実験を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実験に用いる香料を含む連続相および分散相は、パラフィンなどの基材を融点以上で加熱溶融し、香料を当該配合量で加え、均一に撹拌した後、自然冷却して調製した。
(実施例1)単一の香りの放出を不連続にした蝋燭
<連続相>130°パラフィン 100重量部
≪分散相≫155°パラフィン 90重量部
ローズ系調合香料 10重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。そこへ、ただちに7mm角の立方体に切った分散相を添加し、自然冷却させた。この際、分散相は溶融した連続相の底面へ沈んだ。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相を添加した。この連続相の流し込みと分散相の添加をさらに4回繰り返した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ7mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相を添加し、自然冷却により、固化させた。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(実施例2)複数の香りを放出する蝋燭
<連続相> 130°パラフィン 100重量部
≪分散相1≫155°パラフィン 90重量部
ローズ系調合香料 10重量部
合計 100重量部
≪分散相2≫155°パラフィン 85重量部
シトラス系調合香料 15重量部
合計 100重量部
≪分散相3≫155°パラフィン 85重量部
グリーン系調合香料 15重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。そこへ、ただちに7mm角の立方体に切った分散相1を添加し、自然冷却させた。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相2を添加。連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相3を添加。この連続相の流し込みと分散相の添加、自然冷却をさらに3回繰り返した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ7mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相1を添加し、自然冷却により、固化させた。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(実施例3)複数の香りを放出する蝋燭
<連続相> 130°パラフィン 100重量部
≪分散相1≫155°パラフィン 90重量部
ローズ系調合香料 10重量部
合計 100重量部
≪分散相2≫155°パラフィン 85重量部
シトラス系調合香料 15重量部
合計 100重量部
≪分散相3≫155°パラフィン 85重量部
グリーン系調合香料 15重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mm程度まで流し込んだ。そこへ、ただちに7mm角の立方体に切った分散相1および分散相2を添加し、自然冷却させた。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相2を添加し、連続相が固化しつつある時に、分散相3を添加した。この際、連続相15mm分の底面部分に分散相2が沈み、中間部分に分散相3が沈んだ。この連続相の流し込みと複数の分散相の添加、自然冷却をさらに4回繰り返した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ7mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相2および3を添加し、自然冷却させた。この結果、蝋燭の中の分散相同士は、ランダムな深さで点在する形態となった。
(実施例4)単一の香りにさまざまなアレンジが加わって放出される蝋燭
<連続相> 130°パラフィン 95重量部
ローズ系調合香料 5重量部
合計 100重量部
≪分散相1≫155°パラフィン 85重量部
シトラス系調合香料 15重量部
合計 100重量部
≪分散相2≫155°パラフィン 85重量部
グリーン系調合香料 15重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。そこへ、ただちに7mm角の立方体に切った分散相1を添加し、自然冷却させた。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、ただちに7mm角の立方体に切った分散相2を添加した。この連続相の流し込みと分散相の添加、自然冷却をさらに4回繰り返した。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(比較例1)
130°パラフィン 95重量部
ローズ系調合香料 5重量部
合計 100重量部
60℃でパラフィンを加熱溶融後、ローズ系調合香料を添加し、均一に撹拌した。芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ深さ90mmまで流し込み、自然冷却させた。
(実験)これら実施例1〜4、比較例1に関して、室内の同条件下で芯に点火し、それぞれ1時間連続使用し、一定時間にて専門パネラー5名にて評価した。また、香りの変化などを感じたことの記載も行った。
(判定)蝋燭から放出される香りを
評価点 3:強く感じる
2:明らかに感じる
1:かすかに感じる
0:感じない
とし、専門パネル5名の平均値を評価値とした。
(評価)
評価値によって◎、○、△、×にて評価し、表1に示す。
◎:2.0以上
○:1.5以上2.0未満
△:1.0以上1.5未満
×:1.0未満
Figure 2011202091
比較例1は、点火15分後は◎であったが、30分後には○となり、45分後に△、60分後以降は×となった。
これに対して、実施例1は、比較例1のように連続30分間で◎から△になるが、45分間隔で再び知覚がみられた。比較例1と同じ単一の香りであるが、放出が45分おきに不連続であることで、香りへの「慣れ」が生じにくく、香りへの知覚を改善したことがわかる。
実施例2は、点火15分後にローズ系の香りを知覚し、60分後に、グリーン系の香り、 105分後にローズ系の香り、150分後にグリーン系の香りをそれぞれ知覚した。それぞれの香りを知覚したときに◎の評価を得られた。異なる香りを不連続に放出することで、それぞれの香りをはっきりと知覚することが可能であり、さまざまな香りを楽しめる形態であった。
実施例3においては、実施例2のようにグリーン系、シトラス系、ローズ系の香りをそれぞれ知覚するのに加え、そのうちの2つ以上の相が同時に溶融し、ブレンドされた香りを知覚することもあった。実施例2と同様の相を用いながら、相同士がブレンドされ、さらに多種類の香りを知覚する楽しみが増えた。
実施例4に関しては、ローズ系の香りを中心として知覚していたが、60分後にグリーン系の香りとのブレンド、105分後にシトラス系の香りとのブレンドへの変化を知覚し、そのタイミングで知覚の度合は強く評価された。比較例1よりも「慣れ」を生じにくく、また、単一の香りにアレンジが加わることにより、香りの変化を楽しむことができた。
以上の結果より、実施例1〜4のいずれも比較例1と比べ、香りに対する知覚を改善したことが明らかとなった。
(実施例5)単一の香りの放出を不連続にした蝋燭
<連続相>木蝋 100重量部
≪分散相≫キャンデリラワックス 90重量部
ラベンダー油 10重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器への底面へ直径7mmの球状に成型した分散相を添加し、そこへ連続相をゆっくりと15mm分流し込んだ。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ分散相を添加し、加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込んだ。この分散相の添加と連続相の流し込みをさらに4回繰り返した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ7mm分流し込み、ただちに直径7mmの球状に成型した分散相を添加し、自然冷却により、固化させた。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(実施例6)単一の香りの放出を不連続にした蝋燭
<連続相>木蝋 100重量部
≪分散相≫木蝋 90重量部
ラベンダー油 10重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。連続相のガラスとの接触面が固化し始めた時に、直径3〜8mmの略球状に成型した分散相を添加し、自然冷却した。流し込んだ連続相が完全に固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、連続相とガラスとの接触面が固化し始めた時に、直径3〜8mmの略球状に成型した分散相を添加した。この連続相の流し込みと分散相の添加をさらに4回繰り返した。各分散相は、添加した各連続相の中間に沈み、分散相同士が様々な間隔で存在する形態となった。
(実施例7)単一の香りの放出を不連続にした蝋燭
<連続相>木蝋 95重量部
ラベンダー油 5重量部
合計 100重量部
≪分散相≫木蝋 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。連続相の表面が固化し始めた時に、1片7mmの正四面体に成型した分散相を添加し、自然冷却した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、連続相の表面が固化し始めた時に、1片7mmの正四面体に成型した分散相を添加。この連続相の流し込みと分散相の添加をさらに4回繰り返した。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(実施例8)単一の香りにさまざまなアレンジが加わって放出される蝋燭
<連続相>木蝋 100重量部
≪分散相≫木蝋 95重量部
ラベンダー油 5重量部
合計 100重量部
連続相を60℃で加熱溶融し、予めシトラス系調合香料を含浸させておいた芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ、深さ15mmまで流し込んだ。連続相の表面が固化し始めた時に、直径10mmの球状に成型した分散相を添加し、自然冷却した。流し込んだ連続相が固化した後、その上へ加熱溶融した連続相を深さ15mm分流し込み、連続相の表面が固化し始めた時に、直径10mmの球状に成型した分散相を添加。この連続相の流し込みと分散相の添加をさらに4回繰り返した。各分散相は、添加した各連続相の底面に沈み、分散相同士が8mm間隔の深さで存在する形態となった。
(比較例2)
木蝋 95重量部
ラベンダー油 5重量部
合計 100重量部
60℃で木蝋を加熱溶融後、ラベンダー油を添加し、均一に撹拌した。芯を底面の中央付近から垂直に固定した直径30mm、高さ100mmのガラス容器へ深さ90mmまで流し込み、自然冷却した。
実施例5〜8と比較例2とに関して先述と同様の実験を行ったところ、実施例5〜8の全てが比較例2よりも「慣れ」が起こりにくく、長時間香りを楽しめるという良好な結果が得られた。

Claims (4)

  1. (a)芯、(b)連続相、及び(c)分散相によって構成され、(b)連続相又は(c)分散相の少なくとも一方に香料を含有し、(b)連続相の内部に(c)分散相が点在する構造を有することを特徴とする芳香性蝋燭。
  2. (a)芯、(b)連続相、及び(c)分散相によって構成され、(a)芯及び(c)分散相に香料を含有し、(b)連続相の内部に(c)分散相が点在する構造を有することを特徴とする芳香性蝋燭。
  3. (c)分散相の融点が、(b)連続相の融点より高いかもしくは等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香性蝋燭。
  4. 異なる香調である香料を含有する分散相を2種類以上有する請求項1〜3のいずれかに記載の芳香性蝋燭。
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