JP2011200488A - 電気かみそり - Google Patents

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俊介 小森
Hiroaki Shimizu
宏明 清水
Noboru Kobayashi
昇 小林
Toshio Ikuta
利夫 生田
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
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Abstract

【課題】寝ている体毛の外刃に対する導入性能の向上を図ることのできる電気かみそりを得る。
【解決手段】桟40は、体毛71を起立させる起毛部45cを有する起毛桟45を備えており、当該起毛桟45の起毛部45cは、他の桟43,44の起毛部43c,44cよりも起毛力が大きくなるように設定されている。そして、この起毛桟45の肌接触面45jを略V字状に形成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気かみそりに関する。
従来から、体毛を剃る種々の電気かみそりが開発されている。ここで、体毛の延びている方向と肌面とのなす角度は起毛角と呼ばれているが、起毛角が大きい(例えば、45°〜60°)体毛は剃りやすいが、起毛角が小さい(例えば、30°以下)体毛、すなわち、寝ている体毛は剃りにくいという問題がある。そこで、寝ている体毛を起こす起毛力が従来よりも大きい起毛部を外刃の桟に設けた電気かみそりが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3083548号公報
しかしながら、上記従来の技術では、複数の桟は、それぞれの肌接触面が同一平面に含まれるように形成されているため、桟に設けた起毛部が寝ている体毛の下(体毛と肌面との間)に入り込みにくかった。すなわち、上記従来の技術では、寝ている体毛の外刃に対する導入性能があまりよくなかった。
そこで、本発明は、寝ている体毛の外刃に対する導入性能の向上を図ることのできる電気かみそりを得ることを目的とする。
本発明にあっては、桟によって画成された刃穴を有する外刃と、当該外刃の内方に配設されて前記外刃に対して相対移動することで、前記刃穴に挿入された体毛を切断する内刃と、を備える電気かみそりであって、前記桟は、体毛を起立させる起毛部を有する起毛桟を備えるとともに、当該起毛桟の起毛部は、他の桟の起毛部よりも起毛力が大きくなるように設定されており、前記起毛桟の肌接触面が略V字状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、起毛桟の肌接触面を略V字状に形成したため、電気かみそり使用時に、起毛桟を肌により食い込ませることができ、寝ている体毛をより効率的に起毛させることができるようになる。すなわち、本発明によれば、寝ている体毛の外刃に対する導入性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電気かみそりを示す正面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる内刃を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる外刃カセットを模式的に示す斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる外刃を側方から見た概略図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかる外刃の一部を拡大した斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかる他の桟の断面図である。 図7は、本発明の一実施形態にかかる他の桟の断面図である。 図8は、本発明の一実施形態にかかる起毛桟を示す断面図であって、(a)は、起毛桟の断面図、(b)は、起毛部の拡大断面図である。 図9は、本発明の一実施形態にかかる起毛桟を示す斜視図である。 図10は、図9のA−A線断面図である。 図11は、本発明の一実施形態にかかる長板状部材の平面図である。 図12は、本発明の一実施形態にかかる長手方向桟の配置状態を示す図であって、(a)は、図11の一部拡大平面図、(b)は、図12(a)のB−B線断面図である。 図13は、本発明の一実施形態にかかる長手方向桟の配置状態を示す拡大断面図である。 図14は、本発明の一実施形態にかかる起毛桟が寝ている体毛を起こす様子を模式的に示す図であって、(a)は、起毛桟の起毛部が寝ている体毛の下に入り込んだ状態を模式的に示す断面図、(b)は、起毛部が寝ている体毛を起こす状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、複数の外刃が並設される方向を前後方向(剃り方向)X、各外刃が延在する方向を左右方向Yとして説明する。また、外刃が上方を向くようにヘッド部を配置した状態における上下方向を上下方向Zとして説明する。
本実施形態にかかる電気かみそり1は、図1に示すように、手で把持するグリップ部2と、グリップ部2に固定されたヘッド部5と、を備えている。
グリップ部2は、図示せぬ電池が内蔵される合成樹脂製のグリップ本体3と、このグリップ本体3の上面より後方に突設された合成樹脂製のグリップ接続部4と、を備えている。なお、グリップ接続部4の上面に、公知の左右揺動機構および公知の前後揺動機構のうちの少なくともいずれかの機構を設け、ヘッド部5をグリップ部2に左右方向や前後方向に揺動できるように取り付けてもよい。
ヘッド部5は、図示せぬリニアモータが内蔵され、グリップ接続部4に接続されるリニアヘッド部6と、当該リニアヘッド部6に取り付けられる刃ユニット7と、を備えている。そして、グリップ本体3には、図1に示すように、リニアモータの駆動をオン、オフさせるスイッチ部90が形成されている。なお、グリップ本体3に、電池の充電状況等を表示する表示部を設けるようにしてもよい。
刃ユニット7は、ヘッド部5の上方に向けて露出する外刃8と、当該外刃8の内方(外刃8の下側)に配設されて外刃8に対して相対移動する内刃13と、を備えている。
本実施形態では、4枚(複数)の外刃を備えており、第1のネット刃9、仕上げ用ネット刃10、スリット刃11、第2のネット刃12が前後方向Xに並設されている。
ネット刃9,10,12はいずれも、図4に示すように、側面視(左右方向Yに外刃を視た状態)で上方が凸となるように前後方向(短手方向)Xに沿って逆U字状に湾曲して形成されている。さらに、ネット刃9,10,12は、正面視(前後方向Xに外刃を視た状態)で上方が凸となるように左右方向(長手方向)Yに沿って若干湾曲して形成されている。なお、本実施形態では、ネット刃9,10,12を、正面視で上方が凸となるように湾曲させているが、必ずしも湾曲させる必要はない。
そして、このネット刃9,10,12には、多数の刃穴50が桟40によって画成されている。さらに、本実施形態では、図3に示すように、仕上げ用ネット刃10の刃幅(前後方向Xの幅)が、第1及び第2のネット刃9,12の刃幅(前後方向Xの幅)よりも小さくなるようにしている。このように、仕上げ用ネット刃10の刃幅を他のネット刃9,12の刃幅に比して小さく、すなわち、仕上げ用ネット刃10の曲率半径を小さく設けることで、表面に押し付けた肌70を刃穴50から大きく内側に突出させて体毛71(図14参照)を短く剃ることができるようにしている。
スリット刃11は、前後方向(短手方向)Xに沿ってコ字状に湾曲形成されており、平坦な上壁から側壁に至る多数のスリット(刃穴)を穿設することで形成されている。
すなわち、スリット刃11には、多数のスリット(刃穴)が、平坦な上壁から側壁に至る略コ字状の桟および側壁の下部で長手方向(左右方向)Yに沿って延在する桟によって画成されている。
そして、外刃8を成す各ネット刃9,10,12およびスリット刃11は、それぞれ専用の外刃枠19,20,22および21に取り付けられている。
さらに、外刃枠20の第1のネット刃9側には、肌ガード部材20aが形成されており、仕上げ用ネット刃10を前後に挟むスリット刃11と肌ガード部材20aとによって、曲率半径の小さな仕上げ用ネット刃10に肌70が強く押し付けられることを効果的に防止している。
そして、第1のネット刃9が取り付けられた外刃枠19、仕上げ用ネット刃10が取り付けられた外刃枠20、スリット刃11が取り付けられた外刃枠21および第2のネット刃12が取り付けられた外刃枠22を、外刃フレーム18にそれぞれ係合させることで、外刃カセット30を形成している。この外刃カセット30は、リニアヘッド部6に取り付けられている。
内刃13は、外刃8を成す各ネット刃9,10,12およびスリット刃11に対して専用のものが設置されている。具体的には、各ネット刃9,10,12の下方(内方)に、対応するネット刃9,10,12の湾曲に沿う逆U字状の内刃14,15,17が配設されている(図2参照)。なお、スリット刃11の下方(内方)には、このスリット刃11の湾曲に沿うコ字状のスリット内刃(図示せず)が配設されている。
そして、これら内刃14,15,17およびスリット内刃(図示せず)は、上述の図示せぬリニアモータに取り付けられており、リニアモータを駆動させると、内刃14,15,17およびスリット内刃(図示せず)がそれぞれ左右方向(長手方向)Yに往復動するようになっている。
このように、各ネット刃9,10,12およびスリット刃11の下方(内方)に配設された内刃14,15,17およびスリット内刃(図示せず)を、各ネット刃9,10,12およびスリット刃11に対してそれぞれ相対移動(左右方向Yへの往復動)させることで、各ネット刃9,10,12の刃穴50およびスリット刃11のスリット内に挿入された体毛71を、各ネット刃9,10,12およびスリット刃11と、内刃14,15,17およびスリット内刃(図示せず)と、で協働して切断するように構成している。
次に、本実施形態にかかるネット刃9,10,12について詳細に説明する。
本実施形態では、ネット刃9,10,12は、桟40によって多数の刃穴50が画成されている。具体的には、桟40は、図5に示すように、短手方向(前後方向)Xに沿って波状に延在する短手方向桟(他の桟)41と、長手方向(左右方向)Yに沿って延在する長手方向桟42と、を備えている。そして、これらの桟41,42によって平面視略六角状の刃穴50が画成されている。この刃穴50は、体毛71が挿入可能な大きさに形成されている。
なお、本実施形態では、多数の刃穴50を画成した長板状部材9c,10c,12c(図11参照)を、上方が凸となるように前後方向(剃り方向)Xに沿って逆U字状に湾曲させた状態で外刃枠19,20,22にそれぞれ取り付けることで、側方から見て逆U字状に湾曲したネット刃9,10,12を形成している。
このように、側方から見て逆U字状に湾曲形成したネット刃9,10,12は、最も高い部位に位置する頂部9a,10a,12aが、肌70との接触圧が大きくなる部位となる。そして、頂部9a,10a,12aの短手方向両側の外側に位置する外側部9b,10b,12bが、頂部9a,10a,12aよりも肌70との接触圧が小さくなる部位となる。なお、図5における一点鎖線は頂部9a,10a,12aの短手方向の中心を通る中心線である。
また、本実施形態では、長手方向桟42は、図6に示す断面形状の長手方向桟(他の桟)43と、図7に示す断面形状の長手方向桟(他の桟)44と、図8(a)に示す断面形状の長手方向桟(起毛桟)45と、を備えている。
長手方向桟(他の桟)43は、図6に示すように、肌70側(図6の上側)に形成されて肌70が接触する略平坦状の表面(肌接触面:外面)43aと、内刃13側(図6の下側)に平坦状に形成された底面(外面)43bと、表面(肌接触面:外面)43aおよび底面(外面)43bの短手方向端部同士を滑らかに結ぶ両側面(体毛導入面:外面)43c,43cと、で断面略蒲鉾状に形成されている。また、長手方向桟(他の桟)43の底部43dの短手方向両端部には、内刃13側に突出して内刃13に摺接する摺接部43eが形成されており、当該摺接部43eと内刃13とで体毛71を切断するようになっている。そして、本実施形態では、長手方向桟(他の桟)43の上部43fの短手方向端43gが、曲率半径R1の断面半円状に形成されており、肌70に与えるダメージを抑制できるようになっている。このR1は、例えば10μmが好ましい。
また、長手方向桟(他の桟)44も、図7に示すように、肌70側(図7の上側)に形成されて肌70が接触する略平坦状の表面(肌接触面:外面)44aと、内刃13側(図7の下側)に平坦状に形成された底面(外面)44bと、表面(肌接触面:外面)44aおよび底面(外面)44bの短手方向端部同士を滑らかに結ぶ両側面(体毛導入面:外面)44c,44cと、で断面略蒲鉾状に形成されている。また、長手方向桟(他の桟)44の底部44dの短手方向両端部には、内刃13側に突出して内刃13に摺接する摺接部44eが形成されており、当該摺接部44eと内刃13とで体毛71を切断するようになっている。そして、本実施形態では、長手方向桟(他の桟)44の上部44fの短手方向端44gが、曲率半径R3の断面半円状に形成されており、肌70に与えるダメージを抑制できるようになっている。このR3は、例えば10μm以上とするのが好ましい。
ここで、短手方向桟(他の桟)41の表面41aは長手方向桟(他の桟)43の表面43aよりも肌70側に近づけており、長手方向桟(他の桟)43の表面43aと短手方向桟(他の桟)41の表面41aとの上下距離はL1に設定されている。また、短手方向桟(他の桟)41の表面41aは長手方向桟(他の桟)44の表面44aとほぼ面一になっており、長手方向桟(他の桟)44の表面44aと短手方向桟41の表面41aとの上下距離L3は、ほぼゼロとなっている。
長手方向桟(起毛桟)45は、図8(a)に示すように、断面略V字状に形成されている。具体的には、短手方向中央部には、略平板状の平板部45aが形成されており、この平板部45aの短手方向両端には、平板部45a側から短手方向の両端に向かうにつれて上方に位置するように傾斜した傾斜部45bが設けられている。この傾斜部45bは、平板部45a側から短手方向の両端に向かうにつれて幅狭となるテーパ状に形成されており、当該傾斜部45bの短手方向端45lには、体毛71を起立させる起毛部45cが形成されている。この起毛部45cは、肌面とのなす角度が小さい体毛(寝ている体毛)71をより効率的に起こす起毛作用を有している。このように、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45には、主に剃り方向の一方方向(図14の左から右:a方向)に移動させた際に起毛作用を発揮する起毛部45c(図14の右側)と、主に剃り方向他方方向(図14の右から左)に移動させた際に起毛作用を発揮する起毛部45c(図14の左側)と、が設けられている。すなわち、複数の起毛部を異なる方向を向くように起毛桟に設けることで、起毛桟が、少なくとも2方向への移動の際に起毛作用を発揮できるようにしている。
なお、本実施形態では、長手方向桟(他の桟)43の側面43cおよび長手方向桟(他の桟)44の側面44cも、体毛71を起立させる起毛部として機能するものである。ただし、側面43cおよび側面44cも、肌面とのなす角度が小さい体毛71を起こす起毛作用を有しているが、起毛部45cの方が、側面43cおよび側面44cよりも効率的に寝ている体毛71を起こすことができる。すなわち、起毛部45cの方が、側面43cおよび側面44cよりも寝ている体毛71を起こす起毛力が大きくなっている。
このように、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45に、長手方向桟(他の桟)43の起毛部(本実施形態では、側面43c)および長手方向桟(他の桟)44の起毛部(本実施形態では、側面44c)よりも起毛力の大きい起毛部45cを設けている。
また、長手方向桟(起毛桟)45は、平板部45aの上部平坦面(外面)45d、傾斜部45cの上部傾斜面(外面)45e、平板部45aの底面(外面)45fおよび傾斜部45cの下部傾斜面(外面)45gによって画成されている。
そして、上部平坦面45dおよび上部傾斜面45eが、肌70に接触する肌接触面45jに相当し、下部傾斜面45gが体毛71を外刃内(内刃側)に導入する体毛導入面45kに相当している。
すなわち、本実施形態では、肌接触面45jは、上部平坦面(平坦面)45dと、短手方向の両端に向かうにつれて上方に位置するように、上部平坦面(平坦面)45dの短手方向の両端から延設された上部傾斜面(傾斜面)45e,45eと、を備えており、略V字状に形成されている。そして、上部平坦面(平坦面)45dと上部傾斜面(傾斜面)45e,45eとは、境界部45iを介してなだらかに湾曲して連結されている。
また、起毛部45cの短手方向端45lと短手方向桟41の表面41aとの上下距離はL2に設定されており、L3<L2<L1の大小関係でオフセット配置されている。
さらに、図8(b)に示すように、傾斜部45bの短手方向端45lは、曲率半径R2の断面半円状に形成されており、R2<R1≦R3の大小関係に設定されている。このR2は、例えば3μmが好ましい。ここで、二点鎖線で示す短手方向の基準線60と上部傾斜面45eとのなす逃げ角度αは、長手方向桟(他の桟)43の表面43aと短手方向の基準線60とのなす逃げ角度(0°)および長手方向桟(他の桟)44の表面44aと短手方向の基準線60とのなす逃げ角度(0°)よりも大きく設定されている。このように、肌70との接触圧が高い部位における逃げ角度を、肌70との接触圧が低い部位における逃げ角度αよりも小さく設定することで、肌70との接触圧が高い部位が肌70に与える影響(ダメージ)を抑制している。
さらに、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45の長手方向端部45mは、図8,9に示すように、短手方向桟41の側壁面41bから長手方向に向けて断面略直線状に延びており、長手方向端部45mと長手方向中央部45nとは、境界部45oを介してなだらかに湾曲して連結されている。この境界部45oの曲率半径は例えば10μmが好ましい。
ここで、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45の外面の一部を、当該長手方向桟(起毛桟)45の他の外面よりも摩擦係数が高い高摩擦面45hとしている。
具体的には、長手方向桟(起毛桟)45の肌接触面45jおよび体毛導入面45kの摩擦係数を長手方向桟(起毛桟)45の底面45fの摩擦係数よりも高くしている。
さらに、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45の肌接触面45jおよび体毛導入面45kの摩擦係数を他の桟(短手方向桟41や長手方向桟43,44)の外面(底面、側面等)の摩擦係数よりも高くしている。
この肌接触面45jおよび体毛導入面45kの摩擦係数は、肌接触面45jや体毛導入面45kに表面加工を施し、他の桟の外面と異なる形態となるようにすることで高めることができる。
例えば、肌接触面45jや体毛導入面45kにシボ加工やローレット加工などを施し微細な凹凸状の表面模様をつけるようにすればよい。
このとき、肌接触面45jや体毛導入面45kに、塗装やメッキなどの表面処理を施してもよい。すなわち、肌接触面45jや体毛導入面45kに、他の桟の外面とは異なる表面処理を施してもよい。
なお、肌接触面45jや体毛導入面45kに塗装やメッキなどの表面処理を施すことで、肌接触面45jや体毛導入面45kの摩擦係数を高めるようにすることも可能である。
また、本実施形態では、ネット刃9,10,12の領域のうち肌70との接触圧が高い部位(頂部9a,10a,12a)に、長手方向桟(他の桟)43を配置するとともに、接触圧が低い部位(外側部9b,10b,12b)に、長手方向桟(起毛桟)45を配置している。
さらに、肌70と接触する表面(肌接触面)43aが、長手方向桟(起毛桟)45の起毛部45cよりも内刃13側に位置する長手方向桟(他の桟)43を、短手方向(前後方向:剃り方向)X前方で長手方向桟(起毛桟)45と隣り合うように設けている。
具体的には、頂部9a,10a,12aの短手方向X両側に延在する外側部9b,10b,12bの頂部側(内側)端部に、長手方向桟(起毛桟)45をそれぞれ設けている。
そして、それぞれの長手方向桟(起毛桟)45の短手方向X外側(図13の下側)に、各長手方向桟(起毛桟)45と隣り合うように長手方向桟(他の桟)43をそれぞれ設けている。
また、長手方向桟(起毛桟)45の剃り方向後方にも、長手方向桟(他の桟)43が配置されている。すなわち、長手方向桟(起毛桟)45の短手方向両隣に長手方向桟(他の桟)43が配置されている。
このように、長手方向桟(他の桟)43を長手方向桟(起毛桟)45と隣り合うように設けることで、起毛部45cの剃り方向前方の空間を広くし、肌70をより内刃13側に食い込ませることができるようにしている。すなわち、電気かみそり1の使用時に、起毛部45cを肌70により食い込ませることで、寝ている体毛71をより効率的に起毛させることができるようにしている(図14参照)。
さらに、本実施形態では、各長手方向桟(起毛桟)45と隣り合うように設けられた長手方向桟(他の桟)43の短手方向X外側(図13の下側)に、肌70と接触する表面(肌接触面)44aが、長手方向桟(起毛桟)45の起毛部45cよりも肌70側に位置する長手方向桟(他の桟)44をそれぞれ設けている。
このように、長手方向桟(他の桟)44を設けることで、起毛部45cが肌70に食い込み過ぎてしまうのを抑制し、肌70に与える影響(ダメージ)を抑制できるようにしている(図14参照)。
なお、図14では、ネット刃(外刃)9,10,12を剃り方向の一方方向(図14の左から右:a方向)に移動させたものを例示したが、剃り方向他方方向(図14の右から左)にネット刃(外刃)9,10,12を移動させた場合にも、同様の作用、効果を奏することができる。この場合、剃り方向の前後が入れ替わることとなる。
また、本実施形態では、短手方向桟41も、肌70と接触する表面(肌接触面)41aが、長手方向桟(起毛桟)45の起毛部45cよりも肌70側に位置しており、この短手方向桟41および長手方向桟(他の桟)44とで、肌70に与える影響(ダメージ)をより効果的に抑制している。
以上説明したように、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45の肌接触面45jを略V字状に形成している。そのため、電気かみそり1の使用時に、起毛部45cを肌70により食い込ませることができ、寝ている体毛71をより効率的に起毛させることができるようになる(図14参照)。すなわち、本実施形態によれば、寝ている体毛71のネット刃(外刃)9,10,12に対する導入性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、肌接触面45jは、上部平坦面(平坦面)45dと、上部傾斜面(傾斜面)45e,45eと、を備えており、上部平坦面(平坦面)45dと上部傾斜面(傾斜面)45e,45eと境界部45iをなだらかに湾曲させて連結している。そのため、肌70が肌接触面上を滑りにくくなり過ぎ、使用者の使い勝手が悪化してしまうのを抑制することができる。また、肌接触面45jを滑らかに形成することで、肌70に与える影響(ダメージ)を抑制することもできる。
また、本実施形態では、長手方向桟(起毛桟)45の肌接触面45j(外面の一部)を、当該長手方向桟(起毛桟)45の他の外面よりも摩擦係数が高い高摩擦面45hとしているため、肌70が肌接触面45j上を滑りにくくなる。したがって、肌70を肌接触面45jに接触させた状態で電気かみそり1を移動させた際には、当該電気かみそり1の移動に伴って肌接触面45jで肌70を伸ばすことができる。その結果、寝ている体毛71を根元部分から起毛させることができるようになり、体毛71の深剃りが可能となる。
また、体毛導入面45kの摩擦係数を高めることで、体毛71が体毛導入面45k上を滑ってしまうのを抑制することができる。その結果、摩擦係数が高くなった体毛導入面45kが体毛71を効率よく捉えることができ、体毛71をより効率的に刃穴50内に導入することができるようになる。さらに、刃穴50内に導入された体毛71が体毛導入面45kから逃げてしまうのを抑制することができるため、体毛71をより確実に切断することができる。
このように、本実施形態によれば、寝ている体毛71の外刃に対する導入性能の向上を図ることができ、体毛71の剃り効率をより一層高めることができるようになる。
さらに、本実施形態では、摩擦係数を高くした肌接触面45jに、他の桟の外面と異なる微細な凹凸状の表面模様を付している。すなわち、外刃8の外側に露出する面である肌接触面45jに他の桟の外面と異なる微細な凹凸状の表面模様を付している。そのため、電気かみそり1の使用者は、剃りにくい体毛71を剃る際に、肌接触面45jの表面模様を目印にすることができる。すなわち、長手方向桟(起毛桟)45を剃りにくい体毛71が存在する領域に容易に当てることができる。
また、微細な凹凸状の表面模様を付した肌接触面45jに、他の桟の外面とは異なる塗装やメッキなどの表面処理を施せば、肌接触面45jの摩擦係数を高めつつ肌接触面45jの視認性をより高めることができる。
また、本実施形態によれば、ネット刃9,10,12の領域のうち肌70との接触圧が高い部位(頂部9a,10a,12a)に、長手方向桟(他の桟)43を配置するとともに、接触圧が低い部位(外側部9b,10b,12b)に、長手方向桟(他の桟)43の側面(起毛部)43cよりも起毛力の大きい起毛部45cを有する長手方向桟(起毛桟)45を配置している。
このように、肌70との接触圧が高い部位の起毛力を、接触圧が低い部位の起毛力よりも小さくすることにより、肌70との接触圧が高い部位が肌70に与える影響(ダメージ)を抑制することができる。
また、肌70との接触圧が低い部位については、肌70に与える影響がもともと低いため、起毛力を高めて効率的な起毛を行うことができる。
また、本実施形態によれば、桟40は、ネット刃(外刃)9,10,12の長手方向に沿って延設される長手方向桟42と、長手方向に交差する短手方向に沿って延設される短手方向桟41とからなり、ネット刃(外刃)9,10,12が網目状になっている。そのため、体毛71を刃穴50に挿入しやすくなって、体毛71を剃りやすくすることができるという効果がある。
また、本実施形態によれば、ネット刃(外刃)9,10,12は側方から見ると逆U字状に湾曲して形成されており、側面(起毛部)43c、側面(起毛部)44cおよび起毛部45cを、ネット刃(外刃)9,10,12の長手方向桟43,44,45における短手方向の両端に形成している。このため、電気かみそり1を、短手方向の一方方向および他方方向のいずれの方向に移動させても、体毛71を起立させることができるため、使用者の使い勝手が良好となるという効果がある。
また、本実施形態によれば、平板部45a側から短手方向の両端に向かうにつれて上方に位置するように傾斜した傾斜部45bを長手方向桟(起毛桟)45に設けるとともに、この傾斜部45bを、平板部45a側から短手方向の両端に向かうにつれて幅狭となるテーパ状に形成している。そして、傾斜部45bの短手方向端45lに、体毛71を起立させる起毛部45cを形成している。このように、短手方向端45lを断面テーパ状(先細り形状)にして起毛部45cとすることで、簡素な形状で起毛部45cを形成することができる。また、起毛角(体毛の延びている方向と肌面とのなす角度)の小さい体毛71が、起毛部45cと肌70との間に潜り込んでしまうのを抑制することができ、寝ている体毛71をより確実に起立させることができる。
また、本実施形態によれば、長手方向桟45における長手方向端部45mは断面略直線状に形成し、長手方向中央部45nに傾斜部45bを設け、これらの長手方向端部45mと長手方向中央部45nとの境界部45oをなだらかに湾曲させて連結させている。このように、長手方向桟45における長手方向端部45mと長手方向中央部45nとの境界部45oをなだらかに湾曲させて連結させることにより、ネット刃(外刃)9,10,12を肌70に沿って移動させたときに、境界部45oが肌70に与える影響(ダメージ)を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、肌接触面として、平坦面と傾斜面とで略V字状に形成したものを例示したが、傾斜面同士を連結して略V字状に形成してもよい。この場合、傾斜面の傾斜を緩くするとともに、傾斜面同士の境界部をなだらかに湾曲させて連結するのが好適である。
また、上記実施形態では、肌接触面および体毛導入面の摩擦係数を高めたものを例示したが、肌接触面の摩擦係数のみ高めるようにしてもよい。
また、桟の形状は、上記実施形態で示したものに限らず、種々の形状とすることができる。
また、上記実施形態では、外刃を4枚並列したものを例示したが、外刃の数は、1〜3枚であっても、5枚以上であってもよい。
また、上記実施形態では、3枚のネット刃のそれぞれに起毛桟を設けたものを例示したが、スリット刃を含めて少なくともいずれか1つの外刃に起毛桟が設けられていればよい。
また、上記実施形態では、グリップ部に固定されたヘッド部に外刃が設けられたものを例示したが、グリップ部に外刃を設けるようにしてもよい。
また、外刃や内刃、桟、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 電気かみそり
8 外刃
13 内刃
40 桟
41 短手方向桟(他の桟)
43 長手方向桟(他の桟)
43a 表面(肌接触面:外面)
44 長手方向桟(他の桟)
44a 表面(肌接触面)
45 長手方向桟(起毛桟)
45c 起毛部
45d 上部平坦面(平坦面)
45e 上部傾斜面(傾斜面)
45h 高摩擦面
45j 肌接触面
50 刃穴
71 体毛

Claims (5)

  1. 桟によって画成された刃穴を有する外刃と、当該外刃の内方に配設されて前記外刃に対して相対移動することで、前記刃穴に挿入された体毛を切断する内刃と、を備える電気かみそりであって、
    前記桟は、体毛を起立させる起毛部を有する起毛桟を備えるとともに、当該起毛桟の起毛部は、他の桟の起毛部よりも起毛力が大きくなるように設定されており、
    前記起毛桟の肌接触面が略V字状に形成されていることを特徴とする電気かみそり。
  2. 前記肌接触面は、平坦面と、当該平坦面の両端から延設された傾斜面と、を備えており、前記平坦面と傾斜面との境界部をなだらかに湾曲させて連結したことを特徴とする請求項1に記載の電気かみそり。
  3. 前記起毛桟の肌接触面に、前記他の桟の外面と異なる形態となるように表面加工を施したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気かみそり。
  4. 前記起毛桟の肌接触面に、前記他の桟の外面とは異なる表面処理を施したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の電気かみそり。
  5. 前記起毛桟の外面の一部が、当該起毛桟の他の外面よりも摩擦係数が高い高摩擦面となっており、当該高摩擦面が、前記起毛桟の肌接触面を含むことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の電気かみそり。
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