JP2011200440A - 遊技機用光学装置、それを用いた遊技機用操作装置ならびに遊技機用演出装置、及び遊技機 - Google Patents

遊技機用光学装置、それを用いた遊技機用操作装置ならびに遊技機用演出装置、及び遊技機 Download PDF

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義一 足立
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Abstract


【課題】コンパクトでありながら、極力大きな虚像を遊技者が見えるようにし、その虚像が見えたり見えなかったりする構成が簡易な遊技機用光学装置等を提供する。
【解決手段】凹面鏡部M1(第1の凹面鏡部)が内側凹面鏡下部M1inと外側凹面鏡下部M1outとの内外に、凹面鏡部M2(第2の凹面鏡部)が内側凹面鏡上部M2inと外側凹面鏡上部M2outとの内外に分かれるように分割して形成され、分割した内側同士の内側凹面鏡下部M1inと内側凹面鏡上部M2inを含んでなるボタン本体10(内鏡部材)が、分割した外側同士の外側凹面鏡下部M1outと外側凹面鏡上部M2outを含んでなるボタンケース体20(外鏡部材)に対して、各鏡面を一致させる鏡形成位置と、各鏡面をずらした鏡非形成位置との間を中心軸線O方向に沿って移動可能に設けられる。
【選択図】図9

Description

本発明は、遊技機用光学装置、それを用いた遊技機用操作装置ならびに遊技機用演出装置、及び遊技機に関する。
従来、第1の凹面鏡部と、その第1の凹面鏡部と対向配置される第2の凹面鏡部とを備え、両凹面鏡部内に配置された対象物の虚像を第2の凹面鏡部の開口部を通して両凹面鏡部の外部で結像させるようにした遊技機用光学装置が知られている。例えば、下記特許文献1に記載されている遊技機用光学装置は、遊技盤の盤面の裏側に設けられ、第2の凹面鏡部が第1の凹面鏡部に対して駆動源の駆動により開閉可能な構成とされており、その開閉に応じて対象物の虚像を遊技盤の盤面の開口を通して見えたり見えなくしたりするものである。また、下記特許文献2に記載されている遊技機用光学装置は、常閉の第1及び第2の凹面鏡部がステージの裏側に設けられ、第2の凹面鏡部の開口部がシャッターにより開閉可能な構成とされており、その開閉に応じて対象物の虚像をステージ上で見えたり見えなくしたりするものである。さらに、下記特許文献3に記載されている遊技機用光学装置は、発射ハンドルに組み込まれ、発射ハンドル内の照明手段の点灯に応じて対象物の虚像を発射ハンドルの表面上で見えたり見えなくしたりするものである。この場合、下記特許文献2及び3に記載の遊技機用光学装置では、対象物のみを単独で移動可能な構成とされており、対象物を移動させることで対象物の虚像を見えたり見えなくしたりするという演出を行わせることもできる。
特許第4318650号公報 特開2008−119083号公報 特開2008−73329号公報
しかしながら、上記した光学装置において、対象物の虚像を見えなくするために例えば第2の凹面鏡部を移動させる構成とした場合には、第2の凹面鏡部が閉位置から開位置へと移動できるように大きなスペースを確保する必要があり、また駆動源に大きな負荷がかかっても駆動状態が維持できるように駆動源を大型化する必要もあった。また、対象物の虚像を見えなくするために例えば対象物を単独で移動させる構成とした場合には、通常、対象物の近傍に対象物を照射するための照明手段が設けられることが多いことから、照明手段との干渉を回避する必要があり、移動構成が複雑化しやすかった。
他方、近年では、遊技者の操作に基づき演出表示パターンを選択したり変更したりすることによって遊技環境に変化をもたらすことができるように、プレイヤー参加型の演出機能を実行可能な操作装置、すなわち、遊技者による押圧移動操作(プッシュ操作)が可能なボタン式の操作装置を備えた遊技機も登場している。このような操作装置に関しても、コンパクト化を図りつつ視覚的演出効果を高めるようにし、操作装置としての本来の機能を確保することが望まれるようになった。
本発明の課題は、コンパクトでありながら、極力大きな虚像を遊技者が見えるようにし、その虚像が見えたり見えなかったりする構成が簡易な遊技機用光学装置を提供するとともに、その遊技機用光学装置を用いて操作装置としての本来の機能をも発揮できるようにした遊技機用操作装置、又は駆動源を小型化し得る遊技機用演出装置、さらにそれらを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明は、遊技機に装着され、光学的結像作用により対象物が存在する位置とは異なる位置にて該対象物の虚像を視認可能な遊技機用光学装置であって、対象物が配置される第1の凹面鏡部と、第1の凹面鏡部と対向配置され、対象物の虚像を結像させるための開口部を有する第2の凹面鏡部と、を備え、第1及び第2の凹面鏡部は、それぞれ中心軸線周りの内側部位とその内側部位の周りを囲む外側部位との内外に分かれるように分割して形成され、分割した内側同士の鏡面を含んでなる内鏡部材と、分割した外側同士の鏡面を含んでなる外鏡部材とが、第1及び第2の凹面鏡部をいずれも凹面鏡として成立させるように内外の鏡面を一致させた状態とする鏡形成位置と、凹面鏡として成立させないように内外の鏡面をずらした状態とする鏡非形成位置との間を中心軸線方向に沿って相対移動可能に設けられていることを特徴とする。
この遊技機用光学装置では、第1及び第2の凹面鏡部がそれぞれ内外に分かれるように分割して形成され、内側同士の組合せからなる内鏡部材と、外側同士の組合せからなる外鏡部材とが、第1及び第2の凹面鏡部をいずれも凹面鏡として成立させるように内外の鏡面を一致させた状態とする鏡形成位置と、凹面鏡として成立させないように内外の鏡面をずらした状態とする鏡非形成位置との間を中心軸線方向に沿って相対移動可能に設けられている。このため、内鏡部材と外鏡部材とが、鏡形成位置にあるときは対象物の虚像が開口部上に見えるが、鏡非形成位置にあるときは対象物の虚像が開口部上に見えなくなる。つまり、内鏡部材と外鏡部材とを中心軸線方向に沿って相対的に移動させるように構成することで、対象物の虚像を見えたり見えなくしたりすることができる。
この場合、第1及び第2の凹面鏡部は、それぞれ中心角が360°に満たない所定角度の凹面鏡面を有し、凹面鏡面の形成されていない部位に設けられた連結部により内鏡部材を構成する内側同士が相互に片持ち状態で連結されるように構成することができる。
第1及び第2の凹面鏡部が、それぞれ中心角が360°に満たない所定角度の凹面鏡面を有するように構成することで、対象物の虚像が見える角度、すなわち第1及び第2の凹面鏡部の周方向における視野角を適宜設定することができる。換言すれば、対象物の虚像が見えればいいのは遊技機を遊技している遊技者か、少なくともその遊技者の左右隣の遊技者であるので、第1及び第2の凹面鏡部が円形(360°)である必要はない。そして、凹面鏡面の形成されていない部位に設けられた連結部により内鏡部材を構成する内側同士が相互に片持ち状態で連結されるように構成することで、遊技者が対象物の虚像を視認できる凹面鏡面を十分に確保しつつ、内鏡部材と外鏡部材とを相対的に移動させるようにした場合でも、その移動を安定かつほぼ確実なものとすることができる。また、内鏡部材を構成する内側同士の組付け作業も容易となる。なお、遊技者のみに虚像を視認させる場合であれば、各凹面鏡面の中心角は少なくとも90°程度あればよい。
また、第1及び第2の凹面鏡部は、連結部が遊技者側に位置するように遊技機に装着されるように構成することができる。
連結部が遊技者側、すなわち第1及び第2の凹面鏡部の、凹面鏡面の形成されていない部位が遊技者側に位置するように光学装置を遊技機に装着することで、遊技者が対象物の虚像を良好に視認できる構成としつつ、遊技者側のスペースを有効的に利用できるので、光学装置を遊技機に設置するに当たって他の部材との位置調整が容易となる。例えば、この光学装置を遊技機用操作装置に適用する場合には、遊技者に極力近い位置に配置でき、操作性が向上するとともに、球受け皿や他のスイッチ等の配置や形状に自由度が増す。他方、遊技機用演出装置に適用する場合には、奥行き方向に対しコンパクトにできるので、演出装置自身の配置に自由度が増す。特に遊技盤に配置する場合には、遊技盤後方領域が確保できる。よって、遊技者側のスペースにより光学装置自身の配置に自由度が増すことで、後方(周辺)のスペースが有効活用できることとなる。
また、対象物、該対象物を照射する対象物用発光体、及び該対象物を照射する対象物用発光体が実装された対象物用発光基板が内鏡部材に設けられているように構成することもできる。
例えば、対象物を照射する対象物用発光体と、対象物を照射する対象物用発光体が実装された対象物用発光基板とが固定部材側に配置され、対象物が移動部材側に配置され、対象物が対象物用発光体に対して接近、離間するように構成されている場合、対象物が移動するストローク分(設計誤差を考慮に入れると実質的にはストローク分以上)を見込んで、対象物と対象物用発光体とを遠ざけて配置する必要がある。このため、対象物を高い輝度で光らせることが困難な場合があるが、対象物用発光体及び対象物用発光基板が対象物とともに移動側の内鏡部材に設けられている場合には、対象物と対象物用発光体との距離が不変であるため、対象物を常に高い輝度で光らせることができる。
上記遊技機用光学装置における内鏡部材は、遊技者の押圧移動操作により中心軸線方向へ移動する操作部と一体的に設けられている遊技機用操作装置とすることができる。なお、遊技機用操作装置は、例えば球受皿や発射ハンドルなどに配置することができる。
これによれば、操作部の押圧移動操作によって、例えば内鏡部材を外鏡部材に対して移動させることにより、第1及び第2の凹面鏡部の凹面鏡面が鏡形成位置から鏡非形成位置へと変位するようになるので、対象物の虚像を見えたり見えなくしたりすることができる。また、より大きな虚像を得るために対象物を大きくする場合には、それに応じて各凹面鏡部を大きくする必要があるが、その場合でも外鏡部材のみを大きくし、内鏡部材は従来の大きさのままに維持することができるので、操作部の大きさも変えなくて済み、遊技機において操作部を常に小さく見せることができる。また、操作部の大きさを変えなくてよいことから、操作部周りの遊技機の意匠面をすっきりさせることができる。
この場合、操作部は、第2の凹面鏡部の開口部に対応して光を透過させる窓部を有し、操作部と内鏡部材との間には操作部を通して可視光を外部に照射するための装飾用発光体を実装した円環状の発光基板が窓部及び開口部の周りを囲むように設けられ、その発光基板の配線が連結部の内部を通して内鏡部材の下方に配置された配線基板に中継されるようにすることができる。
これによれば、発光基板のための専用スペースを新たに設けなくても、操作部と内鏡部材間のスペースを有効に利用して発光基板を設置することができ、対象物用発光体及び装飾用発光体による視覚的効果を重畳させることができる。また、発光基板の配線を外鏡部材を迂回させることなく、内鏡部材の連結部の内部を利用して配線基板に直接的に接続することができるので、配線が外鏡部材に引っ掛かったりすることによる損傷を受けにくくなる。また、配線が虚像に影響を与えることもない。
また、遊技機には遊技者側の前面下部にて発射用の遊技球を貯留しておくための球受皿が前方側に膨出する意匠面を有する形で左右方向に延設され、操作部の一外周面が球受皿の意匠面とほぼ同一面上に配置されているようにすることもできる。
これによれば、遊技機用操作装置がコンパクト化されることと相俟って、球受皿への悪影響(操作部を配置することにより収容球数が著しく減ってしまう等)を良好に回避することができる。
また、第2の凹面鏡部を構成する外鏡部材の内周縁には、遊技者の押圧移動操作により操作部が外鏡部材の中へ入り込むことを規制する規制部が設けられているようにすることもできる。
操作部を内鏡部材と一体的に設けることとした場合、操作部に大きな押圧操作力が加えられると、操作部が外鏡部材の中に入り込んで出なくなってしまうおそれがある。特に、内鏡部材が片持ち連結構造である場合には内鏡部材が連結部を支点として撓みやすいので、操作部が外鏡部材の中に入り込んで出なくなる可能性が高い。このような場合でも、操作部が規制部により移動を規制されることで、操作部が外鏡部材の中へ入り込むことが防止され、操作部の操作性を安定化させることができる。
上記遊技機用光学装置における内鏡部材は、駆動源の駆動により外鏡部材に対して中心軸線方向へ移動するように構成されている遊技機用演出装置とすることもできる。この場合、内鏡部材は、例えば初期状態では鏡非形成位置にあり、作動状態では駆動源の駆動により鏡非形成位置から鏡形成位置へ向けて移動し、鏡形成位置にて駆動源の駆動が停止されるように設定されていると好適である。なお、遊技機用演出装置は、例えば遊技盤面上やステージなどに配置することができる。
これによれば、駆動源の駆動によって内鏡部材を外鏡部材に対して移動させることにより、第1及び第2の凹面鏡部が鏡形成位置にあるときは対象物の虚像が見えるが、鏡非形成位置にあるときは対象物の虚像を見えなくすることができる。このように内鏡部材を移動させるように構成することで、移動部がコンパクト化されるので、駆動源に対する負荷が軽減され、その移動がスムーズなものとなる。
この場合、駆動源は、内鏡部材に対する外鏡部材の中心軸線から遠ざかる方向への突出により形成されたスペースに配置されるものとすることができる。これによれば、例えばソレノイドやモータなどの駆動源を配置するための専用スペースを新たに設けなくて済むので、演出装置の全体をコンパクト化することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の遊技機は、上記した遊技機用操作装置又は遊技機用演出装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記した遊技機用光学装置を備えた遊技機用操作装置又は遊技機用演出装置を遊技機に装着することで、光学的結像作用による多彩な演出表示が可能な遊技機を提供することができる。
なお、本発明の遊技機には、(1)パチンコ機等の弾球遊技機、(2)スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、(3)ポーカーゲーム機、雀球遊技機等の各種ゲーム機、等が含まれる。
本発明の実施例1に係り、遊技機用操作装置を備えたパチンコ機を例示する斜視図。 (a)は遊技機用操作装置の斜視図。(b)は遊技機用操作装置の側面図。 (a)は遊技機用操作装置の平面図。(b)は遊技機用操作装置の正面図。 (a)は遊技機用操作装置を分解して斜め下から見た斜視図。(b)は遊技機用操作装置を分解して斜め上から見た斜視図。 (a)は遊技機用操作装置を構成するボタン本体を斜め上から見た斜視図。(b)はボタン本体の側面図。(c)はボタン本体を斜め下から見た斜視図。(d)はボタン本体の平面図。(e)はボタン本体の正面図。(f)はボタン本体の底面図。 (a)はボタン本体を分解して斜め下から見た斜視図。(b)はボタン本体を分解して斜め上から見た斜視図。 (a)はケース下部にボタン下部が組み込まれている状態を示す平面図。(b)はケース下部にボタン下部が組み込まれている状態を示す斜視図。 (a)は通常時における図3(a)のA−A断面図。(b)は通常時における図3(a)のB−B断面図。 (a)は通常時における図3(a)のC−C断面図。(b)は押圧時における図3(a)のA−A断面図。 本発明の実施例2に係り、(a)は図9(a)に対応する断面図。(b)は(a)の押圧時における断面図。 本発明の実施例3に係り、遊技機用演出装置を備えたパチンコ機を例示する斜視図。 (a)は通常時における遊技機用演出装置の図9(b)に対応する断面図。(b)は(a)の作動時における断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る遊技機用光学装置を適用した遊技機用操作装置としての操作ボタン(以下、単にボタンともいう)100を備えたパチンコ機1(遊技機)を例示したものである。パチンコ機1には遊技盤2が設けられ、前面側(遊技者に対面する側)の盤面に遊技領域2aが形成されている。遊技盤2(遊技領域2a)のほぼ中央には液晶表示部3が搭載され、その周辺には大入賞口(アタッカー)、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口をはじめとする役物や、障害釘、風車等(いずれも図示せず)が配置されている。
遊技盤2は内枠4に固定され、内枠4はヒンジ5aにより外枠5に対して回動開閉可能に支持されている。また、遊技盤2は手前側(遊技者側)に位置するガラス板で覆われ、ガラス板は前面枠6(ガラス枠)に固定され、前面枠6はヒンジ(図示せず)により内枠4に対して回動開閉可能に支持されている。さらに、前面枠6の下部には、発射用の遊技球を貯留しておくための球受皿7が前方側に膨出する形で左右方向に延設され、前面枠6の右側下端部には、球受皿7から供給された遊技球を遊技領域2aに発射するための発射ハンドル8が前方側に突出配置されている。
液晶表示部3では、パチンコ機1が遊技状態(発射ハンドル8により遊技球が遊技領域2aに発射されている状態)であるか、待機状態(遊技球が発射されていない状態)であるかにかかわらず、種々の演出表示が可能である。そして、球受皿7の中央前端部には、例えば、液晶表示部3の表示画面におけるナビゲーション表示(告知表示)に従って遊技者が操作することにより、複数の演出表示パターン(モード)の中から特定のパターンを決定したり、実行させたりすることのできるボタン100が設置されている。ボタン100は、上下方向の中心軸線O(基準線)を有し、遊技者による中心軸線O方向への押圧移動操作(プッシュ操作)が可能に構成されている。
なお、本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者に対面する側(手前側)が前面側(前方側)であり、その反対側(奥側)が後面側(後方側)となる。
ボタン100は、図2〜図7に示すように、全体が中心軸線O方向(上下方向)へ移動可能なボタン本体10と、ボタン本体10に対して上方への弾発力(付勢力)を作用させるための圧縮コイルばね30(弾発片)と、ボタン本体10及び圧縮コイルばね30を内部に収容し球受皿7(図1参照)に固定配置されるボタンケース体20とを備えている。
ボタン本体10(内鏡部材)は、図4〜図6に示すように、操作部11、ボタン上部12、ボタン下部13、発光基板14及び導光レンズ15を一体的に備えている。
一方、ボタンケース体20(外鏡部材)は、ケース下部21、ケース上部22、底蓋23及び下部基板24を一体的に備えている。なお、圧縮コイルばね30は、ボタン本体10とボタンケース体20との間、具体的にはボタン下部13とケース下部21との間に介装され、中心軸線Oに沿って下方へ押下げられたボタン本体10を上方へ押し戻すための戻しばねとして機能する。
操作部11は、図6、図8に示すように、例えばポリカーボネート(PC)等の透光性の樹脂材料で形成されており、下向きに開口する有底の円筒状部材の中央部を下向きに突出させて、遊技者から見て円環状に盛り上った環部11aと、円形状に窪んだ窪み部11b(窓部)とを有する形状に形成されている。環部11aには、その下端縁から下向きに突出する複数(例えば2つ)の固定枠11a1が形成されている。
窪み部11bの上面には、例えば蒸着によりめっきが施され、ハーフミラー11b1(半透鏡)が形成されている。ハーフミラー11b1は、暗い側からは明るい側を透視でき、明るい側からは暗い側を透視し難くする機能を有している。なお、ハーフミラー11b1(半透鏡)は窪み部11bの下面に形成するようにしてもよい。
ボタン上部12は、図5、図6に示すように、操作部11の窪み部11bが嵌め入れられる開口部12aの形成によって鏡面が円環状とされた内側凹面鏡上部M2inと、内側凹面鏡上部M2inの外周縁から上向きに延び出し発光基板14及び導光レンズ15を載置する円環状の載置壁12bと、内側凹面鏡上部M2inの下面から下向きに延び出す連結壁12cとを一体に備えている。
載置壁12bの内周面には、径方向内向きに突出するとともに、上端面から上向きに突出し、後述する発光基板14の回り止め用切欠14b及び導光レンズ15の回り止め用切欠15bに係合する複数(例えば4つ)の係合突起12b1が周方向に等間隔で形成されている。載置壁12bの外周面には、操作部11の固定枠11a1に係合する係合突起12b2が形成されている。
連結壁12c(連結部)は、同軸に配置された半円形状の内外壁を有する中空構造に形成されている。連結壁12cの内部には、上下に貫通して発光基板14のコネクタC1を収容するとともに、コネクタC1に接続された配線W1(図6(b)、図8(b)参照)を下方へ導出するための角筒状の収容孔12c1が形成されている。連結壁12cの下部には、下向きに突出し、後述するボタン下部13のビス孔付き係合穴部13a4に係合する複数(例えば3つ)の係合突起12c2と、ボタン下部13の係合突起13a2と係合する係合穴部12c3が形成されている。
発光基板14は、円環状をなし、その板面には操作部11を通して種々の発光色による可視光を外部に照射するための複数(例えば4つ)の装飾用LED14a(装飾用発光体)が実装されている。発光基板14の外周縁部には、ボタン上部12の各係合突起12b1と係合して自身の中心軸線O回りの回転を防止するための複数(例えば4つ)の回り止め用切欠14bが形成されている。発光基板14の裏面には、配線W1を接続するためのコネクタC1が設けられている。
導光レンズ15は、発光基板14とほぼ同じ大きさの円環状をなし、その板面には発光基板14の各装飾用LED14aを上方へ露出させるためのLED用孔15aが形成されている。導光レンズ15の外周縁部には、発光基板14の各回り止め用切欠14bと対応した位置に回り止め用切欠15bが形成されている。上記した各装飾用LED14aは、サイドビュー型LEDであり、導光レンズ15に向けて照射されるようになっている。
このような構成により、発光基板14と導光レンズ15は、ボタン上部12の各係合突起12b1により周方向において位置決めされ、操作部11の窪み部11b及びボタン上部12の開口部12aの周りを囲んだ状態で、操作部11とボタン上部12とで上下に挟み込まれる。
ボタン下部13は、ボタン上部12の内側凹面鏡上部M2inと対向配置される放物形状の内側凹面鏡下部M1inと、ボタン上部12の連結壁12cに対応して内側凹面鏡下部M1inの上面から上向きに延び出す連結壁13aと、内側凹面鏡下部M1inの外周縁から下向きに延び出し内側凹面鏡下部M1inを保持する円筒状の保持壁13bとを一体に備えている。
内側凹面鏡下部M1inの底面の略中心部には、対象物用LED24a(図4、図8(a)参照)を鏡面側へ突出配置させるためのLED用孔13c(挿通口)と、対象物50を固定配置するための円形状の対象物用凹部13dとが同軸に形成されている。なお、LED用孔13c及び対象物用凹部13dの中心は、遊技者側から対象物50の虚像Vを見えやすくするために、中心軸線Oに対して連結壁13aとは反対側へ約1mm程度オフセットされている(図3参照)。このように対象物50の配置は、ボタン上部12の開口部12aの大きさ等に応じて適宜変更することが可能である。
連結壁13a(連結部)は、ボタン上部12の連結壁12cと同様、同軸に配置された半円形状の内外壁を有する中空構造に形成されている。連結壁13aの内外壁は上壁で覆われ、その上壁の上端面には、ボタン上部12の収容孔12c1に係合する角筒状の係合突起13a1と、ボタン上部12の係合穴部12c3に係合する円筒状の係合突起13a2とが上向きに突出形成されている。連結壁13aの内部には、係合突起13a1の開口部に連通する収容孔13a3が形成されるとともに(図6(a)、図8(b)参照)、ボタン上部12の各係合突起12c2と係合しビスB1により結合されるビス孔付き係合穴部13a4が形成されている。
内側凹面鏡下部M1inの裏面における中央部には、圧縮コイルばね30の上端部を収容する円環状のばね受け部13b1が形成されるとともに、下向きに延び出す単一の移動突片13b2(移動被検出部)が形成されている。移動突片13b2は、フォトセンサ24b(図4(b)、図8(a)参照)により移動を検出される部位として機能する。保持壁13bの下端面には、下向きに延び出す複数(例えば2つ)のスライド爪13b3が形成されている。
このような構成により、ボタン下部13の係合突起13a1,13a2がそれぞれボタン上部12の収容孔12c1、係合穴部12c3に係合し、ボタン上部12の係合突起12c2がボタン下部13のビス穴付き係合穴部13a4に係合した状態で、ボタン下部13の下側からビス穴付き係合穴部13a4に挿通されたビスB1による結合によって、連結壁12c,13a同士が一体化される。
この状態では、内側凹面鏡上部M2in及び内側凹面鏡下部M1inが、それぞれ連結壁12c,13aに片持ち状態で支持されることとなる。なお、連結壁12c,13aの内周面には、対象物用LED24aからの照射光が吸収されるように、例えば黒色の塗装処理が施されている。
対象物50は、図6(a)、図8(a)に示すように、対象物用LED24aを内部に位置させるためのLED用穴50a(凹部)を有しており、例えばポリカーボネート(PC)等の透光性の樹脂材料(径方向最大外寸20mm程度)で形成されている。
ボタンケース体20のケース下部21は、図4、図7に示すように、ボタン下部13を収容可能な上向きに開口する有底円筒状に形成される一方、側壁21aの上側部分を周方向に半周程度取り除いて、その取り除いた部位に側壁21aを基端として径方向外方かつ斜め上方へ延び出す外側凹面鏡下部M1outを一体に形成したものである。外側凹面鏡下部M1outは、ボタン下部13の内側凹面鏡下部M1inと同じ曲率に形成されており、両鏡面が一致した状態で下側の凹面鏡部M1(第1の凹面鏡部)を形成するようになっている(図8、図9参照)。
外側凹面鏡下部M1outの外周縁には、後述する外側凹面鏡上部M2outの縁部22bと重なり合う縁部21cが形成されている。縁部21cには、外側凹面鏡下部M1outの裏面(鏡面とは反対側の面)に渡って、外側凹面鏡上部M2out側の係合突起22b1と係合する複数(例えば3つ)の円筒状のビス穴付き係合孔部21c1が形成されている。
ケース下部21の底壁21bの略中心部には、対象物用LED24aを上下方向(中心軸線O方向)に挿通させるためのLED用孔21b1が形成されている。底壁21bの上面における中央部には、圧縮コイルばね30の下端部を収容する円環状のばね受け部21b2が形成されている。底壁21bの下面におけるLED用孔21b1の近傍には、ボタン下部13の移動突片13b2を上下方向に挿通させるための突片用孔21b3が形成されている。また、ボタン下部13の収容孔13a4に対応した位置には、配線W1を底壁21bの裏側へ導出させる配線挿通口21b4が形成されている(図8(b)参照)。
ケース下部21の側壁21aは、底壁21bから更に下向きに延び出しており、その延出部の外周面には、径方向外向きに突出した複数(例えば2つ)の固定爪21a1が形成されている。また、その延出部の内周面には、複数(例えば2本)のスライド溝21a2(案内凹部)が上下方向に延び出すように形成されている(図8(a)参照)。
ボタン下部13のスライド爪13b3がケース下部21のスライド溝21a2に沿って移動することにより、操作部11及びボタン本体10が上下に移動する。なお、ボタン本体10は圧縮コイルばね30による上方への付勢力を受けているが、スライド爪13b3がスライド溝21a2の上端縁に係止されることで、ボタン本体10の上限位置が規定されている。
ボタンケース体20のケース上部22は、図4に示すように、円筒状の側壁22aの下側部分を周方向に半周程度取り除いて、その取り除いた部位に側壁22aを基端として径方向外方かつ斜め下方へ延び出す外側凹面鏡上部M2outを一体に形成したものである。外側凹面鏡上部M2outは、ボタン上部12の内側凹面鏡上部M2inと同じ曲率に形成されており、両鏡面が一致した状態で上側の凹面鏡部M2(第2の凹面鏡部を形成するようになっている(図8、図9参照)。
ケース上部22の側壁22aは、ボタン上部12の載置壁12bが中心軸線O方向に摺動可能な大きさの内径に形成され(図8参照)、その内周面には径方向内方へ突出して、操作部11の環部11aにおける外周端面に当接可能な段部22a1(規制部)が周方向に断続的に形成されている。段部22a1によって、操作部11がケース上部22内へ入り込むことが防止されている。
外側凹面鏡上部M2outの外周縁には、外側凹面鏡下部M1outの縁部21cに重なり合う縁部22bが形成されている。縁部22bには、下方へ延び出しケース下部21の各係合穴部21c1に係合する円筒状の係合突起22b1が形成されている。
このような構成により、ケース上部22の上側からボタン本体10を予め嵌め込んでおき、圧縮コイルばね30とともにボタン本体10をケース下部21内に収容した状態で、ケース下部21の縁部21cにケース上部22の縁部22bを重ね合わせ、ケース下部21のビス穴付き係合孔部21c1にケース上部22の係合突起22b1を係合させてケース下部21の下側からビスB2によりねじ結合することで、ケース上部22とケース下部21とが一体化される。
底蓋23の周縁部には、複数(例えば2つ)の固定枠23aが起立形成されている。ケース下部21の固定爪21a1に底蓋23の固定枠23aを嵌合させることにより、底蓋23はケース下部21の下側に固定される。
下部基板24(配線基板、中継基板)は、擬似矩形状をなし、ケース下部21の底壁21bと底蓋23との間に水平状に挟み込まれて固定される。下部基板24は、コネクタC3に接続された配線W2によってパチンコ機1の裏側に設けられた制御基板300に接続されるとともに(図8(b)参照)、コネクタC2に接続された配線W1によって発光基板14に接続されていて、制御基板300と発光基板14との間の電気信号(点灯・点滅信号)のやり取りを中継する。この場合、ボタン本体10がボタンケース体20に対して上下に移動した場合でも、配線W1がボタン上部12の収容部12c1及びボタン下部13の収容部13a3内に収容されているため、装飾用LED14aが確実に機能するようになっている。
具体的には、図8(b)に示すように、発光基板14のコネクタC1に接続された配線W1は、ボタン上部12の収容孔12c1、ボタン下部13の収容孔13a3、ケース体下部21の配線挿通口21b4を経て、下部基板24の配線用切欠24c(図4参照)を通って下部基板24の裏面側のコネクタC2に接続されるようになっている。そして、底蓋23には、配線W1に発生する撓みやコネクタC2を収容するための、下方(外側)へ半球状に膨出する膨出部23bが形成されている。
このような構成により、配線W1がボタン100内において比較的自由に移動・変形できるので、操作部11が繰り返し押圧操作される場合でも、配線W1の断線、損傷等が良好に防止される。
下部基板24には、図4、図8に示すように、砲弾形状の対象物用LED24a(対象物用発光体)と、フォトセンサ24b(移動検出手段)とが実装(立設固定)されている。対象物用LED24aは、ケース下部21のLED用孔21b1及びボタン下部13のLED用孔13cを通って、対象物50のLED用穴50a内に配置されている。なお、ボタン本体10が下方へ移動した場合でも、移動側の対象物50が固定側の対象物用LED24aと接触しないよう、ボタン本体10の移動量を見込んで対象物用LED24aが対象物50のLED用穴50a内に配置されている。
フォトセンサ24bは、ボタン下部13の移動突片13b2を光学的に検出することによって、操作部11への押圧移動操作に基づくボタン本体10の移動を検出する。なお、ボタン下部13の移動突片13b2は、ケース下部21の突片用孔21b3及び圧縮コイルばね30の内側を通ってフォトセンサ24bに向けて延び出している。
制御基板300(制御部)は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)、各種プログラム及び判定テーブルが格納される読み取り専用記憶装置であるROM(Read
Only Memory)、ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられる読み書き可能な記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、入出力インターフェースであるI/O(Input/Output)などを主要部品としたマイクロコンピュータで構成されている。制御基板300は、ボタン100の操作部11が押圧されない通常時には対象物用LED24aを点灯制御するとともに、装飾用LED14aを予め定められた発光パターン(点灯・点滅、発光色の変化等)に基づいて点灯・点滅制御する。一方、制御基板300は、操作部11の押圧時には対象物用LED24a及び装飾用LED14aを消灯制御する。
以上のように構成されたボタン100は、図8に示すように、ボタン本体10の連結壁12c,13aが遊技者側に、凹面鏡部M1,M2が遊技機1側となるように球受皿7に固定配置されている。操作部11が押圧操作されない通常時には、図8及び図9(a)に示すように、凹面鏡部M1,M2をいずれも凹面鏡として成立させるように内側凹面鏡上部M2inと外側凹面鏡上部M2out、内側凹面鏡下部M1inと外側凹面鏡下部M1outとが、それぞれ各鏡面を一致(連続)させた鏡形成位置にある。この鏡形成位置では、凹面鏡部M2の焦点が凹面鏡部M1の対象物用凹部13dの略中心付近に位置し、凹面鏡部M1の焦点が凹面鏡部M2の開口部12aの略中心付近に位置するようになっている。
このため、対象物50の虚像が両鏡面間で反射され、ボタン上部12の開口部12a及び操作部11の窪み部11bにおけるハーフミラー11b1を透過して結像されるようになり、対象物50が中心軸線Oに対して連結壁12c,13a側にオフセットされていることと相俟って、遊技者は操作部11の窪み部11b上に鮮明な虚像Vを容易に見ることができる。
この場合、凹面鏡部M1,M2が、それぞれ中心角を約180°とする凹面鏡面を有するように構成されているため、図3(a)に示すように、対象物50の虚像Vの見える左右方向の視野角が約140°となっている。これにより、遊技機を遊技している遊技者に加えて、その遊技者の左右隣の遊技者が対象物50の虚像Vを見ることができる。また、対象物50の虚像Vの見える上下方向の視野角は、俯角を約40°とする視線方向を基準として約20°となっている(図8(a)参照)。
一方、操作部11が押圧操作された押圧時には、図9(b)に示すように、凹面鏡部M1,M2をいずれも凹面鏡として成立させないように内側凹面鏡上部M2inと外側凹面鏡上部M2out、内側凹面鏡下部M1inと外側凹面鏡下部M1outとが、それぞれ各鏡面をずらされた鏡非形成位置へ変位する。このため、対象物50の虚像がハーフミラー11b1を透過して結像されなくなり、対象物50の虚像Vが操作部11の窪み部11b上に見えなくなる。
以上の説明からも明らかなように、この実施例1では、凹面鏡部M1(第1の凹面鏡部)が内側凹面鏡下部M1inと外側凹面鏡下部M1outとの内外に、凹面鏡部M2(第2の凹面鏡部)が内側凹面鏡上部M2inと外側凹面鏡上部M2outとの内外に分かれるように分割して形成され、分割した内側同士の内側凹面鏡下部M1inと内側凹面鏡上部M2inを含んでなるボタン本体10(内鏡部材)が、分割した外側同士の外側凹面鏡下部M1outと外側凹面鏡上部M2outを含んでなるボタンケース体20(外鏡部材)に対して、各鏡面を一致させる鏡形成位置と、各鏡面をずらした鏡非形成位置との間を中心軸線O方向に沿って移動可能に設けられている。これにより、鏡形成位置では対象物50の虚像Vが操作部11の窪み部11b上に見えるが、鏡非形成位置では対象物50の虚像Vが操作部11の窪み部11b上に見えなくなる。つまり、ボタン10をボタンケース体20に対して中心軸線O方向に沿ってずらすことで、対象物50の虚像Vを見えたり見えなくしたりすることができる。
また、この実施例1では、凹面鏡部M1,M2が、それぞれ中心角を約180°とする凹面鏡面を有するように構成され、図3(a)に示すように、対象物50の虚像Vが見える左右方向の視野角が約140°に設定されている。これにより、遊技機を遊技している遊技者に加えて、その遊技者の左右隣の遊技者が対象物50の虚像Vを見ることができる。なお、凹面鏡部M1,M2の凹面鏡面の中心角は360°に満たない範囲で適宜変更可能である。
また、この実施例1では、内側凹面鏡下部M1inと内側凹面鏡上部M2inとが凹面鏡面の形成されていない部位に設けられた連結壁12c,13a(連結部)により相互に片持ち状態で連結されるように構成されている。これにより、遊技者が対象物50の虚像Vを視認できる凹面鏡面を十分に確保しつつ、ボタン本体10をボタンケース体20に対して移動させる場合でも、その移動を安定かつほぼ確実なものとすることができる。また、ボタン本体10を構成するボタン上部12とボタン下部13の組付け作業も容易となる。
また、この実施例1では、操作部11の押圧移動操作によって、ボタン本体10をボタンケース体20に対して移動させることにより、凹面鏡部M1,M2がそれぞれ鏡形成位置から鏡非形成位置へと変位するように構成されている。すなわち、操作部11と連動する部分はボタン本体10のみであるから、仮に、より大きな虚像Vを得るために対象物50を大きくし凹面鏡部M1,M2を大きくする場合でも、ボタンケース体20のみを大きくし、ボタン本体10はそのままの大きさに維持することができるので、操作部11の大きさも変えなくて済み、遊技機において操作部11を常に小さく見せることができる。また、操作部11の大きさを変えなくてよいことから、操作部11周りの遊技機1の意匠面がすっきりしたものとなる。
また、この実施例1では、装飾用LED14aを実装した円環状の発光基板14が操作部11の窪み部11b、及び内側凹面鏡上部M2inの開口部12aの周りを囲むように設けられ、その発光基板14の配線W1が連結壁12c,13aの内部を通してボタン本体10の下方に配置された下部基板24に中継されている。これにより、発光基板14のための専用スペースを新たに設けなくても、操作部11とボタン本体10との間のスペースを有効に利用して発光基板14を設置することができ、対象物用LED24a及び装飾用LED14aによる視覚的効果を重畳させることができる。また、発光基板14の配線W1を、ボタンケース体20を迂回させることなく、ボタン本体10の連結壁12c,13aの内部を利用して下部基板24に直接的に接続することができるので、配線W1がボタンケース体20に引っ掛かったりすることによる損傷を受けにくくなる。
また、この実施例1では、操作部11の一外周面が球受皿7の意匠面とほぼ同一面上に配置されている。これにより、ボタン100がコンパクト化されることと相俟って、球受皿7への悪影響(操作部11を配置することにより収容球数が著しく減ってしまう等)を良好に回避することができる。
また、この実施例1では、凹面鏡部M2を構成するケース上部22の内周縁には、遊技者の押圧移動操作により操作部11がケース上部22の中へ入り込むことを規制する段部22a1(規制部)が形成されている。これにより、操作部11が段部22a1によって移動を規制されるので、操作部11がケース上部22の中へ入り込むことが防止され、操作部11の操作性を安定化させることができる。
上記実施例1では、対象物用LED24aが実装された下部基板24を、ケース下部21の底壁21bと底蓋23との間に挟み込んで固定するように構成したが、これに代えて、例えば図10(a)に示すように、下部基板124をボタン下部113に固定するようにしてもよい。以降の説明では、上記実施例1と異なる部分について説明し、上記実施例1と同様の機能を果たす部材には同一の符号を付して説明を省略する。
下部基板124(配線基板、対象物用発光基板)には、その表面にチップ形状の対象物用LED124a(対象物用発光体)が実装され、その裏面にフォトセンサ124b(移動検出手段)が実装されている。ボタン下部113における内側凹面鏡下部M1inの裏面には、下部基板124をビスB3により固定するための基板固定部113aが形成されている。そして、下部基板124が内側凹面鏡下部M1inの基板固定部113aに固定された状態では、対象物50の直近に対象物用LED124aが配置されるようになっている。また、ケース下部121の底壁121bには、フォトセンサ124bに向けて上向きに延び出す単一の固定突片121b1が形成されている。
この実施例2によれば、操作部11の押圧操作によりボタン本体10が移動すると、図10(b)に示すように、ボタン本体10側のフォトセンサ124bによりケース下部121側の固定突片121b1が検出されるようになる。また、ボタン本体10の移動に伴って、対象物50、対象物用LED124a及び下部基板124が一体となって移動する。これにより、対象物50と対象物用LED124aとの距離が不変であるため、対象物50を常に高い輝度で光らせることができる。
上記実施例1及び2では、本発明に係る遊技機用光学装置を遊技機用操作装置としてのボタン100に適用した場合について説明したが、例えば図11に示すように、遊技機用演出装置としての演出部200に適用してもよい。演出部200は、遊技盤2に設けられ、遊技者は遊技盤2を前後に貫通する窓部2bを通して対象物50の虚像Vを見ることができる。この演出部200は、上記実施例1又は2のボタン100の構成部材とほぼ同様の部材を用いて構成されているが、ボタン100のように遊技者によって押圧操作されるものではなく、制御基板300により所定のタイミングで自動的に駆動されるものである。このため、演出部200においては、上記したボタン100から圧縮コイルばね30が省略される代わりに、例えば図12(a)に示すように、制御基板300により駆動制御される駆動源としてのモータ61が追加されている。ただし、操作部11や発光基板14等は適宜省略することが可能である。
図12(a)は、上記実施例2のボタン100の構成を採用した演出部200を示す断面図である。以降の説明では、上記実施例2と異なる部分について説明し、上記実施例2と同様の機能を果たす部材には同一の符号を付して説明を省略する。
外側凹面鏡下部M1outの下方に形成されるスペースSに対応して、ケース下部221の側壁21aには開口部221a3が形成され、その開口部221a3に対応して、ボタン下部213の側壁13bにはラックギア部213b4が形成されている。ラックギア部213b4は、中間ギア63を介してモータ61の駆動軸61aに固定された駆動ギア62にギア結合されている。なお、モータ61、中間ギア63はそれぞれ取付部61b、ギア軸63aを介して図示を省略するブラケットに取り付けられている。
また、上記実施例2のボタン100では、下部基板124に実装されたフォトセンサ124b(移動検出手段)がボタン本体10の作動位置(鏡非形成位置)を検知するように構成されていたが、本実施例3の演出部200では、ボタン本体10の初期位置(鏡非形成位置)を検知するように構成されている点で異なっている。ボタン本体10は、通常時において初期位置にある(図12(a)参照)。この状態では、演出部200の上方にて対象物50の虚像Vは見えない。モータ61が制御基板300により駆動され、駆動ギア62が図中右回りに回転すると、駆動ギア62、中間ギア63及びラックギア部213b4の噛み合いによりボタン本体10が鏡非形成位置から鏡形成位置へ向けて移動する。ボタン本体10が鏡形成位置に達すると、モータ61の駆動が停止される(図12(b)参照)。この状態になると、演出部200の上方にて対象物50の虚像Vが見えるようになる。
この実施例3によれば、モータ61の駆動によってボタン本体10をボタンケース体20に対して移動させることにより、凹面鏡部M1,M2が鏡形成位置にあるときは対象物50の虚像Vが見え、鏡非形成位置にあるときは対象物50の虚像Vを見えなくすることができる。このようにボタン本体10をボタンケース体20に対して移動させるように構成することで、移動部がコンパクト化されるので、モータ61に対する負荷が軽減され、その移動がスムーズなものとなる。
また、この実施例3では、モータ61が外側凹面鏡下部M1outの下方に形成されるスペースSに配置されている。これにより、モータ61を配置するための専用スペースを新たに設けなくて済むので、演出部200の全体をコンパクト化することができる。
なお、上記実施例3では、上記実施例2のボタン100の構成(下部基板124をボタン下部213に固定)を採用したが、上記実施例1のボタン100の構成(下部基板24をケース下部21と底蓋23間に固定)を採用してもよい。
また、上記各実施例では、操作部11の窪み部11bにハーフミラー11b1を設けたので、対象物用LED24aの発光時にのみ対象物50の虚虚像Vを視認できる構成とすることができたが、ハーフミラー11b1は省略してもよい。
また、上記各実施例では、対象物50として三次元形状の造形物を用いたが、これに代えて、例えばほぼ平面に近い薄板材に所定の文字、図柄等を表示したものを対象物としてもよい。
また、ボタン本体10やボタンケース体20を構成する各構成部材の固定方式はビスによるねじ結合に限らず、例えば接着や係止などに適宜変更可能である。
また、ボタン100や演出部200は、パチンコ機1以外の、アレパチ機等の他の弾球遊技機やスロットマシン、パチスロ機等の回胴式遊技機に取り付けてもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
10 ボタン本体(内鏡部材)
11 操作部
11a 環部
11b 窪み部(窓部)
11b1 ハーフミラー
12 ボタン上部
12a 開口部
12c 連結壁(連結部)
12c1 収容孔
M2in 内側凹面鏡上部
13,113 ボタン下部
13a 連結壁(連結部)
13a3 収容孔
13b2,121b 突片
M1in 内側凹面鏡下部
14 発光基板
14a 装飾用LED(装飾用発光体)
15 ハーフミラー(半透鏡)
20 ボタンケース体(外鏡部材)
21 ケース下部
221a3 開口部
21d 載置部
M1out 外側凹面鏡下部
M1 凹面鏡部(第1の凹面鏡部)
22 ケース上部
22a1 段部(規制部)
M2out 外側凹面鏡上部
M2 凹面鏡部(第2の凹面鏡部)
23 底蓋
24 下部基板(配線基板)
24a,124a 対象物用LED(対象物用発光体)
24b,124b フォトセンサ(移動検出手段)
30 圧縮コイルばね
50 対象物
50a LED用穴
61 モータ(駆動源)
62 駆動ギア
63 中間ギア
V 虚像
100 ボタン(操作ボタン、遊技機用操作装置)
124 下部基板(配線基板、対象物用発光基板)
200 演出部(遊技機用演出装置)
221a3 開口部
213b4 ラックギア部
300 制御基板(制御部)
O 中心軸線
W1,W2 配線
S スペース

Claims (10)

  1. 遊技機に装着され、光学的結像作用により対象物が存在する位置とは異なる位置にて該対象物の虚像を視認可能な遊技機用光学装置であって、
    前記対象物が配置される第1の凹面鏡部と、
    前記第1の凹面鏡部と対向配置され、前記対象物の虚像を結像させるための開口部を有する第2の凹面鏡部と、を備え、
    前記第1及び第2の凹面鏡部は、それぞれ中心軸線周りの内側部位とその内側部位の周りを囲む外側部位との内外に分かれるように分割して形成され、分割した内側同士の鏡面を含んでなる内鏡部材と、分割した外側同士の鏡面を含んでなる外鏡部材とが、前記第1及び第2の凹面鏡部をいずれも凹面鏡として成立させるように内外の鏡面を一致させた状態とする鏡形成位置と、凹面鏡として成立させないように内外の鏡面をずらした状態とする鏡非形成位置との間を中心軸線方向に沿って相対移動可能に設けられていることを特徴とする遊技機用光学装置。
  2. 前記第1及び第2の凹面鏡部は、それぞれ中心角が360°に満たない所定角度の凹面鏡面を有し、各凹面鏡面の形成されていない部位に設けられた連結部により前記内鏡部材を構成する内側同士が相互に片持ち状態で連結される請求項1に記載の遊技機用光学装置。
  3. 前記第1及び第2の凹面鏡部は、前記連結部が遊技者側に位置するように前記遊技機に装着される請求項2に記載の遊技機用光学装置。
  4. 前記対象物、該対象物を照射する対象物用発光体、及び該対象物を照射する対象物用発光体が実装された対象物用発光基板が前記内鏡部材に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用光学装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用光学装置における前記内鏡部材が、遊技者の押圧移動操作により前記中心軸線方向へ移動する操作部と一体的に設けられていることを特徴とする遊技機用操作装置。
  6. 請求項2に記載の要件を備え、前記操作部は、前記第2の凹面鏡部の開口部に対応して光を透過させる窓部を有し、該操作部と前記内鏡部材との間には該操作部を通して可視光を外部に照射するための装飾用発光体を実装した円環状の発光基板が前記窓部及び前記開口部の周りを囲むように設けられ、その発光基板の配線が前記連結部の内部を通して前記内鏡部材又は該内鏡部材の下方に配置された配線基板に中継されている請求項5に記載の遊技機用操作装置。
  7. 前記第2の凹面鏡部を構成する前記外鏡部材の内周縁には、遊技者の押圧移動操作により前記操作部が該外鏡部材の中へ入り込むことを規制する規制部が設けられている請求項5または6に記載の遊技機用操作装置。
  8. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用光学装置における前記内鏡部材が、駆動源の駆動により前記外鏡部材に対して前記中心軸線方向へ移動するように構成されていることを特徴とする遊技機用演出装置。
  9. 前記内鏡部材は、初期状態では前記鏡非形成位置にあり、作動状態では前記駆動源の駆動により該鏡非形成位置から前記鏡形成位置へ向けて移動し、該鏡形成位置にて前記駆動源の駆動が停止されるように設定されている請求項8に記載の遊技機用演出装置。
  10. 請求項5ないし7のいずれか1項に記載の遊技機用操作装置、又は請求項8または9に記載の遊技機用演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019010457A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社大一商会 遊技機
JP7411215B2 (ja) 2020-01-16 2024-01-11 日本ぱちんこ部品株式会社 遊技機用演出表示装置及びこれを用いた遊技機

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JP2019010457A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社大一商会 遊技機
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