JP2011199423A - 通信システム、通信局、通信端末及び通信方法 - Google Patents

通信システム、通信局、通信端末及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信リソースの利用効率を向上させる。
【解決手段】基地局1は自局エリア内の一の端末2−1からの再送要求を受信すると、当該一の端末2−1のための再送データと、端末2−1よりも通信品質がよい他の端末2−2のための他端末宛データとを合成して合成データを生成し、前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信システム、通信局、通信端末及び通信方法に関する。前記通信方法は、例えば、データを再送することが可能な通信システムに用いることができる。
現在の通信システムでは、送信側と受信側との間の伝送区間において発生するデータ誤りを補償する技術が重要である。そのような技術の1つとして、例えば、自動再送制御(ARQ:Automatic Repeat reQuest)がある。
ARQでは、データ(例えば、パケットなど)の受信側が、送信側から送信された前記データに付加されるCRC(Cyclic Redundancy Check)符号などの誤り検出符号を用いて、受信したデータについて、誤りの有無を検出する。
そして、当該誤り検出の結果、受信データに誤りがなければ、受信側は、送信側にACK(ACKnowledgement)信号を返信し、次回の新規データの送信を要求する。
一方、前記誤り検出の結果、受信データに誤りがあれば、受信側は、送信側にNACK(Negative ACKnowledgement)信号を返信し、再送データを要求する。
これにより、伝送区間におけるデータ誤りの影響を軽減し、高信頼度のデータ伝送を実現することが可能となる。
ところが、上記ARQでは、データ再送が繰り返される場合がある。そこで、データの再送回数を抑制する再送技術の1つとして、例えば、HARQ(Hybrid ARQ)がある。
HARQでは、図1に例示するように、まず、送信側(例えば、基地局)が、受信側(例えば、端末)宛に新規データ(端末宛データ)を送信する(ステップS100)。
受信側は、データを受信し(ステップS101)、当該データについて誤り検出を行なう(ステップS102)。
上記誤り検出の結果、受信したデータに誤りを検出すると、受信側は、送信側宛にNACK信号を送信するとともに(ステップS104)、当該データを保持しておく(ステップS103)。
次に、受信側からNACK信号を受信した送信側は、前回送信したデータに対応する(例えば、同一の)再送データを受信側宛に送信する(ステップS105)。
送信側から再送データを受信(ステップS106)した受信側は、予め保持していた受信済みのデータと上記再送データとを合成し、合成後のデータを復号する(ステップS107)。なお、HARQにおける前記合成としては、例えば、チェイス合成や、IR(Incremental Redundancy)合成などを用いることができる。
そして、受信側は、上記復号により得られたデータについて誤り検出を行ない(ステップS108)、当該誤り検出の結果に応じて、送信側宛にACK信号又はNACK信号を送信する(ステップS109)。
以上のように、HARQでは、受信側が、受信済みのデータと再送データとを合成(再送合成)し、合成後のデータを復号するので、データのSIR(Signal-to-Interference Ratio)を向上させることができ、受信特性を改善することが可能となる。
その結果、HARQでは、データの再送回数を抑制することが可能となる。
なお、既知の技術として、送信側が、パケット送信後、RTT(Round Trip Time)の経過を待たずに、且つ、当該パケットに対応した受信側からの応答に関係なく、当該パケットと同じパケットを強制的に受信側に再送する方法がある(下記特許文献1)。
国際公開第2007/007383号
ところで、ARQやHARQを用いた通信システムでは、送信側が受信側へ再送データを送信する際、データ再送用の通信リソース(時間,周波数,コード及びアンテナ等のハードウェアなど)を確保する。
そのため、再送データとは異なるデータ(例えば、再送データの要求元でない他の受信側宛の新規データなど)を送信するための通信リソースが、データ再送用の通信リソースにより逼迫される場合がある。
その結果、通信リソースの利用効率が低下する場合がある。
そこで、本発明は、通信リソースの利用効率を向上させることを目的の1つとする。
(1)第1の案として、データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおいて、前記通信局が、前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえ、前記通信端末が、前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、前記通信局からの前記合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた通信システムを用いることができる。
(2)また、第2の案として、データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信局であって、前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえた通信局を用いることができる。
(3)さらに、第3の案として、データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信端末であって、前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた通信端末を用いることができる。
(4)また、第4の案として、データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成し、前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する、通信方法を用いることができる。
(5)さらに、第5の案として、データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、前記再送要求の対象となった対象データを保持し、前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持している前記対象データとに基づいて、データ復号する、通信方法を用いることができる。
通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
HARQの一例を示す図である。 一実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。 図2に示す通信システムの動作の一例を示す図である。 図2に示す通信システムの動作の一例を示す図である。 合成の一例を示す図である。 図2に示す基地局の構成の一例を示す図である。 図2に示す端末の構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第1変形例に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第2変形例に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、以下に示す実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。
〔1〕一実施形態
(1.1)通信システムの構成例
図2は一実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
この図2に示す通信システム100は、例示的に、基地局1と、複数の端末2−1,2−2とをそなえる。なお、以下では、端末2−1,2−2を区別しない場合、単に端末2と表記する。また、基地局1,端末2−1,2−2の数は、図2に例示する数に限定されない。
ここで、基地局1は、セル又はセクタなどの無線エリア50を提供する。基地局1は、当該無線エリア50内に位置する端末2と無線により通信を行なうことができる。即ち、本例の基地局1は、データを送信する通信局の一例として機能する。
一方、端末2は、基地局1が提供する無線エリア50において、基地局1と無線により通信する。端末2は、例えば、基地局1を介して他の基地局や他の端末2と無線により通信することができる。即ち、本例の端末2は、基地局1からのデータを受けるとともに基地局1に対し前記データの再送要求をしうる通信端末の一例として機能する。
また、端末2は、基地局1の無線エリア50と他の基地局の無線エリアとが重複する範囲において、複数の基地局1と無線により通信したり、ハンドオーバ処理を実施したりすることができる。
さらに、端末2は、例えば、基地局1から受信した基準信号(パイロット信号など)などを用いて、自局2における受信品質を測定することができる。当該受信品質に関する情報(受信品質情報)は、端末2により基地局1に報告される。なお、当該受信品質情報として、例えば、CIR(Carrier to Interference Ratio)や、CQI(Channel Quality Indicator)などが用いられる。
端末2から受信品質情報の報告を受けた基地局1は、端末2毎に、受信品質に応じた符号化率,変調方式及び送信電力を有する伝送レート〔MCS(Modulation Coding Scheme)〕を決定し、当該伝送レートで各端末2へデータを送信することができる。
これにより、基地局1は、データ送信用の通信リソース(例えば、時間,周波数,コード及びアンテナなど)を効率的に利用してデータを送信することが可能となる。
また、基地局1からデータを受信した端末2は、当該データに付加されたCRC符号などの誤り検出符号を用いて、受信したデータについて、誤りの有無を検出する。
当該誤り検出の結果、受信データに誤りがなければ、端末2は、基地局1にACK信号を返信し、次回の新規データの送信を要求する一方、受信データに誤りがあれば、基地局1にNACK信号を返信し、当該受信データの再送(再送データ)を要求する。
本例では、上記通信システム100において、以下のデータ通信方法を実施する。
即ち、図3に例示するように、まず、基地局1が、端末2−1宛の新規データ及び端末2−2宛の新規データを含む無線フレームを各端末2へ送信する〔図3の(1)参照〕。無線フレームは、例えば、送信電力と周波数領域とで表される所定の通信リソースを用いて送信される。なお、通信リソースは、その一例として無線リソースであってもよく、前記無線フレームには、少なくとも端末2−1宛の新規データが含まれていればよい。
次に、端末2−1は、基地局1から無線フレームを受信し、当該無線フレームに含まれる制御情報(マッピング情報など)に基づいて、自局2−1宛の新規データを復調(抽出)し、当該新規データについて誤り検出、復号を試みる。
このとき、自局2−1宛の新規データに誤りが検出され、データの復号に失敗すると〔図3の(2)参照〕、端末2−1は、当該新規データを保持するとともに、基地局1へNACK信号を送信し、当該新規データの再送を要求する〔図3の(3)参照〕。
なお、図2に例示する通信システム100では、例えば、端末2−2が基地局1の近傍に位置する一方、端末2−1が基地局1の提供する無線エリア50の境界付近に位置する。そのため、基地局1と端末2−1との伝送区間における伝搬損失は、基地局1と端末2−2との間の伝送区間における伝搬損失よりも大きい。したがって、同一レベルの信号を送受信した場合、端末2−1の受信信号における雑音信号(ノイズ)の比率は、端末2−2の受信信号における雑音信号(ノイズ)の比率よりも大きい。ここで、基地局1は、例えば、端末2−1宛のデータについて、端末2−2宛のデータよりも誤り耐性の高い符号化方式,変調方式,送信電力及びスケジューリングでデータ割り当て制御を行なう。なお、ノイズは、例えば、伝送区間における伝搬損失などに応じて発生するものであり、基地局1と各端末2との間の距離や、基地局1の無線エリア50内の端末数などの伝搬環境に応じて発生する。
一方、端末2−2は、基地局1から無線フレームを受信し、当該無線フレームに含まれる制御情報に基づいて、自局2−2宛の新規データを復調(抽出)し、当該新規データについて誤り検出、復号を試みる。
このとき、自局2−2宛の新規データに誤りが検出されず、データの復号に成功すると〔図3の(4)参照〕、端末2−2は、基地局1へACK信号を送信し、次回の新規データの送信を要求する〔図3の(5)参照〕。
さらに、本例では、端末2−2が、上記制御情報に基づいて、無線フレームに含まれる他の端末2−1宛の新規データを復調(抽出)し、当該他の端末2−1宛の新規データを保持する〔図3の(4)参照〕。なお、端末2−2は、当該他の端末2−1宛の新規データを復号したものを保持してもよいし、復号せずに保持してもよい。
次に、図4に例示するように、基地局1は、NACK信号を送信してきた端末2−1宛の再送データと、ACK信号を送信してきた端末2−2宛の次回の新規データとを合成することにより多重したデータ(以下、多重データという)を生成する。
そして、基地局1は、少なくとも上記多重データを含む、新たな無線フレームを各端末2へ送信する〔図4の(6)参照〕。
このとき、当該多重データには、一の通信リソースが割り当てられるので、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の次回の新規データとに単一の通信リソース(例えば、周波数など)が割り当てられることとなる。なお、上記無線フレームには、多重データ以外にも任意のデータが含まれていてもよい。
ここで、上記合成の一例について図5を用いて説明する。
この図5に示すように、例えば、端末2−1宛のデータと端末2−2宛のデータとを位相変調している場合に、端末2−1宛の再送データ及び端末2−2宛の次回の新規データが、それぞれ、各データの位相を向きとし、各データに割り当てられる送信電力を大きさとしたベクトルで表される。なお、例えば、端末2−1宛のデータと端末2−2宛のデータとを振幅変調している場合に、振幅を向きとし、送信電力を大きさとしたベクトルを用いてもよい。
基地局1は、端末2−1宛の再送データに相当するベクトルと、端末2−2宛の次回の新規データに相当するベクトルとをベクトル合成(加算)することにより、上記多重データに相当するベクトルを作成する。なお、以下では、多重データに相当するベクトルに含まれる、再送データに相当するベクトルを再送データ成分と称する一方、新規データに相当するベクトルを新規データ成分と称することがある。
次に、基地局1は、上記多重データに相当するベクトルの位相及び大きさに基づいて、多重データの位相及び送信電力を決定し、当該多重データを各端末2へ送信する。
ここで、前述のように、例えば、端末2−2が基地局1の近傍に位置する一方、端末2−1が基地局1の提供する無線エリア50の境界付近に位置する場合、端末2−2の受信品質は、端末2−1の受信品質に比して高い。
そのため、端末2−2宛のデータは低い伝送レートを選択することで、端末2−1宛の再送データに割り当てられる送信電力よりも小さい電力でも送受信が可能である。
また、端末2−2宛の新規データに割り当てられる送信電力は、上記多重データが端末2−2で受信された場合に、当該多重データに含まれる端末2−2宛の新規データ成分がノイズの影響に関わらず受信できる程度の送信電力であることが望ましい。且つ、端末2−2宛の新規データに割り当てられる送信電力は、上記多重データが端末2−1で受信された場合に、当該多重データに含まれる端末2−2宛の新規データ成分がノイズの影響のため受信できない程度の送信電力であることが望ましい。
さて、図4に戻り、端末2−1は、基地局1から上記多重データを含む無線フレームを受信すると、当該多重データと、保持しておいた受信済みの自局2−1宛の新規データとを合成(いわゆる再送合成)し、合成後のデータを復号する〔図4の(7)参照〕。
このとき、多重データに含まれる端末2−2宛の新規データは、上述のように、基地局1と端末2−1との間の伝送区間において発生する伝搬損失の影響により、端末2−1からはみえない(端末2−2宛の新規データ成分を抽出できない)状態となっている。
そのため、端末2−1は、保持していた受信済みのデータと多重データとを合成し、合成後のデータを復号することにより、自局2−1宛の再送データを復号することができるので、装置構成の複雑化を防止することが可能となる。
一方、端末2−2は、上記多重データを含む無線フレームを受信すると、予め保持していた受信済みの端末2−1宛のデータに基づいて、多重データに含まれる端末2−1宛の再送データのレプリカを作成する。
そして、端末2−2は、多重データから、前記作成したレプリカを除去(例えば、ベクトル減算)することにより、自局2−2宛の新規データを多重データから抽出して、当該抽出したデータを復号する〔図4の(8)参照〕。
以上のように、本例では、基地局1が、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の新規データとを合成することにより生成した多重データを、単一の通信リソースを用いて各端末2へ送信する。
一方、端末2−1は、保持済みの自局2−1宛のデータと受信した多重データとを合成し、合成後のデータについて復号する。また、端末2−2は、多重データから他の端末2−1宛の再送データ成分を除去することにより、自局2−2宛の新規データを抽出して復号する。
これにより、本例では、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の新規データとを別個の通信リソースを用いて送信する場合に比して、通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
次に、上記通信システム100に含まれる基地局1の構成の一例について、図6を用いて説明する。
(1.2)基地局1の構成例
図6は基地局1の構成の一例を示す図である。
この図6に示す基地局1は、例示的に、新規データバッファ3と、再送データバッファ4と、送信信号処理部5−1,5−2と、無線フレーム生成部6と、合成部7と、送信部8とをそなえる。また、基地局1は、例示的に、受信部9と、制御情報復号部10と、再送制御部11と、スケジューラ12と、端末選択部13と、端末情報管理部14と、制御情報生成部15と、送信アンテナ28−1,28−2と、受信アンテナ29−1,29−2とをそなえる。なお、以下では、送信アンテナ28−1,28−2を区別しない場合、単に送信アンテナ28と表記し、受信アンテナ29−1,29−2を区別しない場合、単に受信アンテナ29と表記する。また、送信アンテナ28の数及び受信アンテナ29の数は、図6に例示する数に限定されない。
新規データバッファ3は、端末2宛に初めて送信する新規データを保持する。当該新規データは、例えば、他の基地局1又は他の端末2から端末2宛に送信されたデータであってもよいし、基地局1が生成した端末2宛のデータであってもよい。新規データバッファ3に保持された新規データは、再送データバッファ4及び送信信号処理部5−1へ送出される。
送信信号処理部5−1は、スケジューラ12の指示(スケジューリング制御)に従って、新規データの符号化や、送信電力の割り当て制御などを行なう。送信信号処理部5−1により前記処理及び制御などを受けた新規データは、スケジューラ12の指示に応じて、無線フレーム生成部6又は合成部7へ送出される。
再送データバッファ4は、端末2宛に再送信する再送データを保持する。当該再送データは、例えば、新規データバッファ3に保持される新規データの複製であってもよいし、新規データバッファ3に保持される新規データに基づいて作成されるデータであってもよい。なお、再送データバッファ4が当該再送データを保持する期間は、例えば、端末2へ新規データが送信されてから、当該端末2による再送要求に応じて再送データを送信するまでの期間であってもよい。また、再送データバッファ4の保持内容は、基地局1により、定期あるいは不定期に消去(クリア)されてもよい。再送データバッファ4に保持された再送データは、送信信号処理部5−2へ送出される。
送信信号処理部5−2は、スケジューラ12からの指示に従って、再送データの符号化処理や、送信電力の割り当て制御などを行なう。送信信号処理部5−2により前記処理及び制御などを受けた再送データは、スケジューラ12の指示に応じて、無線フレーム生成部6又は合成部7へ送出される。
合成部7は、複数の端末2のうちの一の端末2−1からの再送要求を受信すると、当該一の端末2−1のための再送データと前記複数の端末2のうちの他の端末2−2のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する。例えば、合成部7は、スケジューラ12からの指示に従って、送信信号処理部5−1からの新規データと送信信号処理部5−2からの再送データとを合成する。また、合成部7は、例えば、ACK信号を送信してきた端末2−2宛の次回の新規データと、NACK信号を送信してきた端末2−1宛の再送データとを合成することにより、多重データを生成して無線フレーム生成部6へ送出する。なお、合成部7は、端末2宛に再送データを送信しない場合、上記合成処理を省略することができる。また、図6に示すように、基地局1が複数の送信アンテナ28を有する場合、合成部7は、例えば、送信アンテナ28毎に新規データと再送データとを合成することにより多重して多重データを生成する。
なお、前記合成部7は、前記再送データと前記他端末宛データとをベクトル合成しているが、他のデータ合成手法を用いることもできる。即ち、合成データと再送データとから合成データに含まれる他端末宛データを抽出できるようなデータ合成手法であればベクトル合成手法に限られない。
制御情報生成部15は、スケジューラ12からの指示に従って、端末2へ送信する制御情報を生成する。当該制御情報には、例えば、無線フレームにおける各データの割り当てに関する情報(マッピング情報)や、各データの符号化率,変調方式,送信電力などに関する情報などが含まれる。また、制御情報には、例えば、後述するように、他の端末2宛データの保持についての指定情報(端末指定情報)が含まれる。
無線フレーム生成部6は、スケジューラ12からの指示に従って、各端末2宛の新規データ,再送データ,多重データ及び制御情報などを、データ送信用の通信リソースを用いてマッピングして、無線フレームを生成する。
ここで、本例では、無線フレーム生成部6が、上記多重データに一の通信リソースを割り当てる。これにより、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の次回の新規データとに単一の通信リソース(時間,周波数,コード及びアンテナ等のハードウェアなど)が割り当てられることとなる。無線フレーム生成部6により生成された前記無線フレームは、送信部8へ送出される。
送信部8は、無線フレーム生成部6により生成された無線フレームについて、所定の無線送信処理(変調処理など)を施し、送信アンテナ28を介して端末2へ送信する。即ち、送信部8は、合成部7により生成された合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部の一例として機能する。
受信部9は、受信アンテナ29を介して受信した端末2からの無線信号について、所定の無線受信処理(復調処理など)を施し、無線フレームを受信する。受信部9により受信された無線フレームは、制御情報復号部10へ送出される。
制御情報復号部10は、受信した無線フレームから制御情報を抽出して復号する。制御情報復号部10により復号された制御情報には、例えば、各端末2から報告される受信品質情報や、受信データの誤りの有無を示すACK信号又はNACK信号などが含まれる。制御情報復号部10により復号された受信品質情報は、端末情報管理部14へ送出され、制御情報復号部10により復号されたACK信号又はNACK信号は、受信再送制御部11へ送出される。
端末情報管理部14は、制御情報復号部10により復号された受信品質情報に基づき、各端末2の受信品質を管理する。
再送制御部11は、制御情報復号部10により復号されたACK信号又はNACK信号に基づいて、端末2に対する再送制御を実施する。例えば、再送制御部11は、スケジューラ12を介して、送信信号処理部5−1,5−2を制御することにより、ACK信号を送信してきた端末2に対して、次回の新規データを送信する一方、NACK信号を送信してきた端末2に対して、再送データを送信する。
端末選択部13は、端末情報管理部14からの受信品質情報に基づいて、他の端末2−1宛のデータを保持する端末2−2を選択する。端末選択部13により選択された端末2−2及び他の端末2−1に関する情報(端末指定情報)は、制御情報生成部15へ送出され、制御情報に含まれる形で端末2へ送信される。
また、端末選択部13は、例えば、NACK信号を送信してきた端末2−1の受信品質よりも所定の閾値以上の受信品質を有する端末2−2を選択し、当該端末2−2宛の新規データが前述の多重データに含まれるようにスケジューラ12を制御してもよい。なお、端末選択部13は、基地局1に対してACK信号を送信してきた端末2のなかから、前記端末2−2を選択してもよい。
また、端末選択部13は、例えば、ある端末2−1の受信品質よりも所定の閾値以上の受信品質を有する端末2−2を、当該ある端末2−1宛の新規データを保持する端末2−2として選択してもよい。
さらに、端末選択部13は、例えば、前記選択した端末2−1の受信品質よりも所定の閾値以上の受信品質を有する端末2−2宛の新規データが前述の多重データに含まれるようにスケジューラ12を制御してもよい。
即ち、端末選択部13及びスケジューラ12は、端末2−1宛の再送データに対応する端末2−1宛の新規データを予め保持する少なくとも1つの他の端末2(例えば、端末2−2)を選択する機能を具備する。
また、送信部8は、前記選択された端末2に対して、端末2−1宛の新規データを予め保持するよう上記多重データの送信に先だって通知する機能を具備する。
スケジューラ12は、各端末2宛のデータ送信についてのスケジューリング制御を行なう。
例えば、スケジューラ12は、各端末2の受信品質情報に基づいて、無線フレームにおける各データの割り当てや、各データの符号化率,変調方式,送信電力などを決定する。本例では、スケジューラ12が、例えば、端末2−2宛の新規データに割り当てる送信電力を、上記多重データが端末2−2で受信された場合に端末2−2宛の新規データがノイズの影響に関わらず受信できる程度の送信電力であって、且つ、上記多重データが端末2−1で受信された場合に端末2−2宛の新規データがノイズの影響により受信できない程度の送信電力となるように決定する。
即ち、スケジューラ12は、端末2−1宛の再送データに割り当てる送信電力より所定のレベルだけ低い送信電力を、端末2−2宛の新規データに割り当てる制御を行なう制御部の一例として機能する。なお、所定のレベルは、例えば、各端末2で発生し得る雑音信号、基地局1と各端末2との間の伝送区間における伝搬損失、基地局1と各端末2との間の伝搬環境、および各端末2の受信品質、の少なくともいずれかに応じて定められる。
また、スケジューラ12は、例えば、再送制御部11の制御に従って、新規データ及び再送データの送信の有無に基づき、送信信号処理部5−1,5−2を制御する。さらに、スケジューラ12は、多重データの生成の有無に基づき、合成部7を制御する。また、スケジューラ12は、端末選択部13により選択した他の端末2−1宛のデータを保持する端末2−2についての指定に基づき、制御情報生成部15を制御する。
これにより、基地局1は、端末2からの応答信号(ACK又はNACK)に応じて、新規データ,再送データ及び多重データを選択的に送信することができる。
また、基地局1は、各端末2からの受信品質情報に基づいて、他の端末2−1宛のデータを保持する端末2−2を選択し、当該端末2−2に対して、他の端末2−1宛のデータを保持するよう指示することができる。
次に、上記通信システム100に含まれる端末2の構成の一例について、図7を用いて説明する。
(1.3)端末2の構成例
図7は端末2の構成の一例を示す図である。
この図7に示す端末2は、例示的に、受信部16と、制御情報復号部17と、データ選択部18と、合成部19と、再送データ除去部20と、復号部21と、誤り検出部22と、自端末データバッファ23とをそなえる。また、端末2は、例示的に、他端末データバッファ24と、データ処理部25と、復号部26と、レプリカ生成部27と、制御情報生成部28と、送信部29と、送信アンテナ28−3,28−4と、受信アンテナ29−3,29−4とをそなえる。なお、以下では、送信アンテナ28−3,28−4を区別しない場合、単に送信アンテナ28と表記し、受信アンテナ29−3,29−4を区別しない場合、単に受信アンテナ29と表記する。また、送信アンテナ28の数及び受信アンテナ29の数は、図7に例示する数に限定されない。
受信部16は、受信アンテナ29を介して受信した基地局1からの無線信号について、所定の無線受信処理(復調処理など)を施し、無線フレームを受信する。受信部16により受信された無線フレームは、制御情報復号部17及びデータ選択部18へ送出される。
制御情報復号部17は、受信部16で受信した無線フレームから制御情報を抽出して復号する。当該制御情報には、例えば、各データのマッピング情報や、符号化率,変調方式及び送信電力に関する情報などが含まれる。また、当該制御情報には、例えば、前述の端末指定情報が含まれていてもよい。制御情報復号部17により復号されたマッピング情報,符号化率,変調方式,送信電力などに関する情報は、データ選択部18へ送出される。
データ選択部18は、制御情報復号部17により復号されたマッピング情報に基づき、自局2宛のデータ,他の端末2−1宛のデータ又は前述の多重データを選択的に抽出する。また、データ選択部18は、上記端末指定情報に基づいて、他の端末2−1宛のデータを選択してもよい。さらに、データ選択部18は、上記端末指定情報に自局2−2が指定されている場合に、他の端末2−1宛のデータを選択するようにしてもよい。
また、データ選択部18は、選択したデータの種類に応じて、その送出先を変更する。例えば、データ選択部18により選択されたデータが自局2宛の新規データである場合、当該データは復号部21へ送出され、データ選択部18により選択されたデータが自局2宛の再送データである場合、当該データは合成部19へ送出される。また、データ選択部18により選択されたデータが他の端末2−1宛の新規データである場合、当該データは他端末データバッファ24へ送出される。
さらに、データ選択部18により選択されたデータが前述の多重データである場合、当該多重データは再送データ除去部20へ送出される。また、データ選択部18により選択された多重データは、データ処理部25に送出されてもよい。
即ち、受信部16及びデータ選択部18は、基地局1が自局2−2宛の新規データと他の端末2−1宛の再送データとを合成により多重して生成した多重データを受信する受信部の一例として機能する。
復号部21は、制御情報復号部17により復号された制御情報に基づいて、データ選択部18が選択した自局2宛の新規データを復号する。
また、復号部21は、制御情報復号部17により復号された制御情報に基づいて、合成部19により受信済みの自局2宛の新規データと自局2宛の再送データとが合成されたデータを復号する。
さらに、復号部21は、制御情報復号部17により復号された制御情報に基づいて、再送データ除去部20が多重データから他の端末2−1宛の再送データを除去して抽出した自局2−2宛の新規データを復号する。
復号部21により復号された上記の各データは、誤り検出部22へ送出される。
誤り検出部22は、復号部21からのデータについて、誤り検出処理を行なう。当該誤り検出には、例えば、当該データに付加されたCRC符号などの誤り検出符号を用いることができる。
そして、誤り検出部22によりデータに誤りが検出された場合は、NACK信号が制御情報生成部28に送出されるとともに、基地局1から受信した自局2宛のデータが自端末データバッファ23へ送出される。
一方、データに誤りが検出されない場合は、ACK信号が制御情報生成部28に送出され、復号された自局2宛のデータが端末2に設けられるアプリケーション処理部などに送出される。なお、ACK信号は、データ選択部18へ送出されてもよく、これにより、データ選択部18は、基地局1から送信される自局2宛の次回の新規データを迅速に選択することができる。
制御情報生成部28は、基地局1宛に送信する制御情報を生成する。当該制御情報には、例えば、端末2が測定した受信品質情報や、端末2が受信したデータについてのACK信号又はNACK信号などが含まれる。
送信部29は、制御情報生成部28により生成された制御情報を、基地局1から受信した制御情報に基づいて、無線フレームに割り当て、所定の無線送信処理(変調処理など)を施し、送信アンテナ28を介して基地局1へ送信する。なお、当該無線フレームには、前記制御情報の他、端末2が作成した基地局1宛のユーザデータなどが含まれていてもよい。
また、自端末データバッファ23は、基地局1から受信した自局2宛のデータを保持する。自端末データバッファ23に保持された自局2宛のデータ(受信済みのデータ)は、例えば、HARQにおける再送合成処理に用いられる。なお、自端末データバッファ23がデータを保持する期間は、例えば、端末2が基地局1宛にNACK信号を送信してから、基地局1より再送データを受信するまでの期間であってもよい。また、自端末データバッファ23の保持内容は、端末2により、定期あるいは不定期に消去(クリア)されてもよい。
即ち、自端末データバッファ23は、再送要求の対象となった対象データを保持する保持部の一例として機能する。
自端末データバッファ23に保持されたデータは、合成部19へ送出される。
合成部19は、データ選択部18により選択された自局2宛の再送データと、自端末データバッファ23に保持された受信済みのデータとを合成する。なお、HARQにおける前記合成としては、既述のとおり、例えば、チェイス合成や、IR合成などがある。
即ち、合成部19は、自端末データバッファ23により保持される自局2−2宛の新規データと前記多重データとを合成する合成部の一例として機能する。
また、復号部21は、基地局1からの合成データを受信して、当該合成データと自端末データバッファ23により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部の一例として機能する。
一方、他端末データバッファ24は、基地局1から受信した無線フレームに含まれる他の端末2−1宛のデータを保持する。なお、他端末データバッファ24がデータを保持する期間は、例えば、他の端末2−1宛のデータを受信してから、基地局1より送信される多重データから他の端末2−1宛の再送データを除去して、自局2−2宛のデータを抽出するまでの期間としてもよい。また、他端末データバッファ24の保持内容は、端末2により、定期あるいは不定期に消去(クリア)されてもよい。他端末データバッファ24に保持されるデータは、データ処理部25へ送出される。
また、他端末データバッファ24は、他の端末2−1の受信品質が所定の閾値よりも高い場合、当該他の端末2−1宛の新規データを破棄してもよい。
さらに、他端末データバッファ24は、基地局1により指定された端末2−1宛の新規データを保持するようにしてもよい。
データ処理部25は、保持済みの他の端末2−1宛の新規データと多重データとに基づいて、当該多重データに含まれる他の端末2−1宛の再送データ成分を抽出する。
これは、例えば、通信システム100が採用する再送制御方式によっては、新規データと再送データとが同一の内容でない場合があるためである。即ち、本例では、データ処理部25により、保持済みの他の端末2−1宛新規データと基地局1から受信した多重データとに基づいて、多重データに含まれる他の端末2−1宛の再送データ成分を所定の演算により抽出する。なお、通信システム100が、新規データと再送データとが同一内容であるような再送制御方式を採用している場合は、データ処理部25を省略することもできる。
また、復号部26は、他の端末2−1宛のデータを復号する。
さらに、レプリカ生成部27は、基地局1からの制御情報に基づいて、復号部26により復号された他の端末2−1宛のデータを再符号化することにより、他の端末2−1宛の再送データのレプリカを生成する。
即ち、データ処理部25,復号部26及びレプリカ生成部27(または、復号部26及びレプリカ生成部27)は、他端末データバッファ24により保持される他の端末2−1宛の新規データに基づいて、上記多重データに含まれる他の端末2−1宛の再送データのレプリカを生成する。
なお、他端末データバッファ24に保持される他の端末2−1宛の新規データをそのままレプリカとして用いる場合には、データ処理部25,復号部26及びレプリカ生成部27を省略してもよい。ただ、この場合に比して、データ処理部25,復号部26及びレプリカ生成部27が、他端末データバッファ24に保持される他の端末2−1宛の新規データに基づいてレプリカを生成する方が、レプリカの精度が向上する。
再送データ除去部(抽出部)20は、基地局1から受信した多重データから、前記レプリカ(他の端末2−1宛の再送データ成分に相当)を除去することにより、当該多重データに含まれる自局2−1宛の新規データ成分を抽出する。
また、復号部21は、上記再送データ除去部20により抽出した自局2−1宛の新規データを復号する。
これにより、端末2−2は、基地局1から受信した多重データから自局2−2宛のデータを抽出することができる。
次に、上記通信システム100の動作の一例について、図8を用いて説明する。
(1.4)通信システム100の動作例
図8は、通信システム100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、説明の簡単のために、本例では、例えば、端末2−1の受信品質が端末2−2の受信品質に比して低く(SINRが低く)、且つ、新規データに対して、端末2−1がNACK信号を、端末2−2がACK信号をそれぞれ基地局1に返信する場合を考える。即ち、本例では、例えば、端末2−2が基地局1の近傍に位置する一方、端末2−1が基地局1の提供する無線エリア50の境界付近に位置するものとするが、勿論これに限定するものではない。
このような場合、図8に示すように、まず、基地局1が、端末2−1,2−2へ基準信号(パイロット信号など)を送信する(ステップS1)。
基地局1から基準信号を受信した端末2−1,2−2は、それぞれ、当該基準信号に基づいて、受信品質を測定し(ステップS2,S3)、測定した受信品質に関する情報(受信品質情報)を基地局1へ送信する(ステップS4,S5)。
そして、基地局1は、端末2−1,2−2からの受信品質情報に基づいて、各端末2の受信品質を取得し(ステップS6)、各端末2宛に送信するデータの符号化方式,変調方式,送信電力及びスケジューリング(データ割り当て)を決定する(ステップS7)。
次に、基地局1は、上記決定したデータ割り当てに従って、各端末2へ新規データ(端末2−1宛新規データ及び端末2−2宛新規データ)をそれぞれ送信する(ステップS8)。なお、このとき、各データは、それぞれ異なる通信リソースを用いて端末2に送信される。
端末2−1は、基地局1から送信される無線フレームから自局2−1宛の新規データを選択受信し(ステップS9)、その復号を試みる(ステップS11)。
ここで、端末2−1は、例えば、受信した自局2−1宛の新規データに誤りを検出し(ステップS13)、当該データを保持するとともに(ステップS15)、基地局1へNACK信号を送信して当該データの再送を要求する(ステップS17)。
一方、端末2−2は、基地局1から送信される無線フレームから自局2−2宛の新規データ及び他の端末2−1宛の新規データを選択受信し(ステップS10)、自局2−2宛の新規データの復号を試みる(ステップS12)。
ここで、端末2−2は、例えば、自局2−2宛の新規データに誤りがないことを検出し(ステップS14)、他の端末2−1宛の新規データを保持するとともに(ステップS16)、基地局1へACK信号を送信し次回の新規データを要求する(ステップS18)。
次に、基地局1は、端末2−1からNACK信号を受信するとともに、端末2−2からACK信号を受信する(ステップS19)。
そして、基地局1は、NACK信号を送信してきた端末2−1の受信品質よりも所定の閾値T(T>0)[dB]以上高い受信品質を有し、且つ、ACK信号を送信してきた端末2−2を選択する(ステップS20)。
ここで、前記所定の閾値Tは、例えば、基地局1が再送データと新規データを合成する際に割り当てる、新規データに対する再送データの電力の比(再送データの送信電力/新規データの送信電力)に基づいて定めることができる。
例えば、基地局1は、端末2−2宛の新規データに割り当てる送信電力を、上記多重データが端末2−2で受信された場合に端末2−2宛の新規データがノイズの影響に関わらず受信できる程度の送信電力であって、且つ、上記多重データが端末2−1で受信された場合に端末2−2宛の新規データがノイズの影響により受信できない程度の送信電力となるように決定する。上記所定の閾値Tは、上記条件に適合するように決定される。
次いで、基地局1は、各端末2から受信した受信品質情報に基づいて、ステップS20の条件に合う端末2−2を選択できるかどうか(そのような端末2−2が存在するかどうか)を判定する(ステップS21)。
上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できない場合は(ステップS21のNOルート)、基地局1は、通常の再送処理(HARQなど)を実施する(ステップS22)。つまり、このとき、基地局1は、端末2−1宛の再送データと、端末2−2宛の次回の新規データとを、それぞれ異なる通信リソースを用いて送信する。
一方、上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できる場合(ステップS21のYESルート)、基地局1は、端末2−2宛の次回の新規データの送信電力を決定する(ステップS23)。
また、基地局1は、端末2−2の受信品質に基づいて、端末2−2宛の次回の新規データに適用するMCSを決定する(ステップS24)。
ここで、基地局1は、例えば、端末2−2宛の次回の新規データの送信電力を「端末2−1宛の再送データの送信電力−T」と決定してもよいし、端末2−2宛の次回の新規データのMCSを「端末2−2宛新規データの受信品質−T」に基づいて決定してもよい。
そして、基地局1は、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の次回の新規データとを合成することにより多重データを生成し(ステップS25)、各端末2へ当該多重データを送信する(ステップS26)。
端末2−1は、基地局1から上記多重データを受信すると(ステップS27)、当該多重データと受信済みの自局2−1宛の新規データとを再送合成して復号し(ステップS29)、誤り検出を行なう(ステップS34)。
当該誤り検出の結果、復号したデータに誤りがあれば(ステップS34のYESルート)、端末2−1は、基地局1にNACK信号を送信し、復号したデータに誤りがなければ(ステップS34のNOルート)、基地局1にACK信号を送信する。
一方、端末2−2は、基地局1から上記多重データを受信すると(ステップS28)、受信済みの他の端末2−1宛の新規データを復号し(ステップS30)、無線フレームの制御情報に基づいて再変調することにより、上記多重データに含まれる端末2−1宛の再送データのレプリカを作成する(ステップS31)。
そして、端末2−2は、基地局1から受信した多重データから、ステップS31にて作成したレプリカを除去(例えば、ベクトル減算)することにより(ステップS32)、多重データに含まれる自局2−2宛の次回の新規データを抽出して復号し(ステップS33)、誤り検出を行なう(ステップS35)。
当該誤り検出の結果、復号したデータに誤りがあれば(ステップS35のYESルート)、端末2−2は、基地局1にNACK信号を送信し、復号したデータに誤りがなければ(ステップS35のNOルート)、基地局1にACK信号を送信する。
そして、基地局1は、各端末2からACK信号又はNACK信号を受信し(ステップS36)、各端末2から受信した信号が全てACK信号であるかどうかを判定する(ステップS37)。
ここで、端末2−1,2−2からの応答信号が全てACK信号であれば(ステップS37のYESルート)、基地局1は、本例の再送制御処理を終了する(ステップS39)。
一方、端末2−1,2−2からの応答信号にNACK信号が含まれていれば(ステップS37のYESルート)、基地局1は、処理をシーケンスAへ移行する(ステップS38)。
ここで、図9に上記シーケンスAの一例を示す。
この図9に例示するように、まず、基地局1は、端末2−1,2−2から受信した応答信号の内容に基づいて、端末2−1からの応答信号がACK信号であり、且つ、端末2−2からの応答信号がNACK信号であるかどうかを判定する(ステップS40)。
当該判定の結果、端末2−1からの応答信号がACK信号であり、且つ、端末2−2からの応答信号がNACK信号であれば(ステップS40のYESルート)、基地局1は、端末2−2宛に、対応する再送データを送信する(ステップS41)。ここで、対応する再送データとは、端末2−2により送信されたNACK信号に対応する再送データのことであり、この場合、基地局1が多重データに含めて送信した端末2−2宛の次回の新規データに相当する再送データのことをいう。
一方、上記判定の結果、端末2−1からの応答信号がACK信号でなく、又は、端末2−2からの応答信号がNACK信号でなければ(ステップS40のNOルート)、基地局1は、端末2−1からの応答信号がNACK信号であり、且つ、端末2−2からの応答信号がACK信号であるかどうかを判定する(ステップS42)。
当該判定の結果、端末2−1からの応答信号がNACK信号であり、且つ、端末2−2からの応答信号がACK信号であれば(ステップS42のYESルート)、基地局1は、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の次々回の新規データとを合成により多重した多重データを各端末2へ送信する(ステップS43)。なお、この場合、基地局1は、端末2−1宛の再送データと、端末2−2よりも受信品質の高い他の端末2宛の新規データとを合成により多重した多重データを生成して各端末2へ送信してもよい。
一方、上記判定の結果、端末2−1からの応答信号がNACK信号であり、且つ、端末2−2からの応答信号がNACK信号であれば(ステップS42のNOルート)、基地局1は、前回送信した多重データを各端末2へ再送する(ステップS44)。
以上のように、本例では、例えば、基地局1が、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の新規データとを合成により多重した多重データを単一の通信リソースで送信し、端末2は、当該多重データから自局2宛のデータをそれぞれ抽出して復号する。
これにより、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の新規データとが異なる通信リソースでそれぞれ送信される場合に比して、通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
〔2〕第1変形例
上述した実施形態では、端末2−2が、基地局1から受信した無線フレームから他の端末2−1宛の新規データを自発的に選択し、保持することで、基地局1から後に送信される多重データ中の自局2−2宛新規データを抽出できるようにしたが、本例のように、例えば、基地局1により予め指定された端末2−2が、基地局1から受信した無線フレームから他の端末2−1宛の新規データを選択、保持するようにしてもよい。
また、当該端末2−2により保持されるデータの送信先である他の端末2−1の受信品質は、当該端末2−2の受信品質に比して低いので、例えば、当該端末2−2が保持するデータを、受信品質が所定の閾値以下である他の端末2−1宛のデータとしてもよい。
さらに、通信システム100が採用する再送制御方式によっては、新規データと再送データとが同一の内容でない場合があるため、端末2−2が、保持済みの他の端末2−1宛の新規データと基地局1から受信した多重データとに基づいて、多重データに含まれる他の端末2−1宛の再送データ成分に相当するレプリカを作成してもよい。
ここで、図10は、本例における通信システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
この図10に示すように、図8にて説明した例と同様、まず、基地局1及び端末2が、一連の処理(受信品質の測定)を行なう(ステップS1〜S6)。
次に、基地局1は、自局1の提供する無線エリア50に属する端末2の中から、少なくとも1つの端末2−2を選択し、当該選択した端末2−2宛に、他の端末2−1宛の新規データを保持するよう指示する(ステップS45)。
また、基地局1は、ステップS1〜S6にて取得した受信品質情報に基づいて、各端末2宛に送信するデータの符号化方式,変調方式,送信電力及びスケジューリング(データ割り当て)を決定する(ステップS7)。
次に、基地局1は、無線フレームに端末2−1宛の新規データを格納し、当該無線フレームを各端末2へ送信する(ステップS46)。
ここで、端末2−1は、基地局1から送信される無線フレームから自局2−1宛の新規データを選択受信し(ステップS9)、復号処理及び誤り検出を実施する(ステップS11,S50)。
そして、当該誤り検出の結果、受信した自局2−1宛の新規データにデータ誤りがなければ(ステップS50のNOルート)、端末2−1は、基地局1にACK信号を送信する(ステップS51)。
一方、上記誤り検出の結果、受信した自局2−1宛の新規データにデータ誤りがあれば(ステップS50のYESルート)、端末2−1は、当該受信データを保持するとともに(ステップS15)、基地局1にNACK信号を送信する(ステップS17)。
これに対し、端末2−2は、基地局1からの前記指示(ステップS45)に基づき、受信した無線フレームから他の端末2−1宛の新規データを選択して受信する(ステップS47)。
即ち、本例では、無線フレームに自局2−2宛のデータが含まれない場合であっても、基地局1に指定された端末2−2は、無線フレームの制御情報に基づいて、他の端末2−1宛の新規データを選択して受信する。
そして、端末2−2は、受信した他の端末2−1宛の新規データの伝送レート(例えば、MCS)などに基づいて、当該他の端末2−1の受信品質が所定の閾値以下かどうかを判定する(ステップS48)。
上記判定の結果、他の端末2−1の受信品質が所定の閾値よりも大きいと判定されれば(ステップS48のNOルート)、端末2−2は、受信した他の端末2−1宛の新規データを破棄する(ステップS49)。
一方、上記判定の結果、他の端末2−1の受信品質が所定の閾値以下であると判定されれば(ステップS48のYESルート)、端末2−2は、当該データを保持する(ステップS16)。
上記ステップS48及びS49の処理により、例えば、端末2−2が基地局1の近傍に位置し、端末2−1が基地局1の提供する無線エリア50の境界付近に位置する場合に、本通信制御を実施することを担保することができる。
そして、基地局1は、端末2−1からNACK信号を受信すると(ステップS52)、ステップS45にて指定した端末2のうち、端末2−1の受信品質よりも所定の閾値T以上高い受信品質を有する端末2−2を選択する(ステップS53)。
次いで、基地局1は、各端末2から受信した受信品質情報に基づいて、ステップS53の条件に合う端末2−2を選択できるかどうか(そのような端末2−2が存在するかどうか)を判定する(ステップS21)。
上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できない場合は(ステップS21のNOルート)、基地局1は、通常の再送処理(HARQなど)を実施する(ステップS22)。
一方、上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できる場合は(ステップS21のYESルート)、基地局1は、端末2−2宛の次回の新規データの送信電力を決定する(ステップS23)。
また、基地局1は、端末2−2の受信品質に基づいて、端末2−2宛の次回の新規データに適用するMCSを決定する(ステップS24)。
ここで、基地局1は、例えば、端末2−2宛の次回の新規データの送信電力を「端末2−1宛の再送データの送信電力−T」と決定してもよいし、端末2−2宛の次回の新規データのMCSを「端末2−2宛新規データの受信品質−T」に基づいて決定してもよい。
そして、基地局1は、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の次回の新規データとを合成により多重して多重データを生成し(ステップS25)、各端末2へ当該多重データを送信する(ステップS26)。
端末2−1は、基地局1から上記多重データを受信すると(ステップS27)、当該多重データと受信済みの自局2−1宛の新規データとを再送合成して復号し(ステップS29)、誤り検出を行なう(ステップS34)。
当該誤り検出の結果、復号したデータに誤りがあれば(ステップS34のYESルート)、端末2−1は、基地局1にNACK信号を送信し、復号したデータに誤りがなければ(ステップS34のNOルート)、基地局1にACK信号を送信する。
一方、端末2−2は、基地局1から上記多重データを受信すると(ステップS28)、受信済みの他の端末2−1宛の新規データと当該多重データとに基づき、多重データに含まれる、端末2−1宛の再送データ成分を生成し、復号する(ステップS54)。これは、前述のように、通信システム100が採用する再送制御方式によっては、新規データと再送データとが同一の内容でない場合があるためである。
そして、端末2−2は、無線フレームの制御情報に基づいて、ステップS54にて生成、復号した端末2−1宛の再送データ成分を再変調することで、上記多重データに含まれる、端末2−1宛の再送データに相当するレプリカを作成する(ステップS31)。
次いで、端末2−2は、基地局1から受信した多重データから、ステップS31にて作成したレプリカを除去(例えば、ベクトル減算)することにより(ステップS32)、多重データに含まれる自局2−2宛の次回の新規データを抽出して復号し(ステップS33)、誤り検出を行なう(ステップS35)。
当該誤り検出の結果、復号したデータに誤りがあれば(ステップS35のYESルート)、端末2−2は、基地局1にNACK信号を送信し、復号したデータに誤りがなければ(ステップS35のNOルート)、基地局1にACK信号を送信する。
基地局1は、各端末2からACK信号又はNACK信号を受信し(ステップS36)、各端末2から受信した信号が全てACK信号であるかどうかを判定する(ステップS37)。
そして、端末2からの応答信号が全てACK信号であれば(ステップS37のYESルート)、基地局1は、本例の再送制御処理を終了する(ステップS39)。
一方、端末2からの応答信号にNACK信号が含まれていれば(ステップS37のYESルート)、基地局1は、図9を用いて説明した処理シーケンスAを実施する(ステップS38)。
以上のように、本例では、基地局1により予め指定された端末2−2が、基地局1から受信した無線フレームから他の端末2−1宛の新規データを選択、保持するので、自局2−2宛のデータがなくても、他の端末2−1宛のデータを保持しておくことができる。結果、既述の効果に加えて、上記通信制御をより柔軟に実施することができる。
また、本例では、端末2−2が保持する他の端末2−1宛のデータを、受信品質が所定の閾値以下の他の端末2−1宛のデータとすることにより、端末2−2における処理負荷を低減することができる。
さらに、本例では、新規データと再送データとが同一の内容でない場合であっても、端末2−2は、多重データに含まれる他の端末2−1宛の再送データ成分のレプリカを正しく生成できるので、自局2−2宛のデータを正常に受信することが可能となる。
〔3〕第2変形例
また、本例のように、基地局1が、端末2−1の受信品質よりも所定の閾値T以上高い受信品質を有する端末2−2を選択して、保持対象のデータ(端末2−1宛のデータ)及び他の端末2−1宛のデータを保持する端末2−2を指定してもよい。
図11は、本例における通信システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
この図11に示すように、図8,図10にて説明した例と同様、まず、基地局1及び端末2が、一連の処理(受信品質の測定)を行なう(ステップS1〜S6)。
次に、基地局1は、端末2から報告された受信品質情報に基づいて、端末2−1宛のデータ割り当て(スケジューリング)を決定する(ステップS55)。
そして、基地局1は、自局1の提供する無線エリア50に属する端末2の中から、前記端末2−1の受信品質よりも所定の閾値T以上高い受信品質を有する端末2−2を選択する(ステップS56)。
次いで、基地局1は、各端末2から受信した受信品質情報に基づいて、ステップS56の条件に合う端末2−2を選択できるかどうか(そのような端末2−2が存在するかどうか)を判定する(ステップS57)。
上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できない場合は(ステップS57のNOルート)、基地局1は、通常の再送処理(HARQなど)を実施する(ステップS58)。
一方、上記判定の結果、そのような端末2−2を選択できる場合は(ステップS57のYESルート)、選択した端末2−2に対し、端末2−1宛のデータを保持するよう指示する(ステップS59)。
次いで、基地局1は、端末2−1宛のデータを含んだ無線フレームを各端末2へ送信する(ステップS60)。
端末2−1は、基地局1から送信される無線フレームから自局2−1宛の新規データを選択受信し(ステップS9)、復号処理及び誤り検出を実施する(ステップS11,S63)。
そして、当該誤り検出の結果、受信した自局2−1宛の新規データにデータ誤りがなければ(ステップS63のNOルート)、端末2−1は、基地局1にACK信号を送信する(ステップS64)。
一方、上記誤り検出の結果、受信した自局2−1宛の新規データにデータ誤りがあれば(ステップS63のYESルート)、端末2−1は、当該受信データを保持するとともに(ステップS15)、基地局1にNACK信号を送信する(ステップS17)。
これに対し、端末2−2は、基地局1からの前記指示(ステップS59)に基づき、受信した無線フレームから他の端末2−1宛の新規データを選択して受信する(ステップS61)。
以降の処理は、図8及び図9を用いて説明した処理と同様である。
以上のように、本例では、基地局1が、端末2−1の受信品質よりも所定の閾値T以上高い受信品質を有する端末2−2を選択して、保持対象のデータ(端末2−1宛のデータ)及び他の端末2−1宛のデータを保持する端末2−2を指定する。
これにより、既述の効果に加えて、データの利用効率を向上させることができ、端末2の処理負担を更に低減することが可能となる。
〔4〕その他
なお、上述した基地局1及び端末2の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択されてもよいし、適宜組み合わせられてもよい。
例えば、基地局1は、端末2へ上記の各データを送信する通信局として機能するほか、端末2からのデータを受けるとともに端末2に対し前記データの再送要求をしうる通信端末として機能してもよい。
また、端末2は、例えば、基地局1からのデータを受けるとともに端末2に対し前記データの再送要求をしうる通信端末として機能するほか、基地局1へデータを送信する通信局として機能してもよい。
さらに、上述した例では、2つの端末2を対象としたデータ通信方法について説明したが、端末2の数は3以上であってもよい。この場合、各端末2と基地局1との間の距離は、それぞれ異なっていてもよく、また、基地局1は、各端末2宛のデータに異なる送信電力を割り当てるようにしてもよい。
また、多重データに割り当てられるデータは、上述した例に限定しない。例えば、多重データには、端末2−1宛の再送データと端末2−2宛の再送データとが多重されていてもよいし、端末2−2宛の再送データと端末2−1宛の再送データとが多重されていてもよい。さらに、例えば、多重データに、3以上の端末2の新規データ又は再送データが多重されていてもよい。この場合、各端末2は、多重データから予め保持していた他の端末2宛のデータのレプリカを除去したり、保持済みの自局2宛の新規データと多重データとを合成し、合成後のデータを復号したりすることで、自局2宛のデータを正常に復号することができる。
以上の実施形態及び変形例に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔5〕付記
(付記1)
データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおいて、
前記通信局が、
前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、
前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえ、
前記通信端末が、
前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、
前記通信局からの前記合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた、
ことを特徴とする、通信システム。
(付記2)
前記合成部が、前記再送データと前記他端末宛データとをベクトル合成する、
ことを特徴とする、付記1記載の通信システム。
(付記3)
前記復号部が、前記合成データと前記保持部により保持された前記対象データとを再送合成することにより、データ復号する、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の通信システム。
(付記4)
前記復号部が、前記保持部により保持された前記対象データに基づき、前記合成データに含まれる前記再送データに相当するデータを生成し、前記合成データから前記生成データを除去することにより、データ復号する、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の通信システム。
(付記5)
前記他の通信端末の受信品質が、前記一の通信端末の受信品質よりも高い、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記6)
前記合成データ中の前記再送データに割り当てられる送信電力が、前記合成データ中の前記他端末宛データに割り当てられる送信電力よりも大きく設定されている、
ことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記7)
前記通信局が、
前記他の通信端末に対し、前記一の通信端末のためのデータを前記通信局から受信して保持するよう当該データの送信に先だって通知し、
前記他の通信端末が、
前記通信局からの前記通知に基づき、前記一の通信端末のためのデータを保持する、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記8)
前記通信局が、
前記合成データ中の前記再送データに割り当てる送信電力より所定のレベルだけ低い送信電力を、前記合成データ中の前記他端末宛データに割り当てる制御を行なう、
ことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記9)
前記所定のレベルは、前記の各通信端末で発生し得る雑音信号、前記通信局と前記の各通信端末との間の伝送区間における伝搬損失、前記通信局と前記の各通信端末との間の伝搬環境、および前記の各通信端末の受信品質、の少なくともいずれかに応じて定められる、
ことを特徴とする、付記8記載の通信システム。
(付記10)
データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信局であって、
前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、
前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえた、
ことを特徴とする、通信局。
(付記11)
前記合成部が、前記再送データと前記他端末宛データとをベクトル合成する、
ことを特徴とする、付記10記載の通信局。
(付記12)
データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信端末であって、
前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、
前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた、
ことを特徴とする、通信端末。
(付記13)
前記復号部が、前記合成データと前記保持部により保持された前記対象データとを再送合成することにより、データ復号する、
ことを特徴とする、付記12記載の通信端末。
(付記14)
前記復号部が、前記保持部により保持された前記対象データに基づき、前記合成データに含まれる前記再送データを複製し、前記合成データから前記複製データを除去することにより、データ復号する、
ことを特徴とする、付記12記載の通信端末。
(付記15)
データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、
前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成し、
前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する、
ことを特徴とする、通信方法。
(付記16)
データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、
前記再送要求の対象となった対象データを保持し、
前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持している前記対象データとに基づいて、データ復号する、
ことを特徴とする、通信方法。
1 基地局
2,2−1,2−2 端末
3 新規データバッファ
4 再送データバッファ
5−1,5−2 送信信号処理部
6 無線フレーム生成部
7 合成部
8,29 送信部
9,16 受信部
10,17 制御情報復号部
11 再送制御部
12 スケジューラ
13 端末選択部
14 端末情報管理部
15,28 制御情報生成部
18 データ選択部
19 合成部
20 再送データ除去部
21,26 復号部
22 誤り検出部
23 自端末データバッファ
24 他端末データバッファ
25 データ処理部
27 レプリカ生成部
28−1〜28−4 送信アンテナ
29−1〜29−4 受信アンテナ
50 無線エリア
100 通信システム

Claims (10)

  1. データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおいて、
    前記通信局が、
    前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、
    前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえ、
    前記通信端末が、
    前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、
    前記通信局からの前記合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた、
    ことを特徴とする、通信システム。
  2. 前記合成部が、前記再送データと前記他端末宛データとをベクトル合成する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の通信システム。
  3. 前記復号部が、前記合成データと前記保持部により保持された前記対象データとを再送合成することにより、データ復号する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記復号部が、前記保持部により保持された前記対象データに基づき、前記合成データに含まれる前記再送データに相当するデータを生成し、前記合成データから前記生成データを除去することにより、データ復号する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の通信システム。
  5. 前記他の通信端末の受信品質が、前記一の通信端末の受信品質よりも高い、
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記合成データ中の前記再送データに割り当てられる送信電力が、前記合成データ中の前記他端末宛データに割り当てられる送信電力よりも大きく設定されている、
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信局であって、
    前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成する合成部と、
    前記合成部により生成された前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する送信部とをそなえた、
    ことを特徴とする、通信局。
  8. データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムにおける前記通信端末であって、
    前記再送要求の対象となった対象データを保持する保持部と、
    前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持部により保持された前記対象データとに基づいて、データ復号する復号部とをそなえた、
    ことを特徴とする、通信端末。
  9. データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、
    前記複数の通信端末のうちの一の通信端末からの前記再送要求を受信すると、当該一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して合成データを生成し、
    前記合成データを単一の通信リソースを用いて送信する、
    ことを特徴とする、通信方法。
  10. データを送信する通信局と、前記通信局からの前記データを受けるとともに前記通信局に対し前記データの再送要求をしうる複数の通信端末とをそなえた通信システムの通信方法であって、
    前記再送要求の対象となった対象データを保持し、
    前記通信局が前記複数の通信端末のうちの一の通信端末のための再送データと前記複数の通信端末のうちの他の通信端末のための他端末宛データとを合成して生成した合成データを受信して、当該合成データと前記保持している前記対象データとに基づいて、データ復号する、
    ことを特徴とする、通信方法。
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