JP2011199336A - スライド機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンクを用いて第1のプレートと第2のプレートを閉位置と開位置との間で相対的にスライドさせるスライド機構に関し、特に閉状態におけるリンク機構の省スペース化を図る。
【解決手段】リンク機構40A,40Bは、短部44A,44B、長部45A,45B、及び接続部46A,46Bを有した折曲リンク41A,41Bと、直線状リンク42A,42Bとを有する。折曲リンク41A,41Bの長部45A,45Bの端部は直線状リンク42A,42Bを介してスライドプレート30に接続され、短部44A,44Bの端部はばねユニット60に接続される。接続部46A,46Bは、ベースプレート20に軸承ピン70A,70Bにより軸承される。各プレート20,30が閉位置に位置しているとき、各リンク41A,41B,42A,42Bとばねユニット60が略一直線上に位置する。
【選択図】図4

Description

本発明はスライド機構に係り、特にリンクを用いて第1のプレートと第2のプレートを閉位置と開位置との間で相対的にスライドさせるスライド機構に関する。
例えば、電子機器の一つとして、テンキー等が配設された第1の筐体に対して液晶表示装置等が配設された第2の筐体をスライド可能な構成とした携帯電話機が提供されている。この種の携帯電話機には、筐体のスライド動作を可能とするためにスライド機構が内設されている。
この種のスライド機構としては、種々の構成を有したものが提案されているが、その中で例えば特許文献1に開示されるようにリンク機構を利用したスライド機構が提案されている。この特許文献1に開示されスライド機構は、ベースプレートに一端部側を回転可能に軸支された第1リンクアームと、この第1リンクアームの自由端側に一端部側を回転可能に軸着させると共に他端部側をスライドプレートに回転可能に軸着させた第2リンクアームとから成るリンク機構を設け、またこの第1リンクアームと第2リンクアームとの間に駆動力を発生するばねを配設した構成とされている。
特開2010−011326号公報
しかしながら、上記従来のスライド機構は、第1リンクアームと第2リンクアームはV字形状を呈しており、その間にばねが配設されさているため、スライド機構全体しては三角形状を有する。
このため、ベースプレートに対してスライドプレートが相対的にスライドして開位置及び閉位置に位置する際、それぞれの位置に広いリンク機構の設置スペースが必要となる。よって、従来のスライド機構では、スライド機構が大型化してしまうという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、特に閉状態におけるリンク機構の省スペース化を図りうるスライド機構を提供することを目的とする。
上記の課題は、第1の観点からは、
第1のプレートと、
該第1のプレートに対して相対的に閉位置と開位置との間でスライド可能とされた第2のプレートと、
前記第1のプレートと前記第2のプレートとを接続するリンク機構と、
前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間にスライドするための駆動力を発生させるばね手段とを有するスライド機構であって、
前記リンク機構は、短部とこれより長い長部がくの字状に接続された形状を有し、前記第1又は前記第2のプレートのいずれか一方のプレートに配設された支軸に前記短部と前記長部との接続位置が回転可能に軸承された折曲リンクを有し、
該折曲リンクの前記短部の端部を前記ばね手段に連結すると共に、前記長部の端部を前記第1又は前記第2のプレートのいずれか他方のプレートに接続し、
かつ、前記第1のプレートに対して前記第2のプレートが前記閉位置に位置しているとき、前記折曲リンクと前記ばね手段が略一直線上に位置するよう構成したことを特徴とするスライド機構により解決することができる。
開示のスライド機構は、第1及び第2のプレートが閉位置にあるとき、折曲リンクとばね手段が略一直線上に位置するため、この閉状態におけるスライド機構及びばね手段の各プレートに対する占めるスペースを小さくすることができる。
図1は、本発明の一実施形態であるスライド機構の分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態であるスライド機構のリンク機構を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態であるスライド機構のリンク機構を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態であるスライド機構の動作説明を行うための正面図である(閉位置)。 図5は、本発明の一実施形態であるスライド機構の動作説明を行うための正面図である(移動途中位置)。 図6は、本発明の一実施形態であるスライド機構の動作説明を行うための正面図である(開位置)。 図7は、変形例であるばねユニットを装着したスライド機構を示す正面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態であるスライド機構10を説明するための図である。図1はスライド機構10の分解斜視図であり、図2はスライド機構10に用いるリンク機構40A,40Bを拡大して示す斜視図であり、図3はリンク機構40A,40Bの分解斜視図である。
スライド機構10は、ベースプレート20、スライドプレート30、リンク機構40A,40B、及びばねユニット60(ばね手段)等を有している。このスライド機構10は、スライドタイプの電子機器(例えば、携帯電話機,ゲーム機器,電子辞書等)に搭載されるものである。
ベースプレート20は、電子機器である携帯電話機に適用した場合には、各種キー等が配設される固定側の筐体に固定されるものである。また、スライドプレート30は液晶表示装置等が配設される移動側の筐体に固定されるものである。
ベースプレート20はステンレス等の金属により形成されており、矩形状とされたベースプレート本体21を有している。このベースプレート本体21の両側(短辺側)には、ガイドレール部22A,22Bが形成されている。このガイドレール部22A,22Bは、図中矢印X1,X2方向に延在するよう形成されている。尚、図示しないが、各ガイドレール部22A,22Bの両端部には、スライドプレート30がベースプレート20から離脱するのを防止するストッパーが設けられている。
また、ベースプレート本体21の図中矢印X2方向側の長辺近傍位置には、軸承孔23A,23Bが穿設されている。この軸承孔23A,23Bには、後述するリンク機構40A,40Bが取り付けられる。
スライドプレート30もステンレス等の金属により形成されており、矩形状のスライドプレート本体31を有している。このスライドプレート本体31の形状は、ベースプレート20よりもX1,X2方向に対する幅寸法が小さい形状とされている。また、スライドプレート本体31の両側(短辺側)は、U字状に折曲形成されることによりガイド溝32A,32Bが形成されている。
このガイド溝32A,32Bは、ベースプレート20に形成されたガイドレール部22A,22Bと移動可能に係合する。これによりスライドプレート30は、ベースプレート20に対してX1,X2方向にスライド可能な構成となる。尚、ベースプレート20に対するスライドプレート30のスライド性を向上させるため、ガイドレール部22Aの内部に滑性の高い樹脂材料等を配設する構成としてもよい。
また、スライドプレート本体31の図中矢印X1方向側の長辺近傍位置には、接続孔33A,33Bが穿設されている。この接続孔33A,33Bには、後述する直線状リンク42A,42Bが取り付けられる。
リンク機構40A,40Bは、後述するばねユニット60の両端部に配設される。また、リンク機構40A,40Bは、ばねユニット60を挟んで対称的に配設される。このリンク機構40Aとリンク機構40Bは、対称配置されている以外は同一構成とされている。このため、リンク機構40A,40Bの説明は一括的に行うものとし、一括説明ができない事項についてのみ個別に説明するものとする。
リンク機構40A,40Bは、ベースプレート20とスライドプレート30とを接続する機能を奏するものである。このリンク機構40A,40Bは、折曲リンク41A,41Bと直線状リンク42A,42Bを有している。
折曲リンク41A,41Bは、例えばステンレス等の金属板をプレス加工により打ち抜くことにより形成されている。この折曲リンク41A,41Bは、短部44A,44B、長部45A,45B、及び接続部46A,46Bを一体的に形成した構成とされている。
長部45A,45Bは、短部44A,44Bよりも長い長さを有するよう設定されている。また、接続部46A,46Bは、短部44A,44Bと長部45A,45Bとが接続される部位である。
短部44A,44Bと長部45A,45Bとは、接続部46A,46Bにおいて所定の角度(鈍角)を有して接続されている。このため、折曲リンク41A,41Bは、短部44A,44Bと長部45A,45Bとが略く字状に接続された形状を有している。
また、接続部46A,46Bには、軸承ピン70A,70Bが挿通される軸孔47A,47Bが形成されている。軸承ピン70A,70Bは、この軸孔47A,47Bを挿通してベースプレート20の軸承孔23A,23Bに固定される。これにより、リンク機構40A,40Bはベースプレート20に取り付けられると共に、折曲リンク41A,41Bは軸承ピン70A,70Bを中心としてベースプレート20に対して回転可能な構成となる。
軸孔47A,47Bの形成位置に対して反対側の短部44A,44Bの端部には、連結孔49A,49Bが形成されている。折曲リンク41A,41Bをベースプレート20に取り付ける際、各折曲リンク41A,41Bは前記の軸孔47A,47Bに対して連結孔49A,49Bが内側に位置するよう取り付けられる。
この連結孔49A,49Bには、折曲リンク41Aをばねユニット60と連結するための連結ピン71A,71Bが固定される。また、軸孔47A,47Bの形成位置に対して反対側の長部45A,45Bの端部には、接続孔48A,48Bが形成されている。この接続孔48A,48Bには、直線状リンク42A,42Bを接続するための接続ピン72A,72Bが固定される。
直線状リンク42A,42Bは、折曲リンク41A,41Bと同様にステンレス等の金属板をプレス加工により打ち抜くことにより形成されている。しかしながら、直線状リンク42A,42Bの形状は、折曲リンク41A,41Bと異なり直線形状とされている。
直線状リンク42A,42Bは、その一端に接続孔50A,50Bが形成されている。この接続孔50A,50Bには、接続ピン72A,72Bが挿通される。この接続ピン72A,72Bは、接続孔50A,50Bを挿通した後折曲リンク41A,41Bの接続孔48A,38Bに固定される。接続ピン72A,72Bが接続孔48A,38Bに固定された状態において、折曲リンク41A,41Bと直線状リンク42A,42Bは接続ピン72A,72Bを中心として相対的に回転可能な構成となる。
また、直線状リンク42A,42Bの他端部には、接続孔51A,51Bが形成されている。この接続孔51A,51Bには、接続ピン73A,73Bが挿通される。この接続ピン73A,73Bは、接続孔51A,51Bを挿通した後スライドプレート30の接続孔33A,33Bに固定される。
接続ピン73A,73Bが接続孔33A,33Bに固定された状態において、直線状リンク42A,42Bはスライドプレート30に対して接続ピン73A,73Bを中心として回転可能な構成となる。上記構成とされた直線状リンク42A,42Bを設けることにより、折曲リンク41A,41Bは直線状リンク42A,42Bを介してスライドプレート30に接続された構成となる。
ばねユニット60は、図3に示すように、スライドケース61、ガイドケース62、及び圧縮コイルばね63等を有した構成とされている。本実施形態に係るばねユニット60は、内部に複数の圧縮コイルばね63を設けた構成とされている。
このばねユニット60は、リンク機構40A,40Bに駆動力を付与するアクチュエータとして機能する。後述するように、ばねユニット60が生成する駆動力により、スライドプレート30はベースプレート20に対してスライドする。
スライドケース61は樹脂成型品であり、扁平な形状を有している。このスライドケース61は、連結孔61A及びガイドピン64を有している。
連結孔61Aはスライドケース61を貫通する孔であり、ばねユニット60をリンク機構40Bに連結する際に連結ピン71Bが挿通される。また、ガイドピン64は本体部分から外側(Y2方向)に向け延出している。
このガイドピン64は、圧縮コイルばね63の配設数に対応して複数設けられている。圧縮コイルばね63は、このガイドピン64に挿通されることによりスライドケース61に保持されると共に、伸縮時における座屈の発生が抑制される。
ガイドケース62も樹脂成型品であり、扁平な形状を有している。このガイドケース62は、連通孔62Aとガイド孔65を有している。
連通孔62Aはガイドケース62を貫通する孔であり、ばねユニット60をリンク機構40Aに連結する際に連結ピン71Aが挿通される。また、ガイド孔65は本体部分の内部に穿設されており、前記したスライドケース61に設けられたガイドピン64がスライド可能に挿入される。
よって、スライドケース61とガイドケース62は、図中矢印Y1,Y2方向にスライド可能な状態となるが、各ケース61,62の間には圧縮コイルばね63が配設されるため、この圧縮コイルばね63の弾性力により各ケース61,62は互いに離間する方向に付勢される。
即ち、スライドケース61はガイドケース62に対してY1方向に移動付勢され、ガイドケース62はスライドケース61に対してY2方向に移動付勢される。従って、ばねユニット60はリンク機構40A,40Bに駆動力を付与するアクチュエータとして機能する。尚、各ケース61,62の間に離脱防止機構を設け、圧縮コイルばね63の弾性力によりスライドケース61とガイドケース62とが離間しないよう構成してもよい。
本実施形態では、上記のようにばねユニット60に用いる圧縮ばねとして圧縮コイルばね63を用いているが、他の構成の圧縮ばねを用いることも可能である.図7は、圧縮ばねとしてジグザグばね83を用いたスライド機構の変形例を示している。尚、図7ではスライドプレート30の図示は省略している。
ジグザグばね83は、ばね材をミアンダ形状に折り曲げ形成したものである。このようにばね材をミアンダ形状にしたジグザグばね83は、厚さ寸法(図面に対して鉛直方向)を小さくできるため、ばねユニットの薄型化を図ることができる。また、ジグザグばね83は、圧縮コイルばね63に比べて座屈変形の発生量が少ないため、スライドケース81にガイドピンを、またガイドケース82にガイド孔を形成する必要がなくなり、各ケース81,32の簡単化を図ることができる。
次に、図4〜図6を用いて、スライド機構10の動作を説明する。
尚、以下の説明では、スライド機構10においてスライドプレート30が閉位置から開位置までスライドする際の各構成要素の動作について説明するものとし、開位置から閉位置までのスライド動作は閉位置から開位置への反対動作となるため、その説明は省略するものとする。
図4は、スライドプレート30が閉位置にある状態(閉状態)を示している。この閉状態では、スライドプレート30はベースプレート20に対してX2方向にスライドしている。
また閉状態では、折曲リンク41Aは軸承ピン70Aを中心として図中矢印A1方向に回転すると共に、直線状リンク42Aは接続ピン72Aを中心として図中D1方向に回転し、折曲リンク41Aと重なった状態となっている。更に、折曲リンク41Bは軸承ピン70Bを中心として図中矢印B1方向に回転すると共に、直線状リンク42Bは接続ピン72Bを中心として図中E1方向に回転し、折曲リンク41Bと重なった状態となっている。
ここで、軸承ピン70A,70Bを通りベースプレート20のスライド方向に直行する方向(Y1,Y2方向)に延在する直線W(図中、一点鎖線で示す)を想定すると、ベースプレート20は直線Wより上部の部位(以下、第1の部位SP1という)と、直線Wより下部の部位(以下、第2の部位SP2という)とに画成される。
スライドプレート30が閉位置に位置するとき、短部44A,44Bの端部(連結孔49A,49Bの形成位置)は、第1の部位SP1に位置するよう構成されている。よって、スライドプレート30が閉位置に位置するとき、ばねユニット60も第1の部位SP1に位置した構成となっている。
ばねユニット60を構成する圧縮コイルばね63は圧縮ばねであるため、スライドケース61とガイドケース62を離間させる方向に弾性力を付勢する。また、上記のように短部44A,44Bの端部が第1の部位SP1に位置した状態では、ばねユニット60が生成する駆動力(弾性力)は、軸承ピン70Aを中心として折曲リンク41AをA1方向に回転付勢する力として作用する。またこれに伴い、折曲リンク41Aと直線状リンク42Aを接続する接続ピン72AもA1方向に付勢され、これにより直線状リンク42Aは接続ピン72Aを中心としてD1方向に回転付勢され、よってスライドプレート30は閉位置に向けスライドする。
同様に、ばねユニット60が生成する駆動力(弾性力)により、折曲リンク41Bは軸承ピン70Bを中心としてB1方向に回転付勢され、これに伴い折曲リンク41Bと直線状リンク42Bを接続する接続ピン72BはB1方向に付勢される。また、接続ピン72BがB1方向に付勢されることにより、直線状リンク42Bは接続ピン72Bを中心としてE1方向に回転付勢され、よってこれによってもスライドプレート30は閉位置に向けスライドする。
上記の閉位置に位置するスライドプレート30を開位置にスライドさせるには、スライドプレート30を矢印X1方向に向け移動操作する。スライドプレート30をX1方向に移動させることにより、直線状リンク42Aは接続ピン72Aを中心としてD2方向に、直線状リンク42Bは接続ピン72Bを中心としてE2方向に回転する。
そして、直線状リンク42A,42Bが所定位置まで回転すると、続いて折曲リンク41Aが軸承ピン70Aを中心としてA2方向に回転を開始すると共に、折曲リンク41Bも軸承ピン70Bを中心としてB2方向に回転を開始する。また、各リンク41A,41Bの上記回転により、ばねユニット60を構成する圧縮コイルばね63は、短部44A,44Bに押圧されて収縮する。
図5は、スライドプレート30が連結ピン71A,71Bが前記した直線Wと一致する位置までスライドした状態を示している(以下、連結ピン71A,71Bが直線Wと一致する位置を中間位置といい、その状態を中間状態という)。この中間状態では、ばねユニット60を構成する圧縮コイルばね63も直線W上に位置した状態となっている。
また、中立位置では前記のように圧縮コイルばね63、連結ピン71A,71B、及び軸承ピン70A,70Bが直線Wに沿って一直線状に並んだ状態となっている。このため、ばねユニット60が生成する駆動力(弾性力)は軸承ピン70A,70Bをスライドプレート30のスライド方向と直行する方向(図中、矢印B1,B2で示す方向)に作用する。よって、折曲リンク41A,41Bには回転力は発生せず、一時的に回転が停止した状態となる。
尚、スライドプレート30が閉状態からこの中間状態に至るまでの間は、ばねユニット60により付勢される短部44A,44Bの端部は第1の部位SP1の領域に位置しているため、ばねユニット60の弾性力の付勢方向は軸承ピン70A,70Bを中心として折曲リンク41AをA1方向に、また折曲リンク41BをB1方向に回転させる力として作用する。よって、中間状態に至る前にスライドプレート30に対するX1方向への移動操作を解除すると、スライドプレート30はばねユニット60の発生する弾性力により閉位置に戻る。
これに対し、中間位置よりもスライドプレート30を更にX1方向にスライドさせると、スライドプレート30に対するばねユニット60による駆動力(弾性力)の付勢方向が反転する。
即ち、スライドプレート30が中間位置から開位置に向け移動すると、折曲リンク41AのA2方向の回転及び折曲リンク41BのB2方向への回転に伴い、短部44A,44Bの端部は第2の部位SP2に移動する(図6参照)。また、これに伴いばねユニット60も第2の部位SP2に移動する。このように、短部44A,44Bの端部及びばねユニット60が第2の部位SP2に移動した状態では、ばねユニット60が生成する駆動力は折曲リンク41Aを矢印A2方向に回転付勢すると共に、折曲リンク41Bを矢印B2方向に回転付勢する力として作用する。
また、折曲リンク41AがA2方向に回転することにより、直線状リンク42Aは接続ピン72Aを中心としてD2方向に回転し、折曲リンク41BがB2方向に回転することにより、直線状リンク42Bは接続ピン72Bを中心として矢印E2方向に回転する。よって、スライドプレート30を中間位置よりもX1方向に若干スライド操作した後は、スライドプレート30はばねユニット60の駆動力により自動的に矢印X1方向にスライドする。図6は、スライドプレート30が開位置まで移動した開状態を示している。このように、本実施形態に係るスライド機構10は、いわゆるセミオートスライド機構を構成するため、スライド機構10の操作性を向上させることができる。また、セミオートスライド機構はリンク機構40A,40Bにより構成されるため、別個にセミオートスライド機構を設ける必要がなくなり、スライド機構10のコンパクト化を図ることができる。
ここで、図4に示すスライドプレート30が閉位置にスライドした状態に注目する。前記したようにスライドプレート30が閉位置に位置するとき、短部44A,44Bの端部は第1の部位SP1に位置するよう構成されている。また、短部44A,44Bと長部45A,45Bの接続部46A,46Bを中心する角度は鈍角(本実施形態では120°)に設定されている。また、直線状リンク42A,42Bは、長部45A,45Bの端部において回転可能に接続された構成とされている。更に、折曲リンク41Aと折曲リンク41Bは、略矩形状を有したばねユニット60の両端部に連結されている。
従って、ベースプレート20に対してスライドプレート30が閉位置に位置した閉状態では、各折曲リンク41A,41Bとばねユニット60とは略一直線上に位置した構成となる。また閉状態では、折曲リンク41Aと直線状リンク42A、及び折曲リンク41Bと直線状リンク42Bは重なるよう構成されている。
これにより、スライドプレート30が閉位置に位置しているとき、リンク機構40A,40B及びばねユニット60は図4に矢印Lで示す範囲内に集約的に位置する。また本実施形態では、スライドプレート30のスライド方向に対する幅をLとしている。更に、リンク機構40A,40B及びばねユニット60の厚さは、ベースプレート20の上面とスライドプレート30の下面との離間距離より小さく設定されている。よって、スライド機構10が閉状態において、リンク機構40A,40B及びばねユニット60はスライドプレート30に隠れた状態となる。このように本実施形態によれば、閉状態においては閉状態におけるコンパクト化を図ることができると共に、機構部分となるリンク機構40A,40Bが外観に出ない構成とすることでできる。
このように、本実施形態に係るスライド機構10は、閉状態においてリンク機構40A,40B及びばねユニット60をベースプレート20上の狭い領域に集約的に配置することができるため、スライド機構10の小形化及び薄型化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
例えば、本実施形態では直線状リンク42A,42Bを設けることにより、スライドプレート30のスライド距離を長くする構成とした。しかしながら、スライドプレート30のスライド距離が短くてよい場合には、直線状リンク42A,42Bは必ずしも設ける必要はない。
また、本実施形態ではばねユニット60の両端部にリンク機構40A,40Bを設けることにより、スライドプレート30のスライド安定性を図る構成とした。しかしながら、スライドプレート30のスライド安定性がガイドレール部22A,22Bとガイド溝32A,32Bの係合で維持できる場合においては、ばねユニット60の一方にのみリンク機構を設ける構成としてもよい。
10 スライド機構
20 ベースプレート
21 ベースプレート本体
22A,22B ガイドレール部
22B ガイドレール部
23A,23B 軸承孔
30 スライドプレート
31 スライドプレート本体
32A,32B ガイド溝
40A,40B リンク機構
41A,41B 折曲リンク
42A,42B 直線状リンク
44A,44B 短部
45A,45B 長部
46A,46B 接続部
47A,47B 軸孔
49A.49B 連結孔
60,80 ばねユニット
61,81 スライドケース
61A,61B 連結孔
62,82 ガイドケース
63 圧縮コイルばね
64 ガイドピン
65 ガイド孔
70A,70B 軸承ピン
71A,71B 連結ピン
86 ジグザグばね

Claims (4)

  1. 第1のプレートと、
    該第1のプレートに対して相対的に閉位置と開位置との間でスライド可能とされた第2のプレートと、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとを接続するリンク機構と、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間にスライドするための駆動力を発生させるばね手段とを有するスライド機構であって、
    前記リンク機構は、短部とこれより長い長部が接続された形状を有し、前記第1又は前記第2のプレートのいずれか一方のプレートに配設された支軸に前記短部と前記長部との接続位置が回転可能に軸承された折曲リンクを有し、
    該折曲リンクの前記短部の端部を前記ばね手段に連結すると共に、前記長部の端部を前記第1又は前記第2のプレートのいずれか他方のプレートに接続し、
    かつ、前記第1のプレートに対して前記第2のプレートが前記閉位置に位置しているとき、前記折曲リンクと前記ばね手段が略一直線上に位置するよう構成したことを特徴とするスライド機構。
  2. 前記リンク機構を前記ばね手段の両端部にそれぞれ配設したことを特徴とする請求項1に記載のスライド機構。
  3. 前記長部の端部と前記他方のプレートとの間に、一端が前記長部の端部に回転可能に接続されると共に他端部が前記他方のプレートに回転可能に接続された直線状リンクを設け、
    かつ、前記第2のプレートが前記閉位置に位置しているとき、前記折曲リンクと前記直線状リンクが重なるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド機構。
  4. 前記支軸を通り前記第2のプレートのスライド方向に直行する方向に延在する直線を想定し、該直線により前記第1のプレートを第1の部位と第2の部位とに画成した場合、
    前記第2のプレートが前記閉位置に位置するとき、前記短部の端部が前記第1の部位に位置し、
    前記第2のプレートが前記開位置に位置するとき、前記短部の端部が前記第2の部位に位置するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスライド機構。
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