JP2011197428A - 階調補正装置、ディスプレイおよび階調補正方法 - Google Patents

階調補正装置、ディスプレイおよび階調補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】再現元デバイスの階調に応じて、再現元デバイスと再現先デバイス間における明度のずれを補正することができる。
【解決手段】第1ディスプレイに対応する第1測色値と、第1ディスプレイと異なる第2ディスプレイに対応する第2測色値に基づき、前記第1ディスプレイの色階調に対して前記第2ディスプレイの色階調の黒色のずれを示す黒色レベル差を算出する黒色レベル差係数算出部と、算出した黒色レベル差に基づき、前記第1測色値にあわせて、前記第2測色値における黒色を示す値を変更させる調子再現特性における区域を示す変曲点を算出する変曲点算出部と、前記変曲点を有する調子再現特性に基づき、前記第2ディスプレイに表示させる画像の色階調を補正する階調補正部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、白色および黒色で示される色の明るさが異なるデバイス間における階調補正装置、ディスプレイおよび階調補正方法に関し、特に液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどの階調補正に用いることができるものに関する。
近年、従来用いられてきたCRT(Cathode Ray Tube)モニタに変わり、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのFPD(Flat Panel Display)と呼ばれる薄型で大型の表示デバイスが普及し、家庭におけるテレビの視聴や、デジタルサイネージなど、様々な用途で用いられている。
しかしながら、表示デバイスに表示される表示画像の色やこの表示画像の色を示す階調に関する再現特性が表示デバイス間で異なる場合、同一の入力データであっても、表示される画像の知覚色(人が知覚する色)が一致しない場合が多い。
特に、実際に表示された表示画像の白色および黒色で示される色の明るさが異なる場合、階調に関する再現特性が同一である表示デバイス間であっても、色の明るさに関する再現特性がずれていることの影響を受けて、両表示画像の知覚色が一致しない問題がある。
例えば、異なる表示デバイス間における知覚色を一致させる手法として、カラーマネージメントシステム(Color Management System,CMS)がある。
この表示デバイス間におけるCMSでは、各表示デバイスの画面に表示される色を測定し、異なる表示デバイス間における入力値と出力値の違いに応じて装置が階調を補正し、表示画像の知覚的一致を得ようとするものである。
また、再現元デバイスAと再現先デバイスBの黒色を、再現元デバイスAと再現先デバイスBのそれぞれにおけるプロファイルに基づきL*a*b*値で推測する。この推測したL*a*b*値で表わされる黒色を用いて、再現先のデバイスBに表示させる画像に対して、調子再現特性に応じた階調補正を行うものがある(例えば、非特許文献1参照)。
Adobe Systems‘Implementation of Black Point Compensation(adobe HP : http://www.adobe.com/devnet/photoshop/)
しかしながら、非特許文献1に示す方法では、表示デバイス間における白色および黒色で示される色の明るさの違いを考慮して階調補正を行っているものの、全階調に対して補正を行うため、再現元デバイスAにおける色や階調が、再現先デバイスBにおいて測色的に異なる再現となる問題がある。
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、再現元デバイスの階調に応じて、再現元デバイスと再現先デバイス間における知覚的な階調の違いを補正することができる階調補正装置、ディスプレイおよび階調補正方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明に係る階調補正装置は、第1ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第1測色値と、第1ディスプレイと異なる第2ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第2測色値に基づき、前記第1ディスプレイの黒色レベルと前記第2ディスプレイの黒色レベルとの差を示す黒色レベル差を算出する黒色レベル差係数算出部と、算出した黒色レベル差に基づき、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更する関数式と、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更しない関数式とからなる調子再現特性の変曲点を算出する変曲点算出部と、前記算出された変曲点を有する調子再現特性を求め、当該調子再現特性に基づき、前記第2ディスプレイに表示させる画像の色階調を補正する階調補正部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述の階調補正装置において、前記調子再現特性が、前記第1測色値にあわせて前記第2測色値に基づく黒レベルを変更して階調を補正する関数式と、前記第1測色値と前記第2測色値とを同一とする関数式とが前記変曲点で傾きが一致していることを特徴とする。
また、本発明は、上述の階調補正装置において、前記第1測色値が、前記第2測色値に比べて、白レベルから黒レベルまでの範囲が広い階調を示すことを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明に係るディスプレイは、上述に記載の階調補正装置のいずれかを備えることを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明に係る階調補正方法は、第1ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第1測色値と、第1ディスプレイと異なる第2ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第2測色値に基づき、前記第1ディスプレイの黒色レベルと前記第2ディスプレイの黒色レベルとの差を示す黒色レベル差を算出するステップと、算出した黒色レベル差に基づき、前記第2ディスプレイに出力するデータに対して階調を変更する関数式と、前記第2ディスプレイに出力するデータに対して階調を変更しない関数式とからなる調子再現特性の変曲点を算出するステップと、前記算出された変曲点を有する調子再現特性を求め、当該調子再現特性に基づき、前記第2ディスプレイに表示させる画像の色階調を補正するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、再現元デバイスの階調に応じて、再現元デバイスと再現先デバイス間における知覚的な階調の違いを補正することができる。
本実施の形態に係る階調補正システムの一例を示すブロック図である。 黒色レベル差と変曲点との関係の一例を示す図である。 調子再現特性と変曲点との関係の一例を示す図である。 調子再現特性と変曲点との関係の他の例を示す図である。 本実施の形態に係る階調補正システムによる階調補正方法の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る階調補正システムの他の例を示すブロック図である。
以下、本発明による一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る階調補正システムの一例を示すブロック図である。
図1に示す通り、本実施形態に係る階調補正システムは、階調補正装置100と、測色計200と、ディスプレイPと、ディスプレイQとを含む。
この測色計200は、光の測色的特性を示す測色データを測定し、階調補正装置100に出力する。この測色データは、例えば、人間の目で色を感じる際の知覚感度を示す三刺激値XYZである。ここで、測色計200は、測色データとして、ディスプレイPの輝度値Yと、ディスプレイQの輝度値Yを測定し、測色データ入力部4に出力する。
ディスプレイPは、モニタを備え、入力される画像データに基づく画像をモニタに出力する表示装置であって、例えば、液晶ディスプレイである。
ディスプレイQは、例えば、ディスプレイPと異なる表示装置であって、プラズマディスプレイである。
この階調補正装置100は、ディスプレイPとディスプレイQとの間における白色および黒色で示される色の明るさの違いを、例えばディスプレイPの階調に合わせて、ディスプレイQの階調を補正する。この補正により、両ディスプレイP、Qの知覚色の一致性を高めるとともに、ディスプレイPで再現されている色の階調を、ディスプレイQにおいて再現することができる。なお、階調を合わせるために補正される側のディスプレイは、ディスプレイQに限られず、以下に説明する方法で選択されるディスプレイPあるいはディスプレイQである。
階調補正装置100は、制御部1と、操作部2と、画像データ入出力部3と、測色データ入力部4と、階調補正値出力部5と、測色データ記憶部6と、黒色レベル差係数記憶部7と、変曲点記憶部8と、L*値記憶部9とを備える。
この制御部1は、画像作成部11と、画像記憶部12と、黒色レベル差係数算出部13と、変曲点算出部14と、階調補正部15とを含む。
画像作成部11は、ディスプレイPおよびディスプレイQに出力する画像データを作成する。この画像作成部11は、例えば、表示デバイス測定用の画像データを作成する。
この表示デバイス測定用の画像データは、ディスプレイ間の階調補正を行う際に各ディスプレイの測色値を得るために用いる画像データである。例えば、表示デバイス測定用の画像データは、デバイス制御値が8bitであって0〜255の範囲で示される階調において、Red,Green,Blueの各チャンネルにおいて255で示される白色の画像と、0で示される黒色の画像とを含む。この表示デバイス測定用の画像データの面積は、例えば解像度が縦1080ピクセル、横1920ピクセルのディスプレイP、Qに対応するサイズであって、縦1080ピクセル、横1920ピクセルの大きさの画像である。
なお、デバイス制御値とは、各ディスプレイP、Qが表示する色を示す制御値であって、各ディスプレイP、Qのそれぞれにおいて予め決められている。よって、同じデバイス制御値であっても、各ディスプレイP、Qの色再現特性に応じた色が各モニタに表示される。つまり、再現特性が異なるディスプレイでは、同じデバイス制御値が入力されても、同じ色が表示されずに、知覚色が異なる場合がある。
画像記憶部12は、画像作成部11によって作成された表示デバイス測定用の画像データや、画像データ入出力部3から入力される画像データを記憶する。なお、表示デバイス測定用の画像データは、画像作成部11によって作成されるものであってもよく、外部の装置によって作成され、画像データ入出力部3を介して制御部1に入力され、画像記憶部12に記憶されてもよい。また、ディスプレイP、Q自体が、例えば、黒色を示す信号や、白色を示す信号、あるいは、黒色や白色を表示する領域や位置を示す信号を入力することにより、これらの信号に基づき、黒色や白色を決められた領域に表示するものであってもよい。この場合、階調補正装置100から画像データの入力がなくても、ディスプレイP、Qは、入力された信号に基づき、指示された色をモニタに表示することができる。
黒色レベル差係数算出部13は、測色データ記憶部6に記憶されている測色データから輝度値Yを読み出し、黒色レベル差Rbkを算出する。なお、本実施形態において、この黒色レベル差Rbkは、ディスプレイPの黒レベルとディスプレイQの黒レベルの差である。
具体的に説明すると、この黒色レベル差係数算出部13は、以下に示す式(1)に従って、測色データ記憶部6から読み出した輝度値Yに基づき測色値を算出し、この測色値が示す黒レベルの差分を算出することで、黒色レベル差Rbkを得る。
この測色値としては、例えば、CIE1976L*a*b*色空間で示されるL*値を用いる。
Figure 2011197428
なお、式(1)に示す、Yは黒レベル(黒色)を示す輝度値Yであり,Yは白色を示す輝度値Yである。
この黒色レベル差係数算出部13は、ディスプレイP、Qのぞれぞれの測色値L*値、L*値を算出する。
つまり、黒色レベル差係数算出部13は、ディスプレイPに表示される表示デバイス測定用の画像データに基づき、測色計200が測定したディスプレイPの輝度値Yに基づき、ディスプレイPについてのL*値を算出する。また、黒色レベル差係数算出部13は、ディスプレイQに表示される表示デバイス測定用の画像データに基づき、測色計200が測定したディスプレイQの輝度値Yに基づき、ディスプレイQについてのL*値を算出する。
この黒色レベル差係数算出部13は、算出したディスプレイPについてのL*値と、ディスプレイQについてのL*値とを、それぞれ各ディスプレイP、Qを示す識別子と対応付けて、L*値記憶部9に記憶させる。
また、黒色レベル差係数算出部13には、以下に示す式(2)に従って、L*値記憶部9に記憶されているディスプレイPについてのL*値と、ディスプレイQについてのL*値に基づき、ディスプレイPとディスプレイQとの黒色レベル差Rbkを算出する。
Figure 2011197428
なお、式(2)に示すL*Obkは、ディスプレイPあるいはディスプレイQの黒レベル(黒色)を示すL*値あるいはL*値のうち低い方の値である。また、L*Abkは、ディスプレイPあるいはディスプレイQの黒レベル(黒色)を示すL*値あるいはL*値のうち高い方の値である。なお、この黒色を示すL*値は、ディスプレイP、Qに表示された画像データに基づく測色データにおいて白色を示すL*値を100とし、この白色(100)を基準として決定される。つまり、黒色を示すL*値が高い方の値は、この黒色を示すL*値が白色(100)に近く、白色から黒色までの範囲が狭い階調を示す。一方、黒色を示すL*値が低い方の値は、この黒色を示すL*値が白色(100)から遠く、白色から黒色までの範囲が広い階調を示す。
この黒色レベル差係数算出部13は、算出したディスプレイPとディスプレイQとの黒色レベル差Rbkを、黒色レベル差係数記憶部7に記憶させる。
ここで、ディスプレイPの黒色を示すL*値が、ディスプレイQの黒色を示すL*よりもの低い例について、以下説明する。
変曲点算出部14は、黒色レベル差係数記憶部7から黒色レベル差Rbkを読み出し、以下に示す式(3)に従って、変曲点R*を算出する。
Figure 2011197428
なお、式(3)に示すkは、知覚色が一致する範囲であり、予め実験的に得られる係数である。この係数kは、例えば、複数の被験者が異なるL*値で表わされた色を見比べる実験を行い、この実験結果に基づき被験者が同一色と認識できる範囲を参考にして予め決められる係数である。本実施形態では4.0<k<4.1の範囲とする。
この変曲点算出部14は、算出した変曲点R*を、変曲点記憶部8に記憶させる。
階調補正部15は、算出した変曲点R*に基づき、ディスプレイPあるいはディスプレイQに出力する画像データの階調を補正する。この階調補正部15は、黒色レベル差Rbkに基づき、黒色を示すL*値が低い方の階調に、黒色を示すL*値が高い方の階調を合わせるように階調を補正する。つまり、白色および黒色で色の明るさを示すL*値の範囲が広い方に、白色および黒色で色の明るさを示すL*値の範囲が狭い方の階調を合わせるような補正が行われる。
具体的に説明すると、この階調補正部15は、変曲点記憶部8から変曲点R*を読み出し、以下に示す式(4)に従って、ディスプレイPのL*値あるいはディスプレイQのL*値を算出する。
Figure 2011197428
なお、式(4)に示すxは、黒色を示すL*値が低い方のLObk値であるディスプレイPのL*値であり、yは、黒色を示すL*値が高い方のLAbk値であるディスプレイQのL*値である。
この階調補正部15は、式(4)においてyで示すディスプレイQのL*値に基づき、画像データのL*値で示す階調を補正した補正画像データを、画像データ入出力部7を介して、ディスプレイQに出力する。なお、ディスプレイPには、L*値が補正されていない画像データが出力される。
ここで、図2〜4を参照して、変曲点R*に基づく階調補正の一例について具体的に説明する。
図2は、黒色レベル差Rbkと変曲点R*との関係を示す。
図2に示す通り、変曲点R*は、黒色レベル差Rbkに応じて変化し、黒色レベルRbkが増加すると、これに伴い変曲点R*も増加する。
図3は、調子再現特性と変曲点R*値との関係の一例を示す図である。この図3は、その横軸(x)に、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPのL*値を、その縦軸(y)に、黒色を示すL*値が高い方のディスプレイQのL*値を、それぞれ示す。なお、図3には、ディスプレイQの黒色を示すL*値であるLAbk*値がaであって、変曲点R*が異なる例について示す。
図3に示す通り、入力値であるxが、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPのLObk値から変曲点R*までの区間において、出力値であるyは、接線の傾きが1となる2次曲線で示される。つまり、この調子再現特性は、(x,y)=(L*Obk,L*Abk)〜(R*,R*)の区間において、式(4)の2次曲線で示される関数式を含む。
一方、この調子再現特性は、入力値であるxが変曲点R*から100までの区間において、出力値であるyがy=xとなる傾きが1の直線で示される関数式を含む。
つまり、この調子再現特性は、xで示されるディスプレイPのL*値にあわせて、ディスプレイQに出力される画像データにおけるL*値を変更する関数式(0<x<R*)と、ディスプレイQに出力される画像データにおけるL*値を変更しない関数式を示す区域(R*≦x≦100)とからなる。この調子再現特性は、階調補正部15における補正で用いられるものである。
言い換えると、変曲点R*以下の区域(0<x<R*)における関数式は、ディスプレイQに出力される画像データにおけるL*値を変更する関数式である。一方、変曲点R*から100までの区域(R*≦x≦100)における関数式は、xとyとが同一となる関数式である。
また、変曲点R*よりも大きい値である変曲点R*´の場合、(x,y)=(L*Obk,L*Abk)〜(R*´,R*´)の区間において、出力値であるyは式(4)の2次曲線で示され、(x,y)=(R*´,R*´)〜(100,100)の区間において、出力値であるyはy=xとなる傾きが1の直線で示される。
このように、黒色レベル差Rbkが異なることにより変曲点R*が異なり、この変曲点R*が異なることによりxとyの関係が異なる。本実施の形態に係る階調補正装置100は、黒色レベル差Rbkに対応する変曲点R*に基づき、yをxに応じて補正することにより、ディスプレイQの知覚色を、ディスプレイPの知覚色に近づけることができる。
図4は、図3と同様に、その横軸(x)に、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPのL*値を、その縦軸(y)に、黒色を示すL*値が高い方のディスプレイQのL*値を、それぞれ示す。なお、図4に示す通り、ディスプレイQの黒色を示すL*値であるLAbk*値が異なるa1、a2であり、黒色レベル差Rbkが異なる場合、変曲点R*も異なるR*1、R*2となる。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る階調補正システムによる階調補正方法の一例について説明する。図5は、本実施形態に係る階調補正システムによる階調補正方法の一例について説明するためのフローチャートである。
図5に示す通り、階調補正装置100において階調補正処理が開始されると、例えば、画像作成部11が、表示デバイス測定用の画像データを作成し、画像データ入出力部3に出力する。この画像データ入出力部3は、入力した表示デバイス測定用の画像データをディスプレイPおよびディスプレイQに出力する。そして、ディスプレイPおよびディスプレイQは、入力された表示デバイス測定用の画像データに基づき、各ディスプレイのデバイス制御値に応じた階調で画像をモニタに表示する(ステップST1)。
次いで、測色計200が、例えば、ディスプレイPおよびディスプレイQのそれぞれに表示されている表示デバイス測定用の画像データに基づき、ディスプレイPについての輝度値Yと、ディスプレイQについての輝度値Yで示される測色データを測定し、階調補正装置100に出力する(ステップST2)。
そして、階調補正装置100は、入力する輝度値Yと輝度値Yとを測色データ入力部4を介して入力し、測色データ記憶部6に記憶させる。この黒色レベル差係数算出部13が、測色データ記憶部6から輝度値Yおよび輝度値Yを読み出し、式(1)に従って、ディスプレイP、QのぞれぞれのL*値およびL*値を算出する(ステップST3)。そして、黒色レベル差係数算出部13は、算出したL*値およびL*値を、L*記憶部9に記憶させる。
この黒色レベル差係数算出部13は、L*記憶部9から、L*値およびL*値を読み出し、式(2)に従って、このL*値およびL*値に基づき、ディスプレイPとディスプレイQとの黒色レベル差Rbkを算出する(ステップST4)。そして、黒色レベル差係数算出部13は、算出した黒色レベル差Rbkを、黒色レベル差係数記憶部7に記憶させる。
次いで、変曲点算出部14は、黒色レベル差係数記憶部7から黒色レベル差Rbkを読み出し、式(3)に従って、変曲点R*を算出する(ステップST5)。そして、変曲点算出部14は、算出した変曲点R*を、変曲点記憶部8に記憶させる。
ここで、ディスプレイQのモニタに表示させるための画像データが画像データ入出力部3から入力すると、制御部1の画像記憶部12に格納される。そして、階調補正部15は、変曲点記憶部8から変曲点R*を読み出し、式(4)に従って、ディスプレイQに出力する画像データの階調を補正する。ここでは、階調補正部15が、黒色レベル差Rbkに基づき、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPの階調に、黒色を示すL*値が高い方のディスプレイQの階調を合わせるように補正する。この階調補正部15は、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPのL*値を式4に示すxとして、黒色を示すL*値が高い方のディスプレイQのL*値を式4に示すyを算出する。
そして、階調補正部15は、ディスプレイQに表示させる画像データを画像記憶部12から読み出し、補正されたyで示されるL*値に基づきこの画像データを補正して、階調補正値出力部5を介してディスプレイQに出力する。例えば、階調補正部15は、ディスプレイQに出力する画像データのデバイス制御値(階調0〜255)の値を、このyで示されるL*値に応じて変換したデバイス制御値を対象である画像データとともに、ディスプレイQに出力する(ステップST6)。
なお、階調補正装置100は、ディスプレイPに出力する画像データが入力された場合、階調補正部15において補正することなく、画像記憶部12から読み出し、画像データ入出力部3を介してディスプレイPに出力する。
このように、本実施形態に係る階調補正装置100は、ディスプレイP、Q間の白色および黒色で示す色の明るさの違いに基づき、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPあるいはQのL*値を補正することなく、黒色を示すL*値が高い方のディスプレイPあるいはQのL*値を補正する。
これにより、黒色を示すL*値が低い方のディスプレイPあるいはQの再現特性を保持したまま、両ディスプレイP、Qの知覚的な一致性を向上させることができる。
つまり、ディスプレイPの色を再現させる再現先のディスプレイQに表示される画像の知覚色が、再現元のディスプレイPに対応するものとなる。これとともに、ディスプレイPでの再現性を変更することなく、ディスプレイPで再現される画像の再現性と、ディスプレイPで再現される画像の再現性のずれを低減させることができる。
なお、上述において、ディスプレイPの黒色を示すL*値が、ディスプレイQの黒色を示すL*値に比べて低く、ディスプレイQのL*値をディスプレイPのL*値に合わせて補正する例について説明した。しかし、本発明はこれに限られず、ディスプレイPの黒色を示すL*値が、ディスプレイQの黒色を示すL*値に比べて高い場合、ディスプレイPのL*値をディスプレイQのL*値に合わせて補正するものであってもよい。
また、ディスプレイPとディスプレイQの黒色レベル差Rbkや、変曲点R*を算出するための測色値として、L*a*b*値を例に説明したが、本発明はこれに限られず、他の測色値や測色値から算出される値であってもよい。例えば、三刺激値XYZから算出されるCIECAM02におけるJ値を、本実施形態におけるL*値に置き換えて、上記実施形態に適用させるものであってもよい。
さらに、式(3)において、係数kは、4.0<k<4.1の範囲に限られる、正の値をとる範囲であればよい。
また、階調補正部15による階調補正は、式(4)に従った補正に限られず、例えば、0<x<R*の範囲で二次関数以外の指数関数や対数関数を用いて、yがL*Abkよりも小さくならず、かつ、(x,y)=(L*Obk,L*Abk)と、(x,y)=(R*,R*)とを通る関係式で補正するものであってもよい。この指数関数や対数関数の部分(つまり0<x<R*の範囲)は、階調につぶれを起こさない(すなわち、前階調のL*値以下とならない)他のように設定されることが好ましい。
さらに、本実施形態に係る階調補正装置100は、図1に示す通り、測色計200を含まない構成を例に説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、測色計を含むものであってもよい。
また、本発明に係る階調補正装置は、ディスプレイと一体的に設けられるものであってもよく、例えば、図6に示すような構成であってもよい。つまり、階調補正装置を備えるディスプレイであってもよい。なお、各構成要件については、図1に示す構成や機能と同一であるため、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、このディスプレイQ´は、階調補正装置101と表示部102とが一体的に設けられる構成である。つまり、再現元であるディスプレイPについての測色データと、再現先であるディスプレイQ´の測色データを測色計200が計測し、ディスプレイQ´の階調補正装置101に出力する。このディスプレイQ´の階調補正装置101に含まれる黒色レベル差係数算出部13は、この測色データに基づき黒色レベル差Rbkを算出して、変曲点算出部104に出力する。
この変曲点算出部104は、ディスプレイQ´の表示部102の黒色を示す測色値(L*値)がディスプレイPの黒色を示すL*値に比べて高いか否かを判断する。変曲点算出部104は、ディスプレイQ´の表示部102の黒色を示すL*値がディスプレイPの黒色を示すL*値に比べて高いと判断した場合、上述の通り変曲点を算出し、変曲点記憶部8に記憶させる。
一方、変曲点算出部104は、ディスプレイQ´の表示部102の黒色を示すL*値がディスプレイPの黒色を示すL*値に比べて低いと判断した場合、変曲点の算出行わず、階調補正を行わないことを階調補正部15に指示する。これにより、階調補正部15は、画像データに対して階調補正を行わずに、データベースQに出力する。
このように、階調補正装置101を表示部102と一体化させることにより、黒色を示す測色値が低い(すなわち、白色から黒色までの範囲が広い階調を示す)ディスプレイPを再現元ディスプレイとして、この再現元ディスプレイの再現特性に合わせて、再現先であるディスプレイQ´の表示部102の階調を補正することができる。また、ディスプレイPの方が、ディスプレイQ´の表示部102に比べて黒色を示す測色値が高い(すなわち、白色から黒色までの範囲が狭い階調を示す)ディスプレイである場合、ディスプレイQ´の表示部102に対しては階調補正を行わないようにしている。
また、階調補正装置100、101は、階調補正処理がなされて変曲点記憶部8に変曲点R*が格納されている場合、ディスプレイQに画像データを表示する度に変曲点R*を算出せずとも、階調補正部15が変曲点記憶部8に記憶されている変曲点R*を読み出し、階調補正を行うものであってもよい。
1・・・制御部、2・・・操作部、3・・・画像データ入出力部、4・・・測色データ入力部、5・・・階調補正値出力部、6・・・測色データ記憶部、7・・・黒色レベル差係数記憶部、8・・・変曲点記憶部、9・・・L*値記憶部9、11・・・画像作成部、12・・・画像記憶部、13・・・黒色レベル差係数算出部、14・・・変曲点算出部、15・・・階調補正部、100・・・階調補正装置、測色計200、P・・・ディスプレイ、Q・・・ディスプレイ

Claims (5)

  1. 第1ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第1測色値と、第1ディスプレイと異なる第2ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第2測色値に基づき、前記第1ディスプレイの黒色レベルと前記第2ディスプレイの黒色レベルとの差を示す黒色レベル差を算出する黒色レベル差係数算出部と、
    算出した黒色レベル差に基づき、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更する関数式と、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更しない関数式とからなる調子再現特性の変曲点を算出する変曲点算出部と、
    前記算出された変曲点を有する調子再現特性を求め、当該調子再現特性に基づき、前記第2ディスプレイに表示させる画像の色階調を補正する階調補正部と
    を備えることを特徴とする階調補正装置。
  2. 前記調子再現特性は、
    前記第1測色値にあわせて前記第2測色値に基づく黒レベルを変更して階調を補正する関数式と、前記第1測色値と前記第2測色値とを同一とする関数式とが前記変曲点で傾きが一致していることを特徴とする請求項1に記載の階調補正装置。
  3. 前記第1測色値は、
    前記第2測色値に比べて、白レベルから黒レベルまでの範囲が広い階調を示すことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の階調補正装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の階調補正装置を備えることを特徴とするディスプレイ。
  5. 第1ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第1測色値と、第1ディスプレイと異なる第2ディスプレイが少なくとも黒色を表示している状態の第2測色値に基づき、前記第1ディスプレイの黒色レベルと前記第2ディスプレイの黒色レベルとの差を示す黒色レベル差を算出するステップと、
    算出した黒色レベル差に基づき、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更する関数式と、前記第2ディスプレイへの出力に対して階調を変更しない関数式とからなる調子再現特性の変曲点を算出するステップと、
    前記算出された変曲点を有する調子再現特性を求め、当該調子再現特性に基づき、前記第2ディスプレイに表示させる画像の色階調を補正するステップと
    を備えることを特徴とする階調補正方法。
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