JP2011195484A - ベンズアニリド誘導体 - Google Patents
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Abstract
【課題】腫瘍細胞におけるHIF−1の活性化を抑制し、かつ、低酸素適応に必要な遺伝子発現を抑制する新規な化合物、並びにこれを含有する医薬組成物及び抗癌剤の提供。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
[式中、Dはハロゲン原子、トリフルオロメチル基、t−ブチル基などで表される基等を意味し、R1〜3はそれぞれ独立してハロゲン原子等を意味し、Zは窒素原子又は−O−等を意味し、Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CRZ−等の場合は、式
{式中、Tはメチレン基又はカルボニル基等を意味し、Qは、水素原子、C3〜10脂環式炭化水素基又はC6〜14アリール基等を意味する。}で表される基を意味する。]
【選択図】なし
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
[式中、Dはハロゲン原子、トリフルオロメチル基、t−ブチル基などで表される基等を意味し、R1〜3はそれぞれ独立してハロゲン原子等を意味し、Zは窒素原子又は−O−等を意味し、Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CRZ−等の場合は、式
{式中、Tはメチレン基又はカルボニル基等を意味し、Qは、水素原子、C3〜10脂環式炭化水素基又はC6〜14アリール基等を意味する。}で表される基を意味する。]
【選択図】なし
Description
本発明は、HIF−1の活性化を抑制する作用のある新規なベンズアニリド誘導体、並びにこれを含有する医薬組成物及び抗癌剤に関する。
腫瘍組織は正常組織に比べて低酸素状態にあることが知られている(非特許文献1)。このような低酸素環境で生存するために、腫瘍細胞は転写因子HIF−1(Hypoxia Inducible Factor−1)を活性化し、解糖系関連遺伝子(LDH、GLUT1)や血管新生因子(VEGF)などの種々の遺伝子の発現を亢進し、低酸素環境に適応していることが報告されている(非特許文献2)。
また、HIF−1をノックアウトすることにより腫瘍細胞の増腫瘍性が低下することが報告されている(非特許文献3)、したがって、HIF−1の活性化を抑制する化合物は、抗腫瘍作用剤として有用であることが期待される。さらに、HIF−1の阻害作用を有する低分子化合物を開示した文献として非特許文献4がある。
Natl Cancer Inst, 2001, 93, 266-276
Nature Review Cancer, 2003, 3, 721-732
The EMBO Journal, 1998, 17(11), 3005-3015
Drug Discovery Today, 2007, 12, 853-859
本発明の目的は、腫瘍細胞におけるHIF−1の活性化を抑制し、かつ、低酸素適応に必要な遺伝子発現を抑制する新規な化合物、並びにこれを含有する医薬組成物及び抗癌剤を提供することにある。
本発明者らは、上記事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ある種のベンズアニリド誘導体が優れたHIF−1の活性化抑制作用を有することを見出して、本発明を完成した。
すなわち本発明は、以下の<1>〜<10>に関する。
すなわち本発明は、以下の<1>〜<10>に関する。
<1>一般式
[式中、Dはハロゲン原子、トリフルオロメチル基、t−ブチル基、又は、式
{式中、Xは水素原子、トリフルオロメチル基、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は、式
(式中、RX1は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)
で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R1が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R2は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R2が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R3は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R3が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
Zは−CRZ−(RZは水素原子又は水酸基)、窒素原子、−O−、又は、−S−を意味し、
Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CRZ−、又は、窒素原子の場合は、式
{式中、Tはメチレン基、カルボニル基、スルホニル基、−O−、−C(=N−OH)−、−N(−CH3)−C(=O)−、−C(=O)−N(−CH3)−、又は、単結合を意味し、
Qは、水素原子、ハロゲン原子、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜6アルキル又はC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキル基、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は式
で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
A群は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基、オキソ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、及び、5ないし14員複素環式基からなる。]
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R1が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R2は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R2が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R3は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R3が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
Zは−CRZ−(RZは水素原子又は水酸基)、窒素原子、−O−、又は、−S−を意味し、
Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CRZ−、又は、窒素原子の場合は、式
Qは、水素原子、ハロゲン原子、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜6アルキル又はC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキル基、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は式
で表される基を意味し、
A群は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基、オキソ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、及び、5ないし14員複素環式基からなる。]
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<2> Dが式
[式中、Xはトリフルオロメチル基、又は、それぞれC1〜6アルコキシ基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、アダマンチル基、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、もしくは、チアゾリル基を意味する。]
で表される基である、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
で表される基である、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<3> Dが式
[式中、Xは1−アダマンチル基、フェニル基、又は、メトキシ基で置換されていてもよいピリジル基を意味する。]
で表される基である、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
で表される基である、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<4> R1が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、上記<1>〜<3>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<5> R2が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、上記<1>〜<4>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<6> R3が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、上記<1>〜<5>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<7> Zが窒素原子であり、
Gが式
[式中、Tはメチレン基、又は、カルボニル基を意味し、
Qは−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜3アルキル又はC1〜3アルコキシC1〜3アルキルを意味する。)、又は、B群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいピリジル基を意味し、
B群はアミノ基、メトキシメチル基、及び、メトキシエトキシメチル基からなる。]
で表される基である、上記<1>〜<6>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
Gが式
Qは−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜3アルキル又はC1〜3アルコキシC1〜3アルキルを意味する。)、又は、B群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいピリジル基を意味し、
B群はアミノ基、メトキシメチル基、及び、メトキシエトキシメチル基からなる。]
で表される基である、上記<1>〜<6>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<8> 前記化合物が、
4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 (2−メトキシ−エチル)メチル−アミド、
4−[4−(2−アミノ−6−メトキシメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド、
4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[(N)−4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド、又は、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{(S)−4−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドである、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 (2−メトキシ−エチル)メチル−アミド、
4−[4−(2−アミノ−6−メトキシメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド、
4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[(N)−4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド、又は、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{(S)−4−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドである、上記<1>に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
<9> 上記<1>〜<8>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
<10> 上記<1>〜<8>のいずれか一つに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む抗癌剤。
本発明によれば、腫瘍細胞におけるHIF−1の活性化を抑制し、かつ、低酸素適応に必要な遺伝子発現を抑制する新規な化合物、並びにこれを含有する医薬組成物及び抗癌剤が提供することができる。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
本明細書中においては、化合物の構造式が便宜上一定の異性体を表すことがあるが、本発明には化合物の構造上生ずる総ての幾何異性体、光学異性体、立体異性体、互変異性体等の異性体及び異性体混合物を含み、便宜上の式の記載に限定されるものではなく、いずれか一方の異性体でも、各異性体を任意の比率で含む混合物でもよい。従って例えば、本発明の化合物には、光学活性体及びラセミ体が存在することがありえるが、本発明においてはいずれにも限定されず、ラセミ体であっても、各光学活性体のいずれかであっても、各光学活性体を任意の比率で含む混合物でもよい。
また、結晶多形が存在することもあるが同様にいずれにも限定されず、いずれかの結晶形の単一物であっても混合物であってもよく、また、本発明には非晶質体も含まれ、そして、本発明に係る化合物には無水物と溶媒和物(特に水和物)とが包含される。さらに、本発明に係る化合物(I)が生体内で代謝(酸化、還元、加水分解、抱合等)されて生じる、いわゆる代謝物も本発明に包含される。またさらに、生体内で代謝(酸化、還元、加水分解、抱合等)を受けて本発明の化合物(I)を生成する化合物(いわゆるプロドラッグ)も本発明に包含される。
以下に、本明細書において記載する用語、記号等の意義を説明し、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書中において記載されている「置換基を有していてもよい」及び「置換されていてもよい」とは、「置換可能な部位に任意に組み合わせて1又は複数個の置換基を有してもよい」ということと同義である。
本明細書における「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。「ハロゲン原子」の好適例としては、例えば、塩素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
本明細書における「C1〜6アルキル基」とは、炭素数1〜6個の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を意味し、具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、1−プロピル基(n−プロピル基)、2−プロピル基(i−プロピル基)、2−メチル−1−プロピル基(i−ブチル基)、2−メチル−2−プロピル基(tert−ブチル基)、1−ブチル基(n−ブチル基)、2−ブチル基(s−ブチル基)、1−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチル−1−ブチル基、3−メチル−1−ブチル基、2−メチル−2−ブチル基、3−メチル−2−ブチル基、2,2−ジメチル−1−プロピル基、1−へキシル基、2−へキシル基、3−へキシル基、2−メチル−1−ペンチル基、3−メチル−1−ペンチル基、4−メチル−1−ペンチル基、2−メチル−2−ペンチル基、3−メチル−2−ペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、2−メチル−3−ペンチル基、3−メチル−3−ペンチル基、2,3−ジメチル−1−ブチル基、3,3−ジメチル−1−ブチル基、2,2−ジメチル−1−ブチル基、2−エチル−1−ブチル基、3,3−ジメチル−2−ブチル基、2,3−ジメチル−2−ブチル基が挙られる。
本明細書における「C1〜6アルコキシ基」とは、前記定義の「C1〜6アルキル基」が結合した酸素原子を意味し、具体例としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、2−プロピルオキシ基、1−ペンチルオキシ基、1−ヘキシルオキシ基が挙げられる。
本明細書における「C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基」とは、前記定義の「C1〜6アルコキシ基」が結合した前記定義の「C1〜6アルキル基」を意味し、具体例としては、例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メトキシエチル基、(2−プロピルオキシ)メチル基、6−ヘキシルオキシヘキシル基が挙げられる。
本明細書における「C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基」とは前記定義の「C1〜6アルコキシ基」が結合した前記定義の「C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基」を意味し、具体例としては、例えば、メトキエトキシエチル基が挙げられる。
「C2〜6アルケニル基」とは、二重結合を1個有する、炭素数2ないし6個の直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル基を意味し、具体例としては、例えば、エテニル基(ビニル基)、1−プロペニル基、2−プロペニル基(アリル基)、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が挙げられる。
「C2〜6アルキニル基」とは、三重結合を1個有する、炭素数2ないし6個の直鎖状又は分枝鎖状のアルキニル基を意味し、具体例としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基が挙げられる。
本明細書中において「C3〜8脂環式炭化水素基」とは、炭素数3〜8の環状の炭化水素基であり、「C3〜8のシクロアルキル基」、「C3〜8シクロアルケニル基」、及び「C3〜8シクロアルキニル基」で定義された置換基を意味する。具体例としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキシニル基が挙げられる。
「C3〜8シクロアルキル基」とは、炭素数3〜8(好ましくは炭素数3〜6)の環状飽和炭化水素基であり、具体例としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられる。
本明細書中において「C6〜14アリール基」とは、炭素数6ないし14の芳香族環式基をいい、具体例としては、例えば、ベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アズレン、ヘプタレン、ビフェニレン、インダセン、アセナフチレン、フルオレン、フェナレン、フェナントレン、アントラセンが挙げられ、好ましくはベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アズレンである。
「C6〜14アリール基」とは、炭素数6〜14(好ましくは炭素数6〜10)の芳香族炭化水素から水素原子1個を除いた1価の基であり、具体例としては、例えば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、トリル基、キシリル基が挙げられ、薬理活性がより向上する傾向にあることからフェニル基、ナフチル基がより好ましい。なお、ここでいうC6〜14アリール基は、1価の基のみならず、さらに水素原子1個を除いた2価の基も意味する。
本明細書中において「5ないし14員複素環式基」とは、環式基の環を構成する原子の数が5ないし14であり、その環式基の環を構成する原子の種類が窒素原子、硫黄原子及び酸素原子等のヘテロ原子を1以上含む芳香族でない環式基を意味する。具体例としては、例えば、ピロリジニル基、ピロリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、N−メチルピペラジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、モルフォリニル基、テトラヒドロピラニル基、アゼチジニル基、オキセタニル基、オキサチオラニル基、ピリドン環、2−ピロリドン環、エチレンウレア環、1,3−ジオキソラン環、1,3−ジオキサン環、1,4−ジオキサン環、フタルイミド環、スクシンイミド環等の非芳香族複素環式基が挙げられる。かかる「5ないし14員非芳香族複素環式基」としては、好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、モルフォリニル基等が挙げられ、より好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、モルフォリニル基、ピロール環等が挙げられる。
本明細書中において「5ないし14員芳香族複素環式基」とは、環式基の環を構成する原子の数が5ないし14であり、その環式基の環を構成する原子の種類が窒素原子、硫黄原子及び酸素原子等のヘテロ原子を1以上含む芳香族である環式基を意味する。具体例としては、例えば、ピロール環、ピリジン環、ピリドン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、インドール環、イソインドール環、インドリジン環、プリン環、インダゾール環、キノリン環、イソキノリン環、キノリジン環、フタラジン環、ナフチリジン環、キノキサリン環、キナゾリン環、シンノリン環、プテリジン環、イミダゾピリジン環、イミダゾトリアジン環、ピラジノピリダジン環、アクリジン環、フェナントリジン環、カルバゾール環、カルバゾリン環、ペリミジン環、フェナントロリン環、フェナシン環、オキサジアゾール環、ベンズイミダゾール、ピロロピリジン環、ピロロピリミジン環、ピリドピリミジン環等の含窒素芳香族複素環;チオフェン環、ベンゾチオフェン環等の含硫黄芳香族複素環;フラン環、ピラン環、シクロペンタピラン環、ベンゾフラン環、イソベンゾフラン環等の含酸素芳香族複素環;チアゾール環、チアジゾール環、イソチアゾール環、ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、ベンズチアジアゾール環、フェノチアジン環、イソキサゾール環、フラザン環、フェノキサジン環、ピラゾロオキサゾール環、イミダゾチアゾール環、チエノフラン環、フロピロール環、ピリドオキサジン環、フロピリジン環、フロピリミジン環、チエノピリミジン環、オキサゾール環等の窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる2個以上の異原子を含んでなる芳香族複素環が挙げられる。
本明細書中において「薬理学的に許容される塩」としては、特に種類は限定されないが、例えば、塩酸塩、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩等の無機酸の付加塩;酢酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機カルボン酸の付加塩;メタンスルホン酸塩、ヒドロキシメタンスルホン酸塩、ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、タウリン塩等の有機スルホン酸の付加塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、プロカイン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタン塩、フェネチルベンジルアミン塩等のアミンの付加塩;アルギニン塩、リジン塩、セリン塩、グリシン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等のアミノ酸の付加塩を挙げることができる。
<一般合成方法>
本発明に係る、式(1−1)で表される化合物(以下、化合物(1−1)という。)の製造法について述べる。本発明に係る化合物は、通常の有機合成手段を用いて合成することができるが、例えば化合物(1−1)のうち、以下の式(1−2)、式(1−3)、式(1−4)、および式(1−5)で示される化合物(以下、それぞれ化合物(1−2)、化合物(1−3)、化合物(1−4)、化合物(1−5)という。)は、以下の[製造方法1]等に示す方法により合成することができる。なお、以下の記載中「Boc」はtert−ブトキシカルボニルを意味し、「Ns」は2−ニトロベンゼンスルホニルを意味する。
本発明に係る、式(1−1)で表される化合物(以下、化合物(1−1)という。)の製造法について述べる。本発明に係る化合物は、通常の有機合成手段を用いて合成することができるが、例えば化合物(1−1)のうち、以下の式(1−2)、式(1−3)、式(1−4)、および式(1−5)で示される化合物(以下、それぞれ化合物(1−2)、化合物(1−3)、化合物(1−4)、化合物(1−5)という。)は、以下の[製造方法1]等に示す方法により合成することができる。なお、以下の記載中「Boc」はtert−ブトキシカルボニルを意味し、「Ns」は2−ニトロベンゼンスルホニルを意味する。
[製造方法1]化合物(1−1)の代表的製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、GおよびZは前記定義と同意義を意味する。〕
[製造方法1−1]化合物(1−1)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、GおよびZは前記定義と同意義を意味し、Lはハロゲンやトリフレート、メシレートまたはトシレートを意味する。〕
化合物(2−1)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例、または[製造方法1−11]から[製造方法1−20]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(3−1)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−21]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(4−1)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−22]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−1)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例、または[製造方法1−11]から[製造方法1−20]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(3−1)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−21]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(4−1)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−22]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程1]
本工程は、化合物(2−1)と化合物(3−1)を塩基存在下で反応させて化合物(1−1)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、水、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。本反応に用いる塩基としてはトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(2−1)は化合物(3−1)に対して1当量から10当量用いることができ、好ましくは1当量から2当量用いる。塩基は化合物(2−1)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1.5当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は10分間から24時間である。
本工程は、化合物(2−1)と化合物(3−1)を塩基存在下で反応させて化合物(1−1)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、水、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。本反応に用いる塩基としてはトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(2−1)は化合物(3−1)に対して1当量から10当量用いることができ、好ましくは1当量から2当量用いる。塩基は化合物(2−1)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1.5当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は10分間から24時間である。
[工程2]
本工程は、化合物(2−1)と化合物(4−1)を還元剤存在下で反応させて化合物(1−1)を得る工程である。本工程は、酢酸または塩酸などの酸を触媒量から溶媒量加えて行うことができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、水、酢酸、またはこれらの混合溶媒などを用いることができ、好ましくはジクロロメタンを用いる。本反応に用いる還元剤としてはα−ピコリンボラン、ピリジン−ボラン、ナトリウム シアノボロハイドライド、ナトリウム トリアセトキシボロハイドライドなどを用いることができ、好ましくはナトリウム トリアセトキシボロハイドライドを用いる。化合物(2−1)は化合物(4−1)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。還元剤は化合物(2−1)に対して0.5当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(2−1)と化合物(4−1)を還元剤存在下で反応させて化合物(1−1)を得る工程である。本工程は、酢酸または塩酸などの酸を触媒量から溶媒量加えて行うことができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、水、酢酸、またはこれらの混合溶媒などを用いることができ、好ましくはジクロロメタンを用いる。本反応に用いる還元剤としてはα−ピコリンボラン、ピリジン−ボラン、ナトリウム シアノボロハイドライド、ナトリウム トリアセトキシボロハイドライドなどを用いることができ、好ましくはナトリウム トリアセトキシボロハイドライドを用いる。化合物(2−1)は化合物(4−1)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。還元剤は化合物(2−1)に対して0.5当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[製造方法1−2]化合物(1−3)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、G、LおよびZは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子またはトリフラートを意味し、Xはそれぞれ前記A群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C6〜14アリール基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は、式
(式中、RX1は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)で表される基を意味する。〕
化合物(5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(6)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(2−1)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例、または[製造方法1−11]から[製造方法1−20]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(7)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(8)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、[製造方法1−23]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(9)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(6)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(2−1)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例、または[製造方法1−11]から[製造方法1−20]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(7)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(8)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、[製造方法1−23]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(9)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程3]
本工程は、化合物(5)を化合物(6)と塩基存在下で反応させ、化合物(3−2)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。化合物(6)は化合物(5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(5)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(5)を化合物(6)と塩基存在下で反応させ、化合物(3−2)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。化合物(6)は化合物(5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(5)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[工程4]
本工程は化合物(3−2)と化合物(2−1)を塩基存在下で反応させ、化合物(1−2)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は化合物(3−2)と化合物(2−1)を塩基存在下で反応させ、化合物(1−2)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程5]
本工程は、化合物(1−2)と化合物(7)とを反応させて化合物(1−3)を得る工程である。パラジウム触媒、塩基、銅触媒の存在下、化合物(1−2)を化合物(7)と反応させることにより化合物(1−3)を得ることができる。良好な結果を得るため、ホスフィン配位子を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。パラジウム触媒としては、例えば、パラジウム(II)アセテート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。ホスフィン配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィンなどを用いることができる。本反応は銅触媒を加えて行うこともできる。銅触媒としては、銅、ヨウ化銅(I)、臭化銅(I)、塩化銅(I)などを用いることができる。化合物(7)は化合物(1−2)に対して1当量から5当量用いる。パラジウム触媒は化合物(1−2)に対して0.01当量から0.3当量用いる。塩基は化合物(1−2)に対して2当量から5当量用いる。ホスフィン配位子は化合物(1−2)に対して0.01当量から1.2当量用いる。銅触媒は化合物(1−2)に対して0.001当量から0.3当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は30分間から24時間である。
本工程は、化合物(1−2)と化合物(7)とを反応させて化合物(1−3)を得る工程である。パラジウム触媒、塩基、銅触媒の存在下、化合物(1−2)を化合物(7)と反応させることにより化合物(1−3)を得ることができる。良好な結果を得るため、ホスフィン配位子を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。パラジウム触媒としては、例えば、パラジウム(II)アセテート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。ホスフィン配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィンなどを用いることができる。本反応は銅触媒を加えて行うこともできる。銅触媒としては、銅、ヨウ化銅(I)、臭化銅(I)、塩化銅(I)などを用いることができる。化合物(7)は化合物(1−2)に対して1当量から5当量用いる。パラジウム触媒は化合物(1−2)に対して0.01当量から0.3当量用いる。塩基は化合物(1−2)に対して2当量から5当量用いる。ホスフィン配位子は化合物(1−2)に対して0.01当量から1.2当量用いる。銅触媒は化合物(1−2)に対して0.001当量から0.3当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は30分間から24時間である。
[工程6]
本工程は化合物(5)と化合物(8)を塩基存在下で反応させ、化合物(3−3)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は化合物(5)と化合物(8)を塩基存在下で反応させ、化合物(3−3)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程7]
本工程は化合物(3−3)と化合物(2−1)を塩基存在下で反応させ、化合物(1−4)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は化合物(3−3)と化合物(2−1)を塩基存在下で反応させ、化合物(1−4)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程8]
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(1−4)と化合物(9)を反応させて化合物(1−3)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(1−4)と化合物(9)を反応させて化合物(1−3)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−3]化合物(1−5)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、およびLは前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(3−1)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−21]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(3−1)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−21]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程9]
本工程は[製造方法1−1]工程1と同様の方法で化合物(2−2)と化合物(3−1)を反応させたのち、[製造方法1−11]工程20と同様の方法でBoc基を除去することで化合物(1−5)を得る工程である。
本工程は[製造方法1−1]工程1と同様の方法で化合物(2−2)と化合物(3−1)を反応させたのち、[製造方法1−11]工程20と同様の方法でBoc基を除去することで化合物(1−5)を得る工程である。
[製造方法1−4]化合物(1−6)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、DおよびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(10)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(11)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(10)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(11)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程10]
本工程は、化合物(10)と化合物(1−5)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(1−6)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。縮合剤としては、BOP(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ(トリ(ジメチルアミノ))ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート)、WSC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩)、DCC(N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド)などを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。また、本工程は、トリエチルアミンなどの塩基を1当量から5当量加えて行うこともできる。化合物(10)は化合物(1−5)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。縮合剤は化合物(10)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(10)と化合物(1−5)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(1−6)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。縮合剤としては、BOP(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ(トリ(ジメチルアミノ))ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート)、WSC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩)、DCC(N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド)などを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。また、本工程は、トリエチルアミンなどの塩基を1当量から5当量加えて行うこともできる。化合物(10)は化合物(1−5)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。縮合剤は化合物(10)に対して1当量から3当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[工程11]
本工程は、化合物(1−5)を化合物(11)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−6)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造することもできる。
本工程は、化合物(1−5)を化合物(11)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−6)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造することもできる。
[製造方法1−5]化合物(1−7)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、QおよびLは前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(13)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(13)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程12]
本工程は、塩基の存在下、化合物(1−5)と化合物(13)を反応させて化合物(1−7)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は、塩基の存在下、化合物(1−5)と化合物(13)を反応させて化合物(1−7)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−6]化合物(1−8)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、DおよびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(14)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(14)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程13]
本工程は、化合物(1−5)を化合物(14)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。化合物(14)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(14)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(1−5)を化合物(14)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。反応を促進するために、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えることもできる。化合物(14)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(14)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[製造方法1−7]化合物(1−9)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3およびDは前記定義と同意義を意味する。R5、R6はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、置換基を有していてもよいC3〜10シクロアルキル基、あるいは結合している炭素原子と一緒になって置換されていてもよいC3〜10脂環式炭化水素基、5ないし14員複素環式基を意味する。〕
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(15)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(15)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程14]
本工程は、化合物(1−5)と化合物(15)を還元剤存在下で反応させて化合物(1−9)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(1−5)と化合物(15)を還元剤存在下で反応させて化合物(1−9)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−8]化合物(1−10)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、DおよびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(16)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(16)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程15]
本工程は、化合物(1−5)を化合物(16)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−10)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(16)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。塩基は化合物(1−5)に対して1当量以上用いることができ、好ましくは1当量から2当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(1−5)を化合物(16)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−10)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(16)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。塩基は化合物(1−5)に対して1当量以上用いることができ、好ましくは1当量から2当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[製造方法1−9]化合物(1−11)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、RQ1およびRQ2は前記定義と同意義を意味する。R4はニトロ基等の電気吸引基が置換していても良いC6〜14アリール基または5ないし14員環芳香族複素環式基を意味する。〕
化合物(17)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(18)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(17)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(18)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程16]
本工程は、化合物(17)を化合物(18)と塩基存在下で反応させ、化合物(19)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(17)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(17)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(17)を化合物(18)と塩基存在下で反応させ、化合物(19)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(17)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(17)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[工程17]
本工程は、化合物(1−5)を化合物(19)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−11)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(19)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(19)に対して1当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(1−5)を化合物(19)と塩基存在下で反応させ、化合物(1−11)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウムなどを用いることができる。化合物(19)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。塩基は化合物(19)に対して1当量から溶媒量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[製造方法1−10]化合物(1−12)の製造方法
〔式中、R1、R2、R3、D、RQ1およびRQ2は前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(18)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(18)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
化合物(1−5)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例または[製造方法1−3]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程18]
本工程は、スルフリルクロライドと化合物(18)を反応させ、次いで化合物(1−5)を反応させることにより化合物(1−12)を得る工程である。良好な結果を得るため、塩基を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。スルフリルクロライドは化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。塩基は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。反応温度は−78℃から室温であり、反応時間は5分間から24時間である。
本工程は、スルフリルクロライドと化合物(18)を反応させ、次いで化合物(1−5)を反応させることにより化合物(1−12)を得る工程である。良好な結果を得るため、塩基を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。スルフリルクロライドは化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。塩基は化合物(1−5)に対して1当量から5当量用いる。反応温度は−78℃から室温であり、反応時間は5分間から24時間である。
[製造方法1−11]化合物(2−3)の製造方法
〔式中、R1およびLは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味し、R7はそれぞれ前記A群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。〕
化合物(20)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(21)および(22)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(20)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(21)および(22)は、市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程19]
本工程は、化合物(20)を化合物(21)もしくは(22)と反応させ、化合物(23)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。化合物(21)および(22)は化合物(20)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は−78℃から室温であり、反応時間は10分間から6時間である。
本工程は、化合物(20)を化合物(21)もしくは(22)と反応させ、化合物(23)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。化合物(21)および(22)は化合物(20)に対して1当量から5当量用いることができ、好ましくは1当量から1.5当量用いる。反応温度は−78℃から室温であり、反応時間は10分間から6時間である。
[工程20]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(23)から化合物(2−3)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、メタノールやエタノールなどのアルコール系溶媒、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。酸としては、トリフルオロ酢酸や塩化水素-酢酸エチル溶液、塩酸、臭化水素酸、硫酸などを用いることができる。酸の量は触媒量から溶媒量用いることができる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(23)から化合物(2−3)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、メタノールやエタノールなどのアルコール系溶媒、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。酸としては、トリフルオロ酢酸や塩化水素-酢酸エチル溶液、塩酸、臭化水素酸、硫酸などを用いることができる。酸の量は触媒量から溶媒量用いることができる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は10分間から48時間である。
[製造方法1−12]化合物(2−2)および(2−4)の製造方法
〔式中、R1およびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(24)は市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(24)は市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程21]
本工程は、化合物(24)を2−ニトロベンゼンスルホニルクロライドを反応させることにより化合物(25)を得る工程である。良好な結果を得るため、塩基を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。2−ニトロベンゼンスルホニルクロライドは化合物(24)に対して0.1当量から0.2当量用いる。塩基は化合物(24)に対して1当量から5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
本工程は、化合物(24)を2−ニトロベンゼンスルホニルクロライドを反応させることにより化合物(25)を得る工程である。良好な結果を得るため、塩基を添加してもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはピリジンなどを用いることができる。2−ニトロベンゼンスルホニルクロライドは化合物(24)に対して0.1当量から0.2当量用いる。塩基は化合物(24)に対して1当量から5当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
[工程22]
本工程は、化合物(25)と化合物(10)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(26)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(10)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(26)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程23]
本工程は、化合物(25)と化合物(11)を塩基存在下で反応させ、化合物(26)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(11)を塩基存在下で反応させ、化合物(26)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程24]
本工程は、化合物(26)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs基を除去し、化合物(2−4)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、水酸化リチウムなどを用いることができる。チオールとしては、例えば、メルカプト酢酸、チオフェノールなどを用いることができる。塩基は化合物(26)に対して1当量から50当量用いる。チオールは化合物(26)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
本工程は、化合物(26)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs基を除去し、化合物(2−4)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、水酸化リチウムなどを用いることができる。チオールとしては、例えば、メルカプト酢酸、チオフェノールなどを用いることができる。塩基は化合物(26)に対して1当量から50当量用いる。チオールは化合物(26)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
[工程25]
本工程は、化合物(24)をジ−tert−ブチル ジカーボネートと反応させ、化合物(2−2)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、メタノールやエタノールなどのアルコール系溶媒、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。反応を促進するために塩基を用いることもでき、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。化合物(24)はジ−tert−ブチル ジカーボネートに対して1当量から20当量用いることができ、好ましくは5当量から10当量用いる。塩基は化合物(24)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは5当量から10当量用いる。反応温度は0℃から室温であり、反応時間は10分間から48時間である。
本工程は、化合物(24)をジ−tert−ブチル ジカーボネートと反応させ、化合物(2−2)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、メタノールやエタノールなどのアルコール系溶媒、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。反応を促進するために塩基を用いることもでき、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。化合物(24)はジ−tert−ブチル ジカーボネートに対して1当量から20当量用いることができ、好ましくは5当量から10当量用いる。塩基は化合物(24)に対して0.5当量から溶媒量用いることができ、好ましくは5当量から10当量用いる。反応温度は0℃から室温であり、反応時間は10分間から48時間である。
[工程26]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(10)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(27)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(10)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(27)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程27]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(11)を塩基存在下で反応させ、化合物(27)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(11)を塩基存在下で反応させ、化合物(27)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程28]
本工程は、酸性条件下でBoc基を除去し、化合物(27)から化合物(2−4)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc基を除去し、化合物(27)から化合物(2−4)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−13]化合物(2−5)の製造方法
〔式中、R1、LおよびQは前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法等を用いて製造することもできる。
化合物(13)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法等を用いて製造することもできる。
化合物(13)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程29]
本工程は、化合物(25)と化合物(13)を塩基の存在下で反応させ、化合物(28)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(13)を塩基の存在下で反応させ、化合物(28)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程30]
本工程は、化合物(28)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−5)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(28)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−5)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程31]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(13)を塩基の存在下で反応させ、化合物(29)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(13)を塩基の存在下で反応させ、化合物(29)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程32]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(29)から化合物(2−5)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(29)から化合物(2−5)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−14]化合物(2−6)の製造方法
〔式中、R1およびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(14)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(14)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程33]
本工程は、化合物(25)と化合物(14)を塩基存在下で反応させ、化合物(30)を得る工程である。[製造方法1−6]工程13と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(14)を塩基存在下で反応させ、化合物(30)を得る工程である。[製造方法1−6]工程13と同様の方法で製造可能である。
[工程34]
本工程は、化合物(30)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−6)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(30)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−6)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程35]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(14)を塩基存在下で反応させ、化合物(31)を得る工程である。[製造方法1−6]工程13と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(14)を塩基存在下で反応させ、化合物(31)を得る工程である。[製造方法1−6]工程13と同様の方法で製造可能である。
[工程36]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(31)から化合物(2−6)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(31)から化合物(2−6)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−15]化合物(2−7)の製造方法
〔式中、R1、R5およびR6は前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(15)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(15)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程37]
本工程は、化合物(25)と化合物(15)を還元剤の存在下で反応させて化合物(32)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(15)を還元剤の存在下で反応させて化合物(32)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
[工程38]
本工程は、化合物(32)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−7)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(32)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−7)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程39]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(15)を還元剤の存在下で反応させ、化合物(33)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(15)を還元剤の存在下で反応させ、化合物(33)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
[工程40]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(33)から化合物(2−7)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(33)から化合物(2−7)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−16]化合物(2−8)の製造方法
〔式中、R1およびQは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(16)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(16)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程41]
本工程は、化合物(25)と化合物(16)を塩基存在下で反応させて化合物(34)を得る工程である。[製造方法1−8]工程15と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(16)を塩基存在下で反応させて化合物(34)を得る工程である。[製造方法1−8]工程15と同様の方法で製造可能である。
[工程42]
本工程は、化合物(34)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−8)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(34)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−8)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程43]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(16)を塩基存在下で反応させ、化合物(35)を得る工程である。[製造方法1−8]工程15と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(16)を塩基存在下で反応させ、化合物(35)を得る工程である。[製造方法1−8]工程15と同様の方法で製造可能である。
[工程44]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(35)から化合物(2−8)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(35)から化合物(2−8)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−17]化合物(2−9)の製造方法
〔式中、R1、R2およびRQ1は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(36)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(37)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(39)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例で製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(36)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(37)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(39)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例で製造することもできる。
[工程45]
本工程は、化合物(25)と化合物(36)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(38)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(36)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(38)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程46]
本工程は、化合物(25)と化合物(37)を塩基の存在下で反応させ、化合物(38)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(37)を塩基の存在下で反応させ、化合物(38)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程47]
本工程は、化合物(38)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)と反応させて化合物(40)を得る工程である。良好な結果を得るため、ホスフィン配位子を加えることもできる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。パラジウム触媒としては、パラジウム(II)アセテート、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)ジクロロパラジウム(II)などを用いることができる。ホスフィン配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセンなどを用いることができる。化合物(39)は化合物(38)に対して1当量から3当量用いる。パラジウム触媒は化合物(38)に対して0.01当量から0.3当量用いる。ホスフィン配位子は化合物(38)に対して0.01当量から1.2当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は10分間から24時間である。
本工程は、化合物(38)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)と反応させて化合物(40)を得る工程である。良好な結果を得るため、ホスフィン配位子を加えることもできる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。パラジウム触媒としては、パラジウム(II)アセテート、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)ジクロロパラジウム(II)などを用いることができる。ホスフィン配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセンなどを用いることができる。化合物(39)は化合物(38)に対して1当量から3当量用いる。パラジウム触媒は化合物(38)に対して0.01当量から0.3当量用いる。ホスフィン配位子は化合物(38)に対して0.01当量から1.2当量用いる。反応温度は室温から還流温度であり、反応時間は10分間から24時間である。
[工程48]
本工程は、化合物(40)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−9)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(40)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−9)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程49]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(36)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(41)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(36)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(41)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程50]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(37)を塩基存在下で反応させ、化合物(41)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(37)を塩基存在下で反応させ、化合物(41)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程51]
本工程は、化合物(41)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(42)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(41)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(42)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
[工程52]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(42)から化合物(2−9)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(42)から化合物(2−9)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−18]化合物(2−10)の製造方法
〔式中、R1、R2、LおよびRQ1は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(43)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(44)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(2−2)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−12]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(25)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−12] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(43)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(44)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程53]
本工程は、化合物(25)と化合物(43)を塩基存在下で反応させ、化合物(45)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(43)を塩基存在下で反応させ、化合物(45)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程54]
本工程は、化合物(25)と化合物(44)を還元剤存在下で反応させて化合物(45)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(25)と化合物(44)を還元剤存在下で反応させて化合物(45)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
[工程55]
本工程は、化合物(45)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(46)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(45)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(46)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
[工程56]
本工程は、化合物(46)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−10)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(46)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−10)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程57]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(43)を塩基存在下で反応させ、化合物(47)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(43)を塩基存在下で反応させ、化合物(47)を得る工程である。[製造方法1−1]工程1と同様の方法で製造可能である。
[工程58]
本工程は、化合物(2−2)と化合物(44)を還元剤存在下で反応させて化合物(47)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(2−2)と化合物(44)を還元剤存在下で反応させて化合物(47)を得る工程である。[製造方法1−1]工程2と同様の方法で製造可能である。
[工程59]
本工程は、化合物(47)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(48)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(47)を、パラジウム触媒存在下、化合物(39)を反応させて化合物(48)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
[工程60]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(48)から化合物(2−10)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(48)から化合物(2−10)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−19]化合物(2−11)の製造方法
〔式中、R1、R2、RQ1およびRQ2は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(38)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−17]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(41)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−17]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(38)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−17]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(41)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは[製造方法1−17]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程61]
本工程は、化合物(38)を化合物(18)と反応させて化合物(49)を得る工程である。良好な結果を得るために塩基を加えてもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。市販のアミン化合物(18)を溶媒量用いてもよい。本反応に用いる塩基としては、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン、ジイソプロピルエチルアミンなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(38)に対して1当量から溶媒量用いる。塩基は化合物(38)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は60℃から還流温度であり、反応時間は3時間から24時間である。
本工程は、化合物(38)を化合物(18)と反応させて化合物(49)を得る工程である。良好な結果を得るために塩基を加えてもよい。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。市販のアミン化合物(18)を溶媒量用いてもよい。本反応に用いる塩基としては、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン、ジイソプロピルエチルアミンなどを用いることができる。化合物(18)は化合物(38)に対して1当量から溶媒量用いる。塩基は化合物(38)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は60℃から還流温度であり、反応時間は3時間から24時間である。
[工程62]
本工程は、化合物(49)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−11)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(49)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−11)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程63]
本工程は、化合物(41)を化合物(18)と反応させて化合物(50)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(41)を化合物(18)と反応させて化合物(50)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
[工程64]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(50)から化合物(2−11)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(50)から化合物(2−11)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−20]化合物(2−12)の製造方法
〔式中、R1、R2、RQ1およびRQ2は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子を意味する。〕
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(45)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−18]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(47)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに[製造方法1−18]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(45)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに実施例中の製造例または[製造方法1−18]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(47)は、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに[製造方法1−18]等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程65]
本工程は、化合物(45)を化合物(18)と反応させて化合物(51)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(45)を化合物(18)と反応させて化合物(51)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
[工程66]
本工程は、化合物(51)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−12)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(51)を塩基存在下、チオールを反応させることによりNs(2−ニトロベンゼンスルホニル)基を除去し、化合物(2−12)を得る工程である。[製造方法1−12]工程24と同様の方法で製造可能である。
[工程67]
本工程は、化合物(47)を化合物(18)と反応させて化合物(52)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(47)を化合物(18)と反応させて化合物(52)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
[工程68]
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(52)から化合物(2−12)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
本工程は、酸性条件下でBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を除去し、化合物(52)から化合物(2−12)を得る工程である。[製造方法1−11]工程20と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−21]化合物(3−1)の製造方法
〔式中、R2、R3、DおよびLは前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(5)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(53)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(54)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(5)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(53)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例に記載の方法等で製造することもできる。
化合物(54)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程69]
本工程は、化合物(53)と化合物(54)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(3−1)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(53)と化合物(54)を縮合剤存在下で反応させ、化合物(3−1)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程70]
本工程は、化合物(53)と化合物(5)を塩基の存在下で反応させ、化合物(3−1)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(53)と化合物(5)を塩基の存在下で反応させ、化合物(3−1)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−22]化合物(4−1)の製造方法
〔式中、R2、R3およびDは前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子またはトリフラートを意味する。〕
化合物(55)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(56)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(53)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
化合物(55)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(56)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(53)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
[工程71]
本工程は、化合物(55)と化合物(53)を縮合剤の存在下で反応させ、化合物(57)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(55)と化合物(53)を縮合剤の存在下で反応させ、化合物(57)を得る工程である。[製造方法1−4]工程10と同様の方法で製造可能である。
[工程72]
本工程は、化合物(56)と化合物(53)を塩基の存在下で反応させ、化合物(57)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(56)と化合物(53)を塩基の存在下で反応させ、化合物(57)を得る工程である。[製造方法1−2]工程3と同様の方法で製造可能である。
[工程73]
本工程は、化合物(57)を、パラジウム触媒存在下、トリ−n−ブチルビニルスズ(市販品)を反応させて化合物(58)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(57)を、パラジウム触媒存在下、トリ−n−ブチルビニルスズ(市販品)を反応させて化合物(58)を得る工程である。[製造方法1−17]工程47と同様の方法で製造可能である。
[工程74]
本工程は、化合物(58)の二重結合を酸化的に開裂させて化合物(4−1)を得る工程である。オスミウムテトラオキサイド、過ヨウ素酸ナトリウム存在下、化合物(58)を反応させることにより化合物(4−1)を得ることができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、アセトニトリル、アセトン、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。オスミウム触媒は化合物(58)に対して0.03当量から0.3当量用いる。過ヨウ素酸ナトリウムは化合物(58)に対して2当量から5当量用いる。反応温度は室温であり、反応時間は10分間から24時間である。また、化合物(4−1)は化合物(58)から以下の別法でも合成することができる。
本工程は、化合物(58)の二重結合を酸化的に開裂させて化合物(4−1)を得る工程である。オスミウムテトラオキサイド、過ヨウ素酸ナトリウム存在下、化合物(58)を反応させることにより化合物(4−1)を得ることができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、アセトニトリル、アセトン、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。オスミウム触媒は化合物(58)に対して0.03当量から0.3当量用いる。過ヨウ素酸ナトリウムは化合物(58)に対して2当量から5当量用いる。反応温度は室温であり、反応時間は10分間から24時間である。また、化合物(4−1)は化合物(58)から以下の別法でも合成することができる。
[工程74]別法
本工程は、化合物(58)をオゾン酸化することで化合物(4−1)を得る工程である。化合物(58)を溶解させた反応混合物にオゾンを通気したのち、還元剤で処理することにより化合物(4−1)を得ることができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ピリジン、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。オゾンを通気させる温度は−78℃から0℃である。還元剤としてはジメチルスルフィドなどのスルフィド化合物、水素化ホウ素ナトリウムなどのホウ素系還元剤または亜鉛粉末等を用いることができる。反応温度は−78℃から室温、反応時間は2時間から24時間である。
本工程は、化合物(58)をオゾン酸化することで化合物(4−1)を得る工程である。化合物(58)を溶解させた反応混合物にオゾンを通気したのち、還元剤で処理することにより化合物(4−1)を得ることができる。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ピリジン、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。オゾンを通気させる温度は−78℃から0℃である。還元剤としてはジメチルスルフィドなどのスルフィド化合物、水素化ホウ素ナトリウムなどのホウ素系還元剤または亜鉛粉末等を用いることができる。反応温度は−78℃から室温、反応時間は2時間から24時間である。
[製造方法1−23]化合物(61)の製造方法
〔式中、R3は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子またはトリフラートを意味する。R8は水素原子、置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、置換基を有していてもよいC3〜10シクロアルキル基を意味する。〕
化合物(6)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(59)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(9)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(6)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(59)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(9)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、実施例中の製造例等に記載の方法を用いて製造することもできる。
[工程75]
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(6)と化合物(59)とを反応させて化合物(60)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(6)と化合物(59)とを反応させて化合物(60)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
[工程76]
本工程は、化合物(60)を塩基と反応させることによりシリル基を除去し、化合物(8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。塩基は化合物(60)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。また、化合物(8)は化合物(60)から以下の別法でも製造することができる。
本工程は、化合物(60)を塩基と反応させることによりシリル基を除去し、化合物(8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。塩基は化合物(60)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。また、化合物(8)は化合物(60)から以下の別法でも製造することができる。
[工程76]別法
本工程は、化合物(60)をフッ素化物イオンと反応させることによりシリル基を除去し、化合物(8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。フッ素化物源としては、例えば、テトラブチルアンモニウムフルオリド、フッ化カリウム、フッ化セシウムなどを用いることができる。フッ素化物源は化合物(60)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
本工程は、化合物(60)をフッ素化物イオンと反応させることによりシリル基を除去し、化合物(8)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、水、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。フッ素化物源としては、例えば、テトラブチルアンモニウムフルオリド、フッ化カリウム、フッ化セシウムなどを用いることができる。フッ素化物源は化合物(60)に対して1当量から10当量用いる。反応温度は0℃から還流温度であり、反応時間は5分間から24時間である。
[工程77]
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(8)と化合物(9)とを反応させて化合物(61)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(8)と化合物(9)とを反応させて化合物(61)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−24]化合物(64)の製造方法
〔式中、R3、RQ1およびRQ2は前記定義と同意義を意味し、Halはハロゲン原子またはトリフラートを意味する。〕
化合物(8)は市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、[製造方法1−23] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
化合物(62)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(8)は市販品から公知の方法で製造することもできる。さらに、[製造方法1−23] 等に記載の方法を用いて製造することもできる。
化合物(18)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例等に記載の方法で製造することもできる。
化合物(62)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程78]
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(8)と化合物(62)とを反応させて化合物(63)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
本工程は、パラジウム触媒、塩基、銅触媒存在下、化合物(8)と化合物(62)とを反応させて化合物(63)を得る工程である。[製造方法1−2]工程5と同様の方法で製造可能である。
[工程79]
本工程は、化合物(63)を化合物(18)と反応させて化合物(64)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
本工程は、化合物(63)を化合物(18)と反応させて化合物(64)を得る工程である。[製造方法1−19]工程61と同様の方法で製造可能である。
[製造方法1−25]化合物(66)の製造方法
〔式中、R3およびR8は前記定義と同意義を意味する。〕
化合物(63)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−24]に記載の方法等を用いて製造することもできる。
化合物(65)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
化合物(63)は市販品から公知の方法で製造することもできる。もしくは実施例中の製造例および[製造方法1−24]に記載の方法等を用いて製造することもできる。
化合物(65)は市販品をそのまま用いることもでき、市販品から公知の方法で製造することもできる。
[工程80]
本工程は、化合物(63)を塩基存在下、化合物(65)と反応させて化合物(66)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどアルコール系溶媒、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、ナトリウム ハイドライド、カリウム t−ブトキシド、カリウム ヘキサメチルジシラジドなどを用いることができる。塩基は化合物(65)に対して1当量から20当量用いることができる。化合物(65)は化合物(63)に対して1当量から20当量用いることができる。反応温度は室温から150℃であり、反応時間は4時間から12時間である。良好な結果を得るために、反応をシールドチューブ中で行うこともできる。
本工程は、化合物(63)を塩基存在下、化合物(65)と反応させて化合物(66)を得る工程である。本反応に用いる溶媒としては、出発原料をある程度溶解するものであり、かつ、反応を阻害しないものであれば、特に制限はないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンなどのアミド系溶媒、メタノール、エタノールなどアルコール系溶媒、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを用いることができる。塩基としては、ナトリウム ハイドライド、カリウム t−ブトキシド、カリウム ヘキサメチルジシラジドなどを用いることができる。塩基は化合物(65)に対して1当量から20当量用いることができる。化合物(65)は化合物(63)に対して1当量から20当量用いることができる。反応温度は室温から150℃であり、反応時間は4時間から12時間である。良好な結果を得るために、反応をシールドチューブ中で行うこともできる。
<反応処理方法>
例えば、反応混合物全体が液体の場合、反応混合物を所望により室温に戻すか、氷冷し、適宜、酸、アルカリ、酸化剤又は還元剤を中和し、水と酢酸エチルのような混和せずかつ目的化合物と反応しない有機溶媒を加える。混合物を充分振とう後、静置し、分離する二層のうち目的化合物を含む層を分取する。次に、得られた層と混和せず目的化合物と反応しない溶媒を加え、目的化合物を含む層を洗浄し、当該層を分離する。当該層が有機層の場合、無水硫酸マグネシウム又は無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤を用いて乾燥し、溶媒を留去することにより、目的化合物を得ることができる。また、当該層が水層である場合、電気的に脱塩した後、凍結乾燥することにより、目的化合物を得ることができる。
例えば、反応混合物全体が液体の場合、反応混合物を所望により室温に戻すか、氷冷し、適宜、酸、アルカリ、酸化剤又は還元剤を中和し、水と酢酸エチルのような混和せずかつ目的化合物と反応しない有機溶媒を加える。混合物を充分振とう後、静置し、分離する二層のうち目的化合物を含む層を分取する。次に、得られた層と混和せず目的化合物と反応しない溶媒を加え、目的化合物を含む層を洗浄し、当該層を分離する。当該層が有機層の場合、無水硫酸マグネシウム又は無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤を用いて乾燥し、溶媒を留去することにより、目的化合物を得ることができる。また、当該層が水層である場合、電気的に脱塩した後、凍結乾燥することにより、目的化合物を得ることができる。
また、反応混合物全体が液体であって、かつ、可能な場合には、常圧又は減圧下、目的化合物以外のもの(例えば、溶媒、試薬等)を留去することのみにより、目的化合物を採取することができる。
さらに、目的化合物のみが固体として析出している場合、又は、上記反応混合物全体が液体の場合であって、採取の過程で目的化合物のみが固体として析出した場合、まず、ろ過法により目的化合物を濾取し、濾取した目的化合物を適当な有機又は無機溶媒で洗浄し、適宜乾燥し、目的化合物を得ることができる。
またさらに、試薬又は触媒のみが固体として存在するか、又は、上記反応混合物の処理操作で試薬又は触媒のみが固体として析出した場合であって、かつ、目的化合物が溶液に溶解している場合、まず、ろ過法により試薬又は触媒を濾去し、濾去した試薬又は触媒を適当な有機又は無機溶媒で洗浄し、得られる洗浄液を母液と合わせ、得られる混合液を上記反応混合物全体が液体の場合と同様に処理することにより、目的化合物を採取することができる。
特に、反応混合物に含まれる目的化合物以外のものが次工程の反応を阻害しない場合、特に目的化合物を単離することなく、反応混合物のまま、次の工程に使用することもできる。
<精製方法>
上記方法で採取した目的化合物の純度を向上させるため、適宜、再結晶法、各種クロマトグラフィー法、蒸留法を実施することができる。
上記方法で採取した目的化合物の純度を向上させるため、適宜、再結晶法、各種クロマトグラフィー法、蒸留法を実施することができる。
採取した目的化合物が固体の場合、通常、再結晶法により目的化合物の純度を向上させることができる。再結晶法においては、目的化合物と反応しない単一溶媒又は複数の混合溶媒を用いることができる。具体的には、まず目的化合物を、目的化合物と反応しない単一又は複数の溶媒に、室温又は加熱下に溶解する。得られる混合液を氷水等で冷却するか又は室温にて放置することにより、その混合液から目的化合物を晶出させることができる。
採取した目的化合物が固体又は液体の場合、各種クロマトグラフィー法により目的化合物の純度を向上させることができる。一般的には、メルク社製シリカゲル60(70−230mesh又は340−400mesh)又は富士シリシア化学株式会社製BW−300(300mesh)のような弱酸性のシリカゲル類や関東化学社製シリカゲル60N(粒状、中性、40−100um)のような中性のシリカゲルを用いることができる。目的化合物が塩基性を有する場合等は、富士シリシア化学株式会社製のプロピルアミンコーティングシリカゲル(200−350mesh)等を用いることもできる。また、目的化合物が双極性を有する場合又はメタノール等の高極性溶媒での溶出が必要な場合等は、長良サイエンス株式会社製NAM−200H又はNAM−300Hを用いることもできる。これらのシリカゲルを用いて、目的化合物と反応しない単一又は複数の溶媒で目的化合物を溶出させ、溶媒を留去することにより、純度が向上した目的化合物を得ることができる。
採取した目的化合物が液体の場合、蒸留法によっても目的化合物の純度を向上させることができる。目的化合物によって、適宜、温度、減圧度を調整し、蒸留法の常法により、目的化合物を得ることができる。
本発明に係る化合物がフリー体として得られる場合、前記の化合物が形成していてもよい塩の状態に、常法に従って変換することができる。
また逆に、本発明に係る化合物が塩として得られる場合、常法に従って、前記の化合物のフリー体に変換することができる。
また、本発明に係る化合物について得られる種々の異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体、回転異性体、立体異性体、互変異性体等)は、通常の分離手段、例えば、再結晶、ジアステレオマー塩法、酵素分割法、種々のクロマトグラフィー(例えば、薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー等)を用いることにより精製し、単離することができる。
<製剤>
本発明の化合物を医薬として使用する場合、通常、本発明の化合物と適当な添加剤とを混和し、製剤化したものを使用する。ただし、前記は、本発明の化合物を原体のまま医薬として使用することを否定するものではない。
本発明の化合物を医薬として使用する場合、通常、本発明の化合物と適当な添加剤とを混和し、製剤化したものを使用する。ただし、前記は、本発明の化合物を原体のまま医薬として使用することを否定するものではない。
上記添加剤としては、一般に医薬に使用される、賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、矯味矯臭剤、乳化剤、界面活性剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤、吸収促進剤等を挙げることができ、所望により、これらを適宜組み合わせて使用することもできる。
上記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニトール、ソルビトール、デンプン、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム等を挙げることができる。
上記結合剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、マクロゴール等を挙げることができる。
上記滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、ポリエチレングリコール、コロイドシリカ等を挙げることができる。
上記崩壊剤としては、例えば、結晶セルロース、寒天、ゼラチン、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム等を挙げることができる。
上記着色剤としては、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルミン、カラメル、β−カロチン、酸化チタン、タルク、リン酸リボフラビンナトリウム、黄色アルミニウムレーキ等、医薬品に添加することが許可されているものを挙げることができる。
上記矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、竜脳、桂皮末等を挙げることができる。
上記乳化剤又は界面活性剤としては、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、モノステアリン酸グリセリン、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等を挙げることができる。
上記溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、安息香酸ベンジル、エタノール、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリソルベート80、ニコチン酸アミド等を挙げることができる。
上記懸濁化剤としては、前記界面活性剤のほか、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子を挙げることができる。
上記等張化剤としては、ブドウ糖、塩化ナトリウム、マンニトール、ソルビトール等を挙げることができ、
上記緩衝剤としては、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液を挙げることができる。
上記防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等を挙げることができる。
上記抗酸化剤としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロール等を挙げることができる。
上記安定化剤としては、一般に医薬に使用されるものを挙げることができる。
上記吸収促進剤としては、一般に医薬に使用されるものを挙げることができる。
上記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニトール、ソルビトール、デンプン、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム等を挙げることができる。
上記結合剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、マクロゴール等を挙げることができる。
上記滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、ポリエチレングリコール、コロイドシリカ等を挙げることができる。
上記崩壊剤としては、例えば、結晶セルロース、寒天、ゼラチン、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム等を挙げることができる。
上記着色剤としては、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルミン、カラメル、β−カロチン、酸化チタン、タルク、リン酸リボフラビンナトリウム、黄色アルミニウムレーキ等、医薬品に添加することが許可されているものを挙げることができる。
上記矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、竜脳、桂皮末等を挙げることができる。
上記乳化剤又は界面活性剤としては、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、モノステアリン酸グリセリン、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等を挙げることができる。
上記溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、安息香酸ベンジル、エタノール、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリソルベート80、ニコチン酸アミド等を挙げることができる。
上記懸濁化剤としては、前記界面活性剤のほか、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子を挙げることができる。
上記等張化剤としては、ブドウ糖、塩化ナトリウム、マンニトール、ソルビトール等を挙げることができ、
上記緩衝剤としては、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液を挙げることができる。
上記防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等を挙げることができる。
上記抗酸化剤としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロール等を挙げることができる。
上記安定化剤としては、一般に医薬に使用されるものを挙げることができる。
上記吸収促進剤としては、一般に医薬に使用されるものを挙げることができる。
また、上記製剤としては、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤のような経口剤;坐剤、軟膏剤、眼軟膏剤、テープ剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤のような外用剤又は注射剤を挙げることができる。
上記経口剤は、上記添加剤を適宜組み合わせて製剤化する。なお、必要に応じてこれらの表面をコーティングしてもよい。
上記外用剤は、上記添加剤のうち、特に賦形剤、結合剤、矯味矯臭剤、乳化剤、界面活性剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤又は吸収促進剤を適宜組み合わせて製剤化する。
上記注射剤は、上記添加剤のうち、特に乳化剤、界面活性剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤又は吸収促進剤を適宜組み合わせて製剤化する。
上記経口剤は、上記添加剤を適宜組み合わせて製剤化する。なお、必要に応じてこれらの表面をコーティングしてもよい。
上記外用剤は、上記添加剤のうち、特に賦形剤、結合剤、矯味矯臭剤、乳化剤、界面活性剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤又は吸収促進剤を適宜組み合わせて製剤化する。
上記注射剤は、上記添加剤のうち、特に乳化剤、界面活性剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤又は吸収促進剤を適宜組み合わせて製剤化する。
本発明に係る医薬の投与形態は特に限定されず、通常用いられる方法により経口又は非経口的に投与することができる。
[実施例1]N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例1−2に記載のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(500mg、0.98mmol)とフェニルアセチレン(320μL、2.9mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(56mg、0.049mmol)、ヨウ化銅(I)(9.3mg、0.049mmol)、トリエチルアミン(5mL)のDMF(5mL)混合物を100℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→4:1)で精製した。得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(300mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.42-7.46 (5H, m), 7.54-7.56 (4H, m), 7.69 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.48 (1H, s), 10.40 (1H, s).
原料のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.42-7.46 (5H, m), 7.54-7.56 (4H, m), 7.69 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.48 (1H, s), 10.40 (1H, s).
原料のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例1−1]4−クロロメチル−N−(4−ヨード−フェニル)−ベンズアミド
4−ヨードアニリン(62g、280mmol)とトリエチルアミン(40mL、290mmol)のTHF(2L)混合物に、4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(51g、270mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(93g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.85 (2H, s), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz) , 7.63 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.70 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.95 (2H, d, J=8.4 Hz) , 10.35 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.85 (2H, s), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz) , 7.63 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.70 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.95 (2H, d, J=8.4 Hz) , 10.35 (1H, s).
[製造例1−2]N−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例1−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−ヨード−フェニル)−ベンズアミド(1.5g、4.0mmol)とトリエチルアミン(1.7mL、12mmol)のDMF(15mL)混合物に、1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(710mg、4.0mmol)を加え、60℃で一晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(1.8g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.64 (2H, d, J=9.2 Hz), 7.68-7.70 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.46 (1H, m), 8.48 (1H, m), 10.29 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.64 (2H, d, J=9.2 Hz), 7.68-7.70 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.46 (1H, m), 8.48 (1H, m), 10.29 (1H, s).
[実施例2]N−(4−シクロヘキシルエチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例1−2に記載のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(200mg、0.39mmol)とシクロヘキシルアセチレン(100μL、0.78mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、0.020mmol)、ヨウ化銅(I)(3.7mg、0.020mmol)、トリエチルアミン(2mL)のDMF(2mL)混合物を100℃で4.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=32:68→11・89)で精製した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することで標記化合物(47mg)を得た。
ESI-MS m/z 491 (M-H-).
ESI-MS m/z 491 (M-H-).
[実施例3]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(1.0g、2.5mmol)と1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(530mg、3.0mmol)、トリエチルアミン(690μL、5.0mmol)のDMF(10mL)混合物を60℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1)で精製した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(940mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.30-7.33 (2H, m), 7.36 (1H, m), 7.43 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, m), 7.74-7.77 (2H, m), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.8, 6.0 Hz), 8.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 10.29 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.30-7.33 (2H, m), 7.36 (1H, m), 7.43 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, m), 7.74-7.77 (2H, m), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.8, 6.0 Hz), 8.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 10.29 (1H, s).
[実施例4]4−[4−(2−アミノ−6−メトキシメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド
製造例4−2に記載の4−[4−(4−フェニルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(3.1g、6.3mmol)を塩化水素酢酸エチル溶液(4N、160mL)に加え、50分間室温で攪拌した。混合物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた残渣のうち、100mgをDMF(3mL)に加え、ついで文献既知(WO2005033079、p85−87)の2−アミノ−6−メトキシメチル−ニコチン酸(40mg、0.22mmol)とベンゾトリアゾール−1−イロキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(150mg、0.33mmol)、トリエチルアミン(92μL、0.66mmol)を加えて室温で8時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(57mg)を得た。
ESI-MS m/z 582 (M+Na+).
原料の4−[4−(4−フェニルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
ESI-MS m/z 582 (M+Na+).
原料の4−[4−(4−フェニルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例4−1]4−(4−ヨード−フェニルカルバモイル)−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例1−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−ヨード−フェニル)−ベンズアミド(4.0g、11mmol)とtert−ブチル ピペラジンカルボキシレート(2.2g、12mmol)、トリエチルアミン(3.0mL、22mmol)のDMF(40mL)混合物を60℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(5.2g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.31-2.34 (4H, m), 3.32 (4H, br s), 3.56 (2H, s), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.62-7.64 (2H, m), 7.68-7.70 (2H, m), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.30 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.31-2.34 (4H, m), 3.32 (4H, br s), 3.56 (2H, s), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.62-7.64 (2H, m), 7.68-7.70 (2H, m), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.30 (1H, s).
[製造例4−2]4−[4−(4−フェニルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、製造例4−1に記載の4−(4−ヨード−フェニルカルバモイル)−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(6.6g、13mmol)とフェニルアセチレン(1.7mL、15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(440mg、0.63mmol)、ヨウ化銅(I)(240mg、1.3mmol)、トリエチルアミン(3.5mL、25mmol)のDMF(66mL)混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−THF混合溶媒で希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(5.8g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.32-2.35 (4H, m), 3.32 (4H, br s), 3.57 (2H, s), 7.42-7.44 (3H, m), 7.47 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.54-7.56 (4H, m), 7.85-7.88 (2H, m), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.40 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.32-2.35 (4H, m), 3.32 (4H, br s), 3.57 (2H, s), 7.42-7.44 (3H, m), 7.47 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.54-7.56 (4H, m), 7.85-7.88 (2H, m), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.40 (1H, s).
[実施例5]N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(260mg、0.69mmol)とトリエチルアミン(290μL、2.1mmol)のDMF(5mL)混合物に、1−ピリジン−3−イルメチル−ピラジン(180mg、1.0mmol)を加え、60℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(290mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.35 (1H, m), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.88-7.91 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.6 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.48 (1H, s), 10.43 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.35 (1H, m), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.88-7.91 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.6 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.48 (1H, s), 10.43 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例5−1]4−(2−クロロ−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン
窒素雰囲気下、4−エチニルアニリン(25g、210mmol)とビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(3.3g、4.7mmol)、ヨウ化銅(I)(1.8g、9.4mmol)、トリエチルアミン(65mL、470mmol)のDMF(250mL)混合物に、0℃で4−ブロモ−2−クロロピリジン(30g、160mmol)のDMF(50mL)混合物を5分間かけて滴下した。反応混合物を0℃で5分間攪拌した後、室温で7時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、生じた固体を濾別した。有機層を水で洗浄したのち、生じた固体を濾別した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンで洗浄した。得られた残渣は酢酸エチルとTHF混合溶媒に混合し、塩基性シリカゲルで濾過した。濾液のジクロロメタン溶液を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1)で精製した後、先に得られた固体と混合してジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(27g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 5.81 (2H, br s), 6.57-6.59 (2H, m), 7.27 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.42 (1H, m), 7.55 (1H, s), 8.38 (1H, m).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 5.81 (2H, br s), 6.57-6.59 (2H, m), 7.27 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.42 (1H, m), 7.55 (1H, s), 8.38 (1H, m).
[製造例5−2]4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン
製造例5−1に記載の4−(2−クロロ−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン(4.0g、18mmol)をナトリウムメトキシド(28%、メタノール溶液、34g、180mmol)とメタノール(40mL)に混合し、封管中100℃で攪拌した。9時間攪拌した後、室温まで冷却し、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=71:29→43:57)で精製することにより標記化合物(2.4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.89 (2H, br s), 3.94 (3H, s), 6.63-6.65 (2H, m), 6.81 (1H, m), 6.92 (1H, m), 7.34-7.36 (2H, m), 8.10 (1H, d, J=5.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.89 (2H, br s), 3.94 (3H, s), 6.63-6.65 (2H, m), 6.81 (1H, m), 6.92 (1H, m), 7.34-7.36 (2H, m), 8.10 (1H, d, J=5.2 Hz).
[製造例5−3]4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド
製造例5−2に記載の4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン(8.1g、36mmol)を4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(6.8g、36mmol)、トリエチルアミン(7.6mL、54mmol)およびTHF(320mL)と混合して0℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(13g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.87 (3H, s), 4.86 (2H, s), 6.96 (1H, s), 7.53 (1H, dd, J=1.4, 4.8 Hz), 7.59-7.62 (4H, m), 7.89-7.91 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 10.50 (1H, s).
ESI-MS m/z 375 (M-H-), 377 (M-H-).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.87 (3H, s), 4.86 (2H, s), 6.96 (1H, s), 7.53 (1H, dd, J=1.4, 4.8 Hz), 7.59-7.62 (4H, m), 7.89-7.91 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 10.50 (1H, s).
ESI-MS m/z 375 (M-H-), 377 (M-H-).
[実施例6]4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−(2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル)−ベンズアミド
製造例6−1に記載の4−(2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン(84mg、0.32mmol)を4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(54mg、0.29mmol)、トリエチルアミン(89μL、54mmol)およびTHF(5mL)と混合して室温で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄した。得られた個体を1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(56mg、0.32mmol)およびトリエチルアミン(59μL、0.42mmol)のDMF(3mL)混合物に加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(100mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.93-1.96 (4H, m), 2.30-2.50 (8H, m), 3.37-3.41(4H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 6.53 (1H, s), 6.61 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.86-7.91 (4H, m), 8.07 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.45-8.48 (2H, m), 10.41 (1H, s).
原料の4−(2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.93-1.96 (4H, m), 2.30-2.50 (8H, m), 3.37-3.41(4H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 6.53 (1H, s), 6.61 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.86-7.91 (4H, m), 8.07 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.45-8.48 (2H, m), 10.41 (1H, s).
原料の4−(2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリンは以下の方法で合成した。
[製造例6−1]4−(2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン
製造例5−1に記載の4−(2−クロロ−ピリジン−4−イルエチニル)−アニリン(300mg、1.3mmol)をピロリジン(550μL、6.6mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.3mmol)およびDMF(6mL)に混合し、110℃で攪拌した。2時間攪拌した後、さらに1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(200μL、1.3mmol)を加え、6.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル67:33→39:61)で精製することにより標記化合物(84mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.00-2.03 (4H, m), 3.45-3.48 (4H, m), 3.86 (2H, br s), 6.45 (1H, s), 6.58 (1H, d, J=5.2 Hz), 6.64 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.10 (1H, dd, J=0.6, 5.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.00-2.03 (4H, m), 3.45-3.48 (4H, m), 3.86 (2H, br s), 6.45 (1H, s), 6.58 (1H, d, J=5.2 Hz), 6.64 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.10 (1H, dd, J=0.6, 5.2 Hz).
[実施例7]4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペリジン−1−イルメチル]−N−[4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド
製造例27−1に記載の4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(130mg、0.44mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)と混合し、室温で10分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣を、製造例7−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(130mg、0.34mmol)、トリエチルアミン(470μL、3.4mmol)およびDMF(5mL)と混合して60℃で一晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.02 (2H, s), 5.02 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.34-7.38 (2H, m), 7.45-7.49 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.00 (1H, dd, J=2.0, 4.0 Hz), 10.40 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.02 (2H, s), 5.02 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.34-7.38 (2H, m), 7.45-7.49 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.00 (1H, dd, J=2.0, 4.0 Hz), 10.40 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例7−1]トリフルオロメタンスルホン酸 1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル エステル
窒素雰囲気下、文献既知(J.Am.Chem.Soc.,2003,125,5757−5766)の1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−オール(500mg、3.7mmol)と2,6−ルチジン(640μL、5.5mmol)のジクロロメタン(10mL)混合物に−78℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(740μL、4.4mmol)を加え、40分間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、室温にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=95:5→74:26)で精製することにより標記化合物(880mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 5.12 (2H, s), 5.13 (2H, s), 7.16-7.19 (2H, m), 7.30 (1H, d, J=8.4 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 5.12 (2H, s), 5.13 (2H, s), 7.16-7.19 (2H, m), 7.30 (1H, d, J=8.4 Hz).
[製造例7−2]4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−アニリン
窒素雰囲気下、製造例7−1に記載のトリフルオロメタンスルホン酸 1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル エステル(440mg、1.6mmol)を4−エチニルアニリン(380mg、3.3mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(95mg、0.082mmol)、ヨウ化銅(I)(31mg、0.16mmol)、トリエチルアミン(3mL)およびDMF(3mL)の混合物に加え、100℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=86:14→0:1)で精製し、さらにジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(160mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.99 (2H, s), 5.00 (2H, s), 5.55 (1H, s),5.56 (1H, s), 6.55 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.19 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.31 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.36 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.40 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.99 (2H, s), 5.00 (2H, s), 5.55 (1H, s),5.56 (1H, s), 6.55 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.19 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.31 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.36 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.40 (1H, s).
[製造例7−3]4−クロロメチル−N−[4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド
製造例7−2に記載の4−(1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イルエチニル)−アニリン(160mg、0.70mmol)を4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(130mg、0.70mmol)、トリエチルアミン(190μL、1.4mmol)およびTHF(10mL)と混合して室温で3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテル洗浄することにより標記化合物(250mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.86 (2H, s), 5.01 (2H, s), 5.02 (2H, s), 7.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.46 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.50 (1H, s), 7.55 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.61 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.45 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.86 (2H, s), 5.01 (2H, s), 5.02 (2H, s), 7.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.46 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.50 (1H, s), 7.55 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.61 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.45 (1H, s).
[実施例8]4−(4−ヒドロキシ−4−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)フェニル]−ベンズアミド
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(4.2mL、30mmol)とTHF(100mL)の混合物中に−15℃でn−ブチルリチウム(2.7M、n−ヘキサン溶液、11mL、30mmol)を滴下した。反応混合物を−15℃で40分間攪拌したのち、2−ピコリン(2.5mL、28mmol)を滴下した。反応混合物を−15℃で15分間攪拌した後、−78℃に冷却し、N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(5.0g、25mmol)のTHF(10mL)混合物を滴下した。反応混合物を−78℃で2時間攪拌した後、室温まで昇温した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→3:1)で精製した(収量7.2g)。得られた残渣(310mg、1.1mmol)をトリフルオロ酢酸(5mL)と混合して室温で20分間攪拌し、減圧濃縮した。得られた残渣は製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(200mg、0.53mmol)とトリエチルアミン(740μL、5.3mmol)のDMF(5mL)混合物に加え、室温で一晩、さらに60℃で6.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することで標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39-1.42 (2H, m), 1.52-1.57 (2H, m), 2.34-2.37 (2H, m), 2.45-2.50 (2H, m), 2.85 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.87 (3H, s), 4.70 (1H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.22 (1H, m), 7.29 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.59 (2H, d, J=6.8 Hz), 7.70 (1H, dd, J=7.8, 8.0 Hz), 7.88-7.90 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.47 (1H, d, J=4.0 Hz), 10.43 (1H, s).
ESI-MS m/z 531 (M-H-)
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39-1.42 (2H, m), 1.52-1.57 (2H, m), 2.34-2.37 (2H, m), 2.45-2.50 (2H, m), 2.85 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.87 (3H, s), 4.70 (1H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.22 (1H, m), 7.29 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.59 (2H, d, J=6.8 Hz), 7.70 (1H, dd, J=7.8, 8.0 Hz), 7.88-7.90 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.47 (1H, d, J=4.0 Hz), 10.43 (1H, s).
ESI-MS m/z 531 (M-H-)
[実施例9]N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例9−2に記載のN−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド 二塩酸塩(150mg、0.30mmol)と、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(76mg、0.60mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イロキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(330mg、0.75mmol)およびトリエチルアミン(840μL、6.0mmol)のDMF(3mL)混合物を室温で3.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルとTHFで希釈し、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄して標記化合物(76mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.41 (4H, br s), 2.50 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.59 (2H, s), 3.67 (2H, s), 3.87 (2H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.49 (2H, d, J=7.2 Hz), 7.59-7.63 (4H, m), 7.89-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.6 Hz), 10.45 (1H, s).
ESI-MS m/z 557 (M+Na+).
原料のN−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド 二塩酸塩は以下のように合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.41 (4H, br s), 2.50 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.59 (2H, s), 3.67 (2H, s), 3.87 (2H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.49 (2H, d, J=7.2 Hz), 7.59-7.63 (4H, m), 7.89-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.6 Hz), 10.45 (1H, s).
ESI-MS m/z 557 (M+Na+).
原料のN−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド 二塩酸塩は以下のように合成した。
[製造例9−1]4−[4−(4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニルカルバモイル)−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(1.5g、4.1mmol)とtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシレート(910mg、4.9mmol)、トリエチルアミン(860μL、6.1mmol)のDMF(30mL)混合物を60℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(2.0g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.32-2.35 (4H, m), 3.30-3.33 (4H, m), 3.57 (2H, s), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.47 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.88-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 10.45 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.39 (9H, s), 2.32-2.35 (4H, m), 3.30-3.33 (4H, m), 3.57 (2H, s), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.47 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.88-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 10.45 (1H, s).
[製造例9−2]N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド 二塩酸塩
製造例9−1に記載の4−[4−(4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(2.0g、3.8mmol)を塩化水素酢酸エチル溶液(4N、50mL)に加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を濾過し、得られた残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルで順次で洗浄することにより、標記化合物(2.5g)を得た。
ESI-MS m/z 427 (M+H+).
ESI-MS m/z 427 (M+H+).
[実施例10]4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド
実施例10−5に記載の4−{4−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニルカルバモイル]−ベンジル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(290mg、0.54mmol)を塩化水素酢酸エチル溶液(4N、10mL)に加え、0℃で1時間攪拌した。不溶物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた残渣を2−アミノニコチン酸(110mg、0.80mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イロキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(470mg、1.1mmol)およびトリエチルアミン(750μL、5.4mmol)のDMF(5mL)混合物に加え、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.28 (3H, s), 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 3.88 (3H, s), 5.94 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 6.96 (1H, s), 7.11 (1H, dd, J=1.0, 5.0 Hz), 7.36 (1H, dd, J=2.2, 7.4 Hz), 7.45-7.54 (5H, m), 7.95 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.00 (1H, dd, J=1.8, 5.0 Hz), 8.22 (1H, d, J=5.2 Hz), 9.92 (1H, s).
原料の4−{4−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニルカルバモイル]−ベンジル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.28 (3H, s), 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 3.88 (3H, s), 5.94 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 6.96 (1H, s), 7.11 (1H, dd, J=1.0, 5.0 Hz), 7.36 (1H, dd, J=2.2, 7.4 Hz), 7.45-7.54 (5H, m), 7.95 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.00 (1H, dd, J=1.8, 5.0 Hz), 8.22 (1H, d, J=5.2 Hz), 9.92 (1H, s).
原料の4−{4−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニルカルバモイル]−ベンジル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例10−1]2−メチル−4−[(トリイソプロピルシラニル)−エチニル]−アニリン
窒素雰囲気下、4−ヨード−2−メチルアニリン(1.0g、4.3mmol)と(トリイソプロピルシリル)アセチレン(1.2mL、5.2mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(60mg、0.086mmol)、ヨウ化銅(I)(33mg、0.17mmol)、トリエチルアミン(1.8mL、13mmol)のDMF(10mL)混合物を室温で攪拌した。1時間後、(トリイソプロピルシリル)アセチレン(0.6mL、2.6mmol)を加え、さらに室温で40分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水と飽和食塩水で順次で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=88:12→61:39)で精製することにより標記化合物(530mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.05-1.20 (21H, m), 2.13 (3H, s), 3,73 (2H, br s), 6.57 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.17 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.19 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.05-1.20 (21H, m), 2.13 (3H, s), 3,73 (2H, br s), 6.57 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.17 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.19 (1H, s).
[製造例10−2]4−(2−クロロ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−アニリン
製造例10−1に記載の2−メチル−4−[(トリイソプロピルシラニル)−エチニル]−アニリン(530mg、1.8mmol)のTHF(10mL)混合物に、テトラブチルアンモニウム フルオライド(1M、THF溶液、2.0mL、2.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水及と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル)で精製した。得られた残渣を、窒素雰囲気下、2−クロロ−4−ヨードピリジン(660mg、2.8mmol)とビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(26mg、0.037mmol)、ヨウ化銅(I)(14mg、0.074mmol)、トリエチルアミン(770μL、5.5mmol)のDMF(5mL)混合物に加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=81:19→60:40)で精製した。得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(270mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.17 (3H, s), 3.89 (2H, br s), 6.64 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.23-7.27 (3H, m), 7.37 (1H, m), 8.32 (1H, d, J=5.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.17 (3H, s), 3.89 (2H, br s), 6.64 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.23-7.27 (3H, m), 7.37 (1H, m), 8.32 (1H, d, J=5.2 Hz).
[製造例10−3]4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−アニリン
製造例10−2に記載の4−(2−クロロ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−アニリン(270mg、1.1mmol)をナトリウムメトキシド(28%、メタノール溶液、1.1g、5.6mmol)とメタノール(5mL)に混合し、封管中100℃で攪拌した。7時間攪拌した後、室温まで冷却し、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=75:25→46:54)で精製することにより標記化合物(180mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.16 (3H, s), 3.84 (2H, br s), 3.94 (3H, s), 6.63 (2H, d, J=8.0 Hz), 6.80 (1H, m), 6.92 (1H, m), 7.24 (1H, m), 8.10 (1H, d, J=5.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.16 (3H, s), 3.84 (2H, br s), 3.94 (3H, s), 6.63 (2H, d, J=8.0 Hz), 6.80 (1H, m), 6.92 (1H, m), 7.24 (1H, m), 8.10 (1H, d, J=5.2 Hz).
[製造例10−4]4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド
製造例10−3に記載の4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−アニリン(180mg、0.75mmol)を4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(130mg、0.67mmol)、トリエチルアミン(190μL、1.3mmol)およびTHF(10mL)と混合して室温で40分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(170mg)を得た。
ESI-MS m/z 389 (M-H-).
ESI-MS m/z 389 (M-H-).
[製造例10−5]4−{4−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニルカルバモイル]−ベンジル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例10−4に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド(290mg、0.73mmol)とtert−ブチル ピペラジンカルボキシレート(270mg、1.5mmol)、トリエチルアミン(300μL、2.2mmol)のDMF(3mL)混合物を60℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=81:19→60:40)で精製することにより標記化合物(290mg)を得た。
ESI-MS m/z 563 (M+Na+).
ESI-MS m/z 563 (M+Na+).
[実施例11]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−(4−シクロプロパンスルホニル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(50mg、0.11mmol)とシクロプロパンスルホニルクロライド(17μL、0.17mmol)、トリエチルアミン(46μL、0.33mmol)のTHF(5mL)混合物を室温で9時間攪拌した。シクロプロパンスルホニルクロライド(17μL、0.17mmol)をさらに加えた後、一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層をアンモニア水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=9:1→0:1)で精製することにより標記化合物(55mg)を得た。
ESI-MS m/z 580 (M+Na+).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
ESI-MS m/z 580 (M+Na+).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例11−1]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(2.0g、4.9mmol)をピペラジン(2.1g、25mmol)、トリエチルアミン(3.4mL、25mmol)、メタノール(40mL)およびTHF(40mL)の混合物に加え、室温で一晩攪拌した後、70℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルで濾過(酢酸エチル→THF)した。濾液を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(1.6g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, br s), 2.29 (4H, br s), 2.68 (4H, s), 3.50 (2H, s), 3.60 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.88 (2H, d, J=7.6 Hz), 10.29 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, br s), 2.29 (4H, br s), 2.68 (4H, s), 3.50 (2H, s), 3.60 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.88 (2H, d, J=7.6 Hz), 10.29 (1H, s).
[実施例12]N−[4−(6−メトキシ−ピリジン−2−イルエチニル)フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例12−2に記載のN−(4−エチニルフェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(450mg、1.1mmol)と2−ブロモ−6−メトキシピリジン(310mg、1.7mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(9mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.77mL、4.4mmol)、ピリジン(0.36mL、4.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(38mg, 0.033mmol)、そしてヨウ化銅(I)(21mg、0.11mmol)を加え、120℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することで標記化合物(210mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.00-2.80 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, m), 3.88 (3H, s), 6.85 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.25 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.35 (1H, dd, J=5.2, 8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.70-7.80 (1H, m), 7.80-8.00 (4H, m), 8.35-8.60 (2H,m), 10.43 (1H, br s).
ESI-MS m/z 518 (M+H+), 540 (M+Na+).
原料のN−(4−エチニルフェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.00-2.80 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, m), 3.88 (3H, s), 6.85 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.25 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.35 (1H, dd, J=5.2, 8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.70-7.80 (1H, m), 7.80-8.00 (4H, m), 8.35-8.60 (2H,m), 10.43 (1H, br s).
ESI-MS m/z 518 (M+H+), 540 (M+Na+).
原料のN−(4−エチニルフェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例12−1]4−クロロメチル−N−(4−エチニル−フェニル)−ベンズアミド
4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(4.8g、26mmol)とトリエチルアミン(7.1mL、52mmol)のTHF(52mL)混合物に、氷冷下、4−エチニルアニリン(3.0g、26mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(6.3g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.12 (1H, s), 4.85 (2H, s), 7.47 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.81-7.83 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.43 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.12 (1H, s), 4.85 (2H, s), 7.47 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.81-7.83 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.43 (1H, s).
[製造例12−2]N−(4−エチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例12−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−エチニル−フェニル)−ベンズアミド(700mg、5.6mmol)のメタノール(15mL)混合物に、室温でトリエチルアミン(1.2mL、22mmol)と1−ピリジン−3−イルメチルピペラジン(3.9g、22mmol)を加え終夜攪拌した。不溶物を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:4)により精製した。得られた残渣に酢酸エチル(30mL)とn−ヘプタン(30mL)を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(2.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.47 (8H, br s), 3.04 (1H, s), 3.52 (2H, s), 3.56 (2H, s), 7.25 (1H, dd, J=4.8, 8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.58-7.75 (3H, m), 7.81 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.02 (1H, br s), 8.40-8.62 (2H, m).
ESI-MS m/z 433 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.47 (8H, br s), 3.04 (1H, s), 3.52 (2H, s), 3.56 (2H, s), 7.25 (1H, dd, J=4.8, 8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.58-7.75 (3H, m), 7.81 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.02 (1H, br s), 8.40-8.62 (2H, m).
ESI-MS m/z 433 (M+Na+).
[実施例13]N−[4−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イルエチニル)フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例12−2に記載のN−(4−エチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(200mg、0.24mmol)と製造例13−1に記載の7−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン(79mg、0.37mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.98mmol)、ピリジン(0.079mL、0.98mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.5mg、0.0073mmol)、ヨウ化銅(I)(4.6mg、0.024mmol)を加え、120℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(36mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, br s), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H,s), 4.24-4.54 (2H, m), 4.40-4.50 (2H, m), 7.30-7.40 (2H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.50-7.60 (2H, m), 7.62-7.75 (1H, m), 7.80-8.00 (5H, m), 8.35-8.60 (2H, m), 10.39 (1H, br s).
ESI-MS m/z 546 (M+H+), 568 (M+Na+).
原料の7−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, br s), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H,s), 4.24-4.54 (2H, m), 4.40-4.50 (2H, m), 7.30-7.40 (2H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.50-7.60 (2H, m), 7.62-7.75 (1H, m), 7.80-8.00 (5H, m), 8.35-8.60 (2H, m), 10.39 (1H, br s).
ESI-MS m/z 546 (M+H+), 568 (M+Na+).
原料の7−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシンは以下の方法で合成した。
[製造例13−1]7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン
Heterocycles, 1994,38,1355)に記載の2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン(200mg、1.5mmol)に、酢酸(5mL)と酢酸ナトリウム(140mg、1.8mmol)、臭素(0.097mL、1.9mmol)を加え、室温で1週間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=1:1)で精製することにより標記化合物(130mg)を得た。
ESI-MS m/z 217 (M+H+).
ESI-MS m/z 217 (M+H+).
[実施例14]4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−N−{4−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルエチニル]−フェニル}−ベンズアミド
製造例12−2に記載のN−(4−エチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(80mg、0.20mmol)と製造例14−1に記載の5−ブロモ−2−(2−トリフルオロ−エトキシメチル)ピリジン(79mg、0.29mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(1mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.78mmol)とピリジン(0.063mL、0.78mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.8mg、0.0059mmol)、ヨウ化銅(I)(3.7mg、0.020mmol)を順次加えた後、120℃で4時間攪拌を行った。反応混合物を室温まで昇温させた後、反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1)により精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(49mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.41 (8H, br s), 3.50 (2H, br s), 3.55 (2H, br s), 4.25 (2H, q, J=9.6 Hz), 4.79 (2H, s), 7.30-7.40 (1H, m), 7.40-7.52 (3H, m), 7.52-7.65 (2H, m), 7.65-7.75 (1H, m), 7.80-7.98 (4H, m), 7.98-8.05 (1H, m), 8.40-8.55 (2H, m), 8.72 (1H, s), 10.42 (1H, br s).
ESI-MS m/z 600 (M+H+).
原料の5−ブロモ−2−(2−トリフルオロ−エトキシメチル)ピリジンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.41 (8H, br s), 3.50 (2H, br s), 3.55 (2H, br s), 4.25 (2H, q, J=9.6 Hz), 4.79 (2H, s), 7.30-7.40 (1H, m), 7.40-7.52 (3H, m), 7.52-7.65 (2H, m), 7.65-7.75 (1H, m), 7.80-7.98 (4H, m), 7.98-8.05 (1H, m), 8.40-8.55 (2H, m), 8.72 (1H, s), 10.42 (1H, br s).
ESI-MS m/z 600 (M+H+).
原料の5−ブロモ−2−(2−トリフルオロ−エトキシメチル)ピリジンは以下の方法で合成した。
[製造例14−1]5−ブロモ−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシメチル)ピリジン
(5−ブロモピリジン−2−イル)メタノール(150mg、0.80mmol)のTHF(3mL)混合物に、氷冷下で水素化ナトリウム (60%、58mg、1.5mmol)を少量ずつ加えた後、30分間攪拌した。この反応混合物に同温で2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.14mL、0.96mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。氷冷下、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水により洗浄後、無水硫酸ナトリウムにより乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=2:3)にて精製することで標記化合物(80mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.96 (2H, q, J=8.8 Hz), 4.75 (2H, s), 7.30-7.45 (1H, m), 7.86 (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 8.62 (1H, d, J=2.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.96 (2H, q, J=8.8 Hz), 4.75 (2H, s), 7.30-7.45 (1H, m), 7.86 (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 8.62 (1H, d, J=2.0 Hz).
[実施例15]N−{4−[2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロピリジン−5−イルエチニル]−フェニル}−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例12−2に記載のN−(4−エチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(100mg、0.24mmol)と、製造例15−1に記載の5−ブロモ−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−2−オン(94mg、0.37mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.98mmol)とピリジン(0.079mL、0.98mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.5mg、0.0074mmol)、ヨウ化銅(I)(4.6mg、0.024mmol)を加え、120℃で4時間攪拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(24mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, br s), 3.50 (2H, br s), 3.55 (2H, br s), 4.88 (2H, q, J=8.4 Hz), 6.55 (1H, d, J=9.6 Hz), 7.30-7.40 (1H, m), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.50 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.55-7.65 (1H, m), 7.65-7.75 (1H, m), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.12 (1H, s), 8.40-8.55 (2H, m), 10.38 (1H, br s).
ESI-MS m/z 586 (M+H+), 608 (M+Na+).
原料の5−ブロモ−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1H−ピリジン−2−オンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, br s), 3.50 (2H, br s), 3.55 (2H, br s), 4.88 (2H, q, J=8.4 Hz), 6.55 (1H, d, J=9.6 Hz), 7.30-7.40 (1H, m), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.50 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.55-7.65 (1H, m), 7.65-7.75 (1H, m), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.12 (1H, s), 8.40-8.55 (2H, m), 10.38 (1H, br s).
ESI-MS m/z 586 (M+H+), 608 (M+Na+).
原料の5−ブロモ−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1H−ピリジン−2−オンは以下の方法で合成した。
[製造例15−1]5−ブロモ−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−2−オン
5−ブロモ−2−ヒドロキシピリジン(1.0g、5.8mmol)のDMF(20mL)混合物に、炭酸カリウム(2.4g、17mmol)を加えた後、トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.91mL、6.3mmol)を加え、90℃で2時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにより乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=1:2)で精製することにより標記化合物(850mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.57 (2H, q, J=8.4 Hz), 6.55 (1H, d, J=10.4 Hz), 7.35-7.48 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.57 (2H, q, J=8.4 Hz), 6.55 (1H, d, J=10.4 Hz), 7.35-7.48 (2H, m).
[実施例16]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ−エチル]ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(100mg、0.25mmol)と、製造例16−2に記載の1−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン (79mg、0.37mmol)のDMF混合物(1.5mL)に、窒素雰囲気下、氷冷下でトリエチルアミン(0.10mL、0.75mmol)を加え、30分間攪拌を行った。反応混合物を室温まで昇温させた後、さらに終夜で攪拌を行った。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)により精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(90mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.70 (6H, br s), 1.86-1.96 (6H, m), 1.97 (3H, br s), 2.28-2.70 (8H, m), 3.25-3.40 (2H, m), 3.50-3.60 (2H, m), 3.65-3.74 (2H, m), 4.00-4.13 (2H, m), 7.30-7.40 (2H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.72-7.82 (2H, m), 7.85-7.98 (2H, m), 10.20-10.40 (1H, m).
ESI-MS m/z 580 (M+H+).
原料の1−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.70 (6H, br s), 1.86-1.96 (6H, m), 1.97 (3H, br s), 2.28-2.70 (8H, m), 3.25-3.40 (2H, m), 3.50-3.60 (2H, m), 3.65-3.74 (2H, m), 4.00-4.13 (2H, m), 7.30-7.40 (2H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.72-7.82 (2H, m), 7.85-7.98 (2H, m), 10.20-10.40 (1H, m).
ESI-MS m/z 580 (M+H+).
原料の1−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジンは以下の方法で合成した。
[製造例16−1]1−ベンジル−4−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン
2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エタノール(500mg、2.3mmol)のTHF(10mL)混合物に、氷冷下で水素化ナトリウム(60%、160mg、2.5mmol)を少量ずつ加えた後、30分間攪拌した。この溶液に同温でトリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート (0.36mL、2.5mmol)を加えた後、室温で2時間攪拌した。氷冷下、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水により洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにより乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で溶液を濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=2:3)にて精製することで標記化合物(380mg)を得た。
ESI-MS m/z 303 (M+H+).
ESI-MS m/z 303 (M+H+).
[製造例16−2]1−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン
製造例16−1に記載の1−ベンジル−4−[2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン(380mg、1.3mmol)と水酸化パラジウム炭素(320mg、0.29mmol)のメタノール(25mL)混合物を、水素雰囲気下、室温で5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄した後、濾液を減圧下で濃縮することにより標記化合物(220mg)を得た。
ESI-MS m/z 213 (M+H+).
ESI-MS m/z 213 (M+H+).
[実施例17]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(50mg、0.11mmol)と、1−エチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボアルデヒド(23mg、0.15mmol)のTHF(2mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温で、酢酸(0.0063mL、0.11mmol)とナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(35mg、0.17mmol)を順次加え、一晩攪拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタン(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することで標記化合物(19mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.10-1.25 (3H, m), 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96(3H, br s), 2.38 (8H, br s), 3.20 (2H, br s), 3.54 (2H, br s), 3.80-3.95 (2H, m), 6.34 (1H, d, J=9,2 Hz), 7.20-7.39 (3H, m), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.54 (1H, s), 7.76 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, br s).
ESI-MS m/z 589 (M+H+), 611 (M+Na+).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.10-1.25 (3H, m), 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96(3H, br s), 2.38 (8H, br s), 3.20 (2H, br s), 3.54 (2H, br s), 3.80-3.95 (2H, m), 6.34 (1H, d, J=9,2 Hz), 7.20-7.39 (3H, m), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.54 (1H, s), 7.76 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, br s).
ESI-MS m/z 589 (M+H+), 611 (M+Na+).
[実施例18]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(500mg、1.1mmol)、テトラヒドロピラン−4−オン(150mg、1.5mmol)のTHF(20mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温で、酢酸(0.095mL、1.7mmol)とナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(700mg、3.3mmol)を順次加え、3日間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル=1:4→0:1)により精製した。得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチル(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより、標記化合物(280mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s),2.20-2.60 (8H, m), 3.10-3.45 (7H, m), 3.52 (2H, s), 3.80-3.95 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, br s).
ESI-MS m/z 538 (M+H+), 560 (M+Na+).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s),2.20-2.60 (8H, m), 3.10-3.45 (7H, m), 3.52 (2H, s), 3.80-3.95 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, br s).
ESI-MS m/z 538 (M+H+), 560 (M+Na+).
[実施例19]4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 (2−メトキシ−エチル)メチル−アミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(200mg、0.44mmol)のDMSO(5mL)混合物に、製造例19−1に記載の(2−メトキシエチル)−メチルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステル(160mg、0.62mmol)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:4→0:1)により精製した。得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチル(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより、標記化合物(140mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.44 (4H, m), 2.78 (3H, s), 3.02-3.16 (4H, m), 3.16-3.28 (5H, m), 3.44 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.57 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 591 (M+Na+).
原料の(2−メトキシエチル)−メチルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.44 (4H, m), 2.78 (3H, s), 3.02-3.16 (4H, m), 3.16-3.28 (5H, m), 3.44 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.57 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 591 (M+Na+).
原料の(2−メトキシエチル)−メチルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例19−1](2−メトキシエチル)メチルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステル
(2−メトキシエチル)メチルアミン(100mg、1.1mmol)のTHF(2mL)混合物に、トリエチルアミン(0.47mL、3.4mmol)と4−ニトロフェニル クロロホルメート(0.21mL、1.7mmol)を順次滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=1:1)で精製することにより標記化合物(250mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.00-3.20 (3H, m), 3.39 (3H, s), 3.45-3.80 (4H, m), 7.10-7.45 (2H, m), 8.10-8.30 (2H, m).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.00-3.20 (3H, m), 3.39 (3H, s), 3.45-3.80 (4H, m), 7.10-7.45 (2H, m), 8.10-8.30 (2H, m).
[実施例20]4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 メチル−ピリジン−2−イル−アミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(50mg、0.11mmol)のDMSO(0.5mL)混合物に、製造例20−1に記載のメチル−ピリジン−2−イルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステル(46mg、0.17mmol)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製した。得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチル(1:1)の混合液を加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより、標記化合物(41mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.60 (8H, m), 3.10-3.20 (3H, m), 3.56 (2H, s), 6.90-7.02 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60-7.72 (1H, m), 7.75 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.20-8.30 (1H, m), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 588 (M+H+), 610 (M+Na+).
原料のメチル−ピリジン−2−イルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.60 (8H, m), 3.10-3.20 (3H, m), 3.56 (2H, s), 6.90-7.02 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60-7.72 (1H, m), 7.75 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.20-8.30 (1H, m), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 588 (M+H+), 610 (M+Na+).
原料のメチル−ピリジン−2−イルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例20−1]メチル−ピリジン−2−イルカルバミン酸 4−ニトロフェニル エステル
メチル−ピリジン−2−イルアミン(100mg、0.93mmol)のTHF(2mL)混合物に、トリエチルアミン(0.39mL、2.8mmol)と4−ニトロフェニル クロロホルメート(280mg、1.4mmol)を順次滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘプタン=1:1)により精製することで標記化合物(240mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.40-3.60 (3H, m), 7.20-7.40 (1H, m), 7.45-7.65 (2H, m), 7.70-7.82 (1H, m), 7.82-7.95 (1H, m), 8.25-8.40 (2H, m), 7.40-8.60 (1H, m).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 3.40-3.60 (3H, m), 7.20-7.40 (1H, m), 7.45-7.65 (2H, m), 7.70-7.82 (1H, m), 7.82-7.95 (1H, m), 8.25-8.40 (2H, m), 7.40-8.60 (1H, m).
[実施例21]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(テトラヒドロフラン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(60mg、0.13mmol)とジヒドロフラン−3−オン(16mg、0.19mmol)のTHF(2mL)混合物に、窒素雰囲気下、室温で、酢酸(0.0076mL、0.13mmol)とナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(42mg、0.20mmol)を順次加え、終夜攪拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル=1:5)により精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタンを加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(19mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.64-1.76 (8H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, m), 2.24-2.50 (8H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 3.44 (1H, t, J=8.0 Hz), 3.53 (2H, s), 3.63 (1H, dd, J=8.0, 16.0 Hz), 3.70-3.82 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 524 (M+H+), 546 (M+Na+).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.64-1.76 (8H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, m), 2.24-2.50 (8H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 3.44 (1H, t, J=8.0 Hz), 3.53 (2H, s), 3.63 (1H, dd, J=8.0, 16.0 Hz), 3.70-3.82 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 524 (M+H+), 546 (M+Na+).
[実施例22]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(4−メトキシピペリジン−1−カルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(80mg、0.18mmol)のDMSO(0.2mL)混合物に、製造例22−1に記載の4−メトキシピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロフェニル エステル(75mg、0.27mmol)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製した。得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチルを加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより、標記化合物(53mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.72-1.88 (4H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.45 (4H, m), 2.80-2.95 (2H, m), 3.09-3.20 (6H, m), 3.23 (3H, s), 3.50-3.65 (3H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 595 (M+H+), 617 (M+Na+).
原料の4−メトキシピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.72-1.88 (4H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.30-2.45 (4H, m), 2.80-2.95 (2H, m), 3.09-3.20 (6H, m), 3.23 (3H, s), 3.50-3.65 (3H, m), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.30 (1H, br s).
ESI-MS m/z 595 (M+H+), 617 (M+Na+).
原料の4−メトキシピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロフェニル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例22−1]4−メトキシ−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニル エステル
4−メトキシピペリジン(200mg、1.3mmol)のTHF(4mL)混合物に、トリエチルアミン(0.74mL、2.0mmol)と4−ニトロフェニル クロロホルメート(400mL、5.3mmol)を順次滴下し、室温で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘプタン=2:3)により精製することにより標記化合物(77mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.76-1.88 (2H, m), 1.88-2.00 (2H, m), 3.15-3.60 (6H, m), 3.60-4.00 (2H, m), 7.15-7.40 (2H, m), 8.10-8.30 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.76-1.88 (2H, m), 1.88-2.00 (2H, m), 3.15-3.60 (6H, m), 3.60-4.00 (2H, m), 7.15-7.40 (2H, m), 8.10-8.30 (2H, m).
[実施例23]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(40mg、0.10mmol)と、1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[2,4’]ビピリジニル(24mg、0.15mmol)のDMF混合物(1mL)に、窒素雰囲気下、室温でトリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)を加え、終夜攪拌を行った。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタンを加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(31mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.75-1.86 (4H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.04-2.15 (2H, m), 2.60-2.72 (1H, m), 2.86-2.98 (2H, m), 2.58 (2H, s), 7.15-7.25 (1H, m), 7.28 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.65-7.74 (1H, m), 7.76 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=7.6 Hz), 8.45-8.54 (1H, m), 10.31 (1H, br s).
ESI-MS m/z 530 (M+H+), 552 (M+Na+).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.75-1.86 (4H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.04-2.15 (2H, m), 2.60-2.72 (1H, m), 2.86-2.98 (2H, m), 2.58 (2H, s), 7.15-7.25 (1H, m), 7.28 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.65-7.74 (1H, m), 7.76 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=7.6 Hz), 8.45-8.54 (1H, m), 10.31 (1H, br s).
ESI-MS m/z 530 (M+H+), 552 (M+Na+).
[実施例24]ピリジン−2−カルボン酸 {1−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペリジン−4−イル}−メチル−アミド
製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(40mg、0.10mmol)と、製造例24−2に記載のピリジン−2−カルボン酸 メチルピペリジン−4−イルアミド(31mg、0.14mmol)のDMF混合物(1mL)に、窒素雰囲気、室温でトリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)を加え、終夜攪拌を行った。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、減圧下で濾液を濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1)により精製した。得られた残渣に酢酸エチルとn−ヘプタンを加え、析出した固体を濾別し、通気乾燥することにより標記化合物(39mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.50-1.88 (12H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.06-2.18 (1H, m), 2.70-2.95 (2H, m), 2.90 (3H, s), 3.46 (1H, s), 3,58 (1H, s), 7.28-7.36 (2H, m), 7.40 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.42-7.55 (3H, m), 7.70-7.80 (2H, m), 7.80-8.00 (3H, m), 8.50-8.62 (1H, m), 10.20-10.40 (1H, m).
ESI-MS m/z 609 (M+Na+).
原料のピリジン−2−カルボン酸 メチルピペリジン−4−イルアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.50-1.88 (12H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.06-2.18 (1H, m), 2.70-2.95 (2H, m), 2.90 (3H, s), 3.46 (1H, s), 3,58 (1H, s), 7.28-7.36 (2H, m), 7.40 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.42-7.55 (3H, m), 7.70-7.80 (2H, m), 7.80-8.00 (3H, m), 8.50-8.62 (1H, m), 10.20-10.40 (1H, m).
ESI-MS m/z 609 (M+Na+).
原料のピリジン−2−カルボン酸 メチルピペリジン−4−イルアミドは以下の方法で合成した。
[製造例24−1]ピリジン−2−カルボン酸 (1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−メチル−アミド
窒素雰囲気下、室温で(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−メチル−アミン(200mg、1.0mmol)とピコリン酸(180mg、1.5mmol)のDMF(4mL)混合物にベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(870mg、2.0mmol)とトリエチルアミン(0.54mL、3.9mmol)を加え、終夜攪拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。分取した有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→1:5→0:1)で精製することにより標記化合物(220mg)を得た。
ESI-MS m/z 310 (M+H+), 332 (M+Na+).
ESI-MS m/z 310 (M+H+), 332 (M+Na+).
[製造例24−2]ピリジン−2−カルボン酸 メチル−ピペリジン−4−イル−アミド
製造例24−1に記載のピリジン−2−カルボン酸 (1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−メチル−アミド(220mg、0.71mmol)と水酸化パラジウム炭素(20%、150mg、0.21mmol)のメタノール(10mL)混合物を、水素雰囲気下、終夜攪拌した。反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄した後、濾液を減圧下で濃縮することにより標記化合物(150mg)を得た。
ESI-MS m/z 220 (M+H+), 242 (M+Na+).
ESI-MS m/z 220 (M+H+), 242 (M+Na+).
[実施例25]4−[4−(2−アミノピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド
製造例4−2に記載の4−[4−(4−フェニルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(5.0g、10mmol)に、0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(75mL、1000mmol)を加えて0℃で40分撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(50mL)と混合し、トリエチルアミン(14mL、100mmol)と2−アミノニコチン酸(1.5g、11mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(5.4g,12mmol)を加え、窒素雰囲気下、60℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水、THF、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水と飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→19:1→9:1)で精製することにより標記化合物(3.9g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.94 (2H, s), 6.56-6.59 (1H, m), 7.35-7.37 (1H, m), 7.42-7.44 (3H, m), 7.48 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.55 (4H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.99-8.00 (1H, m), 10.40 (1H, s).
ESI-MS m/z 514 (M-H-).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.47 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.94 (2H, s), 6.56-6.59 (1H, m), 7.35-7.37 (1H, m), 7.42-7.44 (3H, m), 7.48 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.55 (4H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.99-8.00 (1H, m), 10.40 (1H, s).
ESI-MS m/z 514 (M-H-).
[実施例26]N−[4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例26−2に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(190mg、0.51mmol)と1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(150mg、0.85mmol)をDMF(3mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(210μL、1.5mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応混合物に水、THF、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(240mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.37-2.51 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 3.97 (3H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.56 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.87-7.91 (4H, m), 8.46-8.48 (2H, m), 8.82 (2H, s), 10.41 (1H, s).
ESI-MS m/z 517 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.37-2.51 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 3.97 (3H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.56 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.87-7.91 (4H, m), 8.46-8.48 (2H, m), 8.82 (2H, s), 10.41 (1H, s).
ESI-MS m/z 517 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例26−1]4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−アニリン
5−ブロモ−2−メトキシピリミジン(1.2g、6.4mmol)をDMF(8mL)に混合し、トリエチルアミン(8.0mL、58mmol),ヨウ化銅(I)(81mg、0.43mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(250mg、0.21mmol)、4−エチニルアニリン(500mg、4.3mmol)を室温で加え、窒素雰囲気下、70℃で加熱撹拌した。8.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、水、THF、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水、飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=3:1→1:3)にて精製後、減圧濃縮した。析出した固体をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(610mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.88 (2H, br s), 4.04 (3H, s), 6.65 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.33 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.61 (2H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.88 (2H, br s), 4.04 (3H, s), 6.65 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.33 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.61 (2H, s).
[製造例26−2]4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド
4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(130mg、0.67mmol)をTHF(3.3mL)に混合し、トリエチルアミン(190μL、1.30mmol)を室温で加えた。その反応混合液に製造例26−1に記載の4−(2−メトキシ−ピリミジン−5−イルエチニル)−アニリン(150mg、0.67mmol)を室温で徐々に加え、窒素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。反応混合物に水とTHF、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(200mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.97 (3H, s), 4.86 (2H, s), 7.59 (4H, dd, J=8.2, 8.4 Hz), 7.87-7.90 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.83 (2H, s), 10.48 (1H, s).
ESI-MS m/z 376 (M-H-).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.97 (3H, s), 4.86 (2H, s), 7.59 (4H, dd, J=8.2, 8.4 Hz), 7.87-7.90 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.83 (2H, s), 10.48 (1H, s).
ESI-MS m/z 376 (M-H-).
[実施例27]4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−フェニル)−ベンズアミド
製造例27−1に記載の4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(160mg、0.51mmol)に0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(3.7mL、50mmol)を加えて0℃で50分撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(2mL)に混合し、トリエチルアミン(530μL、3.9mmol)と製造例27−3に記載のN−(4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(150mg,0.39mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配後、得られた有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→9:1)で精製後、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.08 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.4 Hz), 6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.06-7.09 (2H, m), 7.36 (1H, dd, J=2.0, 7.4 Hz), 7.47-7.51 (4H, m), 7.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.99 (1H, dd, J=2.0, 4.8 Hz), 10.38 (1H, s).
ESI-MS m/z 558 (M-H-).
原料の4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルとN−(4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.59 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.08 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.4 Hz), 6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.06-7.09 (2H, m), 7.36 (1H, dd, J=2.0, 7.4 Hz), 7.47-7.51 (4H, m), 7.84 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.99 (1H, dd, J=2.0, 4.8 Hz), 10.38 (1H, s).
ESI-MS m/z 558 (M-H-).
原料の4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルとN−(4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例27−1]4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブチルカルボニル)ピペラジン(5.2g、28mmol)をDMF(40mL)に混合し、トリエチルアミン(7.4mL、53mmol)、2−アミノニコチン酸(3.7g、27mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(14g,32mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配した。水層を酢酸エチルで抽出したのち、得られた有機層を合わせて水と飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製することにより標記化合物(7.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.47 (9H, s), 3.46-3.49 (4H, m), 3.59 (4H, br s), 5.16 (2H, br s), 6.65-6.69 (1H, m), 7.35 (1H, dd, J=1.8, 7.4 Hz), 8.13-8.14 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.47 (9H, s), 3.46-3.49 (4H, m), 3.59 (4H, br s), 5.16 (2H, br s), 6.65-6.69 (1H, m), 7.35 (1H, dd, J=1.8, 7.4 Hz), 8.13-8.14 (1H, m).
[製造例27−2]4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−アニリン
4−ブロモ−1、2−メチレンジオキシベンゼン(510mg、2.5mmol)をDMF(6.2mL)に混合し、トリエチルアミン(6.2mL、18mmol),ヨウ化銅(I)(48mg、0.25mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(150mg、0.13mmol)、4−エチニルアニリン(590mg、5.1mmol)を室温で加え、窒素雰囲気下、90℃で撹拌した。5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=9:1→2:1→1:1)にて精製することにより標記化合物(360mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.80 (2H, br s), 5.97 (2H, s), 6.62-6.64 (2H, m), 6.77 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.95 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.02 (1H, dd, J=1.4, 8.0 Hz), 7.30-7.33 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.80 (2H, br s), 5.97 (2H, s), 6.62-6.64 (2H, m), 6.77 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.95 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.02 (1H, dd, J=1.4, 8.0 Hz), 7.30-7.33 (2H, m).
[製造例27−3]N−(4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド
製造例27−2に記載の4−ベンゾ[1,3]−ジオキソル−5−イルエチニル−アニリン(360mg、1.5mmol)をTHF(9.6mL)に混合し、トリエチルアミン(350μL、2.5mmol)を室温で加えた。その反応混合物に室温で4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(240mg、1.3mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応混合物に水、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(390mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.85 (2H, s), 6.08 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.06-7.09 (2H, m), 7.51 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.84-7.86 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.43 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.85 (2H, s), 6.08 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.06-7.09 (2H, m), 7.51 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.84-7.86 (2H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.43 (1H, s).
[実施例28]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
2−(2−ピペラジン−1−イル−エトキシ)−エタノール(30μL、0.18mmol)をDMF(1mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(34μL、0.25mmol)、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(50mg、0.12mmol)を加え、窒素雰囲気下、50℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→9:1→4:1)にて精製後、得られた残渣をさらに塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=200:1)にて精製することで標記化合物(55mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.93-1.99 (3H, m), 2.30-2.55 (10H, m), 3.38-3.40 (2H, m), 3.45-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 4.61 (1H, br s), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 540 (M-H-).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.93-1.99 (3H, m), 2.30-2.55 (10H, m), 3.38-3.40 (2H, m), 3.45-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 4.61 (1H, br s), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 540 (M-H-).
[実施例29]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例29−1に記載の4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(540mg、1.9mmol)に、0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(14mL、190mmol)を加えて0℃で1時間撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(12mL)に混合し、トリエチルアミン(1.8mL、13mmol)と製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(500mg、1.2mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製後、得られた残渣をさらに塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより標記化合物(390mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.93-1.99 (3H, m), 2.32-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 554 (M-H-).
原料の4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.93-1.99 (3H, m), 2.32-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 554 (M-H-).
原料の4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例29−1]4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブチルカルボニル)ピペラジン(1.0g、5.4mmol)をDMF(10mL)に混合して0℃に冷却し、トリエチルアミン(1.1mL、7.9mmol)と1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン(870μL、6.5mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配した。有機層を酢酸エチルで抽出したのち、得られた有機層を合わせて水と飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製することにより標記化合物(1.4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.61 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.38 (3H, s), 3.43 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.53-3.58 (2H, m), 3.60-3.64 (4H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.61 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.38 (3H, s), 3.43 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.53-3.58 (2H, m), 3.60-3.64 (4H, m).
[実施例30]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−(4−{2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例30−3に記載の4−{2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(98mg、0.27mmol)に0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(2.1mL、28mmol)を加えて0℃で45分間撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(2.7mL)に混合し、トリエチルアミン(250μL、1.8mmol)と製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(74mg、0.18mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水と酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製後、得られた残渣をさらに塩基性薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製することで標記化合物(24mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.30-1.40 (2H, m), 1.69 (6H, br s), 1.78-1.87 (2H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.33-2.67 (10H, m), 3.30-3.35 (2H, m), 3.48-3.52 (9H, m), 3.77-3.80 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 624 (M-H-).
原料の4−{2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.30-1.40 (2H, m), 1.69 (6H, br s), 1.78-1.87 (2H, m), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.33-2.67 (10H, m), 3.30-3.35 (2H, m), 3.48-3.52 (9H, m), 3.77-3.80 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 624 (M-H-).
原料の4−{2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例30−1]4−[2−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−エトキシ]−テトラヒドロ−ピラン
2−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−エタノール(500mg、2.6mmol)をTHF(13mL)に混合し、0℃でトリエチルアミン(1.1mL、7.9mmol)とメタンスルホニル クロライド(400μL、5.2mmol)を加えて、窒素雰囲気下、同温で45分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水で希釈し、分配した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄した。テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オール(730μL、7.7mmol)とDMF(6mL)に混合し、0℃に冷却して、水素化ナトリウム(60%、300mg、7.7mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、先程得られた残渣のDMF(2mL)混合物を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液、水を加えて分配した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→2:1→1:1→2:3)で精製することにより標記化合物(420mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.55-1.64 (2H, m), 1.88-1.92 (2H, m), 3.42 (2H, dt, J=2.8, 11.6 Hz), 3.52 (1H, tt, J=4.4, 9.2 Hz), 3.61-3.71 (8H, m), 3.94 (2H, dt, J=4.4, 11.6 Hz), 4.58 (2H, s), 7.25-7.36 (5H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.55-1.64 (2H, m), 1.88-1.92 (2H, m), 3.42 (2H, dt, J=2.8, 11.6 Hz), 3.52 (1H, tt, J=4.4, 9.2 Hz), 3.61-3.71 (8H, m), 3.94 (2H, dt, J=4.4, 11.6 Hz), 4.58 (2H, s), 7.25-7.36 (5H, m).
[製造例30−2]2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エタノール
製造例30−1に記載の4−[2−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−エトキシ]−テトラヒドロ−ピラン(420mg、1.5mmol)をメタノール(6mL)に混合し、室温で水酸化パラジウム炭素(20%、100mg、0.14mmol)を加えて、水素雰囲気下、18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈後、セライト濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1→酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することにより標記化合物(250mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.57-1.66 (2H, m), 1.90-1.94 (2H, m), 2.53 (1H, br s), 3.43 (2H, dt, J=2.4, 10.6 Hz), 3.53 (1H, tt, J=4.4, 9.0 Hz), 3.63-3.74 (8H, m), 3.94-3.98 (2H, dt, J=12.0, 4.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.57-1.66 (2H, m), 1.90-1.94 (2H, m), 2.53 (1H, br s), 3.43 (2H, dt, J=2.4, 10.6 Hz), 3.53 (1H, tt, J=4.4, 9.0 Hz), 3.63-3.74 (8H, m), 3.94-3.98 (2H, dt, J=12.0, 4.0 Hz).
[製造例30−3]4−{2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例30−2に記載の2−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−エトキシ]−エタノール(100mg、0.53mmol)をジクロロメタン(5.3mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(390μL、2.8mmol)とDMSO(210μL、3.0mmol)を加えた。反応混合液を0℃に冷却し、サルファートリオキシド ピリジン コンプレックス(380mg、2.4mmol)を加え、室温で5.5時間撹拌した。反応混合物に水、酢酸エチルを加えて分配後、水層を硫酸アンモニウムで飽和させ、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮し、得られた残渣を1,2−ジクロロエタン(2.6mL)に混合させ、室温で1−(tert−ブチルカルボニル)ピペラジン(51mg、0.27mmol)と酢酸(23μL、0.40mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(120mg、0.55mmol)を加えて、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を加えて分配した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=3:1→1:1→1:3)で精製することにより標記化合物(99mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 1.88-1.91 (4H, m), 2.42-2.47 (4H, m), 2.60 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.33-3.76 (11H, m), 3.92-3.97 (4H, dt, J=11.6, 4.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 1.88-1.91 (4H, m), 2.42-2.47 (4H, m), 2.60 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.33-3.76 (11H, m), 3.92-3.97 (4H, dt, J=11.6, 4.0 Hz).
[実施例31]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
1−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン(34mg、0.26mmol)をDMF(1.2mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(34μL、0.25mmol)と製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(51mg、0.13mmol)を加え、窒素雰囲気下、50℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水と酢酸エチルを加えて分配した。得られた有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→2:3)にて精製することで標記化合物(46mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.22 (3H, s), 3.41 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.52 (2H, s), 7.31-7.33 (2H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 510 (M-H-).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.22 (3H, s), 3.41 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.52 (2H, s), 7.31-7.33 (2H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 510 (M-H-).
[実施例32]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−(4−{2−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例32−2に記載の4−{2−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(110mg、0.35mmol)に0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(2.6mL、35mmol)を加えて0℃で70分撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(1.7mL)に混合し、トリエチルアミン(240μL、1.7mmol)、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(69mg、0.17mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル、水を加えて分配後、得られた有機層を水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1→3:7→0:1→酢酸エチル:メタノール=19:1→4:1)で精製することにより標記化合物(74mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.49-3.55 (8H, m), 3.60 (1H, t, J=4.0 Hz), 3.68 (1H, t, J=4.0 Hz), 4.44 (1H, t, J=4.0 Hz), 4.56 (1H, t, J=4.0 Hz), 7.31-7.33 (2H, m), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 586 (M-H-).
原料の4−{2−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.49-3.55 (8H, m), 3.60 (1H, t, J=4.0 Hz), 3.68 (1H, t, J=4.0 Hz), 4.44 (1H, t, J=4.0 Hz), 4.56 (1H, t, J=4.0 Hz), 7.31-7.33 (2H, m), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 586 (M-H-).
原料の4−{2−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例32−1]4−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
1−ヒドロキシエチルエトキシピペラジン(2.0g、12mmol)とN,N−ジメチルアミノピリジン(71mg、0.58mmol)をTHF(40mL)に混合して0℃に冷却し、トリエチルアミン(3.2mL、23mmol)とジtert−ブチル ジカーボネート(3.0g、14mmol)を順次加えた。室温で終夜撹拌後、反応混合物に酢酸エチルと水を加えて分配した。水層を酢酸エチルで抽出後、有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=3:2→1:3→3:17)で精製することにより標記化合物(2.5g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.47 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.59 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.46 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.60-3.63 (2H, m), 3.64-3.71 (4H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.47 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.59 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.46 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.60-3.63 (2H, m), 3.64-3.71 (4H, m).
[製造例32−2]4−{2−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例32−1に記載の4−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(500mg、1.8mmol)をDMF(6mL)に混合し、0℃に冷却して、水素化ナトリウム(60%、110mg、2.9mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に、モノフルオロエチル トシレート(480mg、2.2mmol)のDMF(2mL)混合物を室温で加え、7時間撹拌した。反応混合物にTHFと酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で水層を塩基性にし、分配した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=9:1→1:1→0:1)で精製することにより標記化合物(400mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=4.8 Hz), 2.61 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.43 (4H, t, J=4.8 Hz), 3.62-3.72 (7H, m), 3.78 (1H, t, J=4.2 Hz), 4.50 (1H, t, J=4.2 Hz), 4.62 (1H, t, J=4.2 Hz).
ESI-MS m/z 343 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=4.8 Hz), 2.61 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.43 (4H, t, J=4.8 Hz), 3.62-3.72 (7H, m), 3.78 (1H, t, J=4.2 Hz), 4.50 (1H, t, J=4.2 Hz), 4.62 (1H, t, J=4.2 Hz).
ESI-MS m/z 343 (M+Na+).
[実施例33]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例33−1に記載の4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(61mg、0.20mmol)に0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(1.5mL、20mmol)を加えて0℃で80分間撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(1.2mL)に混合し、トリエチルアミン(170μL、1.2mmol)、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(50mg、0.12mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水を加えて分配後、得られた有機層を水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→3:17→0:1)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(50mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.43-1.52 (4H, m), 1.62 (2H, t, J=7.2 Hz), 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.31-2.35 (2H, m), 2.41-2.44 (2H, m), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.45-3.47 (2H, m), 3.49-3.53 (4H, m), 4.03 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.28 (1H, s).
ESI-MS m/z 569 (M-H-).
原料の4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.43-1.52 (4H, m), 1.62 (2H, t, J=7.2 Hz), 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.31-2.35 (2H, m), 2.41-2.44 (2H, m), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.45-3.47 (2H, m), 3.49-3.53 (4H, m), 4.03 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.75-7.77 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.28 (1H, s).
ESI-MS m/z 569 (M-H-).
原料の4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例33−1]4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
文献既知(WO2002016352 A1 P87−88)の4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(100mg、0.42mmol)をDMF(2mL)に混合し、0℃に冷却して、水素化ナトリウム(60%、40mg、1.0mmol)を加え、室温で20分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、2−ブロモエチルメチルエーテル(42μL、0.45mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物にTHFと飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルと水を加え、分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→1:3)で精製することにより標記化合物(61mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 1.48-1.66 (4H, m), 1.76 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.18-3.24 (2H, m), 3.37 (3H, s), 3.52-3.54 (2H, m), 3.58-3.62 (2H, m), 3.75 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.65-3.90 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 1.48-1.66 (4H, m), 1.76 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.18-3.24 (2H, m), 3.37 (3H, s), 3.52-3.54 (2H, m), 3.58-3.62 (2H, m), 3.75 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.65-3.90 (2H, m).
[実施例34]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−[2−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例34−2に記載の4−[2−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(100mg、0.25mmol)に0℃に冷やしたトリフルオロ酢酸(1.8mL、24mmol)を加えて0℃で50分間撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧濃縮した。残渣をDMF(1.7mL)に混合し、トリエチルアミン(240μL、1.7mmol)と製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(70mg、0.17mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水を加えて分配後、得られた有機層を水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1→酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することにより標記化合物(55mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.50 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.41-3.43 (2H, m), 3.47-3.52 (18H, m), 7.32 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.76 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 710 (M+Na+).
原料の4−[2−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.91 (6H, br s), 1.96 (3H, br s), 2.38-2.50 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.41-3.43 (2H, m), 3.47-3.52 (18H, m), 7.32 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.76 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 710 (M+Na+).
原料の4−[2−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例34−1]4−{2−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エトキシ]―エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
製造例34−1に記載の1−(tert−ブチルカルボニル)ピペラジン(1.5g、8.1mmol)をDMF(10mL)に混合し、室温で、ヨウ化ナトリウム(130mg、0.85mmol)とトリエチルアミン(3.4mL、25mmol)、2−[2−(2−クロロ−エトキシ)−エトキシ]−エタノール(1.6mL、11mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で24時間撹拌した後、90℃でさらに7時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチルを加えて分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせて、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1→酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製後、得られた残渣をさらに塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→1:2→0:1)で精製することにより標記化合物(1.4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.60 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.44 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.60-3.65 (6H, m), 3.66-3.70 (2H, m), 3.72-3.74 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.45 (4H, t, J=5.2 Hz), 2.60 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.44 (4H, t, J=5.2 Hz), 3.60-3.65 (6H, m), 3.66-3.70 (2H, m), 3.72-3.74 (2H, m).
[製造例34−2]4−[2−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
4−{2−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エトキシ]−エチル}−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(140mg、0.44mmol)をDMF(3mL)に混合し、0℃に冷却して、水素化ナトリウム(60%、47mg、1.2mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に室温で、1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン(130μL、0.89mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物にTHFと飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で水層を塩基性にして分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→1:3)で精製することにより標記化合物(100mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.44 (4H, t, J=5.0 Hz), 2.59 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.38 (3H, s), 3.44 (4H, t, J=5.0 Hz), 3.54-3.56 (2H, m), 3.60-3.66 (16H, m).
ESI-MS m/z 341 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.46 (9H, s), 2.44 (4H, t, J=5.0 Hz), 2.59 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.38 (3H, s), 3.44 (4H, t, J=5.0 Hz), 3.54-3.56 (2H, m), 3.60-3.66 (16H, m).
ESI-MS m/z 341 (M+Na+).
[実施例35]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−2−メチル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例35−3に記載のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド(100mg、0.19mmol)をDMF(1.9mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(53μL、0.38mmol)とヨウ化銅(I)(3.7mg、0.019mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(7.3mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物に文献既知(Chem.Eur.J.2005,11,308−320)の1−エチニル−アダマンタン(50mg、0.31mmol)を徐々に加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物に水とTHF、酢酸エチルを加えて分配後、有機層を水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(69mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.92 (6H, br s), 1.97 (3H, br s), 2.21 (3H, s), 2.38-2.54 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.17-7.19 (1H, m), 7.26-7.27 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.2 Hz), 9.82 (1H, s).
ESI-MS m/z 570 (M+H+).
原料のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, br s), 1.92 (6H, br s), 1.97 (3H, br s), 2.21 (3H, s), 2.38-2.54 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.50 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.17-7.19 (1H, m), 7.26-7.27 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.2 Hz), 9.82 (1H, s).
ESI-MS m/z 570 (M+H+).
原料のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例35−1]4−クロロメチル−N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド
4−ヨード−2−メチルアニリン(10g、43mmol)をTHF(86mL)に混合して0℃に冷却し、トリエチルアミン(12mL、87mmol)と4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(8.5g、45mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水で希釈して分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(13g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 4.85 (2H, s), 7.18 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.56 (1H, m), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.66-7.67 (1H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 9.91 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 4.85 (2H, s), 7.18 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.56 (1H, m), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.66-7.67 (1H, m), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 9.91 (1H, s).
[製造例35−2]N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
ピペラジン(7.8g、91mmol)のメタノール(20mL)とDMF(30mL)の混合物に、製造例35−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド(7.0g、18mmol)とトリエチルアミン(5.0mL、36mmol)を加えて、室温で17時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をTHFに混合したのち、セライト濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(6.8g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 2.29 (4H, br s), 2.68 (4H, t, J=4.8 Hz), 3.49 (2H, s), 7.17 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.55-7.57 (1H, m), 7.66-7.67 (1H, m), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 9.83 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 2.29 (4H, br s), 2.68 (4H, t, J=4.8 Hz), 3.49 (2H, s), 7.17 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.55-7.57 (1H, m), 7.66-7.67 (1H, m), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 9.83 (1H, s).
[製造例35−3]N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−{4−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
製造例35−2に記載のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(100mg、0.23mmol)をDMF(1.5mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(64μL、0.46mmol)と1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン(62μL、0.46mmol)を加え、窒素雰囲気下、60℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水を加えて分配した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:3→0:1)で精製することにより標記化合物(100mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.49 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.17 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.55-7.57 (1H, m), 7.66-7.67 (1H, m), 7.92 (2H, d, J=8.2 Hz), 9.84 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.20 (3H, s), 2.38-2.51 (8H, m), 2.45 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.23 (3H, s), 3.40-3.43 (2H, m), 3.47-3.49 (4H, m), 3.52 (2H, s), 7.17 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.55-7.57 (1H, m), 7.66-7.67 (1H, m), 7.92 (2H, d, J=8.2 Hz), 9.84 (1H, s).
[実施例36]N−{4−[1−(ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イルエチニル]−フェニル}−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例1−2に記載のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(60mg、0.12mmol)をDMF(1mL)に混合し、室温でトリエチルアミン(49μL、0.35mmol)、ヨウ化銅(I)(3.0mg、0.016mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(4.3mg、0.0061mmol)を加えた。次いで、DMF(0.6mL)に混合した製造例36−2に記載の(4−エチニル−ピペリジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル−メタノン(62mg、0.28mmol)を加え、室温で3.5時間撹拌した。反応混合物に水とTHF、酢酸エチルを加えて分配後、有機層を水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:3→0:1→酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(53mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.47-1.60 (8H, m), 1.83-1.86 (2H, m), 2.33-2.52 (8H, m), 2.80-2.84 (1H, m), 2.93-2.98 (2H, m), 3.10-3.11 (4H, m), 3.37-3.41 (2H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.33-7.38 (1H, m), 7.37 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.68-7.70 (1H, m), 7.77 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.8, 4.6 Hz), 8.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 10.31 (1H, s).
ESI-MS m/z 603 (M-H-).
原料の(4−エチニル−ピペリジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル−メタノンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.47-1.60 (8H, m), 1.83-1.86 (2H, m), 2.33-2.52 (8H, m), 2.80-2.84 (1H, m), 2.93-2.98 (2H, m), 3.10-3.11 (4H, m), 3.37-3.41 (2H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.33-7.38 (1H, m), 7.37 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.68-7.70 (1H, m), 7.77 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.8, 4.6 Hz), 8.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 10.31 (1H, s).
ESI-MS m/z 603 (M-H-).
原料の(4−エチニル−ピペリジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル−メタノンは以下の方法で合成した。
[製造例36−1]4−エチニル−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニル エステル
文献既知(J.Med.Chem.,2004,47(12),3111−3130)の4−エチニルピペリジン塩酸塩(500mg、3.4mmol)をTHF(20mL)に混合して0℃に冷却し、トリエチルアミン(1.9mL、14mmol)と4−ニトロフェニル クロロホルメート(1.1g、5.2mmol)を加えて、窒素雰囲気下、室温で21時間撹拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加えて分配後、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘキサンおよび酢酸エチルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(600mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.71-1.79 (2H, m), 1.88-1.95 (2H, m), 2.17 (1H, d, J=2.4 Hz), 2.71-2.76 (1H, m), 3.46-3.49 (1H, m), 3.54-3.58 (1H, m), 3.77-3.82 (1H, m), 3.87-3.91 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 8.23-8.27 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.71-1.79 (2H, m), 1.88-1.95 (2H, m), 2.17 (1H, d, J=2.4 Hz), 2.71-2.76 (1H, m), 3.46-3.49 (1H, m), 3.54-3.58 (1H, m), 3.77-3.82 (1H, m), 3.87-3.91 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 8.23-8.27 (2H, m).
[製造例36−2](4−エチニル−ピペリジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル−メタノン
製造例36−1に記載の4−エチニル−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニル エステル(80mg、0.29mmol)をDMSO(1mL)に混合し、室温でピペリジン(140μL、1.5mmol)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で終夜加熱撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチルを加えて分配後、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→2:3)で精製することにより標記化合物(64mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.52-1.68 (8H, m), 1.81-1.88 (2H, m), 2.10 (1H, d, J=2.4 Hz), 2.54-2.61 (1H, m), 2.98-3.04 (2H, ddd, J=3.4, 9.2, 13.0 Hz), 3.16-3.19 (4H, m), 3.44-3.50 (2H, ddd, J=3.6, 6.4, 13.3 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.52-1.68 (8H, m), 1.81-1.88 (2H, m), 2.10 (1H, d, J=2.4 Hz), 2.54-2.61 (1H, m), 2.98-3.04 (2H, ddd, J=3.4, 9.2, 13.0 Hz), 3.16-3.19 (4H, m), 3.44-3.50 (2H, ddd, J=3.6, 6.4, 13.3 Hz).
[実施例37]4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、1−(ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン(54mg、0.31mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物に製造例37−2に記載の4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド(90mg、0.27mmol)とトリエチルアミン(74μL、0.53mmol)を混合し、50℃で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で濾過し、得られた残渣をn−ヘプタンと酢酸エチル(3:1)の混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(18mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.66-7.75 (3H, m), 7.86-7.97 (4H, m), 8.43-8.50 (2H, m), 10.54 (1H, s).
ESI-MS m/z 477 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.66-7.75 (3H, m), 7.86-7.97 (4H, m), 8.43-8.50 (2H, m), 10.54 (1H, s).
ESI-MS m/z 477 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例37−1]4−トリフルオロトロパ−1−イニル−アニリン
窒素雰囲気下、文献既知(Tetrahedron, 2003,7571−7580)の1−ニトロ−4−トリフルオロプロパ−1−イニル−ベンゼン(5.6g、26mmol)とエタノール(200mL)を混合した。この混合物に鉄粉(7.3g、130mmol)と塩化アンモニウム(7.0g、130mmol)を加えた。この混合物を80℃で1.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより標記化合物(1.9g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.00 (2H, br s), 6.61 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.34 (2H, d, J=8.8 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.00 (2H, br s), 6.61 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.34 (2H, d, J=8.8 Hz).
[製造例37−2]4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例37−1に記載の4−トリフルオロトロパ−1−イニル−アニリン(160mg、0.86mmol)とTHF(5mL)を混合した。この混合物を0℃に冷却し、4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(180mg、0.95mmol)とトリエチルアミン(240μL、1.7mmol)を加えた。この混合物を40分間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより標記化合物(180mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.64 (2H, s), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (1H, br s).
ESI-MS m/z 336 (M-H-).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.64 (2H, s), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (1H, br s).
ESI-MS m/z 336 (M-H-).
[実施例38]4−[(S)−4−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例38−4に記載の(S)−1−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−3−メチルピペラジン(41mg、0.17mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物に製造例37−2に記載の4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド(45mg、0.13mmol)とトリエチルアミン(37μL、0.27mmol)を混合した。この混合物を70℃で15時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(18mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.92-2.00 (1H, m), 2.08-2.19 (2H, m), 2.41-2.53 (2H, m), 3.20-3.38 (6H, m), 3.46 (2H, d, J=3.2 Hz), 3.96-4.06 (1H, s), 4.47 (2H, s), 7.36 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.68 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.93 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.53 (1H, s).
ESI-MS m/z 535 (M-H-).
原料の(S)−1−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−3−メチルピペラジンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.92-2.00 (1H, m), 2.08-2.19 (2H, m), 2.41-2.53 (2H, m), 3.20-3.38 (6H, m), 3.46 (2H, d, J=3.2 Hz), 3.96-4.06 (1H, s), 4.47 (2H, s), 7.36 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.68 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.93 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.53 (1H, s).
ESI-MS m/z 535 (M-H-).
原料の(S)−1−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−3−メチルピペラジンは以下の方法で合成した。
[製造例38−1](S)−2−メチル−1−(2―ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン
窒素雰囲気下、(S)−3−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(3.5g、18mmol)とTHF(35mL)を混合した。この混合物を0℃に冷却し、2−ニトロベンゼンスルホニルクロライド(4.5g、20mmol)とトリエチルアミン(4.9mL、35mmol)加え、室温で50分間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた残渣とジクロロメタン(30mL)を混合し、トリフルオロ酢酸(13mL)を加え、室温で2.5時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(4.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.30 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.66-2.80 (2H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.22-3.32 (1H, m), 3.45-3.55 (1H, m), 4.00-4.09 (1H, m), 7.61-7.75 (3H, m), 8.04-8.11 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.30 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.66-2.80 (2H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.22-3.32 (1H, m), 3.45-3.55 (1H, m), 4.00-4.09 (1H, m), 7.61-7.75 (3H, m), 8.04-8.11 (1H, m).
[製造例38−2](S)−4−(2−クロロ−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン
窒素雰囲気下、製造例38−1に記載の(S)−2−メチル−1−(2―ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(1.6g、5.6mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物に2−クロロ−5−クロロメチルピリジン(1.2g、7.7mmol)とトリエチルアミン(1.6mL、12mmol)を加えて、60℃で7.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製することで標記化合物(1.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.10-2.20 (1H, m), 2.24-2.32 (1H, m), 2.51-2.58 (1H, m), 2.71-2.78 (1H, m), 3.34-3.62 (4H, m), 4.05-4.15 (1H, m), 7.29 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.60-7.74 (4H, m), 8.04-8.09 (1H, m), 8.27-8.31 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.10-2.20 (1H, m), 2.24-2.32 (1H, m), 2.51-2.58 (1H, m), 2.71-2.78 (1H, m), 3.34-3.62 (4H, m), 4.05-4.15 (1H, m), 7.29 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.60-7.74 (4H, m), 8.04-8.09 (1H, m), 8.27-8.31 (1H, m).
[製造例38−3](S)−4−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン
窒素雰囲気下、製造例38−2に記載の(S)−4−(2−クロロ−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(900mg、2.2mmol)とDMF(5mL)を混合した。この混合物に製造例38−5に記載のトリブチル−メトキシメチル−スタナン(1.1g、3.3mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(250mg、0.22mmol)を加えて、120℃で6.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(250mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.08-2.17 (1H, m), 2.23-2.30 (1H, m), 2.53-2.60 (1H, m), 2.72-2.80 (1H, m), 3.34-3.61 (7H, m), 4.04-4.13 (1H, m), 4.57 (2H, s), 7.37 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.62-7.71 (4H, m), 8.05-8.09 (1H, m), 8.46 (1H, d, J=2.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.08-2.17 (1H, m), 2.23-2.30 (1H, m), 2.53-2.60 (1H, m), 2.72-2.80 (1H, m), 3.34-3.61 (7H, m), 4.04-4.13 (1H, m), 4.57 (2H, s), 7.37 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.62-7.71 (4H, m), 8.05-8.09 (1H, m), 8.46 (1H, d, J=2.0 Hz).
[製造例38−4](S)−1−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−3−メチル−ピペラジン
窒素雰囲気下、製造例38−3に記載の(S)−4−(2−メトキシメチル−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(250mg、0.60mmol)とDMF(5mL)を混合した。この混合物にメルカプト酢酸(120μL、1.8mmol)と水酸化リチウム(57mg、2.4mmol)を加えた。室温で2.5時間攪拌したのち、酢酸エチルを加え、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→10:1)で精製することにより標的化合物(87mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00 (3H, d, J=6.4 Hz), 1.68 (1H, t, J=8.0 Hz), 1.98-2.08 (1H, m), 2.70-2.77 (2H, m), 2.80-2.98 (3H, m), 3.49 (3H, s), 4.58 (2H, s), 4.58 (2H, s), 7.36-7.41 (1H, m), 7.68-7.72 (1H, m), 8.47-8.51 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00 (3H, d, J=6.4 Hz), 1.68 (1H, t, J=8.0 Hz), 1.98-2.08 (1H, m), 2.70-2.77 (2H, m), 2.80-2.98 (3H, m), 3.49 (3H, s), 4.58 (2H, s), 4.58 (2H, s), 7.36-7.41 (1H, m), 7.68-7.72 (1H, m), 8.47-8.51 (1H, m).
[製造例38−5]トリブチル−メトキシメチル−スタナン
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(5.5mL、40mmol)とTHF(80mL)を混合し、0℃に冷却した。この混合物にn−ブチルリチウム(2.5M、n−ヘキサン溶液、15mL、38mmol)を加えた。この反応混合物にトリブチルチンハイドライド(10g、34mmol)を加え、30分攪拌し、−78℃に冷却した。この反応混合物にクロロメチルメチルエーテル(3.3g、41mmol)を加えた後、室温に昇温し1.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:0→10:1)で精製することにより標記化合物(3.6g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.93-1.03 (15H, m), 1.32-1.43 (6H, m), 1.53-1.63 (6H, m), 3.37 (3H, s), 3.78 (2H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.93-1.03 (15H, m), 1.32-1.43 (6H, m), 1.53-1.63 (6H, m), 3.37 (3H, s), 3.78 (2H, s).
[実施例39]4−[4−(2−アミノ−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例39−2に記載の4−(2−アミノ−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(150mg、0.39mmol)にトリフルオロ酢酸(110μL、1.5mmol)を混合した。室温で20分間攪拌したのち減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え減圧濃縮した。得られた残渣にDMF(1mL)、トリエチルアミン(410μL、3.0mmol)と製造例37−2に記載の4−クロロメチル−1−N−(4−トリフルオロプロパ−1−イニル−フェニル)−ベンズアミド(100mg、0.30mmol)を混合した。この混合物を55℃で4.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(81mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (4H, br s), 3.39-3.52 (8H, m),3.59 (2H, s), 3.61-3.70 (4H, m), 5.92 (2H, s), 5.98-6.05 (1H, m), 7.24 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.88-7.98 (4H, m), 10.52 (1H, s).
ESI-MS m/z 591 (M-H-).
原料の4−(2−アミノ−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.40 (4H, br s), 3.39-3.52 (8H, m),3.59 (2H, s), 3.61-3.70 (4H, m), 5.92 (2H, s), 5.98-6.05 (1H, m), 7.24 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.49 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.88-7.98 (4H, m), 10.52 (1H, s).
ESI-MS m/z 591 (M-H-).
原料の4−(2−アミノ−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例39−1]4−(2−アミノ−6−クロロ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、2−アミノ−5−クロロピリジ−3−カルボン酸(1.5g、8.6mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物にtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシレート(1,9g、10mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(5.7g、13mmol)とトリエチルアミン(2.4mL、2.4mmol)を加えた。この混合物を60℃で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することで標記化合物(3.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.44 (9H, s), 3.43-3.50 (4H, m), 3.52-3.61 (4H, m), 5.44 (2H, br s), 6.65 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.26 (1H, d, J=8.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.44 (9H, s), 3.43-3.50 (4H, m), 3.52-3.61 (4H, m), 5.44 (2H, br s), 6.65 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.26 (1H, d, J=8.0 Hz).
[製造例39−2]4−(2−アミノ−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、製造例39−1に記載の4−(2−アミノ−6−クロロ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(500mg、1.5mmol)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(5mL)の混合物にモルホリン(6.4mL、74mmol)を加えた。この混合物を100℃で5.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をn−ヘプタンで洗浄することにより標記化合物(380mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.44 (9H, s), 3.43-3.3.48 (4H, m), 3.51-3.59 (8H, m), 3.75-3.80 (4H, m), 5.39 (2H, br s), 5.93 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.23 (1H, d, J=8.8 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.44 (9H, s), 3.43-3.3.48 (4H, m), 3.51-3.59 (8H, m), 3.75-3.80 (4H, m), 5.39 (2H, br s), 5.93 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.23 (1H, d, J=8.8 Hz).
[実施例40]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[(S)−4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(80mg、0.20mmol)と、製造例40−3に記載の(2−アミノ−ピリジン−3−イル)−((S)−3メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン(57mg、0.30mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物にトリエチルアミン(55μL、0.40mmol)を混合し、70℃で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(12mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.04 (3H, m), 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.92-2.00 (3H, m), 2.10-2.21(1H, m), 2.41-2.66 (2H, m), 2.97-3.09 (1H, m), 3.20-3.38 (4H, m), 3.93-4.02 (1H, m), 5.92 (2H, br s), 6.52-6.62 (1H, m), 7.25-7.40 (3H, m), 7.47 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.95- 8.02 (1H, m), 10.30 (1H, s).
ESI-MS m/z 586 (M-H-).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミドと(2−アミノ−ピリジン−3−イル)−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.04 (3H, m), 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.92-2.00 (3H, m), 2.10-2.21(1H, m), 2.41-2.66 (2H, m), 2.97-3.09 (1H, m), 3.20-3.38 (4H, m), 3.93-4.02 (1H, m), 5.92 (2H, br s), 6.52-6.62 (1H, m), 7.25-7.40 (3H, m), 7.47 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.95- 8.02 (1H, m), 10.30 (1H, s).
ESI-MS m/z 586 (M-H-).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミドと(2−アミノ−ピリジン−3−イル)−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノンは以下の方法で合成した。
[製造例40−1]4−アダマンタン−1−イルエチニル−アニリン
窒素雰囲気下、文献既知(Chem.Eur.J.,2005,11,308−320)の1−エチニル−アダマンタン(3.0g、14mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物に4−ヨードアニリン(2.6g、16mmol)、トリエチルアミン(5.7mL、41mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(480mg、0.69mmol)とヨウ化銅(I)(260mg、1.4mmol)を加えた。この混合物を11.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=5:1)で精製することにより標記化合物(2.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.66-1.74 (6H, m), 1.90-2.00 (9H, m), 3.68 (2H, br s), 6.54-6.60 (2H, m), 7.16-7.22 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.66-1.74 (6H, m), 1.90-2.00 (9H, m), 3.68 (2H, br s), 6.54-6.60 (2H, m), 7.16-7.22 (2H, m).
[製造例40−2]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例40−1に記載の4−アダマンタン−1−イルエチニル−アニリン(2.7g、11mmol)とTHF(30mL)を混合し、0℃に冷却した。この混合物に4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(2.2g、12mmol)とトリエチルアミン(3.0mL、21mmol)を加えた。この混合物を50分間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(3.5g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 4.64 (2H, s), 7.39 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.51 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.79 (1H, br s), 7.85 (2H, d, J=8.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 4.64 (2H, s), 7.39 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.51 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.79 (1H, br s), 7.85 (2H, d, J=8.0 Hz).
[製造例40−3](2−アミノ−ピリジン−3−イル)−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
製造例38−1に記載の(S)−2−メチル−1−(2―ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(1.0g、3.5mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物に2−アミノニコチン酸(630mg、4.6mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(2.3g、5.3mmol)とトリエチルアミン(970μL、7.0mmol)を加えた。この混合物を60℃で15時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣にDMF(20mL)、メルカプト酢酸(490μL、7.0mmol)と水酸化リチウム一水和物(440mg、11mmol)を加えた。この混合物を3時間室温で攪拌したのち、酢酸エチルを加え、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→10:1)で精製することにより標的化合物(190mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00-1.12 (3H, m), 1.61-1.74 (2H, m), 2.56-2.70 (1H, m), 2.72-2.90 (2H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.80-4.20 (1H, m), 5.12 (2H, br s), 6.62-6.70 (1H, m), 7.32-7.40 (1H, m), 8.10-8.16 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00-1.12 (3H, m), 1.61-1.74 (2H, m), 2.56-2.70 (1H, m), 2.72-2.90 (2H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.80-4.20 (1H, m), 5.12 (2H, br s), 6.62-6.70 (1H, m), 7.32-7.40 (1H, m), 8.10-8.16 (1H, m).
[実施例41]4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、0℃に冷却したトリフルオロ酢酸(3.6mL、48mmol)に製造例27−1に記載の4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(180mg、0.60mmol)を混合し、室温で30分攪拌したのち、減圧濃縮をした。残渣にトルエンを加え、減圧濃縮した。この残渣にDMF(5mL)、トリエチルアミン(670μL、4.9mmol)と製造例41−4に記載の4−クロロメチル−N−(4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド(200mg、0.50mmol)を混合した。この混合物を65℃で2.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(140mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.61 (2H, s), 5.94 (2H, br s), 6.53-6.60 (1H, m), 7.33-7.38 (1H, m), 7.43-7.57 (7H, m), 7.80 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.92-8.02 (3H, m), 8.12-8.18 (1H, m), 8.33-8.37 (1H, m), 10.64 (1H, m).
ESI-MS m/z 582 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−N−(4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.42 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.61 (2H, s), 5.94 (2H, br s), 6.53-6.60 (1H, m), 7.33-7.38 (1H, m), 7.43-7.57 (7H, m), 7.80 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.92-8.02 (3H, m), 8.12-8.18 (1H, m), 8.33-8.37 (1H, m), 10.64 (1H, m).
ESI-MS m/z 582 (M-H-).
原料の4−クロロメチル−N−(4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例41−1]1−ヨード−4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ベンゼン
濃硫酸(5mL)と水(20mL)の混合物に2−アミノ−5−ニトロベンゾトリフルオライド(3.0g、15mmol)を加えた。この混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(1.2g、18mmol)を加え、1時間攪拌した。ヨウ化ナトリウム(2.9g、18mmol)を加え、60℃で4時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(1.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 8.00-8.08 (1H, m), 8.22-8.30 (1H, m), 8.48 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 8.00-8.08 (1H, m), 8.22-8.30 (1H, m), 8.48 (1H, s).
[製造例41−2]4−ニトロ−1−フェニルエチニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン
窒素雰囲気下、製造例41−1に記載の1−ヨード−4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(1.7g、5.3mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物にフェニルアセチレン(1.1mL、10mmol)、トリエチルアミン(3.5mL、25mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(290mg、0.25mmol)とヨウ化銅(I)(95mg、0.50mmol)を順次加えた。この混合物を60℃で2.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をn−ヘプタンで洗浄することにより標記化合物(680mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.40-7.50 (3H, m), 7.58-7.62 (2H, m), 7.80-7.88 (1H, m), 8.35-8.42 (1H, m), 8.60 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.40-7.50 (3H, m), 7.58-7.62 (2H, m), 7.80-7.88 (1H, m), 8.35-8.42 (1H, m), 8.60 (1H, s).
[製造例41−3]4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−アニリン
窒素雰囲気下、製造例41−2に記載の4−ニトロ−1−フェニルエチニル−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(680mg、2.3mmol)とエタノール(30mL)を混合した。この混合物に酢酸(13mL、230mmol)、鉄粉(1.3g、23mmol)を加え、80℃で15時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、5N水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.00 (2H, br s), 6.75 (1H, dd, J=2.4, 8.4 Hz), 6.94 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.30-7.37 (3H, m), 7.43 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.48-7.55 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.00 (2H, br s), 6.75 (1H, dd, J=2.4, 8.4 Hz), 6.94 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.30-7.37 (3H, m), 7.43 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.48-7.55 (2H, m).
[製造例41−4]4−クロロメチル−N−(4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例41−3に記載の4−フェニルエチニル−3−トリフルオロメチル−アニリン(600mg、2.3mmol)とTHF(10mL)を混合した。この混合物に4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(460mg、2.4mmol)とトリエチルアミン(640μL、4.6mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をn−ヘプタンで洗浄することにより標記化合物(650mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.64 (2H, s), 7.34-7.39 (3H, m), 7.52-7.58 (4H, m), 7.67 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.91-7.98 (2H, m), 8.03 (1H, br s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 4.64 (2H, s), 7.34-7.39 (3H, m), 7.52-7.58 (4H, m), 7.67 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.91-7.98 (2H, m), 8.03 (1H, br s).
[実施例42]4−[4−(3−クロロ−1H−インドール−7−カルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例42−3に記載の4−(3−クロロ−1H−インドール−7−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(170mg、0.48mmol)とトリフルオロ酢酸(150μL、2.0mmol)を混合し、室温で1時間攪拌したのち、減圧濃縮をした。残渣にトルエンを加え、減圧濃縮した。得られた残渣にDMF(1mL)、トリエチルアミン(550μL、4.0mmol)と製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(150mg、0.40mmol)を混合し、70℃で2.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(69mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.34-2.48 (4H, m), 3.36-3.80 (6H, m), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.08-7.12 (1H, m), 7.14-7.19 (2H, m), 7.46-7.52 (2H, m), 7.52-7.63 (4H, m), 7.86-7.96 (4H, m), 8.19-8.24 (1H, m), 10.44 (1H, br s), 11.42 (1H, br s).
ESI-MS m/z 602 (M-H-).
原料の4−(3−クロロ−1H−インドール−7−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.34-2.48 (4H, m), 3.36-3.80 (6H, m), 3.87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.08-7.12 (1H, m), 7.14-7.19 (2H, m), 7.46-7.52 (2H, m), 7.52-7.63 (4H, m), 7.86-7.96 (4H, m), 8.19-8.24 (1H, m), 10.44 (1H, br s), 11.42 (1H, br s).
ESI-MS m/z 602 (M-H-).
原料の4−(3−クロロ−1H−インドール−7−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例42−1]3−クロロ−1H−インドール−7−カルボン酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、インドール−7−カルボン酸 メチル エステル(1.0g、5.7mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物にN−クロロスクシンイミド(840mg、6.3mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより標記化合物(1.2g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.99 (3H, s), 7.23 (1H, t, J=8.0 Hz), 7.28 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.92-7.95 (1H, m), 9.78 (1H, br s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.99 (3H, s), 7.23 (1H, t, J=8.0 Hz), 7.28 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.92-7.95 (1H, m), 9.78 (1H, br s).
[製造例42−2]3−クロロ−1H−インドール−7−カルボン酸
製造例42−1に記載の3−クロロ−1H−インドール−7−カルボン酸 メチル エステル(600mg、2.9mmol)に2N水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL)とTHF(5mL)を混合した。この混合物を室温で17時間攪拌した後、2N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1→0:1)で精製することにより標記化合物(270mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.25-7.32 (2H, m), 7.92-7.96 (1H, m), 8.04-8.07 (1H, m), 9.74 (1H, br s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.25-7.32 (2H, m), 7.92-7.96 (1H, m), 8.04-8.07 (1H, m), 9.74 (1H, br s).
[製造例42−3]4−(3−クロロ−1H−インドール−7−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、3−クロロ−1H−インドール−7−カルボン酸(270mg、1.4mmol)とDMF(2mL)を混合した。この混合物にtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシレート(320mg、1.7mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(890mg、2.0mmol)とトリエチルアミン(430μL、3.1mmol)を加えた。この混合物を60℃で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1→0:1)で精製することにより標記化合物(390mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.48 (9H, s), 3.48-3.55 (4H, m), 3.68-3.76 (4H, m), 7.14-7.26 (3H, m), 7.72-7.76 (1H, m), 9.10 (1H, br s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.48 (9H, s), 3.48-3.55 (4H, m), 3.68-3.76 (4H, m), 7.14-7.26 (3H, m), 7.72-7.76 (1H, m), 9.10 (1H, br s).
[実施例43]N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(500mg、1.3mmol)とDMF(5mL)を混合した。この混合物に文献既知(EP532177(A1)p40)の3−ピペリジン−4−イルメチル−ピリジン(310mg、0.48mmol)とトリエチルアミン(370μL、2.7mmol)を混合し、70℃で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(430mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.13- 1.28 (2H, m), 1.45-1.57 (3H, m), 1.84-1.94 (2H, m), 2.46-2.55 (2H, m), 2.74-2.82 (2H, m), 3.51 (2H, s), 3,87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.27-7.33 (1H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.56-7.62 (3H, m), 7.85-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.39 (2H, s), 10.42 (1H, s).
ESI-MS m/z 515 (M-H-).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.13- 1.28 (2H, m), 1.45-1.57 (3H, m), 1.84-1.94 (2H, m), 2.46-2.55 (2H, m), 2.74-2.82 (2H, m), 3.51 (2H, s), 3,87 (3H, s), 6.95 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.27-7.33 (1H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.56-7.62 (3H, m), 7.85-7.93 (4H, m), 8.21 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.39 (2H, s), 10.42 (1H, s).
ESI-MS m/z 515 (M-H-).
[実施例44]N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−(4−テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例44−1に記載の4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(98mg、0.35mmol)とトリフルオロ酢酸(59μL、0.80mmol)を混合し、室温で30分間攪拌した後、減圧濃縮をした。残渣にトルエンを加え、減圧濃縮した。得られた残渣にDMF(1mL)、トリエチルアミン(180μL、1.3mmol)と製造例5−3に記載の4−クロロメチル−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−フェニル]−ベンズアミド(100mg、0.27mmol)を混合し、60℃で3.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(83mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.02-1.16 (2H, m), 1.53-1.62 (2H, m), 1.65-1.78 (1H, m), 2.11 (2H, d, J=7.2 Hz), 2.37 (8H, br s), 3.22-3.30 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.77-3.84 (2H, s), 3.88 (3H, s), 6.94-6.96 (1H, m), 7.08-7.12 (1H, m), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.57-7.62 (2H, m), 7.87-7.94 (4H, m), 8.20-8.23 (1H, m), 10.44 (1H, s).
ESI-MS m/z 523 (M-H-).
原料の4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.02-1.16 (2H, m), 1.53-1.62 (2H, m), 1.65-1.78 (1H, m), 2.11 (2H, d, J=7.2 Hz), 2.37 (8H, br s), 3.22-3.30 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.77-3.84 (2H, s), 3.88 (3H, s), 6.94-6.96 (1H, m), 7.08-7.12 (1H, m), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.57-7.62 (2H, m), 7.87-7.94 (4H, m), 8.20-8.23 (1H, m), 10.44 (1H, s).
ESI-MS m/z 523 (M-H-).
原料の4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例44−1]4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボアルデヒド(500mg、4.4mmol)とジクロロメタン(3mL)を混合した。この混合物にtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシレート(860mg、4.6mmol)、酢酸(380μL、6.6mmol)とナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.4g、6.6mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(1.0g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.20-1.32 (2H, m), 1.46 (9H, s), 1.62-1.80 (3H, m), 2.18 (2H, d, J=7.2 Hz), 2.28-2.40 (4H, m), 3.33-3.46 (6H, m), 3.92-4.00 (2H, m).
ESI-MS m/z 307 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.20-1.32 (2H, m), 1.46 (9H, s), 1.62-1.80 (3H, m), 2.18 (2H, d, J=7.2 Hz), 2.28-2.40 (4H, m), 3.33-3.46 (6H, m), 3.92-4.00 (2H, m).
ESI-MS m/z 307 (M+Na+).
[実施例45]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(ヒドロキシイミノ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
窒素雰囲気下、0℃に冷却したトリフルオロ酢酸(180μL、2.5mmol)に製造例45−3に記載の4−(ヒドロキシイミノ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(99mg、0.32mmol)を混合した。室温で30分間攪拌したのち、減圧濃縮をした。残渣にトルエンを加え、減圧濃縮した。この残渣にDMF(1mL)、トリエチルアミン(1.7mL、12mmol)と製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(100mg、0.25mmol)を混合し、50℃で5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(15mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, s), 2.43 (4H, br s), 2.94 (4H, br s), 3.58 (2H, s), 7.31 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.41-7.49 (3H, m), 7.72-7.78 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.53 (1H, s), 8.57 (1H, d, J=8.8 Hz), 9.62 (1H, s), 10.30 (1H, s).
ESI-MS m/z 572 (M-H-).
原料の4−(ヒドロキシイミノ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, s), 2.43 (4H, br s), 2.94 (4H, br s), 3.58 (2H, s), 7.31 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.41-7.49 (3H, m), 7.72-7.78 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.53 (1H, s), 8.57 (1H, d, J=8.8 Hz), 9.62 (1H, s), 10.30 (1H, s).
ESI-MS m/z 572 (M-H-).
原料の4−(ヒドロキシイミノ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステルは以下の方法で合成した。
[製造例45−1]N−ヒドロキシ−ニコチンアミジン
ヒドロキシルアミン塩酸塩(20g、290mmol)にメタノール(70mL)と水(70mL)、水酸化カリウム(16g、290mmol)を加え、30分間攪拌したのち、不溶物を濾別した。濾液に3−シアノピリジン(21g、200mmol)を加え、3時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮することで標記化合物(24g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 6.00 (2H, br s), 7.38-7.44 (1H, m), 8.00-8.08 (1H, m), 8.56-8.60 (1H, m), 8.85-8.90 (1H, m), 9.85 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 6.00 (2H, br s), 7.38-7.44 (1H, m), 8.00-8.08 (1H, m), 8.56-8.60 (1H, m), 8.85-8.90 (1H, m), 9.85 (1H, s).
[製造例45−2]N−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミドイルクロライド
製造例45−1に記載のN−ヒドロキシ−ニコチンアミジン(2.0g、15mmol)を濃塩酸(15mL)と水(70mL)に混合し、0℃で亜硝酸ナトリウム(1.0g、15mmol)を加えた。この混合物を3.5時間攪拌した。反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした後、酢酸エチルで抽出することにより標記化合物(590mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.50-7.58 (1H, m), 8.10-8.18 (1H, m), 8.64-8.72 (1H, m), 8.99 (1H, s), 12.70 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 7.50-7.58 (1H, m), 8.10-8.18 (1H, m), 8.64-8.72 (1H, m), 8.99 (1H, s), 12.70 (1H, s).
[製造例45−3]4−(ヒドロキシイミノ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
窒素雰囲気下、製造例45−2に記載のN−ヒドロキシピリジン−3−カルボキシイミドイルクロライド(590mg、3.8mmol)とTHF(10mL)を混合した。この混合物にtert−ブチル 1−ピペラジンカルボキシレート(770mg、4.2mmol)とトリエチルアミン(1.1mL、7.5mmol)を加え、室温で11時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(1.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.40 (9H, s), 3.14-3.24 (4H, m), 3.29-3.41 (4H, m), 7.40-7.44 (1H, m), 7.88-7.90 (1H, m), 8.58-8.60 (1H, m), 8.68-8.69 (1H, m), 10.36 (1H, s).
ESI-MS m/z 329 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.40 (9H, s), 3.14-3.24 (4H, m), 3.29-3.41 (4H, m), 7.40-7.44 (1H, m), 7.88-7.90 (1H, m), 8.58-8.60 (1H, m), 8.68-8.69 (1H, m), 10.36 (1H, s).
ESI-MS m/z 329 (M+Na+).
[実施例46]N−(アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−フルオロ−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例46−4に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(52mg、0.11mmol)とDMF(2mL)を混合した。この混合物に2−アミノニコチン酸(20mg、0.14mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(73mg、0.17mmol)とトリエチルアミン(31μL、0.22mmol)を加えた、60℃で5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(28mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, s), 2.43 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.58 (2H, s), 5.93 (2H, br s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.23-7.39 (5H, m), 7.58-7.74(3H, m), 8.00(1H, dd, J=2.0, 4.8 Hz), 10.48 (1H, s).
ESI-MS m/z 590 (M-H-).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.69 (6H, s), 1.91 (6H, s), 1.96 (3H, s), 2.43 (4H, br s), 3.48 (4H, br s), 3.58 (2H, s), 5.93 (2H, br s), 6.58 (1H, dd, J=4.8, 7.2 Hz), 7.23-7.39 (5H, m), 7.58-7.74(3H, m), 8.00(1H, dd, J=2.0, 4.8 Hz), 10.48 (1H, s).
ESI-MS m/z 590 (M-H-).
原料のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例46−1]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ブロモ−2−フルオロ−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例40−1に記載の4−アダマンタン−1−イルエチニル−アニリン(500mg、2.0mmol)とDMF(3mL)を混合した。この混合物に4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(480mg、2.2mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(1.3g、3.0mmol)とトリエチルアミン(550μL、4.0mmol)を加え、70℃で24時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(1.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 7.36-7.42 (3H, m), 7.45-7.50 (1H, m), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.04-8.09 (1H, m), 8.33-8.41 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 7.36-7.42 (3H, m), 7.45-7.50 (1H, m), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.04-8.09 (1H, m), 8.33-8.41 (1H, m).
[製造例46−2]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ビニル−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例46−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ブロモ−2−フルオロ−ベンズアミド(640mg、1.4mmol)とN−メチルモルホリン(10mL)を混合した。この混合物にトリブチル(ビニル)チン(670mg、2.1mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(82mg、0.071mmol)を加え、120℃で11.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、フッ化カリウム水溶液を加えて2時間攪拌した後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=5:1)で精製することにより標記化合物(240mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 5.46 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.89 (1H, d, J=17.6 Hz), 6.72 (1H, dd, J=10.8, 17.6 Hz), 7.16-7.23 (1H, m), 7.32-7.36 (1H, m), 7.40 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.59 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.11-8.16 (1H, m), 8.42-8.51 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 5.46 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.89 (1H, d, J=17.6 Hz), 6.72 (1H, dd, J=10.8, 17.6 Hz), 7.16-7.23 (1H, m), 7.32-7.36 (1H, m), 7.40 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.59 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.11-8.16 (1H, m), 8.42-8.51 (1H, m).
[製造例46−3]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ホルミル−ベンズアミド
製造例46−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ビニル−ベンズアミド(240mg、0.60mmol)と、水(3mL)、THF(12mL)を混合した。この混合物に四酸化オスミウム(2.5%、tert−ブチルアルコール溶液、380μL、0.030mmol)と過ヨウ素酸ナトリウム(320mg、1.5mmol)を加え、室温で3.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(240mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 7.41 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.68-7.74 (1H, m), 7.80-7.87 (1H, m), 8.32-8.50 (2H, m), 10.07 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 7.41 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.68-7.74 (1H, m), 7.80-7.87 (1H, m), 8.32-8.50 (2H, m), 10.07 (1H, m).
[製造例46−4]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例46−3に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−2−フルオロ−4−ホルミル−ベンズアミド(160mg、0.39mmol)とジクロロメタン(5mL)を混合した。この混合物に1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(96mg、0.35mmol)、酢酸(33μL、0.58mmol)とナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(120mg、0.58mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチル(1:1)混合溶媒を加え、析出した固体を濾取し、DMF(5mL)と混合した。この混合物にメルカプト酢酸(35μL、0.50mmol)と水酸化リチウム(24mg、1.0mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより標記化合物(52mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 2.72-2.81 (4H, m), 3.20-3.30 (4H, m), 3.64 (2H, br s), 7.14-7.26 (2H, m), 7.39 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.10-8.16 (1H, m), 8.39-8.47 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.72 (6H, s), 1.96 (6H, s), 2.00 (3H, s), 2.72-2.81 (4H, m), 3.20-3.30 (4H, m), 3.64 (2H, br s), 7.14-7.26 (2H, m), 7.39 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.10-8.16 (1H, m), 8.39-8.47 (1H, m).
[実施例47]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(80mg、0.20mmol)と製造例47−2に記載の(S)−1−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−3−メチル−ピペラジン(72mg、0.26mmol)の混合物にDMF(1mL)とトリエチルアミン(55μL、0.40mmol)を混合し、70℃で1.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(21mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.69 (6H, s), 1.87-2.00 (10H, m), 2.09-2.18 (2H, m), 2.50-2.63 (2H, m), 3.20-3.34 (6H, m), 3.45 (2H, d, J=2.4 Hz), 3.48-3.52 (2H, m), 3.60-3.65 (2H, m), 3.96-4.05 (1H, m), 4.54 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.38 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J=2.4, 8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 645 (M-H-).
原料の(S)−1−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−3−メチル−ピペラジンは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.69 (6H, s), 1.87-2.00 (10H, m), 2.09-2.18 (2H, m), 2.50-2.63 (2H, m), 3.20-3.34 (6H, m), 3.45 (2H, d, J=2.4 Hz), 3.48-3.52 (2H, m), 3.60-3.65 (2H, m), 3.96-4.05 (1H, m), 4.54 (2H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.38 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J=2.4, 8.0 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.29 (1H, s).
ESI-MS m/z 645 (M-H-).
原料の(S)−1−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−3−メチル−ピペラジンは以下の方法で合成した。
[製造例47−1](S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン
窒素雰囲気下、製造例38−2に記載の(S)−4−(2−クロロ−ピリジン−5−イルメチル)−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(1.0g、2.4mmol)をDMF(10mL)と混合した。この混合物に製造例47−3に記載のトリブチル−(2−メトキシ−エトキシメチル)−スタナン(1.4g、3.7mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(280mg、0.24mmol)を加え、120℃で5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(560mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.4 Hz), 2.07-2.18 (1H, m), 2.26 (1H, dd, J=3.2, 11.2 Hz), 2.56 (1H, dd, J=2.0, 11.2 Hz), 2.75 (1H, d, J=11.6 Hz), 3.34-3.46 (5H, m), 3.48-3.59 (2H, m), 3.60-3.67 (2H, m), 3.70-3.78 (2H, m), 4.03-4.15 (1H, m), 4.68 (2H, m), 7.42-7.70 (5H, m), 8.05-8.09 (1H, m), 8.43-8.46 (1H, m).
ESI-MS m/z 487 (M+Na+).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.29 (3H, d, J=6.4 Hz), 2.07-2.18 (1H, m), 2.26 (1H, dd, J=3.2, 11.2 Hz), 2.56 (1H, dd, J=2.0, 11.2 Hz), 2.75 (1H, d, J=11.6 Hz), 3.34-3.46 (5H, m), 3.48-3.59 (2H, m), 3.60-3.67 (2H, m), 3.70-3.78 (2H, m), 4.03-4.15 (1H, m), 4.68 (2H, m), 7.42-7.70 (5H, m), 8.05-8.09 (1H, m), 8.43-8.46 (1H, m).
ESI-MS m/z 487 (M+Na+).
[製造例47−2](S)−1−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−3−メチル−ピペラジン
窒素雰囲気下、製造例47−1に記載の(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−1−(2−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン(560mg、1.2mmol)とDMF(10mL)を混合した。この混合物にメルカプト酢酸(250μL、3.6mmol)と水酸化リチウム(120mg、4.8mmol)を加え、室温で5.5時間攪拌した。反応混合物を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0→10:1)で精製することにより標的化合物(160mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.63-1.74 (2H, m), 1.97-2.07 (1H, m), 2.67-2.77 (2H, m), 2.80-2.98 (3H, m), 3.41 (3H, m), 3.45-3.52 (2H, m), 3.60-3.65 (2H, m), 3.70-3.75 (2H, m), 4.69 (2H, s), 7.40-7.48 (1H, m), 7.65-7.72 (1H, m), 8.48 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.00 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.63-1.74 (2H, m), 1.97-2.07 (1H, m), 2.67-2.77 (2H, m), 2.80-2.98 (3H, m), 3.41 (3H, m), 3.45-3.52 (2H, m), 3.60-3.65 (2H, m), 3.70-3.75 (2H, m), 4.69 (2H, s), 7.40-7.48 (1H, m), 7.65-7.72 (1H, m), 8.48 (1H, s).
[製造例47−3]トリブチル−(2−メトキシ−エトキシメチル)−スタナン
トリブチルチンハイドライド(20g、69mmol)と(2−メトキシ−エトキシメチル)クロライド(5.1g、41mmol)から、製造例38−5と同様の方法で合成した。収量7.2g。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.84-0.94 (15H, m), 1.23-1.36 (6H, m), 1.44-1.59 (6H, m), 3.38 (3H, s), 3.46-3.54 (4H, m), 3.74-3.80 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.84-0.94 (15H, m), 1.23-1.36 (6H, m), 1.44-1.59 (6H, m), 3.38 (3H, s), 3.46-3.54 (4H, m), 3.74-3.80 (2H, m).
[実施例48]N−[4−(3−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−ペンタ−1−イニル)−フェニル]−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例48−1に記載のN−(4−ヨード−フェニル)−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド(50mg、0.08mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物に製造例48−2に記載の1,1−ジ−tert−ブチル−2−イン−1−オール(27mg、0.16mmol)、トリエチルアミン(23μL、0.16mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.7mg、0.0041mmol)、ヨウ化銅(I)(1.6mg、0.0081mmol)を順次加え、60℃で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(5.0mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.17 (18H, s), 1.90-2.00 (1H, m), 2.09-2.18 (2H, m), 2.40-2.63 (2H, m), 3.23-3.34 (6H, m), 3.46 (2H, d, J=2.8 Hz), 3.48-3.52 (2H, m), 3.60-3.64 (2H, m), 3.98-4.40 (1H, m), 4.54 (2H,s), 4.96 (1H, s), 7.37-7.41 (3H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J=2.0, 8.0 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.2 Hz), 10.35 (1H, s).
ESI-MS m/z 653 (M-H-).
原料のN−(4−ヨード−フェニル)−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドと3−tert−ブチル−4,4−ジメチル−ペンタ−1−イン−3−オールは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.06 (3H, d, J=6.0 Hz), 1.17 (18H, s), 1.90-2.00 (1H, m), 2.09-2.18 (2H, m), 2.40-2.63 (2H, m), 3.23-3.34 (6H, m), 3.46 (2H, d, J=2.8 Hz), 3.48-3.52 (2H, m), 3.60-3.64 (2H, m), 3.98-4.40 (1H, m), 4.54 (2H,s), 4.96 (1H, s), 7.37-7.41 (3H, m), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J=2.0, 8.0 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=1.2 Hz), 10.35 (1H, s).
ESI-MS m/z 653 (M-H-).
原料のN−(4−ヨード−フェニル)−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドと3−tert−ブチル−4,4−ジメチル−ペンタ−1−イン−3−オールは以下の方法で合成した。
[製造例48−1]N−(4−ヨード−フェニル)−4−{(S)−4−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例47−2 に記載の(S)−1−[2−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−5−イルメチル]−3−メチル−ピペラジン(80mg、0.22mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物に製造例1−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−ヨード−フェニル)−ベンズアミド(72mg、0.26mmol)とトリエチルアミン(75μL、0.54mmol)を加え、60℃で2.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(50mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.10-1.25 (3H, m), 1.92-2.12 (2H, m)、2.30-2.48(2H, m), 2.45-2.55 (1H, m), 2.55-2.70 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 3.40 (3H, s), 3,46 (2H, s), 3.58-3.64 (2H, m), 3.70-3.75 (2H, m), 4.05-4.10 (1H, m), 4.68 (2H, s), 7.40-7.44 (5H, m), 7.60-7.68 (3H, m), 7.76-7.80 (2H, m), 8.00-8.04 (1H, m), 8.46-8.50 (1H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.10-1.25 (3H, m), 1.92-2.12 (2H, m)、2.30-2.48(2H, m), 2.45-2.55 (1H, m), 2.55-2.70 (2H, m), 3.38-3.52 (1H, m), 3.40 (3H, s), 3,46 (2H, s), 3.58-3.64 (2H, m), 3.70-3.75 (2H, m), 4.05-4.10 (1H, m), 4.68 (2H, s), 7.40-7.44 (5H, m), 7.60-7.68 (3H, m), 7.76-7.80 (2H, m), 8.00-8.04 (1H, m), 8.46-8.50 (1H, m).
[製造例48−2]1,1−ジ−tert−ブチル−2−イン−1−オール
窒素雰囲気下、トリメチルシリルアセチレン(2.0g、20mmol)とTHF(30mL)を混合した。この混合物を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(2.6M、n−ヘキサン溶液、8.6mL、22mmol)を加え、10分攪拌した後、2,2,4,4−テトラメチル−3−ペンタノン(3.8g、27mmol)を加えた。この混合物を0℃に昇温し、2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。この残渣にテトラブチルアンモニウム フルオライド(1M、THF溶液、31mL、31mmol)を加えた。この反応混合物を2.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより標記化合物(3.4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.19 (18H, s), 2.44 (1H, s).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.19 (18H, s), 2.44 (1H, s).
[実施例49]N−[4−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピラン−4−イルエチニル)−フェニル]−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例1−2に記載のN−(4−ヨード−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(40mg、0.080mmol)とDMF(1mL)を混合した。この混合物に製造例49−3に記載の4−エチニル−4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピラン(20mg、0.12mmol)、トリエチルアミン(22μL、0.16mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.5mg、0.0039mmol)、ヨウ化銅(I)(1.5mg、0.0078mmol)を順次加え、60℃で19時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を逆相系高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水系移動相(0.1%トリフルオロ酢酸含有)を用いた)にて精製することで標記化合物(2.4mg)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 0.96 (2H, d, J=6.8 Hz), 1.01 (2H, d, J=6.8 Hz), 1.24 (6H, s), 2.41 (8H, br s), 3.26-3.36 (5H, s), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.46-7.47 (1H, m), 7.38 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.65-7.72 (1H, m), 7.80 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.43-8.51 (2H, m), 10.32 (1H, s).
ESI-MS m/z 551 (M-H-).
原料の4−エチニル−4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピランは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 0.96 (2H, d, J=6.8 Hz), 1.01 (2H, d, J=6.8 Hz), 1.24 (6H, s), 2.41 (8H, br s), 3.26-3.36 (5H, s), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.46-7.47 (1H, m), 7.38 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.65-7.72 (1H, m), 7.80 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.43-8.51 (2H, m), 10.32 (1H, s).
ESI-MS m/z 551 (M-H-).
原料の4−エチニル−4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピランは以下の方法で合成した。
[製造例49−1]2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピラン−4−オン
窒素雰囲気下、2,6−ジメチル−γ−ピロン(5.0g、40mmol)とエタノール(50mL)を混合した。この混合物に10%パラジウム炭素(100mg)を加えた後、水素雰囲気下で4時間攪拌した。反応混合物をセライト濾過し、得られた有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより標記化合物(750mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.34 (6H, d, J=2.4 Hz), 2.18-2.27 (2H, m), 2.34-2.39 (2H, m), 3.70-3.79 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.34 (6H, d, J=2.4 Hz), 2.18-2.27 (2H, m), 2.34-2.39 (2H, m), 3.70-3.79 (2H, m).
[製造例49−2](4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イルエチニル)−トリメチル−シラン
窒素雰囲気下、トリメチルシリルアセチレン(450mg、4.6mmol)とTHF(10mL)を混合した。−78℃でn−ブチルリチウム(2.6M、n−ヘキサン溶液、1.9ml、4.8mmol)を加え、15分間攪拌した。この混合物に製造例49−1に記載の2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピラン−4−オン(650mg、5.0mmol)のTHF混合物を加えた後、0℃に昇温して1.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣にn−ヘプタンと酢酸エチルを加え、析出した固体を濾取し、THF(5mL)と混合した。窒素雰囲気下、この混合物に水素化ナトリウム(60%、110mg、2.2mmol)を加え、室温で20分間攪拌した後、ヨードメタン(150μL、2.4mmol)を加えた。この混合物を2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.19 (9H, s), 1.20-1.27 (8H, m), 1.92-1.98 (2H, m), 3.38 (3H, s), 3.66-3.75 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 0.19 (9H, s), 1.20-1.27 (8H, m), 1.92-1.98 (2H, m), 3.38 (3H, s), 3.66-3.75 (2H, m).
[製造例49−3]4−エチニル−4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロ−ピラン
窒素雰囲気下、製造例49−2に記載の(4−メトキシ−2,6−ジメチル−テトラヒドロピラン−4−イルエチニル)−トリメチル−シラン(150mg、0.62mmol)とTHF(5mL)を混合した。この混合物にテトラブチルアンモニウム フルオライド(1M、THF溶液、940μL、0.94mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=5:1)で精製することにより標記化合物(20mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.22-1.34 (8H, m), 1.89-2.03 (2H, m), 2.41 (1H, s), 3.40 (3H, s), 3.69-3.78 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.22-1.34 (8H, m), 1.89-2.03 (2H, m), 2.41 (1H, s), 3.40 (3H, s), 3.69-3.78 (2H, m).
[実施例50]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(1−オキシ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
3−(クロロメチル)ピリジン(210mg、1.7mmol)とジクロロメタン(5mL)の混合物に、室温で3−クロロ過安息香酸(77%、370mg、1.7mmol)を加え、同温で終夜攪拌した。反応混合物に、室温でトリエチルアミン(0.62mL、4.4mmol)および製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル−)−4−ピペラジン−1−イルメチル−1−ベンズアミド(220mg、0.49mmol)を加え、同温で終夜攪拌し、次いで50℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温とし、同温でピペラジン(130mg、1.5mmol)を加え、50℃で終夜攪拌した。反応混合物を室温とし、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:酢酸エチル=1:20)で精製し、得られた残渣を酢酸エチルを用いて洗浄することにより、標記化合物(160mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.77 (6H, br s), 1.97 (9H, br s), 2.54 (8H, s), 3.58 (2H, s), 3.62 (2H, s), 7.30-7.32 (2H, m), 7.47-7.52 (3H, m), 7.59-7.65 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.24 (1H, d, J=5.9 Hz), 8.35 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.77 (6H, br s), 1.97 (9H, br s), 2.54 (8H, s), 3.58 (2H, s), 3.62 (2H, s), 7.30-7.32 (2H, m), 7.47-7.52 (3H, m), 7.59-7.65 (3H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.24 (1H, d, J=5.9 Hz), 8.35 (1H, s).
[実施例51]4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 2−メトキシ−エチル エステル
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル−)−4−ピペラジン−1−イルメチル−1−ベンズアミド(30mg、0.066mmol)、トリエチルアミン(0.046mL、0.33mmol)、およびDMF(1mL)の混合物に、室温で、製造例51−1に記載の2−メトキシエチル−クロロホルメート(20mg、0.14mmol)を加え、同温で2時間攪拌した。反応混合物を逆相系高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水系移動相(0.1%トリフルオロ酢酸含有)を用いた)にて精製し、次いで、炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを用いた抽出によりフリー体に変換することで標記化合物(13mg)を得た。
ESI-MS m/z 556 (M+H+).
原料の2−メトキシエチル−クロロホルメートは以下の方法で合成した。
ESI-MS m/z 556 (M+H+).
原料の2−メトキシエチル−クロロホルメートは以下の方法で合成した。
[製造例51−1]2−メトキシエチル−クロロホルメート
トリホスゲン(0.73g、2.5mmol)とトルエン(10mL)の混合物に、氷冷下で、2−メトキシエタノール(0.50mL、6.3mmol)、ピリジン(0.60mL、7.4mmol)、およびトルエン(5mL)の混合物を滴下した。反応混合物を室温とし、同温で終夜攪拌した。不溶物を濾別し、濾液を減圧下溶媒溜去することにより標記化合物(85mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.39 (3H, s), 3.61-3.63 (2H, m), 4.28-4.30 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 3.39 (3H, s), 3.61-3.63 (2H, m), 4.28-4.30 (2H, m).
[実施例52](2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバミン酸 2−(2−{4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−イル}−エトキシ)−エチル エステル
製造例52−1に記載の4−(2−{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバモイルオキシ]−エトキシ}−エチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(3.7mg、7.3μmol)に、氷冷下で、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、同温で1時間攪拌した。反応混合物にトルエン(5mL)を加え、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣とDMF(1mL)の混合物に、室温で、トリエチルアミン(5.1μL、0.037mmol)および製造例40−2に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−クロロメチル−ベンズアミド(9.0mg、0.022mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合物を逆相系高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水系移動相(0.1%トリフルオロ酢酸含有)を用いた)にて精製することで標記化合物(1.9mg)を得た。
ESI-MS m/z 657.5 (M+H+).
原料の4−(2−{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバモイルオキシ]−エトキシ}−エチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル以下の方法で合成した。
ESI-MS m/z 657.5 (M+H+).
原料の4−(2−{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバモイルオキシ]−エトキシ}−エチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル以下の方法で合成した。
[製造例52−1]4−(2−{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−カルバモイルオキシ]−エトキシ}−エチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
トリホスゲン(89mg、0.30mmol)とトルエン(3mL)の混合物に、氷冷下で、製造例32−1に記載の4−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(210mg、0.77mmol)、ピリジン(0.072mL、0.90mmol)、およびトルエン(2mL)の混合物を滴下した。反応混合物を室温とし、同温で終夜攪拌し、生成した固体を濾取した。得られた固体とDMSO(1mL)の混合物に、室温で、N−(2−メトキシエチル)−メチルアミン(74mg、0.83mmol)およびトリエチルアミン(0.12mL、0.83mmol)を加え、75℃で終夜攪拌した。反応混合物を室温とし、逆相系高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水系移動相(0.1%トリフルオロ酢酸含有)を用いた)にて精製することで標記化合物(3.7mg)を得た。
ESI-MS m/z 390.6 (M+H+).
ESI-MS m/z 390.6 (M+H+).
[実施例53]4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−N−(4−チアゾール−2−イルエチニル−フェニル)−ベンズアミド
窒素雰囲気下、製造例12−2に記載のN−(4−エチニル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミド(30mg、0.073mmol)とN−メチルピロリジノン(1mL)の混合物に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(38μL、0.22mmol)、ピリジン(18μL、0.22mmol)、2−ブロモチアゾール(24mg、0.15mmol)、ヨウ化銅(I)(0.70mg、3.7μmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17mg、15μmol)を順次加え、120℃で終夜攪拌した。反応混合物を室温とし、同温で酢酸エチルとTHFの混合液(2:1)、およびアンモニア水溶液を加え、抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、得られた残渣をジエチルエーテルとヘキサンの混合液(1:1)を用いて洗浄することにより標記化合物(11mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.50 (8H, br s), 3.53 (2H, s), 3.58 (2H, s), 7.25-7.27 (1H, m), 7.47 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.55-7.71 (5H, m), 7.80-7.87 (4H, m), 8.51 (1H, dd, J=1.5, 4.8 Hz), 8.54 (1H, d, J=2.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.50 (8H, br s), 3.53 (2H, s), 3.58 (2H, s), 7.25-7.27 (1H, m), 7.47 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.55-7.71 (5H, m), 7.80-7.87 (4H, m), 8.51 (1H, dd, J=1.5, 4.8 Hz), 8.54 (1H, d, J=2.2 Hz).
[実施例54]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[4−(4−メトキシ−ブタ−2−イニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(30mg、0.066mmol)とDMF(1.0mL)の混合物に、室温で、トリエチルアミン(9.2μL、0.066mmol)、および製造例54−1に記載のブタ−2−イン−1,4−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)(34mg、0.086mmol)を加え、同温で8時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、同温でナトリウムメトキシド(28%、メタノール溶液、0.10mL、0.50mmol)を加え、同温で1時間攪拌した。反応混合物を逆相系高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水系移動相(0.1%トリフルオロ酢酸含有)を用いた)にて精製し、次いで、炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを用いた抽出によりフリー体に変換することで標記化合物(3.0mg)を得た。
ESI-MS m/z 536.6 (M+H+).
原料のブタ−2−イン−1,4−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)は以下の方法で合成した。
ESI-MS m/z 536.6 (M+H+).
原料のブタ−2−イン−1,4−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)は以下の方法で合成した。
[製造例54−1]ブタ−2−イン−1,4−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)
2−ブチン−1,4−ジオール(0.20g、2.3mmol)とジクロロメタン(10mL)の混合物に、氷冷下で、トリエチルアミン(0.40mL、2.9mmol)、p−トルエンスルホニル クロライド(0.50g、2.6mmol)、および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(50mg、0.41mmol)を加え、同温で20分間攪拌した。反応混合物に、同温で、塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加え、抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより標記化合物(0.26g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.46 (6H, s), 4.59 (4H, s), 7.34-7.37 (4H, m), 7.76-7.79 (4H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 2.46 (6H, s), 4.59 (4H, s), 7.34-7.37 (4H, m), 7.76-7.79 (4H, m).
[実施例55]N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{4−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−スルファモイル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミド
スルフリル クロライド(16μL、0.20mmol)とTHF(1mL)の混合物に、−78℃で、トリエチルアミン(46μL、0.33mmol)とN−(2−メトキシエチル)メチルアミン(21μL、0.20mmol)を加え、0℃で15分間攪拌した。同温で、反応混合物に製造例11−1に記載のN−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(30mg、0.066mmol)を加え、同温で1時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルとTHFの混合液(2:1)、および水を加え、抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン:酢酸エチル=1:4)で精製することにより標記化合物(5.1mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.71-1.73 (6H, m), 1.95-1.97 (6H, m), 2.00 (3H, br s), 2.49-2.52 (4H, m), 2.91 (3H, s), 3.24-3.26 (4H, m), 3.355 (3H, s), 3.363 (2H, t, J=5.5 Hz), 3.55 (2H, t, J=5.5 Hz), 3.59 (2H, s), 7.38-7.41 (2H, m), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.56-7.58 (2H, s), 7.76 (1H, br s), 7.81-7.83 (2H, m).
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm) 1.71-1.73 (6H, m), 1.95-1.97 (6H, m), 2.00 (3H, br s), 2.49-2.52 (4H, m), 2.91 (3H, s), 3.24-3.26 (4H, m), 3.355 (3H, s), 3.363 (2H, t, J=5.5 Hz), 3.55 (2H, t, J=5.5 Hz), 3.59 (2H, s), 7.38-7.41 (2H, m), 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.56-7.58 (2H, s), 7.76 (1H, br s), 7.81-7.83 (2H, m).
[実施例56]N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例56−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド(10g、32mmol)とトリエチルアミン(6.7mL、48mmol)のDMF(100mL)混合物に、1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(5.7g、32mmol)を加え、60℃で一晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を塩基性シリカゲルで濾過したのち減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルおよびn−ヘプタンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(13g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 6.0 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.01 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.6, 4.8 Hz), 8.48 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.54 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.55 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=4.8, 7.6 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 6.0 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.01 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.6, 4.8 Hz), 8.48 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.54 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例56−1]4−クロロメチル−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド
4−トリフルオロメチルアニリン(850mg、5.3mmol)とトリエチルアミン(1.5mL、10mmol)のTHF(20mL)混合物に、4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(1.0g、5.3mmol)を加え、0℃で30分間攪拌したのち室温で45分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(1.6g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.86 (2H, s), 7.62(2H, d, J=8.4 Hz) , 7.73 (2H, d, J=8.6 Hz) , 7.98 (2H, d, J=8.4 Hz) , 8.02 (2H, d, J=8.6 Hz) , 10.60 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 4.86 (2H, s), 7.62(2H, d, J=8.4 Hz) , 7.73 (2H, d, J=8.6 Hz) , 7.98 (2H, d, J=8.4 Hz) , 8.02 (2H, d, J=8.6 Hz) , 10.60 (1H, s).
[実施例57]N−(4−tert−ブチル−フェニル)−4−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
製造例57−1に記載の4−クロロメチル−N−(4−tert−ブチル−フェニル)−ベンズアミド(200mg、0.66mmol)とトリエチルアミン(280μL、2.0mmol)のDMF(3mL)混合物に、1−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン(130mg、0.73mmol)を加え、60℃で7.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルとn−ヘプタンの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(210mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.28 (s, 9H), 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.33-7.37 (3H, m), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.66-7.70 (3H, m), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.6, 4.8 Hz), 8.48 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.12 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−(4−tert−ブチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.28 (s, 9H), 2.30-2.50 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.33-7.37 (3H, m), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.66-7.70 (3H, m), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=1.6, 4.8 Hz), 8.48 (1H, d, J=1.6 Hz), 10.12 (1H, s).
原料の4−クロロメチル−N−(4−tert−ブチル−フェニル)−ベンズアミドは以下の方法で合成した。
[製造例57−1]4−クロロメチル−N−(4−tert−ブチル−フェニル)−ベンズアミド
4−tert−ブチルアニリン(1.6g、11mmol)とトリエチルアミン(2.2mL、16mmol)のTHF(40mL)混合物に、4−(クロロメチル)ベンゾイル クロライド(2.0g、11mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾取後、有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をn−ヘプタンとジエチルエーテルの混合溶媒で洗浄することにより標記化合物(2.8g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.28 (s, 9H), 4.85 (2H, s), 7.37(2H, d, J=8.6 Hz) , 7.58 (2H, d, J=8.0 Hz) , 7.68 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.95 (2H, dd, J=1.6, 8.0 Hz) , 10.20 (1H, s).
1H-NMR (DMSO-d6) δ(ppm) 1.28 (s, 9H), 4.85 (2H, s), 7.37(2H, d, J=8.6 Hz) , 7.58 (2H, d, J=8.0 Hz) , 7.68 (2H, d, J=8.8 Hz) , 7.95 (2H, dd, J=1.6, 8.0 Hz) , 10.20 (1H, s).
<薬理試験例>
本発明に関わる化合物の生化学的活性および医薬としての作用効果は、以下の方法に従い評価した。
本発明に関わる化合物の生化学的活性および医薬としての作用効果は、以下の方法に従い評価した。
なお、以下の薬理試験例で使用される略号または用語の一覧を下記に示す。
[略号一覧]
VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
HRE(Hypoxia Response Element,低酸素応答配列)
PLAP(分泌型に改変した胎盤由来アルカリフォスファターゼ)
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)
ELISA(Enzyme‐Linked ImmunoSorbent Assay)
[略号一覧]
VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
HRE(Hypoxia Response Element,低酸素応答配列)
PLAP(分泌型に改変した胎盤由来アルカリフォスファターゼ)
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)
ELISA(Enzyme‐Linked ImmunoSorbent Assay)
薬理試験例1:VEGF‐PLAPレポーターの低酸素誘導に対する阻害作用
VEGF遺伝子のプロモーター配列中にはHIF−1が結合するHREが存在しており、低酸素刺激によりHIF−1依存的にプロモーター活性が亢進することが知られている(Forsythe,et.al.(1996)Molecular and Cellular Biology,16(9):4604‐4613)。本薬理試験では、VEGF遺伝子のプロモーターレポーターアッセイを構築し、当該レポーター活性の低酸素誘導に対する被検物質の阻害作用を測定し、被検物質のHIF−1阻害活性の指標とした。より具体的には、PLAP basicベクタープラスミドのKpnI/NheIサイトにVEGF遺伝子のプロモーター配列からなるポリヌクレオチドを挿入したVEGF‐PLAPレポータープラスミドをヒト脳腫瘍株U−251(理化学研究所細胞バンク、RCB0461)に安定導入したU251/VEGF‐PLAP(Mizui,et.al.(2004) The Journal of antibiotics,57:188‐196)を、PLAP測定用DMEM培養液に懸濁した。ここで、PLAP測定用DMEM培養液とは、DMEM(SIGMA,D6429) 500mLにPenicillin Streptomycin (Invitrogen,15140‐122) 5mLおよび65℃で30分間熱処理して血清中のPLAP活性を失活させた牛胎児血清(三光純薬, No.3308‐502)50mLを添加した培養液をいう(以下、同じ)。当該細胞懸濁液(1x105個/mL)を0.18ml/wellずつ、複数の96well細胞培養用プレート(Costar,3628)に加え、正常酸素濃度(21%)のCO2インキュベーターで培養した。翌日、各ウェルにPLAP測定用DMEM培養液で希釈した被検物質(実施例1〜57及び製造例1−2の化合物)0.02mLを加えて、酸素濃度を2%に設定した低酸素インキュベーター(タバイエスペック、BNP110M)に移して培養した。当該細胞培養用プレートのうちの1枚は、被検物質を加えずに正常酸素濃度(21%)のCO2インキュベーターで培養し、非低酸素誘導コントロールとした。翌日、培養上清中のPLAP活性を測定し、転写活性の指標とした。より具体的には、Lumi‐Phos 530(Lumigen,Inc.)とPLAP buffer(0.28M Na2CO3‐NaHCO3 pH=10.0,8mM MgSO4)を等量混和して基質溶液とした。次に、ELISA用ホワイトプレート(住友ベークライト株式会社、品番MS‐8496W)に基質溶液0.1mLを添加し、ここに培養上清0.01mLを添加して、混和した。続いて、遮光して、室温で1時間インキュベートした後に、プレートリーダー(Perkin Elmer,ARVO)を用いて化学発光強度を測定した。非低酸素誘導コントロールの化学発光強度を0%、被検物質を加えずに低酸素培養したウェルの化学発光強度を100%として各ウェルの化学発光強度の比率(%)を求め、この比率からVEGF‐PLAPレポーターの低酸素誘導を50%阻害するのに必要な被検物質の濃度(IC50)を求め、結果を表1に示した。
VEGF遺伝子のプロモーター配列中にはHIF−1が結合するHREが存在しており、低酸素刺激によりHIF−1依存的にプロモーター活性が亢進することが知られている(Forsythe,et.al.(1996)Molecular and Cellular Biology,16(9):4604‐4613)。本薬理試験では、VEGF遺伝子のプロモーターレポーターアッセイを構築し、当該レポーター活性の低酸素誘導に対する被検物質の阻害作用を測定し、被検物質のHIF−1阻害活性の指標とした。より具体的には、PLAP basicベクタープラスミドのKpnI/NheIサイトにVEGF遺伝子のプロモーター配列からなるポリヌクレオチドを挿入したVEGF‐PLAPレポータープラスミドをヒト脳腫瘍株U−251(理化学研究所細胞バンク、RCB0461)に安定導入したU251/VEGF‐PLAP(Mizui,et.al.(2004) The Journal of antibiotics,57:188‐196)を、PLAP測定用DMEM培養液に懸濁した。ここで、PLAP測定用DMEM培養液とは、DMEM(SIGMA,D6429) 500mLにPenicillin Streptomycin (Invitrogen,15140‐122) 5mLおよび65℃で30分間熱処理して血清中のPLAP活性を失活させた牛胎児血清(三光純薬, No.3308‐502)50mLを添加した培養液をいう(以下、同じ)。当該細胞懸濁液(1x105個/mL)を0.18ml/wellずつ、複数の96well細胞培養用プレート(Costar,3628)に加え、正常酸素濃度(21%)のCO2インキュベーターで培養した。翌日、各ウェルにPLAP測定用DMEM培養液で希釈した被検物質(実施例1〜57及び製造例1−2の化合物)0.02mLを加えて、酸素濃度を2%に設定した低酸素インキュベーター(タバイエスペック、BNP110M)に移して培養した。当該細胞培養用プレートのうちの1枚は、被検物質を加えずに正常酸素濃度(21%)のCO2インキュベーターで培養し、非低酸素誘導コントロールとした。翌日、培養上清中のPLAP活性を測定し、転写活性の指標とした。より具体的には、Lumi‐Phos 530(Lumigen,Inc.)とPLAP buffer(0.28M Na2CO3‐NaHCO3 pH=10.0,8mM MgSO4)を等量混和して基質溶液とした。次に、ELISA用ホワイトプレート(住友ベークライト株式会社、品番MS‐8496W)に基質溶液0.1mLを添加し、ここに培養上清0.01mLを添加して、混和した。続いて、遮光して、室温で1時間インキュベートした後に、プレートリーダー(Perkin Elmer,ARVO)を用いて化学発光強度を測定した。非低酸素誘導コントロールの化学発光強度を0%、被検物質を加えずに低酸素培養したウェルの化学発光強度を100%として各ウェルの化学発光強度の比率(%)を求め、この比率からVEGF‐PLAPレポーターの低酸素誘導を50%阻害するのに必要な被検物質の濃度(IC50)を求め、結果を表1に示した。
薬理試験例2:ヒト脳腫瘍株U−251腫瘍におけるHIF−1α発現抑制作用
1.腫瘍抽出液の調製
ヒト脳腫瘍株U−251を、DMEM培養液に懸濁した。ここで、DMEM培養液とは、DMEM (SIGMA,D6429) 500mLにPenicillin Streptomycin(Invitrogen,15140−122) 5mLおよび56℃で30分間熱処理した牛胎児血清(三光純薬, No.3308‐502) 50mLを添加した培養液をいう(以下、同じ)。当該細胞懸濁液(5x107個/mL)をBALB/cヌードマウス(雌性、日本クレアより購入)の右脇腹皮下部に0.1mLの容量で移植した。移植24日後に、各群の腫瘍体積の平均が均一になるようにマウスの群分けを行った。腫瘍体積は、腫瘍の短径および長径を電子デジタルノギスで計測し、長径(mm)×短径(mm)×短径(mm)/2で計算した。ビークル投与群、被検物質投与群とも1群3匹とし、ジメチルスルホキシド‐Tween80‐生理食塩水混合溶液(ジメチルスルホキシド:Tween80:生理食塩水(被検物質と等量の塩酸を含んでいる)=7:13:80)に懸濁した被検物質(実施例19の化合物)を経口投与した。投与24時後に、頚椎脱臼にてマウスを安楽死した後に腫瘍を摘出し、マルチビーズショッカー(安井器械株式会社)を用いて腫瘍を粉砕し、Lysis Buffer(50mM Tris pH=7.5,300mM NaCl,10% glycerol,3mM EDTA,1mM MgCl2,20mM β‐glycerophosphate, 25mM NaF,1% Triton X‐100,1mM Na3VO4)で溶解した後に、遠心(4800rpm,5分)して不溶成分を沈降させ、上清を腫瘍抽出液とした。
1.腫瘍抽出液の調製
ヒト脳腫瘍株U−251を、DMEM培養液に懸濁した。ここで、DMEM培養液とは、DMEM (SIGMA,D6429) 500mLにPenicillin Streptomycin(Invitrogen,15140−122) 5mLおよび56℃で30分間熱処理した牛胎児血清(三光純薬, No.3308‐502) 50mLを添加した培養液をいう(以下、同じ)。当該細胞懸濁液(5x107個/mL)をBALB/cヌードマウス(雌性、日本クレアより購入)の右脇腹皮下部に0.1mLの容量で移植した。移植24日後に、各群の腫瘍体積の平均が均一になるようにマウスの群分けを行った。腫瘍体積は、腫瘍の短径および長径を電子デジタルノギスで計測し、長径(mm)×短径(mm)×短径(mm)/2で計算した。ビークル投与群、被検物質投与群とも1群3匹とし、ジメチルスルホキシド‐Tween80‐生理食塩水混合溶液(ジメチルスルホキシド:Tween80:生理食塩水(被検物質と等量の塩酸を含んでいる)=7:13:80)に懸濁した被検物質(実施例19の化合物)を経口投与した。投与24時後に、頚椎脱臼にてマウスを安楽死した後に腫瘍を摘出し、マルチビーズショッカー(安井器械株式会社)を用いて腫瘍を粉砕し、Lysis Buffer(50mM Tris pH=7.5,300mM NaCl,10% glycerol,3mM EDTA,1mM MgCl2,20mM β‐glycerophosphate, 25mM NaF,1% Triton X‐100,1mM Na3VO4)で溶解した後に、遠心(4800rpm,5分)して不溶成分を沈降させ、上清を腫瘍抽出液とした。
2.HIF−1α量の測定
腫瘍抽出液をLysis bufferで10倍に希釈して、DuoSet IC(R&D Systems, DYC1935‐5)を用いてサンドウィッチELISA法により腫瘍抽出液中のHIF−1α濃度を測定した。腫瘍抽出液中の総蛋白濃度をBCA Protein Assay Kit(Thermo SCIENTIFIC社)により測定した。より具体的には、腫瘍抽出液を水で50倍に希釈した液0.025mLに、BCA Protein Assay Reagent A液とB液の混和液(A:B=50:1) 0.2mLを加え、37℃で30分インキュベーションした後に、562nmの吸光度をプレートリーダー(TACAN社, サンライズレインボー)を用いて測定した。同様にして測定したウシアルブミンの希釈系列で検量線を作成し、562nmの吸光度から蛋白濃度を求めた。腫瘍抽出液中のHIF−1α濃度を総蛋白濃度で除することにより、総蛋白量あたりのHIF−1α量を求めた。被検物質投与群の腫瘍抽出液中の総蛋白量あたりのHIF−1α量の平均値を求め、ビークル投与群の平均値との割合を求め、結果を表2に示した。
腫瘍抽出液をLysis bufferで10倍に希釈して、DuoSet IC(R&D Systems, DYC1935‐5)を用いてサンドウィッチELISA法により腫瘍抽出液中のHIF−1α濃度を測定した。腫瘍抽出液中の総蛋白濃度をBCA Protein Assay Kit(Thermo SCIENTIFIC社)により測定した。より具体的には、腫瘍抽出液を水で50倍に希釈した液0.025mLに、BCA Protein Assay Reagent A液とB液の混和液(A:B=50:1) 0.2mLを加え、37℃で30分インキュベーションした後に、562nmの吸光度をプレートリーダー(TACAN社, サンライズレインボー)を用いて測定した。同様にして測定したウシアルブミンの希釈系列で検量線を作成し、562nmの吸光度から蛋白濃度を求めた。腫瘍抽出液中のHIF−1α濃度を総蛋白濃度で除することにより、総蛋白量あたりのHIF−1α量を求めた。被検物質投与群の腫瘍抽出液中の総蛋白量あたりのHIF−1α量の平均値を求め、ビークル投与群の平均値との割合を求め、結果を表2に示した。
薬理試験例3:ヒト脳腫瘍株U−251に対する腫瘍増殖阻害作用
ヒト脳腫瘍株U−251を、DMEM培養液に懸濁した。当該細胞懸濁液(5x107個/mL)をBALB/cヌードマウス(雌性、日本クレアより購入)の右脇腹皮下部に0.1mLの容量で移植した。移植38日後に、各群の腫瘍体積の平均が均一になるようにマウスの群分けを行った。腫瘍体積は、腫瘍の短径および長径を電子デジタルノギスで計測し、長径(mm)×短径(mm)×短径(mm)/2で計算した。ビークル投与群、被検物質投与群(実施例19を50mg/kg/回投与した)とも1群4匹とし、ジメチルスルホキシド‐Tween80‐生理食塩水混合溶液(ジメチルスルホキシド:Tween80:生理食塩水(被検物質と等量の塩酸を含んでいる)=7:13:80)に懸濁した被検物質を1日1回連日マウスに経口投与した。投与開始後2日目、4日目、7日目、11日目に腫瘍体積を測定した。各個体の測定日の腫瘍体積を、同一個体の投与開始日の腫瘍体積で割った値をRelative Tumor Volumeとした。結果を図1に示した。図1から明らかなように、被検物質投与群は、ビークル投与群よりも腫瘍体積の増大が抑制された。
ヒト脳腫瘍株U−251を、DMEM培養液に懸濁した。当該細胞懸濁液(5x107個/mL)をBALB/cヌードマウス(雌性、日本クレアより購入)の右脇腹皮下部に0.1mLの容量で移植した。移植38日後に、各群の腫瘍体積の平均が均一になるようにマウスの群分けを行った。腫瘍体積は、腫瘍の短径および長径を電子デジタルノギスで計測し、長径(mm)×短径(mm)×短径(mm)/2で計算した。ビークル投与群、被検物質投与群(実施例19を50mg/kg/回投与した)とも1群4匹とし、ジメチルスルホキシド‐Tween80‐生理食塩水混合溶液(ジメチルスルホキシド:Tween80:生理食塩水(被検物質と等量の塩酸を含んでいる)=7:13:80)に懸濁した被検物質を1日1回連日マウスに経口投与した。投与開始後2日目、4日目、7日目、11日目に腫瘍体積を測定した。各個体の測定日の腫瘍体積を、同一個体の投与開始日の腫瘍体積で割った値をRelative Tumor Volumeとした。結果を図1に示した。図1から明らかなように、被検物質投与群は、ビークル投与群よりも腫瘍体積の増大が抑制された。
Claims (10)
- 一般式
で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R1が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R2は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R2が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
R3は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(R3が複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
Zは−CRZ−(RZは水素原子又は水酸基)、窒素原子、−O−、又は、−S−を意味し、
Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CRZ−、又は、窒素原子の場合は、式
Qは、水素原子、ハロゲン原子、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜6アルキル又はC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキル基、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は式
で表される基を意味し、
A群は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基、オキソ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、及び、5ないし14員複素環式基からなる。]
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。 - Dが式
で表される基である、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。 - Dが式
で表される基である、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。 - R1が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
- R2が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
- R3が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
- Zが窒素原子であり、
Gが式
Qは−NRQ1RQ2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜3アルキル又はC1〜3アルコキシC1〜3アルキルを意味する。)、又は、B群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいピリジル基を意味し、
B群はアミノ基、メトキシメチル基、及び、メトキシエトキシメチル基からなる。]
で表される基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。 - 前記化合物が、
4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 (2−メトキシ−エチル)メチル−アミド、
4−[4−(2−アミノ−6−メトキシメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド、
4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[(N)−4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド、又は、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{(S)−4−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドである、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。 - 請求項1〜8に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
- 請求項1〜8に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む抗癌剤。
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Cited By (1)
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CN104211639A (zh) * | 2013-06-05 | 2014-12-17 | 中国科学院上海药物研究所 | 一类炔基杂环类化合物及其应用 |
-
2010
- 2010-03-18 JP JP2010062774A patent/JP2011195484A/ja active Pending
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