JP2011193686A - 自律型負荷軽減装置 - Google Patents

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宏和 鈴木
Yoshiaki Yoshida
義昭 吉田
Takashi Sasatani
崇 笹谷
Hiroshi Hamada
拓 濱田
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Abstract

【課題】精度を確保可能であって、且つ小型化および低廉化の双方を満たすことが可能な自律型負荷軽減装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の自律型負荷軽減装置100の構成は、オペアンプ102aを含むアナログ回路で構成され定格周波数よりも低周波域の交流電力を通過させる第1バンドパスフィルタ102と、オペアンプ102aを含むアナログ回路で構成され定格周波数よりも高周波域の交流電力を通過させる第2バンドパスフィルタ104と、第1バンドパスフィルタ102と第2バンドパスフィルタ104の出力電圧の電圧差を出力する減算器106と、電力系統から印加された電圧で電圧差を除算することにより電圧比差を出力する除算器108と、電圧比差が所定の閾値以上かを判定する判別器110と、判別器110が閾値以上と判定した場合に系統の負荷を低減させる装置制御部112とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力系統に連系する負荷をその周波数に基づき調整する自律型負荷軽減装置に関するものである。
電力系統の周波数は、電気事業法において「その者が供給する電気の標準周波数(定格周波数)に等しい値に維持する」と定められている。電力系統の周波数は、需要家の電力使用量に追随して変動し得るため、発電機の出力を調整することにより合わせられているが、常時正確に維持することは困難である。そこで、当業者らは周波数誤差を上下0.2Hz以内、時差(標準周波数から周波数がずれた場合にその周波数を利用した時計に生じる誤差)を前後10秒以内とすることを目標に掲げている。
電力系統において定格周波数を維持するための技術は、従来から提案されている。例えば、特許文献1には、自然エネルギー利用の小容量発電装置が多数接続され、これらの出力変動特性が供給側(送電側)の周波数調整能力を超え得る電力系統に対し、需要家側の負荷機器の消費電力を調整して電力系統の周波数が定格周波数になるように制御する技術が開示されている。
ところで、近年では、需要家の需要に合わせて電力を供給することにより、電力の無駄を無くす(最適化する)要請がより高まっている。米国を発端として先進国および諸外国では、電力系統のインフラをネットワーク化して電力需給を自動的に調整させるスマートグリッド(Smart Grid)と呼ばれる次世代電力網が検討されている。
非特許文献1では、スマートグリッドに関して具体的に説明されている。また、非特許文献1の第10頁には家庭用電気機器に組み込まれて電力系統の周波数低下を検知し、その出力を制限するGFAコントローラ(Grid Friendly appliance controller)が開示されている。GFAコントローラは、LSI(large-scale integration)を含んで構成されるデジタル式検波回路で電力系統の周波数を検知する。
特開2006−42458号公報
"ユビキタス・パワーネットワーク(日本型先進スマートグリッド)について"、東京大学大学院 工学系研究科 先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター Center For Advanced Power & Environmental Technology (APET)、[平成22年2月25日検索]、インターネット<URL:http://www.apet.t.u-tokyo.ac.jp/UbiquitousPowerGrid.pdf#search='UbiquitousPowerGrid'>
デジタル式検波回路には、代表的なものとしてゲート方式とレシプロカル方式がある。ゲート方式は、所定の時間内(例えば1秒間)に入力された計測パルスの数に基づき周波数を求める。ただしゲート方式では、計測パルスが低周波の場合にはゲートを開ける時間を長くする必要があるため、測定時間が長くなるという問題がある。
レシプロカル方式は、計測パルスのエッジ間隔内に計測された基準クロック数を逆算して周波数を求める。ただしレシプロカル方式では、計測パルスが基準クロックの周波数(動作周波数)に近づくほど誤差が増大するため、基準クロック数を十分に高く(例えば、計測パルスの2倍以上に)する必要がある。基準クロック数を高くするためには、各素子に高価な部品を使用する必要があるため、コストが増大する問題がある。
また、デジタル式検波回路では、A/D変換IC(Integrated Circuit)、周波数発振器(クリスタルオシレータ)、タイマIC(周波数を制御する位相同期回路(PLL:Phase-locked loop))、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)などの各種のLSIと、これらに所定の電圧を供給する定電圧電源が必要となる。このためデジタル式検波回路は必然的に基板サイズが大型化し、また価格も下げにくいものである。
今後、様々な電気機器に対し周波数検波回路が利用されることを考えた場合、小型であることに加え低廉性が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、精度を確保可能であって、且つ小型化および低廉化の双方を満たすことが可能な自律型負荷軽減装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の代表的な構成は、電力系統から電力が供給される電気機器に接続される自律型負荷軽減装置であって、オペアンプを含むアナログ回路で構成され電力系統の定格周波数よりも低周波域の交流電力を通過させる第1バンドパスフィルタと、オペアンプを含むアナログ回路で構成され定格周波数よりも高周波域の交流電力を通過させる第2バンドパスフィルタと、第1バンドパスフィルタの出力電圧と第2バンドパスフィルタの出力電圧の電圧差を出力する減算器と、電力系統から印加された電圧で電圧差を除算することにより電圧比差を出力する除算器と、電圧比差が所定の閾値以上か否かを判定する判別器と、判別器が閾値以上と判定した場合に電気機器が電力系統にかける負荷を低減させる装置制御部とを備えることを特徴とする。
かかる構成では、アナログ式の回路構成により電力系統の定格周波数からのずれを精度良く検知し、この系統の負荷を低減することが可能である。デジタル回路と比較すると、装置制御部の他に、2つのバンドパスフィルタ(BPF:Band pass filter)、減算器、除算器、および判別器しか必要としないので、簡略な回路構成となり、装置の小型化および低廉化を図ることができる。またバンドパスフィルタを受動素子のアナログ回路で組む場合には、抵抗とインダクタ(コイル)を用いることも考えるが、この場合にはインダクタが大きなものを使用する必要があるため、バンドパスフィルタをオペアンプで構成することにより飛躍的に小型化することが可能である。
上記定格周波数が、第1アナログバンドパスフィルタの通過帯域および第2アナログバンドパスフィルタの通過帯域のほぼ中間にあたるとよい。
かかる構成では、上記電圧差(電圧比差)のゼロクロスポイントを定格周波数に設定することができる。これより、定格周波数からのずれを正確に検知することが可能である。
当該自律型負荷軽減装置は、上記電気機器の動作を制御する動作制御部に接続されていて、装置制御部は、判別器が閾値以上と判定した場合に、動作制御部に電気機器の出力を制限させるとよい。
かかる構成によれば、電力系統の周波数低下時(需給逼迫時)に各電気機器の出力を制限させて、過負荷を防止することができる。
当該自律型負荷軽減装置は、建物内の分電盤の複数の遮断器に接続されていて、装置制御部は、判別器が閾値以上と判定した場合に、少なくとも1つの遮断器を作動させて電流を遮断させてもよい。
かかる構成によれば、電力系統の周波数低下時(需給逼迫時)に分電盤の遮断器を作動させて電流を遮断させ、過負荷を防止することができる。
本発明によれば、精度を確保可能であって、且つ小型化および低廉化の双方を満たすことが可能な自律型負荷軽減装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる自律型負荷軽減装置を内蔵する電気機器の概略構成を例示する図である。 図1の自律型負荷軽減装置の概略構成を示すブロック図である。 図2の第1バンドパスフィルタおよび第2バンドパスフィルタの回路図である。 第1バンドパスフィルタおよび第2バンドパスフィルタの出力電圧と、電力系統の周波数との関係を例示する図である。 除算器が出力した電圧比差と電力系統の周波数との関係を例示する図である。 本発明の第2実施形態にかかる自律型負荷軽減装置について例示する図である。 比較例としての2つのバンドパスフィルタを並列に接続した回路図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態にかかる自律型負荷軽減装置100を内蔵する電気機器の概略構成(コンセプト)を例示する図である。ここでは、電気機器としてエアコン114を例示して説明するが、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ラジオなどであってもよい。
自律型負荷軽減装置100は、電力系統の定格周波数からのずれが所定以上となった場合に、エアコン120の動作制御部116に制御信号を送信する。例示すると、電力系統の定格周波数は、東日本では50Hz、西日本では60Hzである。以下では、定格周波数が50Hzの場合を想定して説明する。
動作制御部116は、CPUを含む半導体集積回路により、エアコン114全体の本来の動作を管理および制御する。自律型負荷軽減装置100から上記制御信号を受信した動作制御部116は、エアコン114のインバータやモータ等の出力を落とす。これにより、エアコン114が電力系統にかける負荷を低減する。
図2は、自律型負荷軽減装置100の概略構成を示すブロック図である。以下、図2を参照しながら自律型負荷軽減装置100が上記制御信号を送信する機構について説明する。
自律型負荷軽減装置100に印加された電圧Vinは、まず第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104に入力される。第1バンドパスフィルタ102は、電力系統の定格周波数よりも低周波域の交流電力を通過させる。第2バンドパスフィルタ104は、電力系統の定格周波数よりも高周波域の交流電力を通過させる。
図3は、第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104の回路図である。表1に、第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104の通過帯域と各素子の値を例示する。第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104は、各素子の値が異なるだけであり、同一の回路構成を有する。
Figure 2011193686
表1に示すように、ここでは第1バンドパスフィルタ102の通過帯域fが49Hz、第2バンドパスフィルタ104の通過帯域fが51Hzに設定される。すなわち、定格周波数である50Hzがこれらのちょうど中間にあたることとなる。
図3に示すように、第1バンドパスフィルタ102、第2バンドパスフィルタ104はともに、オペアンプ102aを含むアナログ回路で構成される。詳細には、かかるアナログ回路は、オペアンプ102aの他に抵抗値R1の抵抗器102b、抵抗値R2の抵抗器102c、抵抗値R3の抵抗器102d、キャパシタンスC1のキャパシタ102e、キャパシタンスC2のキャパシタ102fとを含んで構成される。これらの出力電圧Voutは、下記の式1で求められる。なお、交流の角周波数ω0は下記の式2で表される。
Figure 2011193686
以下では、第1バンドパスフィルタ102の出力電圧VoutをVLとし、第2バンドパスフィルタ104の出力電圧VoutをVHとする。
Figure 2011193686
第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104の伝達関数H(s)は、下記の式3で求められる。
Figure 2011193686
図7は、比較例としてのLC回路で構成した2つのバンドパスフィルタ12、14を並列に接続した回路図である。表2に、バンドパスフィルタ12、14の通過帯域のピークと各素子の値を例示する。
Figure 2011193686
バンドパスフィルタ12は、インダクタンスL1のインダクタ12a、キャパシタンスC3のキャパシタ12b、抵抗値R4の抵抗器12cを含んで構成され、電力系統の定格周波数よりも低周波域の交流電力を通過させる。このバンドパスフィルタ12の出力電圧VLRは、下記の式4で求められる。なお、ここでの「定格周波数よりも低周波域」とは、その通過帯域のピークが定格周波数よりも低周波域であることとする。
バンドパスフィルタ14は、インダクタンスL2のインダクタ14a、キャパシタンスC4のキャパシタ14b、抵抗値R5の抵抗器14cを含んで構成され、電力系統の定格周波数よりも高周波域の交流電力を通過させる。このバンドパスフィルタ14の出力電圧VHRは、下記の式5で求められる。なお、ここでの「定格周波数よりも高周波域」とは、その通過帯域のピークが定格周波数よりも高周波域であることとする。
Figure 2011193686
Figure 2011193686
表2に示すように、上記のバンドパスフィルタ12、14では、高インダクタンスのインダクタ12a、14aが必要となる(表2参照)。しかし、高インダクタンスのインダクタ12a、14aはその大きさが大きくなる(巻数が多くなる)ので、小型化が困難となる。これに比して、第1実施形態では、第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104をオペアンプ回路で構成したことにより、飛躍的に小型化を達成することが可能である。
図4は、第1バンドパスフィルタ102および第2バンドパスフィルタ104の出力電圧VL、VHと、電力系統の周波数との関係を例示する図である。減算器106には、第1バンドパスフィルタ102の出力電圧VLと、第2バンドパスフィルタ104の出力電圧VHとが入力される。そして、減算器106は、出力電圧VLと出力電圧VHとの電圧差VL−VHを出力する。
図5は、除算器108が出力した電圧比差と電力系統の周波数との関係を例示する図である。除算器108は、減算器106から入力される電圧差VL−VHを電力系統から印加された電圧Vinで除算することにより、電圧比差VL−VH/Vinを出力する。
ここで、第1実施形態では、定格周波数50Hzが、第1バンドパスフィルタ102の通過帯域(49Hz)と、第2バンドパスフィルタ104の通過帯域(51Hz)のちょうど中間にあたるように設定されている。換言すれば、電圧差(電圧比差)のゼロクロスポイントが定格周波数に設定されている。これにより、定格周波数からのずれを正確に検知することが可能となる。
図2に戻り、電圧比差VL−VH/Vinは、判別器110に入力される。判別器110は、電圧比差VL−VH/Vinが所定の閾値以上か否かを判定する。例えば、所定の閾値を0.3[pu]とすることができる。これにより、電力系統の周波数が約0.4Hz落ちた場合に、判別器110に検知させることができる。
装置制御部112は中央処理装置たるCPUを含んで構成され、判別器110が上記閾値以上と判定した場合に上述した制御信号を送信する。
上述した構成によれば、電力系統の周波数低下時(需給逼迫時)にエアコン114の出力を制限させて、過負荷を防止することができる。また、装置制御部112の他に、2つのバンドパスフィルタ102、104、減算器106、除算器108、および判別器110しか必要としないので、簡略な回路構成となり、装置の小型化および低廉化を図ることができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態にかかる自律型負荷軽減装置200について例示する図である。第2実施形態では、自律型負荷軽減装置200が建物内の分電盤202に外付けされる。分電盤202には、遮断器204として、サービスブレーカ206(SB:Service breaker)、漏電ブレーカ208(ELB: Earth Leakage circuit Breaker)、配線用ブレーカ210a〜210l(MCCB:Molded Case Circuit Breaker)が備えられる。配線用ブレーカ210aは建物内の差込口220のコンセント220aに接続され、配線用ブレーカ210bは同一の差込口220のコンセント220bに接続される。
自律型負荷軽減装置200は、第1実施形態と同様に、第1バンドパスフィルタ102、第2バンドパスフィルタ104、減算器106、除算器108、判別器110を有し、電力系統の定格周波数50Hzからのずれが所定以上となったことを検知する。そして、周波数のずれが所定以上となった場合には、装置制御部212が分電盤202の少なくとも1つの配線用ブレーカ210a〜210lを作動させて電流を遮断させる。これにより、電力系統にかける負荷を低減させる。
なお、配線用ブレーカ210a〜210lを、マグネットコンタクタとして構成することで、信号で開閉状態を容易に制御することが可能である。
配線用ブレーカ210a〜210lは、各々に優先度が定められている。装置制御部212は、その優先度に基づき各ブレーカを作動させる。例えば、配線用ブレーカ210aの優先度が配線用ブレーカ210bの優先度よりも低い場合には、電力系統の定格周波数50Hzからのずれが所定以上となった場合に配線用ブレーカ210aが作動されその電流供給が停止される。
よって、配線用ブレーカ210aを介した電流供給が停止され、配線用ブレーカ210bを介した電流供給が存続する。換言すれば、コンセント220aからの電力供給が停止され、コンセント220bからの電力供給が存続する。そのため、例えば、テレビ、ラジオ等のように電力供給が停止されても然程影響のない電気機器をコンセント220aに接続し、ノートパソコン等の電力供給を停止すべきでない電気機器をコンセント220bに接続すればよい。
なお、差込口のコンセント220a、220bをその優先度に応じて色分けするとよい。ここでは、優先度の高い差込口220bに印刷220cを施している。これにより、電力系統の需給逼迫時に存続するコンセント220bを容易に把握することができる。
なお、上記では、装置制御部212が配線用ブレーカ210a〜210lを作動させるものとして説明したが、サービスブレーカ206を作動させて電流を遮断させてもよい。
上述した構成によれば、電力系統の周波数低下時(需給逼迫時)に分電盤202の遮断器204を作動させて電流を遮断させ、過負荷を防止することができる。また、装置制御部212の他に、2つのバンドパスフィルタ102、104、減算器106、除算器108、および判別器110しか必要としないので、簡略な回路構成となり、装置の小型化および低廉化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、電力系統に連系する負荷をその周波数に基づき調整する自律型負荷軽減装置として利用することができる。
100、200…自律型負荷軽減装置、102…第1バンドパスフィルタ、102a…オペアンプ、102b〜102d…抵抗器、102e、102f…キャパシタ、104…第2バンドパスフィルタ、106…減算器、108…除算器、110…判別器、112…装置制御部、114…エアコン、116…動作制御部、202…分電盤、204…遮断器、206…サービスブレーカ、208…漏電ブレーカ、210a〜210l…配線用ブレーカ、212…装置制御部、220…差込口、220a、220b…コンセント

Claims (4)

  1. 電力系統から電力が供給される電気機器に接続される自律型負荷軽減装置であって、
    オペアンプを含むアナログ回路で構成され、電力系統の定格周波数よりも低周波域の交流電力を通過させる第1バンドパスフィルタと、
    オペアンプを含むアナログ回路で構成され、前記定格周波数よりも高周波域の交流電力を通過させる第2バンドパスフィルタと、
    前記第1バンドパスフィルタの出力電圧と前記第2バンドパスフィルタの出力電圧の電圧差を出力する減算器と、
    前記電力系統から印加された電圧で前記電圧差を除算することにより電圧比差を出力する除算器と、
    前記電圧比差が所定の閾値以上か否かを判定する判別器と、
    前記判別器が前記閾値以上と判定した場合に、前記電気機器が前記電力系統にかける負荷を低減させる装置制御部と、
    を備えることを特徴とする自律型負荷軽減装置。
  2. 前記定格周波数が、前記第1アナログバンドパスフィルタの通過帯域および前記第2アナログバンドパスフィルタの通過帯域のほぼ中間にあたることを特徴とする請求項1に記載の自律型負荷軽減装置。
  3. 当該自律型負荷軽減装置は、前記電気機器の動作を制御する動作制御部に接続されていて、
    前記装置制御部は、前記判別器が前記閾値以上と判定した場合に、前記動作制御部に前記電気機器の出力を制限させることを特徴とする請求項1または2に記載の自律型負荷軽減装置。
  4. 当該自律型負荷軽減装置は、建物内の分電盤の複数の遮断器に接続されていて、
    前記装置制御部は、前記判別器が前記閾値以上と判定した場合に、少なくとも1つの前記遮断器を作動させて電流を遮断させることを特徴とする請求項1または2に記載の自律型負荷軽減装置。
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