JP2011193469A - 多重受信アンテナ受信機での線形マルチユーザプリコーディング - Google Patents

多重受信アンテナ受信機での線形マルチユーザプリコーディング Download PDF

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Abstract

【課題】多重受信アンテナ受信機を備える線形プリコーディングマルチユーザMIMOシステムにおいて受信結合ベクトルを一緒に設計する方法および装置を提供する。
【解決手段】受信結合ベクトルの計算に関する順序が決定され、受信結合ベクトルはその順に決定される。受信結合ベクトルは、順に次に選択された受信機が平均二乗誤差に最小限に寄与する受信機であるように決定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、多重受信アンテナを有する受信機について多入力多出力(MIMO)線形マルチユーザプリコーディングに関する。本発明はさらに、MIMOシステムでの受信機に関して受信結合ベクトル(receive combining vectors)を一緒に設計するためのスケジュールを生成することに関する。
図1は、K個のユーザ/受信機と通信的に接触するM個の送信アンテナを備える基地局を含む無線通信システムを示す。K個の受信機のそれぞれは、N(k=1,2,…,K)個の受信アンテナを有する。基地局は、各受信機が1つのデータストリームを受信するように、K個の受信機に同時にK個のデータストリームを送る。送信機側では、信号ベクトルsは、送信されるベクトルxを算出するためにプリコーダPによってプリコードされる。多重受信アンテナを介して受信される信号を結合するための線形受信コンバイナーが、受信品質を改善するために各受信機に提供される。受信結合に続いて、結合信号がデータ検出器に入力される。
図1に示されるシステムは、以下の形式で数学的に記述されうる。(サイズN×Mの)Hと(サイズ1×Nの)cとは、チャネル行列と受信機kの受信結合ベクトルとする。
基地局によって見られるように、受信機kの実効チャネルは、
Figure 2011193469
である。雑音電力を不変に保つために、結合ベクトルのノルムは全て1、すなわち、
Figure 2011193469
である。実効チャネル行列は
Figure 2011193469
である。
基地局が線形最小平均二乗誤差(MMSE)プリコーディングを採用する場合、(全体が参照することによりここに組み込まれる)M. Joham, W. Utschick, and J.A. Nossek, "Linear transmit processing in MIMO communications systems," IEEE Transactions on Signal Processing, vol.53, no.8, pp. 2700-2712, Aug. 2005 and C. B. Peel, B. M. Hochwald, および A. L. Swindlehurst, "A vector-perturbation technique for near-capacity multiantenna multiuser communication-part I: channel inversion and regularization," IEEE Transactions on Communications, vol.53, no.1, pp. 195-202, Jan. 2005により開示されるように、プリコーディング行列Pは、
Figure 2011193469
のように表現される。ここで、Etrは、総送信電力であり、Iは、M×Mの恒等行列であり、上付きのHは、行列共役転置操作を示す。βは電力正規化係数であり、
Figure 2011193469
で与えられる。ここで、
Figure 2011193469
i,kは、受信機kのアンテナiにおける受信信号とする。受信機kの結合される受信信号は、以下のようになる。
Figure 2011193469
Johamなど及びPeelなどの論文で言及された上で提案された線形ゼロフォーシング(ZF)プリコーダは、式(3)および式(5)における項
Figure 2011193469
を取り除くことにより得られうる。
全受信機の平均二乗誤差(MSE)の合計によって測定される、全歪みが最小化されるように、受信機の任意のセットに関して線形受信結合ベクトルcを設計することが望ましい。この問題に対する解は既知である。A. M. Khachan, A. J. Tenenbaum, and R. S. Adve は、(全体が参照することによりここに組み込まれる)"Linear Processing for the Downlink in Multiuser MIMO Systems with Multiple Data Streams," IEEE International Conference on Communications, 2006. ICC '06, vol.9, no., pp.4113-4118, June 2006において、アップリンク−ダウンリンクチャネルの二重性に基づいて、プリコーディング行列と受信結合ベクトルとを一緒に設計する方法を開示する。Khachanらは、ダウンリンク(一対多通信)に関して設計された受信結合ベクトルが、アップリンク(多対一通信)における設計受信機のビームフォーミングによって解かれうることを示す。Khachanらは、全受信機の仮想アップリンク送信ビームフォーミングをはじめに計算する。その後、受信結合ベクトル及び送信機のプリコーディング行列が導き出される。仮想アップリンクビームフォーミングは、S. Serbetli and A. Yener, "Transceiver optimization for multiuser MIMO systems," IEEE Transactions on Signal Processing, , vol.52, no.1, pp. 214-226, Jan. 2004に開示される交互最適化アルゴリズム(alternating optimization algorithm)を用いて繰り返し計算されうる。Serbetliによって提案される方法は、いくつかの最適化ツールを要求する。加えて、繰り返し処理は、繰り返しの定数について最適解または準最適解を与えないかもしれない。
いくつかの既知の方法、例えば、全体が参照することによりここに組み込まれる、A. Paulraj, R. Nabar, and D. Gore, Introduction to Space-Time Wireless Communications, Cambridge, U.K.: Cambridge University Press, 2003において開示される方法は、結合ベクトルが、受信機のチャネル行列の支配的な特異値に対応する左特異ベクトルをとることによって、選択される。この方法は、受信機の結合ベクトルが一緒に設計されないので、重大な性能損失に悩まされるかもしれない。
多重受信アンテナのダイバーシチを利用する別の方法は例えば、全体が参照することによりここに組み込まれる、S. Sigdel and W. A. Krzymien in "Simplified Fair Scheduling and Antenna Selection Algorithms for Multi-user MIMO Orthogonal Space-Division Multiplexing Downlink," IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol.58, no.3, pp.1329-1344, March 2009によって開示されるように、アンテナ選択である。受信機の1つのアンテナは、受信機の結果となるチャネルベクトルがより直交性を有する可能性があるので、(全体が参照することによりここに組み込まれる)T. Yoo, A. Goldsmith, "On the optimality of multiantenna broadcast scheduling using zero-forcing beamforming," IEEE Journal on Selected Areas in Communications, vol.24, no.3, pp. 528-541, March 2006の受信機直交性基準(receiver orthogonality criterion)を用いて選択される。
EP 1 505 741は、各受信機において、受信機のチャネル行列の固有値分解が送信チャネルの特性を決定するために行われるMIMOシステムを開示する。いったんこれらの特性が決定された場合、それらは各受信機によって、送信機/基地局へのアップストリームに送信される。送信機/基地局は、次の受信機として、送信チャネル特性が残りの未選択のチャネルのチャネル特性と最小に相関する受信機を選択することによって、続いて受信機を選択する。
US2008/0260051は、複数の空間チャネルでの同時データ送信に関する方法を開示する。最初のチャネルが選択され、このチャネルに関する重み付けされたレートメトリックが決定される。さらに、以前に選択されたチャネルとの組み合わせがとられるとき、追加チャネルに関して重み付けされたレートメトリックが、以前に検出されたレートメトリックよりも大きい場合、追加チャネルのみ選択される。
EP 1 775 855は、別の既知のマルチユーザ多重アンテナシステムを開示する。このシステムでは、従来のスケジューラは用いられなくてもよく、このスケジューラによって選択された受信機に基づいて、送信フィルタが計算され、受信機に送信される。受信機は、それらのチャネル行列と一緒に、受信機フィルタとして、これらの送信フィルタを用いる。
同時継続中の英国特許出願番号0905588.0は、1つの受信アンテナをそれぞれ有する複数の受信機に関して、マルチユーザプリコーディングのための受信機選択方法を明らかにする。
マルチユーザプリコーディングは、ダウンリンクチャネルのマルチユーザ空間多重化の容量を達成するための効率的なアプローチである。受信機が複数の受信アンテナを有するとき、多重受信アンテナの信号は、受信品質を改善するために結合される。その上、基地局が全受信機のチャネル行列を知っている場合、全受信機の受信結合ベクトルは、システムワイドな性能を最適化するために一緒に設計されうる。
本発明の一態様によれば、複数の送信アンテナ備える送信機および複数の受信機を含むマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムの送信側において行われる方法が提供される。複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを含む。方法は、複数の受信機の中から受信機をスケジューリングする方法であって、受信機のいくつかまたは全てに関して、送信器の送信アンテナと受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得ること、および、受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立することを含む。順序は、平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させる受信機のいくつかまたは全てから、これまで未選択の受信機を順に次の受信機として選択することによって確立される。順序の確立は、未選択の受信機、およびその順序で以前に選択された任意の受信機のチャネル情報に基づく。送信機とのデータ送信に参加しようとする受信機の数は、送信機がサポートすることができるデータストリーム数以下でありうる。この場合、方法は、受信機の受信結合ベクトルが決定されるべきである順序を決定する。しかし、送信機とのデータ送信に参加しようとする受信機の数が、送信機がサポートすることができるデータストリームの数よりも多い場合、方法は、送信機がサポートできる最大のデータストリーム数に対応するデータ通信に関する受信機の数までのみ選択する。どちらにおいても、受信結合ベクトルが平均二乗データ送信誤差を最小限にするために決定されるべきである順序が確立される。後者の場合、最小二乗誤差に最も寄与するであろう受信機はまた、自動的に送信機とのデータ通信から自動的に排除されてもよい。
受信機に関する受信結合ベクトルは、受信機が次の受信機として選択されたあと、順にその次の受信機が選択される前に、計算される。この場合、決定された受信結合ベクトルは、他の受信機がその順序の一部として選択されたとき、および/または、そのような他の受信機に関する受信結合ベクトルが決定されたとき、それに続くステップに用いられうる。
代替として、いくつかの受信機は、受信機の数に用いられるべき受信結合ベクトルが決定される前に、その順序に設定される。送信機によってサポートされうる全ての受信機の/選択された受信機の受信結合ベクトルの全てが決定される順序は、例えば、データ送信に関する受信機に用いられるべき受信結合ベクトルのいずれかが決定される前に決定される。
上の2つの代案は、同様に実行可能であり、個別の利点および欠点を有するかもしれない。それは例えば、順序における次の受信機が決定されうる前に、受信機の受信結合ベクトルが知られる必要があるかもしれない。第1の代案では、これは、受信結合ベクトルが、次の受信機がその順序でその場所に割り当てられる前に決定されるので、問題ではない。しかし、受信機のいくつか又は全てがその順序で設定される場合、隣接の受信結合ベクトルは、受信機において用いられるべき受信結合ベクトルが決定されうる前に、順序付け処理を完成させるために用いられる必要があるかもしれない。例えば、順序が決定されるのに先立って、各受信機に関して、
Figure 2011193469
を満たす予備の受信結合ベクトルCkpを決定することが可能である。ここで、
Figure 2011193469
は、複数の可能性のある(possible)受信結合ベクトルに対応する。この要求を満たす受信機は、ノルムにおける項の特異値分解を用いて識別されうり、以下ではSVDとして呼ばれる。予備の受信結合ベクトルは、固有値分解を用いて決定されうり、以下ではEVDと呼ばれ、より詳細には以下で議論される。
このような予備の受信結合ベクトルが得られると、受信機は、それらは1以上のアンテナを含むにも関わらず、まるで単一のアンテナ受信機であるかのように扱われうる。これは、受信機の順序付けの計算コストを低くし、たとえあったとしても、平均二乗誤差に無視できる付加的寄与のみをもたらすことがわかっている。受信機において用いられるべき実際の受信結合ベクトルは、いったんこのタスクが達成されるべき順序が確立されれば、決定されうる。次に、その順序でのn番目の受信機は、n番目の受信機がそれに関連した予備の受信結合ベクトルCnpを用いて操作されるとき、n番目の受信機が平均二乗データ送信誤差に最小限に寄与するように選択されうる。
その順序における次のn番目の受信機は
Figure 2011193469
を満たす受信機でありうる。ここで、kはセットΔにおける未選択の受信機のインデックスであり、Hは、受信機kのチャネル行列であってチャネル情報を含み、上付きHは、行列共役転置操作を示す。‖gkn‖は、行列gknのノルムであり、gknはn番目の受信機を決定するために利用できる。ここで、
Figure 2011193469
ここで、An −1は、n番目の受信機を決定し、先行する(n−1)番目の受信機の選択のために用いられた行列An−1 −1および
Figure 2011193469
を含むために利用できる行列である。ここで、
Figure 2011193469
受信機がその順序における次の受信機として識別されると、次のn番目の受信機が見いだされる前に受信結合ベクトルが決定されたときの、および、次のその順におけるn番目の受信機が見いだされたときの受信機の順序に関して選択する方法に戻ると、残りの未選択の受信機が、インデックスkを備える未選択の受信機のセットΔを構成すると考えられうる。次のn番目の受信機は、
Figure 2011193469
を満たす受信結合ベクトル
Figure 2011193469
を有するように要求されてもよい。ここでHは、チャネル情報を含む受信機kのチャネル行列であり、上付きHは行列共役転置操作を示し、
Figure 2011193469
はN×Nの恒等行列であり、Nは各受信機の受信アンテナの数であり、
Figure 2011193469
n −1は、現在のn番目の受信機の選択に関する行列A−1であり、An−1 −1は、先行する(n−1)番目の受信機の選択に用いられた行列A−1であり、
Figure 2011193469
は、(n−1)番目の受信機の受信結合ベクトルであり、
Figure 2011193469
は、(n−1)番目の受信機のチャネル行列であり、A −1=α−1であり、Mは送信機の送信アンテナの数であり、α=K/Etrであり、Kは送信機と複数の受信機との間のデータストリームの数であり、Etrは、総送信電力であり、
Figure 2011193469
である。
順序A −1=α−1における第1受信機の選択に関して、上に記載したように、この行列A −1は、順番に第2受信機の選択に関する行列An−1 −1になり、行列
Figure 2011193469
は、直前の選択ステップにおける現在の行列として用いられるそれらの行列を参照するために更新されることを理解する。
その順序における次の受信機は、選択されない受信機のセットΔの中から、いくつかまたは全ての受信機kについて、行列
Figure 2011193469
のEVDを行うことによって識別されてもよい。順序に関して選択される次の受信機は、行列Oの最大固有値が最大である受信機である。この受信機で用いられるべき受信結合ベクトルは、行列Oの最大となる固有値と関連する選択された受信機の行列Oの固有ベクトルである。
その順序における次の受信機は、選択されない受信機のセットΔの中から、いくつかまたは全ての受信機kについて、行列
Figure 2011193469
の特異値分解を行うことによって代わりに識別されてもよい。その順序における次のn番目の受信機はそれゆえ、行列Oの最大特異値が最大となる受信機である。この受信機で用いられるべき受信結合ベクトルは、選択された受信機の行列Oの最大特異値に対応する特異値ベクトルである。
EVDまたはSVDが用いられるかどうかに関わらず、本方法は、例えば、上述したKhachanなどの論文の場合のように、関連した決定ステップ、受信機コンバイナーおよび送信機プリコーダの反復最適化の必要性を排除する受信結合ベクトルを計算するためのスケジュールについて決定することを全て許可する。Khachanなどの論文では、受信結合ベクトルはランダムな順序にさらに決定される。これは、最前の結果を常に導くとは限らない。本方法は、平均二乗データ送信誤差を最小限にする方法において決定されるべき受信結合ベクトルをスケジューリングすることによって、この問題に対処する。
上記の方法は、他の利点を有する。例えば、A. Paulraj, R. Nabar, and D. Gore, “Introduction to Space-Time Wireless Communications”, Cambridge, U.K., Cambridge University Press, 2003に開示される支配的な固有モード選択手法と比較すると、支配的な固有モード選択手法は、結合ベクトルが同時に設計されず、最大特異値に対応する左特異ベクトルとしてほとんど選択されない一方、本方法は、受信結合ベクトルの同時最適化を許可することが理解されうる。
S. Sigdel and W. A. Krzymien, "Simplified Fair Scheduling and Antenna Selection Algorithms for Multiuser MIMO Orthogonal Space-Division Multiplexing Downlink," IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol.58, no.3, pp.1329-1344, March 2009は、各受信機から1つの受信アンテナのみ用いる。本方法は、対照的に、受信機ごとにいくつかの受信アンテナを用い、結果としてより良い性能を提示する。
受信機選択の上記方法の両方(EVDおよびSVD)では、その順序に次の受信機を選択するステップはまた、選択された受信機について最後の受信結合ベクトルをもたらす。しかし、単一の受信機を選択することは、実行される必要があるEVDs/SVDsの数が、残りの未選択の受信機の数に対応する。行列Oの一部を形成する行列
Figure 2011193469
の逆数は、
Figure 2011193469
を計算することによって、計算されてもよい。後の項で要求される行列
Figure 2011193469
の逆数は、行列更新によって順に計算されてもよい。
行列OのEVDを計算する処理は、代替的に異なる利用がなされてもよい。受信機によって利用されるべき最後の受信結合ベクトルが決定される前に、はじめに受信機の数が決定されることが上で議論される。しかし、受信機順に決定されるこの方法は、予備の受信結合ベクトルの決定に依存し、(上に議論したように)それらが単一受信アンテナのみ有するような、受信機の処理を認める。上の議論では、これらの予備の受信結合ベクトルを決定する方法に基づくSVDが議論される。予備の受信結合ベクトルが決定されうる代替的なやり方は、各受信機に関する行列Oの最大固有値および関連する固有ベクトルを計算すること、および予備の受信結合ベクトルとして決定された固有ベクトルを用いることを含んでもよい。この場合、全ての受信機に関するA−1=α−1、行列A−1に関する上で議論した行列更新は、受信結合ベクトルが平均二乗誤差を最小限にするために決定されるべきである順番の知識がない場合は、完成できない。しかし、この事例で決定された受信結合ベクトルは、予備であり、上で議論したように、受信機で用いられるべき正確な受信結合ベクトルは、後にどのような場合においても決定される。
方法はさらに、可能性のある受信結合ベクトルのコードブックを提供すること、コードブックからの受信結合ベクトルを備える受信機の複数の可能性のある組み合わせの中から、平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させる組み合わせを選択することを含む。受信結合ベクトルはそれゆえ、受信チャネルデータが考慮される前に送信機で既知である受信結合ベクトルの数に制限されてもよい。送信機のコードブックは、いったん受信結合ベクトルが受信機に関して最適であると選択された場合でも、受信結合ベクトルが受信機に送信される必要がないように、受信機で知られ/格納されてもよい。その代わりに、選択された受信結合ベクトルが受信機に簡単に識別されうる。例えば、コードブックが行列であれば、これは、そのインデックスによって選択された受信結合ベクトルを含む行列の行または列を識別することによってなされうる。そうすることで、受信機への受信結合ベクトルを識別することに関連する送信オーバーヘッド量を制限する。
コードブックはコードブック行列Cでありうる。未選択の受信機のセットΔ内のインデックスkを備える各受信機に関して、コードブックCは、受信機のチャネル行列Hと乗算されうる。チャネル行列Hは、チャネル情報を含み、それゆえ行列
Figure 2011193469
が形成される。方法はさらに、その順序におけるn番目の受信機のインデックスk、および
Figure 2011193469
を満たす行列
Figure 2011193469
内の行インデックスjを決定することを含む。ここで、Rは、コードブック行列Cにおける受信結合ベクトルの数であり、Hは行列共役転置操作を示し、n次の受信機の選択に関する行列An −1は、
Figure 2011193469
である。ここで、
Figure 2011193469
であり、
Figure 2011193469
は、n番目の受信機の直前の(n−1)番目の受信機の行列
Figure 2011193469
であり、jn−1はこの行列
Figure 2011193469
内で選択された行インデックスである。
コードブックは、コードブックが用いられる受信機のそれぞれについて同じままである固定された可能性のある受信結合ベクトルを含んでもよい。しかし、必ずしも同じコードブックが受信機の全てについて用いられる必要はない。代わりに、自身の固定された可能性のある受信結合ベクトルをそれぞれ含む、異なるコードブックは、異なる受信機に用いられうる。各受信機は、例えば、受信機について割り当てられたコードブックが異なる、個別のコードブックが割り当てられてもよい。
コードブックは、コードブックが用いられるべき特定の受信機に提供されうる、可能性のある受信結合ベクトルを含む。この適応可能性のある受信結合ベクトルは、受信機のチャネル情報を含むチャネル行列の特異値分解によって決定される、支配的な特異値に対応する左特異ベクトルであってもよい。適応可能性のある受信結合ベクトルは、コードブックの一部のみ形成してもよく、上に記述した固定された可能性のある受信結合ベクトルと同時に提示されてもよい。コードブックが適応可能性のある受信結合ベクトルを含む場合、異なるコードブックは異なる受信機に用いられることが理解される。
送信機において、適用できる/適用された可能性のある受信結合ベクトルが最適な受信結合ベクトルであると決定される場合、受信機は、受信結合ベクトルを決定するために特異値分解を行うことを要求される。
選択方法に基づく上のコードブックは、最良の結合ベクトルに関して予め決定的なまたは貪欲な(greedy)検索のどちらか一方を用いて、平均二乗誤差基準に基づくコードブックから、結合ベクトルの選択を最適化する。
本発明の方法はもちろん、選択/順序付けられた受信機の受信結合ベクトルが決定されるべきであり、その順序における受信機に関して受信結合ベクトルについて決定することも含んでもよい順序を単に決定することに制限されない。受信結合ベクトルは、以前に選択された受信機によって獲得された平均二乗誤差が、受信結合ベクトルが決定されている、その順序において次の受信機によって最小限にのみ増加するように、決定されてもよい。
受信結合ベクトルを決定することは、チャネル情報と以前に決定された受信結合ベクトルとに基づいてもよい。方法はさらに、用いられるべき受信機に受信結合ベクトルを送信すること、送信機からのデータを受信機に送信すること、および、受信機において受信結合ベクトルを用いる受信機の複数の受信アンテナによって受信されたデータ信号を結合することを含む。
送信機は、行列のSVDを計算するための手段、例えばソフトウェアまたはハードウェア手段を含んでもよい。これらの手段は、上に述べたいかなるSVDの計算とも異なる目的について通常利用に用いられてもよい。しかし、そのようなSVD手段は、通常アイドル(idle)であり、受信結合ベクトルの決定および/または受信機順序に関して要求される上のSVDのいくつかまたは全てを計算するためにアイドル期間中に用いられてもよい。
本発明の別の態様によれば、複数の受信機および複数の送信アンテナを備える送信機を含むマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムの送信機側において行われる方法が提供される。複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを含む。方法は、複数の受信機の中から受信機をスケジューリングする方法であって、受信機のいくつかまたは全てに関して、送信器の送信アンテナと受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得ること、および、未選択の受信機の、その順序で以前に選択された任意の受信機のチャネル情報に基づいて、平均二乗データ送信誤差を最小に増加させる受信機のいくつか又は全てから、これまで未選択の受信機の順に次の受信機として選択することによって、受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立することを含む。方法はさらに、以前に選択された受信機の最小二乗誤差を最小化するために順序での受信機に関して受信結合ベクトルを決定することを含む。決定することは、チャネル情報に基づいており、受信結合ベクトルがすでに決定されている受信機を考慮する。
上述した方法はまた、受信機への送信機からのデータを送信すること、および、受信機の受信結合ベクトルを用いて受信機の複数の受信アンテナによって受信されたデータ信号を結合することを含む。
本発明の別の態様によれば、複数の送信アンテナを備える送信機を含むマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムの複数の受信機の中から、受信機をスケジューリングするための装置が提供される。複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを含む。装置は、受信機のいくつかまたは全てに関して、送信器の送信アンテナと受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得るチャネル推定器、および、チャネル情報に基づいて、平均二乗データ送信誤差を最小に増加させる受信機のいくつか又は全てから、これまで未選択の受信機の順に次の受信機として選択することによって、受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立するスケジューラを含む。
本発明の別の態様によれば、MIMOシステムにおいて複数の受信機の中から、受信機をスケジューリングするための装置を含む、マルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムが提供され、MIMOシステムはさらに複数の送信アンテナを備える送信機を含み、複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを含む。装置は、受信機のいくつかまたは全てに関して、送信器の送信アンテナと受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得るチャネル推定器、および、チャネル情報に基づいて、平均二乗データ送信誤差を最小に増加させる受信機のいくつか又は全てから、現在のところ未選択の受信機の順に次の受信機として選択することによって、受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立するスケジューラを含む。装置はさらに、以前に選択された受信機の平均二乗誤差を最小限にするやり方で、その順序における受信機に関する受信結合ベクトルを決定するプロセッサを含む。プロセッサは、受信結合ベクトルがすでに決定されている受信機を考慮すること、およびチャネル情報で決定することに基づく。MIMOシステムはさらに、送信機から受信機へデータを送信する送信機を含む。受信機は、プロセッサによって決定された受信結合ベクトルを用いて受信機の複数の受信アンテナによって受信されたデータ信号を結合するコンバイナーを個別に含む。
MIMOシステムの送信機側は、基地局、移動基地局であってもよい。本発明の実施形態は、以下の添付の図面を参照し、ほんの一例として記述される。
図1は、マルチアンテナ受信機でのマルチユーザ線形プリコーディングのシステムモデルを示す。 図2は、本発明の好ましい実施形態に係る第1アルゴリズムのフローチャートを示す。 図3は、本発明の実施形態に係る、計算複雑性を低減した受信機選択アルゴリズムを示す。 図4は、図2および3に示される2つのアルゴリズムの組合せを示す。 図5は、本発明の実施形態に係るコードブックに基づくアルゴリズムを示す。 図6は、各受信機が2つの受信アンテナを有し、4QAMが用いられる、4つの受信機、4本の送信アンテナ、線形MMSEプリコーディングを採用するシステムについて導入される新しいアルゴリズムと、従来のアルゴリズムとの間の性能比較のシミュレーション結果を表す。 図7は、各受信機が4本の受信アンテナおよび4QAMを有する、4つの受信機、4本の送信アンテナ、線形MMSEプリコーディングを採用するシステムについての新しいアルゴリズムと従来との性能の比較を示す。
以下では、全ての受信機の平均二乗誤差(MSE)の合計で測定される、総歪みが最小化されるような、受信機の任意のセットに関する線形受信結合ベクトルcを設計することの問題への段階的な一般解、が“一般解”と題された章で議論される。
以下の一般的議論では、一般的なアルゴリズムの複雑性、および、その結果として関連する計算コストを低減することに関する2つのアルゴリズムが、“低複雑性行列反転(Low-Complexity Matrix Inversion)”および“高速ユーザ順序付け(Fast User Ordering)”と題された章において議論される。議論されたアルゴリズムを単純化するための代案が、“代替実装(Alternative Implementions)”と題された項目において提示され、受信結合ベクトルのコードブックの利用が“コードブックに基づく受信結合ベクトル(Codebook-Based Receiver Combining Vectors”)”と題された項目において探索される。
(一般解法)
この解法で用いられる設計基準は、プリコーダの平均二乗誤差(MSE)を最小にすることである。MSEは以下の形式で表されうる。
Figure 2011193469
ここで、IはK×Kの恒等行列である。
MSEの代替形式は、以下のやり方で導出されうる。αをα=K/Etrとして定義し、H=UDVは固有値分解であり、UおよびVはユニタリ行列であり、Dは対角行列である。その結果として、
Figure 2011193469
となる。ここで、dは、対角行列Dのi次の成分である。トレース操作の巡回特性、tr(ABC)=tr(CAB)は、上の方程式(8)の4行目を得るように用いられる。)
MSEの行列反転操作を計算することは、繰り返し行われることを要求する。しかし、そのような操作に関連した計算複雑性は、極めて高くなる。この問題は、
Figure 2011193469
として定義される別の量φを考慮することにより避けられうる。
線形MMSEプリコーダのMSEΨを最小化することは、量φを最小化することに結果として等しい。
全ての受信機の最小二乗誤差(MSE)の和として測定された全歪みが最小化されるような、受信機の任意のセットに関して線形受信結合ベクトルCを設計する方針は、
Figure 2011193469
として数学的に表現される。
方程式(10)の全体的な解法は扱いやすいと考えられていない。しかし、以下では、方程式(10)に基づく受信機の結合ベクトルを計算するための低複雑性準最適化手法が提供される。手法の一部として開示されたアルゴリズムは、段階的なやり方で進め、各ステップにおいて、プリコーダのMSEを最小限に増加させる未選択の受信機を、選択処理に参加するこれまで未選択の受信機の全ての中から識別する。
言い換えれば、選択処理の各ステップにおいて、1つの今まで未選択の受信機が、すでに選択された受信機および新たに選択された受信機によって直面する歪みが最小限に可能な量ずつ増加するように、選択される。アルゴリズムは、n×nの正定値行列Aおよびn×1のベクトルaに関して提示される行列反転補助定理
Figure 2011193469
の利用をする。
Figure 2011193469
は、結合ベクトルが計算されたn−1個のすでに選択された受信機のインデックスのセットとする。
Figure 2011193469
は、これらの受信機の実効チャネルを含むチャネル行列とし、
Figure 2011193469
である。Aは、
Figure 2011193469
とする。Δは、計算されるべき結合ベクトルのこれまで未選択の受信機のセットとする。
Figure 2011193469
とし、k∈Δである。Aは正定値的であり、A−1も正定値的である。方程式(11)は、
Figure 2011193469
として書き直されうる。
Figure 2011193469
を用いて、方程式(14)は、
Figure 2011193469
と簡略化されうる。
方程式(15)の左側は、追加的な受信機kおよびセット
Figure 2011193469
の以前に選択された受信機の全てを考慮することで、逆数にされるべき方程式(10)の行列項に対応する。方程式(15)の右側は、方程式(15)の左側の行列反転を要求せずに、MSEを最小限に増加させるそれらの受信機が、方程式(10)を用いて見つけられることができるように、逆数にされるべき方程式(10)の行列項についての代替とされうる。方程式(15)はまた、方程式(10)が反復したやり方に適用されうることを明らかにする。
方程式(13)と共に方程式(11)の行列反転補助定理を利用して、方程式(10)は、
Figure 2011193469
を満たす次の受信機
Figure 2011193469
の結合ベクトルを示すように書き直される。ここで、
Figure 2011193469
は、N×Nの恒等行列である。
方程式(16)は、2つの連続した操作に関する基準を形成する。第1の操作において、セットΔの全ての残りの受信機の結合ベクトルcが計算される。その後、MSEの増加に最小限に寄与する受信機が選択される。方程式(16)の解は、行列分析の理論として知られている。受信機i∈Δついて、最良の結合ベクトルは、一般的な固有値分解(EVD)の最大固有値に対応する固有ベクトルである。ここで、
Figure 2011193469
とし、Y −1の固有値分解を用いて、Y −1=E −1とする。ここで、Dは固有値、
Figure 2011193469
を含む対角行列であり、Nは、未選択の受信機の数であり、Eは、固有ベクトルを含む正方行列である。dk,jが行列Y −1Xの最大固有値である場合、受信機iの最良の結合ベクトルは、
Figure 2011193469
である。加えて、結合ベクトルが方程式(19)の内の1つであるとき、対応する固有値は、
Figure 2011193469
に従って計算されうる。
方程式(20)は、方程式(16)の右側を素早く計算するために用いられ、次のユーザに関する選択基準(selection criterion)となる。受信機kに関する最適な結合ベクトルの一般解は、方程式(19)で与えられる。
セットΔの未選択の受信機のそれぞれの全最大固有値が決定されると、それらは互いに比較されうる。利用に関して決定されている最大固有値のうち最大となる固有値は、平均二乗誤差(MSE)の和によって測定されるように、最小歪みを導くセットΔの未選択の受信機のうちの受信機を識別する。dk,jの最大値を備える受信機は、方程式(19)を用いて結合ベクトルを計算するために選択される。第1受信機が選択されるとき、以前に選択された受信機のチャネル行列は、どれも考慮されず、A=αIとなる。
上述された処理は、表1で示されるやり方で、疑似コードで表現されうる。
N−Iアルゴリズムの5行目中のEVDは、(例えば、全体が参照することによりここに組み込まれる、 G. Golub and C. Van Loan, Matrix Computations, 3rd ed. Baltimore, MD: The Johns Hopkins University Press, 1996,に記述されるような)べき乗方法によって、計算されうる。N−Iアルゴリズムはそれでもなお複雑である。N−Iアルゴリズムの複雑性は、ステップ4における多重行列反転
Figure 2011193469
およびステップ5における多重固有値分解によって、大部分が決定される。
アルゴリズムN−Iは、図2に示される方法における簡略化されたやり方で表現されうる。ステップ100では、チャネルデータが得られ、初期化ステップでは、表1のステップ1およびステップ2のようなことが行われる。ステップ110では、プリコーダのデータ送信平均二乗誤差に最小限に寄与する受信機が決定する。これは、上述したように固有値分解を用いることで実現される。ステップ110が行われるたびに、セットΔにおける未選択の受信機のそれぞれについて1回、固有値分解操作が要求される。未選択の受信機の全ての中から、最も高い最大固有値を備える受信機が、ステップ110において識別され、順に次の受信機が設定される。
Figure 2011193469
ステップ120では、選択された受信機が、これまで選択された受信機およびそれ自身のデータ送信平均二乗誤差に最小限に寄与する受信結合ベクトルが決定される。ステップ130では、選択された受信機の数が、所望の受信機の最大数、または、MIMOシステムによってサポートされうる受信機の最大数に対応することが決定される場合、アルゴリズムはステップ140に進み、全ての選択された受信機についての受信結合ベクトルが利用可能となる。これらの受信結合ベクトルは、例えば、受信機が、適切な受信結合ベクトルを用いて、送信機と受信機との間のデータ通信において開始できるように、個々の受信機に送信されうる。
ステップ130においてさらに受信機が選択されるべきであると決定される場合、アルゴリズムは、順に次の受信機を選択するためにステップ120へ戻る。
以下に、上記のアルゴリズムの複雑性を低減する方法が議論される。
(2つの低複雑性アルゴリズム)
(低複雑性行列反転)
行列Oを計算することを要求する行列反転の数が低減される場合、N−Iアルゴリズムの複雑性は低減されうる。以下では、行列反転を計算する代替手法が開示される。方程式(11)の行列反転補助定理をN−Iアルゴリズムの4行目で要求される行列反転に適用することは、
Figure 2011193469
を提供する。
方程式(21)における行列A+H の逆数は、行列更新により計算されうる。方程式(11)の行列反転補助定理を、今回はj=1,…,Nに関してベクトルa=H(j,:)を用いるが、方程式(21)の右側での変換されるべき行列に再び適用することで、行列(A+H (:,j)H(:,j))−1は、j=1,…,j=Nについて段階的に更新されうる。
(高速受信機順序付け(Fast receiver Ordering))
上述したアルゴリズムN−Iは、各ループにおいて、最大の固有値の最大値を有する受信機が識別されることを要求する。結果としてEVD分解の最大数が要求される。例えば、n番目のループでは、K−n+1回のEVD分解が要求される。以下では、受信結合ベクトルが歪みを最小にすることの基準に従って計算されるべき順序を決定する方法が議論される。受信機が計算され選択されるこの方法は、上で議論された“貪欲な”アルゴリズムN−Iよりも、貪欲さ/計算的コストが少なくなる。予め決定された受信機順序が確立されれば、1つのEVDのみが、選択された受信機の受信結合ベクトルを計算することに関して、各ループで必要とされる。以下に記述されるアルゴリズムは、貪欲な受信機順序アルゴリズムN−Iと比較して無視できるほどの性能損失をもたらす。
受信機選択に関する“貪欲な”N−Iアルゴリズムおよび受信結合ベクトルの計算では、ループn=2:Kが行われる。このループの繰り返しのそれぞれでは、K−n回のEBD分解が計算される必要がある。加えて、K回のEVD分解が、ループの開始に先立って、最初に選択される受信機を識別するために計算される必要がある。
ループの各パスにおけるEVD分解に続いて、全受信機の受信結合ベクトルが方程式(19)に従って計算される。しかし、これらの受信結合ベクトルのうちの1つのみが選択される。他のベクトルは破棄される。以下では、最初のループで計算された結合ベクトルの全ての性質が考慮される。
方程式(16)は、各受信機に関して、受信結合ベクトルを決定する目的関数を提供する。
Figure 2011193469
−1=α−1を用いて、アルゴリズムN−Iの最初のループとして、方程式(22)は、
Figure 2011193469
となる。
方程式(23)の解は、Hの最大特異値に対応する左特異ベクトルである。受信チャネル行列の特異値分解(SVD)をH=U として用いることで、値は、
Figure 2011193469
に従う所望の受信結合ベクトルを提供する。
最初のループでは、EVDベースおよびSVDベースの解が続けて識別される。SVDに基づく解は最大の実効チャネル電力を有する受信機を選択するように、EVDに基づく解がまた、最初のループにおいて最大の実効チャネル電力を備える受信機を選択することがここで明らかになる。
全チャネル行列のSVDが完了すれば、全受信機の決定された受信結合ベクトルcは、事前に受信機選択のために、方程式(1)を用いて受信機の実効チャネル
Figure 2011193469
を計算するための受信チャネル行列と一緒に用いられうる。実際には、予備の受信結合ベクトルの利用を介して、全受信機が、(実効)チャネルベクトル
Figure 2011193469
を備える1つの受信アンテナのみ有するかのように取り扱われる。アルゴリズムN−Iはその後、受信機をソートするために用いられる。それゆえ以前にプリコーディングされた受信機のMSEに最小限に寄与する受信機は、段階的なやり方で識別される。
受信機の実効チャネルベクトルだけがアルゴリズムN−Iの入力であるので、ループ1以外のループにおいて、行列反転およびEVD分解をする必要はない。したがって、アルゴリズムN−Iは、表2に示される新しいアルゴリズムN−I−Aを提供するために以下のように修正される。
Figure 2011193469
上の順序付けアルゴリズムのステップ2−4は、貪欲アルゴリズムN−Iによって提供される一般解、または貪欲アルゴリズムN−Iにおけるループで実行される、受信結合ベクトルを計算するEVDおよびSVDに基づく方法の上記比較に関してのいずれかについて上で議論される。
受信機を順序付ける最初のステップである、ステップ5では、最大の固有値/特異値と関連する受信機が識別され、ステップ6では、選択された受信機のセットΘに追加され、未選択の受信機のセットΔから取り除かれる。上の方程式(15)に従って行列Aを更新するための更新行列
Figure 2011193469
がステップ6でさらに定義される。
他のK−1個の受信機のそれぞれは、表2のアルゴリズムの7行目において開始されるループの一実行中に選択される。各受信機の選択は、ステップ6で定義される最初に選択された受信機
Figure 2011193469
のベクトル
Figure 2011193469
または、ステップ9で定義されるように、ループのその前のパスn−1において選択される受信機の行列
Figure 2011193469
を考慮するために開始される。ステップ9では、新しいベクトルgが計算される。
ステップ10では、方程式(15)が解かれる。方程式(15)の右側の第1項は、未選択の受信機のセットΔの一部である全受信機kに関して同じであるので、ここでは無視できる。方程式(15)の項A−1が、全ての未選択のユーザについて同じであるので、ここでは無視されうる。ステップ10の結果は、以前に選択された受信機を考慮するとき、プリコーダのMSEを最小にする受信機のインデックスである。ステップ11では、新しく選択された受信機gが選択された受信機のセットΘに追加され、未選択の受信機のセットΔから取り除かれる。表2に示すアルゴリズムのステップ11では、新しく選択された受信機が、選択された受信機のセットΘに含まれ、未選択の受信機のセットΔから除外される。選択された受信機のセットΘは、表2に示されるアルゴリズムの出力を形成する。
アルゴリズムN−I−Aは、図3に示されるより一般的な形式で図示されうる。図3のアルゴリズムのステップ200では、図2のステップ100にも用いられる初期化ステップが行われる。ステップ210では、可能性のある受信機のそれぞれの実効チャネル電力が決定される。これは、上述したように、EVDまたはSVDを用いてなされる。予備の受信結合ベクトルはまた、可能性のある受信機のそれぞれに関して決定される。予備の受信結合ベクトルは、受信機で用いられる場合、受信機の実効チャネル電力を最大化するであろうベクトルである。しかし、予備の受信結合ベクトルが、受信機での利用について意図せず、単に、実際の受信結合ベクトルが決定されるべき適した順序を決定するための補助を提供することを認識するだろう。
ステップ220では、その予備の受信結合ベクトルを用いて操作されるとき、最大の実効チャネル電力を有する受信機は、順に第1受信機として選択される。ステップ230では、それに続く受信機は、次に選択される受信機が、その予備の受信結合ベクトルを用いて操作されるとき、以前に選択された受信機およびそれ自身に関する最小二乗データ送信誤差を最小に増加させる受信機であるように、選択される。ステップ230は、ステップ240で、順に提供される受信機の数が、受信機の所望数、または、データストリームKの最大数に対応する受信機の数のような、MIMOシステムによってサポートされうる受信機の最大数に対応することが決定されるまで繰り返される。受信機の的確な数が順に設定されると、これらの受信機の順序が出力される。
表1に示されるN−Iアルゴリズムの疑似コードは、表2に図示されるように、上で議論したアルゴリズムによって提供される変更された受信機選択アルゴリズムを説明するために修正されうる。
それゆえ、以下のアルゴリズムN−IIとして参照される変更された受信機アルゴリズムは、表3に図示される。
Figure 2011193469
アルゴルズムN−IとN−IIとの比較は、両方のアルゴリズムのステップ1および2が同一であることが明らかにし、それゆえ明白な議論を要求しない。しかし、アルゴリズムN−IIは、アルゴリズムN−IIのステップ3から5では、受信機の順序が表2/アルゴリズムN−I−Aで開示されるやり方で決定されるので、アルゴリズムN−Iとはステップ3から5において異なる。たとえアルゴリズムN−Iの受信機選択ステップ6を省略しても、決定されるべき受信結合ベクトルは、アルゴリズムN−IIのステップ3から5においてすでに決定されているので、表3のステップ7から開始され表3のステップ13まで実行中のループは、表1のアルゴリズムN−Iのように受信結合ベクトルを決定することに関する同じやり方を用いる。アルゴリズムN−IIのステップ7からステップ13までに広がるループは、ループの以前のパスで決定されている最後の受信結合ベクトル、および、アルゴリズムN−IIのステップ3/アルゴリズムN−I−Aのステップ2の一部を形成するEVDまたはSVD分解において決定される受信機kの受信結合ベクトル(受信機順序を決定するために用いられる予備の受信結合ベクトルとは対照的に)でのみ実際の受信結合ベクトルの決定に基づくことが認識される。
アルゴリズムN−IIのステップ9における行列
Figure 2011193469
の反転は、低複雑性行列反転の章で上述された行列更新方法によって、計算されうる。
図4は、アルゴリズムN−IIの概念図を示す。ステップ300および340は、図2のステップ100および140に対応する。図2においてステップ110およびステップ120の両方がループ内に配置される一方、実際の受信結合ベクトルが決定されるステップ、(図2におけるステップ120に対応する)図4におけるステップ320のみがループに配置される。
図3の選択ステップ310をループの外に配置することが可能である。なぜならば、図3で用いられる図2の選択処理が、上述したように、実際の受信結合ベクトルが決定されるべき順序を決定するために、(図2および4の両方における処理が、それぞれステップ120およびステップ320によるループ内で決定されうる)実際の受信結合ベクトルを要求しないからである。この結果、順序付けステップ(それぞれステップ110および310)において行われるEVDまたはSVDの数が、図4では、ループ内に設定される必要がない。
結果として、受信結合ベクトルを決定するために必要なEVDまたはSVDの数が低減されうる。2つのアルゴリズムN−IおよびN−IIのEVD分解の数を比較すると、単一受信機を選択することに関するアルゴリズムN−Iで必要とされるEVD分解の数は、受信機選択の際に選択されずに残っている受信機の数に対応する。アルゴリズムN−Iはそれゆえ、
Figure 2011193469
のEVD分解を必要とする。
一方、アルゴリズムN−IIは、第1受信機を選択し、表2に図示するアルゴリズムのN−I−A部分において受信機順序を決定するためのK回のEVD分解、および、選択された受信機順序に関してプリコーダのMSEを最小限にする実際の受信結合ベクトルを決定するさらなるK−1回のEVD分解を必要とする。
アルゴリズムN−IIはそれゆえ、
K+K−1=2K−1 (26)
のEVD分解を要求する。それゆえ、多数の受信機に関してアルゴリズムN−IIにより実現される、計算リソースの節約は非常に重要である。
(代替形態)
アルゴリズムN−IとN−IIとは、行列OのEVD分解を利用する/利用してもよい。しかし、広範囲のシミュレーションは、Oがほとんど正規行列でありえることが示されている。したがって、Oの最大となる特異値および最大となる固有値は異なるが、かなり似ている。アルゴリズムN−Iで用いられ、アルゴリズムN−IIで潜在的に用いられるEVD分解はそれゆえ、大きな誤差を招くことなくSVD操作によって置き換えられうる。
その上、N−IまたはN−IIアルゴリズムを実装するハードウェアは、時々アイドルとなるSVDモジュールを含んでもよい。そのようなモジュールは、アルゴリズムN−IおよびN−IIにおけるEVDがSVDに置き換えられる場合、それらのアルゴリズムの一部として行列Oの最大となる特異値を決定するために再利用されてもよい。このように修正されたアルゴリズムN−IおよびN−IIは、アルゴリズムN−IIIおよびN−IVをもたらす。当業者は、これらのアルゴリズムN−IIIおよびN−IVの疑似コードが、それぞれアルゴリズムN−IおよびN−IIの疑似コードのコピーであるが、EVD操作の代わりにSVD操作であることをすぐに理解するだろう。
(コードブックに基づく受信結合ベクトル)
上記から、受信機の受信結合ベクトルは、送信された信号の歪みを最小限にするために一緒に設計されるべきであることが明白である。しかし、上に提案されたアルゴリズムは、EVDまたはSVD分解のいずれかを要求する。以下では、EVD/SVD分解の数をさらに低減する方法が議論される。
関心のある問題は、方程式(16)における目的関数を最小限にする受信機kに関する結合ベクトルcを見つけることである。上で議論したように、準最適解が単一値分解をもちいて達成されうる一方、最適解は固有値分解を要求する。
EVDおよび/またはSVD操作の数を低減するために、各コードブックベクトルが単位ノルムを有する結合ベクトルのコードブックが用いられてもよい。コードブックの概念は、デジタル通信に以前から用いられている。例えば、マルチユーザプリコーディングにおいて、コードブックは、内容が参照することによりここに組み込まれる、M. Sharif and B. Hassibi, "On the capacity of MIMO broadcast channels with partial side information," IEEE Transactions on Information Theory, vol.51, no.2, pp. 506-522, Feb. 2005,に開示されるように、受信機についてのプリコーディングベクトルを含む。受信結合ベクトルを含むコードブックは、(内容が参照することによりここに組み込まれる)C.-B. Chae, D. Mazzarese, and R. W. Heath, "Coordinated Beamforming for Multiuser MIMO Systems with Limited Feedforward," Fortieth Asilomar Conference on Signals, Systems and Computers, 2006. ACSSC '06, vol., no., pp.1511-1515, Oct. 29 2006-Nov. 1 2006、および、(参照することによりここに組み込まれる)C.-B. Chae, D. Mazzarese, T. Inoue, and R. W. Heath, "Coordinated Beamforming for the Multiuser MIMO Broadcast Channel With Limited Feedforward," IEEE Transactions on Signal Processing, vol.56, no.12, pp. 6044-6056, Dec. 2008に開示される。
以下では、所定値のコードブックを用いた既知概念のアプリケーションは、受信結合ベクトルの設計に適用される。このアプローチの新規性は、アルゴリズムN−Iの上述した貪欲受信順序付け方法、またはアルゴリズムN−IIの高速受信機順序付け方法のいずれかと一緒に、方程式(16)の受信結合ベクトルを選択することに関する、設計基準を備えるコードブック概念の組み合わせである。
上に提案されるアルゴリズムは、コードブックに基づく受信結合ベクトルを組み込むために修正されうる。例えば、表4は、コードブックに基づく結合ベクトルを用いて修正されたアルゴリズムN−Iを示す。
受信機に関する1つの適したコードブック構造は、2つの部分、適応コードワード(adaptive codeword)を含む部分、および固定コードワード(fixed codeword)を含む部分を含んでもよい。
固定コードワードの利用が、プリコーディング行列を最適化するためにシステムに関してより自由度を与える一方、適応コードワードの利用は、実チャネル行列に適合する方法を提供することが想定される。例えば、受信機kに関する以下のコードブックCは、3N+1の結合ベクトルからなる。
(1:N,:)=I(適切なサイズの恒等行列)
(N:2N,:)=F(離散フーリエ変換行列)
(2N:3N,:)=R(ユニタリランダム行列)
(3N+1,:)=U(:,1)(ここでH=U ) (27)
最後のコードワード、C(3N+1,:)は、適応コードワードである支配的な特異値に対応する左特異ベクトルである。コードブックはまた、アンテナ選択問題(方程式(27)の1行目)を含む。それゆえ、このコードブックは、上記を参照することで組み込まれる、A. Paulraj, R. Nabar, and D. Gore, “Introduction to Space-Time Wireless Communications”, Cambridge, U.K., Cambridge University Press, 2003,に開示される支配的な固有モード選択、上記を参照することで組み込まれる、S. Sigdel and W. A. Krzymien, "Simplified Fair Scheduling and Antenna Selection Algorithms for Multiuser MIMO Orthogonal Space-Division Multiplexing Downlink," IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol.58, no.3, pp.1329-1344, March 2009,に開示される受信アンテナ選択の一般化である。本アルゴリズムは、各受信機に関して受信結合モードを選択するための適した基準を見つけるだけでなく、プリコーダのMSEを最小限にする全受信機の(最良)受信操作モードを一緒に選択する点で、本アルゴリズムは、これらの出版物とは異なる。
Figure 2011193469
ここで表4に図示されるアルゴリズムN−Vをより詳細に議論すると、最初のステップでは、開始パラメータは、他の上で議論されるアルゴリズムのように同じやり方で定義される。加えて、コードブックCは、ステップ1に定義される。コードブックは、いくつかの固定の可能性のある受信結合ベクトルのみ含んでもよい。同じコードブックは、この場合各受信機に用いられてもよい。代わりに、それぞれ固定の可能性のある受信結合ベクトルのみ含む異なるコードブックは、異なる受信機または受信グループに用いられてもよい。方程式(27)に関して上に議論したように、コードブックは、適応受信結合ベクトルをさらに含んでもよい。この場合、少なくとも適応的な可能性のある受信結合ベクトルにおいて、用いられるコードブックCは、受信機から受信機で異なり、表4のアルゴリズムの最初のステップにおいてコードブックCを定義することはまた、チャネル行列Hの特異値分解を用いて、支配的な特異値に対応する左特異ベクトルを決定することを含む。異なる受信機に用いられるコードブックCの固定された可能性のある受信結合ベクトルセクションも、異なりうる。
コードブックCの定義によれば、各受信機に関して、コードブックC中のエントリによって許可される全ての可能性のある実効チャネルを含む行列
Figure 2011193469
を生成するために、チャネル行列Hが各受信機について関連のあるコードブックCで乗算される。これらの実効チャネル行列
Figure 2011193469
は、表4のアルゴリズムN−Vのステップ3から8に及ぶループに関する入力を形成する。このループは、K回実行される。ループの各パスでは、受信機
Figure 2011193469
によって用いられる場合のコードブックCにおける結合ベクトルの1つは、プリコーダのMSEを最小に増加させる。この選択は、表のN−Vアルゴリズムのステップ4において示される方程式(16)の形式で解かれることによって実現される。ステップ4で行われる探索は、受信機
Figure 2011193469
に関して用いられるとき、プリコーダのMSEを最小限に増加させるコードブックCにおける結合ベクトルのインデックスを提供する。
同様に、受信機
Figure 2011193469
の実効チャネル行列は、実効チャネル行列
Figure 2011193469
から抽出され、ステップ5におけるベクトルgの更新およびそれに続くステップ6における行列A−1の更新を許可する。行列A−1の更新はもちろん、次の受信機の受信結合ベクトルがループの次のパスで選択されるとき、この選択は、すでに選択された受信機結合ベクトルを有するそれらの受信機の操作の当然の通知がされ、プリコーダのMSEが最小化されることを確証する。ステップ7では、受信結合ベクトルがコードブックから抽出された受信機は、受信機のセットΩに追加され、受信機Δのセットから取り除かれる。
アルゴリズムN−Vは、K人のユーザのそれぞれにつき1度、全体でKのSVD分解を要求する。i番目の受信機に関するSVDに基づく/適応コードワードが選択される場合、基地局は、i番目の受信機へ特定の指示を送り、SVDに基づく受信結合ベクトルを生成するためにi番目の受信機に指示する。それゆえ、受信機に全体の結合ベクトルを送る必要がない。加えて、i番目の受信機端末がSVDモジュールを有さない場合、この受信機に関するコードブックは、先のコードワードから取り除かれてもよい。この場合、この受信機に関する固定コードワードのみ存在する。
図5は、アルゴリズムN−Vの図表を示す。初期化ステップ400は、図2から図4で用いられた初期化ステップ100,200,300と同じであるが、方程式(27)のコードブックのような、コードブックの準備をさらに含む。
ステップ410では、その後、受信機と(コードブックからの)受信結合ベクトルとのいくつかの所望の組み合わせが生成される。コードブックと受信機のチャネル行列との乗算は、コードブックおよび受信機において受信結合ベクトルの可能な組み合わせの全てを提供する。そのような乗算は、各受信機に関して行われうる。ステップ420では、これまで選択された受信機の平均二乗データ送信誤差を増加させる組み合わせの1つが決定される。組み合わせのこの選択をすることで、受信機が選択されるだけでなく、受信機に、平均二乗誤差への受信機の寄与を最小限にするやり方で操作される受信結合ベクトルもまた選択されることが理解される。受信結合ベクトルが受信機の十分な/所望の数を見つけた場合、受信結合ベクトルは、ステップ440において(例えば受信機へ)出力されうる。
(実施形態の概要)
上に議論されたアルゴリズムは、表5にまとめられ比較される。
Figure 2011193469
(実施例)
上のアルゴリズムの性能は、シミュレーションの手段によって評価され、最もよく知られた方法:(一例としてA. Paulraj, R. Nabar, and D. Gore, Introduction to Space-Time Wireless Communications, Cambridge, U.K.: Cambridge University Press, 2003に開示される)支配的な固有モード、およびS. Sigdel and W. A. Krzymien, "Simplified Fair Scheduling and Antenna Selection Algorithms for Multi-user MIMO Orthogonal Space-Division Multiplexing Downlink," IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol.58, no.3, pp.1329-1344, March 2009の受信アンテナ選択の性能と比較されている。
後者の2つの方法はまた、従来アルゴリズムC−IおよびC−IIとしてそれぞれ以下で参照される。
レイリーチャネルモデルは、シミュレーションで採用されており、受信機のチャネルが無相関である。基地局は4つの送信アンテナを有する。4つの受信機が存在する。4QAM信号は、全受信機で用いられる。受信機のチャネル行列は、基地局で完全に知られている。方程式(27)で与えられる適応コードブックは、全受信機で用いられている。
図6および図7では、全送信電力に対するシステムの前記平均非符号化ビット誤り率(BER)をプロットし、各受信機が2つまたは4つの受信アンテナを有するとき、線形MMSEプリコーディングに関して示される、提案アルゴリズムの性能を比較する。
上で議論された方法の全てが、従来手法C−IおよびC−IIよりも性能が優れていることが示される。特に、高速受信機順序付けでのアルゴリズムは、高い信号対雑音比(SNR)で、貪欲受信機順序付けを備えるアルゴリズムよりもわずかによい。
この結果は、貪欲受信機検索が最適な受信機順序付けをもたらすとは限らないことを明らかにする。

Claims (19)

  1. 複数の受信機および複数の送信アンテナを備える送信機を具備するマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムの送信機側において行われる方法であって、前記複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを具備し、前記方法は、
    前記受信機のいくつかまたは全てに関して、前記送信機の送信アンテナおよび前記受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得、
    前記送信機において、未選択の受信機と順に以前に選択された任意の受信機との前記チャネル情報に基づいて、前記平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させる、これまで未選択の受信機を、順に次の受信機として選択することによって、前記受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立することを具備する方法。
  2. 次の受信機として選択された後、順に次の受信機が選択される前に、受信機に関する受信結合ベクトルを計算することをさらに具備する請求項1の方法。
  3. いくつかの受信機は、前記いくつかの受信機に用いられるべき受信結合ベクトルが決定される前に前記順序に設定される請求項1の方法。
  4. 前記順序を決定することに先立って、各受信機に関して、
    Figure 2011193469
    を満たす予備の受信結合ベクトルCkpを決定することをさらに具備し、
    Figure 2011193469
    は複数の可能性のある受信結合ベクトルに対応し、Hは、それぞれの受信機に関連する前記受信チャネル情報である請求項3の方法。
  5. 順序における次のn番目の受信機は、前記n番目の受信機が関連した予備の受信結合ベクトルCnpを用いて操作されるとき、前記n番目の受信機が前記平均二乗データ送信誤差に最小限に寄与するように、選択される請求項4の方法。
  6. チャネル行列の最大の特異値、および前記予備の受信結合ベクトルとして利用する関連した左特異ベクトルを決定するために、未選択の受信機の前記チャネル行列の特異値分解を行うことをさらに具備する請求項4の方法。
  7. 順序における前記次のn番目の受信機は、
    Figure 2011193469
    を満たす受信機であって、kはセットΔにおける未選択の受信機のインデックスであり、Hは受信機kの前記チャネル行列であって前記チャネル情報を具備し、上付きHは、行列共役転置操作を示し、‖gkn‖は、行列gknのノルムであり、gknは、前記n番目の受信機を決定するために利用可能であり、
    Figure 2011193469
    であり、A −1は、先行する(n−1)番目の受信機の選択に利用されていた行列An−1 −1および
    Figure 2011193469
    を含むため、かつ前記n番目の受信機を決定するために利用可能である行列であり、
    Figure 2011193469
    である請求項5の方法。
  8. 順序における前記次のn番目の受信機は、
    Figure 2011193469
    を満たす受信結合ベクトル
    Figure 2011193469
    および未選択の受信機のセットΔの中から受信機インデックスkを有し、Hは、前記チャネル情報を具備する受信機kのチャネル行列を示し、上付きHは、行列共役転置操作を示し、
    Figure 2011193469
    はN×Nの恒等行列であり、Nは各受信機の受信アンテナの数であり、
    Figure 2011193469
    であって、A −1は、順序における現在のn番目の受信機の前記選択に関する行列A−1であり、An−1 −1は順序において先行する(n−1)番目の受信機の前記選択に関して利用された行列A−1であり、
    Figure 2011193469
    は、前記(n−1)番目の受信機の前記受信結合ベクトルであり、
    Figure 2011193469
    は、A −1=α−1を備える、(n−1)番目の受信機の前記チャネル行列であり、ここでMは前記送信機の送信アンテナ数であり、α=K/Etrであり、Kは前記送信機と前記受信機との間のデータストリームの数であり、Etrは総送信電力であり、
    Figure 2011193469
    である請求項1の方法。
  9. 未選択の受信機の前記セットΔの中からいくつかまたは全ての受信機kに関して、
    行列
    Figure 2011193469
    の固有値分解を行うことをさらに具備し、順に選択される前記次の受信機は、前記行列Oの最大固有値が最も大きい受信機である請求項8の方法。
  10. 未選択の受信機の前記セットΔの中からいくつかまたは全ての受信機kに関して、
    前記行列
    Figure 2011193469
    の特異値分解を行うことをさらに具備し、順序における次のn番目の受信機は、前記行列Oの最大特異値が最も大きい受信機である請求項8の方法。
  11. 前記行列
    Figure 2011193469
    の反転は、
    Figure 2011193469
    を計算することによって計算される請求項9の方法。
  12. 前記行列
    Figure 2011193469
    の逆数は、行列更新によって計算される請求項11の方法。
  13. 可能性のある受信結合ベクトルのコードブックを提供し、前記コードブックから受信結合ベクトルを備える受信機の複数の可能な組み合わせの中から、前記平均二乗データ送信誤差を最小に増加させる前記組み合わせを選択することをさらに具備する請求項1の方法。
  14. 前記コードブックは、コードブック行列Cであり、未選択の受信機のセットΔの各受信機kに関して、前記コードブックCは、行列
    Figure 2011193469
    を形成するために前記チャネル情報を具備するチャネル行列Hと乗算され、前記方法は、順序におけるn番目の受信機の前記インデックスk、および、
    Figure 2011193469
    の前記行列
    Figure 2011193469
    内の行インデックスjを決定することをさらに具備し、Rは、前記コードブック行列Cの中の受信結合ベクトルの数であり、Hは、行列共役転置操作を示し、n番目の受信機の選択に関する行列A −1は、
    Figure 2011193469
    であり、
    Figure 2011193469
    であり、
    Figure 2011193469
    は順序におけるn番目の受信機の直前の(n−1)番目の受信機の行列
    Figure 2011193469
    であり、jn−1は、この行列
    Figure 2011193469
    内の選択された行インデックスである請求項13の方法。
  15. 前記受信機に関するコードブックにおいて可能性のある受信結合ベクトルは、前記受信機のチャネル情報を具備するチャネル行列の特異値分解によって決定される、支配的な特異値に対応する前記左特異ベクトルである請求項13の方法。
  16. 前記送信機は特異値分解手段を具備し、前記特異値分解手段は、アイドル(idle)の時に、前記特異値分解を計算するために用いられる請求項6の方法。
  17. 複数の受信機および複数の送信アンテナを備える送信機を具備するマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムの送信機側において行われる方法であって、前記複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを具備し、前記方法は、前記複数の受信機の中から受信機をスケジューリングする方法であって、前記方法は、
    前記受信機のいくつかまたは全てに関して、前記送信機の送信アンテナおよび前記受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得、
    前記送信機において、未選択の受信機と順に以前に選択された任意の受信機との前記チャネル情報に基づいて、前記平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させるいくつかまたは全ての受信機から、これまで未選択の受信機を、順に次の受信機として選択することによって、前記受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立し、
    前記順序における前記受信機に関する受信結合ベクトルを、以前に選択された受信機の平均二乗誤差が最小となるように決定し、前記決定することは、前記チャネル情報に基づき、受信結合ベクトルがすでに決定されている受信機を考慮し、
    データを前記送信機から前記受信機へ送信し、前記受信機の前記受信結合ベクトルを用いて、受信機の前記複数の受信アンテナにより受信したデータ信号を結合することを具備する方法。
  18. 複数の送信アンテナを備える送信機を具備するマルチユーザ最小平均二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムにおいて複数の受信機の中から受信機をスケジューリングする装置であって、前記複数の受信機の各受信機は複数の受信アンテナを具備し、前記装置は、
    前記受信機のいくつかまたは全てに関して、前記送信機の送信アンテナおよび前記受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得るチャネル推定器と、
    前記チャネル情報に基づいて、前記平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させるいくつかまたは全ての受信機から、これまで未選択の受信機を、順に次の受信機として選択することによって、前記受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立するスケジューラと、を具備する装置。
  19. MIMOシステムにおいて複数の受信機の中から受信機をスケジューリングする装置を具備するマルチユーザ最小二乗誤差線形プリコーディングMIMOシステムであって、前記MIMOシステムは複数の送信アンテナを含む送信機をさらに具備し、前記複数の受信機の各受信機は、複数の受信アンテナを具備し、前記装置は、
    前記受信機のいくつかまたは全てに関して、前記送信機の送信アンテナおよび前記受信機の受信アンテナとの間の送信チャネルの特性を定量化する受信チャネル情報を得るチャネル推定器と、
    前記チャネル情報に基づいて、前記平均二乗データ送信誤差を最小限に増加させるいくつかまたは全ての受信機から、これまで未選択の受信機を、順に次の受信機として選択することによって、前記受信機のいくつかまたは全ての受信結合ベクトルを決定する順序を確立するスケジューラと、
    以前に選択された受信機の平均二乗誤差が最小となるようなやり方で、前記順序で前記受信機に関する受信結合ベクトルを決定するプロセッサと、前記プロセッサは、前記チャネル情報での決定をし、受信結合ベクトルがすでに決定されている受信機を考慮することに基づき、
    データを前記送信機から前記受信機へ送信する送信機と、を具備し、
    前記受信機は、前記プロセッサにより決定された前記受信結合ベクトルを用いて、受信機の前記複数の受信アンテナにより受信したデータ信号を結合するコンバイナーを個々に具備する装置。
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