JP5738581B2 - 無線通信システムにおけるマルチユーザmimoの伝送方法および基地局 - Google Patents

無線通信システムにおけるマルチユーザmimoの伝送方法および基地局 Download PDF

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Description

本発明は無線通信分野に関し、特に、無線通信システム(例えば、LTE−Aシステム)におけるマルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)の伝送方法およびMU−MIMO伝送に用いられる基地局に関する。
多入力多出力(MIMO)技術は、無線リンクのスペクトル効率を効果的に向上させることができるため、既に3GPP LTE(Long Term Evolution)を含める広帯域無線通信システムの肝心な技術の1つとなっている。同じ時間周波数リソースで複数のユーザを同時にサポートできるかどうかによって、MIMO技術は、シングルユーザMIMO(SU−MIMO)とマルチユーザMIMO(MU−MIMO)とに分けられる。ここで、MU−MIMOは、例えば、より柔軟なユーザアンテナ配置をサポートしたり、チャネル条件への適応能力がより強くなったり、マルチユーザダイバーシティ利得が存在したりするなどのより多くのメリットを有する。MU−MIMOはセルラーシステムの上りリンクにも下りリンクにも適用できるが、下りMU−MIMOが送信機側のチャネル状態情報(CSIT)に対してより高い要求を提出し、即ち、基地局(eNB)に対して各ユーザ(UE)の下りチャネル情報を必ず取得するよう要求する。通常、CSITの取得は、以下の2つの場合に分けられる。
時分割複信(TDD)システムにとって、上り・下りリンクは同じ周波数リソースを使用するため、上り・下り無線チャネル間に相反性があり、上りチャネルに基づいて下りチャネルを容易に推知することができ、逆も同じである。
周波数分割複信(FDD)システムにとって、上り・下りリンクは異なる周波数リソースを使用するため、上り・下り無線チャネル間に相反性がない場合が多く、言い換えれば、FDDシステムにおける相反性を取得することがより困難であり、CSITの取得にはフィードバックチャネルを利用する場合が大半である。もちろん、フィードバック量を減少するために、コードブック設計または量子化技術を利用することもできる。
具体的に実現する際に、SU−MIMOおよびMU−MIMOでは、通常、チャネルマッチングおよびマルチユーザ干渉除去(MUI:multi−user interference)の目的をそれぞれ達成するために、CSITに基づいて、送信信号に対して前処理を行う必要があり、上記の処理がプリコーディングまたはビームフォーミングと呼ばれる。異なる技術のシーンでの説明習慣が違うため、本願ではこの2つの用語を交互に使用することがあるが、両者の意味は同じである。
現在、3GPP LTE Rel−8の上り設計は、仮想MU−MIMOしかサポートできず、即ち、複数のシングルアンテナのUEが同時にデータを送信することをサポートできる。下り設計は、主にSU−MIMOに対して最適化を行うものであるため、MU−MIMOに対するサポートが非常に有限であり、マルチUEを有してかつ各UEがマルチデータストリームを有する場合の伝送をサポートすることができない。また、システム設計を簡略化するために、LTE Rel−8は、FDDとTDDとに対して、ほぼ同じ設計を採用し、即ち、ともにコードブックに基づくビームフォーミングを採用するが、無線チャネルに存在可能な相反性を利用していない。
LTE Rel−8の規格策定が終了に近づくにつれて、3GPPは2008年半ばからLTE−Aの検討作業を開始した。LTE−AはLTEの後継進化であり、システム性能に対してより高い要求を提出した。例えば、LTE−Aシステムに対して、マルチUEを有してかつ各UEがマルチデータストリームを有するMU−MIMOの伝送をサポートできるよう要求する。そうすると、LTE−Aシステムにおいて上り・下りMU−MIMOを如何に効果的にサポートするかは、研究の焦点の1つになっている。なお、LTE−Aについての技術検討では、特にTDDシステムに対して、如何に無線チャネルの相反性を十分に利用して非コードブックのビームフォーミングをサポートするかは、ますます注目される。
上記の問題について、従来技術でよくある仕方は、セルラーシステムの上り・下りリンクに対して独立なMU−MIMO伝送を採用することである。ここで、最も簡単な実現方法(方法1)として、下りMU−MIMOはブロック対角化(BD)に基づいて送信するが、上りMU−MIMOは送信側で処理せずに、マルチユーザ検出(MUD)のみを採用して受信する。方法1は、実現が簡単であるが、マルチユーザ間の相互干渉を如何に除去するかのみを考慮するため、無線チャネルの特性をさらに利用していないせいで、スペクトル効率をある程度犠牲にする。
方法1に加えて、従来技術では、TDDシステムの上り・下りリンク向けの連合MU−MIMO方法(方法2)が提案された。即ち、下りMU−MIMOは、BD準則を利用してマルチユーザ干渉を除去した後に、各UEの等価チャネルをSVD分解することにより、各UEごとに特徴伝送をそれぞれ実現する。上り・下りで同じ無線チャネルを用いてデータ伝送を行う前提で、上りMU−MIMOも各UEごとの特徴伝送を実現することができる。ここからわかるように、方法2は、上り・下りで複数のユーザの複数のデータストリームの直交伝送を同時に実現することで、スペクトル効率を向上させる。しかしながら、SVD分解の複雑度が高くて、かつ数値の安定性も悪いため、方法2の実現には一定の困難が存在する。同時に、方法2では、上り・下りで必ず同じ無線チャネルを用いてデータを伝送することが要求されるが、実際のセルラーシステムにおいてこの要求を満足できない場合があるせいによっても、方法2における上りMU−MIMOの実現可能性が制限される。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、MU−MIMO伝送方法および基地局を提供することを主な目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の解決手段は下記のように実現される。
無線通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)伝送方法であって、基地局は、N(N>1)局のユーザ端末(UE)から送信されるサウンディングパイロット(SRS)を受信してチャネル推定を行い、チャネル推定結果および前記システムのチャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を生成し、前記基地局は、前記生成した下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、i(i=1,…,N)番目のUEのマルチユーザビームフォーミング(MU−BF)行列P(i)を得、前記基地局は、i番目のUEの下り物理チャネル行列H (i) およびMU−BF行列P (i) に基づいてi番目のUEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列V(i)を得、前記基地局は、前記MU−BF行列P(i)および前記下りSU−BF行列V(i)に基づいて、i番目のUEの送信データに対してビームフォーミング処理を行う、ことを含む。
当該方法において、前記基地局は、i番目のUEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、当該UEのユーザ専用パイロットに対して送信ビームフォーミング処理を行ってから、前記UEに送信する、ことをさらに含む。
当該方法において、i番目のUEは、前記基地局が送信した下りパイロットを受信してチャネル推定を行って、当該UEへの下りチャネル情報行列を得、当該UEは、前記下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、当該UE自身の上りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列U(i)を取得し、当該上りSU−BF行列に基づいて、送信データに対してビームフォーミング処理を行う、ことをさらに含む。
前記UEが下りチャネル情報行列をQR分解して上りSU−BF行列を取得することは、i番目のUEが、基地局から送信されたユーザ専用パイロットを受信してチャネル推定を行って、下り等価チャネル行列を得、当該UEが、前記下り等価チャネル行列をQR分解して、得られたQ行列を前記UEの第1上りSU−BF行列とする、ことを含む。
前記UEが下りチャネル情報行列をQR分解して上りSU−BF行列を取得することは、i番目のUEが、基地局から送信されたセル専用パイロットを受信してチャネル推定を行って、下り物理チャネル行列を得、チャネルの相反性に基づいて上り物理チャネル行列を得、当該UEが、前記上り物理チャネル行列をQR分解して、得られたQ行列から、前記UEの第2上りSU−BF行列を取得する、ことを含む。
当該方法において、当該UEは、上りSU−BF行列に対して共役転置を行い、前記上りSU−BF行列の共役転置に基づいて、当該UEの受信データに対してビームフォーミング処理を行ってから、MIMO検出を実行する、ことをさらに含む。
当該方法において、当該UEは、前記上りSU−BF行列に基づいて、上り復調パイロット(DMRS)に対して送信ビームフォーミング処理を行ってから、前記基地局に送信する、ことをさらに含む。
当該方法において、前記基地局は、i番目のUEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に対して共役転置を行い、前記UEのMU−BF行列の共役転置に基づいて当該基地局の受信データに対してマルチユーザ干渉除去(MUI)を実行して、i番目のUEの受信データを得、下りSU−BF行列の共役転置を用いて当該UEの受信データを処理してから、MIMO検出を実行する、ことをさらに含む。
前記基地局がi番目のUEの下り物理チャネル行列H (i) およびMU−BF行列P (i) に基づいてi番目のUEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列V(i)を得ることは、前記基地局が、i番目のUEの下り物理チャネル行列H(i)およびMU−BF行列P(i)に基づいてH(i)(i)を得、H(i)(i)をQR分解して、前記UEの下りSU−BF行列V(i)を得る、ことを含む。
前記UEが自身の上りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列U(i)を取得することは、UEが、上り物理チャネル行列
Figure 0005738581
と当該上り物理チャネル行列の共役転置
Figure 0005738581
とを乗算して
Figure 0005738581
を得てから、
Figure 0005738581

Figure 0005738581
とを乗算したものをQR分解して上りSU−BF行列
Figure 0005738581
を得る、ことを含む。
マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)伝送に用いられる基地局であって、チャネル推定を行って1つ以上のユーザ端末(UE)の上りチャネル情報を得、チャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を得るチャネル推定ユニットと、前記下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、各UEのマルチユーザビームフォーミング(MU−BF)行列を取得し、さらに各UEの下り物理チャネル行列およびMU−BF行列に基づいて各UEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列を得るQR分解ユニットと、各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、相応のUEの送信データに対してビームフォーミング処理を行って、当該基地局のアンテナに送信して伝送する送信ビームフォーミングユニットと、を含む。
前記QR分解ユニットは、さらに、分解して得られたR行列をMIMO検出ユニットに提供し、前記MIMO検出ユニットは、前記R行列に基づいてアンテナの受信データに対してMIMO検出を行って、各UEの送信データを再生する。
前記QR分解ユニットは、さらに、各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に対して共役転置を行って、受信ビームフォーミングユニットに提供し、前記受信ビームフォーミングユニットは、各UEのMU−BF行列の共役転置に基づいて、前記アンテナの受信データに対してマルチユーザ干渉除去(MUI)を実行して、各UEの受信データを得、下りSU−BF行列の共役転置を用いて相応のUEの受信データを処理してから、前記MIMO検出ユニットに送信する。
前記QR分解ユニットは、さらに、分解して得られたR行列に基づいて、前記1つ以上のUEの送信データストリームに対して適応変調符号化(AMC)制御を行う。
前記QR分解ユニットは、各UEの下り物理チャネル行列H(i)(iは1からユーザ数Nの任意整数)およびMU−BF行列P(i)に基づいてH(i)P(i)を得、H(i)P(i)をQR分解して、各UEの下りSU−BF行列V(i)を得る。
前記チャネル推定ユニットは、各UEから送信されたサウンディングパイロット(SRS)に基づいてチャネル推定を行い、または、各UEから送信された上り復調パイロット(DMRS)に基づいて上りチャネル情報を得、チャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を得る。
前記送信ビームフォーミングユニットは、さらに、各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、各UE宛のユーザ専用パイロットに対してビームフォーミング処理を行う。
上記の解決手段からわかるように、本発明に係るMU−MIMO伝送方法では、複雑度のより低い、数値の安定性のよりよいQRDを利用して、上り・下りMU−MIMO伝送に用いられるビームフォーミング行列(MU−BF行列とSU−BF行列とを含む)を算出し、これを基に、工程の実現を容易にするように、送受信機の構成(基地局およびユーザ端末)に対して簡略化および最適化を行う。ここからわかるように、本発明では、マルチユーザのマルチデータストリーム伝送をサポートするために、通信システムにおける無線チャネルの相反性を十分に利用して、LTE−Aシステムの上り・下りリンクに対して非コードブックのMU−MIMO伝送方法を設定する。このような非コードブックのビームフォーミングによれば、無線チャネルへのより正確なマッチングを実現して、伝送性能を向上させることができるとともに、プリコーディング行列インデックス値(PMI)をフィードバックする必要がないため、フィードバックオーバーヘッドを低減して、スペクトル効率を向上させることができる。
本発明の一実施例におけるMU−MIMOのシステムモデルである。 本発明の一実施例における上り・下りリソース割当が同じである時のMU−MIMO上り・下り伝送のフローチャートである。 eNB側のQRD反復を示す図である。 本発明の一実施例における上り・下りリソース割当が異なる時のMU−MIMO下り伝送のフローチャートである。 本発明の一実施例における上り・下りリソース割当が異なる時のMU−MIMO上り伝送のフローチャートである。 UE側のQRD反復を示す図である。 本発明の一実施例におけるMU−MIMO伝送に用いられる基地局の構成を示す図である。 本発明の一実施例におけるMU−MIMO伝送に用いられるユーザ端末の構成を示す図である。 従来技術と本発明の実施例との下りスループット性能での比較を示す図である。 従来技術と本発明の実施例との上りスループット性能での比較を示す図である。
本発明の目的、解決手段およびメリットをさらに明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の一実施例では、MU−MIMO伝送のシステムモデルを図1に示す。当該モデルは、1つの基地局(eNB)と2つのユーザ(UE)の場合を考慮したものであり、この2つのUEは、マルチユーザスケジューリングによって選出された独立ユーザである。当該eNBは4本のアンテナを備え、各UEそれぞれは2本のアンテナを備える。説明すべきところとして、セルラーシステムに多くのユーザがあり得るため、MU−MIMO伝送を行う前に、マルチユーザスケジューリングアルゴリズムを利用して、空間チャネルが互いに独立する若干のユーザを選出して、MU−MIMO伝送に参加させるべきである。以下の説明では、マルチユーザスケジューリングが終了した後に、独立ユーザ間で如何にMU−MIMO伝送を行うかのみを考慮する。
図1に示すシステムモデルについて、下りMU−MIMO伝送の信号モデルを数式1で表す。
[数式1]
Figure 0005738581
ここで、
Figure 0005738581
はi番目のUEの受信信号ベクトル(2*1)であり、
Figure 0005738581
はeNBからi番目のUEまでの下りチャネル行列(2*4)であり、
Figure 0005738581
はk番目のUEのマルチユーザビームフォーミング(MU−BF)行列(4*2)であり、
Figure 0005738581
はk番目のUEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列(2*2)であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの下りデータストリームベクトル(2*1)であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの相加性白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)の雑音ベクトル(2*1)である。
上り・下りリンクの無線リソース割当が同じであることを想定すると、上りMU−MIMO伝送の信号モデルを数式2で表すことができる。
[数式2]
Figure 0005738581
ここで、
Figure 0005738581
はeNBの受信信号ベクトル(4*1)であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEからeNBまでの上りチャネル行列(4*2)であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの上りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列(2*2)であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの上りデータストリームベクトル(2*1)であり、
Figure 0005738581
はeNBのAWGN雑音ベクトル(4*1)である。
説明すべきところとして、TDDシステムにおいて、上り・下りリンクが同じ無線チャネルを使用するとき、上り・下りの無線チャネル間に相反性がある。即ち、eNBからi番目のUEまでの下りチャネル行列をH(i)で表すと、i番目のUEからeNBまでの上りチャネル行列を
Figure 0005738581
で表すことができ、つまり、上り・下りチャネル行列は転置関係を満たす。本発明の実施例では、上り・下りSU−BF行列の算出を簡略化するために、上り・下りチャネル行列間で共役転置関係を満たす必要がある。即ち、eNBからi番目のUEまでの下りチャネル行列をH(i)で表すと、i番目のUEからeNBまでの上りチャネル行列を
Figure 0005738581
で表す。この共役転置関係を満たすために、上り信号の送信前および上り受信信号の処理前にそれぞれ1回の共役処理を行うだけでよい。
図1のモデルに基づいて、上り・下りリンクの無線リソース割当が同じである前提で、図2に示すように、上り・下り連合MU−MIMO伝送のフローは、以下のステップを含む。
ステップ201で、複数のUE(ユーザ数がNであることを想定、N>1)からeNBへサウンディングパイロット(SRS)を送信し、ここで、i番目のUEはUEi,i=1,...,Nである。本実施例では、N=2である。
ステップ202で、eNBは、SRSに基づいてチャネル推定を行って、複数のUEの上り物理チャネルを知り、さらに、チャネルの相反性に基づいて、下り物理チャネル
Figure 0005738581
を生成する。
ステップ203で、eNBは4*4のQR分解(QRD:QR decomposition)を実行して、各UEに対してそれぞれのMU−BF行列P(i),i=1,2を算出する。ここで、QR分解は、直交行列の三角化とも呼ばれ、即ち、ある行列Aを1つの直交行列Qと1つの上三角行列Rとに分解する。
P(2)を例として、HDLの共役転置HHをQRDして、HH=QRを得る。ここで、Qは4*4のユニタリ行列であり、Rは4*4の上三角行列であり、Qの前の2列および後ろの2列を2つのサブ行列にして、即ちQ=[Q(1) Q(2)]である。それでは、P(2)=Q(2)は即ちUE2のMU−BF行列であり、H(1)P(2)=02×2を満たす。
ステップ204で、eNBは、UEiの下り物理チャネルH(i)およびMU−BF行列P(i)
に基づいてH(i)P(i),i=1,2を算出し、H(i)P(i),i=1,2に対して2*2のQRD反復を行って、UEiの下りSU−BF行列V(i)を得る。
具体的な反復過程は図3に示す。反復回数の増加につれて、UEiの複数のデータストリーム間の干渉が小さくなるが、算出遅延もそれに応じて増大する。通常、1回の反復だけでよりよい性能を達成することができる。
ステップ205で、eNBは、カスケード型のBF行列P(i)V(i)を用いて、送信データに対してビームフォーミング(Tx−BF)を行う。
ステップ206で、eNBは、ユーザ専用パイロット(UE−specific RS)に対しても同様のビームフォーミングを行う。
ステップ207で、eNBは、各UEへデータ伝送用の下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信する。説明すべきところとして、当該ステップは選択可能である。
ステップ208で、eNBは、各UEへビームフォーミングされたユーザ専用パイロットおよびデータを送信する。
ステップ209で、UEは、受信されたユーザ専用パイロットに基づいてチャネル推定を行って、下り等価チャネル行列
Figure 0005738581
を得る。
ステップ210で、UEは、下り等価チャネルに対して2*2のQRDを行って、得られたQ行列を当該UEの第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
とする。つまり、第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
は、下り等価チャネル
Figure 0005738581
に基づいて得られるものである。
ステップ211で、UEの第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
の共役転置
Figure 0005738581
を当該UEの受信ビームフォーミング(Rx−BF)として、ビームフォーミングされた受信データ
Figure 0005738581
を得る。説明すべきところとして、当該ステップは選択可能である。
Figure 0005738581
ここで、
Figure 0005738581
であり、当該
Figure 0005738581
は下り等価チャネル
Figure 0005738581
に対して2*2のQRDを行って得られた上三角行列であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの下りデータストリームベクトル(2*1)であり、
Figure 0005738581
である。
ステップ212で、UEは受信データに対してMIMO検出を行う。
ステップ211を実行すると、受信ビームフォーミングを経た後に、UEは
Figure 0005738581
に対してMIMO検出を行う。LTE−Aシステムの下りリンクが直交周波数分割多元接続(OFDMA)に基づくものであることを考慮すると、この
Figure 0005738581
の上三角構成は、QR−SIC、QRM−MLD、SDなどを含む様々なMIMO検出アルゴリズムをサポートすることができる。説明すべきところとして、図2に示すMU−MIMO伝送では、受信ビームフォーミングの処理が選択可能であるため、
Figure 0005738581
に対して直接ZF/MMSE検出またはML検出を行うこともできる。
ステップ213で、UEは、第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
を用いてデータを送信して、上り復調パイロット(DMRS)に対して同様のビームフォーミングを行う。
ステップ214で、UEは、ビームフォーミング処理されたDMRSおよびデータをeNBに送信する。
ステップ215で、eNBは、MU−BF行列の共役転置
Figure 0005738581
を用いてマルチユーザ干渉(MUI)除去を行って、異なるUEの上りデータストリームを分離する。説明すべきところとして、当該ステップは選択可能である。
ステップ216で、eNBはDMRSに基づいて、チャネル推定を行う。
ステップ217〜218で、eNBは、QRDによってUEの下りSU−BF行列V(i)を得て、その共役転置
Figure 0005738581
を用いて受信ビームフォーミングを行って、ビームフォーミングされた受信データ
Figure 0005738581
を得る。説明すべきところとして、この2つのステップも選択可能である。
Figure 0005738581
ここで、
Figure 0005738581
であり、当該
Figure 0005738581
はこの時の上り等価チャネル
Figure 0005738581
に対して2*2のQRDを行って得られた上三角行列であり、
Figure 0005738581
はi番目のUEの上りデータストリームベクトル(2*1)であり、
Figure 0005738581
である。LTE−Aシステムの上りリンクがシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)に基づくものであることを考慮すると、この
Figure 0005738581
の上三角構成は、QR−SICに基づくMIMO検出アルゴリズムをサポートすることができる。
ステップ219で、eNBは
Figure 0005738581
を用いてMIMO検出を行う。
説明すべきところとして、図2に示すフローでは、ステップ214の後に2つの場合がある。
(1)eNBが上り連合検出を行うと、受信ビームフォーミング処理を行う必要がない。それでは、eNBは、DMRSに基づいてチャネル推定を行って、上り等価チャネル
Figure 0005738581
を得てから、yULに対してZF/MMSE検出を直接行うだけでよい。
(2)eNBが上り独立検出を行うと、MU−BF行列の共役転置
Figure 0005738581
を用いて異なるUEの上りデータストリームを分離して、下りSU−BF行列V(i)の共役転置
Figure 0005738581
を用いて受信ビームフォーミングを行ってから、
Figure 0005738581
に対してMIMO検出を行う。
ここまで、1回の完全な下りMU−MIMO+上りMU−MIMOの伝送過程が終了する。ここで、eNBは、MU−BF行列P(i)および下りSU−BF行列V(i)を用いてTx−BFを行い、MU−MIMO伝送に参加する各UEは、第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
を用いてTx−BFを行う。選択可能なものとして、各UEは、第1上りSU−BF行列の共役転置を用いてRx−BFを行うようにしてよく、eNBは、MU−BF行列および下りSU−BF行列の共役転置を用いてRx−BFを行うようにしてもよい。
チャネル条件が変化しない前提で、上り・下りのMU−MIMO伝送は、得られたP(i)、V(i)およびU(i)、並びに、
Figure 0005738581
(ステップ209を参照)および
Figure 0005738581
(ステップ216を参照)に基づいて、引き続き行っていくことができる。チャネル条件が変化すると、図2に示すフローを改めて開始する必要がある。
上記の過程では、ステップ204の具体的な反復は、図3に示すように、以下の内容を含む。即ち、行列H(i)P(i)の1つがHermitian転置器301を経てP(i)HH(i)Hが得られ、もう1つが行列乗算器302で
Figure 0005738581
と乗算されて
Figure 0005738581
が得られる。
Figure 0005738581
がQR分解器303を経て
Figure 0005738581
が得られ、
Figure 0005738581
が行列乗算器304でP(i)HH(i)Hと乗算されて
Figure 0005738581
が得られる。
Figure 0005738581
がQR分解器305を経て
Figure 0005738581
および
Figure 0005738581
がそれぞれ得られる。所定の反復回数に基づいて、
Figure 0005738581

Figure 0005738581
として行列乗算器302にフィードバックすることもできる。
図2に示す上り・下りMU−MIMOの伝送過程では、上り・下りリンクの無線リソース割当が同じであることが要求される。上り・下りリンクの無線リソース割当が異なる場合、下りMU−MIMOと上りMU−MIMOとの伝送過程は、それぞれ図4と図5に示すように、独立に行うべきであるが、上り・下り無線チャネルの相反性を依然として利用することができる。
図4からわかるように、リソース割当の異なりは、下りMU−MIMOの伝送過程に影響を与えることがない。当該過程は、図2におけるステップ201〜212に類似しているため、ここで説明を省略する。ここで、選択可能なステップ(例えば、ステップ407、410、411)を破線で示す。
図5は、本発明の一実施例における上り・下りリソース割当が異なる時の上りMU−MIMOの伝送過程である。この過程は、図2と異なる点があり、具体的に以下のステップを含む。
ステップ501〜504について、図2における対応ステップを参照する。具体的に、ステップ501がステップ201と類似し、ステップ502がステップ202と類似し、ステップ503がステップ207と類似し、ステップ504がステップ208と類似するが、異なる点として、図5において、eNBから送信されるのがセル専用パイロット(Cell−specific RS)である。
ステップ505で、UEは、eNBから送信されたセル専用パイロットに基づいてチャネル推定を行って、2*4の下り物理チャネルH(i)を知り、さらにチャネルの相反性に基づいて、4*2の上り物理チャネル
Figure 0005738581

Figure 0005738581
であることを推知する。
ステップ506で、当該上り物理チャネル行列
Figure 0005738581
に基づいて、UEは2*2のQRD反復を実行して、第2上りSU−BF行列
Figure 0005738581
を得る。当該反復は、異なる反復回数の設定によって制御することができる。注意すべきところとして、この時の第2上りSU−BF行列
Figure 0005738581
は、上り物理チャネルに基づいて算出されるものであり、図2における下り等価チャネルに基づいて算出される第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
と異なる。
ステップ507で、UEは、第2上りSU−BF行列
Figure 0005738581
を用いてデータ送信を行うが、DMRSも同様の送信ビームフォーミングを行う必要がある。
ステップ508で、UEは、ビームフォーミングされたDMRSおよびデータをeNBに送信する。
ステップ509〜510で、eNBは、DMRSに基づいてチャネル推定を行って、等価チャネルを得、MIMO検出(例えば、連合ZF/MMSE検出)を行う。
また、図6に示すように、ステップ506の具体的な反復は、上り物理チャネル行列
Figure 0005738581
の1つをHermitian転置器601に送信して
Figure 0005738581
を得、もう1つを行列乗算器602に送信して
Figure 0005738581
と乗算して
Figure 0005738581
を得、
Figure 0005738581
を行列乗算器603に送信してUt-1(U0=I)と乗算して、QR分解器604でUを得、UをUt-1(U0=I)として行列乗算器603にフィードバックする、ことを含む。
もちろん、本発明の実施例に係る方法は、制約関係3を満たせば、任意のユーザ数およびアンテナ数の場合に拡張することができる。
[制約関係3]
Figure 0005738581
ここで、neNBはeNBのアンテナ数であり、nUEiはi(i≧1)番目のUEのアンテナ数である。
ここからわかるように、本発明に係るQRDに基づく上り・下りMU−MIMOの伝送方法では、システム(例えば、TDDまたはFDDシステム)における上り・下りチャネル間の相反性を用いることにより、LTE−Aシステムの上り・下りリンクでマルチユーザマルチデータストリームの直交または準直交伝送を効果的にサポートすることができる。
さらに、本発明の実施例では、MU−MIMO伝送に用いられる基地局が提供されている。当該基地局は、複数本のアンテナと、スイッチユニット701と、チャネル推定ユニット702と、QR分解ユニット703と、送信ビームフォーミングユニット704と、各UEに対して設定されるMIMO検出ユニットと、受信ビームフォーミングユニット706と、MUI除去処理ユニット707と、を含む。本実施例では、eNBが4本のアンテナを備え、MU−MIMO伝送に参加するユーザ数Nが2であり、各ユーザごとに2本のアンテナが設けられることを想定すると、MIMO検出ユニットは、UE1のMIMO検出ユニット7051と、UE2のMIMO検出ユニット7052と、を含む。
実際の動作時、チャネル推定ユニット702は、チャネル推定結果をQR分解ユニット703に提供する。QR分解ユニット703は、チャネル行列を分解して、各ユーザのMU−BF行列および下りSU−BF行列(本実施例では、P(1)、P(2)、V(1)、V(2)となる)を得、送信ビームフォーミングユニット704に提供する。さらに、QR分解ユニット703は、V(1)HおよびV(2)Hを受信ビームフォーミングユニット706に提供し、P(1)HおよびP(2)HをMUI除去処理ユニット707に提供する。さらに、QR分解ユニット703は、MIMO検出を行えるように、分解して生成されたR行列をMIMI検出ユニットに提供する。さらに、QR分解ユニット703は、AMC制御信号を生成し(例えば、分解して生成されたR行列を利用)、異なるチャネル条件に適応するように、送信データストリームに対して制御を行う。
データを送信する際に、送信ビームフォーミングユニット704は、V(1)を用いてUE1の送信データストリーム1および送信データストリーム2に対してSU−BF行列処理を行ってから、P(1)を用いてMU−BF行列処理を行って、4つのデータストリームa1〜d1を得る。同様に、送信ビームフォーミングユニット704は、V(2)を用いてUE2の送信データストリーム1および送信データストリーム2に対してSU−BF行列処理を行ってから、P(2)を用いてMU−BF行列処理を行って、4つのデータストリームa2〜d2を得る。送信ビームフォーミングして得られたUE1およびUE2のデータストリームを重畳した後に、アンテナに出力し、例えば、UE1のデータストリームa1とUE2のデータストリームa2とを重畳した後に、あるアンテナに伝送して、送信を行う。
データを受信する際に、4本のアンテナから4つのデータストリームa3〜d3を受信して、各データストリームをそれぞれ複数のユーザのMUI除去処理ユニット707に送信してから、受信ビームフォーミングユニット706に送信する。例えば、データストリームa3をUE1およびUE2のMUI除去処理ユニットに送信して、P(1)HおよびP(2)Hをそれぞれ用いてMUIを除去してから、SU−BFの共役転置V(1)HおよびV(2)Hをそれぞれ用いて受信ビームフォーミングを行う。説明すべきところとして、MUI除去処理ユニット707および受信ビームフォーミングユニット706は、eNBにおける選択可能なユニットである。その後、MIMO検出ユニットの処理を経て、UEの送信データストリームが再生される。
さらに、本発明の実施例では、MU−MIMO伝送に用いられるユーザ端末が提供されている。当該ユーザ端末は、複数本のアンテナと、スイッチユニット801と、チャネル推定ユニット802と、QR分解ユニット803と、送信ビームフォーミングユニット804と、MIMO検出ユニット805と、受信ビームフォーミングユニット806と、を含む。ここで、送信ビームフォーミングユニット804はSU−BF処理ユニット8041を含み、受信ビームフォーミングユニット806はSU受信ビームフォーミングユニット8061を含む。説明すべきところとして、受信ビームフォーミングユニット806はユーザ端末で選択可能である。
QR分解ユニット803は、チャネル推定ユニットから提供されたチャネル推定結果に基づいて、チャネル行列を分解して、上りSU−BF行列U(i)(第1上りSU−BF行列
Figure 0005738581
であってよく、第2上りSU−BF行列
Figure 0005738581
であってもよい)を得て、さらに上りSU−BF行列の共役転置
Figure 0005738581
を得、SU−BF処理ユニット8041およびSU受信ビームフォーミングユニット8061にそれぞれ提供する。さらに、QR分解ユニット803は、分解して得られたR行列を、MIMO検出ユニット805に提供し、またはAMC制御に用いる。
ここからわかるように、本発明の方法、基地局およびユーザ端末は、MU−MIMO伝送を行う際に、高複雑度のSVDを利用する必要がなく、ひいては、MMSE検出を採用しない場合にも、高複雑度の逆行列算出を用いることなく、複雑度のより低いQRDを利用してビームフォーミングを実現する。一方、QRDによって生成されたユニタリ行列は、MU−BFおよびSU−BFに用いて、かつ送信および受信ビームフォーミングに同時に用いることができる。他方、QRDによって生成された上三角行列は、MIMO検出および適応変調符号化(AMC)に用いることができる。例えば、上三角行列の対角要素から、各(準)直交チャネルのチャネル利得を得ることができ、雑音電力も参照して、信号対雑音比(SNR)を算出することができる。これにより、各(準)直交チャネルに対して適切な変調符号化方式(MCS)を選択して(チャネル条件が最低レベルのMCSを十分にサポートすることができない場合に、当該データストリームを閉じることを選択することを含める)、伝送ランク(Rank)の適応変化を実現する。
表1に示すシミュレーションパラメータを用いて、本発明の実施例に係る方法に対して、リンクレベルのシミュレーションを行った。このシミュレーションでは、仮に、現在ではマルチユーザスケジューリングが既に終了し、2つのUEの無線チャネルが常に独立を維持し、各UEごとに2つのデータストリームをサポートすることを想定する。MU−BFではSU−BFを考慮すると、2つのデータストリームはそれぞれ64QAMと4QAM変調を用いるが、MU−BFではSU−BFを考慮しないと、2つのデータストリームは同じ変調方式である16QAMを用いる。なお、このシミュレーションでは、理想チャネル推定を想定したが、ビームフォーミングがリソースブロック内の平均チャネル(各サブキャリアの瞬間チャネルではない)に基づいて行われるので、ある程度の性能低下につながるが、実際のシステム要求にもっと適合する。
Figure 0005738581
図9は、従来技術と本発明の実施例との下りスループットでの比較を示す図である。ここで、下りはともにMMSE検出アルゴリズムを用いて、3つの下りMU−MIMO方法に対する合計5本の性能曲線をシミュレーションで得る。これら3つの下りMU−MIMO方法はそれぞれ、BD、BD+SVD、および本発明のQRDに基づく方法
Figure 0005738581
である。ここで、SU−BFの反復回数は、それぞれ0、1、2に設定される。反復回数が0である場合、SU−BFを行わず、MU−BFのみを行うことを意味する。
図9からわかるように、1.MU−BFにとって、QRDに基づく方法の性能は従来のBDの性能より優れる。その原因として、QRDに基づくMU−BF行列によれば、ブロック対角化に加えて、さらにブロック行列の三角化を実現し、データストリーム間の干渉を低減することができる。2.SU−BFにとって、QRDに基づく方法は、反復の収束速度が速くて、1〜2回の反復だけでSVDの性能を達成することができる。
図10は、従来技術と本発明の実施例との上りスループットでの比較を示す図である。上りはともに連合MMSE検出アルゴリズムを用いて、4つの上りMU−MIMO方法に対する合計7本の性能曲線をシミュレーションで得る。これら4つの上りMU−MIMO方法はそれぞれ、送信側でビームフォーミングを行わない方法(No BF)、SVD、等価チャネルをQRDする本発明の方法
Figure 0005738581
物理チャネルをQRDする本発明の方法
Figure 0005738581
である。ここで、等価チャネルをQRDする場合に、上りは1回のみのQRDを行うが、下りはQRDの反復回数がそれぞれ0、1、2に設定される。物理チャネルをQRDする場合に、上りは反復回数がそれぞれ1および2に設定される。
図10からわかるように、1.上り・下りリソース割当が同じである場合、等価チャネルに基づくQRDは、SVDと同じ性能を達成することができ、かつ上り性能の下りQRD反復回数への依存がより小さい。2.上り・下りリソース割当が異なる場合、物理チャネルに基づいてQRD反復を行うことができ、その性能は、等価チャネルに基づくQRDまたはSVDより低下するが、ビームフォーミングを行わない時と比べて、明らかな性能利得がある。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (17)

  1. 無線通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)伝送方法であって、
    基地局は、N(N>1)局のユーザ端末(UE)から送信されるサウンディングパイロット(SRS)を受信してチャネル推定を行い、チャネル推定結果および前記システムのチャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を生成し、
    前記基地局は、前記生成した下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、i(i=1,…,N)番目のUEのマルチユーザビームフォーミング(MU−BF)行列P(i)を得、
    前記基地局は、i番目のUEの下り物理チャネル行列H (i) およびMU−BF行列P (i) に基づいてi番目のUEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列V(i)を得、
    前記基地局は、前記MU−BF行列P(i)および前記下りSU−BF行列V(i)に基づいて、i番目のUEの送信データに対してビームフォーミング処理を行う、
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記基地局は、i番目のUEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、当該UEのユーザ専用パイロットに対して送信ビームフォーミング処理を行ってから、前記UEに送信する、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. i番目のUEは、前記基地局が送信した下りパイロットを受信してチャネル推定を行って、当該UEへの下りチャネル情報行列を得、
    当該UEは、前記下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、当該UE自身の上りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列U(i)を取得し、
    当該上りSU−BF行列に基づいて、送信データに対してビームフォーミング処理を行う、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記UEが下りチャネル情報行列をQR分解して上りSU−BF行列を取得することは、
    i番目のUEが、基地局から送信されたユーザ専用パイロットを受信してチャネル推定を行って、下り等価チャネル行列を得、
    当該UEが、前記下り等価チャネル行列をQR分解して、得られたQ行列を前記UEの第1上りSU−BF行列とする、
    ことを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記UEが下りチャネル情報行列をQR分解して上りSU−BF行列を取得することは、
    i番目のUEが、基地局から送信されたセル専用パイロットを受信してチャネル推定を行って、下り物理チャネル行列を得、チャネルの相反性に基づいて上り物理チャネル行列を得、
    当該UEが、前記上り物理チャネル行列をQR分解して、得られたQ行列から、前記UEの第2上りSU−BF行列を取得する、
    ことを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 当該UEは、上りSU−BF行列に対して共役転置を行い、
    前記上りSU−BF行列の共役転置に基づいて、当該UEの受信データに対してビームフォーミング処理を行ってから、MIMO検出を実行する、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  7. 当該UEは、前記上りSU−BF行列に基づいて、上り復調パイロット(DMRS)に対して送信ビームフォーミング処理を行ってから、前記基地局に送信する、ことをさらに含むことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記基地局は、i番目のUEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に対して共役転置を行い、
    前記UEのMU−BF行列の共役転置に基づいて当該基地局の受信データに対してマルチユーザ干渉除去(MUI)を実行して、i番目のUEの受信データを得、下りSU−BF行列の共役転置を用いて当該UEの受信データを処理してから、MIMO検出を実行する、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記基地局がi番目のUEの下り物理チャネル行列H (i) およびMU−BF行列P (i) に基づいてi番目のUEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列V(i)を得ることは、
    前記基地局が、i番目のUEの下り物理チャネル行列H(i)およびMU−BF行列P(i)に基づいてH(i)(i)を得、H(i)(i)をQR分解して、前記UEの下りSU−BF行列V(i)を得る、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記UEが自身の上りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列U(i)を取得することは、
    UEが、上り物理チャネル行列H(i) ULと当該上り物理チャネル行列の共役転置H(i)H ULとを乗算してH(i)H UL(i) ULを得てから、H(i)H UL(i) ULとU(i) t-1とを乗算したものをQR分解して上りSU−BF行列U(i) tを得る、
    ことを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  11. マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)伝送に用いられる基地局であって、
    チャネル推定を行って1つ以上のユーザ端末(UE)の上りチャネル情報を得、チャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を得るチャネル推定ユニットと、
    前記下りチャネル情報行列をQR分解して、得られたQ行列から、各UEのマルチユーザビームフォーミング(MU−BF)行列を取得し、さらに各UEの下り物理チャネル行列およびMU−BF行列に基づいて各UEの下りシングルユーザビームフォーミング(SU−BF)行列を得るQR分解ユニットと、
    各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、相応のUEの送信データに対してビームフォーミング処理を行って、当該基地局のアンテナに送信して伝送する送信ビームフォーミングユニットと、
    を含むことを特徴とする基地局。
  12. 前記QR分解ユニットは、さらに、分解して得られたR行列をMIMO検出ユニットに提供し、
    前記MIMO検出ユニットは、前記R行列に基づいてアンテナの受信データに対してMIMO検出を行って、各UEの送信データを再生する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の基地局。
  13. 前記QR分解ユニットは、さらに、各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に対して共役転置を行って、受信ビームフォーミングユニットに提供し、
    前記受信ビームフォーミングユニットは、各UEのMU−BF行列の共役転置に基づいて、前記アンテナの受信データに対してマルチユーザ干渉除去(MUI)を実行して、各UEの受信データを得、下りSU−BF行列の共役転置を用いて相応のUEの受信データを処理してから、前記MIMO検出ユニットに送信する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の基地局。
  14. 前記QR分解ユニットは、さらに、分解して得られたR行列に基づいて、前記1つ以上のUEの送信データストリームに対して適応変調符号化(AMC)制御を行う、ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の基地局。
  15. 前記QR分解ユニットは、各UEの下り物理チャネル行列H(i)(iは1からユーザ数Nの任意整数)およびMU−BF行列P(i)に基づいてH(i)(i)を得、H(i)(i)をQR分解して、各UEの下りSU−BF行列V(i)を得る、ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の基地局。
  16. 前記チャネル推定ユニットは、各UEから送信されたサウンディングパイロット(SRS)に基づいてチャネル推定を行い、または、各UEから送信された上り復調パイロット(DMRS)に基づいて上りチャネル情報を得、チャネルの相反性に基づいて下りチャネル情報行列を得る、ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の基地局。
  17. 前記送信ビームフォーミングユニットは、さらに、各UEのMU−BF行列および下りSU−BF行列に基づいて、各UE宛のユーザ専用パイロットに対してビームフォーミング処理を行う、ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の基地局。
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