JP2011192264A - ポイント管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ポイントサービスによる事業体の信用低下の抑制に寄与できるポイント管理システムを提供する。
【解決手段】商取引を行う第1事業体により顧客に販売される商品の購入代金又は役務の購入代金と顧客の識別情報が関連付けられて入力される端末装置1A、1Bと接続され、第1事業体に応じて定められた、購入代金に対するポイント量又は該購入代金に対するポイントへの変換率(第1変換率)を記憶する第1記憶部31と、第1変換率に基づいて購入代金に対するポイント量を演算するポイント演算部32と、ポイント演算部32で演算されたポイント量を、ポイントを発行する第2事業体が第1事業体に供与する供与ポイント量として積算して記憶する第1積算記憶部33と、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイント量に相当する供与料金を演算する供与料金演算部36とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、商品又は役務の販売促進のために発行されるポイント(点数)を管理するポイント管理システムに関する。
各種の企業や店舗(以下、「事業体」ということがある。)において、商品や役務の購入金額又は来店回数に応じて、所定の条件で計算されたポイントを顧客に与えることが行われている。こうした販売促進用ポイントは、例えば次回以降の商品又は役務の購入時に利用することができ、それを複数の店舗や企業の間で管理するコンピュータシステムを用いたポイント管理システムが提案されている(特許文献1)。
特開平2010−79644号公報
ところで、現在の日本国の会計基準によれば、発行されたポイントは販売促進費の勘定科目に計上することとされ、ポイントに拘らず売上額は商品又は役務の売価とされている。例えば、1万円の商品に対し10%のポイントを付与しても事業体の売上額は1万円となる。
しかしながら、発行されたポイントは、次回以降の商品又はサービスの購入時などに、購入金額からポイントに応じた金額を値引きしたり、ポイントに応じた景品やサービスを提供したりすることで利用されるため、ポイントの発行事業体にとって本来的には負債に相当し、商品割引となる性格のものである。したがって、国際会計基準の導入に伴い、これが本来の負債科目に計上されたり、商品の割引とされたりすることになると、負債額が増加し売上額が減少することになり、その結果、企業格付けの低下や株価の下落といった、事業体の信用低下につながるおそれがある。
また、発行されたポイントに相当する金額を売上額から差し引き、それを一旦負債科目に計上し、ポイントが利用されたときに売上計上することになると、経理管理上、発行されたポイントと利用されたポイントとをリアルタイムで管理する必要もある。
一方、ポイント発行事業体が倒産などにより消滅するとそのポイントは価値のないものになることから、顧客の観点からは、発行事業体が消滅しても取得したポイントを利用できる、保全性が担保されたシステムの構築が要請されている。
本発明が解決しようとする課題は、ポイントサービスによる事業体の信用低下の抑制に寄与できるポイント管理システムを提供することである。
本発明は、需要者(顧客)と商取引を行う第1事業体と、発行されるポイントの債務者となる第2事業体とを別事業体で構成し、第1事業体が顧客に対して付与するポイントは第2事業体から第1事業体へ供与(貸与、譲渡を含む)することによって、上記課題を解決する。
本発明において、第2事業体から第1事業体へ供与された供与ポイント量から演算される供与ポイント量に応じた供与料金を第2事業体から第1事業体に請求する一方で、顧客が利用した利用ポイント量から演算される利用ポイント量に応じたポイント代金(立替)を第2事業体から第1事業体に支払うように構成される。
本発明によれば、商取引を行う第1事業体と発行されるポイントの債務者となる第2企業とを別事業体で構成し、かつ第1事業体が顧客に対して付与するポイントは第2事業体から第1事業体へ供与するので、第1事業体は、ポイントの数量に拘らず、顧客との商取引の代金をそのまま売上計上することができる。その結果、企業格付けの低下や株価の下落といった、企業の信用低下を抑制することができる。
また、第1事業体はポイントの供与料金を第2事業体に支払えば足りるので、ポイントの発行数量及び利用数量を管理して売上計上する必要がなくなる。さらに、顧客にとっては第1事業体が消滅しても別事業体である第2事業体が存続する限りポイントを利用することができ、ポイントの保全性が担保される。
本発明の第1の実施形態に係るポイント管理システムを示すブロック図である。 図1のシステムにおけるポイントへの変換率の設定、更新手順を示すフロー図である。 図1のシステムにおける供与ポイントの管理手順を示すフロー図である。 図1のシステムにおける債務ポイントの管理手順を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るポイント管理システムを示すブロック図である。 図5のシステムにおけるポイント代金変換率の設定、更新手順を示すフロー図である。 図5のシステムにおける販促費の管理手順を示すフロー図である。 本発明に係るポイント管理システムの一例を示すブロック図である。 本発明に係るポイント管理システムの他の例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳細に説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係るポイント管理システム3を示す。
本実施形態に係るポイント管理システム3は、2つの第1事業体A,B(図示せず)がそれぞれ管理する2つの端末装置1A,1Bと、インターネット2などの電気通信回線を介して接続されている。
端末装置1A,1Bは、パーソナルコンピュータなどの電子計算機により構成され、図示しないが、顧客の識別情報(以下、「顧客ID」ともいう。)と、第1事業体A,Bの識別情報(以下、「第1事業体ID」ともいう。)と、購入代金とが入力されるキーボード又はカードリーダなどの入力器と、インターネット2への接続インタフェースと、ポイント管理システム3から出力される情報を表示するためのディスプレイと、該情報を印刷するプリンタとを備える。
顧客には顧客IDが記録されたカードが支給され、該カードをカードリーダで読み取ることで顧客IDを端末装置1A,1Bに取り込むことができる。また、端末装置1A,1Bは、第1事業体A,Bの各店舗に設置される。
インターネット2は、端末装置1A,1Bとポイント管理システム3との間で情報通信を実行する。
本実施形態において、ポイント管理システム3は電子計算機などにより構成され、インターネットプロバイダに管理される。第2事業体1X,1Y(図示せず)には、ポイント管理システム3にアクセスして情報を取得するパーソナルコンピュータなどで構成された端末装置が設置される。
ポイント管理システム3は、入出力部30と、第1記憶部31と、ポイント演算部32と、第1積算記憶部33と、第2積算記憶部34と、第1割付部35と、供与料金演算部36と、更新部37と、第3積算記憶部38と、第2割付部39と、第3記憶部41とを備える。入力部40及び差額演算部42は後述する。前記各部はポイント管理システム3の機能的な構成を説明するために便宜的に分割したものであり、ハードウエアとしては、CPUやMPUと、ソフトウエアがインスト一ルされるROMと、一時記憶装置であるRAMとで構成され、ソフトウエアとしてはプログラムの特定ステップで実行されるものである。
入出力部30は、インターネット2とのインタフェースである。
第1記憶部31はメモリで構成され、第1事業体に応じて定められた、購入代金に対するポイント量又は購入代金に対するポイントへの変換率(以下、併せて「第1変換率」ということがある。)を記憶する。例えば、購入代金に対して一律5%のポイントを付与する第1事業体にあっては、5%というポイントへの変換率を記憶させる。また、購入代金が1千円未満の場合は10ポイント、1千円以上の場合は30ポイントといった場合は、こうした変換マップを記憶させる。この第1記憶部31に記憶された変換率や変換マップは、第1事業体の端末装置1A,1Bから適宜設定及び更新することができる。
ポイント演算部32は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとで構成され、端末装置1A,1Bから出力される第1事業体IDを用いて第1記憶部31に記憶された第1変換率を読出し、第1事業体における購入代金に対するポイント量を演算する。例えば、第1事業体Aの店舗において千円の商品を購入した情報が端末装置1Aから入力されると、ポイント演算部32は第1記憶部31から第1事業体Aの第1変換率を読出し、1千円に対するポイント量を演算する。演算されたポイント量は、第1事業体ID及び顧客IDとともに第1積算記憶部33と第2積算記憶部34へ出力する。
以下においては、説明の便宜上、顧客イが第1事業体A(図示せず)の商品を購入した場合について説明するが、他の顧客が第1事業体Aの商品を購入した場合や顧客イ及び他の顧客が第1事業体B(図示せず)の商品を購入した場合についても同様である。
第1積算記憶部33は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、ポイント演算部32で演算された第1事業体Aのポイントをポイントを発行する第2事業体が第1事業体Aに供与する供与ポイント量として積算して記憶する。第1積算記憶部33では、第1事業体Aに供与する供与ポイント量と第1事業体Bに供与する供与ポイント量とを独立して積算し、記憶する。この場合の積算処理は、後述する供与料金演算部36にて供与料金を演算する期間内、例えば1か月の間のポイントを積算し、記憶するとともに、供与料金及び利用ポイント量を演算し終わったら、例えば供与ポイント量を0にリセットする。以下の積算処理について同様である。なお、供与には貸与及び譲渡が含まれる。
第1割付部35は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイント量に相当する債務を、該債務を引き受ける、第1事業体Aとは異なる第2事業体X(図示せず)に割り付ける。この割付(割当)は、供与ポイント量に相当する債務、例えば代金の減額、景品の提供、サービスの提供を引き受ける債務者を特定するものである。
例えば、第1事業体Aの商品を購入することで発生するポイントの債務を第2事業体Xが引き受ける場合は、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイント量を第2事業体Xに100%割り付けるが、2つの第2事業体X,Y(図示せず)で折半して引き受ける場合は、第2事業体Xに50%、第2事業体Yに50%の割合で割り付ける。第2事業体X,Yに割り付けられた供与ポイント量はメモリに記憶される。
供与料金演算部36は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイントに相当する供与料金を演算する。さらに入出力部30及び電気通信回線2を介して、所定の期間における供与料金を端末装置1A,1Bへ出力する。供与料金は、供与ポイント量を供与する第2事業体Xの第1事業体Aに対する債権である。このときのポイント代金変換率は、例えば、供与ポイント量の1%に1円を乗じた金額とするというように、第1事業体Aと第2事業体Xとの間で予め設定され、このポイント代金変換率が供与料金演算部36に記憶されている。そして、所定期間、例えば1か月間の供与料金を第1事業体A,B毎に集計し、これを入出力部30から出力し、インターネット2を介して該当する第1事業体A,Bの端末装置1A,1Bに送信する。
上述の第1記憶部31、ポイント演算部32、第1積算記憶部33、第1割付部35及び供与料金演算部36が、顧客イが第1事業体Aで商品又は役務を購入することによりポイントが付与される場面で機能するシステム構成である。
次に、顧客イが第1事業体Aにおいて貯まったポイントを利用する場面で機能するシステム構成を説明する。
第2積算記憶部34は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、ポイント演算部32で演算されたポイント量を顧客イに対する債務としての債務ポイント量として積算し、記憶する。つまり、顧客イが第1事業体Aの商品を購入した場合に、ポイント演算部32で演算されたポイント量は、上述した第1積算記憶部33に出力されると同時に第2積算記憶部34にも出力される。そして、演算されたポイント量は、第1積算記憶部33では第2事業体Xから第1事業体Aに供与する供与ポイントとして管理されるのに対し、第2積算記憶部34では第2事業体Xの顧客イに対する債務としての債務ポイントとして管理される。
顧客イが貯まった債務ポイントを利用したい場合は、第1事業体Aにおいてその旨を告げる。そして、顧客イ自身又は第1事業体Aのオペレータが端末装置1Aに、顧客イが利用を希望する利用ポイント量を、顧客IDとともに入力する。
更新部37は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、端末装置1Aに顧客が利用を希望するポイント量が入力されると、該顧客の識別IDに基づいて第2積算記憶部34から該顧客に対する債務ポイント量を読出する。そして、該利用希望ポイント量が読出した債務ポイント量以下である場合には、該債務ポイント量から該利用希望ポイント量(以下、「利用ポイント量」という。)を減算し、第2積算記憶部34に記憶された債務ポイント量を該減算した残余のポイント量に更新する。
第3記憶部41はメモリで構成され、第1事業体A,Bに応じて定められ、利用ポイント量に対するポイント代金への変換率を記憶する。
第3積算記憶部38は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、第3記憶部41から読出した利用ポイント量に対するポイント代金への変換率に基づいて、利用ポイント量に応じたポイント代金を演算し、積算して記憶する。すなわち、顧客イが50ポイントを利用した場合は、例えば1債務ポイント量を1円とする変換率に基づき50円のポイント代金に換算される。
第2割付部39は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、第3積算記憶部38に記憶されたポイント代金を第1事業体Aに対する支払代金(ポイント利用に関する代金)として第2事業体Xに割り付ける。この割付(割当)は、債務ポイント量を引き受ける第2事業体が1つである場合は、第3積算記憶部38に記憶された支払代金をそのまま第2事業体Xに割り付けるが、債務ポイント量を引き受ける第2事業体が複数ある場合は、第3積算記憶部38に記憶された支払代金を引き受け割合に応じて複数の第2事業体X,Yに割り付ける。
次に、本実施形態に係るポイント管理システム3の動作を説明する。
図2は、図1に示す第1記憶部31に設定されるポイントへの変換率や変換マップを初期設定したり更新したりする手順を示す。ポイントへの変換率や変換マップの変更は、商取引の販促を行う第1事業体A,Bが直接操作できることが便利であるため、第1事業体Aの端末装置1A(図1参照)から操作する例を説明する。ただし、端末装置1A,1Bからの操作に限定されず、第2事業体X,Yの端末装置の端末装置からの操作により行ってもよく、ポイントへの変換率や変換マップを自動更新するプログラムをインスト一ルしておいてもよい。
ポイントへの変換率や変換マップを初期設定したり更新したりする場合は、まず図2のステップ(以下、単に「S」と記載する。)201にて、端末装置1Aに第1事業体IDとそのパスワードを入力する。S202で、入力された事業体IDとそのパスワードが登録されているものと一致するか否かが判定され、一致する場合はS204へ進むが、一致しない場合は、S203にてその旨の警告情報を端末装置1Aに出力したのち、S201へ戻る。
S204では、端末装置1Aからポイントへの変換率又は変換マップを入力する。例えば、週末のポイントへの変換率を平日のポイントへの変換率より高く設定して販促を図るために、土曜日に週末のポイントへの変換率を設定し、月曜日に平日のポイントへの変換率に戻す。S205では、入力されたポイントへの変換率又は変換マップを第1記憶部31に上書きする。これにより、ポイントへの変換率又は変換マップの設定や更新がされ、その操作が終了する。
第3記憶部41へのポイント代金変換率の設定・更新手順も上記と同様である。
図3は、顧客イが第1事業体Aの商品を購入したときに付与される供与ポイントの管理手順を示す。供与ポイントの付与は顧客イが第1事業体Aで商品を購入したときに行われるもので、端末装置1Aから操作する例を説明する。ただし、インターネット取引などのように顧客イが自分のパーソナルコンピュータを用いて商品や役務を購入する場合は、顧客イのパーソナルコンピュータが端末装置1Aに該当する。
S301からS303のログイン操作は、上述した図2に示すS201からS203と同じであるため省略するが、顧客イのパーソナルコンピュータが端末装置1Aに該当する場合は、事業体ID及びそのパスワードに代えて顧客ID及びそのパスワードとなる。
S304において商品又は役務を購入した顧客イの顧客IDと購入代金を入力すると、S305において図1に示すポイント演算部32が、端末装置1Aから入力された第1事業体IDを用いて第1記憶部31に記憶された第1事業体の購入代金に対する変換率又は変換マップを読出し、購入代金に対するポイントを演算する。
S306では、S305で演算されたポイント量を供与ポイント量として第1積算記憶部33に記憶する。このとき、第1積算記憶部33に供与ポイント量が既に存在する場合は、その供与ポイント量に加算する。
S307では、第1割付部35が、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイント量を第1事業体Aに割り付ける。これにより、供与ポイント量が割り付けられた第1事業体Aは、自己の債務としての供与されたポイント量をリアルタイムで把握することができる。
そして、S308にて所定時期、例えば月末が到来したか否かを判定し、所定時期が到来していない場合は、供与ポイント付与手順は終了するが、所定時期が到来した場合はS309へ進む。
S309では、図1に示す供与料金演算部36が、第1積算記憶部33に記憶された供与ポイント量に対する供与料金を演算する。これにより、ポイント債務を引き受ける対価としての供与料金を自動的に計算することができ、これを所定時期に集計することで、請求先への請求作業を合理化することが可能となる。
なお、第2事業体Xから第1事業体Aに供与される供与ポイント量は、事業体Xと事業体Aとの間の契約による上限値やクレジット事業体などの第三者による上限値を有する場合には、例えばS304にて第1事業体IDが入力されたときに当該第1事業体Aの供与ポイント量の累積値を第1割付部35から読出し、その値が上限値以下である場合に限ってS305以降へ進むように構成してもよい。
図4は、顧客イが保有するポイントを第1事業体Aにて利用する場合の債務ポイントの管理手順を示す。顧客がポイントを利用する場面としては、第1事業体Aの商品又は役務を購入する際、第1事業体Aに来店した際、又はインターネットなどにより景品等の提供を受ける際などが想定されるが、ここでは顧客イが第1事業体Aに来店し、商品又は役務を購入する際に債務ポイント量に応じて減額サービスを受ける例を説明する。
S401からS403のログイン操作は、上述した図2に示すS201からS203と同じであるので省略するが、顧客イのパーソナルコンピュータが端末装置1Aに該当する場合は、事業体ID及びそのパスワードに代えて顧客ID及びそのパスワードとなる。
S404では、顧客IDと顧客イが希望する利用ポイント量nとを端末装置1Aに入力する。利用ポイント量nは任意の数値である。S405では、図4に示す更新部37が、入力された顧客IDに基づいて第2積算記憶部34から顧客イに対する債務ポイント量pを読出する。
S406では、端末装置1Aから入力された利用ポイント量nが、読出された債務ポイント量p以下であるか否かを判定し、p≧nでない(利用ポイント量nが顧客イが保有する債務ポイント量pを越えている)場合は、S407へ進み、債務ポイント量不足である旨の警告を端末装置1Aに出力して、終了する。
S406にて、p≧n(債務ポイント量pが利用ポイント量n以上である)の場合は、S408へ進み、債務ポイント量pから利用ポイント量nを減算する。そして、S409にて、第2積算記憶部34に記憶された顧客イに対する債務ポイント量を減算した残余の債務ポイント量(p−n)に更新する。これにより、債務者たる第2事業体Xは、第2積算記憶部34において、顧客イに対する残存債務ポイント量を把握することができる。
S410では、図1に示す第3積算記憶部38が、第3記憶部41に記憶された利用ポイント量に対するポイント代金への変換率に基づいて、顧客イの利用ポイント量に相当するポイント代金を演算し、S411で、S410で演算されたポイント代金を積算して記憶する。
S412では、第2割付部39が、第3積算記憶部38に記憶されたポイント代金(ポイント利用に関する代金)を第1事業体Aに対する支払代金として第2事業体Xに割り付ける。これにより、第2事業体Xが第1事業体Aに対して支払うべき(第1事業体Aが立て替えた)代金をリアルタイムで把握することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、さらに図1に示す差額演算部42及び入力部40を備える他は、第1の実施形態に係るポイント管理システムと同じである。
差額演算部42は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、図1に示す供与料金演算部36に記憶された供与料金から第2割付部39に割り付けられたポイント利用に関する代金を減算し、該減算した残余の金額を、その値がプラスのときには第1事業体A,Bが第2事業体X,Yに支払う金額として第1事業体A,Bに、マイナスのときには第2事業体X,Yが第1事業体A,Bに支払う金額として第2事業体X,Yに割り付ける。このことによって、第1事業体A,Bと第2事業体X,Yとの債権債務を相殺して、両者間の現金のやりとりを少なくすることができる。
第1事業体A,Bと第2事業体X,Yとがポイント発行に関する事業契約を締結する際に、第1事業体A,Bが既存ポイント債務(第1事業体A,Bが発行したポイントであって債務の履行が完了していないポイント債務)を抱えている場合、まず、第1事業体A,Bの既存ポイント債務を第2事業体X,Yに免責的債務引受契約により移管する。これにより第1事業体A,Bは既存のポイント債務を財務諸表に記載することが不要となる(オフバランス化)。この既存ポイント負債の移管対価は、第2事業体X,Yから第1事業体A,Bに供与するポイントの対価に換算され、初期値として入力部40から供与料金演算部36に記憶させる。
入力部40は、外部からデータをポイント管理システム3へ入力する操作パネル又はインターネット2とのインタフェースであり、入力部40を介して第1事業体A,Bが既に発行し且つ利用されていないポイント量に応じた料金を、供与料金演算部36に入力する。このことによって、第2事業体X,Y(図示せず)が第1事業体A,B(図示せず)に対して供与する所定期間毎のポイント量の上限を予め設定しておき、供与ポイント量(第1事業体A,Bが発行するポイント量)が上限を超えたら又は超えそうになったら、警告を発するなどポイント管理システム3又は端末装置1A,1Bに喚起することができる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係るポイント管理システム5を示す。
本実施形態において、第1の実施形態に係るポイント管理システム3と同じ構成要素については、同じ番号を付し、その重複する説明は省略する。
供与ポイント記憶部63はメモリで構成され、所定時、例えば1か月間の決算締め時に第1事業体A,B毎に第1積算記憶部53から供与ポイント量を読出し、第1事業体ID,顧客ID及び該時間と関連付けて記憶する。
利用ポイント積算記憶部64は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、更新部37から読出した利用ポイントを積算して記憶する。この場合の積算処理は、後述する利用ポイント記憶部65にて利用ポイント量を記憶するとともに利用ポイント量を0にリセットする。
利用ポイント記憶部65は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、所定時、例えば1か月間の決算締め時に利用ポイント積算記憶部64から読出した利用ポイント量を第1事業体ID,顧客ID及び該時間と関連付けて記憶する。
変換率演算部66は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、供与ポイント記憶部63から読出された所定期間における供与ポイント量と利用ポイント記憶部65から読出された該所定期間における利用ポイント量に基づいて、供与ポイント量から供与料金への変換率(以下「ポイント料金変換率」ということがある。)を演算する。
例えば、過去1年間の毎月の供与ポイント量及び利用ポイント量を各々読出し、一定の演算式にあてはめてポイント代金変換率を演算する。このとき使用する演算式は、第1事業体A,Bが第2事業体X,Yに支払う供与料金と第2事業体X,Yが第1事業体A,Bに支払う顧客のポイント利用に関する代金が同等になるように、利用ポイントから将来の供与料金を求めるためのポイント代金変換率を演算するものであり、過去の実績値から将来の予測量を算定するための、例えばディスカウント・キャッシュ・フロー法などの考え方を用いる。
このようにして得られたポイント代金変換率を適用して供与料金を算出することによって、第1事業体A,Bと第2事業体X,Yとの間のポイント供与とポイント利用による現金のやりとりを少なくすることができる。
ポイント演算部52は、図1に示すポイント演算部32と同じであり、本実施形態では第1の実施形態で説明したとおりである。
次に、本実施形態に係るポイント管理システムの動作を説明する。
記憶部へのポイントへの変換率や変換マップの設定・更新手順、供与ポイント及び債務ポイントの管理手順は、第1の実施形態に係るポイント管理システムおいて図2乃至4を参照して説明したのと同様である。
図6は、ポイント代金変換率の設定及び修正手順を示す。
S601からS603のログイン操作は、上述した図2に示すS201からS203と同じであるので省略する。
S604において、ポイント代金変換率の演算条件として該当する事業体IDと期間(例えば、1年間)を入力すると、S605にて、図5に示す供与ポイント記憶部63及び利用ポイント記憶部65から過去1年間の毎月の供与ポイント量及び債務ポイント量が各々変換率演算部66に読出される。S606では、予め入力されている一定の演算式にあてはめられてポイント代金変換率が演算され、S607で表示部(図示せず)に表示される。
S607にて、表示されたポイント代金変換率に変更しない(「いいえ」)を選択すると、S604へ戻る。S607にて、変更する(「はい」)を選択すると、図5に示す供与料金演算部36に記憶されたポイント代金変換率が新たに演算されたポイント代金変換率に更新されることによってポイント代金変換率の修正手順は終了する。
ポイント代金変換率を最初に設定するときには、S604において、供与ポイント量及び利用ポイント量に各々予測されるポイント量を入力する。
[第4の実施形態]
図5に戻って、本実施形態に係るポイント管理システム5では、さらに第2記憶部71と、販促ポイント積算記憶部72と、販促費記憶部73と、第3割付部75を備える。
第2記憶部71は、図1に示す第1記憶部31と同じ構成であり、第1事業体及び販売促進対象の商品である特定商品に応じて定められた、特定商品の購入代金に対するポイント量又は該購入代金に対するポイントへの変換率(以下、併せて「第2変換率」という。)を記憶する。
販促ポイント積算記憶部72は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、後述するようにポイント演算部52によって第2記憶部71に記憶された第2変換率に基づいて演算された特定商品の購入代金に対するポイント量からポイント演算部52によって第1記憶部31に記憶された第1変換率に基づいて演算された特定商品の購入代金に対するポイント量を減算し、該減算して得られたポイント量を特定商品を提供する第3事業体の第2事業体に対する債務としての販促ポイント量として積算して記憶する。
販促費記憶部73は、CPU又はMPUとRAMとソフトウェアプログラムとメモリとで構成され、販促ポイント積算記憶部72に記憶された販促ポイント量と該販促ポイント量に対応する金額への変換率から演算された該販促ポイント量に対応する金額を、第3事業体の第2事業体に対する債務である販促費として記憶する。
第3割付部75は、図1に示す第1割付部35の構成と同じであり、販促費記憶部73に記憶された販促費を第3事業体に割り付ける。
図5に示すポイント演算部52は、図1に示すポイント演算部32の構成と同じであるが、さらに端末装置からの第1事業体A,Bの識別情報を用いて第2記憶部71に記憶された第2変換率に基づいて特定商品の購入代金に対するポイント量を演算する演算部を有する。このため、ポイント演算部52は、特定商品を他の商品と区別し、特定商品については次のように機能する。第1記憶部31に記憶された第1事業体A,Bの購入代金に対する変換率又は変換マップ(第1変換率)を読出し、購入代金に対するポイント量を演算し、第1積算記憶部33と販促ポイント積算記憶部72へ出力する他、第2記憶部71に記憶された第1事業体A,Bの特定商品の購入代金に対応するポイントへの変換率又は変換マップ(第2変換率)を読出し、購入代金に対するポイント量を演算し、第2積算記憶部34と販促ポイント積算記憶部72へ出力する。
次に、本実施形態に係るポイント管理システム5の動作を説明する。
第2記憶部71へのポイントへの変換率や変換マップの設定・更新手順、供与ポイント及び債務ポイントの管理手順は、第1の実施形態に係るポイント管理システム3おいて図2乃至4を参照して説明したのと同様である。
図7は、顧客が特定商品を購入したときに、該特定商品に対する第3事業体が第2事業体X,Yに支払う販促費の管理手順を示す。
S701からS703のログイン操作は、上述した図2に示すS201からS203と同じであるので省略する。
S704で、顧客IDと特定商品のIDと特定商品の購入代金を入力すると、S705において図5に示すポイント演算部52が、端末装置1Aから入力された第1事業体IDを用いて第1記憶部31に記憶された第1変換率を読出し、入力された特定商品の購入代金に対するポイント(P1)を演算する。
同様に、S706にて、ポイント演算部52が、端末装置1Aから入力された第1事業体IDを用いて第2記憶部71に記憶された第1変換率を読出し、入力された特定商品の購入代金に対するポイント(P2)を演算する。
S707では、販促ポイント積算記憶部72に送信されたP2からP1を減算し、減算した残余のポイント量(P2−P1)を販促ポイント量として記憶する。このとき、販促ポイント積算記憶部72に販促ポイント量が既に存在する場合は、その販促ポイント量に加算する。この場合の積算処理は、後述する販促費記憶部73にて販促費を演算する期間内、例えば1か月の間のポイントを積算し、記憶するとともに、販促費を演算し終わったら、例えば販売ポイント量を0にリセットする。
S708では、所定時期、例えば月末が到来したか否かを判定し、所定時期が到来していない場合は、販促費の管理手順は終了するが、所定時期が到来した場合はS709へ進む。
S709では、販促費記憶部73が、該販促ポイント量に対応する金額への変換率として第3記憶部41に記憶された第1事業体Aに応じて定められ、ポイント量に対応するポイント代金への変換率に基づいて、販促ポイント積算記憶部72に記憶された販促ポイント量に相当する販促費を演算する。
S710では、第3割付部75が、販促費記憶部73に記憶された販促費を第3事業体に割り付ける。
これにより、特定商品の販売促進のための第3事業体の第2事業体に対する債務である販促費を自動的に計算し、請求先である第3事業体への請求作業を合理化できる。
本実施形態に係るポイント管理システムでは、例えば、特定商品には20%、他の商品には5%(第2変換率)の購入代金に対するポイントへの変換率が設定されている場合、顧客イが千円の特定商品を購入すると、ポイント演算部52は、第2記憶部から特定商品に対する20%のポイントへの変換率(第2変換率)を読出し、購入代金千円に対して200ポイントを演算し、第2積算記憶部34と販促ポイント積算記憶部72へ出力する。
同時に、ポイント演算部32は、該特定商品の購入代金千円に対して第1記憶部に記憶された5%のポイントへの変換率(第1変換率)を適用して50ポイントを演算し、第1積算記憶部33と販促ポイント積算記憶部72へ出力する。
顧客イが特定商品の購入によって取得した200ポイントを利用する場合は、例えば、変換率が1ポイントあたり1円とすると、200円のポイント代金に換算される。この金額は第2事業体Xの第1事業体Aに対する債務となる。
一方、販促ポイント積算記憶部72は、特定商品の購入代金千円に対して150(200−50)ポイントを演算し記憶する。販促費記憶部73では、決算日に、150ポイントに対して、例えば、変換率が1ポイントあたり1円とすると、150円が演算され、第3割付部75によって第2事業体Xに対する支払代金として第3事業体に割り付けられる。
このように、第2事業体X,Yの第1事業体A,Bに対する供与料金に第3事業体からの販売促進用広告費に該当する販促費を算入することによって、第2事業体X,Yの費用負担をさらに軽減することができる。
以上の説明では、図5に戻って、本実施形態に係るポイント管理システムは上記第3の実施形態に係るポイント管理システム5に適用して説明してきたが、第1及び第2の実施形態に係るポイント管理システム3(図1)にも同様に適用できる。
次に、本発明に係るポイント管理システムを適用して好ましいポイントに関するビジネスモデルの例を説明する。
図8に示すように、本発明に係るポイント管理システムは、商品の販売又は役務を提供する商取引の事業体である第1事業体A,Bと、これら第1事業体A,Bの商品又は役務を購入する顧客(一般消費者など)イ,ロ,ハと、ポイント発行事業体である第2事業体X,Yとが存在するモデルである。
ポイント付与時には、顧客イ,ロ,ハと第1事業体A,Bの関係は、顧客イ,ロ,ハは第1事業体A,Bから商品又は役務を購入し、第1事業体A,Bは顧客イ,ロ,ハにポイントを付与する関係にあり、第1事業体A,Bと第2事業体X,Yの関係は、第2事業体X,Yは第1事業体A,Bにポイントを貸与し、第1事業体A,Bは第2事業体X,Yに貸与料金を支払う関係にある。顧客イ,ロ,ハと第2事業体X,Yはポイントに関する債権・債務の関係にある。
ポイント利用時には、顧客イ,ロ,ハと第1事業体A,Bはポイントの利用による値引きの関係にあり、第1事業体A,Bと第2事業体X,Yは顧客への値引き額の立て替えとその支払いの関係にある。顧客イ,ロ,ハと第2事業体X,Yはポイントに関する債務履行の関係にある。
顧客イ,ロ,ハは、第1事業体A,Bにて商品又は役務を購入すると、所定の条件でポイントが付与される。本例では、顧客に対するポイントは第2事業体X,Yが発行し、その債務も第2事業体X,Yが引き受ける。ただし、顧客と接して商取引を行うのは第1事業体A,Bであるから、第2事業体X,Yが発行したポイントを第1事業体A,Bに供与(貸与又は譲渡)し、第1事業体A,Bが顧客に対してポイントを付与することにする。
これにより、第1事業体A,Bにとってのポイントは債権債務が存在しない販促用手段となるので、第1事業体A,Bの経理処理上、商品又は役務の代金をそのまま売上計上することができ、ポイントの利用状態によって売上額は何ら影響を受けない。
また、ポイントの債務を引き受ける第2事業体X,Yは、第1事業体A,Bに供与する対価として、第1事業体に供与料金を請求する。この供与料金は図1及び5に示す供与料金演算部36の出力を利用すれば簡単に集計することができる。この供与料金は、これを支払う第1事業体A,Bにとっても単なる販売促進のための経費として処理でき、ポイントの利用状態によって変動するものではないので煩雑な管理をする必要もない。
本発明の第3の実施形態に係るポイント管理システムでは、第2事業体X,Yが第1事業体A,Bに供与した供与ポイント、つまり、第1事業体A,Bが顧客に購入代金に対応して付与したポイントは、将来一定のポイントが利用されるが、残りは利用されることなく失効することから、例えば、過去の実績から将来コストを演算する方法、つまり将来予測コストをリスクに見合った割引率で割り引き、その現在価値を公正価値とする考え方(例えば、ディスカウント・キャッシュ・フロー法)を取り入れることができる。このことによって、第2事業体X,Yが第1事業体A,Bに請求する供与料金と顧客イ,ロ,ハの利用ポイントに相当する債務との差を最小限にして第2事業体X,Yと第1事業体A,Bとの間の金銭の支払いをできるだけ小さくすることができる。
本発明の第3の実施形態に係るポイント管理システムは、さらに特定商品を提供する第3事業体(図示せず)が存在するモデルである。本実施形態では、特定商品の購入価格に対して特別な割合で顧客イ,ロ,ハに与えられる債務ポイントによる費用負担を、第3事業体が第2事業体X,Yに支払う販促費とすることによって、さらに軽減することができる。
一方、ポイントが付与される顧客イ,ロ,ハにとっては、第1事業体A,Bが倒産などによって消滅しても、債務者は第2事業体X,Yであるため保有するポイントの価値が下がるおそれが少ない。特に、第2事業体X,Yを特別目的会社(SPC)で構成することにより、資金調達に有利となり倒産リスクを隔離することができるので、顧客に対する第2事業体の信頼性及び顧客のポイントの保全性が高くなる。
顧客イ,ロ,ハが自分のポイントを利用する場合は、第2事業体X,Yが顧客イ,ロ,ハに対して債務を履行する関係となり、この場合も第1事業体A,Bにとって経理上の収支に影響しない。ただし、顧客が第1事業体の商品を購入し、その際に代金からポイントに応じた減額によってポイントを利用する場合は、第1事業体A,Bが第2事業体X,Yに代わって一時的にポイント利用代金を立て替える関係となる。
この立て替えられたポイント利用代金は、上記ポイント管理システムの第2割付部39の出力を利用すれば簡単に集計することができる。なお、立替金は第1事業体の収支に関係しない科目である。
図9は、図8に示すビジネスモデル以外のビジネスモデルであって本発明のポイント管理システムを適用する好ましい例を示す。本例は、商品の販売又は役務を提供する商取引事業体であるとともにポイント発行事業体である複数の第1事業体A,Bと、これら第1事業体A,Bの商品又は役務を購入する複数の顧客イ,ロ,ハと、第1事業体A,Bが倒産するなどして債務不履行になった場合に当該債務を引き受ける免責的債務引受事業体である複数の第2事業体X,Yとが存在するモデルである。
本例では、顧客イ,ロ,ハと第1事業体A,Bの関係は、顧客イ,ロ,ハは第1事業体A,Bから商品又は役務を購入し、第1事業体A,Bは顧客イ,ロ,ハにポイントを付与し、ポイントの利用について債務を有する関係にあり、第1事業体A,Bと第2事業体X,Yの関係は、第2事業体X,Yは第1事業体A,Bに対して該ポイント利用の債務を引き受け、第1事業体A,Bは第2事業体X,Yに該引き受けの料金を支払う関係にある。顧客イ,ロ,ハと第2事業体X,Yは、第1事業体A,Bが債務不履行になった場合のポイントに関する債権・債務の関係にある。
顧客イ,ロ,ハは、第1事業体A,Bにて商品又は役務を購入すると、所定の条件で第1事業体A,Bからポイントが付与される。このポイントは、商品又は役務を購入した第1事業体A,Bに来店した際に利用することができ、第1事業体A,Bがその債務を負う。ただし、第1事業体A,Bが倒産するなど、顧客イ,ロ,ハに対する債務が履行できない状態になった場合には第2事業体X,Yが第1事業体A,Bに代わり顧客イ,ロ,ハに対する債務を引き受ける。なお、免責的債務引き受けの法的な債権債務関係は、顧客が債権者、第2事業体が債務者となるが、上述したとおり第1事業体が倒産しない限り、スキーム上第2事業体は負担を負わない。
第1事業体A,Bと第2事業体X,Yとの間で、こうした免責的債務引受契約を事前に契約しておき、第2事業体X,Yは第1事業体A,Bからポイントに応じた引受料金を受領する。また、顧客に対しても第2事業体X,Yが免責的債務引受事業体である旨を表示しておく。第2事業体は第1事業体より信用格付けが上の事業体として構築することにより、顧客に対する信用度、すなわちポイント発行事業体である第1事業体A,Bの倒産リスクが小さくなるので、ポイントサービスによる販促効果が大きくなる。
本ビジネスモデル例の場合のポイント管理については、第1事業体Aで発行されたポイントを債務引受ポイントとして図1に示す第1積算記憶部33で積算、記憶し、これを第1割付部35にて第2事業体X,Yに債務引受ポイントとして割り付ける。このように、本発明に係る供与ポイントには、本例のビジネスモデルの債務引受ポイントが含まれる。
ポイントの債務を免責的に引き受ける第2事業体X,Yとしては、債務を引き受ける対価として、第1事業体に債務の引受料金を請求するが、この引受料金は上記ポイント管理システムの図1に示す供与料金演算部36の出力を利用すれば簡単に集計することができる。本発明に係る供与料金演算部36には債務引受料金を演算することも含まれる。
上記の実施形態及びビジネスモデル例において、便宜的に、第1事業体及び端末装置がそれぞれ2つの場合を示すが、それぞれ個数には限定されず、1つであっても3以上であってもよい。また、端末装置1A,1Bは、同じ第1事業体、例えば第1事業体Aが複数店舗を有する場合にその各店舗に設置されてもよいし、1つの店舗に複数の端末装置1Aが設置されてもよい。図1及び5に示すインターネット2は、端末装置1A,1Bとポイント管理システム3,5との間の情報通信機能が担保できればインターネット以外の電気通信回線を用いてもよい。また、上記の実施形態において図1及び5に示すポイント管理システム3,5は、インターネットプロバイダのサーバのほか、第2事業体X,Y(図示せず)に配置することもできる。
1A,1B…端末装置
2…インターネット(電気通信回線)
3,5…ポイント管理システム
10,20…ポイント管理システム
30…入出力部
31…第1記憶部
32,52…ポイント演算部
33…第1積算記憶部
34…第2積算記憶部
35…第1割付部
36…供与料金演算部
37,57…更新部
38…第3積算記憶部
39…第2割付部
40…入力部
41…第3記憶部
42…差額演算部
63…供与ポイント記憶部
64…利用ポイント積算記憶部
65…利用ポイント記憶部
66…変換率演算部
71…第2記憶部
72…販促ポイント積算記憶部
73…販促費記憶部
75…第3割付部
イ,ロ,ハ…商品又は役務の顧客
A,B…第1事業体
X,Y…第2事業体

Claims (7)

  1. 商取引を行う第1事業体により顧客に販売される商品の購入代金又は前記第1事業体により顧客に提供される役務の対価(以下、併せて「購入代金」という。)と前記顧客の識別情報が関連付けられて入力される端末装置と電気通信回線を介して接続され、前記購入代金に応じて設定されるポイントを管理するポイント管理システムであって、
    前記第1事業体に応じて定められた、前記購入代金に対するポイント量又は該購入代金に対するポイントへの変換率(以下、併せて「第1変換率」という。)を記憶する第1記憶部(31)と、
    前記第1変換率に基づいて前記購入代金に対するポイント量を演算するポイント演算部(32)と、
    前記ポイント演算部で演算されたポイント量を、ポイントを発行する第2事業体が前記第1事業体に供与する供与ポイント量として積算して記憶する第1積算記憶部(33)と、
    前記第1積算記憶部に記憶された供与ポイント量に対応する供与料金を演算する供与料金演算部(36)と
    を備えるポイント管理システム(3)。
  2. 前記ポイント演算部で演算されたポイント量を前記顧客に対する債務としての債務ポイント量として積算して記憶する第2積算記憶部(34)と、
    前記顧客が利用を希望するポイント量が入力されると、該顧客の識別情報に基づいて前記第2積算記憶部から該顧客に対する債務ポイント量を読出し、該利用希望ポイント量が該債務ポイント量以下である場合には、該債務ポイント量から該利用希望ポイント量を利用ポイント量として減算し、該第2積算記憶部に記憶された債務ポイント量を該減算した残余のポイント量に更新する更新部(37)と、
    前記更新部が演算した前記利用ポイント量に応じたポイント代金を、第1事業体に対する第2事業体の債務として、利用ポイント量に対するポイント代金への変換率に基づいて演算し、積算して記憶する第3積算記憶部(38)と
    をさらに備える請求項1記載のポイント管理システム(3)。
  3. 前記更新部が演算した利用ポイント量を積算して記憶する利用ポイント積算記憶部(64)と、
    所定時に、前記第1積算記憶部から読出された前記供与ポイント量を該時間と関連付けて記憶する供与ポイント記憶部(63)と、
    所定時に、前記利用ポイント積算記憶部から読出した利用ポイント量を該時間と関連付けて記憶する利用ポイント記憶部(65)と、
    前記供与ポイント記憶部から読出した所定期間における前記供与ポイント量と前記利用ポイント記憶部から読出した該所定期間における前記利用ポイント量に基づいて、供与ポイント量から供与料金への変換率を演算する変換率演算部(66)と
    をさらに備える請求項2記載のポイント管理システム(5)。
  4. 前記第1事業体及び販売促進対象商品である特定商品に応じて定められた、該特定商品の購入代金に対するポイント量又は該購入代金に対するポイントへの変換率(以下、併せて「第2変換率」という。)を記憶する第2記憶部(71)と、
    前記ポイント演算部が前記第2変換率に基づいて演算した前記特定商品の購入代金に対するポイント量から前記ポイント演算部が前記第1変換率に基づいて演算した前記特定商品の購入代金に対するポイント量を減算し、該減算して得られたポイント量を前記特定商品を提供する第3事業体の前記第2事業体に対する債務としての販促ポイント量として積算して記憶する販促ポイント積算記憶部(72)と、
    前記販促ポイント積算記憶部に記憶された前記販促ポイント量と該販促ポイント量に対応する金額への変換率から演算された該販促ポイント量に対応する金額を、前記第3事業体の前記第2事業体に対する債務である販促費として記憶する販促費記憶部(73)とをさらに備え、
    前記ポイント演算部(52)は、さらに前記第2変換率に基づいて前記特定商品の購入代金に対するポイント量を演算する演算部を有する
    請求項1〜3のいずれか1項記載のポイント管理システム(5)。
  5. 前記第1事業体が既に発行し且つ利用されていないポイント量に応じた料金を、前記供与料金演算部に入力する入力部(40)を備える請求項1〜4のいずれか1項記載のポイント管理システム。
  6. 前記供与料金演算部により演算された供与料金と、前記第3積算記憶部から読出された積算ポイント代金との差額を演算する差額演算部(42)を備える請求項1〜5のいずれか1項記載のポイント管理システム。
  7. 前記供与料金演算部は、前記電気通信回線を介して、所定の期間における供与料金を前記端末装置へ出力する請求項1〜6のいずれか1項記載のポイント管理システム。
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