JP2011186373A - 視差バリア、画像表示装置、及び視差バリアの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多重画像を良好に立体視させることができる視差バリアを提供する。
【解決手段】視差バリア4は、光を透過させる透光性基板41と、透光性基板41上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が列方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、行方向に交互に形成されたバリア42とを備える。透光性基板41は、所定の基準位置Psにおいて、表示手段3から視点位置Eyまでの光路のうち、透光性基板41による屈折を考慮した場合での表示手段3からバリア42までの光路の長さDFが透光性基板41による屈折を考慮しない場合での理想光路長さDF0に一致するように、厚み寸法Dが設定されている。開口部は、列方向に沿って基準位置Psから離間するにしたがって行方向の幅寸法が小さくなるように設定されている。
【選択図】図6
【解決手段】視差バリア4は、光を透過させる透光性基板41と、透光性基板41上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が列方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、行方向に交互に形成されたバリア42とを備える。透光性基板41は、所定の基準位置Psにおいて、表示手段3から視点位置Eyまでの光路のうち、透光性基板41による屈折を考慮した場合での表示手段3からバリア42までの光路の長さDFが透光性基板41による屈折を考慮しない場合での理想光路長さDF0に一致するように、厚み寸法Dが設定されている。開口部は、列方向に沿って基準位置Psから離間するにしたがって行方向の幅寸法が小さくなるように設定されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、視差バリア、画像表示装置、及び視差バリアの製造方法に関する。
従来、複数の画素を有し多重画像(左目用画像及び右目用画像を含む画像)を表示する表示手段と、多重画像を左目用画像及び右目用画像に分離する視差バリアとを備え、2つの画像を観察者の左目及び右目にそれぞれ入射させることで、視差により観察者に多重画像を立体視させる画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の表示手段は、左目用画像を表示する複数の左用画素と、右目用画像を表示する複数の右用画素とを有する。そして、左用画素及び右用画素は、表示手段の列方向にそれぞれ複数配列されるとともに、行方向に交互に配列されている。
また、特許文献1に記載の視差バリアは、表示手段における各画素の配列に対応して、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が列方向にそれぞれ延出するように形成されているとともに、行方向に交互に形成されている。
特許文献1に記載の表示手段は、左目用画像を表示する複数の左用画素と、右目用画像を表示する複数の右用画素とを有する。そして、左用画素及び右用画素は、表示手段の列方向にそれぞれ複数配列されるとともに、行方向に交互に配列されている。
また、特許文献1に記載の視差バリアは、表示手段における各画素の配列に対応して、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が列方向にそれぞれ延出するように形成されているとともに、行方向に交互に形成されている。
例えば、複数の開口部及び複数の遮光部を有するバリアのみで構成された視差バリア(以下、擬似的な視差バリア)を採用した場合、表示手段にて表示された多重画像を良好に立体視させるためには、擬似的な視差バリアを以下の式(1)に示す距離D0だけ表示手段の表示面から離間させることが好ましい。
なお、式(1)において、Iは表示手段の画素ピッチ(画素間の間隔)であり、Eは観察者の眼間距離(左目及び右目間の距離)、Cは表示面からの視点の高さである。
ところで、擬似的な視差バリアを採用すると、式(1)については、画像表示装置を正対した位置から視認する(視方向が表示面に直交する、以下、正俯瞰)場合に限らず、画像表示装置を斜め方向から視認する(視方向が表示面に所定角度で傾斜する、以下、斜め俯瞰)場合でも同様に考えることができる。
すなわち、斜め俯瞰する場合には、斜めで見たときの擬似的な視差バリアと表示面との見かけ上の距離(以下、理想光路長さ)を式(1)におけるD0として考えればよく、表示面から視点までの距離(以下、視距離)を式(1)におけるCとして考えればよい。
したがって、擬似的な視差バリアを採用した場合には、正俯瞰する際、あるいは斜め俯瞰する際でも、擬似的な視差バリアを表示面に対して平行となるように位置付け、式(1)で表される距離Dだけ表示面に対して擬似的な視差バリアを離間させればよい。
すなわち、斜め俯瞰する場合には、斜めで見たときの擬似的な視差バリアと表示面との見かけ上の距離(以下、理想光路長さ)を式(1)におけるD0として考えればよく、表示面から視点までの距離(以下、視距離)を式(1)におけるCとして考えればよい。
したがって、擬似的な視差バリアを採用した場合には、正俯瞰する際、あるいは斜め俯瞰する際でも、擬似的な視差バリアを表示面に対して平行となるように位置付け、式(1)で表される距離Dだけ表示面に対して擬似的な視差バリアを離間させればよい。
しかしながら、例えば、透光性基板上にバリアを設けた視差バリアを採用した場合には、以下の問題が生じる。
すなわち、バリアと表示面との間に透光性基板が介在することとなるため、斜め俯瞰する場合において、斜めで見たときのバリアと表示面との見かけ上の距離は、屈折の影響を受けることとなる。
このため、透光性基板の厚みを式(1)で表される距離D0で設定した場合(バリアを表示面に対して平行となるように位置付け、式(1)で表される距離D0だけ表示面に対してバリアを離間させた場合)には、上述した屈折の影響により、斜めで見たときのバリアと表示面との見かけ上の距離(以下、屈折光路長さ)は、擬似的な視差バリアを採用した場合での理想光路長さとは異なるものとなる。
そして、理想光路長さに対して屈折光路長さが異なるものとなった場合には、左目では左目用画像のみならず右目用画像も視認され、同様に、右目では右目用画像のみならず左目用画像も視認される、所謂クロストークが生じてしまう。
すなわち、バリアと表示面との間に透光性基板が介在することとなるため、斜め俯瞰する場合において、斜めで見たときのバリアと表示面との見かけ上の距離は、屈折の影響を受けることとなる。
このため、透光性基板の厚みを式(1)で表される距離D0で設定した場合(バリアを表示面に対して平行となるように位置付け、式(1)で表される距離D0だけ表示面に対してバリアを離間させた場合)には、上述した屈折の影響により、斜めで見たときのバリアと表示面との見かけ上の距離(以下、屈折光路長さ)は、擬似的な視差バリアを採用した場合での理想光路長さとは異なるものとなる。
そして、理想光路長さに対して屈折光路長さが異なるものとなった場合には、左目では左目用画像のみならず右目用画像も視認され、同様に、右目では右目用画像のみならず左目用画像も視認される、所謂クロストークが生じてしまう。
本発明の目的は、多重画像を良好に立体視させることができる視差バリア、画像表示装置、及び視差バリアの製造方法を提供することにある。
本発明の視差バリアは、左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と組み合わせて用いられ、前記表示手段に表示された左目用画像及び右目用画像を分離する視差バリアであって、光を透過させる透光性基板と、前記透光性基板上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が第1の方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に交互に形成されたバリアとを備え、前記透光性基板は、所定の基準位置において、前記表示手段から視点位置までの光路のうち、前記透光性基板による屈折を考慮した場合での前記表示手段から前記バリアまでの光路の長さが前記透光性基板による屈折を考慮しない場合での理想光路長さに一致するように、厚み寸法が設定され、前記開口部は、前記第1の方向に沿って前記基準位置から離間するにしたがって前記第2の方向の幅寸法が小さくなるように設定されていることを特徴とする。
ここで、理想光路長さとは、バリアのみで構成した擬似的な視差バリアを採用した場合において、擬似的な視差バリア及び表示手段の離間寸法を式(1)で表される距離D0に設定し、斜め俯瞰した時の視差バリアと表示手段との見かけ上の距離(表示手段から視点位置までの光路のうち、表示手段からバリアまでの光路の長さ)を意味するものである。
なお、以下では、理想光路長さと区別するために、透光性基板による屈折の影響により変更された表示手段からバリアまでの光路の長さを屈折光路長さとして記載する。
なお、以下では、理想光路長さと区別するために、透光性基板による屈折の影響により変更された表示手段からバリアまでの光路の長さを屈折光路長さとして記載する。
本発明では、透光性基板は、所定の基準位置において、屈折光路長さが理想光路長さに一致するように厚み寸法が設定されている。このことにより、斜め俯瞰した時に基準位置で視認される画像にクロストークが生じることがない。
一方、第1の方向に沿って基準位置から離間した各位置では、屈折光路長さが理想光路長さに対して異なるものとなってしまう。
ここで、開口部は、第1の方向に沿って基準位置から離間するにしたがって第2の方向の幅寸法が小さくなるように設定されている。
このことにより、第1の方向に沿って基準位置から離間した各位置において、理想光路長さと屈折光路長さとの差が、開口部における幅寸法を絞ることで相殺され、斜め俯瞰した時に視認される画像にクロストークが生じることがない。
以上のように、透光性基板を上述した厚み寸法とし、開口部を上述した形状とすることで、画像全体にクロストークが生じることなく多重画像を良好に立体視させることができる。
一方、第1の方向に沿って基準位置から離間した各位置では、屈折光路長さが理想光路長さに対して異なるものとなってしまう。
ここで、開口部は、第1の方向に沿って基準位置から離間するにしたがって第2の方向の幅寸法が小さくなるように設定されている。
このことにより、第1の方向に沿って基準位置から離間した各位置において、理想光路長さと屈折光路長さとの差が、開口部における幅寸法を絞ることで相殺され、斜め俯瞰した時に視認される画像にクロストークが生じることがない。
以上のように、透光性基板を上述した厚み寸法とし、開口部を上述した形状とすることで、画像全体にクロストークが生じることなく多重画像を良好に立体視させることができる。
本発明の視差バリアでは、前記基準位置は、前記透光性基板における前記第1の方向の端部側に設定されていることが好ましい。
本発明では、基準位置が上述したように設定されているので、例えば、観察者に対して奥側に基準位置が位置するように視差バリアを配設すれば、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
すなわち、観察者に対して奥側の領域は、観察者から遠くに位置し、かつ、視野角特性も悪化してしまうことが考えられる。このため、奥側の領域の開口部の幅寸法を絞るように形成することは好ましくない。したがって、手前側の領域の開口部の幅寸法を絞るように形成すれば、奥側の領域での画像の視認状態を良好に維持しつつ、上述したように多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
本発明では、基準位置が上述したように設定されているので、例えば、観察者に対して奥側に基準位置が位置するように視差バリアを配設すれば、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
すなわち、観察者に対して奥側の領域は、観察者から遠くに位置し、かつ、視野角特性も悪化してしまうことが考えられる。このため、奥側の領域の開口部の幅寸法を絞るように形成することは好ましくない。したがって、手前側の領域の開口部の幅寸法を絞るように形成すれば、奥側の領域での画像の視認状態を良好に維持しつつ、上述したように多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
本発明の画像表示装置は、左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と、上述した視差バリアとを備えることを特徴とする。
本発明では、画像表示装置は、上述した視差バリアを備えるので、上述した視差バリアと同様の作用及び効果を享受できる。
本発明では、画像表示装置は、上述した視差バリアを備えるので、上述した視差バリアと同様の作用及び効果を享受できる。
本発明の視差バリアの製造方法は、左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と組み合わせて用いられ、前記表示手段に表示された左目用画像及び右目用画像を分離する視差バリアの製造方法であって、前記視差バリアは、光を透過させる透光性基板と、前記透光性基板上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が第1の方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に交互に形成されたバリアとを備え、当該製造方法は、所定の基準位置において、前記表示手段から前記視点位置までの光路のうち、前記透光性基板による屈折を考慮した場合での前記表示手段から前記バリアまでの光路の長さが前記透光性基板による屈折を考慮しない場合での理想光路長さに一致するように、前記透光性基板の厚み寸法を設定する厚み設定工程と、前記第1の方向に沿って前記基準位置から離間するにしたがって前記開口部における前記第2の方向の幅寸法が小さくなるように前記透光性基板上に前記バリアを形成するバリア形成工程とを備えることを特徴とする。
本発明では、視差バリアの製造方法は、厚み設定工程及びバリア設定工程を備えるので、上述した視差バリアを製造できる。このため、上述した視差バリアと同様の作用及び効果を享受できる。
本発明では、視差バリアの製造方法は、厚み設定工程及びバリア設定工程を備えるので、上述した視差バリアを製造できる。このため、上述した視差バリアと同様の作用及び効果を享受できる。
本発明の視差バリアの製造方法では、前記バリア形成工程は、前記バリアを製造する際の精度限界値で構成された領域を単位領域とし、前記バリアにおける前記遮光部及び前記開口部にそれぞれ対応した対応遮光部及び対応開口部を有する基準パターンを設定する基準パターン設定手順と、前記基準パターンを縮小させる縮小率を設定する縮小率設定手順と、前記基準パターンから前記縮小率に応じて前記単位領域を間引くことで前記基準パターンを縮小し、当該縮小した前記基準パターンに基づいて前記透光性基板上に前記バリアを形成する描画手順とを備えることが好ましい。
本発明では、バリア形成工程は、上述した基準パターン設定手順、縮小率設定手順、及び描画手順を備える。例えば、縮小率設定手順において、基準パターンにおける対応開口部のピッチを画素ピッチに基づいて規定される開口部の理想ピッチに近付けるための縮小率を設定する。このように縮小率を設定すれば、描画手順において、現状のパターン形成法での精度限界値が例えば1μm程度であった場合であっても、開口部のピッチが全体として理想ピッチに近付いたバリアを透光性基板上に形成できる。
したがって、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
したがって、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
本発明の視差バリアの製造方法では、前記基準パターン設定手順では、前記バリアにおける前記第1の方向に沿って区画された複数の領域毎にそれぞれ前記基準パターンを設定し、前記縮小率設定手順では、前記領域内で複数の縮小率をそれぞれ設定することが好ましい。
本発明では、基準パターン設定手順及び縮小率設定手順において、上述したように基準パターン及び縮小率を設定するので、描画手順において、開口部の縁部分が略直線状となったバリアを透光性基板上に形成できる。すなわち、開口部の縁部分に生じる段差により視認される画像に与えられる影響を抑制し、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
本発明では、基準パターン設定手順及び縮小率設定手順において、上述したように基準パターン及び縮小率を設定するので、描画手順において、開口部の縁部分が略直線状となったバリアを透光性基板上に形成できる。すなわち、開口部の縁部分に生じる段差により視認される画像に与えられる影響を抑制し、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔画像表示装置の構成〕
図1及び図2は、本実施形態における画像表示装置1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図1は、画像表示装置1を水平軸に沿う方向から見た側面図であり、画像表示装置1の使用形態の一例を示している。図2は、観察者の正面側(図1における左側)から画像表示装置1を見た断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1の左右方向(図2の紙面に直交する方向)を列方向(第1の方向)と記載し、図1の紙面に直交する方向(図2の左右方向)を行方向(第2の方向)と記載する。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔画像表示装置の構成〕
図1及び図2は、本実施形態における画像表示装置1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図1は、画像表示装置1を水平軸に沿う方向から見た側面図であり、画像表示装置1の使用形態の一例を示している。図2は、観察者の正面側(図1における左側)から画像表示装置1を見た断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1の左右方向(図2の紙面に直交する方向)を列方向(第1の方向)と記載し、図1の紙面に直交する方向(図2の左右方向)を行方向(第2の方向)と記載する。
本実施形態では、画像表示装置1は、図1に示すように、液晶パネル3の表示面Sが水平面に沿うように配設される。すなわち、観察者は、斜め上方側から画像表示装置1を観察する(視方向が表示面Sに所定角度で傾斜する、以下、斜め俯瞰)こととなる。
そして、画像表示装置1は、観察者の左目EL(図2)により観察される画像(左目用画像)と、右目ER(図2)により観察される画像(右目用画像)とを含む多重画像を表示し、左目用画像及び右目用画像をそれぞれ左目EL及び右目ERに入射させて、多重画像を視差により立体視させる。
そして、画像表示装置1は、観察者の左目EL(図2)により観察される画像(左目用画像)と、右目ER(図2)により観察される画像(右目用画像)とを含む多重画像を表示し、左目用画像及び右目用画像をそれぞれ左目EL及び右目ERに入射させて、多重画像を視差により立体視させる。
この画像表示装置1は、図1または図2に示すように、光源装置としてのバックライト2と、表示手段としての液晶パネル3と、視差バリア4とを備える。
バックライト2は、略W字状に曲折された冷陰極管と、当該冷陰極管の背面側に設けられるリフレクターとを備え、冷陰極管に電圧印加して生じた放電光を、リフレクターで反射させて液晶パネル3側に出射する。なお、バックライト2は、このような構成に限らず、L字状またはU字状のエッジタイプの冷陰極管と導光板との組み合わせや、冷陰極管及びリフレクターに代えて、LED(Light Emitting Diode)等の固体光源が複数配設された構成を有していてもよい。
バックライト2は、略W字状に曲折された冷陰極管と、当該冷陰極管の背面側に設けられるリフレクターとを備え、冷陰極管に電圧印加して生じた放電光を、リフレクターで反射させて液晶パネル3側に出射する。なお、バックライト2は、このような構成に限らず、L字状またはU字状のエッジタイプの冷陰極管と導光板との組み合わせや、冷陰極管及びリフレクターに代えて、LED(Light Emitting Diode)等の固体光源が複数配設された構成を有していてもよい。
〔液晶パネルの構成〕
図3は、液晶パネル3の画素3L,3Rの配列状態を平面的に見た模式図である。
なお、図2及び図3では、説明の便宜上、左用画素3L内に「L」の文字を付し、右用画素3R内に「R」の文字を付している。
また、図3では、説明を簡略化するために、液晶パネル3として、各画素3L,3Rが4行×10列に配列された構成を示している。
液晶パネル3は、固定画素型の画像形成デバイスであり、図2または図3に示すように、左目用画像を表示する複数の左用画素3Lと、右目用画像を表示する複数の右用画素3Rとを有し、各画素3L,3RがブラックマトリクスBLにより仕切られている。
図3は、液晶パネル3の画素3L,3Rの配列状態を平面的に見た模式図である。
なお、図2及び図3では、説明の便宜上、左用画素3L内に「L」の文字を付し、右用画素3R内に「R」の文字を付している。
また、図3では、説明を簡略化するために、液晶パネル3として、各画素3L,3Rが4行×10列に配列された構成を示している。
液晶パネル3は、固定画素型の画像形成デバイスであり、図2または図3に示すように、左目用画像を表示する複数の左用画素3Lと、右目用画像を表示する複数の右用画素3Rとを有し、各画素3L,3RがブラックマトリクスBLにより仕切られている。
これら各画素3L,3Rは、図3に示すように、列方向に同一の画素(左用画素3Lあるいは右用画素3R)となり、行方向に交互に配列されている。
そして、これら各画素3L,3Rは、具体的な図示は省略したが、それぞれR(赤)、G(緑)及びB(青)のカラーフィルターが光束出射側に配設されたサブピクセルにより構成されている。また、各画素3L,3Rは、一対の透明基板間に密閉封入された液晶に電圧を印加するTFT(Thin Filmed Transistor)をスイッチング素子として備え、TFTのスイッチングにより、各画素3L,3Rに画像信号として印加される電圧が変化して液晶の配向状態が変化されることで、入射光束が画像信号に応じて変調される。
そして、これら各画素3L,3Rは、具体的な図示は省略したが、それぞれR(赤)、G(緑)及びB(青)のカラーフィルターが光束出射側に配設されたサブピクセルにより構成されている。また、各画素3L,3Rは、一対の透明基板間に密閉封入された液晶に電圧を印加するTFT(Thin Filmed Transistor)をスイッチング素子として備え、TFTのスイッチングにより、各画素3L,3Rに画像信号として印加される電圧が変化して液晶の配向状態が変化されることで、入射光束が画像信号に応じて変調される。
図4は、バリア42を平面的に見た模式図である。
視差バリア4は、液晶パネル3の光出射側(観察者側)の端面に密着して配設され(図1、図2)、表示される多重画像のうち、左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有し、観察者の両目にそれぞれの画像を個別に入射させる。
この視差バリア4は、図1、図2、または図4に示すように、液晶パネル3を介した光を透過させる透光性基板41(図1、図2)と、透光性基板41上に設けられたバリア42とを備える。
バリア42は、図2または図4に示すように、光を遮断する遮光部421と、光を通過させる開口部422とを備える。
遮光部421は、光を遮断する材料から構成されている。そして、遮光部421は、図4に示すように、液晶パネル3の各画素3L,3Rの配列に対応して、列方向に開口部422が伸び、行方向に開口部422が間隔を空けて並設されるように形成されている。
視差バリア4は、液晶パネル3の光出射側(観察者側)の端面に密着して配設され(図1、図2)、表示される多重画像のうち、左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有し、観察者の両目にそれぞれの画像を個別に入射させる。
この視差バリア4は、図1、図2、または図4に示すように、液晶パネル3を介した光を透過させる透光性基板41(図1、図2)と、透光性基板41上に設けられたバリア42とを備える。
バリア42は、図2または図4に示すように、光を遮断する遮光部421と、光を通過させる開口部422とを備える。
遮光部421は、光を遮断する材料から構成されている。そして、遮光部421は、図4に示すように、液晶パネル3の各画素3L,3Rの配列に対応して、列方向に開口部422が伸び、行方向に開口部422が間隔を空けて並設されるように形成されている。
そして、観察者は、上述した視差バリア4により、以下に示すように、多重画像を立体視する。
すなわち、左用画素3Lから出射された光は、図2に示すように、遮光部421により観察者の右目ERに入射することが規制され、開口部422を介して観察者の左目ELのみに入射する。
また、右用画素3Rから出射された光は、図2に示すように、遮光部421により観察者の左目ELに入射することが規制され、開口部422を介して観察者の右目ERのみに入射する。
そして、観察者は、左目用画像及び右目用画像の視差により、多重画像を立体視する。
すなわち、左用画素3Lから出射された光は、図2に示すように、遮光部421により観察者の右目ERに入射することが規制され、開口部422を介して観察者の左目ELのみに入射する。
また、右用画素3Rから出射された光は、図2に示すように、遮光部421により観察者の左目ELに入射することが規制され、開口部422を介して観察者の右目ERのみに入射する。
そして、観察者は、左目用画像及び右目用画像の視差により、多重画像を立体視する。
〔視差バリアの製造方法〕
図5は、視差バリア4の製造方法を説明するフローチャートである。
本実施形態では、視差バリア4は、図5に示すように、厚み設定工程S1及びバリア形成工程S2により製造されるものである。以下では、厚み設定工程S1及びバリア形成工程S2を順に説明する。
図5は、視差バリア4の製造方法を説明するフローチャートである。
本実施形態では、視差バリア4は、図5に示すように、厚み設定工程S1及びバリア形成工程S2により製造されるものである。以下では、厚み設定工程S1及びバリア形成工程S2を順に説明する。
〔厚み設定工程S1〕
図6は、厚み設定工程S1を説明するための図である。具体的に、図6は、図1と同様の方向から画像表示装置1を見た図である。
先ず、製造者は、厚み設定工程S1により、製造対象となる視差バリア4における透光性基板41の厚み寸法を設定する。
ところで、例えば、バリア42のみで構成された擬似的な視差バリア4A(図6(A))を採用した場合、クロストークが生じることなく液晶パネル3に表示された多重画像を良好に立体視させるためには、擬似的な視差バリア4Aを以下の式(2)に示す距離D0だけ表示面Sから離間させることが好ましい。
図6は、厚み設定工程S1を説明するための図である。具体的に、図6は、図1と同様の方向から画像表示装置1を見た図である。
先ず、製造者は、厚み設定工程S1により、製造対象となる視差バリア4における透光性基板41の厚み寸法を設定する。
ところで、例えば、バリア42のみで構成された擬似的な視差バリア4A(図6(A))を採用した場合、クロストークが生じることなく液晶パネル3に表示された多重画像を良好に立体視させるためには、擬似的な視差バリア4Aを以下の式(2)に示す距離D0だけ表示面Sから離間させることが好ましい。
なお、式(2)において、Iは表示手段の画素ピッチ(各画素3L,3R間の間隔、図3)であり、Eは観察者の眼間距離(左目EL及び右目ERの距離、図2)、Cは表示面Sからの目Eyの高さ(視点の高さ)である(図6)。
そして、擬似的な視差バリア4Aを採用すると、式(2)については、画像表示装置1を正対した位置から視認する(視方向が表示面Sに直交する、以下、正俯瞰)場合に限らず、本実施形態のように画像表示装置1を斜め俯瞰する場合でも同様に考えることができる。
すなわち、斜め俯瞰する場合には、斜めで見たときの擬似的な視差バリア4Aと表示面Sとの見かけ上の距離(例えば、表示面Sから目Eyまでの光路のうち奥側の光路PFではDF0、手前側の光路PNではDN0、以下、理想光路長さと記載)を式(2)におけるD0として考えればよく、表示面Sから目Eyまでの距離(例えば、奥側の光路PFではCF、手前側の光路PNではCN)として考えればよい。
したがって、擬似的な視差バリア4Aを採用した場合には、正俯瞰する際、あるいは斜め俯瞰する際でも、図6(A)に示すように、擬似的な視差バリア4Aを表示面Sに対して平行となるように位置付け、式(2)で表される距離D0だけ表示面Sに対して擬似的な視差バリア4Aを離間させればよい。
すなわち、斜め俯瞰する場合には、斜めで見たときの擬似的な視差バリア4Aと表示面Sとの見かけ上の距離(例えば、表示面Sから目Eyまでの光路のうち奥側の光路PFではDF0、手前側の光路PNではDN0、以下、理想光路長さと記載)を式(2)におけるD0として考えればよく、表示面Sから目Eyまでの距離(例えば、奥側の光路PFではCF、手前側の光路PNではCN)として考えればよい。
したがって、擬似的な視差バリア4Aを採用した場合には、正俯瞰する際、あるいは斜め俯瞰する際でも、図6(A)に示すように、擬似的な視差バリア4Aを表示面Sに対して平行となるように位置付け、式(2)で表される距離D0だけ表示面Sに対して擬似的な視差バリア4Aを離間させればよい。
本実施形態では、図6(A)に示す擬似的な視差バリア4Aとは異なり、透光性基板41上にバリア42を形成した視差バリア4を採用している。すなわち、バリア42と表示面Sとの間に透光性基板41が介在することとなるため、斜め俯瞰する場合において、斜めで見たときのバリア42と表示面Sとの見かけ上の距離は、屈折の影響を受けることとなる。
例えば、図6(B)に示すように、式(2)で表される距離D0で透光性基板41の厚み寸法を設定した場合には、上述した屈折の影響により、斜めで見たときのバリア42と表示面Sとの見かけ上の距離(例えば、奥側の光路PFではDF´、手前側の光路PNではDN´、以下、屈折光路長さと記載)は、擬似的な視差バリア4Aを採用した場合での理想光路長さ(奥側の光路PFではDF0、手前側の光路PNではDN0)とは異なるものとなる。
そして、本実施形態では、図6(C)に示すように、ステップS1において、透光性基板41における奥側の端部SFに近接する基準位置Psで、光路PFにおける屈折光路長さDF´が理想光路長さDF0に一致する屈折光路長さDFとなるように、透光性基板41の厚み寸法Dを設定する。
例えば、図6(B)に示すように、式(2)で表される距離D0で透光性基板41の厚み寸法を設定した場合には、上述した屈折の影響により、斜めで見たときのバリア42と表示面Sとの見かけ上の距離(例えば、奥側の光路PFではDF´、手前側の光路PNではDN´、以下、屈折光路長さと記載)は、擬似的な視差バリア4Aを採用した場合での理想光路長さ(奥側の光路PFではDF0、手前側の光路PNではDN0)とは異なるものとなる。
そして、本実施形態では、図6(C)に示すように、ステップS1において、透光性基板41における奥側の端部SFに近接する基準位置Psで、光路PFにおける屈折光路長さDF´が理想光路長さDF0に一致する屈折光路長さDFとなるように、透光性基板41の厚み寸法Dを設定する。
具体的に、液晶パネル3の規格、透光性基板41の屈折率、画像表示装置1と観察者との位置関係等を以下に示すように定義した場合、ステップS1では、以下に示すように透光性基板41の厚み寸法Dを設定する。
〔定義〕
(A)液晶パネル3における列方向の長さ :184.32mm
(B)画素ピッチI :0.08mm
(C)透光性基板41の屈折率 :1.5(空気層の屈折率は1)
(D)眼間距離E :65mm
(E)目Eyの高さC :400mm
(F)目Eyから基準位置Psへの俯角θF :45°
(G)目Eyから基準位置Psまでの水平距離:400mm
(A)液晶パネル3における列方向の長さ :184.32mm
(B)画素ピッチI :0.08mm
(C)透光性基板41の屈折率 :1.5(空気層の屈折率は1)
(D)眼間距離E :65mm
(E)目Eyの高さC :400mm
(F)目Eyから基準位置Psへの俯角θF :45°
(G)目Eyから基準位置Psまでの水平距離:400mm
そして、式(2)に上記定義における(B),(D),(E)を代入することで、距離D0は、0.4917mmとなる。
また、理想光路長さDF0は、上記定義における(F)により、俯角θFが45°であるため、距離D0(0.4917mm)に基づき、0.6954mmとなる。
一方、屈折光路長さDF´は、以下の値となる。
すなわち、上記定義における(C),(F)に基づき、スネルの法則を利用することで、屈折角θAF(図6(B))は、61.8745°となる。
このため、屈折光路長さDF´は、屈折角θAF及び距離D0(0.4917mm)に基づき、0.5575mmとなる。
そして、ステップS1では、屈折光路長さDF´が理想光路長さDF0に一致する屈折光路長さDFとなるように、距離D0を補正して透光性基板41の厚み寸法Dを設定する。すなわち、距離D0(0.4917mm)を補正した0.6133mmを、透光性基板41の厚み寸法Dとして設定する。
また、理想光路長さDF0は、上記定義における(F)により、俯角θFが45°であるため、距離D0(0.4917mm)に基づき、0.6954mmとなる。
一方、屈折光路長さDF´は、以下の値となる。
すなわち、上記定義における(C),(F)に基づき、スネルの法則を利用することで、屈折角θAF(図6(B))は、61.8745°となる。
このため、屈折光路長さDF´は、屈折角θAF及び距離D0(0.4917mm)に基づき、0.5575mmとなる。
そして、ステップS1では、屈折光路長さDF´が理想光路長さDF0に一致する屈折光路長さDFとなるように、距離D0を補正して透光性基板41の厚み寸法Dを設定する。すなわち、距離D0(0.4917mm)を補正した0.6133mmを、透光性基板41の厚み寸法Dとして設定する。
なお、図6に示すように、表示面S全体から目Eyまでの各光路(例えば、光路PF,PN)では俯角が異なる(例えば、光路PFでの俯角θFと光路PNでの俯角θNを参照)。このため、ステップS1において、距離D0を補正して透光性基板41の厚み寸法Dを設定した場合には、光路PFでの屈折光路長さDFは理想光路長さDF0に一致することとなるが、他の光路での屈折光路長さは理想光路長さに一致しないこととなる。
例えば、光路PNでの屈折光路長さDNは、以下に示すように、理想光路長さDN0に一致しない。
すなわち、上記定義における(A),(E),(G)により、目Eyから手前側の端部SNへの俯角θNは、61.6665°となる。
そして、理想光路長さDN0は、俯角θNが61.6665°であるため、距離D0(0.4917mm)に基づき、0.5586mmとなる。
一方、屈折光路長さDNは、以下の値となる。
すなわち、上記定義における(C)及び俯角θN(61.6665°)に基づき、スネルの法則を利用することで、屈折角θAN(図6(B))は、71.5545°となる。
このため、屈折光路長さDNは、屈折角θAN及び透光性基板41の厚み寸法D(0.6133mm)に基づき、0.6465mmとなる。
以上のように、屈折光路長さDN(0.6465mm)は、理想光路長さDN0(0.5586mm)よりも大きく、一致しないこととなる。
また、基準位置Pxから手前側の端部SNに向うにしたがって屈折光路長さと理想光路長さとの差は大きくなるものである。
すなわち、上記定義における(A),(E),(G)により、目Eyから手前側の端部SNへの俯角θNは、61.6665°となる。
そして、理想光路長さDN0は、俯角θNが61.6665°であるため、距離D0(0.4917mm)に基づき、0.5586mmとなる。
一方、屈折光路長さDNは、以下の値となる。
すなわち、上記定義における(C)及び俯角θN(61.6665°)に基づき、スネルの法則を利用することで、屈折角θAN(図6(B))は、71.5545°となる。
このため、屈折光路長さDNは、屈折角θAN及び透光性基板41の厚み寸法D(0.6133mm)に基づき、0.6465mmとなる。
以上のように、屈折光路長さDN(0.6465mm)は、理想光路長さDN0(0.5586mm)よりも大きく、一致しないこととなる。
また、基準位置Pxから手前側の端部SNに向うにしたがって屈折光路長さと理想光路長さとの差は大きくなるものである。
そして、上述したような光路PF以外の各光路において、屈折光路長さが理想光路長さよりも大きくなると、以下の問題が生じてしまう。
例えば、開口部422の行方向の寸法(幅寸法)を、列方向に沿って所望の寸法で一律に設定した場合には、奥側の端部SFにて視認される多重画像にはクロストークが生じないが、奥側の端部SFから手前側の端部SNに近付くにつれて、多重画像にクロストークが生じてしまう。
本実施形態では、奥側の端部SF以外の位置での上述したクロストークの発生を回避するために、以下に示すバリア形成工程S2により、透光性基板41上に特徴的な形状を有するバリア42を形成するものである。
例えば、開口部422の行方向の寸法(幅寸法)を、列方向に沿って所望の寸法で一律に設定した場合には、奥側の端部SFにて視認される多重画像にはクロストークが生じないが、奥側の端部SFから手前側の端部SNに近付くにつれて、多重画像にクロストークが生じてしまう。
本実施形態では、奥側の端部SF以外の位置での上述したクロストークの発生を回避するために、以下に示すバリア形成工程S2により、透光性基板41上に特徴的な形状を有するバリア42を形成するものである。
〔バリア形成工程〕
厚み設定工程S1の後、製造者は、バリア形成工程S2において、透光性基板41上にバリア42を形成する。
具体的に、バリア形成工程S2では、図4に示すように、各開口部422間のピッチP(開口部422における行方向の中心位置間の距離)を同一としながら、奥側の端部SFから手前側の端部SNに向うにしたがって、開口部422の幅寸法が次第に小さくなるように遮光部421及び開口部422を形成する。
ところで、各開口部422間のピッチPの理想値P0は、以下の式(3)で表されるものである。
厚み設定工程S1の後、製造者は、バリア形成工程S2において、透光性基板41上にバリア42を形成する。
具体的に、バリア形成工程S2では、図4に示すように、各開口部422間のピッチP(開口部422における行方向の中心位置間の距離)を同一としながら、奥側の端部SFから手前側の端部SNに向うにしたがって、開口部422の幅寸法が次第に小さくなるように遮光部421及び開口部422を形成する。
ところで、各開口部422間のピッチPの理想値P0は、以下の式(3)で表されるものである。
例えば、画素ピッチIを0.08mm、眼間距離Eを65mmとした場合には、理想値P0は、0.159803・・・mmとなる。
ここで、現状のパターン形成法では、バリア42を形成する際に1μm程度の単位でしか制御することができない。
すなわち、現状のパターン形成法では、0.159mmあるいは0.160mmでピッチPを形成することはできるが、上述した理想値P0で形成することはできない。
そこで、本実施形態では、以下に示すように、基準パターン設定手順S2A、縮小率設定手順S2B、及び描画手順S2Cによりバリア形成工程S2を実行する。
ここで、現状のパターン形成法では、バリア42を形成する際に1μm程度の単位でしか制御することができない。
すなわち、現状のパターン形成法では、0.159mmあるいは0.160mmでピッチPを形成することはできるが、上述した理想値P0で形成することはできない。
そこで、本実施形態では、以下に示すように、基準パターン設定手順S2A、縮小率設定手順S2B、及び描画手順S2Cによりバリア形成工程S2を実行する。
〔基準パターン設定手順〕
図7は、基準パターンFSの一例を示す図である。
先ず、製造者は、基準パターン設定手順S2Aにおいて、バリア42を形成する際の元画像となる基準パターンFSを設定する。
具体的に、製造者は、図7に示すように、バリア42を列方向に複数の領域に区画し、領域(本実施形態では10個の領域)毎に基準パターンFSを設定する。
なお、以下では、奥側の端部SFに位置する領域を第1領域Ar1とし、手前側の端部SNに向うにしたがって第2〜第10領域Ar2〜Ar10とする
また、第1〜第10領域Ar1〜Ar10に対応する基準パターンFSをそれぞれ第1〜第10基準パターンFS1〜FS10とする。
図7は、基準パターンFSの一例を示す図である。
先ず、製造者は、基準パターン設定手順S2Aにおいて、バリア42を形成する際の元画像となる基準パターンFSを設定する。
具体的に、製造者は、図7に示すように、バリア42を列方向に複数の領域に区画し、領域(本実施形態では10個の領域)毎に基準パターンFSを設定する。
なお、以下では、奥側の端部SFに位置する領域を第1領域Ar1とし、手前側の端部SNに向うにしたがって第2〜第10領域Ar2〜Ar10とする
また、第1〜第10領域Ar1〜Ar10に対応する基準パターンFSをそれぞれ第1〜第10基準パターンFS1〜FS10とする。
具体的に、第1基準パターンFS1は、遮光部421に対応する対応遮光部421´(黒画像)と、開口部422に対応する対応開口部422´(白画像)とが行方向(図7中、左右方向)に交互に並んで構成されている。
ここで、対応開口部422´の幅寸法H1としては、液晶パネル3における画素3L(3R)における行方向の長さ寸法Ph(図3)よりも若干小さい寸法に設定する。
例えば、長さ寸法Phが0.07mmである場合には、対応開口部422´の長さ寸法H1を0.06mmに設定する。
また、具体的な図示は省略したが、対応開口部422´のピッチ(各対応開口部422´の中心位置CP(図7)間の間隔)としては、画素ピッチIの2倍に設定する。
ここで、対応開口部422´の幅寸法H1としては、液晶パネル3における画素3L(3R)における行方向の長さ寸法Ph(図3)よりも若干小さい寸法に設定する。
例えば、長さ寸法Phが0.07mmである場合には、対応開口部422´の長さ寸法H1を0.06mmに設定する。
また、具体的な図示は省略したが、対応開口部422´のピッチ(各対応開口部422´の中心位置CP(図7)間の間隔)としては、画素ピッチIの2倍に設定する。
また、第2〜第10基準パターンFS2〜FS10としては、第1基準パターンFS1に対して、中心位置CPにおける行方向の座標値を同一としながら、対応開口部422´の長さ寸法H2〜H10が第1基準パターンFS1における長さ寸法H1に対して、所定寸法ずつ、小さくなるように設定する。
例えば、第2〜第10基準パターンFS2〜FS10での長さ寸法H2〜H10は、第1基準パターンFS1での長さ寸法H1が0.06mmであった場合には、長さ寸法H1に対して2μmずつ小さくなり、第2基準パターンFS2での長さ寸法H2が0.058mmとなり、第10基準パターンFS10での長さ寸法H10が0.042mmとなるように設定する。
例えば、第2〜第10基準パターンFS2〜FS10での長さ寸法H2〜H10は、第1基準パターンFS1での長さ寸法H1が0.06mmであった場合には、長さ寸法H1に対して2μmずつ小さくなり、第2基準パターンFS2での長さ寸法H2が0.058mmとなり、第10基準パターンFS10での長さ寸法H10が0.042mmとなるように設定する。
以上のように、製造者は、バリア42を製造する際の精度限界値(例えば1μm)で構成された領域を単位領域とした第1〜第10基準パターンFS1〜FS10を設定する。そして、上述した第1〜第10基準パターンFS1〜FS10は、後述する描画手順S2Cにおいて用いられる描画装置の記憶部に格納される。
〔縮小率設定手順〕
次に、製造者は、縮小率設定手順S2Bにおいて、基準パターンFSを縮小させるための縮小率を設定する。
上述したように基準パターンFSにおける対応開口部422´のピッチは、画素ピッチIの2倍に設定されており、理想値P0とは異なるものとなっている。そして、対応開口部422´のピッチを理想値P0に近付けるためには、理想値P0を対応開口部422´のピッチである2Iで除したE/(I+E)の縮小率で基準パターンFSを縮小させる必要がある。
本実施形態において、縮小率設定手順S2Bでは、E/(I+E)を縮小率として設定する。そして、上述した縮小率は、描画装置の記憶部に格納される。
次に、製造者は、縮小率設定手順S2Bにおいて、基準パターンFSを縮小させるための縮小率を設定する。
上述したように基準パターンFSにおける対応開口部422´のピッチは、画素ピッチIの2倍に設定されており、理想値P0とは異なるものとなっている。そして、対応開口部422´のピッチを理想値P0に近付けるためには、理想値P0を対応開口部422´のピッチである2Iで除したE/(I+E)の縮小率で基準パターンFSを縮小させる必要がある。
本実施形態において、縮小率設定手順S2Bでは、E/(I+E)を縮小率として設定する。そして、上述した縮小率は、描画装置の記憶部に格納される。
〔描画手順〕
次に、製造者は、描画手順S2Cにおいて、描画装置を利用して、透光性基板41上にバリア42を形成する。
なお、透光性基板41としては、上述した厚み設定工程S1において、設定した厚み寸法Dの透光性基板41が用いられる。
また、描画装置としては、具体的な図示は省略したが、GPU(Graphics Processing Unit)等の画像処理部、メモリー等の記憶部、及びキーボードやマウス等の操作部を備えた制御装置と、当該制御装置により動作が制御され、印刷等で用いられるインクジェット技術を利用して遮光部421の基となる遮光材料を透光性基板41上に塗布する描画装置本体とを備える。
なお、描画装置本体において、バリア42を形成する際に制御できる単位(精度限界値)は、1μmであるとする。
次に、製造者は、描画手順S2Cにおいて、描画装置を利用して、透光性基板41上にバリア42を形成する。
なお、透光性基板41としては、上述した厚み設定工程S1において、設定した厚み寸法Dの透光性基板41が用いられる。
また、描画装置としては、具体的な図示は省略したが、GPU(Graphics Processing Unit)等の画像処理部、メモリー等の記憶部、及びキーボードやマウス等の操作部を備えた制御装置と、当該制御装置により動作が制御され、印刷等で用いられるインクジェット技術を利用して遮光部421の基となる遮光材料を透光性基板41上に塗布する描画装置本体とを備える。
なお、描画装置本体において、バリア42を形成する際に制御できる単位(精度限界値)は、1μmであるとする。
そして、制御装置は、製造者による操作部への入力操作に応じて、記憶部に記憶された描画プログラムを読み出し、当該描画プログラムにしたがって、描画装置本体の動作を制御し、透光性基板41上へのバリア42の形成を開始させる。
本実施形態では、制御装置は、行方向に延びる1ライン(列方向に例えば1μm程度の幅寸法を有するライン)毎に順次、奥側の端部SFから手前側の端部SNにかけて描画装置本体から遮光材料を塗布させる。
具体的に、制御装置は、透光性基板41上に遮光材料を塗布させるライン番号(塗布位置)が第1領域Ar1である場合には、記憶部に記憶された第1基準パターンFS1を読み出す。そして、制御装置は、記憶部に記憶された縮小率に応じて、第1基準パターンFS1から単位領域(精度限界値である1μmで構成された領域)毎に画像を間引いていくことで第1基準パターンFS1を縮小し、当該縮小した第1基準パターンFS1を透光性基板41上に描画する。
すなわち、制御装置は、縮小した第1基準パターンFS1において、対応遮光部421´に対応する部分のみに遮光材料を塗布させる。
なお、制御装置は、縮小率に応じて第1基準パターンFS1を縮小させる際、縮小前後で行方向の中心位置が略一致するように、第1基準パターンFS1から単位領域毎に画像を間引いていく。
本実施形態では、制御装置は、行方向に延びる1ライン(列方向に例えば1μm程度の幅寸法を有するライン)毎に順次、奥側の端部SFから手前側の端部SNにかけて描画装置本体から遮光材料を塗布させる。
具体的に、制御装置は、透光性基板41上に遮光材料を塗布させるライン番号(塗布位置)が第1領域Ar1である場合には、記憶部に記憶された第1基準パターンFS1を読み出す。そして、制御装置は、記憶部に記憶された縮小率に応じて、第1基準パターンFS1から単位領域(精度限界値である1μmで構成された領域)毎に画像を間引いていくことで第1基準パターンFS1を縮小し、当該縮小した第1基準パターンFS1を透光性基板41上に描画する。
すなわち、制御装置は、縮小した第1基準パターンFS1において、対応遮光部421´に対応する部分のみに遮光材料を塗布させる。
なお、制御装置は、縮小率に応じて第1基準パターンFS1を縮小させる際、縮小前後で行方向の中心位置が略一致するように、第1基準パターンFS1から単位領域毎に画像を間引いていく。
そして、制御装置は、第1領域Ar1の全てのライン番号において、上述したように遮光材料を透光性基板41上に塗布させた後、塗布位置に応じて適宜、各基準パターンFS2〜FS10を読み出し、第2領域Ar2〜第10領域Ar10に順次、上記同様に、遮光材料を塗布させる。
以上の描画手順S2Cにより、縮小率に応じて基準パターンFSから単位領域毎に画像が間引かれることで縮小された基準パターンFSが描画されるため、例えば、画素ピッチIが0.08mmである場合には、開口部422のピッチPは、ある位置では0.159mmとなり、ある位置では0.160mmとなり、全体として理想値P0に近付くこととなる。
以上の工程により、視差バリア4が製造される。
以上の描画手順S2Cにより、縮小率に応じて基準パターンFSから単位領域毎に画像が間引かれることで縮小された基準パターンFSが描画されるため、例えば、画素ピッチIが0.08mmである場合には、開口部422のピッチPは、ある位置では0.159mmとなり、ある位置では0.160mmとなり、全体として理想値P0に近付くこととなる。
以上の工程により、視差バリア4が製造される。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、透光性基板41は、基準位置Psにおいて、屈折光路長さDFが理想光路長さDF0に一致するように厚み寸法Dが設定されている。このことにより、斜め俯瞰した時に基準位置Psで視認される画像にクロストークが生じることがない。
一方、列方向に沿って基準位置Psから離間した各位置では、屈折光路長さが理想光路長さに対して異なるものとなってしまう。
ここで、開口部422は、列方向に沿って基準位置Psから離間するにしたがって幅寸法が小さくなるように設定されている。
このことにより、列方向に沿って基準位置Psから離間した各位置において、理想光路長さと屈折光路長さとの差を、開口部422における幅寸法を絞ることで相殺し、斜め俯瞰した際に視認される画像にクロストークが生じることがない。
以上のように、透光性基板41を上述した厚み寸法Dとし、開口部422を上述した形状とすることで、クロストークが生じることなく多重画像を良好に立体視させることができる。
本実施形態では、透光性基板41は、基準位置Psにおいて、屈折光路長さDFが理想光路長さDF0に一致するように厚み寸法Dが設定されている。このことにより、斜め俯瞰した時に基準位置Psで視認される画像にクロストークが生じることがない。
一方、列方向に沿って基準位置Psから離間した各位置では、屈折光路長さが理想光路長さに対して異なるものとなってしまう。
ここで、開口部422は、列方向に沿って基準位置Psから離間するにしたがって幅寸法が小さくなるように設定されている。
このことにより、列方向に沿って基準位置Psから離間した各位置において、理想光路長さと屈折光路長さとの差を、開口部422における幅寸法を絞ることで相殺し、斜め俯瞰した際に視認される画像にクロストークが生じることがない。
以上のように、透光性基板41を上述した厚み寸法Dとし、開口部422を上述した形状とすることで、クロストークが生じることなく多重画像を良好に立体視させることができる。
また、基準位置Psが奥側の端部SFに近接した位置に設定され、開口部422の幅寸法が手前側の端部SNに向うにしたがって絞られているので、奥側の領域での画像の視認状態を良好に維持しつつ、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
さらに、透光性基板41上にバリア42を形成する際、上述した基準パターン設定手順S2A、縮小率設定手順S2B、及び描画手順S2Cを実行するので、描画装置本体の精度限界値が1μm程度であった場合であっても、開口部422のピッチPが全体として理想値P0に近付いたバリア42を透光性基板41上に形成できる。
したがって、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
したがって、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は、第2実施形態におけるバリア42を平面的に見た模式図である。
前記第1実施形態では、各領域Ar1〜Ar10内の全てのラインにおいて、基準パターンFSの縮小率は、一律に設定されていた。
これに対して、本実施形態では、領域Ar1〜Ar10内の各ラインにおいて、基準パターンFSの縮小率が異なるように設定されている。
すなわち、前記第1実施形態に対して、縮小率設定手順S2Bが異なるのみである。その他の構成については、前記第1実施形態と同様のものである。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は、第2実施形態におけるバリア42を平面的に見た模式図である。
前記第1実施形態では、各領域Ar1〜Ar10内の全てのラインにおいて、基準パターンFSの縮小率は、一律に設定されていた。
これに対して、本実施形態では、領域Ar1〜Ar10内の各ラインにおいて、基準パターンFSの縮小率が異なるように設定されている。
すなわち、前記第1実施形態に対して、縮小率設定手順S2Bが異なるのみである。その他の構成については、前記第1実施形態と同様のものである。
例えば、第2実施形態の縮小率設定手順S2Bでは、製造者は、第1領域Ar1において、奥側の端部SFに最も近いライン番号から、手前側の端部SNに最も近いライン番号にかけて、縮小率が小さくなるように設定する。他の領域Ar2〜Ar10も同様である。また、設定された縮小率は、ライン番号に関連付けて描画装置の記憶部に格納される。
そして、第2実施形態の描画手順S2Cでは、制御装置は、例えば、透光性基板41上に遮光材料を塗布させるライン番号に関連付けられた縮小率を記憶部から読み出し、当該縮小率に応じて前記第1実施形態と同様の処理を実施する。
そして、第2実施形態の描画手順S2Cでは、制御装置は、例えば、透光性基板41上に遮光材料を塗布させるライン番号に関連付けられた縮小率を記憶部から読み出し、当該縮小率に応じて前記第1実施形態と同様の処理を実施する。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、縮小率設定手順S2Bにおいて、上述したように領域Ar1〜Ar10内のライン毎に基準パターンFSの縮小率を異なる値に設定しているので、描画手順S2Cにおいて、開口部422の縁部分が略直線状となったバリア42(図8)を透光性基板41上に形成できる。すなわち、開口部422の縁部分に生じる段差にて視認される画像に与えられる影響を抑制し、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
本実施形態では、縮小率設定手順S2Bにおいて、上述したように領域Ar1〜Ar10内のライン毎に基準パターンFSの縮小率を異なる値に設定しているので、描画手順S2Cにおいて、開口部422の縁部分が略直線状となったバリア42(図8)を透光性基板41上に形成できる。すなわち、開口部422の縁部分に生じる段差にて視認される画像に与えられる影響を抑制し、多重画像をさらに良好に立体視させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、基準位置Psは、奥側の端部SFに近接する位置に設定されていたが、これに限らず、その他の位置、例えば、透光性基板41における列方向の中心位置に設定して構わない。このように基準位置Psを透光性基板41における列方向の中心位置に設定した場合には、開口部422は、列方向の中心位置から各端部SF,SNに向うにしたがって幅寸法が小さくなるように形成される。
前記各実施形態では、本発明に係る表示手段を液晶パネル3で構成していたが、これに限らない。すなわち、バックライト2及び液晶パネル3に代えて、有機EL(Electro-Luminescence)やプラズマ等の自己発光素子を有するパネルを採用してもよく、また、CRT(Cathode Ray Tube)を採用しても構わない。
前記各実施形態において、画像表示装置1は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機や、自動車のコンソールパネル、ビデオゲーム機等に採用することが可能である。
前記各実施形態では、基準位置Psは、奥側の端部SFに近接する位置に設定されていたが、これに限らず、その他の位置、例えば、透光性基板41における列方向の中心位置に設定して構わない。このように基準位置Psを透光性基板41における列方向の中心位置に設定した場合には、開口部422は、列方向の中心位置から各端部SF,SNに向うにしたがって幅寸法が小さくなるように形成される。
前記各実施形態では、本発明に係る表示手段を液晶パネル3で構成していたが、これに限らない。すなわち、バックライト2及び液晶パネル3に代えて、有機EL(Electro-Luminescence)やプラズマ等の自己発光素子を有するパネルを採用してもよく、また、CRT(Cathode Ray Tube)を採用しても構わない。
前記各実施形態において、画像表示装置1は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機や、自動車のコンソールパネル、ビデオゲーム機等に採用することが可能である。
本発明は、左目用画像を表示する左用画素、及び右目用画像を表示する右用画素が行方向に交互に配列されるとともに、左用画素及び右用画素が列方向にそれぞれ複数配列された表示手段と組み合わせて用いられ、表示手段に表示された左目用画像及び左目用画像を分離する視差バリアに利用できる。
1・・・画像表示装置、3・・・液晶パネル(表示手段)、3L・・・左用画素、3R・・・右用画素、4・・・視差バリア、41・・・透光性基板、42・・・バリア、421・・・遮光部、422・・・開口部、D・・・厚み寸法、P・・・基準位置、S1・・・厚み設定工程、S2・・・バリア形成工程、S2A・・・基準パターン設定手順、S2B・・・縮小率設定手順、S2C・・・描画手順。
Claims (6)
- 左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と組み合わせて用いられ、前記表示手段に表示された左目用画像及び右目用画像を分離する視差バリアであって、
光を透過させる透光性基板と、
前記透光性基板上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が第1の方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に交互に形成されたバリアとを備え、
前記透光性基板は、
所定の基準位置において、前記表示手段から視点位置までの光路のうち、前記透光性基板による屈折を考慮した場合での前記表示手段から前記バリアまでの光路の長さが前記透光性基板による屈折を考慮しない場合での理想光路長さに一致するように、厚み寸法が設定され、
前記開口部は、
前記第1の方向に沿って前記基準位置から離間するにしたがって前記第2の方向の幅寸法が小さくなるように設定されている
ことを特徴とする視差バリア。 - 請求項1に記載の視差バリアにおいて、
前記基準位置は、
前記透光性基板における前記第1の方向の端部側に設定されている
ことを特徴とする視差バリア。 - 左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と、
請求項1または請求項2に記載の視差バリアとを備える
ことを特徴とする画像表示装置。 - 左目用画像及び右目用画像を表示する表示手段と組み合わせて用いられ、前記表示手段に表示された左目用画像及び右目用画像を分離する視差バリアの製造方法であって、
前記視差バリアは、
光を透過させる透光性基板と、
前記透光性基板上に設けられ、光を通過させる開口部、及び光を遮断する遮光部が第1の方向にそれぞれ延出するように形成されるとともに、前記第1の方向に直交する第2の方向に交互に形成されたバリアとを備え、
当該製造方法は、
所定の基準位置において、前記表示手段から前記視点位置までの光路のうち、前記透光性基板による屈折を考慮した場合での前記表示手段から前記バリアまでの光路の長さが前記透光性基板による屈折を考慮しない場合での理想光路長さに一致するように、前記透光性基板の厚み寸法を設定する厚み設定工程と、
前記第1の方向に沿って前記基準位置から離間するにしたがって前記開口部における前記第2の方向の幅寸法が小さくなるように前記透光性基板上に前記バリアを形成するバリア形成工程とを備える
ことを特徴とする視差バリアの製造方法。 - 請求項4に記載の視差バリアの製造方法において、
前記バリア形成工程は、
前記バリアを製造する際の精度限界値で構成された領域を単位領域とし、前記バリアにおける前記遮光部及び前記開口部にそれぞれ対応した対応遮光部及び対応開口部を有する基準パターンを設定する基準パターン設定手順と、
前記基準パターンを縮小させる縮小率を設定する縮小率設定手順と、
前記基準パターンから前記縮小率に応じて前記単位領域を間引くことで前記基準パターンを縮小し、当該縮小した前記基準パターンに基づいて前記透光性基板上に前記バリアを形成する描画手順とを備える
ことを特徴とする視差バリアの製造方法。 - 請求項5に記載の視差バリアの製造方法において、
前記基準パターン設定手順では、
前記バリアにおける前記第1の方向に沿って区画された複数の領域毎にそれぞれ前記基準パターンを設定し、
前記縮小率設定手順では、
前記領域内で複数の縮小率をそれぞれ設定する
ことを特徴とする視差バリアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010054201A JP2011186373A (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 視差バリア、画像表示装置、及び視差バリアの製造方法 |
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JP2010054201A Pending JP2011186373A (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 視差バリア、画像表示装置、及び視差バリアの製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012141331A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Sony Corp | 立体表示装置およびバリア素子 |
JP2013231873A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Panasonic Corp | 映像表示装置 |
-
2010
- 2010-03-11 JP JP2010054201A patent/JP2011186373A/ja active Pending
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JP2013231873A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Panasonic Corp | 映像表示装置 |
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