JP2015084079A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】3D画像の画質を向上できる画像表示装置を提供する。【解決手段】本開示における3D画像を表示可能な画像表示装置は、格子状のブラックマトリクス61により行方向及び列方向に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する画像表示部と、3D画像の表示時に、右目用画像及び左目用画像を画像表示部60に同時に表示させる表示制御部65と、画像表示部60の前面側に配置され、3D画像の表示時に、画像表示部60から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離する複数の分離素子41,42を含む光線制御部40とを備え、分離素子41,42の各々は、列方向に対して傾斜するように直線状に配置されており、行方向における分離素子41,42の配列ピッチが、行方向における区画領域の配列ピッチの4.5未満の非整数倍である。【選択図】図2
Description
本開示は、裸眼での立体視を可能とする画像表示装置に関する。
特許文献1には、パララックスバリア方式により立体視を可能とする立体画像表示装置が開示されている。特許文献1に開示される立体画像表示装置は、第1方向の画像を表示する第1のピクセルと、第2方向の画像を表示する第2のピクセルとが水平方向に交互に配置されたディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールから所定距離だけ離れて配置され、視聴者の左目と右目に第1のピクセル及び第2のピクセルがそれぞれ選択的に見えるように配置された斜線方向パターンのバリアの駆動を制御するバリアモジュールとを含み、斜線方向パターンのバリアによってモアレ干渉を防止している。
本開示は、3D画像の画質を向上できる画像表示装置を提供する。
本開示における3D画像を表示可能な画像表示装置は、格子状のブラックマトリクスにより行方向及び列方向に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する画像表示部と、3D画像の表示時に、右目用画像及び左目用画像を画像表示部に同時に表示させる表示制御部と、画像表示部の前面側に配置され、3D画像の表示時に、画像表示部から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離する複数の分離素子を含む光線制御部とを備え、分離素子の各々は、列方向に対して傾斜するように直線状に配置されており、行方向における分離素子の配列ピッチが、行方向における区画領域の配列ピッチの4.5未満の非整数倍である。
本開示における画像表示装置は、3D画像の画質を向上させるのに有効である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下の説明では、画像表示装置に対して3次元直交座標系を設定し、座標軸を用いて方向を特定する。画像表示パネルの表示面に対して視聴者が正対したときの左右方向をX軸方向とする。画像表示パネルの表示面に対して視聴者が正対したときの上下方向をY軸方向とする。また、画像表示パネルの表示面に対して垂直な方向をZ軸方向とする。ここで、「正対」とは、例えば表示面に「A」という文字が表示されている場合において、視聴者がこの「A」という文字を正しい方向から見るように、表示面の真正面に向かって位置していることを意味する。
(実施の形態1)
以下、図1〜6を用いて実施の形態1を説明する。
以下、図1〜6を用いて実施の形態1を説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像表示装置11の概略断面図であり、図2は、図1に示した画像表示パネル60(画像表示部)と視差バリア40(光線制御部)との関係を示す正面図である。図1は、画像表示装置11の上側から見た図に相当する。したがって、図1の左側が、視聴者から見た表示画面の右側となる。
図1に示すように、画像表示装置11は、バックライト20と、画像表示パネル60と、視差バリア40と、画像表示パネル60を制御する表示制御部65とを備える。バックライト20から出射された光は、画像表示パネル60に入射する。画像表示パネル60に入射した光は、視差バリア40側に出射される。
以下、各構成に対してそれぞれ詳細を述べる。
バックライト20は、光源21と、反射フィルム22と、傾斜面24を有する導光板23と、拡散シート25と、プリズムシート26と、偏光反射シート27とを備える。反射フィルム22は導光板23の背面側(図1における下面側)に設けられており、拡散シート25は導光板23の前面側(図1における上面側)に設けられている。
光源21は、導光板23の一方の側面に沿って配置されている。光源21は、例えば、Y軸方向に配列された複数のLED素子を有している。
光源21から出射された光は、導光板23の前面と背面とで全反射を繰り返しながら導光板23内に広がる。導光板23内で全反射角度を超える角度を持った光が導光板23の前面から出射される。導光板23の背面には、図1に示すように、複数の傾斜面24が設けられている。これらの傾斜面24により、導光板23内を伝搬する光は様々な方向に反射されるので、導光板23から出射する光の強度が前面の全体にわたって均一になる。
反射フィルム22は、導光板23の背面側に設けられている。導光板23の背面に設けられた傾斜面24の全反射角度を超えた光は、反射フィルム22により反射され、再び導光板23内に入射し、最終的に前面から出射される。導光板23の前面から出射された光は、拡散シート25に入射する。
拡散シート25は表面に微細な凹凸を設けたフィルム状部材であり、厚みは0.1〜0.3mm程度である。拡散シート25は、導光板23の前面から出射された光の強度を面方向において更に均一化させるために設けられている。拡散シート25の替わりに、内部に複数のビーズを有する拡散板を用いてもよい。拡散板は、拡散シート25よりも厚いため、内部で面方向に光を広げる作用が大きい。一方、拡散シート25は、拡散板よりも薄いため内部で面方向に光を広げる作用は小さいが、表面の凹凸で光を拡散させることができる。また、拡散シート25を用いることで、画像表示装置11のZ軸方向の厚みを小さくすることもできる。
プリズムシート26は、透明フィルムの一方の面に無数の微細なプリズムアレイを設けることによって構成される。プリズムシート26は、一部の光を反射しそれ以外の光を透過する。プリズムシート26は、プリズムシートの平坦面の法線方向に相対的に強い指向性を有し、入射した光をプリズムシート26の前面方向に集光する。これにより、プリズムシート26は、少ない光量で有効方向を明るく照明する。
偏光反射シート27は、液晶パネル用バックライトに固有の部材であり、液晶パネルである画像表示パネル60が透過する偏光方向成分(透過偏光成分)の光を透過しそれ以外の成分を反射する。反射された光は、他の光学部材や導光板23裏面に設けられた反射フィルム22で反射される際に無偏光となって、偏光反射シート27に再入射する。再入射した光は、透過偏光成分が偏光反射シート27を透過する。これを繰り返すことで、バックライト20の出射光の偏光成分を、画像表示パネル60で有効に利用される偏光成分に統一して、画像表示パネル60側に出射する。
画像表示パネル60は、図2に示すように、格子状のブラックマトリクス61により行方向(X方向)及び列方向(Y方向)に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する。区画領域の各々は、1つのサブ画素62を構成する。複数のサブ画素62(例えばRGBの3つのサブ画素62)により、1つの画素を構成する。なお、単色表示の画像表示装置の場合は、区画領域の各々は、1つの画素を構成する。ブラックマトリクス61は、列方向に延びる第1ブラックライン61aと、行方向に延びる第2ブラックライン61bとにより、複数の区画領域を形成している。ブラックマトリクス61では、複数の第1ブラックライン61aが行方向に例えば一定のピッチで配列され、複数の第2ブラックライン61bが列方向に例えば一定のピッチで配列されている。複数のサブ画素62は、行方向(図2の左右方向)及び列方向(図2の上下方向)にマトリクス状に配列されている。画像表示パネル60は、表示制御部65による制御に従って2D画像又は3D画像を表示可能である。画像表示パネル60の一例として、In−Plane−Switching方式を用いた液晶パネルが挙げられる。ただし、画像表示パネル60として、他の方式の液晶パネルや有機ELパネル等を採用することもできる。
画像表示パネル60に3D画像を表示する場合、複数の画素は、右目用画素と左目用画素に分けて用いられる。表示制御部65は、3D画像の表示時には、右目用画素に右目用画像を表示し、左目用画素に左目用画像を表示する。すなわち、3D画像の表示時には、画像表示パネル60に、右目用画像及び左目用画像が同時に表示される。右目用画素に表示される右目用画像の光は後述する視差バリア40によって遮られ、左目用画素に表示される左目用画像の光が視聴者の左目に届く。また、左目用画素に表示される左目用画像の光は後述する視差バリア40によって遮られ、右目用画素に表示される右目用画像の光が視聴者の右目に届く。
一方、表示制御部65は、2D画像の表示時には、従来通り全ての画素を用いて1つの2D画像を表示する。
尚、図示を省略しているが、画像表示パネル60の入射面および出射面には光の偏光を揃えるためのシートが形成されている。ここで、本実施の形態では画像表示パネル60からの出射光の偏光方向はY軸方向としている。
視差バリア40は、画像表示パネル60の前面側に配置され、図2に示すように、ストライプ状(スリット状)に配列された複数の遮光部41を有する。隣接する遮光部41の間には、画像表示パネル60から出射された光を透過させる開口部42が形成されている。遮光部41は、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光を視聴者の左目の視線範囲から遮ると共に、画像表示パネル60から出射された左目用画像の光を視聴者の右目の視線範囲から遮る。この結果、右目用画像の光及び左目用画像の光が開口部42を通じて視聴者の右目及び左目のそれぞれに届く。また、図2に示すように、遮光部41及び開口部42は、列方向(画素列)に対して傾斜する直線状に形成されている。遮光部41及び開口部42は、列方向(つまり、第1ブラックライン61aの延伸方向)に対して傾斜するように直線状に配置されている。視差バリア40は、例えば、電圧の印可に応じてストライプ状に複数の遮光部41を表示する液晶素子を用いて実現できる。また、3D画像の表示専用の画像表示装置においては、視差バリア40は、黒色インキ等の遮光性材料を用いて形成されたストライプ状のパターンでも良い。尚、遮光部41及び開口部42は、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離して、分離したそれぞれの光を視聴者の右目及び左目に導く分離素子の一例である。また、視差バリア40は、画像表示パネル60から出射された光線に視差を付与する光線制御部の一例である。
ここで、視差バリア40は、行方向(X軸方向)における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1が、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となるように構成されている。非整数とは、整数ではない数である。なお、行方向(画素行方向)において、分離素子(一対の遮光部41及び開口部42)の配列ピッチP1は一定である。
行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2を、同方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍とすることにより、3D画像表示時に視聴位置が最適視聴位置からずれた際のモアレを低減することができる。以下、比較例と対比しながら、本実施の形態に係るモアレ低減効果の詳細を説明する。
図3及び4は、それぞれ比較例1及び2に係る画像表示装置101,201における画像表示パネル60と視差バリア140,240との関係を示す正面図である。
図3に示す画像表示装置101は、実施の形態1に係る画像表示装置11が備えるものと同じ画像表示パネル60と、視差バリア140とを用いて構成したものである。視差バリア140は、図2に示した視差バリア40と同様に、ストライプ状に配列された複数の遮光部141を有し、隣接する遮光部141の間には光を透過させる開口部142が設けられている。ただし、遮光部141は、列方向に平行に延びるように形成されている。
図4に示す画像表示装置201は、実施の形態1に係る画像表示装置11が備えるものと同じ画像表示パネル60と、視差バリア240とを用いて構成したものである。視差バリア240は、図2に示した視差バリア40と同様に、ストライプ状に配列された複数の遮光部241を有し、隣接する遮光部241の間には光を透過させる開口部242が設けられている。また、図2の例と同様に、遮光部241及び開口部242は、列方向に対して傾斜するように形成されている。ただし、行方向における遮光部241及び開口部242の配列ピッチP3がサブ画素62の配列ピッチP2の整数倍となっている点で、図3の視差バリア140は、図2の視差バリア40と異なっている。
図5は、実施の形態1に係る画像表示装置11を見たときに視差バリア40の開口部42から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
実施の形態1に係る画像表示装置11(図2)においては、図5(a)に示すように、ブラックマトリクス61の第1ブラックライン61aが開口部42の略中央に見える領域や、サブ画素62が開口部42の略中央に見える領域がある。更に、図5(b)に示すような、画像表示装置11の表示領域上の位置に応じて、第1ブラックライン61aが開口部42の中央からずれて見える領域や、サブ画素62が開口部42の中央からずれて見える領域がある。これらの領域では、第1ブラックライン61aの見え方が異なるので、各サブ画素62の輝度が同一の場合には、サブ画素62が開口部42の中央に位置する領域は相対的に明るく、第1ブラックライン61aが開口部42の中央に位置する領域は相対的に暗い。尚、図5(a)及び(b)は、画像表示装置11を適視距離から見た場合、及び、画像表示装置11を適視距離からずれた距離から見た場合のいずれにも現れるブラックマトリクス61のパターンである。
図6は、比較例1に係る画像表示装置101を見たときに視差バリア140の開口部142から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
比較例1に係る画像表示装置101においては、適視距離から見たときに、図6(a)に示すブラックマトリクス61のパターンが画面の全面に現れる。適視距離からの視聴時には、画面全体でブラックマトリクス61と開口部142とが図6(a)に示す位置関係にあるため、全てのサブ画素62の輝度が同じであれば、画面全体が略均一な輝度となる。ただし、視聴者の視聴距離が適視距離からずれると、視線範囲が代わることによって、開口部142から見えるブラックマトリクス61のパターンが変化する。この結果、図6(b)に示すような、第1ブラックライン61aが開口部142の略中央に見える領域が画面上の一部に出現する。各サブ画素62の輝度が同一の場合には、図6(a)に示す領域と比べて、図6(b)に示す領域は相対的に暗く見える。
図7は、比較例2に係る画像表示装置201を見たときに視差バリア240の開口部242から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
比較例2に係る画像表示装置201においては、図4にも示したように、適視距離から見たときに、図7(a)に示すような、サブ画素62が開口部142の略中央に見える領域や、図7(b)に示すような、第1ブラックライン61aが開口部42の略中央に見える領域が現れる。また、視聴距離が適視距離からずれた場合にも、図7(a)に示す領域と、図7(b)に示す領域とが現れる。各サブ画素62の輝度が同一の場合には、図7(a)に示す領域は相対的に明るく見え、図7(b)に示す領域は相対的に暗く見える。
図8は、実施の形態1に係る画像表示装置11の表示面上に現れる輝度分布を示す模式図であり、図9及び10は、それぞれ比較例1及び比較例2に係る画像表示装置101,201の表示面上に現れる輝度分布を示す模式図である。図8〜10において、左欄はクロストークが最も少なくなる適視距離で3D画像を視聴した場合に見える輝度分布を示し、右欄は視聴者が画面に近づいて適視距離より短い距離で3D画像を視聴した場合に見える輝度分布を示す。また、図8〜10では、各帯状の領域において明るさが概ね一様である。図8〜10では、帯状の領域によって、相対的に明るく見える領域(明るい領域)と、相対的に暗く見える領域(暗い領域)、又は相対的に明るく見える領域と相対的に暗く見える領域との中間の明るさの領域(中間の明るさの領域)を示す。また、図10(a)は、遮光部241の傾斜が大きい場合を示し、図10(b)は、遮光部241の傾斜が小さい場合を示す。
視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、例えば画像表示装置11,101,201に近づいた場合を想定する。視聴距離が適視距離より短くなった場合、視聴者の右目及び左目の視線範囲が左右方向にシフトする。したがって、視聴距離が適視距離からずれると、開口部42,142,242を通じて見えるブラックマトリクス61のパターンが変化するため、適視距離で相対的に明るく見えていた領域が暗く見えたり、適視距離で相対的に明るく見えていた領域が明るく見えたりするなど、画面上の見た目の輝度分布が変化する。
ただし、実施の形態1においては、遮光部41及び開口部42を列方向(画素列)に対して斜めに配置すると共に、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることによって、配列ピッチP1が配列ピッチP2の半整数倍(例えば、2.5倍又は3.5倍)の場合、図5に示したような、明るさが異なる開口部42が画像表示装置11の表示領域上に行方向に交互に配置される。配列ピッチP1が配列ピッチP2の非整数倍であって半整数倍ではない場合、明るさが異なる開口部42が画像表示装置11の表示領域上に行方向にランダムに配置される。何れの場合においても、明るさが同程度の開口部42が行方向において偏ることなく、視聴者が見た目で分かる大きさの領域としては、明るさが異なる領域が周期的に配置されない。また、視聴者の視聴距離が適視距離からずれても、図8に示すように、適視距離での視聴時と同じ輝度に見える領域の位置が変化するだけで、明るさが異なる開口部42が行方向に交互又はランダムに現れる状態は維持されている。したがって、実施の形態1に係る画像表示装置11では、視聴距離にかかわらず、見た目の明るさが異なる領域が周期的に配置されないため、モアレが視認されにくい。
これに対して、比較例1に係る画像表示装置101では、適視距離から見たときには、ブラックマトリクス61のパターンが画面全体に渡って図6(a)のように見えるため、画面全体の輝度は略一定である。しかし、視聴距離が適視距離からずれると、図6(b)に示すようなブラックマトリクス61のパターンが出現する。この結果、画面上には、適視距離から見た場合と比べて暗く見える領域が現れる。比較例1では、遮光部141及び開口部142を列方向と平行に配置しているので、視聴距離の変化に伴って生じる暗い領域は、図9に示すように、列方向に沿って生じる。このような列方向の輝度変化は、縦縞状のモアレとして視認されてしまう。
また、比較例2に係る画像表示装置201では、遮光部241及び開口部242を列方向に対して斜めに配置しているが、行方向における遮光部241及び開口部242の配列ピッチP3が行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の整数倍である。そのため、図10(a)及び(b)に示すように、相対的に明るい領域(図7(a))と、相対的に暗い領域(図7(b))とが周期的に現れる。この結果、比較例2に係る画像表示装置201においても、3D画像視聴時の視聴距離の変化に伴って、縦縞状または横縞状のモアレが視認されてしまう。尚、列方向に対する遮光部41及び開口部42の傾斜が小さい場合には、図10(b)に示すように、適視位置から見た場合にも周期的な輝度分布が生じてモアレが視認されることがある。この場合、適視距離からずれた場合には、適視距離での視聴時と同じ輝度に見える領域の位置が変化するが、依然として周期的な輝度分布が維持されるためモアレが視認される。
このような理由により、本実施の形態では、行方向(視聴者から見た左右方向)における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることによって、視聴者の視聴距離が適視距離からずれた場合に、モアレの発生を抑制することが可能となる。
また、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍であって、4.5倍未満に設定する。この理由を以下に説明する。
図11は、人間のコントラスト感度の空間周波数特性を示すグラフである。図11の横軸は、空間周波数、すなわち、視野角1度あたりの縞の繰り返し数(単位:cpd(cycle per degree))を表し、縦軸は、コントラスト感度、すなわち、縞状パターンのコントラストを変化させた場合に、縞を認識可能な最小のコントラストであるコントラスト閾値の逆数を表す。
本実施の形態では、視差バリア40の遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1が、を人間のコントラスト感度の空間周波数特性に基づいて設定されている。本実施の形態で説明した視差バリア40は、遮光部41及び開口部42のコントラストが1の素子である。後述するように、視差バリア40の代わりに、液晶レンズまたはシリンドリカルレンズを用いることも可能であるが、レンズのコントラストは1/10程度である。したがって、右目用画像の光と左目用画像の光に対して視差を付与する光線制御部として、レンズを用いて画像表示装置を構成した場合に、レンズが縞として視認されないように配列ピッチP1の値を設定する。レンズのコントラスト感度を10と想定すると、レンズが視認されないようにするには、図11に示すように、レンズの縞状パターンの空間周波数を40より大きく(つまり、配列ピッチP1を小さく)すれば良い。
一方、画像表示パネル60のサブ画素62の配列ピッチP2は、適視位置からの視聴時に、連続する3つのサブ画素62が画素として識別できないように(つまり、RGB等の3つのサブ画素62が1つの画素に見えるように)、3つのサブ画素の列毎に構成される縞状パターンの空間周波数が60cpdより大きくなるように設計されている。
ここで、遮光部41及び開口部42の空間周波数を40cpdとする場合、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2が、サブ画素62の配列ピッチP1の何倍に相当するかを求める。遮光部41及び開口部42で構成される縞状パターンの空間周波数40cpdは、連続する3つのサブ画素62で構成される縞状パターンの空間周波数60cpdの2/3倍であるので、遮光部41及び開口部42は、連続する3つサブ画素62の配列ピッチ(3×P1)より粗く、3/2倍となる。したがって、遮光部41及び開口部42の空間周波数を40cpdより大きくするには、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、3×P1×(3/2)、すなわち、4.5×P1より小さくすれば良い。
このような理由により、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の4.5倍未満の非整数倍としている。
また、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の半整数倍(ただし、4.5倍未満)であることが好ましい。ここで、半整数とは、奇数の1/2をいう。行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の半整数倍とした場合、図2に示したように、明るさが異なる開口部42が画面全域において行方向に交互に現れ、適視距離からずれた位置で3D画像を視聴した際に、モアレがより視認されにくくなるため好ましい。ただし、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2をサブ画素62のピッチP1の非整数倍とすることで、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2をサブ画素62のピッチP1の整数倍とする場合と比べて、適視距離からずれた位置で3D画像を視聴した際のモアレの視認が十分低減されるため、配列ピッチP2は必ずしも配列ピッチP1の半整数倍でなくても良い。
なお、隣り合う遮光部41の間に右目用の画素と左目用の画素を設けるため、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP2は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の2倍より大きくする。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置11では、視差バリア40の遮光部40及び開口部42の配列ピッチP2をサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍とすることによって、明るさが異なる開口部42が画面全体で行方向に交互又はランダムに現れる。このため、3D画像の表示時に、視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、視聴者の視線範囲がシフトした場合にも、明るさが異なる開口部42が画面全体で行方向に交互又はランダムに現れるため、視聴者によりモアレが視認されることを抑制できる。したがって、本実施の形態によれば、視聴距離が変化した場合でも3D画像の画質の劣化が低減されるので、3D画像の画質に優れた画像表示装置11を実現できる。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2に係る画像表示装置12の概略構成図であり、図13は、図12に示した液晶レンズ50における液晶分子59の配向変化を示す図であり、図14は、図12に示した画像表示パネル60と液晶レンズ50の第2電極55との関係を示す正面図である。
図12は、実施の形態2に係る画像表示装置12の概略構成図であり、図13は、図12に示した液晶レンズ50における液晶分子59の配向変化を示す図であり、図14は、図12に示した画像表示パネル60と液晶レンズ50の第2電極55との関係を示す正面図である。
本実施の形態に係る画像表示装置12は、バックライト20と、画像表示パネル60と、液晶レンズ50と、画像表示パネル60を制御する表示制御部65と、液晶レンズ50を制御する制御部70とを備える。バックライト20から出射された光は、画像表示パネル60に入射する。画像表示パネル60に入射した光は、液晶レンズ50側に出射される。尚、バックライト20、画像表示パネル60及び表示制御部65は、実施の形態1で説明したものと同じであるので、繰り返しの説明を省略する。
液晶レンズ50は、3D画像の表示時に、画像表示パネル60上に表示される右目用画像の光を視聴者の右目に導き、画像表示パネル60上に表示される左目用画像の光を視聴者の左目に導く光学素子である。液晶レンズ50は、第1電極58と、ストライプ状(スリット状)に配置される複数の第2電極55と、第1電極58の形成層と複数の第2電極55の形成層との間に設けられる液晶層53とを備える。本実施形態では、液晶層53は、前面側の基板52と背面側の基板51との間に封入されている。第1電極58は、基板52の背面に形成され、各第2電極55は、基板51の前面に形成されている。液晶レンズ50は、第1電極58を成膜した基板51と各第2電極55を成膜した基板52と貼り合わせ、基板51と基板52の間に液晶を封入することによって作製できる。尚、基板51の光出射面及び基板52の光入射面には、図示しない配向膜が形成されている。各配向膜は、図13(a)に示すように、第1電極58と各第2電極55の間に電圧が印加されていない状態で、液晶分子59の長軸がY軸方向と略平行なるように液晶分子59を配向させる。ただし、液晶分子59の配向が均一に保てるのであれば、配向膜はなくても良い。基板51及び52の形成材料としては、ガラスを用いることができる。
第1電極58は、基板52の内面の略全面に設けられる単一の平面電極である。一方、複数の第2電極55は、基板51の内面にストライプ状(スリット状)に設けられ、第1電極58と対向している。第2電極55の各々は、図14に示すように、列方向(画素列)に対して斜め方向に延びるように形成されている。第2電極55の各々は、第1ブラックライン61aに対して斜め方向に延びるように形成されている。複数の第2電極55が、所定間隔を空けて、例えば一定のピッチで行方向(X軸方向)に繰り返し配置されている。X軸方向における第2電極55の配置ピッチにより、液晶レンズ50への電圧印可時に液晶層53内に形成される複数のレンズ部Pの配置ピッチP4が定まる。尚、第2電極55のそれぞれに対して、独立して電圧を印可可能である。
制御部70は、2D画像の表示時と3D画像の表示時とで、液晶レンズ50に印加する電圧値を切り換える。3D画像の表示時には、制御部70は、液晶レンズ50がレンズ作用を持つように液晶層53に所定の電圧を印加する。また、2D画像の表示時には、制御部70は、液晶レンズ50がレンズ作用を発揮しないように電圧を制御する。
第1電極58及び第2電極55の間に電圧が印可されていない状態では、図13(a)に示すように、液晶分子59は、長軸がY軸と略平行となるように配向されている。第1電極58及び第2電極55の間に電圧が印可されると、図13(b)に示すように、液晶層53内に生じる電場に応じて液晶分子59の配向が変化して、液晶層53内に屈折率分布が生じ、この屈折率分布によって液晶層53がレンズ部として機能する。尚、液晶層53内の屈折率分布は、第2電極55の延伸方向に生じるため、図15に示すように、液晶層53内には電圧の印可によって列方向に対して傾斜する複数のシリンドリカル状のレンズ部Pが生じる。レンズ部Pは、隣り合う第2電極55間に1つずつ現れる。尚、電圧印可時に生じるレンズ部Pは、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離して、分離したそれぞれの光を視聴者の右目及び左目に導く分離素子の一例である。行方向における分離素子の配列ピッチは、行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチP4である。行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチは、行方向における第2電極55の配列ピッチと等しい。また、液晶レンズ50は、画像表示パネル60から出射された光線に視差を付与する光線制御部の一例である。なお、図15は、液晶レンズ50の分解斜視図である。図15では、説明の便宜上、基板52及び液晶層53を省略して示しており、液晶層53の替わりに仮想的なレンズPを示している。
このように印加電圧を制御することで、2D画像の表示時には、画像表示パネル60を出射した光は、液晶レンズ50を通過しても光の配光特性を保ったまま視聴者の目に入射する。一方で、3D画像表示時には、画像表示パネル60を出射した光は、液晶レンズ50により偏向され右目用画素からの光は視聴者の右目に、左目用画素からの光は視聴者の左目に集光される。
実施の形態2に係る画像表示装置12において3D画像を表示する際にも、視聴者の視聴位置が適視位置からずれることが想定される。視聴者の視聴位置が適視位置からずれると、実施の形態1で説明したのと同じ理由により、レンズ部(シリンドリカルレンズ)Pを通して見えるブラックマトリクス61のパターンが変化する。例えば、視聴距離が適視距離より短くなった場合、画面中央部の視線範囲が左右両方向に若干広がり、画面中央部より右側の視線範囲は右側にシフトし、画面中央部より左側の視線範囲は左側にシフトする。このように視聴位置がずれた場合に、レンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに応じて、見た目が明るい領域と見た目が暗い領域との配列が周期的に現れると、当該周期的な配列は、視聴者にとってモアレとして視認されてしまう。
そこで、第2電極55は、行方向(X軸方向)にピッチが、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となるように構成されている。これにより、行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチP4が、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となる。
第2電極55の配列ピッチをこのように設定することによって、電圧印可時に生じるレンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに起因して明るさが異なるレンズ部Pが画面全体で行方向に交互又はランダムに現れる。このため、3D画像の表示時に、視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、視聴者の視線範囲がシフトした場合にも、レンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに起因して明るさが異なるレンズ部Pが画面全体で行方向に交互又はランダムとなる。そのため、輝度分布が画面全体で略一様となり、視聴者によりモアレが視認されることを抑制できる。したがって、本実施の形態によれば、視聴距離が変化した場合でも3D画像の画質の劣化が低減されるので、3D画像の画質に優れた画像表示装置12を実現できる。
尚、本実施の形態では、液晶レンズ50を設ける例を説明したが、液晶レンズ50に代えて、列方向(画素列)に対して傾斜する複数のシリンドリカルレンズを有するレンズアレイを設けても良い。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、3D画像を表示可能な画像表示装置などに適用可能である。例えば、テレビ、モニター、タブレットPC、デジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話機、スマートフォンなどに、本開示は適用可能である。
11 画像表示装置
12 画像表示装置
40 視差バリア
41 遮光部
42 開口部
50 液晶レンズ
60 画像表示パネル(画像表示部)
65 表示制御部
12 画像表示装置
40 視差バリア
41 遮光部
42 開口部
50 液晶レンズ
60 画像表示パネル(画像表示部)
65 表示制御部
本開示は、裸眼での立体視を可能とする画像表示装置に関する。
特許文献1には、パララックスバリア方式により立体視を可能とする立体画像表示装置が開示されている。特許文献1に開示される立体画像表示装置は、第1方向の画像を表示する第1のピクセルと、第2方向の画像を表示する第2のピクセルとが水平方向に交互に配置されたディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールから所定距離だけ離れて配置され、視聴者の左目と右目に第1のピクセル及び第2のピクセルがそれぞれ選択的に見えるように配置された斜線方向パターンのバリアの駆動を制御するバリアモジュールとを含み、斜線方向パターンのバリアによってモアレ干渉を防止している。
本開示は、3D画像の画質を向上できる画像表示装置を提供する。
本開示における3D画像を表示可能な画像表示装置は、格子状のブラックマトリクスにより行方向及び列方向に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する画像表示部と、3D画像の表示時に、右目用画像及び左目用画像を画像表示部に同時に表示させる表示制御部と、画像表示部の前面側に配置され、3D画像の表示時に、画像表示部から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離する複数の分離素子を含む光線制御部とを備え、分離素子の各々は、列方向に対して傾斜するように直線状に配置されており、行方向における分離素子の配列ピッチが、行方向における区画領域の配列ピッチの4.5未満の非整数倍である。
本開示における画像表示装置は、3D画像の画質を向上させるのに有効である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下の説明では、画像表示装置に対して3次元直交座標系を設定し、座標軸を用いて方向を特定する。画像表示パネルの表示面に対して視聴者が正対したときの左右方向をX軸方向とする。画像表示パネルの表示面に対して視聴者が正対したときの上下方向をY軸方向とする。また、画像表示パネルの表示面に対して垂直な方向をZ軸方向とする。ここで、「正対」とは、例えば表示面に「A」という文字が表示されている場合において、視聴者がこの「A」という文字を正しい方向から見るように、表示面の真正面に向かって位置していることを意味する。
(実施の形態1)
以下、図1〜6を用いて実施の形態1を説明する。
以下、図1〜6を用いて実施の形態1を説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像表示装置11の概略断面図であり、図2は、図1に示した画像表示パネル60(画像表示部)と視差バリア40(光線制御部)との関係を示す正面図である。図1は、画像表示装置11の上側から見た図に相当する。したがって、図1の左側が、視聴者から見た表示画面の右側となる。
図1に示すように、画像表示装置11は、バックライト20と、画像表示パネル60と、視差バリア40と、画像表示パネル60を制御する表示制御部65とを備える。バックライト20から出射された光は、画像表示パネル60に入射する。画像表示パネル60に入射した光は、視差バリア40側に出射される。
以下、各構成に対してそれぞれ詳細を述べる。
バックライト20は、光源21と、反射フィルム22と、傾斜面24を有する導光板23と、拡散シート25と、プリズムシート26と、偏光反射シート27とを備える。反射フィルム22は導光板23の背面側(図1における下面側)に設けられており、拡散シート25は導光板23の前面側(図1における上面側)に設けられている。
光源21は、導光板23の一方の側面に沿って配置されている。光源21は、例えば、Y軸方向に配列された複数のLED素子を有している。
光源21から出射された光は、導光板23の前面と背面とで全反射を繰り返しながら導光板23内に広がる。導光板23内で全反射角度を超える角度を持った光が導光板23の前面から出射される。導光板23の背面には、図1に示すように、複数の傾斜面24が設けられている。これらの傾斜面24により、導光板23内を伝搬する光は様々な方向に反射されるので、導光板23から出射する光の強度が前面の全体にわたって均一になる。
反射フィルム22は、導光板23の背面側に設けられている。導光板23の背面に設けられた傾斜面24の全反射角度を超えた光は、反射フィルム22により反射され、再び導光板23内に入射し、最終的に前面から出射される。導光板23の前面から出射された光は、拡散シート25に入射する。
拡散シート25は表面に微細な凹凸を設けたフィルム状部材であり、厚みは0.1〜0.3mm程度である。拡散シート25は、導光板23の前面から出射された光の強度を面方向において更に均一化させるために設けられている。拡散シート25の替わりに、内部に複数のビーズを有する拡散板を用いてもよい。拡散板は、拡散シート25よりも厚いため、内部で面方向に光を広げる作用が大きい。一方、拡散シート25は、拡散板よりも薄いため内部で面方向に光を広げる作用は小さいが、表面の凹凸で光を拡散させることができる。また、拡散シート25を用いることで、画像表示装置11のZ軸方向の厚みを小さくすることもできる。
プリズムシート26は、透明フィルムの一方の面に無数の微細なプリズムアレイを設けることによって構成される。プリズムシート26は、一部の光を反射しそれ以外の光を透過する。プリズムシート26は、プリズムシートの平坦面の法線方向に相対的に強い指向性を有し、入射した光をプリズムシート26の前面方向に集光する。これにより、プリズムシート26は、少ない光量で有効方向を明るく照明する。
偏光反射シート27は、液晶パネル用バックライトに固有の部材であり、液晶パネルである画像表示パネル60が透過する偏光方向成分(透過偏光成分)の光を透過しそれ以外の成分を反射する。反射された光は、他の光学部材や導光板23裏面に設けられた反射フィルム22で反射される際に無偏光となって、偏光反射シート27に再入射する。再入射した光は、透過偏光成分が偏光反射シート27を透過する。これを繰り返すことで、バックライト20の出射光の偏光成分を、画像表示パネル60で有効に利用される偏光成分に統一して、画像表示パネル60側に出射する。
画像表示パネル60は、図2に示すように、格子状のブラックマトリクス61により行方向(X方向)及び列方向(Y方向)に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する。区画領域の各々は、1つのサブ画素62を構成する。複数のサブ画素62(例えばRGBの3つのサブ画素62)により、1つの画素を構成する。なお、単色表示の画像表示装置の場合は、区画領域の各々は、1つの画素を構成する。ブラックマトリクス61は、列方向に延びる第1ブラックライン61aと、行方向に延びる第2ブラックライン61bとにより、複数の区画領域を形成している。ブラックマトリクス61では、複数の第1ブラックライン61aが行方向に例えば一定のピッチで配列され、複数の第2ブラックライン61bが列方向に例えば一定のピッチで配列されている。複数のサブ画素62は、行方向(図2の左右方向)及び列方向(図2の上下方向)にマトリクス状に配列されている。画像表示パネル60は、表示制御部65による制御に従って2D画像又は3D画像を表示可能である。画像表示パネル60の一例として、In−Plane−Switching方式を用いた液晶パネルが挙げられる。ただし、画像表示パネル60として、他の方式の液晶パネルや有機ELパネル等を採用することもできる。
画像表示パネル60に3D画像を表示する場合、複数の画素は、右目用画素と左目用画素に分けて用いられる。表示制御部65は、3D画像の表示時には、右目用画素に右目用画像を表示し、左目用画素に左目用画像を表示する。すなわち、3D画像の表示時には、画像表示パネル60に、右目用画像及び左目用画像が同時に表示される。右目用画素に表示される右目用画像の光は後述する視差バリア40によって遮られ、左目用画素に表示される左目用画像の光が視聴者の左目に届く。また、左目用画素に表示される左目用画像の光は後述する視差バリア40によって遮られ、右目用画素に表示される右目用画像の光が視聴者の右目に届く。
一方、表示制御部65は、2D画像の表示時には、従来通り全ての画素を用いて1つの2D画像を表示する。
尚、図示を省略しているが、画像表示パネル60の入射面および出射面には光の偏光を揃えるためのシートが形成されている。ここで、本実施の形態では画像表示パネル60からの出射光の偏光方向はY軸方向としている。
視差バリア40は、画像表示パネル60の前面側に配置され、図2に示すように、ストライプ状(スリット状)に配列された複数の遮光部41を有する。隣接する遮光部41の間には、画像表示パネル60から出射された光を透過させる開口部42が形成されている。遮光部41は、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光を視聴者の左目の視線範囲から遮ると共に、画像表示パネル60から出射された左目用画像の光を視聴者の右目の視線範囲から遮る。この結果、右目用画像の光及び左目用画像の光が開口部42を通じて視聴者の右目及び左目のそれぞれに届く。また、図2に示すように、遮光部41及び開口部42は、列方向(画素列)に対して傾斜する直線状に形成されている。遮光部41及び開口部42は、列方向(つまり、第1ブラックライン61aの延伸方向)に対して傾斜するように直線状に配置されている。視差バリア40は、例えば、電圧の印可に応じてストライプ状に複数の遮光部41を表示する液晶素子を用いて実現できる。また、3D画像の表示専用の画像表示装置においては、視差バリア40は、黒色インキ等の遮光性材料を用いて形成されたストライプ状のパターンでも良い。尚、遮光部41及び開口部42は、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離して、分離したそれぞれの光を視聴者の右目及び左目に導く分離素子の一例である。また、視差バリア40は、画像表示パネル60から出射された光線に視差を付与する光線制御部の一例である。
ここで、視差バリア40は、行方向(X軸方向)における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1が、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となるように構成されている。非整数とは、整数ではない数である。なお、行方向(画素行方向)において、分離素子(一対の遮光部41及び開口部42)の配列ピッチP1は一定である。
行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、同方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることにより、3D画像表示時に視聴位置が最適視聴位置からずれた際のモアレを低減することができる。以下、比較例と対比しながら、本実施の形態に係るモアレ低減効果の詳細を説明する。
図3及び4は、それぞれ比較例1及び2に係る画像表示装置101,201における画像表示パネル60と視差バリア140,240との関係を示す正面図である。
図3に示す画像表示装置101は、実施の形態1に係る画像表示装置11が備えるものと同じ画像表示パネル60と、視差バリア140とを用いて構成したものである。視差バリア140は、図2に示した視差バリア40と同様に、ストライプ状に配列された複数の遮光部141を有し、隣接する遮光部141の間には光を透過させる開口部142が設けられている。ただし、遮光部141は、列方向に平行に延びるように形成されている。
図4に示す画像表示装置201は、実施の形態1に係る画像表示装置11が備えるものと同じ画像表示パネル60と、視差バリア240とを用いて構成したものである。視差バリア240は、図2に示した視差バリア40と同様に、ストライプ状に配列された複数の遮光部241を有し、隣接する遮光部241の間には光を透過させる開口部242が設けられている。また、図2の例と同様に、遮光部241及び開口部242は、列方向に対して傾斜するように形成されている。ただし、行方向における遮光部241及び開口部242の配列ピッチP3がサブ画素62の配列ピッチP2の整数倍となっている点で、図4の視差バリア240は、図2の視差バリア40と異なっている。
図5は、実施の形態1に係る画像表示装置11を見たときに視差バリア40の開口部42から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
実施の形態1に係る画像表示装置11(図2)においては、図5(a)に示すように、ブラックマトリクス61の第1ブラックライン61aが開口部42の略中央に見える領域や、サブ画素62が開口部42の略中央に見える領域がある。更に、図5(b)に示すような、画像表示装置11の表示領域上の位置に応じて、第1ブラックライン61aが開口部42の中央からずれて見える領域や、サブ画素62が開口部42の中央からずれて見える領域がある。これらの領域では、第1ブラックライン61aの見え方が異なるので、各サブ画素62の輝度が同一の場合には、サブ画素62が開口部42の中央に位置する領域は相対的に明るく、第1ブラックライン61aが開口部42の中央に位置する領域は相対的に暗い。尚、図5(a)及び(b)は、画像表示装置11を適視距離から見た場合、及び、画像表示装置11を適視距離からずれた距離から見た場合のいずれにも現れるブラックマトリクス61のパターンである。
図6は、比較例1に係る画像表示装置101を見たときに視差バリア140の開口部142から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
比較例1に係る画像表示装置101においては、適視距離から見たときに、図6(a)に示すブラックマトリクス61のパターンが画面の全面に現れる。適視距離からの視聴時には、画面全体でブラックマトリクス61と開口部142とが図6(a)に示す位置関係にあるため、全てのサブ画素62の輝度が同じであれば、画面全体が略均一な輝度となる。ただし、視聴者の視聴距離が適視距離からずれると、視線範囲が代わることによって、開口部142から見えるブラックマトリクス61のパターンが変化する。この結果、図6(b)に示すような、第1ブラックライン61aが開口部142の略中央に見える領域が画面上の一部に出現する。各サブ画素62の輝度が同一の場合には、図6(a)に示す領域と比べて、図6(b)に示す領域は相対的に暗く見える。
図7は、比較例2に係る画像表示装置201を見たときに視差バリア240の開口部242から見えるブラックマトリクスのパターンを示す図である。
比較例2に係る画像表示装置201においては、図4にも示したように、適視距離から見たときに、図7(a)に示すような、サブ画素62が開口部242の略中央に見える領域や、図7(b)に示すような、第1ブラックライン61aが開口部242の略中央に見える領域が現れる。また、視聴距離が適視距離からずれた場合にも、図7(a)に示す領域と、図7(b)に示す領域とが現れる。各サブ画素62の輝度が同一の場合には、図7(a)に示す領域は相対的に明るく見え、図7(b)に示す領域は相対的に暗く見える。
図8は、実施の形態1に係る画像表示装置11の表示面上に現れる輝度分布を示す模式図であり、図9及び10は、それぞれ比較例1及び比較例2に係る画像表示装置101,201の表示面上に現れる輝度分布を示す模式図である。図8〜10において、左欄はクロストークが最も少なくなる適視距離で3D画像を視聴した場合に見える輝度分布を示し、右欄は視聴者が画面に近づいて適視距離より短い距離で3D画像を視聴した場合に見える輝度分布を示す。また、図8〜10では、各帯状の領域において明るさが概ね一様である。図8〜10では、帯状の領域によって、相対的に明るく見える領域(明るい領域)と、相対的に暗く見える領域(暗い領域)、又は相対的に明るく見える領域と相対的に暗く見える領域との中間の明るさの領域(中間の明るさの領域)を示す。また、図10(a)は、遮光部241の傾斜が大きい場合を示し、図10(b)は、遮光部241の傾斜が小さい場合を示す。
視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、例えば画像表示装置11,101,201に近づいた場合を想定する。視聴距離が適視距離より短くなった場合、視聴者の右目及び左目の視線範囲が左右方向にシフトする。したがって、視聴距離が適視距離からずれると、開口部42,142,242を通じて見えるブラックマトリクス61のパターンが変化するため、適視距離で相対的に明るく見えていた領域が暗く見えたり、適視距離で相対的に暗く見えていた領域が明るく見えたりするなど、画面上の見た目の輝度分布が変化する。
ただし、実施の形態1においては、遮光部41及び開口部42を列方向(画素列)に対して斜めに配置すると共に、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることによって、配列ピッチP1が配列ピッチP2の半整数倍(例えば、2.5倍又は3.5倍)の場合、図5に示したような、明るさが異なる開口部42が画像表示装置11の表示領域上に行方向に交互に配置される。配列ピッチP1が配列ピッチP2の非整数倍であって半整数倍ではない場合、明るさが異なる開口部42が画像表示装置11の表示領域上に行方向にランダムに配置される。何れの場合においても、明るさが同程度の開口部42が行方向において偏ることなく、視聴者が見た目で分かる大きさの領域としては、明るさが異なる領域が周期的に配置されない。また、視聴者の視聴距離が適視距離からずれても、図8に示すように、適視距離での視聴時と同じ輝度に見える領域の位置が変化するだけで、明るさが異なる開口部42が行方向に交互又はランダムに現れる状態は維持されている。したがって、実施の形態1に係る画像表示装置11では、視聴距離にかかわらず、見た目の明るさが異なる領域が周期的に配置されないため、モアレが視認されにくい。
これに対して、比較例1に係る画像表示装置101では、適視距離から見たときには、ブラックマトリクス61のパターンが画面全体に渡って図6(a)のように見えるため、画面全体の輝度は略一定である。しかし、視聴距離が適視距離からずれると、図6(b)に示すようなブラックマトリクス61のパターンが出現する。この結果、画面上には、適視距離から見た場合と比べて暗く見える領域が現れる。比較例1では、遮光部141及び開口部142を列方向と平行に配置しているので、視聴距離の変化に伴って生じる暗い領域は、図9に示すように、列方向に沿って生じる。このような列方向の輝度変化は、縦縞状のモアレとして視認されてしまう。
また、比較例2に係る画像表示装置201では、遮光部241及び開口部242を列方向に対して斜めに配置しているが、行方向における遮光部241及び開口部242の配列ピッチP3が行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の整数倍である。そのため、図10(a)及び(b)に示すように、相対的に明るい領域(図7(a))と、相対的に暗い領域(図7(b))とが周期的に現れる。この結果、比較例2に係る画像表示装置201においても、3D画像視聴時の視聴距離の変化に伴って、縦縞状または横縞状のモアレが視認されてしまう。尚、列方向に対する遮光部41及び開口部42の傾斜が小さい場合には、図10(b)に示すように、適視位置から見た場合にも周期的な輝度分布が生じてモアレが視認されることがある。この場合、適視距離からずれた場合には、適視距離での視聴時と同じ輝度に見える領域の位置が変化するが、依然として周期的な輝度分布が維持されるためモアレが視認される。
このような理由により、本実施の形態では、行方向(視聴者から見た左右方向)における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることによって、視聴者の視聴距離が適視距離からずれた場合に、モアレの発生を抑制することが可能となる。
また、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍であって、4.5倍未満に設定する。この理由を以下に説明する。
図11は、人間のコントラスト感度の空間周波数特性を示すグラフである。図11の横軸は、空間周波数、すなわち、視野角1度あたりの縞の繰り返し数(単位:cpd(cycle per degree))を表し、縦軸は、コントラスト感度、すなわち、縞状パターンのコントラストを変化させた場合に、縞を認識可能な最小のコントラストであるコントラスト閾値の逆数を表す。
本実施の形態では、視差バリア40の遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1が、を人間のコントラスト感度の空間周波数特性に基づいて設定されている。本実施の形態で説明した視差バリア40は、遮光部41及び開口部42のコントラストが1の素子である。後述するように、視差バリア40の代わりに、液晶レンズまたはシリンドリカルレンズを用いることも可能であるが、レンズのコントラストは1/10程度である。したがって、右目用画像の光と左目用画像の光に対して視差を付与する光線制御部として、レンズを用いて画像表示装置を構成した場合に、レンズが縞として視認されないように配列ピッチP1の値を設定する。レンズのコントラスト感度を10と想定すると、レンズが視認されないようにするには、図11に示すように、レンズの縞状パターンの空間周波数を40より大きく(つまり、配列ピッチP1を小さく)すれば良い。
一方、画像表示パネル60のサブ画素62の配列ピッチP2は、適視位置からの視聴時に、連続する3つのサブ画素62が画素として識別できないように(つまり、RGB等の3つのサブ画素62が1つの画素に見えるように)、3つのサブ画素の列毎に構成される縞状パターンの空間周波数が60cpdより大きくなるように設計されている。
ここで、遮光部41及び開口部42の空間周波数を40cpdとする場合、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1が、サブ画素62の配列ピッチP2の何倍に相当するかを求める。遮光部41及び開口部42で構成される縞状パターンの空間周波数40cpdは、連続する3つのサブ画素62で構成される縞状パターンの空間周波数60cpdの2/3倍であるので、遮光部41及び開口部42は、連続する3つサブ画素62の配列ピッチ(3×P2)より粗く、3/2倍となる。したがって、遮光部41及び開口部42の空間周波数を40cpdより大きくするには、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、3×P2×(3/2)、すなわち、4.5×P2より小さくすれば良い。
このような理由により、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の4.5倍未満の非整数倍としている。
また、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の半整数倍(ただし、4.5倍未満)であることが好ましい。ここで、半整数とは、奇数の1/2をいう。行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1を、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の半整数倍とした場合、図2に示したように、明るさが異なる開口部42が画面全域において行方向に交互に現れ、適視距離からずれた位置で3D画像を視聴した際に、モアレがより視認されにくくなるため好ましい。ただし、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1をサブ画素62のピッチP2の非整数倍とすることで、遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1をサブ画素62のピッチP2の整数倍とする場合と比べて、適視距離からずれた位置で3D画像を視聴した際のモアレの視認が十分低減されるため、配列ピッチP1は必ずしも配列ピッチP2の半整数倍でなくても良い。
なお、隣り合う遮光部41の間に右目用の画素と左目用の画素を設けるため、行方向における遮光部41及び開口部42の配列ピッチP1は、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP2の2倍より大きくする。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置11では、視差バリア40の遮光部40及び開口部42の配列ピッチP1をサブ画素62の配列ピッチP2の非整数倍とすることによって、明るさが異なる開口部42が画面全体で行方向に交互又はランダムに現れる。このため、3D画像の表示時に、視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、視聴者の視線範囲がシフトした場合にも、明るさが異なる開口部42が画面全体で行方向に交互又はランダムに現れるため、視聴者によりモアレが視認されることを抑制できる。したがって、本実施の形態によれば、視聴距離が変化した場合でも3D画像の画質の劣化が低減されるので、3D画像の画質に優れた画像表示装置11を実現できる。
(実施の形態2)
図12は、実施の形態2に係る画像表示装置12の概略構成図であり、図13は、図12に示した液晶レンズ50における液晶分子59の配向変化を示す図であり、図14は、図12に示した画像表示パネル60と液晶レンズ50の第2電極55との関係を示す正面図である。
図12は、実施の形態2に係る画像表示装置12の概略構成図であり、図13は、図12に示した液晶レンズ50における液晶分子59の配向変化を示す図であり、図14は、図12に示した画像表示パネル60と液晶レンズ50の第2電極55との関係を示す正面図である。
本実施の形態に係る画像表示装置12は、バックライト20と、画像表示パネル60と、液晶レンズ50と、画像表示パネル60を制御する表示制御部65と、液晶レンズ50を制御する制御部70とを備える。バックライト20から出射された光は、画像表示パネル60に入射する。画像表示パネル60に入射した光は、液晶レンズ50側に出射される。尚、バックライト20、画像表示パネル60及び表示制御部65は、実施の形態1で説明したものと同じであるので、繰り返しの説明を省略する。
液晶レンズ50は、3D画像の表示時に、画像表示パネル60上に表示される右目用画像の光を視聴者の右目に導き、画像表示パネル60上に表示される左目用画像の光を視聴者の左目に導く光学素子である。液晶レンズ50は、第1電極58と、ストライプ状(スリット状)に配置される複数の第2電極55と、第1電極58の形成層と複数の第2電極55の形成層との間に設けられる液晶層53とを備える。本実施形態では、液晶層53は、前面側の基板52と背面側の基板51との間に封入されている。第1電極58は、基板52の背面に形成され、各第2電極55は、基板51の前面に形成されている。液晶レンズ50は、第1電極58を成膜した基板51と各第2電極55を成膜した基板52と貼り合わせ、基板51と基板52の間に液晶を封入することによって作製できる。尚、基板51の光出射面及び基板52の光入射面には、図示しない配向膜が形成されている。各配向膜は、図13(a)に示すように、第1電極58と各第2電極55の間に電圧が印加されていない状態で、液晶分子59の長軸がY軸方向と略平行なるように液晶分子59を配向させる。ただし、液晶分子59の配向が均一に保てるのであれば、配向膜はなくても良い。基板51及び52の形成材料としては、ガラスを用いることができる。
第1電極58は、基板52の内面の略全面に設けられる単一の平面電極である。一方、複数の第2電極55は、基板51の内面にストライプ状(スリット状)に設けられ、第1電極58と対向している。第2電極55の各々は、図14に示すように、列方向(画素列)に対して斜め方向に延びるように形成されている。第2電極55の各々は、第1ブラックライン61aに対して斜め方向に延びるように形成されている。複数の第2電極55が、所定間隔を空けて、例えば一定のピッチで行方向(X軸方向)に繰り返し配置されている。X軸方向における第2電極55の配置ピッチにより、液晶レンズ50への電圧印可時に液晶層53内に形成される複数のレンズ部Pの配置ピッチP4が定まる。尚、第2電極55のそれぞれに対して、独立して電圧を印可可能である。
制御部70は、2D画像の表示時と3D画像の表示時とで、液晶レンズ50に印加する電圧値を切り換える。3D画像の表示時には、制御部70は、液晶レンズ50がレンズ作用を持つように液晶層53に所定の電圧を印加する。また、2D画像の表示時には、制御部70は、液晶レンズ50がレンズ作用を発揮しないように電圧を制御する。
第1電極58及び第2電極55の間に電圧が印可されていない状態では、図13(a)に示すように、液晶分子59は、長軸がY軸と略平行となるように配向されている。第1電極58及び第2電極55の間に電圧が印可されると、図13(b)に示すように、液晶層53内に生じる電場に応じて液晶分子59の配向が変化して、液晶層53内に屈折率分布が生じ、この屈折率分布によって液晶層53がレンズ部として機能する。尚、液晶層53内の屈折率分布は、第2電極55の延伸方向に生じるため、図15に示すように、液晶層53内には電圧の印可によって列方向に対して傾斜する複数のシリンドリカル状のレンズ部Pが生じる。レンズ部Pは、隣り合う第2電極55間に1つずつ現れる。尚、電圧印可時に生じるレンズ部Pは、画像表示パネル60から出射された右目用画像の光と左目用画像の光とを分離して、分離したそれぞれの光を視聴者の右目及び左目に導く分離素子の一例である。行方向における分離素子の配列ピッチは、行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチP4である。行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチは、行方向における第2電極55の配列ピッチと等しい。また、液晶レンズ50は、画像表示パネル60から出射された光線に視差を付与する光線制御部の一例である。なお、図15は、液晶レンズ50の分解斜視図である。図15では、説明の便宜上、基板52及び液晶層53を省略して示しており、液晶層53の替わりに仮想的なレンズPを示している。
このように印加電圧を制御することで、2D画像の表示時には、画像表示パネル60を出射した光は、液晶レンズ50を通過しても光の配光特性を保ったまま視聴者の目に入射する。一方で、3D画像表示時には、画像表示パネル60を出射した光は、液晶レンズ50により偏向され右目用画素からの光は視聴者の右目に、左目用画素からの光は視聴者の左目に集光される。
実施の形態2に係る画像表示装置12において3D画像を表示する際にも、視聴者の視聴位置が適視位置からずれることが想定される。視聴者の視聴位置が適視位置からずれると、実施の形態1で説明したのと同じ理由により、レンズ部(シリンドリカルレンズ)Pを通して見えるブラックマトリクス61のパターンが変化する。例えば、視聴距離が適視距離より短くなった場合、画面中央部の視線範囲が左右両方向に若干広がり、画面中央部より右側の視線範囲は右側にシフトし、画面中央部より左側の視線範囲は左側にシフトする。このように視聴位置がずれた場合に、レンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに応じて、見た目が明るい領域と見た目が暗い領域との配列が周期的に現れると、当該周期的な配列は、視聴者にとってモアレとして視認されてしまう。
そこで、第2電極55は、行方向(X軸方向)にピッチが、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となるように構成されている。これにより、行方向におけるレンズ部Pの配列ピッチP4が、行方向におけるサブ画素62の配列ピッチP1の非整数倍(ただし、2より大きく4.5未満)となる。
第2電極55の配列ピッチをこのように設定することによって、電圧印可時に生じるレンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに起因して明るさが異なるレンズ部Pが画面全体で行方向に交互又はランダムに現れる。このため、3D画像の表示時に、視聴者の視聴位置が適視位置からずれて、視聴者の視線範囲がシフトした場合にも、レンズ部Pを通じて見えるブラックマトリクス61のパターンに起因して明るさが異なるレンズ部Pが画面全体で行方向に交互又はランダムとなる。そのため、輝度分布が画面全体で略一様となり、視聴者によりモアレが視認されることを抑制できる。したがって、本実施の形態によれば、視聴距離が変化した場合でも3D画像の画質の劣化が低減されるので、3D画像の画質に優れた画像表示装置12を実現できる。
尚、本実施の形態では、液晶レンズ50を設ける例を説明したが、液晶レンズ50に代えて、列方向(画素列)に対して傾斜する複数のシリンドリカルレンズを有するレンズアレイを設けても良い。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、3D画像を表示可能な画像表示装置などに適用可能である。例えば、テレビ、モニター、タブレットPC、デジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話機、スマートフォンなどに、本開示は適用可能である。
11 画像表示装置
12 画像表示装置
40 視差バリア
41 遮光部
42 開口部
50 液晶レンズ
60 画像表示パネル(画像表示部)
65 表示制御部
12 画像表示装置
40 視差バリア
41 遮光部
42 開口部
50 液晶レンズ
60 画像表示パネル(画像表示部)
65 表示制御部
Claims (3)
- 3D画像を表示可能な画像表示装置であって、
格子状のブラックマトリクスにより行方向及び列方向に区画された複数の画素を構成する区画領域を有する画像表示部と、
前記3D画像の表示時に、右目用画像及び左目用画像を前記画像表示部に同時に表示させる表示制御部と、
前記画像表示部の前面側に配置され、前記3D画像の表示時に、前記画像表示部から出射された前記右目用画像の光と前記左目用画像の光とを分離する複数の分離素子を含む光線制御部とを備え、
前記分離素子の各々は、前記列方向に対して傾斜するように直線状に配置されており、
前記行方向における前記分離素子の配列ピッチが、前記行方向における前記区画領域の配列ピッチの4.5未満の非整数倍である、画像表示装置。 - 前記行方向における前記分離素子の配列ピッチが、前記行方向における前記区画領域の配列ピッチの半整数倍である、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記区画領域の各々は、1つのサブ画素を構成する、請求項1に記載の画像表示装置。
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