JP2011185751A - 電気泳動用カセット - Google Patents
電気泳動用カセット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011185751A JP2011185751A JP2010051478A JP2010051478A JP2011185751A JP 2011185751 A JP2011185751 A JP 2011185751A JP 2010051478 A JP2010051478 A JP 2010051478A JP 2010051478 A JP2010051478 A JP 2010051478A JP 2011185751 A JP2011185751 A JP 2011185751A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- gel
- electrophoresis
- space
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】 上記課題を解決するために、電気泳動用ゲルを内包するための電気泳動用カセットであって、電気泳動用ゲルを保持するための内部空間を備え、前記電気泳動用カセットの一方の面には外部空間を備え、前記一方の面と対向する当該電気泳動用カセットの他方の面は前記外部空間に対応し、同じ構造を備えた他の電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっていることを特徴とする電気泳動用カセットとする。
【選択図】図1
Description
しかし、この方法ではカセット1つの充填に対し1以上のゲル前駆溶液供給のためのノズルが必要であり、個別に充填していかなくてはならないので、ゲルの充填量や組成など品質にバラツキが生じる可能性がある。また、時間がかかり大量処理に向かないという問題があった。
この方法によれば、複数の電気泳動用ゲルカセットを一度に作成することができる。複数個のカセットが入る大きさの浸漬槽を準備すればよいだけなので、設備が簡素化でき、かつ、浸漬槽を大きくすれば大量処理に向くという利点がある。また、同じ品質の電気泳動用ゲルカセットを大量に得ることができるという利点がある。
前記電気泳動用カセットの一方の面には外部空間を備え、前記外部空間は他の前記電気泳動用カセットの外部空間形成面と対向状態で配置した際に、当該電気泳動用カセットの外部空間によって、同じ構造を備えた他の前記電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっていることを特徴とする電気泳動用カセットである。
本発明の電気泳動用カセットは、電気泳動用ゲルを保持するための内部空間と、電気泳動用カセット外部に設けられた外部空間とを備え、前記一方の面と対向する当該電気泳動用カセットの他方の面は前記外部空間に対応し、同じ構造を備えた他の電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっている。あるいは、前記外部空間は他の前記電気泳動用カセットの外部空間形成面と対向状態で配置した際に、当該電気泳動用カセットの外部空間によって、同じ構造を備えた他の前記電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっている。
すなわち、図3(a)、(b)、(c)及び(d)で示すとおり、複数のカセットを密着させて並べた際に、一のカセットが他のカセットの蓋となることが可能な構造である。
外部空間は少なくとも二つに区分されている。第1電極と接続されたバッファー溶液槽となる第1外部空間と、第2電極と接続されたバッファー溶液槽となる第2外部空間である。
外部空間を備えないカセットであれば、特許文献2に記載されたように、一方の開口部を下方に、他方の開口部を上方になるように配置し、カセット全体をゲル前駆溶液に浸漬することで、下方の開口部からカセット内部にゲル前駆溶液を充填することができる。しかし、本発明のカセットでは、第1開口部及び第2開口部はいずれも内部空間と外部空間を接続するものであるので、従来の方法をそのまま適用してしまうと下方となった外部空間にまでゲルが充填されてしまう。
なお、切り欠きの形状は外部空間の機能を損なわなければ半円状や貫通孔でもよく、通気の機能が維持できれば複数でも単数でもよい。
この電気泳動用カセット10cによれば、第1の外部空間及び第2の外部空間をバッファー溶液層として用いる際に、外部空間を区分する仕切りに切り欠きがないので、溶液の保持に支障を来たすことがなく好ましい。
このような通気孔はゲル前駆溶液に接触しない位置に設ける必要がある。特に、外部空間同士を区分する仕切りではなく、外部空間と外部とを区分する仕切りに設けられた通気孔である7aや7dは、ゲル前駆溶液の充填予定位置より上方に来るように設計を行う。
この場合の封止材は単なる樹脂板でも、金属板でも、外部空間をふさぐことのできる大きさであればよい。また、カセットに封止材を貼り付けない場合は適度な厚みのある基材が好ましい。
カセットにゲル前駆溶液を充填した後、ゲル前駆溶液の界面に、ゲル前駆溶液と空気との接触を防ぐために水または有機溶媒を重層してもよい。このとき、カセットの上方に開口した開口部から一つ一つカセット内に注いでもよいし、例えば、図3で示す下方充填法においては、ゲル前駆溶液より比重の軽い溶媒をゲル前駆溶液充填層に注ぎ、電気泳動用カセットに内部空間の排気のために設けられていた通気孔及び開口部からカセット内部に流入するようにすることもできる。ここで、溶媒は硬化してしまうことはないので、ゲルの硬化後は容易に除去して次の工程(他のゲルの重層や分析など)を行うことができる。
また、電気泳動用カセットごとゲル前駆溶液浸漬槽に浸漬し、ゲル前駆溶液充填予定位置より下方にある開口部からゲル前駆溶液を充填する下方充填法においても、外部空間へのゲルの付着を防ぐことができ、かつ、ゲル硬化時の発熱の影響を最小限に抑えることができる。また、大量処理に向く下方充填法を効率よく行うことができる。
2 第1外部空間
3 第2外部空間
4 第1開口部
5 第2開口部
6 第3の開口部
7a、7b、7c、7d 通気孔
8 封止材
9 ゲル
10 電気泳動用カセット
11 ゲル前駆溶液浸漬槽
12 ゲル前駆溶液
13 ゲル前駆溶液の進行方向
14 通気孔
Claims (4)
- 電気泳動用ゲルを内包するための電気泳動用カセットであって、
電気泳動用ゲルを保持するための内部空間を備え、
前記電気泳動用カセットの一方の面には外部空間を備え、
前記一方の面と対向する当該電気泳動用カセットの他方の面は前記外部空間に対応し、同じ構造を備えた他の電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっていることを特徴とする電気泳動用カセット。 - 電気泳動用ゲルを内包するための電気泳動用カセットであって、
電気泳動用ゲルを保持するための内部空間と、
前記電気泳動用カセットの一方の面に設けられ、前記内部空間に接触できる第1開口部、第2開口部と、
前記電気泳動用カセットの一方の面に備えられ、液体を保持可能な第1及び第2外部空間とを備え、
前記第1開口部は前記第1外部空間に、前記第2開口部は前記第2外部空間にそれぞれ接続し、
さらに前記第1及び第2の外部空間とは接続せず、前記内部空間に接触可能な第3の開口部を備え、
前記一方の面と対向する当該電気泳動用カセットの他方の面は前記外部空間に対応し、同じ構造を備えた他の電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造であり、かつ当該電気泳動用カセットで前記他の電気泳動用カセットの外部空間をふさいだ際に当該電気泳動用カセットが備える内部空間との通気が可能であることを特徴とする電気泳動用カセット。 - 電気泳動用ゲルを内包するための電気泳動用カセットであって、
電気泳動用ゲルを保持するための内部空間を備え、
前記電気泳動用カセットの一方の面には外部空間を備え、
前記外部空間は他の前記電気泳動用カセットの外部空間形成面と対向状態で配置した際に、当該電気泳動用カセットの外部空間によって、同じ構造を備えた他の前記電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造となっていることを特徴とする電気泳動用カセット。 - 電気泳動用ゲルを内包するための電気泳動用カセットであって、
電気泳動用ゲルを保持するための内部空間と、
前記電気泳動用カセットの一方の面に設けられ、前記内部空間に接触できる第1開口部、第2開口部と、
前記電気泳動用カセットの一方の面に備えられ、液体を保持可能な第1及び第2外部空間とを備え、
前記第1開口部は前記第1外部空間に、前記第2開口部は前記第2外部空間にそれぞれ接続し、
さらに前記第1及び第2の外部空間とは接続せず、前記内部空間に接触可能な第3の開口部を備え、
前記外部空間は他の前記電気泳動用カセットの外部空間形成面と対向状態で配置した際に、当該電気泳動用カセットの外部空間によって、同じ構造を備えた他の前記電気泳動用カセットの外部空間をふさぐことのできる蓋構造であり、かつ当該電気泳動用カセットで前記他の電気泳動用カセットの外部空間をふさいだ際に当該電気泳動用カセットが備える内部空間との通気が可能であることを特徴とする電気泳動用カセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051478A JP5375681B2 (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電気泳動用カセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051478A JP5375681B2 (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電気泳動用カセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011185751A true JP2011185751A (ja) | 2011-09-22 |
JP5375681B2 JP5375681B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=44792228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010051478A Expired - Fee Related JP5375681B2 (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電気泳動用カセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5375681B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08261988A (ja) * | 1996-04-09 | 1996-10-11 | Hitachi Ltd | 積層型泳動媒体及び光検出電気泳動装置 |
JPH0943196A (ja) * | 1995-08-02 | 1997-02-14 | Norin Suisansyo Nogyo Seibutsu Shigen Kenkyusho | 電気泳動装置 |
US20060006069A1 (en) * | 2004-07-07 | 2006-01-12 | Fox Gregory S | Device for stacking multiple pre-cast horizontal gels |
JP2010025584A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Toppan Printing Co Ltd | 電気泳動器具および電気泳動方法 |
-
2010
- 2010-03-09 JP JP2010051478A patent/JP5375681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0943196A (ja) * | 1995-08-02 | 1997-02-14 | Norin Suisansyo Nogyo Seibutsu Shigen Kenkyusho | 電気泳動装置 |
JPH08261988A (ja) * | 1996-04-09 | 1996-10-11 | Hitachi Ltd | 積層型泳動媒体及び光検出電気泳動装置 |
US20060006069A1 (en) * | 2004-07-07 | 2006-01-12 | Fox Gregory S | Device for stacking multiple pre-cast horizontal gels |
JP2010025584A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Toppan Printing Co Ltd | 電気泳動器具および電気泳動方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5375681B2 (ja) | 2013-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6290821B2 (ja) | 電気泳動ゲルカセット及びコーム | |
JP2004138959A5 (ja) | ||
EP1365235B1 (en) | Vertical electrophoresis system | |
US20100326829A1 (en) | Monolithic electrophoresis gel system | |
US20120055794A1 (en) | Monolithic electrophoresis flat gel system | |
Kim et al. | Degassed micromolding lithography for rapid fabrication of anisotropic hydrogel microparticles with high-resolution and high uniformity | |
JP5375681B2 (ja) | 電気泳動用カセット | |
CN111013676A (zh) | 一种液滴制备方法及微流控芯片 | |
WO1995031717A1 (en) | Coated plastic mold for electrophoresis gel | |
JP6196680B2 (ja) | 大量試料をローディングするためのゲル電気泳動装置 | |
JP5445234B2 (ja) | 電気泳動用カセット及び電気泳動用ゲルカセットの製造方法 | |
Tang et al. | Lateral patch-clamping in a standard 1536-well microplate format | |
NL1027206C2 (nl) | Membraanmodule alsmede werkwijze voor het vervaardigen van de membraanmodule. | |
JP5307101B2 (ja) | 電気泳動用ゲルカセット及びその製造方法 | |
JP2006021128A (ja) | 基材コーティング方法 | |
JP2007178433A (ja) | 統合型2次元ゲル電気泳動 | |
JP4971561B2 (ja) | 電解液注入方法及び装置 | |
US9664646B2 (en) | Polyacrylamide electrophoresis gels with protection against oxygen exposure | |
CN209979325U (zh) | 一种金相覆膜ac纸制作工具 | |
JPS61161655A (ja) | 鉛蓄電池用液口栓 | |
EP2159573A1 (en) | 2D electrophoresis device and method of manufacturing | |
US20100326830A1 (en) | Monolithic electrophoresis gel system | |
JP5287569B2 (ja) | 電気泳動用ゲルカセットの製造方法 | |
JP5975636B2 (ja) | 電気泳動用カセット、電気泳動用カセットの製造方法、および電気泳動方法 | |
JP2002156518A (ja) | カラーフィルタ基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |