JP2011185543A - 伝熱パイプ、egrクーラーおよびegrクーラーの製造方法 - Google Patents

伝熱パイプ、egrクーラーおよびegrクーラーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】EGRクーラーのコンパクト化および低コスト化を図るべく、フィンレスの構成としながら熱交換性能を確保することができる、扁平形状を有する伝熱パイプおよび当該伝熱パイプにより構成されるEGRクーラーを提供するとともに、短辺方向の寸法を精度良く確保することができるEGRクーラーの製造方法を提供する。
【解決手段】管状の部材であり、管内部を流通する流体(ここではEGRガス)を管外部と熱交換させるための扁平形状を有する各伝熱パイプ4・14を備えるEGRクーラー1は、各伝熱パイプ4・14の短辺方向内側の各寸法hを、各伝熱パイプ4・14内を流通するEGRガスの流れ場の状態が全て乱流(即ち、Re>5000)となる寸法(境界値h未満)とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、EGRクーラーの熱交換器部分を構成する部品である扁平形状を有する伝熱パイプと、当該伝熱パイプを備えるEGRクーラーおよび当該EGRクーラーの製造方法の技術に関する。
近年、エンジンから排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)等の低減や、エンジンの燃費向上に有効な技術として、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation:以下、EGRと記載する)と称される技術が広く採用されるに至っている。
EGRを実現するためのシステムにおいては、再循環される排気ガス(以下、EGRガスと呼ぶ)を冷却するための装置であるEGRクーラーが用いられており、当該EGRクーラーのコンパクト化および高効率化等のための改良が日々検討されている。
従来、伝熱面積を拡大して熱交換効率を向上させるために、熱交換器部分を構成する伝熱パイプとして扁平形状を有する伝熱パイプを採用したEGRクーラーが知られており、例えば、以下に示す特許文献1等にその技術が開示され公知となっている。
特許文献1に開示された従来技術に係るEGRクーラーの熱交換用チューブ(伝熱パイプ)は、一枚板からなる扁平形状を有する伝熱パイプであって、上部管壁および下部管壁の一部を折り返し状に屈曲させて対向する管壁に向かって突出させることによりインナーフィンを形成し、当該インナーフィンの頂部が対向する壁面に対して間隙を有するように構成している。
これにより、ろう付け部に起因する熱障壁がなくなるとともに、EGRガス中のPMの付着・堆積による目詰まりを防止することができ、EGRクーラー用の冷却性能の高い扁平形状を有する伝熱パイプを提供することができる。
特開2007−64606号公報
従来、EGRクーラー用の伝熱パイプでは、その内部におけるEGRガスの流れ場の状態が層流および遷移域であることを前提としていたため、伝熱パイプの高さ方向中央部を層流および遷移域の状態で流れているEGRガスは壁面と接触することができず、熱交換がされにくいという課題があった。
このため、特許文献1等に示される従来技術では、伝熱パイプの内部にフィン等を設けることによって、当該フィンと伝熱パイプの高さ方向中央部を流れるEGRガスとを接触させて、伝熱パイプの高さ方向中央部を流れるEGRガスの熱交換を行うようにしている。
このように従来の扁平形状を有する伝熱パイプでは、内部にフィンを配置する必要があるため、伝熱パイプのさらなる扁平化を図ることが難しく、EGRクーラーの大型化を招く要因となっていた。また従来の伝熱パイプでは、フィンやろう材の材料費やフィンをろう付けする手間等が掛かるため、フィンの存在自体が伝熱パイプのコスト(即ち、EGRクーラーのコスト)を増大させる要因ともなっていた。
また、扁平形状を有する伝熱パイプは、成型時に生じるスプリングバックによって、短辺方向の寸法が拡大してしまうため、寸法精度の良い伝熱パイプを製造することが困難であった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、EGRクーラーのコンパクト化および低コスト化を図るべく、フィンレスの構成としながら熱交換性能を確保することができる、扁平形状を有する伝熱パイプおよび当該伝熱パイプにより構成されるEGRクーラーを提供するとともに、短辺方向の寸法を精度良く確保することができるEGRクーラーの製造方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、管状の部材であり、管内部を流通する流体を管外部と熱交換させるための扁平形状を有する伝熱パイプであって、前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプ内を流通する流体の流れ場の状態が全て乱流となる寸法とするものである。
請求項2においては、前記伝熱パイプは、管内部に、短辺方向への寸法の縮小量を規制する部位を備えるものである。
請求項3においては、請求項1または請求項2記載の前記伝熱パイプを備えるEGRクーラーであって、前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプ内を流通するEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法とするものである。
請求項4においては、前記EGRクーラーは、前記伝熱パイプの軸方向に直交する断面形状に対応する形状を有する孔が形成されるプレートを備え、該プレートによって、前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプの内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法に規制するものである。
請求項5においては、前記プレートは、前記伝熱パイプを、該伝熱パイプの長さ方向における端部において支持するためのエンドプレートにより構成するものである。
請求項6においては、請求項5記載の前記EGRクーラーの製造方法であって、前記伝熱パイプを、長さ方向に対して直交する方向に作用する内部応力を残留させつつ生成する工程と、複数の前記伝熱パイプの各両端部を、一対の前記エンドプレートに形成される複数の前記孔に嵌合させて仮組みする工程と、仮組みした複数の前記伝熱パイプおよび一対の前記エンドプレートを加熱して、前記内部応力を開放させることによって、複数の前記伝熱パイプの短辺方向の寸法が、前記伝熱パイプの内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法に縮小するように、前記複数の前記伝熱パイプを変形させつつ、一対の前記エンドプレートと複数の前記伝熱パイプを接合する工程と、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、フィンレスの構造で熱交換効率の良い伝熱パイプを提供することができる。
請求項2においては、伝熱パイプ内における流体の圧力損失を抑制して、熱交換の対象となる流体の流量を確保することができる。
請求項3においては、フィンレスの構造で熱交換効率の良いEGRクーラーを提供できる。
請求項4においては、EGRクーラーに備えられる伝熱パイプの寸法精度を確実に確保できる。
請求項5においては、追加の部材を別途用意する必要がなく、フィンレスの構造で熱交換効率の良いEGRクーラーを、安価に提供できる。
請求項6においては、EGRガスの流れ場の状態が確実に乱流となるコンパクトで熱交換効率の良いEGRクーラーを、安価に提供できる。
本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの全体構成を示す模式図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーを構成するエンドプレートを示す模式図、(a)正面模式図、(b)エンドプレートに伝熱パイプを嵌合させた状態を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーを構成する第一の実施形態に係る伝熱パイプを示す模式図、(a)規制部を形成する場合の正面模式図、(b)図3(a)におけるA−A断面図、(c)規制部材を付設する場合の正面模式図、(d)図3(c)におけるB−B断面図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーを構成する第二の実施形態に係る伝熱パイプを示す模式図、(a)規制部を形成する場合の正面模式図、(b)図4(a)におけるC−C断面図、(c)規制部材を付設する場合の正面模式図、(d)図4(c)におけるD−D断面図。 伝熱パイプの短辺方向内側の寸法と伝熱パイプ内のEGRガスの流れ場の状態との関係を示す図、(a)従来の伝熱パイプにおけるEGRガスの流れ場の状態を示す模式図、(b)本発明の一実施形態に係る伝熱パイプにおけるEGRガスの流れ場の状態を示す模式図。 伝熱パイプの短辺方向内側の寸法とEGRガスの熱交換の状況との関係を示す図、(a)従来の伝熱パイプにおける熱交換の状況を示す模式図、(b)本発明の一実施形態に係る伝熱パイプにおける熱交換の状況を示す模式図。 伝熱パイプの短辺方向内側の寸法と伝熱パイプ内のEGRガスのレイノルズ数との関係を示す図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの製造方法の流れを示すフロー図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの製造方法における第一の実施形態に係る伝熱パイプの製造状況を示す模式図。 本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの製造方法における第二の実施形態に係る伝熱パイプの製造状況を示す模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの全体構成について、図1および図2を用いて説明をする。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1は、EGRガスを冷却するために用いられる、所謂シェルアンドチューブ型の熱交換器であり、ケーシング2、エンドプレート3・3、伝熱パイプ4・4・・・等により構成されている。
ケーシング2は、熱交換を行う対象となる流体(ここでは、EGRガスと冷却水)の流通経路の一部を形成するための容器状の部材であり、該ケーシング2にEGRガスを流入させるための開口部であるEGRガス入口2aと、ケーシング2からEGRガスを流出させるための開口部であるEGRガス出口2bと、ケーシング2に冷却水を流入させるための開口部である冷却水入口2cと、ケーシング2から冷却水を流出させるための開口部である冷却水出口2d、等が形成されている。
また、ケーシング2内には、該ケーシング2におけるEGRガスと冷却水の流通経路を隔絶するためのプレート状部材である一対のエンドプレート3・3が固設されている。そして、ケーシング2内において、各エンドプレート3・3によって挟まれた領域のケーシング2によって冷却水の流通経路を形成し、それ以外の領域のケーシング2によってEGRガスの流通経路を形成する構成としている。このため、EGRガスの流通経路は、各エンドプレート3・3により形成される冷却水の流通経路によって、上流側と下流側に分けられている。
この上流側と下流側に分けられたEGRガスの流通経路は、複数の伝熱パイプ4・4・・・によって連通され、一連のEGRガスの流通経路を形成する構成としている。
図1および図2(a)(b)に示す如く、EGRクーラー1を構成するエンドプレート3は、EGRガスと冷却水の各流通経路を隔絶するための部材であるとともに、ケーシング2内に伝熱パイプ4・4・・・を固定するための部材である。エンドプレート3には、伝熱パイプ4の軸方向と直交する平面による断面形状に対応しており、伝熱パイプ4と嵌合する孔部である複数の嵌合孔3a・3a・・・が形成されている。以下の説明では、嵌合孔3aの寸法を、図2(a)に示すように、幅をW、高さをHとして規定する。
尚、本実施形態で示すEGRクーラー1は、6本の伝熱パイプ4・4・・・を高さ方向に一定の間隔で積層して備える構成であるため、一つのエンドプレート3について、6箇所の嵌合孔3a・3a・・・を形成する場合を例示している。
そして、図2(b)に示す如く、6箇所の各嵌合孔3a・3a・・・にそれぞれ伝熱パイプ4・4・・・を嵌合させるとともに、一対のエンドプレート3・3を各伝熱パイプ4・4・・・の長さ方向の各端部4d・4d・・・に配置するようにしている。
各嵌合孔3a・3a・・・と各伝熱パイプ4・4・・・との隙間は、ろう付けすることによって封止される。
これにより、図1に示す如く、EGRガス入口2aおよびEGRガス出口2bを、各伝熱パイプ4・4・・・によって連通し、EGRガスの流通経路を形成するとともに、ケーシング2内のエンドプレート3・3によって挟まれる空間と、EGRガス入口2aおよびEGRガス出口2bと、を隔絶して、ケーシング2内のエンドプレート3・3によって挟まれる空間によって、冷却水の流通経路を形成している。
このように、EGRクーラー1では、各伝熱パイプ4・4・・・の内部にEGRガスを流通させるとともに、各伝熱パイプ4・4・・・の外部に冷却水を流通させることによって、各伝熱パイプ4・4・・・を介してEGRガスと冷却水の熱交換を行って、EGRガスを冷却するようにしている。つまり、EGRガス入口2aからEGRクーラー1に流入したEGRガスは、冷却されてEGRガス出口2bから流出し、冷却水入口2cからEGRクーラー1に流入した冷却水は、昇温されて冷却水出口2dから流出する。
次に、EGRクーラー1を構成する伝熱パイプ4について、図3および図4を用いて説明をする。
図3(a)(b)に示す如く、EGRクーラー1を構成する第一の実施形態に係る伝熱パイプ4は、略円筒状のパイプを軸方向に対して直交する方向に押し潰すことによって、扁平形状に成型される管状部材である。
以下の説明では、伝熱パイプ4の外形寸法を、図3(a)に示すように、幅(長辺方向の長さ)をW、高さ(短辺方向の長さ)をHとし、図3(b)に示すように、パイプ軸方向の長さをLとして規定する。また、伝熱パイプ4の短辺方向(高さ方向)内側の寸法をh、パイプを構成する板材の厚みをtとして規定する。
ここで、伝熱パイプ4の高さHは、H=h+2tとして表され、エンドプレート3の嵌合孔3aの高さHに比して小さく、かつ、略一致する寸法としている。
伝熱パイプ4の幅方向の両端部において短辺を形成する部位である短辺部4a・4aは、元の略円筒状の形状に戻ろうとする内部応力が残留するように湾曲させている。
内部応力は、伝熱パイプ4を加熱することによって開放されるため、伝熱パイプ4を加熱することによって、該伝熱パイプ4を元の略円筒状の形状に復元するように変形させることができる。また、伝熱パイプ4の高さ方向の両端部において長辺を形成する部位を長辺部4b・4bとして規定している。
伝熱パイプ4のパイプ内には、該伝熱パイプ4の寸法hの下限値を規制するための部位である規制部4cを形成している。
規制部4cは、該伝熱パイプ4の長辺部4b・4bの内壁面から対面する内壁面に向けてディンプル状の突起を所定の高さx/2で突設させて形成する部位であり、対面する各規制部4c・4cの頂部同士を当接させることによって、伝熱パイプ4の寸法hが高さx未満とならないように規制できる構成としている。
尚、規制部4cの態様は、これに限定されず、例えば、伝熱パイプ4のいずれか一方の長辺部4bの内壁面から対面する内壁面に向けてディンプル状の突起を所定の高さxで突設させて形成する部位として規制部4cを形成し、規制部4cの頂部を対面する長辺部4bの内壁面に当接させることによって、伝熱パイプ4の寸法hが高さx未満とならないように規制することも可能である。
また、伝熱パイプ4の寸法hの下限値を規制するための部位は、図3(c)(d)に示すように、伝熱パイプ4のパイプ内に規制部材5を付設して形成する態様とすることも可能である。
規制部材5は、伝熱パイプ4の一方の長辺部4bの内壁面に所定の高さxである部材を付設して形成しており、規制部材5によって、伝熱パイプ4の寸法hが高さx未満とならないように規制する構成としている。
また、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1を構成する伝熱パイプの態様は、第一の実施形態に係る伝熱パイプ4に限定されず、例えば、以下に示す第二の実施形態に係る伝熱パイプ14と置き換えることが可能である。
即ち、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1では、本発明の第一および第二の実施形態に係る各伝熱パイプ4・14のいずれを採用することも可能である。
図4(a)(b)に示す如く、EGRクーラー1を構成する第二の実施形態に係る伝熱パイプ14は、平板状の素材をプレス加工して形成した部材を二つ用いて、プレス面を向かい合わせた状態で二つの素材をろう付け等して形成される扁平形状を有する管状部材である。以下の説明では、伝熱パイプ14の外形寸法を、図4(a)に示すように、先述した伝熱パイプ4と共通で、幅をW、高さをHとして規定する。また、伝熱パイプ4の短辺方向内側の寸法をh、パイプの厚みをtとして規定する。
伝熱パイプ14の幅方向の両端部において短辺を形成する部位である短辺部14a・14aは、元の平板状の形状に戻ろうとする内部応力が残留するように湾曲させている。
内部応力は、伝熱パイプ14を加熱することによって開放されるため、伝熱パイプ14を加熱することによって、該伝熱パイプ14を構成する各素材を元の平板状の形状に復元するように変形させることができる。
また、伝熱パイプ14の高さ方向の両端部において長辺を形成する部位を長辺部14b・14bとして規定している。
伝熱パイプ14のパイプ内には、該伝熱パイプ14の寸法hの下限値を規制するための部位である規制部14cを形成している。
規制部14cは、該伝熱パイプ14の長辺部14b・14bの内壁面から対面する内壁面に向けてディンプル状の突起を所定の高さx/2で突設させて形成する部位であり、対面する各規制部14c・14cの頂部同士を当接させることによって、伝熱パイプ14の寸法hが高さx未満とならないように規制できる構成としている。
尚、規制部14cの態様は、これに限定されず、例えば、伝熱パイプ14のいずれか一方の長辺部14bの内壁面から対面する内壁面に向けてディンプル状の突起を所定の高さxで突設させて形成する部位として規制部14cを形成し、規制部14cの頂部を対面する長辺部14bの内壁面に当接させることによって、伝熱パイプ14の寸法hが高さx未満とならないように規制することも可能である。
また、伝熱パイプ14の寸法hの下限値を規制するための部位は、図4(c)(d)に示すように、伝熱パイプ14のパイプ内に規制部材15を付設して形成する態様とすることも可能である。
規制部材15は、伝熱パイプ14の長辺部14bの内壁面に所定の高さxである部材を付設して形成しており、規制部材15によって、伝熱パイプ14の寸法hが高さx未満とならないように規制する構成としている。
次に、伝熱パイプ4の寸法hとEGRガスの流れ場の状態との関係について、図5〜図7を用いて説明をする。
図5(a)に示す如く、従来の伝熱パイプ24内のEGRガスの流れ場の状態は、流れの中心部分では層流域および遷移域となっており、また、層流域および遷移域の外側が乱流域となっている。このとき、伝熱パイプ24において設定される寸法hを寸法hとする。
一方、図5(b)に示す如く、本発明に係る伝熱パイプ4では、寸法hを従来の寸法hに比して小さい寸法hとしており、伝熱パイプ4内のEGRガスの流れ場の状態を、乱流域のみとするように構成している。
図6(a)に示す如く、従来の伝熱パイプ24では、層流域および遷移域の外側の乱流域では、EGRガスが伝熱パイプ24に接触しているが、流れの中心部分に存在する層流域および遷移域を流れるEGRガスは伝熱パイプ24に接触しない。
このため、従来の伝熱パイプ24でEGRガスを冷却する場合、乱流域を流れるEGRガスは、十分に熱交換されて比較的低温の温度tとなる反面、層流域および遷移域の部分を流れるEGRガスは、熱交換が十分になされず、温度tに比して高温である温度t(t<t)に冷却されるにとどまる。
一方、図6(b)に示す如く、本発明に係る伝熱パイプ4では、流れ場の状態が乱流域のみとなっているため、伝熱パイプ4を通過する全てのEGRガスが伝熱パイプ4に接触する。
このため、伝熱パイプ4でEGRガスを冷却する場合、伝熱パイプ4を通過する全てのEGRガスが十分に熱交換されるため、全領域を比較的低温の温度t程度にまで冷却することができる。
即ち、本発明に係る伝熱パイプ4では、従来とは異なり、EGRガスの流れ場の状態を乱流とすることによって、フィン等を設けることなく効率良くEGRガスの熱交換を実現させるものであり、伝熱パイプ4を通過する全てのEGRガスを伝熱パイプ4に接触させるようにしている。尚、ここでは伝熱パイプ4の場合を例示して説明をしているが、伝熱パイプ14についても同様に、従来の寸法hに比して小さい寸法hとしている。
伝熱パイプ4内の流れ場の状態は、レイノルズ数Reを算出することによって把握することができる。
レイノルズ数Reは、EGRガスの流速をV(m/sec)、密度をρ(kg/m)、粘性係数をμ(kg/m/sec)、伝熱パイプ4の代表長さをD(mm)とするとき、以下の数式1によって算出することができる。尚、代表長さDとしては、例えば、伝熱パイプ4の断面積と等しい断面積を有する円の直径(等価円管径)を採用することができる。
Figure 2011185543
そして、伝熱パイプ4内の流れ場の状態は、求めたレイノルズ数Reが、Re<2300の場合には層流、2300≦Re≦5000の場合には遷移域、Re>5000の場合には乱流であると判断することができる。
そして、長辺長さを一定とする条件のもとで、寸法hを変化させてレイノルズ数Reを数式1に基づいて算出すると、図7に示すように表される。
図7によれば、伝熱パイプ4の寸法hを小さくしていくとき、寸法hが境界値h未満であれば、伝熱パイプ4内のEGRガスの流れ場の状態を完全に乱流とすることが可能であることが判る。
そこで本発明に係る伝熱パイプ4では、EGRクーラー1の要求仕様(EGRガス量、熱交換量、設置スペースの制約等)や、伝熱パイプ4の設計本数、幅方向の設計寸法等を考慮した上で、レイノルズ数Reを算出して、伝熱パイプ4内を流れるEGRガスの流れ場が確実に乱流となるように寸法hの設計寸法を図7中に示す境界値h未満の寸法(即ち、h>h)として決定するようにしている。
即ち、本発明の一実施形態に係る各伝熱パイプ4・14は、管状の部材であり、管内部を流通する流体(ここではEGRガス)を管外部と熱交換させるための扁平形状を有する各伝熱パイプ4・14であって、各伝熱パイプ4・14の各短辺方向の寸法(本実施形態では、短辺方向内側の各寸法h)を、該各伝熱パイプ4・14内を流通する流体(本実施形態では、EGRガス)の流れ場の状態が全て乱流(即ち、Re>5000)となる寸法(境界値h未満)とするものである。
このような構成により、フィンレスの構造で熱交換効率の良い各伝熱パイプ4・14を提供することができる。
尚、本実施形態では、流れ場の状態を判断するための短辺方向の寸法として、短辺方向内側の寸法hを採用する場合を例示しているが、短辺方向の外形寸法Hは、H=h+tの関係にあるため、流れ場の状態を判断するための短辺方向の寸法として、各伝熱パイプ4・14の板材の厚みtを考慮しつつ短辺方向の外形寸法Hを採用することも可能である。
ところで、伝熱パイプ4の寸法hは、熱交換効率の側面から見れば、境界値h未満の可能な限り小さい寸法であることが望ましいが、伝熱パイプ4における圧力損失の側面から見た場合、寸法hを小さくしすぎると、圧力損失が過大となり、必要なEGRガスの流量が確保できなくなるという問題がある。
そこで、本発明に係る伝熱パイプ4では、規制部4c(あるいは、規制部材5)による規制量(高さx)を、所定の圧力損失に基づいて、h>xとなる寸法で設定するようにしており、伝熱パイプ4の寸法hは、h>h≧xとなる寸法で設定するようにしている。
即ち、本発明の一実施形態に係る各伝熱パイプ4・14は、管内部に、短辺方向への寸法hの縮小量を規制する部位である各規制部4c・14c(あるいは、規制部材5・15)を備えるものである。
このような構成により、各伝熱パイプ4・14内における流体(ここではEGRガス)の圧力損失を抑制して、熱交換の対象となる流体(ここではEGRガス)の流量を確保することができる。
また、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1は、各伝熱パイプ4・14を備えるものであって、各伝熱パイプ4・14の各寸法hを、各伝熱パイプ4・14内を流通するEGRガスの流れ場の状態が全て乱流(即ち、Re>5000)となる寸法(境界値h未満)とするものである。
このような構成により、フィンレスの構造で熱交換効率の良いEGRクーラー1を提供できる。
尚、本実施形態では、各伝熱パイプ4・14の各寸法hを、各伝熱パイプ4・14内を流通するEGRガスの流れ場の状態が完全に乱流(即ち、Re>5000)となる寸法(境界値h未満)とする構成を例示しているが、各伝熱パイプ4・14内を流通するEGRガスの流れ場の状態が、必ずしも完全に乱流でない領域(例えば、4000<Re≦5000の領域)においても、従来に比して熱交換効率の改善が図られている。
即ち、本発明に係る伝熱パイプの特徴は、寸法hを縮小させて、伝熱パイプをより扁平化することによって、フィンレスの構造でEGRガスの流れ場の状態の乱流化を進める点にあり、その最も好ましい実施形態が、EGRガスの流れ場の状態を完全に乱流化した状態である。
次に、本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの製造方法について、図8〜図10を用いて説明をする。本発明の一実施形態に係るEGRクーラーの製造方法は、EGRクーラー1における各伝熱パイプ4・14の各寸法hを、確実にh>h≧xとして製造することができる製造方法である。
(伝熱パイプ生成工程)
図8および図9に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る伝熱パイプ4を備えるEGRクーラー1の製造方法では、まず、所定の断面形状を有する伝熱パイプ4を所定の本数(本実施形態では、少なくとも6本)生成する(STEP−1)。
伝熱パイプ4を生成する工程では、短辺部4a・4aに、元の略円筒状の形状に戻ろうとする内部応力Pが残留するように湾曲させて、伝熱パイプ4を生成する(STEP−1−a)。
またこのとき、伝熱パイプ4の内部には、規制部材5を付設しておく(STEP−1−b)。あるいは、伝熱パイプ4を生成するときに、規制部4cを形成しておく態様としてもよい。
また、図8および図10に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る伝熱パイプ14を備えるEGRクーラー1の製造方法でも同様に、まず、所定の断面形状を有する伝熱パイプ14を所定の本数(本実施形態では、少なくとも6本)生成する(STEP−1)。
伝熱パイプ14を生成する工程では、短辺部14a・14aに、元の平板形状に戻ろうとする内部応力Qが残留するように湾曲させて、伝熱パイプ14を生成する(STEP−1−a)。
またこのとき、伝熱パイプ14の内部には、規制部材15を付設しておく(STEP−1−b)。あるいは、伝熱パイプ14を生成するときに、規制部14cを形成しておく態様としてもよい。
(伝熱パイプ仮組み工程)
そして、図8および図9に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る伝熱パイプ4を備えるEGRクーラー1の製造方法では、複数の伝熱パイプ4・4・・・の長さ方向の各端部4d・4d・・・において、エンドプレート3の各嵌合孔3a・3a・・・を嵌合させて仮組みしておく(STEP−2)。また仮組みの状態では、各伝熱パイプ4・4・・・と各嵌合孔3a・3a・・・の隙間には、ろう材を塗布しておく。
また、図8および図10に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る伝熱パイプ14を備えるEGRクーラー1の製造方法では、複数の伝熱パイプ14・14・・・の長さ方向の各端部14d・14d・・・において、エンドプレート3の各嵌合孔3a・3a・・・を嵌合させて仮組みしておく(STEP−2)。また仮組みの状態では、各伝熱パイプ14・14・・・と各嵌合孔3a・3a・・・の隙間には、ろう材を塗布しておく。
ここで、各伝熱パイプ4・14の各寸法hは、各嵌合孔3a・3a・・・に嵌合されることによって、h≦H−2tの関係が成立するように規制される。
またここで、h>H−2tの関係が成立していれば、確実にh>hの関係を成立させることができるため、嵌合孔3aの高さHは、H<h−2tとなる寸法に設定しておく。
これにより、各伝熱パイプ4・14の各寸法hは、各嵌合孔3a・3a・・・に嵌合されることによって、h>hの関係を成立させることができる。
即ち、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1は、各伝熱パイプ4・14の軸方向に直交する断面形状に対応する形状を有する孔である嵌合孔3a・3a・・・が形成されるプレートは、各伝熱パイプ4・14を、該各伝熱パイプ4・14の長さ方向における端部4d・4dおよび端部14d・14dにおいて支持するためのエンドプレート3・3により構成するものであって、該エンドプレート3・3によって、各伝熱パイプ4・14の各短辺方向の寸法(本実施形態では短辺方向内側の各寸法h)を、各伝熱パイプ4・14の内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流(即ち、Re>5000)となる寸法(境界値h未満)に規制するものである。
このような構成により、EGRクーラー1に備えられる各伝熱パイプ4・14の寸法精度を確実に確保できる。
また、追加のプレート部材を別途用意する必要がなく、フィンレスの構造で熱交換効率の良いEGRクーラー1を、安価に提供できる。
(伝熱パイプろう付け工程)
そして、図8および図9に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る伝熱パイプ4を備えるEGRクーラー1の製造方法では、仮組みした状態の各伝熱パイプ4・4・・・およびエンドプレート3・3を全体的に加熱してろう付けをする(STEP−3)。
このとき、各伝熱パイプ4・4・・・の短辺部4a・4aの内部応力Pが開放されて、元の円管状の形状に復元しようと変形する。
しかしながら、短辺部4a・4aの高さ方向外側への変形および幅方向外側への変形は、エンドプレート3・3によって規制されているため、これらの変形は全て幅方向内側への変形に変換される。ここで各長辺部4b・4bは、高さ方向内側に撓むことしかできないため、スプリングバックが生じることもなく、寸法hがさらに縮小されて、より確実にh>hの関係を成立させることができる。
また、各長辺部4b・4bの短辺方向内側への撓み量(即ち、寸法hの縮小量)は、規制部材5(あるいは、規制部4c)によって規制されるため、寸法hを、確実に所定の高さx以上とすることができる。
また、図8および図10に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る伝熱パイプ14を備えるEGRクーラー1の製造方法においても同様に、仮組みした状態の各伝熱パイプ14・14・・・およびエンドプレート3・3を全体的に加熱してろう付けをする(STEP−3)。
このとき、各伝熱パイプ14・14・・・の短辺部14a・14aの内部応力Qが開放されて、元の平板形状に復元しようと変形する。
しかしながら、短辺部14a・14aの高さ方向外側への変形および幅方向外側への変形は、エンドプレート3・3によって規制されているため、これらの変形は全て幅方向内側への変形に変換される。ここで各長辺部14b・14bは、高さ方向内側に撓むことしかできないため、スプリングバックが生じることもなく、寸法hがさらに縮小されて、より確実にh>hの関係を成立させることができる。
また、各長辺部14b・14bの短辺方向内側への撓み量(即ち、寸法hの縮小量)は、規制部材5(あるいは、規制部4c)によって規制されるため、寸法hを、確実に所定の高さx以上とすることができる。
尚、本実施形態では、エンドプレート3と各伝熱パイプ4・14をろう付けにより接合する態様を例示しているが、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1の製造方法における接合方法の種類をこれに限定するものではなく、例えば溶接等であってもよく、加熱を伴う接合方法であれば、種々の接合方法を適用することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係るEGRクーラー1の製造方法は、伝熱パイプ4(あるいは、伝熱パイプ14)を、長さ方向に対して直交する方向に作用する内部応力P(あるいは、内部応力Q)を残留させつつ生成する工程(図8に示す(STEP−1))と、複数の伝熱パイプ4・4・・・(あるいは、複数の伝熱パイプ14・14・・・)の各両端部4d・4d(あるいは、各両端部14d・14d)を、一対のエンドプレート3・3に形成される複数の嵌合孔3a・3a・・・に嵌合させて仮組みする工程(図8に示す(STEP−2))と、仮組みした複数の伝熱パイプ4・4・・・(あるいは、複数の伝熱パイプ14・14・・・)および一対のエンドプレート3・3を加熱して、内部応力P(あるいは、内部応力Q)を開放させることによって、複数の伝熱パイプ4・4・・・(あるいは、複数の伝熱パイプ14・14・・・)の短辺方向の寸法(本実施形態では、短辺方向内側の各寸法h)が、伝熱パイプ4(あるいは、伝熱パイプ14)の内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流(Re>5000)となる寸法(境界値h未満)に縮小するように、複数の伝熱パイプ4・4・・・(あるいは、複数の伝熱パイプ14・14・・・)を変形させつつ、一対のエンドプレート3・3と複数の伝熱パイプ4・4・・・(あるいは、複数の伝熱パイプ14・14・・・)を接合する工程(図8に示す(STEP−3))と、を備えるものである。
このような構成により、EGRガスの流れ場の状態が確実に乱流となるコンパクトで熱交換効率の良いEGRクーラー1を、安価に提供できる。
1 EGRクーラー
2 ケーシング
3 エンドプレート
4 伝熱パイプ
4a 短辺部
4b 長辺部
4c 規制部
4d 端部
14 伝熱パイプ
14a 短辺部
14b 長辺部
14c 規制部
14d 端部

Claims (6)

  1. 管状の部材であり、管内部を流通する流体を管外部と熱交換させるための扁平形状を有する伝熱パイプであって、
    前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプ内を流通する流体の流れ場の状態が全て乱流となる寸法とする、
    ことを特徴とする伝熱パイプ。
  2. 前記伝熱パイプは、
    管内部に、短辺方向への寸法の縮小量を規制する部位を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の伝熱パイプ。
  3. 請求項1または請求項2記載の前記伝熱パイプを備えるEGRクーラーであって、
    前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプ内を流通するEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法とする、
    ことを特徴とするEGRクーラー。
  4. 前記EGRクーラーは、
    前記伝熱パイプの軸方向に直交する断面形状に対応する形状を有する孔が形成されるプレートを備え、
    該プレートによって、
    前記伝熱パイプの短辺方向の寸法を、前記伝熱パイプの内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法に規制する、
    ことを特徴とする請求項3記載のEGRクーラー。
  5. 前記プレートは、
    前記伝熱パイプを、該伝熱パイプの長さ方向における端部において支持するためのエンドプレートにより構成する、
    ことを特徴とする請求項4記載のEGRクーラー。
  6. 請求項5記載の前記EGRクーラーの製造方法であって、
    前記伝熱パイプを、長さ方向に対して直交する方向に作用する内部応力を残留させつつ生成する工程と、
    複数の前記伝熱パイプの各両端部を、一対の前記エンドプレートに形成される複数の前記孔に嵌合させて仮組みする工程と、
    仮組みした複数の前記伝熱パイプおよび一対の前記エンドプレートを加熱して、前記内部応力を開放させることによって、複数の前記伝熱パイプの短辺方向の寸法が、前記伝熱パイプの内部におけるEGRガスの流れ場の状態が全て乱流となる寸法に縮小するように、前記複数の前記伝熱パイプを変形させつつ、一対の前記エンドプレートと複数の前記伝熱パイプを接合する工程と、
    を備える、
    ことを特徴とするEGRクーラーの製造方法。
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