JP2011185237A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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彰浩 安藤
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伸一 岡部
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Masamichi Shibata
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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼室に気流を発生させる装置において、簡素で駆動エネルギー損失の少ない構成を提供する。
【解決手段】副室隔壁20内に副燃焼室21を形成し、副室隔壁20に形成した連通孔22を介して副燃焼室21と主燃焼室13を連通させる。そして、スパーク点火プラグ18により主燃焼室13の混合気に点火する前に、プラズマ点火プラグ23により副燃焼室21の混合気に点火する。副燃焼室21の燃焼ガスは連通孔22から主燃焼室13へ吹き出し、この噴出ガス130によって主燃焼室13に気流・乱流が形成され、放電火花100および主燃焼室火炎110がかき乱されるため、主燃焼室火炎110の伝播速度が高まり、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了する。
【選択図】図1

Description

本発明は、火花点火式内燃機関において、燃焼室に気流を発生させて燃焼速度を高める燃焼制御装置に関するものである。
従来、火花点火式内燃機関において、ガスを圧縮して高圧ガスを得る高圧ガスポンプと、燃焼室外周側に設置されて燃焼室に高圧ガスを噴射する弁とを備え、点火直後に高圧ガスを燃焼室に噴射して燃焼室に気流を発生させることにより、燃焼速度を高めるようにしたものが知られている(以下、第1従来例という。例えば、特許文献1参照)。
また、副燃焼室に点火プラグを配置し、副燃焼室で着火して発生させた火炎を噴孔を通して主燃焼室の最適位置に噴出させることにより、希薄場での燃焼を安定化させるものも提案されている(以下、第2従来例という。例えば、特許文献2参照)。
さらに、火花点火式ガスエンジンにおいて、燃焼室の中央に設置したメイン点火栓と、燃焼室のうち火炎伝播の遅れる位置に設置したサブ点火栓とを備え、メイン点火栓の点火時期よりもサブ点火栓の点火時期を遅らせることにより、ノッキングを回避しつつ燃料消費率を改善するものも提案されている(以下、第3従来例という。例えば、特許文献3参照)。
特開2005−163730号公報 特開2007−40174号公報 特開2006−112339号公報
しかしながら、第1従来例は、燃焼場にガスを噴射するため、5〜10MPaの高圧ガスとする必要があり、したがって、高圧ガスポンプを作動させるための駆動エネルギー損失が大きく、装置も大がかりになってしまうという問題があった。
また、第2従来例は、副燃焼室に残留排気ガスが多く残り、また、副燃焼室に適切な(着火しやすい状態の)混合気が供給されにくいため、通常の火花点火では着火困難な場合がある。
さらに、第3従来例では、サブ点火栓を設置した部位以外にも火炎伝播の遅いところがあれば、そこがノッキングポイントになってしまう。そのため、根本的な解決のためには、火炎伝播速度自体を上げる必要がある。
本発明は上記点に鑑みて、燃焼室に気流を発生させる装置の駆動エネルギー損失を低減し、また装置の簡素化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、主燃焼室(13)の混合気に点火プラグ(18)にて点火する内燃機関において、副室隔壁(20)によって主燃焼室(13)から分離されるとともに副室隔壁(20)に形成された連通孔(22)を介して主燃焼室(13)に連通する副燃焼室(21)と、副燃焼室(21)に供給される可燃ガスに点火する点火装置(23、24、30、31、50、51)とを備え、可燃ガスに点火されて副燃焼室(21)に発生した高圧ガスが、連通孔(22)を介して主燃焼室(13)に噴出されるように構成されていることを特徴とする。
これによると、副燃焼室(21)と点火装置(23、24、30、31、50、51)とによって発生させた高圧ガスにより主燃焼室(13)に気流を発生させることができるため、高圧ガスポンプのような大きい駆動エネルギーを必要とする装置が不要となるので、主燃焼室(13)に気流を発生させる装置の駆動エネルギー損失を低減し、また装置の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、連通孔(22)は、副燃焼室(21)に発生した高圧ガスが点火プラグ(18)の放電火花発生部の近傍に向かって噴出されるように構成されていることを特徴とする。
これによると、点火プラグ(18)の放電火花発生部の近傍に確実に気流を発生させることができるため、燃焼速度を確実に高めることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、点火装置は、高温のプラズマを生成して点火するプラズマ点火装置(23、24)、レーザー光を集光させて点火するレーザー点火装置(30、31)、および放電火花を発生させて点火する火花点火装置(50、51)のいずれか1つであることを特徴とする。
これによると、発熱部体積の大きいプラズマ点火装置(23、24)、または、エネルギー密度の高いレーザー点火装置(30、31)を用いた場合には、副燃焼室(21)の可燃ガスが着火し難い状態であっても、その可燃ガスを確実に着火させることができる。また、火花点火装置(50、51)を用いた場合には、点火装置を安価にすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置において、主燃焼室(13)に混合気を導入後で、かつ点火プラグ(18)にて混合気に点火する前に、点火装置(23、24、30、31、50、51)にて可燃ガスに点火して高圧ガスを主燃焼室(13)に噴出させることを特徴とする。
これによると、主燃焼室(13)の混合気に点火する前に気流が発生するため、点火プラグ(18)の放電火花が吹き流されたり、複数回の飛び直しが発生する。これにより、混合気中で放電火花の通過している体積が増加し、点火初期に発生する火炎体積を大きくでき、着火性が向上する。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置において、可燃ガスは、連通孔(22)を介して主燃焼室(13)から流入する混合気であることを特徴とする。
これによると、副燃焼室(21)に可燃ガスを供給する専用の装置を設ける必要がなく、装置の簡素化を図ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置において、可燃ガスは、主燃焼室(13)を経由することなく副燃焼室(21)に直接供給されることを特徴とする。
これによると、主燃焼室(13)に供給される混合気よりも着火しやすい可燃ガスを選定することにより、その可燃ガスを確実に着火させることができる。点火装置として火花点火装置(50、51)を用いる場合に、特に有効である。
請求項7に記載の発明では、内燃機関の主燃焼室(13)の混合気に点火プラグ(18)にて点火する内燃機関において、高圧ガスが蓄えられた交換可能な高圧ガスボンベ(60)と、高圧ガスを主燃焼室(13)に噴出させる高圧ガス噴射弁(62)とを備えることを特徴とする。
これによると、交換可能な高圧ガスボンベ(60)に蓄えられた高圧ガスにより主燃焼室(13)に気流を発生させるため、燃焼室に気流を発生させる装置の駆動エネルギー損失を低減し、また装置の簡素化を図ることができる。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、主燃焼室(13)に混合気を導入後で、かつ点火プラグ(18)にて混合気に点火する前に、高圧ガス噴射弁(62)を開弁させて高圧ガスを主燃焼室(13)に噴出させることを特徴とする。
これによると、主燃焼室(13)の混合気に点火する前に気流が発生するため、点火プラグ(18)の放電火花が吹き流されたり、複数回の飛び直しが発生する。これにより、混合気中で放電火花の通過している体積が増加し、点火初期に発生する火炎体積を大きくでき、着火性が向上する。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。 図1の副室隔壁の要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。 本発明の第4実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。 第4実施形態の内燃機関のガス噴射終了時期をパラメータとする燃焼期間の評価結果を示す図である。 第4実施形態の内燃機関のガス噴射終了時期をパラメータとする燃焼不安定率の評価結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図、図2は図1の副室隔壁の要部拡大断面図である。
図1に示すように、内燃機関(より詳細には、4サイクル、レシプロ、火花点火の内燃機関)は、シリンダヘッド10、シリンダブロック11、およびピストン12によって、主燃焼室13が形成されている。シリンダヘッド10には、主燃焼室13に混合気を導く吸気ポート14および主燃焼室13の排気ガスの出口となる排気ポート15が形成されている。シリンダヘッド10には、吸気ポート14を開閉する吸気弁16および排気ポート15を開閉する排気弁17が配置されている。
シリンダヘッド10には、主燃焼室13における径方向中心部に臨む位置に、スパーク点火プラグ18が配置されている。このスパーク点火プラグ18は、スパーク点火回路19から所定のタイミングにて高電圧が印加されることにより放電火花100を発生し、主燃焼室13の混合気に点火するようになっている。
シリンダブロック11には、主燃焼室13における外周部に臨む位置に、副室隔壁20が配置されている。副室隔壁20内には、主燃焼室13から分離された副燃焼室21が形成されている。副燃焼室21は、副室隔壁20に形成された連通孔22を介して主燃焼室13と連通している。
副室隔壁20内には、プラズマ点火プラグ23が配置されており、このプラズマ点火プラグ23は、プラズマ点火回路24から所定のタイミングにて高電流エネルギーが供給されることにより高温のプラズマを生成して、そのプラズマの熱により副燃焼室21の可燃ガスとしての混合気に点火するようになっている。なお、プラズマ点火プラグ23とプラズマ点火回路24は、本発明のプラズマ点火装置を構成する。
次に、本実施形態の作動について説明する。吸気行程では、吸気弁16が開き、ピストン12が下降するのに伴って、吸気ポート14を介して主燃焼室13に混合気が流入する。その後、吸気弁16が閉弁後ピストン12が上昇して主燃焼室13の圧力が上昇すると、主燃焼室13の混合気が連通孔22を介して副燃焼室21に流入する。
そして、ピストン12が上死点近傍まで上昇してきたら、スパーク点火プラグ18が発生する放電火花100により主燃焼室13の混合気に点火して主燃焼室火炎110を発生させる。
また、スパーク点火プラグ18により主燃焼室13の混合気に点火する前に、プラズマ点火プラグ23が生成する高温のプラズマにより副燃焼室21の混合気に点火して火炎プラズマ120を発生させる。
その結果、副燃焼室21の混合気が急激に燃焼・膨張して高圧ガスとなり、その高圧ガスは高速度の噴出ガス130となって連通孔22から主燃焼室13へ吹き出す。ここで、噴出ガス130が放電火花100の発生部に向かって噴出されるように、連通孔22の位置が設定されている。より詳細には、連通孔22は、火炎プラズマ120の発生部と放電火花100の発生部とを結ぶ線上に位置している。
この噴出ガス130によって主燃焼室13に気流・乱流が形成され、放電火花100および主燃焼室火炎110がかき乱されるため、主燃焼室火炎110の伝播速度が高まり、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了する。
なお、噴出ガス130は火炎になっていなくてもよい。すなわち、噴出ガス130によって気流が発生されればよく、その際のジェット比R(R=副燃焼室21の容積/連通孔22の面積)は、150〜1500に設定すれば良い。一方、噴出ガス130が火炎状で噴出する場合は、主燃焼室火炎110と火炎状の噴出ガス130による2箇所点火の効果もあり、気流強化よりも燃焼速度を高める効果が大きくなる。その際のジェット比Rは、50〜300に設定すると良い。
本実施形態によると、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了するため、火炎伝播遅れする部位が少なくなり、ノッキングが抑制される。また、燃焼速度のバラツキも抑制されるため、トルク変動も減少する。
さらに、主燃焼室13の混合気に点火する前に、噴出ガス130によって主燃焼室13に気流・乱流が形成されるため、その気流・乱流によって放電火花100が吹き流されたり、複数回の飛び直しが発生する。したがって、混合気中で放電火花100の通過している体積が増加し、点火初期に発生する火炎体積を大きくでき、着火性が向上する。
また、副燃焼室21の混合気を燃焼させた高圧ガスにより主燃焼室13に気流を発生させるため、高圧ガスポンプのような大きい駆動エネルギーを必要とする装置が不要となるので、主燃焼室13に気流を発生させる装置の駆動エネルギー損失を低減するとともに、装置の簡素化を図ることができる。
さらに、噴出ガス130が放電火花100の発生部に向かって噴出されるようにしているため、放電火花100発生部の近傍に確実に気流を発生させることができ、燃焼速度を確実に高めることができる。
また、副燃焼室21の可燃ガスの点火には発生エネルギーの大きいプラズマ点火装置を用いているため、通常のスパーク点火に比べ非常に高温で体積の大きい発熱部を形成できるので、副燃焼室21の混合気が着火し難い状態であっても、その混合気を確実に着火させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。
本実施形態は、第1実施形態におけるプラズマ点火装置に代えて、レーザー点火装置を用いたものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る燃焼制御装置は、レーザー光140を発振するレーザー発信器30と、レーザー発信器30から発振されたレーザー光140を集光する集光レンズ31とを備えている。なお、レーザー発信器30と集光レンズ31は、本発明のレーザー点火装置を構成する。
そして、スパーク点火プラグ18により主燃焼室13の混合気に点火する前に、レーザー光140により、レーザー光140の焦点位置である副燃焼室21において混合気に点火して、火炎プラズマ120を発生させる。その結果、副燃焼室21の混合気が急激に燃焼・膨張して高圧ガスとなり、その高圧ガスは高速度の噴出ガス130となって連通孔22から主燃焼室13へ吹き出す。この噴出ガス130によって主燃焼室13に気流・乱流が形成され、放電火花100および主燃焼室火炎110がかき乱されるため、主燃焼室火炎110の伝播速度が高まり、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了する。
本実施形態によると、副燃焼室21の可燃ガスの点火にはレーザー点火装置を用いているため、レーザー集光部でのエネルギー密度が非常に高く、スパーク点火に比べ極めて高温な状態を作り出せるので、副燃焼室21の混合気が着火し難い状態であっても、その混合気を確実に着火させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図4は第3実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。
本実施形態は、第1実施形態におけるプラズマ点火装置に代えて、火花点火装置を用いたものである。また、可燃ガスを副燃焼室21に直接供給するようにしている。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る燃焼制御装置は、水素、メタン、プロパン、ブタン等の可燃ガスを0.02〜2MPaの低圧で送り出す可燃ガス供給装置40を備えている。この可燃ガス供給装置40は、ガス供給ライン41を介して副燃焼室21に接続されており、可燃ガスは、主燃焼室13を経由することなく副燃焼室21に直接供給されるようになっている。また、ガス供給ライン41は、電磁弁よりなるガス制御弁42にて開閉されるようになっている。
副室隔壁20内には、副室用スパーク点火プラグ50が配置されている。この副室用スパーク点火プラグ50は、副室用スパーク点火回路51から所定のタイミングにて高電圧が印加されることにより放電火花を発生し、副燃焼室21の可燃ガスに点火するようになっている。なお、副室用スパーク点火プラグ50と副室用スパーク点火回路51は、本発明の火花点火装置を構成する。
そして、副室用スパーク点火プラグ50が放電火花を発生する前に、より詳細には、吸気行程から圧縮行程中間域に至る間に、ガス制御弁42を開弁させて可燃ガス供給装置40から副燃焼室21に可燃ガスを供給する。
続いて、スパーク点火プラグ18により主燃焼室13の混合気に点火する前に、副室用スパーク点火プラグ50が発生する放電火花により副燃焼室21の可燃ガスに点火して副室火炎150を発生させる。その結果、副燃焼室21の可燃ガスが急激に燃焼・膨張して高圧ガスとなり、その高圧ガスは高速度の噴出ガス130となって連通孔22から主燃焼室13へ吹き出す。この噴出ガス130によって主燃焼室13に気流・乱流が形成され、放電火花100および主燃焼室火炎110がかき乱されるため、主燃焼室火炎110の伝播速度が高まり、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了する。
本実施形態によると、副燃焼室21内を着火しやすい混合気濃度に設定でき、また、副燃焼室21に供給される可燃ガスにより副燃焼室21の残留排気ガスが主燃焼室13に排出されるため、副燃焼室21の可燃ガスは着火しやすい状態であり、可燃ガスの着火が容易である。さらに、主燃焼室13に供給される混合気よりも着火しやすい可燃ガスを選定することにより、その可燃ガスを確実に着火させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図5は第4実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の模式的な断面図である。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る燃焼制御装置は、窒素等のガスを高圧(2〜15MPa)で蓄える高圧ガスボンベ60を備えている。この高圧ガスボンベ60は、貯留ガスが少なくなると交換可能なように、着脱式になっている。また、高圧ガスボンベ60内の高圧ガスは、高圧ガス配管61を介して電磁弁よりなる高圧ガス噴射弁62に導かれる。
この高圧ガス噴射弁62は、シリンダブロック11における主燃焼室13の外周部に臨む位置に配置され、噴射弁制御回路63によって開閉タイミングが制御される。そして、高圧ガス噴射弁62の開弁期間中に、高圧ガス噴射弁62から主燃焼室13に高圧ガスがガス噴流160となって噴射されるようになっている。ここで、ガス噴流160が放電火花100の発生部に向かって噴出されるように、高圧ガス噴射弁62の向きが設定されている。
そして、スパーク点火プラグ18により主燃焼室13の混合気に点火する前に、高圧ガス噴射弁62を開弁させて高圧ガスを噴出させ、主燃焼室13にガス噴流160を発生させる。このガス噴流160によって主燃焼室13に気流・乱流が形成され、放電火花100および主燃焼室火炎110がかき乱されるため、主燃焼室火炎110の伝播速度が高まり、短期間で主燃焼室13の燃焼が完了する。
本実施形態によると、交換可能な高圧ガスボンベ60に蓄えられた高圧ガスにより主燃焼室13に気流を発生させるため、主燃焼室13に気流を発生させる装置の駆動エネルギー損失を低減するとともに、装置の簡素化を図ることができる。
次に、本実施形態に係る燃焼制御装置を備える内燃機関の実機による評価結果について、図6、図7にて説明する。
このときの試験条件は、以下の通りである。
・内燃機関:1.5L、直列4気筒
・運転条件:機関回転数=1740rpm、図示平均有効圧力=0.21MPa
・使用ガス:窒素
・ガス噴射圧力:4.5MPa
・ガス噴射時間:2ms(21°CAに相当)
・ガス噴射量:2mg(大気中噴射時)。因みに、ガス噴射量=2mgは、機関回転数=1740rpm、図示平均有効圧力=0.21MPaで運転時の吸入空気量の2〜3%に相当する。
図6は、ガス噴射終了時期をパラメータとする、燃焼期間の評価結果である。因みに、ここでいう燃焼期間は、質量燃焼割合が10%になってから90%になるまでの期間である。また、図6において、Tmは、スパーク点火プラグ18による主燃焼室13の混合気の点火時期(以下、主燃焼室点火時期という)であり、一点鎖線は、ガス噴射なしの場合の燃焼期間を示している。
図7は、ガス噴射終了時期をパラメータとする、燃焼不安定率(=図示平均有効圧力の標準偏差/図示平均有効圧力)の評価結果である。なお、図7において、一点鎖線は、ガス噴射なしの場合の燃焼不安定率を示している。
この図6から明らかなように、主燃焼室点火時期Tmよりも前にガス噴射を終了した場合に、燃焼期間が短くなり(すなわち、燃焼が早くなり)、また、図7から明らかなように、主燃焼室点火時期Tmよりも前にガス噴射を終了した場合に、燃焼不安定率が小さくなる(すなわち、サイクル毎の燃焼変動が小さくなる)。
なお、ガス噴射終了時期の望ましい範囲は、圧縮行程開始時(BDC)よりも後で、且つ主燃焼室点火時期Tmよりも前であり、この場合に、特に燃焼期間が短くなるとともに燃焼不安定率が小さくなる。
13 主燃焼室
18 点火プラグ
20 副室隔壁
21 副燃焼室
22 連通孔
23 プラズマ点火プラグ(点火装置)
24 プラズマ点火回路(点火装置)

Claims (8)

  1. 主燃焼室(13)の混合気に点火プラグ(18)にて点火する内燃機関において、
    副室隔壁(20)によって前記主燃焼室(13)から分離されるとともに前記副室隔壁(20)に形成された連通孔(22)を介して前記主燃焼室(13)に連通する副燃焼室(21)と、
    前記副燃焼室(21)に供給される可燃ガスに点火する点火装置(23、24、30、31、50、51)とを備え、
    前記可燃ガスに点火されて前記副燃焼室(21)に発生した高圧ガスが、前記連通孔(22)を介して前記主燃焼室(13)に噴出されるように構成されていることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記連通孔(22)は、前記副燃焼室(21)に発生した高圧ガスが前記点火プラグ(18)の放電火花発生部の近傍に向かって噴出されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 前記点火装置は、高温のプラズマを生成して点火するプラズマ点火装置(23、24)、レーザー光を集光させて点火するレーザー点火装置(30、31)、および放電火花を発生させて点火する火花点火装置(50、51)のいずれか1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 前記主燃焼室(13)に混合気を導入後で、かつ前記点火プラグ(18)にて前記混合気に点火する前に、前記点火装置(23、24、30、31、50、51)にて前記可燃ガスに点火して前記高圧ガスを前記主燃焼室(13)に噴出させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記可燃ガスは、前記連通孔(22)を介して前記主燃焼室(13)から流入する混合気であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 前記可燃ガスは、前記主燃焼室(13)を経由することなく前記副燃焼室(21)に直接供給されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  7. 内燃機関の主燃焼室(13)の混合気に点火プラグ(18)にて点火する内燃機関において、
    高圧ガスが蓄えられた交換可能な高圧ガスボンベ(60)と、
    前記高圧ガスを前記主燃焼室(13)に噴出させる高圧ガス噴射弁(62)とを備えることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  8. 前記主燃焼室(13)に混合気を導入後で、かつ前記点火プラグ(18)にて前記混合気に点火する前に、前記高圧ガス噴射弁(62)を開弁させて前記高圧ガスを前記主燃焼室(13)に噴出させることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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