JP2011184181A - 糸巻取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸貯留ローラの巻付過多の状態を検出可能な糸巻取機を提供すること。
【解決手段】精紡機1は、走行する糸を巻取る巻取装置12と、巻取装置12に巻取られる糸を一時的に貯留する弛み取り装置8を備えている。弛み取り装置8は、回転自在に構成されて、糸が巻き付けられる弛み取りローラ30(糸貯留ローラ)と、この弛み取りローラ30の糸貯留部40(通常巻付領域)から超えた領域まで糸が巻き付けられた、巻付過多の状態を検出するセンサ37を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、走行する糸を巻取って、巻取パッケージを形成する糸巻取機に関する。
従来から、走行する糸を巻取ってパッケージを形成する糸巻取機の分野において、巻取装置に巻取られる糸を一時的に貯留する糸貯留装置を有するものがある。例えば、特許文献1に記載の精紡機は、精紡装置と、精紡装置から送り出された糸を巻取る巻取装置と、精紡装置と巻取装置の間に配置された糸貯留装置(糸弛み取り装置)とを備えている。
糸貯留装置は、糸が巻き付けられる糸貯留ローラ(弛み取りローラ)と、この糸貯留ローラの糸の巻付量を検出するセンサ(巻付量センサ)を有する。糸貯留ローラに所定量の糸が巻き付けられることにより、糸の弛みが解消されるとともに糸張力が安定し、巻取装置において品質の高いパッケージを形成することが可能となる。
特開2009−242041号公報(図1、段落0025)
前述した糸貯留ローラにおいて、糸の巻付量は、ローラ上流側から供給される糸の速度とローラから下流に送られる糸の速度(即ち、巻取装置の巻取速度)の差によって決まるが、巻取速度がローラへの糸の供給速度と比べて低い状況が発生すると、糸貯留ローラの巻付量(巻付範囲)が次第に大きくなり、通常の巻付領域を超えた領域まで糸が巻かれた、巻付過多の状態となる。このとき、上流側の糸張力が過大になり、糸張力が過大になると糸品質が低下するという問題があるため、巻付過多の状態を速やかに検出することが好ましい。
特許文献1の糸貯留装置は、糸貯留ローラの巻付量を検出するセンサを備えているものの、このセンサはパッケージ巻取中の巻付量を所定量に維持するためのセンサであり、ローラの一端部から他端部まで糸が巻き付けられた、巻付過多の状態を検出することについての開示は全くない。
本発明の目的は、糸貯留ローラの巻付過多の状態を検出可能な糸巻取機を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の糸巻取機は、走行する糸を巻取る巻取装置と、前記巻取装置に巻取られる糸を一時的に貯留する糸貯留装置を備え、
前記糸貯留装置は、回転自在に構成されて、糸が巻き付けられる糸貯留ローラと、前記糸貯留ローラの通常巻付領域を超えて、糸品質に影響を及ぼす領域まで糸が巻き付けられた、巻付過多の状態を検出する巻付過多検出センサとを有することを特徴とするものである。
この構成によれば、巻付過多検出センサにより、糸貯留ローラの通常巻付領域を超えて、糸品質に影響を及ぼす領域まで糸が巻き付けられた、巻付過多の状態が検出されるため、ローラ上流側の糸張力が過大となる状態を速やかに検知して、糸品質の低下を防止できる。
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記糸貯留ローラは、その表面が前記通常巻付領域となる糸貯留部と、この糸貯留部の両端部にそれぞれ連なる上流側テーパー部と下流側テーパー部とを有し、前記上流側テーパー部に上流側からの糸が巻き掛けられ、前記巻付過多検出センサは、前記糸貯留部を超えた領域に巻き付けられた糸を検出することを特徴とするものである。
上流側からの糸が上流側テーパー部に巻き掛けられると、その上流側テーパー部の傾斜によって、巻き掛けられた糸は糸貯留部へ移動し、糸貯留部(通常巻付領域)に巻き付けられていく。さらに糸が巻き付けられると、糸は糸貯留部から上流側テーパー部を上がり始めるようになる。ここで、上流側テーパー部は糸貯留部よりも径が大きいため、この上流側テーパー部に少しでも糸が乗り上がり始めると、糸速が急上昇するために、ローラの上流側における糸張力が急激に増大する。そこで、本発明では、糸貯留部(通常巻付領域)を超えた領域まで巻き付けられた糸を検出することで、上流側テーパー部に糸が乗り上がる状態を早期に検知することができる。
第3の発明の糸巻取機は、前記第2の発明において、前記糸貯留部と前記下流側テーパー部との間に、前記糸貯留部の下流側端部の径よりも大径の環状段部が形成され、前記巻付過多検出センサは、前記環状段部に巻き付けられた糸を検出することを特徴とするものである。
通常は、糸貯留部の通常巻付領域を超えて、糸品質に影響を及ぼす領域まで糸が巻き付けられる可能性は少ないものの、何かの拍子に、そのような領域まで糸が移動してしまうと、巻付過多状態になったと誤って判断されてしまう。そこで、本発明では、巻付過多検出センサによって糸の有無が検出される位置には、巻付過多の状態になるまでは、糸が移動しにくくなるように工夫されている。即ち、本発明では、糸貯留部と下流側テーパー部との間に、糸貯留部の下流側端部よりも径の大きな環状段部が形成されている。そして、糸貯留部と環状段部の間の高低差が、環状段部へ糸が移動しようとする際の抵抗となる。
巻付量がそれほど多くない状態では、糸貯留部(通常巻付領域)にのみ糸が巻き付けられる。そして、糸貯留部の巻付量が多くなったときに初めて、糸貯留部の糸の一部が押し出されて環状段部に乗り上がる。従って、巻付過多状態の誤検出が防止される。また、上流側テーパー部に糸が乗り上がる直前の状態を検出することができるため、糸張力の増大をより早期に防ぐことができる。
第5の発明の糸巻取機は、前記第2の発明において、前記巻付過多検出センサは、前記糸貯留部を超えて、前記上流側テーパー部まで巻き付けられた糸を検出することを特徴とするものである。
上述したように、上流側テーパー部は糸貯留部よりも径が大きいため、この上流側テーパー部に少しでも糸が乗り上がり始めると、ローラの上流側における糸張力が急激に増大する。本発明においては、上流側の糸張力の増大に直結する、上流側テーパー部に糸が乗り上がる状態を確実に検出することができる。
第5の発明の糸巻取機は、前記第1〜第4の何れかの発明において、空気式の紡績装置を有し、この紡績装置から送出された紡績糸が前記糸貯留ローラに巻き付けられることを特徴とするものである。
空気式の紡績装置は、上流側から送られてきた繊維束に旋回流を作用させて撚りを与えて紡績糸を生成する。ここで、紡績装置の下流側の糸張力(即ち、糸貯留ローラの上流側の糸張力)が高いと、紡績装置において繊維に撚りを与えることが難しくなり、糸品質が低下するという問題がある。そこで、このような空気式の紡績装置を有する糸巻取機において、本発明を適用して、紡績装置の下流に位置する糸貯留ローラへの巻付過多の状態を速やかに検出することが望ましい。
第6の発明の糸巻取機は、前記第5の発明において、前記紡績装置から送出された紡績糸が、前記糸貯留ローラに巻き付けられ、前記糸貯留ローラは、前記紡績装置からの紡績糸を引き取り、前記巻取装置へ送出することを特徴とするものである。
本発明では、糸貯留ローラが、紡績装置から送出された紡績糸を引き取り、巻取装置へ送出するフィードローラの役割を果たす。この場合、糸貯留ローラへの巻付過多の状態となると、糸の引き取り速度が急上昇して上流側の糸張力も過大となることから、糸貯留ローラへの巻付過多の状態を速やかに検出することが望ましい。
第7の発明の糸巻取機は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記巻取装置と前記糸貯留装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記巻付過多検出センサから糸検出信号が出力されたときに、前記糸貯留ローラに巻き付けられている糸を前記巻取装置に巻取らせてから、前記巻取装置を停止させることを特徴とするものである。
本発明によれば、糸貯留ローラへの巻付過多状態が検出されて糸巻取機(巻取装置)が停止したときに、糸貯留ローラに巻き付けられていた糸は巻取装置で巻取られていることから、オペレータが糸貯留ローラに残存する糸(屑糸)を除去する作業を省略できる。
第8の発明の糸巻取機は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記巻取装置と前記糸貯留装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記巻付過多検出センサから糸検出信号が出力されたときに、前記糸貯留ローラに糸が残った状態で前記巻取装置を停止させることを特徴とするものである。
本発明によれば、糸貯留ローラへの巻付過多状態が検出されて糸巻取機(巻取装置)が停止したときに、糸貯留ローラに糸が残存してることから、ローラへの巻付過多の状態で停止したことを、オペレータが容易に判断することができる。
本実施形態に係る精紡機の正面図である。 図1の精紡機の1つの紡績ユニットの側面図である。 弛み取り装置(糸貯留装置)の拡大図である。 弛み取りローラ(糸貯留ローラ)の正面図である。 弛み取りローラ表面の糸巻付状態を示す図である。 精紡機の制御構成を示すブロック図である。 変更形態の弛み取りローラ表面の糸巻付状態を示す図である。 (a)は別の変更形態の弛み取りローラ表面の糸巻付状態を示す図、(b)は(a)の上流側テーパー部付近の拡大図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施形態に係る精紡機の正面図、図2は精紡機の1つの紡績ユニットの側面図である。図1に示すように、精紡機1(糸巻取機)は、並設された多数の紡績ユニット2と、紡績ユニット2の配列方向に沿って走行自在に構成された糸継台車3と、ブロアボックス4と、原動機ボックス5とを備えている。
図1、図2に示すように、各紡績ユニット2は、ドラフト装置6と、紡績装置7と、カッター10と、ヤーンクリアラ11と、弛み取り装置8(糸貯留装置)と、巻取装置12等を備えている。尚、以下の説明において、「上流」及び「下流」とは、紡績時の糸の走行方向における上流及び下流を意味する。
ドラフト装置6は精紡機1本体のケーシング13の上端部近傍に設けられており、ドラフト装置6へ送られたスライバ14は、ドラフト装置6によって延伸(ドラフト)されて繊維束15となり、この繊維束15が紡績装置7で紡績されることによって紡績糸16が生成される。さらに、この紡績糸16は、下流側の巻取装置12において巻き取られ、パッケージ17が形成される。
ドラフト装置6は、スライバ14(繊維束15)の走行方向に沿って順に配置された、バックローラ22、サードローラ23、エプロンベルト24を装架したミドルローラ25、フロントローラ26の4つのローラで構成されている。エプロンベルト24は、ミドルローラ25と、テンサーバー27と、に掛架されており、このテンサーバー27がミドルローラ25から離れる方向へ付勢されることにより、エプロンベルト24には所定の張力が付与される。
紡績装置7については詳細な構成は図示しないが、本実施形態では、旋回気流を利用して繊維束15に撚りを与えて、紡績糸16を生成する空気式のものを採用している。
紡績装置7の下流側には、カッター10とヤーンクリアラ11が設けられている。ヤーンクリアラ11は、走行する紡績糸16の太さを監視し、紡績糸16の細糸部や太糸部(糸欠陥)を検出するように構成されている。ヤーンクリアラ11は、糸欠陥を検出した場合に、糸欠陥検出信号をユニット制御部21(図6参照)に送信する。この糸欠陥検出信号を受信すると、ユニット制御部21は、直ちにカッター10を作動させて紡績糸16を切断する。
カッター10と巻取装置12の間には、弛み取り装置8が設けられている。この弛み取り装置8は弛み取りローラ30(糸貯留ローラ)を有し、紡績装置7で生成された紡績糸16を弛み取りローラ30に所定量巻き付けることによって、紡績糸16を一時的に貯留するとともに巻取パッケージ17側の糸張力を調整するように構成されている。また、紡績糸16が巻き付けられた弛み取りローラ30を積極的に回転駆動することにより、紡績装置7から紡績糸16を下流側へ引き出して、巻取装置12へ送出する機能も有する。この弛み取り装置8の詳細については後ほど説明する。また、弛み取り装置8の下流側には、巻取装置12へ向けて走行する紡績糸16を検出する走行センサ28が設けられている。
巻取装置12は、図1に示すように、巻取ドラム18と、ボビンを回転自在に支持するクレードル19とを備えている。巻取ドラム18はボビン(又はボビンに巻取られた糸層)の表面に接触した状態で回転することで、ボビンを回転させて走行する紡績糸16をボビンに巻取り、パッケージ17を形成する。
図1及び図2に示すように、糸継台車3は、糸継装置92と、サクションパイプ93と、サクションマウス94と、を備えている。図1に示すように、糸継台車3は、精紡機1本体のケーシング13に設けられたレール91上を走行するように設けられている。ある紡績ユニット2で糸切れや糸切断が発生すると、糸継台車3は当該紡績ユニット2まで走行し、停止する。サクションパイプ93は、軸を中心に上下方向に旋回しながら、紡績装置7から排出される糸端(上流側の糸端)を吸い込みながら捕捉して糸継装置92へ案内する。サクションマウス94は、軸を中心に上下方向に旋回しながら、巻取装置12に回転自在に支持されたパッケージ17から糸端(下流側の糸端)を吸引捕捉して糸継装置92へ案内する。糸継装置92は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。尚、サクションパイプ93及びサクションマウス94は、ブロアボックス4に収容された負圧源に接続され、糸端を吸引するための吸引力を負圧源から得るようになっている。
ブロアボックス4は、多数の紡績ユニット2に対してその配列方向一端側に配置されており、このブロアボックス4には、ブロアやフィルタ等で構成された負圧源が収容されている。この負圧源には、ドラフト装置6や弛み取り装置8で発生した糸屑や綿屑を吸引して除去する清掃用サクションパイプ(図示省略)や、上述した糸継台車3のサクションパイプ93及びサクションマウス94等が接続される。
原動機ボックス5は、多数の紡績ユニット2に対してブロアボックス4と反対側に配置されており、この原動機ボックス5内には、多数の紡績ユニット2のドラフト装置6のフロントローラ26やミドルローラ25をそれぞれ駆動するモータが収容されている。また、この原動機ボックス5には制御パネル151を有する機台制御部96が設けられている。機台制御部96は、紡績ユニット2のユニット制御部21、及び、糸継台車3との間で信号を送受信し、各紡績ユニット2や糸継台車3の動作制御及び状態監視を行う。
次に、弛み取り装置8について詳細に説明する。図3は弛み取り装置8の拡大図である。図3に示すように、弛み取り装置8は、弛み取りローラ30(糸貯留ローラ)と、糸掛け部材31と、上流側ガイド32と、下流側ガイド33と、2つの糸検出センサ(第1糸検出センサ34、第2糸検出センサ37)とを備えている。
図4は弛み取りローラ30の正面図、図5は弛み取りローラ表面の糸巻付状態を示す図である。弛み取りローラ30は金属製の筒状ローラであり、精紡機1のケーシング13に固定されたブラケット35によって回転自在に支持され、また、モータ36によって回転駆動される。また、弛み取りローラ30は、回転軸方向における中央に位置し、通常の巻取状態において紡績糸16が巻き付けられる糸貯留部40(通常巻付領域)と、この糸貯留部40の両端部にそれぞれ連なり、糸貯留部40から離れるほど外径が大きくなる2つのテーパー部41,42とを有する。
尚、図3、図4に示すように、2つのテーパー部41,42のうち、上流側(紡績糸16が最初に巻き掛けられる側)に位置するテーパー部41のテーパー角度よりも、下流側(紡績糸16が解舒される側)に位置するテーパー部42のテーパー角度の方が小さくなっている。つまり、下流側テーパー部42の方が傾斜が緩くなっている。これは、上流側のテーパー部41は、紡績装置7からの紡績糸16が巻き掛けられ、紡績糸16を下流側に移動させるという機能を発揮するものであり、そのために傾斜をある程度大きくする必要があるのに対して、下流側のテーパー部42にはそのような機能は必要とされておらず、逆に、糸貯留部40に巻き付けられている紡績糸16の解舒をスムーズにする等の点から、傾斜が緩やかに設定されている。また、糸貯留部40は、図面上では、長さ方向において外径が変化しないストレート筒状に描かれているが、実際には、この糸貯留部40も、上流側から下流側へ向かうにつれて外径が徐々に減少する緩やかなテーパー形状に形成されている。そのため、紡績糸16のローラ30表面との接触抵抗が下流側ほど低くなって、糸貯留部40においても、紡績糸16が下流側に移動しやすくなっている。
また、図4に示すように、糸貯留部40の下流側端部と下流側テーパー部42との間には、糸貯留部40の下流側端部よりも径が大きい環状段部40aが形成されている。この環状段部40aが設けられている理由については後ほど説明する。
糸掛け部材31は、紡績糸16と係合する(引っ掛ける)ことが可能な先端形状を有する。この糸掛け部材31は、弛み取りローラ30の下流側端部に取り付けられて、弛み取りローラ30と一体的に回転することによって、弛み取りローラ30の外周面に紡績糸16を巻き付けることが可能に構成されている。
図3に示すように、紡績装置7から送出された紡績糸16は、弛み取りローラ30の上流側テーパー部41に巻き付けられ、そのテーパー形状によって巻き付けられた紡績糸16が下流側に送られて、糸貯留部40に紡績糸16がローラ30の軸方向に並列して巻き付けられた状態となり、紡績糸16がローラ30の糸貯留部40に一時的に貯留される。また、弛み取りローラ30がモータ36によって駆動されて積極的に回転することで、巻き付けられていた紡績糸16が下流側のテーパー部42からが解舒されて巻取装置12へ送られる。即ち、弛み取りローラ30は、紡績装置7から送り出された紡績糸16を巻取装置12へ送出するフィードローラの役割も果たしている。
また、前述したように、紡績装置7は繊維束15に旋回流を作用させて撚りを与えて紡績糸16を生成するものである。そして、紡績装置7の下流側の糸張力を低くして紡績装置7で繊維束15に撚りを与えやすくするために、フロントローラ26から送られてくる紡績糸16の走行速度よりも、弛み取りローラ30から送り出される紡績糸16の速度が遅くなるように、弛み取りローラ30の回転数が調整されている。
上流側ガイド32は、弛み取りローラ30を支持するブラケット35に設けられ、弛み取りローラ30よりもやや上流側の位置に配置されている。この上流側ガイド32は、弛み取りローラ30の外周面に対して紡績糸16を適切に案内するとともに、紡績装置7から伝播してくる紡績糸16の撚りが下流側に伝わることを防止する撚り止めの役割も兼ねている。
下流側ガイド33も上流側ガイド32と同様にブラケット35に設けられ、弛み取りローラ30よりも下流側の位置に配置されている。この下流側ガイド33は、弛み取りローラ30から解舒された紡績糸16を巻取装置12へ案内するものである。
2つの糸検出センサ34,37は、弛み取りローラ30の表面の紡績糸16を検出して、紡績糸16の巻付量(貯留量)を検出するものである。2つの糸検出センサ34,37は、共に、発光素子と受光素子を備えた反射型のフォトセンサ(フォトインタラプタ)である。各センサは、発光素子から弛み取りローラ30の表面へ向けて光を照射するとともに、弛み取りローラ30の表面で反射した光を受光素子で受光するように構成されている。弛み取りローラ30の光の照射位置に紡績糸16が存在する場合には、光が紡績糸16に当たって反射する。この場合には、紡績糸16がなく金属製の弛み取りローラ30の表面で直接光が反射する場合と比べると、反射率が低くなるために、受光素子で受光される光量が少なくなる。これにより、受光素子での受光量の変化から、弛み取りローラ30の照射位置(糸検出位置)に紡績糸16が存在するか否かが検出される。
図3に示すように、第1糸検出センサ34は、糸貯留部40の中央部の所定位置に光を照射するように配置され、糸貯留部40の前記所定位置まで紡績糸16が巻き付けられて、所定量の紡績糸16が貯留されているか否かを検出する。この第1糸検出センサ34の出力信号に基づいて、弛み取りローラ30の回転速度や巻取装置12の巻取速度を制御することで、図5(a)に示すように、弛み取りローラ30に、センサ34の糸検出位置(照射位置)まで紡績糸16が巻き付けられた状態が維持される。
本実施形態では、巻付量が多くなるにつれて、紡績糸16が糸貯留部40から上流側テーパー部41にまで乗り上がろうとする。上流側テーパー部41は糸貯留部40よりも径が大きいため、この上流側テーパー部41に少しでも糸が乗り上がり始めると、ローラ30の回転による紡績糸16の引き取り速度が急上昇し、ローラ30の上流側における糸張力が急激に増大する。このように上流側の糸張力が過大になると、紡績糸16の品質が低下する。特に、本実施形態のように、弛み取りローラ30の上流側に位置する紡績装置7が空気式の紡績装置である場合に、糸張力が高くなりすぎると、紡績装置7において繊維に撚りを与えることが難しくなるという問題がある。
弛み取りローラ30に過度に紡績糸16が巻き付けられる状況としては、例えば、以下のような状況が考えられる。
巻取装置12におけるパッケージ17の巻取速度が低すぎるという状況もあり得る。尚、弛み取りローラ30の巻付量が所定量となるように、巻取装置12のパッケージ回転速度が決定されていれば、通常はローラ30に巻付過多の状態は生じない。しかし、巻取装置12において局部的に凹みが生じている不良ボビンが使用された場合、そのボビンの凹みが存在する部分においてはパッケージ周速が低くなるため、パッケージ17に巻取られる紡績糸16の実際の走行速度が、想定される速度よりも低くなってしまうということがある。
尚、糸張力が変動すると紡績糸16の太さも変化するため、糸張力が高すぎる状態は、糸太さを検出するヤーンクリアラ11によって検出することも一応可能ではある。しかし、ヤーンクリアラ11で張力異常を検知できたとしても、このヤーンクリアラ11は、糸張力が高くなる原因である、巻付過多が生じている弛み取りローラ30よりも上流側に位置するために、張力異常を検知したときには既に弛み取りローラ30での巻付量が大きくなり過ぎて、異常に対する対応が遅れてしまう。また、糸張力の変動は実際には非常に小さく、その小さな張力変動に起因する糸太さの変化を、一般に使用されているヤーンクリアラ11で正確に検出することはかなり難しい。以上より、張力異常の要因である、弛み取りローラ30の巻付過多そのものを検出することが好ましい。
また、上述した第1糸検出センサ34は、弛み取りローラ30の中央部の所定位置まで紡績糸16が巻き付けられているか否かを検出するものであって、巻付過多を検出できるものではない。そこで、図3、図4に示すように、本実施形態では、前記第1糸検出センサ34とは別に、弛み取りローラ30の巻付過多を検出するための第2糸検出センサ37(巻付過多検出センサ)が設けられている。この第2糸検出センサ37は、糸貯留部40の下流側端部と下流側テーパー部42との間に設けられた環状段部40aの表面に向けて発光素子から光を照射するように配置されており、この環状段部40aに紡績糸16が巻き付けられているか否かを検出する。
上流側テーパー部41に案内された紡績糸16は、そのテーパー部41の傾斜面に沿って糸貯留部40まで移動し、糸貯留部40に到達して初めてローラ30に巻き付けられ、糸貯留部40の緩やかな傾斜と、後から上流側テーパー部41を降りてくる紡績糸16に押されることによってさらに下流側へ移動し、糸貯留部40のある位置においてローラ30から解舒される。そして、図5(a)のように、巻付量が比較的少ない状態では、紡績糸16は、弛み取りローラ30の糸貯留部40の下流側端部に到達する前に解舒される。従って、第2糸検出センサ37で紡績糸16は検出されない。
巻付量が多くなってくると、糸貯留部40の下流側端部に紡績糸16が到達するが、この下流側端部と下流側テーパー部42の間には環状段部40aが設けられており、この段差が抵抗となって下流側へ移動してきた紡績糸16がそれ以上移動しにくくなっている。従って、図5(b)のように、まずは、この環状段部40aよりも上流側に位置する、糸貯留部40に紡績糸16が密に巻き付けられる。
図5(b)の状態からさらに紡績糸16が巻き付けられると、図5(c)のように、紡績糸16が環状段部40aの段差を乗り越えて環状段部40aの表面に上がり始め、このとき初めて、環状段部40aに巻き付けられた紡績糸16が第2糸検出センサ37により検出される。即ち、第2糸検出センサ37によって、弛み取りローラ30の糸貯留部40(通常巻付領域)を超えた領域まで紡績糸16が巻き付けられた、巻付過多の状態が検出されるようになる。これにより、ローラ30の上流側の糸張力が過大となる状態を速やかに検知でき、精紡機1を停止する等の適切な対処を行って糸品質の低下を防止できる。また、環状段部40aに紡績糸16が乗り上がっても、この状態では紡績糸16は、環状段部40aよりも径の大きい上流側テーパー部41にはほとんど乗り上がっていない。従って、環状段部40aの紡績糸16を検出することで、上流側テーパー部41に紡績糸16が乗り上がる直前の状態を検知することができるため、上流側の糸張力の増大をより早期に防ぐことができる。
尚、正常なパッケージ巻取時には、糸貯留部40(通常巻付領域)にのみ紡績糸16が巻き付けられる状態となることから、環状段部40aが省略された上で、第2糸検出センサ37が、糸貯留部40の下流側端部に巻き付けられた紡績糸16を検出する(即ち、上流側テーパー部41に紡績糸16が乗り上がる直前の状態を検出する)ことも可能である(変更形態で挙げる図7参照)。しかしながら、通常状態であっても、何かの拍子に、糸貯留部40の下流側端部まで紡績糸16が移動してしまうことがある。例えば、糸継装置92の糸継動作時には、紡績装置7から送出される紡績糸16は弛み取りローラ30に巻き付けられたときに、弛み取りローラ30が弛み取り作用を奏するために、糸貯留部40の全域にわたって紡績糸16が巻き付けられる。このときに、糸貯留部40の下流側端部まで紡績糸16が存在する状態となるため、第2糸検出センサ37によって検出されてしまい、巻付過多状態になったと誤って判断されてしまう。
本実施形態では、弛み取りローラ30の下流側端部に環状段部40aが設けられており、環状段部40aによる高低差が、中央側部分から環状段部40aへ糸が移動しようとする際の抵抗となる。従って、図5(b)のように、糸貯留部40の上流側部分の紡績糸16の密度が高くなった状態で、さらに紡績糸16が巻き付けられた場合にのみ、紡績糸16の一部が押し出されて環状段部40aに乗り上がる。従って、この環状段部40aにおける紡績糸16の有無をセンサ37で検出することにより、巻付過多の状態を、通常の巻付状態と判別して検知することができる。
尚、環状段部40aの高さがあまりに高いと、環状段部40aに上がるときの抵抗が大きくなり、巻付量が大きくなってきたときに、環状段部40aではなく、上流側のテーパー部41を上がりはじめてしまう虞もある。そこで、環状段部40aに乗り上がるときの抵抗はそれほど大きくならないように、環状段部40aの高さは、例えば、糸太さ程度であることが好ましい。
次に、精紡機1の電気的構成について図6のブロック図を参照して説明する。図6に示すように、精紡機1の全体制御を司る機台制御部96は、複数の紡績ユニット2のユニット制御部21、及び、糸継台車3の制御部50と接続されており、複数の紡績ユニット2及び糸継台車3の制御及び状態監視を行う。
紡績ユニット2のユニット制御部21は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)、及び、外部とのデータの入出力を行う入出力インターフェース等で構成されている。機台制御部96、及び、複数の紡績ユニット2のユニット制御部21は、紡績装置7や巻取装置12の制御によって実現されるパッケージ巻取処理の他、第1糸検出センサ34及び第2糸検出センサ37のセンサ出力に基づいて、以下のような処理を行う。
紡績中に、第1糸検出センサ34により、弛み取りローラ30の糸貯留部40の、中央部外周面の所定の糸検出位置に紡績糸16が存在するか否か(即ち、糸貯留部40の上流側端部から中央部まで、所定量の紡績糸16が巻き付けられているか否か)を検出する。そして、紡績糸16の巻付量が少なくなったと判断したときには、巻取装置12の巻取速度を落とすなどして、常に所定量以上の紡績糸16が弛み取りローラ30に巻き付けられた状態を維持する。
また、第2糸検出センサ37により、弛み取りローラ30の糸貯留部40の、下流側端部に設けられた環状段部40aに紡績糸16が存在するか否か(即ち、糸貯留部40の上流側端部から下流側端部まで、紡績糸16が密に巻き付けられた巻付過多の状態か否か)を検出する。そして、巻付過多の状態であると判断したときには、糸張力の高くなって不良糸が発生するのを防止するために、当該紡績ユニット2を停止させる。即ち、当該紡績ユニット2のドラフト装置6によるスライバ14の延伸、紡績装置7による紡績、巻取装置12によるパッケージ巻取を、それぞれ停止させる。
尚、第2糸検出センサ34により巻付過多が検出された場合であっても、その検出時に、弛み取りローラ30の表面に巻き付けられていた紡績糸16は、正常な品質の糸であることから、この紡績糸16がパッケージ17に巻取られても問題ない。そこで、巻付過多によって精紡機1を停止させる際には、機台制御部96は、弛み取りローラ30の表面の紡績糸16を巻取装置12で巻取らせてから、巻取装置12を停止させてもよい。この場合には、紡績ユニット2が停止したときに、弛み取りローラ30に巻き付けられていた紡績糸16は全て巻取装置12で巻取られていることから、オペレータが弛み取りローラ30に残存する紡績糸16を除去する作業を省略できる。
あるいは、弛み取りローラ30の表面の紡績糸16が残った状態で(巻取装置12に巻取られてしまう前に)、巻取装置12を停止させることも可能である。この場合には、紡績ユニット2が停止したときに、弛み取りローラ30に紡績糸16が残存していることから、ローラ30への巻付過多の状態で停止したことを、オペレータが容易に判断することができる。例えば、巻取装置12がパッケージ17の回転を強制的に止めるパッケージブレーキを備えており、全錘のパッケージ17を駆動するラインシャフトから、当該紡績ユニット2のパッケージ17を切り離してその駆動を停止させると同時に、パッケージブレーキによってパッケージ17の惰性回転を速やかに止めることで、弛み取りローラ30に紡績糸16が残存した状態で停止させることが可能である。
その後、オペレータによって、弛み取りローラ30の巻付過多の原因を解消するための点検やメンテナンスが行われる。例えば、ドラフト装置6の繊維束15の供給速度の設定変更や、巻取装置12のパッケージ巻取速度の設定変更、あるいは、不良ボビンの交換等である。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態の中でも触れているが、通常のパッケージ巻取時には糸貯留部40の下流側端部まで紡績糸16が巻き付けられる可能性は低いことから、図7のように、環状段部40aが省略された上で、第2糸検出センサ37が、糸貯留部40の下流側端部に巻き付けられた紡績糸16を検出する(即ち、上流側テーパー部41に紡績糸16が乗り上がる直前の状態を検出する)ように構成されてもよい。
2]図8のように、第2糸検出センサ37が、糸貯留部40を超えて、上流側テーパー部41まで巻き付けられた紡績糸16を検出するものであってもよい。この場合は、上流側の糸張力の増大に直結する、上流側テーパー部41に紡績糸16が乗り上がる状態を確実に検出することができる。
但し、図8(b)に示すように、糸貯留部40に巻き付けられた紡績糸16aなのか、巻付過多によって乗り上がってきた紡績糸16bなのかを、正しく判別することができるように、第2糸検出センサ37の検出位置を高い精度で調整することが必要となる。その点、前記実施形態の環状段部40aにおいて検出する場合には、上記のような検出位置調整はそれほど高い精度で行う必要はなく、センサ37の取付が容易である。
3]第2糸検出センサ37により弛み取りローラ30の巻付過多の状態が検出されたときの対処として、前記実施形態では紡績ユニット2を停止させることを挙げているが、それ以外の対処を行ってもよい。例えば、複数の紡績ユニット2の各々で、巻取装置12の回転速度を独立して制御できる場合には、弛み取りローラ30の巻付過多が検出された紡績ユニット2の、巻取装置12の巻取速度を高くすることにより、巻付過多の状態を解消するようにしてもよい。
4]弛み取りローラ30の表面の糸を検出する糸検出センサ34,37は、前記実施形態で挙げられている反射型フォトセンサには限られず、これ以外の様々な検出方式のセンサを採用することができる。
5]前記実施形態は、本発明を精紡機に適用した例であるが、本発明の適用対象は精紡機に限定されるものではなく、精紡機以外の繊維機械の糸巻取機に本発明を適用することも可能である。
1 精紡機
7 紡績装置
12 巻取装置
16 紡績糸
17 パッケージ
30 弛み取りローラ(糸貯留ローラ)
37 糸検出センサ(巻付過多検出センサ)
40 糸貯留部
40a 環状段部
41 上流側テーパー部
42 下流側テーパー部

Claims (8)

  1. 走行する糸を巻取る巻取装置と、前記巻取装置に巻取られる糸を一時的に貯留する糸貯留装置を備え、
    前記糸貯留装置は、
    回転自在に構成されて、糸が巻き付けられる糸貯留ローラと、
    前記糸貯留ローラの通常巻付領域を超えて、糸品質に影響を及ぼす領域まで糸が巻き付けられた、巻付過多の状態を検出する巻付過多検出センサと、
    を有することを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記糸貯留ローラは、その表面が前記通常巻付領域となる糸貯留部と、この糸貯留部の両端部にそれぞれ連なる上流側テーパー部と下流側テーパー部とを有し、
    前記上流側テーパー部に上流側からの糸が巻き掛けられ、
    前記巻付過多検出センサは、前記糸貯留部を超えた領域に巻き付けられた糸を検出することを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記糸貯留部と前記下流側テーパー部との間に、前記糸貯留部の下流側端部の径よりも大径の環状段部が形成され、
    前記巻付過多検出センサは、前記環状段部に巻き付けられた糸を検出することを特徴とする請求項2に記載の糸巻取機。
  4. 前記巻付過多検出センサは、前記糸貯留部を超えて、前記上流側テーパー部まで巻き付けられた糸を検出することを特徴とする請求項2に記載の糸巻取機。
  5. 空気式の紡績装置を有し、この紡績装置から送出された紡績糸が前記糸貯留ローラに巻き付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の糸巻取機。
  6. 前記紡績装置から送出された紡績糸が、前記糸貯留ローラに巻き付けられ、
    前記糸貯留ローラは、前記紡績装置からの紡績糸を引き取り、前記巻取装置へ送出することを特徴とする請求項5に記載の糸巻取機。
  7. 前記巻取装置と前記糸貯留装置を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記巻付過多検出センサから糸検出信号が出力されたときに、前記糸貯留ローラに巻き付けられている糸を前記巻取装置に巻取らせてから、前記巻取装置を停止させることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の糸巻取機。
  8. 前記巻取装置と前記糸貯留装置を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記巻付過多検出センサから糸検出信号が出力されたときに、前記糸貯留ローラに糸が残った状態で前記巻取装置を停止させることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の糸巻取機。
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