JP2011183491A - クランプ機構および刃先交換式工具 - Google Patents

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久 大宮司
Masae Ishii
政衛 石井
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Abstract

【課題】切削インサートをインサート取付座に着脱する際にクランプ用の部材が摩滅することなく、クランプ用の部材を長期にわたって使用することができ、また、切削インサートのインサート取付座への取付強度を増す。
【解決手段】厚さ方向に貫通する貫通孔10を有するとともに貫通孔から外方へ延びて開口するスリット11を有する切削インサート6を、工具本体2のインサート取付座3に固定する、インサート押さえ部材7およびねじ部材8を有するクランプ機構5を備える。インサート押さえ部材は、切削インサートの貫通孔に係合する拡径頭部12および拡径頭部から延びて貫通孔に挿入される胴部13を有する。胴部にはねじ孔14が形成される。ねじ部材は、両端にそれぞれ形成された雄ねじ部のうち一方が工具本体のインサート取付座に形成したねじ孔4にねじ合わされ、他方がインサート押さえ部材のねじ孔14にねじ合わされる。
【選択図】図2

Description

本発明はクランプ機構およびこのクランプ機構を備えた刃先交換式工具に関するものである。
刃先交換式工具として、例えば特許文献1には、工具本体に形成されたインサート取付座に、貫通孔から外方へ延びて開口するスリットを有するいわゆるスリット付きの切削インサートを、クランプネジにより取り付けたものが提案されている。
この刃先交換式工具によれば、クランプネジを完全に取り外すことなく単に緩めるだけで、スリットを利用して切削インサートをインサート取付座に取り付けたり逆にインサート取付座から取り外したりすることができる。
米国特許第6918717号明細書
ところで、前述した刃先交換式転工具にあっては、以下の課題があった。
切削インサートをインサート取付座に取り付ける際あるいは逆にインサート取付座から取り外す際に、切削インサートが回転せずクランプネジのみが回転するため、クランプネジの頭部裏側が、切削インサートのスリットのエッジによって擦られること、加えて、切削インサートが超硬合金等の硬質材料で作られることから、クランプネジの頭部裏側が早期に摩滅するという課題があった。
また、切削インサートを取り付けるにあたりクランプネジを回転させる際に、クランプネジの頭部裏側が切削インサートのスリットのエッジによって擦られることとなり、このときエッジによる摩擦抵抗が大きいため、強く締め付けることができないという課題があった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、切削インサートをインサート取付座に着脱する際にクランプ用の部材が摩滅することなく、クランプ用の部材を長期にわたって使用することができ、また、切削インサートのインサート取付座への取付強度を増すことができるクランプ機構及びこのクランプ機構を備えた刃先交換式工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のクランプ機構は、厚さ方向に貫通する貫通孔を有するとともに該貫通孔から外方へ延びて開口するスリットを有する切削インサートを、工具本体のインサート取付座に固定するクランプ機構であって、前記切削インサートの前記貫通孔の開口部周縁に係合する拡径頭部および該拡径頭部から延びて前記貫通孔に挿入される胴部を有し、該胴部には胴部の少なくとも長さ方向中間部から胴部の端部まで達するねじ孔が形成されたインサート押さえ部材と、軸線方向の両端にそれぞれ形成された雄ねじ部のうち一方の雄ねじ部を前記工具本体のインサート取付座に形成したねじ孔にねじ合わされ、他方の雄ねじ部を前記インサート押さえ部材の前記ねじ孔にねじ合わされるねじ部材と、を備えることを特徴とする。
上記構成のクランプ機構にあっては、ねじ部材の一方の雄おねじ部を工具本体のインサート取付座に形成したねじ孔にねじ合わし、他方の雄ねじ部をインサート押さえ部材の胴部のねじ孔にねじ合わす。そして、スリットを利用し、切削インサートの貫通孔にインサート押さえ部材の胴部が挿入するように、切削インサートをインサート押さえ部材に係合させる。この状態で、ねじ部材を所定方向へ回転させると、ねじ部材の一方の雄おねじ部がインサート取付座のねじ孔に侵入し、他方の雄ねじ部がインサート押さえ部材の胴部のねじ孔内に侵入する。これにより、インサート押さえ部材がインサート取付座側へ近づき、インサート押さえ部材の頭部が切削インサートの貫通孔に係合して、切削インサートをインサート取付座に押圧して固定する。
ここで、インサート押さえ部材がインサート取付座側へ近づくとき、切削インサートに対し相対回転することなく所定の相対角度関係を維持したまま近づく。このため、インサート押さえ部材の拡径頭部の裏側は、切削インサートのスリットのエッジに接するものの、このエッジによって擦られることがなく、エッジによる擦りによって摩滅されるおそれはない。
また、ねじ部材を回転させる際に、このねじ部材が切削インサートのスリットに接しておらず、スリットのエッジによる摩擦抵抗の影響を受けない。このため、ねじ部材を強く締め付けることができ、この結果、従来のクランプ機構に比べて、切削インサートのインサート取付座への取付強度を増すことができる。
前記インサート押さえ部材には回り止めキーが外方へ突出するように形成され、この回り止めキーが切削インサートの前記スリットに係止されることが好ましい。
この場合、回り止めキーが切削インサートのスリットに係止されることによって、インサート押さえ部材は切削インサートに対し回り止めされている。切削インサートはもともとインサート取付座に回り止めされており、したがって、ねじ部材を回転させる際に、インサート押さえ部材を不用意に回転しないように押さえる必要がない。
前記インサート押さえ部材には回り止めキーが外方へ突出するように形成され、
前記工具本体には前記回り止めキーに係合する凹部が前記インサート取付座の前記ねじ孔につながって形成されていることが好ましい。
この場合、回り止めキーが工具本体の凹部に係止されることによって、インサート押さえ部材は切削インサートに対し回り止めされている。したがって、ねじ部材を回転させる際に、インサート押さえ部材を不用意に回転しないように押さえる必要がない。
以上説明したように、本発明によれば、切削インサートをインサート取付座に着脱する際に、インサート押さえ部材やねじ部材などのクランプ用の部材が摩滅することがなく、これらクランプ用の部材を長期にわたって使用することができる。また、切削インサートのインサート取付座への取付強度を増すことができる。
本発明の刃先交換式工具の第1実施形態である刃先交換式バイトの斜視図である。 図1に示す刃先交換式バイトから切削インサートを取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示す刃先交換式バイトのクランプ機構を説明する断面図である。 図1に示す刃先交換式バイトのクランプ機構を説明する分解図である。 図1に示す刃先交換式バイトに用いるインサート押さえ部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図である。 図1に示す刃先交換式バイトに用いる切削インサートの変形例を示すもので、(a)、(b)、(c)、(d)はいずれも正面図である。 図1に示す刃先交換式バイトに用いる切削インサートの変形例を示すもので、(a)、(b)、(c)、(d)はいずれも側面図である。 図1に示す刃先交換式バイトに用いるインサート押さえ部材の変形例を示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図である。 図1に示す刃先交換式バイトに用いるインサート押さえ部材の他の変形例を示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図である。 図1に示す刃先交換式バイトのクランプ機構の変形例を説明する断面図である。 本発明の刃先交換式工具の第2実施形態である刃先交換式回転工具の正面図である。 図11に示す刃先交換式回転工具のクランプ機構を説明する分解図である。 図11に示す刃先交換式回転工具に用いられる切削インサートを示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
〈第1実施形態〉
図1ないし図5は、本発明の刃先交換式工具の第1実施形態である刃先交換式バイトを示すものであり、図1は刃先交換式バイトの斜視図、図2は刃先交換式バイトから切削インサートを取り外した状態を示す斜視図、図3は刃先交換式バイトのクランプ機構を説明する断面図、図4は刃先交換式バイトのクランプ機構を説明する分解図である。
図1、図2に示すように、刃先交換式バイト1は工具本体2を有しており、この工具本体2は鋼材等からなり、軸状をなしていて、その延在方向(図1,2における左右方向)に直交する断面が略矩形状に形成されている。具体的には、工具本体2は略直方体状をなしているとともに、延在方向に沿う先端部以外の中央部及び基端部(ここでは、図1,図2における左方向が先端側、右方向が基端側)が工作機械等に回り止めされた状態で保持される。
工具本体2の先端部の左側面には、インサート取付座3が矩形状に切り欠かれて形成されている。インサート取付座3は、工具本体2の左側方を向く着座面3aと、この着座面3aから起立して工具本体の先端側を向く壁面3bと、工具本体の上方を向く壁面3cを有する。着座面3aには該着座面3aに直交し工具本体2の右側面まで達するねじ孔4が形成されている。このインサート取付座3に、クランプ機構5によって切削インサート6が装着される。
クランプ機構5は、切削インサート6の右側面をインサート取付座3の着座面3aに押圧して固定するインサート押さえ部材7と、インサート押さえ部材7をインサート取付座3の着座面3a側及びその逆側へ移動させる差動ねじ8と備える。
切削インサート6は、超硬合金等の硬質材料により直方体状に形成されている。したがって、切削インサート6は、上面6a、下面6b、左側面6c、右側面6d、前がわ側面6e、後がわ側面6fを有する。上面6aがすくい面とされ、前がわ側面6eと後がわ側面6fが逃げ面とされている。それらすくい面をなす上面6aと逃げ面をなす前がわ側面6eおよび後がわ側面6fとの間に切り刃9が形成されている。この切削インサート6は、高さ寸法が厚さ寸法より長いいわゆる縦刃用である。
切削インサート6の中央には、左側面6cから右側面6dまで達する貫通孔10が形成されている。貫通孔10からはスリット11が延びており、このスリット11は下方に延びて切削インサートの下面6bに開口している。また、切削インサート6の貫通孔10の左右の開口部周縁はそれぞれ面取りされて、後述するインサート押さえ部材7の拡径頭部12の着座面10aとなっている。切削インサート6がインサート取付座3に装着されるとき、右側面6dが着座面3aに、後がわ側面6fが壁面3bに、下面6bが壁面3cにそれぞれ当接する。なお、切削インサート6は左右対称に形成されており、左右を裏返して使用可能になっている。
図5は、図1に示す刃先交換式バイトに用いるインサート押さえ部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図である。図5に示すように、インサート押さえ部材7は、切削インサート6の貫通孔10の開口部に係合する拡径頭部12と、拡径頭部12からインサート押さえ部材自体の軸線方向に沿って延びる胴部13とを有する。拡径頭部12の直径は貫通孔10の内径より大に設定されており、胴部の直径は貫通孔10の内径よりも小に設定されている。拡径頭部12の下面部(裏側部)はテーパー状に狭まっており、前記切削インサート6の貫通孔10の開口部周縁の着座面10aに当接可能となっている。
胴部13は切削インサート6のスリット11の幅よりも小径とされている。胴部13には拡径頭部12から胴部の下端まで達するねじ孔14が形成されている。また、胴部13には回り止めキー15が、胴部の外方へ突出するようにかつ胴部の下端側へ寄った位置に形成されている。また、インサート押さえ部材7の長さは切削インサート6の厚さよりも長くなるように設定されており、これにより、回り止めキー15は、インサート取付座の着座面3aにねじ孔4から下方に向けて延びるように形成された凹部16に係合可能になっている。
差動ねじ8は、中間部8aを挟んで軸線方向両端に雄ねじ部8b、8cが同軸状に形成されている。一方の雄ねじ部8bは工具本体2のインサート取付座3に形成したねじ孔4にねじ合わされ、他方の雄ねじ部8cはインサート押さえ部材のねじ孔14にねじ合わされる。双方の雄ねじ部8b、8cは、それぞれ互いに逆方向にねじが切られており、これに対応してインサート取付座3に形成したねじ孔4とインサート押さえ部材7のねじ孔14もが互いに逆方向にねじが切られている。なお、双方の雄ねじ部8b、8cの関係は、必ずしもピッチが異なる逆ねじである必要はなく、ピッチが同じの逆ねじであっても良い。なお、この場合には差動ねじではなく単なるねじ部材になる。また、差動ねじ8としては、双方の雄ねじ部8b、8cの関係が同方向のねじでもよい。この場合ピッチが異なれば足りる。
次に、上記構成の刃先交換式バイト1及びこの刃先交換式バイトに用いられたクランプ機構5の作用について説明する。
前記構成のクランプ機構5によって切削インサート6をインサート取付座3に装着するには、まず、差動ねじ8の一方の雄おねじ部8bを工具本体2のインサート取付座3のねじ孔4にねじ合わし、他方の雄ねじ部8cをインサート押さえ部材7の胴部13のねじ孔14にねじ合わす。そして、スリット11を利用し、切削インサート6の貫通孔10にインサート押さえ部材7の胴部が挿入されるように、切削インサート6をインサート押さえ部材7に係合させる。
この状態で、差動ねじ8を所定方向へ回転させる。すると、差動ねじ8の一方の雄おねじ部8bがインサート取付座3のねじ孔4に侵入し、他方の雄ねじ部がインサート押さえ部材の胴部のねじ孔14内に侵入する。これにより、インサート押さえ部材7が、インサート取付座3の着座面3a側へ近づく。そして、インサート押さえ部材の拡径頭部12が貫通孔10の開口部周縁の着座面10aに係合し、切削インサート6をインサート取付座3の着座面3a側に押圧して固定する。なお、差動ねじ8の回転は、差動ねじ8の端部に形成した六角穴(図示略)にレンチを嵌合させ、このレンチを回転させることにより行う。
一方、インサート取付座3に装着した切削インサート6を取り外すには、差動ねじ8を前記とは逆方向へ回転させる。すると、差動ねじ8の一方の雄おねじ部8bがインサート取付座3のねじ孔4から抜け出るように後退し、他方の雄ねじ部もインサート押さえ部材の胴部のねじ孔14から抜け出るように後退する。これにより、インサート押さえ部材7が、インサート取付座3の着座面3aから離間する方向へ移動する。そして、そのまま、差動ねじを同方向へ回転させ続けると、インサート押さえ部材7の拡径頭部12が切削インサート6の貫通孔4の開口部周縁の着座面10aとの係合を解いてそこから離間し、同時に、切削インサート6のインサート取付座3側への押圧を解く。
切削インサート6は、スリット11を利用することによって、差動ねじ8のインサート取付座3のねじ孔4やインサート押さえ部材の胴部のねじ孔14とのねじ合わせを外すことなく、インサート押さえ部材7の胴部13から取り外すことができる。
このように、差動ねじ8を回転させて、インサート押さえ部材7をインサート取付座3の着座面3a側へ近づけるとき、あるいは逆に同着座面3aから遠ざけるときに、インサート押さえ部材7は切削インサート6に対し相対回転することなく所定の相対角度関係を維持したまま近づいたり、遠ざかったりする。このため、インサート押さえ部材7の拡径頭部12の裏側は、切削インサート6のスリット11のエッジに接するものの、このエッジによって擦られることがなく、エッジによる擦りによって摩滅するおそれはない。
また、差動ねじ8を回転させる際に、該差動ねじ8が切削インサート6のスリット11に接しておらず、スリット11のエッジによる摩擦抵抗の影響を受けない。このため、差動ねじ8を強く締め付けることができ、この結果、従来のクランプ機構に比べて、切削インサート6のインサート取付座3への取付強度を増すことができる。
また、インサート押さえ部材7に形成した回り止めキー15がインサート取付座3の凹部16に係止しており、これによって、インサート押さえ部材7は回り止めされている。したがって、差動ねじ8を回転させる際に、インサート押さえ部材7を不用意に回転しないように押さえる必要がない。
〈変形例〉
次に、図6〜図10を参照して第一実施形態の変形例について説明する。
図6は切削インサートの変形例を示すもので、(a)、(b)、(c)、(d)はいずれも正面図である。
切削インサートの下面6bの正面視形状としては、図2、図4、図6(a)に示すような直線のものに限られることなく、図6(b)に示すように正面から見て下面6bの中央が下がるV字状のもの、図6(c)に示すように正面から見て逆に下面6bの中央が上がる逆V字状のもの、さらに、図6(d)に示すように正面から見て下面6bの中央が下がる凸状湾曲状のものであってもよい。
また、切削インサートの下面6bの側面視形状としては、図2、図4、図7(a)に示すような直線のものに限られることなく、図7(b)に示すように側面から見て下面6bの中央が下がるV字状のもの、図7(c)に示すように側面から見て逆に下面6bの中央が上がる逆V字状のもの、さらに、図7(d)に示すように正面から見て下面6bの中央が下がる凸状湾曲状のものであってもよい。
このように下面6bの形状を変えることによって、切削インサート6の着座性が向上させることができる。
なお、これら下面6bの形状に合わせて、インサート取付座の壁面3cもそれに対応する形状にする必要がある。
図8,図9はインサート押さえ部材の変形例を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
インサート押さえ部材7に形成する回り止めキー15としては、図4、図5に示すように、胴部13の下端側に寄せて配置したものの他、図8に示すように拡径頭部12と胴部13とにまたがって配置したもの、あるいは図9に示すように胴部13の長さ方向中間部に配置したものであってもよい。
図10はクランプ機構の変形例を説明する断面図である。
ここで示すクランプ機構18は、インサート押さえ部材7の回り止めキー15を係合させるための凹部16を工具本体2に有していない。
インサート押さえ部材7の長さは切削インサートの厚さと略同じ値に設定されていて、インサート押さえ部材7の回り止めキー15は、切削インサート6のスリット11に係合させている。
切削インサート6は、もともと壁面3b、3cによって回転を拘束された状態でインサート取付座3に載置されるから、単に回り止めキー15を切削インサート6のスリット11に係合させることでも、インサート押さえ部材7を工具本体2や切削インサート6に対して回り止めできる。
〈第2実施形態〉
図11ないし図13は、本発明の刃先交換式工具の第2実施形態である刃先交換式回転工具のエンドミルを示すものであり、図11はエンドミルの斜視図、図12はエンドミルのクランプ機構を説明する分解図、図13はエンドミルに用いられる切削インサートを示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
なお、この実施形態では、説明の便宜上、前記第1実施形態で説明した同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図11、図12に示すように本実施形態のエンドミル20の工具本体21は、軸線Oを中心とした外形略円柱状をなしており、その後端部(図11における上側部分)が工作機械の主軸側に取り付けられて上記軸線O回りに工具回転方向Tに回転させられることにより、被削材の切削加工(転削加工)に使用される。
工具本体21の外周面には、その先端から後端側に向けて軸線回りに工具回転方向Tの後方側に捩れる切屑排出溝22が周方向に等間隔をあけて複数条形成されており、これらの切屑排出溝22には、その工具回転方向Tを向く壁面と上記外周面とに開口する複数のインサート取付座23が該切屑排出溝22に沿って形成されていて、これらのインサート取付座23に、それぞれクランプ機構5によって切削インサート24が着脱可能に取り付けられる。
なお、これら複数の切屑排出溝22および該切屑排出溝22同士でこれに沿って形成される複数のインサート取付座23は、軸線O回りに所定角度ずつ回転対称となるように形成されている。
図13に示すように、本実施形態における切削インサート24は、超硬合金等の硬質焼結体により多角形の平板状に形成されており、すなわち一対の多角形面とその周囲に配置される側面とを備えていて、これらの側面の1つをすくい面として工具回転方向Tに向けてインサート取付座23に取り付けられる。具体的に、本実施形態の切削インサート24は概略五角形平板状とされており、一対の五角形面24aと、これらの五角形面24aの周囲に配置されるすくい面24b、一対の側面24cおよび着座面24dとを備えていて、上記五角形面24aに対向する方向からみたときにこの着座面24dが凸V字状をなすことにより概略五角形状となっている。
ここで、すくい面24bは概略平行四辺形状に形成され、この平行四辺形の四辺のうち、すくい面24bと上記五角形面24aとの交差稜線部には主切刃24baが、すくい面24bと側面24cとの交差稜線部には副切刃24bbが形成されている。
また、切削インサート24には、これら一対の五角形面24aの間を貫通する貫通孔25が両五角形面24aの略中央に開口するように形成されており、この貫通孔25からはスリット26が着座面側に延びるように形成されている。
この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様、切削インサートをインサート取付座23に着脱する際に、インサート押さえ部材7や差動ねじ8などのクランプ用の部材が摩滅することがない、また、切削インサート24のインサート取付座23への取付強度を増すことができるという効果を奏するのは勿論、工具本体21に多数の切削インサート24を取り付けるタイプであるため、効果はより顕著に表れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、前記各実施形態では、刃先交換式工具の例として、バイトとエンドミルを挙げたが、勿論他の刃先交換式工具にも本発明は適用可能である。
また、前記第1実施形態では、インサート押さえ部材7内にねじ孔14を拡径頭部12から胴部の下端まで達するように形成したが、これに限られることなく、ねじ孔14を胴部の長さ方向中間部から胴部の下端まで達するように形成してもよい。
1刃先交換式バイト、 2工具本体、 3インサート取付座、 3a着座面、 3b壁面、 3c壁面、 4ねじ孔、 5クランプ機構、 6切削インサート、 7インサート押さえ部材、8差動ネジ(ねじ部材)、 9切り刃、 10貫通孔、 10a着座面、 11スリット、 12拡径頭部、 13胴部、 14ねじ孔、 15回り止めキー、 16凹部、 18クランプ機構、 20エンドミル、 21工具本体、 22切屑排出溝、 23インサート取付座、 24切削インサート、 25貫通孔、 27スリット。

Claims (4)

  1. 厚さ方向に貫通する貫通孔を有するとともに該貫通孔から外方へ延びて開口するスリットを有する切削インサートを、工具本体のインサート取付座に固定するクランプ機構であって、
    前記切削インサートの前記貫通孔の開口部周縁に係合する拡径頭部および該拡径頭部から延びて前記貫通孔に挿入される胴部を有し、該胴部には胴部の少なくとも長さ方向中間部から胴部の端部まで達するねじ孔が形成されたインサート押さえ部材と、
    軸線方向の両端にそれぞれ形成された雄ねじ部のうち一方の雄ねじ部を前記工具本体のインサート取付座に形成したねじ孔にねじ合わされ、他方の雄ねじ部を前記インサート押さえ部材の前記ねじ孔にねじ合わされるねじ部材と、
    を備えることを特徴とするクランプ機構。
  2. 前記インサート押さえ部材には回り止めキーが外方へ突出するように形成され、
    該回り止めキーが切削インサートの前記スリットに係合することを特徴とする請求項1に記載のクランプ機構。
  3. 前記インサート押さえ部材には回り止めキーが外方へ突出するように形成され、
    前記工具本体には前記回り止めキーに係合する凹部が前記インサート取付座の前記ねじ孔につながって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のクランプ機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクランプ機構を備える刃先交換式工具。
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