JP2011181019A - 俯瞰画像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感度調整機能を備えた複数カメラを用いて俯瞰画像を生成する場合において、つなぎ合わされた俯瞰画像における境界部分の輝度差を低減させて境界部を目立たなくすることが可能な俯瞰画像生成装置を提供すること。
【解決手段】 俯瞰画像生成装置1において、画像変換手段は、隣接する俯瞰画像の境界部における輝度差を検出し、検出された輝度差が低減されるように、隣接する俯瞰画像を生成するための画像情報を撮影するカメラ手段2〜5のガンマ補正手段13a〜13dにおけるガンマ値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は俯瞰画像生成装置に関し、より詳細には、周囲の状況を撮影できるように複数のカメラを設置し、カメラにより撮影された画像情報に基づいて周囲の情報を示した俯瞰画像を生成することが可能な俯瞰画像生成装置に関する。
今日では、周囲を撮影することが可能なように複数のカメラを車両などに設置し、このカメラで撮影された画像を画像解析することによって車両上空から俯瞰した画像(俯瞰画像)を作成して、車両の周囲の状況を液晶表示モニタなどに表示させる俯瞰画像生成装置が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
このような俯瞰画像生成装置を用いることにより、運転席に座った状態で車両の周囲の状況を判断することができるので、容易かつ確実に車両を駐車スペース等へと案内することが可能となる。
特開2007−36668号公報 特開2007−156792号公報 特開2008−33901号公報
ところで、一般的なカメラには、周囲の明るさに応じて撮影感度の調整を行う感度調整機能が設けられている。この感度調整機能によって、撮影環境が明るい場合(光量が多い場合)であっても被写体が白くつぶれて撮影されてしまう現象(いわゆる白飛び)を防ぐことができ、また、撮影環境が暗い場合であっても暗い部分の階調がつぶれて全体的に黒く撮影されてしまう現象(いわゆる黒つぶれ)を防ぐことができるようになっている。
一般的なカメラには、上述したような感度調整機能が設けられているため、個々のカメラで撮影された画像に基づいて俯瞰画像を生成し、生成された俯瞰画像をつなぎ合わせると、つなぎ合わされた俯瞰画像における境界部分の輝度差が顕著になる場合があり得るという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、感度調整機能を備えたカメラを用いて周囲の俯瞰画像を生成する場合において、つなぎ合わされた俯瞰画像における境界部分の輝度差を低減させて境界部を目立たなくすることが可能な俯瞰画像生成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る俯瞰画像生成装置は、撮影対象を撮影する撮影手段と、撮影環境の光量に応じて前記撮影手段により撮影された画像情報の感度調整を行う感度調整手段とを有し、前記撮影手段における前記撮影対象が互いに隣接するようにして配設された複数のカメラ手段と、該複数のカメラ手段により撮影されたそれぞれの画像情報に基づいてそれぞれの撮影領域に関する俯瞰画像を生成すると共に、隣接する前記撮影対象に基づいて生成された前記俯瞰画像をつなぎ合わせることにより広範囲の俯瞰画像を生成する画像変換手段とを備え、前記カメラ手段は、前記撮影手段により撮影された画像情報のガンマ補正を行うガンマ補正手段を有し、前記画像変換手段は、前記隣接する俯瞰画像の境界部における輝度差を検出し、検出された該輝度差が低減されるように、前記隣接する俯瞰画像を生成するための画像情報を撮影する前記カメラ手段の前記ガンマ補正手段におけるガンマ値を変更することを特徴とする。
ここで、ガンマ補正とは、画像情報のデータと、そのデータが実際に表示手段などに出力される際の画像信号(出力信号)との相対関係をより自然に近い表示状態とするために、画像の明るさの変化に応じて画像信号の出入力電圧(出入力信号)の変化を補正する処理を意味する。ガンマ補正においてガンマ値を変更することによって、画像信号の強さを輝度に応じて調整することが可能となる。例えば、ガンマ値が1の場合には、入力信号と出力信号との関係が線形関係となるが、ガンマ値が1よりも小さくなるに従って、小さな入力信号の値に対応する出力信号の出力値が、入力信号よりも大きな値に変換され、大きな入力信号の値に対応する出力信号の出力値が、入力信号よりも小さな値に変換されることになる。このように、入力信号と出力信号との関係が調整されることにより、ガンマ値が小さくなればなるほど、輝度の低い部分(暗い部分)が相対的に明るくなるように補正され、輝度の高い部分(明るい部分)が相対的に暗くなるように補正されることになる。
本発明に係る俯瞰画像生成装置では、画像変換手段が、隣接する俯瞰画像の境界部における輝度の差を検出し、検出された輝度差が低減されるように、隣接する俯瞰画像を生成するための画像情報を撮影するカメラ手段のガンマ補正手段におけるガンマ値を変更する。このようにガンマ補正手段のガンマ値を変更することにより、撮影手段により撮影された画像情報に対して感度調整手段による感度調整効果を生かしつつ、輝度の低い部分を比較的に明るくなるように補正し、または輝度の高い部分を低く比較的に暗くなるように補正することができる。
従って、隣接する俯瞰画像との境界部における輝度を比較することにより、境界部の輝度が隣接する俯瞰画像より高い場合にはガンマ値を小さくして隣接する俯瞰画像の輝度に近づくように輝度を低減させることができ、境界部の輝度が隣接する俯瞰画像より低い場合にはガンマ値を大きくすることによって隣接する俯瞰画像の輝度に近づくように輝度を増大させることが可能となる。このようにして境界部の輝度を隣接する俯瞰画像の輝度に近づけることによって、俯瞰画像における隣接領域の境界部の輝度差を低減させて境界部を目立たなくすることができる。このため、俯瞰画像を確認しながら周囲の状況を判断する際において、俯瞰画像に関する違和感を感じにくくなり、周囲の状況を容易かつ確実に認識することが可能となる。
また、上述した俯瞰画像生成装置は、車両の進行方向を検出する車両進行方向検出手段を備え、前記複数のカメラ手段が前記車両の周囲を撮影できるように当該車両に配設され、前記画像変換手段が、前記車両進行方向検出手段により検出された進行方向を撮影するカメラ手段に隣接された他のカメラ手段の前記ガンマ補正手段におけるガンマ値を変更するものであってもよい。
一般的に、車両を駐車スペースなどに停車させようとするときに、車両周囲の状況を俯瞰画像によって液晶表示モニタなどに表示させることが多い。このため、車両が後退している場合には、車両を後退させつつ停車処理を行っていると判断することができ、車両が前進している場合には、車両を前進させつつ停車処理を行っていると判断することができる。ここで、車両を後退させる場合における運転者の注意は、車両後方側の俯瞰画像に注がれやすくなる。このため、車両後方側の様子を撮影するカメラ手段の輝度を基準として、この車両後方側のカメラ手段以外の他のカメラ手段のガンマ値を調整することにより、注意が注がれている車両後方側の俯瞰画像の輝度を維持したまま、隣接する俯瞰画像の輝度を車両後方側の俯瞰画像の輝度に合うように調整することが可能となる。
同様に、車両を前進させる場合、運転者の注意は、車両前方側の俯瞰画像に注がれやすくなるため、車両前方側の様子を撮影するカメラ手段の輝度を基準として、この車両前方側のカメラ手段以外の他のカメラ手段のガンマ値を調整することにより、注意が注がれている車両前方側の俯瞰画像の輝度を維持したまま、隣接する俯瞰画像の輝度を車両前方側の俯瞰画像の輝度に合うように調整することが可能となる。
本発明に係る俯瞰画像生成装置では、画像変換手段が、隣接する俯瞰画像の境界部における輝度の差を検出し、検出された輝度差が低減されるように、隣接する俯瞰画像を生成するための画像情報を撮影するカメラ手段のガンマ補正手段におけるガンマ値を変更する。このようにガンマ補正手段のガンマ値を変更することにより、撮影手段により撮影された画像情報に対して感度調整手段による感度調整効果を生かしつつ、輝度の低い部分を比較的明るくなるように補正し、または輝度の高い部分を低く比較的暗くなるように補正することができる。
従って、隣接する俯瞰画像との境界部における輝度を比較することにより、境界部の輝度が隣接する俯瞰画像より高い場合にはガンマ値を小さくして隣接する俯瞰画像の輝度に近づくように輝度を低減させることができ、境界部の輝度が隣接する俯瞰画像より低い場合にはガンマ値を大きくすることによって隣接する俯瞰画像の輝度に近づくように輝度を増大させることが可能となる。このようにして境界部の輝度を隣接する俯瞰画像の輝度に近づけることによって、俯瞰画像における隣接領域の境界部の輝度差を低減させて境界部を目立たなくすることができる。このため、俯瞰画像を確認しながら周囲の状況を判断する際において、俯瞰画像に違和感を感じにくくなり、周囲の状況を容易かつ確実に認識することが可能となる。
本実施の形態に係る俯瞰画像表示システムの概略構成を示したブロック図である。 本実施の形態に係る第1カメラ〜第4カメラの設置位置および撮影可能範囲を示した図である。 本実施の形態に係るガンマ調整部の入力信号に対する出力信号の出力値状態をガンマ値に応じて示した図である。 (a)は、撮影対象の輝度が高い場合における撮影画像の輝度変化を示し、(b)は、撮影対象の輝度が低い場合における撮影画像の輝度変化を示し、(c)は本実施の形態に係る感度調整部において輝度に関する感度の調整を行った後の輝度変化を示した図である。 本実施の形態に係る俯瞰画像表示システムの本体部に関する概略構成を示したブロック図である。 本実施の形態に係る俯瞰画像表示システムによりガンマ補正が行われる前の俯瞰画像を示した図である。 本実施の形態に係る画像変換処理部によるガンマ値の補正処理を示したフローチャートである。 本実施の形態に係る第1カメラおよび第2カメラにおける画像情報の輝度変化を示した図であって、(a)は感度調整部による調整が行われない場合を示し、(b)は感度調整部による調整が行われた場合を示し、(c)は第2カメラのガンマ調整部におけるガンマ値の補正を行った場合を示している。 本実施の形態に係る第1カメラおよび第3カメラにおける画像情報の輝度変化を示した図であって、(a)は感度調整部による調整が行われない場合を示し、(b)は感度調整部による調整が行われた場合を示し、(c)は第3カメラのガンマ調整部におけるガンマ値の補正を行った場合を示している。 本実施の形態に係る第2カメラ〜第4カメラにおける画像情報の輝度変化を示した図であって、(a)は感度調整部による調整が行われない場合を示し、(b)は感度調整部による調整が行われた場合を示し、(c)は第4カメラのガンマ調整部におけるガンマ値の補正を行った場合を示している。 本実施の形態に係る俯瞰画像表示システムによりガンマ補正が行われた後の俯瞰画像を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る俯瞰画像生成装置の一例である俯瞰画像表示システムの概略構成を示したブロック図である。
俯瞰画像表示システム(俯瞰画像生成装置)1は、図1に示すように、第1カメラ(カメラ手段)2と、第2カメラ3(カメラ手段)と、第3カメラ(カメラ手段)4と、第4カメラ(カメラ手段)5と、本体部6と、液晶表示モニタ7と、シフト位置センサ(車両進行方向検出手段)8とを備えている。第1カメラ2〜第4カメラ5は、車両の周囲を撮影するために車両の前後左右に設置されており、それぞれ180度の画角を備えている。
図2は、車両10を上方向から示した図であり、第1カメラ2〜第4カメラ5が車両10の前バンパ、左側ドアミラー、右側ドアミラー、後バンパの各位置に設置された状況およびそれぞれのカメラにより撮影可能な範囲(F,LS,RS,R)を示している。図2を用いて具体的に説明すると、第1カメラ2は、前方斜め下方向にレンズを向けた状態で車両10の前側のバンパに設けられており、車両10の前方範囲Fを撮影することが可能となっている。第2カメラ3は、右側斜め下方向にレンズを向けた状態で車両10の右側ドアミラー近傍に設けられており、車両10の右側方範囲RSを撮影することが可能となっている。第3カメラ4は、左側斜め下方向にレンズを向けた状態で車両10の左側ドアミラー近傍に設けられており、車両10の左側方範囲LSを撮影することが可能となっている。そして、第4カメラ5は、後方斜め下方向にレンズを向けた状態での車両10の後側のバンパに設けられており、車両10の後方範囲Rを撮影することが可能となっている。
第1カメラ2は、撮影部(撮影手段)11aと、A/D変換部12aと、ガンマ調整部(ガンマ補正手段)13aと、感度調整部(感度調整手段)14aと、D/A変換部15aとを有している。撮影部11aは、撮影領域の光学像を電気信号に変換する役割を有し、A/D変換部12aは、撮影部11aより出力された電気信号を、アナログ信号からデジタル信号へと変換する役割を有している。A/D変換部12aにおいてデジタル信号化された電気信号は、画像信号としてガンマ調整部13aへと出力される。
ガンマ調整部13aは、A/D変換部12aにおいてデジタル信号化された画像信号に対するガンマ補正を行う役割を有している。ガンマ補正とは、画像信号などのデータと、そのデータが実際に液晶表示モニタ7などに出力される際の信号との相対関係をより自然に近い表示状態とするために、画像の明るさの変化に応じて画像信号の出入力電圧(出入力信号)の変化を補正する処理を意味し、ガンマ調整部13aにおいて設定されるガンマ値(γ)の値によって、A/D変換部12aより取得した画像信号の強さを輝度に応じて調整することが可能となっている。
図3(a)〜図3(h)は、ガンマ値が1.0〜0.3(0.1刻みの値)の場合における入力信号と出力信号との関係を示している。出力信号は、入力信号のγ乗の値として求められる。図3(a)に示すように、ガンマ値:γ=1.0の場合には、入力信号と出力信号との関係が線形関係となる。しかしながら、γの値が1.0よりも小さくなる従って、小さな入力信号の値に対応する出力信号の出力値が、入力信号よりも大きな値に変換され、大きな入力信号の値に対応する出力信号の出力値が、入力信号よりも小さな値に変換されることになる。このように、入力信号と出力信号との関係が調整されることにより、ガンマ値が小さくなればなるほど、画像信号において輝度の低い部分(暗い部分)が相対的に明るくなるように補正され、画像信号において輝度の高い部分(明るい部分)が相対的に暗くなるように補正されることになる。
ガンマ調整部13aにおけるガンマ値は、所定の値(本実施の形態では、後述するように、γ=0.6に設定する)に初期値として設定されるが、本体部6(より詳細には、後述する画像変換処理部23)より受信するガンマ値制御信号に応じて、ガンマ調整部13aにおけるガンマ値を変更することが可能となっている。
感度調整部14aは、ガンマ調整部13aより受信した画像信号に基づいて、撮影画像の感度調整を行う機能を有している。図4(a)〜(c)は、撮影部11aにより撮影された車両前方の画像における左右方向の輝度分布を示した図である。図4(a)〜(c)に示す輝度分布によると、車両の正面位置(図4(a)の中央部分の範囲)では輝度が低くなっており(輝度値の変化曲線が低い値となっている)、その左右の範囲における輝度は、正面位置よりも輝度が高く(輝度値の変化曲線が正面位置よりも高い値となっている)なっている。
感度調整部14aは、撮影された画像の全体的な輝度の平均値である平均輝度レベルを求め、撮影部11aによる撮影に適した信号レベル(以下、この信号レベルを輝度制御目標レベルとする)となるように、輝度の調整を行う。
例えば、図4(a)に示すように、撮影環境の全体の輝度レベルが高い場合(撮影環境が明るい場合)、感度調整部14aは、撮影画像における、いわゆる白飛びを回避するために、画像全体の平均輝度レベルが輝度制御目標レベルとなるように(図4(c)参照)感度調整を行う。一方で、図4(b)に示すように撮影画像の全体の輝度レベルが低い場合(撮影環境が暗い場合)、感度調整部14aは、撮影画像におけるいわゆる黒つぶれを回避するために、画像全体の平均輝度レベルが輝度制御目標レベルになるように(図4(c)参照)感度調整を行う。同様にして、他のカメラ(第2カメラ3〜第4カメラ5)のそれぞれの感度調整部14b〜14dにおいてカメラ毎に感度調整を行うことよって、撮影された画像の白飛びや黒つぶれの発生を防止することが可能となる。
D/A変換部15aは、感度調整部14aにより感度調整が行われた画像信号をアナログ信号に変換する処理を行う。D/A変換部15aによってアナログ信号化された画像信号は、本体部6へと出力される。
また、第2カメラ3、第3カメラ4および第4カメラ5においても、第1カメラ2と同様に、撮影部11b〜11d、A/D変換部12b〜12d、ガンマ調整部13b〜13d、感度調整部14b〜14dおよびD/A変換部15b〜15dがそれぞれ設けられている。第2カメラ3〜第4カメラ5の撮影部11b〜11d、A/D変換部12b〜12d、ガンマ調整部13b〜13d、感度調整部14b〜14dおよびD/A変換部15b〜15dは、第1カメラ2の撮影部11a、A/D変換部12a、ガンマ調整部13a、感度調整部14aおよびD/A変換部15aと同様の構成であり、同様の処理を行うことが可能であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
図5は、本体部6の概略構成を示したブロック図である。本体部6には、A/D変換部20a〜20d、デコード部21a〜21d、フレームメモリ部22a〜22d、画像変換処理部(画像変換手段)23、変換テーブル記録部(画像変換手段)24、出力用フレームメモリ部25、エンコード部26、D/A変換部27を有している。
A/D変換部20a〜20dは、第1カメラ2〜第4カメラ5より入力された画像信号をデジタル信号化する機能を有し、デコード部21a〜21dは、A/D変換部20a〜20dによりデジタル信号化された画像信号をRGB信号にデコードする役割を有している。フレームメモリ部22a〜22dは、デコード部21a〜21dにおいてデコードされた画像信号を、第1カメラ2〜第4カメラ5の撮影画像のフレームを構成するデータとして第1カメラ2〜第4カメラ5毎に記録する役割を有している。
変換テーブル記録部24には、フレームメモリ部22a〜22dに記録された第1カメラ2〜第4カメラ5において撮影された撮影画像を、図6および図11に示すような俯瞰画像(車両周囲および車両を上方から見降ろしたような視点で描く画像)に変換するために必要な変換テーブル24a〜変換テーブル24dが記録されている。変換テーブル24a〜変換テーブル24dは、それぞれ第1カメラ2〜第4カメラ5の撮影画像の各画素と画像変換処理部23により生成される俯瞰画像における各画素とに対応付けられた画像変換情報(変換データ)が記録されている。
より詳細に説明すると、俯瞰画像は、図6に示すように車両10aの前方部分を示すA領域と、車両10aの右側方部分を示すB領域と、車両10aの左側方部分を示すC領域と、車両10aの後方部分を示すD領域とにより構成されている。この俯瞰画像の各領域A〜Dに関して、A領域の俯瞰画像は、第1カメラ2によって撮影された撮影画像に基づいて作成され、B領域の俯瞰画像は、第2カメラ3によって撮影された撮影画像に基づいて作成され、C領域の俯瞰画像は、第3カメラ4によって撮影された撮影画像に基づいて作成され、D領域の俯瞰画像は、第4カメラ5によって撮影された撮影画像に基づいて作成される。
俯瞰画像の生成処理において用いられる変換テーブル24aには、第1カメラ2の撮影画像の各画素と俯瞰画像のA領域の各画素とが対応づけられた画像変換情報(変換データ)が記録されており、第1カメラ2で撮影された車両10の前方側の撮影画像の各画素を、変換テーブル24aに記録される画像変換情報(変換データ)を用いて画像変換することにより、俯瞰画像のA領域を構成する画像を生成することが可能となる。同様に、変換テーブル24bには、第2カメラ3の撮影画像の各画素と俯瞰画像のB領域の各画素とが対応づけられた画像変換情報(変換データ)が記録されており、第2カメラ3で撮影された車両10の右側の撮影画像の各画素を、変換テーブル24bに記録される画像変換情報(変換データ)を用いて画像変換することにより、俯瞰画像のB領域を構成する画像を生成することが可能となる。
さらに、変換テーブル24cには、第3カメラ4の撮影画像の各画素と俯瞰画像のC領域の各画素とが対応づけられた画像変換情報(変換データ)が記録されており、第3カメラ4で撮影された車両10の左側の撮影画像の各画素を、変換テーブル24cに記録される画像変換情報(変換データ)を用いて画像変換することにより、俯瞰画像のC領域を構成する画像を生成することが可能となる。そして、変換テーブル24dには、第4カメラ5の撮影画像の各画素と俯瞰画像のD領域の各画素とが対応づけられた画像変換情報(変換データ)が記録されており、第4カメラ5で撮影された車両10の後方側の撮影画像の各画素を、変換テーブル24dに記録される画像変換情報(変換データ)を用いて画像変換することにより、俯瞰画像のD領域を構成する画像を生成することが可能となる。
画像変換処理部23は、上述した変換テーブル24a〜24dの画像変換情報(変換データ)を用いて、フレームメモリ部22a〜22dに記録される第1カメラ2〜第4カメラ5の撮影画像を、A領域〜D領域の俯瞰画像の各画素へと変換させる処理を行う。俯瞰画像への変換処理により生成された画像データは、出力用フレームメモリ部25に出力される。
そして、出力用フレームメモリ部25に記録された俯瞰画像の画像データは、エンコード部26においてRGB信号からコンポジット信号にエンコードされ、さらに、エンコードされた画像信号がD/A変換部27においてアナログ信号化されて液晶表示モニタ7へと出力されることになる。液晶表示モニタ7へ画像信号を出力することにより、運転者は、車両10の周囲の情報を、液晶表示モニタ7を通して容易に確認することが可能となる。
また、画像変換処理部23は、俯瞰画像における隣接領域の境界部の輝度差を低減するために、第1カメラ2〜第4カメラ5のガンマ調整部13a〜13dにおけるガンマ値の調整を行う役割を有している。既に説明したように、第1カメラ2〜第4カメラ5には、感度調整部14a〜14dが設けられており、いわゆる白飛びおよび黒つぶれを防止するために感度調整部14a〜14dでカメラ毎に輝度の調整が行われている。このため、画像変換処理部23において生成された俯瞰画像の輝度分布は、第1カメラ2〜第4カメラ5の感度調整処理の影響を受けることになり、俯瞰画像のA領域〜D領域における境界部の輝度差が顕著に顕れてしまうおそれがあった。このように俯瞰領域の境界部において輝度が大きく異なる部分が生じると、俯瞰画像全体として明るさに不自然な部分が生ずることになり、ユーザに違和感を与えてしまうおそれがあった。
そこで、画像変換処理部23は、出力用フレームメモリ部25に記録される俯瞰画像を解析して隣接する俯瞰領域の輝度の差を求め、それぞれの輝度差が低減されるように、第1カメラ2〜第4カメラ5のガンマ調整部13a〜13dのガンマ値の調整を行う。画像変換処理部23は、ガンマ調整部13a〜13dにおけるガンマ値の調整を行うにあたり、基本とする俯瞰画像の画像領域をA領域〜D領域より決定する。
ここで、画像変換処理部23には、車両10に設けられたオートマチックトランスミッションのシフト位置状態を検出するシフト位置センサ8が電気的につながれている。画像変換処理部23では、オートマチックトランスミッションのシフト位置状態がリバース状態(オートマチックトランスミッションの操作部が後退用のシフト位置(リバース位置)に設定されている状態)に設定されているか否か、あるいはドライブ状態(オートマチックトランスミッションの操作部が前進用のシフト位置(ドライブ位置)に設定されている状態)であるか否かを、シフト位置センサ8より受信するシフト位置信号によって判断することが可能となっている。
一般に、俯瞰画像を液晶表示モニタ7に表示させる操作は、車両10を駐車スペースに停車させる場合に多く使用される。このため、シフト位置状態がリバース状態である場合には、車両を後退させつつ停止させるための操作(運転)を行っていると判断することができ、シフト位置状態がドライブ状態である場合には、車両を前進させつつ停車させるための操作(運転)を行っていると判断することができる。車両を後退させる場合、運転者の注意は、車両後方側の俯瞰画像(D領域)に注がれやすくなるため、車両後方側(俯瞰画像のD領域)の様子を撮影する第4カメラ5の輝度を基準として、第4カメラ5以外の各カメラ(第1カメラ2〜第3カメラ4)のガンマ値が調整される。一方で、車両を前進させている場合、運転者の注意は、車両前方側の俯瞰画像(A領域)に注がれやすくなるため、車両前方側(俯瞰画像のA領域)の様子を撮影する第1カメラ2の輝度を基準として、第1カメラ2以外の各カメラ(第2カメラ3〜第4カメラ5)のガンマ値が調整される。
図7は、画像変換処理部23が、第1カメラ2〜第4カメラ5のガンマ調整部13a〜13dにおけるガンマ値を調整する処理を示したフローチャートである。なお、図7に示す処理は、車両10のインストルメントパネルやカーナビゲーションシステムなどに設けられる操作部(図示省略)の操作により、液晶表示モニタ7に車両の周囲の状況を示した俯瞰画像図(図6に示したような画像)を表示させるための操作が行われた後の処理を示している。
まず画像変換処理部23は、第1カメラ2〜第4カメラ5のガンマ調整部13a〜13dに対して、ガンマ値の初期値に関する情報(ガンマ値に関する情報の信号をガンマ値制御信号とする)を出力する(ステップS.1)。本実施の形態では、ガンマ値の初期値としてγ=0.6の値を設定して、各カメラ(第1カメラ2〜第4カメラ5)のガンマ調整部13a〜13dに対して初期値に関するガンマ値制御信号を出力する。
各カメラ(第1カメラ2〜第4カメラ5)では、ガンマ調整部13a〜13dにおいて設定されるガンマ値を、受信したガンマ値制御信号のガンマ値に変更して、車両10の周囲の状況を撮影し、本体部6へと出力する。本体部6では、受信された画像信号に基づいて、画像変換処理部23が俯瞰画像を作成し、作成された俯瞰画像が出力用フレームメモリ部25に記録される。
次に、画像変換処理部23は、シフト位置センサ8よりシフト位置信号を受信して(ステップS.2)、シフト位置がリバース状態であるか否か(車両10が後退状態であるか否か)の判断を行う(ステップS.3)。シフト位置がリバース状態である場合(ステップS.3においてYesの場合)、画像変換処理部23は、ガンマ値設定の優先順位を、車両後方領域を撮影する第4カメラ5を基準として、車両右側領域を撮影する(1)第2カメラ3、車両左側領域を撮影する(2)第3カメラ4、車両前方領域を撮影する(3)第1カメラ2の順番((1)〜(3)の順番)で、ガンマ調整部13b、13c、13aのガンマ値の調整を行うことを決定する(ステップS.4)。
一方で、シフト位置がリバース状態でない場合(ステップS.3においてNoの場合)、画像変換処理部23は、ガンマ値設定の優先順位を、車両前方領域を撮影する第1カメラ2を基準として、車両右側領域を撮影する(1)第2カメラ3、車両左側領域を撮影する(2)第3カメラ4、車両後方領域を撮影する(3)第4カメラ5の順番((1)〜(3)の順番)で、ガンマ調整部13b、13c、13dのガンマ値の調整を行うことを決定する(ステップS.5)。
次に、画像変換処理部23は、出力用フレームメモリ部25に記録された俯瞰画像のうちステップS.4または、ステップS.5において輝度判断の基準とされた俯瞰画像の領域(ステップS.5の場合にはA領域、ステップS.4の場合にはD領域)と、この領域に隣接する俯瞰画像のB領域との輝度差に基づいて、B領域に関する画像を撮影した第2カメラ3のガンマ調整部13bにおけるガンマ値を調整する(ステップS.6)。
図8(a)〜(c)は、俯瞰画像のA領域とB領域との輝度変化を示した図である。なお、図8(a)〜(c)は、図6に示す俯瞰画像の矩形枠に沿って、P8点から右回りにP4点まで(P8〜P1〜P2〜P3〜P4)の範囲の輝度変化を示しており、P3点が、俯瞰画像のA領域とB領域との境界部分に該当する。
図8(a)は、第1カメラ2の感度調整部14aによる感度調整と、第2カメラ3の感度調整部14bによる感度調整とが行われない場合における、俯瞰画像のA領域とB領域との輝度変化を示している。図8(a)では、便宜上、輝度の値が高い部分も低い部分も図示された状態を示しているが、実際には、第1カメラ2および第2カメラ3の撮影部11a,11bの性能(ダイナミックレンジの範囲など)により、明るい部分に関しては白飛びが生じ、暗い部分に関しては黒つぶれが生ずる可能性が有る。
図8(a)に示すように、第1カメラ2の感度調整部14aによる感度調整と、第2カメラ3の感度調整部14bによる感度調整とが行われない場合、俯瞰画像の境界部(P3点)におけるA領域の輝度とB領域の輝度とが等しくなり、輝度差が生じない状態となる(図8(a)のP−AB1参照)。しかしながら、既に図4を用いて説明したように、第1カメラ2の感度調整部14aでは、第1カメラ2に適した感度調整が行われ、第2カメラ3の感度調整部14bでは、第2カメラ3に適した感度調整が行われる。このため、全体的な輝度の平均値(平均輝度レベル)と輝度制御目標レベルとが一致するように第1カメラ2と第2カメラ3とで別々に輝度の調整が行われた後に、A領域とB領域との俯瞰画像が別々に作成されて、俯瞰画像の境界部におけるA領域の輝度とB領域の輝度とに差が生じることになる。
俯瞰画像のA領域の輝度と俯瞰画像のB領域の輝度とが、それぞれ感度調整部14aおよび感度調整部14bにおいて調整されているため、図8(a)において一致していたP3点におけるA領域の輝度とB領域の輝度とがそれぞれ異なった値となり(図8(b)におけるP−AB2参照)、それぞれの輝度の値にL−AB1だけ輝度差が生じている。
図6は、図8(b)に示した状態における俯瞰画像を示している。図8(b)に示すように、P3点においてA領域の輝度とB領域の輝度とには、L−AB1だけ輝度差が生じているため、A領域とB領域との境界部分の輝度差が顕著に際立った状態となる。このため、画像変換処理部23は、A領域の輝度とB領域の輝度との差が緩和されるように、第2カメラ3のガンマ値の調整を行う。具体的には、図3を示して説明したように、ガンマ値が1.0より小さな値になればなるほど、高い値の輝度が低く抑えられ、低い値の輝度が高めに増大される。このため、画像変換処理部23は、B領域を撮影する第2カメラ3のガンマ値を、初期値(本実施の形態ではγ=0.6)よりも小さな値に変更することによって、P3点におけるB領域側の輝度を、A領域側の輝度に近づけるような調整を行う。
図8(c)に示す場合においては、第2カメラ3のガンマ調整部13bのガンマ値を0.4に変更して、P3点におけるB領域の輝度値を増大させることにより、A領域とB領域との境界部分の輝度差をL−AB2まで低減させている(図8(c)のP−AB3、図11に示すガンマ値変更後の俯瞰画像)。このように、画像変換処理部23は、A領域とB領域との境界部P3点の輝度差が低減されるようなガンマ値を求めて、第2カメラ3のガンマ調整部13bに対してガンマ値制御信号を出力する。ガンマ調整部13bでは、画像変換処理部23よりガンマ値制御信号を受信してガンマ値の設定を変更する。
次に、画像変換処理部23は、出力用フレームメモリ部25に記録された俯瞰画像のうちステップS.4または、ステップS.5において輝度判断の基準とされた俯瞰画像の領域と、この領域に隣接する俯瞰画像のC領域との輝度差に基づいて、C領域に関する画像を撮影した第3カメラ4のガンマ値を調整する(ステップS.7)。
図9(a)〜(c)は、俯瞰画像のA領域とC領域との輝度変化を示した図である。なお、図9(a)〜(c)は、図6に示す俯瞰画像の矩形枠に沿って、P7点から右回りにP3点まで(P7〜P8〜P1〜P2〜P3)の範囲の輝度変化を示しており、P8点が、俯瞰画像のA領域とC領域との境界部分に該当する。
図9(a)は、第1カメラ2の感度調整部14aによる感度調整と、第3カメラ4の感度調整部14cによる感度調整とが行われない場合における、俯瞰画像のA領域とC領域との輝度変化を示している。図9(a)においても、図8(a)と同様に、便宜上、輝度の値が高い部分も低い部分も図示された状態を示しているが、実際には、白飛びや黒つぶれが生ずる可能性がある。
図9(a)に示すように、第1カメラ2の感度調整部14aによる感度調整と、第3カメラ4の感度調整部14cによる感度調整とが行われない場合には、俯瞰画像の境界部(P8点)におけるA領域の輝度とC領域の輝度とが等しくなり、輝度差が生じない状態となる(図9(a)のP−AC1参照)。しかしながら、第1カメラ2の感度調整部14aでは、第1カメラ2に適した感度調整が行われ、第3カメラ4の感度調整部14cでは、第3カメラ4に適した感度調整が行われる。このため、全体的な輝度の平均値(平均輝度レベル)と輝度制御目標レベルとが一致するように第1カメラ2と第3カメラ4とで別々に輝度の調整が行われた後に、A領域とC領域との俯瞰画像が別々に作成されて、俯瞰画像の境界部におけるA領域の輝度とC領域の輝度とに差が生じることになる。
俯瞰画像のA領域の輝度と俯瞰画像のC領域の輝度とが、それぞれ感度調整部14aおよび感度調整部14cにおいて調整されているため、図9(a)において一致していたP8点におけるA領域の輝度とC領域の輝度とがそれぞれ異なった値となり(図9(b)におけるP−AC2参照)、それぞれの輝度の値に輝度差が生じている。
図6は、図9(b)に示した状態における俯瞰画像を示している。図9(b)に示すように、P8点においてA領域の輝度とC領域の輝度とには差が生じているため、A領域とC領域との境界部分の輝度差が際立った状態となる。このため、画像変換処理部23は、A領域の輝度とC領域の輝度との差が緩和されるように、第3カメラ4のガンマ値の調整を行う。図9(b)に示す場合において、画像変換処理部23は、C領域を撮影する第3カメラ4のガンマ値を、初期値(本実施の形態ではγ=0.6)よりも大きくすることによって(例えば、γ=0.8にする)、図9(c)に示すように、P8点におけるC領域側の輝度を、A領域側の輝度に一致させるような調整を行う(図9(c)のP−AC3、図11に示すガンマ値変更後の俯瞰画像参照)。
このように、画像変換処理部23は、A領域とC領域との境界部P8点の輝度差が低減されるようなガンマ値を求めて、第3カメラ4のガンマ調整部13cに対してガンマ値制御信号を出力する。ガンマ調整部13cでは、画像変換処理部23よりガンマ値制御信号を受信してガンマ値の設定を変更する。
次に、画像変換処理部23は、出力用フレームメモリ部25に記録された俯瞰画像のうち、ステップS.6およびステップS.7において輝度差の比較対象とならなかった領域(残された領域)を撮影したカメラ(ステップS.4またはステップS.5において、優先順位が最後となったカメラ)のガンマ値を調整する処理を行う(ステップS.8)。
図10(a)〜(c)は、俯瞰画像のC領域とD領域とB領域との輝度変化を示した図である。なお、図10(a)〜(c)は、図6に示す俯瞰画像の矩形枠に沿って、P8点から左回りにP3点まで(P8〜P7〜P6〜P5〜P4〜P3)の範囲の輝度変化を示しており、P7点が俯瞰画像のC領域とD領域との境界部分に該当し、P4点が、俯瞰画像のD領域とB領域との境界部分に該当する。
図10(a)は、第2カメラ3の感度調整部14bによる感度調整と、第3カメラ4の感度調整部14cによる感度調整と、第4カメラ5の感度調整部14dによる感度調整とが行われない場合における、俯瞰画像のC領域とD領域とB領域との輝度変化を示している。図10(a)においても、図8(a)および図9(a)と同様に、便宜上、輝度の値が高い部分も低い部分も図示された状態を示しているが、実際には、白飛びや黒つぶれが生ずる可能性がある。
図10(a)に示すように、第2カメラ3〜第4カメラ5の感度調整部14b〜14dによる感度調整が行われない場合には、俯瞰画像のD領域とC領域との境界部P7点における輝度が等しくなり、輝度差が生じない状態となる(図10(a)のP−CD1参照)と共に、俯瞰画像のD領域とB領域との境界部P4点において輝度が等しくなり、輝度差が生じない状態となる(図10(a)のP−BD1参照)。しかしながら、第2カメラ3〜第4カメラ5の感度調整部14b〜14dでは、第2カメラ3〜第4カメラ5に適した感度調整が行われる。このため、全体的な輝度の平均値(平均輝度レベル)と輝度制御目標レベルとが一致するように第2カメラ3〜第4カメラ5で別々に輝度の調整が行われた後に、B領域、C領域およびD領域の俯瞰画像が別々に作成されるため、俯瞰画像の境界部における輝度に差が生じることになる。
俯瞰画像のC領域の輝度と俯瞰画像のD領域の輝度とが、それぞれ感度調整部14cおよび感度調整部14dにおいて調整されているため、図10(a)において一致していたP7点におけるC領域の輝度とD領域の輝度とが、図10(b)に示すように、それぞれ異なった値となり(図10(b)におけるP−CD2参照)、また、輝度が一致していたP4点の輝度が、B領域の輝度とD領域の輝度とでそれぞれ異なった値となって(図10(b)におけるP−BD2参照)、それぞれの輝度に差が生じている。
図6は、図10(b)に示した状態における俯瞰画像を示している。図10(b)に示すように、P7点においてC領域の輝度とD領域の輝度とに差が生じているため、C領域とD領域との境界部分の輝度差が際立った状態となる。また、同様に、P4点においてB領域の輝度とD領域の輝度とに差が生じているため、B領域とD領域との境界部分の輝度差が際立った状態となる。
このため、画像変換処理部23は、C領域の輝度とD領域の輝度との差が緩和されるように、さらに、B領域の輝度とD領域の輝度とが緩和されるように、第4カメラ5のガンマ値の調整を行う。なお、画像変換処理部23が第4カメラ5のガンマ値の調整を行う場合には、既にステップS.6においてガンマ値の調整が行われた後のB領域における輝度(図10(c)に示すB領域の輝度)と、ステップS.7においてガンマ値の調整が行われた後のC領域における輝度(図10(c)に示すC領域の輝度)とに基づいて、ガンマ値の調整を行う。
具体的に、図10(b)に示す場合には、D領域を撮影する第4カメラ5のガンマ値を初期値(本実施の形態ではγ=0.6)よりも小さくして(例えば、γ=0.5にする)、図10(c)に示すように、P7点におけるD領域の輝度とP4点におけるD領域の輝度を低減させて、P7点におけるC領域の輝度とP4点におけるB領域の輝度とに近づくように(輝度差が低減されるように)調整を行う(図10(c)のP−CD3およびP−BD3、図11に示すガンマ値変更後の俯瞰画像参照)。
このように、画像変換処理部23は、P7点およびP4点における輝度差が低減されるような第4カメラ5のガンマ値を求めて、第4カメラ5のガンマ調整部13dに対してガンマ値制御信号を出力する。ガンマ調整部13dでは、画像変換処理部23よりガンマ値制御信号を受信してガンマ値の設定を変更する。
そして、画像変換処理部23は、出力用フレームメモリ部25に記録される俯瞰画像を読み出して液晶表示モニタ7へ出力する(ステップS.9)。このようにガンマ補正を行うことにより輝度調整を行いつつ、液晶表示モニタ7に俯瞰画像を表示させることによって、ガンマ値が所定の値に収束される前であっても、車両の周囲の状況を液晶表示モニタ7に表示させることができ、液晶表示モニタ7に表示される俯瞰画像が断続的な映像となってしまうことを防止することができる。
その後、画像変換処理部23は、俯瞰画像のA領域、B領域、C領域およびD領域に隣接する画像との境界部の輝度差が、所定の範囲に抑えられているか否かを判断する(ステップS.10)。境界部の輝度差が所定の範囲に抑えられていないと判断した場合(ステップS.10においてNoの場合)、画像変換処理部23は、処理を再度ステップS.6に戻して上述したステップS.6〜ステップS.10の処理を繰り返し実行する。
一方で、境界部の輝度差が所定の範囲に抑えられていると判断した場合(ステップS.10においてYesの場合)、画像変換処理部23は、ガンマ値の設定処理を終了する。このような処理を経て出力された俯瞰画像(図11参照)は、上述した処理(ステップS.6〜ステップS.10の処理)により、俯瞰画像における隣接領域の境界部分の輝度差が低減されて境界部が目立たなくなる。このため、図11に示すような俯瞰画像を確認しながら車両の駐車処理を行う運転者は、液晶表示モニタ7に示された俯瞰画像を視認する際に、俯瞰画像に対して違和感を感じにくくなり、俯瞰画像による車両の周囲の状況を容易かつ確実に認識することが可能となる。
以上、本発明に係る俯瞰画像生成装置について、図面を用いて詳細に説明したが、本発明に係る俯瞰画像生成装置は、上述した実施の形態に示した例に限定されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施の形態に係る俯瞰画像表示システム1では、車両にカメラが4台設置される場合を一例として示したが、カメラの設置台数は4台に限定されず、3台以下であっても、5台以上であってもよい。また、同様にカメラの設置位置に関しても、実施の形態に示した設置位置には限定されない。
1 …俯瞰画像表示システム(俯瞰画像生成装置)
2 …第1カメラ(カメラ手段)
3 …第2カメラ(カメラ手段)
4 …第3カメラ(カメラ手段)
5 …第4カメラ(カメラ手段)
6 …本体部
7 …液晶表示モニタ
8 …シフト位置センサ(車両進行方向検出手段)
10、10a …車両
11a〜11d …(第1カメラ〜第4カメラの)撮影部(撮影手段)
12a〜12d …(第1カメラ〜第4カメラの)A/D変換部
13a〜13d …(第1カメラ〜第4カメラの)ガンマ調整部(ガンマ補正手段)
14a〜14d …(第1カメラ〜第4カメラの)感度調整部(感度調整手段)
15a〜15d …(第1カメラ〜第4カメラの)D/A変換部
20a〜20d …A/D変換部
21a〜21d …デコード部
22a〜22d …フレームメモリ部
23 …画像変換処理部(画像変換手段)
24 …変換テーブル記録部(画像変換手段)
24a〜24d …変換テーブル
25 …出力用フレームメモリ部
26 …エンコード部
27 …D/A変換部

Claims (2)

  1. 撮影対象を撮影する撮影手段と、撮影環境の光量に応じて前記撮影手段により撮影された画像情報の感度調整を行う感度調整手段とを有し、前記撮影手段における前記撮影対象が互いに隣接するようにして配設された複数のカメラ手段と、
    該複数のカメラ手段により撮影されたそれぞれの画像情報に基づいてそれぞれの撮影領域に関する俯瞰画像を生成すると共に、隣接する前記撮影対象に基づいて生成された前記俯瞰画像をつなぎ合わせることにより広範囲の俯瞰画像を生成する画像変換手段と
    を備え、
    前記カメラ手段は、前記撮影手段により撮影された画像情報のガンマ補正を行うガンマ補正手段を有し、
    前記画像変換手段は、前記隣接する俯瞰画像の境界部における輝度差を検出し、検出された該輝度差が低減されるように、前記隣接する俯瞰画像を生成するための画像情報を撮影する前記カメラ手段の前記ガンマ補正手段におけるガンマ値を変更する
    ことを特徴とする俯瞰画像生成装置。
  2. 車両の進行方向を検出する車両進行方向検出手段を備え、
    前記複数のカメラ手段は前記車両の周囲を撮影できるように当該車両に配設され、
    前記画像変換手段は、前記車両進行方向検出手段により検出された進行方向を撮影するカメラ手段に隣接された他のカメラ手段の前記ガンマ補正手段におけるガンマ値を変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の俯瞰画像生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020150295A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 三菱自動車工業株式会社 車両防犯装置
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