JP2011180810A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ計測装置、及びプログラム - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ計測装置、及びプログラム Download PDF

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慎一朗 中山
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Abstract

【課題】コンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間に複数のネットワークが存在する場合でも、コンテンツ再生装置における再生バッファの枯渇を防ぐ。
【解決手段】コンテンツ計測装置20は、ネットワーク接続装置40とコンテンツ再生装置30との間で、コンテンツ配信装置10からコンテンツ再生装置30へ送信されたコンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報をコンテンツ配信装置10に送信する。コンテンツ配信装置10は、フィードバック情報に含まれる送信済みデータ量を基に、コンテンツ再生装置30の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの品質を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチメディアコンテンツを配信するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ計測装置、及びプログラムに関する。
情報処理装置の高性能化により、個人が所有するパーソナルコンピュータや携帯電話、ハードディスクレコーダなどの情報処理装置で、膨大なデータの処理が必要となる音楽や動画などのマルチメディアコンテンツ(以下コンテンツ)の視聴が可能になった。
さらに、ネットワークの高速化によって通信速度の上限が向上し、膨大なデータを含むコンテンツを表すコンテンツデータ(以下コンテンツデータ)を、ネットワークを経由して個人の所有する情報処理装置に送信し視聴する、コンテンツ配信サービスの提供が可能になった。高速通信を実現する手段としては、例えば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line、非対称デジタル加入者線)、FTTH(Fiber To The Home、家庭向け光ファイバー回線)、携帯端末向けの第三世代移動通信システム等がある。
このようなコンテンツ配信サービスにおいては、コンテンツ再生装置に、再生に必要な分を上回ってコンテンツデータを記憶する再生バッファが用意されている。再生バッファは、ジッタを吸収することによりコンテンツの再生を滑らかにする。コンテンツ配信サービスが、NGN(Next Generation Network)のようにスループットの変動が小さいネットワークを経由して行われる場合には、再生バッファを小さくすることができる。しかしながら、コンテンツ配信サービスが、インターネットのようにスループットが大きく変動する品質非保証のネットワークを経由して行われる場合には、大きな再生バッファが必要となる。コンテンツ再生装置が、スループットの変動に対して必要な再生バッファ量を備えていない場合、ネットワークのスループットが低下し、コンテンツデータの符号化ビットレートを下回る状況が起きると、コンテンツ再生装置の再生バッファが消費され始め、やがて枯渇する。再生バッファが枯渇すると、「コンテンツ再生の停止」、「表示されるべき画像が飛ばされてしまうコマ落ち」、「再生と一時停止を繰り返すコマ送り再生」などの現象が発生する。これらの現象は、コンテンツ視聴者の体感品質に著しい悪影響を及ぼすため、これらの現象に対する対策を行うことが重要である。
このような再生バッファ枯渇に対処する方法の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1の「データストリーミングシステムおよび方法」は、コンテンツ配信装置がコンテンツ再生装置との通信内容から、コンテンツ再生装置の再生バッファ量を推定し、配信するコンテンツデータの符号化ビットレートを制御することで、再生バッファの枯渇に対処している。
特表2005−522102号公報
上述した特許文献1においては、コンテンツ配信装置は、コンテンツ配信装置におけるコンテンツ再生装置との通信内容からコンテンツ配信の制御に必要な情報を取得する。したがって、コンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間に複数のネットワークが存在する場合には、これらのネットワークのスループットの違いによりコンテンツ配信装置は、再生バッファ量の推定を精度良く行えず、再生バッファ枯渇を防ぐようなコンテンツ配信の制御ができないことがあるという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ計測装置、及びプログラムを提供することにある。
コンテンツ配信システムは、コンテンツデータを送信するコンテンツ配信装置と、前記コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生装置と、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と、前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信する前記コンテンツ計測装置とを含み、前記コンテンツ配信装置は、前記フィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該フィードバック情報に含まれる前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する。
コンテンツ配信方法は、ネットワーク接続装置において、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されるコンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送し、前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信し、前記コンテンツ配信装置において、前記フィードバック情報を受信し、当該フィードバック情報に含まれる前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する。
コンテンツ配信装置は、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する。
コンテンツ計測装置は、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で前記送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含む前記フィードバック情報を、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する前記コンテンツ配信装置へ送信する。
第一のプログラムは、コンピュータに、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する処理を実行させる。
第二のプログラムは、コンピュータに、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で前記送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含む前記フィードバック情報を、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する前記コンテンツ配信装置へ送信する処理を実行させる。
本発明の効果は、コンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間に複数のネットワークが存在する場合でも、コンテンツ再生装置における再生バッファの枯渇を防ぐことができることである。
本発明に係るコンテンツ配信システムの特徴的な構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ配信処理を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのフィードバック処理を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける配信装置識別情報の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける再生装置識別情報の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける配信処理識別情報の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける計測対象識別情報の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおけるコンテンツデータ取得制御情報の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、コンテンツ送信情報履歴(再生時間と符号化ビットレートとの対応)の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、コンテンツ送信情報履歴(データ量と符号化ビットレートとの対応)の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、送信処理経過時間と送信済みデータ量との対応の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、コンテンツ配信処理開始からの経過時間と、送信済みのコンテンツを再生するのに必要な時間の長さと、送信済みのコンテンツデータ量との対応の例を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ取得制御情報更新処理(再生バッファ時間の推定値に基づく符号化ビットレート決定)を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ取得制御情報更新処理(再生バッファ時間の推定値とコンテンツデータ受信スループットの推定値とに基づく符号化ビットレート決定)を示すフローチャートである。 本発明の第二および第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第二および第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ配信処理を示すフローチャートである。 本発明の第二および第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのフィードバック処理を示すフローチャートである。 本発明の第二および第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおけるコンテンツデータ変換制御情報の例を示す図である。 本発明の第二および第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツデータ変換制御情報更新処理を示すフローチャートである。
<第一の実施の形態>
はじめに、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムについて説明する。
(構成の概要)
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの特徴的な構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置10と、コンテンツ計測装置20と、コンテンツ再生装置30と、ネットワーク接続装置40とから構成される。
コンテンツ配信装置10とネットワーク接続装置40、ネットワーク接続装置40とコンテンツ計測装置20、コンテンツ計測装置20とコンテンツ再生装置30、およびコンテンツ配信装置10とコンテンツ計測装置20はそれぞれネットワークで接続されており、互いに通信可能である。
ここで、ネットワーク接続装置40は、例えば、プロキシサーバ、ゲートウェイ、ルータ、ハブ等、複数のネットワークを接続する装置であり、ネットワーク接続装置40が接続する複数のネットワークのスループットは、互いに異なることがあるものとする。
コンテンツ配信装置10は、コンテンツ配信装置10が接続されているネットワークのスループットで、コンテンツデータをコンテンツ再生装置30へ送信するものとする。コンテンツ再生装置30は、コンテンツ配信装置10から受信したコンテンツデータを再生バッファに蓄積し、当該コンテンツデータの再生を行うものとする。また、コンテンツ再生装置30は、再生バッファの状態を他の装置に通知する機能を持たず、コンテンツ配信装置10は、コンテンツ再生装置30から直接再生バッファの状態を取得することにより、配信するコンテンツデータの制御を行うことができないものとする。
(動作の概要)
コンテンツ配信装置10はコンテンツデータを保持しており、コンテンツデータを読み出して、ネットワーク接続装置40を経由してコンテンツ再生装置30へ送信する。
ネットワーク接続装置40は、コンテンツ配信装置10からコンテンツ再生装置30へ送信されるコンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送する。
コンテンツ計測装置20は、ネットワーク接続装置40とコンテンツ再生装置30との間で、コンテンツ配信装置10からコンテンツ再生装置30へ送信されたコンテンツデータのデータ量を計測して送信済みデータ量の情報を生成し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報をコンテンツ配信装置10に送信する。
コンテンツ配信装置10は、フィードバック情報をコンテンツ計測装置20から受信し、当該フィードバック情報に含まれる送信済みデータ量を基に、コンテンツ再生装置30の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置30へ送信するコンテンツデータの品質を制御する。
コンテンツ再生装置30は、コンテンツデータの再生を行う。
次に、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの詳細について説明する。
(構成の詳細)
はじめに、本発明の第一の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
図2を参照すると、コンテンツ配信装置10は、コンテンツデータ取得制御部100と、コンテンツデータ取得制御情報記憶部101と、コンテンツデータ取得部102と、コンテンツデータ記憶部103と、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104と、コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105と、配信状態推定部108と、初期バッファ時間記憶部109とから構成される。
ここで、コンテンツデータ取得制御部100と、コンテンツデータ取得部102と、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104と、配信状態推定部108は、CPU(Central Control Unit)とプログラムを記憶した記憶媒体を含み、プログラムに基づく制御によって動作するコンピュータであってもよい。コンテンツデータ取得制御情報記憶部101と、コンテンツデータ記憶部103と、コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105と、初期バッファ時間記憶部109は、それぞれ個別の記憶媒体でも、1つの記憶媒体によって構成されてもよい。
コンテンツデータ取得制御部100は、コンテンツデータ送信要求を受信すると、「コンテンツデータ取得部102が取得するコンテンツデータを指定するコンテンツデータ取得制御情報」(以下、コンテンツデータ取得制御情報)をコンテンツデータ取得制御情報記憶部101から取得し、コンテンツデータ取得部102へ送信する。ここで、コンテンツデータ送信要求は、後述するコンテンツ再生装置30から出力されコンテンツ計測装置20を経由した情報である。また、コンテンツデータ取得制御部100は、配信状態推定部108から後述する再生装置状態情報とネットワーク状態情報とを受信すると、コンテンツデータ取得制御情報記憶部101に記憶されているコンテンツデータ取得制御情報を更新する。
コンテンツデータ取得制御情報記憶部101は、コンテンツデータ取得制御情報を記憶しており、コンテンツデータ取得制御部100へコンテンツデータ取得制御情報を提供する。
コンテンツデータ取得部102は、コンテンツデータ取得制御情報を基に、コンテンツデータをコンテンツデータ記憶部103から取得し、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104へ送信する。
コンテンツデータ記憶部103は、配信するコンテンツデータを記憶しており、コンテンツデータ取得部102にコンテンツデータを提供する。
コンテンツデータ送信情報履歴取得部104は、コンテンツデータ送信情報履歴を取得し、コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105へ記憶するとともに、ネットワーク接続装置40を経由してコンテンツ再生装置30へコンテンツデータを送信する。
コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105は、コンテンツデータ送信情報履歴を記憶しており、再生装置状態推定部106へコンテンツデータ送信情報履歴を提供する。コンテンツデータ送信情報履歴は、送信したコンテンツデータの再生時間やデータ量と、それに関連する情報、たとえば、コンテンツデータの符号化ビットレートの情報を含む。
配信状態推定部108は、コンテンツ計測装置20からの後述するフィードバック情報に基づき、再生装置状態とネットワーク状態とを推定し、推定結果(再生装置状態情報とネットワーク状態推定情報)をコンテンツデータ取得制御部100へ送信する。配信状態推定部108は、再生装置状態推定部106とネットワーク状態推定部107とを備える。
再生装置状態推定部106は、コンテンツ計測装置20から送信済みデータ量の情報(以下、送信済みデータ量という)と送信処理経過時間の情報(以下、送信処理経過時間という)を受信すると、初期バッファ時間記憶部109からコンテンツ再生装置30の初期バッファ時間を受信し、コンテンツ再生装置30の再生装置状態を推定し、再生装置状態情報を出力する。
ネットワーク状態推定部107は、コンテンツ計測装置20から送信済みデータ量と送信処理経過時間とを受信すると、コンテンツ計測装置20とコンテンツ再生装置30との間のネットワーク状態を推定し、ネットワーク状態推定情報を出力する。
ここで、再生装置状態情報は、コンテンツ再生装置30の状態を表す情報、たとえば、再生に必要なバッファ時間(再生バッファ時間)の推定値である。ネットワーク状態情報は、コンテンツ再生装置30に接続するネットワークの状態を表す情報で、たとえば、コンテンツ再生装置30のコンテンツデータ受信スループットの推定値である。
初期バッファ時間記憶部109はコンテンツ再生装置30の初期バッファ時間を記憶しており、初期バッファ時間を再生装置状態推定部106へ提供する。
コンテンツ計測装置20は、フィードバック情報取得部203と、コンテンツデータ要求処理部200と、計測対象識別情報記憶部202と、配信装置識別情報記憶部201と、送信済みデータ量記憶部204と、送信処理経過時間記憶部205と、配信処理識別情報記憶部206とから構成される。
フィードバック情報取得部203とコンテンツデータ要求処理部200は、CPUとプログラムを記憶した記憶媒体を含み、プログラムに基づく制御によって動作するコンピュータであってもよい。計測対象識別情報記憶部202と、配信装置識別情報記憶部201と、送信済みデータ量記憶部204と、送信処理経過時間記憶部205と、配信処理識別情報記憶部206は、それぞれ個別の記憶媒体でも、1つの記憶媒体によって構成されてもよい。
コンテンツデータ要求処理部200は、コンテンツデータ送信要求を受信すると、「コンテンツデータ送信要求の宛先を示す配信装置識別情報」(以下、配信装置識別情報)と、「コンテンツデータ送信の宛先を示す再生装置識別情報」(以下、再生装置識別情報)とを取得する。コンテンツデータ要求処理部200は、配信装置識別情報と再生装置識別情報とから、「特定のコンテンツ再生装置30へ特定のコンテンツデータを配信する一連の処理を識別する配信処理識別情報」(以下、配信処理識別情報)を生成し、配信処理識別情報と再生装置識別情報とを組にした計測対象識別情報を計測対象識別情報記憶部202へ記憶する。また、コンテンツデータ要求処理部200は、コンテンツデータ送信要求をコンテンツ配信装置10へ送信する。
配信装置識別情報記憶部201は、配信装置識別情報を記憶しており、コンテンツデータ要求処理部200に配信装置識別情報を提供する。
計測対象識別情報記憶部202は、計測対象識別情報を記憶しており、フィードバック情報取得部203へ計測対象識別情報を提供する。
フィードバック情報取得部203は、コンテンツ配信装置10からネットワーク接続装置40を経由してコンテンツデータを受信すると、コンテンツ再生装置30へコンテンツデータを送信する。また、フィードバック情報取得部203は、受信したコンテンツデータがどの配信処理識別情報に対応するかを判別し、送信済みデータ量と送信処理経過時間とを計測して、それぞれを送信済みデータ量記憶部204と送信処理経過時間記憶部205とに記憶する。更に、フィードバック情報取得部203は、一定条件が満たされるたびに、送信済みデータ量と送信処理経過時間とをフィードバック情報としてコンテンツ配信装置10へ送信する。このフィードバック情報の送信に関しては、後述する動作の詳細における「コンテンツ配信制御処理」においても説明する。
送信済みデータ量記憶部204は、送信済みデータ量を記憶しており、フィードバック情報取得部203に送信済みデータ量を提供する。
送信処理経過時間記憶部205は、送信処理経過時間を記憶しており、フィードバック情報取得部203へ送信処理経過時間を提供する。
配信処理識別情報記憶部206は、配信処理識別情報を記憶しており、フィードバック情報取得部203へ配信処理識別情報を提供する。
コンテンツ再生装置30は、コンテンツデータ要求送信部300とコンテンツ再生部301とから構成される。
コンテンツデータ要求送信部300は、コンテンツ計測装置20へコンテンツデータ送信要求を送信する。
コンテンツ再生部301は、コンテンツ計測装置20から受信したコンテンツデータを再生する。
(動作の詳細)
次に、本発明の第一の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
(1)コンテンツ配信処理
はじめに、コンテンツ配信処理の動作を説明する。
図3は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの、コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。以下、図2および図3を参照し、コンテンツ配信の動作を説明する。
(1−1)コンテンツ再生装置からのコンテンツデータ送信要求
コンテンツ再生装置30のコンテンツデータ要求送信部300は、ユーザからコンテンツ再生を指示する入力を受信すると、コンテンツ計測装置20のコンテンツデータ要求処理部200に対して、コンテンツデータ送信要求を送信する(ステップS1000)。
(1−2)コンテンツ計測装置でのコンテンツデータ送信要求処理
コンテンツ計測装置20のコンテンツデータ要求処理部200は、コンテンツデータ要求送信部300からコンテンツデータ送信要求を受信すると、受信したコンテンツデータ送信要求から配信装置識別情報と再生装置識別情報とを取得する。また、コンテンツデータ要求処理部200は、取得した配信装置識別情報が配信装置識別情報記憶部201に予め記憶されていなかった場合には処理を停止し、記憶されていた場合には以降の処理を継続する。
次に、コンテンツデータ要求処理部200は、取得した配信装置識別情報と再生装置識別情報とから、配信処理識別情報を生成する(ステップS1001)。更に、コンテンツデータ要求処理部200は、取得した再生装置識別情報と、生成した配信処理識別情報とを組にして、たとえば、図8の計測対象識別情報を生成し、計測対象識別情報記憶部202へ記憶する(ステップS1002)。最後に、コンテンツデータ要求処理部200は、受信したコンテンツデータ送信要求と、生成した配信処理識別情報とをコンテンツ配信装置10のコンテンツデータ取得制御部100へ送信する。
ここで、配信装置識別情報、再生装置識別情報、配信処理識別情報、および計測対象識別情報は以下のように定義される。
・配信装置識別情報
図5は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける配信装置識別情報の例を示す図である。
配信装置識別情報は、ネットワーク上においてコンテンツ配信装置10を一意に特定するための情報である。例えば、TCP/IPを用いて通信を行う場合には、配信装置識別情報として、コンテンツ配信装置10のIPアドレスまたはコンテンツ配信装置10のホスト名が用いられる。図5の例で、配信装置識別情報は、コンテンツ配信装置10のホスト名“www.server.net”というwebアドレス情報である。
・再生装置識別情報
図6は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける再生装置識別情報の例を示す図である。
再生装置識別情報は、ネットワーク上においてコンテンツ再生装置30を一意に特定するための情報である。例えば、TCP/IPを用いて通信を行う場合には、再生装置識別情報として、コンテンツ再生装置30のIPアドレスまたはコンテンツ再生装置30のホスト名が用いられる。図6の例で、再生装置識別情報は、コンテンツ再生装置30のホスト名“client.net”である。
・配信処理識別情報
図7は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける配信処理識別情報の例を示す図である。
配信処理識別情報とは、コンテンツ配信装置10からコンテンツ再生装置30への、並列実行されうる複数のコンテンツ配信処理において、個別のコンテンツ配信処理を特定するための情報である。配信処理識別情報として、例えば、再生装置識別情報と同一のIPアドレスやホスト名、配信装置識別情報と同一のIPアドレスやホスト名と再生装置識別情報と同一のIPアドレスやホスト名との組み合わせ、或いは、各配信処理に対して一意に割り当てられる整数などが用いられる。更に、コンテンツ配信装置10がWebサーバである場合、配信処理識別情報として、例えば、コンテンツデータの所在を示すURLとコンテンツ再生装置30のIPアドレスとの組み合わせや、コンテンツデータの所在を示すURLとコンテンツ再生装置30のホスト名との組み合わせなどを用いてもよい。
また、再生装置識別情報と配信処理識別情報とは、異なる目的で用いる情報であるが、再生装置の識別と配信処理の識別とができれば、再生装置識別情報の内容と配信処理識別情報の内容とは同一であってもよい。
図7の例で、配信処理識別情報は、コンテンツ配信装置10におけるコンテンツデータの所在を示すURL“http://www.server.net/movie”とコンテンツ再生装置30のホスト名との組み合わせである。
・計測対象識別情報
図8は、本発明の第一実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける計測対象識別情報の例を示す図である。
計測対象識別情報とは、コンテンツ再生装置30へのコンテンツ配信に対応する配信処理識別情報を取得するための情報である。計測対象識別情報は、配信処理識別情報と再生装置識別情報との組み合わせから成る。配信処理識別情報に再生装置識別情報が含まれている場合には、計測対象識別情報は、配信処理識別情報と同一であってもよい。
(1−3)コンテンツデータ取得
コンテンツ配信装置10のコンテンツデータ取得制御部100は、コンテンツ計測装置20のコンテンツデータ要求処理部200からコンテンツデータ送信要求と配信処理識別情報とを受信すると、受信した配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ取得制御情報がコンテンツデータ取得制御情報記憶部101に存在する場合(ステップS1003/Yes)、当該コンテンツデータ取得制御情報を取得し、配信処理識別情報と組にしてコンテンツデータ取得部102へ送信する(ステップS1005)。受信した配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ取得制御情報がコンテンツデータ取得制御情報記憶部101に存在しない場合(ステップS1003/No)、コンテンツデータ取得制御部100は、初期値として、例えば、「コンテンツデータの再生時間0秒目から2秒目までを、選択しうる符号化ビットレートの中で最も低い値で取得する」ことを指示するコンテンツデータ取得制御情報を生成し、コンテンツデータ取得制御情報記憶部101へ受信した配信処理識別情報と対にして記憶するとともに、コンテンツデータ取得部102へ送信する(ステップS1004)。
図9は、本発明の第一実施形態に係るコンテンツ配信システムにおけるコンテンツデータ取得制御情報の例を示す図である。コンテンツ取得制御情報は、「読み出すコンテンツデータの始点と終点を表す情報」と、「コンテンツデータの符号化ビットレート」とから成る。「読み出すコンテンツデータの始点と終点を表す情報」とは、コンテンツデータ全体のうち、現時点で送信する必要がある部分を指定する情報であり、始点を表す再生時間またはデータオフセットと、終点を表す再生時間またはデータオフセットとの組である。例えば、「読み出すコンテンツデータの始点と終点を表す情報」として、「始点が再生時間3秒目で終点が再生時間6秒目」という指定や、「始点が100KB目で終点が200KB目」という指定を用いることができる。
コンテンツデータ取得部102は、コンテンツデータ取得制御部100から配信処理識別情報とコンテンツデータ取得制御情報とを受信すると、受信したコンテンツデータ取得制御情報が示すコンテンツデータをコンテンツデータ記憶部103から取得する(ステップS1006)。ここで、コンテンツデータ取得部102は、要求するコンテンツデータが終点に達していれば(ステップS1007/Yes)、配信処理を終了し、終点に達していなければ(ステップS1007/No)、取得したコンテンツデータと受信した配信処理識別情報とをコンテンツデータ送信情報履歴取得部104へ送信する。
ここで、コンテンツデータ記憶部103に記憶されているコンテンツデータは、時間ごとにデータ片として区切られて記憶されていることが望ましい。また更に、各々のデータ片は、複数の異なる品質でエンコードされ、記憶されていることが望ましい。例えば、コンテンツデータは、再生時間3秒分ごとのデータ片に区切られ、各々のデータ片は256kbps、384kbps、512kbps、1Mbpsの4種類の品質でエンコードされ、記憶される。
(1−4)コンテンツ送信情報履歴の取得と記憶
コンテンツデータ送信情報履歴取得部104は、コンテンツデータ取得部102からコンテンツデータと配信処理識別情報とを受信すると、ネットワーク接続装置40を経由して、コンテンツ再生装置30へ受信したコンテンツデータを送信する。
また、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104は、受信したコンテンツデータからコンテンツ送信情報履歴を取得し、取得したコンテンツ送信情報履歴と受信した配信処理識別情報とをコンテンツデータ送信情報履歴記憶部105へ記憶する(ステップS1008)。
ここで、コンテンツ送信情報履歴とは、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104を通過したコンテンツデータについて、コンテンツデータの何秒目から何秒目までを、どの符号化ビットレートで送信したかを記録した情報である。
図10は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、コンテンツ送信情報履歴(再生時間と符号化ビットレートとの対応)の例を示す図である。図10は、コンテンツデータの0秒目から5秒目までは符号化ビットレート400kbpsで、以下同様に5秒目から10秒目までは300kbpsで、10秒目から15秒目までは500kpsで、コンテンツデータを送信したことを表している。
図11は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、他のコンテンツ送信情報履歴(データ量と符号化ビットレートとの対応)の例を示す図である。コンテンツデータ送信情報履歴取得部104は、図11のように、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104を通過したコンテンツデータのデータ量(図11では単にデータ量と記している)と符号化ビットレートとをコンテンツ送信情報履歴として記録してもよい。
図11に例示されているデータ量と符号化ビットレートの記録は、再生時間と符号化ビットレートの記録へ変換することができる。ある符号化ビットレートBで、データ量D1からデータ量D2までの送信が行われたとすると、再生時間Tは以下の式で求めることができる。
T=(D2−D1)÷B
上式を図11で例示したデータ量と符号化ビットレートの記録に適用すると、以下の再生時間と符号化ビットレートの記録となる。
(データ量) (符号化ビットレート) (再生時間)
0KBから250KB 400kbps 0秒から5秒
250KBから437.5KB 300kbps 5秒から10秒
437.5KBから750KB 500kbps 10秒から15秒
再生時間は、上から順に、以下の計算によって求めたものである。
(250KB−0KB)×8÷400kbps=5秒
(437.5KB−250KB)×8÷300kbps=5秒、5秒+5秒=10秒
(750KB−437.5KB)×8÷100kbps=5秒、10秒+5秒=15秒
(1−5)ネットワーク接続装置による転送
ネットワーク接続装置40は、コンテンツ配信装置10のコンテンツデータ送信情報履歴取得部104からコンテンツデータを受信し、バッファにコンテンツデータを蓄積する。また、ネットワーク接続装置40は、バッファからコンテンツデータを取り出し、コンテンツ計測装置20のフィードバック情報取得部203へコンテンツデータを送信する。
(1−6)フィードバック情報の取得と記憶
コンテンツ計測装置20のフィードバック情報取得部203は、ネットワーク接続装置40からコンテンツデータを受信すると、受信したコンテンツデータからその宛先である再生装置識別情報を抽出し取得する。
次に、フィードバック情報取得部203は、計測対象識別情報記憶部202に記憶されている計測対象識別情報(図8)の中に、取得した再生装置識別情報と同一の再生装置識別情報が含まれていた場合には、対応する配信処理識別情報を取得する。ここで、フィードバック情報取得部203は、取得した配信処理識別情報が初めて取得したものであった場合には、取得した配信処理識別情報が表す配信処理について、処理開始からの経過時間(送信処理経過時間)の計測を始める。フィードバック情報取得部203は、取得した配信処理識別情報が表す配信処理について、送信処理経過時間を計測し、一定の条件を満たすごとに、送信処理経過時間と取得した配信処理識別情報とを組にして送信処理経過時間記憶部205へ記憶する(ステップS1009)。ここで一定の条件としては、例えば、予め設定された一定時間が経過したときや、予め設定されたデータ量のコンテンツデータをコンテンツ再生装置30に送信したときなどがある。
またフィードバック情報取得部203は、受信したコンテンツデータをコンテンツ再生装置30のコンテンツ再生部301に送信すると共に、送信に成功したデータ量(送信済みデータ量)を計測し、送信済みデータ量と取得した配信処理識別情報とを組にして、送信済みデータ量記憶部204へ記憶する(ステップS1010)。
ここで、送信済みデータ量を計測する方法の例として、TCP/IPを用いた通信に対して適用可能な方法について説明する。
この場合、送信済みデータ量を計測する最も簡潔な方法として、例えば、コンテンツ計測装置20がコンテンツ再生装置30へコンテンツデータを送る際に、IPヘッダ中に含まれているパケット長とヘッダ長の差であるペイロード長(以下ペイロード長)を記憶し、ペイロード長の総和を送信済みデータ量とする方法を用いることができる。この方法においては、TCPにより再送が行われた際に、再送対象となったIPパケットの分のペイロード長を重複して送信済みデータ量に含んでしまうという問題がある。しかしながら、コンテンツ計測装置20とコンテンツ再生装置30との間のネットワークが安定しており、再送処理の頻度が低いという状況下であれば、制御を行うために十分な精度が得られる。
一方、ネットワークが不安定になり、再送処理が頻繁に行われる場合には、上記方法を適用することができない。この場合、例えば、肯定確認応答中のシーケンス番号を用いる方法を用いることができる。肯定確認応答中のシーケンス番号を用いる場合、コンテンツデータをTCP/IPで送信する際に、コンテンツ計測装置20は、TCPヘッダ中のシーケンス番号と、IPパケットのペイロード長とを組にして記憶する。そして、コンテンツ計測装置20は、コンテンツ再生装置30から肯定確認応答が返されるたびに、受信した肯定確認応答中のシーケンス番号までのシーケンス番号を持つIPパケット全てについて、ペイロード長の総和を求め、送信済みデータ量とする。ただし、コンテンツ計測装置20は、肯定確認応答が返されるたびに、全てのシーケンス番号についてペイロード長の総和を求めるのではなく、前回の肯定確認応答を受信した時点での送信済みデータ量に、前回の肯定確認応答から今回の肯定確認応答の間に送信したコンテンツデータの総ペイロード長を加えることで、送信済みデータ量を求めてもよい。
次に、送信済みデータ量を計測する他の例として、UDPとIPを用いた通信の場合に適用可能な方法について説明する。
この場合、送信済みデータ量を計測する最も簡潔な方法として、例えば、コンテンツ計測装置20がコンテンツ再生装置30へコンテンツデータを送る際に、IPパケットのペイロード長を記憶し、記憶したペイロード長の総和を送信済みデータ量とする方法を用いることができる。UDPにおいては、通信の途中でパケットが失われても再送制御が行われないため、送信済みデータ量と実際にコンテンツ再生装置30が受信したコンテンツデータのデータ量には差が生まれるが、ネットワークの状態が安定しておりパケットロスが十分に少なければ、この方法を用いても、コンテンツ配信の制御に必要な精度を得ることができる。
また、UDPを用いた他の方法として、例えば、IETFのRFC3550で規定されたRTP/RTCPやRFC3661で規定されたRTCP−XRを用いることで、より高い精度で送信済みデータ量を計測することができる。この場合、コンテンツ計測装置20は、RTP/RTCPやRTCP−XRを利用することで、コンテンツ再生装置30に到達しなかったパケットやロスパケットの数を取得することができる。そして、コンテンツ計測装置20は、上述のIPパケットのペイロード長から算出したペイロード長の総和から、欠落したパケットのデータ量を差し引くことにより、より正確な送信済みデータ量を計測することができる。
最後に、フィードバック情報取得部203は、取得した配信処理識別情報が配信処理識別情報記憶部206に記憶されていない場合に、取得した配信処理識別情報を配信処理識別情報記憶部206に記憶する。
(1−7)コンテンツ再生
コンテンツ再生装置30のコンテンツ再生部301は、コンテンツ計測装置20からコンテンツデータを受信すると、受信したコンテンツデータを再生する(ステップS1011)。
以降、コンテンツ配信装置10から送信するコンテンツデータが終端に達する(ステップS1007/Yes)まで、ステップS1003からS1011の処理が繰り返されることにより、コンテンツ配信が行われる。
(2)コンテンツ配信制御処理
次に、コンテンツ配信制御処理の動作を説明する。
図4は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのフィードバック処理を示すフローチャートである。以下、図2および図4を参照し、コンテンツ配信制御処理の動作を説明する。
(2−1)フィードバック情報の送信
フィードバック情報取得部203は、予め設定された条件を満たすたびに、配信処理識別情報記憶部206に含まれる全ての配信処理識別情報を取得する。次に、フィードバック情報取得部203は、取得した各配信処理識別情報について対応する送信済みデータ量と送信処理経過時間とを送信済みデータ量記憶部204と送信処理経過時間記憶部205とから取得する。最後に、各配信処理識別情報と、その配信処理識別情報に対応する送信済みデータ量と、送信処理経過時間とを組にしてフィードバック情報としてコンテンツ配信装置10へ送信する(ステップS1020)。
ここで、フィードバック情報の送信条件としては、例えばコンテンツ計測装置20のコンテンツデータ送信処理が開始してから一定時間ごとにフィードバック情報の送信を行う方法や、コンテンツ計測装置20からコンテンツ再生装置30へ一定量のコンテンツデータが送信されるたびにフィードバック情報の送信を行う方法などがある。
例えば、5秒ごとにフィードバック情報の送信を行う場合には、送信処理経過時間が5秒、10秒、15秒、(以降5秒おき)のときに、コンテンツ計測装置20がフィードバック情報を送信する。
また、例えば、500KBごとにフィードバック情報の送信を行う場合には、送信済みデータ量が500KB、1MB、1.5MB、(以降500KB増加するごと)のときに、コンテンツ計測装置20がフィードバック情報を送信する。
図12は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、送信処理経過時間と送信済みデータ量との対応の例を示す図である。図12の例では、コンテンツ計測装置20は、2秒おきにフィードバック情報を送信する。
(2−2)再生装置状態(再生バッファ時間)の推定
コンテンツ配信装置10の配信状態推定部108の中の再生装置状態推定部106は、コンテンツ計測装置20のフィードバック情報取得部203から、フィードバック情報を受信すると、フィードバック情報に含まれる配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ送信履歴情報をコンテンツデータ送信情報履歴記憶部105から取得する(ステップS1021)。
次に、再生装置状態推定部106は、初期バッファ時間を初期バッファ時間記憶部109から取得する(ステップS1022)。初期バッファ時間は、コンテンツ再生装置30がコンテンツデータの再生を開始する前に蓄積するコンテンツデータの量を再生時間で表した値である。
ここで、コンテンツ配信装置10は、例えば、特定の初期バッファ時間を予め初期バッファ時間記憶部109に記憶しておき、全てのコンテンツ配信処理において同じ初期バッファ時間を用いてもよい。また、コンテンツ配信装置10は、例えば、コンテンツ再生装置30の仕様に対応した初期バッファ時間推を、予め初期バッファ時間記憶部109に記憶しておき、コンテンツデータ送信要求に含まれるコンテンツ再生装置30に関する情報を基に、コンテンツ再生装置30の仕様に対応した初期バッファ時間を取得してもよい。この場合、例えば、コンテンツ配信装置10は、HTTPによるコンテンツデータ送信要求のUser−Agentリクエストヘッダフィールドからコンテンツ再生装置30の仕様を取得してもよい。
次に、再生装置状態推定部106は、コンテンツ再生装置30の再生バッファ時間の推定を行う(ステップS1023)。ここで、再生装置状態推定部106は、コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105から取得したコンテンツ送信情報履歴とコンテンツ計測装置20から受信した送信済みデータ量とから、コンテンツ再生装置30が受信した全コンテンツデータがどれだけの再生時間に相当するかを表す総再生可能時間を求める。そして、再生装置状態推定部106は、その総再生可能時間とコンテンツ計測装置20から受信した送信処理経過時間との差を算出することにより再生バッファ時間を推定する。すなわち、総再生可能時間をT1、送信処理経過時間をT2、再生バッファ時間の推定値をT3とおくと、再生バッファ時間の推定値T3は、
T3=T1−T2
である。
図13は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける、コンテンツ配信処理開始からの経過時間と、送信済みのコンテンツデータを再生するのに必要な時間の長さと、送信済みのコンテンツデータ量との対応の例を示す図である。
例えば、コンテンツデータ送信情報履歴記憶部105から取得したコンテンツ送信情報履歴が図10のように、コンテンツ計測装置20から受信した送信処理経過時間と送信済みデータ量とが図12のように、それぞれ表されていたとする。この場合における、総再生可能時間と送信済みデータ量の対応は図13の実線Aで、送信処理経過時間と送信済みデータ量の対応は図13の点線Bでそれぞれ表される。ここで、例えば、図12のように、コンテンツ計測装置20から受信した送信処理経過時間が6秒、その時点における送信済みデータ量が400KBであったとする。この場合、図10のコンテンツ送信情報履歴をもとに得られる送信済みデータ量400KBに対する総再生可能時間は、図13から9秒となる。従って、再生バッファ時間の推定値は9−6=3秒となる。
ただし、コンテンツ再生装置30によっては、コンテンツデータを受信すると同時に再生を開始せず、一定時間分のコンテンツデータを蓄積した後に、初めて再生を開始する。この場合、再生装置状態推定部106は、初期バッファ時間を考慮して再生バッファ時間の推定値を算出する。例えば、再生装置状態推定部106は、総再生可能時間に初期バッファ時間の値を加算する。このとき、総再生可能時間をT1、送信処理経過時間をT2、再生バッファ時間の推定値をT3、初期バッファ時間記憶部109から取得した初期バッファ時間をT4とおくと、再生バッファ時間の推定値T3は、
T3=T1−T2+T4
である。例えば、初期バッファ時間が2秒、総再生可能時間が15秒、送信処理経過時間が10秒であるならば、再生バッファ時間の推定値は15秒+2秒―10秒=7秒である。
(2−3)ネットワーク状態(コンテンツ再生装置の受信スループット)推定
配信状態推定部108の中のネットワーク状態推定部107は、コンテンツ計測装置20のフィードバック情報取得部203から送信処理経過時間と、送信済みデータ量と、配信処理識別情報とを受信すると、受信した送信処理経過時間と送信済みデータ量とを基に、コンテンツ再生装置30のコンテンツデータ受信スループットを推定する(ステップS1024)。
ここで、コンテンツデータ受信スループットとは、コンテンツ再生装置30が単位時間当たりに受信しているコンテンツデータの量である。ネットワーク状態推定部107は、ある時点でのコンテンツ受信データスループットの推定値として、当該時点を含む時間帯の平均コンテンツ送信スループットを用いる。すなわち、2つの時点における送信処理経過時間をそれぞれT1、T2とおき、各送信処理経過時間における送信済みデータ量をD1、D2とおけば、T1からT2の間のコンテンツデータ受信スループットの推定値Sは、
S=(D2−D1)÷(T2−T1)
で求められる。
例えば、コンテンツ計測装置20から受信した送信処理経過時間と送信済みデータ量が図12のように表されていたとする。この時、各時刻でのコンテンツデータ受信スループットの推定値は、次のようにして求められる。
0秒〜2秒 (100KB−0KB)÷(2秒−0秒)×8=400kbps
2秒〜6秒 (400KB−100KB)÷(6秒−2秒)×8=600kbps
6秒〜10秒 (550KB−300KB)÷(10秒−6秒)×8=300kbps
10秒〜14秒 (800KB−550KB)÷(14秒−10秒)×8=500kbps
これにより、例えば4秒時点でのコンテンツデータ受信スループットは600kbps、8秒時点では300kbps、14秒時点では500kbpsであると推定される。
配信状態推定部108は、再生装置状態推定部106が推定した再生装置状態情報(再生バッファ時間の推定値)と、ネットワーク状態推定部107が推定したネットワーク状態情報(コンテンツデータ受信スループットの推定値)と、配信処理識別情報とを組にしてコンテンツデータ取得制御部100へ送信する。
(2−4)コンテンツデータ取得制御情報の更新
コンテンツデータ取得制御部100は、配信状態推定部108から受信した再生装置状態情報(再生バッファ時間の推定値)と、ネットワーク状態情報(コンテンツデータ受信スループットの推定値)と、配信処理識別情報とを基に、コンテンツデータ取得制御情報記憶部101に記憶されている、受信した配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ取得制御情報を更新する(ステップS1025)。以降、コンテンツデータ取得部102へは更新されたコンテンツデータ取得制御情報が送信される。
ここで、コンテンツ取得制御情報の更新方法について説明する。
コンテンツデータ取得制御部100は、推定された再生装置状態(再生バッファ時間の推定値)とネットワーク状態(コンテンツデータ受信スループットの推定値)とを基に、次に送信すべきコンテンツデータの符号化ビットレートを決定する。
以下、再生バッファ時間の推定値に基づく符号化ビットレート決定方法の一例を説明する。
図14は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ取得制御情報更新処理(再生バッファ時間の推定値に基づく符号化ビットレート決定)を示すフローチャートである。
はじめに、コンテンツデータ取得制御部100が、配信状態推定部108から再生バッファ時間の推定値を受信する(ステップS1030A)。
次に、コンテンツデータ取得制御部100は、再生バッファ時間の推定値と予め設定されている再生バッファ時間の目標値とを比較する(ステップS1031A)。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を上回っている場合(ステップS1031A/Yes)、コンテンツデータ取得制御部100は、選択しうるコンテンツデータの符号化ビットレートの中から、現在配信しているコンテンツデータの符号化ビットレートを一段階上回る値を選択する(ステップS1032A)。これは、単位時間当たりに再生されるコンテンツデータ量を増やすことで、過剰な再生バッファを削減し、削減分を再生されるコンテンツデータの品質向上に充てるためである。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を下回っている場合(ステップS1031A/No)、コンテンツデータ取得制御部100は、選択しうるコンテンツデータの符号化ビットレートの中から、現在配信しているコンテンツデータの符号化ビットレートを一段階下回る値を選択する(ステップS1033A)。これは、単位時間当たりに再生されるコンテンツデータ量を減らすことで、コンテンツ再生装置30の再生バッファを増大させ、バッファ枯渇を防止するためである。
コンテンツデータ取得制御部100は、選択した符号化ビットレートの値を、コンテンツ取得制御情報に設定する(ステップS1034A)。
このように、コンテンツデータ取得制御部100がステップS1030AからS1034Aの処理を繰り返すことにより、コンテンツ再生装置30の再生バッファ枯渇を防止することができる。
続いて、再生バッファ時間の推定値とコンテンツデータ受信スループットの推定値とに基づく符号化ビットレート決定方法の一例を説明する。
図15は、本発明の第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ取得制御情報更新処理(再生バッファ時間の推定値とコンテンツデータ受信スループットの推定値とに基づく符号化ビットレート決定)を示すフローチャートである。
はじめに、コンテンツデータ取得制御部100が、配信状態推定部108から再生装置状態情報(再生バッファ時間の推定値)とネットワーク状態情報(コンテンツデータ受信スループットの推定値)とを受信する(ステップS1030B)。
次に、コンテンツデータ取得制御部100は、再生バッファ時間の推定値と予め設定されている再生バッファ時間の目標値とを比較する(ステップS1031B)。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を上回っている場合(ステップS1031B/Yes)、コンテンツデータ取得制御部100は、選択しうるコンテンツデータの符号化ビットレートの中から、現在のコンテンツデータ受信スループットの推定値を上回るものの中で最も値が小さいものを選択する(ステップS1032B)。これは、コンテンツデータの符号化ビットレートをコンテンツ再生装置30のコンテンツデータ受信スループットよりも大きな値まで変更することで、単位時間あたりに再生されるコンテンツデータ量を単位時間あたりに受信するコンテンツデータ量より大きくし、過剰な再生バッファを削減して、削減分を再生されるコンテンツデータの品質向上に充てるためである。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を下回っている場合(ステップS1031B/No)、コンテンツデータ取得制御部100は、選択しうるコンテンツデータの符号化ビットレートの中から、現在のコンテンツデータ受信スループットの推定値を下回るものの中で最も値が大きいものを選択する(ステップS1033B)。これは、コンテンツデータの符号化ビットレートをコンテンツ再生装置30のコンテンツデータ受信スループットよりも小さな値まで変更することで、単位時間あたりに再生されるコンテンツデータ量を単位時間あたりに受信するコンテンツデータ量よりも小さくし、不足している再生バッファを補充して、再生バッファの枯渇を防ぐためである。
コンテンツデータ取得制御部100は、ステップS1032BまたはS1033Bで選択した符号化ビットレートの値を、コンテンツ取得制御情報に設定する(ステップS1034B)。
このように、コンテンツデータ取得制御部100がステップS1030BからS1034Bの処理を繰り返すことにより、コンテンツ再生装置30の再生バッファ枯渇を防止することができる。
なお、上記ステップS1030AからS1034A、およびステップS1030BからS1034Bの処理は、符号化ビットレート決定方法の一例であり、再生バッファ枯渇を防ぐ効果を有する符号化ビットレート決定方法であれば、上記以外の方法を用いてもよい。
例えば、コンテンツデータ取得制御部100は、PID制御を用いて符号化ビットレートを決定してもよい。PID制御は、入力値、出力値、目標値、目標値と出力値の差である偏差(以下、偏差)、偏差の時間積分値、及び偏差の時間微分値を用いて、出力値が目標値に一致するよう入力値を変化させる制御方法である。この場合、例えば、入力値を配信されるコンテンツデータの符号化ビットレートとコンテンツ再生装置30のコンテンツデータ受信スループットの推定値の差、出力値を再生バッファ時間の推定値、目標値を予め設定されている再生バッファ時間の目標値として、PID制御を適用できる。
以上説明したように、本発明の第一の実施の形態によれば、コンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間に複数のネットワークが存在する場合でも、コンテンツ再生装置における再生バッファの枯渇を防ぐことができる。その理由は、コンテンツ計測装置20が、ネットワーク接続装置40とコンテンツ再生装置30との間で、コンテンツ配信装置10からコンテンツ再生装置30へ送信されたコンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報をコンテンツ配信装置10に送信し、コンテンツ配信装置10が、当該フィードバック情報に含まれる送信済みデータ量を基に、コンテンツ再生装置30の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置30へ送信するコンテンツデータの品質を制御するためである。
<第二の実施の形態>
次に、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムについて説明する。
本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、第一の実施の形態に係るコンテンツ配信システムに対して、コンテンツ配信装置10がコンテンツデータを取得する際に、コンテンツデータを変換する点において異なる。以下、係る相違点を中心に説明する。
はじめに、本発明の第二の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。
図16は、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信装置10は、図16に示すように、第一の実施の形態に係るコンテンツ配信装置10の構成に加え、コンテンツデータ変換部112と、コンテンツデータ変換制御部110と、コンテンツデータ変換制御情報記憶部111とから構成される。
コンテンツデータ変換部112は、コンテンツデータ取得部102が取得したコンテンツデータの形式(第一のコンテンツ形式)を同一のコンテンツを表す別のコンテンツデータの形式(第二のコンテンツ形式)へ変換する。
コンテンツデータ変換制御部110は、「コンテンツデータ変換部112が行うコンテンツデータ変換における、変換後のコンテンツデータの形式を表すコンテンツデータ変換制御情報」(以下、コンテンツデータ変換制御情報)をコンテンツデータ変換制御情報記憶部111から取得し、コンテンツデータ変換部112へ送信する。また、コンテンツデータ変換制御部110は、配信状態推定部108から再生装置状態情報とネットワーク状態情報とを受信すると、コンテンツデータ変換制御情報記憶部111に記憶されているコンテンツデータ変換制御情報を更新する。
次に、本発明の第二の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
(1)コンテンツ配信処理
はじめに、コンテンツ配信の動作を説明する。
図17は、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツ配信処理を示すフローチャートである。以下、図16および図17を参照し、コンテンツ配信の動作(第一の実施の形態との差異)を説明する。
(1−1)コンテンツデータ取得
コンテンツ配信装置10のコンテンツデータ取得制御部100は、コンテンツ計測装置20のコンテンツデータ要求処理部200からコンテンツデータ送信要求と配信処理識別情報とを受信すると、第一の実施の形態での処理に加えて、コンテンツデータ変換制御部110に配信処理識別情報を送信する。
また、コンテンツデータ取得部102は、コンテンツデータ取得制御部100から配信処理識別情報とコンテンツデータ取得制御情報とを受信すると、コンテンツデータ送信情報履歴取得部104の代わりにコンテンツデータ変換部112へ、コンテンツデータ記憶部103から取得したコンテンツデータと配信処理識別情報とを送信する。
ここで、コンテンツデータ取得制御情報は第一の実施の形態と同一の内容を含む。すなわち、コンテンツ取得制御情報は「読み出すコンテンツデータの始点と終点を表す情報」と、「コンテンツデータの符号化ビットレート」とから成る。このうち「コンテンツデータの符号化ビットレート」については、コンテンツデータ変換部112におけるコンテンツデータ変換処理によって値を変更することができるため、最終的に配信されるコンテンツデータの符号化ビットレートより大きな値を設定してもよい。例えば、「コンテンツデータの符号化ビットレート」には、記憶されているコンテンツデータのうち最も符号化ビットレートの大きいものを指定してもよい。一方で、「読み出すコンテンツデータの始点と終点を表す情報」については第一の実施の形態と同様の指定を行う。
ここで、本発明の第二の実施の形態におけるコンテンツデータの記憶方法について説明する。
第一の実施の形態にいては、コンテンツデータ記憶部103は、コンテンツ取得制御情報で指定されうる全ての符号化ビットレートについて、当該符号化ビットレートでエンコードされたコンテンツデータを保持している。例えば、指定されうる符号化ビットレートが256kbps、384kbps、512kbps、および1Mbpsの4種類であれば、コンテンツデータ記憶部103は、256kbps、384kbps、512kbps、および1Mbpsそれぞれの符号化ビットレートのコンテンツデータを保持している。
一方、第二の実施の形態においては、コンテンツデータ変換部112が、コンテンツデータの符号化ビットレートを変換するため、コンテンツデータ記憶部103は、指定されうる全ての符号化ビットレートについて、予めコンテンツデータを保持していなくてもよい。例えば、指定されうる符号化ビットレートが256kbps、384kbps、512kbps、および1Mbpsの4種類であっても、コンテンツデータ記憶部103は、512kbpsと1Mbpsとの2種類のコンテンツデータのみを保持、または、1Mbps1種類のコンテンツデータのみを保持していればよい。
(1−2)コンテンツデータ変換
コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータ取得制御部100から配信処理識別情報を受信すると、コンテンツデータ変換制御情報記憶部111から、受信した配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ変換制御情報を取得し、コンテンツデータ変換部112へ送信する(ステップS1048/Yes、S1050)。
図19は、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおけるコンテンツデータ変換制御情報の例を示す図である。コンテンツデータ変換制御情報は、図19のように、コンテンツ変換処理における変換後のコンテンツデータの形式として符号化方式(ビデオ符号化方式、オーディオ符号化方式)、ビデオ符号化属性情報(解像度、フレームレート、符号化ビットレート等)、及びオーディオ符号化属性情報(サンプリング周波数、量子化ビット数、符号化ビットレート等)を含む。図19の例では、符号化方式としてMP4(ビデオ符号化方式がH.264/AVC、オーディオ符号化方式がAAC)が、ビデオ符号化属性情報として解像度:320×240、フレームレート:30fps、符号化ビットレート:512kbps、オーディオ符号化属性情報としてサンプリング周波数:44100Hz、量子化ビット数:16bit、ステレオモード:2chステレオ、符号化ビットレート:128kbpsが指定されている。
次に、コンテンツデータ変換制御部110は、取得したコンテンツデータ変換制御情報と配信処理識別情報とをコンテンツデータ変換部112へ送信する。
コンテンツデータ変換制御部110は、受信した配信処理識別情報に対応するコンテンツデータ変換制御情報が存在しなかった場合には(ステップS1048/No)、初期値として、例えば、コンテンツデータ記憶部103に記憶されているコンテンツデータの形式と同一のコンテンツデータ変換制御情報を生成する(ステップS1049)。コンテンツデータ変換部112は、生成したコンテンツデータ変換制御情報と配信処理識別情報とを組にして、コンテンツデータ変換制御情報記憶部111へ記憶するとともに、コンテンツデータ変換部112へ送信する。
コンテンツデータ変換部112は、コンテンツデータ変換制御部110から受信したコンテンツデータ変換制御情報に従い、コンテンツデータ取得部102から受信したコンテンツデータを変換し、変換後のコンテンツデータと、受信した配信処理識別情報とをコンテンツデータ送信情報履歴取得部104へ送信する(ステップS1051)。
(2)コンテンツ配信制御処理
次に、コンテンツ配信制御処理の動作を説明する。
図18は、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのフィードバック処理を示すフローチャートである。以下、図16および図18を参照し、コンテンツ配信制御処理の動作を説明する。
(2−1)コンテンツデータ変換制御情報の更新
配信状態推定部108は、再生装置状態推定部106が推定した再生装置状態情報(再生バッファ時間の推定値)と、ネットワーク状態推定部107が推定したネットワーク状態情報(コンテンツデータ受信スループットの推定値)と、配信処理識別情報とを組にしてコンテンツデータ取得制御部100とコンテンツデータ変換制御部110とへ送信する。コンテンツデータ変換制御部110は、配信状態推定部108から受信した再生装置状態情報(再生バッファ時間の推定値)と、ネットワーク状態情報(コンテンツデータ受信スループットの推定値)と、配信処理識別情報とを基に、コンテンツ変換制御情報を更新する(ステップS1066)。以降、コンテンツ変換制御情報の要求があった場合には、更新されたコンテンツ変換制御情報が送信される。
ここで、コンテンツ変換制御情報の更新方法について説明する。
はじめに、コンテンツ変換制御情報に含まれる情報のうち、符号化方式については、例えば、コンテンツデータ変換制御部110が、コンテンツ再生装置30が再生可能な符号化方式の中で最も符号化効率の高いものを選択する。
次に、コンテンツ変換制御情報に含まれる情報のうち、符号化属性情報については、コンテンツデータ変換制御部110が、配信状態推定部108から受信した再生装置状態(再生バッファ時間の推定値)とネットワーク状態(コンテンツデータ受信スループットの推定値)とを基に値を決定する。
図20は、本発明の第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムのコンテンツデータ変換制御情報更新処理を示すフローチャートである。以下、図20を参照しながら、コンテンツ変換制御情報に含まれる符号化属性情報を決定する方法の一例を説明する。
はじめに、コンテンツデータ変換制御部110は、配信状態推定部108から再生装置状態(再生バッファ時間の推定値)とネットワーク状態(コンテンツデータ受信スループットの推定値)とを受信する(ステップS1080)。
次に、コンテンツデータ変換制御部110は、再生バッファ時間の推定値と予め設定されている再生バッファ時間の目標値とを比較する(ステップS1081)。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を上回っている場合、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツ変換制御情報に含まれる符号化属性情報を一段階上の品質を示す符号化属性情報に変更する。これは、過剰な再生バッファを削減し、その分を画質の向上に充てるためである(ステップS1082)。
再生バッファ時間の推定値が再生バッファ時間の目標値を下回っている場合、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツ変換制御情報に含まれる符号化属性情報を一段階下の品質を示す符号化属性情報に変更する。これは、不足している再生バッファを補充し、再生バッファの枯渇を防ぐためである(ステップS1083)。
ここで、符号化属性情報を変更する方法の一例を説明する。
はじめに、コンテンツデータの品質を下げる方法を説明する。ここでは、コンテンツデータ記憶部103に記憶されているコンテンツデータの符号化属性情報が、ビデオ符号化の解像度:640×480、フレームレート:60fps、符号化ビットレート:1Mbps、オーディオ符号化のサンプリング周波数:96000Hz、量子化ビット数:32bit、ステレオモード:2chステレオ、符号化ビットレート:320kbpsであるものとする。
はじめに、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのビデオ符号化の符号化ビットレートを、予め設定された最低値に至るまで、同じく予め設定された符号化ビットレート幅で一段階ずつ下げる。例えば、前述のコンテンツデータについて、符号化ビットレートの最低値が256kbps、符号化ビットレート幅が256kbpsに設定されていた場合には、コンテンツデータ変換制御部110は、符号化ビットレートを1Mbps、756kbps、512kbps、256kbpsの順に変更する。
次に、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのビデオ符号化のフレームレートを、予め設定された最低値に至るまで、同じく予め設定されたフレームレート幅で一段階ずつ下げる。例えば、前述のコンテンツデータについて、フレームレートの最低値が1fps、フレームレート幅が現在値の半分(端数切り上げ)に設定されていた場合には、コンテンツデータ変換制御部110は、フレームレートを60fps、30fps、15fps、8fps、4fps、2fps、1fpsの順に変更する。
更に、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのビデオ符号化の解像度を、予め設定された最低値に至るまで、同じく予め設定された解像度幅で一段階ずつ下げる。例えば、前述のコンテンツデータについて、解像度の最低値が160×120、解像度幅が縦横両方向を現在値の半分(端数切り上げ)に設定されていた場合には、解像度を640×480、320×240、160×120の順に変更する。
以上の操作の後に、更にコンテンツデータの品質を下げる場合には、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのオーディオ符号化の品質を下げる。
はじめに、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのオーディオ符号化のサンプリング周波数と符号化ビットレートとを予め設定されたサンプリング周波数の最低値に至るまで、同じく予め設定された減少幅で下げる。例えば、前述のコンテンツデータについて、サンプリング周波数の最低値が24000Hz、減少幅が現在値の半分(端数切り捨て)に設定されていた場合には、コンテンツデータ変換制御部110は、サンプリング周波数および符号化ビットレートを96000Hzおよび320kbps、48000Hzおよび160kbps、24000Hzおよび80kbpsの順に変更する。
次に、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのオーディオ符号化の量子化ビット数と符号化ビットレートとを予め設定された量子化ビット数の最低値に至るまで、同じく予め設定された減少幅で下げる。例えば、前述のコンテンツデータについて、量子化ビット数の最低値が16bit、量子化ビット数の減少幅が8bit、符号化ビットレートの減少幅が現在値の四分の一(端数切り捨て)に設定されていた場合には、コンテンツデータ変換制御部110は、量子化ビット数および符号化ビットレートを32bitおよび80kbps、24bitおよび60kbps、16bitおよび40kbpsの順に変更する。
最後に、コンテンツデータ変換制御部110は、コンテンツデータのオーディオ符号化のステレオモードを2chステレオからモノラルに変更し、符号化ビットレートを20kbpsに下げる。
コンテンツデータの品質を上げる場合は、コンテンツデータ変換制御部110は、上記の手順を逆に行う。
上記の処理を繰り返すことにより、コンテンツ再生装置30の再生バッファの枯渇が防止される。
上記の処理は、コンテンツデータ変換制御情報決定方法の一例であり、再生バッファ枯渇を防ぐ効果を有する符号化ビットレート決定方法であれば、上記以外の方法を用いてもよい。
以上説明したように、本発明の第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態と同様の効果に加え、コンテンツ配信装置が記憶しておくべきコンテンツデータの数を減らすことができる。その理由は、コンテンツ配信装置10が、コンテンツデータを第一のコンテンツ形式にて保持し、コンテンツデータの品質の制御を、第一のコンテンツ形式を第一のコンテンツ形式とは異なる第二のコンテンツ形式へ変換することにより行うためである。
<第三の実施の形態>
次に、本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムについて説明する。
本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムに対して、階層的に符号化されたコンテンツデータを用いる点において異なる。階層化された符号化方式としては、例えばH.264/SVC(Scalable Video Coding)などがある。以下、係る相違点を中心に説明する。
本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成は、第二の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成(図16)と同一となる。
次に、本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの動作について説明する。
本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツデータ記憶部103は、階層化された符号化方式を用い、要求されうる最も高い品質で符号化されたコンテンツデータを記憶している。
本発明の第三の実施の形態に係るコンテンツデータ変換部112は、コンテンツデータの変換において、コンテンツデータから高品質化に関わる階層のデータを除去することにより、同一の階層化された符号化方式を有する、より小さなデータ量を持つコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータをコンテンツデータ送信情報履歴取得部104へ送信する。
以下、コンテンツデータ変換部112における、除去する階層の決定方法について述べる。
ここでは、コンテンツデータ変換制御部110から受信したコンテンツデータ変換制御情報に、ビデオ符号化の解像度:320×240、フレームレート:30fps、符号化ビットレート:512kbps、オーディオ符号化のサンプリング周波数:44100Hz、量子化ビット数:16bit、ステレオモード:2chステレオ、符号化ビットレート:128kbpsが指定されているものとする。
また、コンテンツデータ記憶部103から取得したコンテンツデータが、階層化された符号化方式で符号化され、ビデオ符号化の解像度:640×480、フレームレート:60fps、符号化ビットレート:8Mbps、オーディオ符号化のサンプリング周波数:48000kHz、量子化ビット数16bit、ステレオモード:2chステレオ、符号化ビットレート:256kbpsであるものとする。
このときコンテンツデータ変換部112は、まずビデオ符号化の解像度が640×480から320×240になるよう階層化された情報を除去する。以降、ビデオ符号化のフレームレートが60fpsから30fpsになるように、符号化ビットレートが8Mbpsから512kbpsになるように、オーディオ符号化のサンプリング周波数が48000Hzから44100Hzになるように、符号化ビットレートが256kbpsから128kbpsになるように、それぞれ階層化された情報を除去する。オーディオ符号化の量子化ビット数、およびステレオモードに関しては、取得したコンテンツデータの符号化属性情報とコンテンツデータ変換制御情報により指定された符号化属性情報とが一致しているため、変換は行われない。
本発明の第三の実施の形態によれば、第一の実施の形態および第二の実施の形態で説明した効果に加え、コンテンツデータの変換におけるコンテンツ配信装置の負荷を軽減することができる。その理由は、コンテンツ配信装置10が、第一のコンテンツ形式から第二のコンテンツ形式への変換を、第一のコンテンツ形式の特定の階層に属する情報を除去することにより行うためである。
本発明は、動画や音楽等のコンテンツを配信するシステムに適用可能である。
(付記1)
コンテンツデータを送信するコンテンツ配信装置と、
前記コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生装置と、
前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と、
前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信する前記コンテンツ計測装置と
を含み、
前記コンテンツ配信装置は、前記フィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該フィードバック情報に含まれる前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
コンテンツ配信システム。
(付記2)
前記コンテンツ配信装置は、
前記コンテンツデータを第一のコンテンツ形式にて保持し、
前記コンテンツデータの品質の制御を、前記第一のコンテンツ形式を、前記第一のコンテンツ形式とは異なる第二のコンテンツ形式へ変換することにより行うコンテンツデータ変換部を有する
(付記1)記載のコンテンツ配信システム。
(付記3)
前記コンテンツデータは階層的に符号化されており、
前記コンテンツデータ変換部は、前記第一のコンテンツ形式から前記第二のコンテンツ形式への変換を、前記第一のコンテンツ形式の特定の階層に属する情報を除去することにより行う
(付記2)記載のコンテンツ配信システム。
(付記4)
ネットワーク接続装置において、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されるコンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送し、
前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信し、
前記コンテンツ配信装置において、前記フィードバック情報を受信し、当該フィードバック情報に含まれる送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの品質を制御する
コンテンツ配信方法。
(付記5)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態を推定する場合、
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質を制御する場合、
前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを増大させ、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを減少させる
(付記4)記載のコンテンツ配信方法。
(付記6)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態を推定する場合、
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質を制御する場合、
前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記送信済みデータ量を基に、単位時間あたりに前記コンテンツ再生装置が受信する前記コンテンツデータのデータ量である受信スループットを推定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより大きな値に設定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより小さな値に設定する
(付記4)記載のコンテンツ配信方法。
(付記7)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態を推定する場合、
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積されたコンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ計測装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータの再生時間長である送信済み再生時間を求め、
前記送信済み再生時間と、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へのコンテンツデータ送信処理が開始されてからの経過時間である送信処理経過時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記4)乃至(付記6)のいずれかに記載のコンテンツ配信方法。
(付記8)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態を推定する場合、
前記コンテンツ再生装置がコンテンツ再生開始までに前記再生バッファへ蓄積する前記コンテンツデータの再生時間である初期バッファ時間を保持し、
前記送信済み再生時間と、前記送信処理経過時間と、前記初期バッファ時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記7)記載のコンテンツ配信方法。
(付記9)
さらに、前記コンテンツデータを第一のコンテンツ形式にて保持し、
前記コンテンツデータの品質を制御する場合、
前記第一のコンテンツ形式を、前記第一のコンテンツ形式とは異なる第二のコンテンツ形式へ変換する
(付記4)記載のコンテンツ配信方法。
(付記10)
前記コンテンツデータは階層的に符号化されており、
前記第一のコンテンツ形式から前記第二のコンテンツ形式へ変換する場合、
前記第一のコンテンツ形式の特定の階層に属する情報を除去する
(付記9)記載のコンテンツ配信方法。
(付記11)
コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
コンテンツ配信装置。
(付記12)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを増大させ、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを減少させる
(付記11)記載のコンテンツ配信装置。
(付記13)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記送信済みデータ量を基に、単位時間あたりに前記コンテンツ再生装置が受信する前記コンテンツデータのデータ量である受信スループットを推定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより大きな値に設定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより小さな値に設定する
(付記11)記載のコンテンツ配信装置。
(付記14)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積されたコンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ計測装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータの再生時間長である送信済み再生時間を求め、
前記送信済み再生時間と、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へのコンテンツデータ送信処理が開始されてからの経過時間である送信処理経過時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記11)乃至(付記13)記載のコンテンツ配信装置。
(付記15)
前記コンテンツ再生装置がコンテンツ再生開始までに前記再生バッファへ蓄積する前記コンテンツデータの再生時間である初期バッファ時間を保持し、
前記送信済み再生時間と、前記送信処理経過時間と、前記初期バッファ時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記14)記載のコンテンツ配信装置。
(付記16)
前記コンテンツ配信装置は、
前記コンテンツデータを第一のコンテンツ形式にて保持し、
前記コンテンツデータの品質の制御を、前記第一のコンテンツ形式を、前記第一のコンテンツ形式とは異なる第二のコンテンツ形式へ変換することにより行うコンテンツデータ変換部を有する
(付記11)記載のコンテンツ配信装置。
(付記17)
前記コンテンツデータは階層的に符号化されており、
前記コンテンツデータ変換部は、前記第一のコンテンツ形式から前記第二のコンテンツ形式への変換を、前記第一のコンテンツ形式の特定の階層に属する情報を除去することにより行う
(付記16)記載のコンテンツ配信装置。
(付記18)
コンピュータに、
コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
処理を実行させるコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記19)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを増大させ、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを減少させる
(付記19)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記20)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
前記送信済みデータ量を基に、単位時間あたりに前記コンテンツ再生装置が受信する前記コンテンツデータのデータ量である受信スループットを推定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより大きな値に設定し、
前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより小さな値に設定する
(付記18)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記21)
前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積されたコンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ計測装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータの再生時間長である送信済み再生時間を求め、
前記送信済み再生時間と、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へのコンテンツデータ送信処理が開始されてからの経過時間である送信処理経過時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記18)乃至(付記20)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記22)
前記コンテンツ再生装置がコンテンツ再生開始までに前記再生バッファへ蓄積する前記コンテンツデータの再生時間である初期バッファ時間を保持し、
前記送信済み再生時間と、前記送信処理経過時間と、前記初期バッファ時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
(付記21)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記23)
前記コンテンツ配信装置は、
前記コンテンツデータを第一のコンテンツ形式にて保持し、
前記コンテンツデータの品質の制御を、前記第一のコンテンツ形式を、前記第一のコンテンツ形式とは異なる第二のコンテンツ形式へ変換することにより行うコンテンツデータ変換部を有する
(付記18)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
(付記24)
前記コンテンツデータは階層的に符号化されており、
前記コンテンツデータ変換部は、前記第一のコンテンツ形式から前記第二のコンテンツ形式への変換を、前記第一のコンテンツ形式の特定の階層に属する情報を除去することにより行う
(付記23)記載のコンテンツ配信装置用プログラム。
10 コンテンツ配信装置
20 コンテンツ計測装置
30 コンテンツ再生装置
40 ネットワーク接続装置
100 コンテンツデータ取得制御部
101 コンテンツデータ取得制御情報記憶部
102 コンテンツデータ取得部
103 コンテンツデータ記憶部
104 コンテンツデータ送信情報履歴取得部
105 コンテンツデータ送信情報履歴記憶部
106 再生装置状態推定部
107 ネットワーク状態推定部
108 配信状態推定部
109 初期バッファ時間記憶部
110 コンテンツデータ変換制御部
111 コンテンツデータ変換制御情報記憶部
112 コンテンツデータ変換部
200 コンテンツデータ要求処理部
201 配信装置識別情報記憶部
202 計測対象識別情報記憶部
203 フィードバック情報取得部
204 送信済みデータ量記憶部
205 送信処理経過時間記憶部
206 配信処理識別情報記憶部
300 コンテンツデータ要求送信部
301 コンテンツ再生部

Claims (10)

  1. コンテンツデータを送信するコンテンツ配信装置と、
    前記コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生装置と、
    前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と、
    前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信する前記コンテンツ計測装置と
    を含み、
    前記コンテンツ配信装置は、前記フィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該フィードバック情報に含まれる前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
    コンテンツ配信システム。
  2. 前記コンテンツ配信装置は、
    前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
    前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
    前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを増大させ、
    前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化ビットレートを減少させる
    請求項1記載のコンテンツ配信システム。
  3. 前記コンテンツ配信装置は、
    前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積された前記コンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
    前記コンテンツデータの品質として、当該コンテンツデータの符号化ビットレートを制御し、
    前記送信済みデータ量を基に、単位時間あたりに前記コンテンツ再生装置が受信する前記コンテンツデータのデータ量である受信スループットを推定し、
    前記再生バッファ時間が所定の閾値を上回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより大きな値に設定し、
    前記再生バッファ時間が所定の閾値を下回る場合には前記コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの符号化ビットレートを前記受信スループットより小さな値に設定する
    請求項1記載のコンテンツ配信システム。
  4. 前記コンテンツ配信装置は、
    前記コンテンツ再生装置の前記再生バッファの状態として、当該再生バッファに蓄積されたコンテンツデータの再生時間である再生バッファ時間を推定し、
    前記送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ計測装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータの再生時間長である送信済み再生時間を求め、
    前記送信済み再生時間と、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へのコンテンツデータ送信処理が開始されてからの経過時間である送信処理経過時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
    請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
  5. 前記コンテンツ配信装置は、
    前記コンテンツ再生装置がコンテンツ再生開始までに前記再生バッファへ蓄積する前記コンテンツデータの再生時間である初期バッファ時間を保持し、
    前記送信済み再生時間と、前記送信処理経過時間と、前記初期バッファ時間とを基に、前記再生バッファ時間を推定する
    請求項4記載のコンテンツ配信システム。
  6. ネットワーク接続装置において、コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されるコンテンツデータを、異なるネットワーク間で転送し、
    前記ネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信された前記コンテンツデータのデータ量である送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ配信装置に送信し、
    前記コンテンツ配信装置において、前記フィードバック情報を受信し、当該フィードバック情報に含まれる送信済みデータ量を基に、前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信するコンテンツデータの品質を制御する
    コンテンツ配信方法。
  7. コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
    前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
    コンテンツ配信装置。
  8. コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
    前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で前記送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含む前記フィードバック情報を、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する前記コンテンツ配信装置へ送信するコンテンツ計測装置。
  9. コンピュータに、
    コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
    前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間のコンテンツ計測装置において計測された前記送信済みデータ量を含むフィードバック情報を前記コンテンツ計測装置から受信し、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し、推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する
    処理を実行させるコンテンツ配信装置用プログラム。
  10. コンピュータに、
    コンテンツ配信装置からコンテンツ再生装置へ送信されたコンテンツデータのデータ量を送信済みデータ量とした場合に、
    前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ再生装置へ送信される前記コンテンツデータを異なるネットワーク間で転送するネットワーク接続装置と前記コンテンツ再生装置との間で前記送信済みデータ量を計測し、当該送信済みデータ量を含む前記フィードバック情報を、当該送信済みデータ量を基に前記コンテンツ再生装置の再生バッファの状態を推定し推定した再生バッファの状態を基に当該コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータの品質を制御する前記コンテンツ配信装置へ送信する
    処理を実行させるコンテンツ計測装置用プログラム。
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