JP2011176700A - 画像符号化装置および画像符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】符号化効率が高い動画像を生成可能な動画像の符号化技術を提供する。
【解決手段】動画像のフレームを符号化する画像符号化装置において、基準フレーム設定部16は、動画像のフレームそれぞれについて、他のフレームに参照画像として利用される基準フレームとするか、他のフレームに参照画像として利用されない非基準フレームとするかを選択する際に、動画像に撮像されているシーンの相違をもとに基準画像を選択する比率を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像を符号化する画像符号化装置および動画像を符号化する画像符号化方法に関する。
ブロードバンドネットワークが急速に発展しており、高品質な動画像を利用したサービスに期待が集まっている。また、DVDやBlu-ray Disk(登録商標)など大容量の記録媒体が利用されており、高画質の画像を楽しむユーザ層が広がっている。動画像を通信回線で伝送したり、記録媒体に蓄積したりするために不可欠な技術として圧縮符号化がある。動画像圧縮符号化技術の国際標準として、MPEG4の規格やH.264/AVC規格がある。また、1つのストリームにおいて高画質のストリームと低画質のストリームを併せもつSVC(Scalable Video Codec)のような画像圧縮技術がある。
動画像を圧縮符号化する場合、複数のフレーム単位で符号量が制御される。特許文献1には、撮像状態の情報やシーン識別情報を利用してフレーム単位の構成を制御する画像符号化装置が開示されている。
特開2006−197560号公報
高解像度の動画像をストリーム配信したり、記録媒体に蓄積したりする場合、通信帯域を圧迫しないように、あるいは、記憶容量が大きくならないように、動画ストリームの圧縮率を高める必要がある。動画像を圧縮符号化するには動き予測が行われ、この動き予測が圧縮率に大きく関与する。そこで、効率的な動き予測を行うための技術が求められている。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたもので、その目的は、符号化効率が高い動画像を生成できる動画像の符号化技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像符号化装置は、動画像のフレームそれぞれについて、他のフレームに参照画像として利用される基準フレームとするか、他のフレームに参照画像として利用されない非基準フレームとするかを選択する際に、動画像に撮像されているシーンの相違をもとに基準画像を選択する比率を制御する基準フレーム設定部を含む。
本発明のさらに別の態様は、画像符号化方法である。この方法は、動画像のフレームそれぞれについて、他のフレームに参照画像として利用される基準フレームとするか、他のフレームに参照画像として利用されない非基準フレームとするかのいずれかを、動画像のフレームの動き量をもとに選択する際に、動き量の大きさが大きい場合における基準画像を選択する比率を、動き量の大きさが小さい場合における基準画像を選択する比率よりも大きくする。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、符号化効率が高い動画像を生成できる動画像の符号化技術を提供できる。
実施の形態に係る符号化装置の構成図である。 基準フレームが連続する場合のフレーム構成を例示する図である。 基準フレームと非基準フレームとが混在する場合のフレーム構成を例示する図である。 図3の例におけるフラグテーブルの構造の例を示す図である。 実施の形態に係る符号化装置の処理の流れを説明するフローチャートである。
図1は、実施の形態に係る画像符号化装置100の構成図である。画像符号化装置100は、ブロック生成部10、差分画像量子化部24、可変長符号化部90、復元部26、動き予測部60、メモリバス18、フレームバッファ80、フラグテーブル22、および基準フレーム設定部16を含む。差分画像量子化部24はさらに、差分器12、DCT部20、および量子化部30を含む。復元部はさらに、加算器14、逆DCT部50、および逆量子化部40を含む。
これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた画像符号化機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施の形態の画像符号化装置100は、国際標準化機関であるISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)によって標準化されたMPEG(Moving Picture Experts Group)シリーズの規格(MPEG−1、MPEG−2およびMPEG−4)、電気通信に関する国際標準機関であるITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)によって標準化されたH.26xシリーズの規格(H.261、H.262およびH.263)、もしくは両方の標準化機関によって合同で標準化された最新の動画像圧縮符号化標準規格であるH.264/AVC(両機関における正式勧告名はそれぞれMPEG-4 Part 10: Advanced Video CodingとH.264)に準拠して動画像の符号化を行う。
MPEGシリーズの規格では、フレーム内符号化を行う画像フレームをI(Intra)フレーム、過去のフレームを参照画像として順方向のフレーム間予測符号化を行う画像フレームをP(Predictive)フレーム、過去と未来のフレームを参照画像として双方向のフレーム間予測符号化を行う画像フレームをBフレームという。
一方、H.264/AVCでは、参照画像として利用できるフレームは、時間の先後を問わず、過去の2枚のフレームを参照画像としてもよく、未来の2枚のフレームを参照画像としてもよい。また、参照画像として利用できるフレームの枚数も問わず、3枚以上のフレームを参照画像として用いることもできる。したがって、MPEG−1/2/4では、Bフレームは双方向予測(Bi-directional prediction)フレームのことを指していたが、H.264/AVCでは、Bフレームは、参照画像の時間の先後は問わないため、双予測(Bi-predictive prediction)フレームのことを指すことに留意する。
ここで、Iフレーム、Pフレーム、およびBフレームは、符号化の際に他のフレームを参照するか否かを示すものであって、Iフレーム、Pフレーム、Bフレーム自身が他のフレームによって参照画像として利用されるか否かを示すものではないことに留意する。IフレームやPフレームは、Bフレーム等から参照される可能性はあるが、全てのIフレームやPフレームが必ず参照画像として利用されるわけではない。例えばIフレームが複数連続するときには、中間付近に存在するIフレームは他のフレームから参照されないこともあり得る。
そこで、本願明細書では、実際に他のフレームの参照画像として利用されるフレームを、動き予測の基準となるという意味で、「基準フレーム」という。また、他のフレームの参照画像として利用されないフレームを、「非基準フレーム」という。基準フレームおよび非基準フレームと、Iフレーム、Pフレーム、およびBフレームとは異なる概念である。
なお、本願明細書では、フレームとピクチャを同じ意味で用いており、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームは、それぞれIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャとも呼ばれている。
画像符号化装置100は、フレーム単位で動画像の入力を受け取り、動画像を符号化し、符号化ストリームを出力する。
ブロック生成部10は、入力された画像フレームをマクロブロックに分割する。画像フレームの左上から右下方向の順にマクロブロックが形成される。ブロック生成部10は生成したマクロブロックを差分器12と動き予測部60に供給する。
差分器12は、ブロック生成部10から供給される画像フレームがIフレームであれば、そのままDCT部20に出力するが、PフレームまたはBフレームであれば、動き予測部60から供給される予測画像との差分を計算してDCT部20に供給する。
動き予測部60は、メモリバス18を介してフレームバッファ80に格納されている過去または未来の画像フレームを取得する。取得した画像フレームを参照画像として利用し、ブロック生成部10から入力されたPフレームまたはBフレームのマクロブロック毎に動き補償を行い、動きベクトルと予測画像を生成する。
基準フレーム設定部16は、動き予測部60が生成したマクロブロック毎の動きベクトルまたは予測画像と予測対象画像との誤差量をもとに、符号化の単位となるフレームの構成を決定する。例えば、被写体の動きが大きな画像や撮像部が揺れた状態で撮像された動画の動きベクトルは、被写体の動きが小さな画像の動きベクトルと比較して大きくなる傾向にある。このような場合にはフレーム全体として動きベクトルの大きさが大きくなる。
フレーム全体として動きベクトルの大きさが大きなときは、現在の画像フレームと時間的に離れたフレームを予測に用いると予測画像の誤差も大きくなる。そのような動画像はフレーム間の予測誤差が大きくなるので、基準画像を時間的に連続させた方が符号化の効率が高まる。そこで、基準フレーム設定部16は、動き予測部60が生成した動きベクトルまたは予測画像を取得し、動きベクトルが所定の設定値よりも大きい場合や予測画像の誤差が所定の設定値よりも大きな場合は、例えば他のフレームの参照画像として利用される基準フレームを連続させるフレーム構成とする。
また、基準フレーム設定部16は、動き予測部60が生成した動きベクトルの大きさまたは予測画像の誤差が所定の設定値よりも小さい場合には、基準フレームと基準フレームとの間に、他のフレームの参照画像として利用されない非基準フレームを配置するフレーム構成とする。基準フレーム設定部16は、フレーム構成を表すフラグをフラグテーブル22に格納する。
なお、所定の設定値よる場合分けではなく、動きベクトルの大きさまたは予測画像の誤差の大きさに応じて、フレーム構成に含まれる基準フレームの割合を変化する構成としてもよい。具体的には、動きベクトルの大きさまたは予測画像の誤差の大きさが大きい場合におけるフレーム構成に含まれる基準フレームの比率は、動きベクトルの大きさまたは予測画像の誤差の大きさが小さい場合におけるフレーム構成に含まれる基準フレームの比率よりも大きくする。ここで所定の設定値やフレーム構成に含まれる基準フレームの比率は、動き予測部60や基準フレーム設定部16の計算能力や、メモリバス18の帯域、フレームバッファ80の容量等を勘案して実験的に定めればよい。
図2は、基準フレームが連続する場合のフレーム構成を例示する図である。図において、第1の基準フレーム110aは第2の基準フレーム110bに参照される。第2の基準フレーム110bは第3の基準フレーム110cに参照される。同様に、第3の基準フレーム110cは第4の基準フレーム110dに参照される。このように、基準フレームが連続的に配置されるフレーム構成とすれば、参照するフレームと参照されるフレームとの時間的な間隔が狭まるため、動きの速いシーンが撮影された動画を効率的に符号化することが可能となる。
図3は、基準フレームと非基準フレームとが混在する場合のフレーム構成を例示する図である。図において、第1の基準フレーム110aと第2の基準フレーム110bとの間に第1の非基準フレーム120aが配置されている。また、第2の基準フレーム110bと第3の基準フレーム110cとの間に第2の非基準フレーム120bが配置されている。
第1の基準フレーム110aは、第1の非基準フレーム120aと第2の基準フレーム110bとに参照される。同様に、第2の基準フレーム110bは、第2の非基準フレーム120bと第3の基準フレーム110cとに参照される。これに対し、第1の非基準フレーム120aと第2の非基準フレーム120bとは、いずれのフレームからも参照されない。動きの少ないシーンが撮像された動画は、動きの速いシーンが撮影された動画と比較してフレーム間の予測の精度が高いので、基準フレームと基準フレームとの間に、他のフレームの参照画像とならない非基準フレームを配置するフレーム構成とすることにより、符号化の効率を高めることが可能となる。
図4は、図3の例におけるフラグテーブル22の構造の例を示す図である。フラグテーブル22は、画像の符号化の単位となるフレームの数として予め定められた所定のフレーム数のフラグを格納する大きさを少なくとも持つバッファである。図3の例では、所定のフレーム数は5であり、ピクチャA(符号110a)からピクチャE(符号110c)までのフラグ130aを格納する。ここでフラグ130aは、そのフレームが基準フレームか否かを示すための情報であり、例えば基準フレームであれば1、非基準フレームであれば0とする1ビットのバッファを所定のフレーム数用意することで実現できる。図3においては5ビットのバッファである。
基準フレーム設定部16は、フレーム構成に基づいて各フレームのフラグを決定し、フラグテーブル22に書き込む。フラグテーブル22は例えばFIFO(First in First Out)構造となっており、新しいフレームXのフラグを書き込むと、最も古いフラグであるピクチャEのフラグは削除され、ピクチャXおよびピクチャAからピクチャDまでのフラグ130bが格納される。なお、図3、図4においては基準フレームと非基準フレームとを交互に配置するフレーム構成としたが、基準フレームと基準フレームとの配置の仕方は任意に定めることができ、例えば基準フレームと基準フレームとの間に複数の非基準フレームを配置するフレーム構成としてもよい。
図1の説明に戻る。動き予測部60は、生成した動きベクトルを可変長符号化部90に供給し、予測画像を差分器12に供給する。また、動き予測部60はフラグテーブル22を参照し、現在の画像が基準フレームであることを示すフラグが立っている場合、予測画像を加算器14に供給する。現在の画像が基準フレームであることを示すフラグが立っていない場合、予測画像を加算器14に供給しない。
差分器12は、ブロック生成部10から出力される現在の画像と、動き予測部60から出力される予測画像との差分を求め、DCT部20に出力する。DCT部20は、差分器12から与えられた差分画像を離散コサイン変換(DCT)し、DCT係数を量子化部30に与える。
量子化部30は、DCT係数を量子化し、可変長符号化部90に与える。可変長符号化部90は、動き予測部60から与えられた動きベクトルとともに差分画像の量子化されたDCT係数を可変長符号化し、符号化ストリームを生成する。可変長符号化部90は、符号化ストリームを生成する際、符号化されたフレームを時間順序に並べ替える処理を行う。
量子化部30は、フラグテーブル22を参照して画像フレームが基準フレームか否かを取得する。画像フレームが基準フレームの場合、画像フレームの量子化されたDCT係数を逆量子化部40に供給する。画像フレームが基準フレームでない場合、画像フレームの量子化されたDCT係数を逆量子化部40に供給しない。
逆量子化部40は、与えられた量子化データを逆量子化し、逆DCT部50に与え、逆DCT部50は、与えられた逆量子化データを逆離散コサイン変換する。これにより、符号化された画像フレームが復元される。復元された画像フレームは加算器14に入力される。
加算器14は、逆DCT部50から供給される画像フレームがIフレームであれば、そのままメモリバス18を介してフレームバッファ80に格納する。加算器14は、逆DCT部50から供給される画像フレームがPフレームまたはBフレームであれば、逆DCT部50から供給された差分画像と動き予測部60から供給される予測画像とを加算することにより、元の画像フレームを再構成し、メモリバス18を介してフレームバッファ80に格納する。
PフレームもしくはBフレームの符号化処理の場合は、上述のように動き予測部60が動作するが、Iフレームの符号化処理の場合は、動き予測部60は動作せず、ここでは図示しないが、フレーム内予測が行われる。
上記の構成により、復元されてフレームバッファ80に格納されるフレームは基準フレームのみとなり、非基準フレームはフレームバッファ80上に復元されない。そこで、動き予測部60は、フラグテーブル22を参照して、Iフレーム、Pフレーム、およびBフレームを決定する。例えば、現在のフレームに隣接するフレームが非基準画像の場合を考える。このとき動き予測部60が現在のフレームをPフレームに設定すると、時間的に離れたフレームを参照することになる。そのような場合に動きベクトルが所定の大きさよりも大きくなるような場合には、動き予測部60は現在のフレームをPフレームではなくIフレームに設定する。このように、動き予測部60はフラグテーブル22を参照することで、適切なピクチャ構成を選択することが可能となる。
図5は、実施の形態に係る画像符号化装置100の処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、画像符号化装置100が動画の撮像を開始したときに開始する。
ブロック生成部10は、入力された画像フレームをマクロブロックに分割する(S10)。動き予測部60は、過去または未来の画像フレームを参照画像として利用し、ブロック生成部10から入力されたPフレームまたはBフレームのマクロブロック毎に動き補償を行い、動きベクトルと予測画像を生成する(S12)。基準フレーム設定部16は、動き予測部60が生成した動きベクトルまたは予測画像をもとに、符号化の単位となるフレームの構成を決定する(S14)。
差分画像量子化部24は、動き予測部60の生成した予測画像と予測対象の画像との差分画像を量子化する(S16)。動き予測部60はフラグテーブル22を参照し(S18)、現在の画像が基準フレームであることを示すフラグが立っている場合、予測画像を復元部26に供給する。また、差分画像量子化部24内の量子化部30もフラグテーブル22を参照し(S18)、現在の画像が基準フレームであることを示すフラグが立っている場合、量子化された差分画像を復元部26に供給する。
復元部26は、現在の画像が基準フレームの場合(S20Y)、予測画像および量子化された差分画像を取得し、予測対象の画像を復元する(S22)。復元部26は、復元した画像をメモリバス18を介してフレームバッファ80に格納する(S24)。現在の画像が基準フレームでない場合(S20N)、復元部26は予測画像および量子化された差分画像を受け取らないため、特段の処理をしない。
現在の画像が基準フレームでない場合、あるいは復元部26が画像をフレームバッファ80に格納すると、本フローチャートにおける処理は終了する。画像符号化装置100は動画の撮像中に上記処理を継続し、基準画像の復元画像のみをフレームバッファ80上に復元する。
以上の構成による動作は以下のとおりである。ユーザが実施の形態に係る画像符号化装置100を起動し動画像の撮像を開始すると、基準フレーム設定部16は動き予測部60の生成した動きベクトル等に基づいて符号化の対象となるフレーム構成を決定する。フレームバッファ80には、基準フレーム設定部16によって基準フレームとして選択されたフレームの復元画像のみが復元される。
以上説明したように実施の形態によれば、符号化の対象とする動画像の動きに応じて符号化の単位となるフレーム構成を制御することにより、符号化の効率を高めることができる。また、符号化の効率が高まるので、復号された動画の画質を向上させることができる。
動画像の符号化の際に、他のフレームから参照画像として利用されないフレームについては復元画像が生成されないことにより、計算コストおよび消費電力を抑制することが可能となる。また、符号化の際に他のフレームから参照画像として利用されないフレームについてはメモリバッファに格納されないため、メモリバスの負荷を低減し消費電力を抑制することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の説明では、基準フレーム設定部16は動き予測部60の生成した動きベクトル等を指標として符号化の対象となるフレーム構成を決定する場合について説明したが、動きベクトル等に替えて、あるいは動きベクトル等に加えて、フレームバッファ80へのアクセス負荷を指標として符号化の対象となるフレーム構成を決定してもよい。基準画像は復元部26に復元されてフレームバッファ80に格納されるのであるが、フレームバッファ80に格納される画像が多くなるとメモリバス18およびフレームバッファ80へのアクセス負荷が多くなり消費電力が増える。そこで、基準フレーム設定部16は、アクセス負荷が所定の基準値よりも大きくならないようにフレーム構成を決定することにより、消費電力を抑制できるようになる点で有利である。
上記の説明では、基準フレーム設定部16は動き予測部60の生成した動きベクトル等に基づいて符号化の対象となるフレーム構成を決定する場合について説明したが、基準フレーム設定部16は動き予測部60からの予測値ではなく、図示しない操作部を介して取得したユーザからの指示に基づいてフレーム構成を決定するようにしてもよい。ユーザからの指示とは、例えば動きの速いシーンの撮影モードや動きの少ないシーンの撮影モードなどであり、動きの速いシーンの撮影モードの場合には基準画像を連続して配置するよう制御するようにしてもよい。これにより、基準フレーム設定部16がフレーム構成を決定するために要する時間や計算コストを抑制できる点で有利である。
また、基準フレーム設定部16は、ユーザからの指示ではなく、例えば図示しないジャイロ等の角速度センサや加速度センサ等を設け、画像符号化装置100自身の揺れをもとにフレーム構成を決定してもよい。画像符号化装置100自身が揺れている場合には撮像される動画像も動きの大きなものとなると考えられるので、画像符号化装置100自身の揺れが大きい場合には、小さい場合と比較して基準画像を選択する比率を高めるようにする。専用のセンサを設けることにより、画像の動きをより精度よく検出し得る点で有利である。
上記の説明では、現在の画像が非基準フレームのとき、復元部26は予測画像および量子化された差分画像を受け取らないため、予測対象の画像を復元ない場合について説明したが、復元部26は予測画像および量子化された差分画像を受け取って予測対象の画像を復元してもよい。この場合、復元された画像は破棄される。
予測対象の画像が非基準フレームの場合、復元部26は現在の画像を復元しないか、復元してもそのまま破棄するので、いずれの場合においてもフレームバッファ80には参照画像として利用するための復元はされない。
上記の説明では、差分画像量子化部24や可変長符号化部90、復元部26はそれぞれひとつの場合について説明したが、これらの動画の復号に要するコアプロセッサ等は複数あってもよい。画像の動きに応じて基準画像の比率を制御する際に、コアプロセッサ等の数は無関係だからである。
10 ブロック生成部、 12 差分器、 14 加算器、 16 基準フレーム設定部、 18 メモリバス、 20 DCT部、 22 フラグテーブル、 24 差分画像量子化部、 26 復元部、 30 量子化部、 40 逆量子化部、 50 逆DCT部、 60 予測部、 80 フレームバッファ、 90 可変長符号化部、 100 画像符号化装置。

Claims (5)

  1. 動画像のフレームを符号化する画像符号化装置であって、
    動画像のフレームそれぞれについて、他のフレームに参照画像として利用される基準フレームとするか、他のフレームに参照画像として利用されない非基準フレームとするかを選択する際に、動画像に撮像されているシーンの相違をもとに基準画像を選択する比率を制御する基準フレーム設定部を含むことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 動画像のフレーム毎に基準フレームまたは非基準フレームを示すフラグを格納するテーブルと、
    動画像のフレームの動きベクトルを生成する動き予測部とをさらに含み、
    前記動き予測部は、前記テーブルから取得したフレーム単位のフラグをもとに、動画像の動きベクトルを生成するための参照画像を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記基準フレーム設定部は、前記動き予測部が生成した動画像の動きベクトルの大きさの違いをシーンの相違として検出し基準画像を選択する比率を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 予測対象の画像が非基準フレームの場合、前記動き予測部が動きベクトルを生成するために利用する参照画像をフレームバッファに復元しないことを特徴とする請求項2または3に記載の画像符号化装置。
  5. 動画像のフレームそれぞれについて、他のフレームに参照画像として利用される基準フレームとするか、他のフレームに参照画像として利用されない非基準フレームとするかのいずれかを、動画像のフレームの動き量をもとに選択する際に、動き量の大きさが大きい場合における基準画像を選択する比率を、動き量の大きさが小さい場合における基準画像を選択する比率よりも大きくすることを特徴とする画像符号化方法。
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