JP2011175857A - 車両用前照灯 - Google Patents

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達磨 北澤
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Abstract

【課題】車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、構造がシンプルで安価な車両用前照灯を提供する。
【解決手段】シェード機構15を、光軸Axの下方近傍において駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bとに二分割され、上端縁が投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置に配置された可動シェード20と、遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置又は第2遮蔽緩和位置に駆動シェード20Aを移動させるアクチュエータ30と、駆動シェード20Aが第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、被駆動シェード20Bを遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置へ移動させるように駆動シェード20Aに設けられた連動部55と、を備えた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用前照灯に関し、特に車両の走行状況等に応じて前照灯の配光を変化させることができる可変配光機能を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯に関する。
従来より、車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源バルブからの光をリフレクタにより前方へ向けて光軸寄りに集光反射させ、この反射光をリフレクタの前方に設けられた投影レンズを介して灯具前方へ照射するように構成されたプロジェクタ型の灯具ユニットを備えた車両用前照灯が知られている。
この様なプロジェクタ型の灯具ユニットを使用する場合、投影レンズとリフレクタとの間にリフレクタからの反射光の一部を遮蔽可能なシェードを設けて、例えばすれ違い配光パターン等の要求される配光パターンに合わせて不要部分を遮蔽することで、所望の配光パターンの上端部にカットオフラインを形成することができる。
ところが、単一のシェードを固定した構成では、形成できる配光パターンが単一となり、例えばシェードをすれ違い配光パターン(ロービーム用配光パターン)に設定したときには、この灯具ユニットはすれ違いビーム専用としてのみ使用可能なものとなり、走行ビーム(ハイビーム用配光パターン)との切換え使用が不可能であった。
そこで、例えば特許文献1には、車幅方向に延びる水平軸線回りに回動し得るように構成された回動軸部材からなるシェード(回転シェード)を備えたプロジェクタ型の灯具ユニットが記載されている。
前記シェードは、外周面における周方向の2箇所が、左配光ロービーム用配光パターンを生成するための第1配光生成部と右配光ロービーム用配光パターンを生成するための第2配光生成部として構成されるとともに、外周面における周方向の一部に形成された凹部が、ハイビーム用配光パターンを生成するための第3配光生成部として構成されている。
そして、前記シェードを車両走行状況に応じて回動させることにより、灯具ユニットからの光照射によって形成される配光パターンを変化させ、視認性の向上を図ることができる。
また、例えば特許文献2には、ランプ光軸に対して左右方向に外れた位置において左分割シェードと右分割シェードとに分割されたシェードを備えた車両用ランプが記載されている。
これら左分割シェードと右分割シェードとをそれぞれ個別のアクチュエータによって独立して傾動させることにより、左分割シェードと右分割シェードは独立して遮光領域が変化できるように構成されている。
そこで、対向車と先行車の違い、或いは自車との距離の違いに応じてランプの配光特性を変化させることにより対向車や先行車を眩惑することなく自車の前方の視認性を高めることができる。
特開2004−349120号公報 特開2009−211963号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された灯具ユニットの構成では、各配光パターンのカットオフラインを形成するシェードが回動軸部材からなり、板シェードに比べて配光性能を高め難いという問題があった。
また、上記特許文献2に開示された車両用ランプの構成では、左分割シェードと右分割シェードとをそれぞれ独立して傾動させる為に二つのアクチュエータが必要となり構造が複雑になるので、重量増や製造コストアップを招くという問題があった。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、構造がシンプルで安価な車両用前照灯を提供することである。
本発明の上記目的は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方側に配置された光源と、前記光源からの光を前方に向けて前記光軸寄りに反射するリフレクタと、前記投影レンズと前記光源との間に配置されて前記リフレクタからの反射光の一部及び前記光源からの直接光の一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェード機構と、を備えた車両用前照灯であって、
前記シェード機構は、
前記光軸の下方近傍において駆動シェードと被駆動シェードとに二分割され、上端縁が前記投影レンズの後方側焦点近傍に位置する遮蔽位置に配置された可動シェードと、
前記遮蔽位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置又は第2遮蔽緩和位置に前記駆動シェードを移動させるアクチュエータと、
前記駆動シェードが前記第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、前記被駆動シェードを前記遮蔽位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置へ移動させるように前記駆動シェードに設けられた連動部と、
を備えることを特徴とする車両用前照灯により達成される。
上記構成の車両用前照灯によれば、アクチュエータが駆動シェードを第1遮蔽緩和位置へ移動させると、該駆動シェードのみが遮蔽量を減少させ、被駆動シェードは遮蔽位置のままである。また、アクチュエータが駆動シェードを第2遮蔽緩和位置へ移動させると、被駆動シェードは遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置へ駆動シェードの連動部により移動させられる。
そこで、シェード機構は、駆動シェード及び被駆動シェードの上端縁が遮蔽位置に配置された配光パターンと、駆動シェードのみが遮蔽量を減少させる配光パターンと、駆動シェード及び被駆動シェードの遮蔽量を減少させる配光パターンとを、一つのアクチュエータによって切換えることができる。
尚、上記構成の車両用前照灯において、前記駆動シェード及び前記被駆動シェードが、それぞれ弾性付勢部材により遮蔽位置に付勢されることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、ハイビーム等の遮蔽量を減少させた配光パターンで走行中にアクチュエータへの電力供給が途絶える等の故障が発生した場合でも、可動シェードは弾性付勢部材の付勢力により自動で遮蔽位置に戻ることができ、グレアを防止することができる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記光軸の左右方向に併設された前記駆動シェードと前記被駆動シェードとが、前記光軸と直交する水平線と平行な同一の回転中心線を中心に回転自在とされ、
前記アクチュエータが、遮蔽位置に位置する前記駆動シェードを第1遮蔽緩和位置から第2遮蔽緩和位置へと順次移動させることが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、駆動シェード及び被駆動シェードの上端縁が遮蔽位置に配置された配光パターンを介さずに、駆動シェードのみが遮蔽量を減少させる配光パターンと、駆動シェード及び被駆動シェードの遮蔽量を減少させる配光パターンとを切換えることができるので、配光パターン切換え時の違和感を低減することができる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記光軸に沿って前後方向に重ねて配設された前記駆動シェードと前記被駆動シェードとが、前記光軸と直交する水平線と平行な同一の回転中心線を中心に回転自在とされ、
前記駆動シェードの上端縁は、前記可動シェードがロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部の全水平領域を形成し、
前記被駆動シェードの上端縁は、前記配光生成部の一部水平領域のみを形成することが望ましい。
このような構成の車両用前照灯によれば、可動シェードの上端縁はロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部の全水平領域を形成するので、可動シェードが駆動シェードと被駆動シェードとに二分割されているにも関わらず、遮蔽位置に配置された可動シェードは分割部分での漏光を生じることが無い。
以上に説明した本発明の車両用前照灯によれば、車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、構造をシンプルにして製造コストを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 図1の車両用前照灯における灯具ユニットのII−II線に沿う断面図である。 図2に示したシェード機構の背面側要部斜視図である。 図3に示したシェード機構の正面側要部斜視図である。 図4に示したシェード機構のハイビーム使用状態を示す正面側要部斜視図である。 図4に示したシェード機構の片ハイビーム使用状態を示す正面側要部斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシェード機構を示す正面側要部斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るシェード機構を示す背面側要部斜視図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る車両用前照灯を詳細に説明する。
本第1実施形態の車両用前照灯1は、素通し状の透明カバー(カバー)2とランプボディ3とで区画形成された灯室4内に、灯具ユニット5が収容されている。
灯具ユニット5は、エイミングスクリュウ6a及びエイミングナット6bとで構成されるエイミング機構6を介して、ランプボディ3に支持されている。エイミング機構6は、エイミングナット6bによる締め付けを調整することで灯具ユニット5の取付位置及び取付角度を微調整するための機構で、エイミング調整した段階では、灯具ユニット5の光軸Axは、車両前後方向に対して0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びるようになっている。
灯具ユニット5は、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ8と、バルブ軸を光軸Axに一致させて投影レンズ8の後方側焦点Fよりも後方に配置された放電バルブやハロゲンバルブ等の光源バルブ(光源)10と、この光源バルブ10が挿入固定されて光源バルブ10から放射された光L1,L2を前方に向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ13と、後方側焦点F近傍において光軸Ax近傍に上端縁が位置するように配置されてリフレクタ13からの反射光の一部及び光源バルブ10からの直接光の一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェード機構15と、投影レンズ8とリフレクタ13の前端開口縁との間に介在して両者の連結手段となる略円筒状のホルダ17とを備えている。
本実施形態において、ホルダ17には、補助シェード37が一体形成されている。この補助シェード37は、ホルダ内空間の上部に位置する上部補助シェード37aと、ホルダ内空間の下部側で、光軸Axよりも低い位置に設けられた下部補助シェード37bとで構成されている。
この補助シェード37は、シェード機構15の下方を通過しようとするリフレクタ反射光を遮蔽するとともに、投影レンズ8に入射しようとする迷走光を遮蔽するようになっている。
投影レンズ8は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その後方側焦点Fを含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。
本実施形態の場合、光源バルブ10は、放電により発光する発光部10aをバルブ軸(中心軸)上に有するメタルハライドバルブであって、バルブ軸を前記光軸Axに一致させた状態で、光軸Axの後方から前記リフレクタ13に挿入固定されている。
リフレクタ13は、図2に示すように、発光部10aを通る光軸Axを中心軸とする略楕円球面状の反射面13aを有している。
この反射面13aは、光軸Axを含む断面形状が発光部10aの中心位置を第1焦点(F1)とすると共に投影レンズ8の後方側焦点F近傍を第2焦点とする略楕円形に設定されており、発光部10aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに集光反射させるようになっている。また、この反射面13aの離心率は、鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。
本第1実施形態のシェード機構15は、図3〜図6に示すように、光軸Axの下方近傍において駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bとに二分割され、各上端縁21,22が投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置(ロービーム照射位置)に配置された可動シェード20と、この遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置(片ハイビーム照射位置)又は第2遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)に駆動シェード20Aを移動させるアクチュエータ30と、駆動シェード20Aが第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、被駆動シェード20Bを遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)へ移動させるように駆動シェード20Aに設けられた連動部55と、を備える。
可動シェード20は、図3及び図4に示すように、光軸Axに対して略垂直な面に沿って立設された横長の長方形をした板部材で形成された板シェードであり、その上端縁はロービーム用配光パターン(段違い水平カットオフライン)を生成する為の配光生成部を形成する形状とされている。その上でこの可動シェード20は、光軸Axよりも所要寸法だけ車両右側に偏位した位置で上下方向に延びる分割縁Dによって駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bとに二分割されている。
尚、分割縁Dは、可動シェード20の板厚方向に傾斜した傾斜面となるように構成され、駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bの各傾斜面は互いに光軸Ax方向に重なるように構成されている。そして、駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bの各傾斜面が当接されたときにリフレクタ13から反射された光が駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bの間から前方に洩れ出さないようになっている。
光軸Axの左右方向(車幅方向)に併設された駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bとは、ホルダ17を車幅方向に貫通する支持ピン40によって、光軸Axと直交する水平線と平行な同一の回転中心線Hxを中心に回転自在に支持されている。
そして、駆動シェード20Aは前後面側にそれぞれ設けられた一対のストッパ(図示せず)によって所定回転角度範囲内を前後方向へ傾動自在とされるが、被駆動シェード20Bは前面側に設けられたストッパ42によって後方へのみ傾動自在とされている。
更に、図3に示すように、駆動シェード20Aは弾性付勢部材であるリターンスプリング41により後方へ回動付勢されている。このリターンスプリング41は金属製のねじりコイルバネであり、その一端部が駆動シェード20Aの背面に係止されると共に、その他端部がホルダ17側に係止されて駆動シェード20Aを後方へ回動付勢している。
また、被駆動シェード20Bは弾性付勢部材であるリターンスプリング43により前方へ回動付勢されている。このリターンスプリング43も金属製のねじりコイルバネであり、その一端部が被駆動シェード20Bの背面に係止されると共に、その他端部がホルダ17側に係止されて被駆動シェード20Bを前方へ回動付勢している。
そして、リターンスプリング43は、リターンスプリング41よりも大きなバネ力を有している。
そこで、リターンスプリング43により前方へ回動付勢された被駆動シェード20Bは、ストッパ42に当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる。また、リターンスプリング43よりもバネ力が小さいリターンスプリング41により後方へ回動付勢された駆動シェード20Aも、後述する連動部55が被駆動シェード20Bに当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる(図4参照)。
本第1実施形態のアクチュエータ30は、DCモータ等の回転モータから成り、減速ギア機構50を介して駆動シェード20Aを回転駆動する。このアクチュエータ30は、図示しないコントロールユニットにより車両走行状況或いはビーム切換えスイッチ操作に応じて駆動制御されるようになっている。
減速ギア機構50は、駆動シェード20Aの右側端に支持ピン40と同心に固定された平ギア51と、アクチュエータ30の回転駆動軸に固定されたピニオンギア53とを備える。
そして、アクチュエータ30の回転方向を切り換えることによって、駆動シェード20Aは垂直状態から灯具後方又は灯具前方に傾動されるように構成されている。
本第1実施形態に係る連動部55は、可動シェード20の前面側に沿って設けられた横長の薄板部材であり、一端側55aが駆動シェード20Aの前面に固定されるとともに、他端側55bが被駆動シェード20Bの前面に面接触可能に構成されている。
そこで、駆動シェード20Aが灯具後方に傾動された際には、リターンスプリング43のバネ力に抗して被駆動シェード20Bも連動部55に押されて灯具後方に傾動する。また、リターンスプリング41のバネ力に抗して駆動シェード20Aが灯具前方に傾動された際には、被駆動シェード20Bはストッパ42によって略垂直な状態のままである。
本第1実施形態の可動シェード20は、駆動シェード20Aの上端縁21と被駆動シェード20Bの上端縁22とが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置に配置された状態(図1〜図4に図示した状態)ではロービーム用配光パターンを形成し、駆動シェード20Aが前方へ傾動して被駆動シェード20Bの上端縁22だけが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する第1遮蔽緩和位置に配置された状態(図6に図示した状態)では片ハイビーム用配光パターンを形成し、駆動シェード20Aと被駆動シェード20Bとが後方へ傾動して上端縁21,22のいずれも投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置しない第2遮蔽緩和位置に配置された状態(図5に図示した状態)ではハイビーム用配光パターンを形成する。
即ち、本第1実施形態の車両用前照灯1において、アクチュエータ30が正回転されて減速ギア機構50の平ギア51が一方向(図1中時計回り方向)へ回転されると、図5に示すように、駆動シェード20Aは図示しないストッパに当接するまで後方へ傾動されて、遮蔽量が減少する第2遮蔽緩和位置に移動されるようになっている。この際、連動部55に押された被駆動シェード20Bもリターンスプリング43のバネ力に抗して後方へ傾動されて遮蔽量が減少する第3遮蔽緩和位置に移動される。そこで、車両用前照灯1から前方へ照射される光によって、ハイビーム用配光パターンが形成される。
また、アクチュエータ30が逆回転されて減速ギア機構50の平ギア51が他方向(図1中反時計回り方向)へ回転されると、図6に示すように、駆動シェード20Aは図示しないストッパに当接するまで前方へ傾動されて、遮蔽量が減少する第1遮蔽緩和位置に移動されるようになっている。この際、リターンスプリング43により前方へ回動付勢されている被駆動シェード20Bはストッパ42に当接して遮蔽位置のままである。そこで、車両用前照灯1から前方へ照射される光により、片ハイビーム用配光パターンが形成される。
そして、アクチュエータ30の通電が遮断されると、図3及び図4に示したように、駆動シェード20A及び被駆動シェード20Bは、リターンスプリング41,43のバネ力によって遮蔽位置に移動される。そこで、車両用前照灯1から前方へ照射される光によって、ロービーム用配光パターンが形成される。
そこで、本第1実施形態の車両用前照灯1に係るシェード機構15によれば、駆動シェード20A及び被駆動シェード20Bの上端縁21,22が遮蔽位置に配置されたロービーム用配光パターンと、駆動シェード20Aのみが遮蔽量を減少させる片ハイビーム用配光パターンと、駆動シェード20A及び被駆動シェード20Bの遮蔽量を減少させるハイビーム用配光パターンとを、一つのアクチュエータ30によって切換えることができる。
更に、本第1実施形態のシェード機構15は、アクチュエータ30の回転方向の切換えと通電の遮断とによって3つの配光パターンを切り換えることができる。そこで、アクチュエータ30は回転モータとして安価なDCモータを使用することができる。尚、本発明の主旨に基づいて、回転モータとしてパルスモータを用いることができることは云うまでもない。
従って、本第1実施形態の車両用前照灯1によれば、図示しないコントロールユニットにより車両走行状況或いはビーム切換えスイッチ操作に応じてアクチュエータ30を駆動制御し、可動シェード20を車両走行状況に応じて回動させることにより、灯具ユニット5からの光照射によって形成される配光パターンを変化させ、視認性の向上を図ることができるとともに、シンプルな構造で重量や製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の車両用前照灯1は、走行中の片ハイビーム又はハイビーム照射時にアクチュエータ30への電力供給が途絶える等の故障が発生した場合、リターンスプリング41,43により遮蔽位置に付勢されている駆動シェード20A及び被駆動シェード20Bは、ストッパ42に被駆動シェード20Bが係止されるまで回転して戻るので、自動でロービーム照射に戻すことができる。
従って、車両用前照灯1は、車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、アクチュエータの故障時にも自動でロービーム照射に戻すことで対向車へのグレアを防止することができる。
図7は本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯のシェード機構を示したもので、(a)はロービーム使用状態を示し、(b)は片ハイビーム使用状態を示し、(c)はハイビーム使用状態を示す。尚、本実施形態の車両用前照灯は、上記実施形態の車両用前照灯1におけるシェード機構15に代えてシェード機構65を用いた以外は、略同様の構成であるので、他の構成部分については詳細な説明を省略する。また、シェード機構65についても、シェード機構15と同様の構成部材については同符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本第2実施形態のシェード機構65は、光軸Axの下方近傍において駆動シェード70Aと被駆動シェード70Bとに二分割され、各上端縁71,72が投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置(ロービーム照射位置)に配置された可動シェード70と、この遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置(片ハイビーム照射位置)又は第2遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)に駆動シェード70Aを移動させるアクチュエータ30と、駆動シェード70Aが第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、被駆動シェード70Bを遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)へ移動させるように駆動シェード70Aに設けられた連動部75と、を備える。
可動シェード70は、図7(a)に示すように、光軸Axに対して略垂直な面に沿って立設された横長の長方形をした板部材で形成された板シェードであり、その上端縁はロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部を形成する形状とされている。その上でこの可動シェード70は、光軸Axよりも所要寸法だけ車両左側に偏位した部分の前面に略台形状の凹部を設けた駆動シェード70Aと、該凹部に対応する略台形状の被駆動シェード70Bとに二分割され、光軸Axに沿って前後方向(板厚方向)に重ねて配設されている。
光軸Axに沿って前後方向に重ねて配設された駆動シェード70Aと被駆動シェード70Bとは、ホルダ17を車幅方向に貫通する支持ピン40によって、光軸Axと直交する水平線と平行な同一の回転中心線Hxを中心に回転自在に支持されている。
そして、駆動シェード70Aは前後面側にそれぞれ設けられた一対のストッパ(図示せず)によって所定回転角度範囲内を前後方向へ傾動自在とされるが、被駆動シェード70Bは後面側に設けられたストッパ77によって前方へのみ傾動自在とされている。
更に、図7(a)に示すように、駆動シェード70Aの上端縁71は、可動シェード70がロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部の全水平領域73を形成しており、被駆動シェード70Bの上端縁72は、配光生成部の一部水平領域74のみを形成している。
また、図7に示すように、駆動シェード70Aは弾性付勢部材であるリターンスプリング81により前方へ回動付勢されている。このリターンスプリング81は金属製のねじりコイルバネであり、その一端部が駆動シェード70Aの背面に係止されると共に、その他端部がホルダ17側に係止されて駆動シェード70Aを前方へ回動付勢している。
また、被駆動シェード70Bは弾性付勢部材であるリターンスプリング83により後方へ回動付勢されている。このリターンスプリング83は金属製の引張りコイルバネであり、その一端部が被駆動シェード70Bの係止部70aに係止されると共に、その他端部がホルダ17側に係止されて被駆動シェード70Bを後方へ回動付勢している。
そして、リターンスプリング83は、リターンスプリング81よりも大きなバネ力を有している。
そこで、リターンスプリング83により後方へ回動付勢された被駆動シェード70Bは、ストッパ77に当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる。また、リターンスプリング83よりもバネ力が小さいリターンスプリング81により前方へ回動付勢された駆動シェード70Aも、後述する連動部75が被駆動シェード70Bに当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる(図7(a)参照)。
本第2実施形態に係る連動部75は、駆動シェード70Aの前面に設けられた略台形状の凹部であり、該凹部の底面が被駆動シェード20Bの背面に面接触可能に構成されている。
そこで、駆動シェード70Aが灯具前方に傾動された際には、リターンスプリング83のバネ力に抗して被駆動シェード70Bも連動部75に押されて灯具前方に傾動する。また、リターンスプリング81のバネ力に抗して駆動シェード70Aが灯具後方に傾動された際には、被駆動シェード70Bはストッパ77によって略垂直な状態のままである。
本第2実施形態の可動シェード70は、駆動シェード70Aの上端縁71と被駆動シェード70Bの上端縁72とが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置に配置された状態(図7(a)に図示した状態)ではロービーム用配光パターンを形成し、駆動シェード70Aが後方へ傾動して被駆動シェード70Bの上端縁72だけが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する第1遮蔽緩和位置に配置された状態(図7(b)に図示した状態)では片ハイビーム用配光パターンを形成し、駆動シェード70Aと被駆動シェード70Bとが前方へ傾動して上端縁71,72のいずれも投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置しない第2遮蔽緩和位置に配置された状態(図7(c)に図示した状態)ではハイビーム用配光パターンを形成する。
即ち、本第2実施形態の車両用前照灯において、アクチュエータ30が正回転されて減速ギア機構50の平ギア51が一方向(図7中時計回り方向)へ回転されると、図7(b)に示すように、駆動シェード70Aは図示しないストッパに当接するまで後方へ傾動されて、遮蔽量が減少する第1遮蔽緩和位置に移動されるようになっている。この際、リターンスプリング83により後方へ回動付勢されている被駆動シェード70Bはストッパ77に当接して遮蔽位置のままである。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光により、片ハイビーム用配光パターンが形成される。
また、アクチュエータ30が逆回転されて減速ギア機構50の平ギア51が他方向(図7中反時計回り方向)へ回転されると、駆動シェード70Aは図示しないストッパに当接するまで前方へ傾動されて、遮蔽量が減少する第2遮蔽緩和位置に移動されるようになっている。この際、連動部75に押された被駆動シェード70Bもリターンスプリング83のバネ力に抗して前方へ傾動されて遮蔽量が減少する第3遮蔽緩和位置に移動される。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光によって、ハイビーム用配光パターンが形成される。
そして、アクチュエータ30の通電が遮断されると、図7(a)に示したように、駆動シェード70A及び被駆動シェード70Bは、リターンスプリング41,83のバネ力によって遮蔽位置に移動される。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光によって、ロービーム用配光パターンが形成される。
そこで、本第2実施形態の車両用前照灯に係るシェード機構65によれば、駆動シェード70A及び被駆動シェード70Bの上端縁71,72が遮蔽位置に配置されたロービーム用配光パターンと、駆動シェード70Aのみが遮蔽量を減少させる片ハイビーム用配光パターンと、駆動シェード70A及び被駆動シェード70Bの遮蔽量を減少させるハイビーム用配光パターンとを、一つのアクチュエータ30によって切換えることができる。
従って、本第2実施形態の車両用前照灯によれば、上記第1実施形態の車両用前照灯1と同様に、車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、アクチュエータの故障時にも自動でロービーム照射に戻すことで対向車へのグレアを防止することができる。
更に、本第2実施形態の可動シェード70は、上端縁71がロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部の全水平領域73を形成するので、可動シェード70が駆動シェード70Aと被駆動シェード70Bとに二分割されているにも関わらず、遮蔽位置に配置された可動シェード70は分割部分での漏光を生じることが無い。
図8は本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯のシェード機構を示したもので、(a)はロービーム使用状態を示し、(b)は片ハイビーム使用状態を示し、(c)はハイビーム使用状態を示す。尚、本実施形態の車両用前照灯は、上記実施形態の車両用前照灯1におけるシェード機構15に代えてシェード機構85を用いた以外は、略同様の構成であるので、他の構成部分については詳細な説明を省略する。また、シェード機構85についても、シェード機構15と同様の構成部材については同符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本第3実施形態のシェード機構85は、光軸Axの下方近傍において駆動シェード90Aと被駆動シェード90Bとに二分割され、各上端縁91,92が投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置(ロービーム照射位置)に配置された可動シェード90と、この遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置(片ハイビーム照射位置)から第2遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)に駆動シェード90Aを順次移動させるアクチュエータ100と、駆動シェード90Aが第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、被駆動シェード90Bを遮蔽位置よりもリフレクタ13からの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置(ハイビーム照射位置)へ移動させるように駆動シェード90Aに設けられた連動部95と、を備える。
可動シェード90は、図8(a)に示すように、光軸Axに対して略垂直な面に沿って立設された横長の長方形をした板部材で形成された板シェードであり、その上端縁はロービーム用配光パターン(段違い水平カットオフライン)を生成する為の配光生成部を形成する形状とされている。その上でこの可動シェード90は、光軸Axよりも所要寸法だけ車両右側に偏位した位置で上下方向に延びる分割縁Dによって駆動シェード90Aと被駆動シェード90Bとに二分割されている。
光軸Axの左右方向に併設された駆動シェード90Aと被駆動シェード90Bとは、ホルダ17を車幅方向に貫通する支持ピン40によって、光軸Axと直交する水平線と平行な同一の回転中心線Hxを中心に回転自在に支持されている。
そして、駆動シェード90Aは分割縁Dが被駆動シェード90Bに当接することによって該被駆動シェード90Bより後方へのみ回動自在とされ、被駆動シェード90Bは前面側に設けられたストッパ42によって後方へのみ傾動自在とされている。また、駆動シェード90Aはねじりコイルバネからなるリターンスプリング44により前方へ回動付勢されており、被駆動シェード90Bはリターンスプリング43により前方へ回動付勢されている。
そこで、リターンスプリング43により前方へ回動付勢された被駆動シェード90Bは、ストッパ42に当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる。また、リターンスプリング44により前方へ回動付勢された駆動シェード90Aは、分割縁Dが被駆動シェード90Bに当接して回転規制されるので、略垂直な状態とされる(図8(a)参照)。
本第3実施形態のアクチュエータ100は、ホルダ17に取付けられ、その出力軸101を車両後方へ向けて突出させるようにして配置された二段ソレノイドである。このアクチュエータ100は、図示しないコントロールユニットにより車両走行状況或いはビーム切換えスイッチ操作に応じて駆動して、その出力軸101の二段階の直線往復運動をロッド部材110に伝達し、該ロッド部材110のシェード側係合部に連結された駆動シェード90Aを回動させるようになっている。そして、出力軸101の突出位置を切り換えることによって、駆動シェード90Aは垂直状態から灯具後方に二段階に傾動されるように構成されている。
本第3実施形態に係る連動部95は、可動シェード90の前面側に沿って設けられた横長の薄板部材であり、一端側95aが駆動シェード90Aの前面に固定されるとともに、長手方向に沿って捻るように折り曲げ形成された他端側95bが被駆動シェード90Bの前面に面接触可能に構成されている。
そこで、駆動シェード90Aが灯具後方に所定角度以上傾動された際には、リターンスプリング43のバネ力に抗して被駆動シェード90Bも連動部95に押されて灯具後方に傾動する。
本第3実施形態の可動シェード90は、駆動シェード90Aの上端縁91と被駆動シェード90Bの上端縁92とが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する遮蔽位置に配置された状態(図8(a)に図示した状態)ではロービーム用配光パターンを形成し、駆動シェード90Aが後方へ傾動して被駆動シェード90Bの上端縁92だけが投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置する第1遮蔽緩和位置に配置された状態(図8(b)に図示した状態)では片ハイビーム用配光パターンを形成し、駆動シェード90Aと被駆動シェード90Bとが後方へ傾動して上端縁91,92のいずれも投影レンズ8の後方側焦点F近傍に位置しない第2遮蔽緩和位置に配置された状態(図8(c)に図示した状態)ではハイビーム用配光パターンを形成する。
即ち、本第3実施形態の車両用前照灯において、アクチュエータ100が一段階駆動されて出力軸101が後方へ突出されると、図8(b)に示すように、駆動シェード90Aは後方へ傾動されて、遮蔽量が減少する第1遮蔽緩和位置に移動されるようになっている。この際、リターンスプリング43により前方へ回動付勢されている被駆動シェード90Bはストッパ42に当接して遮蔽位置のままである。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光により、片ハイビーム用配光パターンが形成される。
更に、アクチュエータ100が二段階駆動されて出力軸101が更に後方へ突出されると、図8(c)に示すように、連動部95の他端側95bに押された被駆動シェード90Bもリターンスプリング43のバネ力に抗して後方へ傾動されて遮蔽量が減少する第3遮蔽緩和位置に移動される。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光によって、ハイビーム用配光パターンが形成される。
そして、アクチュエータ100の通電が遮断されると、図8(a)に示したように、駆動シェード90A及び被駆動シェード90Bは、リターンスプリング43,44のバネ力によって遮蔽位置に移動される。そこで、車両用前照灯から前方へ照射される光によって、ロービーム用配光パターンが形成される。
そこで、本第3実施形態の車両用前照灯に係るシェード機構85によれば、駆動シェード90A及び被駆動シェード90Bの上端縁91,92が遮蔽位置に配置されたロービーム用配光パターンと、駆動シェード90Aのみが遮蔽量を減少させる片ハイビーム用配光パターンと、駆動シェード90A及び被駆動シェード90Bの遮蔽量を減少させるハイビーム用配光パターンとを、一つのアクチュエータ100によって切換えることができる。
従って、本第3実施形態の車両用前照灯によれば、上記第1実施形態の車両用前照灯1と同様に、車両の走行状況等に応じて自動的に配光を変化させることができるとともに、アクチュエータの故障時にも自動でロービーム照射に戻すことで対向車へのグレアを防止することができる。
更に、本第3実施形態の可動シェード90は、アクチュエータ100によって、遮蔽位置に位置する駆動シェード90Aを第1遮蔽緩和位置から第2遮蔽緩和位置へと順次移動させることができる。
そこで、駆動シェード90A及び被駆動シェード90Bの上端縁91,92が遮蔽位置に配置されたロービーム用配光パターンを介さずに、駆動シェード90Aのみが遮蔽量を減少させる片ハイビーム用配光パターンと、駆動シェード90A及び被駆動シェード90Bの遮蔽量を減少させるハイビーム用配光パターンとを切換えることができるので、運転者に対する配光パターン切換え時の違和感を低減することができる。
尚、本第3実施形態のシェード機構85においては、アクチュエータ100として二段ソレノイドを用いたが、例えば減速ギア機構50を介して接続されたパルスモータによって、駆動シェード90Aを第1遮蔽緩和位置から第2遮蔽緩和位置に順次移動させる構成とすることも可能である。
また、上記各実施形態における駆動シェード、被駆動シェード、可動シェード、アクチュエータ、連動部、弾性付勢部材並びにシェード機構などの具体的な構成も、上記各実施形態に限定するものではない。必要とされる配光切換え動作が得られるなら、適宜に設計変更可能である。
1 車両用前照灯
2 透明カバー(カバー)
3 ランプボディ
5 灯具ユニット
8 投影レンズ
10 光源バルブ(光源)
10a 発光部
13 リフレクタ
15 シェード機構
17 ホルダ
20 可動シェード
20A 駆動シェード
20B 被駆動シェード
30 アクチュエータ
41,43 リターンスプリング(弾性付勢部材)
55 連動部

Claims (4)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方側に配置された光源と、前記光源からの光を前方に向けて前記光軸寄りに反射するリフレクタと、前記投影レンズと前記光源との間に配置されて前記リフレクタからの反射光の一部及び前記光源からの直接光の一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェード機構と、を備えた車両用前照灯であって、
    前記シェード機構は、
    前記光軸の下方近傍において駆動シェードと被駆動シェードとに二分割され、上端縁が前記投影レンズの後方側焦点近傍に位置する遮蔽位置に配置された可動シェードと、
    前記遮蔽位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる第1遮蔽緩和位置又は第2遮蔽緩和位置に前記駆動シェードを移動させるアクチュエータと、
    前記駆動シェードが前記第2遮蔽緩和位置へ移動した時に、前記被駆動シェードを前記遮蔽位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる第3遮蔽緩和位置へ移動させるように前記駆動シェードに設けられた連動部と、
    を備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記駆動シェード及び前記被駆動シェードが、それぞれ弾性付勢部材により遮蔽位置に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記光軸の左右方向に併設された前記駆動シェードと前記被駆動シェードとが、前記光軸と直交する水平線と平行な同一の回転中心線を中心に回転自在とされ、
    前記アクチュエータが、遮蔽位置に位置する前記駆動シェードを第1遮蔽緩和位置から第2遮蔽緩和位置へと順次移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記光軸に沿って前後方向に重ねて配設された前記駆動シェードと前記被駆動シェードとが、前記光軸と直交する水平線と平行な同一の回転中心線を中心に回転自在とされ、
    前記駆動シェードの上端縁は、前記可動シェードがロービーム用配光パターンを生成する為の配光生成部の全水平領域を形成し、
    前記被駆動シェードの上端縁は、前記配光生成部の一部水平領域のみを形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
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