JP2011174309A - ゲート開閉センサ及びゲート開閉監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゲート開閉センサは、磁界の強さに応じて光ファイバに出射する光(のオン/オフ)を制御する光接点と、光接点に一定の磁界を付与する磁界発生部(例えば、磁石)と、磁界発生部により光接点に付与される磁界を、水門や樋門等のゲートの開閉状態に応じて遮蔽する磁界遮蔽部と、を備えて構成される。
そして、光接点と磁界発生部は、ゲートの開閉状態に関わらず一定の離間距離(磁力の影響範囲内の距離)を保持するように設置される。
【選択図】図1
Description
このようなゲート開閉監視システムにおいて、磁石3により光接点1に付与される磁界は、光接点1に磁石3が接近したとき(ゲート閉状態)に大きくなり、遠ざかったとき(ゲート開状態)に小さくなる。光接点1は、磁界の強さに応じて光の偏光面を回転させるというファラデー素子の性質を利用して、ゲートの開閉状態に応じて光ファイバ1に出射する光のオン/オフを制御する。すなわち、ゲート開閉監視システムでは、光接点1から光ファイバ2に出射される光の有無に基づいてゲートの開閉状態が判断される。
しかしながら、稼動年月の経過に伴う支柱部材やゲート等の設備の老朽化又は風雨等の影響により、磁力の影響範囲内で正常に稼動しなくなるという問題が生じることがある。例えば、ファラデー素子に付与される磁界の強さは、磁石3との相対距離が数cmずれただけでも著しく変動するため、ゲート5のがたつきをゲート5の開閉状態が変化したものとして誤って判断してしまうことがある。そこで、かかる問題を解決するためのゲート開閉監視システムが要求されている。
前記光接点に一定の磁界を付与する磁界発生部と、
前記磁界発生部により前記光接点に付与される磁界を、水門や樋門等のゲートの開閉状態に応じて遮蔽する磁界遮蔽部と、を備え、
前記光接点と前記磁界発生部は、前記ゲートの開閉状態に関わらず一定の離間距離を保持するように設置されることを特徴とするゲート開閉センサである。
ファラデー素子を通過した光を遮断可能な偏光子と、を有することを特徴とする。
このゲート開閉センサから出射された光を受光することにより前記ゲートの開閉状態を検出する開閉検出装置と、を備えることを特徴とするゲート開閉監視システムである。
図1は、本発明に係るゲート開閉センサの概要を示す説明図である。図1では、一例として引上式ゲートの水門100について示している。つまり、図1に示す水門100では、引き上げ機構7によりゲート5を開閉(昇降)することにより河川等の流路の水位が調整される。
このように構成すると、ファラデー素子13に磁界Bが付与されたとき、偏光子12を透過した偏光の偏波面はファラデー素子13を透過する際に45°回転する。そして、この透過光は反射ミラー14で反射され、ファラデー素子13を再度透過する際にさらに45°回転する。つまり、ファラデー素子13に磁界Bが付与されると、光ファイバ2から出射され偏光子12を透過した偏光の偏波面は結果として90°回転するため、復路で偏光子12に吸収され、光ファイバ2には出射されない。
一方、ファラデー素子13に磁界が付与されなければ、偏光子12を透過した偏光の偏波面はファラデー素子13を透過する際に回転しないので、反射ミラー14で反射され、そのまま偏光子12を透過して光ファイバ2に出射されることとなる。
光ファイバ2には既設の光ファイバ網を利用することができる。したがって、水門の近傍まで光ファイバ網が敷設されていれば、ゲート開閉センサ10を容易に適用することができる。
遮蔽板4は、例えば、鉄、ニッケルなどの磁性体材料で構成され、光接点1と磁石3との間に配置される。すなわち、遮蔽板4は、両者を物理的かつ磁気的に隔離可能となっている。
図3に示すように、光接点1と磁石3は、水門本体を構成する壁体などの同一構造物(支持部)6に固定される。遮蔽板4は、例えば、鉄製又はニッケル製の板状部材を折り曲げて平面視カギ状に加工されている。そして、この遮蔽板4は、一方の面が光接点1と磁石3との間に介在するように、他方の面の側辺がゲート5に固着されている。
そして、光接点1(ファラデー素子13)に磁界Bが付与されると光接点1から光ファイバに光は出射されないので、開閉検出装置では、光を受光しないときをゲート開状態(完全な開状態)として検出する。
そして、光接点1と磁石3は、ゲート5の開閉状態に関わらず一定の離間距離を保持するように設置されている。
具体的には、遮蔽板4の大きさや形状などを適宜設計することで、ゲート閉状態において光接点1に付与される磁界を完全に遮断することは容易に実現できる。この光接点1に磁界が全く付与されない状態、すなわち光接点1から最大強度の光が出射される状態をゲート閉状態に対応させておけば、出射光の強度が低下したときはゲート開状態(完全な位階状態とは限らない)となるので、ゲートの開閉を確実に監視することができる。
また、ゲート開閉センサ10は簡単な構造により実現されるので、容易に製造できるとともに、水門への実装作業も容易化される。
上記実施形態では、開閉検出装置に内蔵されている光源を利用し、開閉検出装置で入射光と反射光を比較することによりゲート5の開閉状態を監視するが、光接点1が光源を内蔵する構成とし、この光源から出射される出射光を開閉検出装置で検知することによりゲート5の開閉状態を監視することもできる。
また、光接点1の内部構成は、光接点1から光ファイバ2への光の出射状態とゲート5の開閉状態を対応付けることができれば、特に制限されない。
したがって、光接点1から光ファイバ2に出射される光の強度により、ゲート5の開度(どれくらい開いているか)を検出することも考えられる。
2 光ファイバ
3 磁石(磁界発生部)
4 遮蔽板(磁界遮蔽部)
5 ゲート
6 支持部
7 ゲート引き上げ機構
10 ゲート開閉センサ
100 水門
Claims (6)
- 磁界の強さに応じて光ファイバに出射する光を制御する光接点と、
前記光接点に一定の磁界を付与する磁界発生部と、
前記磁界発生部により前記光接点に付与される磁界を、水門や樋門等のゲートの開閉状態に応じて遮蔽する磁界遮蔽部と、を備え、
前記光接点と前記磁界発生部は、前記ゲートの開閉状態に関わらず一定の離間距離を保持するように設置されることを特徴とするゲート開閉センサ。 - 前記光接点は、光源から出射された光の偏波面を磁界の強さに応じて回転させるファラデー素子と、
ファラデー素子を通過した光を遮断可能な偏光子と、を有することを特徴とする請求項1に記載のゲート開閉センサ。 - 前記磁界遮蔽部は、前記光接点と前記磁界発生部とを物理的かつ磁気的に隔離可能な板状部材であり、前記ゲートの開閉に連動して移動することにより前記光接点に付与される磁界を遮蔽することを特徴とする請求項1又は2に記載のゲート開閉センサ。
- 前記磁界遮蔽部は、磁性体材料で構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のゲート開閉センサ。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のゲート開閉センサと、
このゲート開閉センサから出射された光を受光することにより前記ゲートの開閉状態を検出する開閉検出装置と、を備えることを特徴とするゲート開閉監視システム。 - 前記光接点と前記磁界発生部は、同一の構造物に固定されていることを特徴とする請求項5に記載のゲート開閉監視システム。
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