JP2011174263A - 指挟み防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単軸ヒンジ構造のヒンジを含む指挟み防止装置の構造を簡素化して、動作の信頼性と、製造に要するコストの削減とを同時に実現できる指挟み防止装置を提供する
【解決手段】化粧枠10と、上下のガイド体11と、隣接隙間Sを外面から覆う保護カバー12と、保護カバー12に固定されるガイド板13と、ガイド板13に組み付けられる浮動軸体14などで指挟み防止装置を構成する。ガイド体11とガイド板13には、浮動軸体14を相対移動可能に案内する浮動溝28および逃げ溝39を形成する。戸パネルP1・P2が開閉するときの、浮動軸体14の相対的な位置変化を浮動溝28と逃げ溝39とが共同して吸収する。隣接するガイド体11のそれぞれにヒンジボス26を設けて、ガイド体11がヒンジを兼ねるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば折戸のヒンジ部分での指挟みを防ぐ指挟み防止装置に関する。
この種の指挟み防止装置として、ヒンジで連結された戸パネルの隣接隙間をカバーで覆うものがある(特許文献1)。そこでは、戸パネルの隣接隙間を外面から覆うカバーと、各戸パネルに固定されて、カバーの上下端を支持する上下一対のブラケットなどで指挟み防止装置を構成している。ブラケットには、カバーの上下端に形成したスライド溝を案内するガイドピンが固定してある。この指挟み防止装置によれば、戸パネルが開閉されるときの隣接隙間をカバーで常に覆うことができる。同様の指挟み防止装置は特許文献2にも見ることができ、そこではカバーを戸パネルに設けた揺動可能な連結部材で支持している。これらの指挟み防止装置はヒンジ構造とは別に設けてあるので、既存の折戸にも問題なく適用することができる。
別の指挟み防止装置として、指挟み防止機能を備えたヒンジが提案されている(特許文献3)。そこでは、戸パネルの側端面に固定される縦長のベース枠と、隣接する戸パネルの上下端に固定される4個の固定金具と、上下の固定金具の間に配置される縦長のヒンジ本体と、ヒンジ本体と固定金具を連結するヒンジピンとで、ヒンジを2軸ヒンジ状に構成している。このような2軸ヒンジ構造のヒンジによれば、折りたたみ開閉される戸パネルの隣接隙間をヒンジ本体で常に塞ぐことができるので、指挟みをさらに確実に防止できる。ヒンジ本体は、戸パネルの隣接隙間を塞ぐ閉止体を兼ねて断面が眼鏡形に形成してあって、優弧状に丸められた両端の連結部分がベース枠に設けた凹部に収容してある。したがって、ヒンジ本体と各ベース枠の連結部分から光が漏れることもない。
特許文献3に係る2軸ヒンジ構造のヒンジでは、ヒンジ中心が2個所にあるため、折りたたみ開閉時に戸パネルがぎくしゃくするのを避けられず、隣接する戸パネルを同じ角度で開閉できない。こうした2軸ヒンジ構造のヒンジの欠点を改良した、確動型の2軸ヒンジ構造のヒンジが提案されている(特許文献4)。そこでは、隣接するヒンジ金具のそれぞれにギヤを固定して、折りたたみ開閉時に各戸パネルがギヤを介して等量ずつ開閉できるようにしている。
特開平08−013933号公報(段落番号0023、図2) 特開2003−003762号公報(段落番号0028、図1) 特開平10−331514号公報(段落番号0019、図1) 特開2008−255773号公報(段落番号0043、図7)
特許文献1・2の指挟み防止装置は、全体構造が簡単であるため安価に提供できる。また、指挟み防止装置はヒンジとは独立した状態で戸パネルに組み付けるので、既存の折戸にも追加して装備できる利点がある。しかし、特許文献1の指挟み防止装置では、カバーの上下を2個のガイドピンでガイドするので、戸パネルを開閉するときのカバーの動きがぎくしゃくする。また、折戸用のヒンジの多くは、隣接する戸パネルを半折りした状態に保持できる構造になっており、この状態においてカバーがスライド溝の範囲内で自由にスライドする点に問題がある。特許文献2の指挟み防止装置においても同様の問題点があり、加えて隣接する戸パネルを半折りした状態において、カバーが戸パネルの隣接隙間から大きく離れてしまい、隣接隙間をカバーで塞ぐことができない不利もある。
特許文献3の指挟み防止装置は、隣接する戸パネルの側端面に固定したベース枠と、断面が眼鏡形のヒンジ本体を2組のヒンジピンで連結するので、戸パネルの隣接隙間をヒンジ本体で常に塞ぐことができる。さらに、特許文献4の指挟み防止装置によれば、ヒンジを確動型の2軸ヒンジ構造として、折りたたみ開閉時に戸パネルがぎくしゃくするのを解消して、戸パネルを円滑に等量ずつ折りたたみ開閉できる。半折りした状態における各戸パネルの傾斜角度も同じにできる。
しかし、特許文献3・4の指挟み防止装置は、いずれも指挟み防止機能を備えた特殊な構造の2軸ヒンジとして構成しており、さらに、各戸パネルの側端面にベース枠を固定する必要があるので、ヒンジの全体構造が複雑になり、全体コストが高く付く。また、隣接する戸パネルを合計4個のヒンジピンで連結するので、上下のヒンジピンの中心を正確に一致させる必要があり、施工に多くの手間が掛かる。
本発明の目的は、単軸ヒンジ構造のヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネルにおいて、戸パネルの隣接隙間を保護カバーで常に覆って指挟みを防止でき、さらに隣接隙間から光が漏れるのを防止できる指挟み防止装置を提供することにある。
本発明の目的は、ヒンジ構造を含む指挟み防止装置の構造を簡素化して、動作の信頼性と、製造に要するコストの削減とを同時に実現できる指挟み防止装置を提供することにある。
本発明の目的は、構造が簡単で製造コストを削減でき、とくに、既存の折りたたみ開閉自在な戸パネルに適用するのに好適な指挟み防止装置を提供することにある。
本発明の指挟み防止装置は、単軸ヒンジ構造のヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネルに適用する。指挟み防止装置は、隣接する各戸パネルP1・P2の側端に固定されるガイド体11と、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを外面から覆う保護カバー12と、両ガイド体11に対応して保護カバー12に固定されるガイド板13と、両ガイド体11に対応してガイド板13に組み付けられる浮動軸体14とを備えている。ガイド体11およびガイド板13には、浮動軸体14を相対移動可能に案内する浮動溝28および逃げ溝39が形成してある。図8に示すように、戸パネルP1・P2が開閉するときの、ガイド体11およびガイド板13に対する浮動軸体14の相対的な位置変化を、浮動溝28と逃げ溝39とが共同して吸収する。
ヒンジを構成するヒンジボス26を、隣接するガイド体11のそれぞれに設ける(図4参照)。ヒンジボス26どうしをヒンジ軸32で連結して、ガイド体11がヒンジを兼ねるようにする。
戸パネルP1・P2を閉止した状態において、ガイド体11どうしはヒンジ中心を通る垂直平面Vを間にして隣接している。垂直平面Vに臨むガイド体11の隣接辺部の前後いずれか一方の隅部にヒンジボス26を設け、隣接辺部の他方の隅部に逃げ面27を形成する。浮動溝28は、ガイド体11の逃げ面27に沿って部分円弧状に形成する。
逃げ溝39は、ガイド板13の板面に浮動溝28と常に交差する状態でハ字状に形成する(図8参照)。
戸パネルP1・P2を閉止した状態における両ガイド体11の外面を、外突湾曲状に形成した保護カバー12で隙間Eを介して覆う(図3参照)。保護カバー12の両側端の内面に、ガイド体11の周面に外接して隙間Eを塞ぐシール体36を設ける。
隣接する各戸パネルP1・P2の側端に化粧枠10を固定して、各化粧枠10の上下にガイド体11を配置する(図4参照)。ガイド体11を戸パネルP1・P2および化粧枠10に締結して、ガイド体11が戸パネルP1・P2と一体化してある。
ヒンジ軸32で連結されるヒンジボス26を備えた一対のガイド体11は、同じ構造のガイド体11を上下に反転した対称構造の部品で構成する(図4参照)。
第2発明に係る指挟み防止装置は、ヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネルに適用する。指挟み防止装置は、隣接する各戸パネルP1・P2に固定される浮動ベース60と、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを外面から覆う保護カバー61と、両ベース60に対応して保護カバー61に固定されるガイド板62と、両浮動ベース60とガイド板62とを連結する浮動軸体63とを備えている。戸パネルP1・P2が全閉位置と全開位置との間で折りたたみ開閉されるとき、浮動軸体63を相対移動可能に案内する浮動穴73をガイド板62に形成する。戸パネルP1・P2が開閉するときの、ガイド板62に対する浮動軸体63の位置変化を浮動穴73で吸収する。
浮動穴73は、主としてヒンジ軸58と浮動軸体63との左右方向の相対的な位置変化を吸収する直線状の第1穴75と、主としてヒンジ軸58と浮動軸体63の前後および斜め方向の相対的な位置変化を吸収する台形状の第2穴76とで構成する。
保護カバー61の内面に保護カバー61の遊動を規制する遊動規制体71を設ける。
本発明においては、ガイド体11と、隣接隙間Sを覆う保護カバー12と、保護カバー12に固定されるガイド板13と、ガイド板13に組み付けられる浮動軸体14などで指挟み防止装置を構成した。また、ガイド体11に設けた浮動溝28と、ガイド板13に設けた逃げ溝39とで、浮動軸体14を相対移動可能に案内して、戸パネルP1・P2が開閉するときの前記三者11・13・14の相対的な位置変化を、浮動溝28と逃げ溝39とが共同して吸収することにより、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを保護カバー12で常に覆うようにした。
上記のように、本発明の指挟み防止装置によれば、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを保護カバー12で常に覆うことができるので、戸パネルP1・P2を開閉するときの指挟みを防止できるのはもちろん、隣接隙間Sから光が漏れるのを防止できる。また、本発明の指挟み防止装置は、単軸ヒンジ構造のヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネルP1・P2に適用するので、ヒンジが確動型の2軸ヒンジ構造として構成される従来の指挟み防止装置に比べてギヤなどの連動構造を省略できる。したがって、この種の従来装置に比べて指挟み防止装置を簡素化して、動作の信頼性の向上と、製造に要するコストの削減とを同時に実現できる。戸パネルP1・P2を、単軸ヒンジ構造のヒンジで折りたたみ開閉自在に連結するので、開閉時に戸パネルP1・P2がぎくしゃくすることもない。
隣接するガイド体11のそれぞれにヒンジボス26を設けて、ガイド体11がヒンジを兼ねるようにした指挟み防止構造によれば、ヒンジ構造を含む指挟み防止構造をさらに簡素化して、折りたたみ開閉される戸パネルP1・P2の全体コストをさらに削減できる。また、ヒンジ構造をガイド体11と一体化することにより、ガイド体11およびヒンジ軸32と保護カバー12との位置関係を正確に位置決めできるので、施工に要する手間を大幅に軽減できる。さらに、両パネルP1・P2を開閉するときの浮動溝28および逃げ溝39と浮動軸体14の相対動作を円滑に行なえる。
垂直平面Vに臨むガイド体11の隣接辺部の前後の隅部に、ヒンジボス26および逃げ面27を設け、浮動溝28を逃げ面27に沿って部分円弧状に形成すると、浮動溝28と浮動軸体14との相対動作をさらに円滑に行なえる。また、両パネルP1・P2を開閉する際に、浮動軸体14が浮動溝28に沿って不必要に移動しようとするのをよく防止して、保護カバー12がぎくしゃくするのを防止できる。
ガイド板13に設けられる逃げ溝39を、浮動溝28と常に交差する状態でハ字状に形成する指挟み防止構造によれば、浮動軸体14が浮動溝28および逃げ溝39に沿って移動しようとするのを、逃げ溝39および浮動溝28で互いに規制することができる。したがって、浮動軸体14が両溝28・39に対して2方向へ移動可能な自由度を備えているにもかかわらず、浮動軸体14の不必要な遊動を規制して、保護カバー12をガイド体11に対して、一定の距離を保持しながら的確に相対変位させることができる。
保護カバー12の内面に隙間Eを塞ぐシール体36を設けると、例えば図8(a)に示すように、逃げ溝39と浮動溝28とが大きく重なるような状態では、浮動軸体14が遊動しやすいが、こうした場合であっても、シール体36がガイド体11の周面に外接して保護カバー12が遊動するのを規制できる。因みに、図8(b)および図8(c)に示すように、逃げ溝39と浮動溝28とが大きく交差する状態では、浮動軸体14が不必要に遊動するのを各溝28・39で規制できる。保護カバー12とガイド体11との間の隙間Eに、異物が入り込むのをよく防止できる利点もある。
戸パネルP1・P2の側端に化粧枠10を固定し、その上下にガイド体11を配置する指挟み防止装置によれば、隣接隙間Sに臨む上下方向の殆どの部分を、構造が簡単な化粧枠10で占めることができる。換言すると、ガイド体11以外の、外力が殆どかかることのない部分を構造が簡単な化粧枠10で占めることができる。したがって、ガイド体11が化粧枠10を兼ねる場合に比べて、構造の無駄を省いて指挟み防止装置の全体コストを削減し、軽量化できる。また、ガイド体11を戸パネルP1・P2および化粧枠10の両者に締結することにより、ガイド体11を戸パネルP1・P2に対してより強固に固定することができる。
ヒンジボス26を備えた一対のガイド体11を、同じ構造のガイド体11を上下に反転した対称構造の部品で構成すると、指挟み防止構造の構成部品として1種類のガイド体11を用意するだけでよく、その分だけ指挟み防止構造を低コスト化できる。
第2発明においては、浮動ベース60と、保護カバー61と、ガイド板62と、浮動ベース60とガイド板62とを連結する浮動軸体63などで指挟み防止装置を構成し、戸パネルP1・P2が開閉するときの浮動軸体63の位置変化を、ガイド板62に設けた浮動穴73で吸収するようにした。このように、第2発明に係る指挟み防止装置においては、戸パネルP1・P2が開閉するときの浮動軸体63の位置変化を浮動穴73で吸収して、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを保護カバー61で常に覆うようにするので、隣接隙間Sを覆うときの保護カバー61の姿勢をほぼ一定にできる。また、2軸ヒンジ構造の指挟み装置に比べて、指挟み防止装置の全体構造を簡素化して安価に提供できる。さらに、指挟み防止装置はヒンジとは独立した状態で戸パネルに組み付けるので、既存の親子ドアや折戸にも容易に追加して装備できる。加えて、戸パネルP1・P2に加工を施す必要もなく各部材を単に組み付けるだけで指挟み防止装置を付加できるので、施工に要する手間を軽減できる。
直線状の第1穴75と台形状の第2穴76とで浮動穴73を構成すると、浮動穴73と浮動軸体63とが不用意に相対遊動するのを極力避けながら、浮動穴73と浮動軸体63との相対移動を円滑に行なえる。さらに、保護カバー61の内面に遊動規制体71が設けてあると、浮動穴73と浮動軸体63とが相対遊動しやすい位置関係にある場合であっても、保護カバー61が遊動するのを遊動規制体71で確実に規制できる。
本発明に係る指挟み防止装置の分解斜視図である。 親子ドアの正面図である。 指挟み防止装置の一部破断平面図である。 ガイド体の分解斜視図である。 戸パネルを折りたたんだ状態の指挟み防止装置の一部破断正面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図5におけるB−B線断面図である。 指挟み防止装置の動作説明図である。 第2発明に係る指挟み防止装置の分解斜視図である。 折戸の正面図である。 浮動ベースおよびガイド板の分解斜視図である。 戸パネルを折りたたんだ状態の指挟み防止装置の一部破断正面図である。 図12におけるC−C線断面図である。 図13におけるD−D線断面図である。 指挟み防止装置の動作説明図である。
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係る指挟み防止装置を親子ドアに適用した実施例を示す。以下の実施例における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の先端近傍に表示した前後、左右、上下の文字表記に従うこととする。図2および図3において親子ドアは、左右幅が大きな親パネル(戸パネル)P1と、左右幅が親パネルP1の概ね半分に設定された子パネル(戸パネル)P2とで構成してある。親パネルP1と子パネルP2とは単軸ヒンジ構造のヒンジで連結するが、後述するようにヒンジ機能は指挟み防止装置が兼ねる。子パネルP2の基端の上下をピボット軸1で回動自在に支持し、さらに親パネルP1の幅方向中途部に設けたランナー2を、開口枠3に設けたガイドレール4で移行案内することにより、両パネルP1・P2を折りたたみ開閉できるようにしてある。符号5は親パネルP1に設けたドアハンドルである。
上記のように構成した親子ドアは、図3に想像線で示すように両パネルP1・P2を面一状に展開して開口枠3を閉じた位置(閉じ位置)と、図3に実線で示すように両パネルP1・P2をガイドレール4と直交する状態まで折りたたんで開口枠3を全開放した位置(開放位置)との間を開閉できる。親子ドアの開閉時に、隣接する両パネルP1・P2の間の隣接隙間S(図8参照)に手指や衣服が挟み込まれるのを防ぐために指挟み防止装置を設けている。
図1および図3において指挟み防止装置は、隣接する各パネルP1・P2の側端に固定される化粧枠10と、各化粧枠10の上下に固定される4個のガイド体11と、隣接隙間Sを外面から覆う保護カバー12と、保護カバー12の上下端に固定されるガイド板13と、ガイド板13に組み付けられる2個の浮動軸体14などで構成する。
図4に示すように、化粧枠10は、各パネルP1・P2の側端および側端の前後面を覆う断面コ字状の取付部17と、取付部17に連続する中空枠状のカバー部18とを一体に備えた中空条材からなる。化粧枠10の上下複数箇所には、ビス締結穴19(図4参照)と、ビス挿通穴とが形成してあり、これらの穴19から差し込んだビス21を各パネルP1・P2にねじ込むことにより、化粧枠10を各パネルP1・P2に固定している。化粧枠10は、アルミニウム製の中空条材からなり、カバー部18の内面には、ガイド体11を締結するビス30用の断面C字状のリブ22が形成してある。化粧枠10の断面外形形状は、後述するガイド体11の断面外形形状に一致させてある。化粧枠10の上下端に臨む各パネルP1・P2の側端には、ガイド体11を締結するための締結座23がL字状に切り欠いてある。
図4において、ガイド体11は、直方体状のブロックのひとつの隅部にヒンジボス26を突設し、ヒンジボス26に臨む隅部周面に大きく丸められた逃げ面27を設けた亜鉛ダイキャスト成形品からなり、その上下面は水平に形成してある。ガイド体11には、後述する浮動軸体14を相対移動可能に案内する浮動溝28と、減肉溝29とが上下貫通状に形成してあり、さらに、ガイド体11を締結するビス30用の3個のビス挿通穴31が形成してある。3個のビス挿通穴31のうち、2個のビス挿通穴31は、締結座23に接合される各パネルP1・P2の辺部11aに沿って配置され、残るビス挿通穴31はヒンジボス26の近傍に配置してある。浮動溝28は、先の逃げ面27に沿って部分円弧状に形成してある。
ヒンジボス26が上下に重なる状態で、各パネルP1・P2の締結座23にガイド体11をあてがい、ビス挿通穴31に挿通したビス30を各締結座23およびリブ22にねじ込むことにより、ガイド体11を各パネルP1・P2、および各化粧枠10と一体化できる。この状態で、ヒンジボス26のヒンジ穴にヒンジ軸32を挿通して、その下端をかしめることにより、親パネルP1と子パネルP2とを折りたたみ自在に連結することができる。
上記のように、この実施例におけるガイド体11は単軸構造のヒンジを兼ねており、両パネルP1・P2をガイド体11のヒンジボス26を介して連結した状態では、ガイド体11の隣接辺部の前後に逃げ面27とヒンジボス26とが位置することになる。また、図1および図4に示すように、各パネルP1・P2に締結した4個のガイド体11は、同じ構造のガイド体11を上下に反転した対称構造の部品として構成してある。したがって、指挟み構造の構成部品の種類が多くなるのを解消して全体低コストを削減できる。
保護カバー12は、外突湾曲状のアルミニウム製条材からなり、その内面の中央左右にビス40用の断面C字状のリブ35が形成され、両側端の内面に設けた平坦な装着面にモヘア状のシール体36が固定してある。保護カバー12をガイド体11で支持するために、保護カバー12の上下端のそれぞれにガイド板13を固定し、上下のガイド板13の対向面に浮動軸体14を2個ずつ組み付けている。
ガイド板13は、ひとつの辺部が保護カバー12と同じ外突形状に形成してある概ね四角形状のステンレス板材製のプレス金具からなり、その板面には、浮動軸体14を組むための左右一対の逃げ溝39がハ字状に形成してある。また、外突状の辺部に沿ってビス40用のビス挿通穴41が形成してある。浮動軸体14は、逃げ溝39に座金44を介して組み付けられて、同溝39で相対移動可能に支持される軸本体42と、軸本体42で回転自在に支持されるガイドローラー43とで構成する。
ガイドローラー43が浮動溝28に入り込む状態で、ガイド板13をガイド体11の上面(または下面)に接合し、ビス挿通穴41に挿通したビス40をリブ35にねじ込むことにより、ガイド板13を保護カバー12と一体化できる。同時に、ガイド板13をガイド体11と相対浮動可能に連結できる。ガイドローラー43は浮動溝28に沿って相対的に転動できる。
上記のように、指挟み防止装置を各パネルP1・P2に組み付けた状態においては、隣接隙間Sの外面を保護カバー12で覆って、手指や衣服が両パネルP1・P2の間に挟み込まれるのを確実に防止できる。図8(c)に示すように、両パネルP1・P2を閉止した状態においては、ガイド体11どうしがヒンジ中心を通る垂直平面Vを間にして隣接しており、垂直平面Vに臨むガイド体11の隣接辺部の後側の隅部にヒンジボス26が設けられ、隣接辺部の前側の隅部に逃げ面27が形成されて、両逃げ面27の間に銀杏葉状の隣接隙間Sが形成されている。この状態の保護カバー12は、両ガイド体11の外面を小さな隙間Eを介して覆っている。
次に、両パネルP1・P2が開閉するときの、浮動溝28および逃げ溝39と浮動軸体14の相対的な動きを説明する。両パネルP1・P2を閉止した状態では、図8(c)に示すように、各ガイド体11に設けた浮動溝28は背中合わせ状に隣接しており、ヒンジ中心から最も離れた浮動溝28の前端にガイドローラー43が位置している。また、軸本体42は、各逃げ溝39の垂直平面V側の端部寄りに位置している。
上記の状態から、両パネルP1・P2を開放操作すると、各ガイド体11はヒンジ軸32のまわりに揺動して互いに離れる向きに揺動するが、このときの浮動溝28はガイドローラー43に案内されて、溝前端が徐々にガイドローラー43から離れる向きへ移動する。しかし、各ガイド体11がヒンジ軸32のまわりに揺動するときの軌跡と、浮動溝28の溝形状とは一致しないので、軸本体42は浮動溝28に押され、同時に逃げ溝39に案内されながら、同溝39の垂直平面V側から遠い側の端部へ向かって移動する。その結果、保護カバー12は、逃げ面27との隙間Eをほぼ一定にした状態で、隣接隙間Sの外面を覆うことができる。
両パネルP1・P2を閉止した状態から45度ずつ開放した状態では、図8(b)に示すように、浮動軸体14の中心はヒンジ中心から最も離れるので、軸本体42は逃げ溝39の垂直平面V側から遠い側の端部に位置している。また、ガイドローラー43は浮動溝28の湾曲中央部分に位置している。この状態から、両パネルP1・P2をさらに開放操作すると、閉止状態における浮動溝28の溝後端が徐々にガイドローラー43に接近する。また、浮動軸体14の中心がヒンジ中心に徐々に接近するので、軸本体42は逃げ溝39の垂直平面V側の端部へ向かって移動する。そして、両パネルP1・P2を全開放した状態では、図8(a)に示すように、ガイドローラー43は、閉止状態における浮動溝28の後端に位置しており、軸本体42は逃げ溝39の垂直平面V側の端部に位置することになる。両パネルP1・P2を、全開放位置から閉じ位置へ閉じ操作する場合には、上記とは逆の相対的な動きとなる。
以上のように構成した指挟み防止装置によれば、両パネルP1・P2を開放操作するときの、ガイド体11およびガイド板13に対する浮動軸体14の位置変化を浮動溝28と逃げ溝39とが共同して吸収して、保護カバー12のガイド体11に対する姿勢をほぼ一定に保持して隣接隙間Sを覆うことができる。また、逃げ溝39を浮動溝28と常に交差するように配置することにより、浮動溝28と逃げ溝39との浮動軸体14に対する相対動作を円滑に行なうことができる。さらに、浮動軸体14を軸本体42とガイドローラー43で構成して、浮動溝28とガイドローラー43との相対移動を円滑化している。なお、逃げ溝39は保護カバー12の湾曲中心と同心の部分円弧状に形成してある。
この実施例のガイド体11は、ガイド体自体がヒンジを兼ねるので、別途ヒンジを設ける必要がなく、ヒンジを含む指挟み防止装置の構造を簡素化して、全体コストを削減できる。また、指挟み防止装置を両パネルP1・P2に組み付けた状態において、ガイド体11およびヒンジ軸32と保護カバー12との位置関係を正確に位置決めできるので、両パネルP1・P2を開閉するときの浮動溝28および逃げ溝39と浮動軸体14の相対動作を円滑に行なえる。
上記の実施例では、ガイド体11とは別に化粧枠10を設けたが、その必要はなく、ガイド体11を上下に長いアルミニウム条材で形成して、ガイド体11が化粧枠10を兼ねることができる。また、上方のガイド体11の下面と、下方のガイド体11の上面とにガイド板13を配置することができる。必要があれば、両パネルP1・P2の側端の上下方向3個所以上にガイド体11を配置して、保護カバー12の上下方向の3個所以上をガイド板13と浮動軸体14を介してガイド体11で支持することができる。ガイド体11は、ぶ厚いステンレス板材を素材とするプレス金具で構成することができる。
浮動溝28および逃げ溝39は、部分円弧状に形成する必要はなく、曲率が一定しない湾曲線状に形成することができる。ヒンジはガイド体11とは別の部品として構成することができ、その場合には、独立して設けられた単軸ヒンジ構造のヒンジに適合して、ヒンジボス26が省略された指挟み防止装置を用意するとよい。浮動軸体14は、軸本体42とガイドローラー43で構成する必要はなく、ガイドローラー43を省いて軸本体42のみで構成することができる。逆に、逃げ溝39で案内されるローラーを、先の実施例で説明した浮動軸体14に付加することができる。化粧枠10および保護カバー12は、プラスチック製の条材や、金属板材、あるいは木材で形成することができる。
上記の指挟み構造は揺動ドアにも適用でき、その場合には、一方のガイド体11を開口枠の上下に固定し、他方のガイド体11を揺動ドアの吊元側の上下に固定するとよい。
図9ないし図15は、第2発明に係る指挟み装置の実施例を示す。この指挟み装置は、主に既存の折戸や親子ドア等に適用することを前提としており、戸パネル側に加工を施す必要もなく容易に施工できることを企図したものである。図9ないし図15に示す実施例における前後、左右、上下とは、図10に示す交差矢印と、各矢印の先端近傍に表示した前後、左右、上下の文字表記に従うこととする。
図10において折戸は、左右一対のパネル対で構成してあり、各パネル対は開口枠51の上下に配置したガイドレール52・53で折りたたみ開閉自在に案内支持してある。各パネル対は2個の戸パネルP1・P2の隣接縁どうしを単軸ヒンジ構造のヒンジ54で連結して構成してある。パネル対を全展開した状態において開口中央で隣接する戸パネルP2の屈折縁の近傍には、パネル対を開閉操作するハンドル55が固定してある。ヒンジ54の内部には、全展開状態と半展開状態を維持するクリック機構が組み込んである。各パネル対の両側端の上下には、ガイドレール52・53で移行案内されるランナーユニット56と振れ止め具57とが組み込んである。
上記のように構成した折戸は、両パネルP1・P2を面一状に展開して開口枠51を閉じた位置(閉じ位置)と、図10に向かって左半側に図示するように、両パネルP1・P2を折りたたんで開口枠51を開放した位置(開放位置)とに開閉できる。また、半開状態、あるいは全開状態のパネル対をガイドレール52・53に沿って左右に開閉できる。折戸の開閉時に、隣接する両パネルP1・P2の間の前面側の隣接隙間S(図9参照)に手指や衣服が挟み込まれるのを防ぐために指挟み防止装置を設けている。ヒンジ54のヒンジ軸58は、隣接する両パネルP1・P2の間の後側に位置させてある。
図9において指挟み防止装置は、隣接する各戸パネルP1・P2に固定される浮動ベース60と、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを外面から覆う保護カバー61と、両ベース60に対応して保護カバー61に固定されるガイド板62と、両浮動ベース60とガイド板62とを連結する浮動軸体63などで構成する。
浮動ベース60は、戸パネルP1・P2の上下の端壁に外接するベース壁65と、戸パネルP1・P2にビス67で締結される締結壁66とを一体に備えたL字状のプレス金具からなり、ベース壁65の面壁には浮動軸体63を組むための連結穴68が形成してある。図14に示すように締結壁66は、戸パネルP1・P2の隣接隙間S側の面壁(前面壁)の上下端に2個のビス67で固定される。浮動ベース60は右部品と左部品の2種類があり、戸パネルP1・P2の上端に固定する場合と、戸パネルP1・P2の下端に固定する場合とで、左右の両部品を上下に反転して固定する。
保護カバー61は、外突湾曲状のアルミニウム製条材からなり、その内面の中央左右にビス74用の断面C字状のリブ70が形成され、両側端の内面にモヘア状の遊動規制体71が固定してある。保護カバー61を浮動ベース60で支持するために、保護カバー61の上下端のそれぞれにガイド板62を固定し、上下のガイド板62の対向面に浮動軸体63を2個ずつ組み付けている。
ガイド板62は、ひとつの辺部が保護カバー61と同じ外突形状に形成してある概ね四角形状のステンレス板材製のプレス金具からなり、その板面には、浮動軸体63を組むための左右一対の浮動穴73が形成してある。また、外突状の湾曲辺部に沿ってビス74用のビス挿通穴が形成してある。浮動穴73は、主としてヒンジ軸58と浮動軸体63との左右方向の相対的な位置変化を吸収する第1穴75と、主としてヒンジ軸58と浮動軸体63との前後および斜め方向の相対的な位置変化を吸収する台形状の第2穴76とで構成する。第1穴75は第2穴76より左右幅が僅かに大きく設定してあり、ガイド板62の中央寄りの穴端が第2穴76の穴端からはみ出ている。
図11に示すように、浮動軸体63は軸部78の上端にフランジ壁79を張り出した軸体からなる。浮動軸体63の軸部78を浮動穴73および連結穴68に挿通した状態で、図14に示すように軸部78の端部をベース壁65かしめ固定することにより、ガイド板62は浮動ベース60に対して相対移動可能に一体化される。この状態のガイド板62に挿通したビス74を保護カバー61のリブ70にねじ込むことにより、ガイド板62を保護カバー61と一体化できる。
上記のように、指挟み防止装置を戸パネルP1・P2に組み付けた状態においては、隣接隙間S、および締結壁66の外面を保護カバー61で覆って、手指や衣服が両パネルP1・P2の間に挟み込まれるのを確実に防止できる。図15(c)に示すように、両パネルP1・P2を閉止した状態においては、隣接隙間Sの前面が保護カバー61で覆われている。この状態の保護カバー61は、戸パネルP1・P2および浮動ベース60に外接して弾性変形している遊動規制体71の弾性で、戸パネルP1・P2から離れる向きに付勢されている。したがって、遊動規制体71の弾性を越える外力が保護カバー61に作用しない限りは、保護カバー61が前後左右に遊動することはない。
次に、戸パネルP1・P2が開閉するときの、浮動穴73と浮動軸体63の相対的な動きを説明する。戸パネルP1・P2を閉止した状態では、図15(c)に示すように、浮動軸体63の軸部78は、浮動穴73の第2穴76の前縁部で、ガイド板62の中央寄りの穴端に位置している。この状態から、戸パネルP1・P2を開放操作すると、各浮動ベース60はヒンジ軸58のまわりに揺動して互いに離れる向きに揺動し、浮動軸体63が各浮動ベース60に同行して揺動する。この揺動により、浮動軸体63は浮動穴73に対して、第2穴76から第1穴75の側へ相対的に移動する。
戸パネルP1・P2を閉止した状態から45度ずつ開放した状態では、図15(b)に示すように、浮動軸体63はヒンジ軸58の中心から最も離れるので、軸部78は第1穴75のヒンジ軸58から遠い側の端部に位置している。この状態から、両パネルP1・P2をさらに開放操作すると、左右の軸部78は第1穴75の後縁に沿って、互いに近づく向きに移動する。そして、戸パネルP1・P2を全開放した状態では、図15(a)に示すように、軸部78は第1穴75の後縁部で、ガイド板62の中央寄りのはみ出た穴端に位置する。両パネルP1・P2を、全開放位置から閉じ位置へ閉じ操作する場合には、上記とは逆の相対的な動きとなる。
以上のように構成した指挟み防止装置によれば、戸パネルP1・P2が開閉するときの、ガイド板62に対する浮動軸体63の位置変化を浮動穴73で吸収して、戸パネルP1・P2の隣接隙間Sを保護カバー61で常に覆うことができる。また、隣接隙間Sを覆うときの保護カバー61の姿勢をほぼ一定にできる。また、浮動ベース60、保護カバー61、ガイド板62、および浮動軸体63で指挟み防止装置を構成するので、指挟み防止装置の全体構造を簡素化して安価に提供できる。また、指挟み防止装置はヒンジとは独立した状態で戸パネルに組み付けるので、既存の折戸にも追加して装備できる。さらに、戸パネルP1・P2をガイドレール52・53から分離する必要がなく、しかも戸パネルP1・P2に加工を施す必要もなく各部材を単に組み付けるだけで指挟み防止装置を付加できるので、施工に要する手間を軽減できる。
上記の実施例以外に、保護カバー61はプラスチック製の条材で形成することができる。締結壁66はベース壁65と面一状に設けることができる。必要があれば、前後一対の締結壁66とベース壁65とで、浮動ベース60を門形に形成することができる。
10 化粧枠
11 ガイド体
12 保護カバー
13 ガイド板
14 浮動軸体
26 ヒンジボス
27 逃げ面
32 ヒンジ軸
39 逃げ溝
P1 戸パネル(親パネル)
P2 戸パネル(子パネル)
S 隣接隙間

Claims (10)

  1. 単軸ヒンジ構造のヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネル用の指挟み防止装置であって、
    指挟み防止装置は、隣接する各戸パネル(P1・P2)の側端に固定されるガイド体(11)と、戸パネル(P1・P2)の隣接隙間(S)を外面から覆う保護カバー(12)と、両ガイド体(11)に対応して保護カバー(12)に固定されるガイド板(13)と、両ガイド体(11)に対応してガイド板(13)に組み付けられる浮動軸体(14)とを備えており、
    ガイド体(11)およびガイド板(13)には、浮動軸体(14)を相対移動可能に案内する浮動溝(28)および逃げ溝(39)が形成されており、
    戸パネル(P1・P2)が開閉するときの、ガイド体(11)およびガイド板(13)に対する浮動軸体(14)の相対的な位置変化を浮動溝(28)と逃げ溝(39)とが共同して吸収することを特徴とする指挟み防止装置。
  2. ヒンジを構成するヒンジボス(26)が、隣接するガイド体(11)のそれぞれに設けられており、
    ヒンジボス(26)どうしをヒンジ軸(32)で連結して、ガイド体(11)がヒンジを兼ねている請求項1に記載の指挟み防止装置。
  3. 戸パネル(P1・P2)を閉止した状態において、ガイド体(11)どうしがヒンジ中心を通る垂直平面(V)を間にして隣接しており、
    前記垂直平面(V)に臨むガイド体(11)の隣接辺部の前後いずれか一方の隅部にヒンジボス(26)が設けられ、隣接辺部の他方の隅部に逃げ面(27)が形成されており、
    前記浮動溝(28)が、ガイド体(11)の逃げ面(27)に沿って部分円弧状に形成してある請求項2に記載の指挟み防止装置。
  4. 前記逃げ溝(39)が、ガイド板(13)の板面に前記浮動溝(28)と常に交差する状態でハ字状に形成してある請求項2または3に記載の指挟み防止装置。
  5. 戸パネル(P1・P2)を閉止した状態における両ガイド体(11)の外面が、外突湾曲状に形成した保護カバー(12)で隙間(E)を介して覆われており、
    保護カバー(12)の両側端の内面に、ガイド体(11)の周面に外接して前記隙間(E)を塞ぐシール体(36)が設けてある請求項2から4のいずれかひとつに記載の指挟み防止装置。
  6. 隣接する各戸パネル(P1・P2)の側端に化粧枠(10)が固定されて、各化粧枠(10)の上下にガイド体(11)が配置されており、
    ガイド体(11)を戸パネル(P1・P2)および化粧枠(10)に締結して、ガイド体(11)が戸パネル(P1・P2)と一体化してある請求項2から5のいずれかひとつに記載の指挟み防止装置。
  7. ヒンジ軸(32)で連結されるヒンジボス(26)を備えた一対のガイド体(11)が、同じ構造のガイド体(11)を上下に反転した対称構造の部品で構成してある請求項2から6のいずれかひとつに記載の指挟み防止装置。
  8. ヒンジで折りたたみ開閉自在に連結してある戸パネル用の指挟み防止装置であって、
    指挟み防止装置は、隣接する各戸パネル(P1・P2)に固定される浮動ベース(60)と、戸パネル(P1・P2)の隣接隙間(S)を外面から覆う保護カバー(61)と、両ベース(60)に対応して保護カバー(61)に固定されるガイド板(62)と、両浮動ベース(60)とガイド板(62)とを連結する浮動軸体(63)とを備えており、
    戸パネル(P1・P2)が全閉位置と全開位置との間で折りたたみ開閉されるとき、浮動軸体(63)を相対移動可能に案内する浮動穴(73)がガイド板(62)に形成されており、
    戸パネル(P1・P2)が開閉するときの、ガイド板(62)に対する浮動軸体(63)の位置変化を浮動穴(73)で吸収することを特徴とする指挟み防止装置。
  9. 浮動穴(73)が、主としてヒンジ軸(58)と浮動軸体(63)との左右方向の相対的な位置変化を吸収する直線状の第1穴(75)と、主としてヒンジ軸(58)と浮動軸体(63)の前後および斜め方向の相対的な位置変化を吸収する台形状の第2穴(76)とで構成してある請求項8に記載の指挟み防止装置。
  10. 保護カバー(61)の内面に保護カバー(61)の遊動を規制する遊動規制体(71)が設けてある請求項9に記載の指挟み防止装置。
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