JP2011173438A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性に優れ、かつ車両の低燃費に寄与する空気入りタイヤの提供。
【解決手段】補強層14を有するタイヤ2である。補強層14は、軸方向において局所的に存在しかつ半径方向において主溝の内側に位置する。上記補強層14は、ベース26の半径方向内側に位置している。上記キャップの損失正接δc、上記ベースの損失正接δb、上記補強層の損失正接δr、上記キャップの複素弾性率Ec、上記補強層の複素弾性率Er、上記補強層の軸方向幅Wr、上記主溝の軸方向幅Wg(mm)が、以下の関係式(1)、(2)、(3)及び(4)を満たす。
3×δc≦δr ・・・(1)
δc≧δb ・・・(2)
Ec≦Er ・・・(3)
Wr≧(4/3)×Wg・・・(4)
【選択図】図2

Description

本発明は、乗用車等に装着される空気入りタイヤに関する。
タイヤは、トレッド、サイドウォール、ビード、カーカス、ベルト等を備えている。ベルトは、内側層及び外側層からなる。内側層及び外側層のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。ベルトは、タイヤの剛性に寄与する。
トレッドは通常、複数の主溝を有する。それぞれの主溝は、周方向に延在している。この主溝は、水はけに寄与する。これら主溝により、トレッドの表面はセパレートされている。
主溝の底部において、トレッドは比較的薄い。この薄さに起因して、トレッドの強度が低下しうる。主溝の近傍では、クラック等が生じやすい。
主溝の底部の強度を高めるための提案がなされている。特開2006−199067公報は、主溝の半径方向内側にベースゴムが配置されず、キャップゴムのみが配置されたタイヤを開示する。特開2004−314783公報は、短繊維が配合されたカット保護層を備え、このカット保護層が溝底部に設けられたタイヤを開示する。
特開2006−199067公報 特開2004−314783公報
上記文献のタイヤでは、異種のゴム同士の境界が、主溝の内面に露出している。この露出した境界において、割れが生じうる。より耐久性に優れたタイヤが好ましい。
一方、転がり抵抗が小さいタイヤは、車両の低燃費に寄与しうるため、好ましい。転がり抵抗を抑制するため、トレッドの損失正接tanδを小さくすることが考えられる。しかし、損失正接tanδが小さくされる配合では、トレッドの耐久性が低下しやすい。転がり抵抗が小さく且つ耐久性に優れるタイヤが好ましい。
本発明の目的は、諸性能に優れた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、周方向に延在する主溝が設けられたトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、半径方向において上記トレッドと上記カーカスとの間に位置するベルトと、軸方向において局所的に存在しかつ半径方向において上記主溝の内側に位置する補強層とを備えている。上記トレッドは、キャップと、このキャップの半径方向内側に位置するベースとを有している。上記補強層は、上記ベースの半径方向内側に位置している。上記キャップの損失正接tanδがδcとされ、上記ベースの損失正接tanδがδbとされ、上記補強層の損失正接tanδがδrとされ、上記キャップの複素弾性率EがEcとされ、上記補強層の複素弾性率EがErとされ、上記補強層の軸方向幅がWr(mm)とされ、上記主溝の軸方向幅がWg(mm)とされるとき、このタイヤは、以下の関係式(1)、(2)、(3)及び(4)を満たす。
3×δc≦δr ・・・(1)
δc≧δb ・・・(2)
Ec≦Er ・・・(3)
Wr≧(4/3)×Wg ・・・(4)
好ましくは、上記主溝の半径方向内側における上記トレッドの厚みの最小値がT1(mm)とされ、上記トレッドの厚みがT1である位置の半径方向内側における補強層の厚みがT2(mm)とされるとき、比[T2/(T1+T2)]が0.3以上0.7以下である。
好ましくは、上記トレッドが、ストリップワインディングを用いて成形されている。
好ましくは、上記補強層に、短繊維が配合されている。
好ましくは、上記ベルトが並列された多数のコードとトッピングゴムとを含んでおり、このベルト用コードの材質がスチールである。好ましくは、上記ベルトの層数が2以上である。好ましくは、上記カーカスが並列された多数のコードとトッピングゴムとを含んでおり、このカーカス用コードの材質がスチールである。
本発明に係る空気入りタイヤでは、補強層が、主溝の近傍の強度を向上させる。このタイヤは、転がり抵抗が抑制された場合であっても、主溝近傍の強度が大幅には低下しない。
図1は、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤが示された概念図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図2の一部が更に拡大された断面図である。 図4は、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤが示された概念図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用タイヤ2の一部が示された概念図である。図2は、図1のタイヤ2の一部が示された拡大断面図である。この図1及び図2において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、補強層14、ビード補強層16、インナーサイドウォール18、インナーライナー20及びチェーファー22を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、トラック、バス等に装着される。なお本発明のタイヤは、重荷重用に限定されない。ただし、補強層14による効果が顕在化しやすい観点から、重荷重用タイヤが好ましい。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。
図2が示す様に、トレッド4は、キャップ24とベース26とトレッド面28とを有する。ベース26は、キャップ24の半径方向内側に位置している。ベース26はカーカス10に積層されている。
トレッド面28は、路面と接地する。トレッド面28はキャップ24によって形成されている。トレッド面28には、図示されない細かい溝と、主溝30とが刻まれている。これらの溝により、トレッドパターンが形成されている。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、コア32と、このコア32から半径方向外向きに延びるエイペックス33と、このエイペックス33から半径方向外向きに延びるパッキングゴム34とを備えている。コア32は、リング状である。コア32は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス33は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス33は、高硬度な架橋ゴムからなる。パッキングゴム34は、半径方向外向きに先細りである。パッキングゴム34は、軟質である。パッキングゴム34は、カーカス10の端35における応力集中を緩和する。
カーカス10は、カーカスプライ36からなる。カーカスプライ36は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカスプライ36は、コア32の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
図示されていないが、カーカスプライ36は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、スチールからなる。有機繊維からなるコードが用いられてもよい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、第一層38、第二層40、第三層42及び第四層44からなる。第一層38、第二層40、第三層42及び第四層44のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、スチールからなる。このコードは、赤道面に対して傾斜している。このコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、15°から70°である。
ビード補強層16は、カーカスプライ36と積層されている。ビード補強層16は、コア32の周りに巻かれている。ビード補強層16は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、スチールからなる。このビード補強層16は、スチールフィラーとも称される。ビード補強層16は、タイヤ2の耐久性に寄与する。
インナーサイドウォール18は、ビード8のの軸方向外側に位置している。インナーサイドウォール18は、部分的にビード補強層16と積層されている。インナーサイドウォール18の組成は、パッキングゴム34の組成と同等である。インナーサイドウォール18は、軟質である。インナーサイドウォール18はチェーファー22とビード補強層16との間に介在する。インナーサイドウォール18により、チェーファー22とビード補強層16との間の応力が緩和される。
チェーファー22は、ビード8の近傍に位置している。チェーファー22は、部分的にインナーサイドウォール18と積層されている。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー22がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー22は、通常は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファーが用いられてもよい。
主溝30は、周方向に延在している。主溝30は、周方向の全体(360°)に亘って連続している。周方向の全体に亘って連続している溝は、主溝である。
主溝30はトレッド4に形成されている。より詳細には、主溝30は、キャップ24に形成されている。主溝30の内面(側面及び底面)はトレッド4によって形成されている。より詳細には、主溝30の内面はキャップ24によって形成されている。
図1及び図2の実施形態では、主溝30が合計2本である。更に多くの主溝30が設けられたタイヤ2であってもよい。例えば主溝として、軸方向中心位置(中心線CLの位置)に配置された第1主溝(クラウン主溝)と、中心線CLよりも軸方向外側に設けられた第2主溝(ショルダー主溝)とが設けられても良い。主溝30の本数は限定されない。
補強層14は、半径方向において、トレッド4とカーカス10との間に位置する。より詳細には、補強層14は、半径方向において、ベース26とベルト12との間に位置する。補強層14の半径方向外面はベース26に接している。補強層14の半径方向内面はベルト12に接している。
補強層14は、主溝30の半径方向内側に位置する。補強層14は周方向に延在している。補強層14は周方向の全体に亘って連続している。
補強層14は、軸方向において局所的に存在している。従って、軸方向においてベルト12の一端から他端にまで至る層が設けられる場合に比べ、以下の長所がある。
(1)タイヤ2の質量を大幅に高めることがない。
(2)タイヤ2の転がり抵抗を大幅に高めることがない。
(3)タイヤ2の縦剛性を大幅に高めることがない。
このタイヤ2は、車両の低燃費に寄与する。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
補強層14は主溝30の下に位置しているので、補強層14が局所的に存在しているにもかかわらず、主溝近傍の変形が十分に抑制される。変形が抑制されることにより、主溝30の近傍において、割れ等の発生が抑制される。
補強層14は、主溝30の近傍の強度を向上させうる。補強層14により、主溝30の下のトレッドを薄くすることができる。主溝30の下が薄くされることで、転がり抵抗が低下しやすい。補強層14は、車両の低燃費に寄与する。
図3において、矢印Wrで示されているのは補強層14の幅であり、矢印Wgで示されているのは主溝30の幅である。幅Wr及び幅Wgは、軸方向に沿って測定される。
[主溝の幅Wg]
排水性の観点から、主溝30の幅Wgは、1mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましい。トレッド4の強度の観点から、主溝30の幅Wgは、15mm以下が好ましく、14mm以下がより好ましい。
[主溝の深さ]
排水性の観点から、主溝30の深さは、3mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましい。トレッド4の強度の観点から、主溝30の深さは、15mm以下が好ましく、14mm以下がより好ましい。主溝30の深さは、半径方向に沿って測定される。
[補強層の幅Wr]
主溝30の近傍の耐久性の観点から、補強層14の幅Wrは15mm以上が好ましく、20mm以上が特に好ましい。燃費及び乗り心地の観点から、幅Wrは60mm以下が好ましく、50mm以下が特に好ましい。
[幅Wrと幅Wgとの関係]
主溝30の近傍の耐久性の観点から、幅Wrは、幅Wgの(4/3)倍以上であるのが好ましい。即ち次の式(4)を満たすタイヤ2が好ましい。
Wr≧(4/3)×Wg ・・・(4)
補強層の効果を高める観点から、比(Wr/Wg)は、上記式(4)の通り4/3以上であるのが好ましく、より好ましくは1.5以上である。乗り心地の観点から、この比(Wr/Wg)は3.0以下が好ましく、2.0以下がより好ましい。
[補強層の軸方向における配置領域]
主溝30の近傍の耐久性の観点から、主溝30の軸方向範囲の80%以上に補強層14が存在するのが好ましく、主溝30の軸方向範囲の100%に補強層14が存在するのがより好ましい。
[補強層の設置数]
本発明では、少なくとも1本の主溝の半径方向内側に補強層14が配置される。補強層14の効果を高める観点から、好ましくは、全ての主溝の半径方向内側に、補強層14が配置される。タイヤ2及びタイヤ48では、全ての主溝の半径方向内側に、補強層14が配置されている。なお主溝は、クラウン主溝であってもよいし、ショルダー主溝であってもよい。タイヤ2及びタイヤ48では、ショルダー主溝が示されている。
[損失正接tanδ]
本願では、上記キャップの損失正接tanδがδcとされ、上記ベースの損失正接tanδがδbとされ、上記補強層の損失正接tanδがδrとされる。好ましくは、タイヤ2は次の式(1)及び式(2)を満たす。
3×δc≦δr ・・・(1)
δc≧δb ・・・(2)
上記式(1)が満たされる場合、小さいδcにより転がり抵抗が抑制されつつ、補強層の強度が向上しうる。この観点から、比(δr/δc)は、3.5以上が好ましく、3.9以上がより好ましい。比(δr/δc)が過大である場合、キャップの強度が過度に低下することがある。この観点から、比(δr/δc)は、7.0以下が好ましく、6.0以下がより好ましく、5.6以下が更に好ましい。
上記式(2)が満たされる場合、小さいδbにより転がり抵抗が抑制されつつ、キャップの強度の過度な低下が防止されうる。この観点から、比(δc/δb)は、1より大きいのが好ましく、1.1以上がより好ましく、1.2以上が更に好ましい。発熱の観点から、比(δc/δb)は、3.0以下が好ましく、2.0以下がより好ましい。
[キャップの損失正接δc]
トレッドの耐久性の観点から、キャップの損失正接δcは0.06以上が好ましく、0.065以上がより好ましい。タイヤの転がり抵抗の観点から、キャップの損失正接δcは、0.080以下が好ましく、0.075以下がより好ましい。
[ベースの損失正接δb]
トレッドの耐久性の観点から、ベースの損失正接δbは、0.04以上が好ましく、0.045以上がより好ましい。タイヤの転がり抵抗の観点から、ベースの損失正接δbは、0.06以下が好ましく、0.055以下がより好ましい。
[補強層の損失正接δr]
主溝近傍の耐久性の観点から、補強層の損失正接δrは、0.20以上が好ましく、0.25以上がより好ましい。タイヤの転がり抵抗の観点から、補強層の損失正接δrは、0.50以下が好ましく、0.45以下がより好ましい。
[複素弾性率E
本願では、上記キャップの複素弾性率EがEcとされ、上記ベースの複素弾性率EがEbとされ、上記補強層の複素弾性率EがErとされる。好ましいタイヤ2は、下記の式(3)を満たす。
Ec≦Er ・・・(3)
上記式(3)が満たされることで、主溝近傍の変形が効果的に抑制されうる。この観点から、比(Er/Ec)は、1より大きいのが好ましく、1.1以上がより好ましく、1.2以上がより好ましく、1.5以上が更に好ましい。ベルトを保護する観点から、比(Er/Ec)は、3.0以下が好ましく、2.0以下がより好ましい。
[キャップの複素弾性率Ec]
耐摩耗性の観点から、キャップの複素弾性率Ecは、5.5MPa以上が好ましく、6.0MPa以上がより好ましい。ウエット時のグリップ性の観点から、キャップの複素弾性率Ecは、7.5MPa以下が好ましく、7.0MPa以下がより好ましい。
[ベースの複素弾性率Eb]
剛性の観点から、ベースの複素弾性率Ebは、5.0MPa以上が好ましく、5.5MPa以上がより好ましい。乗り心地の観点から、ベースの複素弾性率Ebは、7.0MPa以下が好ましく、6.5MPa以下がより好ましい。
[補強層の複素弾性率Er]
ベルトの保護の観点から、補強層の複素弾性率Erは、6.0MPa以上が好ましく、7.0MPa以上がより好ましい。歪みの分散の観点から、補強層の複素弾性率Erは、12.0MPa以下が好ましく、11.0MPa以下がより好ましい。
[損失正接tanδ及び複素弾性率Eの測定方法]
損失正接tanδ及び複素弾性率Eは、「JIS−K 6394」の規定に準拠して、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社の「VESF−3」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
[キャップの材質]
キャップ24は、ゴム組成物が架橋されて形成されている。
キャップ24のゴム組成物は、基材ゴムを含む。この基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。この基材ゴムが、2種以上のゴムから構成されてもよい。このゴム組成物は、充填剤としてのカーボンブラックを含むことができる。このゴム組成物は、カーボンブラック以外の他の充填剤を併用することもできる。この他の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。このゴム組成物は、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。
損失正接δcの調整は、例えば、ポリブタジエンの配合割合を変化させることにより達成されうる。複素弾性率Ecの調整は、例えば、シリカ及びカーボンブラックの配合割合を変化させることにより達成されうる。
このタイヤ2では、キャップ24の硬度は40以上70以下が好ましい。この硬度が40以上に設定されることにより、キャップ24がトレッド4の剛性に適切に寄与しうる。このタイヤ2は、トラクション性能に優れる。この観点から、この硬度は45以上がより好ましく、47以上がさらに好ましく、50以上が特に好ましい。この硬度が70以下に設定されることにより、キャップ24によるトレッド4の剛性過大が抑制される。トレッド4が適度な柔軟性を有するので、トレッド面28が充分に路面に接地する。このタイヤ2は、グリップ性能に優れる。この観点から、この硬度は65以下がより好ましく、63以下がさらに好ましく、60以下が特に好ましい。
本願において硬度は、「JIS K 6253」に準じて、タイプAのデュロメータによって測定される。この硬度は、温度が23℃である条件下で測定される。なお、この測定には、キャップ24を構成するゴム組成物が架橋されることにより形成される試験片が用いられる。この試験片は、温度が160℃である金型内でゴム組成物が10分間保持されることで、得られる。
[ベースの材質]
ベース26は、ゴム組成物が架橋されて形成されている。このゴム組成物は、基材ゴムを含む。この基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。この基材ゴムが、2種以上のゴムから構成されてもよい。このゴム組成物は、充填剤としてのカーボンブラックを含むことができる。このゴム組成物は、カーボンブラック以外の他の充填剤を併用することもできる。この他の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。このゴム組成物は、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。
損失正接δbの調整は、例えばカーボンブラックの配合割合を変化させることにより達成されうる。複素弾性率Ebの調整は、例えばシリカ及びカーボンブラックの配合割合を変化させることにより達成されうる。
[補強層の材質]
補強層14は、ゴム組成物が架橋されて形成されている。このゴム組成物は、基材ゴムを含む。この基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。この基材ゴムが、2種以上のゴムから構成されてもよい。このゴム組成物は、充填剤としてのカーボンブラックを含むことができる。このゴム組成物は、カーボンブラック以外の他の充填剤を併用することもできる。この他の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。このゴム組成物は、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。
損失正接δrの調整は、例えばフィラー及びカーボンブラックの配合割合を変化させることにより達成されうる。複素弾性率Erの調整は、例えばフィラー及びカーボンブラックの配合割合を変化させることにより達成されうる。なお、フィラーの一例は、後述される短繊維である。
[短繊維]
補強層14は、多数の短繊維を含んでいてもよい。この場合、補強層14は、多数の短繊維とマトリクスとで構成される。換言すればこの場合、補強層14は繊維補強ゴム(FRR)からなる。これら短繊維は、マトリクスに分散する。これら短繊維の長手方向は、略周方向に沿っているのが好ましい。短繊維は、補強層14の強度の向上に寄与する。短繊維を含む補強層14は、主溝30の近傍の耐久性を向上させうる。
補強層14に含まれうる短繊維としては、マトリクス(架橋ゴム)との接着性に優れるという観点から、非金属性のものが好ましい。この非金属性の短繊維としては、有機繊維及び無機繊維が例示される。有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、コットン繊維及びセルロース繊維が例示される。無機繊維の材質としては、ボロン、グラスファイバー及びカーボンファイバーが例示される。
補強層14に含まれうる短繊維の配合量は、基材ゴム100質量部に対して3質量部以上20質量部以下であるのが好ましい。この配合量が3質量部以上に設定されることにより、この補強層14が主溝30の近傍を効果的に補強しうる。この観点から、この配合量は7質量部以上がより好ましく、10質量部以上が特に好ましい。補強層14の剛性が過大となるのを抑制する観点から、この配合量は20質量部以下が好ましく、18質量部以下がより好ましく、15質量部以下が特に好ましい。
補強層14に含まれうる短繊維の繊維長は0.1mm以上5mm以下であるのが好ましい。繊維長が0.1mm以上に設定されることにより、この短繊維が補強層14を効果的に補強しうる。この観点から、この繊維長は2mm以上がより好ましい。この繊維長が5mm以下に設定されることにより、短繊維のマトリクスとの接着性が維持される。この観点から、この繊維長は3mm以下がより好ましい。
補強層14に含まれる短繊維の繊維径は1μm以上100μm以下であるのが好ましい。この繊維長が1μm以上に設定されることにより、この短繊維が補強層14を効果的に補強しうる。この観点から、この繊維径は10μm以上がより好ましい。短繊維とマトリクスとの接着性の観点から、この繊維径は100μm以下が好ましく、70μm以下がより好ましい。
[主溝下のトレッド最小厚みT1、補強層の厚みT2]
図3において、両矢印T1は、主溝30の近傍におけるトレッド4の厚みの最小値を示す。両矢印T2は、トレッド4の厚みが最小となる位置の半径方向内側における補強層の厚みを示す。厚みT1及び厚みT2は、半径方向rdに沿って測定される。主溝30の近傍の補強性の観点から、比[T2/(T1+T2)]は、0.3以上が好ましい。主溝30の近傍におけるトレッド4の強度の観点から、比[T2/(T1+T2)]は0.7以下が好ましい。
[寸法等の測定条件]
本願において、タイヤ2及び後述するタイヤの各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本願において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本願において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ2の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。なお、レーシングカート用タイヤの場合は、内圧が負荷されない状態で寸法及び角度が測定される。
[タイヤの製法]
タイヤ2の製造では、予備成形工程において、フォーマーの上にカーカスプライが巻かれる。このカーカスプライに、ベルト用シートが巻かれる。このベルト用シートに、補強層用のゴム部材が巻かれる。さらに、トレッド用のゴム部材が巻かれる。これらがアッセンブリーされて、ローカバーが得られる。加硫工程において、このローカバーがモールドに投入される。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ゴム組成物が流動する。加熱により、ゴム組成物において架橋反応が起こる。こうして、補強層14を備えたタイヤ2が得られる。
[ストリップワインディング]
種々の溝パターンに対応しやすいとの観点から、トレッド4は、ストリップワインディングによって形成されるのが好ましい。ストリップワインディングの場合、溝の位置及びトレッド厚みのバラツキが少ない。よって、仕上がりの寸法が安定しやすい。
上記ストリップワインディングが採用されたタイヤ2の製造工程では、未架橋ゴムからなる第一ストリップと、未架橋ゴムからなる第二ストリップとが用意される。第一ストリップは加熱成形によりベース26となる。第二ストリップは加熱成形によりキャップ24となる。この製法では、補強層用のゴム部材が巻かれた後、未架橋ゴムからなる第一ストリップが螺旋状に巻かれる。第一ストリップは、実質的に周方向に延在する。この第一ストリップは、順次積層される。第一ストリップが巻き終わると、この第一ストリップの上に、第二ストリップが螺旋状に巻かれる。第二ストリップは、実質的に周方向に延在する。この第二ストリップは、順次積層される。こうして、グリーンタイヤが得られる。このグリーンタイヤがモールドに投入され、加圧及び加熱される。加熱によりゴムに架橋反応が起こり、タイヤ2が得られる。
[第二実施形態]
図4は、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤ48の一部が示された概念図である。このタイヤ48は、図4において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ48は、図4中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ48の赤道面を表す。このタイヤ48は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、補強層14(14a及び14b)、ビード補強層16、インナーサイドウォール18、インナーライナー20及びチェーファー22を備えている。このタイヤ48は、チューブレスタイプである。このタイヤ48は、トラック、バス等に装着される。
トレッド4には、内側主溝50と外側主溝52とが設けられている。内側主溝50の半径方向内側には補強層14aが設けられている。外側主溝52の半径方向内側には補強層14bが設けられている。タイヤ48では、主溝が4本である。タイヤ48では、補強層14が4箇所に配置されている。主溝が2本から4本に変更され、補強層が2箇所から4箇所に変更された他は、タイヤ48は、タイヤ2と同じである。本発明では、タイヤ48のような構成も可能である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図4に示されたタイヤ48と同じ構造を備えた重荷重用タイヤを製作した。トレッドは、ストリップワインディングを用いて成形した。このタイヤのサイズは、「11R22.5」である。このタイヤの基本仕様は、下記の通りである。
トレッド
主溝の本数 :4本
主溝の幅Wg:12mm
主溝の深さ :13mm
トレッド幅 :210mm
カーカス
コードの材質:スチール
ベルト
コードの材質:スチール
コードの構成:2+2
補強層には、短繊維が配合された。この短繊維の種類は、ナイロンとされた。短繊維の繊維長は1mm以上1.5mm以下の範囲とされた。短繊維の配合量は、基材ゴム100質量部に対して30質量部とされた。短繊維の繊維径は1μm以上100μm以下の範囲とされた。
損失正接δc、損失正接δb及び損失正接δrは、下記の表1の通りとされた。複素弾性率Ec、複素弾性率Eb及び複素弾性率Erは、下記の表1の通りとされた。これらの損失正接及び複素弾性率は、ポリブタジエンゴムと天然ゴムとの間の配合比率、及びカーボンブラックとシリカとの間の配合比率を調整することにより得られた。実施例1の仕様及び評価結果が下記の表1に示される。
[実施例2−11]
下記の表1に示される仕様の他は実施例1と同様にして、実施例2から11のタイヤを得た。実施例2から11の仕様及び評価結果が下記の表1に示される。
[実施例12、13]
下記の表2に示される仕様の他は実施例1と同様にして、実施例12及び13のタイヤを得た。これらの仕様及び評価結果が下記の表2に示される。
[比較例1、2]
下記の表2に示される仕様の他は実施例1と同様にして、比較例1、2のタイヤを得た。比較例1、2では、補強層が設けられなかった。比較例1、2の仕様及び評価結果が下記の表2に示される。
[比較例3−6]
下記の表2に示される仕様の他は実施例1と同様にして、比較例3から6のタイヤを得た。比較例3から6の仕様及び評価結果が下記の表2に示される。
なお、上記の実施例及び比較例において、損失正接tanδ及び複素弾性率Eは、カーボンブラックの配合割合を変化させることによって調整された。
[評価]
試作タイヤが、ドラム耐久試験機のリムに装着された。ドラムに、高さが20mmであり直径が50mmである円柱状の凸部を設けた。この試作タイヤの内圧は、JATMA規格に規定される最大空気圧に相当する圧力とした。この試作タイヤとドラムとの接触面にJATMA規格に規定される最大負荷荷重の200%に相当する荷重をかけて、20km/hの速度でドラムを回転させた。回転中、上記凸部が主溝に当たるように、凸部の位置が調整された。走行距離が5000kmに達した時点で、試作タイヤをこの試験機から取り外して、下記の「溝底でのクラック」及び「ベルト間での接着」について評価した。以下の「溝底でのクラック」の評価は、上記凸部が当たっている主溝が対象とされた。以下の「ベルト層間での接着」の評価は、上記凸部が当たっている主溝の下に位置するベルトが対象とされた。
[溝底でのクラック]
溝底におけるクラックの発生を目視で確認し、クラックの発生の程度を指数化した。比較例1を100として指数化がなされた。この指数の決定では、クラックの数及びクラックの長さが考慮された。この指数が下記の表1及び表2に示されている。値が小さいほど好ましい。
[ベルト層間での接着]
ベルト(4層)を所定の大きさで切り出し、測定サンプルを得た。この測定サンプルを治具に取り付けた。最も内側の層に第一の治具を取り付け、最も外側の層に第二の治具を取り付けた。上記第一の治具を固定した上で、上記第二の治具に、両治具を引き離す方向の力を加えた。いずれかの箇所で層間剥離が発生した時点における力が計測された。この力が、比較例1を100として指数化がなされた。この指数が下記の表1及び表2に示される。値が大きいほど好ましい。
Figure 2011173438
Figure 2011173438
表1及び2に示されるように、実施例のタイヤは諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
2、48・・・空気入りタイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・補強層
14a・・・内側補強層
14b・・・外側補強層
16・・・ビード補強層
20・・・インナーライナー
22・・・チェーファー
24・・・キャップ
26・・・ベース
28・・・トレッド面
30・・・主溝
50・・・主溝(内側主溝)
52・・・主溝(外側主溝)
CL・・・中心線(タイヤ赤道面)

Claims (5)

  1. 周方向に延在する主溝が設けられたトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、半径方向において上記トレッドと上記カーカスとの間に位置するベルトと、軸方向において局所的に存在しかつ半径方向において上記主溝の内側に位置する補強層とを備えており、
    上記トレッドが、キャップと、このキャップの半径方向内側に位置するベースとを有しており、
    上記補強層が、上記ベースの半径方向内側に位置しており、
    上記キャップの損失正接tanδがδcとされ、上記ベースの損失正接tanδがδbとされ、上記補強層の損失正接tanδがδrとされ、上記キャップの複素弾性率EがEcとされ、上記補強層の複素弾性率EがErとされ、上記補強層の軸方向幅がWr(mm)とされ、上記主溝の軸方向幅がWg(mm)とされるとき、以下の関係式(1)、(2)、(3)及び(4)を満たす空気入りタイヤ。
    3×δc≦δr ・・・(1)
    δc≧δb ・・・(2)
    Ec≦Er ・・・(3)
    Wr≧(4/3)×Wg ・・・(4)
  2. 上記主溝の半径方向内側における上記トレッドの厚みの最小値がT1(mm)とされ、上記トレッドの厚みがT1である位置の半径方向内側における補強層の厚みがT2(mm)とされるとき、比[T2/(T1+T2)]が0.3以上0.7以下である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記トレッドが、ストリップワインディングを用いて成形されている請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記補強層に、短繊維が配合されている請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記ベルトが並列された多数のコードとトッピングゴムとを含んでおり、このベルト用コードの材質がスチールであり、
    上記ベルトの層数が2以上であり、
    上記カーカスが並列された多数のコードとトッピングゴムとを含んでおり、このカーカス用コードの材質がスチールである請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
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