JP2011173311A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量の記憶装置を備えることなく、印刷開始までの時間を短縮する。
【解決手段】温度計134,135により測定された循環されたインクの温度に基づいて時間的温度変化の傾きを算出し、温度計134,135により測定された温度と算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、基準温度到達時点tを算出し、この基準温度到達時点tから、搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおける温度を印刷開始温度Tとして算出し、温度計134,135により測定された温度が印刷開始温度Tに到達したときに給紙を開始する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェット方式の印刷装置に係り、印刷開始までの時間を短縮することができるインクジェット印刷装置に関する。
昨今、インクジェット方式が採用されたインクジェット印刷装置が広く普及している。このインクジェット印刷装置のインクジェットヘッドは圧電素子等のインク吐出機構を有しており、このインク吐出機構に駆動電圧を印加することでインクの吐出を行っている。このようなインクジェット印刷装置で用いられるインクは、一般に低温環境下で粘度が増大し、高温環境下では粘度が低下するという特性を有しているので、インクジェット印刷装置が適切にインクを吐出するためには、インクの温度を適切な温度になるように制御する必要がある。
特許文献1には、インクの平均温度と最低基準値又は最高基準値とを比較することにより、供給されるインクに対し加熱器により加熱させる処理と、供給されるインクと回収されるインクとを用いて、熱交換器に熱交換を行わせる処理と、熱交換経路切替器に、熱交換器へインクを流す経路、又は流さない経路へ切替えさせる処理と、さらに供給されるインクを冷却器に冷却させる処理と、をそれぞれ選択し、インクが適した温度になると記録処理を開始する画像記録装置が提案されている。
また、特許文献2には、インク色毎のインクタンク温度センサによる各インク温度値(加温開始時のインク温度値)と、これらインク温度値に対応する最適なインク温度範囲に加温されるまでの加温時間との関係をテーブルにして記憶部に予め記憶しておき、このテーブルに基づいて、インクを加温する際における最適なインク温度になるまでの時間を算出する画像記録装置が提案されている。
特開2008−37020号公報 特開2008−284776号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインク温度調整機構では、インクの平均温度と最低基準値又は最高基準値とを比較することにより、各処理を選択し、インクが適した温度になると記憶処理(印刷処理)を開始するので、印刷開始(インクジェットヘッドによる吐出開始)までの時間を短縮することができなかった。
インクジェット印刷装置は、印刷用紙が積置されたトレイから給紙されてから、インクジェットヘッドに搬送されるまで数秒の時間を要する。そのため、印刷用紙が搬送されて、印刷開始したときには、既にインクの温度は、最低基準値を越えている場合があり、印刷開始までの時間を最短になるように短縮しているとは言えなかった。
また、特許文献2に記載の画像記録装置では、予めテーブルに基づいて、インクを加温する際における最適なインク温度になるまでの時間を算出するので、正確な加温時間を算出することが困難であった。例えば、テーブルに記憶される最適なインク温度範囲に加温されるまでの加温時間は、環境温度、機種、装置の個体差等のパラメータにより異なるので、1つのテーブルを用いて算出することは困難であった。また、正確に加温時間を算出するためには、様々なパラメータ毎にテーブルを記憶しなければならず、このテーブルを記憶するために大容量の記憶装置を備える必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、大容量の記憶装置を備えることなく、印刷開始までの時間を短縮するインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、給紙台に積置された印刷用紙を給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給紙された印刷用紙に対してインクを吐出するインク吐出手段と、前記インクの温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段により調整されたインクの温度を、所定の時間間隔で測定する温度測定手段と、前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、当該温度に対応する時間的温度変化の傾きを、所定の時間間隔で算出する傾き算出手段と、前記温度測定手段により測定された温度と、前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、前記温度測定手段により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点として算出する基準温度到達時点算出手段と、前記基準温度到達時点から、前記給紙手段により前記印刷用紙が給紙されてから前記インク吐出手段に到達するまでの時間である搬送時間分だけ遡った時点における温度を、前記温度測定手段による測定結果及び前記傾き算出手段による算出結果に基づいて、印刷開始温度として算出する温度算出手段と、前記温度測定手段により測定された温度が、前記印刷開始温度に到達したときに、前記給紙手段に給紙を開始させる印刷ジョブ制御手段とを備えたことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記基準温度到達時点算出手段は、前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きが略一定となったときに、前記温度測定手段により測定された温度と、前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、前記温度測定手段により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点として算出することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴は、前記インク吐出手段と前記インクを貯留するインクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環経路、を更に備え、前記温度測定手段は、前記インク循環経路から前記インク吐出手段へ流入する前記インクの温度を測定し、前記温度調整手段は、前記温度測定手段により測定された温度が印刷可能な下限の温度である下限温度未満の場合に、前記インク循環経路上を循環されたインクを加温するヒータであり、前記基準温度到達時点算出手段は、前記温度測定手段により測定される温度が前記下限温度に到達する時点を前記基準温度到達時点として算出することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第4の特徴は、前記インク吐出手段と前記インクを貯留するインクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環経路、を更に備え、前記温度測定手段は、前記インク吐出手段から前記インク循環経路へ流出する前記インクの温度を測定し、前記温度調整手段は、前記温度測定手段により測定された温度が印刷可能な上限の温度である上限温度を越えた場合に、前記インク循環経路上を循環されたインクを冷却する冷却手段であり、前記基準温度到達時点算出手段は、前記温度測定手段により測定される温度が前記上限温度から所定の余裕温度を減算した温度として設定された前記基準温度に到達する時点を前記基準温度到達時点として算出し、前記印刷ジョブ制御手段は、前記温度測定手段により測定された温度が前記上限温度を越えた場合に、前記給紙手段に給紙を中止させ、温度測定手段により測定された温度が前記印刷開始温度に到達したときに、前記給紙手段に給紙を開始させることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置によれば、大容量の記憶装置を備えることなく、印刷開始までの時間を短縮することができる。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要を示す図である。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置のインク循環経路関連機構および制御部の機能構成を説明した図である。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置が備える制御部の傾き算出部による時間的温度変化の傾きの算出を説明した図である。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置が備えるRAMに記憶された時間的温度変化の傾きをグラフ化した図である。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置が備える制御部の基準温度到達時点算出部による基準温度到達時点算出を説明した図である。 (a)は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置によるインクの加温、印刷用紙の給紙、印刷のタイミングを示したタイミングチャートであり、(b)は、従来技術のインクジェット印刷装置によるインクの加温、印刷用紙の給紙、印刷のタイミングを示したタイミングチャートである。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係るインクジェット印刷装置が備える制御部の基準温度到達時点算出部による基準温度到達時点算出を説明した図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
本実施形態では、印字機構として印刷用紙搬送方向に直交する方向に、多数のノズルが形成されたインクジェットヘッドを複数本備え、それぞれのインクジェットヘッドから黒またはカラーのインクを吐出してライン単位で印刷用紙に印刷を行うライン型のインクジェット印刷装置を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100の概要を示す図である。
図1に示すように、CPU等が配置されたコントローラ基板等で構成される制御部200、ユーザの操作に基づいて、例えば、メニューを表示したり、印刷開始等の各種操作を要求する操作信号を制御部200へ供給したりする操作パネル400、及び、その他の機能部(不図示)を備えている。
また、インクジェット印刷装置100は、印刷用紙の供給を行う給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台320と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)とを備えている。
そして、サイド給紙台320および給紙トレイ330のいずれかの給紙機構から1枚ずつ給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路(図中の黒太線)に沿って搬送され、レジスト部Rgに導かれる。ここでレジスト部Rgは、印刷用紙の先端の位置あわせと斜行修正を行うために設けられており、1対のレジストローラ350を備えて構成される。給紙された印刷用紙はレジスト部Rgで一時停止し、所定のタイミングで印字機構方向に搬送される。
レジスト部Rgのさらに搬送方向側には、複数本のインクジェットヘッド130が設けられており、このインクジェットヘッド130の入口には、インクジェットヘッド130へ搬送される印刷用紙の先端を検出するトップエッジセンサ136が設けられている。
各給紙系搬送路の距離は、サイド給紙台320および給紙トレイ330の位置関係により異なるので、サイド給紙台320又は給紙トレイ330の給紙機構により印刷用紙が給紙されてから、インクジェットヘッド130に到達するまで、即ちトップエッジセンサ136により印刷用紙が検出されるまでの時間である搬送時間はそれぞれ異なることとなる。ここでは、サイド給紙台320から印刷用紙が給紙された時点からトップエッジセンサ136により印刷用紙が検出された時間を搬送時間tr1とし、複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から印刷用紙が給紙された時点からトップエッジセンサ136により印刷用紙が検出された時間を、それぞれ搬送時間tr2,tr3,tr4,tr5とする。
また、本実施形態では、複数本のインクジェットヘッド130は、レジスト部Rgから近い順に、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の順に配置されている。印刷用紙は、インクジェットヘッド130の対向面に設けられた環状の搬送ベルト360によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各インクジェットヘッド130から吐出されたインクによりライン単位で印刷される。
また、搬送ベルト360の内側には吸引ファン370が設けられている。搬送ベルト360の表面には多数の通気孔が形成されており、吸引ファン370の回転によって生じる吸引力で、印刷用紙は搬送ベルト360に吸着されて搬送される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台345に印刷面を下にして積載される。排紙台345は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台345は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口340から排紙され、傾斜に沿って滑落する印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口340に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、インクジェット印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構380を備えている。切替機構380によって排紙口340に導かれなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行ない、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって再度レジスト部Rgに導かれ、一時停止する。その後、所定のタイミングで印字機構方向に搬送され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行なわれる。裏面の印刷が行なわれ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台345に積載されていく。
また、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、インクジェットヘッド130から吐出させるインクを循環させる循環方式を採用している。
図2は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100のインク循環経路関連機構および制御部200の機能構成を説明した図である。
図2に示すように、インクジェット印刷装置100は、CMYK4色のインクを用いて印刷を行うカラープリンタとしている。各インクは着脱可能なインクボトルから供給されるようになっており、シアンのインクを供給するインクボトル110C、マゼンタのインクを供給するインクボトル110M、イエローのインクを供給するインクボトル110Y、黒のインクを供給するインクボトル110Kが備えられている。なお、以下においてインク色にこだわらない場合にはインクボトル110で代表させて説明する。他の機能部についても同様である。
インクボトル110から供給されたインクは、樹脂、金属等のパイプにより形成されたインク循環経路を通って、インクジェットヘッド130の下流側に設けられた下流タンクに一旦溜められる。このため、インクジェット印刷装置100には、シアンのインクを溜める下流タンク122C、マゼンタのインクを溜める下流タンク122M、イエローのインクを溜める下流タンク122Y、黒のインクを溜める下流タンク122Kが備えられている。
下流タンク122に溜められたインクは、ポンプによりインクジェットヘッド130の上流側に設けられた上流タンクに送られる。このため、インクジェット印刷装置100には、ポンプ170C、ポンプ170M、ポンプ170Y、ポンプ170Kおよび上流タンク120C、上流タンク120M、上流タンク120Y、上流タンク120Kが備えられている。上流タンク120に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッド130に送液される。
上述のようにインクジェット印刷装置100には、シアンのインクを吐出するインクジェットヘッド130C、マゼンタのインクを吐出するインクジェットヘッド130M、イエローのインクを吐出するインクジェットヘッド130Y、黒のインクを吐出するインクジェットヘッド130Kが備えられている。
インクジェットヘッド130には、圧電素子としてピエゾ素子(図示せず)と、ピエゾ素子を駆動する駆動信号を出力するドライバ(図示せず)とが備えられており、ドライバが、制御部200から供給されたインク吐出データに基づいてピエゾ素子を駆動することにより、インクジェットヘッド130のノズルからインクが吐出される。
インクジェットヘッド130で吐出されなかったインクは、下流タンク122に戻される。上流タンク120からインクジェットヘッド130を経由して下流タンク122へのインク帰還は、上流タンク120と下流タンク122との水頭差を利用している。
インクは印刷品質が保証される温度範囲が定められており、環境温度が低く、インク温度が印刷可能である下限温度を下回っているとインクを加熱する必要がある。このため、インク循環経路中にヒータ140が設けられている。一方、ドライバやピエゾ素子は動作することにより発熱する。これらの発熱やインク振動のジュール熱により、高温時におけるインク温度上昇の影響等を抑制するために、インク温度が上限温度を超えた場合に、インクを冷却する冷却器160が設けられている。このヒータ140と冷却器160とを温度調整部といい、この温度調節部を通ったインクは上流タンク120に送られる。
また、インクジェットヘッド130毎に、各インク上流タンク120から各インクジェットヘッド130へインクが流入するそれぞれのインクの温度を測定し、この測定されたインクの温度を所定の時間間隔で制御部200へ供給する温度計134(134C、134M、134Y、134K)が設けられている。
さらに、インクジェットヘッド130毎に、各インクジェットヘッド130から各下流タンク122へインクが流出するそれぞれのインクの温度を測定し、この測定されたインクの温度を所定の時間間隔で制御部200へ供給する温度計135(135C、135M、135Y、135K)が設けられている。
制御部200は、インクジェット印刷装置100における印刷処理等の中枢的な処理を制御する機能部である。また、制御部200は、その機能上、傾き算出部210と、基準温度到達時点算出部220と、温度算出部230と、印刷ジョブ制御部240とを備えている。
傾き算出部210は、温度計134、135により測定された温度に基づいて、この温度に対応する時間的温度変化の傾きを所定の時間間隔で算出する。
基準温度到達時点算出部220は、傾き算出部210により算出された時間的温度変化の傾きが略一定となったときに、温度計134、135により測定された温度と、傾き算出部210により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、温度計134、135により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点として算出する。
温度算出部230は、基準温度到達時点から搬送時間分だけ遡った時点における温度を、温度計134、135による測定結果及び傾き算出部210による算出結果に基づいて、印刷開始温度として算出する。
印刷ジョブ制御部240は、ユーザ操作により操作パネル400から供給された操作信号に含まれる印刷ジョブに基づいて印刷処理の実行、中止、再開等を制御する。具体的には、印刷ジョブ制御部240は、サイド給紙台320の給紙機構に1枚ずつ印刷用紙を給紙させ、レジスト部Rgから所定のタイミングでインクジェットヘッド130に印刷用紙を搬送させる。そして、搬送された印刷用紙に対してインクジェットヘッド130にインクを吐出させる。
また、制御部200には、RAM290とROM291とが接続されている。
RAM290は、揮発性半導体等で構成され、制御部200が各種処理を実行する上で必要なデータ等を記憶する。また、RAM290は、温度計134,135により所定周期毎に供給された温度データを温度履歴データとして記憶する。
ROM291は、不揮発性半導体等で構成され、サイド給紙台320又は複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から印刷用紙が給紙された時点からトップエッジセンサ136により印刷用紙が検出されるまでの搬送時間tr1,tr2,tr3,tr4,tr5を記憶する。この搬送時間tr1,tr2,tr3,tr4,tr5は、例えば、6(秒)、6.2(秒)、6.3(秒)、6.4(秒)、6.5(秒)というように、それぞれ予めインクジェット印刷装置100の提供者等により実測された値が記憶されている。
<インクジェット印刷装置100の作用>
次に、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100における作用について説明する。
図3は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100における処理手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、サイド給紙台320の給紙機構により印刷用紙が給紙される場合を例に挙げて説明するが、給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)の給紙機構により印刷用紙が給紙される場合についても同様である。
図3に示すように、制御部200は、操作パネル400から印刷ジョブを含む印刷開始を要求する操作信号が供給されたか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101において、印刷開始を要求する操作信号が供給されたと判定された場合、制御部200は、温度計134により測定されたインクジェットヘッド130毎の全ての温度Tが下限基準温度T未満か否かを判定する(ステップS103)。ここで、下限基準温度Tは、印刷開始のための基準となる温度であり、印刷可能、即ち、印刷品質が保証される下限温度と同一の温度である。下限基準温度Tは、例えば、25(℃)というように、予め装置提供者などに定められる。
ステップS103において、温度計134により測定された温度Tのうち、1つ以上の温度Tが下限基準温度(下限温度)T未満であると判定された場合(YESの場合)、制御部200の印刷ジョブ制御部210は、ヒータ140に加熱を開始させる(ステップS104)。
次に、制御部200の傾き算出部210は、下限基準温度T未満である温度Tと、RAM290に記憶されたこの温度Tに対応する温度履歴データとに基づいて、時間的温度変化の傾きを算出する(ステップS105)。具体的には、傾き算出部210は、新たにRAM290に温度Tが記憶される度に、新たに記憶された温度Tと直近の温度履歴データ数点(ここでは3点とする)に基づいて、最小二乗法により近似直線を算出し、この算出された近似直線の傾きを時間的温度変化の傾きとして算出してRAM290に記憶する。
図4は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100が備える制御部200の傾き算出部210による時間的温度変化の傾きの算出を説明した図である。
図4に示すように、温度Tとして新たに温度A4がRAM290に記憶されたときに、傾き算出部210は、この温度A4と、直近の温度履歴データである温度A1〜A3とに基づいて、近似直線L101の傾きを時間的温度変化の傾きとして算出する。同様に、温度Tとして新たに温度A5がRAM290に記憶されたときに、傾き算出部210は、この温度A5と、直近の温度履歴データである温度A2〜A4とに基づいて、近似直線L102の傾きを時間的温度変化の傾きとして算出する。
このようにして、傾き算出部210は、新たにRAM290に温度Tが記憶される度に、新たに記憶された温度Tと直近の温度履歴データに基づいて、近似直線L101〜L106の傾きを時間的温度変化の傾きとして算出し、RAM290に記憶する。
次に、制御部200の基準温度到達時点算出部220は、このRAM290に記憶された時間的温度変化の傾きが略一定となったか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、基準温度到達時点算出部220は、RAM290に記憶された時間的温度変化の傾きの変化率が所定の範囲内であるか判定し、時間的温度変化の傾きの変化率が所定の範囲内である場合、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定する。
図5は、RAM290に記憶された時間的温度変化の傾きをグラフ化した図である。
図5に示すように、ヒータ140によりインクが加温されると、時間的温度変化の傾きL110は、時間的温度変化の傾きの変化率が小さくなり、t9時点において、時間的温度変化の傾きの変化率が所定の範囲内である、即ち、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定される。このときのt9時点を、算出基準時点tといい、この算出基準時点tにおける時間的温度変化の傾き(B9)を算出基準傾きRという。
ステップS107において、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定された場合(YESの場合)、基準温度到達時点算出部220は、RAM290に記憶された算出基準時点tにおける温度Tと、算出基準傾きRとに基づいて、温度計134により測定される温度Tが、下限基準温度Tに到達する時点を基準温度到達時点tとして算出する(ステップS109)。例えば、基準温度到達時点算出部220は、下記の(数式1)を用いて、基準温度到達時点tを算出する。
=(T−T)/R・・・(数式1)
図6は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100が備える制御部200の基準温度到達時点算出部220による基準温度到達時点算出を説明した図である。図6中のL121は、温度計134により測定された温度Tの時間的変化を示している。
図6に示すように、基準温度到達時点算出部220は、算出基準時点tにおける温度Tを通り、かつ傾きが算出基準傾きRである直線L120が、下限基準温度Tに到達する時点を基準温度到達時点tとして算出する。
次に、制御部200の温度算出部230は、基準温度到達時点tから、サイド給紙台320の給紙機構により印刷用紙が給紙されてからインクジェットヘッド130に到達するまで、即ちトップエッジセンサ136により印刷用紙が検出されるまでの時間である搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおける温度を印刷開始温度Tとして算出する(ステップS111)。
そして、制御部200の印刷ジョブ制御部240は、新たに温度計134により測定された温度Tが印刷開始温度Tに達したか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113において、新たに温度計134により測定された温度Tが印刷開始温度Tに達したと判定された場合、印刷ジョブ制御部240は、ステップS101において供給された操作信号に含まれる印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する(ステップS115)。具体的には、印刷ジョブ制御部240は、サイド給紙台320の給紙機構に1枚ずつ印刷用紙を給紙させ、レジスト部Rgから所定のタイミングでインクジェットヘッド130に印刷用紙を搬送させる。そして、搬送された印刷用紙に対してインクジェットヘッド130にインクを吐出させる。
図7(a)は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100によるインクの加温、印刷用紙の給紙、インクジェットヘッド130による印刷(吐出)のタイミングを示したタイミングチャートであり、比較のため、図7(b)は、従来技術のインクジェット印刷装置によるインクの加温、印刷用紙の給紙、インクジェットヘッド130による印刷(吐出)のタイミングを示したタイミングチャートである。
図7(a)に示すように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100では、基準温度到達時点tから、搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおいて、サイド給紙台320から給紙が開始されている。そして、時点tから搬送時間tr1後である基準温度到達時点tにおいて、吐出が開始される。ここで、加温されたインクの温度は、基準温度到達時点tにおいて、下限基準温度Tに到達するので、無駄な時間がなく、給紙及び吐出までの時間を短縮して印刷処理を行うことができる。
一方、図7(b)に示すように、従来技術であるインクジェット印刷装置では、インク温度が、下限基準温度Tに到達して始めて印刷用紙を給紙し、吐出を行うので、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100に比較して、搬送時間tr1分だけ、印刷用紙を給紙し、吐出を行うタイミングが遅くなる。
このように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100によれば、温度計134により測定された温度に基づいて時間的温度変化の傾きを算出し、温度計134により測定された温度と算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、基準温度到達時点tを算出し、この基準温度到達時点tから、搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおける温度を印刷開始温度Tとして算出し、温度計134により測定された温度が印刷開始温度Tに到達したときに印刷処理を実行するので、無駄な時間がなく、印刷開始までの時間を短縮して印刷することができる。
また、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、印刷処理を実行することにより、ドライバやピエゾ素子が発熱し、これらの発熱やインク振動のジュール熱により、インク温度が高温になりすぎた場合、冷却器160によりインクを冷却する。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置100では、このようにインクを冷却する場合においても、印刷開始までの時間を短縮して印刷することができる。
図8は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100における処理手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、サイド給紙台320の給紙機構により給紙された印刷用紙が印刷中である場合を例に挙げて説明する。
図8に示すように、制御部200は、温度計135により測定されたインクジェットヘッド130毎の全ての温度Tが上限温度Tを越えたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、上限温度Tは、印刷可能、即ち、印刷品質が保証される上限の温度であり、例えば、45(℃)というように、予め装置提供者などに定められる。
ステップS201において、温度計135により測定された温度Tのうち、1つ以上の温度Tが上限温度Tを越えたと判定された場合(YESの場合)、制御部200の印刷ジョブ制御部210は、印刷処理を中止する(ステップS203)と共に、冷却器160に循環されたインクの冷却を開始させる(ステップS204)。
次に、制御部200の傾き算出部210は、上限温度Tを越えた温度Tと、RAM290に記憶されたこの温度Tに対応する温度履歴データとに基づいて、時間的温度変化の傾きを算出する(ステップS205)。具体的には、傾き算出部210は、新たにRAM290に温度Tが記憶される度に、新たに記憶された温度Tと直近の温度履歴データ数点(ここでは3点とする)に基づいて、最小二乗法により近似直線を算出し、この算出された近似直線の傾きを時間的温度変化の傾きとして算出してRAM290に記憶する。なお、この傾き算出部210による時間的温度変化の傾きの算出方法については、図4に示した算出方法と同一であるので、説明を省略する。
次に、制御部200の基準温度到達時点算出部220は、このRAM290に記憶された時間的温度変化の傾きが略一定となったか否かを判定する(ステップS207)。具体的には、基準温度到達時点算出部220は、RAM290に記憶された時間的温度変化の傾きの変化率が所定の範囲内であるか判定し、時間的温度変化の傾きの変化率が所定の範囲内である場合、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定する。
なお、基準温度到達時点算出部220による時間的温度変化の傾きが略一定となったか否かの判定方法は図5に示した判定方法と同一であるので、説明を省略する。また、基準温度到達時点算出部220は、図5に示した判定方法と同様に、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定した時点を、算出基準時点tとし、この算出基準時点tにおける時間的温度変化の傾きを算出基準傾きRとする。
ステップS207において、時間的温度変化の傾きが略一定となったと判定された場合(YESの場合)、基準温度到達時点算出部220は、RAM290に記憶された算出基準時点tにおける温度Tと、算出基準傾きRとに基づいて、温度計135により測定される温度Tが、印刷開始のための基準となる温度である上限基準温度Tに到達する時点を基準温度到達時点tとして算出する(ステップS209)。ここで、上限基準温度Tは、例えば、35(℃)というように、上限温度Tをから余裕温度(例えば、10℃)を減算した温度として、予め装置提供者などに定められる。
図9は、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100が備える制御部200の基準温度到達時点算出部220による基準温度到達時点算出を説明した図である。図9中のL131は、温度計135により測定された温度Tの時間的変化を示している。
図9に示すように、基準温度到達時点算出部220は、算出基準時点tにおける温度Tを通り、かつ傾きが算出基準傾きRである直線L130が、上限基準温度Tに到達する時点を基準温度到達時点tとして算出する。
次に、制御部200の温度算出部230は、基準温度到達時点tから搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおける温度を印刷開始温度Tとして算出する(ステップS211)。
そして、制御部200の印刷ジョブ制御部240は、新たに温度計135により測定された温度Tが印刷開始温度T以下となったか否かを判定する(ステップS213)。
ステップS213において、新たに温度計135により測定された温度Tが印刷開始温度T以下となったと判定された場合、印刷ジョブ制御部240は、印刷処理を再開する(ステップS215)。具体的には、具体的には、印刷ジョブ制御部240は、サイド給紙台320の給紙機構に1枚ずつ印刷用紙を給紙させ、レジスト部Rgから所定のタイミングでインクジェットヘッド130に印刷用紙を搬送させる。そして、搬送された印刷用紙に対してインクジェットヘッド130にインクを吐出させる。
このように、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100によれば、温度計135により測定された温度に基づいて時間的温度変化の傾きを算出し、温度計135により測定された温度と算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、基準温度到達時点tを算出し、この基準温度到達時点tから、搬送時間tr1分だけ遡った時点tにおける温度を印刷開始温度Tとして算出し、温度計135により測定された温度が印刷開始温度Tに到達したときに印刷処理を再開するので、インクを冷却するために印刷処理を一時中断している場合においても、無駄な時間がなく、印刷開始までの時間を短縮して印刷することができる。
また、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、基準温度到達時点tを算出するために、例えば、環境温度毎のデータベース等のテーブルを必要としないので、大容量の記憶装置を備えることなく、印刷開始までの時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、上限基準温度Tを、上限温度Tから余裕温度を減算した温度として設定したが、これに限らず、上限基準温度Tと、上限温度Tとを、同じ値としてもよい。
ただし、上限基準温度T(印刷開始となる基準温度)の値と上限温度T(印刷停止とする基準温度)の値とは、近ければ近いほど印刷処理の中止から再開までの時間及び印刷処理の再開から中止までの時間(印刷インターバル)が短くなり、短時間の間に、印刷処理の中止及び再開を繰り返す可能性がある。
一方、上限基準温度Tを、上限温度Tから余裕温度を減算した温度として設定した場合、十分にインクを冷却した後に印刷処理を再開するので、再度、上限温度Tに達するまでに十分な時間を確保することができ、印刷処理の中止から再開までの時間、及び印刷処理の再開から中止までの時間を長くすることができる。そのため、上限基準温度Tは、印刷インターバルが許容できる範囲内で、予め適切な値を設定しておく必要がある。
なお、本実施形態では、温度調整部としてヒータ140と冷却器160とを備えるインクジェット印刷装置100を例に挙げて説明したが、これに限らず環境温度に応じて、ヒータ140及び冷却器160のうち、いずれか一方を備える構成としてもよい。
また、本実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを噴射させる方式のインクジェットヘッドが用いられたインクジェット印刷装置100を例に挙げて説明したが、これに限らず、他の方式、例えば、発熱素子を用いてインクに熱を加えて気泡を発生させることでインクを噴射させる方式のインクジェットヘッドを用いてもよい。
さらに、本実施形態では、傾き算出部210により算出された時間的温度変化の傾きが略一定となったときに、温度計134、135により測定された温度と、傾き算出部210により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、温度計134、135により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点tとして算出したが、これに限らない。
例えば、傾き算出部210により算出される時間的温度変化の傾きが略一定となる温度が予め推定可能である場合(予め、時間的温度変化を近似できる関数(例えば、2次関数や指数関数)が明確である場合、)は、基準温度到達時点tより十分手前であり、かつ傾き算出部210により関数に基づいて算出される時間的温度変化の傾きが略一定となる温度に到達した時点において、温度計134、135により測定された温度と、傾き算出部210により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、温度計134、135により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点tとして算出するようにしてもよい。
100…インクジェット印刷装置
110…インクボトル
120…上流タンク
122…下流タンク
130…インクジェットヘッド
134,135…温度計
136…トップエッジセンサ
140…ヒータ
160…冷却器
170…ポンプ
200…制御部
210…印刷ジョブ制御部
210…傾き算出部
220…基準温度到達時点算出部
230…温度算出部
240…印刷ジョブ制御部
290…RAM
291…ROM
320…サイド給紙台
330…給紙トレイ
400…操作パネル

Claims (4)

  1. 給紙台に積置された印刷用紙を給紙する給紙手段と、
    前記給紙手段により給紙された印刷用紙に対してインクを吐出するインク吐出手段と、
    前記インクの温度を調整する温度調整手段と、
    前記温度調整手段により調整されたインクの温度を、所定の時間間隔で測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、当該温度に対応する時間的温度変化の傾きを、所定の時間間隔で算出する傾き算出手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度と、前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、前記温度測定手段により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点として算出する基準温度到達時点算出手段と、
    前記基準温度到達時点から、前記給紙手段により前記印刷用紙が給紙されてから前記インク吐出手段に到達するまでの時間である搬送時間分だけ遡った時点における温度を、前記温度測定手段による測定結果及び前記傾き算出手段による算出結果に基づいて、印刷開始温度として算出する温度算出手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度が、前記印刷開始温度に到達したときに、前記給紙手段に給紙を開始させる印刷ジョブ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記基準温度到達時点算出手段は、
    前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きが略一定となったときに、前記温度測定手段により測定された温度と、前記傾き算出手段により算出された時間的温度変化の傾きとに基づいて、前記温度測定手段により測定される温度が印刷開始のための基準となる基準温度に到達する時点を基準温度到達時点として算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記インク吐出手段と前記インクを貯留するインクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環経路、を更に備え、
    前記温度測定手段は、
    前記インク循環経路から前記インク吐出手段へ流入する前記インクの温度を測定し、
    前記温度調整手段は、
    前記温度測定手段により測定された温度が印刷可能な下限の温度である下限温度未満の場合に、前記インク循環経路上を循環されたインクを加温するヒータであり、
    前記基準温度到達時点算出手段は、
    前記温度測定手段により測定される温度が前記下限温度に到達する時点を前記基準温度到達時点として算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記インク吐出手段と前記インクを貯留するインクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環経路、を更に備え、
    前記温度測定手段は、
    前記インク吐出手段から前記インク循環経路へ流出する前記インクの温度を測定し、
    前記温度調整手段は、
    前記温度測定手段により測定された温度が印刷可能な上限の温度である上限温度を越えた場合に、前記インク循環経路上を循環されたインクを冷却する冷却手段であり、
    前記基準温度到達時点算出手段は、
    前記温度測定手段により測定される温度が前記上限温度から所定の余裕温度を減算した温度として設定された前記基準温度に到達する時点を前記基準温度到達時点として算出し、
    前記印刷ジョブ制御手段は、
    前記温度測定手段により測定された温度が前記上限温度を越えたときに、前記給紙手段に給紙を中止させ、温度測定手段により測定された温度が前記印刷開始温度に到達したときに、前記給紙手段に給紙を開始させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043510A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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