JP2011172310A - 回転子およびその回転子を用いた回転電機 - Google Patents

回転子およびその回転子を用いた回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】 回転電機の回転子において、キーの応力集中を低減する。
【解決手段】 凹部は、キー255の側面と、凹部の底部に形成された平面部と、回転子鉄心252の内周252Iから平面部に向かって伸びる接続側面と、側面と平面部とを連結する円弧状の第1隅部と、平面部と側面とを連結する円弧状の第2隅部key2と、側面と内周とを連結する円弧状の角部key3とによって形成される。凹部は、平面部によって底部における応力集中を阻止するとともに、第1、第2隅部に応力を分散する。第1、第2隅部,2は円弧状であり、第1、第2隅部,2における応力集中を緩和している。なお角部には応力集中は生じない。さらに、第1、第2隅部,2の角度を充分大きくすることによって、応力集中を緩和している。
【選択図】 図9

Description

本発明は、回転電機の回転子を回転軸体に締結する締結構造に関する。
車両駆動用として用いられる回転電機においては、通常の回転電機に比べ、高速回転が要求され、回転子の強度、特に回転子鉄心と回転軸体の締結部の強度が重要である。従来から、回転子を構成する回転子鉄心と回転軸体との締結構造として、隙間嵌めのキーが採用されているが、キーには応力が集中しやすいという問題があった。
そこで、特許文献1の回転子では、キー凹み部を、キー側面に第一曲率半径を有する円弧部と、第一曲率半径よりも大きい第二曲率半径を有する円弧部とを連続した形状にすることにより、応力集中を低減している。
しかし、回転電機の性能向上のニーズは高く、特許文献1の応力低減効果を上回る対策が望まれている。そこで、特許文献2に開示されている回転電機では、キーの基端部に設けた切欠部の輪郭形状を、キー基端部から延びた第1アール部と、第1アール部からキーの側端部に対して垂直に延びた直線部と、直線部から延びた第2アール部と、第2アール部からコアプレートの貫通孔の内縁まで延びた遷移部とを含むように構成している。
特開2008−312321号公報 特開2009−201258号公報
しかし、特許文献2の回転電機では、直線部に応力を分散させており、第1アール部と第2アール部に応力は集中しないが、キー全体の応力最適化については改善の余地がある。
(1)請求項1の発明による回転子は、外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部256が形成され、前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部400が形成され、前記平面部400は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部400の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面401が連設され、前記キーの側面257と前記直線部400のキー側端とを接続する第1隅部key1を円弧面とし、前記直線部400の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部key2を円弧面とし、前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように各部の寸法、形状を定めたことを特徴とする。
(2)請求項2の発明による回転子は、外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部256が形成され、前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部400が形成され、前記平面部400は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部400の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、前記キーの側面257と前記直線部400のキー側端とを接続する第1隅部key1を円弧面とし、前記直線部400の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面とし、前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記キーの側面257と前記直線部400とがなす角度θ1、前記直線部400と前記接続側面401とがなす角度θ2を決定したことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の回転子において、前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記直線部400の延在長さWを決定したことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部が形成され、前記平面部は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、前記キーの側面と前記直線部のキー側端とを接続する第1隅部を円弧面とし、前記直線部の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面とし、前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記平面部の延在長さW、前記キーの側面と前記直線とのなす角度θ1、前記直線部と前記接続側面とがなす角度θ2、前記第1の隅部の曲率半径R1、および前記第2の隅部の曲率半径R2を決定したことを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、前記凹部の底部には、内周に向かって凹の円弧面410が形成されることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項5に記載の回転子において、前記回転子の回転に伴って前記回転子鉄心に遠心力が働くとき、前記遠心力によって前記キーの近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、前記円弧面の半径R4が決定されていることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項6に記載の回転子において、前記円弧面の半径R4は前記回転子鉄心の内周半径の1/10以上であることを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項5に記載の回転子において、前記円弧面の反キー側端には、回転子鉄心の内周まで延在する接続側面401が連設され、前記キーのキー側面257と前記円弧面のキー側端とを接続する第1隅部key1を円弧面R1とし、前記円弧面の反キー側端と前記接続側面401とを接続する第2の隅部key2を円弧面R2としたことを特徴とする。
(9)請求項9の発明は、請求項8に記載の回転子において、前記回転子の回転に伴って前記回転子鉄心に遠心力が働くとき、前記遠心力によって前記キーの近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、前記円弧面の半径R4と、前記第1の隅部の円弧面の曲率半径R1と、前記第2の隅部の円弧面の曲率半径R2とがそれぞれ決定されていることを特徴とする。
(10)請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転子において、前記キーの側面と前記底部とのなす角度θ1が85度≦θ1<90度であることを特徴とする。
(11)請求項11の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転子において、前記キーの側面と前記底部とのなす角度θ1が90度より大きいことを特徴とする。
(12)請求項12の発明による回転電機は、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の回転子と、前記回転子の外周側に空隙をあけて設けられた固定子とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、回転軸に回転トルクを伝達する回転子のキーの応力集中を簡単な構成で低減することができるとともに、キー全体の応力最適化を図ることもできる。
本発明による回転子の第1の実施の形態を備えた回転電機を搭載したハイブリッド型電気自動車の概略構成を示す図。 図1の電力変換装置を示す回路図。 図1の回転電機を示す断面図。 図3の固定子および回転子を示す断面図。 回転子鉄心のキーとシャフトのキー溝の係合部分の比較例を示す断面図。 切欠きによる応力集中を説明するための断面図。 改善された切欠きによる応力集中を説明するための断面図。 さらに改善された切欠きによる応力集中を説明するための断面図。 本発明による回転子の第1の実施の形態におけるキーを示す断面図。 図9のキーの応力分布を示す図。 図5のキーの応力分布を示す図。 図9のキーにおいて、平面部の長さWによる第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、平面部の長さWによる第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、平面部の長さWによる第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、平面部の長さWによる第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第1隅部の角度θ1による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第1隅部の角度θ1による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第1隅部の角度θ1による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第1隅部の角度θ1による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第2隅部の角度θ2による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 図9のキーにおいて、第2隅部の角度θ2による第1および第2隅部の応力変化の特性を示すグラフ。 本発明による回転子の第2の実施の形態におけるキーを示す断面図。 図22のキーにおける第1、第2隅部を結ぶ円弧の半径と応力との関係を示すグラフ。
[第1の実施の形態]
本発明による回転電機の第1の実施の形態について説明する。
[回転電機全体]
第1の実施の形態を備えた回転電機は、以下に説明するように、高回転化が可能であることから、例えば、電気自動車の走行用モータとして好適である。本発明による回転電機は、回転電機のみによって走行する純粋な電気自動車や、エンジンと回転電機の双方によって駆動されるハイブリッド自動車にも適用できる。以下ではハイブリッド自動車を例に説明する。
図1に示すように、ハイブリッド自動車の車両100には、エンジン120と、第1、第2の回転電機200、202と、高電圧のバッテリ180とが搭載されている。
バッテリ180は、リチウムイオン電池あるいはニッケル水素電池などの2次電池で構成され、250ボルトから600ボルト、あるいはそれ以上の高電圧の直流電力を出力する。バッテリ180は、回転電機200、202による駆動力が必要な場合には回転電機200、202に直流電力を供給し、回生走行時には回転電機200、202から直流電力が供給される。バッテリ180と回転電機200、202との間の直流電力の授受は、電力変換装置600を介して行われる。
また、図示していないが、車両には低電圧電力(例えば、14ボルト系電力)を供給するバッテリが搭載されており、以下に説明する制御回路に直流電力を供給する。
エンジン120および回転電機200、202による回転トルクは、変速機130とデファレンシャルギア160を介して前輪110に伝達される。変速機130は変速機制御装置134により制御され、エンジン120はエンジン制御装置124により制御され、バッテリ180は、バッテリ制御装置184により制御される。
変速機制御装置134、エンジン制御装置124、バッテリ制御装置184および電力変換装置600には、通信回線174を介して統合制御装置170が接続されている。
統合制御装置170は、エンジン120および回転電機200、202の出力トルクの管理、エンジン120の出力トルクと回転電機200、202の出力トルクとの総合トルクやトルク分配比の演算処理、その演算処理結果に基づく変速機制御装置134、エンジン制御装置124および電力変換装置600への制御指令の送信を行う。そのため、統合制御装置170には、変速機制御装置134、エンジン制御装置124、電力変換装置600およびバッテリ制御装置184から、それぞれの状態を表す情報が、通信回線174を介して入力される。これらの制御装置は、統合制御装置170より下位の制御装置である。統合制御装置170は、これらの情報に基づき各制御装置の制御指令を演算する。演算された制御指令は通信回線174を介してそれぞれの制御装置へ送信される。
バッテリ制御装置184は、バッテリ180の放電状況やバッテリ180を構成する各単位セル電池の状態を、通信回線174を介して統合制御装置170に出力する。統合制御装置170は、バッテリ制御装置184からの情報に基づいて電力変換装置600を制御し、バッテリ180の充電が必要と判断したときは、電力変換装置600に発電運転の指示を出す。
電力変換装置600は、統合制御装置170からのトルク指令に基づき、指令通りのトルク出力あるいは発電電力が発生するように回転電機200、202を制御する。そのため、電力変換装置600には回転電機200、202を運転するためにインバータを構成するパワー半導体が設けられている。電力変換装置600は、統合制御装置170からの指令に基づきパワー半導体のスイッチング動作を制御する。このようなパワー半導体のスイッチング動作により、回転電機200、202が電動機としてあるいは発電機として運転される。
回転電機200、202を電動機として運転する場合は、高電圧のバッテリ180からの直流電力が電力変換装置600のインバータの直流端子に供給される。電力変換装置600は、パワー半導体のスイッチング動作を制御することにより、供給された直流電力を三相交流電力に変換し回転電機200、202に供給する。
一方、回転電機200、202を発電機として運転する場合には、回転電機200、202の回転子が外部から加えられる回転トルクで回転駆動され、回転電機200、202の固定子巻線に三相交流電力が発生する。発生した三相交流電力は電力変換装置600で直流電力に変換され、その直流電力が高電圧のバッテリ180に供給されることにより充電が行われる。
[電力変換装置]
図2に示すように、電力変換装置600には、回転電機200のための第1のインバータ装置と、回転電機202のための第2のインバータ装置とが設けられている。第1のインバータ装置は、パワーモジュール610と、パワーモジュール610の各パワー半導体21のスイッチング動作を制御する第1の駆動回路652と、回転電機200の電流を検知する電流センサ660とを備えている。駆動回路652は駆動回路基板650に設けられている。
第2のインバータ装置は、パワーモジュール620と、パワーモジュール620における各パワー半導体21のスイッチング動作を制御する第2の駆動回路656と、回転電機202の電流を検知する電流センサ662とを備えている。駆動回路656は駆動回路基板654に設けられている。
電流センサ660、662、駆動回路652、656は、制御回路基板646に設けられた制御回路648に接続され、さらに、制御回路648には、送受信回路644を介した通信回線174が接続されている。送受信回路644は、第1、第2のインバータ装置で共通に使用される。送受信回路644は、電力変換装置600と外部の制御装置との間を電気的に接続するためのもので、図1の通信回線174を介して他の装置と情報の送受信を行う。
制御回路648は各インバータ装置610、620の制御部を構成しており、パワー半導体素子21を動作(オン・オフ)させるための制御信号(制御値)を演算するマイクロコンピュータによって構成されている。制御回路648には、上位制御装置170からのトルク指令信号(トルク指令値)、電流センサ660、662のセンサ出力、回転電機200、202に搭載された回転センサ(レゾルバ224。図3参照)のセンサ出力が入力される。制御回路648はそれらの入力信号に基づいて制御値を演算し、駆動回路652、656にスイッチングタイミングを制御するための制御信号を出力する。
駆動回路652、656には、各相の各上下アームのゲートに供給する駆動信号を発生する集積回路がそれぞれ6個設けられており、6個の集積回路を1ブロックとして構成されている。駆動回路652、656で発生した駆動信号は、対応するパワーモジュール610、620の各パワー半導体素子21のゲートにそれぞれ出力される。
パワーモジュール610、620における直流側の端子には、コンデンサモジュール630が電気的に並列に接続され、コンデンサモジュール630は、パワー半導体素子21のスイッチング動作によって生じる直流電圧の変動を抑制するための平滑回路を構成する。コンデンサモジュール630は、第1、第2のインバータ装置で共通に使用される。
パワーモジュール610、620は、それぞれバッテリ180から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、その電力を対応する回転電機200、202の電機子巻線である固定子巻線に供給する。また、パワーモジュール610、620は、回転電機200、202の固定子巻線に誘起された交流電力を直流に変換し、高電圧バッテリ180に供給する。パワーモジュール610、620は図2に記載のごとく三相ブリッジ回路を備えており、三相に対応した直列回路が、それぞれバッテリ180の正極側と負極側との間に電気的に並列に接続されている。各直列回路は上アームを構成するパワー半導体21と下アームを構成するパワー半導体21とを備え、それらのパワー半導体21は直列に接続されている。
パワーモジュール610とパワーモジュール620とは、略同様に構成されており、ここではパワーモジュール610を代表して説明する。
パワーモジュール610は、スイッチング用パワー半導体素子としてIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)21を用いている。IGBT21は、コレクタ電極、エミッタ電極及びゲート電極の3つの電極を備えている。IGBT21のコレクタ電極とエミッタ電極との間にはダイオード38が電気的に接続されている。ダイオード38は、カソード電極及びアノード電極の2つの電極を備えており、IGBT21のエミッタ電極からコレクタ電極に向かう方向が順方向となるように、カソード電極がIGBT21のコレクタ電極に、アノード電極がIGBT21のエミッタ電極にそれぞれ電気的に接続されている。
各相のアームは、IGBT21のエミッタ電極とIGBT21のコレクタ電極とが電気的に直列に接続されて構成されている。
なお、図2では、各相の各上下アームのIGBTを1つしか図示していないが、制御する電流容量が大きいので、実際には複数のIGBTが電気的に並列に接続されて構成されている。以下では、説明を簡単にするため、1個のパワー半導体として説明する。
図2に示す例では、各相の各上下アームはそれぞれ3個のIGBTによって構成されている。各相の各上アームのIGBT21のコレクタ電極はバッテリ180の正極側に、各相の各下アームのIGBT21のソース電極はバッテリ180の負極側にそれぞれ電気的に接続されている。各相の各アームの中点(上アーム側IGBTのエミッタ電極と下アーム側のIGBTのコレクタ電極との接続部分)は、対応する回転電機200、202の対応する相の電機子巻線(固定子巻線)に電気的に接続されている。
なお、スイッチング用パワー半導体素子として、MOSFET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ)を用いてもよい。MOSFETは、ドレイン電極、ソース電極及びゲート電極の3つの電極を備えている。MOSFETの場合には、ソース電極とドレイン電極との間に、ドレイン電極からソース電極に向かう方向が順方向となる寄生ダイオードを備えているので、図2のダイオード38を設ける必要がない。
回転電機200、202は略同様に構成されているので、以下、回転電機200を代表的に説明する。
[固定子および回転子]
図3に示すように、回転電機200はハウジング212と、ハウジング212の内部に保持された固定子230とを有し、固定子230は固定子鉄心232と固定子巻線238とを備えている。固定子鉄心232の内側には、回転子250が空隙222を介して回転可能に保持されている。回転子250は、回転子鉄心252と、永久磁石254と、非磁性体のあて板226とを備えており、回転子鉄心252は円柱状のシャフト(回転軸体)218に固定されている。
ハウジング212は、軸受216が設けられた一対のエンドブラケット214を有しており、シャフト218はこれらの軸受216により回転自在に保持されている。シャフト218には、回転子250の極の位置や回転速度を検出するレゾルバ224が設けられ、レゾルバ224の出力は、図2に示した制御回路648に取り込まれる。
図2を参照して説明すると、制御回路648は、レゾルバ224の出力に基づいて駆動回路652を制御し、駆動回路652はパワーモジュール610をスイッチング動作させて、バッテリ180から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。制御回路648は、同様にして駆動回路656を介してパワーモジュール620もスイッチング動作させ、バッテリ180から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。この三相交流電力は固定子巻線238に供給され、固定子230に回転磁界が発生する。三相交流電流の周波数はレゾルバ224の検出値に基づいて制御され、三相交流電流の回転子250に対する位相も同じくレゾルバ224の検出値に基づいて制御される。し、固定子巻線238に三相交流電力が供給される。
図4は、図3のA−A断面である。図4では、ハウジング212および固定子巻線238の記載を省略している。図4において、固定子鉄心232の内周側には、多数のスロット24とティース236とが全周に渡って均等に配置されている。スロット24内にはスロット絶縁(図示省略)が設けられ、固定子巻線238を構成するu相〜w相の複数の相巻線が装着されている。本実施例では、固定子巻線238の巻き方として分布巻を採用している。
なお、図4では、スロットおよびティースの全てに符号を付すことはせず、代表して一部のティースとスロットにのみ符号を付した。
分布巻とは、複数のスロット24を跨いで離間した2つのスロットに相巻線が収納されるように、相巻線が固定子鉄心232に巻かれる巻線方式である。本実施例では、巻線方式として分布巻を採用しているので、形成される磁束分布は正弦波状に近く、リラクタンストルクを得やすい。そのため、弱め界磁制御やリラクタンストルクを活用して、低回転速度だけでなく高回転速度までの広い回転数範囲についての制御が可能であり、電気自動車などのモータ特性を得るのに適している。
回転子鉄心252には、矩形の穴253が穿設されており、穴310には永久磁石254a、254b(以下、代表して254)が埋め込まれ接着剤などで固定されている。穴310の円周方向の幅は、永久磁石254の円周方向の幅よりも大きく設定されており、永久磁石254の両側には磁気的空隙256が形成されている。磁気的空隙256は接着剤を埋め込んでも良いし、成型樹脂で永久磁石254と一体に固めても良い。永久磁石254は回転子250の界磁極として作用する。
永久磁石254の磁化方向は径方向を向いており、界磁極毎に磁化方向の向きが反転している。すなわち、永久磁石254aの固定子側面がN極、軸側の面がS極であったとすれば、隣の永久磁石254bの固定子側面はS極、軸側の面はN極となっている。そして、これらの永久磁石254a、254bが円周方向に交互に配置されている。本実施の形態では、各永久磁石254は等間隔に8個配置されており、回転子250は8極になっている。
回転子鉄心252の内周面には所定間隔でキー255が突設されている。一方、シャフト218の外周面にはキー溝261が凹設されている。キー255がキー溝261にすきま嵌めで嵌合され、回転子250からシャフト218に回転トルクが伝達される。
永久磁石254は、磁化した後に回転子鉄心252に埋め込んでも良いし、磁化する前に回転子鉄心252に挿入した後に強力な磁界を与えて磁化するようにしても良い。磁化後の永久磁石254は強力な磁石であり、回転子250に永久磁石254を固定する前に磁石を着磁すると、永久磁石254の固定時に回転子鉄心252との間に強力な吸引力が生じ、この吸引力が作業の妨げとなる。また強力な吸引力により、永久磁石254に鉄粉などのごみが付着する恐れがある。そのため、永久磁石254を回転子鉄心252に挿入した後に磁化する方が、回転電機の生産性が向上する。
永久磁石254には、ネオジウム系、サマリウム系の焼結磁石やフェライト磁石、ネオジウム系のボンド磁石などを用いることができる。永久磁石254の残留磁束密度はほぼ0.4〜1.3T程度である。
なお、以上の説明では回転電機200、202の両者が第1の実施の形態によるものとしたが、一方の回転電機200または202のみを第1の実施の形態とし、他方については、その他の構成を採用してもよい。
図5は、本実施の形態による回転子鉄心の比較例を示す図であり、回転子鉄心252のキー255とシャフト218のキー溝261の嵌合部、すなわち、回転子250とシャフト218の締結部の拡大図である。
図5に示すように、シャフト218の外周面には軸方向に延びるキー溝261(凹部)が設けられている。回転子鉄心252の内周252Iには、キー溝261に嵌め合うように、内径方向に突き出た断面略直方体状のキー255(凸部)が形成されている。回転子鉄心252のキー255の側面とシャフト218のキー溝261側面が接触することにより、回転子250のトルクはシャフト218へ伝達される。凸部255の周方向両側には回転子鉄心252の径方向外側に広がる凹部256が形成されている。
回転子250が回転する場合、回転子鉄心252は遠心力の影響により径方向外側に広がろうとするため、回転子鉄心252には周方向の引張応力σ1が生じる。この引張応力σ1はキー255の凸部を除き回転子鉄心252全体に分布する。この引張応力に対し、キー255の両脇の凹部256は切欠き形状と見なせることから、凹部256の最奥部256Tに応力が集中する。
凹部256における応力集中を緩和するためには、一般に二つの方法が考えられる。 その第1は、凹部256の曲率円の大きさを増加させることであり、第2は凹部256の切欠き角度を増加させることである。
[応力集中一般論]
図6〜図8は、本実施の形態の応力集中緩和のコンセプトを理解するための図であり、簡単なモデルによる応力集中を説明するものである。
まず、応力集中が大きい例を挙げると、図6に示すように、平板500に頂角θ0(略60度)の鋭利な二等辺三角形の切り欠(凹部)520を形成したモデルでは、応力集中が極端に大きい。ここで、平板500に引張力F1が作用すると、平板500中には応力σ1が生じ、切り欠520の最奥の鋭利な隅部521に応力が集中する。
一方、図7に示すように、図6の切欠き520の隅部521に円弧部522を設けたモデルでは、円弧部522には引張応力が集中するが、円弧部522の半径を大きくすることにより、応力集中を緩和することができる。しかし、凹部500の先端が円弧であるため引張応力は円弧502の最奥の一点522Tに集中してしまう。
さらに図8に示すように、切り欠520の角度θ0を拡大し、かつ、切り欠520の最奥部に、引張力F1に平行な平面523を形成し、平面523の両端と、切り欠520の左右側面520L、520Rとの接続部(第1、第2隅部という)523L、523Rに円弧を形成したモデルでは大幅に応力集中が緩和される。すなわち、平面523が引張応力σ1に平行であるため、平面523には応力集中は生じない。
ただし、第1、第2隅部523L、523Rには応力集中が生じるが、引張応力σ1が両隅部523L、523Rで分散され、また角度θ0も大きいことから、図7のモデルよりも応力集中を緩和することができる。
[第1の実施の形態における切り欠形状]
本実施の形態による回転子のキー近傍の応力緩和は、図5〜図8に関連して説明した知見に基づくものである。すなわち、キー255の両側に設けられた凹部256を以下のように形成している。
図9は凹部256を示す図である。凹部256はキー255の両脇に形成される応力緩和凹部である。凹部256は、キー255の側面257と、凹部256の底部に形成された平面状の直線部(以下、便宜的に平面部と呼ぶ)400(その長さをWとする)と、回転子鉄心252の内周252Iから平面部400に向かって伸びる接続側面401と、キー側面257と平面部400とを連結する円弧状(半径をR1とする)の第1隅部key1と、平面部400と接続側面401とを連結する円弧状(半径をR2とする)の第2隅部key2と、接続側面401と内周252Iとを連結する円弧状(半径をR3とする)の角部key3とによって形成される。
なお、第1の実施の形態の回転子では、平面部400はキー255の中心線255Cと直交する方向に長さWで延在する。なお、θ1は、キー255の突出方向と平面部400との交差角度と定義することもできる。後述するが、θ1の角度は、図8のモデルを当て嵌めることができる。たとえば、85度以上、120度未満が好ましい。
なお、応力緩和凹部256のθ1は、回転子250の外径が小さくなるほど小さな角度になる。また、その上限は、回転子250の外径、平面部400の必要長さWとθ2に依存するが、上記120度は、回転子250の外径が100mm〜200mmの場合の値である。
凹部256は、平面部400によって底部における応力集中を阻止するとともに、第1隅部key1、第2隅部key2に応力を分散し、かつ、第1隅部key1、第2隅部key2を円弧状とすることにより、第1隅部key1、第2隅部key2における応力集中を緩和している。なお角部key3には応力集中は生じない。
さらに、キー側面257と平面部400の成す角度をθ1、接続側面401の第2隅部key2への接線401Tと平面部400の成す角度をθ2とするとき、θ1=90度、θ2=150度等、充分大きな角度とすることによって、第1隅部key1、第2隅部key2における応力集中を緩和している。
この場合、θ2に比べθ1のほうが小さいことから、周方向の引張応力σ1と凹部256の接線401Tは平行にせず、角度が大きいθ2を有する第2隅部key2を径方向外側に位置させることにより、θ1の角度を増加できるため、第1隅部key1の応力は周方向の引張応力σ1と凹部256を平行とした場合よりも低減することができる。
応力分布図である図10に示すように、図9に示した第1の実施の形態による凹部256においては、θ1=93度、R1=1mm、W=2mm、θ2=150度、R2=3mmとしたとき、第1隅部key1および第2隅部key2に略同等の最大応力σmax10が生じる。一方、図11に示すように、図5に示した比較例である凹部256の最奥部256Tにおいて最大応力σmax11が生じ、σmax10=0.7×σmax11であった。
すなわち、第1の実施の形態による回転子250の凹部256は、比較例の回転子の凹部に比較して最大応力が70%程度に低減される。また、図10、図11の応力分布を見ると、図11の応力分布が図10の応力分布に比較して広範囲に分散しており、応力集中緩和の効果は明らかである。
とくに、図10のように第1隅部key1、第2隅部key2の応力を等しくし、直線部400でも応力を分散させるようにしたので、特許文献2の回転電機のキーに比較して、キー全体の応力最適化を図ることができる。
[平面部の効果]
図12〜図15は、高速回転条件下において、平面部400の長さWを0mmから大きくしたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化を示す線図である。いずれも場合も図5および図11に示すキー基部の応力を100%として、Wを変化させたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化をパーセントで表している。
図12は、回転子250の各部の寸法を外径OD=100mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mm、θ1=84度、θ2=150度としたときの線図である。
図13は、回転子250の各部の寸法を外径OD=100mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=3mm、θ1=90度、θ2=150度としたときの線図である。
図14は、回転子250の各部の寸法を外径OD=200mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mm、θ1=85度、θ2=150度としたときの線図である。
図15は、回転子250の各部の寸法を外径OD=200mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=3mm、θ1=90度、θ2=150度としたときの線図である。
いずれの図においても、Wが所定値までは第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも小さく、Wが基準所定長さで両者が一致し、Wが基準所定長さを越えると第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも大きくなる傾向を示している。回転子250の各部の寸法を規定することにより、第1隅部key1の応力と第2隅部key2の応力を等しくすることができる。
[θ1の効果]
図16〜図19は、高速回転条件下において、平面部400の長さWを2mm、θ2を150度としたとき、θ1を変化させたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化を示す線図である。いずれも場合も、図5および図11に示すキー基部の応力を100%として、θ1を変化させたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化をパーセントで表している。
図16は、回転子250の各部の寸法を外径OD=100mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mmとしたときの線図である。θ1を80度から大きくした場合の例を示している。
図17は、回転子250の各部の寸法を外径OD=100mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=3mmとしたときの線図である。θ1を85度から大きくした場合の例を示している。
図18は、回転子250の各部の寸法を外径OD=200mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mmとしたときの線図である。θ1を85度から大きくした場合の例を示している。
図19は、回転子250の各部の寸法を外径OD=200mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=3mmとしたときの線図である。θ1を85度から大きくした場合の例を示している。
回転子250の外径OD=100mmの図16および図17において、θ1が所定基準角度までは第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも小さく、θ1が所定基準角度で両者が一致し、θ1が所定基準角度を越えると第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも大きくなる傾向を示している。回転子250の各部の寸法を規定することにより、第1隅部key1の応力と第2隅部key2の応力が等しくすることができる。
回転子250の外径OD=200mmの図18および図19において、において、θ1が所定基準角度までは第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも大きく、θ1が所定基準角度で両者が一致し、θ1が所定基準角度を越えると第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも小さくなる傾向を示している。回転子250の各部の寸法を規定することにより、第1隅部key1の応力と第2隅部key2の応力が等しくすることができる。
[θ2の効果]
図20および図21は、高速回転条件下において、平面部400の長さWを2mmとし、θ2を変化させたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化を示す線図である。いずれも場合も、(図5および図11に示すキー基部の応力を100%として、θ2を変化させたときの第1隅部key1、第2隅部key2の応力変化をパーセントで表している。
図20は、回転子250の各部の寸法を外径OD=100mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mm、θ1=85度としたときの線図である。θ2を120度から大きくした場合の例を示している。
図21は、回転子250の各部の寸法を外径OD=200mm、第1隅部key1の半径R1=1mm、第2隅部key2の半径R2=1mm、θ1=87.5度としたときの線図である。θ2を120度から大きくした場合の例を示している。
図20および図21において、θ2が所定基準角度までは第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも大きく、θ2が所定基準角度で両者が一致し、θ2が所定基準角度を越えると第2隅部key2の応力が第1隅部key1の応力よりも小さくなる傾向を示している。回転子250の各部の寸法を規定することにより、第1隅部key1の応力と第2隅部key2の応力が等しくすることができる。
θ2による応力の変動は、θ1による応力変動に比べて小さいことが分かる。
図9では、接続側面401を略直線状としたが、接続側面401を種々の曲線状としてもよい。接続側面401を曲線状とした場合、角度θ2は、接続側面401の円弧R2への接続点における円弧R2の接線401Tと平面部400の延在方向とのなす角度と定義すれば、以上の説明と略同様に角度θ2を取り扱うことができる。
以上の説明では、キー255は略直方体状に形成されていたが、キー255とキー溝261が確実に係合する任意の形状、例えば逆台形状等を採用することができる。この場合においても、角度θ1は、キー側面257の円弧R1への接続点における円弧R1の接線257Tと平面部400のなす角度と定義すれば、以上の説明と略同様に角度θ1を取り扱うことができる。
なお、角度θ1を、キー255の中心線255Cを基準に定義することも可能である。換言すると、角度θ1を、キー255の突出方向と平面部400の延在方向とがなす角度と定義することも可能である。このように定義すれば、キー255の形状にとらわれずにθ1を規定することができる。
[R2の効果]
データとしては示さないが、円弧R2の半径は第1隅部key1の応力集中には影響を与えないことが分かっている。
以上のとおり、接続側面401と平面部400の連結部key2、および接続側面401と回転子鉄心252の内周面252Iの連結部key3には、応力集中を緩和させるため円弧R2、R3を設ける。上記の形状を用いることにより、キー255の近傍に発生する応力は円弧R1、R2、平面部400で分散することができるため応力集中を低減することができる。
なお、引張応力σ1は遠心力によって発生するものと説明したが、回転子250からシャフト218へ駆動トルクを伝達する際の剪断力によっても発生するものである。
以上のように、第1の実施の形態の回転子250は、外周面軸方向にキー溝261が1箇所以上設けられた回転軸218と、内周側に突設されてキー溝261に嵌め合わされるキー255を有する回転子鉄心252とを備える。そして、回転子鉄心252のキー近傍には、回転子鉄心252の径方向外側に広がる凹部256を形成し、凹部256に少なくとも、キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部400を形成するものである。
また第1の実施の形態の回転子250では、平面部400は、キー255の突出方向と直交する方向に所定長さW延在する直線部であり、直線部400の反キー側端には、回転子鉄心252の内周252Iまで延在する接続側面401が連設されている。キー255のキー側面257と平面部400のキー側端とを接続する第1隅部key1を円弧面R1とし、直線部400の反キー側端と接続側面401とを接続する第2の隅部key2を円弧面R2とした。
そして第1の実施の形態の回転子250においては、図12〜図16の回転子250の寸法、形状の条件では、平面部400の長さWを次のように決定している。回転子250の回転に伴って回転子鉄心252に遠心力が働くとき、この遠心力によってキー255の近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、平面部400の長さを決定している。さらに加えて、第1実施形態の回転電機では、第1隅部key1と第2隅部key2の応力が等しくなるように、回転子250の寸法、形状の諸条件を決定している。
なお、第1の実施の形態においては、第1の隅部key1の円弧面の曲率半径R1と、第2の隅部key2の円弧面の曲率半径R2をも加味して平面部400の長さを決定している。
第1の実施の形態の回転電機によれば以下の作用効果を奏することができる。
(1)回転子250のキー255の近傍に平面部400を含む凹部256を設けることにより、キー255の近傍の応力を簡単な構成で低減することができる。その結果、回転子鉄心に高価な高張力鋼板を用いることなく、モータの高速回転化が可能となる。
(2)平面部のキー端側と反キー端側に円弧面R1,R2を設けたので、凹部に発生する応力を分散することができる。
(3)第1の隅部key1,と第2の隅部key2の応力が略等しくなるように、回転子250の寸法、形状を規定したので、キー全体として応力緩和が最適化する。
たとえば、第1の隅部key1と第2の隅部key2の応力が略等しくなるように、キー側面257と直線部400とがなす角度θ1、直線部400と接続側面401とがなす角度θ2を決定する。
あるいは、第1の隅部key1と第2の隅部key2の応力が略等しくなるように、平面部の延在長さW、キーの側面と直線部とのなす角度θ1、直線部と接続側面とがなす角度θ2、第1の隅部の曲率半径R1、および第2の隅部の曲率半径R2を決定する。
(4)平面部のキー端側と反キー端側の応力が略同一となるように平面部の長さを設定すれば、回転子鉄心252を強度的に最適化することができる。
(5)θ1が90度よりも小さいときは、切欠凹部256が小さくなり磁場への影響が小さいため、トルクなど性能に及ぼす影響は小さい。
(6)θ1が90度よりも大きいときは、キーの加工が容易になり、抜き型も摩耗し難くなる。
キー255はキー溝261と充分な面積で係合する必要があるが、凹部256の形成はキー側面257の長さに影響を与えないから、キー溝261の仕様を変更する必要がなく、シャフト218は比較例と同様の仕様のまま使用できる。
凹部256の断面積は、比較例の回転子(図5)に比較して大きく、径方向外側への深さは多少増加するが、主に凹部256は回転子鉄心252の周方向に広がるため、凹部256が回転子鉄心252の強度に悪影響を与えることはない。
角部key3に円弧R3を設けたので、角部key3の応力集中も緩和できる。
凹部256を、磁束が疎となりやすい部位、例えば磁極間などに配置することにより、磁束の流れに及ぼす影響を小さくすることができる。したがって、配置を適当に設定すれば、凹部256によって回転電機の性能を低下させることはない。
[第2の実施の形態]
次に本発明に係る回転子および回転電機の第2の実施の形態を図22、図23を参照して説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における平面部400に代えて、内周に向かって凹の円弧面410を採用したものである。なお図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図22に示すように、凹部256は、キー255のキー側面257と、凹部256の底部に形成された比較的大きな半径R4の円弧よりなる円弧面410と、回転子鉄心252の内周252Iから円弧面410に向かって伸びる接続側面401と、キー側面257と平面部400とを連結する円弧状(半径をR1とする)の第1隅部key1と、平面部400と接続側面401とを連結する円弧状(半径をR2とする)の第2隅部key2と、接続側面401と内周252Iとを連結する円弧状(半径をR3とする)の角部key3とによって形成される。
このように、平面部400に代えて、大きな半径R4の円弧面410を採用したときに、円弧面410を引張力F1と平行とみなすことができ、円弧面410の応力集中を無視することができる。
第2の実施の形態における角度θ1は、キー側面257の円弧R1への接続点における円弧R1の接線257Tと、円弧面410の円弧R1への接続点における円弧R1の接線300とがなす角度と定義すれば、第1の実施の形態と略同様に角度θ1を取り扱うことができる。
一方、角度θ2に代えて、接続側面401の円弧R2への接続点における円弧R2の接線401Tと、キー側面257の円弧R1への接続点における円弧R1の接線257Tとの角度θ3を定義する。
図23に示すように、外径OD=200mm、内径ID=128.1mmの回転子250において、WR=2mm、θ1=87.5度、θ3=60度として、半径R4を徐々に増加させたとき、第1隅部key1における応力はR4が概ね20mmで漸減する。一方、第2隅部key2における応力は急激に増加するが、すぐに増加して概ね30mmで略一定値に落ち着く。
図23より、円弧面410の応力集中を無視し得る程度に緩和するために、半径R4を、回転子鉄心252の内周半径(ID/2)の1/10以上とすべきということが理解される。
また、円弧面410の長さは、円弧面410と円弧R2との接続点と、キー側面257との距離WRによって代表することができる。
なお、角度θ1、距離WRおよび半径R4の曲率半径が決まれば、半径R4の中心は自動的に位置が決まる。
なお、第1の実施の形態と同様に、キー255の中心線255Cを基準に、θ1、θ3を定義することも可能である。また、なお、キー255および凹部256は、従来形状と同様にプレス抜きにより形成されるためコストアップなどの問題は無い。
以上のように、第2の実施の形態の回転子250は、外周面軸方向にキー溝261が1箇所以上設けられた回転軸218と、内周側に突設されてキー溝261に嵌め合わされるキー255を有する回転子鉄心252とを備える。そして、回転子鉄心252のキー近傍には、回転子鉄心252の径方向外側に広がる凹部256を形成し、キーの周方向両側における応力を緩和するため、凹部256に少なくとも比較的大きな半径の軸側に凹の円弧面410を形成したものである。
第2の実施の形態の回転子250においては、底部の円弧面410の曲率半径を次のように決定している。回転子250の回転に伴って回転子鉄心252に遠心力が働くとき、この遠心力によってキー255の近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、曲率半径R4を決定している。円弧面410の半径R4は、たとえば回転子鉄心252の内周半径IDの1/10以上の半径である。なお、第2の実施の形態においては、第1の隅部key1の円弧面の曲率半径R1と、第2の隅部key2の円弧面の曲率半径R2をも加味して円弧面410の半径R4の長さを決定している。
上記のように構成することにより、第2の実施の形態の回転子も第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第1の実施の形態と第2の実施の形態は図5の形状と比べ凹部の角度が増加することから、プレス成形の場合、型寿命を長くすることができる。
以上、車両駆動用のモータを例に説明したが、本発明は、車両駆動用に限らず種々のモータにも適用することができる。さらに、モータに限らず、発電機などの種々の回転電機に適用が可能である。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
なお、本発明は、回転子鉄心に従来例で使用するような高価な高張力鋼板を用いることを排除しない。すなわち、このような高張力鋼を使用すればさらに強度の高い回転子鉄心を提供できるので、さらに回転数の高い回転電機を提供することができる。
218:シャフト 252:回転子鉄心
255:キー 256:凹部
257:キー側面 300:接線
310:中心線 400:平面部
401:側面 410:円弧部
R1、R2:円弧 θ1、θ2:角度
key1:第1隅部 key2:第2隅部

Claims (12)

  1. 外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、
    内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、
    前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、
    前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部が形成され、
    前記平面部は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、
    前記キーの側面と前記直線部のキー側端とを接続する第1隅部を円弧面とし、
    前記直線部の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面とし、
    前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように各部の寸法、形状を定めたことを特徴とする回転子。
  2. 外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、
    内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、
    前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、
    前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部が形成され、
    前記平面部は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、
    前記キーの側面と前記直線部のキー側端とを接続する第1隅部を円弧面とし、
    前記直線部の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面とし、
    前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記キーの側面と前記直線部とがなす角度、前記直線部と前記接続側面とがなす角度を決定したことを特徴とする回転子。
  3. 請求項2に記載の回転子において、
    前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記直線部の延在長さを決定したことを特徴とする回転子。
  4. 外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、
    内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、
    前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、
    前記凹部の底部には、前記キーの周方向両側における応力を緩和するための平面部が形成され、
    前記平面部は、前記キーの突出方向と直交する方向に所定長さ延在する直線部であり、前記直線部の反キー側端には、前記回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、
    前記キーの側面と前記直線部のキー側端とを接続する第1隅部を円弧面とし、
    前記直線部の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面とし、
    前記第1の隅部と第2の隅部の応力が略等しくなるように、前記平面部の延在長さ、前記キーの側面と前記直線とのなす角度、前記直線部と前記接続側面とがなす角度、前記第1の隅部の曲率半径、および前記第2の隅部の曲率半径を決定したことを特徴とする回転子。
  5. 外周面軸方向にキー溝が1箇所以上設けられた回転軸と、
    内周側に突設されて前記キー溝に嵌め合わされるキーを有する回転子鉄心とを備え、
    前記回転子鉄心には、前記キーの周方向両側で、径方向外側に広がる凹部が形成され、
    前記凹部の底部には、内周に向かって凹の円弧面が形成されることを特徴とする回転子。
  6. 請求項5に記載の回転子において、
    前記回転子の回転に伴って前記回転子鉄心に遠心力が働くとき、前記遠心力によって前記キーの近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、前記円弧面の半径が決定されていることを特徴とする回転子。
  7. 請求項6に記載の回転子において、
    前記円弧面の半径は前記回転子鉄心の内周半径の1/10以上であることを特徴とする回転子。
  8. 請求項5に記載の回転子において、
    前記円弧面の反キー側端には、回転子鉄心の内周まで延在する接続側面が連設され、
    前記キーのキー側面と前記円弧面のキー側端とを接続する第1隅部を円弧面とし、
    前記円弧面の反キー側端と前記接続側面とを接続する第2の隅部を円弧面としたことを特徴とする回転子。
  9. 請求項8に記載の回転子において、
    前記回転子の回転に伴って前記回転子鉄心に遠心力が働くとき、前記遠心力によって前記キーの近傍に発生する応力が予め定めた閾値以下となるように、前記円弧面の半径と、前記第1の隅部の円弧面の曲率半径と、前記第2の隅部の円弧面の曲率半径とがそれぞれ決定されていることを特徴とする回転子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転子において、
    前記キーの側面と前記底部とのなす角度が85度≦<90度であることを特徴とする回転子。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転子において、
    前記キーの側面と前記底部とのなす角度が90度より大きいことを特徴とする回転子。
  12. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転子と、
    前記回転子の外周側に空隙をあけて設けられた固定子とを備えたことを特徴とする回転電機。
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