JP2011172224A - 異種モバイルネットワークに接続するモバイルノード、通信システムおよび方法 - Google Patents

異種モバイルネットワークに接続するモバイルノード、通信システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異種モバイルネットワークにおけるシームレスなドメイン間ハンドオーバをサポートするためのコンテキスト転送方法を提供する。
【解決手段】モバイルノードは、複数のアクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスネットワークにおけるアクセスポイントから、アクセスポイントのアイデンティティについての情報を含んでいるブロードキャストメッセージを受信し、単位時間あたりに受信したアクセスポイントごとのブロードキャストメッセージの数についての情報を取得する手段と、アクセスポイントから受信した前記ブロードキャストメッセージの数が所定の第1のしきい値を超えている場合、モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティに対して、第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティとQoS状態に関する通信を行うことを要求する手段とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、異種モバイルネットワークに接続するモバイルノード、通信システムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、異種ネットワークにおけるシームレスなドメイン間ハンドオーバをサポートするためのコンテキスト転送に関する。
第4世代移動通信ネットワークの主たる特性は、無線技術およびネットワーク技術の異種性である。第4世代ネットワークは、さまざまなネットワークで構成される統合システムとみなすことができ、ネットワークのそれぞれは、インターネットプロトコル(IP)を共通のベースとしてエンドユーザに1つのネットワークとして提示される。1つの課題は、そのような異種環境において、VoIP(Voice over Internet Protocol)電話などインタラクティブなアプリケーションをサポートするためにシームレスなモビリティを提供することである。
相互に接続されているいくつかのネットワークから成る、IPベースの異種ネットワークアーキテクチャを想定し、ネットワークそれぞれは、異なるネットワーク技術(例:DiffServ QoS(Differentiated Services Quality of Service)、IntServ QoS(Integrated Services Quality of Service)など)、異なるアクセスネットワーク技術(例:無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、あるいはUMTS無線アクセスネットワーク(UTRAN))を使用することができ、管理する事業者が異なることがある。このネットワークアーキテクチャではモビリティがサポートされ、すなわち、上位層(例:転送制御プロトコル(TCP))における接続が切断されることなく、モバイルノード(MN)がネットワーク間で移動することができる。このプロセスは「ハンドオーバ」と呼ばれ、例えば、レイヤ3におけるモバイルIPによって提供することができる。しかしながら、この目的にどのメカニズムを使用するかは、本発明には影響しない。
ハンドオーバプロセスは、新しいネットワークにおける認証および許可、無線リンクおよびIPセッションの再配置(relocation)、ネットワークにおけるQoS状態の確立など、さまざまなタスクを含んでいる。シームレスなハンドオーバをサポートするためには、ハンドオーバのパフォーマンスを高めなくてはならず、すなわち、ハンドオーバの遅延を低減させなくてはならない。これを目的として、コンテキスト転送を適用することができる。「コンテキスト転送」とは、ハンドオーバ後にモバイルノードが新しいネットワークエンティティにおいて状態をはじめから確立し直さなくてもよいように、モバイルノードに関連するコンテキストまたは状態(例:QoSに関しては、ヘッダ圧縮、AAAなど)を、1つのネットワークエンティティ(例:アクセスルータ(AR))から別のエンティティに転送することを意味する用語である。
IETF(Internet Engineering Task Force)における「seamoby」ワーキンググループによって、IPネットワークにおけるアクセスルータ間での許可方式のコンテキスト転送を可能にするための、コンテキスト転送プロトコル(CTP)と呼ばれるレイヤ3プロトコルが開発された(非特許文献1)。このプロトコルは、プロアクティブ型(proactive)または予測型のコンテキスト転送(すなわちハンドオーバが実行される前に、現在のアクセスルータから次のアクセスルータにコンテキストを転送する)と、リアクティブ型のコンテキスト転送(すなわちハンドオーバが行われた後に、前のアクセスルータから現在のアクセスルータにコンテキストを転送する)とをサポートする。コンテキスト転送は、モバイルノード、前のアクセスルータ、または次のアクセスルータによってトリガすることができる。コンテキスト転送プロトコルでは、さまざまなメッセージ、すなわち、コンテキスト転送要求(CT−Req)、コンテキスト転送データ(CTD)、コンテキスト転送データ応答(CTDR)、コンテキスト転送起動要求(CTAR)、コンテキスト転送起動肯定応答(CTAA)、コンテキスト転送取消し(CTC)が定義されている。これらのメッセージは、モバイルノード、前のアクセスルータ、次のアクセスルータの間で交換される。コンテキスト転送プロトコルでは、モバイルノードとAR1とが、許可を目的として鍵を共有することを前提としている。
図1は、コンテキスト転送プロトコルを使用してのプロアクティブ型のコンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。AR1 102およびAR2 103は、異なるネットワーク104および105に属している。ステップ106において、MN 101は、AR2 103(ターゲットAR/nARまたは次のAR/nARとも称する)のIPアドレスを、例えばCARDプロトコル(後述する)のサポートによって決定した後、ステップ107において、CTARメッセージをAR1 102(ソースAR/pARまたは前のAR/nARとも称する)に送り、このメッセージは、AR2のIPアドレスと、モバイルノードのIPアドレスと、肯定応答と要求とを一致させるためのシーケンス番号(SN)と、許可トークンと、転送するコンテキストのタイプとを含んでいる。許可トークンは、モバイルノードが、ハッシュ関数と、AR1と共有する鍵とを使用して計算する。AR1は、このトークンの有効性を検証し、成功した場合、ステップ108において、このコンテキストデータと、共有している鍵とを、CTDメッセージを使用してAR2に転送する。AR2は、ステップ109において、CTDRメッセージによって、受信に対する肯定応答を返すことができる。ハンドオーバの後、ステップ110において、モバイルノードはCTARメッセージをAR2に送り、AR2は、許可トークンの有効性をもう一度検証し、検証に成功した場合、そのコンテキストを組み込む。なお、このCTARメッセージは、前のARのIPアドレスと、モバイルノードが前のARにアタッチされた時点におけるモバイルノードのIPアドレスとを含んでいる。最後に、ステップ111において、AR2は、コンテキスト転送のステータスについて、CTAAメッセージを送ることによってモバイルノードに知らせることができる。
図2は、リアクティブ型のコンテキスト転送の場合におけるシグナリングの流れを示している。この手順は上に似ているが、こちらの手順では、モバイルノード/UE 101が、最初にステップ201において、CTARメッセージをAR2 103に送る。その後、AR2は、ステップ202において、CTRメッセージを使用して、AR1からのコンテキストを要求する。ステップ203において、AR2は、コンテキストデータと、共有している鍵とを、AR1 102から受信する。AR2は、さきの手順と同様に、ステップ204において、CTAAメッセージをモバイルノード/UE 101に送ることができ、ステップ205において、AR1に送るCTDRメッセージによって、受信に対する肯定応答を返すことができる。
コンテキスト転送プロトコルは、アクセスルータからアクセスルータにのみコンテキストを転送するように設計されている。異種ネットワークあるいはその他のソースエンティティ/ターゲットエンティティは考慮されていない。ドメイン間ハンドオーバの場合には、コンテキスト転送プロトコルによって対処されていない追加の問題として、例えば、ソースネットワークとターゲットネットワークにおいてコンテキストの表現形式が異なることや、コンテキスト転送経路を安全にするため、場合によっては多数のドメイン間セキュリティアソシエーション(SA)が必要であること、あるいはこれらのSAの自動的な確立といった問題が生じる。従って、異種ネットワークにおいてコンテキストを転送する方法が必要とされている。
Seamobyワーキンググループでは、別のプロトコルとして、CARD(Candidate Access Router Discovery)プロトコルを開発した(非特許文献2)。CARDの主たるタスクは次の2つである。
・ モバイルノードが、対応する候補アクセスポイントのレイヤ2アドレスを(例えばこれらのアクセスポイントからビーコンを受信することによって)取得したとき、候補ARのレイヤ3識別子(IPアドレス)を求める。
・ モバイルノードがターゲットARを決定することを支援する目的で、それら候補ARの能力を発見する。
CARDプロトコルを使用することで、コンテキスト転送プロトコルを使用しての予測型コンテキスト転送の場合に、ターゲットARの決定をサポートすることができる。受信されるビーコンからモバイルノードによって発見されるレイヤ2識別子から、中央集中型手法または分散型手法を使用して、近隣のアクセスルータのレイヤ3識別子を求めることができる。中央集中型手法を使用する場合、CARDサーバが、レイヤ2識別子から逆アドレス解決を実行する。分散型手法を使用する場合、ハンドオーバ中にモバイルノードから受信される情報を使用して、分散型アドレス解決用キャッシュ(distributed address resolution cache)を確立する。現在のアクセスルータは、候補アクセスルータのレイヤ3識別子を発見した後、関連する能力に関する情報をこれらの候補アクセスルータから要求して、その情報をモバイルノードに提供することができる。
IEEE802.11f(非特許文献3)では、新しいアクセスポイントに関する再認証および再アソシエーション時のレイヤ2ハンドオーバ遅延を低減させる目的で、レイヤ2コンテキスト転送方式(主としてセキュリティ関連コンテキストを対象とする)を定義している。従って、古いアクセスポイント(AP)と新しいアクセスポイントは、リアクティブ型のコンテキスト転送の場合にはIAPP−MOVEパケットを交換し、プロアクティブ型のコンテキスト転送の場合にはIAPP−CACHEパケットを交換する。プロアクティブ型のコンテキスト転送の場合、アクセスポイントは、再アソシエーション要求フレームまたはIAPP−MOVE要求フレームにおいて受信した情報に基づいて、いわゆる近隣グラフ(neighbour graph)を構築して維持する。近隣グラフは、コンテキスト転送のための候補APを決定する目的で使用される。
802.11は、アクセスポイントからアクセスポイントにのみコンテキストを転送するように設計されている。異種ネットワークあるいはその他のソースエンティティ/ターゲットエンティティは考慮されていない。従って、異種ネットワークにおいてコンテキストを転送する方法が必要とされている。
コンテキスト転送を実行することの全体的な目的は、ハンドオーバ遅延を低減させてシームレスなモビリティをサポートすることである。従って、コンテキスト転送は、できる限り高速とすべきである。この目標を達成するため、コンテキスト転送は、可能であればプロアクティブ型の方式において行うべきであり、コンテキスト転送の経路はできる限り短くすべきである。ハンドオーバを十分前に予測できない場合に備えて、リアクティブ型のコンテキスト転送もサポートすべきである。さらに、悪意のあるノードに対する保護を提供するため、転送はセキュアでなければならず(パケットごとの認証、整合性保護、機密性)、これにより、コンテキスト転送のソースエンティティとターゲットエンティティとの間のIPsecセキュリティアソシエーション(SA)が要求される。SAは、通常、情報転送における認証および暗号化を伴う。これらの特徴のすべては、ドメイン内ハンドオーバの場合にはコンテキスト転送プロトコルによって提供される。
しかしながら、第4世代ネットワークなどの異種環境におけるドメイン間ハンドオーバの場合、追加の要件として、種類の異なる複数のソースエンティティ/ターゲットエンティティ(例:AAAサーバおよびアクセスルータ)が関与しうることを考慮しなければならない。さらに、ソースネットワークおよびターゲットネットワークがそれぞれ異なる無線技術やネットワーク技術(例:DiffServ技術、IntServ Qos技術)を使用することがあり、これにより、追加の手段(例:ターゲットネットワークが認識する表現形式にコンテキストを変換する)が要求されることがある。さらには、ドメイン間のSAを管理するための手順(例:鍵の交換および配布)が必要となり、場合によっては手動での介入が必要となりうる。従って、ドメイン間SAの数を最小にすべきである。
さらに、コンテキスト転送に管理ノードを使用するこれまでの手法では、コンテキスト転送の最良の経路を必ずしも使用せず、最適なパフォーマンスが達成されないことがある。
特許文献1には、非アクティブコンテキストを(管理ドメインごとに1つの)中央データベースに格納し、アクティブコンテキストを、アクセスルータに配置されているローカルコンテキストディレクトリに格納するシステムが開示されている。アクセスルータ間でコンテキストを転送するためのプロトコルも提示している。いわゆるメモリ転送エージェントを使用して、アクティブ特性コンテキスト、すなわちアクティブまたは「進行中の」マイクロフロー(microflow)のコンテキストのみを、1つのアクセスルータから別のアクセスルータに転送する。中央エンティティは、主接触データベース(MCD)と、他のドメインとのインタフェースとしての外部メモリゲートウェイ(MGE)と、ローカルARとのインタフェースとしてのローカルメモリゲートウェイ(MGL)とを備えている。アクセスルータは、そのアクセスルータに関連付けられるすべてのモバイルノードのアクティブコンテキストのリストを維持するローカルコンテキストディレクトリ(LCD)と、異なるアクセスルータのローカルコンテキストディレクトリ間でコンテキストを転送する役割を果たすメモリ転送エージェント(MTA)と、ターゲットARとの接触を確立するコンテキスト転送エージェント(CTA)とを含んでいる。新しいマイクロフローがアクティブになったとき、MCDから、現在のアクセスルータのローカルコンテキストディレクトリにMGLを介してコンテキストを転送する。コンテキスト転送はモバイルノードによってトリガされ、モバイルノードはICMPメッセージを現在のアクセスルータに送る。このメッセージには、ターゲットARおよびそのプリファレンスレベルのリストが含まれている。その後、現在のアクセスルータは、モバイルノードのアクティブコンテキストをターゲットARに転送するように要求する。ターゲットARも、MCDからの追加のコンテキストを要求することができる。異なる管理ドメイン間のハンドオーバがトリガされる場合、アクセスルータ間のコンテキスト転送を通常どおりに行う以外に、両ドメインのMCD間で非アクティブコンテキストを転送する。
特許文献1では、コンテキスト転送プロトコルと同様に、アクセスルータ間のコンテキスト転送のみがサポートされるが、これに加えて、非アクティブコンテキストを主データベースに格納する。このため、例えば候補アクセスルータ発見を実行するための複雑さがアクセスルータからネットワーク内のポリシーサーバに移る。ドメイン間転送の場合におけるコンテキスト転送経路は、つねに、AR1→ポリシーサーバ1→AR2→ポリシーサーバ2である。従って、ポリシーサーバのそれぞれは、隣接するネットワークのエッジアクセスルータすべてとの(ドメイン間)SAを必要とし、このことはスケーラビリティの問題につながることがある。さらには、コンテキストの変換がサポートされていないため、ソースネットワークおよびターゲットネットワークにおいてコンテキストの表現形式が異なることにより、コンテキスト転送が不完全なものになる。
特許文献2には、異なる管理ドメインおよびアクセスネットワークのアクセスルータ間で、(ネットワークに固有なコンテキストではなく)アプリケーションに固有なコンテキストをプロアクティブ式に転送する別のシステムが説明されている。アプリケーションに固有なコンテキストは、あらかじめモバイルノードによって作成される。新しいアクセスルータは、アプリケーションのコンテキストを評価し、必要であれば、対象のアプリケーションをサポートするネットワークエンティティを自身のドメイン内で発見する。例えば、モバイルノードはWLANアクセスネットワークを通じてビデオストリームを受信する。モバイルノードは、セルラーネットワークにハンドオフする前に、ビデオストリームに関する情報(ビットレート、フォーマットなど)を含んでいるアプリケーション固有コンテキストを構築し、それを現在のアクセスルータに送る。アクセスルータは、そのコンテキストをセルラーネットワークの次のアクセスルータに転送し、転送されたアクセスルータは、プロキシサーバへのピンポントンネル(ping-pong tunnel)を発見して確立することができ、ビデオストリームを、より低いビットレートのストリームにトランスコードすることができる。
この特許文献2は、アプリケーションに固有な機能要件(例:新しいアタッチポイントにおいてアプリケーションプロキシを提供する)を登録および転送することを扱っている。
特許文献3には、適切な候補アクセスルータの発見を処理するシステムが提示されている。このシステムは、IPセッションの維持を助ける、ネットワークノードの第1の能力セットを、モバイルノードにおけるアプリケーション固有コンテキストに基づいて検出する方法と、次のネットワークノード候補から能力情報を問い合わせて、そのノードが要件を満たすことができるかを判定する方法とを含んでいる。問合せは、モバイルノードまたは現在のアクセスルータによって行うことができる。
この特許文献3は、対応する候補アクセスルータを発見するメカニズムに焦点を当てており、ドメイン間でコンテキストを転送する方法は提供していない。
特許文献4に提示されている方法では、管理ドメインごとの中央エンティティであるポリシーサーバを利用する。このサーバは、可能なターゲットARを選択する役割を果たす。最初のステップにおいて、すべてのアクセスルータがそれぞれの能力をポリシーサーバに報告する。モバイルノードは、別のアクセスルータに関する情報を受信すると、識別情報(例:アクセスポイントのレイヤ2識別子)を現在のアクセスルータに送り、現在のアクセスルータは、その情報を現在のドメインのポリシーサーバに転送する。ドメイン間ハンドオーバの場合、モバイルノードの識別子およびモバイルノードに関するその他の情報を、ターゲットドメインのポリシーサーバに送る。このサーバは、そのモバイルノードの処理を担当できるかを判定する。処理できる場合、このサーバは、モバイルノードの能力と、アクセスルータにおけるトラフィック負荷と、事業者によって定義されている規則とを考慮するアルゴリズムに従って、与えられた完全なトポロジ情報に基づき、候補ARのリストを計算する。コンテキスト転送自体は、プロアクティブ方式またはリアクティブ方式で実行することができる。リアクティブ方式の場合、モバイルノードは、要求メッセージを新しいアクセスルータに送ることによって、コンテキスト転送をトリガする。次いで、コンテキストを前のアクセスルータから対応するポリシーサーバに転送し、ポリシーサーバは、静的なコンテキストを追加したり、他のネットワークエンティティからの動的なコンテキストを集めることができ、コンテキストを現在のアクセスルータに送る。プロアクティブ方式の場合、要求メッセージを現在のアクセスルータに送り、コンテキストを、現在のアクセスルータから、対応するポリシーサーバを通じて次のアクセスルータに転送する。いずれの方式の場合も、ターゲットARは、コンテキストを自身のポリシーサーバにさらに転送し、そのポリシーサーバは、そのコンテキストを別のネットワークエンティティ(例:セキュリティゲートウェイ)に転送することができる。
特許文献5に説明されているシステムでは、ネットワークのコア部分にいわゆるコア状態管理ノード(CSMN)が配置されており、このノードは、アクセスルータ間でのシグナリングが必要ないように、コンテキストの格納、操作、および転送を行う。CSMNは、AAAサーバと同じ場所に配置することができ、状態データ自体を格納するか、あるいは別のネットワークエンティティ内に存在する場合にはその場所を格納することができる。プロアクティブ型のコンテキスト転送とリアクティブ型のコンテキスト転送の両方がサポートされる。モバイルノードは、モバイルノードおよびターゲットARの識別子と、領域間のハンドオーバの場合には領域IDとを含んでいるメッセージを現在のアクセスルータに送ることによって、コンテキスト転送をトリガする。1つのCSMNの領域内のハンドオーバの場合、前のアクセスルータが状態をCSMNに転送し、CSMNがその状態を格納する。次いで、次のアクセスルータがCSMNから状態を取得する。ハンドオーバが2つの領域間で行われる場合、コンテキスト転送には2つのCSMNが関与する。リアクティブ方式の場合、コンテキストを前のアクセスルータから対応するCSMNに転送し、CSMNがそのコンテキストを格納する。次のアクセスルータは、前の領域の識別子を含んでいるトリガメッセージをモバイルノードから受信した後、ハンドオーバの後に自身のCSMNから状態を要求することができ、後者のCSMNは、前の領域のCSMNから状態を取得する。プロアクティブ方式の場合には、現在のアクセスルータからそのCSMNにコンテキストを転送し、CSMNがそのコンテキストを格納し、ターゲットCSMNに転送する。ハンドオーバの後、ターゲットARは、自身のCSMNからコンテキストを取得することができる。このコンテキスト転送プロトコルのメッセージのフォーマットは定義されていない。
この特許文献5においても、コンテキストの異なる表現形式と、異なるソースエンティティ/ターゲットエンティティはサポートされない。さらに、新しいネットワークにおけるアクセスルータは、たとえプロアクティブ型のコンテキスト転送の場合であっても、ハンドオーバの後、最初にCSMNからコンテキストを取得する。さらには、ドメイン間ハンドオーバおよびドメイン内ハンドオーバのいずれの場合にも、コンテキストはCSMNを通じてルーティングされる。これらの問題のため、ハンドオーバにおける追加のレイテンシが生じる。また、コンテキスト転送を実行するためのプロトコルが定義されていない。IETF標準化において現在検討されているプロトコルは、提案されているアーキテクチャをサポートしないため、使用することができない。
特許文献6には、外部のサーバ要素(例:事業者のネットワークの外側のアプリケーションサーバ)において候補ARの発見を実行するシステムおよび方法が提案されている。このサーバには、モバイルノードの処理を現在担当しているアクセスルータと、そのモバイルノードの範囲内にあるアクセスルータとを識別する情報を提供する。次いで、サーバは、1つ以上のターゲットARを決定する。選択アルゴリズムに必要な能力情報は、事業者によってあらかじめ提供することができ、あるいは、モバイルノードから、またはアクセスルータに問い合わせることによって、動的に取得することができる。後者の2つの手法の場合、アプリケーションサーバとすべてのアクセスルータとの間の適切なSAが必要であり、なぜなら、サーバが事業者のネットワークの外側に位置しうるためである。候補アクセスルータの動的な発見は、次のように行われる。ハンドオーバの後、モバイルノードが、現在および前のアクセスルータ/アクセスポイントのレイヤ2識別子およびレイヤ3識別子をアプリケーションサーバに送る。従って、サーバは、レイヤ2−レイヤ3アドレスマッピングテーブルを確立して維持することができ、どのアクセスルータ/アクセスポイントが隣接しているかを認識する。別のモバイルノードが、識別子を含んでいるレイヤ2ビーコンを隣接するアクセスポイントから受信すると、そのモバイルノードはこの情報をアプリケーションサーバに送り、アプリケーションサーバは、以前に確立したアドレスマッピングテーブルを使用して、対応するアクセスルータのレイヤ3識別子をこの情報から導くことができる。候補ARのレイヤ3識別子を認識した後、それらの能力に関する情報を、アプリケーションサーバによって、またはモバイルノードによって要求することができる。最後に、モバイルノードまたはアプリケーションサーバのいずれかにおいて、ターゲットルータを選択することができる。さらには、モバイルノードのアプリケーション固有コンテキストをアプリケーションサーバに登録する方法が説明されており、アプリケーションサーバは、例えばセキュリティゲートウェイ、ロケーションサーバ、またはプロキシの再配置を処理することができる。ドメイン間ハンドオーバの場合、古いドメインにおけるアプリケーションサーバは、新しいドメインにおける各ネットワークエンティティ(例:ロケーションサーバ)を発見する。
この特許文献6は、候補のアクセスルータの発見を扱っているのみである。この特許は、コンテキスト転送自体の解決策を提供していない。
いずれの提案も、現在IETFによって標準化されているコンテキスト転送プロトコルを使用しておらず、いずれの提案でも、SAの効果的な自動確立/取消は行われない。
国際公開第03/052962号パンフレット 国際公開第03/091900号パンフレット 国際公開第02/092314号パンフレット 国際公開第03/049377号パンフレット 国際公開第2004/070989号パンフレット 国際公開第03/092315号パンフレット
J. Loughney, M. Nakhjiri, C. Perkins、R. Koodli, "Context Transfer Protocol", IETF Internet Draft draft-ietf-seamoby-ctp-11.txt, August 2004 M. Liebsch, A. Singh, H. Chaskar, D. Funato, E. Shim, "Candidate Access Router Discovery", IETF Internet Draft draft-ietf-seamoby-card-protocol-08.txt, September 2004 "Trial-Use Recommended Practice for Multi-Vendor Access Point Interoperability via an Inter-Access Point Protocol Across Distribution Systems Supporting IEEE 802.11 Operation", IEEE Computer Society, IEEE Std 802.11F-2003, July 2003
本発明の目的は、異種ネットワークにおけるコンテキスト転送の方法および装置であって、異なる技術を使用しているアクセスネットワーク間でのコンテキスト転送をサポートし、必要なドメイン間セキュリティアソシエーションの数を最小にする方法および装置、を提供することである。
この目的は、他のドメインとの単一のインタフェースを提供するコンテキスト転送マネージャ(CTM)をドメインごとに少なくとも1つ使用することによって、達成することができる。このコンテキスト転送マネージャは、コンテキストの変換、すなわち、ターゲットアクセスネットワークによって要求されるフォーマットおよび表現形式にコンテキスト情報を変換するようにされている。
本発明の1つの側面においては、複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークに接続するモバイルノードは、前記複数のアクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスネットワークにおけるアクセスポイントから、前記アクセスポイントのアイデンティティについての情報を含んでいるブロードキャストメッセージを受信し、単位時間あたりに受信した前記アクセスポイントごとの前記ブロードキャストメッセージの数についての情報を取得する手段と、前記アクセスポイントから受信した前記ブロードキャストメッセージの数が所定の第1のしきい値を超えている場合、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティに対して、第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティとQoS状態に関する通信を行うことを要求する手段と、を備えている。
本発明の別の側面においては、前記モバイルノードと、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティとを具備する通信システムは、
前記第1のネットワークエンティティは、前記モバイルノードに関連するコンテキスト情報を前記第1のアクセスネットワーク内の少なくとも一つのソースエンティティから収集し、前記収集したコンテキスト情報を第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティに転送する。
本発明の別の側面においては、複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークに接続するための方法は、前記複数のアクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスネットワークにおけるアクセスポイントから、前記アクセスポイントのアイデンティティについての情報を含んでいるブロードキャストメッセージを受信し、単位時間あたりに受信した前記アクセスポイントごとの前記ブロードキャストメッセージの数についての情報を取得するステップと、前記アクセスポイントから受信した前記ブロードキャストメッセージの数が所定の第1のしきい値を超えている場合、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティに対して、第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティとQoS状態に関する通信を行うことを要求するステップと、を備えている。
本発明のの側面においては、複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークのコンテキスト転送マネージャにおいて実行されるコンテキスト転送の方法は、a)モバイルノードに関連するコンテキスト情報を、第1のアクセスネットワークにおける少なくとも1つのソースエンティティから集めるステップと、b)前記集めたコンテキスト情報を、第2のアクセスネットワークにおけるコンテキスト転送マネージャに送信するステップと、c)モバイルノードに関連するコンテキスト情報を、前記第1のアクセスネットワークとは異なるアクセスネットワークにおけるコンテキスト転送マネージャから受信するステップと、d)ステップc)において受信した前記コンテキスト情報を、前記第1のネットワークにおける少なくとも1つのターゲットエンティティに転送するステップと、e)ステップb)の前、もしくはステップc)の後、またはその両方において、前記コンテキスト情報の少なくとも一部を、一方のアクセスネットワークにおいてサポートされているフォーマットから、他方のアクセスネットワークにおいてサポートされている別のフォーマットに変換するステップと、を含んでいる。
本発明の別の側面においては、コンピュータ可読ストレージメディアが命令を格納しており、異種モバイルネットワークにおける無線アクセスネットワークのコンテキストマネージャにおいてこの命令が実行されることにより、前記コンテキストマネージャが、第1の側面による方法を実行する。
本発明のさらに別の側面においては、異種モバイルネットワークにおけるアクセスネットワークのコンテキストマネージャは、モバイルノードに関連するコンテキスト情報を、第1のアクセスネットワークにおける少なくとも1つのソースエンティティから集める手段と、前記集めたコンテキスト情報を、第2のアクセスネットワークにおけるコンテキスト転送マネージャに送信する手段と、モバイルノードに関連するコンテキスト情報を、前記第1のアクセスネットワークとは異なるアクセスネットワークにおけるコンテキスト転送マネージャから受信する手段と、前記第1のアクセスネットワークとは異なる前記アクセスネットワークにおける前記コンテキスト転送マネージャから受信した前記コンテキスト情報を、前記第1のネットワークにおける少なくとも1つのターゲットエンティティに転送する手段と、前記コンテキスト情報の少なくとも一部を、一方のアクセスネットワークにおいてサポートされているフォーマットから、他方のアクセスネットワークにおいてサポートされている別のフォーマットに変換する手段と、を備えている。
本発明のさらに別の側面においては、複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークにおいて実行される方法であって、前記モバイルネットワークの2つの異なるアクセスネットワークに配置されている少なくとも2つのコンテキストマネージャにおいて実行される、第1の側面による方法のステップ群を含んでおり、さらに、f)モバイルノードから、前記第1のアクセスネットワークの第1のアクセスルータにメッセージを送るステップであって、前記メッセージが、前記モバイルノードのアイデンティティに関する情報と、第2のアクセスルータのアイデンティティに関する情報と、転送するコンテキストのタイプに関する情報とを含んでいる、前記ステップと、g)前記コンテキスト転送マネージャによってステップa)およびステップb)が実行される前、かつ、前記第2のアクセスルータが属している他方のアクセスネットワークの前記コンテキスト転送マネージャにおいてステップc)およびステップd)が実行される前に、前記第1のネットワークにおける前記アクセスルータから前記コンテキスト転送マネージャに前記メッセージを転送するステップと、を含んでいる。
本発明のさらに別の側面においては、複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークにおいて実行される方法は、前記モバイルネットワークの2つの異なるアクセスネットワークに配置されている少なくとも2つのコンテキストマネージャにおいて実行される、第1の側面による方法のステップ群を含んでおり、さらに、モバイルノードから、前記第2のアクセスネットワークのアクセスルータにメッセージを送るステップであって、前記メッセージが、前記モバイルノードのアイデンティティに関する情報と、前記第1のアクセスネットワークにおけるアクセスルータのアイデンティティに関する情報と、転送するコンテキストのタイプに関する情報とを含んでいる、前記ステップと、前記第2のネットワークにおける前記アクセスルータから前記コンテキスト転送マネージャに前記メッセージを転送するステップと、前記モバイルノードの前記アイデンティティに関する情報と、転送するコンテキストのタイプに関する情報とを含んでいるメッセージを、前記第2のアクセスネットワークにおける前記コンテキスト転送マネージャから、前記第1のアクセスネットワークにおける前記コンテキストマネージャに送るステップであって、これに起因して、ステップa)およびステップb)が前記第1のアクセスネットワークの前記コンテキスト転送マネージャによって実行され、ステップc)およびステップd)が、前記第2のアクセスネットワークの前記コンテキスト転送マネージャにおいて実行される、前記ステップと、を含んでいる。
本発明のさらに別の側面においては、異種モバイルネットワークは、少なくとも1つのモバイルノード(101)と、少なくとも2つのアクセスネットワーク(104,105)とを備えており、前記少なくとも2つのアクセスネットワークのそれぞれが、請求項10による少なくとも1つのコンテキスト転送マネージャ(302,303)と、少なくとも1つのアクセスルータ(102,103)とを備えている。
専用の管理ノード(コンテキスト転送マネージャ:CTM)を使用することは、多くの利点を有する。これらのノードは、コンテキスト転送を管理することができ、2つのドメイン/アクセスネットワーク間の単一のインタフェースを提供する。ドメイン間ハンドオーバの場合、これらのノードを通じてコンテキストをルーティングするならば、2つのドメイン間でコンテキストを転送するのに必要なドメイン間SAは1つのみである。さらに、コンテキスト転送マネージャは、さらなるアクション、例えば、両方のドメインにおける表現形式が異なる場合にコンテキストを変換する、あるいは、追加のシグナリング(例:コンテキスト情報が属しているモバイルホストに関連するパケット送信のためのネットワークリソースを予約する、データトンネルを前もって確立する、あるいはエンドツーエンドQoS経路を前もって確立するためのシグナリング)をトリガするといったアクションを実行することができる。これにより、アクセスルータの負荷がいくつかが軽減され、ネットワークの管理が容易になり、事業者が自身のネットワークに関する情報を他の事業者に隠すうえで役立つ。
要約すれば、本発明の恩恵は以下のとおりである。
・ 異種ネットワークにおけるドメイン間のコンテキスト転送(コンテキストの変換と、複数のソースエンティティ/ターゲットエンティティを含む)をサポートする。
・ ドメイン間SAの数が最小になる。
・ IETFによる現在の標準プロトコルであるコンテキスト転送プロトコルを使用する。
・ ハンドオーバのタイプ(ドメイン間/ドメイン内)に応じて、最適なコンテキスト転送経路を選択して使用する。
・ コンテキスト転送マネージャ間のSAを早期に確立する、早期に取り消す。
コンテキスト転送プロトコルを使用するプロアクティブ型のコンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。 コンテキスト転送プロトコルを使用するリアクティブ型のコンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。 アクセスルータ間での直接的なコンテキスト転送と、コンテキスト転送マネージャを通じてのコンテキスト転送を示している。 コンテキスト転送プロトコルおよびコンテキスト転送マネージャを使用するプロアクティブ型のドメイン間コンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。 コンテキスト転送プロトコルおよびコンテキスト転送マネージャを使用するリアクティブ型のドメイン間コンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。 プロアクティブ型のコンテキスト転送の場合の前のARにおける手順のフローチャートを示している。 SAを早期に確立および取り消すためのシグナリングの流れおよびビーコンカウント状態を示している。 コンテキスト転送マネージャ間のセキュリティアソシエーションを早期に確立および早期に取り消す方法のステップを含んだフローチャートを示している。 コンテキスト転送マネージャとして使用できるサーバの基本的な構造を示している。
添付の図面は、本発明の原理を説明することを目的として、本明細書に組み込まれており、本明細書の一部を形成している。これらの図面は、本発明を構築および使用する方法を図解および説明した例に、本発明を制限するものではないことを理解されたい。さらなる特徴および利点は、添付の図面に図解されている本発明の以下のさらに具体的な説明から明らかになるであろう。
以下では、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図面において、同一・相当の要素および構造は同一・相当の参照数字によって示してある。
以下では、一般性を失うことなく、コンテキスト転送プロトコルの例の場合について本発明を説明する。しかしながら、本発明は、例えば「モバイルIPv6の高速ハンドオーバ(Fast handovers for Mobile IPv6)」(Rajeev Koodliの「Fast Handovers for Mobile IPv6」(IETF Internet Draft draft-ietf-mipshop-fast-mipv6-03.txt, October 2004))など、アクセスルータからアクセスルータにコンテキストを伝え、かつ両方のアクセスルータ間のSAを必要とする任意のプロトコルに適用することができる。
上述したように、コンテキスト転送マネージャ(CTM)アーキテクチャは、異種ネットワークにおいてドメイン間でコンテキストを転送する場合、特に、異なるアクセスルータ間で別のドメインへのハンドオーバが可能である場合に有利である。コンテキスト転送マネージャは、別のドメインとの単一のインタフェースを提供し、従って、ドメイン間SAの数が最小になり、コンテキストの変換、(AAAサーバなど、さまざまなエンティティからの)コンテキストの収集、および集合化(aggregation)を処理することができる。
図3は、アクセスルータ間での直接的なコンテキスト転送と、コンテキスト転送マネージャを通じてのコンテキスト転送とを示している。アクセスネットワークAN1 104は、AR1 102と、別のAR 301とを備えている。AN2 105は、AR2 103と、さらなるAR 301とを備えている。モバイルノード101は、ネットワークのそれぞれと通信することができる。いま、MN 101は、AR1を通じてAN1と通信している間に移動し、AN2のサービスエリアに入り、AN1のサービスエリアから出ようとしている。ハンドオーバが必要であり、ハンドオーバの間に、実行中のアプリケーションのコンテキストをAR1からAR2に転送しなければならない。
図3aにおいては、コンテキストはAR1からAR2に直接的に転送される。ドメインAN1およびAN2の境界を超えてのアクセスルータ間のSAが要求される。それと同時に、さらなるモバイルノードのサービスに関連する、別のAR 301同士の間のそのようなSAがさらに存在しうる。図3bにおいては、ドメインあたり1つのコンテキスト転送マネージャCTM 302,303が、このコンテキスト転送を処理する。従って、進行中のコンテキスト転送のすべてのインスタンスに対して、AN 104とAN 105との間に必要なSAは1つのみである。
しかしながら、コンテキスト転送プロトコルでは、コンテキスト転送マネージャの使用がサポートされない。この場合、専用のコンテキスト転送管理(CTM)エンティティを通じてコンテキスト(コンテキスト転送プロトコルの場合にはCTDメッセージ)をルーティングするという課題は、IP層ルーティングを使用することによって解決することができる。この手法の欠点は、下層のルーティングインフラストラクチャが影響されることと、コンテキストの集合化が不可能であることである。さらには、この場合、コンテキスト転送マネージャが処理中のコンテキストを操作できるようにするため、ルータ警告オプションが必要となる。従って、アプリケーション層ルーティングを使用する。ソースAR 102は、CTARメッセージをソースCTM 302に転送し、ソースCTM 302が、ソースARおよびさまざまなソースエンティティ(例:AAA1(認証、許可、アカウンティングエンティティ1)304)からのコンテキストを要求する。コンテキストを操作した後、CTM 302は、コンテキストを集合化CTDメッセージにおいて、アプリケーション層においてターゲットCTM 303に転送し、それによりターゲットCTM 303がそのコンテキストを操作することができる。最後に、ターゲットCTM 303は、コンテキストを各ターゲットエンティティ(例:AAA2 305、AR2 103)に転送する。ソースCTM 302は、受信したCTARメッセージからターゲットARのIPアドレスを認識する。ターゲットCTMがコンテキストをターゲットARに転送することができるように、ソースCTMは、ターゲットARのIPアドレスをターゲットCTM 303に提供することが要求される。このことは、ターゲットARのIPアドレスを含んでいる新しいフィールドをCTDメッセージに追加することによって達成される。
図4は、コンテキスト転送プロトコルおよびコンテキスト転送マネージャを使用してのプロアクティブ型のドメイン間コンテキスト転送の場合のシグナリングの流れを示している。ステップ400において、CTM1 302およびCTM2 303は、それぞれの能力についてと、それぞれのアクセスネットワークAN1 104およびAN2 105の能力についての情報を交換する。これらの情報には、サポートされるコンテキストフォーマットについての情報を含めることができる。
図1とは異なり、AR1 102は、ステップ403において受信したCTARメッセージを、ステップ404において、CTM1 302に転送する。CTM1 302は、ステップ405において、すべてのソースエンティティ102,401からコンテキストを集め、ステップ405において、CTDメッセージをCTM2 303に転送する。このとき、CTDメッセージは、追加のフィールドとして、ターゲットAR 103のIPアドレスを含んでいる。さらに、AN1およびAN2が、それぞれの無線インタフェースに異なる技術を採用している、あるいはコアネットワークまたはアグリゲーションネットワーク(aggregation network)におけるパケット転送に異なる技術を採用している場合、ステップ412において、コンテキストの少なくとも一部を、AN1においてサポートされているフォーマットから、AN2においてサポートされている別のフォーマットに変換する。この変換は、CTDメッセージを送る前にCTM1において行う、または、CTDメッセージを受信した後にCTM2において行うことができる。CTM2は、ステップ407において、コンテキストのタイプに基づいて自身が決定する対応するターゲットエンティティ103,402に、コンテキストを転送する。ステップ408において、CTM2 303は、CTDRメッセージをCTM1 302に送ることによって、CTDメッセージの受信に対して肯定応答を返すことができる。ハンドオーバの後、ステップ409において、モバイルノードはCTARメッセージをAR2に送る。AR2は、ステップ410において、そのメッセージをCTM2に転送し、CTM2は、許可トークンの有効性をもう一度検証し、検証が成功した場合に、そのコンテキストを組み込むようにターゲットエンティティに知らせる。あるいは、CTM2は、トークンの有効性を検証が成功したときにのみ、コンテキストをターゲットエンティティに送ることができる。この場合、ターゲットエンティティはコンテキストをただちに組み込むことができる。なお、このCTARメッセージには、前のARのIPアドレスと、モバイルノードが前のARにアタッチされていた時点におけるモバイルノードのIPアドレスとが含まれる。最後に、ステップ411において、AR2は、コンテキスト転送のステータスについて、CTAAメッセージを送ることによってモバイルノードに知らせることができる。
図5は、リアクティブ型のコンテキスト転送の場合の対応するシグナリングの流れを示している。この場合、ステップ501において、MN 101からCTARメッセージをAR2 103に送り、ステップ502において、AR2 103は、そのメッセージをCTM2 303に転送する。ステップ503において、CTM2 303は、CTM1 302からのコンテキスト転送をCT−Reqメッセージによって要求し、このCT−Reqメッセージは、MN 101の前の(AN1に登録されている間の)IPアドレスと、肯定応答と要求とを一致させるためのシーケンス番号(SN)と、許可トークンと、転送するコンテキストのタイプとを指定している。ステップ504において、CTM1 302は、すべてのソースエンティティ102,401からコンテキストを集め、ステップ505において、CTDメッセージをCTM2 303に転送する。この場合には、ターゲットARのIPアドレスの追加のフィールドはCTDメッセージに必要なく、なぜなら、ターゲットCTMはモバイルノードからCTARメッセージを受信し、このメッセージにターゲットARのIPアドレスが含まれているためである。ステップ506において、CTM2は、コンテキストのタイプに基づいて自身が決定する対応するターゲットエンティティ103,402に、コンテキストを転送する。プロアクティブ型のステップと同様に、ステップ507において、CTM2 303は、CTDRメッセージをCTM1 302に送ることによって、CTDメッセージの受信に対する肯定応答を返すことができ、ステップ508において、コンテキスト転送のステータスについて、CTAAメッセージを送ることによってMN 101に知らせることができる。
プロアクティブ型のコンテキスト転送の場合と同様に、CTDメッセージによってコンテキストを送る前にCTM1において、あるいは、CTDメッセージを受信した後にCTM2において、ステップ412において、コンテキストの少なくとも一部を、要求される別のフォーマットに変換することができる。
ここまで説明したプロセスでは、コンテキストを必ずCTMを通じてルーティングする。このことは、ドメイン間ハンドオーバの場合に望ましいが、ドメイン内ハンドオーバの場合には必要なく、コンテキスト転送経路が長くなるため、結果としてパフォーマンスが低下する。これを防ぐため、ハンドオーバのタイプに応じてコンテキスト転送経路を選択する。
ドメイン内ハンドオーバとドメイン間ハンドオーバとを個別に扱うことによって、ハンドオーバのパフォーマンスが向上する。ドメイン間ハンドオーバの場合には、ドメイン間SAの数を最小にし、コンテキストの変換などを可能にするため、コンテキスト転送マネージャを通じた経路を使用すべきである。ドメイン内ハンドオーバの場合には、代わりに、アクセスルータからアクセスルータへのコンテキスト転送経路を使用すべきであり、なぜなら、コンテキスト転送マネージャは必要なく、アクセスルータ間の直接的な経路の方が短いためである。どちらのタイプ(ドメイン内またはドメイン間)のハンドオーバが存在しているかを、ソースARおよびソースCTMが協働して判定する。ソースARは、ターゲットARへのSAが存在する場合、コンテキスト自体を転送することができる。ターゲットARへのSAが存在しない場合、ソースARは、CTARメッセージをソースCTMに転送し、ソースCTMは、ターゲットARのIPアドレスが自身のドメインに含まれているかを単独で判定する。従って、コンテキスト転送マネージャが自身のドメインのすべてのアクセスルータのIPアドレスまたはアドレス空間を認識していることを前提とする。コンテキスト転送マネージャは、ターゲットARが自身と同じドメイン内でない場合、ドメイン間ハンドオーバが存在するものと結論し、コンテキスト自体を転送する。ターゲットARが同じドメイン内である場合、ドメイン内ハンドオーバであると想定する。この場合、コンテキスト転送マネージャは、CTARメッセージをソースARに戻すことができ、ソースARは、ターゲットARへのSAを確立してコンテキストを転送することができる。提案するこの解決策では、コンテキスト転送プロトコルのメッセージフォーマットを修正する必要はないが、アクセスルータの状態マシンを修正する必要がある。
図6は、プロアクティブ型のコンテキスト転送の場合に前のARにおいて行われる上記手順のフローチャートを示している。アクセスルータは、ステップ601においてCTARメッセージを受信した後、ステップ602において、許可トークンの有効性を検証する。検証が失敗する場合、ステップ603において、アクセスルータは、エラーコードを含んでいるCTAAメッセージを送ることによってモバイルノードに知らせる。検証が成功する場合、ステップ604において、前のARは、ターゲットARへのSAが存在しているかを調べる。存在している場合(ケース1)、ドメイン内ハンドオーバであると想定し、ステップ605において、前のARは、CTDメッセージを使用してコンテキストを転送することができる。ターゲットARがCTDRメッセージ(オプション)によって受信に対する肯定応答を返すまで、ステップ605およびステップ606において転送を繰り返す。ここまで説明したプロセスは、修正されていないコンテキスト転送プロトコルのプロセスとまったく同じである。
ステップ604において、次のARへのSAが存在しないことが検出される場合、通常ではコンテキスト転送を取り消す。本発明において提案する修正形態では、ステップ607において、前のARが、CTARメッセージがモバイルノードから受信されたかコンテキスト転送マネージャから受信されたかを調べる。これは、例えば、CTARメッセージ内のIPソースアドレスまたは新しいフラグに基づいて判定することができる。CTARメッセージがコンテキスト転送マネージャから受信されていた場合、ドメイン内コンテキスト転送が必要であると想定し、この目的のため、ステップ609において、ソースpARからターゲットnARへのSAを確立する。
CTARメッセージがモバイルノードから受信されていた場合(ケース2)、前のARは、ドメイン間ハンドオーバを想定し、ステップ608において、自身のコンテキスト転送マネージャにCTARメッセージを転送する。コンテキスト転送マネージャは、自身のドメイン内のすべてのアクセスルータのIPアドレスまたはアドレス空間を認識しており、従って、ドメイン内ハンドオーバが存在するのかドメイン間ハンドオーバが存在するのかを判定することができる。後者の場合、コンテキスト転送マネージャは、コンテキスト転送自体を実行する。すなわち、コンテキスト転送マネージャは、CT−reqメッセージを使用して前のARおよびその他のエンティティからコンテキストを集め、集合化CTDメッセージをターゲットCTMに送る。このCTDメッセージには、ターゲットARのIPアドレスの新しいフィールドが含まれている(図4のステップ406を参照)。このとき、ターゲットCTMのアドレスは、例えば、ターゲットARのIPアドレスから導くことによって、ソースCTMに既知であるものと想定する。さらには、両方のコンテキスト転送マネージャ間にSAが存在するものと想定する(SAを自動的に確立する方法については後述する)。ターゲットCTMは、CTDメッセージを受信すると、CTDメッセージを使用して、個々のコンテキストを対応するターゲットエンティティに転送する。このとき、特定のタイプのコンテキストに対応するターゲットエンティティのIPアドレス(例:AAAコンテキストに対応するAAAサーバのIPアドレス)は、例えば事前に設定することによって、あるいは例えばデータベースへの追加のシグナリングによって、ターゲットCTMに既知であるものと想定する。
コンテキスト転送マネージャは、ドメイン内ハンドオーバが存在すると判定した場合、CTARメッセージを前のARに戻すことができ、前のARは、修正されていないコンテキスト転送プロトコルの場合のように、次のARへのSAを確立し(ステップ609)、コンテキストを転送する(ステップ605)(ケース3)。以上に説明した解決策は、リアクティブ型の場合にも同様に適用することができる。
本発明は、コンテキスト転送マネージャの階層にも同様に適用することができる。ネットワークがマルチホーム化されている場合、特定の状況では、ソースネットワークとターゲットネットワークとの間の直接的な経路以外の経路(例えば、ソースネットワークとターゲットネットワークの両方が、低帯域幅で相互接続されている外部ネットワークである場合、ホームネットワークを通じての経路)の方が、トポロジ的に短いことがあり、あるいは容量(capacity)が大きいことがある。この場合、ソースネットワークのコンテキスト転送マネージャがコンテキストをホームネットワークを通じてターゲットCTMにルーティングするならば、パフォーマンスが高まる。最適なパフォーマンスのため、ソースCTMは、明示的なプローブメッセージを送ることによって、または該当するコンテキスト転送のメッセージを受動的に使用することによって、代替経路のコンテキスト転送の時間長を測定することができる。この情報を使用することにより、次のコンテキスト転送にとっての最良の経路を選択することができる。以下では、コンテキスト転送マネージャ間のSAを早期に確立する、および早期に取り消すメカニズムを提案する。レイヤ2識別子を含んでいるブロードキャストメッセージの受信数に基づいて、候補のコンテキスト転送マネージャを決定する。以下では、これらのメッセージを「ビーコン」と称する。基本的な考え方として、隣接するドメインのアクセスポイントからモバイルノードが受信するレイヤ2ビーコン中の情報を使用して、コンテキスト転送マネージャ間のSAの早期確立および早期取消しをトリガする。モバイルノードは、これらのビーコン自体をカウントするか、あるいは、ネットワークに定期的にメッセージを送り、ネットワークがモバイルノードの代わりにビーコンをカウントする。カウントは単位時間あたりとして行う、すなわち、カウントは本質的には割合であり、ビーコンが受信されなくなると低減する。ビーコンカウントの状態を、アクセスポイントのMACアドレスごとに維持する。モバイルノードの信号強度により、ハンドオーバが差し迫っていることが示され、しきい値Aを超えた場合、対応するアクセスポイントに対してCARDプロトコルを開始する。さらには、CARD応答メッセージによって、対応するコンテキスト転送マネージャ間のSAの確立をトリガする。第2のしきい値Bを超えた場合、ソースCTMは、ビーコンカウントがしきい値Bを超えたアクセスポイントに対応するSAを除き、すべてのSAを取り消す。取り消せるのは使用されていないSAのみであるため、コンテキスト転送マネージャは、特定のコンテキスト転送の進行に関する何らかの状態情報を維持する必要がある。提案するしきい値の比較を使用することにより、最も可能性の高いSAが残り、リソースが無駄にならない。さらには、SAを確立することによる追加のハンドオーバレイテンシなしに、コンテキスト転送をただちに開始することができる。
図7は、このプロセスを示している。ステップ704において、MN 101を、アクセスネットワーク1(AN1)104におけるAP1 102に関連付ける。ステップ705において、MN 101は、AN2 105におけるAP2 103からと、AN3 703におけるAP3 702から、ビーコンを受信する。カウントステップ706において、両方のアクセスポイントのビーコンカウントがしきい値Aを超えたため、ステップ707において、CTM1とCTM2との間と、CTM1とCTM3との間とにSAを確立する。カウントステップ708において、AP2のビーコンカウントがしきい値Bを超えた後、ステップ709において、AN3へのSAを取り消す。その後、ステップ710においてAN2へのコンテキスト転送を実行するとき、SAはすでに存在しており、ステップ711において実際のハンドオーバを行うとき、AN2における各ネットワークエンティティにコンテキストがすでに組み込まれている。
なお、現在のIEEE 802.11仕様では、STAが関連付けられている以外のアクセスポイントが異なるチャネル/周波数においてビーコンを送信する場合、これらのビーコンを受信することができない。しかしながら、それ以外の無線技術、あるいはIEEE 802.11の将来的な仕様では、このことがサポートされうる。また、アクセスポイントが異なる時間間隔でビーコンを送る場合、ビーコンカウントを比較するエンティティは、公平な比較を行う(例:正規化を使用する)ことができるように、特定のアクセスポイントに設定されている間隔を認識していなければならない。
図8のフローチャートは、上記方法のステップ群をさらに詳しく示している。ステップ704において、モバイルノード/UEをAP1に関連付ける。モバイルノード/UEは、AP1に関連付けられている間、ステップ705において、他のアクセスポイント(またはアクセスルータ)からのビーコンを絶え間なく、または間欠的に受信する。
次の2つのステップについては、2つの代替ステップが存在する。最初の代替ステップにおいては、ステップ801において、モバイルノード/UEが、受信したビーコンに関するメッセージをAP1に送り、AP1は、それらのメッセージをCTM1に転送することができる。ステップ802において、AP1またはCTM1のいずれかが、APiそれぞれについて、単位時間あたりに受信されたビーコンを個別にカウントする。このステップには、上述したように、異なるアクセスポイントのビーコン送信の割合に関する正規化を含めることができる。
もう1つの代替ステップにおいては、ステップ803において、モバイルノードがカウントを行い、ステップ804において、その結果をAP1に送り、最初の代替ステップと同様に、AP1はその結果をCTM1に転送することができる。この場合にも、カウントステップには正規化演算を含めることができる。あるいは、アクセスポイントまたはコンテキスト転送マネージャにおいて正規化を行うことができる。
以降のステップは、AP1またはCTM1において実行することができる。しかしながら、S709およびステップ707以外のすべてのステップは、モバイルノードにおいて実行することもできる。その場合、モバイルノードは、ステップ801またはステップ804の代わりに、コンテキスト転送マネージャにステップ707もしくはステップ709、またはその両方を実行させるメッセージをコンテキスト転送マネージャに送る。
ステップ805において、AP1とは異なる特定のAPiを選択する。ステップ806において、そのAPiについて、(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントが所定の上限Aを超えているかを調べる。超えていない場合、ステップ709において、APiの無線アクセスドメインANiにおけるCTM1からCTMiへのセキュリティアソシエーション(SA)がもし存在するならば、そのSAが現在使用されておらず、かつ別のモバイルノードに対して使用されることが予測されない限りは、そのSAを取り消す。次いで、本方法はステップ810に進み、処理すべきさらなるアクセスポイントが存在しているかを調べる。存在している場合、ステップ811において、次のAPiを選択し、そのAPiに対して、ステップ806以降を繰り返す。ステップ805〜ステップ811のそのインスタンスにおいてすべてのアクセスポイントを処理したら、本方法はビーコンの受信(ステップ705)に戻る。
ステップ806をもう一度参照し、APiの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントが上限Aを超える場合、ステップ808において、任意の他のAPjの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントが、上述した上限Bを超えるかを調べる。あるいは、このとき、Bの値とは異なる別の上限値Cを選択することができる。ステップ808の条件が満たされない場合、本方法は、さきのAPiがハンドオーバの候補である可能性が高いと結論し、ステップ707において、ハンドオーバの場合におけるコンテキスト転送を処理するためのSAとして、ANiにおけるCTM1からCTMiへのSAがまだ存在していなければ、このSAを確立する。このようにして、ハンドオーバを完了するのに要する時間が短縮される。
ステップ808をもう一度参照し、(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントが上限B(またはCそれぞれ)を超える少なくとも1つのAPjが見つかった場合、別の強力なハンドオーバ候補が存在すると結論する。上限Bが、APiの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントとは無関係の固定値として定義されている場合には、ステップ809において、APiの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントも上限Bを超えているかを調べる。超えている場合、APiおよびAPjの両方が強力なハンドオーバ候補であると判定し、本方法はステップ707に進み、CTM1からCTMiへのSAがまだ存在していなければ、このSAを確立する。APiの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントが上限Bを超えていない場合、APjの方がAPiよりもずっと強力なハンドオーバ候補であることと、次のハンドオーバにおいてCTM1からCTMiへの既存のSAは必要ないこととを結論する。従って、そのようなSAが存在するならば、そのSAが現在使用されておらず、かつ別のモバイルノードに対して使用されることが予測されない限りは、ステップ709において、そのSAを取り消す。このことは、シグナリングオーバヘッド(コンテキスト転送マネージャにおける処理電力を必要とし、ネットワークの負荷につながる)が低減するという利点を有する。
ステップ808が「YES」である場合をもう一度参照し、上限Bが、APiの(正規化された)単位時間あたりのビーコンカウントよりも特定の値だけ大きい値として定義されている場合、チェックステップ809は不要であり、本方法は、ステップ709に直接進む。
いずれの場合も、本方法は、次いでステップ810に進み、上述したように、処理すべき別のAPiが存在するかを調べる。
1つの代替形態においては、ステップ809における上限を、ステップ808における上限B(またはCそれぞれ)とは異なる値Dとして選択することができる。それぞれ異なる上限B、C、Dを選択することにより、ハンドオーバの時間短縮とシグナリングオーバヘッドの低減との間の最適な妥協点が達成されるように、SAの平均生存時間を調整することが可能となる。
アクセスポイントまたはアクセスルータAPiへのハンドオーバの可能性に応じて、コンテキストを転送する、あるいはデータトンネルをプロアクティブに確立するなど、さらなるアクションをトリガするためのさらなるしきい値を定義することができる。
コンテキスト転送マネージャ302,303は、上述した機能を実行するロジックエンティティである。これらのマネージャは、物理的には、専用サーバ内、ネットワークノード(例:ゲートウェイ)内、またはその他のネットワークエンティティ(例:AAAサーバ304,305)内に配置することができる。
図9は、上述したコンテキスト転送マネージャ(CTM)として使用できるサーバ900の例示的な構造を示している。このサーバは、少なくとも1つのネットワークインタフェース902と、中央処理ユニット901と、不揮発性データストレージ903とを備えている。
CPU 901は、プロセッサまたはコントローラと、作業メモリRAMとを備えている。CPU 901は、上に詳しく説明したコンテキスト転送マネージャのタスクを実行するように構成されている。上述した方法におけるコンテキスト転送マネージャのタスクは、ハードウェアロジックに実装する、またはCPUのプロセッサまたはコントローラにおいて実行されるソフトウェアに実装することができる。混合型の実装形態も可能である。上述した方法のステップ群をサーバ900に実行させる命令を含んでいるプログラムは、不揮発性メモリ903に格納しておくことができ、このメモリは、ハードディスク、光ディスク、磁気テープ、または不揮発性半導体メモリ(例:フラッシュメモリ)とすることができる。
サーバ900は、図に示した以外のユニットとして、キーボードやディスプレイ、さらなるネットワークインタフェースなどをさらに備えていることができ、これらは、上述したコンテキスト転送マネージャのタスクにとって必須ではなく、従ってオプションである。サーバ900は、ネットワークノードと同じ場所に配置する、または個別のエンティティ中に用意することができる。

Claims (6)

  1. 複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークに接続するモバイルノードであって、
    前記複数のアクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスネットワークにおけるアクセスポイントから、前記アクセスポイントのアイデンティティについての情報を含んでいるブロードキャストメッセージを受信し、単位時間あたりに受信した前記アクセスポイントごとの前記ブロードキャストメッセージの数についての情報を取得する手段と、
    前記アクセスポイントから受信した前記ブロードキャストメッセージの数が所定の第1のしきい値を超えている場合、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティに対して、第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティとQoS状態に関する通信を行うことを要求する手段と、
    を備えているモバイルノード。
  2. 請求項1に記載のモバイルノードと、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティとを具備する通信システムであって、
    前記第1のネットワークエンティティは、前記モバイルノードに関連するコンテキスト情報を前記第1のアクセスネットワーク内の少なくとも一つのソースエンティティから収集し、前記収集したコンテキスト情報を第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティに転送する通信システム。
  3. 前記第1のネットワークエンティティと前記第2のネットワークエンティティとの通信は、セキュリティアソシエーションの早期確立をトリガするために実行される請求項2に記載の通信システム。
  4. 複数のアクセスネットワークを備えている異種モバイルネットワークに接続するための方法であって、
    前記複数のアクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスネットワークにおけるアクセスポイントから、前記アクセスポイントのアイデンティティについての情報を含んでいるブロードキャストメッセージを受信し、単位時間あたりに受信した前記アクセスポイントごとの前記ブロードキャストメッセージの数についての情報を取得するステップと、
    前記アクセスポイントから受信した前記ブロードキャストメッセージの数が所定の第1のしきい値を超えている場合、前記モバイルノードが接続している第1のアクセスネットワークに位置する第1のネットワークエンティティに対して、第2のアクセスネットワークに位置する第2のネットワークエンティティとQoS状態に関する通信を行うことを要求するステップと、
    を備えている方法。
  5. 前記第1のネットワークエンティティが、前記モバイルノードに関連するコンテキスト情報を前記第1のアクセスネットワーク内の少なくとも一つのソースエンティティから収集するステップと、
    前記収集したコンテキスト情報を前記第1のネットワークエンティティから前記第2のネットワークエンティティに転送するステップとを、
    さらに具備する請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1のネットワークエンティティと前記第2のネットワークエンティティとの前記通信は、セキュリティアソシエーションの早期確立をトリガするために実行される請求項4または請求項5に記載の方法。
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