JP2011171934A - 受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大なく受信回路のノイズ性能を切り替える。
【解決手段】ローカル信号ILOが入力されるIミキサ21aおよびローカル信号QLOが入力されるQミキサ21bからなるミキサ回路20において、信号受信を行う場合、2つのIミキサ21aおよびQミキサ21bを用いて直交復調を行う。一方、電界強度測定機能によって電界強度を測定する場合、一方のミキサの動作を停止させる。これにより、Iミキサ、Qミキサそれぞれに供給されていた電流信号は、停止させなかったほうのミキサのみに供給され、VI変換回路の変換利得が3dB向上した効果が得られ、ミキサ回路20以降の受信回路のノイズ特性を改善できる。IQミキサの動作・停止を切り替えることで、ローカル周波数と周波数が一致した信号が入力された場合も、その信号強度を正確に検出できる。
【選択図】図1

Description

本発明は無線通信における受信回路に関し、より詳細には、信号を受信する機能と受信周波数近傍の電界強度を測定する機能との2つの機能を実現する受信機における受信回路に関する。
一般に無線通信における受信機においては、無線信号を受信して復調を行う機能と、特定の周波数近傍の電界強度を測定する機能の2つがある場合が多い。一例として、RFID(Radio Frequency Identification)というシステムを例にとって説明する。
RFIDは、一般にタグと呼ばれる小型の子機に対し、親機となるリーダライタ装置が、RF、即ち高周波無線を使って通信を行うシステムである。特に、RF周波数に830MHz〜960MHz程度の周波数帯を用いるRFIDシステムは、UHF帯RFIDと呼ばれる。
図8は、UHF帯RFIDのリーダライタ装置の一例を示す図である。図に示すように、本例のリーダライタ装置は、送信波を出力する送信機81と、タグからの返信信号を受信する受信機82と、送受分離器83と、アンテナ84とを備えている。
リーダライタ装置は、アンテナ84で受信した電子タグからの電波を受信機82において復調を行う機能を有する。このとき、RFIDで用いられる電子タグは一般的に電池などの電源を持たないパッシブタグであるため、リーダライタ装置はタグ駆動用の電波を常に出し続ける。このため、タグからの返信信号を受信する受信期間の間も、送信機81からの送信波は、送信波リークとして、比較的高いレベルで受信機に漏れこんでくる。このため、タグからの返信信号を受信する受信機82の受信回路には、この漏れこんでくる送信波で飽和しないようにするために高い線形性が求められる。
一方、RFIDシステムにはLBT(Listen Before Talk)と呼ばれる電界強度測定機能がある。これは、タグとの通信を開始する前に、他のリーダライタ装置によって通信に使用されていないチャネルを検索するために、他のリーダライタ装置が出す電波を検出する機能である。RFIDシステムでは、この電界強度測定機能を動作させた後、通常の信号受信機能を動作させ、その後に待機時間(例えば、4秒間)を経て再び電界強度測定機能を動作させる、という処理が順に行われる。
電界強度測定機能によって電波を検出している時は、リーダライタの送信機は送信波を出力しないため、上述の送信機の漏れこみもないので受信機の受信回路の特性には高い線形性が必要ない。しかし、他方このLBT機能は微弱な電波の有無そのものを検出する機能であるため、一般には通常の信号受信機能よりもよりよい受信感度、すなわち受信回路における低ノイズ特性が求められる。
つまり、通常の信号受信機能では、高線形性な受信回路が必要となる一方で、電界強度測定機能では通常の受信時よりもより低いノイズ特性が求められる。ただし、この機能によって電波を検出している時は、自機が送信波を出力せず、受信回路に送信波の漏れ込みがないため、受信回路の線形性は緩和される。
このように、これら2つの機能に対する回路設計上の要求は、受信回路にとって相反するものである。これら2つの機能を実現するには、例えば、図9に示すような構成を用いる。同図の受信回路は、これら2つの機能を実現するために、IQ受信回路91と、電界強度測定用受信回路92とを備えている。
IQ受信回路91は、Ich用のローカル信号を用いるIミキサ回路91aおよびIch用のベースバンド回路91cと、Qch用のローカル信号を用いるQミキサ回路91bおよびQch用のベースバンド回路91dとから構成され、通常の受信用としての高線形な特定を有している。一方、電界強度測定用受信回路92は、電界強度測定用のローカル信号を用いるミキサ回路92aと、電界強度測定用のベースバンド回路92bとから構成されている。
このように、上記2つの機能を実現するためには、通常の受信用としての高線形なIQ受信回路91と、LBT用としての低ノイズな電界強度測定用受信回路92との2種類を備える必要がある。
また、上記2つの機能を実現するために、非特許文献1に記述の手法を用いてもよい。非特許文献1では、ミキサの前段に付加的にアンプを配し、このアンプの利得を下げることで雑音指数(Noise figure;NF)は劣化するが高線形性を実現するモードと、利得を上げて低線形性だが低NFを実現するモードとの切り替え機能を持たせている。
"A Single-Chip CMOS Transceiver for UHF Mobile RFID Reader"IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.43,NO.3,MARCH 2008
上述のように受信機において、高い線形性を必要とする信号受信復調機能と、低いノイズ特性を必要とする電界強度測定機能とを実現する場合、図8および図9を参照して説明した従来の手法では、それぞれの機能に必要とされる性能に見合ったミキサ回路を用意するか、または、それぞれの機能のための性能差を具現するために新たな回路を追加する必要があると思われる。そのため、受信回路の回路規模がいずれにおいても増大する。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、その目的はIQミキサ回路を効率良く利用することで、回路規模の増大なく、電界強度測定機能時の受信回路のノイズ低減を行えることのできる受信回路を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明による受信回路は、直交変調された入力信号について直交復調を行うための第1および第2の復調手段と、電界強度測定を行う場合、前記第1および第2の復調手段について、一方を停止させ、停止させない他方に前記入力信号を入力させる動作切替手段とを含むことを特徴とする。これにより、回路規模を増大させずに、受信回路のノイズ性能を切り替えることができ、電界強度測定時の受信回路のノイズを低減させることができる。
上記受信回路において、前記第1および第2の復調手段は、互いに直交する第1および第2のローカル信号を用いて復調を行う第1および第2のミキサであり、前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、のいずれか一方を停止させ、停止させない他方のミキサへ前記入力信号を入力させるのが好ましい。電界強度測定時には、2つのミキサの一方を停止させ、他方を動作させて測定することにより、電界強度測定時の受信回路のノイズを低減させることができる。
また、前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを交互に行うのが好ましい。こうすることにより、電界強度測定機能において、例えば被検出信号の周波数がローカル信号の周波数とほぼ一致してしまう場合にも被検出信号の有無を検出することができる。
さらに、前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを任意の周期で行うようにしてもよい。こうすることにより、電界強度測定機能において、例えば被検出信号の周波数がローカル信号の周波数とほぼ一致してしまう場合にも被検出信号の有無を検出することができる。
また、前記動作切替手段は、前記電界強度測定を行わない場合には、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、を行うようにしてもよい。電界強度測定を行わない場合には、通常の信号受信動作として、直交復調を行う。
本発明によれば、通常の信号受信復調機能の回路を利用して回路規模の増大なく電界強度測定機能時の受信回路のノイズ低減を行えるという効果がある。
本発明による受信回路の実施例1の構成を示す図である。 ミキサの一方の動作を停止させるための構成例を示す図である。 受信回路の動作例を示すフローチャートである。 受信回路の他の動作例を示すフローチャートである。 本発明による受信回路の実施例3の構成を示す図である。 ミキサの一方の動作を停止させるための他の構成例を示す図である。 本発明による受信回路の実施例4の構成を示す図である。 UHF帯RFIDシステムの一般的なリーダライタ装置の構成を示す図である。 信号受信機能と電界強度測定機能とを備えた受信回路の一例を示す図である。
本発明の受信回路は、直交復調を行う回路であり、IミキサまたはQミキサのいずれか一方の動作を停止させ、残ったもうひとつのミキサへ入力される電流信号を集中させるように動作切替を行うことによって信号受信機能と電界強度測定機能との両方を同一回路で実現する。以下、受信回路の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
図1は本発明による受信回路の実施例1を説明する図である。同図を参照すると、本実施例の受信回路は、VI変換部10と、ミキサ回路20と、IV変換回路31aおよび31bからなるIV変換部30とで構成されている。入力された電圧信号はVI変換部10において電圧−電流変換され、電流信号としてミキサ回路20に入力される。ミキサ回路20は、Iミキサ21aおよびQミキサ21bを有しており、VI変換部10によって電圧―電流変換された電流が分配されてIミキサ21a、Qミキサ21bに入力される。
Iミキサ21aにはローカル信号ILOが入力され、Qミキサ21bにはローカル信号ILOと90°位相の異なるローカル信号QLOが入力される。つまり、ローカル信号ILOとローカル信号QLOとは、位相が互いに90°異なっている。なお、これらローカル信号ILOおよびローカル信号QLOは、図示せぬ発振器から出力される。
これらIミキサ21a、Qミキサ21bにおいて、ローカル信号ILO、QLOの周波数とそれぞれミキシングされることで周波数変換された電流信号がIミキサ21a、Qミキサ21bの出力にそれぞれ現れる。これら出力は、それぞれIV変換回路31a、31bによって電圧信号に変換されて出力される。
この受信回路によって信号受信を行う場合、2つのIミキサ21aおよびQミキサ21bを用いてIQ復調(すなわち直交復調)が行われる。一方、電界強度測定機能によって電界強度を測定する場合、信号の有無を検出するだけなので、信号の内容を正確に復調する必要がないため、Iミキサ21a、Qミキサ21bの2つを用いて直交復調を行う必要はない。そこで、Iミキサ21aまたはQミキサ21bの一方の動作を停止させる。例えば、Iミキサ21aまたはQミキサ21bの一方のミキサに供給されるローカル信号を停止させ、かつグラウンド電位などの一定電圧を与えることでIミキサまたはQミキサの動作を停止させる。これにより、従来VI変換回路からIミキサ、Qミキサそれぞれに供給されていた電流信号は、停止させなかったほうのミキサのみに供給され、VI変換回路の変換利得が見かけ√2倍、すなわち3dB向上した効果が得られる。これにより、ミキサ入力の前段すなわちVI変換回路において信号利得が3dB向上することとなりミキサ回路以降の受信回路のノイズ特性は改善する。これにより受信回路全体のノイズ特性が向上することになる。
以上の動作においては、IミキサおよびQミキサのうちのどちらか一方の動作を停止させるのみでノイズ特性の改善を実現できるため、回路としては通常の信号受信時のIミキサおよびQミキサそのものを、動作モードを切り替えて用いるだけで電界強度測定機能を実現することができる。
(ミキサの動作停止)
ところで、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させるには、例えば、図2の構成を用いる。同図を参照すると、ローカル信号ILOに対応して3ステートバッファ40が、ローカル信号QLOに対応して3ステートバッファ41が設けられている。3ステートバッファ40にはローカル信号ILOが入力され、3ステートバッファ41にはローカル信号QLOが入力される。3ステートバッファ40、41の出力は、対応するIミキサ、Qミキサに入力される。
3ステートバッファ40、41の制御端子には、制御部50の制御出力信号が入力されている。制御部50からの制御出力信号によって3ステートバッファ40、41がハイインピーダンス状態になっている場合、ローカル信号ILO、QLOはIミキサ、Qミキサへ入力されない。これに対し、3ステートバッファ40、41が、ハイインピーダンス状態になっていない場合、ローカル信号ILO、QLOはIミキサ、Qミキサへ入力される。本例では、電界強度を測定する場合に、3ステートバッファ40、41のいずれか一方のみをハイインピーダンス状態とし、他方はハイインピーダンス状態としないことにより、ローカル信号が対応するミキサへ入力される。
以上の構成を採用することにより、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させることができる。
(動作フロー)
図3は、本実施例による受信回路の動作例を示すフローチャートである。同図において、まずIミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させる(ステップS101)。この状態では、Iミキサ21aおよびQミキサ21bのうち、停止させなかった他方のみが動作している。この状態で電界強度測定機能を動作させ、電界強度の測定が行われる(ステップS102)。
次に、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの両方を動作させる(ステップS103)。この状態で信号受信機能を動作させることにより、信号の受信電界強度の測定が行われる(ステップS104)。その後、所定の待ち時間の経過後(ステップS105)、ステップS101に戻り、上述した動作が繰り返される。
ところで、電界強度測定においては以下のことが起こる場合がある。図9のように電界強度測定機能として1つのミキサ回路を用いた周波数変換によって低周波に変換し、信号の有無の検出を行う場合、たとえば被検出信号の周波数とローカルの周波数とがたまたま一致した場合、ミキサ回路の出力POUTは、
Figure 2011171934
となる。 なお、式(1)において、Asin(2πft+θ)は被検出信号、Aは被検出信号のパワー、fは被検出信号およびローカル信号の周波数[Hz]、sin2πftはローカル信号、である。
これは被検出信号の位相状態によってミキサ出力に現れる被検出信号のパワーが異なることを意味しており、正確なパワー検出はできなくなる。つまりミキサ回路の出力を用いた電界強度測定の方法では被検出信号の周波数とローカル信号の周波数とが一致した場合のパワー検出は困難である。
そこで、後述するごとき手法によれば、電界強度測定機能において、被検出信号の周波数と受信回路のローカル信号の周波数とが一致した場合でも被検出信号とローカル信号の位相関係に関わらず被検出信号のパワー検出ができる。
本実施例では、上述した実施例1の構成に加えて、IミキサおよびQミキサのうち、動作または停止させるミキサを任意の時間間隔で切り替える。詳細には、例えば、ローカル信号ILOをIミキサに供給し、ローカル信号QLOを停止させてQミキサのローカル入力端子に一定電圧を供給している場合、任意の時間経過後に今度はローカル信号ILOを停止させてIミキサのローカル入力端子に一定電圧を供給し、同時にQミキサのローカル入力端子への一定電圧供給を止めてローカル信号QLOを供給する。Iミキサ、Qミキサへのローカル信号の供給制御については、上述した図2の構成において制御部50からの制御信号によって行うことができる。
このように、動作を停止させるミキサを固定するのではなく、任意の時間間隔で切り替える。こうすることにより、電界強度測定機能において、たとえば被検出信号の周波数がローカル信号の周波数とほぼ一致してしまう場合にも被検出信号の有無を検出することができる。
これが可能になる理由は以下である。今、被検出信号とローカルの周波数が一致した場合、Iミキサの出力POUTIとQミキサの出力POUTQは、
Figure 2011171934
で示される。なお、式(2)において、Asin(2πft+θ)は被検出信号、Aは被検出信号のパワー、fは被検出信号およびローカル信号の周波数[Hz]、sin2πftはIchローカル信号、cos2πftはQchローカル信号、である。
ローカル信号と被検出信号との位相関係によりその出力信号振幅が変動し、位相状態によっては被検出信号が存在していても、ミキサ出力には信号が現れなくなり、Iミキサ、Qミキサの一方のみの出力を見ているだけでは被検出信号の測定ができなくなってしまう場合がある。しかしながら、上述したように、Iミキサ、Qミキサの動作切替を行うことにより、任意の時間ごとにI、Qそれぞれのミキサ出力を測定することができる。このため、ローカル信号と被検出信号との位相関係によらずPOUTI、POUTQを交互に検出することで信号の有無を判定することが可能となる。さらに、POUTIとPOUTQの2乗和をとることで被検出信号の強度を正確に測定することができる。
このように、電界強度測定機能時に被検出信号の周波数がずれてローカル信号の周波数とほぼ一致した場合でも、被検出信号とローカル信号との位相関係によらず被検出信号を正確に検出することができる。
なお、Iミキサ、Qミキサの動作停止の切替は、一定の時間間隔で行ってもよいし、ランダムな時間間隔で行ってもよい。後者の場合、図4のような動作となる。すなわち、まず、Iミキサ、Qミキサのうち、ランダムに決めた一方の動作を停止させる(ステップS101a)。この状態では、Iミキサ21aおよびQミキサ21bのうち、停止させなかった他方のみが動作している。この状態で電界強度測定機能を動作させ、電界強度の測定が行われる(ステップS102)。その後、ランダムに決めた時間間隔でIミキサ、Qミキサの動作停止を切り替えて、再び電界強度の測定が行われる。このIミキサ、Qミキサの動作停止の切り替えおよび電界強度の測定を任意回数実行する。以後は、図3の場合と同様な動作となる。
(回路構成)
図5は、受信回路の実施例3を説明する図である。同図は、実施例1の回路の具体的なトランジスタレベルでの回路の例を示している。本実施例では、実施例1におけるVI変換部10として、図5中の破線で囲まれたgmアンプを含むVI変換部10aを用いる。また、実施例1におけるミキサ回路20として、図5中の破線で囲まれたI/Qスイッチミキサ回路を含むスイッチミキサ回路20aを用いる。さらに、実施例1におけるIV変換部30として、図5中の破線で囲まれたIV変換アンプによって構成されるIV変換部30aを用いる。
本実施例では、入力信号およびローカル信号を差動信号としている。このため、VI変換部10aは、差動信号を入力とする差動入力ポート11を有している。差動入力ポート11に印加される差動信号は、ポジティブ側(以下、適宜、「P」と呼ぶ)のRF入力信号、および、ネガティブ側(以下、適宜、「N」と呼ぶ)のRF入力信号からなり、カップリングキャパシタ12a、12bを介して、gmアンプ13に入力される。gmアンプ13を構成する各MOSトランジスタ14a〜14dのうち、MOSトランジスタ14a、14bのゲートには抵抗15a、15bを介して電圧バイアスが印加されている。MOSトランジスタ14c、14dにも電圧バイアスが印加されている。gmアンプ13により、差動入力ポート11に印加される差動信号が電流に変換され、スイッチミキサ回路20aに入力される。
スイッチミキサ回路20aは、MOSトランジスタTr1aの出力側とMOSトランジスタTr3aの出力側とが、MOSトランジスタTr2aの出力側とMOSトランジスタTr4aの出力側とが、それぞれ接続された構成になっている。そして、MOSトランジスタTr1aおよびTr4aのゲートにはローカル信号ILO_Pが、MOSトランジスタTr2aおよびTr3aのゲートにはローカル信号ILO_Nが、それぞれ印加される。 このような構成により、4つのMOSトランジスタTr1a〜Tr4aはIミキサ21aとして機能する。
同様に、MOSトランジスタTr1bの出力側とMOSトランジスタTr3bの出力側とが、MOSトランジスタTr2bの出力側とMOSトランジスタTr4bの出力側とが、それぞれ接続された構成になっている。そして、MOSトランジスタTr1bおよびTr4bのゲートにはローカル信号ILO_Pが、MOSトランジスタTr2bおよびTr3bのゲートにはローカル信号ILO_Nが、それぞれ印加される。このような構成により、4つのMOSトランジスタTr1b〜Tr4bはQミキサ21bとして機能する。
これらIミキサ21a、Qミキサ21bの出力は、IV変換部30aに入力される。
IV変換部30aは、Iミキサ21aの出力について電流−電圧変換を行うための電流−電圧変換回路31aと、Qミキサ21bの出力について電流−電圧変換を行うための電流−電圧変換回路31bとから構成されている。電流−電圧変換回路31aは、オペアンプOP1と帰還抵抗32a、33aとから構成され、周知の電流−電圧変換回路として機能する。電流−電圧変換回路31bは、オペアンプOP2と帰還抵抗32b、33bとから構成され、周知の電流−電圧変換回路として機能する。なお、各キャパシタは、回路の動作を安定させるために設けられている。
実施例3では電界強度を測定する場合には、スイッチミキサ回路20aに入力されるローカル信号ILO_PおよびILO_N、または、ローカル信号QLO_PおよびQLO_Nを停止させ、スイッチミキサ回路20のMOSのゲートに閾値以下の一定電圧(例えば、グラウンド電位)を与えることでIミキサまたはQミキサの動作を停止させる。このとき、停止させた側のスイッチミキサのトランジスタはオフになり、そのトランジスタのソース−ドレイン間の抵抗値はきわめて大きくなるため、gmアンプ13から出力された電流信号は停止したミキサに入力されずに動作しているミキサに集中する。つまり、第1の復調手段であるIミキサまたは第2の復調手段であるQミキサのいずれか一方の動作を停止して、残ったもうひとつのミキサへ入力される電流信号を集中させている。
(ミキサの動作停止)
本実施例において、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させるには、例えば、図6の回路構成を用いる。同図を参照すると、ローカル信号ILO_Pに対応して3ステートバッファ40aが、ローカル信号ILO_Nに対応して3ステートバッファ40bが、ローカル信号QLO_Pに対応して3ステートバッファ41aが、ローカル信号QLO_Nに対応して3ステートバッファ41bが、それぞれ設けられている。
3ステートバッファ40aおよび40bの出力は対応するIミキサ21aに入力され、3ステートバッファ41aおよび41bの出力は対応するQミキサ21bに入力される。
3ステートバッファ40aおよび40b、41aおよび41bの制御端子には、制御部50の制御出力信号が入力されている。制御部50からの制御出力信号によって3ステートバッファ40aおよび40bがハイインピーダンス状態になっている場合、ローカル信号ILOはIミキサ21aに入力されない。一方、3ステートバッファ40aおよび40bが、ハイインピーダンス状態になっていない場合、ローカル信号ILOはIミキサ21aへ入力される。
同様に、3ステートバッファ41aおよび41bがハイインピーダンス状態になっている場合、ローカル信号QLOはQミキサ21bに入力されない。一方、3ステートバッファ41aおよび41bが、ハイインピーダンス状態になっていない場合、ローカル信号QLOはQミキサ21bへ入力される。
本例では、電界強度を測定する場合に、3ステートバッファ40aおよび40b、41aおよび41bのいずれか一方のみをハイインピーダンス状態とし、他方はハイインピーダンス状態としないことにより、ローカル信号が対応するミキサへ入力される。
以上の構成を採用することにより、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させることができる。
なお、本実施例においては、入力信号およびローカル信号に差動信号を用いた差動回路の例として示しているが、必ずしも差動回路を用いる必要はない。また、本実施例においても、Iミキサ、Qミキサの動作、停止を任意の時間間隔で切り替える動作を行うことにより、実施例2への適用が可能である。
図7は、受信回路の実施例4の構成を説明する図であり、実施例1の具体的なトランジスタレベルでの回路の例を示している。本実施例では、実施例1におけるVI変換部10として、図7中の破線で囲まれたトランジスタからなるVI変換部10bを用いる。また、実施例1におけるミキサ回路20として、図7中の破線で囲まれたトランジスタを含むスイッチミキサ回路20bを用いる。スイッチミキサ回路20bは、Iミキサ21aおよびQミキサ21bによって構成されている。スイッチミキサ回路20bの出力には図7中の破線で囲まれた抵抗部60がカスコード接続されている。
本実施例においても、入力信号およびローカル信号を差動信号としている。ポジティブおよび一対のRF入力信号は、差動入力ポート11からVI変換部10bに入力され、それぞれ対応するMOSトランジスタ14a、14bに入力される。例えば、ポジティブ側のRF入力信号はMOSトランジスタ14aに入力され、ネガティブ側のRF入力信号はMOSトランジスタ14bに入力される。
MOSトランジスタ14aおよび14bの一端は電圧バイアスがゲートに印加されて定電流源として機能するMOSトランジスタ16に接続され、他端は対応するIミキサ21a、Qミキサ21bに接続されている。
スイッチミキサ回路20bにおいて、MOSトランジスタTr1aの出力側とMOSトランジスタTr3aの出力側とが、MOSトランジスタTr2aの出力側とMOSトランジスタTr4aの出力側とが、それぞれ接続された構成になっている。そして、MOSトランジスタTr1aおよびTr4aのゲートにはローカル信号ILO_Pが、MOSトランジスタTr2aおよびTr3aのゲートにはローカル信号ILO_Nが、それぞれ印加される。このような構成により、4つのMOSトランジスタTr1a〜Tr4aはIミキサ21aとして機能する。
同様に、MOSトランジスタTr1bの出力側とMOSトランジスタTr3bの出力側とが、MOSトランジスタTr2bの出力側とMOSトランジスタTr4bの出力側とが、それぞれ接続された構成になっている。そして、MOSトランジスタTr1bおよびTr4bのゲートにはローカル信号ILO_Pが、MOSトランジスタTr2bおよびTr3bのゲートにはローカル信号ILO_Nが、それぞれ印加される。このような構成により、4つのMOSトランジスタTr1b〜Tr4bはQミキサ21bとして機能する。
本実施例において、電界強度を測定する場合には、スイッチミキサ回路20bに入力されるローカル信号ILO_PおよびILO_N、または、ローカル信号QLO_PおよびQLO_Nの入力を停止させ、Iミキサ21aを構成するMOSトランジスタTr1a〜Tr4a、または、Qミキサ21bを構成するMOSトランジスタTr1b〜Tr4bのゲートに閾値以下の一定電圧(例えば、グラウンド電位)を与えることでIミキサ21aまたはQミキサ21bの動作を停止させる。このとき、停止させた側のミキサのトランジスタはオフになり、そのトランジスタのソース−ドレイン間の抵抗値はきわめて大きくなる。このため、VI変換部10bから出力された電流信号は停止しているミキサに入力されず、動作しているミキサに集中する。これにより、実施例1の場合と同様な動作が可能となり、Ich出力(P)およびIch出力(N)、またはQch出力(P)およびQch出力(N)から電界強度の測定結果が得られる。
Iミキサ21aまたはQミキサ21bの動作を停止させるには、実施例3の場合と同様に、図6の回路構成を用いればよい。
本実施例においても、実施例2の場合と同様に、IミキサまたはQミキサの動作、停止を任意の時間間隔で切り替える動作を行うことができるのは勿論である。
なお、本実施例においては、入力信号およびローカル信号に差動信号を用いた差動回路を例として示しているが、必ずしも差動回路を用いる必要はない。また、本実施例においては、VI変換部10bおよびミキサ回路20bを構成するトランジスタとしてMOSトランジスタを用いているが、それらはバイポーラトランジスタに置換可能である。バイポーラトランジスタを用いる場合、そのベースに閾値以下の一定電圧を印加してミキサの動作を停止すればよい。いずれのトランジスタを用いる場合も、飽和領域で動作させる。
(まとめ)
多くの通信システムにおいて、信号受信機能のためにIQミキサ回路による直交復調を行うということに着眼し、本発明では、電界強度測定機能時にIQミキサ回路を効率良く利用することで、回路規模の増大なく、この2つの機能モードを動作切替だけで実現することができる。
10、10a、10b VI変換部
11 差動入力ポート
12a、12b カップリングキャパシタ
13 gmアンプ
14a〜14d、16、Tr1a〜Tr4a、Tr1b〜Tr4b MOSトランジスタ
15a、15b 抵抗
20、20a、20b スイッチミキサ回路
20b ミキサ回路
21a Iミキサ
21b Qミキサ
30、30a IV変換部
31a、31b VI変換回路
31a、31b 電圧変換回路
32a、32b、33a、33b 帰還抵抗
40、40a、40b、41、41a、41b 3ステートバッファ
50 制御部
60 抵抗部
81 送信機
82 受信機
83 送受分離器
84 アンテナ
91 受信回路
91a、91b ミキサ回路
91c、91d、92b ベースバンド回路
92 電界強度測定用受信回路
92a ミキサ回路
ILO_P、ILO_N、QLO_P、QLO_N ローカル信号
OP1、OP2 オペアンプ

Claims (5)

  1. 直交変調された入力信号について直交復調を行うための第1および第2の復調手段と、電界強度測定を行う場合、前記第1および第2の復調手段について、一方を停止させ、停止させない他方に前記入力信号を入力させる動作切替手段とを含むことを特徴とする受信回路。
  2. 前記第1および第2の復調手段は、互いに直交する第1および第2のローカル信号を用いて復調を行う第1および第2のミキサであり、
    前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、のいずれか一方を停止させ、停止させない他方のミキサへ前記入力信号を入力させることを特徴とする請求項1に記載の受信回路。
  3. 前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを交互に行うことを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
  4. 前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを任意の周期で行うことを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
  5. 前記動作切替手段は、前記電界強度測定を行わない場合には、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の受信回路。
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