JP2011171934A - 受信回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローカル信号ILOが入力されるIミキサ21aおよびローカル信号QLOが入力されるQミキサ21bからなるミキサ回路20において、信号受信を行う場合、2つのIミキサ21aおよびQミキサ21bを用いて直交復調を行う。一方、電界強度測定機能によって電界強度を測定する場合、一方のミキサの動作を停止させる。これにより、Iミキサ、Qミキサそれぞれに供給されていた電流信号は、停止させなかったほうのミキサのみに供給され、VI変換回路の変換利得が3dB向上した効果が得られ、ミキサ回路20以降の受信回路のノイズ特性を改善できる。IQミキサの動作・停止を切り替えることで、ローカル周波数と周波数が一致した信号が入力された場合も、その信号強度を正確に検出できる。
【選択図】図1
Description
RFIDは、一般にタグと呼ばれる小型の子機に対し、親機となるリーダライタ装置が、RF、即ち高周波無線を使って通信を行うシステムである。特に、RF周波数に830MHz〜960MHz程度の周波数帯を用いるRFIDシステムは、UHF帯RFIDと呼ばれる。
リーダライタ装置は、アンテナ84で受信した電子タグからの電波を受信機82において復調を行う機能を有する。このとき、RFIDで用いられる電子タグは一般的に電池などの電源を持たないパッシブタグであるため、リーダライタ装置はタグ駆動用の電波を常に出し続ける。このため、タグからの返信信号を受信する受信期間の間も、送信機81からの送信波は、送信波リークとして、比較的高いレベルで受信機に漏れこんでくる。このため、タグからの返信信号を受信する受信機82の受信回路には、この漏れこんでくる送信波で飽和しないようにするために高い線形性が求められる。
このように、これら2つの機能に対する回路設計上の要求は、受信回路にとって相反するものである。これら2つの機能を実現するには、例えば、図9に示すような構成を用いる。同図の受信回路は、これら2つの機能を実現するために、IQ受信回路91と、電界強度測定用受信回路92とを備えている。
また、上記2つの機能を実現するために、非特許文献1に記述の手法を用いてもよい。非特許文献1では、ミキサの前段に付加的にアンプを配し、このアンプの利得を下げることで雑音指数(Noise figure;NF)は劣化するが高線形性を実現するモードと、利得を上げて低線形性だが低NFを実現するモードとの切り替え機能を持たせている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、その目的はIQミキサ回路を効率良く利用することで、回路規模の増大なく、電界強度測定機能時の受信回路のノイズ低減を行えることのできる受信回路を提供することである。
また、前記動作切替手段は、前記電界強度測定を行わない場合には、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、を行うようにしてもよい。電界強度測定を行わない場合には、通常の信号受信動作として、直交復調を行う。
これらIミキサ21a、Qミキサ21bにおいて、ローカル信号ILO、QLOの周波数とそれぞれミキシングされることで周波数変換された電流信号がIミキサ21a、Qミキサ21bの出力にそれぞれ現れる。これら出力は、それぞれIV変換回路31a、31bによって電圧信号に変換されて出力される。
以上の動作においては、IミキサおよびQミキサのうちのどちらか一方の動作を停止させるのみでノイズ特性の改善を実現できるため、回路としては通常の信号受信時のIミキサおよびQミキサそのものを、動作モードを切り替えて用いるだけで電界強度測定機能を実現することができる。
ところで、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させるには、例えば、図2の構成を用いる。同図を参照すると、ローカル信号ILOに対応して3ステートバッファ40が、ローカル信号QLOに対応して3ステートバッファ41が設けられている。3ステートバッファ40にはローカル信号ILOが入力され、3ステートバッファ41にはローカル信号QLOが入力される。3ステートバッファ40、41の出力は、対応するIミキサ、Qミキサに入力される。
以上の構成を採用することにより、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させることができる。
図3は、本実施例による受信回路の動作例を示すフローチャートである。同図において、まずIミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させる(ステップS101)。この状態では、Iミキサ21aおよびQミキサ21bのうち、停止させなかった他方のみが動作している。この状態で電界強度測定機能を動作させ、電界強度の測定が行われる(ステップS102)。
次に、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの両方を動作させる(ステップS103)。この状態で信号受信機能を動作させることにより、信号の受信電界強度の測定が行われる(ステップS104)。その後、所定の待ち時間の経過後(ステップS105)、ステップS101に戻り、上述した動作が繰り返される。
そこで、後述するごとき手法によれば、電界強度測定機能において、被検出信号の周波数と受信回路のローカル信号の周波数とが一致した場合でも被検出信号とローカル信号の位相関係に関わらず被検出信号のパワー検出ができる。
これが可能になる理由は以下である。今、被検出信号とローカルの周波数が一致した場合、Iミキサの出力POUTIとQミキサの出力POUTQは、
このように、電界強度測定機能時に被検出信号の周波数がずれてローカル信号の周波数とほぼ一致した場合でも、被検出信号とローカル信号との位相関係によらず被検出信号を正確に検出することができる。
図5は、受信回路の実施例3を説明する図である。同図は、実施例1の回路の具体的なトランジスタレベルでの回路の例を示している。本実施例では、実施例1におけるVI変換部10として、図5中の破線で囲まれたgmアンプを含むVI変換部10aを用いる。また、実施例1におけるミキサ回路20として、図5中の破線で囲まれたI/Qスイッチミキサ回路を含むスイッチミキサ回路20aを用いる。さらに、実施例1におけるIV変換部30として、図5中の破線で囲まれたIV変換アンプによって構成されるIV変換部30aを用いる。
IV変換部30aは、Iミキサ21aの出力について電流−電圧変換を行うための電流−電圧変換回路31aと、Qミキサ21bの出力について電流−電圧変換を行うための電流−電圧変換回路31bとから構成されている。電流−電圧変換回路31aは、オペアンプOP1と帰還抵抗32a、33aとから構成され、周知の電流−電圧変換回路として機能する。電流−電圧変換回路31bは、オペアンプOP2と帰還抵抗32b、33bとから構成され、周知の電流−電圧変換回路として機能する。なお、各キャパシタは、回路の動作を安定させるために設けられている。
本実施例において、Iミキサ21aおよびQミキサ21bの一方の動作を停止させるには、例えば、図6の回路構成を用いる。同図を参照すると、ローカル信号ILO_Pに対応して3ステートバッファ40aが、ローカル信号ILO_Nに対応して3ステートバッファ40bが、ローカル信号QLO_Pに対応して3ステートバッファ41aが、ローカル信号QLO_Nに対応して3ステートバッファ41bが、それぞれ設けられている。
3ステートバッファ40aおよび40b、41aおよび41bの制御端子には、制御部50の制御出力信号が入力されている。制御部50からの制御出力信号によって3ステートバッファ40aおよび40bがハイインピーダンス状態になっている場合、ローカル信号ILOはIミキサ21aに入力されない。一方、3ステートバッファ40aおよび40bが、ハイインピーダンス状態になっていない場合、ローカル信号ILOはIミキサ21aへ入力される。
本例では、電界強度を測定する場合に、3ステートバッファ40aおよび40b、41aおよび41bのいずれか一方のみをハイインピーダンス状態とし、他方はハイインピーダンス状態としないことにより、ローカル信号が対応するミキサへ入力される。
なお、本実施例においては、入力信号およびローカル信号に差動信号を用いた差動回路の例として示しているが、必ずしも差動回路を用いる必要はない。また、本実施例においても、Iミキサ、Qミキサの動作、停止を任意の時間間隔で切り替える動作を行うことにより、実施例2への適用が可能である。
スイッチミキサ回路20bにおいて、MOSトランジスタTr1aの出力側とMOSトランジスタTr3aの出力側とが、MOSトランジスタTr2aの出力側とMOSトランジスタTr4aの出力側とが、それぞれ接続された構成になっている。そして、MOSトランジスタTr1aおよびTr4aのゲートにはローカル信号ILO_Pが、MOSトランジスタTr2aおよびTr3aのゲートにはローカル信号ILO_Nが、それぞれ印加される。このような構成により、4つのMOSトランジスタTr1a〜Tr4aはIミキサ21aとして機能する。
本実施例においても、実施例2の場合と同様に、IミキサまたはQミキサの動作、停止を任意の時間間隔で切り替える動作を行うことができるのは勿論である。
なお、本実施例においては、入力信号およびローカル信号に差動信号を用いた差動回路を例として示しているが、必ずしも差動回路を用いる必要はない。また、本実施例においては、VI変換部10bおよびミキサ回路20bを構成するトランジスタとしてMOSトランジスタを用いているが、それらはバイポーラトランジスタに置換可能である。バイポーラトランジスタを用いる場合、そのベースに閾値以下の一定電圧を印加してミキサの動作を停止すればよい。いずれのトランジスタを用いる場合も、飽和領域で動作させる。
多くの通信システムにおいて、信号受信機能のためにIQミキサ回路による直交復調を行うということに着眼し、本発明では、電界強度測定機能時にIQミキサ回路を効率良く利用することで、回路規模の増大なく、この2つの機能モードを動作切替だけで実現することができる。
11 差動入力ポート
12a、12b カップリングキャパシタ
13 gmアンプ
14a〜14d、16、Tr1a〜Tr4a、Tr1b〜Tr4b MOSトランジスタ
15a、15b 抵抗
20、20a、20b スイッチミキサ回路
20b ミキサ回路
21a Iミキサ
21b Qミキサ
30、30a IV変換部
31a、31b VI変換回路
31a、31b 電圧変換回路
32a、32b、33a、33b 帰還抵抗
40、40a、40b、41、41a、41b 3ステートバッファ
50 制御部
60 抵抗部
81 送信機
82 受信機
83 送受分離器
84 アンテナ
91 受信回路
91a、91b ミキサ回路
91c、91d、92b ベースバンド回路
92 電界強度測定用受信回路
92a ミキサ回路
ILO_P、ILO_N、QLO_P、QLO_N ローカル信号
OP1、OP2 オペアンプ
Claims (5)
- 直交変調された入力信号について直交復調を行うための第1および第2の復調手段と、電界強度測定を行う場合、前記第1および第2の復調手段について、一方を停止させ、停止させない他方に前記入力信号を入力させる動作切替手段とを含むことを特徴とする受信回路。
- 前記第1および第2の復調手段は、互いに直交する第1および第2のローカル信号を用いて復調を行う第1および第2のミキサであり、
前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、のいずれか一方を停止させ、停止させない他方のミキサへ前記入力信号を入力させることを特徴とする請求項1に記載の受信回路。 - 前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを交互に行うことを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
- 前記動作切替手段は、電界強度測定を行う場合、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力の停止と、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力の停止とを任意の周期で行うことを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
- 前記動作切替手段は、前記電界強度測定を行わない場合には、前記第1のミキサへの前記第1のローカル信号の入力、および、前記第2のミキサへの前記第2のローカル信号の入力、を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の受信回路。
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JPH07321687A (ja) * | 1994-05-25 | 1995-12-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 受信装置 |
JP2008278025A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Toshiba Tec Corp | 無線タグリーダ |
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- 2010-02-17 JP JP2010032804A patent/JP5129278B2/ja active Active
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