JP2011171803A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気嚢を有する飛行船やバルーンにおいて、気嚢の大きさに見合うだけの大型で、かつ軽量で、かつ高い開口利得を有するアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 気嚢部2の内部に、変形に耐えうるシート状のアンテナを二次放射面として設け、シート状のアンテナを気嚢部2の内面に沿って貼付または一体化して設けるとともに、気嚢2内またはペイロード部3に一次放射器4を搭載することにより、大きな開口利得のアンテナ装置を得る。
【選択図】 図1
【解決手段】 気嚢部2の内部に、変形に耐えうるシート状のアンテナを二次放射面として設け、シート状のアンテナを気嚢部2の内面に沿って貼付または一体化して設けるとともに、気嚢2内またはペイロード部3に一次放射器4を搭載することにより、大きな開口利得のアンテナ装置を得る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、飛行船またはバルーンの気嚢に搭載されるアンテナ装置に関する。
従来から、米国の電子システムである、Joint Land Attack Cruise Missile Defense Elevated Netted Sensor(JLENS)に代表されるように、飛行船およびバルーンにアンテナおよび光学センサ等を搭載し、電波および光波センサによって目標監視を行うシステムが知られている。飛行船およびバルーンは、固定翼の航空機と比較して、低コストで同質量のペイロードを搭載可能であり、低速移動しながらまたは係留された固定点からの観測を行うことができる。
飛行船およびバルーンは、一般的に気嚢とペイロード部に分けられる。アンテナ装置のような搭載品は、基本的にペイロード部に搭載され、ペイロード部に搭載可能な質量は、主に飛行船およびバルーンの気嚢の体積に依存する。
例えばペイロード部に大型のアンテナ装置を搭載する場合、より大きな気嚢を有する飛行船およびバルーンが必要となる。また、大型のアンテナ装置を搭載する場合、ペイロード部の構造体にアンテナ装置が付くことにより、空力特性が悪化して飛行船およびバルーンの姿勢が安定しなくなる。
このため、空力特性を考慮したペイロード部内にアンテナ装置を配置する、または気嚢部とペイロード部を一体化し、一体化した構造体の内部にアンテナ装置を配置することで、アンテナによる突起物をなくして空力安定性を向上させる技術手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この手法により、所要空力性能により制限されていたペイロード部の大きさ以上の捜索用アンテナ装置を、搭載することが可能となる。
特許文献1に示す、飛行船の気嚢に搭載される従来の捜索用アンテナ装置は、空力安定性を向上させるために、気嚢内に格納されていた。この捜索用アンテナ装置は、板状のアンテナ、または円状に配置された多数の導波管と小型のアンテナからなり、アンテナおよび支持部材の質量が大きくなるため、気嚢内に格納してもアンテナ開口を劇的に大きくすることは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、気嚢内に配置されるアンテナ装置について、より大開口で、かつ軽量のアンテナ装置を得ることを目的とする。
本発明によるアンテナ装置は、気嚢を有した飛行船またはバルーンの気嚢内面に沿って付着し、二次放射面を形成する変形可能なシート状のアンテナと、上記気嚢内の下部または上記気嚢下部のペイロード内に設置され、上記シート状のアンテナに対向して配置された1次放射器とを備えたものである。
本発明によれば、気嚢の大きさに近い大口径であって、かつより軽量で、高利得のアンテナ装置を得ることが可能となる。
実施の形態1.
以下、本発明に係る実施の形態1によるアンテナ装置について、図面を用いて説明する。実施の形態1のアンテナ装置は、浮力を得るための気嚢部分を持つ航空機として、飛行船やバルーン、係留型の気球等に搭載される。
以下、本発明に係る実施の形態1によるアンテナ装置について、図面を用いて説明する。実施の形態1のアンテナ装置は、浮力を得るための気嚢部分を持つ航空機として、飛行船やバルーン、係留型の気球等に搭載される。
図1は、実施の形態1によるアンテナ装置の概略構成を示す図である。図1では、アンテナ装置を搭載する飛行船を例に用いて説明する。図において、飛行船1は、気嚢2の下部にペイロード部3が設けられる。気嚢2は浮力を得る目的で使用される。気嚢2の内部には、アンテナ反射鏡5と、一次放射器4が搭載される。アンテナ反射鏡5と一次放射器4はアンテナ装置を構成する。このアンテナ装置は、例えば気嚢2やペイロード部3の内部に収納されるレーダ信号処理装置(図示せず)とともに、レーダ装置を構成する。
図2は実施の形態1によるアンテナ装置の上面図であり、図3は実施の形態1によるアンテナ装置の側面図である。
一次放射器4は、飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3内に搭載される。図2、3の例では、気嚢2内に搭載する例を示している。また、図3に示すように、一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3の下方に搭載される。
一次放射器4は、飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3内に搭載される。図2、3の例では、気嚢2内に搭載する例を示している。また、図3に示すように、一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3の下方に搭載される。
アンテナ反射鏡5は、二次放射面を構成している。アンテナ反射鏡5は、変形に耐えうるメッシュアンテナやメンブレンアンテナのように、薄い樹脂板や樹脂繊維の表面に導電性金属を付着させた導電性シートや炭素繊維織物シート等からなるシート状のアンテナによって構成される。アンテナ反射鏡5は、シート状のアンテナが気嚢2の内面および外面に貼付されているか、もしくは気嚢を支持する構造部材に組み込まれている。また、アンテナ反射鏡5は、一次放射器4と向かい合うようにして、シート状のアンテナが気嚢2の内部または外部の上方に配置され、二次放射面が下を向くように取り付けられている。図3の例では、アンテナ反射鏡5が気嚢2内部に貼付する例が示されている。
実施の形態1のアンテナ装置は、軽量なシート状のアンテナをアンテナ反射鏡5に使用するだけでなく、気嚢2に沿わせて二次放射面であるアンテナ反射鏡5を配することにより、変形しやすいシート状のアンテナの形状を安定させ、また飛行船1に搭載しうる最大限のアンテナ開口を実現することができるようになされている。
また、気嚢2およびペイロード部3内に、アンテナ装置を含むレーダ装置全てを搭載する区画を設けることで、空力特性を向上させるとともに、軽量なシート状のアンテナをアンテナ反射鏡5に使用することで、ペイロード部3よりも広い気嚢2内の空間にアンテナ装置を設置することを可能ならしめている。
ここで、飛行船のペイロードの搭載能力について説明する。
飛行船やバルーン等の軽航空機は、浮力によってその機体を空中に浮かべることが可能であるが、機体の自重を支える浮力以外の、レーダ装置のようなペイロードに回すことのできる余剰浮力は、次式(1)によって表される。ここで、B:余剰浮力、ρb:外気密度、V:気嚢体積、g:重力加速度、mg:気嚢内気体質量、ma:ペイロード部内気体質量、ms:船体質量である。
飛行船やバルーン等の軽航空機は、浮力によってその機体を空中に浮かべることが可能であるが、機体の自重を支える浮力以外の、レーダ装置のようなペイロードに回すことのできる余剰浮力は、次式(1)によって表される。ここで、B:余剰浮力、ρb:外気密度、V:気嚢体積、g:重力加速度、mg:気嚢内気体質量、ma:ペイロード部内気体質量、ms:船体質量である。
上式(1)より、より大きな、すなわち質量の大きなアンテナ装置を搭載するには、一般的には気嚢体積Vを増加させる必要があることがわかる。
しかしながら、本実施の形態1によるアンテナ装置では、特許文献1に示されるような従来のシステムで使用していた板状のアンテナを用いず、気嚢2の内面および外面に、二次放射面であるアンテナ反射鏡5として、変形に耐えうるメッシュアンテナやメンブレンアンテナのようなシート状のアンテナを貼付し、または気嚢構造に組み込んで、気嚢2内またはペイロード部3に搭載したホーンアンテナ等の一次放射器4との組合せによって、軽量かつ大開口のアンテナを得ることが可能となる。
また、アンテナ装置を構成するアンテナ反射鏡5として、シート状のアンテナを適用することで、気嚢2とアンテナ二次放射面との一体化が可能となり、また気嚢2の変形に対応することができる。
一般的に、レーダ装置に用いられるアンテナ装置は、16分の1波長程度の位相ずれは許容することができるといわれており、例えばL帯のような低い周波数帯であれば、数センチメートル程度の変形までは許容できることとなる。
一般的に、レーダ装置に用いられるアンテナ装置は、16分の1波長程度の位相ずれは許容することができるといわれており、例えばL帯のような低い周波数帯であれば、数センチメートル程度の変形までは許容できることとなる。
次に、実施の形態1によるアンテナ装置の動作について説明する。
まず、飛行船1は、所望の観測領域に向けて二次放射面5を向けるように姿勢制御を行う。
次いで、アンテナ装置の一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面5に向けて、電波が照射される。このとき、一次放射器4のビーム幅は二次放射面5全てに当たる規模であることが望ましい。
最後に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
まず、飛行船1は、所望の観測領域に向けて二次放射面5を向けるように姿勢制御を行う。
次いで、アンテナ装置の一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面5に向けて、電波が照射される。このとき、一次放射器4のビーム幅は二次放射面5全てに当たる規模であることが望ましい。
最後に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
ここで、実施の形態1のアンテナ装置では、二次放射面5が気嚢2に貼り付いているため、低速で姿勢制御を行うという飛行船の性質上、高速に広い角度を走査することは困難である。
よって、実施の形態1のアンテナ装置の実施にあたっては、一次放射器4を機械的または電子的に動かして、ビーム方向を変化させることで、ある程度の範囲のビーム走査を可能とするように構成されていてもよい。なお、一次放射器4のビーム方向を電子的に動かす場合は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによって、アンテナ位相面を変化させることでビーム走査を行う。
よって、実施の形態1のアンテナ装置の実施にあたっては、一次放射器4を機械的または電子的に動かして、ビーム方向を変化させることで、ある程度の範囲のビーム走査を可能とするように構成されていてもよい。なお、一次放射器4のビーム方向を電子的に動かす場合は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによって、アンテナ位相面を変化させることでビーム走査を行う。
以上説明したとおり、実施の形態1によるアンテナ装置は、気嚢を有した飛行船またはバルーンの気嚢内面に沿って付着し、二次放射面を形成する変形可能なシート状のアンテナと、上記気嚢内の下部または上記気嚢下部のペイロード内に設置され、上記シート状のアンテナに対向して配置された1次放射器とを備えたことを特徴とする。
これによって、飛行船やバルーン、係留型の気球等の気嚢の大きさに近い大口径であって、かつより軽量で、高利得のアンテナ装置を得ることが可能となる。また、気嚢の大きさが変わらなければ、従来よりも大きな開口利得を得ることができ、アンテナ開口を固定すれば従来よりも小規模な飛行船やバルーンでも、同等の開口利得を得ることが可能となる。
実施の形態2.
以下の説明では、前述の実施形態1と同様に、飛行船に適用した他のアンテナ装置の例について説明する。
以下の説明では、前述の実施形態1と同様に、飛行船に適用した他のアンテナ装置の例について説明する。
図4は、実施の形態2によるアンテナ装置の概略構成を示す上面図である。
図4において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3に搭載される。図4においては、気嚢2内に搭載する例を示している。一次放射器4と向かい合うようにして、対角線上に並ぶように、二次放射面5a、5bからなるシート状のアンテナ反射鏡5が、気嚢2の内部または外部に貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図4においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。ここで、一次放射器4は二次放射面5a、5b両方に放射できるように、初めから背中合わせで2開口あってもよいし、回転機構等を有して、二次放射面5a、5bに向けて交互に放射してもよい。
図4において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3に搭載される。図4においては、気嚢2内に搭載する例を示している。一次放射器4と向かい合うようにして、対角線上に並ぶように、二次放射面5a、5bからなるシート状のアンテナ反射鏡5が、気嚢2の内部または外部に貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図4においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。ここで、一次放射器4は二次放射面5a、5b両方に放射できるように、初めから背中合わせで2開口あってもよいし、回転機構等を有して、二次放射面5a、5bに向けて交互に放射してもよい。
図5は、本発明の概略構成の側面図である。図5において、一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3の下方に搭載される。図5においては、気嚢2内に搭載する例を示している。一次放射器4と向かい合うようにして、対角線に並ぶように二次放射面5a、5bを有したシート状のアンテナ反射鏡5が、気嚢2の内部または外部の上方において、二次放射面が下を向くように貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図5においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。
実施の形態1のアンテナ装置では、所望の一方向に対して、扇形の観測領域を形成するが、上記のような二次放射源5a、5bの配置により、2方向に向けて蝶のような観測領域を形成することとなる。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。
まず、飛行船1は所望の観測領域に向けて二次放射面5a、5bを向けるように姿勢制御を行う。
一次放射器4を各二次放射面に向けて2開口持つ場合、実施例1と同様に、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面5に向けて、電波を照射する。
このとき、一次放射器4のビーム幅は二次放射面5全てに当たる規模であることが望ましい。
最後に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
まず、飛行船1は所望の観測領域に向けて二次放射面5a、5bを向けるように姿勢制御を行う。
一次放射器4を各二次放射面に向けて2開口持つ場合、実施例1と同様に、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面5に向けて、電波を照射する。
このとき、一次放射器4のビーム幅は二次放射面5全てに当たる規模であることが望ましい。
最後に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
別の態様として、一次放射器4を回転機構で回動させ、一次放射器4から放射されるビームを二次放射面5a、5bに交互に照射する場合は、まず、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面5aに向けて、電波を照射する。
次に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5aで反射し、第一の所望の観測領域に向けて電波を照射する。
次に、回転機構により一次放射器4の照射方向を二次放射面5bに変更し、同様に一次放射器4から照射された電波を二次放射面5bで反射して、第二の所望の観測領域に向けて電波を照射する。
これを繰り返すことで、所望の観測領域を時分割で照射する。
なお、一次放射器4の照射方向を変えるビーム走査は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによってアンテナ位相面を変化させることで、電子的にビーム方向を切り替えるようにしてもよい。
次に、一次放射器4から照射された電波を二次放射面5aで反射し、第一の所望の観測領域に向けて電波を照射する。
次に、回転機構により一次放射器4の照射方向を二次放射面5bに変更し、同様に一次放射器4から照射された電波を二次放射面5bで反射して、第二の所望の観測領域に向けて電波を照射する。
これを繰り返すことで、所望の観測領域を時分割で照射する。
なお、一次放射器4の照射方向を変えるビーム走査は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによってアンテナ位相面を変化させることで、電子的にビーム方向を切り替えるようにしてもよい。
以上説明したとおり、実施の形態2によるアンテナ装置は、実施の形態1におけるシート状のアンテナを複数の部分アンテナに分割し、それぞれを気嚢両側面の対角線上に配置するとともに、部分アンテナを切り替えるようにビーム走査することで、上記シート状のアンテナで反射されるビーム方向が飛行船またはバルーンの進行方向の両側に走査されるように1次放射器を設けることを特徴とする。
これによって、実施の形態1と同様に、飛行船やバルーン、係留型の気球等の気嚢の大きさに近い大口径であって、かつより軽量で、高利得のアンテナ装置を得ることが可能となる。また、アンテナ装置をレーダ装置に適用する場合、飛行性やバルーンの進行方向の両面捜索が可能となる。
実施の形態3.
以下の説明では、前述の実施形態1と同様に、飛行船に適用した他のアンテナ装置の例について説明する。
以下の説明では、前述の実施形態1と同様に、飛行船に適用した他のアンテナ装置の例について説明する。
図6は、実施の形態3によるアンテナ装置の概略構成を示す上面図である。
図6において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3に搭載される。図6においては、気嚢2内に搭載する例を示している。一次放射器4と向かい合うようにして、二次放射面を与えるアンテナ反射鏡5のシート状のアンテナが、気嚢2の内部または外部に貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図6においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。ここで、一次放射器4はアンテナ反射鏡5の全面を照射するように固定してあってもよいし、回転機構を有してアンテナ反射鏡5の円周内を沿うように放射してもよい。
図6において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3に搭載される。図6においては、気嚢2内に搭載する例を示している。一次放射器4と向かい合うようにして、二次放射面を与えるアンテナ反射鏡5のシート状のアンテナが、気嚢2の内部または外部に貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図6においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。ここで、一次放射器4はアンテナ反射鏡5の全面を照射するように固定してあってもよいし、回転機構を有してアンテナ反射鏡5の円周内を沿うように放射してもよい。
図7は、実施の形態3によるアンテナ装置の概略構成を示す側面図である。
図7において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3の下方に搭載される。図7においては、気嚢2内の中央に搭載する例を示しているが、オフセットして設置してあってもよい。一次放射器4と向かい合うようにして、アンテナ反射鏡5のシート状のアンテナが、気嚢2の内部または外部の上方に真下を向くように貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図7においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。
図7において一次放射器4は飛行船1の気嚢2内またはペイロード部3の下方に搭載される。図7においては、気嚢2内の中央に搭載する例を示しているが、オフセットして設置してあってもよい。一次放射器4と向かい合うようにして、アンテナ反射鏡5のシート状のアンテナが、気嚢2の内部または外部の上方に真下を向くように貼付、または気嚢構造に組み込まれている。図7においては、気嚢2内部に貼付する例を示している。
実施の形態1では、所望の一方向に対して、扇形の観測領域を形成し、実施の形態2では、2方向に向けて蝶のような観測領域を形成するが、実施の形態3では真下を中心とした円、または楕円の領域を全周捜索することとなる。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
以下、動作について説明する。
まず、飛行船1は所望の観測領域上空へ移動し、真下にアンテナ反射鏡5の二次放射面を向けるように姿勢制御を行う。
一時放射器4を固定して、アンテナ反射鏡5の二次放射面全体に照射する場合、実施例1と同様に、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面に向けて、電波を照射する。
最後に、一次放射器4から照射された電波をアンテナ反射鏡5の二次放射面で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
まず、飛行船1は所望の観測領域上空へ移動し、真下にアンテナ反射鏡5の二次放射面を向けるように姿勢制御を行う。
一時放射器4を固定して、アンテナ反射鏡5の二次放射面全体に照射する場合、実施例1と同様に、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられた二次放射面に向けて、電波を照射する。
最後に、一次放射器4から照射された電波をアンテナ反射鏡5の二次放射面で反射し、所望の観測領域に向けて電波を照射する。
別の態様として、一次放射器4を回転機構等で二次放射面5の円周内を沿うように放射する場合、まず、一次放射器4から気嚢2に沿って貼り付けられたアンテナ反射鏡5の二次放射面における円周内に向けて、電波を照射する。
次に、一次放射器4から照射された電波をアンテナ反射鏡5の二次放射面で反射し、所望の観測領域の一部に向けて電波を照射する。
次に、回転機構により一次放射器4の照射方向を、アンテナ反射鏡5の二次放射面の円周内をなぞるように変えながら、所望の観測領域に向けて円形に電波を照射する。
これを繰り返すことで、直下の領域を時分割で円状に照射する。
なお、一次放射器4の照射方向を変えるビーム走査は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによってアンテナ位相面を変化させることで、電子的にビーム方向を切り替えるようにしてもよい。
次に、一次放射器4から照射された電波をアンテナ反射鏡5の二次放射面で反射し、所望の観測領域の一部に向けて電波を照射する。
次に、回転機構により一次放射器4の照射方向を、アンテナ反射鏡5の二次放射面の円周内をなぞるように変えながら、所望の観測領域に向けて円形に電波を照射する。
これを繰り返すことで、直下の領域を時分割で円状に照射する。
なお、一次放射器4の照射方向を変えるビーム走査は、フェーズドアレイアンテナにおける移相切り替えによってアンテナ位相面を変化させることで、電子的にビーム方向を切り替えるようにしてもよい。
実施の形態3のアンテナ装置では、アンテナ反射鏡5の二次放射面が気嚢2に貼り付いているため、低速で姿勢制御を行うという飛行船の性質上、高速に広い角度を走査することは困難である。
よって、実施の形態3のアンテナ装置の実施にあたっては、一次放射器4を機械的または電子的に動かしてビーム方向を変化させることで、ある程度の範囲の走査を可能とするような手法を取ってもよい。
よって、実施の形態3のアンテナ装置の実施にあたっては、一次放射器4を機械的または電子的に動かしてビーム方向を変化させることで、ある程度の範囲の走査を可能とするような手法を取ってもよい。
以上説明したとおり、実施の形態3によるアンテナ装置は、実施の形態1におけるシート状のアンテナを気嚢内部の上部面に配し、飛行船またはバルーンの直下方向の全周にビーム走査されることを特徴とする。これによって、飛行性またはバルーンの直下方向の全周捜索が可能となる。
以上の実施の形態1から3で説明したアンテナ装置は、飛行船やバルーン等の気嚢を有する航空機に搭載されるアンテナ装置において、気嚢部分に二次放射面として、変形に耐えうるシート状のアンテナを貼付または一体化し、気嚢内および気嚢外に一次放射器のアンテナを配置することで、大開口アンテナの大型化および軽量化が可能となる。これによって、アンテナ反射鏡として、メッシュアンテナやメンブレンアンテナを適用することが可能となり、アンテナの大型化および軽量化が可能となるので、飛行船やバルーンに搭載されるレーダ装置の性能向上や、軽量化を比較的低コストで実現することができる。また、当該アンテナ装置を、例えば、拠点防空や災害監視、沿岸警戒などを目的として、通信機能を有して広範囲に配置される複数のセンサノードと通信を行うための、通信アンテナとして利用することにより、安価なセンサネットワークの構築を実現することができる。
なお、実施の形態1から3で説明したアンテナ装置は、飛行船のような大型の気嚢を有する航空機への適用が前提となるため、気嚢の外周部分にソーラーパネルを付加することで、外部電源の代替または補助として、自家発電を行ってもよい。
1 飛行船(またはバルーン)、2 気嚢、3 ペイロード部、4 一次放射器、5 二次放射面、6 板状アンテナ。
Claims (4)
- 気嚢を有した飛行船またはバルーンの気嚢内面に沿って付着し、二次放射面を形成する変形可能なシート状のアンテナと、
上記気嚢内の下部または上記気嚢下部のペイロード内に設置され、上記シート状のアンテナに対向して配置された1次放射器と、
を備えたアンテナ装置。 - 上記シート状のアンテナは、複数の部分アンテナに分割されてそれぞれ気嚢両側面の対角線上に配置され、
上記1次放射器は、上記部分アンテナを切り替えるようにビーム走査することで、上記シート状のアンテナで反射されるビーム方向が上記飛行船またはバルーンの進行方向の両側に走査されることを特徴とした請求項1記載のアンテナ装置。 - 上記シート状のアンテナを気嚢内部の上部面に配し、飛行船またはバルーンの直下方向の全周にビーム走査されることを特徴とした請求項1記載のアンテナ装置。
- 上記気嚢にソーラーパネルを付加したことを特徴とした請求項1記載のアンテナ装置。
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