JP2011171238A - Led照明器具およびこれに用いられるled点灯制御装置 - Google Patents

Led照明器具およびこれに用いられるled点灯制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】点灯回路自体の電力損失を低減するとともに、点灯回路からの発熱を抑制し、高効率で安定した点灯状態を提供するLED照明器具を提供する。
【解決手段】LED照明器具は、LED素子からなるLED発光部2と、LED発光部のLED素子を点灯する点灯回路部4とを備え、点灯回路部4を構成する半導体素子の少なくとも一部を、GaN系半導体素子またはSiC系半導体素子などのワイドギャップ半導体で構成することで高効率で安定な点灯特性を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、LED照明器具およびこれに用いられるLED点灯制御装置に係り、特にLED(発光ダイオード)素子を光源とするLED照明器具の点灯回路に関するものである。
近年、LED素子の光学性能が高くなって来ており、LED素子を用いたLED照明器具は寿命が長いなどの理由で、従来の白熱電球、蛍光ランプなどの光源からの置き換えが進められている。今後、LED性能のさらなる向上により、さらに汎用の照明器具分野での採用が進んでいくと考えられる。
LED素子の光出力は、出力電流一定とすると高温になればなるほど低下する傾向にある。そこで、本出願人は、始動時の光出力の立ち上がりの改善と周囲温度による光出力の変動抑制を目的とし、周囲温度が変化しても照明器具からの光出力が略一定になるように制御する制御部を点灯回路部内に設けたLED照明器具を提案している(特許文献1)。 この例では、周囲温度が常温よりも低い低温時の点灯安定時にはLED発光部に流れる電流が最も小さくなるように制御する。一方、周囲温度が常温よりも低い低温時の点灯回路部への入力電源投入時にはLED発光部に安定時よりも大きい電流を流すようにしている。
一方、古くから用いられている白熱ランプや放電ランプにおいてもその駆動を制御するランプ制御システムが提案されている(特許文献2)。
このランプ制御システムでは、白熱ランプまたは放電ランプが駆動中高温になるため、ランプの発熱がランプ駆動回路に伝わり、ランプ駆動回路を構成する半導体素子が熱暴走するのを防ぐことを目的としている。そして、ワイドギャップ半導体素子を含むランプ駆動回路を用いることで、600℃以上の高温においても、半導体が正常動作をするとしている。このように白熱ランプなどの場合には、ランプ自体が極めて高い温度になるため、特許文献2では、駆動回路の発熱による発光特性への影響などは考慮されていなかった。
特開2009−134946号公報 特開2004−281171号公報
しかしながら、特許文献1のLED照明器具においては、高出力化に伴い、スイッチング素子として用いられるFET、ダイオードなど点灯回路を構成するパワー素子の電流が増加し、電力損失が増加するという問題がでてきている。
また、点灯回路を構成するパワー素子自体の温度上昇に起因する、LED素子の出力低下も顕在化するようになってきている。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、点灯回路自体の電力損失を低減するとともに、点灯回路からの発熱を抑制し、高効率で安定した点灯状態を提供するLED照明器具を提供することを目的する。
そこで本発明のLED照明器具は、LED素子からなるLED発光部と、LED素子を点灯する点灯回路部とを備え、点灯回路部を構成する半導体素子の少なくとも一部が、GaN系半導体素子またはSiC系半導体素子などのワイドギャップ半導体素子で構成されたことを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、ワイドギャップ半導体は、バンドギャップEgが Eg ≧ 2.0 eV であることを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、点灯回路部は、複数のLED素子に点灯電流を供給する電流供給部を備えたことを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、LED素子と点灯回路部とが、同一基板上に搭載されたことを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、LED素子と点灯回路部とを搭載した複数の基板が筐体内に収納されたことを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、点灯回路部は昇圧チョッパ回路及び昇圧チョッパ回路の直流電圧を発光ダイオードを点灯させる電流に変換する電力変換回路を具備し、電力変換回路がワイドギャップ半導体素子を含むことを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、昇圧チョッパ回路に複数の電力変換回路とLED発光部とが接続されることを特徴とする。
また、本発明のLED照明器具は、電力変換回路とLED発光部を同一の基板上に構成したことを特徴とする。
また、本発明の照明システムは、上記LED照明器具を複数台とそれらの制御装置とを組合わせて構成したことを特徴とする。
また、本発明の照明システムは、制御装置の出力は直流電圧であり、直流電圧に重畳された信号によって、LED照明器具が点灯制御されることを特徴とする。
本発明によれば、LED素子を点灯させる点灯回路のパワー素子の少なくとも一つをGaNまたはSiCなどのワイドギャップ半導体素子で構成することで、電力損失を低減することにより、LED素子の周囲温度を低減し、高効率のLED照明器具を提供することが出来る。
本発明の実施の形態1のLED照明器具の構成を示す回路図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の実装状態を示す断面図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の動作説明のための波形図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の制御回路の動作説明のための特性図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の使用時の時間経過に伴う照度比の変化を示す図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の制御回路IC3の制御特性を示す特性図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の器具込みの制御特性を示す特性図 従来例の点灯回路部を用いた時のLED照明器具の周囲温度と照度比の関係を示す特性図 本発明の実施の形態1のLED照明器具の点灯回路部を用いた時のLED照明器具の周囲温度と照度比の関係を示す特性図 本発明の実施形態2のLED照明器具の実装状態を示す断面図 本発明の実施形態3のLED照明器具の実装状態を示す断面図 本発明の実施形態4のLED照明器具の点灯回路部の構成を示す回路図 本発明の実施形態5のLED照明器具の実装状態を示す断面図 本発明の実施形態6のLED照明器具の実装状態を示す断面図 本発明の実施形態7のLED照明器具の点灯回路部の構成を示す回路図 本発明の実施形態7のLED照明器具の構成を示す図
(実施の形態1)
本発明の実施の形態のLED照明器具の等価回路構成を第1図に示す。このLED照明器具は、LED素子からなる光源としてのLED発光部2と、LED発光部2を点灯する点灯回路部4とを備え、点灯回路部4を構成する半導体素子の内、パワー素子が、GaN半導体で構成されたことを特徴とする。すなわち、この点灯回路部4は、制御回路IC3の内部スイッチング素子であるMOSFETQ1、ダイオードD1及び全波整流器DB等点灯回路を構成するパワー素子をワイドギャップ半導体であるGaNで構成している。例えば、本実施の形態では、制御回路IC3の内部スイッチング素子Q2であるGaNイッチング素子が使用されている。
ワイドギャップ半導体であるGaN半導体は通常の点灯回路部を構成するシリコン半導体よりも導通損失またはオン抵抗等が1桁から2桁小さいため、低抵抗で消費電力が少なくかつ、発熱量も少ない。このため点灯回路部4からの発熱を抑制し、LED発光部2への熱の影響を防ぐことができる。
以下、このLED照明器具について説明する。LED発光部2は、4個のLED2a〜2dが搭載されており、LED2a〜2dまでアノードからカソードに直列に接続されている構成となっている。LED2aのアノード側にはプラス、LED2dのカソード側にはマイナスの電圧が印加されることにより、各LED2a〜2dが発光する。LED2a〜2dの順方向電圧Vfの合計以上の電圧が印加されると、流れる電流値に応じてLEDから光速を得ることが出来る。順方向電圧Vfは通常3.5Vのため、4個直列に接続するのであれば、4×3.5V以上の直流電圧において点灯させることが出来る。
このLED照明器具では、図2に示すように、LED照明器具の器具筐体7内に、LED発光部2と点灯回路部4が内蔵されている。器具筐体7は下端開放された金属製の円筒体よりなり、下端開放部は光拡散板8で覆われている。この光拡散板8に対向するように、LED発光部2が配置されている。このLED発光部2は、LED実装基板21上にLED2a〜2dを実装している。制御回路IC3の内部スイッチング素子Q1であるMOSFETのドレインーソース間電圧、ドレインーソース間電流及びダイオードD1を実装している。41は電源回路基板であり、点灯回路部4の電子部品を実装している。LED発光部2は、器具筐体7内において放熱板71に接触するように設置されており、LED2a〜2dの発生する熱を器具筐体7内に逃がすようになっている。またLED発光部2と点灯回路部4は、この放熱板71に設けられた穴を介して、リード線5で接続されている。放熱板71はアルミ板や銅版のような金属板であり、放熱効果と点灯回路部4への光遮断効果とを併せ持つように構成されている。放熱板71は器具筐体7に電気的に接続されて接地されるが、リード線5のプラス側ならびにマイナス側とは電気的に分離された非給電部となっている。器具筐体7は天井9に埋め込まれており、断熱施工が行われるような天井に取り付けられると、点灯後の時間が経過するにつれて、LED発光部2の温度が上昇して行くことになるが、本実施の形態では、点灯回路部4は大電流の流れるパワー素子はGaNで構成されているため、低抵抗で消費電力が少なく、発熱量も大幅に低減される。
点灯回路部4の出力コネクタCON2とLED発光部2は一対のリード線5で接続されている。点灯回路部4の入力コネクタCON1は、商用交流電源Vsからの交流電源電圧(例えば、AC100V,50/60Hz)に接続される。
次に、点灯回路部について説明する。点灯回路部は、図1に示すようにスイッチング電源回路部1とフィルタ回路部3とで構成されている。スイッチング電源回路部1は非絶縁型の降圧チョッパ回路であり、(パワー)内部スイッチング素子Q1を兼ねた制御回路IC3によりスイッチング制御される。この制御回路IC3としては、例えば、パナソニック株式会社製造のMP552と同等の回路素子であって少なくとも内部スイッチング素子を構成するFETがGaNチップで形成されたものが用いられる。
商用交流電源Vsに点灯回路部4のフィルタ回路部3が接続される。フィルタ回路部3はヒューズFUSE、コンデンサC3、ラインフィルタLFからなり、商用交流電源Vsの一端にヒューズFUSEが直列接続され、商用交流電源Vsの他端とヒューズFUSEの出力端と並列にコンデンサC3、ラインフィルタLFが接続される。
フィルタ回路部3の出力には全波清流器DBとコンデンサC1が並列接続され、コンデンサC1の両端にLED2a〜2dの直列回路からなるLED発光部2とチョークL1と制御回路IC3の出力端子Qとグランド端子Gが直列に接続されている。出力端子Qは制御回路IC3の内部でスイッチング用のMOSFETQ1のドレイン端子に接続されている。グランド端子Gは制御回路IC3の内部でスイッチング用のMOSFETQ1のソース端子に接続されている。
また、LED発光部2とチョークL1の直列回路にダイオードD1が並列接続されており、コンデンサC2がLED発光部2と並列に接続されている。ダイオードD1のカソード側はコンデンサC2の正極側に接続され、アノード側はチョークL1を介してコンデンサC2の負極側に接続されている。
制御回路IC3の周辺には、制御部品として、感温抵抗Rt、抵抗R2、R3、R8、コンデンサC5〜C7が接続されている。制御回路IC3のVdd端子は外部基準電圧端子であり、この端子の雑棒防止用にコンデンサC5が接続されている。制御回路IC3のEX端子はLED発光部2への出力電流の大きさを決める端子であり、Vdd端子と回路グランド(グランド端子G)の間に抵抗R2と感温抵抗Rtと抵抗R3が直列接続され、その分圧電圧がEX端子に印加されている。コンデンサC6は上述のコンデンサC5と同じ、雑音防止用コンデンサである。
Vin端子は商用交流電源Vsが投入された後、全波整流後の電源ラインからこの端子を介して制御回路IC3に制御電源を供給する端子である。コンデンサC7はコンデンサC5、C6と同じく雑音防止用のコンデンサである。
回路動作としては、まず商用交流電源Vsから入力された電圧は入力コネクタCON1を介しフィルタ回路部3を経て全波整流器DBにて全波整流される。全波整流された電圧はコンデンサC1を介してLED発光部2とコンデンサC2の並列回路とチョークL1と制御回路IC3の出力端子Q−グランド端子G間の直列回路に印加される。
商用交流電源Vsの投入直後は、制御回路IC3のVin端子から制御電源から制御回路IC3に供給され、Vdd端子の電圧が所定の電圧に達したときに発振を開始する。制御回路IC3の出力端子Q−グランド端子G間の電圧がほぼ0のとき、つまり内部のスイッチング素子がON状態のときは、制御回路IC3を介して全波清流器DBの出力電圧はLED発光部2とコンデンサC2並列回路とチョークL1の直列回路に印加され、LED発光部2のLED2a〜2dが点灯する。
上述のON状態の時間幅は制御回路ICの内部で設定される閾値電圧で決定される。制御回路IC3の内部で出力端子Q−グランド端子Gに流れる電流を電圧に変換し、その電圧が閾値電圧に達すると、制御回路IC3の出力端子Q−グランド端子Gが開放状態(つまり内部のイッチング素子がOFF状態)となる。このとき、チョークL1の蓄積エネルギーによる逆起電力にてダイオードD1を介してコンデンサC2とLED発光部2の並列回路に回生電流が流れて、LED2a〜2dの点灯状態を維持する。
図3は、本実施の形態の動作波形であり、制御回路IC3の内部スイッチング素子であるMOSFETQ1のドレインーソース間電圧、ドレインーソース間電流及びダイオードD1に流れる電流波形を示している。図中のON期間とOFF期間を合算した周期T,つまりその逆数のスイッチング周波数は、この制御回路IC3では数十kHzに固定されているため、OFF状態からON状態へは強制的に移行する。
また、制御回路IC3の出力端子Q−グランド端子G間がON状態になる時間幅を設定するための閾値電圧はEX端子の分圧電圧により変えることが出来る。つまり、LED発光部2のLED2a〜2dへ流す電流ioは制御回路IC3の閾値電圧を変えることにより変化させることができ、この閾値電圧は制御回路IC3のEX端子に印加する電圧を変えることにより可変制御出来る。この閾値電圧VthとEX端子に印加する電圧の関係を図4に示す。
また制御回路IC3(例えば、パナソニック株式会社製造MIP552と同等の等価回路をもつ素子であってGaNから構成されたもの)の閾値電圧は周囲温度特性を持っており、制御回路IC3の温度が高くなるにつれて閾値電圧が大きくなる特性がある。このため低温時にはLED2a〜2dに流れる電流Ioが小さくなってしまうため、低温時で電源投入すると光の立ち上がりが遅くなる。そこで、制御回路IC3のVdd端子とEX端子間に抵抗R2と感温抵抗Rtを入れることにより、図6に示すように、低温時(例えば、−10℃から10℃)の電源投入時にLED2a〜2dに流れる電流Ioを大きくしている。EX端子に印加される電圧はVddk×R3/(R2+Rt+R3)となり、感温抗Rtの抵抗値が周囲温度に応じて変化することにより、EX端子に印加される電圧は可変制御される。これにより、図5に示すように、低温時の電源投入時の光出力の立ち上がりが改善される。図5では、低温時の電源投入後の経過時間(s)と照度比の関係を示している。
このように低温時の電源投入時に大きな電流をLEDに流すことによりLED照明器具からの光出力を早く立ち上げることができ、すぐに光出力を安定化することができる。
さらに図6に制御回路IC3の出力電流相対比と周囲温度との関係を示す。従って、低温時にLEDに流す電流Ioが大きくなり、そこから温度が高くなるにつれて緩やかにLEDに流す電流Ioが小さくなり、さらに温度が高くなるにつれて今度はLEDに流す電流Ioが大きくなるように制御することで安定した光量を得ることができる。
また、図2に示すように、点灯回路部4を器具筐体7に内蔵した場合は、安定点灯時において、図6の常温より高い領域の特性となるため、図7に示すようにLEDに流す電流(または点灯回路部4の出力電流)(Io)が周囲温度(Ta)に対して正特性となるように制御される。このため、光出力の低下が抑制され、周囲温度Taが変化しても略一定(図8)となる。図8は比較のために本発明の点灯制御回路を用いない従来例のLED照明器具の周囲温度に対する照度比(安定点灯時)を示しており、図9に示すように、周囲温度変化に対する照度比の変化が抑制される。
本実施の形態においては、図7に示すようにLEDに流す電流(または点灯回路部4の出力電流)(Io)が周囲温度(Ta)に対して正特性となるように制御し、LEDの周囲温度が上昇する安定点灯時にLEDに流す電流Ioを大きく制御した場合において、制御回路IC3の内部スイッチング素子であるGaN半導体Q2、GaN半導体ダイオードD1及びGaN半導体全波整流器DB等、点灯回路を構成するパワー素子の電流が増加する。しかしながら、このパワー素子の電流増加によって生じるパワー素子の電力損失の増加はほぼ無視出来るレベルとすることが出来る。
すなわち本実施の形態においては、以下のような効果がある。
(1)周囲温度Taが変化しても、照度比をより一定化出来る(図9の破線特性、実線は従来例の特性を示す)。図9の破線は実施の形態1のLED照明器具の周囲温度に対する照度比(安定点灯時)を示しており、周囲温度変化に対する照度比の変化が、抑制されていることがわかる。
(2)周囲温度上昇に伴う、LED照明器具への入力電力の増加を抑制出来るため、LED照明器具の総合効率(光速/光束)の低下を抑制出来る。
(3)パワー素子の温度上昇を抑制出来るため、点灯回路自体の長寿命化をはかることができ、高い信頼性を有する点灯回路を提供することが出来る。
(4)パワー素子の電力損失増加による温度上昇が無視出来るので、パワー素子の発熱が、LED照明器具内部の温度を上昇しない。従って、点灯回路部4の電力損失による、LED照明器具の総合効率(光速/光束)の低下は発生しない。
(実施の形態2)
次に実施の形態2のLED照明器具について図10を参照しつつ説明する。本実施の形態では、図1に示した実施の形態1のLED照明器具において、LED発光部2と点灯回路部4を同一の基板21上に搭載したことを特徴とする。
これは、点灯回路部4において発熱を伴うパワー素子をGaN半導体で構成しているため、点灯回路部自体からの発熱を大幅に抑制することができるため、LED発光部2と点灯回路部4を同一基板上に形成することができ、LED発光部2に供給される電流パスも大幅に短縮することができ、更なる電力損失を抑制することができる。
この構成によれば、実施の形態1で説明した効果に加えて、
(1)基板の第1の面にLED発光部2を搭載するとともに、第2の面に点灯回路部4を搭載することができるため、LED照明器具の薄型化をはかることが出来る。
(2)点灯回路専用の基板が不要である。またLED発光部2と点灯回路部4を接続するリード線5も不要である。器具筐体7を小型化出来る。よって、LED照明器具材料費および組み立て工数を低減出来る。
(実施の形態3)
次に実施の形態3のLED照明器具について図11を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図1に示した実施の形態1のLED照明器具において、器具筐体7内にLED発光部2と点灯回路部4を同一の基板21に構成したLED点灯装置を複数備えたLED照明器具を構成している。80は基板21相互を接続するための弾性部材からなる支持具である。
本実施の形態では、実施の形態2に加えて、光出力の大きなLED照明器具を提供出来るという効果がある。この構成においても、パワー素子をGaN半導体で形成し点灯回路部4からの発熱を低減することができることから、実現できるものである。
この構成により、上記実施の形態2と同様、点灯回路専用の基板が不要である。またLED発光部2と点灯回路部4を接続するリード線5も不要である。器具筐体7を小型化出来る。よって、LED照明器具材料費および組み立て工数を低減出来る。
(実施の形態4)
次に実施の形態4のLED照明器具について図12を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図1に示した実施の形態1のLED照明器具において、点灯回路部4に昇圧チョッパ回路部10を有することを特徴とする。昇圧チョッパ回路部は、コンデンサC1、チョークL2、スイイチング素子Q2、ダイオードD2より構成される。
Q2が全波整流器の両端電圧及びL2の電流に応じてON−OFFすることによって、コンデンサC3の両端に一定した直流電圧を得ている。本実施例において、降圧チョッパ回路を構成するQ1,D1に加えて、昇圧チョッパ回路を構成するスイッチング素子Q2及びダイオードD2にGaN半導体で形成したパワー素子が使用されている。
このように、GaN半導体、SiC半導体などのワイドギャップ半導体は、シリコン系の半導体よりも導通損失またはオン抵抗等が1桁から2桁小さいため、消費電力も小さく、発熱量が大幅に低減される。
本実施の形態のLED照明器具の効果としては、実施の形態1で述べた効果に加えて、
(1)LED照明器具への入力電流の高調波成分を低減出来る。
(2)商用交流電源Vsの変動に対して、LED照明器具の光出力または入力電力の変動を抑制出来る。
という効果を奏功する。
本実施の形態では、点灯回路部4を構成するパワー素子すべてにワイドギャップ半導体を使用したが、一部のパワー素子にのみにワイドギャップ半導体を使用してもよい。例えばQ1,D1のみにワイドギャップ半導体を用いてもよい。
(実施の形態5)
次に実施の形態5のLED照明器具について図13を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図12に示した実施の形態4のLED照明器具において、LED発光部2と降圧チョッパ回路11を同一の基板21に構成していることを特徴とする。
電源回路基板41には、フィルタ回路3と全波整流器DB、昇圧チョッパ回路10が構成されている。降圧チョッパ回路11を構成しているQ1及びD1にワイドギャップ半導体(例えば、例えば、GaN半導体、SiC半導体)を使用している。LEDに近接する降圧チョッパ回路11のパワー素子Q1,D1の発熱によりLEDの周囲温度上昇を抑制出来る。本実施の形態では、実施の形態4で説明した効果に加えて、LED照明器具を薄型化出来るという効果がある。
(実施の形態6)
次に実施の形態6のLED照明器具について図14を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図13に示した実施の形態5のLED照明器具において、同一の基板21に構成されるLED発光部2と降圧チョッパ回路11を備えるLED点灯回路ブロックを複数有することを特徴とするLED照明器具を示している。80は点灯ブロック(基板21)相互を接続するための弾性部材からなる支持具である。
本実施の形態では、光出力の大きなLED照明器具を提供出来るという効果がある。
(実施の形態7)
次に実施の形態7のLED照明器具について図15を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図14に示した実施の形態6のLED照明器具において、同一の基板21に構成されるLED発光部2と降圧チョッパ回路11を備えるLED点灯回路ブロックを二つ有することを特徴とするLED照明器具を示している。
(実施の形態8)
次に実施の形態8のLED照明器具について図16を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、図15に示した実施の形態7のLED照明器具で示されたLED照明器具を複数台有している。図16に示すように、これら複数台のLED照明器具は制御装置Sで制御される。制御装置Sからの制御信号によって、LED照明器具の点灯モードを、例えば、点灯、消灯、調光等変更することが出来るものである。
制御信号はデジタル信号または可変DC信号またはPWM信号等が用いられる。
制御装置Sは、所定のDC電圧を出力し、各LED照明器具はDC電圧の入力を受けて点灯する。そして、上記LED照明器具のON,OFF等の制御は、上記DC電圧に重畳された信号によってなされても良い。
なお、LED発光部2に電流を供給する回路は、降圧チョッパ回路で説明したが、フライバック式DC/DCコンバータDC/DCコンバータであれば回路方式については特に限定されるものではない。
また、パワー素子をGaN系半導体で構成した点灯回路部について説明したが、GaNに限定されることなく、SiC系半導体など、ワイドギャップ半導体を用いた素子あるいは集積回路を用いた点灯回路部であればよい。
2a〜2d LED
2 LED発光部
4 点灯回路部
41 電源回路基板
IC3 制御回路
Q1, Q2 内部スイッチング素子
D1 ダイオード
5 リード線
7 器具筐体
71 放熱板
8 光拡散板

Claims (10)

  1. LED素子からなるLED発光部と、
    前記LED素子を点灯する点灯回路部とを備えたLED照明器具であって、
    前記点灯回路部を構成する半導体素子の少なくとも一部が、GaN系半導体素子またはSiC系半導体素子などのワイドギャップ半導体素子で構成されたLED照明器具。
  2. 請求項1に記載のLED照明器具であって、
    前記ワイドギャップ半導体は、バンドギャップEgが Eg ≧ 2.0 eV であるLED照明器具。
  3. 請求項1または2に記載のLED照明器具であって、
    前記点灯回路部は、複数のLED素子に点灯電流を供給する電流供給部を備えたLED照明器具。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のLED照明器具であって、
    前記LED素子と前記点灯回路部とが、同一基板上に搭載されたLED照明器具。
  5. 請求項4に記載のLED照明器具であって、
    前記LED素子と前記点灯回路部とを搭載した複数の基板が筐体内に収納されたLED照明器具。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のLED照明器具であって、
    前記点灯回路部は昇圧チョッパ回路及び昇圧チョッパ回路の直流電圧を発光ダイオードを点灯させる電流に変換する電力変換回路を具備し、
    前記電力変換回路が前記ワイドギャップ半導体素子を含むLED照明器具。
  7. 請求項6に記載のLED照明器具であって、
    前記昇圧チョッパ回路に複数の電力変換回路とLED発光部とが接続されるLED照明器具。
  8. 請求項6または7に記載のLED照明器具であって、
    前記電力変換回路とLED発光部を同一の基板上に構成したLED照明器具。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のLED照明器具を複数台とそれらの制御装置とを組合わせて構成した照明システム。
  10. 請求項9記載の照明システムであって、
    前記制御装置の出力は直流電圧であり、前記直流電圧に重畳された信号によって、LED照明器具が点灯制御される照明システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105188225A (zh) * 2015-09-30 2015-12-23 生迪智慧科技有限公司 Led驱动器和led灯
US9265120B2 (en) 2012-10-29 2016-02-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting device and luminaire using same

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