JP2011171207A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動の発生している調理容器を検出して、どの加熱手段の火力を変更すべきかを特定できる加熱調理器を提供すること。
【解決手段】トッププレート2と、複数の加熱手段3と、加熱手段3の火力を制御する加熱制御手段4と、トッププレート2の振動を検出する複数の振動検出手段5と、加熱制御手段4と振動検出手段5に接続されて機器全体の制御を行う機器制御手段6を有し、振動検出手段5によってトッププレートの振動を検出すると、機器制御手段6は振動検出手段5の検出した複数の振動波形の位相差からどの加熱手段3の振動であるかを判定し、加熱制御手段4によって加熱手段3の火力を変更する加熱調理器とすることにより、加熱を停止することなく加熱手段3を特定して適切な制御を行うことができるため、使い勝手が良く安心して使用できる加熱調理器を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】トッププレート2と、複数の加熱手段3と、加熱手段3の火力を制御する加熱制御手段4と、トッププレート2の振動を検出する複数の振動検出手段5と、加熱制御手段4と振動検出手段5に接続されて機器全体の制御を行う機器制御手段6を有し、振動検出手段5によってトッププレートの振動を検出すると、機器制御手段6は振動検出手段5の検出した複数の振動波形の位相差からどの加熱手段3の振動であるかを判定し、加熱制御手段4によって加熱手段3の火力を変更する加熱調理器とすることにより、加熱を停止することなく加熱手段3を特定して適切な制御を行うことができるため、使い勝手が良く安心して使用できる加熱調理器を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、一般家庭、レストラン及びオフィスなどで使用される加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、調理容器内の食材等が加熱されて振動が発生すると、その振動をトッププレート下面等に配した振動検出手段によって検出し、どの加熱手段で加熱された調理容器から発生した振動かを推定する方法が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、前記従来の構成では、調理容器内の調理物が沸騰しても振動がほとんど発生しない調理容器と振動が発生する調理容器とがあるため、必ずしも振動検出手段に近い加熱手段で加熱している調理容器で沸騰しているとは限らず、誤検知を起こす可能性があった。
また、加熱を停止し、振動検出手段の検出する振動波形の減衰から加熱手段を特定する方法では、加熱を停止するために調理性能が悪化するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので複数の加熱手段を使用している場合でも加熱を停止することなく加熱手段を特定して適切な制御を行うことができる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、外郭を形成するトッププレートと、調理容器を加熱するための複数の加熱手段と、加熱手段の火力を制御する加熱制御手段と、トッププレートの振動を検出する複数の振動検出手段と、加熱制御手段と振動検出手段に接続されて機器全体の制御を行う機器制御手段を有し、振動検出手段によってトッププレートの振動を検出すると、機器制御手段は振動検出手段の検出した複数の振動波形の位相差からどの加熱手段で加熱している調理容器の振動であるかを判定することによって、加熱を停止することなく加熱手段を特定することが可能となる。
本発明の加熱調理器は、加熱を停止することなく振動している加熱容器の加熱手段を特定して適切な制御を行うことができるため、使い勝手が良く安心して使用できる加熱調理器を提供することができる。
第1の発明は、外郭を形成するトッププレートと、調理容器を加熱するための複数の加熱手段と、前記加熱手段の火力を制御する加熱制御手段と、トッププレートの振動を検出する複数の振動検出手段と、前記加熱制御手段と前記振動検出手段に接続されて機器全体の制御を行う機器制御手段を有し、前記振動検出手段によってトッププレートの振動を検出すると、前記機器制御手段は前記振動検出手段の検出した複数の振動波形の位相差からどの加熱手段で加熱している調理容器の振動であるかを判定し、前記加熱制御手段によって加熱手段の火力を変更する加熱調理器とするものである。
本発明によれば、加熱を停止することなく確実に加熱手段を特定することができ、使い勝手の良い加熱調理器を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、機器制御手段がどの加熱手段で加熱している調理容器の振動であるかを判定した後、該当する加熱手段の火力を低下させ、振動検出手段の検出した振動波形の振幅が火力低下前よりも小さくなったときに加熱手段を確定する加熱調理器とするものである。本発明によれば、より確実に加熱手段を特定することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、それぞれの加熱手段における調理容器の温度を検出する温度検出手段を有し、加熱手段の前記温度検出手段が所定の温度以上であるときに火力を変更する加熱調理器とするものである。本発明によれば、、より確実に加熱手段を特定することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の複数の振動検出手段は、それぞれの加熱手段の中心との距離が互いに異なるように配置した加熱調理器とするものである。本発明によれば、複数の振動検出手段によって検出される振動波形の位相差が確実に取れるようにすることができる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、振動検出手段の検出した振動の変化が所定値よりも早い変化であった場合、その信号を除去する加熱調理器とすることものである。本発明によれば、ノイズ成分による誤検出を防ぐことができる。
第6の発明は、特に、第1の発明において、機器制御手段に接続された操作手段を有し、調理容器にフッ素加工がされている場合にはそのことを入力することができるようにした加熱調理器とするものである。本発明によれば、振動の発生しないフッ素加工がされている調理容器を使用しても確実に検出することができる。
第7の発明は、特に、第1の発明の振動検出手段は、トッププレートの裏面と接触するように配した加熱調理とするものである。本発明によれば、振動を確実に検出できるため
、加熱手段の特定をしやすくすることができる。
、加熱手段の特定をしやすくすることができる。
第8の発明は、特に、第1の発明の加熱手段は、誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータで構成される加熱調理器とするものである。本発明によれば、振動検出手段の耐熱温度を下げることができる。
第9の発明は、特に、第8の発明において、加熱コイルはトッププレートと接触するように配し、振動検出手段は加熱コイルに取り付けた加熱調理器とするものである。本発明によれば、振動検出手段の取り付け構成を簡便にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に、本発明の第1の実施形態における加熱調理器のブロック図を示す。図1において、調理物を加熱するための調理容器1を載置するトッププレート2と、調理容器1を加熱するための加熱手段3と、加熱手段3に供給する電力を制御して調理容器1の加熱電力を制御する加熱制御手段4とを有する。
図1に、本発明の第1の実施形態における加熱調理器のブロック図を示す。図1において、調理物を加熱するための調理容器1を載置するトッププレート2と、調理容器1を加熱するための加熱手段3と、加熱手段3に供給する電力を制御して調理容器1の加熱電力を制御する加熱制御手段4とを有する。
調理容器1は、食材などの被調理物を入れる容器であって、鍋、フライパン、やかんなどである。
調理容器1は、加熱調理器の外郭の一部を形成するトッププレート2上に載置される。そのとき、調理容器1は加熱手段3と対向する位置に載置される。トッププレート2は結晶化ガラスを使用することが多いが、それに限定するものではない。
加熱手段3は、加熱制御手段4の指示に従って供給される電力によって発熱し、トッププレート2上の調理容器1を加熱するものである。加熱手段3としては、シーズヒータ、ハロゲンヒータ等のヒータや、インバータから加熱コイルに高周波電流を流すことによって発生する高周波磁界によって調理容器1に発生する渦電流によって調理容器1を加熱する誘導加熱方式であっても良い。
加熱制御手段4は、加熱手段3と機器制御手段6に接続されている。機器制御手段6は、加熱調理器の使用者が加熱電力などを指示するための操作手段7が接続されており、使用者からの加熱指示に従って加熱制御手段4を動作させ、加熱手段3が使用者の意図した火力となるように加熱制御手段4が動作するように機器制御手段6が指示を出す。
また、機器制御手段6は、複数の加熱制御手段4と接続されており、それぞれの加熱部の動作を把握し、例えば機器の最大電力を超えるような加熱を行うことがないようにそれぞれの加熱制御手段4を制御するなど、機器全体の制御を行う。
一方、加熱制御手段4は、例えば操作手段7によって自動調理モードを指示された場合には、その自動調理内容に応じて加熱手段3の通電を制御する。また、使用者が加熱の開始や停止、あるいは加熱電力の調節を操作手段7より行った場合にも、加熱制御手段4は機器制御手段6を通じてその指示を受け取り、加熱手段3を制御して所望の動作となるように制御するものである。
本実施の形態では、複数の加熱手段3が存在するため、加熱制御手段4は複数あっても良い。また、1つの加熱制御手段4が複数の加熱手段3を制御しても良い。さらに、機器制御手段6が一つ、あるいは複数の加熱制御手段4を兼用しても良い。
加熱制御手段4や機器制御手段6は、マイコンやDSPやカスタムICなどによって実現されることが多いが、それに限定するものではない。
振動検出手段5は、調理容器1に発生した振動がトッププレート2に伝搬し、そのトッププレート2の振動を検出するものである。振動検出手段5はトッププレート2の裏面に接触させる用に構成することが望ましい。
また、トッププレート2と振動検出手段5の密着性を上げる、さらには振動検出手段5をトッププレート2にバネなどを使用して押し当てるような構成としても良い。振動検出手段5としては圧電素子などが使用される場合が多いが、それに限定するものではない。また、振動検出手段5は機器制御手段6、あるいは加熱制御手段4に接続しても良い。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、使用者が操作手段7によって加熱の開始を指示すると、機器制御手段6は加熱制御手段4に加熱の指示を出す。加熱制御手段4は加熱手段3に電力を供給して、調理容器1の加熱が開始される。
加熱制御手段4は、操作手段7を操作することによって使用者が設定した火力になるように供給電力を制御する。具体的には、例えば加熱手段3の入力電流を検出し、その検出値を加熱制御手段4に入力する。
加熱制御手段4は、使用者が設定した火力と入力電流とを比較して、供給電力を変更する。このような動作を繰り返すことによって、使用者が設定した火力に制御し、その火力を維持するように加熱制御手段4は動作する。
このようにして、調理容器1を加熱すると、調理容器1内の被調理物の温度が上昇して、やがて調理容器1の底部に泡が発生し、振動が発生するようになる。その振動は、加熱が進むにつれて大きくなり、ある温度でピークに達し、その後振動は徐々に小さくなる。
そして、被調理物が沸点に到達すると、その振動は一定となることが知られている。この振動を検知することにより、被調理物の温度や沸騰を検知する方法が知られている。
本実施の形態の加熱調理器には複数の加熱手段3がある。1つの加熱手段3のみが動作している場合、振動検出手段5が振動を検出した場合にはその加熱手段3に対応した調理容器1の被調理物が沸騰に近づいていることを認識することができるが、複数の加熱手段3が動作している場合にはどの調理容器1の被調理物が沸騰に近づいているかは不明である。
そこで、従来の発明との比較をして説明する。図2は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器のフッ素加工された被調理物を使用したときの振動波形図、図3は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の振動伝搬の概念図である。図10は従来の加熱調理器の上面図であり、図10に示すように加熱手段3近傍に振動検出手段5をそれぞれ配置している、図11は従来の加熱調理器の振動波形図であり、振動検出手段5の振動波形を示す。
図10の加熱手段3aと加熱手段3bで加熱を行っていた場合、加熱手段3aと対向するように載置された調理容器1から発生した振動は、調理容器1と近い位置に配置された振動検出手段5aの方が振動の振幅が大きく(図11(a)は調理容器と振動検出手段と
が近い時の振動の振幅を示す図)、調理容器1から遠い位置に配置された振動検出手段5bでは、振動検出手段5bに振動が到達するまでに振動が減衰するために振動の振幅は小さくなる(図11(b)は調理容器と振動検出手段とが遠い時の振動の振幅を示す図)ため、振動検出手段5aと振動検出手段5bの振動の振幅が大きい方の振動検出手段に近い加熱手段3aによって加熱された調理容器1から発生した振動であると判定する。
が近い時の振動の振幅を示す図)、調理容器1から遠い位置に配置された振動検出手段5bでは、振動検出手段5bに振動が到達するまでに振動が減衰するために振動の振幅は小さくなる(図11(b)は調理容器と振動検出手段とが遠い時の振動の振幅を示す図)ため、振動検出手段5aと振動検出手段5bの振動の振幅が大きい方の振動検出手段に近い加熱手段3aによって加熱された調理容器1から発生した振動であると判定する。
しかし、従来の方法では例えば、調理容器1から発生する振動は、調理容器1によって差がない場合には有効であるが、例えば調理容器1内にフッ素加工がされている場合には、調理物が沸騰していても振動があまり発生しない。
そのため、例えば加熱手段3aで加熱されたフッ素加工された調理容器1a(図示せず)と、加熱手段3bで加熱されたフッ素加工がされていない調理容器1b(図示せず)において、調理容器1a内の被調理物が沸騰しているのに対し、調理容器1bは沸騰には至らない状態であった場合、調理容器1aによって発生する振動波形は図2(a)フッ素加工された調理容器の振幅図のように振幅が小さいのに対し、調理容器1bによって発生する振動波形は図4(b)フッ素加工されていない調理容器の振幅図のように振幅が大きい。
このとき、振動検出手段5aに検出される振動は、近くにある調理容器1aの振動(Wa)よりも、例え減衰したとしても調理容器1bの振動(Wb)の方が大きい。したがって、振動の大きい調理容器1bが沸騰していると誤検知する場合があった。
また、他の従来例では、複数の加熱手段3で加熱をしている場合、それぞれの加熱手段3の加熱を一時停止し、その振動の減衰からどの調理容器1の被調理物が沸騰しているかを判別するものであった。この場合、加熱を一時停止するため、沸騰していない調理容器1の加熱を止めることになり、調理性能が悪化するという課題を有していた。
本実施の形態では、複数の振動検出手段5によって検出される振動波形において、それぞれの振動波形の位相差からどの調理容器1から発生した振動であるかを判定するものである。
つまり、図10において、加熱手段3aで加熱されている調理容器1によって発生した振動は、振動検出手段5aには早く伝搬するのに対して、振動検出手段5bには伝搬するのに時間がかかる。
また、振動波形は減衰する。その際、振動の減衰には着目せず、図3のように振動の伝搬に時間差が生じている振動検出手段5aと振動検出手段5bで検出された振動波形の位相差を見ることにより、振動の発生源がどの調理容器1であるかを判定することができる。
振動の判定は、振動検出手段5が接続されている機器制御手段6がその機能を兼用する。あるいは、加熱制御手段4で行っても良い。
よって、調理容器1のフッ素加工の有無に関係なく、また加熱を一時停止することなく振動波形の位相差から振動している調理容器1を特定し、沸騰している場合には火力を弱める、あるいは加熱を停止するなどの制御を行うことができ、沸騰のご検知を無くし、沸騰していない調理容器1の加熱を止めることがないので、調理性能の悪化もなく使用者に便益をもたらすものである。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、機器制御手段がどの加熱手段の振動であるかを判定した後、該当する加熱手段の火力を低下させ、振動検出手段の検出した振動波形の振幅が火力低下前よりも小さくなったときに、振動を発生している加熱手段を確定するものである。
調理容器1から振動が発生したのは、調理容器1内の被調理物の温度が上がっていることを意味する。そのまま加熱をし続けると、調理容器1内の被調理物が焦げ付いたり、沸騰している場合にはふきこぼれが発生したりするなど、使用者にとって好ましくない状況になる恐れがある。
したがって、通常はそれらの状況を使用者が判断して、火力を弱めるといったことが行われているが、本実施の形態の加熱調理器は、振動を検出することによって、それらの状況を認識し、火力を調節して、振動が発生している調理容器1の火力を下げることによって、焦げ付きやふきこぼれを防止することができる。
通常、機器制御手段は、振動検出手段の検出した振動波形の位相差から、どの調理容器1から発生した振動であるかを判定するが、判定後に火力を低下させる制御を行うため、その火力を低下させる制御によって、振動が減衰する。
その振動の減衰があれば、振動の位相差によってどの調理容器1から発生した振動かを判定した結果が正しかったことが証明されるため、それを待ってから振動の発生源を確定するものである。
もし万が一、火力を低下させても振動が減衰しない場合には、振動検出手段5、あるいは位相差の判定を行う機器制御手段6に何らかの異常が発生している可能性もあるため、その内容を使用者に報知しても良い。
以上のような動作とすることにより、より確実にどの調理容器1から発生した振動であるかを判定するとともに、機器の異常などを検出することができる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器のブロック図である。
次に本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器のブロック図である。
本実施の形態では、それぞれの加熱手段における調理容器の温度を検出する温度検出手段を有し、加熱手段の前記温度検出手段が所定の温度以上であるときに火力を変更するものである。
図4において、温度検出手段8は、調理容器1の温度を検出するものである。温度検出手段8としては、サーミスタや赤外線センサなどが考えられるがそれに限定するものではない。
温度検出手段8がサーミスタの場合、トッププレート2の裏面に押し当てるように配置する。その際、シリコンコンパウンドなどの熱伝導性の良いものを温度検出手段8とトッププレート2の間に塗布する。
一方、温度検出手段8が赤外線センサの場合、トッププレート2から離れたところに載
置しても検出が可能である。
置しても検出が可能である。
これらの温度検出手段8は、機器制御手段6あるいは加熱制御手段4に接続される。そして、温度検出手段8によって検出された温度に応じて、加熱制御手段4は加熱手段3を制御する。
具体的には、温度検出手段8が所定値(例えば、300℃)を超えた場合には、調理容器1の温度が異常に高温となっているものと判断し、加熱制御手段4は加熱手段3に供給する電力を減少させて、温度検出手段8の検出する温度が所定値以下となるように制御する。
また、このような温度検出手段8を用いることによって、次のような異常も検出することができる。すなわち、振動検出手段5によって調理容器1が高温となっていることを検出し、どの調理容器1から発生した振動であるかを判定して火力を変更する際に、温度検出手段8の検出した温度が所定の温度以下の場合には、振動検出手段5、あるいは位相差の判定を行う機器制御手段6に何らかの異常が発生して、振動検出手段5の高温判定は誤検出している可能性があることを検出することができる。
その際は、機器の異常を使用者に報知しても良い。また、火力を変更しないことにより、不要な火力の減少をすることが無くなり、使用者の調理を妨げることがないという利点を有する加熱調理器を実現することができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、複数の振動検出手段は、それぞれの加熱手段の中心との距離が互いに異なるように配置したものである。
本実施の形態では、振動検出手段5の検出した振動波形の位相差からどの調理容器1から発生した振動であるかを判定する。これは、調理容器1から発生した振動がそれぞれの振動検出手段5に到達するまでの時間が異なることによって、その位相差を見ることによって位置を検出するものである。
したがって、位相差が発生していない場合にはどの調理容器1から発生した振動であるかを判定することができない。つまり、振動源となる調理容器1と振動検出手段5の距離は、互いの振動検出手段5によって異なっていなければならない。
図5は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の振動検出手段5と調理容器1の距離を説明する図である。振動検出手段5bと、それぞれの加熱手段3の中心との距離をそれぞれ、Rba、Rbb、Rbcと表すとする。同様に、振動検出手段5aとそれぞれの加熱手段3の中心との距離を、Raa、Rab、Racと表す。
例えば、加熱手段3aのみを加熱していた場合、加熱手段3aと対向するように載置された調理容器1aから発生した振動は、距離がRaaだけ離れた振動検出手段5aにて検出され、距離Rbaだけ離れた振動検出手段5bにも振動が伝わる。
ここで、図5からわかるように、距離Raaと距離Rbaでは、距離Rbaの方が長い。そのため、調理容器1aから発生した振動は、長い距離(Rba)を伝搬する必要のある振動検出手段5bの方が振動の伝搬に時間を有する。
また、その伝搬にかかる時間の(位相差)の大きさより、調理容器1aから発生した振動であることがわかる。
この原理を使用するためには、位相差の大きさによって位置を判別することができなければならない。
例えば、図5のように加熱手段3cと振動検出手段5aとの距離Racと、加熱手段3aと振動検出手段5aとの距離Raaが同じであった場合、振動検出手段5bとの距離が異なれば位相差は発生するため、振動検出手段5aに近い調理容器1であるか、振動検出手段5bに近い調理容器1であるかを判定することはできても、加熱手段3cと加熱手段3aとの判別ができなくなる。
したがって、1つの振動検出手段とそれぞれの加熱手段3の中心との距離は異なるように配置する必要がある。具体的には、振動検出手段5aの場合には、Raa、Rab、Racのそれぞれが異なる長さでなければならない。
また、1つの加熱手段3の中心とそれぞれの振動検出手段5との距離も異なる長さでなければならない。具体的には、Raa、Rbaは異なる長さでなければならない。
このように、それぞれの振動検出手段5の振動波形の位相差をとることによってどの調理容器1から発生した振動であるかを判定することができ、適切な制御をすることによってふきこぼれや焦げ付きを発生させないといったことが可能となり、使い勝手の良い加熱調理器を実現することができる。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態5について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本発明では、振動検出手段の検出した振動の変化が所定値よりも早い変化であった場合、その信号を除去する請求項1に記載の加熱調理器としたものである。
図6は、本発明の第5の実施形態における加熱調理器の振動波形図である。調理容器1を移動させた場合、特にトッププレート2から離れる鍋ふりのような動作を使用者が行った場合、図6のように振動検出手段5によって検出される振動波形が変動する。
図6において、調理容器1が静かにトッププレート2上に載置されており、調理容器1の温度が高くない場合には、振動検出手段5の検出した検出値はAである。出力値Aは、ホワイトノイズのようなものであって、実質的にはほとんど振動が発生していない状態を示す。
時間TaからTbの間には検出値がAよりも高い値で変動している。これは、鍋ふりなどを行ったために調理容器1がトッププレート2上に当たるなどして発生した強い振動を振動検出手段5が検出したためである。
そして、鍋ふりを時間Tbで止めたために赤外線センサ10の出力はAに戻っている。そして、調理容器1の温度が上昇して、調理容器1内に気泡が発生して微少な振動が起こり、その振動は温度と共に大きくなってやがてはBに達する。
ここでBという値は、加熱によって振動が起こりやすい調理容器1であって、沸騰まで
に発生する最も大きな振動時の値であったとすると、それ以上の大きな振動値は沸騰によるものではないため、調理容器1の温度とは無関係であることがわかる。
に発生する最も大きな振動時の値であったとすると、それ以上の大きな振動値は沸騰によるものではないため、調理容器1の温度とは無関係であることがわかる。
したがって、例えばこの大きな振動の位相差を取ってどの調理容器1から発生した振動であるかを判定しても無意味である。よって、このような変化は除去することによって、どの調理容器1から発生した振動であるかを間違えて判定することを無くすことができる。
(実施の形態6)
次に本発明の実施の形態6について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態6について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、機器制御手段に接続された操作手段を有し、調理容器にフッ素加工がされている場合には、そのことを入力することができるようにしたものである。
操作手段7は、加熱の開始と停止、火力の設定、タイマーの設定、自動調理機能の設定などを行うものである。図1では機器の上面に配置されているが、それに限定するものではない。
実施の形態1で説明したように、調理容器1内にフッ素加工がされている場合には調理物が沸騰してもほとんど振動が発生しない。このような調理容器1を使用している場合には、例えば沸騰を検知する機能や、どの調理容器1から発生した振動であるかを判定する際に判定を間違える可能性がある。
よって、使用者が操作手段7を用いて調理容器1がフッ素加工されたものである場合に入力を行うと、機器制御手段6は沸騰を検知する機能や、どの調理容器1から発生した振動であるかを判定する際に判定を間違える可能性を減らすことができる。
(実施の形態7)
次に本発明の実施の形態7について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態7について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、振動検出手段は、トッププレートの裏面と接触するように配した請求項1に記載の加熱調理器としたものである。
振動検出手段5は、調理容器1によって発生した振動を検出するためのものである。その振動を減衰なく検出するには、調理容器1と振動検出手段5を接触させることが最も望ましい。図7は、本発明の第7の実施の形態における加熱調理器を説明するためのブロック図である。
図7において、加熱調理器として構成するには、トッププレート2に穴を開け、その穴から振動検出手段5を調理容器1に押し当てるような構成を取る必要がある。
その場合、振動検出手段5とトッププレート2の間をシールするなどの構成が必要となり、そのシール部にゴミがたまりやすいなどの課題が発生する。また、トッププレート2の強度も下がる。
このような課題が発生するため、本実施の形態においては、実際には調理容器1で発生した振動が伝わるトッププレート2の振動を検出する。トッププレート2の振動を検出する最も効果的な方法は、トッププレート2と振動検出手段5を接触するように配置したも
のである。(図4参照)。
のである。(図4参照)。
また、加熱調理器の製品の特徴上、トッププレート2の裏面に接触させることで、表面はフラットになり、ゴミがたまるといったことがなく清掃を容易とすることができる。また、意匠的にも優れる。
(実施の形態8)
次に本発明の実施の形態8について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態8について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、加熱手段は、誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータで構成したものである。
図8は、本発明の第8の実施の形態における加熱調理器のブロック図である。加熱コイル3は、インバータ10から高周波電流が供給され、その電流によって高周波磁界を発生する。高周波磁界を受けた調理容器1には渦電流が発生し、その渦電流によって調理容器1が加熱される。
加熱制御手段4は、例えば操作手段7によって自動調理モードを指示された場合には、その自動調理内容に応じてインバータ10を制御する。また、使用者が加熱の開始や停止、あるいは加熱電力の調節を操作手段7より行った場合にも、加熱制御手段4はインバータ10を制御して所望の動作となるように制御するものである。
加熱電力の調整は、図示していない入力電流を検出する手段の値などを加熱制御手段4に入力し、その情報と操作手段7の指示内容からインバータを構成する図示していないスイッチング素子の導通期間や周波数を制御し、その結果をフィードバックするなどして操作手段7の指示内容となるように加熱電力が制御される。
図8では、加熱手段3は、加熱コイル9、インバータ10、加熱制御手段4で構成されるものとして図示している。
このような誘導加熱方式の場合、調理容器1の温度をトッププレート2を介して測定することになるため、トッププレート2の熱容量の影響によって時間差が生じるという課題を有している。
そのため、例えば沸騰を検知する場合、調理容器1内の調理物が沸騰に到達してから、温度検出手段8を使用して沸騰を機器が検知するまでに時間が生じ、その間にふきこぼれが発生するなどの課題がある。
本実施の形態のように、調理物が沸騰することによって生じる振動を検出する方法の場合、トッププレート2に伝搬する振動を検出したとしても、その時間差は微少であり、ほとんど遅れることなく沸騰を検知することができる。
また、誘導加熱方式の加熱調理器の場合、複数の加熱部を持つものが広く普及しているが、そのような場合であっても本発明によって、どの調理容器1から発生した振動であるかを判定することができるため、沸騰検知などの制御を行うことができるものである。
(実施の形態9)
次に本発明の実施の形態9について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に本発明の実施の形態9について説明する。実施の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、加熱コイルはトッププレートと接触するように配し、振動検出手段は加熱コイルに取り付けた請求項8に記載の加熱調理器としたものである。
図9は第9の実施の形態における加熱調理器のブロック図である。加熱コイル9は、図9のように、加熱コイルケース11のような部材に収納している。
加熱コイルケース11は、必ずしも必要ではないが、機器の構成上使用される場合が多い。本実施の形態では、加熱コイルケース11に収納した加熱コイル9でも同様の効果が得られるため、加熱コイル9を加熱コイルケース11と同義とする。
つまり、加熱コイル9をトッププレート2と接触させる代わりにコイルケース11を接触させ、振動検出手段5を加熱コイル9に取り付ける代わりに加熱コイルケース11に取り付ける。
つまり、図9のように加熱コイルケース11は、トッププレート2の裏面と接触するように配置される。具体的には、バネなどによって加熱コイルケース11をトッププレート2に押し当てている。このような構成とすることによって、トッププレート2の振動は加熱コイルケース11に伝搬する。
そのような加熱コイルケース11に振動検出手段5を取り付けることによって、トッププレート2の振動を検出することができる。
このような構成とすることによって、振動検出手段5の配置の自由度が上がり、機器を構成しやすくなり安価に製造することが可能となり、使用者に安価に提供することによって便益をもたらすことができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、複数の調理容器1を加熱している際に発生した振動がどの加熱手段3によって加熱をしたことによるものかを判定することができ、それによって火力を低下させるなどの制御をすることによって、焦げ付きやふきこぼれを防止することになり、清掃がしやすく安心して使用できるという効果を有するので、一般家庭などで使用される加熱調理器に有効である。
1 調理容器
2 トッププレート
3 加熱手段
4 加熱制御手段
5 振動検出手段
6 機器制御手段
7 操作手段
8 温度検出手段
9 加熱コイル
10 インバータ
11 加熱コイルケース
2 トッププレート
3 加熱手段
4 加熱制御手段
5 振動検出手段
6 機器制御手段
7 操作手段
8 温度検出手段
9 加熱コイル
10 インバータ
11 加熱コイルケース
Claims (9)
- 外郭を形成するトッププレートと、調理容器を加熱するための複数の加熱手段と、前記加熱手段の火力を制御する加熱制御手段と、トッププレートの振動を検出する複数の振動検出手段と、前記加熱制御手段と前記振動検出手段に接続されて機器全体の制御を行う機器制御手段を有し、前記振動検出手段によってトッププレートの振動を検出すると、前記機器制御手段は前記振動検出手段の検出した複数の振動波形の位相差からどの加熱手段で加熱している調理容器の振動であるかを判定し、前記加熱制御手段によって加熱手段の火力を変更する加熱調理器。
- 機器制御手段がどの加熱手段の振動であるかを判定した後、該当する加熱手段の火力を低下させ、振動検出手段の検出した振動波形の振幅が火力低下前よりも小さくなったときに加熱手段を確定する請求項1に記載の加熱調理器。
- それぞれの加熱手段における調理容器の温度を検出する温度検出手段を有し、加熱手段の前記温度検出手段が所定の温度以上であるときに火力を変更する請求項1または2に記載の加熱調理器。
- 複数の振動検出手段は、それぞれの加熱手段の中心との距離が互いに異なるように配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
- 振動検出手段の検出した振動の変化が所定値よりも早い変化であった場合、その信号を除去する請求項1に記載の加熱調理器。
- 機器制御手段に接続された操作手段を有し、調理容器にフッ素加工がされている場合にはそのことを入力することができるようにした請求項1に記載の加熱調理器。
- 振動検出手段は、トッププレートの裏面と接触するように配した請求項1に記載の加熱調理器。
- 加熱手段は、誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータで構成される請求項1に記載の加熱調理器。
- 加熱コイルはトッププレートと接触するように配し、振動検出手段は加熱コイルに取り付けた請求項8に記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
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- 2010-02-22 JP JP2010035590A patent/JP2011171207A/ja active Pending
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