JP2011169479A - 飛翔体とロケットモータの着脱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱作業が容易であり、飛翔体を回収したときには再利用が可能である、無人標的機等の飛翔体と、それを推進するためのロケットモータを着脱自在にするための着脱装置を提供する。
【解決手段】飛翔体とロケットモータの着脱装置は、シャフトホルダ10、スリーブ20、シャフト30及び支持棒40を有しており、ロック・分離機構によりシャフト30が着脱自在にできるものであり、ロック・分離機構が、ボール16、ボール保持孔15及びボール移動凹部21の組み合わせからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無人標的機等の飛翔体と、それを推進するためのロケットモータを着脱自在にするための着脱装置に関する。
特許文献1には、標的機等の飛翔体の後方に接続したロケットモータであって、接続にシェアピンを用い、ロケットモータの推進力でシェアピンを切断して、飛翔体とロケットモータを分離する技術が開示されている(第3図、第5図〜第7図)。
さらに特許文献1には、シェアピンが破断後、飛翔体とロケットモータとを分離させるときに、ロケットモータの燃焼ガスを飛翔体の方に出力するように離脱用推進力を生じる分離機構が開示されている(第1図、第2図)。
特許文献2には、接続・分離手段とは別に設けたバネの復元力を利用した分離力付与手段36が開示されている(第1図、第4図)。
特許文献3には、ロケットモータの燃焼後の推進力を利用して、ピン14の固定を解除して分離する機構が開示されている(第2図(d)、(e))。
さらに特許文献3には、ソレノイドによる電磁力を利用して、フランジ付きピン3による固定を強制的に解除する機構が開示されている。
特開昭63−207800号公報 実開昭61−110500号公報 特開昭64−54199号公報
飛翔体の使用前の点検では、飛翔体とロケットモータを分離できた方が、それぞれの点検作業が容易になることは自明である。しかし、特許文献1、2では、使用前の段階では飛翔体とロケットモータを分離することはできない。
特許文献3では、ソレノイドの電磁力を利用して飛翔体とロケットモータを接続しているため、使用前の段階での分離はできるものの、ソレノイド自体が大型化して、全体の質量を増加させるという問題がある。
さらに特許文献3では、ロケットモータの前後に接続手段を有しているため、分離作業が2段階となるほか、前後の接続手段の分離方向が異なるので、広い作業スペースが必要であるという点でも作業性が損なわれる。
本発明は、着脱作業が容易であり、飛翔体を回収したときには再利用が可能である、無人標的機等の飛翔体と、それを推進するためのロケットモータを着脱自在にするための着脱装置を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
飛翔体とロケットモータの着脱装置であって、
着脱装置が、
飛翔体に固定された固定部(11)と、固定部(11)側に閉塞端面(13)を有する筒部(12)とを有するシャフトホルダ(10)と、
シャフトホルダ(10)に外側から嵌め込まれる、シャフトホルダ(10)表面を軸方向に摺動可能なスリーブ(20)と、
シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)に差し込まれるシャフト(30)と、
シャフト(30)の軸方向に分離可能に接続される、ロケットモータと連結一体化される支持棒(40)とを有しており、
シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)との間には、シャフト(30)が挿入できるようにしてコイルバネ(28)が保持されており、
シャフト(30)が、本体軸部(31)と矢尻状の先端部(32)とを有し、さらに本体軸部(31)と矢尻状の先端部(32)の間にくびれ部(33)を有しており、
ロック機構により、シャフト(30)をシャフトホルダ(10)に接続することができ、かつ分離機構によりシャフトホルダ(10)からシャフト(30)を分離ができるものであり、
ロック機構と分離機構が、
複数のボール(16)と、
シャフトホルダ(10)の周面を貫通して形成された、ボール(16)の一部がシャフトホルダ(10)の内側に突出した状態で保持できるボール保持孔(15)と、
スリーブ(20)の内周面に形成されたボール移動凹部(21)とを有しており、
ボール(16)とボール保持孔(15)が同数であり、
下記の第1段階〜第3段階を経て、シャフトホルダ(10)にシャフト(30)を接続することができ、逆に第3段階〜第1段階を経て、シャフトホルダ(10)からシャフト(30)を分離することができる飛翔体とロケットモータの着脱装置を提供する。
(第1段階:シャフトホルダ(10)とシャフト(30)が分離されている段階)
シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とスリーブ(20)のボール移動凹部(21)との軸方向位置が異なっており、ボール(16)が、シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とボール保持孔(15)を覆うスリーブ(20)内周面により、一部がシャフトホルダ(10)の内側に突き出された状態で保持されている。
(第2段階:シャフトホルダ(10)にシャフト(30)を差し込む段階)
スリーブ(20)をシャフトホルダ(10)の固定部(11)方向に制限された範囲で移動させることで、シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とスリーブ(20)のボール移動凹部(21)との軸方向位置を一致させ、ボール(16)をボール移動凹部(21)側に移動可能にした状態にて、シャフト(30)の先端部(32)がシャフトホルダ(10)の閉塞端面(13)に当接するまで差し込む。
(第3段階:シャフトホルダ(10)へのシャフト(30)の接続が完了する段階)
スリーブ(20)を第1段階の状態に戻し、ボール(16)が、ボール保持孔(15)とスリーブ(20)の内周面により、シャフトホルダ(10)の内側に突出した状態で、かつシャフト(30)のくびれ部(33)に位置するようにする。
本発明の着脱装置において、飛翔体とロケットモータを接続し、かつ分離するためのロック機構と分離機構は同一のものである。
本発明では、スリーブ(20)の摺動できる距離を制限する手段を設けてもよく、当該手段は特に限定されるものではなく、例えばシャフトホルダ(10)の外表面の固定部(11)側に形成された突起部や、シャフトホルダ(10)の固定部(11)と筒部(12)の間に形成されたフランジ部(14)を当該手段にすることができる。スリーブ(20)の移動距離を制限することで、第2段階のように、シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とスリーブ(20)のボール移動凹部(21)との軸方向位置を一致させることが容易となり、ボール(16)をボール移動凹部(21)側に移動可能にすることができる。
シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)との間にコイルバネ(28)を配置して保持するとき、シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)にコイルバネ(28)の保持を容易にするための段差部を形成することもできる。
本発明では、スリーブ(20)の摺動できる距離を制限するためと、シャフトホルダ(10)からスリーブ(20)が脱落することを防止するため、シャフトホルダ(10)の外周面から突き出された位置調整ピン(17)と、スリーブ(20)に形成された軸方向長さが設定されたスリット(23)との組み合わせも適用することができる。
シャフト(30)と支持棒(40)は分離可能に接続されており、2つの間を分離したとき、シャフト(30)は、シャフトホルダ(10)、スリーブ(20)共に飛翔体側に残り、支持棒(40)はロケットモータ側に残る。シャフト(30)と支持棒(40)を接続し、かつ分離可能にする手段は、例えば、外力が加わることで破断する、周知のシェアピンを用いることができる。
本発明の着脱装置は、同じ機構にて、飛翔体とロケットモータをロックして接続することができ、逆にロックを解除して飛翔体とロケットモータを分離することができる。このため、着脱作業が簡単であることから、日常の点検作業性が非常に良くなる。
本発明の飛翔体とロケットモータの着脱装置の軸方向断面図と、接続方法の説明図。 図1(c)に示すように飛翔体とロケットモータを接続して飛翔体を飛行させたときの飛翔体とロケットモータとの分離方法を説明するための断面図。
図1(a)〜(c)により、本発明の飛翔体とロケットモータの着脱装置と、接続方法について説明する。
着脱装置は、シャフトホルダ10、スリーブ20、シャフト30及び支持棒40とを有している。これらは金属製又は合成樹脂製のものである。
シャフトホルダ10は、飛翔体に固定された固定部11と、固定部11側に閉塞端面13を有する中空の筒部12とを有している。固定部11と筒部12との間にはフランジ部14が形成されている。フランジ部14の外径は、スリーブ20の外径と同程度である。
固定部11は、飛翔体に対して溶接やボルト等の固定手段により固定されており、フランジ部14と筒部12は固定部11と一体成形されている。
スリーブ20は、シャフトホルダ10に外側から嵌め込まれるものであり、図1(a)と図1(b)に示すとおり、シャフトホルダ10表面を軸方向にフランジ部14までの所定の長さL1だけ摺動可能なものである。スリーブ20の内径とシャフトホルダ10の外径は、スリーブ20が摺動可能なように大きさが調整されている。
スリーブ20の内部には、端部26側の内径が小さくされることで、段差部24が形成されている。そして、シャフトホルダ10の開口部18側と段差部24の間にコイルバネ28が挟まれた状態で配置されている。前記長さL1は、ロケットモータの作動時に後述のロック機構が解除されないように、コイルバネ28の圧縮による反力等を考慮して決められる。コイルバネ28の圧縮しろは前記長さL1よりも大きく設定されている。なおコイルバネ28は、前記配置の他に、図示しないが、シャフトホルダ10の外側であって、スリーブ20とフランジ部14との間にそれぞれに当接した状態で配置してもよく、その場合は、シャフトホルダ10とスリーブ20の段差部24の距離を上記長さL1と同様に設定することで、摺動可能な距離を確保できる。
シャフトホルダ10とスリーブ20は、それらが有する要素の組み合わせにより、シャフト30の軸方向への移動を停止するためのロック機構と、シャフト30の軸方向への分離をするための分離機構を形成している。
ロック機構及び分離機構は、ボール16、ボール保持孔15及びボール移動凹部21を有している。ボール16は、金属製、合成樹脂製又はセラミックス製のボールである。
ボール保持孔15は、シャフトホルダ10の周面を貫通して形成されており、ボール16の一部のみがシャフトホルダ10の内側に突き出された状態で保持できるように、孔径及び孔形状が調整されている。
具体的には、図1に示すように、断面形状が台形になるような孔で、シャフトホルダ10の内側開口部の径はボール16の径よりも小さくなり、かつボール16の一部のみがシャフトホルダ10の内側に突き出されるような大きさに調整されている。そして、シャフトホルダ10の外開口部の径は、ボール16の径よりも大きくなるように調整されている。
但し、図1(a)、(c)に示すように、ボール16がスリーブ20の軸方向への摺動を妨げることがないように(即ち、シャフトホルダ10の外表面に突き出されないように)するため、ボール16の直径、ボール保持孔15の形状及び大きさ、シャフトホルダ10の厚みが調整されている。
ボール移動凹部21は、スリーブ20の内周面に形成された凹部であり、ボール移動凹部21とボール保持孔15とを合わせて形成される空間は、内部にボール16が完全に入ってしまう程度の大きさのものである。但し、ボール移動凹部21のみの空間容積は、ボール16の全体が入るほどの大きさはない。ボール移動凹部21は、複数のボール16が入る溝状の凹部であるが、ボール16と同数の窪み状の凹部であってもよい。
ボール16の数と、ボール保持孔15の数は同数であり、1個でもよいが、好ましくは2個以上、より好ましくは2〜8個の範囲である。
さらにロック機構及び分離機構を補助する補助機構として、シャフトホルダ10の位置調整ピン17と、スリーブ20のスリット23を有している。
位置調整ピン17は、シャフトホルダ10の外表面から垂設されたものであり、板状や丸棒状のものにすることができる。位置調整ピン17は、シャフトホルダ10に対してネジや溶接等により固定されている。位置調整ピン17とスリット23は、それぞれシャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21の位置合わせが可能な位置に調整して設けられている。
スリット23は、スリーブ20のボール移動凹部21よりも端部26側に形成されている。
位置調整ピン17は、スリーブ20の外表面より外側に突き出されないようにしてスリット23内に嵌め込まれており、スリット23内を軸方向に決められた長さL2だけ移動できるようになっている。
スリット23が位置調整ピン17の移動距離を制限するように軸方向に所定の長さを有していることから、位置調整ピン17がスリーブ20の移動に伴ってスリット23内にて決められた所定の長さL2だけ移動することで、図1(b)に示すように、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21の位置合わせができるようになっている。また、位置調整ピン17とスリーブ20の組み合わせにより、スリーブ20が、シャフトホルダ10から軸方向に抜けて脱落することが防止されている。
シャフト30は、本体軸部31と矢尻状(図面では、軸方向の断面形状が円錐台状)の先端部32とを有しており、本体軸部31と矢尻状(円錐台状)の先端部32の間にくびれ部33を有している。シャフト30の先端部32と本体軸部31は、スリーブ20とシャフトホルダ10に差し込み可能な大きさになるように調整されている。
支持棒40は、弾性体42が配置された細長い凹部41を有している。支持棒40の他端部(凹部41とは反対側の端部)は、ロケットモータに連結固定される。支持棒40は、シャフト30の外径と同じかそれよりも小さい寸法とすることで、スリーブ20の差込口22に挿入可能となり、装置全長をより小さくすることができる。
シャフト30の後端側(先端部32とは反対の端部側)は、支持棒40の細長い凹部41に挿入可能な寸法に形成された小径部35と、本体軸部31と小径部35との間に形成される段差部36を有しており、シャフト30と支持棒40は、当該シャフト30の小径部35が弾性体(コイルバネ)42が配置された細長い凹部41に差し込まれた状態で、シェアピン43で連結されている。
当該連結状態において、シャフト30の小径部35の端部は弾性体(コイルバネ)42に当接しており、弾性体(コイルバネ)42の反力(反作用)をより大きく利用するために、弾性体(コイルバネ)42が圧縮された状態であってもよい。また、シャフト30の段差部36と支持棒40の開口端部(細長い凹部41を設けた側の開口端部)44とは、所定の距離を設けた状態で連結されており、シェアピン43による固定が解除されると、シャフト30の小径部35は、さらに弾性体42を圧縮してその反力が大きくなる方向に移動可能である。前記所定の距離は、シェアピン43の切断距離と弾性体42の反力を考慮して決められる。このシェアピン43は、ロケットモータの推進力で破断することで、シャフト30と支持棒40の連結が解除できるようになっている。
次に、図1により、本発明の着脱装置のロック機構を用いた接続方法を説明する。
以下、着脱装置を用いた接続方法を第1段階から第3段階に分けて説明する。以下に示す接続方法にて接続できるのであれば、第1段階から第3段階の分け方に限定されるものではなく、段階数の増減(1つの段階を2以上の段階に分けたり、2つの段階を1つにしたりすること)は制限されない。
(第1段階)
図1(a)は、飛翔体とロケットモータとを接続する前の段階である。
図1(a)に示すように、シャフトホルダ10にシャフト30が差し込まれる前は、スリーブ20の端部25はフランジ部14には当接されていない。このとき、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21との軸方向位置は異なっている。
そして、ボール16は、シャフトホルダ10のボール保持孔15とボール保持孔15を覆うスリーブ20の内周面により、一部がシャフトホルダ10の内側に突き出された状態で保持されている。このとき、対向するボール16間の間隔Dは、少なくともシャフト30の先端部32の全体が通過できない大きさになっている。
第1段階では、図1(a)に示すとおり、シャフトホルダ10の位置決めピン17は、スリット23の一端(スリーブ端部25側)に位置している。
(第2段階)
次に、図1(b)に示すように、コイルバネ28を押し縮めながら、スリーブ端部25がシャフトホルダ10のフランジ部14に当接されるまで(図1(a)に示す長さL1だけ移動させる)押し込んで行き、そこで保持する。このとき、シャフトホルダ10の位置決めピン17は、スリット23の他端(スリーブ端部26側)まで移動している(図1(a)に示す長さL2だけ移動している)。ここで、L1とL2の長さは同一である。
このようにして、L1とL2の長さが同一であるようにすることで、2つの位置決め手段の組み合わせにより、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21との軸方向位置は、図1(b)に示すように確実に一致され、ボール16は、ボール移動凹部21側に移動可能な状態になる。
そして、シャフト30をスリーブ20の差込口22から、コイルバネ28を通してシャフトホルダ10の筒部12に挿入して閉塞端面13方向に差し込んで行く過程において、シャフト先端部32で半径方向外側に押されたボール16がボール移動凹部21側に移動する。このとき、図1(a)で示す間隔Dは、シャフト30を通過させるに充分な大きさとなるため、シャフト30のさらなる差し込みが可能となる。なお、ボール16は、ボール移動凹部21側に移動するが、ボール保持孔15とボール移動凹部21の両方にまたがった状態になっている。
(第3段階)
次に、図1(c)に示すように、シャフト30の先端部32をシャフトホルダ10の閉塞端面13に当接するまで差し込んだとき、スリーブ20の押し込みを開放すると、コイルバネ28の作用により、スリーブ20がフランジ14から離れるように長さL1だけ移動する(位置決めピン17も長さL2だけ移動する)。
スリーブ20の移動により、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21との軸方向位置が異なり、ボール16は、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20の内周面により、シャフトホルダ10の内側に突き出された状態(図1(a)の間隔Dを形成した状態)になる。
そして、ボール16がシャフト30のくびれ部33に位置することで、ボール16とくびれ部33の組み合わせによる第1のストッパ作用と、コイルバネ28による第2のストッパ作用により、シャフト30の軸方向への移動が停止され、脱着が防止される。このときスリーブ20は、位置決めピン17がスリット23の端部に当接されることにより移動が制限されて、シャフトホルダ10からの脱落が防止されている。
次に、図1により、本発明の着脱装置の分離機構を用いた分離方法を説明する。
分離するときは、第3段階から第1段階まで逆に移行する。図1(c)において、スリーブ20をフランジ部14に当接するまで押し込んでコイルバネ28による第2のストッパ作用を解除すると、シャフトホルダ10のボール保持孔15とスリーブ20のボール移動凹部21との軸方向位置が重なり合って図1(b)に示す状態となる。その状態でシャフト30をシャフトホルダ10から引き抜く方向に移動させることで、ボール16がスリーブ20のボール移動凹部21側へ移動して、ボール16とくびれ部33の組み合わせによる第1のストッパ作用が解除される。その後、シャフトホルダ10及びスリーブ20からシャフト30を引き抜くことでシャフト30が簡単に分離され、スリーブ20の押し込みを開放すると、コイルバネ28の反力により図1(a)に示す状態になる。
本発明の着脱装置は、図1から明らかなとおり、飛翔体とロケットモータをロックして接続するときも、ロックを解除して分離するときも、同じ方向に同じ範囲だけの作業スペースがあればよいため、狭いスペースでの作業性が非常に良い。
次に、本発明の着脱装置のロック機構と分離機構は、実用時においては、飛翔体からロケットモータを脱離させるための脱離機構としても使用できる。以下、この脱離機構を図2(a)〜(c)により説明する。
飛翔体の打ち上げ後、図2(a)にて矢印で示す方向にロケットモータの推進力が加えられるため、シャフト30と支持棒40とを連結していたシェアピン43が破断して、支持棒40の端部44がシュフト30の後端部の段差部36の方向に移動して当接する。
その後、ロケットモータの推進力が低下する又は無くなると、ロケットモータが受ける空気抵抗と、押し縮められた弾性体(コイルバネ)42の反作用により、支持棒40がロケットモータに引張られて容易にシャフト30と支持棒40の連結が解除され、支持棒40が固定された状態のロケットモータが飛翔体から容易に分離される。
シャフトホルダ10、スリーブ20、シャフト30は、飛翔体に接続された状態で分離するため、分離後に飛散物とならず、飛翔体とともに回収可能である。
10 シャフトホルダ
11 固定部
12 筒部
13 閉塞底面
14 フランジ部
15 ボール保持孔
16 ボール
20 スリーブ
21 ボール移動凹部
28 コイルバネ
30 シャフト
31 本体軸部
32 先端部
40 支持棒

Claims (4)

  1. 飛翔体とロケットモータの着脱装置であって、
    着脱装置が、
    飛翔体に固定された固定部(11)と、固定部(11)側に閉塞端面(13)を有する筒部(12)とを有するシャフトホルダ(10)と、
    シャフトホルダ(10)に外側から嵌め込まれる、シャフトホルダ(10)表面を軸方向に摺動可能なスリーブ(20)と、
    シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)に差し込まれるシャフト(30)と、
    シャフト(30)の軸方向に分離可能に接続される、ロケットモータと連結一体化される支持棒(40)とを有しており、
    シャフトホルダ(10)とスリーブ(20)との間には、シャフト(30)が挿入できるようにしてコイルバネ(28)が保持されており、
    シャフト(30)が、本体軸部(31)と矢尻状の先端部(32)とを有し、さらに本体軸部(31)と矢尻状の先端部(32)の間にくびれ部(33)を有しており、
    ロック機構により、シャフト(30)をシャフトホルダ(10)に接続することができ、かつ分離機構によりシャフトホルダ(10)からシャフト(30)を分離ができるものであり、
    ロック機構と分離機構が、
    複数のボール(16)と、
    シャフトホルダ(10)の周面を貫通して形成された、ボール(16)の一部がシャフトホルダ(10)の内側に突出した状態で保持できるボール保持孔(15)と、
    スリーブ(20)の内周面に形成されたボール移動凹部(21)とを有しており、
    ボール(16)とボール保持孔(15)が同数であり、
    下記の第1段階〜第3段階を経て、シャフトホルダ(10)にシャフト(30)を接続することができ、逆に第3段階〜第1段階を経て、シャフトホルダ(10)からシャフト(30)を分離することができる飛翔体とロケットモータの着脱装置。
    (第1段階:シャフトホルダ(10)とシャフト(30)が分離されている段階)
    シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とスリーブ(20)のボール移動凹部(21)との軸方向位置が異なっており、ボール(16)が、シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とボール保持孔(15)を覆うスリーブ(20)内周面により、一部がシャフトホルダ(10)の内側に突き出された状態で保持されている。
    (第2段階:シャフトホルダ(10)にシャフト(30)を差し込む段階)
    スリーブ(20)をシャフトホルダ(10)の固定部(11)方向に移動させることで、シャフトホルダ(10)のボール保持孔(15)とスリーブ(20)のボール移動凹部(21)との軸方向位置を一致させ、ボール(16)をボール移動凹部(21)側に移動可能にした状態にて、シャフト(30)の先端部(32)がシャフトホルダ(10)の閉塞端面(13)に当接するまで差し込む。
    (第3段階:シャフトホルダ(10)へのシャフト(30)の接続が完了する段階)
    スリーブ(20)を第1段階の状態に戻し、ボール(16)が、ボール保持孔(15)とスリーブ(20)の内周面により、シャフトホルダ(10)の内側に突出した状態で、かつシャフト(30)のくびれ部(33)に位置するようにする。
  2. シャフトホルダ(10)が、固定部(11)と筒部(12)との間に形成されたフランジ部(14)を有しており、
    スリーブ(20)の摺動がフランジ部(14)で停止されることで摺動可能な距離が制限されている、請求項1記載の飛翔体とロケットモータの着脱装置。
  3. シャフトホルダ(10)が、外周面から突き出された位置調整ピン(17)を有しており、
    スリーブ(20)が、軸方向長さが設定されたスリット(23)を有しており、
    位置調整ピン(17)がスリット(23)内に嵌め込まれており、スリーブ(20)の移動に伴って位置調整ピン(17)がスリット(23)内を移動することで、第2段階におけるシャフトホルダ(10)とスリーブ(20)の位置決めができるように組み合わされている、請求項1又は2に記載の飛翔体とロケットモータの着脱装置。
  4. シャフト(30)と支持棒(40)が、支持棒(40)に形成された、弾性体(42)が配置された細長い凹部(41)内に、弾性体(42)に当接された状態でシャフト(30)が差し込まれており、シャフト(30)と支持棒(40)がロケットモータの推進力で破断するシェアピン(43)で連結されている、請求項1〜3のいずれか1項記載の飛翔体とロケットモータの着脱装置。
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