JP2011169266A - 回転流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードが隅肉溶接によってディスクに固定される回転流体機械において、ブレードに生じる振動を十分に吸収することにより、振動に起因したブレードの損傷を防止する手段を提供する。
【解決手段】本発明に係るインペラ1は、軸2と一体に回転するディスク3の表面4に、軸方向へ向かう流体を径方向外方へ案内する複数枚のブレード5を、周方向へ所定の相互間隔をおいて溶接によりそれぞれ固定したものであって、ディスク3の表面4とブレード5の基端部10との間に、弾性部材からなる制振材7を圧縮状態で設けたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸と一体に回転するディスクに流体を案内するブレードが周方向に所定の相互間隔をおいて複数枚設けられた回転流体機械に関し、特に、振動に起因してブレードに損傷が生じるのを防止可能な回転流体機械に関する。
周知のように、遠心力によって流体を圧縮する遠心圧縮機やこれを用いたターボチャージャーは、回転流体機械としてのインペラを備えている。このインペラは、回転駆動される軸に取り付けられたディスクの表面に、羽根状のブレードが周方向に所定の相互間隔で複数枚設けられたものである。このように構成されるインペラは、軸方向に流れる流体が回転するディスクの表面側から流入すると、遠心力によってこの流体をブレードに沿って案内しながら圧縮し、径方向に向けて排出するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、図12は、従来例に係るインペラ80について、ブレード81とディスク82との接合部分を拡大した概略縦断面図である。ブレード81は、その基端部83がディスク82の表面84に固定されるが、その固定方法としては、図に示すように基端部83の左右両側面をそれぞれ隅肉溶接によってディスク82の表面84に固定するのが一般的である。
特開2009−243394号公報
しかし、従来の回転流体機械に係るインペラ80では、振動に起因した損傷がブレード81に生じやすいという問題があった。すなわち、風力プラントの大型化及び高圧化が進む近年、その構成部材であるインペラ80に対しては、従来は問題とならなかった励振力が大きく作用し、図12に示すブレード81に大きな振動が生じるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ブレードが隅肉溶接によってディスクに固定されるインペラにおいて、ブレードに生じる振動を十分に吸収することにより、振動に起因したブレードの損傷を防止する回転流体機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る回転流体機械は、軸と一体に回転するディスクの表面に、軸方向へ向かう流体を径方向外方へ案内する複数枚のブレードを、周方向へ所定の相互間隔をおいて溶接によりそれぞれ固定した回転流体機械であって、前記ディスクの表面と前記ブレードの基端部との間に、弾性部材からなる制振材を圧縮状態で設けたことを特徴とする。このような構成によれば、回転流体機械に対して強い励振力が作用し、ブレードの基端部に振動が生じた場合でも、発生した振動は制振材によって減衰される。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記ディスクの表面に、前記制振材を収容するための凹部を設けたことを特徴とする。このような構成によれば、制振材の取り付け時には、制振材を凹部に収容することにより、ディスクの表面に制振材を容易に位置決めすることができる。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記凹部が、前記ブレードの基端部と嵌合する形状であることを特徴とする。このような構成によれば、ブレードの基端部をディスクの表面に固定する際には、ブレードの基端部を凹部に嵌合させることにより、ブレードをディスクに対して容易に位置決めすることができる。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記ブレードの基端部に、前記制振材を収容するための凹部を設けたことを特徴とする。このような構成によれば、制振材の取り付け時には、制振材を凹部に収容することにより、ブレードの基端部に制振材を容易に位置決めすることができる。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記ディスクの表面に、前記凹部と嵌合する形状の凸部を設けたことを特徴とする。このような構成によれば、ブレードの基端部をディスクの表面に固定する際には、凸部を凹部に嵌合させることにより、ブレードをディスクに対して容易に位置決めすることができる。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記制振材を、前記ディスクの表面と前記ブレードの基端部との間における一部に設けたことを特徴とする。このような構成によれば、ブレードに特に強い振動が発生する箇所にだけ制振材を設ければ、十分な減衰効果を得ながら制振材の量を最小限に抑え、コストダウンを図ることができる。
また、本発明に係る回転流体機械は、軸と一体に回転するディスクの表面に、軸方向へ向かう流体を径方向外方へ案内する複数枚のブレードを周方向へ所定の相互間隔をおいて設け、該各ブレードの先端部を前記ディスクから所定距離だけ離間してその上方を覆うカバーの裏面に溶接によりそれぞれ固定した回転流体機械であって、前記ディスクと前記各ブレードとが一体形成され、前記ブレードの先端部と前記カバーの裏面との間に、弾性部材からなる制振材を圧縮状態で設けたことを特徴とする。このような構成によれば、回転流体機械に対して強い励振力が作用し、ブレードの先端部に振動が生じた場合でも、発生した振動は制振材によって減衰される。従って、ブレードには振動の影響による損傷が生じにくい。
また、本発明に係る回転流体機械は、前記制振材が、運転時における前記ブレードの温度に耐え得る部材からなることを特徴とする。このような構成によれば、回転流体機械の運転時にブレードが高温になっても、制振材には変質や変形等が生じることがなく、十分な減衰効果を得ることができる。
本発明に係る回転流体機械によれば、ブレードの基端部に生じた振動が制振材によって減衰されるので、ブレードには振動の影響による損傷が生じにくい。
本発明の第1実施形態に係るインペラ1の構成を示す概略平面図。 図1におけるA−A´断面を示す概略縦断面図。 図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図。 図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第2実施形態に係るインペラ20の構成を示す図であって、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第3実施形態に係るインペラ30の構成を示す図であって、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第4実施形態に係るインペラ40の構成を示す図であって、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第5実施形態に係るインペラ50の構成を示す図であって、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第6実施形態に係るインペラ60の構成を示す図であって、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第6実施形態に係るインペラ60の変形例を示す図であって、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図。 本発明の第7実施形態に係るインペラ70の構成を示す図であって、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図。 従来例に係るインペラ80について、ブレード81とディスク82との接合部分を拡大した概略縦断面図。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明に係る回転流体機械としてのインペラの構成について説明する。図1〜図3は、第1実施形態に係るインペラ1の構成を示す図であり、図1は概略平面図、図2は図1におけるA−A´断面を示す概略縦断面図、図3は図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図である。インペラ1は、各図に示すように、回転駆動される軸2に固定されたディスク3と、このディスク3の表面4から突出して設けられた複数枚のブレード5と、ディスク3から所定距離だけ離間してその上方を覆うカバー6と、ディスク3とブレード5との間に介在された制振材7と、を備えるものである。尚、本明細書では回転流体機械としてインペラ1を例に説明するが、回転流体機械とは、インペラ1を備えた遠心圧縮機やターボチャージャーであってもよいし、或いはラジアルタービン等の輻流翼を有する他の機器であってもよい。
ディスク3は、図1及び図2に示すように、平面視で略円形の外形を有する円盤状の部材であって、その中心部には軸方向一方に突出してハブ部8が形成されるとともに、このハブ部8を貫通して軸挿通孔9が形成されている。このように構成されるディスク3は、その軸挿通孔9に挿通された軸2が不図示のモータ等によって駆動されると、この軸2と一体的回転するようになっている。
ブレード5は、薄板状の部材であって、図1に示すように平面視で湾曲した形状を有するとともに、図2に示すように側面視でもディスク3の表面4に沿うように湾曲した形状を有している。このように構成されるブレード5が、図1に示すようにディスク3の表面4に周方向へ所定の相互間隔をおいて複数枚配置され、各ブレード5の基端部10がディスク3の表面4にそれぞれ固定されている。
カバー6は、平板状の部材であって、図1に示すように平面視でディスク3と略同径の円形の形状を有するとともに、図2に示すように縦断面でブレード5の側面視形状に合致するように軸方向一方に突出した形状を有している。そして、このカバー6の中心部には、ハブ挿通孔11が形成されている。このように構成されるカバー6は、各ブレード5と一体形成される。そして、各ブレード5をディスク3に固定した状態において、カバー6がディスク3の上方を覆うとともに、そのハブ挿通孔11にディスク3のハブ部8が挿通される。尚、カバー6を各ブレード5とは別部材とし、その裏面に各ブレード5の先端部を固定してもよい。但し、カバー6と各ブレード5との固定強度が不足することによって各ブレード5に振動が生じないよう、十分な強度でカバー6に各ブレード5を固定する必要がある。
制振材7は、ブレード5に生じた振動を減衰するためのものであって、弾性部材例えばゴム系やプラスチック系の材質からなるものである。ここで、図4は、制振材7の取り付け構造を説明するための図であって、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図である。尚、図4については説明の便宜上、ディスク3とブレード5とを分解した状態で示している。図3及び図4に示すように、制振材7は、図1のB−B´断面で略O形の形状を有する紐状の部材である。このように構成される制振材7は、平面視で図1に示すブレード5の形状に合致するよう湾曲した状態で、図4に示すようにディスク3の表面4に配置され、その上から制振材7を押し潰すようにしてブレード5が配置される。そして、図3に示すように、ブレード5はその基端部10における左右両側が隅肉溶接され、溶着部12を介してディスク3の表面4に固定される。これにより、制振材7は、ブレード5の基端部10とディスク3の表面4との間に圧縮された状態で挟まれている。そして、ブレード5の振動によって制振材7に変位が生じると、制振材7は減衰効果を発揮する。ここで、制振材7の縮み代を管理する上では、例えばJIS B2406に基づいて各部の寸法を決定すればよい。
尚、制振材7は、インペラ1の運転温度に耐え得る程度の耐熱性、すなわちインペラ1の回転時にブレード5の基端部10が高温になっても変質または変形等が生じない特性を有していることが好適である。また、制振材7としてはいわゆるガスケットやパッキンを広く用いることができ、その材質や形状は本実施形態に限られず適宜設計変更が可能である。更に、制振材7としてはガスケットやパッキンに代えてスプリング等を用いてもよい。
以上のように構成されるインペラ1では、図1及び図2に示すように、相隣接する2枚のブレード5とディスク3とカバー6とによって包囲される空間である流路13が、周方向へ所定の相互間隔をおいて複数形成されている。この流路13は、図1に示すように平面視で湾曲した形状を有するとともに、図2に示すように側面視でも湾曲した形状を有している。そして、この流路13は、流体流通方向に沿って上流端に設けられた流入口14が軸方向に向けて開口する一方、下流端に設けられた排出口15が径方向に向けて開口している。
次に、第1実施形態に係るインペラ1の作用効果について説明する。不図示のモータによって軸2が駆動されると、インペラ1も軸2と一体的に回転を開始する。そして、回転するインペラ1に対し、図2に示すように軸方向に流れる流体(不図示)が流入口14から流路13に流れ込むと、この流体は流路13に沿って流れる間にその進行方向が徐々に変化し、排出口15から径方向に向けて流体が排出される。そして、流体は流路13を流れる間に遠心力によって圧縮される。
ここで、前述のように風力プラントの大型化及び高圧化が進む近年、その構成部材であるインペラ1に対しては、従来は問題とならなかった励振力が大きく作用し、ブレード5に大きな振動が生じる場合がある。しかし、このブレード5に生じた振動は、ブレード5とディスク3との間にこれらと接触して圧縮された制振材7に伝達されることによって減衰される。これにより、ブレード5には振動の影響による損傷が生じにくい。
次に、第2実施形態に係るインペラの構成について説明する。図5は、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図である。本実施形態のインペラ20は、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材21の取り付け構造のみが異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。本実施形態では、インペラ20を構成するディスク22の表面23に凹部24が設けられ、この凹部24の内部に制振材21が収容されている。ここで、凹部24は、その平面視形状が制振材21の平面視形状と同程度の大きさに形成される一方、その深さ寸法が制振材21の厚みより若干小さく形成されている。従って、凹部24は、その内部に制振材21を収容可能であって、且つ、制振材21を収容した時に制振材21の上部が外部へ突出した状態となる。これにより、ブレード25の基端部26をディスク22の表面23に隅肉溶接により固定すると、ブレード25の基端部26とディスク22の表面23との間で制振材21が圧縮された状態となる。このように、ディスク22の表面23に平面視で制振材21と略同程度の大きさの凹部24を形成したことにより、制振材21の取り付け時に、ディスク22の表面23に制振材21を容易に位置決めできるという利点がある。
次に、第3実施形態に係るインペラの構成について説明する。図6は、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図である。本実施形態のインペラ30も、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材31の取り付け構造のみが異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。本実施形態も、第2実施形態と同様に、インペラ30を構成するディスク32の表面33に凹部34が設けられ、この凹部34の内部に制振材31が収容されている。但し、本実施形態の凹部34は、インペラ30を構成するブレード35の基端部36と嵌合する形状に形成されている。そして、この凹部34に対してブレード35の基端部36が嵌合され、ブレード35の基端部36は制振材31を圧縮する位置まで凹部34に差し込まれた状態で左右両側面が隅肉溶接によりディスク32の表面33に固定されている。このように、ディスク32の表面33にブレード35の基端部36と嵌合する形状の凹部34を形成したことにより、ブレード35の基端部36をディスク32の表面33に固定する際に、ブレード35をディスク32に対して容易に位置決めできるという利点がある。
次に、第4実施形態に係るインペラの構成について説明する。図7は、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図である。本実施形態のインペラ40も、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材41の取り付け構造のみが異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。本実施形態では、インペラ40を構成するブレード42の基端部43に凹部44が設けられ、この凹部44の内部に制振材41が収容されている。ここで、凹部44は、第2実施形態と同様に、その平面視形状が制振材41の平面視形状と同程度の大きさに形成される一方、その深さ寸法が制振材41の厚みより若干小さく形成されている。従って、凹部44は、その内部に制振材41を収容可能であって、且つ、制振材41を収容した時に制振材41の下部が外部へ突出した状態となる。これにより、ブレード42の基端部43をディスク45の表面46に隅肉溶接により固定すると、ブレード42の基端部43とディスク45の表面46との間で制振材41が圧縮された状態となる。このように、ブレード42の基端部43に平面視で制振材41と略同程度の大きさの凹部44を形成したことにより、制振材41の取り付け時に、ブレード42の基端部43に制振材41を容易に位置決めできるという利点がある。
次に、第5実施形態に係るインペラの構成について説明する。図8は、図1におけるB−B´断面を示す概略縦断面図である。本実施形態のインペラ50も、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材51の取り付け構造のみが異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。本実施形態も、第4実施形態と同様に、インペラ50を構成するブレード52の基端部53に凹部54が設けられ、この凹部54の内部に制振材51が収容されている。但し、本実施形態では第4実施形態と異なり、インペラ50を構成するディスク55の表面56に凸部57が突出して設けられ、凹部54はこの凸部57と嵌合する形状に形成されている。そして、ブレード52の基端部53をディスク55の表面56に固定する際には、凹部54を凸部57に嵌合させるようにしてブレード52をディスク55の表面56に配置し、制振材51を圧縮する位置まで凸部57を凹部54に差し込んだ状態で、ブレード52の基端部53の左右両側面を隅肉溶接してディスク55の表面56に固定する。このように、ディスク55の表面56に凸部57を形成する一方、ブレード52の基端部53に凸部57と嵌合する形状の凹部54を形成したことにより、ブレード52の基端部53をディスク55の表面56に固定する際に、ブレード52をディスク55に対して容易に位置決めできるという利点がある。
次に、第6実施形態に係るインペラの構成について説明する。図9は、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図である。尚、図9については説明の便宜上、ディスク62とブレード64とを分解した状態で示している。本実施形態のインペラ60は、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材61の取り付け位置が異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。本実施形態では、制振材61が図4に示す制振材7と比較して短く、ディスク62の表面63とブレード64の基端部65との間における一部にのみ制振材61を設けている。このような構成によれば、十分な減衰効果を得ながら制振材61の量を最小限に抑え、コストダウンを図ることができるという利点がある。より詳細に説明すると、ブレード64は、その材質や形状に応じて各部における振動の強度分布が固有に定まる。従って、ブレード64に特に強い振動が発生する箇所にだけ制振材61を設ければ、十分な減衰効果を得られる。本実施形態では、図9に示す流体流通方向に沿って最下流部においてブレード64に強い振動が発生するため、この最下流部にのみ制振材61を設けている。一方、流体流通方向に沿って最上流部においてブレード64に強い振動が発生する場合には、図10に示すように、この最上流部にのみ制振材61を設ければよい。もちろん、制振材61を設ける位置は、ブレード64に生じる振動の強度分布に応じて任意に変更することができる。
尚、図に詳細は示さないが、第2実施形態や第4実施形態のように制振材を収容するための凹部をブレード64の基端部65やディスク62の表面63に設けてもよいし、第3実施形態や第5実施形態のように凹部に対してブレード64の基端部65やディスク62表面63に設けた凸部を嵌合させてもよい。
次に、第7実施形態に係るインペラの構成について説明する。図11は、図1におけるC−C´断面を示す概略縦断面図である。尚、図11については説明の便宜上、カバーとブレードとを分解した状態で示している。本実施形態のインペラ70は、第1実施形態のインペラ1と比較すると、制振材71の取り付け位置が異なっている。より詳細に説明すると、第1実施形態ではブレード5とカバー6とが一体形成され、ブレード5の基端部10をディスク3の表面4に隅肉溶接により固定した構成であるため、ブレード5の基端部10で振動が生じやすかった。これに対し、本実施形態では、図11に示すように、ブレード72とディスク73とが一体形成され、ブレード72の先端部74をカバー75の裏面76に隅肉溶接により固定するため、ブレード72の先端部74で固定強度が不足して振動が生じやすい。従って、本実施形態では、ブレード72の先端部74とカバー75の裏面76との間に、制振材71を圧縮状態で設けている。これにより、ブレード72に生じた振動が制振材71によって減衰されるので、ブレード72には振動の影響による損傷が生じにくい。
尚、図に詳細は示さないが、本実施形態のようにブレード72の先端部74とカバー75の裏面76との間に制振材71が設けられる構成においても、第2実施形態や第4実施形態のように制振材71を収容するための凹部をブレード72の先端部74やカバー75の裏面76に設けてもよいし、第3実施形態や第5実施形態のように凹部に対してブレード72の先端部74やカバー75の裏面76に設けた凸部を嵌合させてもよい。また、第6実施形態のように、ブレード72の先端部74とカバー75の裏面76との間における一部にのみ制振材71を設けてもよい。
1…インペラ(回転流体機械)
2…軸
3…ディスク
4…表面(ディスク)
5…ブレード
7…制振材
10…基端部(ブレード)

Claims (8)

  1. 軸と一体に回転するディスクの表面に、軸方向へ向かう流体を径方向外方へ案内する複数枚のブレードを、周方向へ所定の相互間隔をおいて溶接によりそれぞれ固定した回転流体機械であって、
    前記ディスクの表面と前記ブレードの基端部との間に、弾性部材からなる制振材を圧縮状態で設けたことを特徴とする回転流体機械。
  2. 前記ディスクの表面に、前記制振材を収容するための凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の回転流体機械。
  3. 前記凹部が、前記ブレードの基端部と嵌合する形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転流体機械。
  4. 前記ブレードの基端部に、前記制振材を収容するための凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の回転流体機械。
  5. 前記ディスクの表面に、前記凹部と嵌合する形状の凸部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の回転流体機械。
  6. 前記制振材を、前記ディスクの表面と前記ブレードの基端部との間における一部に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転流体機械。
  7. 軸と一体に回転するディスクの表面に、軸方向へ向かう流体を径方向外方へ案内する複数枚のブレードを周方向へ所定の相互間隔をおいて設け、該各ブレードの先端部を前記ディスクから所定距離だけ離間してその上方を覆うカバーの裏面に溶接によりそれぞれ固定した回転流体機械であって、
    前記ディスクと前記各ブレードとが一体形成され、前記ブレードの先端部と前記カバーの裏面との間に、弾性部材からなる制振材を圧縮状態で設けたことを特徴とする回転流体機械。
  8. 前記制振材が、運転時の温度における耐熱性を有する材料からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転流体機械。
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