JP2011168998A - 採光窓構造及び採光窓用ガスケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】断熱鋼板パネル12に形成された開口13に設けられる採光窓構造において、外周の嵌合溝18において開口13の内周縁に嵌合されるガスケット14と、そのガスケット14の内周の取付溝19に嵌合して取り付けられる透光板15とを備える。ガスケット14は、ゴム材よりなる枠状の本体16と、その本体16の側面の嵌込み溝に嵌入されるファスナとにより構成する。このファスナの嵌入により、本体16を開口13に対する嵌合状態に保持するとともに、透光板15を取付溝19に対する取り付け状態に保持する。
【選択図】図1
Description
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、断熱鋼板パネルの開口に対する透光窓の設置作業を簡単化することができて、作業コストの低減を図ることができる採光窓構造及び採光窓用ガスケットを提供することにある。
前記の構成において、前記ガスケットの本体には、取付板の下端部から前記水受け部に前記侵入水を導くための導水孔を設けるとよい。
前記採光窓構造に用いられる採光窓用ガスケットは、環状の本体と、ファスナとよりなり、前記本体の外周には前記開口の内周縁が嵌合される嵌合溝を形成するとともに、本体の内周には透光板を嵌合するための取付溝を形成し、本体の一側面には水受け部を形成するとともに、前記取付溝の下端部から前記水受け部に前記透光板側からの侵入水を導くための導水孔を形成し、さらに前記本体における他側面の内周上縁には、水切り部を形成し、本体の一側面には前記ファスナが嵌め込まれる嵌込み溝を形成したことを特徴としている。
図1及び図2に示すように、建物における複数の縦方向の鉄骨11の外面には、外壁を構成する複数枚の断熱鋼板パネル12が配設されている。この断熱鋼板パネル12は、内外2枚の鋼板12a,12bと、それらの鋼板12a,12b間に介在された発泡ウレタン等の断熱材12cとから構成されている。一対の鉄骨11間において断熱鋼板パネル12の一部には、横長四角状の開口13が形成されている。開口13にはガスケット14が嵌着され、そのガスケット14の内周には透光板15が取り付けられている。透光板15は、2枚のガラス板15aを重ね合わせることにより構成されている。
さて、この採光窓構造の施工時には、ガスケット14の本体16上の嵌込み溝21からファスナ17を取り外した状態で、断熱鋼板パネル12に形成された開口13の内周縁にガスケット14の本体16を、その外周の嵌合溝18において嵌合する。続いて、本体16の内周の取付溝19に透光板15を嵌合して取り付ける。この作業においては、嵌込み溝21が開放されているため、その嵌込み溝21を狭めるようにして、嵌合溝18や取付溝19が小さな力で開かれる。従って、嵌合溝18に対する断熱鋼板パネル12や取付溝19に対する透光板15の取付けを容易に行うことができる。その後、ガスケット14の内側面の嵌込み溝21にファスナ17を嵌入すると、嵌込み溝21の狭まりが拘束されて、嵌合溝18及び取付溝19の開放が規制される。従って、本体16が開口13に対する嵌合状態に保持されるとともに、透光板15が取付溝19に対する取り付け状態に保持される。この状態においては、嵌合溝18において断熱鋼板パネル12が強固に把持されるとともに、取付溝19において透光板15が強固に把持され、その結果、従来とは異なり、補強材を用いることなく断熱鋼板パネル12の開口13に頑丈な窓構造を設置できる。以上のようにして、採光窓の施工を容易かつ短時間に終了することができる。
(1) この実施形態では、断熱鋼板パネル12の開口13にガスケット14の本体16を取り付けるとともに、そのガスケット14の内周に透光板15を取り付けた後、ガスケット14の嵌込み溝21にファスナ17を取り付ければ、ガスケット14の本体16及び透光板15を取り付け状態に保持することができる。よって、従来構成とは異なり、断熱鋼板パネル12の開口13に対する透光板15等の採光部材の取り付け作業の前後に、補強材の取り付け作業やシール材の充填作業を行う必要はない。このため、採光窓の設置作業を簡単化することができて、工期を短縮できるとともに、作業コストを低減することができる。そして、設置された採光用窓は、補強材を用いなくても、丈夫な構造を具備する。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態においては、ファスナ17を4本用いたが、1本の連続した長いファスナ17を用いること。
Claims (6)
- 断熱鋼板パネルに形成された開口に設けられる採光窓構造において、
外周の嵌合溝において前記開口の内周縁に嵌合されるゴム材よりなる枠状のガスケットと、そのガスケットの内周の取付溝に嵌合して取り付けられる透光板とにより構成したことを特徴とする採光窓構造。 - 前記ガスケットを、本体と、その本体の側面の嵌込み溝に嵌入されて、本体を前記開口に対する嵌合状態に保持するとともに、透光板を取付溝に対する取り付け状態に保持するファスナとにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の採光窓構造。
- 前記ガスケットの本体における室内側の側面には、透光板側からの侵入水を受けるための水受け部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の採光窓構造。
- 前記ガスケットの本体には、前記取付溝の下端部から前記水受け部に前記侵入水を導くための導水孔を設けたことを特徴とする請求項3に記載の採光窓構造。
- 前記ガスケットの本体における室外側の内周上縁には、水切り部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の採光窓構造。
- 断熱鋼板パネルに形成された開口の内周縁に嵌合される採光窓用ガスケットにおいて、
環状の本体と、ファスナとよりなり、
前記本体の外周には前記開口の内周縁が嵌合される嵌合溝を形成するとともに、本体の内周には透光板を嵌合するための取付溝を形成し、本体の一側面には水受け部を形成するとともに、前記取付溝の下端部から前記水受け部に前記透光板側からの侵入水を導くための導水孔を形成し、さらに前記本体における他側面の内周上縁には、水切り部を形成し、本体の一側面には前記ファスナが嵌め込まれる嵌込み溝を形成したことを特徴とする採光窓用ガスケット。
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