JP2011168088A - バッテリーの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はバッテリーの取付構造に係り、バッテリーの配置環境などによって起こる膨張に対応したバッテリーの取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具をバッテリー上に載せ、当該バッテリー取付金具の天井部の両端側に設けた切欠きまたは穴にJボルトを入れ、当該Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、前記バッテリー取付金具を両端側を除き断面略コ字状に形成すると共に、当該バッテリー取付金具の両端側を裏面側へあざ折りして、バッテリーの上面に圧接可能な湾曲したあざ折り片を形成し、当該あざ折り片と前記天井部に前記切欠きまたは穴を同軸上に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉛蓄電池たるバッテリーの取付構造に係り、詳しくはバッテリーの充電時や配置環境などによって起こる膨張に対応したバッテリーの取付構造に関する。
従来周知のように、電極に鉛を用いたバッテリー(鉛蓄電池)は自動車に広く利用されているのをはじめ、フォークリフト、ゴルフカートといった電動車用主電源の用途や、産業用として商用電源が途絶えた時のバックアップ電源の用途などに用いられており、地上デジタル放送の基地局に装備された機器類にも、この種の鉛蓄電池のバッテリーがバックアップ用に接続されている。
そして、従来、この種のバッテリーに関し様々な取付構造が提案されており、特許文献1には、Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーを上方から押圧保持するバッテリー取付金具の変形を防止するため、断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具の天井部の両端に切欠き及び穴を設け、当該バッテリー取付金具をバッテリー上に載せて、バッテリー取付金具の切欠き及び穴にJボルトを掛け、当該Jボルトを介してバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、前記切欠き及び穴を、バッテリー取付金具のいずれか立壁部側にオフセットさせた取付構造が開示されている。
特開平8−58494号公報
しかし、従来、この種のバッテリーは、充電時や機器内部の温度上昇などによって膨張する性質を有しているが、特許文献1の取付構造は、このようなバッテリーの膨張に対し何ら対策が施されておらず、また、従来周知のその他のバッテリーの取付構造に於ても、配置環境などによって生ずるバッテリーの膨張に対して対策が施されていないため、バッテリーを強固に締め付ける従来の取付構造によって、膨張するバッテリーの破損といった問題が指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、バッテリーの配置環境などによって起こる膨張に対応したバッテリーの取付構造を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具をバッテリー上に載せ、当該バッテリー取付金具の天井部の両端側に設けた切欠きまたは穴にJボルトを入れ、当該Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、前記バッテリー取付金具を両端側を除き断面略コ字状に形成すると共に、当該バッテリー取付金具の両端側を裏面側へあざ折りして、バッテリーの上面に圧接可能な湾曲したあざ折り片を形成し、当該あざ折り片と前記天井部に前記切欠きまたは穴を同軸上に設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具をバッテリー上に載せ、当該バッテリー取付金具の天井部の両端側に設けた切欠きまたは穴にJボルトを入れ、当該Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、前記バッテリー取付金具を、断面略コ字状に形成され、天井部の中央に矩形状の係合穴が開口し、両端側に前記切欠きまたは穴が設けられた第1のバッテリー取付金具と、第1のバッテリー取付金具の裏面側から前記係合穴に挿入可能な断面略く字状に形成され、当該挿入穴の対向する2つの周縁部に当接する弾性を持った第2のバッテリー取付金具とで構成したことを特徴とする。
そして、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のバッテリーの取付構造に於て、第2の前記バッテリー取付金具は、当接する前記係合穴の2つの周縁部に沿ってバッテリーの上面に圧接する押圧片が延設されて、平面視略H字状に形成されていることを特徴とし、請求項4に係る発明は、断面略コ字状に形成された第1の前記バッテリー取付金具の両立壁部に、前記係合穴と連通し、第2の前記バッテリー取付金具の外形形状に沿った側面視く字状の切欠きを設けたことを特徴とする。
各請求項に係る取付構造によれば、充電時や機器内部の温度上昇などによって膨張するバッテリーを破損させることなく、長期に亘って確実にバッテリーを弾性的に保持固定することができる。
また、請求項2乃至請求項4に係る発明によれば、請求項1の発明に用いるバッテリー取付金具に比しバッテリー取付金具の製造が容易であり、請求項3に係る発明によれば、第2のバッテリー取付金具に設けた長尺な押圧片によって、バッテリーの上面を均一に押圧保持することが可能となる。
そして、請求項4に係る発明によれば、バッテリーの取付作業時に、断面略く字状に形成された第2のバッテリー取付金具の頂部を第1のバッテリー取付金具の切欠きに一致させることで第1のバッテリー取付金具の位置決めが容易に行えるため、更に作業性が良好となる利点を有する。
請求項1の一実施形態に係るバッテリーの取付構造の要部正面図である。 バッテリー取付金具の平面図である。 バッテリー取付金具の正面図である。 バッテリー取付金具の底面図である。 バッテリー取付金具の側面図である。 請求項2及び請求項3の一実施形態に係るバッテリーの取付構造の要部正面図である。 図6に示すバッテリーの取付構造の平面図である。 第1のバッテリー取付金具の平面図である。 第1のバッテリー取付金具の正面図である。 第1のバッテリー取付金具の側面図である。 第2のバッテリー取付金具の平面図である。 第2のバッテリー取付金具の正面図である。 第2のバッテリー取付金具の側面図である。 請求項2及び請求項4の一実施形態に係るバッテリーの取付構造の要部正面図である。 図14に示すバッテリーの取付構造の平面図である。 第1のバッテリー取付金具の平面図である。 第1のバッテリー取付金具の正面図である。 第2のバッテリー取付金具の平面図である。 第2のバッテリー取付金具の正面図である。 第2のバッテリー取付金具の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は請求項1の一実施形態に係るバッテリーの取付構造を示し、図中、1はバッテリーボックス(図示せず)内に収容された2つのバッテリー(鉛蓄電池)、3は両バッテリー1の上面に配置されたバッテリー取付金具で、図2乃至図5に示すようにバッテリー取付金具3は、バネ性を有する1枚の帯状のリン青銅からなる板材を用いて、両端側を除き左右の立壁部5と天井部7とからなる断面略コ字状に形成されており、図1に示すようにバッテリー取付金具3は、2つのバッテリー1を合わせた幅寸法よりも長尺とされている。
そして、バッテリー取付金具3の両端側は、夫々、裏面側へあざ折りされて、2つのバッテリー1の上面に夫々当接可能な下方へ湾曲した2つのあざ折り片9が設けられており、本実施形態は、斯様にリン青銅からなる帯状の板材をあざ折りし、両あざ折り片9の折り返しの反発力を利用してこれらにバネ性をもたせている。
更に、図1及び図2、図4に示すようにバッテリー取付金具3の天井部7の両端側中央と、これに対応して両あざ折り片9に、夫々、Jボルト11の挿入穴13、15が同軸上に設けられており、あざ折り片9側の挿入穴15は、あざ折り片9の弾性変形を許容する楕円形状とされている。
そして、図1に示すように前記挿入穴13、15に下からJボルト11の上端側を挿入してナット17を上から軽く締結した後、Jボルト11下端のフック(図示せず)をバッテリーボックス下部の穴(図示せず)に引っ掛けてナット17を締め付けると、折り返しの反発力を利用してバネ性をもたせた2つのあざ折り片9が弾性変形し乍ら、夫々のバッテリー1を上方から弾性的に押圧して、両バッテリー1をバッテリーボックスに弾性的に保持固定するようになっている。
本実施形態で用いるバッテリー取付金具3はこのように構成されているから、当該バッテリー取付金具3を用いてバッテリー1をバッテリーボックスに固定するには、先ず、バッテリーボックス内に2つのバッテリー1を配置し、夫々の上面にあざ折り片9を当接させてバッテリー取付金具3を両バッテリー1上に配置する。
尚、バッテリー取付金具3は、バッテリー1上面の長手方向と直交する方向に配置される。
そして、既述したようにバッテリー取付金具3のあざ折り片9と天井部7とに設けた挿入穴15、13に、下からJボルト11の上端側を挿入してこれにナット17を上から軽く締結した後、Jボルト11下端のフックをバッテリーボックス下部の穴に引っ掛けて左右のナット17を順次締め付けていけば、2つのあざ折り片9が弾性変形し乍らバッテリー取付金具3が下方へ移動することで、両あざ折り片9が夫々のバッテリー1を上方から弾性的に押圧して、両バッテリー1をバッテリーボックスに弾性的に保持する。
尚、この取付作業に於て、ナット17の締付けトルクを正確に管理して、不要な締付け力がバッテリー1に作用しないようにする必要がある。
そして、バッテリー1は、充電時や機器内部の温度上昇などによって上下方向及び横方向へ膨張するが、横方向の膨張に対して本実施形態はバッテリー1を横方向から拘束していないため、バッテリー1は横方向に自在に膨張する。
また、バッテリー1はバッテリー取付金具3によって上方からバッテリーボックスに押圧保持されているが、バッテリー取付金具3に設けた2つのあざ折り片9が両バッテリー1を上方から弾性的に押圧保持しているため、充電などでバッテリー1が上下方向に膨張すると、あざ折り片9はバッテリー1の膨張を規制することなく弾性変形し乍らバッテリー1を常時押圧、保持することとなる。
このように本実施形態は、バッテリー取付金具3にバネ性を有するリン青銅を使用し、あざ折り片9の折り返しの反発力を利用してバネ性をもたることでバッテリー1の膨張に対応したので、本実施形態によれば、膨張するバッテリー1を破損させることなく、長期に亘って確実にバッテリー1を弾性的に保持固定することができる利点を有する。
図6及び図7は請求項2及び請求項3の一実施形態に係るバッテリーの取付構造を示し、図中、19は本実施形態に用いる第1のバッテリー取付金具、21は第2のバッテリー取付金具を示し、本実施形態は、これら2枚のバッテリー取付金具19、21を用いてバッテリーボックスに2つのバッテリー1を取り付けることを特徴としている。
図8乃至図10に示すように第1のバッテリー取付金具19は、バネ性を有する1枚の帯状のリン青銅からなる板材を用いて、左右の立壁部23と天井部25とからなる断面略コ字状に形成されており、図7に示すようにバッテリー取付金具19は、2つのバッテリー1を合わせた幅寸法よりも長尺とされている。
そして、天井部25の中央に平面視矩形状の係合穴27が形成され、天井部25の両端側中央にJボルト11が挿入する挿入穴29が設けられている。
一方、図11乃至図13に示すように第2のバッテリー取付金具21は、前記バッテリー取付金具19の裏面側から前記係合穴27内に挿入、係合可能な断面略く字状の係合部31と、当該係合部31と面一に形成されてこれより長尺な左右一対の押圧片33とで平面視略H字状に形成されており、このバッテリー取付金具21もリン青銅で形成されている。
そして、図6及び図7に示すようにバッテリー取付金具19の裏面側から前記係合穴27内に係合部31を挿入して両バッテリー取付金具19,21を重合させると、係合部31の頂部35を挟んだ左右の傾斜片37、39が、夫々、係合穴27の対向する2つの周縁部41、43の下部に当接するようになっている。そして、前記押圧片33は、前記周縁部41、43に沿って前後方向に延設されてバッテリー1の上面に長く圧接するようになっており、図6に示すように押圧片33の外側端部45は上方へ湾曲して、当該外側端部45でバッテリー1の上面を傷付けないようになっている。
本実施形態に用いる第1、2のバッテリー取付金具19、21はこのように構成されているから、これらのバッテリー取付金具19、21を用いてバッテリー1をバッテリーボックスに固定するには、先ず、バッテリーボックス内に2つのバッテリー1を配置した後、図7に示すように、バッテリー1の長手方向に亘ってその上面にバッテリー取付金具21の左右の押圧片33を当接させて、バッテリー取付金具21を両バッテリー1上に配置する。
次いで、第1のバッテリー取付金具19の左右に設けた挿入穴29に、下からJボルト11の上端側を挿入してこれにナット17を上から軽く締結した後、Jボルト11下端のフックをバッテリーボックス下部の穴に引っ掛けてバッテリー取付金具19を下降させる。そして、バッテリー取付金具19の係合穴27内にバッテリー取付金具21の係合部31を挿入、係合させて、第1のバッテリー取付金具19を第2のバッテリー取付金具21の上に重ねる。
而して、既述したようにこの状態で、係合部31の頂部35を挟んだ左右の傾斜片37、39が、夫々、係合穴27の対向する2つの周縁部41、43の下部に当接する。
この後、左右のナット17を順次締め付けていけば、第1のバッテリー取付金具19が下降するため、係合穴27の左右の周縁部41、43で押圧されて傾斜片37、39が弾性変形し、左右の押圧片33がバッテリー1を夫々上方から弾性的に押圧して、両バッテリー1をバッテリーボックスに弾性的に保持する。
尚、この取付作業に於ても、ナット17の締付けトルクを正確に管理して、不要な締付け力がバッテリー1に作用しないようにする。
そして、バッテリー1は、充電時や機器内部の温度上昇などによって上下方向及び横方向に膨張するが、横方向の膨張に対して本実施形態はバッテリー1を横方向から拘束していないため、バッテリー1は横方向に自在に膨張する。
また、バッテリー1は2枚のバッテリー取付金具19、21によって上方からバッテリーボックスに押圧保持されているが、既述したように本実施形態は、第2のバッテリー取付金具21がバッテリー1を上方から弾性的に押圧保持しているため、充電などによってバッテリー1が上下方向に膨張すると、バッテリー取付金具21の左右の傾斜片37、39がバッテリー1の膨張を規制することなく弾性変形し、長尺な左右の押圧片33が常時バッテリー1を弾性的に押圧、保持することとなる。
従って、本実施形態によっても、膨張するバッテリー1を破損させることなく、長期に亘って確実にバッテリー1を弾性的に保持固定することができる利点を有する。
而も、本実施形態によれば、第2のバッテリー取付金具21の左右に設けた長尺な押圧片33によって、バッテリー1の上面を均一に押圧保持することが可能であると共に、図2のバッテリー取付金具3に比し、バッテリー取付金具19,21を簡単に製造することができる利点を有する。
図14及び図15は請求項2及び請求項4の一実施形態に係るバッテリーの取付構造を示し、図6の実施形態と同様、本実施形態も、2枚のバッテリー取付金具47、49を用いてバッテリーボックスに2つのバッテリー1を取り付けることを特徴としている。
図16及び図17に示すように第1のバッテリー取付金具47は、前記バッテリー取付金具19と同様、バネ性を有する1枚の帯状のリン青銅からなる板材を用いて、左右の立壁部51と天井部53とからなる断面略コ字状に形成されており、図15に示すようにバッテリー取付金具47は、2つのバッテリー1を合わせた幅寸法よりも長尺とされている。
そして、図16に示すように、天井部53の中央に平面視矩形状の係合穴55が形成されると共に、図17に示すように当該係合部55と連通して左右の立壁部51に切欠き57が設けられており、切欠き57は、後述する第2のバッテリー取付金具49の外形形状に沿って側面視く字状に切り欠かれている。そして、天井部53の両端側中央にJボルト11が挿入する挿入穴59が設けられている。
一方、図18乃至図20に示すように第2のバッテリー取付金具49は、前記切欠き57に沿ってバッテリー取付金具47の裏面側から前記係合穴55内に挿入、係合可能な断面略く字状に形成されている。そして、前記バッテリー取付金具21と同様、バッテリー取付金具49はリン青銅で形成されているが、図18に示すようにバッテリー取付金具49は平面視矩形状に形成され、その長手方向の寸法は前記押圧片33と同一とされている。
そして、図14び図15に示すように前記切欠き57に沿ってバッテリー取付金具47の裏面側から前記係合穴55内にバッテリー取付金具49を挿入、係合させて、バッテリー取付金具49中央の頂部60を切欠き57の中央部61に一致させると、頂部60を挟んだバッテリー取付金具49の左右の傾斜片63、65が、夫々、係合穴55の対向する2つの周縁部67、69の下部に当接するようになっている。そして、傾斜片63、65の外側端部71は夫々上方へ湾曲して、当該外側端部71でバッテリー1の上面を傷付けないようになっている。
本実施形態に用いる第1、2のバッテリー取付金具47、49はこのように構成されているから、これらのバッテリー取付金具47、49を用いてバッテリー1をバッテリーボックスに固定するには、先ず、バッテリーボックス内に2つのバッテリー1を配置した後、図15に示すように、バッテリー1の長手方向とバッテリー取付金具49の長手方向とを一致させて、両バッテリー1の上面にバッテリー取付金具49を配置する。
次いで、第1のバッテリー取付金具47の左右に設けた挿入穴59に、下からJボルト11の上端側を挿入してこれにナット17を上から軽く締結した後、Jボルト11下端のフックをバッテリーボックス下部の穴に引っ掛けてバッテリー取付金具47を下降させる。そして、バッテリー取付金具47の切欠き57に沿って、バッテリー取付金具47の裏面側から係合穴55内にバッテリー取付金具49を挿入、係合させ、バッテリー取付金具49中央の頂部60を切欠き57の中央部61に一致させて第1のバッテリー取付金具47を第2のバッテリー取付金具49の上に重ねる。
斯様にバッテリー取付金具49の頂部60を切欠き57の中央部61に一致させることで、バッテリー取付金具47の位置決めが容易に行える。
而して、既述したようにこの状態で、バッテリー取付金具49の頂部60を挟んだ左右の傾斜片63、65が、夫々、係合穴55の対向する2つの周縁部67、69の下部に当接する。
この後、左右のナット17を順次締め付けていけば、第1のバッテリー取付金具47が下降するため、係合穴55の左右の周縁部67、69で押圧されて傾斜片63、65が弾性変形し乍ら、両バッテリー1をバッテリーボックスに弾性的に保持する。
尚、この取付作業に於ても、ナット17の締付けトルクを正確に管理して、不要な締付け力がバッテリー1に作用しないようにする。
そして、バッテリー1は、充電時や機器内部の温度上昇などによって上下方向及び横方向に膨張するが、横方向の膨張に対して本実施形態はバッテリー1を横方向から拘束していないため、バッテリー1は横方向に自在に膨張する。
また、バッテリー1は2枚のバッテリー取付金具47、49によって上方からバッテリーボックスに押圧保持されているが、既述したように本実施形態も、第2のバッテリー取付金具49がバッテリー1を上方から弾性的に押圧保持しているため、充電などによってバッテリー1が上下方向に膨張すると、バッテリー取付金具49の左右の傾斜片63、65がバッテリー1の膨張を規制することなく弾性変形して、バッテリー1を常時弾性的に押圧、保持することとなる。
従って、本実施形態によっても、膨張するバッテリー1を破損させることなく、長期に亘って確実にバッテリー1を弾性的に保持固定することができる利点を有する。
また、本実施形態によっても、平面視矩形状に形成した第2のバッテリー取付金具49によって、バッテリー1の上面を均一に押圧保持することができると共に、図2のバッテリー取付金具3に比し、バッテリー取付金具47,47を簡単に製造することができる。
更にまた、本実施形態によれば、バッテリー1の取付作業時に、バッテリー取付金具49の頂部60を切欠き57の中央部61に一致させることで、バッテリー取付金具47の位置決めが容易に行えるため、図6の実施形態に比し作業性が良好である。
1 バッテリー
3 バッテリー取付金具
5、23、51 立壁部
7、25、53 天井部
9 あざ折り片
11 Jボルト
13、15、29、59 挿入穴
17 ナット
19、47 第1のバッテリー取付金具
21、49 第2のバッテリー取付金具
27、55 係合穴
31 係合部
33 押圧片
35、60 頂部
37、39、63、65 傾斜片
41、43、67、69 周縁部
45、71 外側端部
57 切欠き
61 切欠きの中央部

Claims (4)

  1. 断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具をバッテリー上に載せ、当該バッテリー取付金具の天井部の両端側に設けた切欠きまたは穴にJボルトを入れ、当該Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、
    前記バッテリー取付金具を両端側を除き断面略コ字状に形成すると共に、当該バッテリー取付金具の両端側を裏面側へあざ折りして、バッテリーの上面に圧接可能な湾曲したあざ折り片を形成し、当該あざ折り片と前記天井部に前記切欠きまたは穴を同軸上に設けたことを特徴とするバッテリーの取付構造。
  2. 断面略コ字状に形成したバッテリー取付金具をバッテリー上に載せ、当該バッテリー取付金具の天井部の両端側に設けた切欠きまたは穴にJボルトを入れ、当該Jボルトに取り付くナットの締め付けによってバッテリーをバッテリーボックスに固定するバッテリーの取付構造に於て、
    前記バッテリー取付金具を、断面略コ字状に形成され、天井部の中央に矩形状の係合穴が開口し、両端側に前記切欠きまたは穴が設けられた第1のバッテリー取付金具と、
    第1のバッテリー取付金具の裏面側から前記係合穴に挿入可能な断面略く字状に形成され、当該挿入穴の対向する2つの周縁部に当接する弾性を持った第2のバッテリー取付金具とで構成したことを特徴とするバッテリーの取付構造。
  3. 第2の前記バッテリー取付金具は、当接する前記係合穴の2つの周縁部に沿ってバッテリーの上面に圧接する押圧片が延設されて、平面視略H字状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバッテリーの取付構造。
  4. 断面略コ字状に形成された第1の前記バッテリー取付金具の両立壁部に、前記係合穴と連通し、第2の前記バッテリー取付金具の外形形状に沿った側面視く字状の切欠きを設けたことを特徴とする請求項2に記載のバッテリーの取付構造。
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