JP2011167317A - 景品獲得ゲーム機 - Google Patents

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Abstract

【課題】景品を載置する景品載置板が上段・下段に設けられ、これらが景品載置板支持具で支持されており、この支持を遊戯手段で解除することを遊戯課題とする景品獲得ゲーム機において、遊戯者による操作後に遊戯手段の移動する方向を一方向とすることを可能とした、景品獲得ゲーム機を提供する。
【解決手段】上段の景品載置板と下段の景品載置板それぞれに対応する景品載置板支持具の係合部の向きを等しくする。具体的には、景品載置板支持具の先端付近をJの字形状に折り曲げた形状とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にゲームセンターなどの遊戯施設に設置される業務用景品獲得ゲーム機、すなわち、遊戯者の操作によって制御される可動部を備え、これを用いて遊戯者が一定の課題を達成すれば景品が払い出される遊戯装置に関するものである。より詳しくは、少なくとも一部が透明または半透明の素材で遮蔽された遊戯空間内に、遊戯者の操作によって移動可能な遊戯手段と、一端を回転自在に枢結された景品載置板と、これを支持可能な景品載置板支持具とを備え、該景品載置板支持具の支持が、該遊戯手段によって解除可能とされている、景品獲得ゲーム機の改良に関するものである。
近年、ゲームセンターなどの遊戯施設には様々な景品獲得ゲーム機が設置され、遊戯者に楽しまれている。ここで、景品獲得ゲーム機とは、景品獲得ゲーム機の筐体に備えられた可動部を同筐体が備えるボタンなどの操作手段を遊戯者に操作させることで一定の課題(以下、「遊戯課題」という)の達成に挑戦させ、この課題を首尾よく達成すれば遊戯者に景品が払い出されるというものである。
景品獲得ゲーム機としてさまざまなものが提供されているが、成功を収めている景品獲得ゲーム機として、遊戯者の操作により遊戯手段を平面内で順次2方向に移動可能としたものを挙げることが出来る。つまり、遊戯者は景品獲得ゲーム機の備えるボタン等を操作することで、まず第1の方向に遊戯手段を移動する第1のステップで、該方向で遊戯手段を位置決めする。続いて遊戯者は、同じく景品獲得ゲーム機の備えるボタン等を操作することで、別の第2の方向に遊戯手段を移動する第2のステップで、該方向で遊戯手段を位置決めする。この後、遊戯手段は自動制御によって各種動作を行うこともあるが、遊戯者によって遊戯手段が適切な位置に移動されていれば、所定の遊戯課題が達成され、景品が払い出されるのである。結局、遊戯者にとって2回の独立した操作で平面上の所定の位置に遊戯手段を停止させることが遊戯課題の本質であるといえる。また、2回の操作の独立性が確保されるため、前記第1の方向と前記第2の方向は、ほぼ直交するように選ばれることが多い。
このような景品獲得ゲーム機の例として、特願2008−237240号の明細書に詳細に開示されたものがある。この景品獲得ゲーム機は、前記説明の通り、遊戯者の操作により遊戯手段を平面内で順次2方向に移動可能としたものの一種であり、さらに、一端を回転自在に枢結された景品載置板と、該景品載置板を略水平に支持可能な景品載置板支持具とを備え、該景品載置板支持具は、前記遊戯手段によって該景品載置板の支持が解除可能とされていることをもっとも主要な特徴としている。以下、簡単のため、このような景品獲得ゲーム機を「リングプルゲーム機」と呼ぶ(代表的な実施形態を、遊戯手段に取り付けたリングで景品載置板支持具を引っ掛けて引っ張ることで支持を解除することとしたため)。
リングプルゲーム機について、さらに説明を補足する。リングプルゲーム機の備える遊戯空間の要部の様子を図6に示す。景品載置板(5a,5b)が遊戯空間奥側壁面に上下2段に備えられており、これに景品(7)が載置されている。また、景品載置板(5a,5b)は景品載置板支持具(6)に支持されている。同図では、遊技空間全体の例を示しているが、これの一部の拡大図は図5の通りである。上下の景品載置板(5a,5b)は、上下の景品載置板支持具(6)にそれぞれ支持されている。遊技手段(8)をこれら景品載置板支持具(6)の先端である係合部(13)に係合する位置に誘導することが、リングプルゲーム機の遊戯課題である。
図7を参照しつつ、上側の景品載置板(5a)に載置された景品を払い出す場合の説明を行う。図7の(A)に示す第1のステップでは、遊戯者の操作によって遊戯手段(8)が第1の方向(2)に移動される。
遊戯者は、遊戯手段(8)が景品載置板支持具(6)の係合部(13)の真正面に停止するように操作を行う。次に図7の(B)に示す第2のステップでは、遊戯者の操作によって遊戯手段(8)が第2の方向(3)に移動される。遊戯者は、遊戯手段(8)が景品載置板支持具(6)の係合部(13)の真下に停止するように操作を行う。
続く図7の(C)に示す第3のステップでは、遊戯手段(8)は自動的に第3の方向(4)である上方向に移動する。第1のステップと第2のステップで遊戯者が適切に遊戯手段(8)を位置決めしていれば、遊戯手段(8)は景品載置板支持具(6)の係合部(13)と係合することになる。
最後の図7の(D)に示す第4のステップでは、遊戯手段(8)は自動的に第2の方向の逆方向(3b)に移動する。これにより景品載置板支持具(6)の係止部(12)は、景品載置板(5)の係止溝(11)からはずるので、景品載置板(5)は支持を失い、落下する(実際には同図には図示しない枢結部を中心に回転する)。これに伴い、景品載置板(5)に載置されていた景品(7)は落下し、遊戯者に払い出される。
このような遊戯課題が好まれる理由は、前記第1のステップと前記第2のステップで遊戯手段を移動することで平面上の所定の位置に遊戯手段を停止させるという遊戯課題がシンプルで理解され易いことがあげられる。複雑な遊戯課題は遊戯者に受け入れられにくく、一度遊戯してみよう、というような遊戯意欲が生じにくいからである。リングプルゲーム機では、遊戯手段を景品載置板支持具の径合部と係合する位置に誘導することが遊戯課題であり、これによって景品載置板支持具の支持が解除されて景品が払い出されるのであるが、このように、遊戯課題の達成と景品の払い出しのプロセスが直接的に関連していることも重要である。遊戯課題の達成と景品の払い出しのプロセス間に不可視の、例えば電子的なプロセスが介在すると、多くの場合遊戯者が遊戯課題を直感的に推測することを困難にするほか、時に遊戯者が景品獲得ゲーム機の公正性等に意識的・無意識的に不信感を抱き、遊戯意欲を減退させてしまいかねないからである。さらに、リングプルゲーム機では遊戯空間の底部に景品を陳列するのではなく、高い位置に設けることが可能な景品載置板に景品を載置するのであるから、景品を視認性良く立体的に陳列できるが、このことも重要である。景品獲得ゲーム機にとって、景品は遊戯者の遊戯意欲を惹起させる意匠の役割を果たすものであるから、景品を景品獲得ゲーム機から離れた場所にいる遊戯者からも視認性良く陳列できることが遊戯意欲惹起に不可欠だからである。
しかし、リングプルゲーム機では、遊戯者による遊戯手段の誘導完了後、景品載置板を支持する景品載置板支持具と係合するために、遊戯手段は自動的に第3の方向に移動する。ところが、第3の方向は、払い出すべき景品の載置されている景品載置板が下段のものであるのか、上段のものであるのかによって逆方向になる。すなわち、下段の景品載置板を支持する景品載置板支持具と係合するために、遊戯手段は下降しなければならず、上段の景品載置板を支持する景品載置板支持具と係合するためには、遊戯手段は上昇しなければならない。これは、下段の景品載置板に載置された景品から順に景品を払いださなければ、上段の景品載置板から落下した景品が下段の景品載置板の上に落下してしまい、結局景品が払い出されないという事態に陥るのでやむを得ないことである。
しかし、遊戯者の立場から見れば、下段の景品載置板に景品が載置されていれば、遊戯手段が下降して景品載置板支持具と係合することを見越して遊戯手段を誘導する必要がある。一方、下段の景品載置板の景品がすでに払い出されて、上段の景品載置板のみに景品が載置されている場合には、遊戯手段が上昇して景品載置板支持具と係合することを見越して遊戯手段を誘導しなければならない。これでは、遊戯手段を誘導すべき目標位置の目安が状況によって変化してしまうことになり、遊戯者を戸惑わせてしまう原因となっていた。また、通常、遊戯者の視点は目標位置である景品載置板支持具の径合部よりも高い位置にあり、上から下に向けて移動する遊戯手段で、下段の景品載置板支持具の係合部を係合することは直感的で受け入れやすい。ところが、下から上に向けて移動する遊戯手段で、上段の景品載置板支持具の係合部を係合することは、心理的に不自然さを感じるものである。
結局、シンプルで直感的に理解し易いはずの遊戯課題にも関わらず、遊戯者による遊戯手段の誘導後、遊戯手段が2つの反対の方向に自動的に移動し得るという事実の為にリングプルゲーム機の遊戯課題の明解性を損なわれ、結果として遊戯者の遊戯意欲を減衰させる原因となるという課題が生じていた。
特願2008−237840号明細書
本発明は以上に説明したような問題点を解決するためになされたものである。つまり、リングゲーム機である景品獲得ゲーム機の遊戯手段が、遊戯者の誘導後、景品の払い出し状況に係らず同じ方向に移動して景品が払い出されることを可能とした、景品獲得ゲーム機を提供することを解決すべき課題可能としている。
(1)前記課題を解決するため、本発明においては、少なくとも一部が透明または半透明の素材で遮蔽された遊戯空間内に、
遊戯者の操作によって少なくとも略直交する第1の方向、及び、第2の方向に移動可能な遊戯手段と、
一端を回転自在に枢結された第1の景品載置板、及び、第2の景品載置板と、
該第1の景品載置板、及び、該第2の景品載置板をそれぞれ略水平に支持可能な第1の景品載置板支持具、及び、第2の景品載置板支持具とを備え、
該第1の景品載置板支持具、及び、該第2の景品載置板支持具はそれぞれ第1の係合部、及び、第2の係合部を備え、
該第1の景品載置板支持具、及び、第2の景品載置板支持具は、それぞれ、該第1の係合部、及び、該第2の係合部と該遊戯手段とが係合することで支持が解除可能とされており、
該第1の景品載置板は該第2の景品載置板の略下方に配置されており、
該第1の係合部、及び、該第2の係合部が同じ方向を向くように設定されている、
ことを特徴とする、景品獲得ゲーム機としている。
第1の方向と第2の方向が略直交することは遊戯者の2回の操作がそれぞれほぼ独立して行えることで遊戯者の操作を容易にする意図である。例えば、第1の方向が左側から右側、第2の方向が手前側から奥側の略直交する2方向であれば、まず遊戯手段を左側から右側に操作して目標位置の真正面の位置まで移動し、次に目標位置まで遊戯手段を手前側から奥側に操作して停止する、というように2回の操作それぞれの目標を定め易い。このような目的であるので、略直交とは遊戯者が遊戯手段の動く方向がほぼ独立していると認識する程度に直交していれば良く、必ずしも正確に直交していることは要しない。概ね、85度乃至95度の範囲に入っていれば十分である。また、遊戯者の操作によってさらに遊戯手段に異なる動きを可能としても良いが、さまざまな遊戯手段の動きの中に、略直交する2つの方向への動きが含まれることが好ましい。
なお、第1の方向と第2の方向は、左右方向と奥手前方向から選択することが好ましい。これらを、左右方向と上下方向から選択することも可能であるが、これでは遊戯者にとって2回の操作がいずれも遊戯手段を目標位置の真正面に停止させるという行為になってしまい遊戯内容が単調となる。奥手前方向の動きによって遊戯手段を目標位置に停止させるには、遊戯手段と目標位置の間の距離感が重要であり、遊戯内容に深みが出るからである。
一端を回転自在に枢結された景品載置板を景品載置板支持具で略水平に支持すると、景品載置板上に景品を載置することができる。景品載置板は、例えば景品獲得ゲーム機の遊戯空間内の壁面に枢結することができるので、遊戯空間内の下部(床部)に限らず、より高い位置にも自由に景品を陳列できる。つまり、景品を立体的に視認性良く陳列できる。ここで、少なくとも2つの景品載置板を上下に配する、つまり、第1の景品載置板を遊戯空間の下部に、第2の景品載置板を遊戯空間の上部に配すると、一般的な景品獲得ゲーム機の遊戯空間の上下方向にほぼ埋め尽くすように景品を陳列することが可能となり、その意匠性はさらに高くなる。
なお、略水平とは、このように支持された景品載置板上に容易に景品を載置できる程度に水平であるという意味である。つまり、景品載置板の傾斜が大きく、ぬいぐるみ等の通常の景品を載置した際に容易に滑り落ちてしまうほど傾いていてはならない。
また、景品載置板支持具が遊戯手段によって回転自在に枢結された景品載置板の支持が解除可能であるということは、遊戯者が操作する遊戯手段そのものによって景品載置板の支持が解除されることで景品載置板が枢結部を中心に回転して上に載置された景品が落下して払い出されるということである。遊戯課題そのものが景品載置板支持具による景品載置板の支持を解除するという直感的に理解し易いシンプルなものであり、しかもこの遊戯課題を達成することが直ちに景品載置板に載置された景品を落下させ払い出すことに直結している。つまり、遊戯課題の達成と景品の払い出しのプロセスが直接的につながっている点でも本景品獲得ゲーム機は優れた特徴を有している。
また、景品載置板が一端を回転自在に枢結することは、前記の通り景品載置板支持具による景品載置板の支持が解除されると上に載置された景品が落下して払い出すことが目的である。したがって、ここでいう枢結とは必ずしも蝶番のような機構によるものに限らず、例えば容易に曲がるゴムのような弾性体を介在させて固定することをも含む概念である。なお、蝶番によるにしてもゴム等によるにしても、枢結していなければ景品載置板そのものが落下して景品とともに払い出されるという不都合を生じるため、枢結自体は必須である。
ところで、第1の景品載置板、及び、第2の景品載置板がそれぞれ下段、及び、上段に配されるということは、第1の景品載置板支持具、及び、第2の景品載置板支持具は、それぞれ、下側、及び、上側からの支持を行うことになる。つまり、第1の景品載置板支持具は下方から第1の景品載置板を支え、第2の景品載置板支持具は上方から第2の景品載置板を吊下げる形となる。これでは、第1の景品載置板支持具の係合部は上方を、第2の景品載置板支持具の係合部は下方を向くことになる。第1の景品載置板支持具、又は、第2の景品載置板支持具のいずれか、又は、両方に工夫をして、係合部が同じ方向を向きに設定する。これによって、遊戯者の操作によって誘導された遊戯手段が、常に同じ方向に自動的に移動して、これら第1の係合部、または、第2の係合部と係合できるようになる。
前記工夫とは、例えば、具体的には、第2の景品載置板支持具に分岐を設けて、この分岐の先端を第2の係合部とし、これが第1の係合部と同じ方向を向くようにすることができる。
(2)前記課題を解決するため、本発明においては、前記第2の景品載置板支持具は先端付近が折り曲げられた形状とされ、これによって、前記第2の係合部の向きが、前記第1の、係合部の向きと略等しく設定されている、
ことを特徴とする、(1)に記載の景品獲得ゲーム機としている。
景品載置板支持具は、最も簡単には、金属の丸パイプなどによって製作することが可能であるが、この場合、第2の係合部の向きを、第1の係合部の向きと合わせるのにもっとも容易な方法は、金属の丸パイプをJの字形形状に折り曲げることである。これは、容易であるとともに、最も簡単で堅固な景品載置板支持具となる点で好ましい形態である。
。もちろん、景品載置板支持具を金属の丸パイプで製作することに必然性は無く、例えば、透明や有色透明な樹脂等を加工して製作することも可能であり、この場合は、景品獲得ゲーム機の遊戯空間の備える照明が、透明や有色透明な景品載置板支持具に反射・屈折するなどして美しい印象となることが期待できる。景品載置板支持具の一例は、例えば、図9(A)に示すもののようなものである。これを第2の景品載置板支持具とし、図9(C)に示すようなものを第1の景品載置板支持具とすれば、第1の係合部と第2の係合部は同じ向きとなる。
さらに、景品載置板支持具の先端付近を折り曲げた形状とし、さらにその先端に分岐を設けて、係合部とすることで、第1の景品載置板支持具と第2の景品載置板支持具の兼用が可能になるという顕著な効果が得られる。
これは、景品載置板支持具の先端付近に、ちょうどTの字形状の部品を取り付けたような外観であるが、このようにすると、この景品載置板支持具を遊戯空間の上部から吊下げるように固定すると、第2の景品載置板支持具として使用可能であり、逆に遊戯空間お下部に取り付けると、第1の景品載置板指示具として使用可能である。これについては、実施例でも説明を補足するが、同じ部品を共用可能となるので、部品の種類が減ることで製造上の利点があるほか、遊戯施設が景品載置板支持具の予備を破損に備えて在庫する場合等にも有利である。このような景品載置板支持具の一例は、例えば、図9(B)に示すもののようなものである。
(3)前記課題を解決するため、本発明においては、前記第1の景品載置板支持具には遮断手段が取り付けられており、
該遮断手段は前記第2の係合部と、第2の方向で略直線状に位置するよう設定されている、
ことを特徴とする、(1)又は(2)に記載の景品獲得ゲーム機としている。
本発明に係る景品獲得ゲーム機、つまり、リングプルゲーム機においては、景品載置板を少なくとも上下2段に配したので、景品の払い出しは下段である、第1の景品載置板に載置された景品から行わなければならない。上段の第2の景品載置板に載置された景品が先に払い出されようとすると、第1の景品載置板上に景品が落下することになり、正常に払い出しがなされないからである。
しかし、遊戯者が誤って、第2の景品載置板に対応した第2の係合部を先に狙って遊戯手段を操作してしまうことは想定されることである。このような場合に、前記のような事故につながることを回避するため、例えば、リングプルゲーム機を制御するコンピュータのソフトウェアに、第1の景品載置板に載置された景品が払い出されていない限り、第2の係合部に遊戯手段が係合しないように制御することも可能である。しかし、このようなデジタル制御による作為的な制御を行うことは、遊戯者が景品獲得ゲーム機の公正性等に意識的・無意識的に不信感を抱き、遊戯意欲を減退させてしまう遠因になりかねない。
そこで、第1の景品載置板支持具に、第2の係合部と第2の方向の略直線状に位置することになるように遮断手段を設けることができる。このようにすると、遊戯手段は、第1の景品載置板に載置された景品が払い出され、第1の景品載置板支持具が倒れてしまっていない限り、遮断手段に遮られて第2の係合部に係合することが不可能となる。これにより、遊戯者に不信感などを抱かせることなく、純粋に機械的な手段で遊戯者が狙う景品の順番を決めることができる。これについては、実施例でも説明を補足する。
(1)以上説明した通り、本発明は、リングゲーム機である景品獲得ゲーム機の遊戯手段が、遊戯者の誘導後、景品の払い出し状況に係らず同じ方向に移動して景品が払い出されることを可能としたので、遊戯者が景品の払い出し状況に寄らず戸惑いを感じることが無くなるという効果を奏する。
(2)また、このような効果を得るために必要な第2の景品載置板支持具は、きわめて簡単な構成で実現されるため、リングゲーム機のコストを低く保つことができる。
しかも、同じ景品載置板支持具を第1の景品載置板支持具としても、第2の景品載置板支持具としても共用して利用することが可能であり、部品制作上有利であるのみならず、遊戯施設等が保守部品を在庫する場合にも有利である。
(3)加えて、純粋に機械的な構成によって、第1の景品載置板に載置された景品を始めに払い出し、次に第2の景品載置板に載置された景品を払いだすというように、景品が払い出される順番を決めることが可能である。これにより、景品払い出し時の事故を回避できる。また、デジタル制御による作為的な制御を行わないので、遊戯者に公正性等に意識的・無意識的に不信感を抱かれることも無い。
本発明に係る景品獲得ゲーム機の要部を示す説明図である。 本発明に係る景品獲得ゲーム機の遊戯時の動作を示す説明図である。 本発明に係る景品獲得ゲーム機の景品載置板支持具の例を示す説明図である。 本発明に係る景品獲得ゲーム機の遮断手段の例を示す説明図である。 従来の景品獲得ゲーム機の要部を示す説明図である。 従来の景品獲得ゲーム機の遊戯空間内の様子を示す説明図である。 従来の景品獲得ゲーム機の遊戯時の動作を示す説明図である。 本発明に係る景品獲得ゲーム機の遊戯空間内の要部を示す説明図である。 本発明に係る景品獲得ゲーム機の遊戯空間内の要部を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明に係る景品獲得ゲーム機(リングプルゲーム機)の実施例について説明を行う。
図2は、本発明に係る景品獲得ゲーム機(リングプルゲーム機)の遊戯時の動作を示す説明図であり、図1はこの要部を示す説明図である。なお、図2は、簡単のため、本発明の特徴が現れている、第2の景品載置板(上段の景品載置板)とこれに関連する構成要素を抜粋して表示している。
本発明に係る景品獲得ゲーム機では、図に示すとおり第1の景品載置板(5a)、及び、第2の景品載置板(5b)を備え、この上に景品(7)が載置される。景品載置板(5a,5b)は、景品載置板支持具(6a,6b)の備える係止部(12a,12b)と係止することで支持され略水平を保っている。なお、図1に現れているように、この支持は、第1の景品載置板(5a)は第1の景品載置板支持具(6a)によって下方向から支持され、第2の景品載置板(5b)は第2の景品載置板支持具(6b)によって上方向から支持される。図では、第2の景品載置板(5b)は図示しない景品獲得ゲーム機の遊戯空間の上部に取り付けられた第2の景品載置板支持具(6b)の備える第2の係止部(12b)と係止溝(11)で係止しており、第1の景品載置板(5a)は同様に遊戯空間の下部に取り付けられた第1の景品載置板支持具(6a)によって係止している。
また、本発明に係る景品獲得ゲーム機では遊戯空間内に、遊戯者の操作により少なくとも第1の方向(2)と第2の方向(3)に移動可能な遊戯手段(8)を備えている。なお、遊戯手段(8)は遊戯手段駆動体(9)に取り付けられており、実際の遊戯手段(8)は遊戯手段駆動体(9)が駆動されることによって移動する。また、この遊戯手段駆動体は、丸棒状の部分が伸縮可能とされており、これによって遊戯手段(8)を第3の方向(4)にも駆動可能とされている。なお、同図に示した実施例では、第1の方向が左側から右側方向、第2の方向が手前側から奥側方向、第3の方向が上側から下側方向である。
さて、図2を用いて遊戯者が本景品獲得ゲーム機によって遊戯を行う様子を説明する。簡単のため、すでに下段である第1の景品載置板(5a)に載置された景品は払い出されており、遊戯者は上段である第2の景品載置板(5b)に載置された景品を獲得しようとしているものとする。さて、遊戯者が本リングプルゲーム機によって遊戯を始めると、図2の(A)に示す第1のステップで、遊戯者の操作によって遊戯手段(8)が第1の方向(2)に移動される。遊戯者は、遊戯手段(8)が第2の景品載置板支持具(6b)の第2の係合部(13b)の真正面に停止するように操作を行う。
次に図2の(B)に示す第2のステップでは、遊戯者の操作によって遊戯手段(8)が第2の方向(3)に移動される。遊戯者は、遊戯手段(8)が第2の景品載置板支持具(6b)の第2の係合部(13b)の真上に停止するように操作を行う。
続く図2の(C)に示す第3のステップでは、遊戯手段(8)は自動的に第3の方向(4)である下方向に移動する。第1のステップと第2のステップで遊戯者が適切に遊戯手段(8)を位置決めしていれば、遊戯手段(8)は第2の景品載置板支持具(6b)の第2の係合部(13b)と係合することになる。
最後の図2の(D)に示す第4のステップでは、遊戯手段(8)は自動的に第2の方向の逆方向(3b)に移動する。これにより第2の景品載置板支持具(6b)の第2の係止部(12b)は、景品載置板(5b)の係止溝からはずれるので、第2の景品載置板(5b)は支持を失い、落下する(実際には同図には図示しない枢結部を中心に回転する)。これに伴い、第2の景品載置板(5b)に載置されていた景品(7)は落下し、遊戯者に払い出される。
以上のうち、第3のステップで遊戯手段(8)が自動的に第3の方向(4)である下方向に移動することが重要である。なぜなら、図1に現れる、第1の景品載置板支持具(6a)の備える第1の係合部(13a)は、上方向を向いているので、第3のステップで遊戯手段(8)がこれと係合するためには、第3の方向(4)に移動しなければならない。この場合と、第2の係合部(13b)に係合する際に、遊戯手段(8)が同じ方向に移動できるために、遊戯者が混乱することを回避できるのである。この効果は、第2の景品載置板支持具(6b)が先端付近でJの字形状に曲がっており、第2の係合部(13b)を上向き方向としていることによって得られているものである。
このような景品載置板支持具の例として、金属丸パイプを曲げ加工して製作する以外に、例えば、図3(A)に示すようなものを使用できる。透明なアクリル等で製作することで、遊戯空間内の照明を反射したり屈折したりすることで、美しい意匠効果を得ることも可能となる。
図8は、本リングプルゲーム機の別の実施例を示す説明図である。同図(A)は側面図、同図(B)は斜視図であり、いずれも遊戯空間内の要部を抜粋した図である。また、符号は実施例1と共通としており、構成自体もほとんど等しいので、全体の説明は割愛する。
さて、図8に示す実施例の特徴は、第1の景品載置板支持具(6a)と、第2の景品載置板支持具(6b)が、いずれも図3(B)に示すもので共通であることである。景品載置板支持具の先端付近に、ちょうどTの字形状の部品を取り付けたような外観とすることで、第1の景品載置板支持具(6a)として利用しても、第2の景品載置板支持具(6b)としても、同じ方向から遊戯手段(8)が係合できるのである。部品を共通化して、種類を減らすことは、工業的な生産をする際に非常に有利であり、また、遊戯施設が破損等に備えて景品載置板支持具の在庫を保有する際にも、1種類の在庫を有するのみでよいなど、実用上、すこぶる都合が良い。
図9は、本リングプルゲーム機の別の実施例を示す説明図である。図中の符号は実施例1と共通としており、構成自体もほとんど等しいので、全体の説明は割愛する。
さて、図9に示す実施例の特徴は、第1の景品載置板支持具(6a)に、遮断手段(16)が取り付けられている点にある。遮断手段(16)は、第2の係合部(13b)のちょうど第2の方向で直線上に設けられている。
このようにすると、第1の景品載置板(5a)に載置された景品が払い出されていない場合、つまり、第1の景品載置板支持具(6a)による支持がなされている場合には、遊戯者が如何に遊戯手段を操作したとしても、遮断手段(16)に衝突してしまうため、第2の景品載置板支持具(6b)の第2の係合部(13b)と遊戯手段と係合させることは不可能である。一方、第1の景品載置板(5a)に載置された景品が払い出されれば、つまり、第1の景品載置板支持具(6a)による支持が外れている場合には、遮断手段(16)はすでに妨害にならず、従って、遊戯者は第2の係合部(13b)と遊戯手段と係合させることが可能になる。
このようにして、本実施例では、純粋に機構的な仕組みにより、まず、第1の景品載置板(5a)に載置された景品を払い出し、次に、第2の景品載置板(5b)に載置された景品を払いだす、というように順番を決めることができる。これにより、第2の景品載置板に載置された景品を先に払い出してしまうといった事故を未然に防止することが可能となる。
以上のように、本発明はリングプルゲーム機に存在していた、遊戯者による遊戯手段の誘導後に、遊戯手段が2つの反対の方向に自動的に移動し得ることで遊戯課題の明確性を損なわせてしまうという課題を解決し、リングプルゲーム機が本来備え得るシンプルで直感的に理解し易い遊戯課題とすることができるという効果を奏するものである。これにより、遊戯者の遊戯意欲をより惹起することができる景品獲得ゲーム機が提供可能となり、産業上の利用可能性の高い発明である。
1 遊戯空間
2 第1の方向
3 第2の方向
3a 第2の方向の逆方向
4 第3の方向
4a 第3の方向の逆方向
5 景品載置板
5a 第1の景品載置板
5b 第2の景品載置板
6a 第1の景品載置板支持具
6b 第2の景品載置板支持具
7 景品
8 遊戯手段
9 遊戯手段駆動体
10 枢結部
11 係止溝
12a 第1の係止部
12b 第2の係止部
13a 第1の係合部
13b 第2の係合部
14 取付部
15 遮断手段

Claims (3)

  1. 少なくとも一部が透明または半透明の素材で遮蔽された遊戯空間内に、
    遊戯者の操作によって少なくとも略直交する第1の方向、及び、第2の方向に移動可能な遊戯手段と、
    一端を回転自在に枢結された第1の景品載置板、及び、第2の景品載置板と、
    該第1の景品載置板、及び、該第2の景品載置板をそれぞれ略水平に支持可能な第1の景品載置板支持具、及び、第2の景品載置板支持具とを備え、
    該第1の景品載置板支持具、及び、該第2の景品載置板支持具はそれぞれ第1の係合部、及び、第2の係合部を備え、
    該第1の景品載置板支持具、及び、第2の景品載置板支持具は、それぞれ、該第1の係合部、及び、該第2の係合部と該遊戯手段とが係合することで支持が解除可能とされており、
    該第1の景品載置板は該第2の景品載置板の略下方に配置されており、
    該第1の係合部、及び、該第2の係合部が同じ方向を向くように設定されている、
    ことを特徴とする、景品獲得ゲーム機。
  2. 前記第2の景品載置板支持具は先端付近が折り曲げられた形状とされ、これによって、前記第2の係合部の向きが、前記第1の、係合部の向きと略等しく設定されている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の景品獲得ゲーム機
  3. 前記第1の景品載置板支持具には遮断手段が取り付けられており、
    該遮断手段は前記第2の係合部と、第2の方向で略直線状に位置するよう設定されている、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の景品獲得ゲーム機。
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