JP2011166190A - 平面型ディスプレイテレビ用放熱機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型の平面型ディスプレイテレビになると、空冷ファンユニットとシャーシ1との隙間及び空冷ファンユニットとバックカバー8との隙間が狭まってホコリが堆積しやすくなり、結果的にホコリのために空冷ファンユニットが回転しなくなる。
【解決手段】平面型ディスプレイテレビの金属製のシャーシとバックカバーの間に空冷ファンユニットを備える平面型ディスプレイテレビ用放熱機構において、前記シャーシは、前記空冷ファンユニットの吸気口に対面し、前記ファンモータ部の回転軸と同心の溝を備え、空冷ファンユニットとシャーシとの隙間及び空冷ファンユニットとバックカバーとの隙間を大きく取り、ホコリの堆積を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】平面型ディスプレイテレビの金属製のシャーシとバックカバーの間に空冷ファンユニットを備える平面型ディスプレイテレビ用放熱機構において、前記シャーシは、前記空冷ファンユニットの吸気口に対面し、前記ファンモータ部の回転軸と同心の溝を備え、空冷ファンユニットとシャーシとの隙間及び空冷ファンユニットとバックカバーとの隙間を大きく取り、ホコリの堆積を防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレイテレビなどの平面型ディスプレイテレビ用空冷ファンがホコリ堆積により空冷ファンが回転できなくなるのを防止する平面型ディスプレイテレビ用放熱機構に関するものである。
従来のプラズマディスプレイテレビの放熱機構は、軸流ファンを使っており、エアーフィルターを設けた吸気口からホコリの少ない空気をテレビ筐体内に取り入れ、発熱源である電気回路基板とプラズマディスプレイパネルとシャーシを冷却している(例えば、特許文献1参照)。
図8は特許文献1に記載された従来のプラズマディスプレイテレビの放熱機構を示すものである。従来のプラズマディスプレイテレビは、プラズマディスプレイパネル105と、シャーシ101と、保護ガラス113と、電気回路基板107と、軸流ファンユニット102と、フロントカバー109と、バックカバー108とから構成されている。
シャーシ101は、アルミなどの金属板であり、接着剤が付いた熱伝導シートを介してプラズマディスプレイパネル105を保持している。またシャーシ101は、プラズマディスプレイパネル105の取り付け面と反対側の面に複数の電気回路基板107も保持している。シャーシ101とプラズマディスプレイパネル105と電気回路基板107をひとかたまりとしたものが、フロントカバー109と組み合わされる。さらにフロントカバー109は、バックカバー108と合わさり、プラズマディスプレイテレビの筐体を構成している。
バックカバー8には吸気口118とエアーフィルター111と排気口110とビス締めボス147とから構成されている。
軸流ファンユニット102は、ファンケーシング170と、ファンケーシング171と、ファンモータと、ファン羽根とから構成されている。図8に示す軸流ファンユニット102は吸い込み型ファンであり、バックカバー108に設けられたビス締めボス147にビス119で取り付けられる。空気流れベクトル155で示すように、低温空気はエアーフィルター111経由で吸気口118からホコリを除去してテレビ筐体内に取り込まれる。テレビ筐体内に入った空気は電気回路基板107とプラズマディスプレイパネル105に加熱されたシャーシ101を空冷し、排気口110から排出される。
図9は、図8の従来技術の軸流ファンユニット102を吐き出し型として使用したプラズマディスプレイテレビの放熱機構を表した図である。特定の発熱源を局所的に空冷する場合は軸流ファンユニット102を吸い込み型として使う。しかしプラズマディスプレイテレビの筐体全体の放熱を行うには、軸流ファンユニット102を吐き出し型ファンとして使う方が有効である。
図9に示したプラズマディスプレイテレビは、図8と同構成要素であり、プラズマディスプレイパネル105と、シャーシ101と、電気回路基板107と、軸流ファンユニット102と、フロントカバー109と、バックカバー108とから構成されている。軸流ファンユニット102がシャーシ1に固定される点と、吐き出し型ファンとして使用される点とが図8と異なる。
図10は遠心ファンユニットを用いたプラズマディスプレイテレビの断面図である。遠心ファンユニット103を用いたプラズマディスプレイテレビの構成は、プラズマディスプレイパネル105と、シャーシ101と、保護ガラス113と、電気回路基板107と、遠心ファンユニット103と、フロントカバー109と、送風ダクト131と、バックカバー108とから構成されている。図10の放熱機構の構成では、図8の軸流ファンユニット102のプラズマディスプレイテレビと比較して送風ダクト131が追加されている。図10の放熱機構において、遠心ファンユニット103は吐き出し型ファンとして使用され、吸気口はファンケーシング170とファンケーシング171の両面に有る(例えば、特許文献2参照)。
図10の構成において遠心ファンユニット103は、シャーシ101に備えられたビス締めボス145にビス119で取り付けられる。送風ダクト131は、遠心ファンユニット103の吐き出し口に取り付けられ、遠心ファンユニット103から吐き出された空気をバックカバー108の排気口110に導く。空気流れベクトル155は、空気がエアーフィルター111を通して吸気口118からプラズマディスプレイテレビの筐体内に入り、電気回路基板107とシャーシ101を冷却して、温められた空気が排気口110から排出される様子を表している。
図8、図9の軸流ファンユニット102及び図10の遠心ファンユニット103のホコリ対策はエアーフィルター111に加えて、プラズマディスプレイテレビ筐体が厚いことを活用して、ファンケーシング171とバックカバー108との隙間、及びファンケーシング170とシャーシ101との隙間を大きく取る方式を用いている。
特開2007−003804号公報
特開2005−347671号公報
しかしながら今日のようにプラズマディスプレイテレビなどの平面型ディスプレイテレビの更なる薄型化が進むと、空冷ファンユニットの吸気口と対面するバックカバー108あるいはシャーシ101との隙間が狭くなる。図11(a)は、図8の軸流ファンユニット102の排気口と電気回路基板107との隙間dに対する、ファン風量を表している。図11(b)は図9の軸流ファンユニット102の吸気口とシャーシ1との隙間hに対する、ファン風量を表している。図11(c)は図10の遠心ファンユニット103のシャーシ側吸気口とシャーシ1との隙間s1、遠心ファンユニット103のバックカバー側吸気口とバックカバー8との隙間s2の和(s1+s2)、に対する、ファン風量を表している。いずれのグラフも、空冷ファンユニットとシャーシあるいはバックカバーとの隙間が狭くなると、ファン風量の減少に比例してファン空冷能力の低下が発生することを示している。加えて、平面型ディスプレイテレビの更なる薄型化を図ると、主な発熱体であるプラズマディスプレイパネル105と電気回路基板107の距離が短くなり、テレビ筐体の単位体積あたりの発熱密度が大きくなって、従来の厚みのプラズマディスプレイテレビよりも高温になる。ゆえに、平面型ディスプレイテレビの更なる薄型化には、空冷能力の高い冷却機構が必要になる。
また、空冷ファンユニットとシャーシ1あるいはバックカバー8との隙間が狭くなると、ホコリが堆積しやすい第1の要因となる。そして、図11で示したように空冷ファンユニットとの隙間が狭まりファン風量が減ると、隙間に堆積したホコリを空冷ファンによる空気の流れで吹き飛ばすことが出来なくなり、ホコリが堆積しやすい第2の要因となる。
また、エアーフィルター111は厚みが1〜2mmあり、流路抵抗として無視できなくなり、さらに薄型化の設計の観点でもエアーフィルター111は使えなくなる。このエアーフィルター111の廃止は、ホコリが堆積しやすい第3の要因となる。従ってテレビの筐体厚みが薄くなると、連鎖的にホコリが堆積しやすい要因が増加する。
以上のように、平面型ディスプレイテレビの筐体厚みを薄くするとき、空冷ファンユニットには、ファン厚みを薄くしながらファン空冷能力を向上させ、かつホコリに強いこと、という新たな課題が発生している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、平面型ディスプレイテレビにおいて、空冷能力を維持しながら、エアーフィルター111を使わないでホコリの堆積を防止する平面型ディスプレイ用放熱機構の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、平面型ディスプレイテレビの金属製のシャーシとバックカバーの間に空冷ファンユニットを備える平面型ディスプレイテレビ用放熱機構において、前記シャーシは、前記空冷ファンユニットの吸気口に対面し、前記ファンモータ部の回転軸と同心の溝を有することで、空冷ファンユニットとシャーシとの隙間及び空冷ファンユニットとバックカバーとの隙間を大きく取る。
この構成により、空冷ファンユニット周辺の隙間が大きくなり、ホコリが堆積しにくくなる。
本発明のプラズマディスプレイテレビ用空冷ファンユニットによれば、溝深さの分だけ空冷ファンユニットとシャーシ、あるいはバックカバーとの隙間を大きくすることができるので、ホコリの堆積を防止することができる。同時に前記隙間が大きくなると、プラズマディスプレイ内の流路抵抗が小さくなり、空冷ファンのファン風量が増加してファン空冷能力が向上する。さらにファン風量が増加するので、一時的に空冷ファンユニットとシャーシとの隙間にホコリが堆積しても、ファンの風圧でホコリを隙間外へ吹き飛ばすことができる。
このように本発明の構成によれば、エアーフィルターを用いなくても、ホコリ堆積防止に優れた平面型ディスプレイテレビ用放熱機構を提供できる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1〜図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1〜図5を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における軸流ファンユニットを用いたプラズマディスプレイテレビの断面図である。図2は、シャーシに設けられた円環形状の溝と軸流ファンユニットの寸法関係を説明する斜視図である。図3は本発明の実施の形態1における軸流ファンユニットをシャーシに組み立てる前の斜視図である。図4はシャーシに設けられた溝形状について、第二の例を表した斜視図である。図5はシャーシに設けられた溝形状について、第三の例を表した斜視図である。
本発明の実施の形態1のプラズマディスプレイテレビは、保護ガラス13と、フロントカバー9と、バックカバー8と、シャーシ1と、プラズマディスプレイパネル5と、電気回路基板7と、スポンジクッション80と、軸流ファンユニット2とから構成されている。
フロントカバー9は、アルミなどの金属製である。フロントカバー9は、ビス19にてアルミ製のシャーシ1と固定され、同時にビス19にて鉄製のバックカバー8と組み合わされる。保護ガラス13は、補助金具(図は省略)にてフロントカバー9に取り付けられる。
電気回路基板7は、プラズマディスプレイテレビ内に大小合わせて6〜10枚程度搭載される。その内訳は、画像処理等を行う制御回路、テレビチューナー、電源基板などがある。
バックカバー8は鉄系鋼板でできており、吸気口18と排気口10を備えている。
図2に示すように軸流ファンユニット2は、ファンモータ4とファン回転部12と板状ファンケーシング70と外囲ファンケーシング71とから構成されている。板状ファンケーシング70と外囲ファンケーシング71には、内半径r1と外半径r2の円環形状の吸気口が設けられている。板状ファンケーシング70はビス19にてシャーシ1上のビス締めボス45にビス締めされる。
ビス締めボス45はアルミ製であり、カシメ工法で製作される。先端にローレット加工した段つきボスを、シャーシ1に予め設けた予備孔に向かってかしめる(図は省略)。
引き続き図2を用いて、続いてシャーシ1に設けられた溝32を用いて説明する。溝32はシャーシ1のバックカバー8と対面する側に設けた円環形状の凹部であり、内半径がr3、外半径がr4である。溝32はシャーシ1をプレス加工するときに同時加工にて形成される。シャーシ1の板厚は2mm、溝32の深さは0.7mmである。
溝32の深さが深ければホコリの堆積防止には有効だが、シャーシ1の機械的強度が低下する。シャーシ1はプラズマディスプレイテレビが描画中は80℃以上の高温となるが、この時に熱応力を小さくするために溝32を深くするのは好ましくない。シャーシ1の面積と溝32の面積の比率にもよるが、溝32の深さはシャーシ1の厚みの50%以下とする。溝32の円環形状の中心は、軸流ファンユニット2がプラズマディスプレイテレビ筐体内に設置された時のファンモータ4の回転軸と同心となるように、軸流ファンユニット2を固定するためのビス締めボス45がシャーシ1上に配置されている。
さて軸流ファンユニット2と溝32において、r3<r1<r2<r4となるよう各部材の半径を形成すると、プラズマディスプレイ内のシャーシ1とバックカバー8の隙間を通る空気は、軸流ファンユニット2の内部を通過して排気口10から排気できる。ここで、r1は15mm、r2は30mm、r3は10mm、r4は35mmとした。
スポンジクッション80について図3を用いて説明する。スポンジクッション80の材質はウレタンフォームである。スポンジクッション80の形状は円環であり、内半径はr2、外半径は軸流ファンユニット2の外半径より数mm大きい。厚みは2〜5mmである。スポンジクッション80は外囲ファンケーシング71に両面テープで貼られ、外囲ファンケーシング71とバックカバー8との隙間を塞ぐ。
実施の形態1におけるプラズマディスプレイテレビの放熱機構は、溝32の深さだけ板状ファンケーシング70とシャーシ1との隙間が広くなり、プラズマディスプレイテレビ内の流路抵抗が減って空冷能力が向上する。同時にホコリが堆積しにくい構成となる。
次に実施の形態1における熱の流れを説明する。図1と図2において軸流ファンユニット2の回転により吸気口18から吸い込まれた冷たい空気は、発熱している電気回路基板7とプラズマディスプレイパネルによって加熱されたシャーシ1とを冷却する。この冷却作用によって加熱された空気は上昇を続け、軸流ファンユニット2の直前で溝32と板状ファンケーシング70の隙間に進む。空気は溝32を経て、板状ファンケーシング70に設けた内半径r1と外半径r2の吸気口から軸流ファンユニット2の中に入っていく。それから軸流ファンユニット2の中の空気は排気口10から吐き出される。
上記実施形態1のようにプラズマディスプレイテレビのシャーシ1に溝32を設けて軸流ファンユニット2とシャーシ1との隙間を増やすと、軸流ファンユニット2のホコリ堆積が防止でき、薄型筐体プラズマディスプレイテレビを起動するときにファンが回転しない課題が解決できる。
なお、本実施の形態において、溝32を円環形状としたが、溝を円形状としても良い。
図4は、シャーシ1に形成された溝形状の第二の例を示している。溝36は軸流ファンユニット2の回転中心を同心とした円形状であり、溝32と異なりr3=0である。このとき板状ファンケーシング70と外囲ファンケーシング71の吸気口の内半径r1、外半径r2と、シャーシ1に設けた溝36の半径r4の関係はr3(=0)<r1<r2<r4であり、溝32と同様である。軸流ファンユニット2のファン羽根が小口径のときはr4も小さくなるので、r3=0でもシャーシ1の機械強度は実用上支障ない。
図4は、シャーシ1に形成された溝形状の第二の例を示している。溝36は軸流ファンユニット2の回転中心を同心とした円形状であり、溝32と異なりr3=0である。このとき板状ファンケーシング70と外囲ファンケーシング71の吸気口の内半径r1、外半径r2と、シャーシ1に設けた溝36の半径r4の関係はr3(=0)<r1<r2<r4であり、溝32と同様である。軸流ファンユニット2のファン羽根が小口径のときはr4も小さくなるので、r3=0でもシャーシ1の機械強度は実用上支障ない。
なお、本実施の形態において、溝32を円環形状としたが、溝を遠心ファンユニット2の回転中心を同心とした複数の扇形状としてもよい。図5は、シャーシ1に形成された溝形状の第三の例を示している。溝37は遠心ファンユニット2の回転中心を同心とした扇形状の凹部であり、シャーシ1上の周方向に複数個配置している。溝37の内半径r3、外半径r4は、遠心ファンユニット2の板状ファンケーシング70と外囲ファンケーシング71の吸気口の内半径r1、外半径r2に対して、r3<r1<r2<r4の関係を持つ。複数の扇形状の溝37の間にシャーシ1の厚みが2mmの溝でない部分が扇形状の溝37の面積以上あるため、つまり、扇形状の溝37が50%以下の面積であるため、シャーシ1の機械強度は実用上支障ないので、溝部37は凹部でなく貫通孔にしても問題ない。
なお本実施の形態について、プラズマディスプレイテレビとしたが、液晶ディスプレイテレビやフィールドエミッションテレビなどの平面型ディスプレイテレビとしてもよい。その場合は、筐体内のディスプレイパネルを保持するシャーシに軸流ファンユニット2を配置する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図6〜図7を用いて説明する。実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略することが有る。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図6〜図7を用いて説明する。実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略することが有る。
図6は本発明の実施の形態2における遠心ファンユニットを用いたプラズマディスプレイテレビの断面図である。図7は本発明の実施の形態2における遠心ファンユニットをシャーシに組み立てる前の斜視図である。
実施の形態1と実施の形態2の違いは空冷ファンが軸流ファンユニット2でなく、両面吸気仕様の遠心ファンユニット3という点と、送風ダクト31が追加されている点と、バックカバー8に溝33を追加した点である。
本発明の実施の形態2のプラズマディスプレイテレビは、保護ガラス13と、フロントカバー9と、バックカバー8と、シャーシ1と、プラズマディスプレイパネル5と、電気回路基板7と、スポンジクッション81と、送風ダクト31と、遠心ファンユニット3とから構成されている。
バックカバー8は鉄系鋼板でできており、吸気口18と排気口10と溝33とを備えている。
溝32はシャーシ1のバックカバー8と対面する側に設けた円環形状の凹部であり、内半径がr3、外半径がr4である。溝32はシャーシ1をプレス加工するときに同時加工にて形成される。シャーシ1の板厚は2mm、溝32の深さは0.7mmである。
溝33はバックカバー8のシャーシ1と対面する側に設けた円環形状の凹部であり、内半径がr3、外半径がr4である。溝33はバックカバー8をプレス加工するときに同時加工にて形成される。バックカバー8の板厚は2mm、溝33の深さは0.7mmである。
送風ダクト31はポリカーボネートなどのプラスチック材料で成型されており、ビス19によりバックカバー8上のビス締めボス46に固定される。送風ダクト31の目的は、遠心ファンユニット3の吐き出し口49(図7参照)から出た空気をバックカバー8の排気口10へ誘導することである。
スポンジクッション81について図7を用いて説明する。スポンジクッション81の材質はウレタンフォームである。スポンジクッション81の形状は口の字であり、その寸法は送風ダクト31の吐き出し口39に対応し、両面テープで送風ダクト31に貼られる。
実施の形態2における遠心ファンユニット3では、溝32と溝33の深さだけ遠心ファンユニット3の吸気口の空間が広くなるから、プラズマディスプレイテレビ内の流路抵抗が減って空冷能力が向上するとともに、ホコリが堆積しにくい構成となる。
次に実施の形態2における熱の流れを説明する。図6において遠心ファンユニット3の回転により吸気口18から吸い込まれた冷たい空気は、発熱している電気回路基板7とプラズマディスプレイパネル5によって加熱されたシャーシ1とを冷却する。この冷却作用によって加熱された空気は、上昇を続け遠心ファンユニット3の直前で溝32と板状ファンケーシング70の隙間、および外囲ファンケーシング71と溝33との隙間に分かれて上昇する。
二つに分かれた空気は、それぞれに板状ファンケーシング70の半径r1からr2に位置する吸気口、外囲ファンケーシング71のr1からr2の吸気口から遠心ファンユニット3に入って、吐き出し口49から遠心ファンユニット3を抜け、送風ダクト31へと進む。そして最終的に空気は、送風ダクト31の吐き出し口39と連結したバックカバー8の排気口10から排気される。
上記実施形態2のようにプラズマディスプレイテレビのシャーシ1とバックカバー8にそれぞれ溝32、溝33を設けて遠心ファンユニット3との隙間を増やすと、遠心ファンユニット3へのホコリ堆積が防止でき、薄型筐体プラズマディスプレイテレビを起動するときにファンが回転しない課題が解決できる。
本発明にかかる平面型ディスプレイテレビ用放熱機構は、シャーシと空冷ファンユニットとの隙間あるいはバックカバーと空冷ファンユニットとの隙間を大きく出来るので、隙間にホコリ堆積して空冷ファンが回転できないトラブルを解消できる。特に薄型のプラズマディスプレイテレビでは空冷ファンユニットとシャーシあるいはバックカバーとの隙間が狭くなるため本発明は有用である。
1 シャーシ
2 軸流ファンユニット
3 遠心ファンユニット
4 ファンモータ
5 プラズマディスプレイパネル
7 電気回路基板
8 バックカバー
9 フロントカバー
10 排気口
12 ファン回転部
13 保護ガラス
18 吸気口
19 ビス
29 ファン羽根
31 送風ダクト
32 溝
33 溝
36 溝
37 溝
38 吸い込み口
39 吐き出し口
45 ビス締めボス
46 ビス締めボス
49 吐き出し口
55 空気流れベクトル
70 板状ファンケーシング
71 外囲ファンケーシング
80 スポンジクッション
81 スポンジクッション
r1 ファンケーシング孔内半径
r2 ファンケーシング孔外半径
r3 シャーシ溝内半径
r4 シャーシ溝外半径
d シャーシ側ファンケーシングと電気回路基板との隙間
h シャーシ側ファンケーシングとシャーシとの隙間
s1 シャーシ側ファンケーシングとシャーシとの隙間
s2 バックカバー側ファンケーシングとバックカバーとの隙間
2 軸流ファンユニット
3 遠心ファンユニット
4 ファンモータ
5 プラズマディスプレイパネル
7 電気回路基板
8 バックカバー
9 フロントカバー
10 排気口
12 ファン回転部
13 保護ガラス
18 吸気口
19 ビス
29 ファン羽根
31 送風ダクト
32 溝
33 溝
36 溝
37 溝
38 吸い込み口
39 吐き出し口
45 ビス締めボス
46 ビス締めボス
49 吐き出し口
55 空気流れベクトル
70 板状ファンケーシング
71 外囲ファンケーシング
80 スポンジクッション
81 スポンジクッション
r1 ファンケーシング孔内半径
r2 ファンケーシング孔外半径
r3 シャーシ溝内半径
r4 シャーシ溝外半径
d シャーシ側ファンケーシングと電気回路基板との隙間
h シャーシ側ファンケーシングとシャーシとの隙間
s1 シャーシ側ファンケーシングとシャーシとの隙間
s2 バックカバー側ファンケーシングとバックカバーとの隙間
Claims (4)
- 平面型ディスプレイテレビの金属製のシャーシとバックカバーの間に空冷ファンユニットを備える平面型ディスプレイテレビ用放熱機構において、
前記シャーシは、前記空冷ファンユニットの吸気口に対面し、前記ファンモータ部の回転軸と同心の溝を有することを特徴とする平面型ディスプレイテレビ用放熱機構。 - 前記溝は、円形、あるいは、円環形状、あるいは、前記回転軸から放射状に広がる複数の扇形状であることを特徴とする請求項1に記載の平面型ディスプレイテレビ用放熱機構。
- 前記溝の外径が、前記空冷ファンユニットの吸気口の外径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の平面型ディスプレイテレビ用放熱機構。
- 前記溝の体積は、前記溝の外径円の面積と前記シャーシの厚みの積の50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の平面型ディスプレイテレビ用放熱機構。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008141927A JP2011166190A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 平面型ディスプレイテレビ用放熱機構 |
PCT/JP2009/002350 WO2009144937A1 (ja) | 2008-05-30 | 2009-05-28 | 平面型ディスプレイテレビ用放熱機構 |
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JP2008141927A JP2011166190A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 平面型ディスプレイテレビ用放熱機構 |
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JP2011166190A true JP2011166190A (ja) | 2011-08-25 |
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JP2008141927A Pending JP2011166190A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 平面型ディスプレイテレビ用放熱機構 |
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