JP2011164502A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、液晶表示装置に関するものである。
従来の液晶表示装置としては、例えば、特許文献1から特許文献3などに開示されるものが知られている。各特許文献などによる液晶表示装置にあっては、ライトボックスと称されるケース体を通じて液晶表示素子が支持されるとともに、ケース体の背後側に回路基板が配設されて支持され、回路基板に実装された光源(LED)にて液晶表示素子がバックライト照明される。この際、液晶表示素子の背後に配設した着色シート板やレンズシート板あるいは拡散シート板などからなる背面シート板によって光源からの光を着色して照明したり、均一的に照明表示するようにしたりしている。
また液晶表示素子と回路基板とは、液晶表示素子に設けられた電極端子と回路基板に設けられた回路パターンとが適宜接続部材にて導通接続され、回路基板を通じて液晶表示素子に駆動信号を供給し、液晶表示素子に所定の表示を行わせるように設けている。
液晶表示素子と回路基板との電気的な接続手段としては、例えば、複数の金属製のリードフレームを使用するものや、ラバーコネクタ(導電ゴム)を使用するもの、あるいはフレキシブルプリント配線板を用いたものなどがある。
また特許文献1などにおいては、複数のレンズシートである背面シート板に、背面シート板の周縁箇所の適所にケース体側に位置決め保持するための位置決め耳部を設け、ケース体の背後にて、位置決め耳部に対応するケース体の周壁箇所に位置決め溝部を設けることにより、各レンズシートである背面シート板の表裏を間違えて組み付けてしまうということを防ぐように構成している。
特開平11−352476号公報
特開2000−148040号公報
特開2008−89660号公報
しかしながら、前述した特許文献1による構成からなる液晶表示装置にあって、ケース体の背後側にて背面シート板を組み付け、ケース体の前面側にて液晶表示素子を組み付けるようにしているため、組み付け作業性においては煩雑となりやすいという問題を有している。
そこで本発明は、前述の問題点に着目し、ケース体を基準として前面側にて組み付ける背面シート板や液晶表示素子などの組み付け時における誤組を防ぎつつ組み付け部品の入れ忘れを目視によって容易に判別可能とし、かつ液晶表示素子を簡単に組み付け固定することができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明は前述した課題を解決するため、請求項1では、液晶表示素子と、この液晶表示素子と電気的に接続されるとともに前記液晶表示素子を照明するための光源を実装する配線基板と、前記液晶表示素子の背後に配設される背面シート板と、前記背面シート板および前記液晶表示素子、前記回路基板を配置して支持するケース体と、このケース体の前面側にて前記液晶表示素子と前記背面シート板とを前記ケース体側に固定保持する枠体と、を備えた液晶表示装置において、前記背面シート板には、背面シート板の周縁箇所の適所に前記ケース体側に位置決め保持する位置決め耳部を設け、前記ケース体には、前記位置決め耳部に対応するケース体の周壁箇所に位置決め溝部を設け、前記枠体には、枠体の周壁箇所に前記位置決め溝部に対応する位置に、前記位置決め耳部を抑えるリブを設けてなることを特徴とする液晶表示装置である。
このように構成することにより、ケース体を基準として前面側にて複数の背面シート板を正しくセットしたかどうかを目視にて判別することができ、また背面シート板上に液晶表示素子をセットしたとしても背面シート板の周縁箇所から突出した位置決め耳部を前面側から目視により容易に確認することができるものであり、組み付け時において誤って組み付けたかどうかあるいは組み付け部品の抜け(入れ忘れ)などを簡単に判別することができる。また液晶表示素子の組み付け後においてケース体の前面側から枠体によって固定保持する際、枠体によって液晶表示素子を押さえて保持すると同時に、枠体に設けた抑えリブによって背面シート板の周縁箇所に設けた位置決め耳部を上側から位置決め固定することができ、これにより振動雰囲気中に晒されたとしても異音や軋み音などが発生したりすることを未然に防ぐことができ、ケース体と背面シート板とが擦れて粉が発生するという問題も未然に解決することができる。
また請求項2では、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記背面シート板の前記位置決め耳部は、背面シート板の形状が非対称な形状となるように配設してなることを特徴とするものである。
このように構成することにより、ケース体に対して背面シート板が非対称な形状に形成されているため、誤って組み付けてしまうという問題を解消することができる。
また請求項3では、請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置において、前記背面シート板の背後に前記光源からの光を導く導光部材を配設し、この導光部材に前記位置決め溝部に対応する箇所に突出片を設け、前記枠体は、前記リブによって前記位置決め耳部および前記突出片を抑えることを特徴とするものである。
このように構成することにより、背面シート板とともに、導光部材を浮き上がることなく固定保持することができる。
また請求項4では、前記枠体と前記ケース体との一方にフック部を設け、他方に前記フック部に係合する係止部を設けてなることを特徴とするものである。
このように構成することにより、枠体をケース体に簡単に組み付け固定することができると同時に液晶表示素子を含む組み付け部品を良好に固定保持することができる。
本発明による液晶表示装置においては、液晶表示素子と、この液晶表示素子と電気的に接続されるとともに前記液晶表示素子を照明するための光源を実装する配線基板と、前記液晶表示素子の背後に配設される背面シート板と、前記背面シート板および前記液晶表示素子、前記回路基板を配置して支持するケース体と、このケース体の前面側にて前記液晶表示素子と前記背面シート板とを前記ケース体側に固定保持する枠体と、を備えた液晶表示装置において、前記背面シート板には、背面シート板の周縁箇所の適所に前記ケース体側に位置決め保持する位置決め耳部を設け、前記ケース体には、前記位置決め耳部に対応するケース体の周壁箇所に位置決め溝部を設け、前記枠体には、枠体の周壁箇所に前記位置決め溝部に対応する位置に、前記位置決め耳部を抑えるリブを設けてなることを特徴とする液晶表示装置であるため、ケース体を基準として前面側にて背面シート板と液晶表示素子を順次セットすることができるとともに、背面シート板などを正しくセットしたかどうかを目視にて判別することができる。この際、背面シート板上に液晶表示素子をセットしたとしてもケース体に設けた位置決め溝部箇所から背面シート板の周縁箇所に設けた位置決め耳部を前面側から目視により容易に確認することができるものであり、組み付け時において誤って組み付けたかどうか、あるいは組み付け部品の抜け(入れ忘れ)などがあったかどうかを簡単に判別することができる。また液晶表示素子の組み付け後においてケース体の前面側から枠体によって固定保持する際、枠体によって液晶表示素子を押さえて保持すると同時に、枠体に設けた抑えリブによって背面シート板の周縁箇所に設けた位置決め耳部を上側から位置決め固定することができ、これにより振動雰囲気中に晒されたとしても異音や軋み音などが発生したりすることを未然に防ぐことができ、ケース体と背面シート板とが擦れて粉が発生するという問題も未然に解決することができる。
以下、本発明を適用した液晶表示装置の第1の実施形態を図1から図5に基づいて説明する。
同図において、本実施形態による液晶表示装置としては、表示部を有する液晶表示素子1と、この液晶表示素子1の背後に配設される着色フィルタシート板20や拡散シート板21などからなる背面シート板2と、この背面シート板2の背後に配設される透光性を有する合成樹脂製の導光部材3と、この導光部材3を背後から直接あるいは間接的に照明する光源4と、この光源4を実装するとともに前記液晶表示素子1を駆動する駆動回路を設けた回路基板5と、この回路基板5上にて前記背面シート板2および前記液晶表示素子1を支持する合成樹脂製のケース体6と、このケース体6の前面側にて前記液晶表示素子1を前記ケース体6側に固定保持する合成樹脂製の枠体7と、前記ケース体6に保持され前記液晶表示素子1に設けられた電極部と回路基板5の導電パターンとの間を電気的に接続する導電ゴムなどの通電部材8とによって構成されている。
液晶表示素子1の背後に配設される着色フィルタシート板20や拡散シート板21などの背面シート板2には、背面シート板2の周縁箇所の適所に位置決め耳部20a、21aが突き出し形成されている。この実施形態にあっては、背面シート板2(着色フィルタシート板20や拡散シート板21)の周縁箇所に設けられる位置決め耳部20a,21aは、背面シート板2の形状が非対称(左右非対称)な形状となるように配設されている。
導光部材3には、背面シート板2である着色フィルタシート板20や拡散シート板21に設けられた位置決め耳部20a,21aに対応する箇所に突出片30が一体に突出して設けられている。
回路基板5は、液晶表示素子1を駆動するための駆動回路(図示しない)が設けられ、その一部に液晶表示素子1の電極端子と等しい間隔で導電パターンからなる導電端子(図示しない)が形成され、導電ゴムなどの通電部材8によって接続されている。また回路基板5上には、液晶表示素子1と背面シート板2とを透過照明するためのLEDからなる光源4が実装されている。
導電ゴムなどからなる通電部材8は、長手方向に沿って絶縁層と導電層とが交互に液晶表示素子1の電極端子および回路基板5の導電端子と等しい間隔で積層される積層構造となっており、液晶表示素子1の接続端子および回路基板5の導電端子との間に介在し、電極端子と通電端子との間にて密着することで導通を図る弾性接続部材である。
ケース体6は、たとえば、白色の合成樹脂材料からなり、液晶表示素子1と背面シート板2および導光部材3とを支持するために直方体の略箱型形状に形成されている。
ケース体6は全体が枠形状からなり、そのケース体6には、載置面部60とその載置面部60の周縁部分を取り巻くように枠状の周壁部61が形成され、この周壁部61の内面側に位置するように載置面部60上に導光部材3や背面シート板2および液晶表示素子1が載置されるように設けられている。
またケース体6には、背面シート板2の位置決め耳部20a,21aと導光部材3に設けられた突出片30に対応するケース体6の周壁部61箇所に溝状の位置決め溝部62が設けられている。
またケース体6の底部には、載置面部60の中央部に開口する開口部63が設けられ、この開口部63位置に対応して回路基板5上に設けられた光源4であるLEDが配置されている。
またケース体6には、枠状からなる周壁部61の一部に導電ゴムなどからなる通電部材8を受け入れる挿入孔64が設けられるとともに、ケース体6の背後側に回路基板5との位置決めを行うための位置決め用ピン65が突き出し形成されている。また周壁部61の外面部分には枠体7側と組み付け固定するための係止部66が突出して設けられている。
ケース体6の前面側にて導光部材3や背面シート板2および液晶表示素子1をケース体6側に固定保持する枠体7は、合成樹脂製の材料にて枠状に成形されており、液晶表示素子1の前方周縁を覆う枠状の額縁部70と、この額縁部70からケース体6の周壁部61に沿って延びる外周壁部71とによって形成されており、この外周壁部71にはケース体6の周壁部61に設けられた係止部66と対応する位置に弾性変形可能なフック部72が設けられている。
また枠体7の外周壁部71箇所には、ケース体6の位置決め溝部62に対応する位置に、位置決め耳部20a,21aや突出片30などを抑える抑えリブ73が外周壁部71の内面部分に奥行き方向に沿って一体に設けられている。
このように構成された第1の実施形態による液晶表示装置にあっては、ケース体6の背後側に回路基板5を配置した後、ケース体6を基準として前面側にて導光部材3と背面シート板2と液晶表示素子1とを順次セットすることができるとともに、着色フィルタシート板20や拡散シート板21などの複数の背面シート板2などを正しくセットしたかどうかを目視にて判別することができる。
すなわち、背面シート板2上に液晶表示素子1をセットしたとしてもケース体6に設けた位置決め溝部62箇所から背面シート板2などの周縁箇所に設けた位置決め耳部20a,21aを前面側から目視により容易に確認することができるものであり、組み付け時おいて誤って組み付けたかどうか、あるいは組み付け部品の抜け(入れ忘れ)などがあったかどうかを簡単に判別することができる。
また液晶表示素子1の組み付け後においてケース体6の前面側から枠体7によって固定保持する際、枠体7によって液晶表示素子1を押さえて保持すると同時に、枠体7に設けた抑えリブ73によって背面シート板2の周縁箇所に設けた位置決め耳部20a,21aおよび導光部材3の突出片30を上側から位置決め固定することができ、これにより振動雰囲気中に晒されたとしても異音や軋み音などが発生したりすることを未然に防ぐことができ、ケース体6と背面シート板2とが擦れて粉が発生するという問題も未然に解決することができる。
ケース体6に対し、枠体7を組み付けセットするに際し、ケース体6の周壁部61の外面部分に設けられた係止部66に、枠体7に設けた弾性変形可能なフック部72を係合保持することにより、枠体7をケース体6に簡単に組み付け固定することができると同時に液晶表示素子1を含む組み付け部品を良好に固定保持することができる。
この際、枠体7に設けた枠状の周壁である外周壁部71によってケース体6の周壁部61が覆われ、これにより、ケース体6に設けられた位置決め溝部62箇所も覆うことができ、塵埃などの侵入を防ぐこともできる。
また、ケース体6に対して複数の枚数からなる背面シート板2が非対称な形状に形成されているため、誤って組み付けてしまうという問題をも解消することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。たとえば、前述した実施形態においては、液晶表示装置の照明手段である光源4としてLEDを用いていたが他の照明手段であっても良い。また、実施形態による液晶表示素子1の組み付け手段としては、ケース体6の載置面部60上に導光部材3,背面シート板2,液晶表示素子1を順次載せて枠体7にて覆いながら保持するようにしていたが、導光部材3を除いて、背面シート板2とともに液晶表示素子1をケース体6の周壁部61位置に合わせてセットすることによって背面シート板2とともに液晶表示素子1をケース体6に保持するようにしても良いものであり、背面シート板2としての枚数あるいは背面シート板2の種類としてはレンズシートや拡散板(光量調整用の拡散シート板や着色フィルター板)など適宜設定して配置するようにしても良い。また、液晶表示素子1と回路基板5との電気的接続は導電ゴムなどからなる通電部材のみならずリード線あるいはFPCでも良い。また、枠体7に設けられた位置決め孔部の内面部分に一体に設けたリブの高さ寸法や形状なども適宜設定すれば良いものである。なお、実施形態にあっては、導光部材3の背後に光源4を設置していたが、導光部材3の側端側に配置するようにしても同様に光を導くことが可能である。
1 液晶表示素子
2 背面シート板
3 導光部材
4 光源
5 回路基板
6 ケース体
7 枠体
8 通電部材
20a,21a 位置決め耳部
30 突出片
60 載置面部
61 周壁部
62 位置決め溝部
63 開口部
64 挿入孔
65 位置決め用ピン
66 係止部
70 額縁部
71 外周壁部
72 フック部
1 抑えリブ
2 背面シート板
3 導光部材
4 光源
5 回路基板
6 ケース体
7 枠体
8 通電部材
20a,21a 位置決め耳部
30 突出片
60 載置面部
61 周壁部
62 位置決め溝部
63 開口部
64 挿入孔
65 位置決め用ピン
66 係止部
70 額縁部
71 外周壁部
72 フック部
1 抑えリブ
Claims (4)
- 液晶表示素子と、この液晶表示素子と電気的に接続されるとともに前記液晶表示素子を照明するための光源を実装する配線基板と、前記液晶表示素子の背後に配設される背面シート板と、前記背面シート板および前記液晶表示素子、前記回路基板を配置して支持するケース体と、このケース体の前面側にて前記液晶表示素子と前記背面シート板とを前記ケース体側に固定保持する枠体と、を備えた液晶表示装置において、前記背面シート板には、背面シート板の周縁箇所の適所に前記ケース体側に位置決め保持する位置決め耳部を設け、前記ケース体には、前記位置決め耳部に対応するケース体の周壁箇所に位置決め溝部を設け、前記枠体には、枠体の周壁箇所に前記位置決め溝部に対応する位置に、前記位置決め耳部を抑えるリブを設けてなることを特徴とする液晶表示装置。
- 前記背面シート板の前記位置決め耳部は、前記背面シート板の形状が非対称な形状となるように配設してなることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記背面シート板の背後に前記光源からの光を導く導光部材を配設し、この導光部材に前記位置決め溝部に対応する箇所に突出片を設け、前記枠体は、前記リブによって前記位置決め耳部および前記突出片を抑えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記枠体と前記ケース体との一方にフック部を設け、他方に前記フック部に係合する係止部を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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JP2010029702A JP2011164502A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 液晶表示装置 |
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JP2010029702A JP2011164502A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 液晶表示装置 |
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JP2010029702A Pending JP2011164502A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 液晶表示装置 |
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