JP2011164430A - 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光工程のスループットを高め、基板の複数のパターン形成領域に互いに異なるパターンを露光できるようにする。
【解決手段】シート基板Pの露光装置であって、シート基板Pを走査方向D1に移動する基板駆動装置10と、マスクM1〜M3を保持して上面MBaに沿って移動するマスクステージMS1〜MS3と、駆動対象のマスクステージMS2の走査方向D2の位置情報を計測する干渉計33XA,33XBと、この計測結果に基づいて、マスクステージMS2を走査方向D2に移動する駆動装置と、マスクステージMS1〜MS3の走査方向D2の位置を相互に入れ替えるステージ入れ替え装置24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスクを介した露光光を基板に照射して、その基板にそのマスクのパターンを転写する露光技術、及びその露光技術を用いるデバイス製造技術に関する。
近年、表示装置として液晶表示パネルが多用されている。液晶表示パネルは通常、フォトリソグラフィ工程を用いてガラスプレートに透明薄膜電極をパターニングすることにより製造されている。そのフォトリソグラフィ工程で、マスクパターンの像をガラスプレートに露光するために露光装置が使用されている。
最近では、ガラスプレートに替わり、ロール状に巻き取られる長いシート基板が使用されることがある。このような長いシート基板用の従来の露光装置では、シート基板の一つのパターン形成領域をマスク及び投影光学系を介して一括露光(静止露光)していた。その後、露光ステージでそのシート基板を吸着して移動する動作と、シート基板の次のパターン形成領域に対する上記の一括露光動作とを繰り返して、そのシート基板を供給ローラから巻き取りローラ側にロール・ツー・ロール方式で間欠的に移動していた(例えば、特許文献1参照)。
このようにシート基板を間欠的に移動する方式では、各パターン形成領域に対する一括露光が終わるまで、シート基板の露光ステージで保持された部分を移動することができない。そこで、露光直後からシート基板を移動できるように、露光ステージの前後に設けられたバッファー領域でシート基板に弛みを持たせていた。
特開2007−114385号公報
従来のロール・ツー・ロール方式でシート基板を移動する露光装置では、シート基板を移動する間は露光ができないため、露光工程のスループット(生産性)が低下するという問題があった。
また、従来のようにバッファー領域でシート基板に弛みを持たせておく場合、重ね合わせ露光を行うためには、弛んだシート基板を平坦な状態にしてからシート基板のアライメントマークを検出する必要がある。そのため、アライメントに時間を要し、スループットがさらに低下するという問題があった。
また、長いシート基板の多数のパターン形成領域に複数の互いに異なる表示装置用のパターンを形成することが要求されることもある。しかしながら、従来の露光装置は、マスクが固定されているため、シート基板の多数のパターン形成領域に互いに異なる複数のパターンを転写することは困難であった。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、露光工程のスループットを高めることができるとともに、基板の複数のパターン形成領域に互いに異なる複数のパターンを露光可能な露光技術及びデバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、マスクを介した露光光を基板に照射して、その基板にそのマスクのパターンを転写する露光装置であって、その基板を走査方向に移動する基板駆動装置と、それぞれマスクを保持して同一の平面に沿って移動する複数のマスクステージと、その複数のマスクステージのうち駆動対象のマスクステージの、その走査方向に対応する第1方向の位置情報を計測する位置計測装置と、その駆動対象のマスクステージが保持するそのマスクのパターンにその露光光が照射されるように、その位置計測装置の計測結果に基づいて、その駆動対象のマスクステージをその第1方向に移動するマスクステージ駆動装置と、その複数のマスクステージのその第1方向の位置を相互に入れ替えるステージ入れ替え機構と、を備える露光装置が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様による露光装置を用いて、マスクのパターンを基板に転写することと、そのパターンが転写されたその基板をそのパターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
また、本発明の第3の態様によれば、マスクを介した露光光を基板に照射して、その基板にそのマスクのパターンを転写する露光方法であって、その基板を走査方向に移動することと、それぞれマスクを保持して同一の平面に沿って移動する複数のマスクステージのうち駆動対象のマスクステージの、その走査方向に対応する第1方向の位置情報を計測することと、その駆動対象のマスクステージが保持するそのマスクのパターンにその露光光が照射されるように、その位置計測装置の計測結果に基づいて、その駆動対象のマスクステージをその第1方向に移動することと、その複数のマスクステージのその第1方向の位置を相互に入れ替えることと、を含む露光方法が提供される。
また、本発明の第4の態様によれば、本発明の第3の態様による露光方法を用いて、マスクのパターンを基板に転写することと、そのパターンが転写されたその基板をそのパターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、複数のマスクステージの第1方向の位置を相互に入れ替えることによって、複数のマスクステージを順次その第1方向に連続して移動できる。従って、基板を走査方向に移動しながら、例えば基板の隣接する複数のパターン形成領域に複数のマスクステージが保持するマスクのパターンを連続して走査露光でき、露光工程のスループットを高めることができる。
また、複数のマスクステージが保持するマスクのパターンを異ならせることによって、基板の複数のパターン形成領域に互いに異なるパターンを露光することが可能である。
第1の実施形態に係る露光装置EXの機構部を示す一部が切り欠かれた斜視図である。 図1のマスクステージMS1〜MS3及びステージ入れ替え装置24を示す平面図である。 露光装置EXの制御系を示すブロック図である。 (A)は図1のマスクステージMS1を示す平面図、(B)は図4(A)のマスクステージMS1を示す側面図である。 (A)はマスクステージMS1,MS2が走査方向D2に移動している状態を示す平面図、(B)は図5(A)の状態からマスクステージMS2が走査方向に交差する方向に移動した状態を示す平面図である。 (A)はマスクステージMS1の後にマスクステージMS3が配置された状態を示す平面図、(B)はマスクステージMS1,MS3が走査方向D2に移動している状態を示す平面図である。 (A)は露光中のシート基板側の動作の一例を示すフローチャート、(B)は露光中のマスクステージMS1〜MS3側の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る露光装置のマスクステージMS1〜MS3を示す図であり、(A)はマスクステージMS1を示す平面図、(B)は図8(A)のマスクステージMS1を示す側面図、(C)はマスクステージMS2を示す側面図、(D)はマスクステージMS3を示す側面図である。 (A)は第2の実施形態のマスクステージMS1,MS2が走査方向に移動している状態を示す平面図、(B)は図9(A)の状態からマスクステージMS2が走査方向に交差する方向に移動した状態を示す平面図である。 (A)はマスクステージMS1用の一つの計測ビームをマスクステージMS3が遮った状態を示す平面図、(B)はマスクステージMS1,MS3が走査方向D2に移動している状態を示す平面図である。 液晶表示パネルの製造工程の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態につき図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態の走査露光型の露光装置EXの機構部の概略構成を示す斜視図、図2は、図1中のマスクステージMS1〜MS3を示す平面図、図3は、露光装置EXの制御系を示すブロック図である。図1において、露光装置EXは、露光光源30と、露光光源30からの露光用の照明光IL(露光光)で第1のマスクM1、第2のマスクM2、又は第3のマスクM3のパターン領域の照明領域8Mを照明する照明装置32と、マスクM1,M2、及びM3を所定の走査方向D2に順次走査する第1のマスクステージMS1、第2のマスクステージMS2、及び第3のマスクステージMS3と、照明領域8M内のパターンの像をシート基板Pの表面の露光領域8Pに形成する投影光学系PLと、を備えている。なお、分かり易いように、図1においてマスクM1〜M3及びマスクステージMS1〜MS3等は2点鎖線で表されている。マスクステージMS1〜MS3は、マスクベースMBの上面MBaに移動可能に載置され、マスクベースMBには照明光ILを通す開口(不図示)が形成されている。
さらに、露光装置EXは、シート基板Pを例えば連続的に一定の方向に移動する基板駆動装置10と、シート基板Pの被露光部を支持する基板ステージPSTと、マスクステージMS1〜MS3の走査方向D2の位置を相互に入れ替えるステージ入れ替え装置24(図2参照)と、露光装置EXの動作を統括的に制御するコンピュータよりなる主制御装置50(図3参照)と、その他の駆動機構等とを備えている。
本実施形態のシート基板Pは、一例として多数の表示素子(例えば液晶表示パネル)を製造するためのロール状に巻いて保管することが可能な長尺のシート状の部材(帯状部材)であり、露光時にはその表面にフォトレジスト(感光材料)が塗布されている。基板がシート状とは、シート基板Pの幅に比べてその厚さが十分に小さく(薄く)、シート基板Pが可撓性を有していることを意味する。シート基板Pは、一例として可視光を透過する耐熱性の合成樹脂フィルム、具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、セルロース樹脂、ポリカーボネート樹脂、又は酢酸ビニル樹脂等のフィルムから形成されている。
以下の説明においては、図1中に設定したXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。このXYZ直交座標系は、X軸及びY軸がある水平面上に設定され、Z軸が鉛直方向に設定される。本実施形態では、マスクM1〜M3のパターン面は、XY平面に平行であり、露光中に照明光ILが照射されるシート基板Pの表面(露光領域8P内の領域)も実質的にXY平面に平行である。また、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な軸の回りの回転方向をそれぞれθx方向、θy方向、及びθz方向とも呼ぶ。露光領域8Pに対するシート基板Pの走査方向D1は、X軸に平行で+X方向を向いた方向(+X方向)である。また、本実施形態では、後述のように投影光学系PLがX方向に倒立像を形成するため、走査露光中のマスクM1〜M3の走査方向D2は走査方向D1と逆の方向(−X方向)である。照明領域8M及び露光領域8Pは走査方向に直交する非走査方向(Y方向)に細長い矩形の領域である。
まず、露光光源30は、超高圧水銀ランプ、楕円鏡、及び波長選択素子を含み、露光光源30からの照明光ILがライトガイド等を含む送光光学系31を介して供給される照明装置32は、オプティカルインテグレータ、リレー光学系、可変ブラインド(可変視野絞り)、及びコンデンサレンズ等を含んでいる。照明光ILは、例えばg線(波長436nm)、h線(波長405nm)及びi線(波長365nm)を含む波長域から選択された光である。照明装置32は、マスクM1〜M3のパターン面(下面)のパターン領域内の上記の可変ブラインドによって走査方向に平行な方向(X方向)に開閉される照明領域8Mを均一な照度分布で照明する。
本実施形態では、一例としてマスクM1〜M3のパターン領域には同じパターンが形成されている。
投影光学系PLは、照明領域8M内のパターンの所定の投影倍率βの像をシート基板Pの表面の露光領域8P(照明領域8Mと光学的に共役な領域)に形成する。本実施形態の投影光学系PLは、照明領域8M内のパターンの等倍で、かつX方向、Y方向に倒立の像を露光領域8Pに形成する。なお、投影倍率βは拡大又は縮小でもよい。また、投影光学系PLは、屈折系又は反射屈折系等のいずれでもよい。なお、投影光学系PLはX方向に正立の像を形成することも可能である。この場合、シート基板Pの走査方向D1と、走査露光中のマスクM1〜M3の走査方向とは同じ方向(+X方向)になる。
また、露光装置EXは、図2に示すように、マスクベースMBの上面で走査方向D2にマスクステージMS1〜MS3を駆動する固定子28A(マスクステージ駆動装置)を備えている。マスクステージMS1〜MS3の構成は同一であるため、ここで代表的にマスクステージMS1の構成につき説明する。
図4(A)及び図4(B)はそれぞれマスクステージMS1を示す平面図及び側面図である。図4(A)において、マスクステージMS1の上面にマスクM1が載置され、マスクM1の上面の3箇所がクランプ部材CL1,CL2,CL3によってマスクステージMS1に固定されている。マスクM1のパターン領域PA内に転写用のデバイスパターンが形成され、パターン領域PAの近傍にX方向に所定間隔で2次元のマスクマーク38A,38B(アライメントマーク)が形成されている。パターン領域PAに対向するマスクステージMS1の部分には照明光ILを通すための開口が形成されている。
図4(B)において、マスクステージMS1の底面の複数箇所に小型の円形又は矩形の平板状のステージガイド39が固定され、ステージガイド39がマスクベースMBの上面MBaに載置されている。一例としてマスクベースMBの内部の配管及び上面MBaに設けられた多数の通気孔(不図示)を介して上面MBaの上方に清浄の圧縮された気体(ドライエアー等)が噴き出しており、マスクステージMS1のステージガイド39はエアーベリング方式で上面MBaを非接触で移動する。
図4(A)において、マスクステージMS1の+X方向の側面に、Y方向に所定間隔で−X方向に入射する2軸の計測ビームLBXAを逆方向に反射するコーナーリフレクタよりなる第1組のX軸移動鏡35XA1,35XA2が固定され、マスクステージMS1の−X方向の側面に、Y方向に所定間隔で+X方向に入射する2軸の計測ビームLBXB(図2参照)を逆方向に反射するコーナーリフレクタよりなる第2組のX軸移動鏡35XB1,35XB2が固定されている。なお、X軸移動鏡35XA1,35XA2及び35XB1,35XB2は、図2ではそれぞれ第1及び第2の一つのX軸移動鏡35XA及び35XBで表されている。また、X軸の2軸の計測ビームLBXA,LBXBは図1ではそれぞれ1軸の計測ビームで表されている。
また、マスクステージMS1の−Y方向の側面のほぼ全面を覆うように、X方向に所定間隔で+Y方向に入射する複数軸(例えば5軸)の計測ビームLBYのいずれかを逆方向に反射するためのX方向に延在する反射面を有するY軸移動鏡35Yが固定されている。さらに、マスクステージMS1のY方向の両側面の中央部に、リニアモータ用の複数の永久磁石を含む可動子29A,29Bが固定されている。
また、マスクベースMBの上面MBaにY方向に対向するように、それぞれ例えば3相のコイルを含みX方向に細長い1対の固定子28Aが固定され、固定子28A内に非接触にマスクステージMS1の可動子29A,29Bが配置されている。可動子29A,29B及び固定子28Aより、マスクステージMS1を−X方向(走査方向D2)に駆動するムービングマグネット型の第1の1対のリニアモータ53Aが構成される。この場合、1対のリニアモータ53Aによって可動子29A,29BのX方向の位置を独立に制御することによって、マスクステージMS1(マスクM1)のθz方向の回転角を制御することも可能である。
図2において、1対の固定子28Aは、照明領域8MをY方向に挟むようにマスクベースMBの上面に固定されている。マスクステージMS1〜MS3のうちその可動子29A,29Bが1対の固定子28A内に配置されるマスクステージ(図2では2つのマスクステージMS1,MS2)が駆動対象のマスクステージである。そして、1対の固定子28Aと駆動対象のマスクステージの可動子29A,29Bとからなる1対又は2対のリニアモータ53Aによって駆動対象のマスクステージが互いに独立に照明領域8Mに対して走査方向D2に駆動される。また、マスクベースMBの上面の1対の固定子28Aに+Y方向に隣接するように、固定子28Aと平行に固定子28Aと同じ構成の1対の固定子28Bが固定されている。
また、照明領域8MをX方向に挟むように対向して第1及び第2のX軸のレーザ干渉計33XA,33XBが配置され、−Y方向の固定子28Aに対向するようにY軸のレーザ干渉計33Yが配置されている。レーザ干渉計33XA及び33XBはそれぞれ駆動対象のマスクステージのX軸移動鏡35XA及び35XBに、Y方向に所定間隔の2軸の計測ビームLBXA及びLBXBをX軸に沿って対向するように照射して、駆動対象のマスクステージのX方向の位置を計測する。レーザ干渉計33Yは、照明領域8Mの中心を通りY軸に平行な中央の計測ビームを含みX方向に所定間隔で配置された複数軸(図2では5軸)の計測ビームLBYを+Y方向に照射し、計測ビームLBYが照射されるY軸移動鏡35YのY方向の位置を計測する。駆動対象のマスクステージ(図2ではマスクステージMS1,MS2)のY軸移動鏡35Yには、それぞれ少なくとも2軸の計測ビームLBYが照射される。
レーザ干渉計33XA,33XB及び33Yの計測値、並びに計測ビームLBXA,LBXB及びLBYの各軸の反射光の強度情報は図3のステージ座標演算系52に供給される。ステージ座標演算系52は、その各軸の反射光の強度が所定レベルを超えている計測ビームによる計測値を有効な計測値とする。また、図2のように固定子28Aに2台のマスクステージMS1,MS2の可動子29A,29Bが係合している場合、ステージ座標演算系52は、レーザ干渉計33XA,33XBの計測値の平均値をそれぞれ+X方向及び−X方向のマスクステージMS1,MS2のX方向の位置とする。さらに、図5(B)に示すように、例えば一つのマスクステージMS1の両側のX軸移動鏡35XA,35XBにレーザ干渉計33XA,33XBからの計測ビームLBXA,LBXBが照射される場合、ステージ座標演算系52は、+X方向のレーザ干渉計33XAの計測値を−X方向のレーザ干渉計33XBの計測値に受け渡した後(プリセットした後)、マスクステージMS1のX方向の位置情報としてレーザ干渉計33XBの計測値の平均値を使用する。
さらに、ステージ座標演算系52は、照明領域8Mを通過中のマスクステージ(図2ではマスクステージMS2)のY方向の位置としては、照明領域8Mの中心を通る計測ビームLBYによる計測値を使用する。他のマスクステージのY方向の位置としては、例えば有効な複数軸の計測ビームLBYによる計測値の平均値を使用する。また、ステージ座標演算系52は、2箇所のX方向の位置から求められるθz方向の回転角及び複数箇所のY方向の位置から求められるθz方向の回転角の平均値を、駆動対象のマスクステージのθz方向の回転角θzmとする。駆動対象のマスクステージのX方向、Y方向の位置、及び回転角θzmの情報は主制御装置50及びステージ制御系51に供給される。ステージ制御系51は、回転角θzmが所定値に維持されるように、かつ駆動対象のマスクステージのX方向の位置が、後述のシート基板PのX方向の位置に応じた位置となるように第1のリニアモータ53Aを駆動する。
また、図2のステージ入れ替え装置24は、1対の固定子28B(駆動装置)と、可動子29A,29Bが固定子28Aの−X方向の端部に達した露光直後のマスクステージ(図2ではさらに−X方向に移動したマスクステージMS2)を固定子28Bの−X方向の端部に移動する第1のロボットハンド25A(第1搬送部)と、固定子28Bの+X方向の端部のマスクステージを固定子28Aの+X方向の端部に移動する第2のロボットハンド25B(第2搬送部)とを備えている。この場合、固定子28Bと、この間にある搬送対象のマスクステージ(図2ではマスクステージMS3)の可動子29A,29Bとから、搬送対象のマスクステージを走査方向D2と逆の方向D3(+X方向)に駆動するムービングマグネット型の第2の1対のリニアモータ53Bが構成される。リニアモータ53Bもステージ制御系51によって制御される。なお、固定子28Bに沿った搬送対象のマスクステージのX方向の大まかな位置は、例えば固定子28B内に設けられる磁気センサ等によって検出可能である。
第1のロボットハンド25Aは、フレーム(不図示)に固定されたベース部26Aと、露光直後のマスクステージの−X方向の端部を保持する保持部26Cと、ベース部26Aに対して保持部26Cの位置を2次元的に移動するアーム部26Bと、保持部26Cで保持するマスクステージの位置を検出する画像処理部(不図示)とを有する。ロボットハンド25Aは、露光直後のマスクステージを一度−X方向に移動し、そのマスクステージを軌跡LMに従って+X方向及び+Y方向に斜めに移動してから、そのマスクステージを+X方向に移動して、そのマスクステージの可動子29A,29Bを固定子28Bの間に設置する。その後、そのマスクステージはリニアモータ53Bによって方向D3に搬送される。
同様に、第2のロボットハンド25Bは、フレーム(不図示)に固定されたベース部26Dと、リニアモータ53Bによって搬送されたマスクステージの+X方向の端部を保持する保持部26Fと、ベース部26Dに対して保持部26Fの位置を2次元的に移動するアーム部26Eと、保持部26Fで保持するマスクステージの位置を検出する画像処理部(不図示)とを有する。ロボットハンド25Bは、搬送直後のマスクステージを順次+X方向、−Y方向、及びに−X方向に移動し、そのマスクステージの可動子29A,29Bを固定子28Aの間に設置する。その後、駆動対象のマスクステージはリニアモータ53Aによって走査方向D2に駆動される。ロボットハンド25A,25Bの動作は、図3の主制御装置50の制御のもとにあるロボットハンド制御系59によって制御される。
図1に戻り、基板駆動装置10は、XY平面に平行なX方向に細長い平板状のベース部材12と、シート基板Pを+X方向及び僅かに+Z方向に巻き出す供給ローラ14と、シート基板Pの方向を+X方向に変える第1のガイドローラ13Aと、ガイドローラ13A及び露光領域8Pを通過したシート基板Pの方向を+X方向及び僅かに−Z方向に変える第2のガイドローラ13Bと、シート基板Pを巻き取る卷き取りローラ16とを備えている。供給ローラ14は、シート基板Pが巻回される駆動軸15Aと、駆動軸15Aを回転するモータ部15Bと、モータ部15B及び駆動軸15Aをベース部材12に固定する支持部材15Cとを有する。卷き取りローラ16は、シート基板Pが巻回される駆動軸17Aと、駆動軸17Aを回転するモータ部17Bと、モータ部17B及び駆動軸17Aをベース部材12に固定する支持部材17Cとを有する。
さらに、ガイドローラ13A,13Bはロータリーエンコーダ13AR,13BR及び支持部材(不図示)を介して回転可能にベース部材12に支持されている。ロータリーエンコーダ13AR,13BRの検出信号は図3の基板位置演算系54に供給され、基板位置演算系54は、その検出信号からシート基板PのX方向の移動速度及び位置を求め、この検出結果を主制御装置50及び基板制御系55に供給する。基板制御系55は、一例としてその検出結果に基づいてシート基板Pの走査方向D2への移動速度が主制御装置50で設定された目標速度になるように、モータ部17B及び15Bを駆動する。一例として、モータ部17Bによってシート基板Pの移動速度が決定され、モータ部15Bによってシート基板Pのテンションがほぼ一定に維持される。
また、ベース部材12の上面のほぼガイドローラ13A,13B間の領域に平板状の基板ベースPBが固定され、基板ベースPBのXY平面に平行な上面に基板ステージPSTが載置されている。基板ステージPSTの露光領域8Pが形成される上面は、1対のガイドローラ13A,13Bの上端部によって規定されるXY平面に平行な基板移動面とほぼ合致しており、シート基板Pはその基板移動面に沿って走査方向D1に移動する。また、基板ステージPSTの上面には、この上面を移動するシート基板Pに吸引力及び付勢力を付与する複数の吸引孔及び給気孔が形成され、これらの吸引孔及び給気孔は図3の吸着装置55Vに連通している。さらに、基板ステージPSTの上面をX方向に挟むように次第に−Z方向に低下する傾斜部が形成されている。基板制御系55が吸着装置55Vを制御することで、シート基板Pは例えば真空予圧型の静圧軸受け方式で基板ステージPSTの上面を所定のギャップを隔てて非接触で移動する。
また、基板ベースPBには、基板ステージPSTのY方向の位置及びθz方向の回転角を調整するために、X方向の2箇所で基板ステージPSTをY方向に駆動するY軸のアクチュエータ20A,20Bが固定されている。さらに、基板ベースPBには、基板ステージPSTのZ方向の位置、及びθx方向、θy方向の傾斜角を補正するZレベリング機構55Z(図3参照)が組み込まれている。また、投影光学系PLの側面に、シート基板Pの表面の複数の計測点にスリット像を投影する投射部22Aと、その複数の計測点からの反射光を受光して各計測点のZ位置を求める受光部22Bとを有する焦点位置検出系22が配置されている。受光部22Bの検出信号を基板位置演算系54で処理することで、シート基板Pの表面と投影光学系PLの像面とのデフォーカス量が求められる。基板制御系55は、そのデフォーカス量が許容範囲内に収まるようにZレベリング機構55Zを駆動するとともに、主制御装置50から供給される駆動量に応じてアクチュエータ20A,20Bを介して基板ステージPST(シート基板P)のY方向の位置及びθz方向の回転角を制御する。
次に、図2において、マスクM2,M3のパターン領域の近傍にもそれぞれマスクM1と同様にマスクマーク38A,38Bが形成されている。そして、可動子29A,29Bが固定子28Aに係合したマスクステージのマスクマーク38A,38Bの位置を計測するための、例えば画像処理方式のマスクアライメント系36A,36Bがフレーム(不図示)に支持されている。マスクアライメント系36A,36Bの検出信号は図3のアライメント演算系56で処理される。
さらに、図1において、シート基板Pの表面にはX方向に所定間隔で多数のパターン形成領域40A,40B,40C,…が形成され、各パターン形成領域40A等には複数箇所(例えば2箇所)にY方向に所定間隔で2次元の基板マーク42A,42B(アライメントマーク)が形成されている。各パターン形成領域40A等にはそれぞれマスクM1〜M3のいずれかのパターンの像が露光される。基板ステージPSTの−X方向の端部上方にY方向に所定間隔で、例えば画像処理型の2つの基板アライメント系18A,18Bが配置されている。基板アライメント系18A,18Bはそれぞれ対応する基板マーク42A,42Bの位置を検出する。基板アライメント系18A,18Bの検出信号も図3のアライメント演算系56で処理される。
基板ステージPSTの上面には、マスクM1〜M3の所定のマーク(マスクマーク38A,38Bとの位置関係が既知のマーク)の投影光学系PLによる像の位置を計測する空間像計測系34が設けられている。一例として、基板アライメント系18A,18Bで検出した基板マーク42A,42Bを空間像計測系34上に移動した後、マスクM1〜M3の上記の所定のマークの像とその基板マーク42A,42Bとの位置ずれ量を空間像計測系34を介して計測することによって、マスクM1〜M3のパターンの像の中心と基板アライメント系18A,18Bの検出中心との位置ずれ量(ベースライン)を計測できる。このベースラインの情報は主制御装置50の記憶部に記憶されている。なお、ベースラインは、例えばテストプリントによって予め求めておいてもよい。また、ベースラインは、基板ステージPSTがシート基板Pを支持していない状態において、ベースライン計測用の複数の基準マークが形成された基準プレートを基板ステージPST上の所定位置に設置し、その複数の基準マークをそれぞれ基板アライメント系18A,18Bと、空間像計測系34とで実質的に同時計測することで求めても良い。その際、空間像計測系34では、上記と同様に、マスクM1〜M3の所定マークの像とベースライン計測用の基準マークとの位置ずれ量を計測するとよい。
以下、本実施形態の露光装置EXを用いて1ロール分のシート基板Pを露光する場合の動作の一例につき図7(A)及び図7(B)のフローチャートを参照して説明する。この露光動作は主制御装置50によって制御される。説明の便宜上、その露光動作を図7(A)のシート基板P側の動作と、図7(B)のマスクステージMS1〜MS3側の動作とに分けて説明する。また、シート基板Pのパターン形成領域40CにマスクM1のパターンの像が露光されるものとする。
まず、図7(A)のステップ102において、1ロール分のシート基板P(基板)を供給ローラ14からガイドローラ13Aの上端、基板ステージPSTの上面、及びガイドローラ13Bの上端を介して卷き取りローラ16に架け渡す。シート基板Pの表面にはフォトレジストが塗布されている。次のステップ104において、卷き取りローラ16及び供給ローラ14を駆動して、露光領域8P(この段階では閉じている)に対してシート基板Pを走査方向D1へ所定の一定速度で移動する。この状態で、ステップ106において、基板アライメント系18A,18Bはシート基板Pの基板マーク42A,42Bの検出動作を行う。基板マーク42A,42Bが検出されたとき、ステップ108に移行して、アライメント演算系56から主制御装置50にアライメント情報(検出中心と被検マークとの位置ずれ量及び検出されたタイミングを示す情報)が供給される。この際に、主制御装置50には、マスクマーク38A,38Bの位置に基づいたマスクM1の位置情報が供給されている。主制御装置50は、シート基板Pのアライメント情報、マスクM1の位置情報、及び上記のベースラインの情報から、シート基板Pの露光対象のパターン形成領域40Cと、パターン形成領域40Cに露光されるパターンが形成されたマスクM1を保持するマスクステージMS1とのX方向、Y方向の位置ずれ量ΔX,ΔY、及びθz方向の回転角の差Δθを求める。一例として、これらの位置ずれ量のうち、Y方向の位置ずれ量ΔY及び回転角の差Δθ(θz方向の位置ずれ量)は、アクチュエータ20A,20Bで補正される。
この後、ステップ110において、マスクM1のパターン領域が照明領域8Mの位置に達し、パターン形成領域40Cが露光領域8Pの位置に達した時点から、照明装置32の可変ブラインドによって照明領域8M(露光領域8P)が開き始め、照明光ILによるマスクM1及び投影光学系PLを介したシート基板Pの走査露光が開始される。走査露光中に、ロータリーエンコーダ13AR,13BRによって計測されるシート基板Pの位置と、ステージ座標演算系52で求められるマスクステージMS1の位置とから、継続してシート基板PとマスクステージMS1(マスクM1)とのY方向及びθz方向の位置ずれ量が求められており、これらの位置ずれ量の変動分は連続的にアクチュエータ20A,20Bで補正される。そして、パターン形成領域40Cの走査露光が終了すると、照明領域8Mは閉じられる。
次のステップ112で、シート基板Pの次のパターン形成領域40Dに露光を行うと判定された場合、動作はステップ104に戻り、ステップ104〜110までの基板マーク42A,42Bの検出及びシート基板Pのパターン形成領域の走査露光が繰り返される。なお、実際には、シート基板Pのパターン形成領域40Cの走査露光中に基板アライメント系18A,18Bによって次のパターン形成領域40Dの基板マーク42A,42Bの検出が行われる。そして、パターン形成領域40Cの走査露光の直後から、照明領域8Mが開き始めてパターン形成領域40Dに対するマスクM3のパターンの像の走査露光が開始される。従って、シート基板Pの一連のパターン形成領域40C,40D,…に対して連続してマスクM1,M3,M2のパターンの像が走査露光される。シート基板Pの露光が終了したときに、シート基板Pは卷き取りローラ16から取り外されて現像工程に移行する。
一方、マスクステージMS1〜MS3側では、まず図7(B)のステップ122において、図2に示すように、第2のロボットハンド25BによってマスクステージMS1を+X方向、−Y方向、及び−X方向に順次移動し、マスクステージMS1の可動子29A,29Bを第2の固定子28Bの内側から引き抜いて第1の固定子28Aの内側に設置する。その後ステップ124において、マスクステージMS1のX方向、Y方向の位置をレーザ干渉計33XA(第1X軸干渉計)及びレーザ干渉計33Y(Y軸干渉計)で計測し、この計測値に基づいてリニアモータ53AによってマスクステージMS1を走査方向D2に移動する。この際にマスクステージMS1は例えばθz方向の回転角が一定になるように移動される。
その移動中にステップ126において、マスクアライメント系36A,36BによるマスクM1のマスクマーク38A,38Bの検出動作が行われる。マスクマーク38A,38Bが検出されたときに、ステップ128に移行して、アライメント演算系56から主制御装置50に、マスクM1のアライメント情報(検出中心と被検マークとの位置ずれ量、並びにマスクステージMS1のX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角)が供給される。主制御装置50は、一例として、そのθz方向の回転角が例えば0になるように、ステージ制御系51にマスクステージMS1の回転角のオフセットを設定する。さらに、マスクアライメント系36A,36Bの検出中心とマスクマーク38A,38Bの中心との位置ずれ量の平均値が0になるときに、レーザ干渉計33XA,33Yの計測値がそれぞれ0になるように、ステージ座標演算系52においてレーザ干渉計33XA,33Yの計測値のプリセットを行う。
次のステップ130において、ステージ制御系51は、シート基板Pの移動に同期して、シート基板Pと同じ一定の速度(シート基板Pの移動速度に投影倍率βの逆数を乗じた速度)でマスクステージMS1を走査方向D1と逆の走査方向D2に移動する。さらに、マスクM1の−X方向の端部が照明領域8Mの位置に達するときに、照明領域8Mが次第に開かれる。そして、ステップ132において、マスクM1及び投影光学系PLを介してシート基板Pのパターン形成領域40Cが走査露光される。この際に、ステージ座標演算系52及び基板位置演算系54の計測結果から求められるパターン形成領域40CとマスクステージMS1とのX方向の位置ずれ量を補正するように、ステージ制御系51はリニアモータ53Aを介してマスクステージMS1のX方向の位置を補正する。これによって、重ね合わせ露光時には、高い重ね合わせ精度が得られる。
このマスクM1を介した走査露光の初期段階では、図5(A)に示すように、マスクステージMS1の一方のX軸移動鏡35XAにレーザ干渉計33XAからの計測ビームLBXAが照射され、レーザ干渉計33XAによってマスクステージMS1のX方向の位置が計測されている。走査露光が進行すると、図5(B)に示すように、マスクステージMS2が斜めの方向D4に移動して、マスクステージMS1の他方のX軸移動鏡35XBにもレーザ干渉計33XBからの計測ビームLBXBが照射されるようになる。なお、図5(A)等では、計測ビームLBXA,LBXBを1軸のビームで表している。
そこで、ステップ134において、ステージ座標演算系52では、マスクステージMS1のX方向の位置を計測する干渉計をレーザ干渉計33XAからレーザ干渉計33XB(第2X軸干渉計)に切り換える。従って、この後、マスクステージMS3が方向D5(−Y方向)に移動して、計測ビームLBXAが遮られても、マスクステージMS1のX方向の位置を正確に計測できる。その後、図6(A)に示すように、マスクM1の走査露光が終わる頃には、マスクステージMS2は方向D3(+X方向)への移動を開始しており、マスクステージMS1の移動に追従してマスクステージMS3が走査方向D2への移動を開始する。即ち、マスクステージMS1のステップ132,134の動作と並列に、マスクステージMS3ではステップ122〜128の動作が実行されている。そして、ステップ136において、照明領域8Mが次第に閉じられる。
次のステップ138で、シート基板Pの露光を継続する場合には、ステップ140に移行し、第1のロボットハンド25AでマスクステージMS1の可動子29A,29Bが固定子28Aから−X方向に引き抜かれる。この動作と並行して、マスクステージMS3ではステップ130,132の動作が実行され、図6(B)に示すように、マスクステージMS3のマスクM3が照明領域8Mに対して走査される。また、ステップ140においては、ロボットハンド25Aは、さらにマスクステージMS1を図2の軌跡LMで示すように斜めに移動し、マスクステージMS1の可動子29A,29Bを第2の固定子28Bの内側に設置する。この際にマスクステージMS2は、マスクステージMS3の+X方向側に移動しているため、ステップ142において、マスクステージMS1はリニアモータ53Bによって方向D3に移動され、動作はステップ122に戻る。
このように、3台のマスクステージMS1,MS3,MS2で、ステップ122〜142の動作を並行して実行することによって、照明領域8Mに対してマスクM1〜M3をほぼ連続して同じ走査方向D2に走査しながら、マスクM1〜M3のパターンの像をほぼ連続してシート基板Pの一連のパターン形成領域40C等に露光できる。
また、本実施形態では、シート基板Pに弛みを持たせる必要がなく、基板アライメント系18A,18Bによるシート基板Pの基板マーク42A,42Bの検出(アライメント)とシート基板Pの露光とをほぼ連続して行うことができる。従って、重ね合わせ露光する場合でも、露光工程のスループットを高めることができる。
本実施形態の効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態の露光装置EXは、マスクを介した照明光IL(露光光)をシート基板Pに照射して、シート基板Pにそのマスクのパターンを投影光学系PLを介して転写する露光装置であって、シート基板Pを走査方向D1に移動する基板駆動装置10と、それぞれマスクM1〜M3を保持してマスクベースMBの上面MBa(平面)に沿って移動する複数のマスクステージMS1〜MS3と、マスクステージMS1〜MS3のうち駆動対象のマスクステージの走査方向D1に対応する走査方向D2(第1方向)の位置情報を計測するレーザ干渉計33XA,33XB(位置計測装置)と、その駆動対象のマスクステージが保持するマスクのパターンに照明光ILが照射されるように、レーザ干渉計33XA,33XBの計測結果に基づいて、その駆動対象のマスクステージを走査方向D2に移動する固定子28A(マスクステージ駆動装置)と、マスクステージMS1〜MS3の走査方向D2の位置を相互に入れ替えるステージ入れ替え装置24と、を備えている。
また、露光装置EXの露光方法は、マスクを介した照明光ILをシート基板Pに照射して、シート基板Pにそのマスクのパターンを投影光学系PLを介して転写する露光方法であって、シート基板Pを走査方向D1に移動するステップ104と、それぞれマスクM1〜M3を保持して上面MBaに沿って移動する複数のマスクステージMS1〜MS3のうち駆動対象のマスクステージの、走査方向D1に対応する走査方向D2の位置情報を計測するステップ124と、その駆動対象のマスクステージが保持するマスクのパターンに照明光ILが照射されるように、その位置情報の計測結果に基づいて、その駆動対象のマスクステージを走査方向D2に移動するステップ130と、マスクステージMS1〜MS3の走査方向D2の位置を相互に入れ替えるステップ122,140,142とを含んでいる。
本実施形態によれば、マスクステージMS1,MS3,MS2の走査方向D2の位置を相互に入れ替えることによって、マスクステージMS1,MS3,MS2を順次その走査方向D2に連続して移動できる。従って、シート基板Pを走査方向D1に移動しながら、シート基板Pの連続する(隣接する)複数のパターン形成領域40C,40D等にマスクM1〜M3のパターンを投影光学系PLを介して連続して走査露光でき、露光工程のスループットを高めることが可能である。
なお、マスクM1〜M3には同一のパターンが形成されているが、マスクM1〜M3のパターン領域に互いに異なるパターンを形成しておいてもよい。これによって、シート基板Pの連続する複数のパターン形成領域に3種類の異なるパターンを露光することが可能であり、シート基板Pから3種類の表示素子を並行して製造可能である。
なお、本実施形態では、上面MBaに3台のマスクステージMS1〜MS3が載置されているが、上面MBaに例えば2台のマスクステージMS1,MS2のみを載置し、マスクステージMS1,MS2の走査方向D2の位置を入れ替えながら、マスクステージMS1,M2のマスクM1,M2によって交互にシート基板Pの一連のパターン形成領域を走査露光してもよい。
また、上面MBaに例えば4台以上のそれぞれ同一又は異なるパターンが形成されたマスクを保持するマスクステージを載置し、4台以上のマスクステージを順次同じ走査方向D2に移動して、各マスクステージのマスクのパターンを順次シート基板Pの一連のパターン形成領域に露光してもよい。
(2)また、本実施形態では、第1のX軸のレーザ干渉計33XAは、マスクステージMS1〜MS3のX軸移動鏡35XA(反射部材)に2軸の計測ビームLBXAを走査方向D2に沿って照射し、第2のX軸のレーザ干渉計33XBは、マスクステージMS1〜MS3のX軸移動鏡35XBにY方向(第2方向)に離れた2軸の計測ビームLBXBを走査方向D2に沿って照射している。従って、走査露光中のマスクステージMS1の+X方向又は−X方向にマスクステージMS3又はMS2が移動しても、マスクステージMS1のX方向の位置及び回転角を計測できるため、マスクステージMS1(又はMS3,MS2)の走査露光の直後にマスクステージMS3(又はMS2,MS1)の走査露光に移行可能である。
なお、本実施形態では、レーザ干渉計33YによってマスクステージMS1の回転角が計測できるため、レーザ干渉計33XA,33XBではそれぞれ1軸の計測ビームをX軸移動鏡35XA及び35XBに照射してもよい。従って、レーザ干渉計33XA,33XBは全体として少なくとも2軸の計測ビームを計測方向(走査方向D2)に平行に照射するだけでもよい。
(3)また、シート基板Pの走査方向D1への移動と、その駆動対象のマスクステージの走査方向D2への移動とは同期して行われるため、シート基板Pを高精度に走査露光できる。
(4)また、露光装置EXは、マスクステージMS1〜MS3に設けられて、走査方向D2に沿って延在する反射面を持つY軸移動鏡35Yと、駆動対象のマスクステージのY軸移動鏡35Yに計測ビームを照射して、そのマスクステージのY方向(第2方向)の位置及びθx方向の回転角を計測するレーザ干渉計33Y(位置計測装置)と、レーザ干渉計33Yの計測結果に基づいてシート基板Pと駆動対象のマスクステージとのY方向及びθz方向の相対位置を補正するアクチュエータ20A,20B(位置補正機構)(ステップ110)を備えている。従って、重ね合わせ露光する場合のシート基板Pの各パターン形成領域とマスクM1〜M3のパターンの像との重ね合わせ精度を向上できる。
なお、レーザ干渉計33XA,33XBによって駆動対象のマスクステージのθz方向の回転角を計測する場合には、レーザ干渉計33YではY方向の位置のみを計測してもよい。
また、回転角の相対誤差が小さい場合には、回転角の相対誤差は必ずしも補正しなくともよい。
また、Y軸移動鏡35Yの代わりに、マスクステージMS1〜MS3の側面の反射面を使用してもよい。
また、本実施形態では、マスクステージMS1〜MS3は、マスクベースMBから吹き出される気体によって浮上支持されているが、図1に代表的にマスクステージMS1に関して2点鎖線で示すように、マスクステージMS1〜MS3に外部の制御部(不図示)から可撓性を持つケーブル60を接続し、ケーブル60を介してマスクステージMS1〜MS3に圧縮空気からの圧縮された気体、真空ポンプからの負圧、及び制御用の電気信号(電力を含む)を供給してもよい。各マスクステージMS1〜MS3はそれぞれループ状に平行移動しているため、ケーブル60が次第にねじれることはない。この場合には、マスクステージMS1〜MS3でマスクM1〜M3を真空吸着で保持し、マスクステージMS1〜MS3からマスクベースMBに圧縮気体を吹き出す方式のエアベリングを使用できる。さらに、マスクステージMS1〜MS3にコイルを含む可動子を設けて、マスクステージMS1〜MS3をムービングコイル方式のリニアモータで駆動することも可能である。
[第2の実施形態]
次に、図8〜図10を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、図8(A)、図8(B)〜図8(D)、図9(A)、図9(B)、図10(A)、及び図10(B)において、図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)、図6(A)、及び図6(B)に対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8(A)及び図8(B)は、それぞれ本実施形態の第1のマスクステージMS1を示す平面図及び側面図、図8(C)及び図8(D)は、それぞれ本実施形態の第2及び第3のマスクステージMS2,MS3を示す側面図である。マスクステージMS1〜MS3はそれぞれマスクM1〜M3を保持している。
図8(A)及び図8(B)において、マスクステージMS1の+X方向の端部上面にY方向に広い間隔で、マスクM1の上面よりも高いコーナーリフレクタよりなる2つのX軸移動鏡35X1,35X2が固定されている。そして、−X方向側に配置されたレーザ干渉計33X(図9(A)参照)からX軸移動鏡35X1,35X2に、マスクM1の上方を通りX軸に平行に2軸の計測ビームLBX1,LBX2が照射されている。また、図8(C)において、マスクステージMS2の+X方向の端部上面にY方向に狭い間隔で、マスクM2の上面よりも高いコーナーリフレクタよりなる2つのX軸移動鏡35X3,35X4が固定されている。そして、図8(D)において、マスクステージMS3の+X方向及び−Y方向の端部上面に、マスクM3の上面よりも高いコーナーリフレクタよりなるX軸移動鏡35X5が固定されている。
本実施形態では、図2において対向して配置される2つのレーザ干渉計33XA,33XBの代わりに、図9(A)に示すように、Y方向に所定間隔で配置される5つの計測ビームLBX1〜LBX5を−X方向に照射する1つのレーザ干渉計33Xのみが設けられている。この場合、マスクステージMS1〜MS3の可動子29A,29Bを図2の固定子28A内に配置すると、マスクステージMS1のX軸移動鏡35X1,35X2に計測ビームLBX1,LBX2が照射され、マスクステージMS2のX軸移動鏡35X3,35X4に計測ビームLBX3,LBX4が照射され、マスクステージMS3のX軸移動鏡35X5に計測ビームLBX5が照射される。
本実施形態においても、マスクステージMS1〜MS3は図2の軌跡LMとほぼ同じ軌跡に沿ってマスクベースMBの上面を移動する。図9(A)〜図10(B)は、本実施形態においてシート基板Pを走査露光しているときの、マスクベースMBの上面でのマスクステージMS1〜MS3の配置の変化を示している。即ち、図9(A)に示すように、マスクステージMS1のマスクM1を照明領域8Mに対して走査方向D2(−X方向)に移動するときには、マスクステージMS1のX方向の位置はレーザ干渉計33Xからの2軸の計測ビームLBX1,LBX2によって計測される。この際にマスクステージMS2のX方向の位置は、レーザ干渉計33Xからの2軸の計測ビームLBX3,LBX4によって並行して計測されている。その後、マスクM1の走査露光が進行すると、図9(B)に示すように、マスクステージMS2は方向D4に移動し、マスクステージMS3が方向D5(−Y方向)に移動する。
そして、図10(B)に示すように、マスクステージMS3のX軸移動鏡35X5によって計測ビームLBX2が遮られても、他方の計測ビームLBX1がマスクステージMS1のX軸移動鏡35X1に入射しているため、マスクステージMS1のX方向の位置は計測されている。その後、X軸移動鏡35X5が計測ビームLBX1を横切るときには、計測ビームLBX2によってマスクステージMS1のX方向の位置が計測できる。そして、図10(B)に示すように、マスクステージMS3が駆動対象になったときには、マスクステージMS3のX軸移動鏡35X5にレーザ干渉計33Xからの計測ビームLBX5が照射されるため、計測ビームLBX5によってマスクステージMS3のX方向の位置が計測できる。その後、マスクステージMS2が駆動対象になった後、マスクステージMS2の+X方向側にマスクステージMS1が移動するときには、マスクステージMS2用の計測ビームLBX3,LBX4の少なくとも一方がX軸移動鏡35X3,35X4に照射されるため、走査露光中にマスクステージMS2のX方向の位置も常時計測できる。
このように本実施形態の露光装置によれば、X軸のレーザ干渉計33X(第1レーザ干渉計)は、Y方向(第2方向)に離れた5軸の計測ビームLBX1〜LBX5を走査方向D2に沿って照射し、図2の固定子28A(マスクステージ駆動装置)は、レーザ干渉計33Xの少なくとも4軸の計測ビームの位置計測結果に基づいてその駆動対象のマスクステージを走査方向D2に移動できる。
なお、マスクベースMB上に載置されるマスクステージの数は複数であるため、レーザ干渉計33XはY方向に離れたn軸(nは2以上の整数)の計測ビームを走査方向D2に沿って照射し、固定子28Aは、レーザ干渉計33Xの少なくとも(n−1)軸の計測ビームの位置計測結果に基づいてその駆動対象のマスクステージを走査方向D2に移動するとよい。
なお、上記の各実施形態では、以下のような変形が可能である。
(1)上記の各実施形態では、ステージ入れ替え装置24はロボットハンド25A,25B及び固定子28Bを含んで構成されている。しかしながら、ステージ入れ替え装置24は、例えばマスクステージMS1等を固定子28Aの一方の端部から他方の端部に直接移動する一つのロボットハンドから構成してもよい。
(2)上記の実施形態では、シート基板Pを+X方向にほぼ一定速度で移動しているが、例えばシート基板Pの一つのパターン形成領域の露光終了後から次のパターン形成領域の露光に移行する期間中でシート基板Pの移動速度を遅くしてもよい。
(3)上記の各実施形態では、投影光学系PLは一つの結像光学系である。しかしながら、投影光学系PLとしては、複数の部分投影光学系(投影倍率は等倍、縮小、又は拡大のいずれでもよい)からなるいわゆるマルチ投影光学系を使用してもよい。
(4)照明光IL(露光光)としては、紫外LEDからの光、KrFエキシマレーザ(248nm)やArFエキシマレーザ(193nm)からのレーザ光、又は固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波、例えばYAGレーザの3倍高調波(波長355nm)等を用いることもできる。
(5)上述の実施形態では、露光対象は可撓性を持つ長いシート基板Pである。しかしながら、露光対象の基板としては、液晶表示パネル等を製造するための比較的剛性の高い矩形の平板状のガラスプレート、薄膜磁気ヘッド製造用のセラミックス基板、又は半導体素子製造用の大型の円形状の半導体ウエハ等も使用できる。
(6)本発明は、投影光学系を使用しない例えばプロキシミティ方式の走査型露光装置にも適用可能である。
また、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて、シート基板P上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、電子デバイス(マイクロデバイス)としての多数の液晶表示パネル(液晶表示素子)を得ることもできる。以下、図11のフローチャートを参照して、この製造方法の一例につき説明する。
図11のステップS401(パターン形成工程)では、先ず、露光対象のシート状の基板上にフォトレジストを塗布して感光基板(シート基板P)を準備する塗布工程、上記の露光装置を用いて液晶表示パネル用のマスク(例えばマスクM1〜M3を含む)のパターンをその感光基板上の多数のパターン形成領域に転写露光する露光工程、及びその感光基板を現像する現像工程が実行される。この塗布工程、露光工程、及び現像工程を含むリソグラフィ工程によって、その基板上に所定のレジストパターンが形成される。このリソグラフィ工程に続いて、そのレジストパターンをマスクとしたエッチング工程、及びレジスト剥離工程等を経て、その基板上に多数の電極等を含む所定パターンが形成される。そのリソグラフィ工程等は、その基板上のレイヤ数に応じて複数回実行される。
その次のステップS402(カラーフィルタ形成工程)では、赤R、緑G、青Bに対応した3つの微細なフィルタの組をマトリックス状に多数配列するか、又は赤R、緑G、青Bの3本のストライプ状の複数のフィルタの組を水平走査線方向に配列することによってカラーフィルタを形成する。その次のステップS403(セル組立工程)では、例えばステップS401にて得られた所定パターンを有する基板とステップS402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後のステップS404(モジュール組立工程)では、そのようにして組み立てられた多数の液晶パネル(液晶セル)に表示動作を行わせるための電気回路、及びバックライト等の部品を取り付けて、液晶表示パネルとして完成させる。
上述の液晶表示パネルの製造方法によれば、上記の実施形態の露光装置又は露光方法を用いてマスクM1〜M3のパターンを基板(シート基板P)に転写する工程(ステップS401の一部)と、この工程によりそのパターンが転写されたその基板をそのパターンに基づいて加工(現像、エッチング等)する工程(ステップS401の他の部分)とを含んでいる。
この製造方法によれば、そのパターンを基板に転写する工程(露光工程)のスループットを高めることができるため、液晶表示パネルを効率的に製造できる。さらに、マスクM1〜M3のパターンを異ならせることによって、複数種類の液晶表示パネルを効率的に製造することも可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
EX…露光装置、M1〜M3…マスク、MS1〜MS3…マスクステージ、PL…投影光学系、P…シート基板、PST…基板ステージ、10…基板駆動装置、13A,13B…ガイドローラ、14…供給ローラ、16…巻き取りローラ、18A,18B…基板アライメント系、24…ステージ入れ替え装置、28A,28B…固定子、36A,36B…マスクアライメント系、38A,38B…マスクマーク、40A〜40D…パターン形成領域、42A,42B…基板マーク、50…主制御装置

Claims (14)

  1. マスクを介した露光光を基板に照射して、前記基板に前記マスクのパターンを転写する露光装置であって、
    前記基板を走査方向に移動する基板駆動装置と、
    それぞれマスクを保持して同一の平面に沿って移動する複数のマスクステージと、
    前記複数のマスクステージのうち駆動対象のマスクステージの、前記走査方向に対応する第1方向の位置情報を計測する位置計測装置と、
    前記駆動対象のマスクステージが保持する前記マスクのパターンに前記露光光が照射されるように、前記位置計測装置の計測結果に基づいて、前記駆動対象のマスクステージを前記第1方向に移動するマスクステージ駆動装置と、
    前記複数のマスクステージの前記第1方向の位置を相互に入れ替えるステージ入れ替え機構と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記位置計測装置は、前記マスクステージに設けられた反射部材と、少なくとも2軸の計測ビームを前記反射部材に対して前記第1方向に沿って照射する第1レーザ干渉計と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第1レーザ干渉計は、前記第2方向に離れたn軸(nは2以上の整数)の計測ビームを前記第1方向に沿って照射し、
    前記マスクステージ駆動装置は、前記第1レーザ干渉計の少なくとも(n−1)軸の計測ビームの位置計測結果に基づいて前記駆動対象のマスクステージを前記第1方向に移動することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記ステージ入れ替え機構は、
    前記複数のマスクステージのうち前記露光光が照射されたマスクを保持するマスクステージを前記第1方向に交差する方向に移動する第1搬送部と、
    前記第1搬送部で移動された前記マスクステージを前記第1方向と逆方向に移動する駆動部と、
    前記駆動部で移動された前記マスクステージを、前記第1方向に交差する方向に関して前記駆動対象のマスクステージと同じ位置まで移動する第2搬送部と、
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の露光装置。
  5. 前記位置計測装置は、前記駆動対象のマスクステージの前記第1方向に直交する第2方向の位置情報を計測し、
    前記第2方向の位置情報の計測結果に基づいて、前記基板と前記駆動対象のマスクステージとの前記第2方向の相対位置を補正する位置補正機構を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記位置計測装置は、前記マスクステージに設けられて前記第1方向に延在する反射面と、前記第1方向に離れた少なくとも2軸の計測ビームを前記反射面に対して前記第2方向に沿って照射する第2レーザ干渉計と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の露光装置を用いて、マスクのパターンを基板に転写することと、
    前記パターンが転写された前記基板を前記パターンに基づいて加工することと、
    を含むデバイス製造方法。
  8. マスクを介した露光光を基板に照射して、前記基板に前記マスクのパターンを転写する露光方法であって、
    前記基板を走査方向に移動することと、
    それぞれマスクを保持して同一の平面に沿って移動する複数のマスクステージのうち駆動対象のマスクステージの、前記走査方向に対応する第1方向の位置情報を計測することと、
    前記駆動対象のマスクステージが保持する前記マスクのパターンに前記露光光が照射されるように、位置情報の計測結果に基づいて、前記駆動対象のマスクステージを前記第1方向に移動することと、
    前記複数のマスクステージの前記第1方向の位置を相互に入れ替えることと、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  9. 前記基板の前記走査方向への移動と、前記駆動対象のマスクステージの前記第1方向への移動とは、同期して行われることを特徴とする請求項8に記載の露光方法。
  10. 前記駆動対象のマスクステージの前記第1方向の位置情報の計測は、少なくとも2軸の計測ビームを前記マスクステージに設けられた反射部材に対して前記第1方向に沿って照射することによって行われることを特徴とする請求項8又は9に記載の露光方法。
  11. 前記計測ビームは、前記第2方向に離れたn軸(nは2以上の整数)の計測ビームを含み、
    前記駆動対象のマスクステージの移動は、少なくとも(n−1)軸の前記計測ビームの位置計測結果に基づいて行われることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
  12. 前記複数のマスクステージの位置を入れ替えることは、
    前記複数のマスクステージのうち前記露光光が照射されたマスクを保持するマスクステージを前記第1方向に交差する方向に移動することと、
    前記移動されたマスクステージを前記第1方向と逆方向に移動することと、
    前記逆方向に移動されたマスクステージを、前記第1方向に交差する方向に関して前記駆動対象のマスクステージと同じ位置まで移動することと、
    を含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の露光方法。
  13. 前記駆動対象のマスクステージの前記第1方向に直交する第2方向の位置情報を計測することと、
    前記第2方向の位置情報の計測結果に基づいて、前記基板と前記駆動対象のマスクステージとの前記第2方向の相対位置を補正することと、
    を含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の露光方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、マスクのパターンを基板に転写することと、
    前記パターンが転写された前記基板を前記パターンに基づいて加工することと、
    を含むデバイス製造方法。
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