JP2011162302A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続媒体に由来する紙粉等に起因する障害の発生を防止し、画像記録装置における良好な記録状態を維持する。
【解決手段】プリンタ部に供給される連続紙5を固定ローラ61および固定ローラ62と、これらの間に配置された扱きローラ63を通過させることによって巻き癖を矯正する巻癖除去部14の後段に、密閉された防塵カバー310の内部に一対のブラシローラ320,330が配置された構成の紙粉除去部300を配置し、このブラシローラ320,330の間に連続紙5を通過させることによって紙粉を掻き落とし、吹き付け用ファン343,344、吐き出しファン341,342および排出ダクト351,352によって外部に排出することで、巻癖除去部14の後方に位置するプリンタ部の紙粉による汚染や故障を防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、連続媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
従来、画像記録装置として、例えばインクを吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット方式の画像記録装置や、トナーなどの乾式現像剤を用いて記録媒体に画像を記録する電子写真方式の画像記録装置が知られている。
これら画像記録装置は、一般的にカット紙(枚葉紙)を記録媒体として用いているが、多様な用紙サイズや長時間の連続稼働を実現する等の目的で、カット紙のみならず長尺なロール紙(連続紙)を記録媒体として用いて画像記録を行っているものもある。
このようなロール紙を用いた画像記録装置では、ロール紙を収容する収容部から画像記録を行う画像記録部にロール紙を供給する。ここで、供給されるロール紙には、ロール紙特有の巻き癖(カール)を有している。そのため、画像記録部に搬送されるまでにロール紙の巻き癖を除去する必要がある。
例えば、特許文献1には、カール補正装置として2本のローラの間に移動可能な1本のローラを設け、この移動可能なローラの可動により、ロール紙から繰り出される連続紙の巻き癖を除去する構成が提案されている。
特開平10−265110号公報
しかし、上述の特許文献1のようにロール紙から引き出された連続紙を扱く(しごく)ことで巻き癖を除去する場合、連続紙から紙粉が発生する。この発生した紙粉は、プリンタ装置内に飛散してプリンタ装置内部を汚損したり、記録ヘッドのインク吐出口に付着して目詰まりの原因となったり、種々の不具合が生じるおそれがあった。
本発明の目的は、連続媒体に由来する紙粉等に起因する障害の発生を防止し、画像記録装置における良好な記録状態を維持することが可能な技術を提供することにある。
本発明の画像記録装置は、連続媒体に対する画像の記録を行う画像記録部と、
前記画像記録部に供給される前記連続媒体の巻き癖を矯正する巻き癖除去部と、
前記巻き癖除去部における前記連続媒体の少なくとも出口側に配置され、前記連続媒体から紙粉を除去する紙粉除去部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、連続媒体に由来する紙粉等に起因する障害の発生を防止し、画像記録装置における良好な記録状態を維持することが可能な技術を提供することができる。
本発明の実施の形態1である画像記録装置の構成例を示す略側面図である。 本発明の実施の形態1である画像記録装置の巻癖除去部および紙粉除去部の側面図である。 本発明の実施の形態1である巻癖除去部を取り出して例示した斜視図である。 図3のB−B´矢視の断面図である。 本発明の実施の形態1である紙粉除去部のみを取り出して例示した側面図である 本発明の実施の形態1である紙粉除去部のみの一部を取り出して例示した背面図である。 本発明の実施の形態1である画像記録装置における巻癖除去部および紙粉除去部の概略側面図である。 本発明の実施の形態2である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の概略側面図である。 本発明の実施の形態2である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の一部を示す背面図である。 本発明の実施の形態3である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の構成例を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態3である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の一部を取り出して示す背面図である。 本発明の実施の形態3の紙粉除去部の一部を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態4である画像記録装置における巻癖除去部および紙粉除去部の構成例を示す概略側面図である。
本実施の形態では、一態様として、ロール紙から供給された連続紙の搬送方向における画像記録部より上流側(入り口側)に設けられたデカール装置内に連続紙の巻癖を扱き(しごき)ローラによって除去する巻癖除去部と紙粉を除去する紙粉除去部を配置する。
これにより、もともとロール紙に付着している塵埃や紙粉を画像記録部の入り口側で除去できるので、画像記録部内に紙粉が飛散しない。また、巻癖除去部で発生した紙粉も紙粉除去部で除去できるので画像記録部内に紙粉が飛散することがなくなる。
この紙粉除去部は、一対のブラシローラを用紙の表裏両面に接するように配置し、用紙搬送方向と逆方向に回転する構成とする。これにより用紙面に付着した塵埃や紙粉をブラシで掻きだし除去する。掻き出された紙粉は吸引ファンおよび排気ダクトにより外部に取り出され、用紙の搬送方向の下流側へは飛散しない。
また、紙粉除去部のブラシローラは、巻癖除去部の扱き(しごき)ローラの位置、すなわちカールの矯正量と連動させて回転速度を変化させたり、一対のブラシローラの用紙面に対する押し付け圧(ニップ圧)を変化させることでさらに紙粉の除去効果を向上させることができる。
紙粉除去部は、例えば、デカール装置内の巻癖除去部後方、すなわち用紙の出口側に配置するが、デカール装置における用紙の入り口側に追加して配置してもよく、出口側および入口側の双方に紙粉除去部を配置する場合には紙粉の除去効果が一層向上する。
本態様によれば、連続紙を用いる画像記録装置において、画像記録部に対する連続紙の供給方向の上流側(入り口側)に位置する巻癖除去部および紙粉除去部で、巻癖を除去すると共に連続紙に付着した塵埃や紙粉を除去することが可能となり、画像記録部への塵埃や紙粉の飛散がおこらない。
これにより塵埃や紙粉による画像記録部等の他ユニットの不具合がなくなり、使い勝手がよい画像記録装置となる。
すなわち、本態様では、連続紙等の記録媒体の巻癖を確実に矯正することができるとともに、記録媒体からの紙粉が装置内に飛散することを防止できる。
この結果、例えばインクジェット方式のプリンタ部におけるインク吐出口の目詰まり等の障害を無くして、良好な記録状態や動作の信頼性を維持することが可能な巻癖除去部および画像記録装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、以下の本実施の形態の説明では、各図において、X、Y、Zの各方向は図示の通りとし、一例として、Z方向は鉛直方向、X−Y平面は水平面とする。
また、以下の各実施の形態の説明では、互いに共通する部分については共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の画像記録装置1における構成例を示す概略側面図であり、連続紙5(連続媒体)の搬送系が概略的に例示されている。
図1に示すように、画像記録装置1は、装填されたロール紙5Aから長尺の連続紙5を引き出して給送する給送部2と、連続紙5を搬送し、連続紙5上に文字や図形等の画像を記録するプリンタ部3(画像記録部)と、連続紙5を切断するカッタ機構部4と、切断後の用紙搬送経路を有する排出部200とで構成される。
これらの構成部は、図示しないパーソナルコンピュータやCPU等の演算処理部を搭載する不図示しない制御部により制御される。この制御部には、必要なプログラムやデータ等を記憶するメモリを備えている。
まず、本実施の形態1の画像記録装置1における給送部2について説明する。
この給送部2は、例えば連続紙5が巻回されたロール紙5Aと、ロール紙5Aを装填する紙管固定シャフト7と、紙管固定シャフト7を回転可能に支持するスタンド6と、ロール紙5Aから繰り出される連続紙5の供給速度に制動を与えるブレーキ8と、を有している。
スタンド6は、紙管固定シャフト7を回転可能に支持している。紙管固定シャフト7は、不図示のエアー注入口よりエアーを注入することにより、複数の爪部が押し出されて、半径方向に突出する。
そして爪部はロール紙5Aの中心の紙管の内径面に食い込み、ロール紙5Aを保持する。また、紙管固定シャフト7の一端側は、プーリとベルトを介してブレーキ8と接続されている。
ブレーキ8は、連続紙5の搬送方向Aとは、逆方向にバックテンションを与える制動機能を有している。なお、ブレーキ8は、不図示のロール紙残量検知機構により検出されたロール紙5Aの残量(巻き径)に応じて、その制動力を調整している。
この構成により、給送部2は、後段に位置するプリンタ部3に連続紙5を供給する。
次に、本実施の形態1の画像記録装置1におけるプリンタ部3について説明する。
図1に例示されるように、プリンタ部3は、装置フレーム27内にデカール装置としての巻癖除去部14および紙粉除去部300と、複数の搬送用のフリーローラ15,16,17,18,19,20,22,23,24,25と、テンションローラ21と、第1ドラム30と、第2ドラム40と、で構成される連続紙5の搬送部を備えている。
また、プリンタ部3は、第1ドラム30の外周上方に設けられた第1ヘッド部50と、第2ドラム40の外周上方に設けられた第2ヘッド部55を備えている。
さらに、プリンタ部3は、第1ヘッド部50のクリーニングを行う第1クリーニングユニット70、第2ヘッド部55のクリーニングを行う第2クリーニングユニット80を備えている。
このプリンタ部3は、給送部2から供給された連続紙5を導入し、巻癖除去部14、紙粉除去部300、複数のフリーローラ15〜20および22〜25、テンションローラ21、第1ドラム30、および第2ドラム40によって連続紙5を搬送すると共に、第1ヘッド部50によって連続紙5の例えば、一方の面側(表面)に画像記録を行い、第2ヘッド部55によって連続紙5の他方の面側(裏面)に画像記録を行う。そして、プリンタ部3は、画像記録された連続紙5をカッタ機構部4に送出する機能を有している。
次に、プリンタ部3の各部の構成について、詳細に説明する。
まず、第1ヘッド部50と第2ヘッド部55について説明する。なお、第2ヘッド部55は、第1ヘッド部50の構成と同等であるため詳細な説明は省略する。
第1ヘッド部50は、例えばシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の合計で4色のインクの各々を吐出するラインヘッド51a,51b,51c,51dを配置している。これらラインヘッド51a、51b、51c、51dは、連続紙5のY方向の記録領域幅以上となるようにヘッド保持プレートに保持されている。
そして、第1ドラム30によって搬送される連続紙5に対して、複数のラインヘッド51a、51b、51c、51dの各々のノズルからインクを吐出し、画像記録を行っている。
なお、本実施形態のラインヘッド51a、51b、51c、51dは、それぞれ連続紙5の幅に満たない短尺な記録ヘッドを複数用い、この記録ヘッドを連続紙5の記録領域幅を超えるように千鳥状に配置している。
次に、第1クリーニングユニット70と第2クリーニングユニット80について説明する。なお、第2クリーニングユニット80は、第1クリーニングユニット70と同様なため、説明は省略する。
第1クリーニングユニット70は、第1ヘッド部50のラインヘッド51a、51b、51c、51dをクリーニングする。そのため、特に図示しないが、ラインヘッド51a、51b、51c、51dの各々に対応したワイプブレードや吸引機構等の既知のクリーニング機構を有している。
この第1クリーニングユニット70によって第1ヘッド部50のクリーニングを行なう際、まず、第1ヘッド部50を図1に示す状態から上昇(すなわち第1ドラム30から離間)させる。これにより、第1ヘッド部50と第1ドラム30の外周面との間に空間が形成される。
次に、形成した空間に向かって第1クリーニングユニット70を移動させ、第1ヘッド部50と対向させる。これにより、第1クリーニングユニット70は、第1ヘッド部50のクリーニングを行なう。
クリーニングが終わると、第1クリーニングユニット70および第1ヘッド部50は図1に示す状態に復帰する。
次に、プリンタ部3における連続紙5を搬送する搬送部に関して説明する。
給送部2のロール紙5Aから送り出された連続紙5は、まず、デカール装置の巻癖除去部14に搬送される。この巻癖除去部14は、連続紙5の巻き癖を除去するために設けられている。
巻癖除去部14から送出された連続紙5は、デカール装置の紙粉除去部300を通過し、連続紙5に付着した紙粉が除去される。
その後、連続紙5は、フリーローラ15を経由して、第1ドラム30に搬送される。これらフリーローラ15、第1ドラム30の回転軸30aは、装置フレーム27に回転可能に支持されている。なお、巻癖除去部14、紙粉除去部300の詳細な構成については後述する。
プリンタ部3の第1ドラム30には、連続紙5が、例えば、330度の巻き付け角で巻き付けられている。
このように、第1ドラム30における連続紙5の巻き付け角を330度程度に広く確保することで、連続紙5は第1ドラム30に対する巻き始めのテンションと第1ドラム30に対する巻き終わりのテンションによって、第1ドラム30の外周面に対して垂直抗力を与える。
これにより、第1ドラム30と連続紙5との間の摩擦力が大きくなることから、第1ドラム30と連続紙5との間で滑りがなくなり、連続紙5を第1ドラム30に密着して保持させることができる。よって、正確な用紙搬送と第1ドラム30の回転数制御が可能となる。
なお、第1ドラム30は、連続紙5を介して、第2ドラム40によって、回転する従動ドラムとなる。つまり、第1ドラム30には、この第1ドラム30自体を駆動させるためのモータは取り付けられていない。
第1ドラム30の巻き終わり以降では、連続紙5は、フリーローラ16、17、18を経由して、第2ドラム40に搬送される。これらフリーローラ16、17、18、第2ドラム40の回転軸40aは、装置フレーム27に回転可能に支持されている。
なお、第2ドラム40も前述した第1ドラム30と同様に、連続紙5が330度の巻き付け角で巻き付けられている。これにより、第2ドラム40と連続紙5との間の摩擦力が大きくなることから、第2ドラム40と連続紙5との間で滑りがなくなり、連続紙5は第2ドラム40に密着保持される。
第2ドラム40に保持される連続紙5は、第2ドラム40の回転軸40aにプーリとベルトを介して連結されたドラム駆動モータ41の駆動力によって搬送される。この構成により、最下流側の第2ドラム40は連続紙5を搬送方向に移動させる駆動ドラムとなる。
また、第2ドラム40の回転軸40aには、当該第2ドラム40の回転位置検出部を構成するエンコーダ42と連結されている。
これにより、エンコーダ42は、第2ドラム40の回転に伴って、この第2ドラム40の回転位置に相当するパルス信号を出力する。
そして、エンコーダ42から出力されたパルス信号を第1ヘッド部50および第2ヘッド部55の各ラインヘッドを駆動させる図示しない駆動制御基板に入力し、このパルス信号に同期して、各ラインヘッドはインクを吐出する。
つまり、連続紙5は第1ドラム30および第2ドラム40上で滑ることがなく同速度で搬送されるため、第2ドラム40の回転に伴ってエンコーダ42から出力されるパルス信号に基づいて、第1ヘッド部50および第2ヘッド部55におけるインクの吐出駆動のタイミングを制御することができる。
もちろん、第1ドラム30および第2ドラム40の各々にエンコーダ42を設け、第1ヘッド部50および第2ヘッド部55の吐出駆動を制御してもよい。
なお、本実施形態1のプリンタ部3では、第1ドラム30と第2ドラム40とは、重力方向(X方向)に対して少なくとも一部が重複するように上下に配置されている。これにより、プリンタ部3、ひいては画像記録装置1の設置面積を小さくすることができる。
次に、第2ドラム40の巻き終わり以降では、連続紙5は、装置フレーム27に回転可能に支持されているフリーローラ19、20、テンションローラ21、フリーローラ22、23、24、25を経由して、カッタ機構部4に搬送される。
テンションローラ21には、ベルトを介して駆動モータ46が連結されている。この駆動モータ46を駆動させることで、テンションローラ21は回転する。
これによりテンションローラ21は、連続紙5に必要な張力を作用させて、第2ドラム40の巻き終わり以降の連続紙5のスリップを防ぐことができる。
テンションローラ21を通過した連続紙5は、プリンタ部3の上方に向かってフリーローラ22、23、24、25を経由してカッタ機構部4へと搬送される。
カッタ機構部4は、ニップローラ対26とカッタローラ対100とで構成されている。
ニップローラ対26は、装置フレーム27に回転可能に保持されている。このニップローラ対26の一方のローラには、駆動モータ90が連結されている。これによりニップローラ対26は、駆動モータ90によって回転し、連続紙5を切断するカッタローラ対100へと搬送する。
カッタローラ対100は、連続紙5を切断するための少なくとも1つのカット刃101が取り付けられたカッタローラ100aと、カッタローラ100aと所定の間隔をあけて対向して設けられたアンビルローラ100bと、により構成されている。これらカッタローラ100aとアンビルローラ100bとは、装置フレーム27に回転可能に保持され、不図示のモータによって図1中の矢印方向に回転する。
これにより、ニップローラ対26から送られてきた連続紙5は、カッタローラ対100によって所定の大きさにカットされて(以降、所定の大きさにカットされた連続紙5をカット媒体12という)排出部200へと排出される。
なお、ニップローラ対26およびカッタローラ対100は、外周面の接線速度が、プリンタ部3から搬送される連続紙5の搬送速度と等速となるように制御さている。
排出部200は、用紙搬送ガイド110(110a、110b)と、排出ローラ対131(131a、131b)と、排出トレイ160とで構成されている。
用紙搬送ガイド110a、用紙搬送ガイド110bは、カット媒体12を排出ローラ対131へと案内するために設けられている。この用紙搬送ガイド110a、110bのうち用紙搬送ガイド110bの端部は、アンビルローラ100bの外周面に当接するか、または連続紙5の厚さよりも薄い間隔で近接して配置されている。
これにより、カッタローラ対100で連続紙5をカットした際においても、連続紙5の先端(切断端)がアンビルローラ100bに巻き込まれることがなく、用紙搬送ガイド110a、110bの間を通過するように搬送することができる。
排出ローラ対131に送られたカット媒体12は、排出ローラ対131の回転により排出トレイ160へと排出される。排出トレイ160は、排出ローラ対131によって排出されたカット媒体12を収容する。
次に、本実施の形態の画像記録装置1に設けられたデカール装置について詳細に説明する。デカール装置は、図2に示すように、巻癖除去部14と紙粉除去部300によって構成されている。まず、巻癖除去部14について説明する。なお、図3および図4では、巻癖除去部の係わる構成のみを示している。
図3および図4に示すように、本実施の形態1の巻癖除去部14は、連続紙5の搬送方向であるX方向に平行に対向して配置された巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bに両端が支持された固定ローラ61(第1固定ローラ)、固定ローラ62(第2固定ローラ)を備えている。なお、巻癖除去部フレーム60a、60bは、装置フレーム27に取り付けられている。
固定ローラ61と固定ローラ62の間には、上下方向(Z方向)に移動可能な扱きローラ63(揺動ローラ)が設けられ、さらに、巻癖除去部フレーム60aと巻癖除去部フレーム60bの外側には、扱きローラ63を上下方向(Z方向)に移動させるための一対の回動アーム64aおよび回動アーム64bが設けられている。
巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bには、固定ローラ61と固定ローラ62の軸中心を結ぶ仮想平面(この場合、X−Y平面)に直交する方向(Z方向)に、案内溝65aおよび案内溝65bが形成されている。
また、一対の回動アーム64aおよび回動アーム64bの各々の一方の端部(回動端)には切り込み溝66(回動アーム64aの切り込み溝66は巻癖除去部フレーム60aの陰になって見えない)が形成されている。
固定ローラ61と固定ローラ62は、巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bにベアリングを介して回転可能に保持され、両ローラの上記の軸中心を含む仮想平面が、連続紙5の搬送路に平行するように配置されている。これら固定ローラ61および固定ローラ62のほぼ中間に、扱きローラ63が配置されている。なお、固定ローラ62には、後述する紙粉除去部300のブラシローラ320、330を回転させるために固定ローラギア62aが設けられている。
扱きローラ63は、両端が巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bの案内溝65aおよび案内溝65bにベアリングを介して滑動自在に嵌入していると共に、更に、その外側にベアリングを介して一対の回動アーム64aおよび回動アーム64bの回動端に形成されている切り込み溝66に滑動自在に嵌入している。
これにより、扱きローラ63は、回動アーム64aおよび回動アーム64bの回動に応じて、巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bの案内溝65aおよび案内溝65bに沿って上下(Z方向)に移動するようになっている。
連続紙5は、図3および図4に示すように、固定ローラ61の上面、扱きローラ63の下面、固定ローラ62の上面に順次掛け渡されるように巻癖除去部14を通過する。すなわち、連続紙5は、ロール紙5Aとして巻回されていたときの屈曲とは反対方向に屈曲して張力を受けながら巻癖除去部14を通過することにより巻き癖が除去される。
回動アーム64aおよび回動アーム64bの他方の端部(回動端と反対側の基端部)は、ベアリングを介して巻癖除去部フレーム60aおよび巻癖除去部フレーム60bに回転可能に保持されているアーム保持シャフト67に連結されて保持されている。
このアーム保持シャフト67の、巻癖除去部フレーム60aの側の端部には、ギア68が設けられている。
また、巻癖除去部フレーム60aには、モータブラケット69を介してアーム駆動用モータ71が取り付けられている。このアーム駆動用モータ71のモータ軸先端には、上下方向(Z方向)に所定の間隔で設けられた2個のギアブラケット72aおよびギアブラケット72bの間に位置固定されたウォームギア73が取り付けられている。
このウォームギア73とアーム保持シャフト67に固設されたギア68とは噛合しているので、アーム駆動用モータ71の正逆両方向の回転に応じて、回動アーム64aおよび回動アーム64bが、図3において時計回り方向または反時計回り方向に回動する。
これにより、扱きローラ63がZ方向における上方または下方のいずれかの方向に移動する。この扱きローラ63の移動は、ロール紙5Aの残量(巻き径)を検知するセンサーの出力信号に基づいて、図示しない制御部によりアーム駆動用モータ71の回転が制御される。具体的には、ロール紙5Aの残量(巻き径)が少なくなるほど連続紙5の巻癖は大きくなるため、アーム駆動用モータ71は、回動アーム64a、64bを反時計回り方向に回動させる。
次に、紙粉除去部300について説明する。図5は、本実施の形態の紙粉除去部のみを取り出して例示した側面図、図6は、本実施の形態の紙粉除去部のみの一部を取り出して例示した背面図である。
この実施の形態1の場合には、紙粉除去部300を巻癖除去部14の固定ローラ62の後方(搬送方向下流)に配置した場合を例示する。
本実施の形態1の紙粉除去部300は、連続紙5の搬送方向であるX方向に平行に対向して配置された紙粉除去部フレーム311に回転可能に支持された一対のブラシローラ320(第1ブラシローラ)およびブラシローラ330(第2ブラシローラ)を備えている。なお、紙粉除去部フレーム311は、装置フレーム27、または巻癖除去部フレーム60a、60bに取り付けられ、本実施の形態1では、巻癖除去部フレーム60a、60bに取り付けられている。
図2および図5に示すように、ブラシローラ320,330は、巻癖除去部14の固定ローラ62からX方向にほぼ水平に到来する連続紙5を挟む位置に配置されている。このブラシローラ320,330は、例えば、金属等の素材からなるローラの外周に、弾性がある人工毛を植毛したようなブラシ状のシートを全周に巻き付けるように貼り付けて構成され、全周にブラシ321,331が突設した構成となっている。
そして、ブラシローラ320,330のブラシ321,331が連続紙5の表面および裏面の各々に接触する。これにより、連続紙5の表裏両面上の紙粉が確実に掻き出される。
また、図2および図6に示されるように、ブラシローラ320およびブラシローラ330の一方の端部には、互いに噛合するブラシローラギア322およびブラシローラギア332が設けられている。このブラシローラギア322、332の一方のギア、本実施の形態1では、ブラシローラギア332は、ギア62b,62cを介して巻癖除去部14の固定ローラギア62aと連結されている。
そのため、連続紙5が搬送されると固定ローラ62が回転し、この回転が固定ローラギア62a、およびギア62b,62cを介してブラシローラギア332に伝達される。つまり、ブラシローラギア322、332は、互いに噛合しているため、ブラシローラ320、330は、図5に示す矢印方向に回転する。
このように本実施の形態1の紙粉除去部300内では、ブラシローラ320、330の回転は、巻癖除去部14内の固定ローラ62の回転によって行われ、ブラシローラ320、330が回転することで連続紙5の表裏両面上の紙粉を効率よく除去することができる。なお、本実施の形態の説明では、紙粉なる用語は、ロール紙5Aや連続紙5から発生する紙粉に限らず、これらに付着した塵埃、連続紙5から剥離した異物全般を意味する。
また、紙粉除去部300は、ブラシローラ320、330を覆うように紙粉除去部フレーム311に取り付けられた防塵カバー310を備えている。つまり、紙粉除去部フレーム311および防塵カバー310で構成される密閉空間にブラシローラ320、330の少なくとも一部が配置されている。
この防塵カバー310には、図5に示すように、連続紙5が通過する開口部として用紙入口310aおよび用紙出口310bが設けられている。
防塵カバー310の用紙入口310a側の壁面には、連続紙5の静電気を除去するための、除電ブラシ361,362が連続紙5の表面および裏面の各々に接するように設けられている。連続紙5には静電気により塵埃や紙粉が強固に付着しているが、除電ブラシ361,362によって連続紙5の静電気を除去することにより、ブラシローラ320,330で紙粉を掻き出し易くなる。なお、除電ブラシ361,362はブラシローラ320,330の紙粉の掻き出し能力が十分であれば、省略可能な場合もある。
防塵カバー310の用紙出口310b側の壁面には、吹き付け用ファン343および吹き付け用ファン344が設けられている。この吹き付け用ファン343、344は、連続紙5やブラシローラ320,330に向けて送風して紙粉を吹き飛ばす。また、吹き付け用ファン343,344は、連続紙5の幅方向の全域を覆うように用紙幅方向に数個並べて配置される。
防塵カバー310の上部壁面および下部壁面には、吐き出しファン341および吐き出しファン342が設けられている。この吐き出しファン341、342は、ブラシローラ320,330で掻き落とされた紙粉を排出ダクト351および排出ダクト352を介して機外に吐き出す為に設けられている。また、吐き出しファン341,342も、連続紙5の用紙幅方向に数個並べて配置される。なお、排出ダクト351および排出ダクト352には、不図示のフィルターが設けられており、フィルターを通過した空気が機外へと排出される。
このように紙粉除去部300は、巻癖除去部14の固定ローラ62の後方に配置されており、ロール紙5Aにもともと付着した塵埃および紙粉や、扱きローラ63により連続紙5から発生した紙粉を同時に除去でき、下流側に紙粉を飛散させない構成となっている。
以下、本実施の形態1の画像記録装置1の作用について説明する。
給送部2のロール紙5Aから繰り出された連続紙5は、巻癖除去部14の固定ローラ61,62および扱きローラ63を通過することによって巻き癖を矯正される。
この巻癖除去部14では、ロール紙5Aの巻き径が小さくなり、連続紙5の巻き癖が強くなるにしたがって、扱きローラ63の押し込み量を大きくして、より強く、連続紙5の巻き癖を矯正する。
その後、連続紙5は、紙粉除去部300を通過することによって、巻癖除去部14による矯正によって連続紙5から発生した紙粉等を捕捉して除去する。
すなわち、紙粉除去部300では、連続紙5は、最初に、防塵カバー310の用紙入口310aに設けられた除電ブラシ36および除電ブラシ362に接触して静電気が除去され、静電気による紙粉の付着力が解除された後、連続紙5の上下面に接するブラシローラ320およびブラシローラ330のブラシ321およびブラシ331によって強制的に掻き落とされる。
ブラシローラ320およびブラシローラ330が収容された防塵カバー310の内部では、防塵カバー310の用紙出口310bの側に設けられた吹き付け用ファン343,344によって形成される連続紙5の搬送方向と逆方向の気流により、連続紙5から脱落した紙粉は巻癖除去部14の側に押し戻され、用紙出口310bから、下流のプリンタ部3の内部に侵入することが防止される。
さらに、押し戻された紙粉は、吐き出しファン341,342により形成される気流によって、当該排出ダクト351,352に吸い出されて、画像記録装置1の外部に排除される。
これにより、連続紙5は、紙粉が除去された清浄な状態で防塵カバー310の用紙出口310bからプリンタ部3の内部に供給される。
そして、プリンタ部3に供給された連続紙5は、第1ドラム30の第1ヘッド部50および第2ドラム40の第2ヘッド部55を通過し、第1ヘッド部50および第2ヘッド部55から吐出されるインクによって裏面および表面に所望の画像が記録される。
画像が記録された連続紙5は、ニップローラ対26を経てカッタローラ対100に至り、所望の長さのカット媒体12に切断された後、排出トレイ160に排出される。
このように、本実施の形態1の画像記録装置1では、プリンタ部3の上流側に設けられた紙粉除去部300により、巻癖除去部14等において連続紙5から発生した紙粉が確実に除去されるので、連続紙5に由来する紙粉によってプリンタ部3の内部が汚染されることが確実に防止される。
このため、連続紙5等に由来する紙粉等に起因するプリンタ部3における第1ヘッド部50や第2ヘッド部55の目詰まり等の障害の発生を確実に防止し、画像記録装置1における良好な記録状態を長時間維持することが可能となる。
この結果、画像記録装置1の保守作業の頻度が減少し、稼働コストの削減および稼働率の向上を実現できる。
また、画像記録装置1の動作の信頼性が向上し、長尺のロール紙5Aを用いた長時間の無人稼働を実現することができる。
なお、前述したデカール装置は、図7に示すようにしてもよい。つまり、図7に示すように、巻癖除去部14と紙粉除去部300をカバー91で覆い、カバー91内部で飛散した紙粉を排出ファン345および排出ダクト353によって機外に排出してもよい。その際、カバー91には、連続紙5が通過する開口として、用紙入口14bおよび用紙出口14cが設けられている。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態3である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の略側面図であり、図9は、その一部を示す背面図である。
この実施の形態2における紙粉除去部302は、巻癖除去部14の固定ローラ62の回転によってブラシローラ320,330を回転させるのではなく、紙粉除去部302内のブラシローラ320,330の回転速度を変えることで最適な紙粉除去を可能にするブラシローラ駆動機構370を備えた構成となっている。なお、本実施の形態2における巻癖除去部14の構成は、前述した実施の形態1と同様なため説明は省略する。
本実施の形態2の紙粉除去部302に備えられたブラシローラ駆動機構370は、ブラシローラ対駆動モータ371、駆動軸372、モータギア373、モータブラケット374を備えている。
このブラシローラ駆動機構370では、ブラシローラ対駆動モータ371は、モータブラケット374を介して巻癖除去部14の巻癖除去部フレーム60bに固定されている。
ブラシローラ対駆動モータ371は駆動軸372に固定されたモータギア373を介してブラシローラギア322,332に連結され、独立にブラシローラ320,330を駆動する。
前述の通り、巻癖除去部14では、最適に連続紙5の巻ぐせを除去する為にロール紙5Aの残量状態(巻き径の変化)に連動して巻癖除去部14内の扱きローラ63の押込み量を変えている。扱きローラ63の押込み量を深くしていくと、当該扱きローラ63と連続紙5との接触圧が徐々に多くなり紙粉の発生量が増加する。
ブラシローラ320,330の回転数を、巻癖除去部14の扱きローラ63の押込み量に関係なく一定の動作とする場合には、扱きローラ63の押込み量が大きいと紙粉除去能力が不足する可能性がある。
これを防ぐ為に、本実施の形態2の紙粉除去部302では、扱きローラ63の押込み量が多くなるに伴って、ブラシローラ320,330の回転速度を速くし、より多くの紙粉を瞬時に確実に掻き出すようにする。
すなわち、ロール紙5Aの残量情報(巻き径)から巻癖除去部14の扱きローラ63押込み量を制御しているが、本実施の形態2の紙粉除去部302では、その残量情報をもとにブラシローラ320,330を駆動するブラシローラ対駆動モータ371の回転速度を、扱きローラ63の押込み量が多くなるにしたがって速くするように制御する。
これにより巻癖除去部14における扱きローラ63の押し込み量(矯正量)、すなわち紙粉の発生量に応じて、ブラシローラ320,330の回転による紙粉除去能力を最適に制御することが可能になる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3である画像記録装置に備えられた巻癖除去部および紙粉除去部の構成例を示す略側面図、図11は、その一部を取り出して示す背面図、図12は、本実施の形態3の紙粉除去部の一部を示す略側面図である。
本実施の形態3の紙粉除去部303は、巻癖除去部14の動きに連動し、当該紙粉除去部303内のブラシローラ320,330の連続紙5を挟持する間隔を変えることで、紙粉除去能力の最適化を可能にするブラシローラ間隔可変機構380を備えている。
本実施の形態3の紙粉除去部303では、ブラシローラ320,330は端部に配置されるブラシローラ上下移動ガイド386,387にベアリング等を介して回動可能に支持され、このブラシローラ上下移動ガイド386,387は紙粉除去部フレーム311に形成されたガイド移動穴384に沿って上下方向(Z方向)にのみ移動可能なように保持される。
ブラシローラ320,330の反対側の端部も同様な保持構成であり、ブラシローラ320およびブラシローラ330は、互いに平行な姿勢を維持しつつ、独立に上下方向(Z方向)に移動可能となっている。
このブラシローラ上下移動ガイド386,387にはブラシローラ320,330を回転させるブラシローラ駆動モータ388,389も取り付けられ、このブラシローラ駆動モータ388,389はブラシローラ軸に固定されたブラシローラギア322,332に噛合して、ブラシローラ320,330を個別に独立に駆動する。
これにより、ブラシローラ320およびブラシローラ330の各々はブラシローラ上下移動ガイド386,387により上下方向(Z方向)の位置が変化しても常に自律的に回動可能である。
一対のブラシローラ320,330は各々のブラシローラ上下移動ガイド386,387の間に設置された引張りバネ385により、互いに引き合う方向に付勢されている。
ブラシローラ320,330の各々のブラシローラ軸323,333の間には、当該ブラシローラ軸323,333に斜面が接するようなカム382が配置され、このカム382は巻癖除去部14の巻癖除去部フレーム60bに横方向(X方向、すなわち図11では紙面に垂直な方向)にのみ移動可能となっている。
本実施の形態3の紙粉除去部303では、カム382が横方向(X方向)に移動することにより、連続紙5を挟む位置にある一対のブラシローラ320,330の間隔を変化させることができる。
このカム382の側面にはラック381がX方向に一体に形成され、このラック381は巻癖除去部14の巻癖除去部フレーム60bに回転可能に固定されたピニオンギア383と噛合し、さらに、このピニオンギア383はアーム保持シャフト67に固定されたアームギア64cと噛合している。
これにより、巻癖除去部14の扱きローラ63を上下方向(Z方向)に移動するためのアーム64a,64bが回動すると、それにともなってカム382も移動し、ブラシローラ320,330のZ方向の間隔を変化させることができる。
この紙粉除去部303の場合、巻癖除去部14の扱きローラ63を押し込むと、すなわち巻き癖の矯正を大きくすると、ブラシローラ320,330の間隔が狭くなり、ブラシ321およびブラシ331が連続紙5に強く接するようにカム382の形状が設定される。
上述のように、巻癖除去部14では、最適に連続紙5のカールを除去する為にロール紙5Aの残量状態(巻き径)に連動して巻癖除去部14内の扱きローラ63の押込み量を変えている。扱きローラ63の押込み量を深くしていくと連続紙5との接触が徐々に多くなり紙粉の発生量が増加する。
本実施の形態3の紙粉除去部303では、巻癖除去部14における扱きローラ63の押し込み量が大きくなるにしたがって、ブラシローラ間隔可変機構380によりブラシローラ320,330を連続紙5により強く接触させることで、ブラシローラ320,330のブラシ321,331による紙粉の掻き出し能力がより強くなる。
また、ブラシローラ320およびブラシローラ330は、ブラシローラ駆動モータ388およびブラシローラ駆動モータ389によって独立に駆動されるので、固定ローラ62のトルクに関係なく、大きなトルクをブラシローラ320,330に与えることができる。
これにより、巻癖除去部14において扱きローラ63の押し込み量を大きくして紙粉が増加しても、紙粉除去部303において確実に連続紙5から紙粉を除去することが可能となる。この結果、紙粉によるプリンタ部3の内部の汚染を防止でき、プリンタ部3の故障を防止できる。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4である画像記録装置における巻癖除去部および紙粉除去部の構成例を示す略側面図である。
この実施の形態4の画像記録装置1においては、上述の実施の形態1で例示した巻癖除去部14の下流側に紙粉除去部300を配置した構成において、さらに、上流側にも紙粉除去部300と等価な構成の紙粉除去部300Aを配置した構成となっている。
すなわち、この実施の形態4の場合、巻癖除去部14の前部に設けられた紙粉除去部300Aでは、ブラシローラギア322,332は、固定ローラ61の固定ローラギア61aとギア61b,61cを介して連結され、固定ローラ61の回転を利用してブラシローラ320,330を駆動する。
給送部2のロール紙5Aにもともと付着した塵埃や紙粉が、ロール紙5Aから繰り出される連続紙5に付着して巻癖除去部14内に侵入する場合がある。
上述の実施の形態1の構成では、巻癖除去部14の後部に配置された紙粉除去部300により連続紙5の紙粉は除去されるのでプリンタ部3内に飛散することはないが、ロール紙5Aに由来する紙粉が、巻癖除去部14の扱きローラ63で発生した紙粉とあいまって、後方の紙粉除去部300に至る紙粉が増加した場合、後部の紙粉除去部300のみでは紙粉除去能力が低下する可能性がある。
そこで、本実施の形態4の画像記録装置1では、より確実に紙粉除去をする為に、巻癖除去部14の入り口側にも別に紙粉除去部300と同様な構成の紙粉除去部300Aを設けてロール紙5Aにもともと付着している紙粉も除去する。
この実施の形態4の場合には、巻癖除去部14に連続紙5を供給するロール紙5Aに由来して、巻癖除去部14に到来する紙粉が増加しても、前方の紙粉除去部300Aによって確実に除去される。
このため、ロール紙5Aに由来する紙粉が増加しても、巻癖除去部14の後方に位置する紙粉除去部300における紙粉除去能力が不足を来すことがなく、プリンタ部3に紙粉が侵入することを確実に防止できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、連続媒体としては、連続紙等の紙に限らず、他の素材でもよい。
1 画像記録装置
2 給送部
3 プリンタ部
4 カッタ機構部
5 連続紙
14 巻癖除去部
30 第1ドラム
40 第2ドラム
50 第1ヘッド部
55 第2ヘッド部
60a,60b 巻癖除去部フレーム
61 固定ローラ
62 固定ローラ
63 扱きローラ
64a,64b アーム
65a,65b 案内溝
66 切り込み溝
67 アーム保持シャフト
70 第1クリーニングユニット
71 アーム駆動用モータ
80 第2クリーニングユニット
100 カッタローラ対
110 用紙搬送ガイド
200 排出部
300 紙粉除去部
310 防塵カバー
311 紙粉除去部フレーム
320,330 ブラシローラ
341,342 吐き出しファン
343,344 吹き付け用ファン
351,352 排出ダクト

Claims (6)

  1. 連続媒体に対する画像の記録を行う画像記録部と、
    前記画像記録部に供給される前記連続媒体の巻き癖を矯正する巻き癖除去部と、
    前記巻き癖除去部における前記連続媒体の少なくとも出口側に配置され、前記連続媒体から紙粉を除去する紙粉除去部と、
    を含むことを特徴とする画像記録装置。
  2. 請求項1記載の画像記録装置において、
    前記巻き癖除去部は、前記連続媒体の搬送経路に沿って配置された第1固定ローラおよび第2固定ローラと、前記第1および第2固定ローラの間に配置され、前記連続媒体の前記搬送経路に交差する方向に揺動する揺動ローラと、を備え、
    前記紙粉除去部は、前記連続媒体を挟む位置に配置された第1ブラシローラおよび第2ブラシローラと、前記紙粉を排出する排気ダクトと、を備えた、
    ことを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項2記載の画像記録装置において、
    前記第1および第2ブラシローラは、ギアを介して前記第1固定ローラまたは前記第2固定ローラに接続され、当該第1または第2固定ローラと同期して回転することを特徴とする画像記録装置。
  4. 請求項2記載の画像記録装置において、
    前記第1および第2ブラシローラは、前記揺動ローラの位置の変化に応じて前記連続媒体を挟むニップ圧を変化させることを特徴とする画像記録装置。
  5. 請求項4記載の画像記録装置において、
    前記第1および第2ブラシローラの間隔が前記揺動ローラを支持する支持部材に連動して変化することにより、前記揺動ローラの位置の変化に応じて前記ニップ圧を変化させることを特徴とする画像記録装置。
  6. 請求項2記載の画像記録装置において、
    前記紙粉除去部は、前記第1固定ローラおよび前記第2固定ローラとは独立に、前記第1および第2ブラシローラを回転させるブラシローラ駆動機構を備え、
    前記巻き癖除去部における前記揺動ローラの位置の変化に応じて、前記第1および第2ブラシローラの回転速度を変化させることを特徴とする画像記録装置。
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