JP2011160359A - ブロックノイズ量予測装置、ブロックノイズ量予測方法、画像処理装置、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

ブロックノイズ量予測装置、ブロックノイズ量予測方法、画像処理装置、プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】復号画像に含まれるブロックノイズ量を主観評価に応じて予測することができるブロックノイズ量予測装置を実現する。
【解決手段】ブロックノイズ量予測部19は、復号画像P’を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータQP(P’)、及び、復号画像Pを生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量B(P’)に基づいて、復号画像Pに含まれるブロックノイズの量を予測する。
【選択図】図1

Description

本発明は、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測装置、及び、ブロックノイズ量予測方法に関する。また、そのようなブロックノイズ量予測装置を備えた画像処理装置に関する。更に、そのようなブロックノイズ量予測装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
2011年の地上波アナログ放送停波を目前にして、動画像をデジタルデータとして配信するデジタル放送だけでなく、動画像をデジタルデータとして記録するDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)など様々なデジタルメディアが普及している。これらの動画像はMPEG2フォーマットに代表される動画像符号化方式(動画像圧縮方式)に従って情報量を削減した符号化データとして伝送・蓄積されているが、符号化(圧縮)の弊害として、復号画像にブロックノイズあるいはモスキートノイズと呼ばれるノイズ成分が含まれることが知られている。そのため、ブロックノイズを復号画像から除去するデブロッキングフィルタが利用されている。
例えば、特許文献1には、符号化情報と復号画像の画素データから画質の劣化度合いを予測して、適応的にノイズ除去処理を施す技術が開示されている。
また、特許文献2には、平均ビットレートに応じてフィルタ特性を制御する技術が開示されている。
特開2007−166522号公報(公開日:2007年6月28日) 特開2008−311951号公報(公開日:2008年12月25日)
適応的なブロックノイズの除去において問題になるのは、ブロックノイズ量の予測精度である。ブロックノイズ量を小さく見積もり過ぎれば、ブロックノイズを十分に除去することができず、復号画像にブロックノイズが残留するという問題を生じる。また、ブロックノイズ量を大きく見積もり過ぎれば、本来の信号成分まで平滑化され、復号画像がボケるなどの問題を生じる。
適応的なブロックノイズの除去においては、特許文献1に示されているように、デブロッキングフィルタ処理を適用しようとするブロック境界が属するマクロブロック、又は、そのマクロブロックの周辺のマクロブックに関する符号化情報(サイド情報)に基づいて予測したブロックノイズ量に応じて、デブロッキングフィルタ処理を適用するか否か、及び、適用するデブロッキングフィルタ処理の強度を制御する。ただし、ブロックノイズ量を過小又は過大に予測すると上述のような問題が発生するため、様々な復号画像に対して十分な画質が得られるよう、ブロックノイズ量の予測アルゴリズム及びデブロッキングフィルタの制御アルゴリズムを最適化する必要がある。
特に、動き補償予測によって符号量の削減を図る場合、1つのシーケンスの中にブロックノイズが発生し易いピクチャとブロックノイズが発生し難いピクチャとが混在することになる。このため、一般的な復号画像に対してアルゴリズムを最適化しても、その復号画像よりもブロックノイズが発生し易いピクチャにおいては、ブロックノイズが残留するという問題を生じ、その復号画像よりもブロックノイズが発生し難いピクチャにおいては、ボケが生じるなどといった問題を生じる。
このような問題に対し、特許文献2に記載の技術は、ブロックノイズが発生し易いピクチャとブロックノイズが発生し難いピクチャとを平均ビットレートに基づいて判別し、その判別結果に応じてデブロッキングフィルタを制御する技術と見ることができる。
しかしながら、平均ビットレートが低い場合に、必ずしもブロックノイズ量が大きくなるとは限らない。これは、符号化装置において、生成される符号化データのビットレートが目標範囲に収まるよう、量子化パラメータが制御されているためである。例えば、符号化すべき画像が圧縮率を稼げない画像である場合には、量子化パラメータを大きくすることによって符号量を抑え、符号化データのビットレートを上限値以下に低下させることが行なわれる。このため、符号化データのビットレートが低いからといって、必ずしもブロックノイズ量が大きくなるとは限らない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、復号画像に含まれるブロックノイズ量を主観評価に応じて予測することができるブロックノイズ量予測装置を実現することにある。そして、その予測結果を利用してデブロッキングフィルタを適切に制御することができる画像処理装置を実現することにある。
発明者は、復号画像に含まれるブロックノイズ量と、その復号画像の平均量子化パラメータ(その復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値)及び平均符号量(その復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量、より具体的にはマクロブロックサイズあたりの符号量である平均符号量)との間に、一定の相関関係(図6参照)が存在することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測装置であって、上記復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測手段を備えている、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係るブロックノイズ量予測方法は、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測方法であって、上記復号画像を生成するために用いる量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測工程を含んでいる、ことを特徴とする。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、上記予測手段は、上記平均量子化パラメータを第1の閾値と比較することによって、上記復号画像に含まれるブロックノイズの有無を判定する第1の判定手段と、上記平均符号量を第2の閾値と比較することによって、上記復号画像に含まれるブロックノイズの大小を判定する第2の判定手段を含んでいる、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、上記平均量子化パラメータから上記第2の閾値を算出する閾値算出手段を更に備えている、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、上記閾値算出手段は、上記平均量子化パラメータを変数とする単調増加関数を用いて上記第2の閾値を算出する、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、上記閾値算出手段は、上記平均量子化パラメータを変数とする1次関数を用いて上記第2の閾値を算出する、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、異なる平均ビットレートに関連付けたれた複数の定数が格納された定数テーブルを更に備え、上記閾値算出手段は、上記定数テーブルから選択された平均ビットレートに対応した定数を含む1次関数を用いて、上記第2の閾値を算出する、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、特定の平均ビットレートに対応した定数から、上記符号化データを含むビットストリームの平均ビットレートに対応した定数を算出する定数算出手段を更に備え、上記閾値算出手段は、上記定数算出手段により算出された定数を含む1次関数を用いて、上記第2の閾値を算出する、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、上記第1の閾値、及び、上記第2の閾値の少なくとも何れかを、上記復号画像のピクチャタイプに応じて補正する補正手段を更に備えている、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、上記予測手段は、上記復号画像がIピクチャであるときの予測結果を、上記復号画像が上記Iピクチャと同一のGOPに属する上記Iピクチャ以外の画像に対する予測結果として流用する、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置において、上記量子化パラメータは、マクロブロック毎に定められており、上記復号画像を構成する各マクロブロックにおける量子化パラメータの和を、上記復号画像を構成するマクロブロックの個数で除算することによって、上記平均量子化パラメータを算出する平均量子化パラメータ算出手段を更に備えている、ことが好ましい。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、上記復号画像を生成するために参照する符号化データの総符号量を、上記復号画像を構成するマクロブロックの個数で除算することによって、上記平均符号量を算出する平均符号量算出手段を更に備えている、ことが好ましい。
復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測する上記のブロックノイズ量予測装置と、上記復号画像に作用するフィルタ強度可変なデブロッキングフィルタと、上記復号画像に上記デブロッキングフィルタを適用するか否か、及び、適用する上記デブロッキングフィルタの強度を、上記ブロックノイズ量予測装置によって予測されたブロックノイズ量に応じて制御するデブロッキングフィルタ制御手段と、を備えている画像処理装置も本発明の範疇に含まれる。
なお、本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより、上記ブロックノイズ量予測装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、以上のように、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測装置であって、上記復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測手段を備えている。
また、本発明に係るブロックノイズ量予測方法は、以上のように、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測方法であって、上記復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測工程を含んでいる。
上記の構成によれば、復号画像に含まれるブロックノイズ量の予測に際し、主観評価に合致した予測結果を得ることができる。したがって、上記ブロックノイズ量予測装置又は上記ブロックノイズ予測方法を用いて得られる予測結果を参照することにより、例えば、復号画像にデブロッキングフィルタ処理を適用するか否か、及び、適用するデブロッキングフィルタ処理の強度を、ブロックノイズ量の主観評価に即して制御することが可能になる。
また、本発明に係る画像処理装置は、以上のように、復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測する上記ブロックノイズ量予測装置と、上記復号画像に作用するフィルタ強度可変なデブロッキングフィルタと、上記復号画像に上記デブロッキングフィルタを適用するか否か、及び、適用する上記デブロッキングフィルタの強度を、上記ブロックノイズ量予測装置によって予測されたブロックノイズ量に応じて制御するデブロッキングフィルタ制御手段と、を備えている。
上記の構成によれば、上記復号画像にデブロッキングフィルタ処理を適用するか否か、及び、適用するデブロッキングフィルタ処理の強度を、上記復号画像におけるブロックノイズ量の主観評価に即して制御することができる。例えば、上記復号画像が視(聴)者にとってブロックノイズ量が大きいと感じ易い復号画像である場合には、デブロッキングフィルタの強度を強め、逆に、上記復号画像が視(聴)者にとってブロックノイズ量が小さいと感じ易い復号画像である場合には、デブロッキングフィルタの強度を弱めたり、デブロッキングフィルタを無効化したりすることが可能になる。
本発明の実施形態に係るブロックノイズ量予測装置(ブロックノイズ量予測部)の構成例を示すブロック図である。 図1のブロックノイズ量予測装置(ブロックノイズ量予測部)を備えた画像処理装置(復号装置)の構成例を示すブロック図である。 図2の画像処理装置(復号装置)が備えているデブロッキングフィルタ制御部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るブロックノイズ量予測装置(ブロックノイズ量予測部)の他の構成例を示すブロック図である。 図1のブロックノイズ量側装置(ブロックノイズ量予測部)を備えた他の画像処理装置(復号装置)の構成例を示すブロック図である。 復号画像の平均量子化パラメータ及び平均符号量とブロックノイズ量の主観評価との相関関係を示すグラフである。
本発明に係るブロックノイズ量予測装置の一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態に係るブロックノイズ量予測装置は、復号装置(本発明の係る画像処理装置の一実施形態)の一部として実施されているので、以下ではこれを「ブロックノイズ量予測部」と呼称する。ただし、本発明に係るブロックノイズ量予測装置は、必ずしも復号装置の一部として実施されることを要さない。すなわち、符号化装置の一部として実施されてもよいし、復号機能も符号化機能も有さない画像処理装置の一部として実施されてもよいし、単体で実施されてもよい。
(復号装置の構成)
本実施形態に係る復号装置(画像処理装置)10の構成について、図2を参照して説明する。図2は、復号装置10のブロック図である。図2に示すように、復号装置10は、可変長復号部11と、逆量子化部12と、逆直交変換部13と、フレームメモリ14と、動き補償予測部15と、加算器16と、デブロッキングフィルタ17と、デブロッキングフィルタ制御部(デブロッキングフィルタ制御手段)18と、ブロックノイズ量予測部(ブロックノイズ量予測装置)19とを備えている。
復号装置10に提供される符号化データには、画像P(以下「原画像P」と呼称する)をM個のブロックB1,B2,…,BMに分割し、各ブロックBnに対して以下のSTEP1〜STEP4の処理を施すことにより生成されたシンボル列R1,R2,…,RMが含まれている。
STEP1:ブロックBnを構成する各画素(i,j)の画素値pn(i,j)から、予測画像Anの画素値an(i,j)を減算することによって、差分値dn(i,j)=pn(i,j)−an(i,j)を得る(ブロックBnがN×N画素からなる場合、0≦i,j≦N)。
STEP2:STEP1にて得られた差分値dn(i,j)からなる差分画像Dn={dn(i,j)|0≦i,j≦N}を直交変換することによって、直交変換係数群Cn={cn(u,v)|0≦u,v≦N}を得る。ここで、cn(u,v)は、周波数(u,v)における直交変換係数である。代表的な直交変換としては、DCT(離散コサイン変換)などが挙げられる。この直交変換単位のことを本明細書においては「ブロック」と呼ぶ。
STEP3:STEP2にて得られた直交変換係数cn(u,v)を量子化することによって、量子化値qn(u,v)を得る(0≦u,v≦N)。量子化値qn(u,v)は、直交変換係数cn(u,v)を量子化ステップΔで除算することによって得られる商、すなわち、cn(u,v)/Δの整数部分である。
STEP4:STEP3にて得られた量子化値qn(u,v)からなる量子化値群Qn={Qn(u,v)|0≦u,v≦N}を可変長符号化することによってシンボルRnを得る。例えば、出現頻度の高い量子化値群Qnには、長いシンボルRnが割り当てられ、出現頻度の低い量子化値群Qnには、短いシンボルRnが割り当てられる。このため、シンボル列R1,R2,…,RMを含む符号化データの符号量は、量子化値群Qnの性質(遡っていえば原画像Pの性質)に応じて変化する。代表的な可変長符号化方法としては、指数ゴロム符号化やCAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding;コンテキスト適応型可変長符号化)などが挙げられる。
なお、STEP1にて用いる予測画像Anの生成方法としては、(1)符号化中の原画像Pに対応する局所復号画像P’を参照して予測画像Anを生成するイントラ予測(フレーム内予測)と、(2)符号化済の原画像Qに対応する局所復号画像Q’を参照画像として予測画像Anを生成する動き補償予測(フレーム間予測)とが挙げられる。
MPEG2やH.264/AVCなどの符号化方式においては、STEP1にて用いる予測画像Anの生成方法(符号化モード)を、符号化装置側でマクロブロック毎に切り替えることがでる。このため、符号化装置から提供される符号化データには、予測画像Anの生成方法を示す符号化モード情報が含まれる。
また、MPEG2やH.264/AVCなどの符号化方式においては、STEP3にて用いる量子化ステップΔの大きさを、符号化装置側でマクロブロック毎に切り替えることがでる。このため、符号化装置から提供される符号化データには、各マクロブロックにおける量子化ステップΔの大きさを示す量子化パラメータが含まれる。
また、MPEG2やH.264/AVCなどの符号化方式においては、各マクロブロックをブロックに分割する分割方法を、符号化装置側でマクロブロック毎に切り替える(例えば、16×16画素のマクロブロックを8×8画素の4つのブロックに分割したり、8×16画素の2つのブロックに分割したりする)ことができる。このため、符号化装置から提供される符号化データには、各マクロブロックに関するブロック境界位置を示すブロック境界位置情報が含まれる。
符号化装置から提供される符号化データに含まれるこれらの付加情報は、しばしば、「サイド情報」と呼ばれる。上述したサイド情報の他にも、各画像のピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)を示すピクチャタイプ情報などが、符号化装置から提供される符号化データに含まれる。
復号装置10は、符号化データに含まれるシンボル列R1,R2,…,RMから、原画像Pを近似する画像P’(以下「復号画像P’」と呼称する)をブロック毎に構成する。復号画像P’を構成する各ブロックB’nは、シンボルRnに対して以下のSTEP5〜STEP8の処理を施すことにより生成される。
STEP5:可変長復号部11において、シンボルRnを可変長復号することによって、量子化値群Qn={qn(u,v)|0≦u,v≦N}を得る。得られる量子化値群Qnは、STEP4にて符号化された量子化値群Qnと同一である。
STEP6:逆量子化部12において、STEP5にて得られた各量子化値qn(u,v)を逆量子化することによって、直交変換係数c’n(u,v)を得る(0≦u,v≦N)。この際、逆量子化部12は、サイド情報として提供された量子化パラメータにより指定される量子化ステップΔを、STEP5にて得られた量子化値qn(u,v)に乗算することによって、STEP3にて量子化された直交変換係数cn(u,v)と略同一の直交変換係数c’n(u,v)を得る。
STEP7:逆直交変換部13において、STEP6にて得られた直交変換係数群C’n={c’n(u,v)|0≦u,v≦N}を逆直交変換することによって、差分画像D’n={d’n(i,j)|0≦i,j≦N}を得る。得られる差分画像D’nは、STEP2にて直交変換された差分画像Dnと略同一の画像である。
STEP8:加算器16において、STEP7にて得られた差分画像D’nを構成する各画素値d’n(i,j)に、予測画像Anの画素値an(i,j)を加算することによって、ブロックB’nに属する画素(i,j)の画素値p’n(i,j)を得る(0≦i,j≦N)。得られた画素値p’n(i,j)は、復号画像P’の一部としてフレームメモリ14に格納される。
復号装置10は、サイド情報として提供された符号化モード情報に従って、STEP8にて差分画像D’nに加算する予測画像Anの生成方法を決定する。すなわち、イントラ予測(フレーム内予測)が指定されたブロックB’nについては、フレームメモリ14に格納された復号中の復号画像P’(の復号済領域)を参照して生成した予測画像Anを差分画像D’nに加算し、動き補償予測(フレーム間予測)が指定されたブロックB’nについては、復号済の復号画像Q’(フレームメモリ14に格納されている)を参照して動き補償予測部15が生成した予測画像Anを差分画像D’nに加算する。
以上のようにして生成された復号画像P’にはブロックノイズが含まれる。すなわち、復号画像P’の画素値がブロック境界において不連続に変化することがある。
デブロッキングフィルタ17は、このようなブロックノイズを復号画像P’から除去するために、ブロック境界近傍の画素値を平滑化するフィルタである。デブロッキングフィルタ17は、例えば、係数可変なFIRフィルタにより構成されている。
デブロッキングフィルタ制御部18は、デブロッキングフィルタ17の係数をブロック境界毎に切り替え、デブロッキングフィルタ17を適応的に動作させる。具体的には、各ブロック境界に対してデブロッキングフィルタ処理を適用するか否か、及び、適用するデブロッキングフィルタ処理の強度を、ブロック境界近傍画素の画素値、符号化装置から提供されるサイド情報、及び、ブロックノイズ量予測部19から提供されるユーザパラメータに応じて決定する。なお、デブロッキングフィルタ制御部18の具体的な構成例については、参照する図面を代えて後述する。
ブロックノイズ量予測部19は、復号画像P’の平均符号量B(P’)及び平均量子化パラメータQP(P’)を算出すると共に、算出した平均符号量B(P’)及び平均量子化パラメータQP(P’)に基づいて復号画像P’に含まれるブロックノイズ量を予測する。そして、予測したブロックノイズ量に応じたユーザパラメータをデブロッキングフィルタ制御部18に提供する。なお、平均符号量B(P’)及び平均量子化パラメータQP(P’)の定義、及び、ブロックノイズ予測部19の具体的な構成例については、参照する図面を代えて後述する。
(デブロッキングフィルタ制御部の構成例)
次に、デブロッキングフィルタ制御部18の構成例について、図3を参照して説明する。図3は、デブロッキングフィルタ制御部18の構成例を示したブロック図である。デブロッキングフィルタ制御部18は、図3に示すように、閾値決定部181と、フィルタON/OFF判定部182と、フィルタ強度判定部183とを備えており、以下に説明するように、概ねH.264/AVCの規格に従ってデブロッキングフィルタ17を制御する。
閾値決定部181は、各ブロック境界におけるブロック境界強度Bsを、そのブロック境界が属するマクロブロックに関する符号化モード情報及びブロック境界位置情報に基づいて評価する。この際、閾値決定部181が参照する符号化モード情報及びブロック境界位置情報は、符号化装置からサイド情報として提供されたものである。
H.264/AVCには、各ブロック境界におけるブロック境界強度Bsを、(1)そのブロック境界を介して隣接する2つのブロックの何れか一方がイントラマクロブロックに属しているか否か、(2)そのブロック境界がマクロブロック境界であるか否か、(3)そのブロック境界を介して隣接する2つのブロックの何れか一方が直交変換係数をもつか否か、(4)そのブロック境界を介して隣接する2つのブロックにおいて参照画像及び動きベクトルが同一であるか否かに応じて、5段階評価する方法が規定されている。閾値決定部181は、例えば、この規定に従って各ブロック境界におけるブロック境界強度Bsを評価する。
また、閾値決定部181は、各ブロック境界における閾値(α,β)を、そのブロック境界を介して隣接する2つのブロックにおける量子化パラメータに基づいて決定する。この際、閾値決定部181が参照する量子化パラメータは、符号化装置からサイド情報として提供されたものである。
H.264/AVCには、ブロック境界を介して隣接する2つのブロックに関する量子化パラメータの平均値と、そのブロック境界に割り当てるべき閾値(α,β)との対応関係が規定されている。例えば、量子化パラメータの平均値=0には閾値(α,β)=(0,0)が対応し、量子化パラメータの平均値=20には閾値(α,β)=(7,3)が対応し、量子化パラメータの平均値=40には閾値(α,β)=(80,13)が対応する。閾値決定部181は、例えば、この対応関係に従って各ブロック境界における閾値(α,β)を、そのブロック境界を介して隣接する2つのブロックにおける量子化パラメータの平均値から決定する。
閾値決定部181は、上記の規定に従って決定した閾値α及びβに、オフセット値Δα及びΔβを加算することによって、最終的な閾値(α,β)を決定する。この際、閾値決定部181が参照するオフセット値(Δα,Δβ)は、ブロックノイズ量予測部19からユーザパラメータとして提供されたものである。
すなわち、本実施形態においては、ブロックノイズ量予測部19から提供されたオフセット値(Δα,Δβ)を用いて閾値(α,β)を調整する。すなわち、H.264/AVCにおいては、符号化装置側で設定されるオフセット値(Δα,Δβ)に基づいて行われていた閾値(α,β)の調整を、本実施形態においては、復号装置側で予測されるブロックノイズ量に基づいて自動的に行う。
フィルタON/OFF判定部182は、各ブロック境界近傍に対してデブロッキングフィルタ処理を施すか否かを、そのブロック境界近傍における復号画像P’の画素値、並びに、そのブロック境界におけるブロック境界強度Bs及び最終的な閾値(α,β)に基づいて判定する。そして、デブロッキングフィルタ処理を施すと判定した場合には、デブロッキングフィルタ17を有効化し、デブロッキングフィルタ処理を施さないと判定した場合には、デブロッキングフィルタ17を無効化する。
H.264/AVCにおいては、縦(横)方向に走るブロック境界近傍に対してデブロッキングフィルタ処理を施すか否かを、次のようにして判定することが規定されている。すなわち、以下の条件(a)及び(b)を満たす場合に限って、縦(横)方向に走るブロック境界近傍にデブロッキングフィルタ処理を施す。フィルタON/OFF判定部182は、例えば、この規定に従って各ブロック境界近傍に対してデブロッキングフィルタ処理を施すか否かを判定し、判定結果に応じてデブロッキングフィルタ17を制御する。
(a)Bs>0
(b)|p0−q0|<αかつ|p1−q0|<βかつ|q1−p0|<β
ここで、p0は、ブロック境界の左(上)側に隣接する画素の画素値であり、p1は、その左(上)側に隣接する画素の画素値であり、p2は、更にその左(上)側に隣接する画素の画素値である。また、q0は、ブロック境界の右(下)側に隣接する画素の画素値であり、q1は、その右(下)側に隣接する画素の画素値であり、q2は、更にその右(下)側に隣接する画素の画素値である。
フィルタ強度判定部183は、各ブロック境界近傍に対して施すデブロッキングフィルタ処理の強度を、復号画像P’におけるそのブロック境界近傍の画素値、並びに、そのブロック境界におけるブロック境界強度Bs及び最終的な閾値(α,β)に基づいて判定する。そして、デブロッキングフィルタ17が判定結果に応じた強度で動作するよう、デブロッキングフィルタ17の係数を設定する。
H.264/AVCにおいては、各ブロック境界近傍に対して、そのブロック境界におけるブロック境界強度Bs及び閾値(α,β)に応じた、以下のデブロッキングフィルタ処理を施すことが規定されている。フィルタ強度判定部183は、例えば、デブロッキングフィルタ17がこの規定に従って動作するよう、デブロッキングフィルタ17の係数を設定する。
(a)Bs<4の場合
入力画素値(p1,p0,q0,q1)から出力画素値(p0’,q0’)を以下のように算出する。ここで、p0’は、ブロック境界の左(上)側に隣接する画素の画素値であり、q0’は、ブロック境界の右(下)側に隣接する画素の画素値である。
p0’=p0+Δ;
q0’=q0+Δ;
Δ=CLIP[−tc、tc、{(q0−p0)<<2+(p1−q1)+4}/8]。
ここで、CLIP[a、b、c]は、aの範囲がa≦c≦bとなるようにクリップ処理を行うことを表しており、tcは、|p2−p0|、|q2−q0|、及び、βの値に応じて決定される。
|p2−p0|が閾値βよりも小さい場合には、更に、入力画素値(p2,p1,p0,q1)から出力画素値p1’を以下のように算出する。ここで、p1’は、ブロック境界の左(上)側に隣接する画素の更に左(上)側に隣接する画素の画素値である。
p1’=p1+CLIP[−tc0、tc0、p2+{(p0+q0+1)―(p1×2)}/2]。
ここで、tc0の値は、ブロック境界強度Bs及び量子化パラメータQPに応じて決定される。
また、|q2−q0|が閾値βよりも小さい場合には、更に、入力画素値(p2,p1,p0,q1)から出力画素値q1’を以下のように算出する。ここで、q1’は、ブロック境界の右(下)側に隣接する画素の更に右(下)側に隣接する画素の画素値である。
q1’=q1+CLIP[q2+{(q0+p0+1)―(q1×2)}/2、−tc0、tc0]。
(b)Bs=4の場合
|p2−p0|<β、かつ、|p0−q0|<α/4+2の場合、入力画素値(p3,p2,p1,p0,q0,q1)から出力画素値(p0’,p1’,p2’)を以下のように算出する。
p0’=(p2+2×p1+2×p0+2×q0+q1)/8;
p1’=(p2+p2+p0+q1)/4;
p2’=(2×p3+3×p2+p1+p0+q0)/8。
また、入力画素値q3,q2,q1,q0,p0,p1から出力画素値q0’,q1’,q2’を同様に算出する。
|p2−p0|≧β、又は、|p0−q0|≧α/4+2の場合、入力画素値p1,p0,q0から出力画素値p0’を以下のように算出する。
p0’=(2×p1+p0+q0)/4。
また、入力画素値q1,q0,p0から出力画素値q0’を同様に算出する。
(ブロックノイズ量予測アルゴリズム)
次に、ブロックノイズ量予測部19におけるブロックノイズ量予測アルゴリズムについて、図6を参照して説明する。図6は、ブロックノイズ量の主観評価の結果と、主観評価の対象とした復号画像P’の平均量子化パラメータQP=QP(P’)及び平均符号量B=B(P’)との相関を示すグラフである。同図においては、被験者が「ブロックノイズがない」と認定した復号画像P’の平均量子化パラメータQP及び平均符号量Bを「×」で、被験者が「ブロックノイズが小さい」と認定した復号画像P’の平均量子化パラメータQP及び平均符号量Bを「黒四角」で、被験者が「ブロックノイズが大きい」と認定した復号画像P’の平均量子化パラメータQP及び平均符号量Bを「黒丸」で示している。
ここで、復号画像P’の平均符号量B=B(P’)とは、復号画像P’を生成するために参照される符号化データ(シンボル列及びサイド情報を含む)の単位領域サイズあたりの符号量のことである。本実施形態においては、マクロブロックサイズ(例えば16×16ピクセル)あたりの符号量を平均符号量B(P’)とするが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、単位領域の取り方は任意であり、ブロックサイズ(例えば8×8ピクセル)を単位領域サイズとしてもよいし、1ピクセルを単位領域サイズとしてもよい。
例えば、復号画像P’が16×16ピクセルからなるK個のマクロブロックにより構成されており、16×16ピクセル(マクロブロックサイズ)を単位領域サイズとする場合、復号画像P’を生成するために参照される符号化データの総符号量を、復号画像P’に含まれるマクロブロック数Kで除算することによって、平均符号量B(P’)(16×16ピクセルあたり)を算出することができる。
一方、復号画像P’の平均量子化パラメータQP=QP(P’)とは、復号画像P’を生成するために、逆量子化工程(STEP6)において参照される量子化パラメータQPの平均値である。例えば、H.264/AVCのように量子化ステップΔがマクロブロック毎に切り替え可能な場合には、マクロブロック毎に定められた量子化パラメータQPkの和|QP1|+|QP2|+…+|QPK|をマクロブロック数Kで除算することによって、平均量子化パラメータQPを算出することができる。この際、スキップドマクロブロックに関しては、量子化パラメータの和に加えなくてもよい。この場合には、総マクロブロック数Kからスキップドマクロブロック数SPを減算した値(K−SP)で除算することで、平均量子化パラメータを求める。
図6に示したグラフから、(1)平均量子化パラメータQPが閾値Qthを下回る場合、被験者はブロックノイズが含まれないと認定すること、(2)平均量子化パラメータQPが閾値Qthを上回る場合、(2−1)平均符号量Bが閾値B1thを上回るときに、被験者はブロックノイズが含まれていないと認定し、(2−2)平均符号量Bが閾値B1thを下回り、かつ、閾値B0th(B0th<B1th)を上回るときに、被験者はブロックノイズが小さいと認定し、(2−3)平均符号量Bが閾値B0thを下回るときに、被験者はブロックノイズが大きいと認定することが確かめられる。ここで、主観評価の分水嶺となる閾値B1th及びB0thは、平均量子化パラメータQPに応じて単調に増加する。
ブロックノイズ量予測部19におけるブロックノイズ量予測アルゴリズムは、図6に示した主観評価を反映して設計されたものである。すなわち、まず、復号画像P’の平均量子化パラメータQPを閾値Qthと比較し、次に、平均符合量Bを平均量子化パラメータQPに応じた2つの閾値B0th(QP)及びB1th(QP)と比較することによって、ブロックノイズ量を3段階評価するものである。具体的には、(1)平均量子化パラメータQPが閾値Qthよりも小さい場合、復号画像P’のブロックノイズ量を「なし」と評価し、(2)平均量子化パラメータQPが閾値Qth以上である場合、(2−1)平均符号量Bが閾値B1th(QP)よりも大きければ、復号画像P’のブロックノイズ量を「なし」と評価し、(2−2)平均符号量Bが閾値B1th以下であり、かつ、閾値B0th(QP)よりも大きければ、復号画像P’のブロックノイズ量を「小」と評価し、(2−3)平均符号量Bが閾値B0th(QP)以下であれば、復号画像P’のブロックノイズ量を「大」と評価する。
ここで、平均量子化パラメータQPから閾値B1th(QP)及びB0th(QP)を算出するための関数としては、平均量子化パラメータQPの単調増加関数、例えば、平均量子化パラメータQPの1次関数を用いることができる。ここで、B1th_BASE、B0th_BASE、及び、Gは、主観評価の結果に基づいて予め定められた定数である。
B1th(QP)=B1th_BASE+QP×G・・・(1)
B0th(QP)=B0th_BASE+QP×G・・・(2)
ただし、グラフが図6に示す主観評価の分水嶺を近似するものであれば、B1th(QP)及びB0th(QP)の関数形はこれに限定されない。
なお、ブロックノイズの主観評価は、平均ビットレートにも依存することが実験により確かめられている。したがって、B1th(QP)の関数形(上述した例ではB1th_BASE及びGの値)、及び、B0th(QP)の関数形(上述した例ではB0th_BASE及びGの値)を、平均ビットレートに応じて変更することにより、ブロックノイズ量の予測値を主観評価により一層近づけることができる。
また、ブロックノイズの主観評価は、復号画像のピクチャタイプにも依存することが実験により確かめられている。したがって、B1th(QP)の関数形(上述した例ではB1th_BASE及びGの値)、及び、B0th(QP)の関数形(上述した例ではB0th_BASE及びGの値)を、ピクチャタイプに応じて変更することにより、ブロックノイズ量の予測値を主観評価により一層近づけることができる。
ただし、Iピクチャに対するブロックノイズ量の予測結果と、同じGOPに属する他のフレーム(又はフィールド)に対するブロックノイズ量の予測結果との相関が非常に高いことが実験により確かめられている。したがって、Iピクチャに対するブロックノイズの予測結果を、同じGOPに属する他のフレーム(又はフィールド)に流用しても構わない。
(ブロックノイズ量予測部の構成例1)
次に、ブロックノイズ量予測部(ブロックノイズ量予測装置)19の第1の構成例について、図1を参照して説明する。図1は、ブロックノイズ量予測部19の第1の構成例を示したブロック図である。ブロックノイズ量予測部19は、図1に示すように、ピクチャタイプ情報取得部191と、平均量子化パラメータ算出部(平均量子化パラメータ算出手段)192と、平均符号量算出部(平均符号量算出手段)193と、定数テーブル(テーブル)194と、定数選択部195と、量子化パラメータ比較部(第1の判定手段)196と、閾値算出部(閾値算出手段、補正手段)197と、符号量比較部(第2の判定手段)198と、ユーザパラメータ決定部199とを備えている。
ピクチャタイプ情報取得部191は、符号化装置からサイド情報として提供された、復号画像P’に関するピクチャタイプ情報を取得する。平均量子化パラメータ算出部192は、符号化装置からサイド情報として提供された、各マクロブロックに関する量子化パラメータから、平均量子化パラメータQPを算出する。平均符号量算出部193は、復号画像P’を生成するために参照する符号化データの総符号量から、平均符号量Bを算出する。
定数テーブル194には、定数(Qth、B1th_BASE、B0th_BASE、G)が平均ビットレート毎に格納されている(例えば、1Mbps用の定数、10Mbps用の定数、100Mbps用の定数がそれぞれ格納されている)。Qthは、平均量子化パラメータQPと比較する閾値として用いる定数であり、(B1th_BASE、B0th_BASE、G)は、平均符号量Bと比較する閾値B1th(QP)及びB0th(QP)を算出するために用いる定数である。定数選択部195は、定数テーブル194に格納された定数の中から、ユーザにより指定された平均ビットレートに応じた定数(Qth、B1th_BASE、B0th_BASE、G)を選択する。
量子化パラメータ比較部196は、平均量子化パラメータ算出部192により算出された平均量子化パラメータQPと、定数選択部195により選択された閾値Qthを比較する。比較結果は、後述するユーザパラメータ決定部199に通知される。
閾値算出部197は、平均量子化パラメータ算出部192により算出された平均量子化パラメータQPに応じた閾値B1th(QP)及びB0th(QP)を算出する。具体的には、定数選択部195により選択された定数(B1th_BASE、B0th_BASE、G)を用いて、式(1)及び(2)に従って、閾値B1th(QP)及びB0th(QP)を算出する。
閾値算出部197は、上記のように算出した閾値B1th(QP)及びB0th(QP)を、復号画像P’のピクチャタイプに応じて補正する。例えば、上記のように算出した閾値B1th(QP)及びB0th(QP)に、ピクチャタイプ毎に予め定められた重みW(P_TYP)を乗ずることによって、補正後閾値B1th’(QP)及びB0th’(QP)を算出する。ここでP_TYPは、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャなどのピクチャタイプを示す。
B1th’(QP)=B1th(QP)×W(P_TYP)・・・(3)
B0th’(QP)=B0th(QP)×W(P_TYP)・・・(4)
符号量比較部198は、平均符号量算出部193により算出された平均符号量Bを、閾値算出部197により算出された閾値B1th’(QP)及びB0th’(QP)と比較する。比較結果は、後述するユーザパラメータ決定部199に通知される。
なお、平均量子化パラメータQPと比較する閾値Qthについても、ピクチャタイプに応じて補正した補正後閾値Q’thを使用してもよい。すなわち、量子化パラメータ比較部196が、平均量子化パラメータ算出部192により算出された平均量子化パラメータQPを、式(6)に従って算出される補正後閾値Qth’と比較する構成を採用してもよい。
Qth’=Qth×W(P_TYP) ・・・(5)
ユーザパラメータ決定部199は、量子化パラメータ比較部196及び符号量比較部198から通知された比較結果に基づいてブロックノイズ量を予測すると共に、予測したブロックノイズ量に応じたユーザパラメータを以下のように設定する。
(1)平均量子化パラメータQPが閾値Qth(又は補正後閾値Qth’)よりも小さい場合には、復号画像P’のブロックノイズ量を「なし」と予測し、デブロッキングフィルタ17にてデブロッキングフィルタ処理が行われないよう、あるいは、デフォルト強度よりも弱いデブロッキングフィルタ処理が行われるよう、デブロッキングフィルタ制御部18に提供するユーザパラメータの値を設定する(例えば、オフセット値Δα及びΔβを何れも負の数に設定する)。なお、デフォルト強度とは、ブロック境界強度Bs、及び、オフセット(Δα,Δβ)を加算する前の閾値(α,β)に応じて定まるフィルタ強度のことを指す。
(2−1)平均量子化パラメータQPが閾値Qth(又は補正後閾値Qth’)以上であり、かつ、平均符号量Bが閾値B1th(QP)(又は補正後閾値B1th’(QP))よりも大きい場合には、復号画像P’のブロックノイズ量を「なし」と予測し、デブロッキングフィルタ17にてデブロッキングフィルタ処理が行われないよう、あるいは、デフォルト強度よりも弱いデブロッキングフィルタ処理が行われるよう、デブロッキングフィルタ制御部18に提供するユーザパラメータの値を設定する(例えば、オフセット値Δα及びΔβを何れも負の数に設定する)。
(2−2)平均量子化パラメータQPが閾値Qth(又は補正後閾値Qth’)以上であり、平均符号量Bが閾値B1th(QP)(又は補正後閾値B1th’(QP))以下であり、かつ、閾値B0th(QP)(又は補正後閾値B0th’(QP))よりも大きい場合には、復号画像P’のブロックノイズ量を「小」と予測し、デフォルト強度でデブロッキングフィルタ処理が行われるよう、デブロッキングフィルタ制御部18に提供するユーザパラメータの値を設定する(例えば、オフセット値Δα及びΔβを何れも0に設定する)。
(2ー3)平均量子化パラメータQPが閾値Qth(又は補正後閾値Qth’)以上であり、かつ、平均符号量Bが閾値B0th(QP)(又は補正後閾値B0th’(QP))以下であれば、復号画像P’のブロックノイズ量を「大」と予測し、デフォルト強度よりも強いデブロッキングフィルタ処理が行われるよう、デブロッキングフィルタ制御部18に提供するユーザパラメータの値を設定する(例えば、オフセット値Δα及びΔβを何れも正の数に設定する)。
なお、上述したとおり、Iピクチャに対するブロックノイズ量の予測結果は、同じGOP内の他のピクチャに対する予測結果を十分な精度で近似することから、Iピクチャに対して決定したユーザパラメータを、同じGOPに属するPピクチャやBピクチャに対するユーザパラメータとして流用しても構わない。
(ブロックノイズ量予測部の構成例2)
次に、ブロックノイズ量予測部の第2の構成例について、図4を参照して説明する。図4は、ブロックノイズ量予測部19の第2の構成例を示したブロック図である。図1に示した構成例と図4に示した構成例との相違点は、定数テーブル194及び定数選択部195が省略され、代わりに、平均ビットレート算出部201及び定数算出部202が追加されている点である。
平均ビットレート算出部201は、復号画像P’を生成するために参照される符号化データを含むビットストリームの平均ビットレートを算出する。ここで、ビットレートとは、符号化データの単位再生時間あたりの符号量のことを指し、平均ビットレートとは、予め定められた期間に渡ってサンプリングされたビットレートの平均値のことを指す。符号化装置側で可変ビットレートの符号化を行う場合には、対象となる動画像の性質によってビットレートが大きく変動するので、ビットレートをサンプリングする期間を十分に長く(ビットレートの変動周期よりも長く)設定しておくことが望ましい。
定数算出部202は、平均ビットレート算出部201にて算出された平均ビットレートmに応じた定数(Qth(m)、B1th_BASE(m)、B0th_BASE(m)、G(m))を算出する。具体的には、平均ビットレートが特定の値Mである場合に最適化された定数(Qth(M)、B1th_BASE(M)、B0th_BASE(M)、G(M))から、式(6)〜(10)に従って定数(Qth(m)、B1th_BASE(m)、B0th_BASE(m)、G(m))を算出する。なお、平均ビットレートM、及び、4つの定数Qth(M)、B0th_BASE(M)、B1th_BASE(M)、G(M)の値は予めメモリ(不図示)に記録されており、定数算出部202はメモリに記録されたこれらの値を参照する。
γ=m/M ・・・(6)
Qth(m)=Qth(M)/γ ・・・(7)
B0th_BASE(m)=B0th_BASE(M)×γ ・・・(8)
B1th_BASE(m)=B1th_BASE(M)×γ ・・・(9)
G(m)=G(M)×γ ・・・(10)
これらの式は、平均ビットレートと平均符号量とが比例しており、かつ、同じ画像においては量子化パラメータと符号量との積が一定になるという仮定に基づいているが、実際の実験結果と一致することが確認されている。
(プログラム及び記録媒体)
復号装置10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を復号装置10に供給し、復号装置10がその記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、復号装置10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して復号装置10に供給するようにしてもよい。この通信ネットワークとしては、とくに限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、とくに限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
さらに、上述した復号装置10に含まれる各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、本実施形態においては、デブロッキングフィルタが復号ループの外に設けられている復号装置に対する本発明の適用例を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。すなわち、デブロッキングフィルタが復号ループの中に設けられている復号装置に対しても本発明を適用することができる。
デブロッキングフィルタが復号ループの中に設けられている復号装置10’の構成を図5に示す。復号装置10’の各ブロックが有する機能は、同じ参照符号が付された復号装置10(図2参照)のブロックが有する機能と同一である。復号装置10’における復号装置10との相違点は、デブロッキングフィルタ処理済みの復号画像がフレームメモリ14に格納され、動き補償予測部15によって参照される点である。符号化装置と復号装置との双方においてこのような構成を採用することで、原画像と予測画像との差分残差を小さくし、符号化効率を向上させることができる。
なお、H246には、デブロッキングフィルタを復号ループ内に設けることが規定されている。このため、H246に対応したデコーダは、普通、図5に示した構成をとる。一方、MPEG2においては、デブロッキングフィルタを設けることが規定されていない。このため、MPEG2に対応したデコーダは、普通、図2に示した構成をとる。
また、本実施形態においては、デブロッキングフィルタを備えた復号装置に対する本発明の適用例を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。すなわち、例えば、デブロッキングフィルタを備えた符号化装置に対しても本発明を適用することができる。復号装置においては、復号画像にデブロッキングフィルタが適用されるのに対し、符号化装置においては、動き補償予測のために参照される局所復号画像(原画像に対してSTEP1〜STEP8の処理を施すことによって得られる画像)にデブロッキングフィルタが適用される。符号化装置におけるデブロッキングフィルタの制御を、本実施形態に係る復号装置におけるブロッキングフィルタの制御と同様に行うことができる。更に、デブロッキングフィルタを備えた画像処理装置であれば、符号化機能も復号機能も有さない画像処理装置であっても、本発明を適用することができる。
本発明は、デブロッキングフィルタを備えた画像処理装置一般に広く利用することができる。特に、デブロッキングフィルタを備えた符号化装置及び復号装置などに好適に利用することができる。光ディスクレコーダやハードディスクレコーダなどの記録装置(再生装置、記録/再生装置)や、テレビジョン受像機などの表示装置等に取り分け好適に利用することができる。
10 復号装置(画像処理装置)
11 可変長復号部
12 逆量子化部
13 逆直交変換部
14 フレームメモリ
15 動き補償予測部
16 加算器
17 デブロッキングフィルタ
18 デブロッキングフィルタ制御部(デブロッキングフィルタ制御手段)
19 ブロックノイズ量予測部(ブロックノイズ量予測装置)
191 ピクチャタイプ情報取得部
192 平均量子化パラメータ算出部(平均量子化パラメータ算出手段)
193 平均符号量算出部(平均符号量算出手段)
194 定数テーブル
195 定数選択部
201 平均ビットレート算出部
202 定数算出部(定数算出手段)
196 量子化パラメータ比較部(予測手段、第1の判定手段)
197 閾値算出部(閾値算出手段、補正手段)
198 符号量比較部(予測手段、第2の判定手段)
199 ユーザパラメータ決定部(予測手段)

Claims (15)

  1. 復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測装置であって、
    上記復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測手段を備えている、ことを特徴とするブロックノイズ量予測装置。
  2. 上記予測手段は、
    上記平均量子化パラメータを第1の閾値と比較することによって、上記復号画像に含まれるブロックノイズの有無を判定する第1の判定手段と、
    上記平均符号量を第2の閾値と比較することによって、上記復号画像に含まれるブロックノイズの大小を判定する第2の判定手段を含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブロックノイズ量予測装置。
  3. 上記平均量子化パラメータから上記第2の閾値を算出する閾値算出手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のブロックノイズ量予測装置。
  4. 上記閾値算出手段は、上記平均量子化パラメータを変数とする単調増加関数を用いて上記第2の閾値を算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブロックノイズ量予測装置。
  5. 上記閾値算出手段は、上記平均量子化パラメータを変数とする1次関数を用いて上記第2の閾値を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のブロックノイズ量予測装置。
  6. 異なる平均ビットレートに関連付けたれた複数の定数が格納された定数テーブルを更に備え、
    上記閾値算出手段は、上記定数テーブルから選択された平均ビットレートに対応した定数を含む1次関数を用いて、上記第2の閾値を算出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のブロックノイズ量予測装置。
  7. 特定の平均ビットレートに対応した定数から、上記符号化データを含むビットストリームの平均ビットレートに対応した定数を算出する定数算出手段を更に備え、
    上記閾値算出手段は、上記定数算出手段により算出された定数を含む1次関数を用いて、上記第2の閾値を算出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のブロックノイズ量予測装置。
  8. 上記第1の閾値、及び、上記第2の閾値の少なくとも何れかを、上記復号画像のピクチャタイプに応じて補正する補正手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項2から7までの何れか1項に記載のブロックノイズ量予測装置。
  9. 上記予測手段は、上記復号画像がIピクチャであるときの予測結果を、上記復号画像が上記Iピクチャと同じGOPに属する上記Iピクチャ以外の画像に対する予測結果として流用する、
    ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のブロックノイズ量予測装置。
  10. 上記量子化パラメータは、マクロブロック毎に定められており、
    上記復号画像を構成する各マクロブロックにおける量子化パラメータの和を、上記復号画像を構成するマクロブロックの個数で除算することによって、上記平均量子化パラメータを算出する平均量子化パラメータ算出手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載のブロックノイズ量予測装置。
  11. 上記復号画像を生成するために参照する符号化データの総符号量を、上記復号画像を構成するマクロブロックの個数で除算することによって、上記平均符号量を算出する平均符号量算出手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1から10までの何れか1項に記載のブロックノイズ量予測装置。
  12. 復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測する請求項1から11までの何れか1項に記載のブロックノイズ量予測装置と、
    上記復号画像に作用するフィルタ強度可変なデブロッキングフィルタと、
    上記復号画像に上記デブロッキングフィルタを適用するか否か、及び、適用する上記デブロッキングフィルタの強度を、上記ブロックノイズ量予測装置によって予測されたブロックノイズ量に応じて制御するデブロッキングフィルタ制御手段と、を備えている、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  13. 復号画像に含まれるブロックノイズ量を予測するブロックノイズ量予測方法であって、
    上記復号画像を生成するために参照される量子化パラメータの平均値である平均量子化パラメータ、及び、上記復号画像を生成するために参照される符号化データの単位領域サイズあたりの符号量である平均符号量に基づいて、上記復号画像に含まれるブロックノイズの量を予測する予測工程を含んでいる、ことを特徴とするブロックノイズ量予測方法。
  14. コンピュータを請求項1から11までの何れか1項に記載にブロックノイズ量予測装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記ブロックノイズ量予測装置が備えている各手段として機能させるプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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